JP2001110493A - フラットケーブル用コネクタ - Google Patents
フラットケーブル用コネクタInfo
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- wire
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数の削減を図る。
【解決手段】 フラットケーブル用コネクタCは、コネ
クタハウジング10、端子金具40及びシールドシェル
30からなり、シールドシェル30には電線押さえ部3
7(電線押さえ手段)が一体に形成されている。電線押
さえ手段とシールドシェルとを別体部品とした場合に比
べて、部品点数が少なくて済む。
クタハウジング10、端子金具40及びシールドシェル
30からなり、シールドシェル30には電線押さえ部3
7(電線押さえ手段)が一体に形成されている。電線押
さえ手段とシールドシェルとを別体部品とした場合に比
べて、部品点数が少なくて済む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラットケーブル
用コネクタに関するものである。
用コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平6−188047号公報にはフラ
ットケーブル用コネクタが開示されている。これは、コ
ネクタハウジング内に複数の端子金具を並列して収容す
るとともにフラットケーブルを挿入し、コネクタハウジ
ングの上面に開口部においてフラットケーブルの各電線
を夫々対応する各端子金具の上面に当接させ、さらに、
コネクタハウジングの開口部に電線押さえ板を取り付け
た構造になる。この電線押さえ板は、電線を上から押さ
え付けて端子金具に押圧するようになっており、これに
より、電線が端子金具から解離する方向へ遊動すること
が規制されている。
ットケーブル用コネクタが開示されている。これは、コ
ネクタハウジング内に複数の端子金具を並列して収容す
るとともにフラットケーブルを挿入し、コネクタハウジ
ングの上面に開口部においてフラットケーブルの各電線
を夫々対応する各端子金具の上面に当接させ、さらに、
コネクタハウジングの開口部に電線押さえ板を取り付け
た構造になる。この電線押さえ板は、電線を上から押さ
え付けて端子金具に押圧するようになっており、これに
より、電線が端子金具から解離する方向へ遊動すること
が規制されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フラットケ
ーブル用コネクタにおいてもシールド機能が要望される
ことがあり、この場合、電線と端子金具との接続が行わ
れているコネクタハウジングを包囲するようにシールド
シェルを取り付け、そのシールドシェルをフラットケー
ブルのシールド層に接触させる構造がとられるが、フラ
ットケーブル用コネクタとしての部品点数はシールドシ
ェルの分だけ増加することになる。。
ーブル用コネクタにおいてもシールド機能が要望される
ことがあり、この場合、電線と端子金具との接続が行わ
れているコネクタハウジングを包囲するようにシールド
シェルを取り付け、そのシールドシェルをフラットケー
ブルのシールド層に接触させる構造がとられるが、フラ
ットケーブル用コネクタとしての部品点数はシールドシ
ェルの分だけ増加することになる。。
【0004】一方、上記従来のフラットケーブル用コネ
クタでは、電線と端子金具を接続する手段としてのコネ
クタハウジング、電線及び端子金具とは別に、電線を遊
動規制するための手段として電線押さえ板という部品が
必要であり、その分部品点数が多くなっている。かかる
フラットケーブル用コネクタにシールドシェルを設ける
と、全体としての部品点数が更に増大することになる。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、部品点数の削減
を図ることを目的としている。
クタでは、電線と端子金具を接続する手段としてのコネ
クタハウジング、電線及び端子金具とは別に、電線を遊
動規制するための手段として電線押さえ板という部品が
必要であり、その分部品点数が多くなっている。かかる
フラットケーブル用コネクタにシールドシェルを設ける
と、全体としての部品点数が更に増大することになる。
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、部品点数の削減
を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
本の電線を並列してなるフラットケーブルの端末が取り
付けられるコネクタハウジングと、このコネクタハウジ
ングに取り付けられて前記電線との接続を可能とされた
複数の端子金具と、前記端子金具に接続されている前記
電線に対しその端子金具からの解離方向への遊動を規制
する電線押さえ手段と、前記コネクタハウジングを包囲
するとともに前記フラットケーブルのシールド層に接続
されるシールドシェルとを備えてなるフラットケーブル
用コネクタであって、前記電線押さえ手段が前記シール
ドシェルに一体に形成されている構成とした。
本の電線を並列してなるフラットケーブルの端末が取り
付けられるコネクタハウジングと、このコネクタハウジ
ングに取り付けられて前記電線との接続を可能とされた
複数の端子金具と、前記端子金具に接続されている前記
電線に対しその端子金具からの解離方向への遊動を規制
する電線押さえ手段と、前記コネクタハウジングを包囲
するとともに前記フラットケーブルのシールド層に接続
されるシールドシェルとを備えてなるフラットケーブル
用コネクタであって、前記電線押さえ手段が前記シール
ドシェルに一体に形成されている構成とした。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記電線押さえ手段における前記電線への当接部
は、弧状面とされている構成とした。請求項3の発明
は、請求項1又は請求項2の発明において、前記端子金
具における前記電線との接続部が前記電線の配索領域内
に突出する形態とされ、前記電線が前記接続部の両側に
延出する形態で接続され、前記電線押さえ手段が前記接
続部の両側の2カ所で前記電線を押さえて遊動規制する
構成とした。
て、前記電線押さえ手段における前記電線への当接部
は、弧状面とされている構成とした。請求項3の発明
は、請求項1又は請求項2の発明において、前記端子金
具における前記電線との接続部が前記電線の配索領域内
に突出する形態とされ、前記電線が前記接続部の両側に
延出する形態で接続され、前記電線押さえ手段が前記接
続部の両側の2カ所で前記電線を押さえて遊動規制する
構成とした。
【0007】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかの発明において、前記コネクタハウジングに
おける前記電線と前記端子金具との接続箇所が外面側に
開放され、前記シールドシェルが2つのシェルに分割さ
れた構造とされているとともに、その一方のシェルが前
記コネクタハウジングにおける開放部分を塞ぐように取
り付けられ、その一方のシェルに前記電線押さえ手段が
形成されている構成とした。
のいずれかの発明において、前記コネクタハウジングに
おける前記電線と前記端子金具との接続箇所が外面側に
開放され、前記シールドシェルが2つのシェルに分割さ
れた構造とされているとともに、その一方のシェルが前
記コネクタハウジングにおける開放部分を塞ぐように取
り付けられ、その一方のシェルに前記電線押さえ手段が
形成されている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]電線押さえ
手段をシールドシェルに一体に形成したので、電線押さ
え手段とシールドシェルとを別体部品とした場合に比べ
て、部品点数が少なくて済む。[請求項2の発明]電線
押さえ手段が形成されているシールドシェルは金属製で
あるが、電線押さえ手段における電線への当接部が弧状
面とされているので、電線が傷付けられる虞はない。
手段をシールドシェルに一体に形成したので、電線押さ
え手段とシールドシェルとを別体部品とした場合に比べ
て、部品点数が少なくて済む。[請求項2の発明]電線
押さえ手段が形成されているシールドシェルは金属製で
あるが、電線押さえ手段における電線への当接部が弧状
面とされているので、電線が傷付けられる虞はない。
【0009】[請求項3の発明]電線を端子金具との接
続部分の両側の2箇所で押さえるようにしたので、電線
が確実に遊動規制される。 [請求項4の発明]シールドシェルを分割構造としたこ
とにより、コネクタハウジングへの組付けが容易とな
る。また、電線押さえ手段の形成されている一方のシェ
ルは、電線と端子金具の開放された接続箇所を覆うカバ
ーとしての機能と、電線を遊動規制する機能の両方を兼
ね備えている。
続部分の両側の2箇所で押さえるようにしたので、電線
が確実に遊動規制される。 [請求項4の発明]シールドシェルを分割構造としたこ
とにより、コネクタハウジングへの組付けが容易とな
る。また、電線押さえ手段の形成されている一方のシェ
ルは、電線と端子金具の開放された接続箇所を覆うカバ
ーとしての機能と、電線を遊動規制する機能の両方を兼
ね備えている。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図10を参照して説明す
る。本実施形態のフラットケーブル用コネクタCは、相
手側コネクタAに嵌合されるとともにフラットケーブル
Fが接続されるハウジング10、複数の端子金具40、
及びシールドシェル30とを備えて構成される。尚、以
下の説明において、上下方向は図1、図3〜図7を基準
とし、左右方向については図3を基準とし、前後方向に
ついては図2の左側を前とする。
体化した実施形態1を図1乃至図10を参照して説明す
る。本実施形態のフラットケーブル用コネクタCは、相
手側コネクタAに嵌合されるとともにフラットケーブル
Fが接続されるハウジング10、複数の端子金具40、
及びシールドシェル30とを備えて構成される。尚、以
下の説明において、上下方向は図1、図3〜図7を基準
とし、左右方向については図3を基準とし、前後方向に
ついては図2の左側を前とする。
【0011】[ハウジング10]ハウジング10は合成
樹脂からなり、全体として高さが低く、上面から視てほ
ぼ方形をなすとともに、その上面のほぼ全領域に亘って
浅く凹んだ形状をなしている。ハウジング10の前端壁
部11には、上方及び前後両方に開放された複数の逃が
し溝12が左右に一定ピッチで並列して形成され、各逃
がし溝12の下端部には互いに対向する一対のガイド溝
13が形成されている。また、ハウジング10の前後方
向におけるほぼ中間位置に位置する第1中間壁部14に
は、上記各逃がし溝12と対応する複数の電線受入溝1
5が上方及び前後両方に開放して形成されている。電線
受入溝15の上端部には、内側へ突出する一対の浮き上
がり規制部16が突成されているとともに、浮き上がり
規制部16の突出端縁には導体Fcをガイドするための
誘導斜面17が形成されている。
樹脂からなり、全体として高さが低く、上面から視てほ
ぼ方形をなすとともに、その上面のほぼ全領域に亘って
浅く凹んだ形状をなしている。ハウジング10の前端壁
部11には、上方及び前後両方に開放された複数の逃が
し溝12が左右に一定ピッチで並列して形成され、各逃
がし溝12の下端部には互いに対向する一対のガイド溝
13が形成されている。また、ハウジング10の前後方
向におけるほぼ中間位置に位置する第1中間壁部14に
は、上記各逃がし溝12と対応する複数の電線受入溝1
5が上方及び前後両方に開放して形成されている。電線
受入溝15の上端部には、内側へ突出する一対の浮き上
がり規制部16が突成されているとともに、浮き上がり
規制部16の突出端縁には導体Fcをガイドするための
誘導斜面17が形成されている。
【0012】また、第1中間壁部14よりも少し後方の
第2中間壁部18には、各電線受入溝15と対応する複
数の電線保持溝19が左右方向に並列するとともに上方
及び前後両方に開放して形成されている。さらに、ハウ
ジング10の後端壁部20にも、電線受入溝15及び電
線保持溝19と対応するケーブル保持溝21が上方及び
前後両方に開放して形成されている。また、前端壁部1
1と第1中間壁部14との間におけるハウジング10の
左右両内壁面には上方に開放された前側位置決め凹部2
2が形成され、第2中間壁部18と後端壁部20との間
には上方に開放された後側位置決め凹部23が形成され
ている。さらに、ハウジング10の内底面における前端
壁部11と第1中間壁部14との間には、各逃がし溝1
2と電線受入溝15との間で前後方向に延びる複数の端
子嵌合凹部24が並列して形成されている。
第2中間壁部18には、各電線受入溝15と対応する複
数の電線保持溝19が左右方向に並列するとともに上方
及び前後両方に開放して形成されている。さらに、ハウ
ジング10の後端壁部20にも、電線受入溝15及び電
線保持溝19と対応するケーブル保持溝21が上方及び
前後両方に開放して形成されている。また、前端壁部1
1と第1中間壁部14との間におけるハウジング10の
左右両内壁面には上方に開放された前側位置決め凹部2
2が形成され、第2中間壁部18と後端壁部20との間
には上方に開放された後側位置決め凹部23が形成され
ている。さらに、ハウジング10の内底面における前端
壁部11と第1中間壁部14との間には、各逃がし溝1
2と電線受入溝15との間で前後方向に延びる複数の端
子嵌合凹部24が並列して形成されている。
【0013】[シールドシェル30]シールドシェル3
0は、金属板材を曲げ加工してなり、下部シェル31と
上部シェル32(本発明の構成要件である一方のシェ
ル)との分割構造とされている。下部シェル31は、ハ
ウジング10に対し、その下面全体、左右両側面全体及
び上面のうち左右側縁部のみに沿わせることにより、上
下左右方向の遊動を規制された状態に予め組み付けられ
ている。下部シェル31の後端縁には複数の折返し片3
3が形成され、各折返し片33がケーブル保持溝21に
嵌合させつつハウジング10の後端縁に係止されること
で、下部シェル31のハウジング10に対する前方への
遊動が規制されている。尚、この下部シェル31は、フ
ラットケーブルFの導電体Fgとの接続手段としての機
能も兼ね備えている。また、下部シェル31の側壁の切
り起こし状の係止片34をハウジング10の側面の凹部
25に係止させることにより、下部シェル31のハウジ
ング10に対する後方への遊動が規制されている。
0は、金属板材を曲げ加工してなり、下部シェル31と
上部シェル32(本発明の構成要件である一方のシェ
ル)との分割構造とされている。下部シェル31は、ハ
ウジング10に対し、その下面全体、左右両側面全体及
び上面のうち左右側縁部のみに沿わせることにより、上
下左右方向の遊動を規制された状態に予め組み付けられ
ている。下部シェル31の後端縁には複数の折返し片3
3が形成され、各折返し片33がケーブル保持溝21に
嵌合させつつハウジング10の後端縁に係止されること
で、下部シェル31のハウジング10に対する前方への
遊動が規制されている。尚、この下部シェル31は、フ
ラットケーブルFの導電体Fgとの接続手段としての機
能も兼ね備えている。また、下部シェル31の側壁の切
り起こし状の係止片34をハウジング10の側面の凹部
25に係止させることにより、下部シェル31のハウジ
ング10に対する後方への遊動が規制されている。
【0014】下部シェル31をハウジング10に組み付
けた状態では、ハウジング10の上面の凹部(導体Fc
と端子金具40との接続箇所)は全体に亘って開放され
た状態のままであり、ここに上部シェル32がカバーの
ように覆い被って組み付けられる。上部シェル32は全
体として平板状をなし、その左右両側縁には、前後2片
ずつの取付け片35が下向きに突成され、これら取付け
片35をハウジング10の上面に取付孔26に嵌入して
図示しない係止手段によって抜止め状態とされること
で、上部シェル32がハウジング10及び下部シェル3
1に対して組み付け状態となる。そして、組付け状態で
は、上部シェル32の下端部に下方へ切り起こし状に形
成した左右一対の弾性接触片36が、フラットケーブル
Fの導電体Fgの上面に弾性接触されるようになってい
る。
けた状態では、ハウジング10の上面の凹部(導体Fc
と端子金具40との接続箇所)は全体に亘って開放され
た状態のままであり、ここに上部シェル32がカバーの
ように覆い被って組み付けられる。上部シェル32は全
体として平板状をなし、その左右両側縁には、前後2片
ずつの取付け片35が下向きに突成され、これら取付け
片35をハウジング10の上面に取付孔26に嵌入して
図示しない係止手段によって抜止め状態とされること
で、上部シェル32がハウジング10及び下部シェル3
1に対して組み付け状態となる。そして、組付け状態で
は、上部シェル32の下端部に下方へ切り起こし状に形
成した左右一対の弾性接触片36が、フラットケーブル
Fの導電体Fgの上面に弾性接触されるようになってい
る。
【0015】また、上部シェル32には、第1中間壁部
14の各電線受入溝15(導体Fcと端子金具の接続部
との接続箇所)を挟んで前後両側に位置するように、前
後で対をなす複数対の電線押さえ部37(本発明の構成
要件である電線押さえ手段)が形成されている。この電
線押さえ部37は、上部シェル32を部分的に下方へ切
り起こすことにより上部シェル32に一体に形成したも
のである。前側の電線押さえ部37は、切起部分の前端
側を下方へ曲げた形態であり、上部シェル32との連続
部分は四半円弧状をなすとともに、下端部が上下方向に
真っ直ぐ延びた平坦状をなしている。一方、後側の電線
押さえ部37は、前側の電線押さえ部と前後対な形態と
されている。かかる電線押さえ部37は、フラットケー
ブルFをハウジング10に取り付けるとともに上部シェ
ル32をハウジング10に組み付けた状態では、フラッ
トケーブルFの絶縁層Fdに対して上から押さえ付け、
もって導体Fcの上方(端子金具40の接続部46から
解離する方向)への遊動を規制するようになっている。
14の各電線受入溝15(導体Fcと端子金具の接続部
との接続箇所)を挟んで前後両側に位置するように、前
後で対をなす複数対の電線押さえ部37(本発明の構成
要件である電線押さえ手段)が形成されている。この電
線押さえ部37は、上部シェル32を部分的に下方へ切
り起こすことにより上部シェル32に一体に形成したも
のである。前側の電線押さえ部37は、切起部分の前端
側を下方へ曲げた形態であり、上部シェル32との連続
部分は四半円弧状をなすとともに、下端部が上下方向に
真っ直ぐ延びた平坦状をなしている。一方、後側の電線
押さえ部37は、前側の電線押さえ部と前後対な形態と
されている。かかる電線押さえ部37は、フラットケー
ブルFをハウジング10に取り付けるとともに上部シェ
ル32をハウジング10に組み付けた状態では、フラッ
トケーブルFの絶縁層Fdに対して上から押さえ付け、
もって導体Fcの上方(端子金具40の接続部46から
解離する方向)への遊動を規制するようになっている。
【0016】[端子金具40]端子金具40は、所定形
状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工したものであり、板
厚方向が上下方向を向いた基端部41と、同じく板厚方
向が上下方向を向いた状態で基端部41の後端縁から片
持ち状に延出して左右一対のアーム部42とを備えてい
る。基端部41は前後方向に長く、その前端には幅狭の
連結部43が連成されているとともに、その連結部43
の前端には基端部41と同じ幅のタブ44が連成されて
いる。タブ44は、連結部43を曲げ加工することによ
って基端部41と平行な姿勢で且つ基端部41よりも上
方に位置されている。このタブ44は、相手側端子金具
Tに接続される。また、基端部41の一方の側縁には三
角形状をなす抜止め突起45が形成されている。
状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工したものであり、板
厚方向が上下方向を向いた基端部41と、同じく板厚方
向が上下方向を向いた状態で基端部41の後端縁から片
持ち状に延出して左右一対のアーム部42とを備えてい
る。基端部41は前後方向に長く、その前端には幅狭の
連結部43が連成されているとともに、その連結部43
の前端には基端部41と同じ幅のタブ44が連成されて
いる。タブ44は、連結部43を曲げ加工することによ
って基端部41と平行な姿勢で且つ基端部41よりも上
方に位置されている。このタブ44は、相手側端子金具
Tに接続される。また、基端部41の一方の側縁には三
角形状をなす抜止め突起45が形成されている。
【0017】一対のアーム部42は、基端部41に対し
て面一状に連続しているとともに、基端から延出端(後
端)に至る全長に亘って一定幅寸法である。かかるアー
ム部42の延出端には、上方(アーム部42の延出方向
に対して直交する方向)へ曲げ加工された接続部46が
形成されている。また、アーム部42の互いに対向する
内側面42Sと接続部46の内側面46Sとは面一状
(上方から視て一直線状をなす状態)に連なっている。
そして、両アーム部42の内側面42S同士の間隔は、
基端において最も広く、延出端へ向かって次第に狭まっ
ており、接続部46の内側面46Sにおいては、図10
(A)に示すように、曲げの外側の角縁46A(上方か
ら視て最も後端の縁)同士が当接されている。尚、接続
部46を曲げ加工する際には、曲げの内側の部分の肉が
左右両側へ張り出すのであるが、接続部46同士が当接
している状態(アーム部42同士が最も接近している状
態)では、この張出部46B同士が干渉することはない
ように、アーム部42の長さ及び基端における内側面4
2S同士の間隔が設定されている。尚、接続部46の上
端面には、導体Fcを接続部46同士の間に誘導させる
ためのガイド斜面46Cが形成されている。
て面一状に連続しているとともに、基端から延出端(後
端)に至る全長に亘って一定幅寸法である。かかるアー
ム部42の延出端には、上方(アーム部42の延出方向
に対して直交する方向)へ曲げ加工された接続部46が
形成されている。また、アーム部42の互いに対向する
内側面42Sと接続部46の内側面46Sとは面一状
(上方から視て一直線状をなす状態)に連なっている。
そして、両アーム部42の内側面42S同士の間隔は、
基端において最も広く、延出端へ向かって次第に狭まっ
ており、接続部46の内側面46Sにおいては、図10
(A)に示すように、曲げの外側の角縁46A(上方か
ら視て最も後端の縁)同士が当接されている。尚、接続
部46を曲げ加工する際には、曲げの内側の部分の肉が
左右両側へ張り出すのであるが、接続部46同士が当接
している状態(アーム部42同士が最も接近している状
態)では、この張出部46B同士が干渉することはない
ように、アーム部42の長さ及び基端における内側面4
2S同士の間隔が設定されている。尚、接続部46の上
端面には、導体Fcを接続部46同士の間に誘導させる
ためのガイド斜面46Cが形成されている。
【0018】[端子金具40の製造工程]端子金具40
の製造に際しては、まず、金属板材を所定形状、即ち一
対のアーム部42が互いに平行な状態(アーム部42の
内側面42S同士の間隔が基端から延出端に亘って一定
の寸法を保った形態)に打ち抜き、この金属板材に対
し、アーム部42の延出端を曲げ加工することによって
接続部46を形成する(図9を参照)。次に、一対のア
ーム部42のうち一方のアーム部42を他方のアーム部
42から離間する方向(左右方向)へ逃がすように弾性
撓みさせつつ、その他方のアーム部42を一方のアーム
部42に接近する方向(一方のアーム部42を追いかけ
る方向)へ塑性変形させる。このとき、塑性変形のため
に変位させる量は、接続部46が相手側の接続部46と
当接する位置(左右方向における中間位置)ではなく、
これよりも更に相手側へ進んだ位置まで変形させる。即
ち、塑性変形させたアーム部42のスプリングバックを
見越して塑性変形量を多めに設定するのである。これに
より、塑性変形済みのアーム部42及び接続部46を正
規の形態に成形することができる。この後、もう一方の
アーム部42も塑性変形させるが、このときも、上記と
同様に、塑性変形済みのアーム部42を弾性撓みさせつ
つスプリングバックを見越した多めの量だけ塑性変形さ
せる。これにより、双方の接続部46同士が確実に当接
状態となる。尚、導体Fcを接続しない状態における接
続部46同士の当接圧力は、塑性変形の量を変更するこ
とによって任意に設定することが可能である。
の製造に際しては、まず、金属板材を所定形状、即ち一
対のアーム部42が互いに平行な状態(アーム部42の
内側面42S同士の間隔が基端から延出端に亘って一定
の寸法を保った形態)に打ち抜き、この金属板材に対
し、アーム部42の延出端を曲げ加工することによって
接続部46を形成する(図9を参照)。次に、一対のア
ーム部42のうち一方のアーム部42を他方のアーム部
42から離間する方向(左右方向)へ逃がすように弾性
撓みさせつつ、その他方のアーム部42を一方のアーム
部42に接近する方向(一方のアーム部42を追いかけ
る方向)へ塑性変形させる。このとき、塑性変形のため
に変位させる量は、接続部46が相手側の接続部46と
当接する位置(左右方向における中間位置)ではなく、
これよりも更に相手側へ進んだ位置まで変形させる。即
ち、塑性変形させたアーム部42のスプリングバックを
見越して塑性変形量を多めに設定するのである。これに
より、塑性変形済みのアーム部42及び接続部46を正
規の形態に成形することができる。この後、もう一方の
アーム部42も塑性変形させるが、このときも、上記と
同様に、塑性変形済みのアーム部42を弾性撓みさせつ
つスプリングバックを見越した多めの量だけ塑性変形さ
せる。これにより、双方の接続部46同士が確実に当接
状態となる。尚、導体Fcを接続しない状態における接
続部46同士の当接圧力は、塑性変形の量を変更するこ
とによって任意に設定することが可能である。
【0019】[フラットケーブルF]フラットケーブル
Fは、複数本の電線Faの端末を方形板状の保持体Fb
によって位置決め保持したものであり、電線Faは、導
体Fcの外周を絶縁層Fdで覆い、その絶縁層Fdの外
周をシールド層Feで覆い、さらにシールド層Feを外
部被覆Ffで覆った構造とされている。各電線Faは、
端末側に向かって順に、外部被覆Ffとシールド層Fe
が除去され、さらに絶縁層Fdの一部が除去されて導体
Fcが露出されている。保持体Fbは、この導体Fcの
露出部分よりも端末側(前側)における絶縁層Fdを包
囲するように固着されている。また、シールド層Feの
露出部分には、各電線Faのシールド層Fe間を短絡さ
せるように横長板状をなす導電体Fgが固着されてい
る。
Fは、複数本の電線Faの端末を方形板状の保持体Fb
によって位置決め保持したものであり、電線Faは、導
体Fcの外周を絶縁層Fdで覆い、その絶縁層Fdの外
周をシールド層Feで覆い、さらにシールド層Feを外
部被覆Ffで覆った構造とされている。各電線Faは、
端末側に向かって順に、外部被覆Ffとシールド層Fe
が除去され、さらに絶縁層Fdの一部が除去されて導体
Fcが露出されている。保持体Fbは、この導体Fcの
露出部分よりも端末側(前側)における絶縁層Fdを包
囲するように固着されている。また、シールド層Feの
露出部分には、各電線Faのシールド層Fe間を短絡さ
せるように横長板状をなす導電体Fgが固着されてい
る。
【0020】[コネクタCの組付けとフラットケーブル
Fの接続工程]コネクタCの組付けの際には、まず、ハ
ウジング10に対し端子金具40と下部シェル31を組
み付ける。端子金具40の組付けは、端子金具40をハ
ウジング10の前方から接続部46を先に向けた姿勢で
逃がし溝12及びガイド溝13に沿って圧入することに
よって行う。そして、接続部46が電線受入溝15に差
し込まれるとともに、タブ44の後端縁が前端壁部11
に当接したところで、端子金具40が正規の組付け状態
となり、抜止め突起45がガイド溝13に食い込むこと
によって同状態に抜止め保持される。尚、端子金具40
のハウジング10に対する上方への遊動は、ガイド溝1
3と浮き上がり規制部16とによって規制されている。
この状態では、接続部46同士の間が、電線受入溝15
の下方に待機するように位置する。
Fの接続工程]コネクタCの組付けの際には、まず、ハ
ウジング10に対し端子金具40と下部シェル31を組
み付ける。端子金具40の組付けは、端子金具40をハ
ウジング10の前方から接続部46を先に向けた姿勢で
逃がし溝12及びガイド溝13に沿って圧入することに
よって行う。そして、接続部46が電線受入溝15に差
し込まれるとともに、タブ44の後端縁が前端壁部11
に当接したところで、端子金具40が正規の組付け状態
となり、抜止め突起45がガイド溝13に食い込むこと
によって同状態に抜止め保持される。尚、端子金具40
のハウジング10に対する上方への遊動は、ガイド溝1
3と浮き上がり規制部16とによって規制されている。
この状態では、接続部46同士の間が、電線受入溝15
の下方に待機するように位置する。
【0021】次に、フラットケーブルFをハウジング1
0に対し上から落とし込むようにセットする。このと
き、保持体Fbは前端壁部11と第1中間壁部14との
間に嵌合させ、導電体Fgは第2中間壁部18と後端壁
部20との間に嵌合させ、夫々、前側位置決め凹部22
と後側位置決め凹部23に嵌合させることでフラットケ
ーブルFはハウジング10に対して前後左右への遊動が
規制される。また、導体Fcの露出部分は、第1中間壁
部14と第2中間壁部18との間において電線受入溝1
5内に嵌入されるとともに端子金具40の接続部46同
士の間に挟み込まれ、アーム部42の弾力により導体F
cと端子金具40とが所定の接触圧で接続する状態とな
る。尚、電線Faにおける導電体Fgよりも後方の部分
はケーブル保持溝21に嵌合されることにより、左右方
向の遊動が規制される。また、導電体Fgの下面が下部
シェル31の折り返し部33に当接することにより、電
線Faのシールド層Feが導電体Fgを介して下部シェ
ル31に導通される。
0に対し上から落とし込むようにセットする。このと
き、保持体Fbは前端壁部11と第1中間壁部14との
間に嵌合させ、導電体Fgは第2中間壁部18と後端壁
部20との間に嵌合させ、夫々、前側位置決め凹部22
と後側位置決め凹部23に嵌合させることでフラットケ
ーブルFはハウジング10に対して前後左右への遊動が
規制される。また、導体Fcの露出部分は、第1中間壁
部14と第2中間壁部18との間において電線受入溝1
5内に嵌入されるとともに端子金具40の接続部46同
士の間に挟み込まれ、アーム部42の弾力により導体F
cと端子金具40とが所定の接触圧で接続する状態とな
る。尚、電線Faにおける導電体Fgよりも後方の部分
はケーブル保持溝21に嵌合されることにより、左右方
向の遊動が規制される。また、導電体Fgの下面が下部
シェル31の折り返し部33に当接することにより、電
線Faのシールド層Feが導電体Fgを介して下部シェ
ル31に導通される。
【0022】このあと、上部シェル32をハウジング1
0に組み付ける。組付けは、上から取付け片35を取付
孔26に差し込みつつハウジング10の上面に被せるよ
うにすればよい。上部シェル32を組付けると、弾性接
触片36がフラットケーブルFの導電体Fgの上面に弾
接することにより上部シェル32とシールド層Feとが
導通可能な状態となる。また、端子金具40の接続部4
6に接続された導体Fcは、その前後両側の直近位置に
おいて上部シェル32の前後一対の電線押さえ部37に
よって上から押さえ付けられることにより、上方への遊
動が規制され、導体Fcと端子金具40とは安定した接
続状態が保たれる。以上により、コネクタCの組付け及
びフラットケーブルFとの接続が完了する。
0に組み付ける。組付けは、上から取付け片35を取付
孔26に差し込みつつハウジング10の上面に被せるよ
うにすればよい。上部シェル32を組付けると、弾性接
触片36がフラットケーブルFの導電体Fgの上面に弾
接することにより上部シェル32とシールド層Feとが
導通可能な状態となる。また、端子金具40の接続部4
6に接続された導体Fcは、その前後両側の直近位置に
おいて上部シェル32の前後一対の電線押さえ部37に
よって上から押さえ付けられることにより、上方への遊
動が規制され、導体Fcと端子金具40とは安定した接
続状態が保たれる。以上により、コネクタCの組付け及
びフラットケーブルFとの接続が完了する。
【0023】[実施形態の効果] 電線押さえ部37をシールドシェル30に一体に形成
したので、電線押さえ手段とシールドシェルとを別体部
品とした場合に比べて、部品点数が少なくて済む。 端子金具40における電線Faとの接続部46が導体
Fcの配索領域内に突出する形態とされ、電線Faが接
続部46の前後両側に延出する形態で接続され、電線押
さえ部37が接続部46の両側の2カ所で電線Faを押
さえて遊動規制する構成としたので、接続部46よりも
前方又は後方のいずれかで電線Faが斜めに浮き上がる
ことが防止される。
したので、電線押さえ手段とシールドシェルとを別体部
品とした場合に比べて、部品点数が少なくて済む。 端子金具40における電線Faとの接続部46が導体
Fcの配索領域内に突出する形態とされ、電線Faが接
続部46の前後両側に延出する形態で接続され、電線押
さえ部37が接続部46の両側の2カ所で電線Faを押
さえて遊動規制する構成としたので、接続部46よりも
前方又は後方のいずれかで電線Faが斜めに浮き上がる
ことが防止される。
【0024】シールドシェル30を上部シェル32と
下部シェル31とからなる分割構造としたので、コネク
タハウジング10への組付けが容易となっている。 電線押さえ部37の形成されている上部シェル32
は、コネクタハウジング10における電線Faと端子金
具40との接続箇所を覆うカバーとしての機能と、電線
Faを遊動規制する機能の両方を兼ね備えており、カバ
ーを別体部品として設ける場合に比べて、部品点数が少
なくて済んでいる。
下部シェル31とからなる分割構造としたので、コネク
タハウジング10への組付けが容易となっている。 電線押さえ部37の形成されている上部シェル32
は、コネクタハウジング10における電線Faと端子金
具40との接続箇所を覆うカバーとしての機能と、電線
Faを遊動規制する機能の両方を兼ね備えており、カバ
ーを別体部品として設ける場合に比べて、部品点数が少
なくて済んでいる。
【0025】[実施形態2]次に、本発明を具体化した
実施形態2を図11乃至図12を参照して説明する。本
実施形態は、電線押さえ部38(本発明の構成要件であ
る電線押さえ手段)を上記実施形態1とは異なる構成と
したものである。その他の構成については上記実施形態
1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を
付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。上記実施
形態1の電線押さえ部37における絶縁層Fd(電線F
a)への当接面が平坦状をなしていたのに対し、本実施
形態2の電線押さえ部38における絶縁層Fdへの当接
面は弧状面38Rとされている。また、電線押さえ部3
8は上部シェル32の板面に対して直角方向(上部シェ
ル32のコネクタハウジング10に対する組付け方向)
ではなく、上下方向に対してやや傾斜した向きに下方へ
延出されている。即ち、前側の電線押さえ部38は後傾
姿勢とされ、その後面下端部から下端面に亘る領域が上
記弧状面38Rとなっている。後側の電線押さえ部38
は、前傾の電線押さえ部38とは前後対称であり、前傾
姿勢とされているとともに、その後面下端部から下端面
に亘る領域が上記弧状面38Rとなっている。さらに、
電線押さえ部38は前後方向へ弾性的に変位することが
可能とされている。
実施形態2を図11乃至図12を参照して説明する。本
実施形態は、電線押さえ部38(本発明の構成要件であ
る電線押さえ手段)を上記実施形態1とは異なる構成と
したものである。その他の構成については上記実施形態
1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を
付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。上記実施
形態1の電線押さえ部37における絶縁層Fd(電線F
a)への当接面が平坦状をなしていたのに対し、本実施
形態2の電線押さえ部38における絶縁層Fdへの当接
面は弧状面38Rとされている。また、電線押さえ部3
8は上部シェル32の板面に対して直角方向(上部シェ
ル32のコネクタハウジング10に対する組付け方向)
ではなく、上下方向に対してやや傾斜した向きに下方へ
延出されている。即ち、前側の電線押さえ部38は後傾
姿勢とされ、その後面下端部から下端面に亘る領域が上
記弧状面38Rとなっている。後側の電線押さえ部38
は、前傾の電線押さえ部38とは前後対称であり、前傾
姿勢とされているとともに、その後面下端部から下端面
に亘る領域が上記弧状面38Rとなっている。さらに、
電線押さえ部38は前後方向へ弾性的に変位することが
可能とされている。
【0026】電線押さえ部38は傾斜姿勢になっている
ので、上部シェル32をコネクタハウジング10に組み
付けたときに寸法公差や組付け公差に起因して電線押さ
え部38の下端の高さと絶縁層Fdの上面の高さとの間
にずれがあっても、電線押さえ部38が弧状面38Rを
絶縁層Fdに沿って摺接させつつ弾性的に傾動変位する
ことにより、そのずれを吸収することができる。これに
より、電線押さえ部38が過度に絶縁層Fd(電線F
a)を押圧することが回避される。
ので、上部シェル32をコネクタハウジング10に組み
付けたときに寸法公差や組付け公差に起因して電線押さ
え部38の下端の高さと絶縁層Fdの上面の高さとの間
にずれがあっても、電線押さえ部38が弧状面38Rを
絶縁層Fdに沿って摺接させつつ弾性的に傾動変位する
ことにより、そのずれを吸収することができる。これに
より、電線押さえ部38が過度に絶縁層Fd(電線F
a)を押圧することが回避される。
【0027】また、電線押さえ部38の形成されている
シールドシェル30は金属製であるが、本実施形態2で
は電線押さえ部38における絶縁層Fd(電線Fa)へ
の当接部が弧状面38Rとされているので、電線押さえ
部38が前後方向(電線Faの配索方向)にずれても、
絶縁層が傷付けられる虞はない。[他の実施形態]本発
明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定
されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発
明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができ
る。
シールドシェル30は金属製であるが、本実施形態2で
は電線押さえ部38における絶縁層Fd(電線Fa)へ
の当接部が弧状面38Rとされているので、電線押さえ
部38が前後方向(電線Faの配索方向)にずれても、
絶縁層が傷付けられる虞はない。[他の実施形態]本発
明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定
されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発
明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を
逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができ
る。
【0028】(1)上記実施形態では電線押さえ部をシ
ールドシェルの一部を切り起こしによって形成したが、
本発明によれば、切り起こしによらず、叩き出し、曲げ
加工などの手段によって形成してもよい。 (2)上記実施形態ではシールドシェルを上部シェルと
下部シェルの2部品からなる分割構造としたが、本発明
によれば、一体部品としてもよい。 (3)上記実施形態では1本の電線に対して電線押さえ
部を前後一対設けたが、本発明によれば、1本の電線を
1つの電線押さえ部で遊動規制してもよい。
ールドシェルの一部を切り起こしによって形成したが、
本発明によれば、切り起こしによらず、叩き出し、曲げ
加工などの手段によって形成してもよい。 (2)上記実施形態ではシールドシェルを上部シェルと
下部シェルの2部品からなる分割構造としたが、本発明
によれば、一体部品としてもよい。 (3)上記実施形態では1本の電線に対して電線押さえ
部を前後一対設けたが、本発明によれば、1本の電線を
1つの電線押さえ部で遊動規制してもよい。
【図1】実施形態1の分解斜視図
【図2】ハウジングの一部切欠平面図
【図3】ハウジングの正面図
【図4】相手側コネクタから外した状態を示す断面図
【図5】相手側コネクタと嵌合した状態を示す断面図
【図6】ハウジングの断面図
【図7】端子金具の斜視図
【図8】端子金具の平面図
【図9】端子金具の製造途中の状態を示す平面図
【図10】(A)電線が接続されていない状態における
接続部の部分拡大平面図 (B)電線が接続された状態における接続部の部分拡大
平面図
接続部の部分拡大平面図 (B)電線が接続された状態における接続部の部分拡大
平面図
【図11】実施形態2の断面図
【図12】電線押さえ部の形状を示す部分拡大断面図
C…フラットケーブル用コネクタ F…フラットケーブル Fa…電線 Fe…シールド層 10…コネクタハウジング 30…シールドシェル 31…下部シェル 32…上部シェル(一方のシェル) 37…電線押さえ部(電線押さえ手段) 40…端子金具 46…接続部 38…電線押さえ部(電線押さえ手段) 38R…弧状面
Claims (4)
- 【請求項1】 複数本の電線を並列してなるフラットケ
ーブルの端末が取り付けられるコネクタハウジングと、 このコネクタハウジングに取り付けられて前記電線との
接続を可能とされた複数の端子金具と、 前記端子金具に接続されている前記電線に対しその端子
金具からの解離方向への遊動を規制する電線押さえ手段
と、 前記コネクタハウジングを包囲するとともに前記フラッ
トケーブルのシールド層に接続されるシールドシェルと
を備えてなるフラットケーブル用コネクタであって、 前記電線押さえ手段が前記シールドシェルに一体に形成
されていることを特徴とするフラットケーブル用コネク
タ。 - 【請求項2】 前記電線押さえ手段における前記電線へ
の当接部は、弧状面とされていることを特徴とする請求
項1記載のフラットケーブル用コネクタ。 - 【請求項3】 前記端子金具における前記電線との接続
部が前記電線の配索領域内に突出する形態とされ、前記
電線が前記接続部の両側に延出する形態で接続され、前
記電線押さえ手段が前記接続部の両側の2カ所で前記電
線を押さえて遊動規制する構成としたことを特徴とする
請求項1又は請求項2記載のフラットケーブル用コネク
タ。 - 【請求項4】 前記コネクタハウジングにおける前記電
線と前記端子金具との接続箇所が外面側に開放され、前
記シールドシェルが2つのシェルに分割された構造とさ
れているとともに、その一方のシェルが前記コネクタハ
ウジングにおける開放部分を塞ぐように取り付けられ、
その一方のシェルに前記電線押さえ手段が形成されてい
ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに
記載のフラットケーブル用コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28286099A JP3479970B2 (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | フラットケーブル用コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28286099A JP3479970B2 (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | フラットケーブル用コネクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001110493A true JP2001110493A (ja) | 2001-04-20 |
JP3479970B2 JP3479970B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=17658027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28286099A Expired - Fee Related JP3479970B2 (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | フラットケーブル用コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3479970B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005317333A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Fujikura Ltd | 極細同軸ケーブルアセンブリ及び極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法 |
JP2009070567A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-04-02 | Hirose Electric Co Ltd | 電気コネクタ及び電気コネクタの製造方法 |
CN113557803A (zh) * | 2019-03-11 | 2021-10-26 | 株式会社自动网络技术研究所 | 电磁屏蔽构件及线束 |
-
1999
- 1999-10-04 JP JP28286099A patent/JP3479970B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005317333A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Fujikura Ltd | 極細同軸ケーブルアセンブリ及び極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法 |
JP4598431B2 (ja) * | 2004-04-28 | 2010-12-15 | 株式会社フジクラ | 極細同軸ケーブルアセンブリ及び極細同軸ケーブルのコネクタ接続方法 |
JP2009070567A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-04-02 | Hirose Electric Co Ltd | 電気コネクタ及び電気コネクタの製造方法 |
CN113557803A (zh) * | 2019-03-11 | 2021-10-26 | 株式会社自动网络技术研究所 | 电磁屏蔽构件及线束 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3479970B2 (ja) | 2003-12-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |