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JP2001110029A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Publication number
JP2001110029A
JP2001110029A JP28632599A JP28632599A JP2001110029A JP 2001110029 A JP2001110029 A JP 2001110029A JP 28632599 A JP28632599 A JP 28632599A JP 28632599 A JP28632599 A JP 28632599A JP 2001110029 A JP2001110029 A JP 2001110029A
Authority
JP
Japan
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film
magnetic
recording medium
magnetic recording
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP28632599A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Kiyouho
昌則 享保
Masashi Michijima
正司 道嶋
Hidekazu Hayashi
秀和 林
Ryoji Namikata
量二 南方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
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Priority to EP00112594A priority patent/EP1061511A3/en
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  • Thin Magnetic Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の希土類−遷移金属非晶質膜において
は、耐蝕性を低下させることなく保護膜膜厚を低減する
ことが困難であった。 【解決手段】 希土類−遷移金属非晶質膜からなる第1
磁性層2と保護膜4との間にCo系あるいはFe系垂直
磁気記録膜からなる第2磁性層3を挿入することによ
り、耐蝕性を低下させることなく、保護膜膜厚を低減す
ることが可能となり、熱安定性に優れた高密度垂直磁気
記録媒体を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は磁気記録に用いられる垂直
磁気異方性を有する磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスクなどの磁気記録装置
においては、高密度、高記憶容量化の要求が強くなって
いる。このような記録密度の向上に伴ない、記録ビット
が微細化して、薄膜磁気記録媒体を構成する結晶粒の寸
法に近づくようになり、そのために各結晶粒が単磁区的
に振る舞う程度に結晶粒間の磁気的分離を促進させる必
要がある。さらに、1ビットに含まれる結晶粒の数が減
少するとノイズが増えるため、記録密度の向上に伴っ
て、結晶粒径も小さくする必要がある。しかしながら、
結晶粒が微細化しすぎると、熱揺らぎによる磁化の不安
定性を招くことになる。
【0003】記録磁化の熱的安定性について、マイクロ
マグネティックス・モデルに基づいて計算機シミュレー
ションで検討した結果が報告されている(「垂直記録媒
体、長手記録媒体の熱揺らぎのモンテカルロシミュレー
ション」上坂保太郎他 信学技報 MR96−37 1
996−11)。
【0004】これによると、面内磁気記録、垂直磁気記
録のいずれの記録方式でも、熱的安定性の指標KuV/
kTが100以下となると、記録磁化の減少が起こると
されている。ただし、Kuは磁気異方性エネルギー、V
は磁化が反転する単位となる活性化体積、kはボルツマ
ン定数、Tは絶対温度である。従って、記録磁化の熱揺
らぎによる劣化に対しては、媒体膜厚を大きくとれる垂
直磁気記録媒体の方が有利であると予想されている。
【0005】上記の報告結果に基づき、CoCrPtお
よびCoCrPtTa合金の垂直磁気記録媒体につい
て、記録密度特性や媒体ノイズ特性等の検討結果が報告
されており(「MRヘッドと単層垂直媒体を用いた高密
度磁気記録」二本正昭他 日本応用磁気学会誌 Vo
l.21 No.6 pp950−958 199
7)、記録密度が30〜40Gb/in2では、KuV
/kTの値は、面内磁気記録の40程度に対して、垂直
磁気記録では130程度と増加している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、臨界値
の100を考慮すると、更なる改善が必要とされる。ま
た、KuV/kTの値を求める際に、Kuの値は単結晶
磁性薄膜を用いて実験で決定された値が使用されている
が、活性化体積Vについては結晶粒径と媒体の膜厚から
推定した値が使用されており、上記の値の信頼性は不十
分と考えられる。また、面内磁気記録媒体及び垂直磁気
記録媒体のいずれにおいても、結晶質材料を使用してい
る限り、媒体ノイズを低下させるために結晶粒径を低減
させると、熱揺らぎの影響が増加するという問題は本質
的に回避することが困難である。
【0007】そこで、非晶質の垂直磁気記録媒体に着目
した。非晶質材料では結晶粒が存在しないため、活性化
体積Vは粒径には支配されなくなる。従って、大きな活
性化体積Vを持つことが可能であり、結晶質材料に比べ
て、熱揺らぎの影響を受け難いと予想されるからであ
る。
【0008】非晶質の垂直磁気記録媒体としては、光磁
気記録媒体がよく知られている。しかしながら、光磁気
記録媒体では、重希土類金属と3d遷移金属の合金が用
いられており、室温付近に補償温度を調整して保磁力H
cを発散させ、記録を保持している。そのため、室温で
は、重希土類金属と3d遷移金属の磁気モーメントは打
ち消しあい、飽和磁化Msは小さく、磁気ヘッドで記録
再生する磁気記録媒体には使用できない。これは、磁気
ヘッドで記録再生される磁気記録媒体では、大きな飽和
磁化を有し、室温である程度の保磁力を有するものでな
ければならないからである。
【0009】一方、軽希土類金属と3d遷移金属の合金
では、磁気モーメントが平行に結合するため、大きな飽
和磁化Msが得られる。このような例として特開平5−
54358号公報の実施例にNd15Co85非晶質合金膜
が報告されている。しかしながら、このような合金薄膜
を使用すると、媒体ノイズが低下することは報告されて
いるが、熱揺らぎの影響については記載されていない。
また、明細書には明確な記載はないが、記載されている
媒体ノイズの原因及び上記の合金組成から、面内磁気記
録媒体と推測される。
【0010】また、軽希土類金属と3d遷移金属の合金
で、非晶質の垂直磁気記録媒体としては、PrCoの例
が報告されている(「MAGNETIZATION、
CURIE TEMPERATURE AND PER
PENDICULAR MAGNETIC ANISO
TROPY OF EVAPORATED Co−RA
RE EARTH AMORPHOUS ALLOY
FILMS」M.TAKAHASHI et al.
J.MAGNETIZM AND MAGNETIC
MATERIALS Vol.75 pp252−26
2 1988)。しかしながら、上記のPrCoについ
て、実際に磁気記録媒体を作成して特性を測定したとこ
ろ、非晶質でかつ垂直磁気異方性を示す全組成領域にお
いて、保磁力Hcが約200Oeと小さく、磁気記録媒
体として使用することができなかった。
【0011】また、通常、磁気記録媒体には磁性膜を磁
気ヘッドによる摺動から保護する目的で保護膜が設けら
れている。この保護膜には、DCスパッタリングで作成
されるC系膜が最も一般的に用いられており、その他に
は、耐久性向上のためにカーボン保護膜中に水素を添加
したものや、RFスパッタリング、炭化水素ガスを用い
たCVD法で形成する方法などが知られている。
【0012】磁気記録の高密度化を実現するための技術
として一つには、磁気記録媒体の磁性膜と磁気ヘッドの
距離をより小さくすることが考えられる。磁性膜と磁気
ヘッドの距離をより小さくするための最も有効な手段と
しては、保護膜を薄膜化することが考えられる。
【0013】しかしながら、保護膜の厚みを薄くしすぎ
てしまうと磁気記録媒体表面の微細な凹凸を完全に被覆
することができなくなり、磁性層が磁気記録媒体表面に
露出してしまう。そのために磁性層が部分的に酸化さ
れ、磁気特性の低下を招いたり、潤滑性が低下してヘッ
ド−ディスク間のクラッシュの原因となる。
【0014】特に、希土類−遷移金属非晶質膜を磁気記
録媒体に用いた場合、希土類元素は非常に酸化されやす
いため、耐蝕性を保持しながら保護膜の膜厚を薄くする
ことが非常に困難である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決を目的としてなされたものであって、第1発明は、基
板上に、磁性層、保護膜を順に積層した磁気記録媒体で
あって、前記磁性層は、基板側から第1磁性層、第2磁
性層からなり、前記第1磁性層は、垂直磁気異方性を有
し、軽希土類と重希土類と3d遷移金属とから構成され
る非晶質合金であることを特徴とする磁気記録媒体であ
る。
【0016】また、第2発明は、前記第2磁性層は、C
oまたはFeを含む垂直磁化膜であることを特徴とする
第1発明の磁気記録媒体である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0018】[実施例1]図1は本発明の垂直磁気記録
媒体の構成図である。図1に示すように、垂直磁気記録
媒体は、基板1上に第1磁性層(磁気記録層)2、第2
磁性層(磁気記録層)3、保護膜4を順に積層したもの
である。基板1としてはガラス基板(コーニング社製:
#7622)を用い、3×10-7Torr以下まで排気
後、同一真空中で第1磁性層2、第2磁性層3及び保護
膜4を順に形成した。
【0019】ここでは、第1磁性層2としてPrTbC
o合金膜、第2磁性層3としてCoCrPt合金膜を用
い、保護膜4にはC膜を用いた。また、PrTbCo合
金膜及びCoCrPt合金膜の各組成は、Pr7Tb10
Co83、Co72Cr10Pt18とし、それぞれCoターゲ
ット上にPr、TbあるいはCr、Ptのペレットを配
置した複合ターゲットを用いて作成した。なお、各合金
の組成は上記に限定されるものではない。
【0020】次に、PrTbCo合金膜、CoCrPt
合金膜およびC膜の成膜方法および成膜条件について説
明する。
【0021】いずれの膜もDCマグネトロンスパッタ法
を用い、Arガス圧=5mTorr一定として、PrT
bCo合金膜、CoCrPt合金膜はPower=62
0mW/cm2、C膜はPower=86mW/cm2
成膜条件で形成した。その際、CoCrPt合金膜作成
時には、結晶粒径や磁気異方性の制御を行うため、DC
バイアス電圧を−50V印加しながら成膜を行った。
【0022】なお、比較のために、第2磁性層3である
CoCrPt合金膜を除いた、つまり基板1に第1磁性
層2、保護膜4を形成した垂直磁気記録媒体について
も、上記と同様の成膜条件で作成した。
【0023】膜厚については、PrTbCo単層膜の磁
気記録媒体の場合はPrTbCo合金膜を500Åと
し、PrTbCo/CoCrPt積層膜の磁気記録媒体
の場合は、PrTbCo合金膜を400Å、CoCrP
t合金膜を100Åの積層膜とした。また、C膜の膜厚
はそれぞれ20、50、100、200Åとした。
【0024】上記の方法で得られたPrTbCo単層膜
およびPrTbCo/CoCrPt積層膜は非晶質であ
るため、熱的安定性の指標KuV/kTを評価する上
で、活性化体積Vを従来のように結晶粒径から評価する
ことができない。そこで、レマネンス保磁力の磁場印加
時間依存から求められる揺らぎ場Hfを用いて熱的安定
性を評価した。なお、これについては、「CoCrTa
およびCoCrPt薄膜媒体の磁気粘性とノイズ特性」
山中一助他 信学技報 MR95−13 1995−
06 に記載されている。揺らぎ場Hfの場合は、熱的
安定性の指数KuV/kTの場合とは逆に、その値が低
いほど熱的安定性が優れていると考えられる。この方法
を用いれば、結晶粒径のようなミクロな測定を必要とせ
ず、マクロな磁気特性の測定から直接Hfを決定できる
利点がある。
【0025】まず、PrTbCo単層膜の磁気記録媒体
およびPrTbCo/CoCrPt積層膜の磁気記録媒
体の飽和磁化Ms、保磁力Hc、垂直磁気異方性エネル
ギーK⊥およびゆらぎ場Hfについて表1に示す。な
お、表1中には、比較のために、従来のCoCrPt単
層膜の磁気記録媒体の各特性についても示した。
【0026】
【表1】 これにより、PrTbCo単層膜の磁気記録媒体は従来
のCoCrPt単層膜の磁気記録媒体と比べて、垂直磁
気異方性エネルギーK⊥が1×107と非常に大きく、
且つゆらぎ場Hfが小さいため高密度記録に適している
ことがわかる。このことは、PrTbCo/CoCrP
t積層膜の磁気記録媒体についても同様であり、PrT
bCo/CoCrPt積層化による磁気特性の劣化は小
さいと判断できる。
【0027】さらに、上記測定結果をもとに、従来の結
晶質媒体の場合と同様に、揺らぎ場Hfの測定値より活
性化体積V(=kT/HfMs)を求め、磁気異方性エ
ネルギーKuの測定値を用いて、KuV/kTの値を求
めると、従来の結晶質媒体の値(CoCrPt:40〜
60)に比べ、PrTbCo単層膜の磁気記録媒体で3
000以上、PrTbCo/CoCrPt積層膜の磁気
記録媒体でも約2000という非常に大きな値が得られ
た。このことからも、PrTbCo単層膜の磁気記録媒
体およびPrTbCo/CoCrPt積層膜の磁気記録
媒体の熱的安定性が非常に優れていることがわかる。
【0028】次に、PrTbCo/CoCrPt積層膜
の磁気記録媒体、及びPrTbCo単層膜のの磁気記録
媒体の耐蝕性の保護膜膜厚依存性について表2に示す。
耐蝕性の検討は各薄膜を1規定の食塩水中に20分間浸
漬した後、85℃85%RH(相対湿度)中で3時間の
時効処理を行い、光学顕微鏡を用いて孔食の観察をする
ことによって行った。なお、表中には比較のために、従
来のCoCrPt膜の磁気記録媒体の各特性についても
示した。
【0029】
【表2】 これにより、PrTbCo単層膜の磁気記録媒体の場合
はC膜の膜厚が20、50、100、200Åのいずれも
孔食が多数確認され、特に50Å以下では他の膜との比
較上、孔食がもっとも進行していることが確認された。
一方、PrTbCo/CoCrPt積層膜のの磁気記録
媒体の場合は、C膜の膜厚が100Å以上では孔食はほ
とんど確認されず、50Å以下においてもPrTbCo
単層膜の場合に比べて観測された孔食の数及び大きさは
非常に少なかった。また、従来のCoCrPt膜の磁気
記録媒体については、C膜の膜厚が100Å以上では孔
食はほとんど確認されなかった。
【0030】以上の結果より、PrTbCo非晶質合金
膜とC保護膜との間にCo系垂直磁化膜を挿入してやる
ことにより、PrTbCo単層膜の場合に比べて、耐蝕
性を低下させることなく、C保護膜の膜厚を薄くするこ
とが可能となり、従来の結晶質媒体よりも熱的安定性に
優れた垂直磁気記録媒体を作成することができる。
【0031】[実施例2]実施例2では、実施例1と異
なり、第2磁性層3としてFePt合金膜を使用し、F
ePt合金膜の組成をFe50Pt50とし、Feターゲッ
ト上にPtのペレットを配置した複合ターゲットを用い
て作成した。なお、それ以外については実施例1と同様
であるので、ここでは詳細は省略する。
【0032】表3に、PrTbCo単層膜の磁気記録媒
体およびPrTbCo/FePt積層膜の磁気記録媒体
の飽和磁化Ms、保磁力Hc、垂直磁気異方性エネルギ
ーK⊥およびゆらぎ場Hfについて示す。なお、表中に
は比較のために、従来のCoCrPt膜の磁気記録媒体
の各特性についても示した。
【0033】
【表3】 これにより、PrTbCo合金膜と保護膜との間にFe
Pt合金膜を挿入した積層膜についても実施例1同様
に、FePt合金膜の積層化による磁気特性の劣化は小
さいことが分かる。
【0034】また、KuV/kTの値についても、約2
500という非常に大きな値が得られ、PrTbCo/
FePt積層膜の熱的安定性が非常に優れていることが
わかる。
【0035】次に、PrTbCo/FePt積層膜の磁
気記録媒体、及びPrTbCo単層膜の磁気記録媒体の
耐蝕性の保護膜膜厚依存性について表4に示す。耐蝕性
の検討は実施例1と同様の方法で行った。なお、表中に
は比較のために、従来のCoCrPt膜の磁気記録媒体
の各特性についても示した。
【0036】
【表4】 これにより、PrTbCo/FePt積層膜の磁気記録
媒体の場合は、C膜の膜厚が100Å以上で孔食は全く
確認されず、50Å以下においてもPrTbCo単層膜
の磁気記録媒体に比べて観測された孔食の数および大き
さは非常に少なかった。また、従来のCoCrPt膜に
ついては、C膜膜厚100Å以上では孔食は確認されな
かった。
【0037】以上の結果より、PrTbCo非晶質合金
膜とC保護膜との間にFePt系垂直磁化膜を挿入して
やることにより、PrTbCo膜単層の場合に比べて、
耐蝕性を低下させることなく、C保護膜の膜厚を薄くす
ることが可能となり、従来の結晶質媒体よりも熱的安定
性に優れた垂直磁気記録媒体を作成することができる。
【0038】本発明の特徴は、従来の媒体に比べて熱的
安定性に優れていると考えられる希土類−遷移金属非晶
質膜を磁気記録媒体に用いる際に、従来のCo系あるい
はFePt系垂直磁化膜を保護膜との間に挿入すること
によって、耐蝕性を低下させることなく、C保護膜の膜
厚を薄くすることを可能にすることにある。
【0039】希土類―遷移金属非晶質膜の材料について
は、特願平11−181040号、特願平11−181
041号、特願平11−264961号にてすでに出願
している。従って、第1磁性層としては、上述したPr
TbCo合金膜に限定されるものではなく、Pr以外の
軽希土類金属(例えば、Ce、Nd、Sm)、Tb以外
の重希土類金属(Gd、Ho、Er、Dy)、Co以外
の3d遷移金属(Fe)を用いても構わず、同様の効果
を得ることができる。
【0040】また、第2磁性層においても、上述の実施
例で述べたCoCrPt合金膜あるいはFePt合金膜
に限定されるものではなく、従来のCoおよびFeを主
成分とするCo系あるいはFePt系の垂直磁化膜を用
いた場合にも同様の効果を得ることができる。
【0041】また、上述の各実施例においては、保護膜
14としてC膜を使用したが、Ta、アルミナ等の他の
無機材料も使用可能であることは明らかである。
【0042】さらにまた、その上に潤滑層を形成して使
用することも可能である。さらに、基板と第1磁性層の
間に酸化防止層等を追加することも可能である。
【0043】また、上述の各実施例においては、基板1
1としてガラス基板を使用したが、アルミ合金、セラミ
ックス、プラスチック等の他の基板、あるいは、これら
に表面処理を施した基板等を使用することもできる。ま
た、ガラス基板のようにリジッドな基板のみならず、フ
レキシブルな基板を使用することも可能である。
【0044】また、垂直磁気記録媒体の他の例として、
基板と第1磁性層との間に第3磁性層を形成し、磁気ヘ
ッドとこの第3磁性層で、記録層となる第1及び第2磁
性層を挟み込む形態の媒体が考えられる。なお、第3磁
性層には、Ni-Fe合金膜、Co-Fe合金膜、Fe-
Al-Si合金膜、Co-Zr-Nb合金膜などを用いる
ことができる。
【0045】このようにすることによって、記録にリン
グ型磁気ヘッドを用いた場合にも、垂直方向に急峻な記
録を行うことができる。また、記録に単磁極ヘッドを用
いた場合には、第3磁性層は二つ目の磁極の役割を果た
すと同時に、磁束を還流させる磁路を形成する。従っ
て、単磁極ヘッドを用いると、リング型磁気ヘッドを用
いた場合よりもトラック幅方向の磁界の漏れが少なくな
り、トラックピッチを狭くできるため、さらに記録密度
を高めることが可能になる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明では、耐蝕性を低
下させることなく、希土類−遷移金属非晶質膜を垂直磁
気記録媒体に用いることが可能となり、従来の結晶質磁
気記録媒体に比べ、熱擾乱に強く、高密度化が可能な垂
直磁気記録媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における磁気記録媒体の構造断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 第1磁性層 3 第2磁性層 4 保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 秀和 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 南方 量二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5D006 BB01 BB05 BB07 BB08 DA03 EA03 FA01 FA09 5E049 AA01 AA04 AC01 AC05 BA06 BA12 CB01 CC01 DB04 GC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、磁性層、保護膜を順に積層し
    た磁気記録媒体であって、 前記磁性層は、基板側から第1磁性層、第2磁性層から
    なり、 前記第1磁性層は、垂直磁気異方性を有し、軽希土類と
    重希土類と3d遷移金属とから構成される非晶質合金で
    あることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記第2磁性層は、CoまたはFeを含
    む垂直磁化膜であることを特徴とする請求項1記載の磁
    気記録媒体。
JP28632599A 1999-06-15 1999-10-07 磁気記録媒体 Pending JP2001110029A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005142550A (ja) * 2003-10-15 2005-06-02 National Institute For Materials Science 着磁可能な磁性薄膜構造体とその製造方法
SG132494A1 (en) * 2001-08-23 2007-06-28 Fuji Electric Co Ltd Perpendicular magnetic recording medium and method for production thereof

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