JP2001105535A - 変退色防止性に優れた着色シート - Google Patents
変退色防止性に優れた着色シートInfo
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- JP2001105535A JP2001105535A JP29109399A JP29109399A JP2001105535A JP 2001105535 A JP2001105535 A JP 2001105535A JP 29109399 A JP29109399 A JP 29109399A JP 29109399 A JP29109399 A JP 29109399A JP 2001105535 A JP2001105535 A JP 2001105535A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光触媒によって、着色(白色を含む)熱可塑
性樹脂層が変退色することを防止し得る着色シートの提
供。 【解決手段】 顔料着色熱可塑性樹脂による着色外層を
有する基材層(繊維布帛からなる基布含有でもよい)
と、前記着色外層上に形成された光触媒表面層とを有す
る着色シートにおいて、前記着色外層の顔料として、無
機顔料のみ、又は30重量%以下の有機顔料と70重量
%以上の無機顔料とからなる混合顔料を用いる。
性樹脂層が変退色することを防止し得る着色シートの提
供。 【解決手段】 顔料着色熱可塑性樹脂による着色外層を
有する基材層(繊維布帛からなる基布含有でもよい)
と、前記着色外層上に形成された光触媒表面層とを有す
る着色シートにおいて、前記着色外層の顔料として、無
機顔料のみ、又は30重量%以下の有機顔料と70重量
%以上の無機顔料とからなる混合顔料を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変退色防止性に優
れた着色シートに関するものである。更に詳しく述べる
ならば、本発明は、顔料着色された熱可塑性樹脂組成物
からなる着色外層と、その上に形成され、光触媒を含む
表面層とを有する着色シートに関するものである。本発
明の変退色防止性に優れた着色シートは、中大型テン
ト、テント倉庫などの建築物部材、トラック用幌、看板
用サインシートなどの産業用資材として好適に用いられ
るものであって、その変退色現象を長期に渡り防止する
事ができる。本発明において着色とは、白色顔料による
白色着色及び白色顔料を含む有色顔料混合物による着色
を包含する。
れた着色シートに関するものである。更に詳しく述べる
ならば、本発明は、顔料着色された熱可塑性樹脂組成物
からなる着色外層と、その上に形成され、光触媒を含む
表面層とを有する着色シートに関するものである。本発
明の変退色防止性に優れた着色シートは、中大型テン
ト、テント倉庫などの建築物部材、トラック用幌、看板
用サインシートなどの産業用資材として好適に用いられ
るものであって、その変退色現象を長期に渡り防止する
事ができる。本発明において着色とは、白色顔料による
白色着色及び白色顔料を含む有色顔料混合物による着色
を包含する。
【0002】
【従来の技術】最近、光触媒を、紙、繊維織布、フィル
ム、合成樹脂成形物など高分子化合物の表面に付与する
ことによって、これらの高分子化合物の表面に接触また
は付着する悪臭、大気中浮遊の有害物質及び煤塵などの
有機系化合物を、光触媒の強い酸化還元作用によって分
解して除去することによって消臭、浄化する技術が開発
され、これをエアコンのフィルターやカーテン、壁紙な
どの用途に応用する事が提案されている。また、サニタ
リー関連では、抗菌性、防黴性の機能付与製品として、
従来の抗菌剤や、防黴剤を使わずに、光触媒の強い酸化
還元作用を利用することが提案され、それによって、菌
類、黴類、バクテリア類などの微生物を死滅させ、増繁
殖を防止するクリーンで効果的な製品が提案されてい
る。
ム、合成樹脂成形物など高分子化合物の表面に付与する
ことによって、これらの高分子化合物の表面に接触また
は付着する悪臭、大気中浮遊の有害物質及び煤塵などの
有機系化合物を、光触媒の強い酸化還元作用によって分
解して除去することによって消臭、浄化する技術が開発
され、これをエアコンのフィルターやカーテン、壁紙な
どの用途に応用する事が提案されている。また、サニタ
リー関連では、抗菌性、防黴性の機能付与製品として、
従来の抗菌剤や、防黴剤を使わずに、光触媒の強い酸化
還元作用を利用することが提案され、それによって、菌
類、黴類、バクテリア類などの微生物を死滅させ、増繁
殖を防止するクリーンで効果的な製品が提案されてい
る。
【0003】ところで、これらの光触媒を高分子化合物
表面に利用した製品は、光触媒の強い酸化還元作用によ
って、悪臭、大気中浮遊の有害物質や煤塵などの有機系
化合物、菌類、黴類、バクテリア類などの微生物を分解
または、死滅化させることができるが、それだけではな
く、光触媒の下地基材である高分子化合物も分解、劣化
する作用が同時に進行、促進し、そのために、屋内外で
の使用開始後の早い段階において、光触媒が、劣化した
高分子化合物の風化物とともに製品から脱落してしま
い、このため、光触媒効果の長期間持続ができなくな
り、結局製品の寿命を著しく短くしてしまうという欠点
が指摘されている。
表面に利用した製品は、光触媒の強い酸化還元作用によ
って、悪臭、大気中浮遊の有害物質や煤塵などの有機系
化合物、菌類、黴類、バクテリア類などの微生物を分解
または、死滅化させることができるが、それだけではな
く、光触媒の下地基材である高分子化合物も分解、劣化
する作用が同時に進行、促進し、そのために、屋内外で
の使用開始後の早い段階において、光触媒が、劣化した
高分子化合物の風化物とともに製品から脱落してしま
い、このため、光触媒効果の長期間持続ができなくな
り、結局製品の寿命を著しく短くしてしまうという欠点
が指摘されている。
【0004】また、光触媒の強い酸化還元作用は、下地
基材を形成する高分子化合物の分解、劣化だけではな
く、紙、繊維織布、フィルム、合成樹脂成形物などに対
して種々の処理剤、添加剤、配合剤などを併用すると、
これらも同時に分解劣化を進行、促進してしまうため
に、製品に、これらの処理剤、添加剤、配合剤によって
特性付与、機能性付与してもそのせっかくの効果が、や
はり短期間で消失するといった欠点が問題となってい
る。これら光触媒を応用した製品で効果消失のダメージ
が最も大きいものが、製品の着色に用いられる着色剤の
分解、劣化による製品の変退色の問題であり、この変退
色の現象は目視で容易に判別、認識できるものであるだ
けに製品価値、信頼性などに大きく影響するものであ
る。
基材を形成する高分子化合物の分解、劣化だけではな
く、紙、繊維織布、フィルム、合成樹脂成形物などに対
して種々の処理剤、添加剤、配合剤などを併用すると、
これらも同時に分解劣化を進行、促進してしまうため
に、製品に、これらの処理剤、添加剤、配合剤によって
特性付与、機能性付与してもそのせっかくの効果が、や
はり短期間で消失するといった欠点が問題となってい
る。これら光触媒を応用した製品で効果消失のダメージ
が最も大きいものが、製品の着色に用いられる着色剤の
分解、劣化による製品の変退色の問題であり、この変退
色の現象は目視で容易に判別、認識できるものであるだ
けに製品価値、信頼性などに大きく影響するものであ
る。
【0005】例えば、日除けテントや、中大型テントな
どの、繊維性基布に熱可塑性樹脂組成物を被覆複合加工
した熱可塑性樹脂組成物積層シートでは、カラフルな色
合いと、豊富なカラーバリエーションが要求されるた
め、様々なカラー仕様の品揃えが必要となっている。こ
れらの熱可塑性樹脂組成物の着色剤は、色相、意匠性、
バックリット効果、コスト性、加工性などの目的に応じ
て選択され用いられるのが一般的である。しかし、特に
これらの日除けテント、中大型テントシートに光触媒を
応用して、空気浄化機能性を付与した、有害物質除去機
能性を付与したもの、あるいは、抗菌、防黴、防汚性機
能を付与した熱可塑性樹脂組成物積層シートの開発の際
に、光触媒の酸化還元作用による着色熱可塑性樹脂組成
物の分解、劣化防止に対する技術的な改良や改善につい
ては強い関心がよせられているが、しかし、着色剤の光
触媒酸化還元作用による分解、劣化の弊害と、その結果
テントの色相が除々に変色し、あるいは退色するという
欠点に関しては、これは単に着色剤の耐候性の限界の問
題があると考えられていて、特別な配慮がなされていな
いというのが実情である。従って中大型テント、日除け
テント、などの屋外の長期用途で使用される、カラフル
で色相耐久性の優れたシートに光触媒を応用して、空気
浄化機能と有害物除去機能を有する、あるいは、抗菌、
防黴、防汚性を有する着色熱可塑性樹脂組成物シートの
実用は不可能と考えられていた。
どの、繊維性基布に熱可塑性樹脂組成物を被覆複合加工
した熱可塑性樹脂組成物積層シートでは、カラフルな色
合いと、豊富なカラーバリエーションが要求されるた
め、様々なカラー仕様の品揃えが必要となっている。こ
れらの熱可塑性樹脂組成物の着色剤は、色相、意匠性、
バックリット効果、コスト性、加工性などの目的に応じ
て選択され用いられるのが一般的である。しかし、特に
これらの日除けテント、中大型テントシートに光触媒を
応用して、空気浄化機能性を付与した、有害物質除去機
能性を付与したもの、あるいは、抗菌、防黴、防汚性機
能を付与した熱可塑性樹脂組成物積層シートの開発の際
に、光触媒の酸化還元作用による着色熱可塑性樹脂組成
物の分解、劣化防止に対する技術的な改良や改善につい
ては強い関心がよせられているが、しかし、着色剤の光
触媒酸化還元作用による分解、劣化の弊害と、その結果
テントの色相が除々に変色し、あるいは退色するという
欠点に関しては、これは単に着色剤の耐候性の限界の問
題があると考えられていて、特別な配慮がなされていな
いというのが実情である。従って中大型テント、日除け
テント、などの屋外の長期用途で使用される、カラフル
で色相耐久性の優れたシートに光触媒を応用して、空気
浄化機能と有害物除去機能を有する、あるいは、抗菌、
防黴、防汚性を有する着色熱可塑性樹脂組成物シートの
実用は不可能と考えられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、屋外で長期
間にわたって使用されたときに優れた色彩性と変退色防
止性とを維持し、かつ光触媒の酸化還元作用に対しても
長期間にわたり安定で耐久性の高い変退色防止性に優れ
た着色シートを提供しようとするものである。
間にわたって使用されたときに優れた色彩性と変退色防
止性とを維持し、かつ光触媒の酸化還元作用に対しても
長期間にわたり安定で耐久性の高い変退色防止性に優れ
た着色シートを提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の現状に
鑑みて研究、検討を重ねた結果、顔料着色された熱可塑
性樹脂組成物外層の上に、独立に光触媒を含有する表面
層を配置し、かつ着色顔料の主成分として70重量%以
上の無機系顔料を用いることにより長期間の屋外使用に
耐え、かつ光触媒による酸化還元作用に耐えることので
きる着色シートを作ることができることを見出し、本発
明を完成したものである。
鑑みて研究、検討を重ねた結果、顔料着色された熱可塑
性樹脂組成物外層の上に、独立に光触媒を含有する表面
層を配置し、かつ着色顔料の主成分として70重量%以
上の無機系顔料を用いることにより長期間の屋外使用に
耐え、かつ光触媒による酸化還元作用に耐えることので
きる着色シートを作ることができることを見出し、本発
明を完成したものである。
【0008】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
は、顔料により着色されている熱可塑性(エラストマ
ー)樹脂組成物により形成された少なくとも1層の着色
外層を有する基材層と、前記基材層の着色外層上に形成
され、かつ光触媒を含有する表面層とを有し、前記着色
外層に含まれる着色顔料が、70重量%以上の無機系顔
料を含有することを特徴とするものである。本発明の変
退色防止性に優れた着色シートにおいて、前記着色外層
に含まれる着色顔料が無機系顔料のみからなることが好
ましい。本発明の変退色防止性に優れた着色シートにお
いて、前記着色外層に含まれる着色顔料が、70〜99
重量%の無機系顔料と、1〜30重量%の有機系顔料と
を含むものであってもよい。本発明の変退色防止性に優
れた着色シートにおいて、前記着色外層に含まれる着色
顔料が、85〜99重量%の無機系顔料と、1〜15重
量%の有機系顔料とを含むものであってもよい。本発明
の変退色防止性に優れた着色シートにおいて、前記基材
層が、さらに繊維布帛からなる基布層を含み、その少な
くとも1面上に前記着色外層が、形成されており、前記
光触媒を含有する表面層が、前記少なくとも1層の着色
外層上に形成されていてもよい。本発明の変退色防止性
に優れた着色シートにおいて、前記着色外層が、前記着
色顔料含有熱可塑性(エラストマー)樹脂組成物から成
形されたフィルム又はシートにより形成されているもの
であってもよい。本発明の変退色防止性に優れた着色シ
ートにおいて、前記着色外層が、前記着色顔料含有熱可
塑性(エラストマー)樹脂組成物を含むインキ又は塗料
から形成されたものであってもよい。本発明の変退色防
止性に優れた着色シートにおいて、前記光触媒を含有す
る表面層が、70重量%以上の無機着色顔料を含有する
着色剤により着色されているものであってもよい。
は、顔料により着色されている熱可塑性(エラストマ
ー)樹脂組成物により形成された少なくとも1層の着色
外層を有する基材層と、前記基材層の着色外層上に形成
され、かつ光触媒を含有する表面層とを有し、前記着色
外層に含まれる着色顔料が、70重量%以上の無機系顔
料を含有することを特徴とするものである。本発明の変
退色防止性に優れた着色シートにおいて、前記着色外層
に含まれる着色顔料が無機系顔料のみからなることが好
ましい。本発明の変退色防止性に優れた着色シートにお
いて、前記着色外層に含まれる着色顔料が、70〜99
重量%の無機系顔料と、1〜30重量%の有機系顔料と
を含むものであってもよい。本発明の変退色防止性に優
れた着色シートにおいて、前記着色外層に含まれる着色
顔料が、85〜99重量%の無機系顔料と、1〜15重
量%の有機系顔料とを含むものであってもよい。本発明
の変退色防止性に優れた着色シートにおいて、前記基材
層が、さらに繊維布帛からなる基布層を含み、その少な
くとも1面上に前記着色外層が、形成されており、前記
光触媒を含有する表面層が、前記少なくとも1層の着色
外層上に形成されていてもよい。本発明の変退色防止性
に優れた着色シートにおいて、前記着色外層が、前記着
色顔料含有熱可塑性(エラストマー)樹脂組成物から成
形されたフィルム又はシートにより形成されているもの
であってもよい。本発明の変退色防止性に優れた着色シ
ートにおいて、前記着色外層が、前記着色顔料含有熱可
塑性(エラストマー)樹脂組成物を含むインキ又は塗料
から形成されたものであってもよい。本発明の変退色防
止性に優れた着色シートにおいて、前記光触媒を含有す
る表面層が、70重量%以上の無機着色顔料を含有する
着色剤により着色されているものであってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の変退色防止性に優れた着
色シートの基材層において、顔料着色された熱可塑性
(エラストマー)樹脂組成物からなる着色外層に用いら
れる熱可塑性樹脂としては、例えば、塩化ビニル樹脂、
塩化ビニル系共重合樹脂、オレフィン樹脂、オレフィン
系共重合樹脂、ウレタン樹脂、ウレタン系共重合樹脂、
アクリル樹脂、アクリル系共重合樹脂、酢酸ビニル樹
脂、酢酸ビニル系共重合樹脂、スチレン樹脂、スチレン
系共重合樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステル系共重
合樹脂及び、フッソ系共重合樹脂などの熱可塑性樹脂を
単独に使用して、もしくは、2種以上をブレンドして使
用して構成されたものである。特にこれらの熱可塑性樹
脂のなかでは、塩化ビニル樹脂、及び塩化ビニル系共重
合樹脂は、樹脂物性、樹脂特性及び、成形加工性に優
れ、かつコストが安いなどの理由から好ましく使用でき
る。しかし、環境保全、リサイクル、焼却処理などの理
由から、ハロゲン非含有樹脂が要望される場合には、オ
レフィン樹脂、オレフィン系共重合樹脂が、最も好適に
使用される。
色シートの基材層において、顔料着色された熱可塑性
(エラストマー)樹脂組成物からなる着色外層に用いら
れる熱可塑性樹脂としては、例えば、塩化ビニル樹脂、
塩化ビニル系共重合樹脂、オレフィン樹脂、オレフィン
系共重合樹脂、ウレタン樹脂、ウレタン系共重合樹脂、
アクリル樹脂、アクリル系共重合樹脂、酢酸ビニル樹
脂、酢酸ビニル系共重合樹脂、スチレン樹脂、スチレン
系共重合樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステル系共重
合樹脂及び、フッソ系共重合樹脂などの熱可塑性樹脂を
単独に使用して、もしくは、2種以上をブレンドして使
用して構成されたものである。特にこれらの熱可塑性樹
脂のなかでは、塩化ビニル樹脂、及び塩化ビニル系共重
合樹脂は、樹脂物性、樹脂特性及び、成形加工性に優
れ、かつコストが安いなどの理由から好ましく使用でき
る。しかし、環境保全、リサイクル、焼却処理などの理
由から、ハロゲン非含有樹脂が要望される場合には、オ
レフィン樹脂、オレフィン系共重合樹脂が、最も好適に
使用される。
【0010】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の、着色外層用熱可塑性樹脂として塩化ビニル樹脂が用
いられる場合、それに配合される可塑剤は、可塑性移行
性の低いポリエステル系可塑剤を使用することが好まし
い。上記の塩化ビニル樹脂、及び塩化ビニル系共重合樹
脂としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−エチレン共
重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビ
ニル−ビニルエーテル共重合樹脂、塩化ビニル−塩化ビ
ニリデン共重合樹脂、塩化ビニル−マレイン酸エステル
共重合樹脂、塩化ビニル−アクリル酸共重合樹脂、塩化
ビニル−メタクリル酸共重合樹脂、塩化ビニル−メタク
リル酸エステル共重合樹脂、塩化ビニル−ウレタン共重
合樹脂などから選ばれた1種以上の樹脂を使用すること
が好ましい。
の、着色外層用熱可塑性樹脂として塩化ビニル樹脂が用
いられる場合、それに配合される可塑剤は、可塑性移行
性の低いポリエステル系可塑剤を使用することが好まし
い。上記の塩化ビニル樹脂、及び塩化ビニル系共重合樹
脂としては、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−エチレン共
重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビ
ニル−ビニルエーテル共重合樹脂、塩化ビニル−塩化ビ
ニリデン共重合樹脂、塩化ビニル−マレイン酸エステル
共重合樹脂、塩化ビニル−アクリル酸共重合樹脂、塩化
ビニル−メタクリル酸共重合樹脂、塩化ビニル−メタク
リル酸エステル共重合樹脂、塩化ビニル−ウレタン共重
合樹脂などから選ばれた1種以上の樹脂を使用すること
が好ましい。
【0011】上記のオレフィン樹脂、オレフィン系共重
合樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−エチルアクリ
レート共重合樹脂、エチレン−メチルアクリレート共重
合樹脂、エチレン−メチルメタクリレート共重合樹脂、
エチレン−メタクリル酸共重合樹脂、エチレン−アクリ
ル酸共重合樹脂、及びエチレン−プロピレン共重合樹脂
などから選ばれる1種以上の樹脂が使用できる。
合樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−エチルアクリ
レート共重合樹脂、エチレン−メチルアクリレート共重
合樹脂、エチレン−メチルメタクリレート共重合樹脂、
エチレン−メタクリル酸共重合樹脂、エチレン−アクリ
ル酸共重合樹脂、及びエチレン−プロピレン共重合樹脂
などから選ばれる1種以上の樹脂が使用できる。
【0012】また、上記の熱可塑性樹脂に代えて、例え
ば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチ
レンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、エ
チレン−酢酸ビニルゴム、クロロプレンゴム、クロロス
ルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロ
ルヒドリンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコ
ーンゴム、フッソゴムなどの天然もしくは合成ゴム、並
びに、これらの合成ゴムと上記熱可塑性樹脂との架橋、
加硫アロイ体である熱可塑性エラストマー(TPE)な
ども使用する事ができる。
ば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチ
レンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、エ
チレン−酢酸ビニルゴム、クロロプレンゴム、クロロス
ルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロ
ルヒドリンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコ
ーンゴム、フッソゴムなどの天然もしくは合成ゴム、並
びに、これらの合成ゴムと上記熱可塑性樹脂との架橋、
加硫アロイ体である熱可塑性エラストマー(TPE)な
ども使用する事ができる。
【0013】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の着色外層中には、必要に応じて、可塑剤、二次可塑
剤、安定剤、滑剤、防炎剤、難燃剤、発泡剤、帯電防止
剤、界面活性剤、撥水剤、撥油剤、架橋剤、硬化剤、導
電性フィラー、各種フィラー、防黴剤、抗菌剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、軟化剤、増粘剤、粘度降下剤、な
どのような、通常使用される添加剤を、本発明の効果、
目的を逸脱しない範囲で含まれていてもよい。
の着色外層中には、必要に応じて、可塑剤、二次可塑
剤、安定剤、滑剤、防炎剤、難燃剤、発泡剤、帯電防止
剤、界面活性剤、撥水剤、撥油剤、架橋剤、硬化剤、導
電性フィラー、各種フィラー、防黴剤、抗菌剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、軟化剤、増粘剤、粘度降下剤、な
どのような、通常使用される添加剤を、本発明の効果、
目的を逸脱しない範囲で含まれていてもよい。
【0014】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の、着色外層は無機系顔料のみからなることが最も好ま
しく、使用できる無機系顔料としては、酸化亜鉛(亜鉛
華)、酸化チタン(ルチル型、アナターゼ型)、三酸化
アンチモン、酸化鉄(鉄黒、べんがら)、黄色酸化鉄、
フエロシアン化鉄(紺青)、紺青と黄鉛との混合物(ジ
ンクグリーン)、酸化鉛(鉛丹)、酸化クロム、酸化ジ
ルコニウム、酸化コバルトと酸化アルミニウムの複合物
(コバルトブルー)、酸化コバルトと酸化錫と酸化マグ
ネシウムとの複合物(セルリアンブルー)、酸化コバル
トと酸化リチウムと五酸化リンの複合物(コバルトバイ
オレット)、酸化コバルトと酸化亜鉛と酸化マグネシウ
ムとの複合物(コバルトグリーン)、リン酸コバルト
(コバルトバイオレット)、リン酸マンガン(マンガン
紫)などの金属酸化物、硫化亜鉛と硫酸バリウムの複合
物(リトポン)、硫化カルシウム、硫化ストロンチウ
ム、硫化亜鉛、硫化亜鉛カドミウム、硫化カドミウム
(カドミウムイエロー)、硫化カドミウムと硫化水銀と
の複合物(カドミウムマーキュリーレッド)、硫化水銀
(銀朱)、硫化カドミウムとセレニウム−カドミウムの
複合物(カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、カド
ミウムイエロー)、硫化アンチモンと三酸化アンチモン
の複合物(アンチモン朱)、などの金属硫化物、硫酸バ
リウム、硫酸カルシウム、硫酸鉛、塩基性硫酸鉛などの
金属硫化物、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、炭酸鉛と水酸化鉛の複合物(鉛白)などの金
属炭酸化物、水酸化アルミニウム(アルミナホワイ
ト)、水酸化アルミニウムと硫酸カルシウムの複合物
(サチン白)、水酸化アルミニウムと硫酸バリウムの複
合物(グロスホワイト)、クロム酸水和物(ビリジア
ン)などの金属水酸化物、クロム酸鉛(黄鉛)、クロム
酸亜鉛(亜鉛黄)、クロム酸バリウム、クロム酸鉛と酸
化鉛の複合物(赤口黄鉛)、クロム酸鉛とモリブデン酸
鉛と硫酸鉛との複合物(クロムバーミリオン)などのク
ロム酸金属塩、モリブデン酸鉛と硫酸鉛の複合物(モリ
ブデンレッド)、紺青の黄鉛との混合物(クロムグリー
ン)、スピネル型(XY2O4 )構造酸化物:〔註、X
Y=Co−Al,Co−Al−Cr,Co−Mg−S
n,Co−Ni−Ti,Co−Zn−Ni−Ti,Co
−Zn−Cr−Ti,Zn−Cr−Ti,Zn−Cr−
Fe,Co−Zn−Cr−Fe,Co−Ni−Cr−F
e−Si,Co−Mn−Cr−Fe,Cu−Mn−C
r,Mn−Feなど〕、ルチル型〔Ti(XY)O2 〕
構造酸化物〔註、XY=Pb−Sb,Ni−Sb(チタ
ンイエロー)、Ni−W,Fe−Mo,Cr−Sbな
ど〕、カーボンブラック、チタンブラック、アセチレン
ブラック、黒鉛、シリカ、ホワイトカーボン、ケイ藻
土、タルク、クレー、アルミニウム粉顔料、ブロンズ
粉、ニッケル粉、ステンレス粉、パール顔料などを包含
し、これらは目的に応じて、1種のみで、または、2種
以上を組み合わせて使用する事ができる。また、これら
の無機系顔料をメラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、
ユリア樹脂、フエノール樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂中に配合充填したものを微粉化、粉砕した熱硬
化性樹脂被覆無機顔料として使用してもよい。
の、着色外層は無機系顔料のみからなることが最も好ま
しく、使用できる無機系顔料としては、酸化亜鉛(亜鉛
華)、酸化チタン(ルチル型、アナターゼ型)、三酸化
アンチモン、酸化鉄(鉄黒、べんがら)、黄色酸化鉄、
フエロシアン化鉄(紺青)、紺青と黄鉛との混合物(ジ
ンクグリーン)、酸化鉛(鉛丹)、酸化クロム、酸化ジ
ルコニウム、酸化コバルトと酸化アルミニウムの複合物
(コバルトブルー)、酸化コバルトと酸化錫と酸化マグ
ネシウムとの複合物(セルリアンブルー)、酸化コバル
トと酸化リチウムと五酸化リンの複合物(コバルトバイ
オレット)、酸化コバルトと酸化亜鉛と酸化マグネシウ
ムとの複合物(コバルトグリーン)、リン酸コバルト
(コバルトバイオレット)、リン酸マンガン(マンガン
紫)などの金属酸化物、硫化亜鉛と硫酸バリウムの複合
物(リトポン)、硫化カルシウム、硫化ストロンチウ
ム、硫化亜鉛、硫化亜鉛カドミウム、硫化カドミウム
(カドミウムイエロー)、硫化カドミウムと硫化水銀と
の複合物(カドミウムマーキュリーレッド)、硫化水銀
(銀朱)、硫化カドミウムとセレニウム−カドミウムの
複合物(カドミウムレッド、カドミウムオレンジ、カド
ミウムイエロー)、硫化アンチモンと三酸化アンチモン
の複合物(アンチモン朱)、などの金属硫化物、硫酸バ
リウム、硫酸カルシウム、硫酸鉛、塩基性硫酸鉛などの
金属硫化物、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、炭酸鉛と水酸化鉛の複合物(鉛白)などの金
属炭酸化物、水酸化アルミニウム(アルミナホワイ
ト)、水酸化アルミニウムと硫酸カルシウムの複合物
(サチン白)、水酸化アルミニウムと硫酸バリウムの複
合物(グロスホワイト)、クロム酸水和物(ビリジア
ン)などの金属水酸化物、クロム酸鉛(黄鉛)、クロム
酸亜鉛(亜鉛黄)、クロム酸バリウム、クロム酸鉛と酸
化鉛の複合物(赤口黄鉛)、クロム酸鉛とモリブデン酸
鉛と硫酸鉛との複合物(クロムバーミリオン)などのク
ロム酸金属塩、モリブデン酸鉛と硫酸鉛の複合物(モリ
ブデンレッド)、紺青の黄鉛との混合物(クロムグリー
ン)、スピネル型(XY2O4 )構造酸化物:〔註、X
Y=Co−Al,Co−Al−Cr,Co−Mg−S
n,Co−Ni−Ti,Co−Zn−Ni−Ti,Co
−Zn−Cr−Ti,Zn−Cr−Ti,Zn−Cr−
Fe,Co−Zn−Cr−Fe,Co−Ni−Cr−F
e−Si,Co−Mn−Cr−Fe,Cu−Mn−C
r,Mn−Feなど〕、ルチル型〔Ti(XY)O2 〕
構造酸化物〔註、XY=Pb−Sb,Ni−Sb(チタ
ンイエロー)、Ni−W,Fe−Mo,Cr−Sbな
ど〕、カーボンブラック、チタンブラック、アセチレン
ブラック、黒鉛、シリカ、ホワイトカーボン、ケイ藻
土、タルク、クレー、アルミニウム粉顔料、ブロンズ
粉、ニッケル粉、ステンレス粉、パール顔料などを包含
し、これらは目的に応じて、1種のみで、または、2種
以上を組み合わせて使用する事ができる。また、これら
の無機系顔料をメラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、
ユリア樹脂、フエノール樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂中に配合充填したものを微粉化、粉砕した熱硬
化性樹脂被覆無機顔料として使用してもよい。
【0015】これらの無機系顔料の添加量に関しては、
目的とする色相の調整に応じての任意の添加量で用いる
ことができ、特に制限はないが、熱可塑性樹脂100重
量部に対し、0.1〜50.0重量部であることが、好
ましく、より好ましくは1〜30.0重量部である。無
機系顔料の添加量が、0.1重量部以下では、熱可塑性
樹脂の着色度が低く、着色シートとして十分な隠蔽性が
得られないことがある。また、それが50.0重量部を
超えると、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性を
悪化させるだけでなく、得られる着色外層の機械的強
力、及び摩耗強力が不十分になることがある。
目的とする色相の調整に応じての任意の添加量で用いる
ことができ、特に制限はないが、熱可塑性樹脂100重
量部に対し、0.1〜50.0重量部であることが、好
ましく、より好ましくは1〜30.0重量部である。無
機系顔料の添加量が、0.1重量部以下では、熱可塑性
樹脂の着色度が低く、着色シートとして十分な隠蔽性が
得られないことがある。また、それが50.0重量部を
超えると、得られる熱可塑性樹脂組成物の成形加工性を
悪化させるだけでなく、得られる着色外層の機械的強
力、及び摩耗強力が不十分になることがある。
【0016】これらの無機系顔料の製品としては、合成
樹脂成形品、フィルム、合成繊維、合成樹脂塗料、印刷
インクなどの着色用途での使用時に、より分散性を向上
させるために、分散剤により処理された加工顔料を使用
することが好ましい。このような加工顔料用分散剤とし
ては、水性分散剤として、リグニンスルホン酸ナトリウ
ム、アルキル硫酸エステルナトリウム、アルキルアリー
ルスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ナトリ
ウムのホルマリン縮合物、マルセルセッケン、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアリ
ールエーテル、スチレン−マレイン酸樹脂、ポリアクリ
ル酸誘導体などが挙げられ、油分散剤として、レシチ
ン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリアクリル酸の部分
脂肪酸エステル、アルキルアミン脂肪酸塩、アルキルジ
アミン、アルキルトリアミン、ナフテン酸金属セッケン
などが挙げられる。
樹脂成形品、フィルム、合成繊維、合成樹脂塗料、印刷
インクなどの着色用途での使用時に、より分散性を向上
させるために、分散剤により処理された加工顔料を使用
することが好ましい。このような加工顔料用分散剤とし
ては、水性分散剤として、リグニンスルホン酸ナトリウ
ム、アルキル硫酸エステルナトリウム、アルキルアリー
ルスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ナトリ
ウムのホルマリン縮合物、マルセルセッケン、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアリ
ールエーテル、スチレン−マレイン酸樹脂、ポリアクリ
ル酸誘導体などが挙げられ、油分散剤として、レシチ
ン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリアクリル酸の部分
脂肪酸エステル、アルキルアミン脂肪酸塩、アルキルジ
アミン、アルキルトリアミン、ナフテン酸金属セッケン
などが挙げられる。
【0017】これらの分散剤処理された無機系顔料に、
その各種用途における加工ハンドリング性を向上させる
ために、分散剤処理組成中にさらに、ビヒクル、プレス
ケーキ、樹脂、ワックス、可塑剤、水などを添加して、
それぞれ、フラッシュドカラー、水性液状カラー、油性
液状カラー、ペーストカラー(ビニルトーナーカラ
ー)、ドライカラー、潤性カラー、マスターバッチ、又
はカラードペレットなどの形態に調整されてもよい。本
発明の変退色防止性に優れた着色シートにおいて、その
着色外層の熱可塑性樹脂に配合される着色剤としては、
当該熱可塑性樹脂が、塩化ビニル樹脂であり、この塩化
ビニル樹脂がペースト塩化ビニルである場合には、潤性
カラーまたはペーストカラー(ビニルトーナーカラー)
が用いられ、ストレート塩化ビニルが用いられる場合に
は、ドライカラーまたは、マスターバッチを用いること
が好ましい。また、顔料含有熱可塑性樹脂組成物がカレ
ンダー加工、T−ダイ押出し加工、インフレーション加
工などのような、熱可塑性樹脂の溶融混練加工に供され
る場合には、加工顔料として、ドライカラー、マスター
バッチ、又はカラードペレットを用いることが好まし
い。とくにオレフィン系樹脂の成形加工に対しては、無
機系顔料を分散剤、ワックスと共にポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン系樹脂中に高濃度で充
填したカラードペレットの形態がより好ましく使用でき
る。また、熱可塑性樹脂が、水性エマルジョンの場合に
は、水性液状カラーが使用できる。さらに、熱可塑性樹
脂組成物が溶剤系塗料、又は印刷インクとして用いられ
る場合には、顔料はフラッシュドカラー、ペーストカラ
ー、ドライカラー、油性液状カラーなどであることが好
ましい。
その各種用途における加工ハンドリング性を向上させる
ために、分散剤処理組成中にさらに、ビヒクル、プレス
ケーキ、樹脂、ワックス、可塑剤、水などを添加して、
それぞれ、フラッシュドカラー、水性液状カラー、油性
液状カラー、ペーストカラー(ビニルトーナーカラ
ー)、ドライカラー、潤性カラー、マスターバッチ、又
はカラードペレットなどの形態に調整されてもよい。本
発明の変退色防止性に優れた着色シートにおいて、その
着色外層の熱可塑性樹脂に配合される着色剤としては、
当該熱可塑性樹脂が、塩化ビニル樹脂であり、この塩化
ビニル樹脂がペースト塩化ビニルである場合には、潤性
カラーまたはペーストカラー(ビニルトーナーカラー)
が用いられ、ストレート塩化ビニルが用いられる場合に
は、ドライカラーまたは、マスターバッチを用いること
が好ましい。また、顔料含有熱可塑性樹脂組成物がカレ
ンダー加工、T−ダイ押出し加工、インフレーション加
工などのような、熱可塑性樹脂の溶融混練加工に供され
る場合には、加工顔料として、ドライカラー、マスター
バッチ、又はカラードペレットを用いることが好まし
い。とくにオレフィン系樹脂の成形加工に対しては、無
機系顔料を分散剤、ワックスと共にポリエチレン、ポリ
プロピレンなどのポリオレフィン系樹脂中に高濃度で充
填したカラードペレットの形態がより好ましく使用でき
る。また、熱可塑性樹脂が、水性エマルジョンの場合に
は、水性液状カラーが使用できる。さらに、熱可塑性樹
脂組成物が溶剤系塗料、又は印刷インクとして用いられ
る場合には、顔料はフラッシュドカラー、ペーストカラ
ー、ドライカラー、油性液状カラーなどであることが好
ましい。
【0018】上記の熱可塑性樹脂に無機系顔料を添加し
て、更に必要に応じて各種添加剤を配合した熱可塑性樹
脂組成物のコンパウンドは、公知の方法、例えば、バン
バリーミキサー、ニーダー、二軸混練機などを用いて溶
融混練後造粒する方法、あるいはバンバリーミキサーな
どで無機系顔料の高濃度のマスターバッチを作製してお
き、タンブラーブレンダー、タンブルミキサー、ヘンシ
ェルミキサーのような混合機を用いてドライブレンドす
る方法、及び混合後、更に単軸押出機、二軸押出機など
で溶融混練造粒する方法などを採用して調製する事がで
きる。
て、更に必要に応じて各種添加剤を配合した熱可塑性樹
脂組成物のコンパウンドは、公知の方法、例えば、バン
バリーミキサー、ニーダー、二軸混練機などを用いて溶
融混練後造粒する方法、あるいはバンバリーミキサーな
どで無機系顔料の高濃度のマスターバッチを作製してお
き、タンブラーブレンダー、タンブルミキサー、ヘンシ
ェルミキサーのような混合機を用いてドライブレンドす
る方法、及び混合後、更に単軸押出機、二軸押出機など
で溶融混練造粒する方法などを採用して調製する事がで
きる。
【0019】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の、着色外層に用いられる有機系顔料としては、アゾ系
顔料、詳しくは、不溶性モノアゾ顔料として、β−ナフ
トール系、ナフトールAS系、アセト酢酸アリールアミ
ド系の有機系顔料、例えば、ファストイエローG、ジニ
トロアニリンオレンジ、トルイジンレッド、ナフトール
バイオレットB、ベンズイミダゾロンブラウンHFRな
ど、不溶性ジスアゾ顔料として、アセト酢酸アリールア
ミド系、ピラゾロン系の有機系顔料、例えば、ジスアゾ
イエローAAA、ジスアゾオレンジPMP、ピラゾロン
レッドB、ジアニシジンブルーなど、アゾレーキ顔料と
して、β−ナフトール系、β−オキシナフトエ酸系の有
機系顔料、例えば、タートラジンイエローレーキ、ペル
シアンオレンジ、レーキレッドCなど、縮合アゾ顔料と
して、例えば、縮合アゾイエローGR、縮合アゾオレン
ジ4R、縮合アゾレッドBR、縮合アゾブラウン5Rな
ど、金属錯塩アゾ顔料として、例えば、ニッケルアゾイ
エロー、銅アゾブラウンなどが挙げられ、フタロシアニ
ン顔料、詳しくは、銅フタロシアニン、ハロゲン化銅フ
タロシアニン、無金属フタロシアニン、銅フタロシアニ
ンレーキなど、例えば、フタロシアニンブルー、フタロ
シアニングリーンなどが挙げられ、染付けレーキ顔料、
詳しくは、酸性染料レーキ顔料として、例えば、キノリ
ンイエローレーキ、フロキシンBレーキ、ピーコックブ
ルーレーキなど、塩基性染料レーキ顔料として、例え
ば、チオフラビンレーキ、ローダミン6Gレーキ、メチ
ルバイオレットレーキ、ビクトリアピュアブルーBOレ
ーキ、ブリリンアントグリーンレーキ、ビスマルクブラ
ウンRレーキなどが挙げられ、縮合多環系顔料、詳しく
は、アントラキノン系顔料として、例えば、フラバント
ロンイエロー、ピラントロンオレンジ、ジアントラキノ
ニルレッド、ジクロロイソピオラントロンバイオレッ
ト、インダントロンブルー、ピオラントロングリーン、
ヘリオフアストブラウンRなどが挙げられ、チオインジ
ゴ系顔料として、例えば、チオインジゴボルドー、チオ
インジゴマゼンタ、チオインジゴブラウンなどが挙げら
れ、ペリノン系顔料として、例えば、ペリノンオレン
ジ、ペリノンレッドなどが挙げられ、ペリレン系顔料と
して、例えば、ペリレンスカーレット、ペリレンボルド
ーなどが挙げられ、キナクリドン系顔料として、例え
ば、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタなどが
挙げられ、ジオキサジン系顔料として、例えば、ジオキ
サジンバイオレットが挙げられ、イソインドリノン系顔
料として、例えば、イソインドリノンイエロー3RL
T、イソインドリノンオレンジRLT、イソインドリノ
ンレッド2BLTなどが挙げられ、キノフタロン系顔料
として、例えば、キノフタロンイエローが挙げられ、イ
ソインドリン系顔料として、例えば、イソインドリンイ
エローが挙げられ、その他の有機系顔料としてニトロソ
顔料、例えば、ニッケルニトロソイエロー、ピグメント
グリーンBなどが挙げられ、アリザリンレーキ顔料とし
て、例えば、マダーレーキ、アリザリンマルーンなどが
挙げられ、金属錯塩アゾメチン顔料として、例えば、銅
アゾメチンイエローが挙げられ、アニリン系顔料とし
て、例えば、アニリンブラックが挙げられる。これらの
有機系顔料の1種のみ、または、2種以上を前記無機系
顔料と組み合わせて使用する事ができる。また、これら
の有機系顔料をメラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、
ユリア樹脂、フエノール樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂中に配合充填したものを微粉化、粉砕して調製
した熱硬化性樹脂被覆顔料を使用してもよい。
の、着色外層に用いられる有機系顔料としては、アゾ系
顔料、詳しくは、不溶性モノアゾ顔料として、β−ナフ
トール系、ナフトールAS系、アセト酢酸アリールアミ
ド系の有機系顔料、例えば、ファストイエローG、ジニ
トロアニリンオレンジ、トルイジンレッド、ナフトール
バイオレットB、ベンズイミダゾロンブラウンHFRな
ど、不溶性ジスアゾ顔料として、アセト酢酸アリールア
ミド系、ピラゾロン系の有機系顔料、例えば、ジスアゾ
イエローAAA、ジスアゾオレンジPMP、ピラゾロン
レッドB、ジアニシジンブルーなど、アゾレーキ顔料と
して、β−ナフトール系、β−オキシナフトエ酸系の有
機系顔料、例えば、タートラジンイエローレーキ、ペル
シアンオレンジ、レーキレッドCなど、縮合アゾ顔料と
して、例えば、縮合アゾイエローGR、縮合アゾオレン
ジ4R、縮合アゾレッドBR、縮合アゾブラウン5Rな
ど、金属錯塩アゾ顔料として、例えば、ニッケルアゾイ
エロー、銅アゾブラウンなどが挙げられ、フタロシアニ
ン顔料、詳しくは、銅フタロシアニン、ハロゲン化銅フ
タロシアニン、無金属フタロシアニン、銅フタロシアニ
ンレーキなど、例えば、フタロシアニンブルー、フタロ
シアニングリーンなどが挙げられ、染付けレーキ顔料、
詳しくは、酸性染料レーキ顔料として、例えば、キノリ
ンイエローレーキ、フロキシンBレーキ、ピーコックブ
ルーレーキなど、塩基性染料レーキ顔料として、例え
ば、チオフラビンレーキ、ローダミン6Gレーキ、メチ
ルバイオレットレーキ、ビクトリアピュアブルーBOレ
ーキ、ブリリンアントグリーンレーキ、ビスマルクブラ
ウンRレーキなどが挙げられ、縮合多環系顔料、詳しく
は、アントラキノン系顔料として、例えば、フラバント
ロンイエロー、ピラントロンオレンジ、ジアントラキノ
ニルレッド、ジクロロイソピオラントロンバイオレッ
ト、インダントロンブルー、ピオラントロングリーン、
ヘリオフアストブラウンRなどが挙げられ、チオインジ
ゴ系顔料として、例えば、チオインジゴボルドー、チオ
インジゴマゼンタ、チオインジゴブラウンなどが挙げら
れ、ペリノン系顔料として、例えば、ペリノンオレン
ジ、ペリノンレッドなどが挙げられ、ペリレン系顔料と
して、例えば、ペリレンスカーレット、ペリレンボルド
ーなどが挙げられ、キナクリドン系顔料として、例え
ば、キナクリドンレッド、キナクリドンマゼンタなどが
挙げられ、ジオキサジン系顔料として、例えば、ジオキ
サジンバイオレットが挙げられ、イソインドリノン系顔
料として、例えば、イソインドリノンイエロー3RL
T、イソインドリノンオレンジRLT、イソインドリノ
ンレッド2BLTなどが挙げられ、キノフタロン系顔料
として、例えば、キノフタロンイエローが挙げられ、イ
ソインドリン系顔料として、例えば、イソインドリンイ
エローが挙げられ、その他の有機系顔料としてニトロソ
顔料、例えば、ニッケルニトロソイエロー、ピグメント
グリーンBなどが挙げられ、アリザリンレーキ顔料とし
て、例えば、マダーレーキ、アリザリンマルーンなどが
挙げられ、金属錯塩アゾメチン顔料として、例えば、銅
アゾメチンイエローが挙げられ、アニリン系顔料とし
て、例えば、アニリンブラックが挙げられる。これらの
有機系顔料の1種のみ、または、2種以上を前記無機系
顔料と組み合わせて使用する事ができる。また、これら
の有機系顔料をメラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、
ユリア樹脂、フエノール樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂中に配合充填したものを微粉化、粉砕して調製
した熱硬化性樹脂被覆顔料を使用してもよい。
【0020】また、これらの有機系顔料の製品として
は、合成樹脂成形品、フィルム、合成繊維、合成樹脂塗
料、印刷インクなどの着色用途での使用時に、より分散
性を向上させるために、分散剤により処理された加工顔
料として使用することが好ましい。加工顔料用分散剤と
しては、水性分散剤として、リグニンスルホン酸ナトリ
ウム、アルキル硫酸エステルナトリウム、アルキルアリ
ールスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ナト
リウムのホルマリン縮合物、マルセルセッケン、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポオキシエチレンアリ
ールエーテル、スチレン−マレイン酸樹脂、ポリアクリ
ル酸誘導体などが挙げられ、油分散剤として、レシチ
ン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリアクリル酸の部分
脂肪酸エステル、アルキルアミン脂肪酸塩、アルキルジ
アミン、アルキルトリアミン、ナフテン酸金属セッケン
などが挙げられる。
は、合成樹脂成形品、フィルム、合成繊維、合成樹脂塗
料、印刷インクなどの着色用途での使用時に、より分散
性を向上させるために、分散剤により処理された加工顔
料として使用することが好ましい。加工顔料用分散剤と
しては、水性分散剤として、リグニンスルホン酸ナトリ
ウム、アルキル硫酸エステルナトリウム、アルキルアリ
ールスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ナト
リウムのホルマリン縮合物、マルセルセッケン、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポオキシエチレンアリ
ールエーテル、スチレン−マレイン酸樹脂、ポリアクリ
ル酸誘導体などが挙げられ、油分散剤として、レシチ
ン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリアクリル酸の部分
脂肪酸エステル、アルキルアミン脂肪酸塩、アルキルジ
アミン、アルキルトリアミン、ナフテン酸金属セッケン
などが挙げられる。
【0021】これらの分散剤処理された有機系顔料は、
各種用途での加工ハンドリング性を向上させるために、
さらに、ビヒクル、プレスケーキ、樹脂、ワックス、可
塑剤、水などを添加して、それぞれ、フラッシュドカラ
ー、水性液状カラー、油性液状カラー、ペーストカラー
(ビニルトーナーカラー)、ドライカラー、潤性カラ
ー、マスターバッチ、カラードペレットなどの形態に調
製された加工顔料として使用される事が好ましい。
各種用途での加工ハンドリング性を向上させるために、
さらに、ビヒクル、プレスケーキ、樹脂、ワックス、可
塑剤、水などを添加して、それぞれ、フラッシュドカラ
ー、水性液状カラー、油性液状カラー、ペーストカラー
(ビニルトーナーカラー)、ドライカラー、潤性カラ
ー、マスターバッチ、カラードペレットなどの形態に調
製された加工顔料として使用される事が好ましい。
【0022】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の、着色外層の熱可塑性樹脂の着色剤としては、熱可塑
性樹脂が、塩化ビニル樹脂であって、この塩化ビニル樹
脂がペースト塩化ビニルの場合には、潤性カラーまたは
ペーストカラー(ビニルトーナーカラー)が好ましく用
いられストレート塩化ビニルの場合には、ドライカラー
または、マスターバッチが好ましく用いられる。また、
顔料含有熱可塑性樹脂組成物がカレンダー加工、T−ダ
イ押出し加工、インフレーション加工などの熱可塑性樹
脂の溶融混練加工に供される場合には、加工顔料は、ド
ライカラー、マスターバッチ、カラードペレットである
ことが好ましい。とくにオレフィン系樹脂の成形加工に
対しては、有機系顔料を分散剤、ワックスと共にポリエ
チレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂中
に高濃度で充填したカラードペレットの形態がより好ま
しく使用できる。また、熱可塑性樹脂が、水性エマルジ
ョンの場合には、水性液状カラーが好ましく使用でき、
溶剤系塗料、印刷インクの場合には、フラッシュドカラ
ー、ペーストカラー、ドライカラー、油性液状カラーな
どが好ましく使用できる。
の、着色外層の熱可塑性樹脂の着色剤としては、熱可塑
性樹脂が、塩化ビニル樹脂であって、この塩化ビニル樹
脂がペースト塩化ビニルの場合には、潤性カラーまたは
ペーストカラー(ビニルトーナーカラー)が好ましく用
いられストレート塩化ビニルの場合には、ドライカラー
または、マスターバッチが好ましく用いられる。また、
顔料含有熱可塑性樹脂組成物がカレンダー加工、T−ダ
イ押出し加工、インフレーション加工などの熱可塑性樹
脂の溶融混練加工に供される場合には、加工顔料は、ド
ライカラー、マスターバッチ、カラードペレットである
ことが好ましい。とくにオレフィン系樹脂の成形加工に
対しては、有機系顔料を分散剤、ワックスと共にポリエ
チレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂中
に高濃度で充填したカラードペレットの形態がより好ま
しく使用できる。また、熱可塑性樹脂が、水性エマルジ
ョンの場合には、水性液状カラーが好ましく使用でき、
溶剤系塗料、印刷インクの場合には、フラッシュドカラ
ー、ペーストカラー、ドライカラー、油性液状カラーな
どが好ましく使用できる。
【0023】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の、着色外層に用いられる着色剤としては、無機系顔料
と有機系顔料とを併用して用いることができる。前記の
熱可塑性樹脂に、無機系顔料と有機系顔料を併用して添
加する場合、無機系顔料70wt%〜99wt%:有機系顔
料1wt%〜30wt%であることが好ましく、また、無機
系顔料85〜99wt%:有機系顔料1〜15wt%である
ことがより好ましい。これらの無機系顔料と有機系顔料
との併用顔料の添加量は、目的とする色相に応じての任
意の添加量とすることができるが、熱可塑性樹脂100
重量部に対し、0.1〜50.0重量部であることが好
ましく、1〜30.0重量部であることがより好まし
い。顔料の添加量が、0.1重量部以下では、熱可塑性
樹脂に対する着色度が不十分になり、所望の隠蔽性が得
られないことがある。また、それが50.0重量部を超
えると、熱可塑性樹脂組成物の成形加工性を悪化させる
だけでなく、着色外層の機械的強力及び摩耗強力を低下
させてしまうことがある。
の、着色外層に用いられる着色剤としては、無機系顔料
と有機系顔料とを併用して用いることができる。前記の
熱可塑性樹脂に、無機系顔料と有機系顔料を併用して添
加する場合、無機系顔料70wt%〜99wt%:有機系顔
料1wt%〜30wt%であることが好ましく、また、無機
系顔料85〜99wt%:有機系顔料1〜15wt%である
ことがより好ましい。これらの無機系顔料と有機系顔料
との併用顔料の添加量は、目的とする色相に応じての任
意の添加量とすることができるが、熱可塑性樹脂100
重量部に対し、0.1〜50.0重量部であることが好
ましく、1〜30.0重量部であることがより好まし
い。顔料の添加量が、0.1重量部以下では、熱可塑性
樹脂に対する着色度が不十分になり、所望の隠蔽性が得
られないことがある。また、それが50.0重量部を超
えると、熱可塑性樹脂組成物の成形加工性を悪化させる
だけでなく、着色外層の機械的強力及び摩耗強力を低下
させてしまうことがある。
【0024】更に必要に応じて各種添加剤を配合した着
色外層用熱可塑性樹脂組成物のコンパウンドを、公知の
方法、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、二軸混
練機などを用いて溶融混練後造粒する方法、あるいはバ
ンバリーミキサーなどで上記比率の無機系顔料と有機系
顔料の高濃度のマスターバッチを作製しておき、タンブ
ラーブレンダー、タンブルミキサー、ヘンシェルミキサ
ーのような混合機を用いてドライブレンドする方法、混
合後、更に単軸押出機、二軸押出機などで溶融混練造粒
する方法を採用する事ができる。
色外層用熱可塑性樹脂組成物のコンパウンドを、公知の
方法、例えば、バンバリーミキサー、ニーダー、二軸混
練機などを用いて溶融混練後造粒する方法、あるいはバ
ンバリーミキサーなどで上記比率の無機系顔料と有機系
顔料の高濃度のマスターバッチを作製しておき、タンブ
ラーブレンダー、タンブルミキサー、ヘンシェルミキサ
ーのような混合機を用いてドライブレンドする方法、混
合後、更に単軸押出機、二軸押出機などで溶融混練造粒
する方法を採用する事ができる。
【0025】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の、着色された熱可塑性樹脂組成物外層を形成するフィ
ルム又はシートは、T−ダイ法、インフレーション法、
カレンダー法など公知のフィルム又はシート加工技術に
よって製造することができる。フィルム又はシートの製
造には、カレンダー法により100〜250℃の温度範
囲にて上記熱可塑性樹脂組成物フィルム又はシートの成
型加工を行うのが製造効率の面で望ましい。
の、着色された熱可塑性樹脂組成物外層を形成するフィ
ルム又はシートは、T−ダイ法、インフレーション法、
カレンダー法など公知のフィルム又はシート加工技術に
よって製造することができる。フィルム又はシートの製
造には、カレンダー法により100〜250℃の温度範
囲にて上記熱可塑性樹脂組成物フィルム又はシートの成
型加工を行うのが製造効率の面で望ましい。
【0026】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の、着色外層に用いられるフィルム又はシートの厚さ
は、80〜1000μmであることが好ましく、特に1
30〜500μmであることがより好ましい。厚さがこ
の範囲よりも薄い場合、成型加工が困難な上に、繊維布
帛と熱圧着ラミネートする際に、繊維布帛面の凹凸によ
りフィルムの頭切れを起こし、防水性を損なうため、屋
外用の日除けテント、中大型テント、テント倉庫用途に
使用できなくなることがある。また、厚さが上記範囲よ
りも厚い場合、カレンダー加工が困難となるだけでな
く、重くて柔軟性を欠き、取り扱い性が悪くなることが
ある。
の、着色外層に用いられるフィルム又はシートの厚さ
は、80〜1000μmであることが好ましく、特に1
30〜500μmであることがより好ましい。厚さがこ
の範囲よりも薄い場合、成型加工が困難な上に、繊維布
帛と熱圧着ラミネートする際に、繊維布帛面の凹凸によ
りフィルムの頭切れを起こし、防水性を損なうため、屋
外用の日除けテント、中大型テント、テント倉庫用途に
使用できなくなることがある。また、厚さが上記範囲よ
りも厚い場合、カレンダー加工が困難となるだけでな
く、重くて柔軟性を欠き、取り扱い性が悪くなることが
ある。
【0027】また、本発明の変退色防止性に優れた着色
シートの、着色外層を繊維布帛の少なくとも1面上に形
成するには、塩化ビニル系樹脂エマルジョン、ポリオレ
フィン系樹脂エマルジョン、アクリル系樹脂エマルジョ
ン、ウレタン系樹脂エマルジョンなどの上記前記熱可塑
性樹脂のエマルジョン、及び水分散体に、水性液状顔料
を配合して調製された熱可塑性樹脂組成物塗料、又は印
刷インキなどを公知の塗布方法、例えば、ドクターナイ
フコート法、グラビアコート法、ロータリースクリーン
コート法、ディップコート法などによってコーティング
し、乾燥させる事によって形成する事ができる。この熱
可塑性樹脂エマルジョン組成物塗料、印刷インキを用い
て、調製外層を形成する方法としては、直接、繊維布帛
の少なくとも1面上に熱可塑性樹脂エマルジョン組成物
塗料、又は印刷インキをコーティングし乾燥する方法を
用いてもよいし、または、離型紙、離型フィルムに熱可
塑性樹脂エマルジョン組成物塗料、又は印刷インキをコ
ーティングし、乾燥したものを繊維布帛の少なくとも1
面上に転写ラミネートして積層してもよい。
シートの、着色外層を繊維布帛の少なくとも1面上に形
成するには、塩化ビニル系樹脂エマルジョン、ポリオレ
フィン系樹脂エマルジョン、アクリル系樹脂エマルジョ
ン、ウレタン系樹脂エマルジョンなどの上記前記熱可塑
性樹脂のエマルジョン、及び水分散体に、水性液状顔料
を配合して調製された熱可塑性樹脂組成物塗料、又は印
刷インキなどを公知の塗布方法、例えば、ドクターナイ
フコート法、グラビアコート法、ロータリースクリーン
コート法、ディップコート法などによってコーティング
し、乾燥させる事によって形成する事ができる。この熱
可塑性樹脂エマルジョン組成物塗料、印刷インキを用い
て、調製外層を形成する方法としては、直接、繊維布帛
の少なくとも1面上に熱可塑性樹脂エマルジョン組成物
塗料、又は印刷インキをコーティングし乾燥する方法を
用いてもよいし、または、離型紙、離型フィルムに熱可
塑性樹脂エマルジョン組成物塗料、又は印刷インキをコ
ーティングし、乾燥したものを繊維布帛の少なくとも1
面上に転写ラミネートして積層してもよい。
【0028】また、本発明の変退色防止性に優れた着色
シートの、着色外層を繊維布帛の少なくとも1面上に形
成する他の方法として、ポリオレフィン系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ウレタン系樹脂、又はポリエステル樹脂など
の前記熱可塑性樹脂を有機溶剤に溶解させて調製した樹
脂組成物溶液に、ドライカラー顔料、または、ペースト
カラー顔料、フラッシュドカラー顔料を配合して、熱可
塑性樹脂組成物塗料、又は印刷インキを調製し、これを
公知の塗布方法、例えば、ドクターナイフコート法、グ
ラビアコート法、ロータリースクリーンコート法、ディ
ップコート法などにてコーティングし乾燥させる事によ
って形成する事が出来る。この熱可塑性樹脂組成物塗
料、又は印刷インキを用いた、着色外層の形成方法とし
ては、直接、繊維布帛に熱可塑性樹脂組成物塗料、又は
印刷インキをコーティング塗布−乾燥してもよいし、ま
たは、これを離型紙、離型フィルム上に、熱可塑性樹脂
組成物塗料、又は印刷インキをコーティング塗布−乾燥
し、得られたフィルムを繊維布帛上に転写ラミネートし
ても良い。
シートの、着色外層を繊維布帛の少なくとも1面上に形
成する他の方法として、ポリオレフィン系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ウレタン系樹脂、又はポリエステル樹脂など
の前記熱可塑性樹脂を有機溶剤に溶解させて調製した樹
脂組成物溶液に、ドライカラー顔料、または、ペースト
カラー顔料、フラッシュドカラー顔料を配合して、熱可
塑性樹脂組成物塗料、又は印刷インキを調製し、これを
公知の塗布方法、例えば、ドクターナイフコート法、グ
ラビアコート法、ロータリースクリーンコート法、ディ
ップコート法などにてコーティングし乾燥させる事によ
って形成する事が出来る。この熱可塑性樹脂組成物塗
料、又は印刷インキを用いた、着色外層の形成方法とし
ては、直接、繊維布帛に熱可塑性樹脂組成物塗料、又は
印刷インキをコーティング塗布−乾燥してもよいし、ま
たは、これを離型紙、離型フィルム上に、熱可塑性樹脂
組成物塗料、又は印刷インキをコーティング塗布−乾燥
し、得られたフィルムを繊維布帛上に転写ラミネートし
ても良い。
【0029】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の、着色外層を有する基材層に芯層として使用できる繊
維布帛基布は、織布、編布、不織布のいずれであっても
よい。織布としては、特に織組織に限定はないが、平織
織物は得られるシートの縦緯物性バランスに優れている
ので、好ましく使用される。編布としてはラッセル編の
緯糸挿入トリコットが好ましく、不織布としては長繊維
を用いた不織布が好ましく、特にスパンボンド不織布な
どを使用することが好ましい。また、繊維布帛は合成繊
維、天然繊維、半合成繊維、無機繊維またはこれらの2
種以上から成る混合繊維のいずれによって構成されても
良いが、加工性、汎用性を考慮するとポリプロピレン繊
維、ポリエチレン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポ
リエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリ
ウレタン繊維、または、これらの混合繊維などの合成繊
維が用いられることが好ましく、これらの合成繊維は、
長繊維糸条、短繊維紡績糸条、スプリットヤーン、テー
プヤーンなどのいずれであってもよい。そのうちでも引
張強力、引裂強力、耐熱クリープ特性などに優れている
ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、これらの混合繊維
や、複合繊維などから形成されるマルチフィラメント平
織布帛基布または、スパン平織布帛基布を用いることが
好ましい。
の、着色外層を有する基材層に芯層として使用できる繊
維布帛基布は、織布、編布、不織布のいずれであっても
よい。織布としては、特に織組織に限定はないが、平織
織物は得られるシートの縦緯物性バランスに優れている
ので、好ましく使用される。編布としてはラッセル編の
緯糸挿入トリコットが好ましく、不織布としては長繊維
を用いた不織布が好ましく、特にスパンボンド不織布な
どを使用することが好ましい。また、繊維布帛は合成繊
維、天然繊維、半合成繊維、無機繊維またはこれらの2
種以上から成る混合繊維のいずれによって構成されても
良いが、加工性、汎用性を考慮するとポリプロピレン繊
維、ポリエチレン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポ
リエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリ
ウレタン繊維、または、これらの混合繊維などの合成繊
維が用いられることが好ましく、これらの合成繊維は、
長繊維糸条、短繊維紡績糸条、スプリットヤーン、テー
プヤーンなどのいずれであってもよい。そのうちでも引
張強力、引裂強力、耐熱クリープ特性などに優れている
ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、これらの混合繊維
や、複合繊維などから形成されるマルチフィラメント平
織布帛基布または、スパン平織布帛基布を用いることが
好ましい。
【0030】これらの繊維布帛と、着色外層を形成する
フィルム又はシートとの積層は、繊維布帛の片面に積層
してもよいし、両面に積層してもよく、屋外用途の耐久
性を考慮すると、繊維布帛の両面に着色外層を形成する
フィルム、又はシートの積層を行うのが好ましい。ま
た、積層の方法として、フィルム、又はシートと繊維布
帛との間に接着剤層を設けてもよいし、接着剤なしに積
層融着してもよい。
フィルム又はシートとの積層は、繊維布帛の片面に積層
してもよいし、両面に積層してもよく、屋外用途の耐久
性を考慮すると、繊維布帛の両面に着色外層を形成する
フィルム、又はシートの積層を行うのが好ましい。ま
た、積層の方法として、フィルム、又はシートと繊維布
帛との間に接着剤層を設けてもよいし、接着剤なしに積
層融着してもよい。
【0031】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の製造において、繊維布帛と着色外層用フィルム、又は
シートとの積層方法は、フィルム又はシートの成型工程
に引続き、これを繊維布帛に熱ラミネート積層する方
法、すなわちカレンダートッピング法、T−ダイラミネ
ート法、あるいは、カレンダー法、T−ダイ法、インフ
レーション法などを用いる場合には、フィルム又はシー
トを成型した後に、これをラミネーターによる熱圧着に
より、繊維布帛に積層する。本発明による変退色防止性
に優れた着色シートの製造には、カレンダー法によって
成型加工された前記フィルム又はシートと、ポリエステ
ル繊維平織布帛とを熱圧着により積層する方法が、効率
的かつ経済的であって好ましい。このとき、繊維平織布
帛の織組織は、目抜け平織であることが好ましく、この
場合には、接着剤を必要とせず積層シートを製造する事
ができ、また、縦方向、横方向の物性のバランスもすぐ
れている。また、本発明の変退色防止性に優れた着色シ
ートの着色外層形成用フィルム又はシートの形成方法
が、前記熱可塑性樹脂エマルジョン、または、水分散
体、あるいは、軟質塩化ビニルペーストを使用した顔料
配合コーティング組成物をコーティング塗布−乾燥する
方法である場合には、繊維平織布帛の織組織は、高糸密
度の非目抜け平織りであることが好ましく、より好まし
くは、スパン繊維平織布帛などである。
の製造において、繊維布帛と着色外層用フィルム、又は
シートとの積層方法は、フィルム又はシートの成型工程
に引続き、これを繊維布帛に熱ラミネート積層する方
法、すなわちカレンダートッピング法、T−ダイラミネ
ート法、あるいは、カレンダー法、T−ダイ法、インフ
レーション法などを用いる場合には、フィルム又はシー
トを成型した後に、これをラミネーターによる熱圧着に
より、繊維布帛に積層する。本発明による変退色防止性
に優れた着色シートの製造には、カレンダー法によって
成型加工された前記フィルム又はシートと、ポリエステ
ル繊維平織布帛とを熱圧着により積層する方法が、効率
的かつ経済的であって好ましい。このとき、繊維平織布
帛の織組織は、目抜け平織であることが好ましく、この
場合には、接着剤を必要とせず積層シートを製造する事
ができ、また、縦方向、横方向の物性のバランスもすぐ
れている。また、本発明の変退色防止性に優れた着色シ
ートの着色外層形成用フィルム又はシートの形成方法
が、前記熱可塑性樹脂エマルジョン、または、水分散
体、あるいは、軟質塩化ビニルペーストを使用した顔料
配合コーティング組成物をコーティング塗布−乾燥する
方法である場合には、繊維平織布帛の織組織は、高糸密
度の非目抜け平織りであることが好ましく、より好まし
くは、スパン繊維平織布帛などである。
【0032】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の、着色外層が、塩化ビニル樹脂によって形成される場
合において、塩化ビニル樹脂が、ペースト塩化ビニル樹
脂組成物である場合には、コーティング塗布によって塩
化ビニル樹脂ペースト層を形成した後に、これを120
〜200℃の温度で加熱ゲル化し固化する工程が特に必
要である。
の、着色外層が、塩化ビニル樹脂によって形成される場
合において、塩化ビニル樹脂が、ペースト塩化ビニル樹
脂組成物である場合には、コーティング塗布によって塩
化ビニル樹脂ペースト層を形成した後に、これを120
〜200℃の温度で加熱ゲル化し固化する工程が特に必
要である。
【0033】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の厚さは、特に限定されるものではなく、その用途によ
って適宜選定される。例えば、光触媒を含有する表面層
を着色フィルム又はシートの片面又は両面に設けた場合
80〜1000μm、光触媒を含有する表面層と、着色
外層とを、繊維布帛の片面に設けた場合には120〜1
600μm、光触媒を含有する表面層と、着色外層とを
繊維布帛の両面に設けた場合には160〜2000μm
程度である。
の厚さは、特に限定されるものではなく、その用途によ
って適宜選定される。例えば、光触媒を含有する表面層
を着色フィルム又はシートの片面又は両面に設けた場合
80〜1000μm、光触媒を含有する表面層と、着色
外層とを、繊維布帛の片面に設けた場合には120〜1
600μm、光触媒を含有する表面層と、着色外層とを
繊維布帛の両面に設けた場合には160〜2000μm
程度である。
【0034】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
において、着色外層の表面には、光触媒を含有し、かつ
光触媒作用に対して安定な熱可塑性樹脂組成物を主成分
とするコーティング剤によるコーティング層が表面層と
して形成されている。光触媒を含有する表面層は、その
用途によっては、本発明の変退色防止性に優れた着色シ
ートの両面に形成することができる。本発明の変退色防
止性に優れた着色シートに使用される光触媒を含有する
コーティング剤は、着色外層の表面に、ポリシロキサン
を配合したアクリル−シリコーン樹脂からなる接着、保
護層を介在させて、又は介在させることなく、塗布さ
れ、それによって金属酸化物ゾルを含む光触媒粒子複合
体を含む光触媒を含有する表面層が形成される。具体的
には、光触媒を含有する表面層は、シリカゾルを1〜1
0重量%、モノアルキルトリメトキシシランまたはその
加水分解生成物1〜10重量%、及び、酸化チタンゾル
1〜10重量%を含有する配合液からなる光触媒を含有
する表面層コーティング剤を、上記接着・保護層の表面
又は、着色外層の表面に塗布、乾燥して形成される。こ
の場合光触媒を含有する表面層が70重量%以上の無機
着色顔料を含有する着色剤で着色させていてもよい。
において、着色外層の表面には、光触媒を含有し、かつ
光触媒作用に対して安定な熱可塑性樹脂組成物を主成分
とするコーティング剤によるコーティング層が表面層と
して形成されている。光触媒を含有する表面層は、その
用途によっては、本発明の変退色防止性に優れた着色シ
ートの両面に形成することができる。本発明の変退色防
止性に優れた着色シートに使用される光触媒を含有する
コーティング剤は、着色外層の表面に、ポリシロキサン
を配合したアクリル−シリコーン樹脂からなる接着、保
護層を介在させて、又は介在させることなく、塗布さ
れ、それによって金属酸化物ゾルを含む光触媒粒子複合
体を含む光触媒を含有する表面層が形成される。具体的
には、光触媒を含有する表面層は、シリカゾルを1〜1
0重量%、モノアルキルトリメトキシシランまたはその
加水分解生成物1〜10重量%、及び、酸化チタンゾル
1〜10重量%を含有する配合液からなる光触媒を含有
する表面層コーティング剤を、上記接着・保護層の表面
又は、着色外層の表面に塗布、乾燥して形成される。こ
の場合光触媒を含有する表面層が70重量%以上の無機
着色顔料を含有する着色剤で着色させていてもよい。
【0035】上記モノアルキルトリメトキシシランとし
ては、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシランなどが特に好ましく使用できる。シリカ
ゾルとモノアルキルトリメトキシシランまたはその加水
分解生成物との混合比率は、重量比で100%/0%〜
60%/40%、であることが好ましく、酸化チタンゾ
ルと上記シラン化合物との比率は、酸化チタン/シラン
化合物の重量比で5%/95%〜75%/25%である
ことが好ましい。シラン化合物の比率が95%以上で
は、光触媒作用が不十分になることがあり、またそれが
25%以下では、接着、保護層との接着性が不十分にな
ることがあるので好ましくない。光触媒としては、Ti
O2 ,ZnO,SrTiO3 ,CdS,GaP,In
P,GaAs,BaTiO3 ,K2 NbO3 ,Fe2 O
3 ,Ta2 O5 ,WO3,SnO2 ,Bi2 O3 ,Ni
O,Cu2 O,SiC,SiO2 ,MoS2 ,InP
b,RuO2 ,CeO2 などを例示することができ、ま
たこれらの光触媒にPt,Rh,RuO2 ,Nb,C
u,Sn,NiOなどの金属又は金属酸化物を添加した
公知のものが本発明に全て使用できる。光触媒を含有す
る表面層中の光触媒の含有量は、それが多くなるほど光
触媒作用が高くなるが、光触媒を含有する表面層と接
着、保護層との接着性を十分にするためには、75重量
%以下であることが好ましい。
ては、例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリ
エトキシシランなどが特に好ましく使用できる。シリカ
ゾルとモノアルキルトリメトキシシランまたはその加水
分解生成物との混合比率は、重量比で100%/0%〜
60%/40%、であることが好ましく、酸化チタンゾ
ルと上記シラン化合物との比率は、酸化チタン/シラン
化合物の重量比で5%/95%〜75%/25%である
ことが好ましい。シラン化合物の比率が95%以上で
は、光触媒作用が不十分になることがあり、またそれが
25%以下では、接着、保護層との接着性が不十分にな
ることがあるので好ましくない。光触媒としては、Ti
O2 ,ZnO,SrTiO3 ,CdS,GaP,In
P,GaAs,BaTiO3 ,K2 NbO3 ,Fe2 O
3 ,Ta2 O5 ,WO3,SnO2 ,Bi2 O3 ,Ni
O,Cu2 O,SiC,SiO2 ,MoS2 ,InP
b,RuO2 ,CeO2 などを例示することができ、ま
たこれらの光触媒にPt,Rh,RuO2 ,Nb,C
u,Sn,NiOなどの金属又は金属酸化物を添加した
公知のものが本発明に全て使用できる。光触媒を含有す
る表面層中の光触媒の含有量は、それが多くなるほど光
触媒作用が高くなるが、光触媒を含有する表面層と接
着、保護層との接着性を十分にするためには、75重量
%以下であることが好ましい。
【0036】光触媒を含有する表面層コーティング剤の
塗布、及び光触媒接着、保護層の塗布の方法としては、
特別の限定はないが、これらの光触媒コーティング剤、
及び光触媒接着、保護層用コーティング液を着色外層の
表面に均一、かつ均質に塗布できる様な塗布、コーティ
ング方式を用いることが好ましく、例えば、グラビアコ
ート法、マイクログラビアコート法、コンマコート法、
ロールコート法、リバースロールコート法、バーコート
法、キスコート法、フローコート法などが好適である。
塗布、及び光触媒接着、保護層の塗布の方法としては、
特別の限定はないが、これらの光触媒コーティング剤、
及び光触媒接着、保護層用コーティング液を着色外層の
表面に均一、かつ均質に塗布できる様な塗布、コーティ
ング方式を用いることが好ましく、例えば、グラビアコ
ート法、マイクログラビアコート法、コンマコート法、
ロールコート法、リバースロールコート法、バーコート
法、キスコート法、フローコート法などが好適である。
【0037】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
の、光触媒接着、保護層の形成に用いられる熱可塑性樹
脂としては、光触媒作用に安定な、熱可塑性樹脂が用い
られ、例えばアクリル−シリコーン系共重合樹脂、アク
リル−フッソ系共重合樹脂、ウレタン−シリコーン−フ
ッソ系共重合樹脂などの共重合系樹脂や、シリコーン系
樹脂とアクリル系樹脂との樹脂ブレンド系、フッソ系樹
脂とアクリル系樹脂との樹脂ブレンド系などが用いられ
る。このような樹脂は、光触媒に対して高い安定性を有
し、かつ、着色外層との接着性を向上させることができ
る。また、本発明の変退色防止性に優れた着色シートの
光触媒接着、保護層の形成に使用できる熱可塑性樹脂と
しては、アクリル−シリコーン系共重合樹脂が、好まし
く使用できる。この光触媒接着、保護層の厚さは、1.
0μm以上であることが好ましく、より好ましくは1.
0〜10μmである。
の、光触媒接着、保護層の形成に用いられる熱可塑性樹
脂としては、光触媒作用に安定な、熱可塑性樹脂が用い
られ、例えばアクリル−シリコーン系共重合樹脂、アク
リル−フッソ系共重合樹脂、ウレタン−シリコーン−フ
ッソ系共重合樹脂などの共重合系樹脂や、シリコーン系
樹脂とアクリル系樹脂との樹脂ブレンド系、フッソ系樹
脂とアクリル系樹脂との樹脂ブレンド系などが用いられ
る。このような樹脂は、光触媒に対して高い安定性を有
し、かつ、着色外層との接着性を向上させることができ
る。また、本発明の変退色防止性に優れた着色シートの
光触媒接着、保護層の形成に使用できる熱可塑性樹脂と
しては、アクリル−シリコーン系共重合樹脂が、好まし
く使用できる。この光触媒接着、保護層の厚さは、1.
0μm以上であることが好ましく、より好ましくは1.
0〜10μmである。
【0038】
【実施例】本発明を下記実施例、比較例によりさらに具
体的に説明するが、本発明はこれらの例の範囲に限定さ
れない。
体的に説明するが、本発明はこれらの例の範囲に限定さ
れない。
【0039】(I)試験 下記実施例及び比較例において、着色シートの変退色防
止性能は下記試験方法により評価された。
止性能は下記試験方法により評価された。
【0040】(A)屋外曝露試験 幅20cm×長さ2mの供試シートをその光触媒を含有す
る表面層形成面を表側にして、南向きに傾斜角30度及
び垂直に設置された曝露台にそれぞれ1mずつ連続して
展張して屋外曝露試験を行った。6ヶ月後、12ヶ月
後、18ヶ月後に、シートの変退色状態を観察し、試料
の表面の変退色度合いを、色差ΔE(JIS−Z−87
29)により数値化して表示し、下記の判定基準により
変退色の評価を行った。 ΔE=0〜2.9 : ◎=優秀:変色がなく初期の状態を維持している。 ΔE=3〜5.9 : ○=良好:多少変色があるが、実用上問題ない。 ΔE=6〜11.9: △=やや不良:変色が目立つ。 ΔE=12〜 : ×=不良:変色がはげしく、実用に適さない。
る表面層形成面を表側にして、南向きに傾斜角30度及
び垂直に設置された曝露台にそれぞれ1mずつ連続して
展張して屋外曝露試験を行った。6ヶ月後、12ヶ月
後、18ヶ月後に、シートの変退色状態を観察し、試料
の表面の変退色度合いを、色差ΔE(JIS−Z−87
29)により数値化して表示し、下記の判定基準により
変退色の評価を行った。 ΔE=0〜2.9 : ◎=優秀:変色がなく初期の状態を維持している。 ΔE=3〜5.9 : ○=良好:多少変色があるが、実用上問題ない。 ΔE=6〜11.9: △=やや不良:変色が目立つ。 ΔE=12〜 : ×=不良:変色がはげしく、実用に適さない。
【0041】(B)耐光促進試験 供試シートの光触媒を含有する表面層形成面を表側にし
て、サンシャインカーボンウエザーメーターによる耐光
促進試験(JIS−L−0842)に1000時間、2
000時間、3000時間供し、試験前の試料を基準と
し、供試試料の表面の変退色度合いを、色差ΔE(JI
S−Z−8729)により数値化して表示し、下記の判
定基準により変色性を評価した。 ΔE=0〜2.9 : ◎=優秀:変色がなく初期の状態を維持している。 ΔE=3〜5.9 : ○=良好:多少変色があるが、実用上問題ない。 ΔE=6〜11.9: △=やや不良:変色が目立つ。 ΔE=12〜 : ×=不良:変色が著しく、実用に適さない。
て、サンシャインカーボンウエザーメーターによる耐光
促進試験(JIS−L−0842)に1000時間、2
000時間、3000時間供し、試験前の試料を基準と
し、供試試料の表面の変退色度合いを、色差ΔE(JI
S−Z−8729)により数値化して表示し、下記の判
定基準により変色性を評価した。 ΔE=0〜2.9 : ◎=優秀:変色がなく初期の状態を維持している。 ΔE=3〜5.9 : ○=良好:多少変色があるが、実用上問題ない。 ΔE=6〜11.9: △=やや不良:変色が目立つ。 ΔE=12〜 : ×=不良:変色が著しく、実用に適さない。
【0042】(II)配合資材 実施例及び、比較例に用いられた配合資材は、下記の通
りで、特に説明のない資材については、汎用の資材を常
法通りに使用した。 (1)塩化ビニル樹脂:商標:S−1003(鐘ヶ淵化
学工業(株)) (2)DOP:商標:サンソサイザーDOP(新日本理
化(株)) (3)アジピン酸ポリエステル:商標:アデカサイザー
PN−446(旭電化工業(株)) (4)エポキシ化大豆油:商標:アデカサイザーO−1
30P(旭電化工業(株)) (5)炭酸カルシウム:商標:ライトンBS(備北粉化
工業(株)) (6)Ba−Zn系安定剤:商標:KV−400B(共
同薬品(株)) (7)紫外線吸収剤:商標:バイオソーブ510(共同
薬品(株)) (8)無機系顔料(I):商標:酸化チタンCR:(石
原産業(株)) (9)無機系顔料(II):商標:コバルトブルーNo.
1101(Co−Al系)(旭産業(株)) (10)無機系顔料(III ):商標:イエローNo.5
100(Pb−Sb−Ti系)(旭産業(株)) (11)有機系顔料(I):商標:HSM9142レッ
ド(日弘ビツクス(株))、※)キナクリドンレッド2
5wt% concマスターバッチ (12)有機系顔料(II):商標:HSM9371イエ
ロー(日弘ビツクス(株))、※)イソインドリノンイ
エロー25wt% concマスターバッチ (13)有機系顔料(III ):商標:HSM9611ブ
ルー(日弘ビツクス(株))、※)フタロシアニンブル
ー25wt% concマスターバッチ (14)有機系顔料(IV):商標:HCM1129レッ
ド(大日精化工業(株))、※)キナクリドンレッド2
0wt% concカラードペレット (15)有機系顔料(V):商標:HCM1434イエ
ロー、※)モノアゾイエロー20wt% concカラー
ドペレット (16)有機系顔料(VI):商標:HCM1617ブル
ー、※)フタロシアニンブルー20wt% concカラ
ードペレット (17)エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂:商標:エバ
テートK−2010(住友化学工業(株)) (18)エチレン−メタアクリル酸共重合樹脂:商標:
アクリフトWH−202(住友化学工業(株)) (19)低密度ポリエチレン:商標:ジェイレクスLL
BF1350(日本ポリオレフィン(株)) (20)滑剤:商標:LE−5(川研ファインケミカル
(株))
りで、特に説明のない資材については、汎用の資材を常
法通りに使用した。 (1)塩化ビニル樹脂:商標:S−1003(鐘ヶ淵化
学工業(株)) (2)DOP:商標:サンソサイザーDOP(新日本理
化(株)) (3)アジピン酸ポリエステル:商標:アデカサイザー
PN−446(旭電化工業(株)) (4)エポキシ化大豆油:商標:アデカサイザーO−1
30P(旭電化工業(株)) (5)炭酸カルシウム:商標:ライトンBS(備北粉化
工業(株)) (6)Ba−Zn系安定剤:商標:KV−400B(共
同薬品(株)) (7)紫外線吸収剤:商標:バイオソーブ510(共同
薬品(株)) (8)無機系顔料(I):商標:酸化チタンCR:(石
原産業(株)) (9)無機系顔料(II):商標:コバルトブルーNo.
1101(Co−Al系)(旭産業(株)) (10)無機系顔料(III ):商標:イエローNo.5
100(Pb−Sb−Ti系)(旭産業(株)) (11)有機系顔料(I):商標:HSM9142レッ
ド(日弘ビツクス(株))、※)キナクリドンレッド2
5wt% concマスターバッチ (12)有機系顔料(II):商標:HSM9371イエ
ロー(日弘ビツクス(株))、※)イソインドリノンイ
エロー25wt% concマスターバッチ (13)有機系顔料(III ):商標:HSM9611ブ
ルー(日弘ビツクス(株))、※)フタロシアニンブル
ー25wt% concマスターバッチ (14)有機系顔料(IV):商標:HCM1129レッ
ド(大日精化工業(株))、※)キナクリドンレッド2
0wt% concカラードペレット (15)有機系顔料(V):商標:HCM1434イエ
ロー、※)モノアゾイエロー20wt% concカラー
ドペレット (16)有機系顔料(VI):商標:HCM1617ブル
ー、※)フタロシアニンブルー20wt% concカラ
ードペレット (17)エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂:商標:エバ
テートK−2010(住友化学工業(株)) (18)エチレン−メタアクリル酸共重合樹脂:商標:
アクリフトWH−202(住友化学工業(株)) (19)低密度ポリエチレン:商標:ジェイレクスLL
BF1350(日本ポリオレフィン(株)) (20)滑剤:商標:LE−5(川研ファインケミカル
(株))
【0043】実施例1 (1)繊維布帛の熱可塑性樹脂による処理工程 タテ糸1000デニール、ヨコ糸1000デニールのポ
リエステルフィラメント平織物(糸密度:タテ22本/
2.54cm、ヨコ25本/2.54cm:目付け重量21
5g/m2 )を基布として用い、この基布を、下記ペー
スト塩化ビニル樹脂配合組成物を溶剤で希釈したオルガ
ノゾル中に浸漬し、前記ペースト塩化ビニル樹脂配合組
成物を基布に含浸させた後、ローラーで絞り、145g
/m2 のペースト塩化ビニル樹脂配合組成物を基布全面
に均等に付着させ、次いで150℃の熱処理炉で1分間
乾燥させた後、185℃の熱処理炉で1分間熱処理を行
い、ペースト塩化ビニル樹脂配合組成物をゲル化させ
た。 〈ペースト塩化ビニル樹脂の配合組成〉 ペースト塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP(可塑剤) 70重量部 エポキシ化大豆油(ESBO) 4重量部 炭酸カルシウム 10重量部 Ba−Zn系安定剤 2重量部 溶剤(トルエン) 20重量部 表1に示された無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸
化チタンCR)10重量部を配合することによって白色
に着色されたストレート塩化ビニル樹脂配合組成物から
厚さ0.16mmの塩化ビニル樹脂組成物フィルムを、1
70℃のゲル混練条件によるカレンダー成形法によって
作製し、このフィルムを前述のペースト塩化ビニル樹脂
組成物含浸基布の両面に、熱ラミネート法により、16
5℃に設定されたラミネーターを用いて貼着し、厚さ
0.5mm、重量550g/m2 の白色着色基材シートを
作製した。この白色着色基材シートは、その両面上に顔
料着色された塩化ビニル樹脂外層を有するものであっ
た。
リエステルフィラメント平織物(糸密度:タテ22本/
2.54cm、ヨコ25本/2.54cm:目付け重量21
5g/m2 )を基布として用い、この基布を、下記ペー
スト塩化ビニル樹脂配合組成物を溶剤で希釈したオルガ
ノゾル中に浸漬し、前記ペースト塩化ビニル樹脂配合組
成物を基布に含浸させた後、ローラーで絞り、145g
/m2 のペースト塩化ビニル樹脂配合組成物を基布全面
に均等に付着させ、次いで150℃の熱処理炉で1分間
乾燥させた後、185℃の熱処理炉で1分間熱処理を行
い、ペースト塩化ビニル樹脂配合組成物をゲル化させ
た。 〈ペースト塩化ビニル樹脂の配合組成〉 ペースト塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP(可塑剤) 70重量部 エポキシ化大豆油(ESBO) 4重量部 炭酸カルシウム 10重量部 Ba−Zn系安定剤 2重量部 溶剤(トルエン) 20重量部 表1に示された無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸
化チタンCR)10重量部を配合することによって白色
に着色されたストレート塩化ビニル樹脂配合組成物から
厚さ0.16mmの塩化ビニル樹脂組成物フィルムを、1
70℃のゲル混練条件によるカレンダー成形法によって
作製し、このフィルムを前述のペースト塩化ビニル樹脂
組成物含浸基布の両面に、熱ラミネート法により、16
5℃に設定されたラミネーターを用いて貼着し、厚さ
0.5mm、重量550g/m2 の白色着色基材シートを
作製した。この白色着色基材シートは、その両面上に顔
料着色された塩化ビニル樹脂外層を有するものであっ
た。
【0044】(2)光触媒を含有する表面層の形成工程 (a)前記着色基材シートの白色に顔料着色された塩化
ビニル樹脂外層の一方の表面上に、下記配合組成からな
る光触媒接着、保護層形成処理液を80メッシュのグラ
ビアロールコーターを用いて15g/m2 塗布し、10
0℃の熱処理炉により、1分間乾燥させて光触媒接着保
護層を形成した。 〈光触媒接着、保護層形成処理液配合〉 シリコーン含有量3 mol%のアクリル−シリコーン樹脂 8重量%(固形分)を含有するエタノール−酢酸エチル (50/50重量比)溶液 100重量部 ポリシロキサンとしてメチルシリケートMS51(コル コート(株))の20重量%エタノール溶液 8重量部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(シラン カップリング剤) 1重量部 (b)この光触媒接着、保護層の表面上に、下記光触媒
を含有する表面層形成処理液を、100メッシュのグラ
ビアロールコーターを用いて12g/m2 塗布し、10
0℃の熱処理炉中で、1分間乾燥させて光触媒を含有す
る表面層を形成し、光触媒を含有する表面層を有する着
色シートを作製した。 〈光触媒形成処理液配合〉 酸化チタン含有量10重量%に相当する硝酸酸性酸化 チタンゾルを分散させた水−エタノール(50/50 重量比)溶液 100重量部 酸化ケイ素含有量10重量%に相当する硝酸酸性シリ カゾルを分散させた水−エタノール(50/50重量 比)溶液 100重量部
ビニル樹脂外層の一方の表面上に、下記配合組成からな
る光触媒接着、保護層形成処理液を80メッシュのグラ
ビアロールコーターを用いて15g/m2 塗布し、10
0℃の熱処理炉により、1分間乾燥させて光触媒接着保
護層を形成した。 〈光触媒接着、保護層形成処理液配合〉 シリコーン含有量3 mol%のアクリル−シリコーン樹脂 8重量%(固形分)を含有するエタノール−酢酸エチル (50/50重量比)溶液 100重量部 ポリシロキサンとしてメチルシリケートMS51(コル コート(株))の20重量%エタノール溶液 8重量部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(シラン カップリング剤) 1重量部 (b)この光触媒接着、保護層の表面上に、下記光触媒
を含有する表面層形成処理液を、100メッシュのグラ
ビアロールコーターを用いて12g/m2 塗布し、10
0℃の熱処理炉中で、1分間乾燥させて光触媒を含有す
る表面層を形成し、光触媒を含有する表面層を有する着
色シートを作製した。 〈光触媒形成処理液配合〉 酸化チタン含有量10重量%に相当する硝酸酸性酸化 チタンゾルを分散させた水−エタノール(50/50 重量比)溶液 100重量部 酸化ケイ素含有量10重量%に相当する硝酸酸性シリ カゾルを分散させた水−エタノール(50/50重量 比)溶液 100重量部
【0045】(3)試験 得られたシートを、前記、屋外曝露試験、および耐光促
進試験に供して、変退色防止効果を評価した。試験結果
を表1に示す。得られた着色シートは、屋外曝露18ヶ
月後でも曝露開始時同様の色相と外観とを維持し、極め
て変退色防止性の優れたものであった。
進試験に供して、変退色防止効果を評価した。試験結果
を表1に示す。得られた着色シートは、屋外曝露18ヶ
月後でも曝露開始時同様の色相と外観とを維持し、極め
て変退色防止性の優れたものであった。
【0046】実施例2〜8に用いられた下地基材 実施例2〜8の各々において、実施例1と同様に、タテ
糸1000デニール、ヨコ糸1000デニールのポリエ
ステルフィラメント平織物(糸密度:タテ22本/2
2.54cm、ヨコ25本/22.54cm:目付け重量2
15g/m2 )を基布として用い、この基布を実施例1
と同じペースト塩化ビニル樹脂配合組成物を溶剤で希釈
したオルガノゾル中に浸漬し、ペースト塩化ビニル樹脂
配合組成物を基布に含浸させた後、ローラーで絞り、基
布に対して、145g/m2 のペースト塩化ビニル樹脂
配合組成物を基布全面に均等に付着させ、次いで150
℃の熱処理炉で1分間乾燥させた後、185℃の熱処理
炉で1分間熱処理を行い、ペースト塩化ビニル樹脂配合
組成物をゲル化させた。この塩化ビニル樹脂組成物によ
り含浸されたポリエステルフィラメント平織布を、本発
明の変退色防止性に優れた着色シートを製造するための
下地基材として用いた。
糸1000デニール、ヨコ糸1000デニールのポリエ
ステルフィラメント平織物(糸密度:タテ22本/2
2.54cm、ヨコ25本/22.54cm:目付け重量2
15g/m2 )を基布として用い、この基布を実施例1
と同じペースト塩化ビニル樹脂配合組成物を溶剤で希釈
したオルガノゾル中に浸漬し、ペースト塩化ビニル樹脂
配合組成物を基布に含浸させた後、ローラーで絞り、基
布に対して、145g/m2 のペースト塩化ビニル樹脂
配合組成物を基布全面に均等に付着させ、次いで150
℃の熱処理炉で1分間乾燥させた後、185℃の熱処理
炉で1分間熱処理を行い、ペースト塩化ビニル樹脂配合
組成物をゲル化させた。この塩化ビニル樹脂組成物によ
り含浸されたポリエステルフィラメント平織布を、本発
明の変退色防止性に優れた着色シートを製造するための
下地基材として用いた。
【0047】実施例2 実施例1で使用した塩化ビニル樹脂組成物中の無機系顔
料(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)の配合量
を10重量部から20重量部に増量したことを除き、そ
の他は実施例1と同様の手順で前記下地基材から、白色
に着色したシートを作製し、これを前記屋外曝露試験、
及び耐光促進試験に供した。試験結果を表1に示す。得
られた着色シートの変退色防止性は、極めて良好であっ
て、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、
色相を維持していた。
料(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)の配合量
を10重量部から20重量部に増量したことを除き、そ
の他は実施例1と同様の手順で前記下地基材から、白色
に着色したシートを作製し、これを前記屋外曝露試験、
及び耐光促進試験に供した。試験結果を表1に示す。得
られた着色シートの変退色防止性は、極めて良好であっ
て、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、
色相を維持していた。
【0048】実施例3 前記下地基材を用い、実施例1で使用した塩化ビニル樹
脂組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化
チタンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、新たに、無機系顔料(II)(配合資材(9)、コバ
ルトブルーNo.1101)15重量部を追加したこと
を除き、その他は実施例1と同様の手順で、水色に着色
された、シートを作製し、これを前記屋外曝露試験、及
び耐光促進試験に供した。試験結果を表1に示す。得ら
れたシートの変退色防止性は極めて良好であって、屋外
曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、色相を維
持していた。
脂組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化
チタンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、新たに、無機系顔料(II)(配合資材(9)、コバ
ルトブルーNo.1101)15重量部を追加したこと
を除き、その他は実施例1と同様の手順で、水色に着色
された、シートを作製し、これを前記屋外曝露試験、及
び耐光促進試験に供した。試験結果を表1に示す。得ら
れたシートの変退色防止性は極めて良好であって、屋外
曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、色相を維
持していた。
【0049】実施例4 前記下地基材を用い、実施例1で使用した塩化ビニル樹
脂組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化
チタンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、新たに、無機系顔料(II)(配合資材(9)、コバ
ルトブルーNo.1101)3重量部と、無機系顔料
(III )(配合資材(10)、イエローNo.510
0)2重量部を追加したことを除き、その他は実施例1
と同様の手順で黄緑色に着色した着色シートを作製し、
これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。
試験結果を表1に示す。得られたシートの変退色防止性
は極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開
始時と同様の外観、色相を維持していた。
脂組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化
チタンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、新たに、無機系顔料(II)(配合資材(9)、コバ
ルトブルーNo.1101)3重量部と、無機系顔料
(III )(配合資材(10)、イエローNo.510
0)2重量部を追加したことを除き、その他は実施例1
と同様の手順で黄緑色に着色した着色シートを作製し、
これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。
試験結果を表1に示す。得られたシートの変退色防止性
は極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開
始時と同様の外観、色相を維持していた。
【0050】実施例5 前記下地基材を用い、実施例1で使用した塩化ビニル樹
脂組成物に、新たに、無機系顔料(II)(配合資材
(9)、コバルトブルーNo.1101)2重量部と、
有機系顔料(I)1重量部(配合資材(11)、HSM
9142レッド(25wt% conc)として4重量
部)を追加したことを除き、その他は実施例1と同様の
手順で薄赤紫色に着色したシートを作製し、これを前記
屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した(※無機系顔
料:有機系顔料=92:8(重量比))。試験結果を表
1に示す。得られたシートの変退色防止性は極めて良好
であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の
外観、色相を維持していた。
脂組成物に、新たに、無機系顔料(II)(配合資材
(9)、コバルトブルーNo.1101)2重量部と、
有機系顔料(I)1重量部(配合資材(11)、HSM
9142レッド(25wt% conc)として4重量
部)を追加したことを除き、その他は実施例1と同様の
手順で薄赤紫色に着色したシートを作製し、これを前記
屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した(※無機系顔
料:有機系顔料=92:8(重量比))。試験結果を表
1に示す。得られたシートの変退色防止性は極めて良好
であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の
外観、色相を維持していた。
【0051】実施例6 前記下地基材を用い、実施例1で使用した塩化ビニル樹
脂組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化
チタンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、新たに、無機系顔料(III )(配合資材(10)、
イエローNo.5100)10重量部と、有機系顔料
(I)1重量部(配合資材(11)、HSM9371イ
エロー(25wt% conc)として4重量部)、有機
系顔料(III )0.5重量部(配合資材(12)、HS
M9611ブルー(25wt% conc)として2重量
部)を追加したことを除き、その他は実施例1と同様の
手順でオリーブ色に着色したシートを作製し、これを前
記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した(※無機系
顔料:有機系顔料=86:14(重量比))。試験結果
を表1に示す。得られたシートの変退色防止性は極めて
良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同
様の外観、色相を維持していた。
脂組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化
チタンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、新たに、無機系顔料(III )(配合資材(10)、
イエローNo.5100)10重量部と、有機系顔料
(I)1重量部(配合資材(11)、HSM9371イ
エロー(25wt% conc)として4重量部)、有機
系顔料(III )0.5重量部(配合資材(12)、HS
M9611ブルー(25wt% conc)として2重量
部)を追加したことを除き、その他は実施例1と同様の
手順でオリーブ色に着色したシートを作製し、これを前
記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した(※無機系
顔料:有機系顔料=86:14(重量比))。試験結果
を表1に示す。得られたシートの変退色防止性は極めて
良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同
様の外観、色相を維持していた。
【0052】実施例7 前記下地基材を用い、実施例1で使用した塩化ビニル樹
脂組成物中に、新たに、無機系顔料(II)(配合資材
(9)、コバルトブルーNo.1101)2重量部と、
有機系顔料(I)3重量部(配合資材(11)、HSM
9142レッド(25wt% conc)として12重量
部)を追加したことを除き、その他は実施例1と同様の
手順で赤紫色に着色したシートを作製し、これを前記屋
外曝露試験、及び耐光促進試験に供した(※無機系顔
料:有機系顔料=80:20(重量比))。試験結果を
表1に示す。得られたシートの変退色防止性は極めて良
好であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様
の外観、色相を維持していた。
脂組成物中に、新たに、無機系顔料(II)(配合資材
(9)、コバルトブルーNo.1101)2重量部と、
有機系顔料(I)3重量部(配合資材(11)、HSM
9142レッド(25wt% conc)として12重量
部)を追加したことを除き、その他は実施例1と同様の
手順で赤紫色に着色したシートを作製し、これを前記屋
外曝露試験、及び耐光促進試験に供した(※無機系顔
料:有機系顔料=80:20(重量比))。試験結果を
表1に示す。得られたシートの変退色防止性は極めて良
好であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様
の外観、色相を維持していた。
【0053】実施例8 前記下地基材を用い、実施例1で使用した塩化ビニル樹
脂組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化
チタンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、新たに、無機系顔料(III )(配合資材(10)、
イエローNo.5100)10重量部と、有機系顔料
(I)2重量部(配合資材(11)、HS9142レッ
ド(25wt% conc)として8重量部)、有機系顔
料(II)2重量部(配合資材(12)、HSM9371
イエロー(25wt% conc)として8重量部)、有
機系顔料(III )2重量部(配合資材(13)、HSM
9611ブルー(25wt% conc)として8重量
部)を追加したことを除き、その他は実施例1と同様の
手順でオリーブ色に着色したシートを作製し、これを前
記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した(※無機系
顔料:有機系顔料=71:29(重量比))。試験結果
を表1に示す。得られたシートの変退色防止性は極めて
良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同
様の外観、色相を維持していた。
脂組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化
チタンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、新たに、無機系顔料(III )(配合資材(10)、
イエローNo.5100)10重量部と、有機系顔料
(I)2重量部(配合資材(11)、HS9142レッ
ド(25wt% conc)として8重量部)、有機系顔
料(II)2重量部(配合資材(12)、HSM9371
イエロー(25wt% conc)として8重量部)、有
機系顔料(III )2重量部(配合資材(13)、HSM
9611ブルー(25wt% conc)として8重量
部)を追加したことを除き、その他は実施例1と同様の
手順でオリーブ色に着色したシートを作製し、これを前
記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した(※無機系
顔料:有機系顔料=71:29(重量比))。試験結果
を表1に示す。得られたシートの変退色防止性は極めて
良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同
様の外観、色相を維持していた。
【0054】実施例9〜12 実施例9〜12の各々において、タテ糸1000デニー
ル*ヨコ糸1000デニールのポリエステルフィラメン
ト平織物(糸密度:タテ22本/2.54cm、ヨコ25
本/2.54cm:目付け重量215g/m2 )を基布と
して用い、この基布を下記ペースト塩化ビニル樹脂配合
組成物(顔料の種類、配合量を後記のように変更した)
を溶剤で希釈したオルガノゾル中に浸漬し、ペースト塩
化ビニル樹脂配合組成物を基布に含浸させた後、ローラ
ーで絞り、基布に対して、145g/m2 のペースト塩
化ビニル樹脂配合組成物を基布全面に均等に付着させ、
150℃の熱処理炉で1分間乾燥させた後、185℃の
熱処理炉で1分間熱処理を行い、顔料着色したペースト
塩化ビニル樹脂配合組成物をゲル化させた。次に、この
ペースト塩化ビニル樹脂配合組成物をゲル化付着させた
ポリエステルフィラメント平織物に、前記と同じペース
ト塩化ビニル樹脂配合組成物オルガノゾルを用いて、今
度は、片面付着重量85g/m2 設定のナイフコート処
理を、両面に施し、150℃の熱処理炉で1分間乾燥さ
せた後、185℃の熱処理炉で1分間熱処理を行い、顔
料着色したペースト塩化ビニル樹脂配合組成物をゲル化
させ、厚さ0.5mm、重量530g/m2 の基材層を作
製した。この着色基材層は、その両面上に各々実施例9
〜12と同様の、顔料着色された塩化ビニル樹脂外層を
有するものであった。
ル*ヨコ糸1000デニールのポリエステルフィラメン
ト平織物(糸密度:タテ22本/2.54cm、ヨコ25
本/2.54cm:目付け重量215g/m2 )を基布と
して用い、この基布を下記ペースト塩化ビニル樹脂配合
組成物(顔料の種類、配合量を後記のように変更した)
を溶剤で希釈したオルガノゾル中に浸漬し、ペースト塩
化ビニル樹脂配合組成物を基布に含浸させた後、ローラ
ーで絞り、基布に対して、145g/m2 のペースト塩
化ビニル樹脂配合組成物を基布全面に均等に付着させ、
150℃の熱処理炉で1分間乾燥させた後、185℃の
熱処理炉で1分間熱処理を行い、顔料着色したペースト
塩化ビニル樹脂配合組成物をゲル化させた。次に、この
ペースト塩化ビニル樹脂配合組成物をゲル化付着させた
ポリエステルフィラメント平織物に、前記と同じペース
ト塩化ビニル樹脂配合組成物オルガノゾルを用いて、今
度は、片面付着重量85g/m2 設定のナイフコート処
理を、両面に施し、150℃の熱処理炉で1分間乾燥さ
せた後、185℃の熱処理炉で1分間熱処理を行い、顔
料着色したペースト塩化ビニル樹脂配合組成物をゲル化
させ、厚さ0.5mm、重量530g/m2 の基材層を作
製した。この着色基材層は、その両面上に各々実施例9
〜12と同様の、顔料着色された塩化ビニル樹脂外層を
有するものであった。
【0055】 〈ペースト塩化ビニル樹脂配合組成〉 ペースト塩化ビニル樹脂 100重量部 DOP(可塑剤) 70重量部 エポキシ化大豆油(ESBO) 4重量部 炭酸カルシウム 10重量部 Ba−Zn系安定剤 2重量部 顔料(ビニルトーナー) X重量部(後記の通り) 溶剤(トルエン) 20重量部
【0056】前記顔料着色された塩化ビニル樹脂組成物
外層を有する基材層の片面上に、実施例1と同じ配合組
成からなる光触媒接着、保護層形成処理液を実施例1と
同様の手順にて塗布、形成し、次にこの光触媒接着、保
護層の表面上に、実施例1と同じ光触媒を含有する表面
層形成処理液を実施例1と同様の手順にて塗布、形成さ
せて光触媒を含有する表面層を形成し、(変退色防止性
に優れた)着色シートを作製した。
外層を有する基材層の片面上に、実施例1と同じ配合組
成からなる光触媒接着、保護層形成処理液を実施例1と
同様の手順にて塗布、形成し、次にこの光触媒接着、保
護層の表面上に、実施例1と同じ光触媒を含有する表面
層形成処理液を実施例1と同様の手順にて塗布、形成さ
せて光触媒を含有する表面層を形成し、(変退色防止性
に優れた)着色シートを作製した。
【0057】但し、実施例9においては、上記ペースト
塩化ビニル樹脂組成物中の顔料(ビニルトーナー)とし
て、下記組成のビニルトーナー15重量部を添加し、得
られた着色塩化ビニル樹脂配合組成物オルガノゾルを用
いた。 酸化チタン(ルチル)(無機系顔料) 30重量部 黄色酸化鉄 (無機系顔料) 15重量部 カーボンブラック (無機系顔料) 2重量部 べんがら (無機系顔料) 2重量部 シアニングリーン (有機系顔料) 1重量部 DOP(可塑剤) 48重量部 分散剤 2重量部 (※無機系顔料:有機系顔料=99:1(重量比)) 得られたオリーブドラブ色に着色されたシートを前記屋
外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。得られたシー
トの変退色防止性は、極めて良好であって、屋外曝露1
8ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、色相を維持して
おり、また、耐光促進試験3000時間後の変退色防止
性の判断基準となる色差ΔEは、2.8であった。
塩化ビニル樹脂組成物中の顔料(ビニルトーナー)とし
て、下記組成のビニルトーナー15重量部を添加し、得
られた着色塩化ビニル樹脂配合組成物オルガノゾルを用
いた。 酸化チタン(ルチル)(無機系顔料) 30重量部 黄色酸化鉄 (無機系顔料) 15重量部 カーボンブラック (無機系顔料) 2重量部 べんがら (無機系顔料) 2重量部 シアニングリーン (有機系顔料) 1重量部 DOP(可塑剤) 48重量部 分散剤 2重量部 (※無機系顔料:有機系顔料=99:1(重量比)) 得られたオリーブドラブ色に着色されたシートを前記屋
外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。得られたシー
トの変退色防止性は、極めて良好であって、屋外曝露1
8ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、色相を維持して
おり、また、耐光促進試験3000時間後の変退色防止
性の判断基準となる色差ΔEは、2.8であった。
【0058】実施例10においては、上記ペースト塩化
ビニル樹脂組成物中の顔料(ビニルトーナー)として、
下記組成のビニルトーナー15重量部を添加し、得られ
た着色塩化ビニル樹脂配合組成物オルガノゾルを用い
た。 黄色酸化鉄 (無機系顔料) 50重量部 ポリアゾレッド (有機系顔料) 2重量部 シアニンブルー (有機系顔料) 3重量部 DOP(可塑剤) 43重量部 分散剤 2重量部 (※無機系顔料:有機系顔料=91:9(重量比)) 得られたグレーに着色されたシートを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。得られたシートの変退
色防止性は、極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後
も、曝露開始時と同様の外観、色相を維持しており、ま
た、耐光促進試験3000時間後の変退色防止性の判断
基準となる色差ΔEの値は、3.1であった。
ビニル樹脂組成物中の顔料(ビニルトーナー)として、
下記組成のビニルトーナー15重量部を添加し、得られ
た着色塩化ビニル樹脂配合組成物オルガノゾルを用い
た。 黄色酸化鉄 (無機系顔料) 50重量部 ポリアゾレッド (有機系顔料) 2重量部 シアニンブルー (有機系顔料) 3重量部 DOP(可塑剤) 43重量部 分散剤 2重量部 (※無機系顔料:有機系顔料=91:9(重量比)) 得られたグレーに着色されたシートを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。得られたシートの変退
色防止性は、極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後
も、曝露開始時と同様の外観、色相を維持しており、ま
た、耐光促進試験3000時間後の変退色防止性の判断
基準となる色差ΔEの値は、3.1であった。
【0059】実施例11においては、上記ペースト塩化
ビニル樹脂組成物中の顔料(ビニルトーナー)として、
下記組成のビニルトーナー15重量部を添加し、得られ
た着色塩化ビニル樹脂配合組成物オルガノゾルを用い
た。 酸化チタン(ルチル)(無機系顔料) 30重量部 黄色酸化鉄 (無機系顔料) 15重量部 カーボンブラック (無機系顔料) 7重量部 シアニングリーン (有機系顔料) 8重量部 (※無機系顔料:有機系顔料=87:13(重量比)) 得られたダークグリーン色のシートを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。得られたシートの変退
色防止性は、極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後
も、曝露開始時と同様の外観、色相を維持しており、ま
た、耐光促進試験3000時間後の変退色防止性の判断
基準となる色差ΔEは、3.4であった。
ビニル樹脂組成物中の顔料(ビニルトーナー)として、
下記組成のビニルトーナー15重量部を添加し、得られ
た着色塩化ビニル樹脂配合組成物オルガノゾルを用い
た。 酸化チタン(ルチル)(無機系顔料) 30重量部 黄色酸化鉄 (無機系顔料) 15重量部 カーボンブラック (無機系顔料) 7重量部 シアニングリーン (有機系顔料) 8重量部 (※無機系顔料:有機系顔料=87:13(重量比)) 得られたダークグリーン色のシートを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。得られたシートの変退
色防止性は、極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後
も、曝露開始時と同様の外観、色相を維持しており、ま
た、耐光促進試験3000時間後の変退色防止性の判断
基準となる色差ΔEは、3.4であった。
【0060】実施例12においては、上記ペースト塩化
ビニル樹脂組成物中の顔料(ビニルトーナー)として、
下記組成のビニルトーナー15重量部を添加し、得られ
た着色塩化ビニル樹脂配合組成物オルガノゾルを用い
た。 酸化チタン(ルチル)(無機系顔料) 40重量部 黄色酸化鉄 (無機系顔料) 3重量部 イソインドリノンイエロー(有機系顔料) 13重量部 ポリアゾレッド (有機系顔料) 1重量部 DOP(可塑剤) 41重量部 分散剤 2重量部 (※無機系顔料:有機系顔料=76:24(重量比)) 得られたオレンジ色のシートを前記屋外曝露試験、及び
耐光促進試験に供した。得られたシートの変退色防止性
は、極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露
開始時と同様の外観、色相を維持しており、また、耐光
促進試験3000時間後の変退色防止性の判断基準とな
る色差ΔEは、4.4であった。
ビニル樹脂組成物中の顔料(ビニルトーナー)として、
下記組成のビニルトーナー15重量部を添加し、得られ
た着色塩化ビニル樹脂配合組成物オルガノゾルを用い
た。 酸化チタン(ルチル)(無機系顔料) 40重量部 黄色酸化鉄 (無機系顔料) 3重量部 イソインドリノンイエロー(有機系顔料) 13重量部 ポリアゾレッド (有機系顔料) 1重量部 DOP(可塑剤) 41重量部 分散剤 2重量部 (※無機系顔料:有機系顔料=76:24(重量比)) 得られたオレンジ色のシートを前記屋外曝露試験、及び
耐光促進試験に供した。得られたシートの変退色防止性
は、極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露
開始時と同様の外観、色相を維持しており、また、耐光
促進試験3000時間後の変退色防止性の判断基準とな
る色差ΔEは、4.4であった。
【0061】実施例13 (1)繊維布帛の熱可塑性樹脂による処理工程 タテ糸1000デニール、ヨコ糸1000デニールのポ
リエステルフィラメント平織物(糸密度:タテ22本/
2.54cm、ヨコ25本/2.54cm:目付け重量21
5g/m2 )を基布として用い、この基布を下記エチレ
ン−酢酸ビニル系共重合樹脂ベースのオレフィン系樹脂
エマルジョン組成物中に浸漬し、このオレフィン系樹脂
エマルジョン組成物を基布に含浸させた後、ローラーで
絞り、基布に対して、95g/m2 のオレフィン系樹脂
エマルジョン組成物を基布全面に均等に付着させ、次い
で100℃の熱処理炉で1分間乾燥させた後、130℃
の熱処理炉で1分間熱処理を行い、前記オレフィン系樹
脂組成物を固着させた。
リエステルフィラメント平織物(糸密度:タテ22本/
2.54cm、ヨコ25本/2.54cm:目付け重量21
5g/m2 )を基布として用い、この基布を下記エチレ
ン−酢酸ビニル系共重合樹脂ベースのオレフィン系樹脂
エマルジョン組成物中に浸漬し、このオレフィン系樹脂
エマルジョン組成物を基布に含浸させた後、ローラーで
絞り、基布に対して、95g/m2 のオレフィン系樹脂
エマルジョン組成物を基布全面に均等に付着させ、次い
で100℃の熱処理炉で1分間乾燥させた後、130℃
の熱処理炉で1分間熱処理を行い、前記オレフィン系樹
脂組成物を固着させた。
【0062】 〈オレフィン系樹脂エマルジョン配合組成〉 エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン 100重量部 炭酸カルシウム 10重量部 ※エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン=商標:アクアテックスEC −1700(樹脂固形分50重量%:中央理化工業(株))
【0063】次に、表2に記した無機系顔料(I)(配
合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部を含むエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物からなる厚さ0.1
6mmのフィルムを、カレンダー成形法により140℃の
溶融混練条件で作製し、このフィルムに前述のエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン組成物を含浸、固
着させ、基布の両面に熱ラミネート法により、150℃
に設定されたラミネーターを用いて貼着し、厚さ0.5
mm、重量480g/m2 の、白色に着色されたエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂よりなる熱可塑性樹脂組成物外
層を有する基材層を作製した。
合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部を含むエチ
レン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物からなる厚さ0.1
6mmのフィルムを、カレンダー成形法により140℃の
溶融混練条件で作製し、このフィルムに前述のエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂エマルジョン組成物を含浸、固
着させ、基布の両面に熱ラミネート法により、150℃
に設定されたラミネーターを用いて貼着し、厚さ0.5
mm、重量480g/m2 の、白色に着色されたエチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂よりなる熱可塑性樹脂組成物外
層を有する基材層を作製した。
【0064】(2)光触媒を含有する表面層の形成工程 (a)前述着色されたエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
よりなる熱可塑性樹脂組成物外層を有する基材層の一方
の表面に、下記配合組成の光触媒接着、保護層形成処理
液を80メッシュのグラビアロールコーターで15g/
m2 塗布し、100℃の熱処理炉にて、1分間乾燥させ
て光触媒接着、保護層を形成した。 〈光触媒接着、保護層形成処理液配合〉 シリコーン含有量3 mol%のアクリル−シリコーン樹脂 8重量%(固形分)を含有するエタノール−酢酸エチル (50/50重量比)溶液 100重量部 ポリシロキサンとしてメチルシリケートMS51(コル コート(株))の20重量%エタノール溶液 8重量部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(シラン カップリング剤) 1重量部
よりなる熱可塑性樹脂組成物外層を有する基材層の一方
の表面に、下記配合組成の光触媒接着、保護層形成処理
液を80メッシュのグラビアロールコーターで15g/
m2 塗布し、100℃の熱処理炉にて、1分間乾燥させ
て光触媒接着、保護層を形成した。 〈光触媒接着、保護層形成処理液配合〉 シリコーン含有量3 mol%のアクリル−シリコーン樹脂 8重量%(固形分)を含有するエタノール−酢酸エチル (50/50重量比)溶液 100重量部 ポリシロキサンとしてメチルシリケートMS51(コル コート(株))の20重量%エタノール溶液 8重量部 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(シラン カップリング剤) 1重量部
【0065】(b)前記光触媒、保護層の表面上に、下
記光触媒を含有する表面層形成処理液を100メッシュ
のグラビアロールコーターを用い12g/m2 の塗布量
で塗布し、100℃の熱処理炉にて、1分間乾燥して光
触媒を含有する表面層を形成し、(変退色防止性に優れ
た)着色シートを作製した。 〈光触媒形成処理液配合〉 酸化チタン含有量10重量%に相当する硝酸酸性酸化 チタンゾルを分散させた水−エタノール(50/50 重量比)溶液 100重量部 酸化ケイ素含有量10重量%に相当する硝酸酸性シリ カゾルを分散させた水−エタノール(50/50重量 比)溶液 100重量部
記光触媒を含有する表面層形成処理液を100メッシュ
のグラビアロールコーターを用い12g/m2 の塗布量
で塗布し、100℃の熱処理炉にて、1分間乾燥して光
触媒を含有する表面層を形成し、(変退色防止性に優れ
た)着色シートを作製した。 〈光触媒形成処理液配合〉 酸化チタン含有量10重量%に相当する硝酸酸性酸化 チタンゾルを分散させた水−エタノール(50/50 重量比)溶液 100重量部 酸化ケイ素含有量10重量%に相当する硝酸酸性シリ カゾルを分散させた水−エタノール(50/50重量 比)溶液 100重量部
【0066】得られた着色シートを前記屋外曝露試験、
および耐光促進試験に供した。試験結果を表2に示す。
得られたシートの変退色防止性は極めて良好であって、
屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、色相
を維持していた。
および耐光促進試験に供した。試験結果を表2に示す。
得られたシートの変退色防止性は極めて良好であって、
屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、色相
を維持していた。
【0067】実施例14 実施例13で使用したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
組成物において、その無機系顔料(I)(配合資材
(8)、酸化チタンCR)の配合量を10重量部から5
重量部に減量し、新たに、無機系顔料(II)(配合資材
(9)、コバルトブルーNo.1101)10重量部を
追加したことを除き、他は実施例13と同様の手順で水
色に着色したシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を表2に示
す。得られたシートの変退色防止性は極めて良好であっ
て、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、
色相を維持していた。
組成物において、その無機系顔料(I)(配合資材
(8)、酸化チタンCR)の配合量を10重量部から5
重量部に減量し、新たに、無機系顔料(II)(配合資材
(9)、コバルトブルーNo.1101)10重量部を
追加したことを除き、他は実施例13と同様の手順で水
色に着色したシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を表2に示
す。得られたシートの変退色防止性は極めて良好であっ
て、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、
色相を維持していた。
【0068】実施例15 実施例13で使用したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
組成物において、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(配
合資材(17))100重量部を、エチレン−メタアク
リル酸共重合樹脂(配合資材(18))100重量部に
置き換え、更に、無機系顔料(III )(配合資材(1
0)、イエローNo.5100)5重量部を追加したこ
とを除き、その他は実施例13と同様の手順でクリーム
色に着色したシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を表2に示
す。得られたシートの変退色防止性は極めて良好であっ
て、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、
色相を維持していた。
組成物において、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(配
合資材(17))100重量部を、エチレン−メタアク
リル酸共重合樹脂(配合資材(18))100重量部に
置き換え、更に、無機系顔料(III )(配合資材(1
0)、イエローNo.5100)5重量部を追加したこ
とを除き、その他は実施例13と同様の手順でクリーム
色に着色したシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を表2に示
す。得られたシートの変退色防止性は極めて良好であっ
て、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、
色相を維持していた。
【0069】実施例16 実施例13で使用したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
組成物中のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(配合資材
(17))100重量部のうちの50重量部を、エチレ
ン−メタアクリル酸共重合樹脂(配合資材(18))5
0重量部に置き換え、更に、無機系顔料(III )(配合
資材(10)、イエローNo.5100)5重量部を追
加したことを除き、その他は実施例13と同様の手順で
クリーム色に着色したシートを作製し、これを前記屋外
曝露試験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を表2
に示す。得られたシートの変退色防止性は極めて良好で
あって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外
観、色相を維持していた。
組成物中のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(配合資材
(17))100重量部のうちの50重量部を、エチレ
ン−メタアクリル酸共重合樹脂(配合資材(18))5
0重量部に置き換え、更に、無機系顔料(III )(配合
資材(10)、イエローNo.5100)5重量部を追
加したことを除き、その他は実施例13と同様の手順で
クリーム色に着色したシートを作製し、これを前記屋外
曝露試験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を表2
に示す。得られたシートの変退色防止性は極めて良好で
あって、屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外
観、色相を維持していた。
【0070】実施例17 実施例13で使用したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8))の配合
量を10重量部から2重量部に減量し、新たに、無機系
顔料(II)(配合資材(9)、コバルトブルーNo.1
101)10重量部と、有機系顔料(IV)1重量部(配
合資材(10)、HCM1129レッド(20wt%濃
度)として5重量部)を追加したことを除き、その他は
実施例13と同様の手順で青紫色に着色したシートを作
製し、これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供
した(※無機系顔料:有機系顔料=92:8(重量
比)。試験結果を表2に示す。得られたシートの変退色
防止性は極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、
曝露開始時と同様の外観、色相を維持していた。
組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8))の配合
量を10重量部から2重量部に減量し、新たに、無機系
顔料(II)(配合資材(9)、コバルトブルーNo.1
101)10重量部と、有機系顔料(IV)1重量部(配
合資材(10)、HCM1129レッド(20wt%濃
度)として5重量部)を追加したことを除き、その他は
実施例13と同様の手順で青紫色に着色したシートを作
製し、これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供
した(※無機系顔料:有機系顔料=92:8(重量
比)。試験結果を表2に示す。得られたシートの変退色
防止性は極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、
曝露開始時と同様の外観、色相を維持していた。
【0071】実施例18 実施例13で使用したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8))の配合
量を10重量部から5重量部に減量し、新たに、無機系
顔料(III )(配合資材(10)、イエローNo.51
00)10重量部と、有機系顔料(IV)1重量部(配合
資材(14)、HCM1129レッド(20wt% co
nc)として5重量部)、有機系顔料(V)1重量部
(配合資材(15)、HCM1434イエロー(20wt
% conc)として5重量部)、有機系顔料(VI)
0.5重量部(配合資材(16)、HCM1617ブル
ー(20wt%濃度)として2.5重量部)を追加したこ
とを除き、その他は実施例13と同様の手順でオリーブ
色に着色したシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した(※無機系顔料:有機系
顔料=86:14(重量比)。試験結果を表2に示す。
得られたシートの変退色防止性は極めて良好であって、
屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、色相
を維持していた。
組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8))の配合
量を10重量部から5重量部に減量し、新たに、無機系
顔料(III )(配合資材(10)、イエローNo.51
00)10重量部と、有機系顔料(IV)1重量部(配合
資材(14)、HCM1129レッド(20wt% co
nc)として5重量部)、有機系顔料(V)1重量部
(配合資材(15)、HCM1434イエロー(20wt
% conc)として5重量部)、有機系顔料(VI)
0.5重量部(配合資材(16)、HCM1617ブル
ー(20wt%濃度)として2.5重量部)を追加したこ
とを除き、その他は実施例13と同様の手順でオリーブ
色に着色したシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した(※無機系顔料:有機系
顔料=86:14(重量比)。試験結果を表2に示す。
得られたシートの変退色防止性は極めて良好であって、
屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、色相
を維持していた。
【0072】実施例19 実施例13で使用したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8))の配合
量を10重量部から2重量部に減量し、新たに、無機系
顔料(II)(配合資材(9)、コバルトブルーNo.1
101)10重量部と、有機系顔料(IV)3重量部(配
合資材(14)、HCM1129レッド(20wt%濃
度)として15重量部)を追加したことを除き、その他
は実施例13と同様の手順で青紫色に着色したシートを
作製し、これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に
供した(※無機系顔料:有機系顔料=80:20(重量
比)。試験結果を表2に示す。得られたシートの変退色
防止性は極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、
曝露開始時と同様の外観、色相を維持していた。
組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8))の配合
量を10重量部から2重量部に減量し、新たに、無機系
顔料(II)(配合資材(9)、コバルトブルーNo.1
101)10重量部と、有機系顔料(IV)3重量部(配
合資材(14)、HCM1129レッド(20wt%濃
度)として15重量部)を追加したことを除き、その他
は実施例13と同様の手順で青紫色に着色したシートを
作製し、これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に
供した(※無機系顔料:有機系顔料=80:20(重量
比)。試験結果を表2に示す。得られたシートの変退色
防止性は極めて良好であって、屋外曝露18ヶ月後も、
曝露開始時と同様の外観、色相を維持していた。
【0073】実施例20 実施例13で使用したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化チ
タンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、新たに、無機系顔料(III )(配合資材(11)、
イエローNo.5100)10重量部と、有機系顔料
(IV)2重量部(配合資材(14)、HCM1129レ
ッド(20wt%濃度)として10重量部、有機系顔料
(V)2重量部(配合資材(15)、HCM1434イ
エロー(20wt%濃度)として10重量部)、有機系顔
料(VI)2重量部(配合資材(16)、HCM1617
ブルー(20wt%濃度)として10重量部)を追加した
ことを除き、その他は実施例13と同様の手順でオリー
ブ色に着色したシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した(※無機系顔料:有機系
顔料=71:29(重量比)。試験結果を表2に示す。
得られたシートの変退色防止性は極めて良好であって、
屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、色相
を維持していた。
組成物中の無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化チ
タンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、新たに、無機系顔料(III )(配合資材(11)、
イエローNo.5100)10重量部と、有機系顔料
(IV)2重量部(配合資材(14)、HCM1129レ
ッド(20wt%濃度)として10重量部、有機系顔料
(V)2重量部(配合資材(15)、HCM1434イ
エロー(20wt%濃度)として10重量部)、有機系顔
料(VI)2重量部(配合資材(16)、HCM1617
ブルー(20wt%濃度)として10重量部)を追加した
ことを除き、その他は実施例13と同様の手順でオリー
ブ色に着色したシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した(※無機系顔料:有機系
顔料=71:29(重量比)。試験結果を表2に示す。
得られたシートの変退色防止性は極めて良好であって、
屋外曝露18ヶ月後も、曝露開始時と同様の外観、色相
を維持していた。
【0074】比較例1〜6 比較例1〜6の各々において、実施例1と同様に、タテ
糸1000デニール、ヨコ糸1000デニールのポリエ
ステルフィラメント平織物(糸密度:タテ22本/2.
54cm、ヨコ25本/2.54cm:目付け重量215g
/m2 )を基布として用い、この基布を実施例1のペー
スト塩化ビニル樹脂組成物を、溶剤で希釈したオルガノ
ゾル中に浸漬し、前記ペースト塩化ビニル樹脂配合組成
物を基布に含浸させた後、ローラーで絞り、基布に対し
て、145g/m2 のペースト塩化ビニル樹脂配合組成
物を基布全面に均等に付着させ、150℃の熱処理炉で
1分間乾燥させた後、185℃の熱処理炉で1分間熱処
理を行い、前記ペースト塩化ビニル樹脂配合組成物をゲ
ル化させた。得られた塩化ビニル樹脂組成物含浸ポリエ
ステルフィラメント平織物を下地基材として用いた。次
に、後記方法により調製され表3に記載の組成物を有す
るストレート塩化ビニル樹脂組成物(比較例1〜6)か
らなる厚さ0.16mmの塩化ビニル樹脂組成物フィルム
を、カレンダー成形法により170℃のゲル化混練条件
下で作製し、このフィルムを前述の塩化ビニル樹脂組成
物含浸平織物(下地基材)の両面に熱ラミネート法によ
り165℃に設定のラミネーターを用いて貼着し、厚さ
0.5mm、重量550g/m2 の着色塩化ビニル樹脂フ
ィルムを外層とするシートを作製した。
糸1000デニール、ヨコ糸1000デニールのポリエ
ステルフィラメント平織物(糸密度:タテ22本/2.
54cm、ヨコ25本/2.54cm:目付け重量215g
/m2 )を基布として用い、この基布を実施例1のペー
スト塩化ビニル樹脂組成物を、溶剤で希釈したオルガノ
ゾル中に浸漬し、前記ペースト塩化ビニル樹脂配合組成
物を基布に含浸させた後、ローラーで絞り、基布に対し
て、145g/m2 のペースト塩化ビニル樹脂配合組成
物を基布全面に均等に付着させ、150℃の熱処理炉で
1分間乾燥させた後、185℃の熱処理炉で1分間熱処
理を行い、前記ペースト塩化ビニル樹脂配合組成物をゲ
ル化させた。得られた塩化ビニル樹脂組成物含浸ポリエ
ステルフィラメント平織物を下地基材として用いた。次
に、後記方法により調製され表3に記載の組成物を有す
るストレート塩化ビニル樹脂組成物(比較例1〜6)か
らなる厚さ0.16mmの塩化ビニル樹脂組成物フィルム
を、カレンダー成形法により170℃のゲル化混練条件
下で作製し、このフィルムを前述の塩化ビニル樹脂組成
物含浸平織物(下地基材)の両面に熱ラミネート法によ
り165℃に設定のラミネーターを用いて貼着し、厚さ
0.5mm、重量550g/m2 の着色塩化ビニル樹脂フ
ィルムを外層とするシートを作製した。
【0075】比較例1においては、実施例1で使用した
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部
の添加を省略し、その代りに有機系顔料(I)4重量部
(配合資材(14)、HSM9142レッド(25wt%
濃度)として16重量部)を用いたことを除き、他は実
施例1と同様の手順で着色シートを作製し、これを前記
屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を
表3に示す。得られた着色シートは、屋外曝露12ヶ月
後から有機系顔料の変退色が顕著になり、18ヶ月後に
は赤色が色腿せてしまった。また、耐光促進試験300
0時間後の色差ΔEは、21.3であった。この比較例
1のシートは、日除けテントシート、中大型テントシー
トとして屋外で長期間使用する用途に不適当であること
が確認された。
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部
の添加を省略し、その代りに有機系顔料(I)4重量部
(配合資材(14)、HSM9142レッド(25wt%
濃度)として16重量部)を用いたことを除き、他は実
施例1と同様の手順で着色シートを作製し、これを前記
屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を
表3に示す。得られた着色シートは、屋外曝露12ヶ月
後から有機系顔料の変退色が顕著になり、18ヶ月後に
は赤色が色腿せてしまった。また、耐光促進試験300
0時間後の色差ΔEは、21.3であった。この比較例
1のシートは、日除けテントシート、中大型テントシー
トとして屋外で長期間使用する用途に不適当であること
が確認された。
【0076】比較例2においては、実施例1で使用した
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部
の代りに、有機系顔料(II)4重量部(配合資材(1
2)、HSM9371イエロー(25wt%濃度)として
16重量部)を用いたことを除き、その他は実施例1と
同様の手順でシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を表3に示
す。得られた着色シートは、屋外曝露12ヶ月後から有
機系顔料の変退色も目立ち始め、18ヶ月後には黄色が
色腿せてしまった。また、耐光促進試験3000時間後
の色差ΔEは、16.6であった。この比較例2のシー
トは、日除けテントシート、中大型テントシートとして
屋外で長期間使用する用途に不適当な物であった。
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部
の代りに、有機系顔料(II)4重量部(配合資材(1
2)、HSM9371イエロー(25wt%濃度)として
16重量部)を用いたことを除き、その他は実施例1と
同様の手順でシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を表3に示
す。得られた着色シートは、屋外曝露12ヶ月後から有
機系顔料の変退色も目立ち始め、18ヶ月後には黄色が
色腿せてしまった。また、耐光促進試験3000時間後
の色差ΔEは、16.6であった。この比較例2のシー
トは、日除けテントシート、中大型テントシートとして
屋外で長期間使用する用途に不適当な物であった。
【0077】比較例3においては、実施例1で使用した
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部
の代りに、有機系顔料(II)2重量部(配合資材(1
2)、HSM9371イエロー(25wt%濃度)として
8重量部)と、有機系顔料(III )2重量部(配合資材
(13)、HSM9611ブルー(25wt%濃度)とし
て8重量部)を使用したことを除き、その他は実施例1
と同様の手順でシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を表3に示
す。得られたシートは、屋外曝露12ヶ月後から有機系
顔料の変退色も目立ち始め、18ヶ月後には黄緑色が色
腿せてしまい、。また、耐光促進試験3000時間後の
色差ΔEは、19.7であった。比較例3の着色シート
は、日除けテントシート、中大型テントシートとして屋
外で長期間使用する用途に不適当な物であった。
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部
の代りに、有機系顔料(II)2重量部(配合資材(1
2)、HSM9371イエロー(25wt%濃度)として
8重量部)と、有機系顔料(III )2重量部(配合資材
(13)、HSM9611ブルー(25wt%濃度)とし
て8重量部)を使用したことを除き、その他は実施例1
と同様の手順でシートを作製し、これを前記屋外曝露試
験、及び耐光促進試験に供した。試験結果を表3に示
す。得られたシートは、屋外曝露12ヶ月後から有機系
顔料の変退色も目立ち始め、18ヶ月後には黄緑色が色
腿せてしまい、。また、耐光促進試験3000時間後の
色差ΔEは、19.7であった。比較例3の着色シート
は、日除けテントシート、中大型テントシートとして屋
外で長期間使用する用途に不適当な物であった。
【0078】比較例4においては、実施例1で使用した
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)の配合量を
10重量部から5重量部に減量し、かつ有機系顔料
(I)3重量部(配合資材(11)、HSM9142レ
ッド)(25wt%濃度)として12重量部)を追加した
ことを除き、他は実施例1と同様の手順でシートを作製
し、これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供し
た(※無機系顔料:有機系顔料=63:37(重量
比))。試験結果を表3に示す。得られたシートは、屋
外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料の変退色が目立たな
いものであったが、屋外曝露18ヶ月後にはピンク色が
色腿せてしまい、。また、耐光促進試験3000時間後
の色差ΔEは、12.4であった。比較例4の着色シー
トは、日除けテントシート、中大型テントシートとして
屋外で長期間使用する用途に使用できる物ではなかっ
た。
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)の配合量を
10重量部から5重量部に減量し、かつ有機系顔料
(I)3重量部(配合資材(11)、HSM9142レ
ッド)(25wt%濃度)として12重量部)を追加した
ことを除き、他は実施例1と同様の手順でシートを作製
し、これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供し
た(※無機系顔料:有機系顔料=63:37(重量
比))。試験結果を表3に示す。得られたシートは、屋
外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料の変退色が目立たな
いものであったが、屋外曝露18ヶ月後にはピンク色が
色腿せてしまい、。また、耐光促進試験3000時間後
の色差ΔEは、12.4であった。比較例4の着色シー
トは、日除けテントシート、中大型テントシートとして
屋外で長期間使用する用途に使用できる物ではなかっ
た。
【0079】比較例5においては、実施例1で使用した
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部
の代りに、無機系顔料(II)(配合資材(9)、コバル
トブルーNo.1101)5重量部と、有機系顔料(I
I)3重量部(配合資材(12)、HSM9371イエ
ロー(25wt%濃度)として12重量部)と、有機系顔
料(III )(配合資材(12)、HSM9611ブルー
(25wt%濃度)として8重量部)を用いたことを除
き、その他は実施例1と同様の手順でシートを作製し、
これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した
(※無機系顔料:有機系顔料=50:50(重量
比))。試験結果を表3に示す。得られたシートは、屋
外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料の変退色が目立たな
いものであったが、屋外曝露18ヶ月後には黄緑色が色
腿せてしまい、また、耐光促進試験3000時間後の色
差ΔEは、15.3であった。比較例5の着色シート
は、日除けテントシート、中大型テントシートとして屋
外で長期間使用する用途に使用できる物ではなかった。
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部
の代りに、無機系顔料(II)(配合資材(9)、コバル
トブルーNo.1101)5重量部と、有機系顔料(I
I)3重量部(配合資材(12)、HSM9371イエ
ロー(25wt%濃度)として12重量部)と、有機系顔
料(III )(配合資材(12)、HSM9611ブルー
(25wt%濃度)として8重量部)を用いたことを除
き、その他は実施例1と同様の手順でシートを作製し、
これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した
(※無機系顔料:有機系顔料=50:50(重量
比))。試験結果を表3に示す。得られたシートは、屋
外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料の変退色が目立たな
いものであったが、屋外曝露18ヶ月後には黄緑色が色
腿せてしまい、また、耐光促進試験3000時間後の色
差ΔEは、15.3であった。比較例5の着色シート
は、日除けテントシート、中大型テントシートとして屋
外で長期間使用する用途に使用できる物ではなかった。
【0080】比較例6においては、実施例1で使用した
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部
の代りに、無機系顔料(III)(配合資材(10)、イ
エローNo.5100)を3重量部と、有機系顔料
(I)5重量部(配合資材(11)、HSM9142レ
ッド(25wt%濃度として20重量部)と及び、有機系
顔料(II)5重量部(配合資材(12)、HSM937
1イエロー(25wt%濃度)として20重量部)を用い
たことを除き、その他は実施例1と同様の手順でシート
を作製し、これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験
に供した(※無機系顔料:有機系顔料=23:77(重
量比))。試験結果を表3に示す。得られたシートは、
屋外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料の変退色が目立た
ないものであったが、屋外曝露18ヶ月後にはオリーブ
色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験3000時間
後の色差ΔEは、20.4であった。比較例6の着色シ
ートは、日除けテントシート、中大型テントシートとし
て屋外で長期間使用する用途に使用できる物ではなかっ
た。
塩化ビニル樹脂組成物フィルムにおいて、無機系顔料
(I)(配合資材(8)、酸化チタンCR)10重量部
の代りに、無機系顔料(III)(配合資材(10)、イ
エローNo.5100)を3重量部と、有機系顔料
(I)5重量部(配合資材(11)、HSM9142レ
ッド(25wt%濃度として20重量部)と及び、有機系
顔料(II)5重量部(配合資材(12)、HSM937
1イエロー(25wt%濃度)として20重量部)を用い
たことを除き、その他は実施例1と同様の手順でシート
を作製し、これを前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験
に供した(※無機系顔料:有機系顔料=23:77(重
量比))。試験結果を表3に示す。得られたシートは、
屋外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料の変退色が目立た
ないものであったが、屋外曝露18ヶ月後にはオリーブ
色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験3000時間
後の色差ΔEは、20.4であった。比較例6の着色シ
ートは、日除けテントシート、中大型テントシートとし
て屋外で長期間使用する用途に使用できる物ではなかっ
た。
【0081】比較例7〜12比較例7〜12の各々にお
いて、実施例1と同様に、タテ糸1000デニール、ヨ
コ糸1000デニールのポリエステルフィラメント平織
物(糸密度:タテ22本/2.54cm、ヨコ25本/
2.54cm:目付け重量215g/m2 )を基布として
用い、この基布を実施例1のエチレン−酢酸ビニル系共
重合樹脂ベースのオレフィン系樹脂エマルジョン組成物
と同一のオレフィン系樹脂組成物加工液に浸漬し、オレ
フィン系樹脂エマルジョン組成物を基布に含浸させた
後、ローラーで絞り、基布に対して、95g/m2 のオ
レフィン系樹脂エマルジョン組成物を基布全面に均等に
付着させ、次いで100℃の熱処理炉で1分間乾燥させ
た後、130℃の熱処理炉で1分間熱処理を行い、オレ
フィン系樹脂配合組成物を固着させて下地基材を作製し
た。次に、後記方法により調製され、表4に記載の組成
物を有するエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物から
なる厚さ0.16mmのフィルムを、カレンダー成形法に
より140℃の溶融混練条件下で作製し、このフィルム
を前述の下地基材の両面上に、熱ラミネート法により、
150℃に設定されたラミネーターを用いて貼着し、厚
さ0.5mm、重量480g/m2 の、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂よりなる着色された熱可塑性樹脂組成物
外層を有する基材層を作製した。この基材層の片面上
に、実施例1と同じ組成を有する光触媒接着、保護層形
成処理液を、実施例1と同様の手順にて塗布乾燥して光
触媒接着、保護層を形成し、この光触媒接着、保護層の
表面に、実施例1と同じ光触媒を含有する表面層形成処
理液を実施例1と同様の手順にて塗布して光触媒を含有
する表面層を形成して、着色された熱可塑性樹脂組成物
外層を有する着色シートを作製した。
いて、実施例1と同様に、タテ糸1000デニール、ヨ
コ糸1000デニールのポリエステルフィラメント平織
物(糸密度:タテ22本/2.54cm、ヨコ25本/
2.54cm:目付け重量215g/m2 )を基布として
用い、この基布を実施例1のエチレン−酢酸ビニル系共
重合樹脂ベースのオレフィン系樹脂エマルジョン組成物
と同一のオレフィン系樹脂組成物加工液に浸漬し、オレ
フィン系樹脂エマルジョン組成物を基布に含浸させた
後、ローラーで絞り、基布に対して、95g/m2 のオ
レフィン系樹脂エマルジョン組成物を基布全面に均等に
付着させ、次いで100℃の熱処理炉で1分間乾燥させ
た後、130℃の熱処理炉で1分間熱処理を行い、オレ
フィン系樹脂配合組成物を固着させて下地基材を作製し
た。次に、後記方法により調製され、表4に記載の組成
物を有するエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物から
なる厚さ0.16mmのフィルムを、カレンダー成形法に
より140℃の溶融混練条件下で作製し、このフィルム
を前述の下地基材の両面上に、熱ラミネート法により、
150℃に設定されたラミネーターを用いて貼着し、厚
さ0.5mm、重量480g/m2 の、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂よりなる着色された熱可塑性樹脂組成物
外層を有する基材層を作製した。この基材層の片面上
に、実施例1と同じ組成を有する光触媒接着、保護層形
成処理液を、実施例1と同様の手順にて塗布乾燥して光
触媒接着、保護層を形成し、この光触媒接着、保護層の
表面に、実施例1と同じ光触媒を含有する表面層形成処
理液を実施例1と同様の手順にて塗布して光触媒を含有
する表面層を形成して、着色された熱可塑性樹脂組成物
外層を有する着色シートを作製した。
【0082】比較例7においては、実施例13で使用し
たエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物フィルムにお
いて、無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化チタン
CR)10重量部の代りに、有機系顔料(IV)4重量部
(配合資材(14)、HCM1129レッド(20wt%
濃度)として20重量部)を用いたことを除き、その他
は実施例13と同様の手順で着色シートを作製し、これ
を前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。試験
結果を表4に示す。得られたシートは、屋外曝露12ヶ
月後から有機系顔料の変退色が目立ち始め、18ヶ月後
には赤色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験300
0時間後の色差ΔEは、25.1であった。比較例7の
着色シートは、日除けテントシート、中大型テントシー
トとして屋外で長期間使用する用途に使用できる物では
なかった。
たエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物フィルムにお
いて、無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化チタン
CR)10重量部の代りに、有機系顔料(IV)4重量部
(配合資材(14)、HCM1129レッド(20wt%
濃度)として20重量部)を用いたことを除き、その他
は実施例13と同様の手順で着色シートを作製し、これ
を前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。試験
結果を表4に示す。得られたシートは、屋外曝露12ヶ
月後から有機系顔料の変退色が目立ち始め、18ヶ月後
には赤色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験300
0時間後の色差ΔEは、25.1であった。比較例7の
着色シートは、日除けテントシート、中大型テントシー
トとして屋外で長期間使用する用途に使用できる物では
なかった。
【0083】比較例8においては、実施例13で使用し
たエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物フィルムにお
いて、無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化チタン
CR)10重量部の代りに、有機系顔料(IV)4重量部
(配合資材(15)、HCM1434イエロー(20wt
%濃度)として20重量部)を用いたことを除き、その
他は実施例13と同様の手順でシートを作製し、これを
前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。試験結
果を表4に示す。得られたシートは、屋外曝露12ヶ月
後から有機系顔料の変退色も目立ち始め、18ヶ月後に
は黄色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験3000
時間後の色差ΔEは、19.8であった。比較例8の着
色シートは、日除けテントシート、中大型テントシート
として屋外で長期間使用する用途に使用できる物ではな
かった。
たエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物フィルムにお
いて、無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化チタン
CR)10重量部の代りに、有機系顔料(IV)4重量部
(配合資材(15)、HCM1434イエロー(20wt
%濃度)として20重量部)を用いたことを除き、その
他は実施例13と同様の手順でシートを作製し、これを
前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。試験結
果を表4に示す。得られたシートは、屋外曝露12ヶ月
後から有機系顔料の変退色も目立ち始め、18ヶ月後に
は黄色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験3000
時間後の色差ΔEは、19.8であった。比較例8の着
色シートは、日除けテントシート、中大型テントシート
として屋外で長期間使用する用途に使用できる物ではな
かった。
【0084】比較例9においては、実施例13で使用し
たエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物フィルムにお
いて、無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化チタン
CR)10重量部の代りに、有機系顔料(v)2重量部
(配合資材(15)、HCM1434イエロー(20wt
%濃度)として10重量部)と、有機系顔料(VI)2重
量部(配合資材(16)、HCM1617ブルー(20
wt%濃度)として10重量部)を用いたことを除き、そ
の他は実施例13と同様の手順でシートを作製し、これ
を前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。試験
結果を表4に示す。得られたシートは、屋外曝露12ヶ
月後から有機系顔料の変退色が目立ち始め、18ヶ月後
には黄緑色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験30
00時間後の色差ΔEは、23.5であった。比較例9
の着色シートは、日除けテントシート、中大型テントシ
ートとして屋外で長期間使用する用途に使用できる物で
はなかった。
たエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物フィルムにお
いて、無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化チタン
CR)10重量部の代りに、有機系顔料(v)2重量部
(配合資材(15)、HCM1434イエロー(20wt
%濃度)として10重量部)と、有機系顔料(VI)2重
量部(配合資材(16)、HCM1617ブルー(20
wt%濃度)として10重量部)を用いたことを除き、そ
の他は実施例13と同様の手順でシートを作製し、これ
を前記屋外曝露試験、及び耐光促進試験に供した。試験
結果を表4に示す。得られたシートは、屋外曝露12ヶ
月後から有機系顔料の変退色が目立ち始め、18ヶ月後
には黄緑色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験30
00時間後の色差ΔEは、23.5であった。比較例9
の着色シートは、日除けテントシート、中大型テントシ
ートとして屋外で長期間使用する用途に使用できる物で
はなかった。
【0085】比較例10においては、実施例13で使用
したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物フィルムに
おいて、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(配合資材
(17))100重量部を、エチレン−メタアクリル酸
共重合樹脂(配合資材(18))100重量部に置き換
えて、更に、無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化
チタンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、有機系顔料(IV)3重量部(配合資材(14)、H
CM1129レッド(20wt%濃度)として15重量
部)を追加したことを除き、その他は実施例13と同様
の手順でシートを作製し、これを前記屋外曝露試験、及
び耐光促進試験に供した(※無機系顔料:有機系顔料=
63:37(重量比))。試験結果を表4に示す。得ら
れたシートは、屋外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料の
変退色が目立たないものであったが、屋外曝露18ヶ月
後にはピンク色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験
3000時間後の色差ΔEは、11.9であった。比較
例10の着色シートは、日除けテントシート、中大型テ
ントシートとして屋外で長期間使用する用途に使用でき
る物ではなかった。
したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物フィルムに
おいて、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(配合資材
(17))100重量部を、エチレン−メタアクリル酸
共重合樹脂(配合資材(18))100重量部に置き換
えて、更に、無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化
チタンCR)の配合量を10重量部から5重量部に減量
し、有機系顔料(IV)3重量部(配合資材(14)、H
CM1129レッド(20wt%濃度)として15重量
部)を追加したことを除き、その他は実施例13と同様
の手順でシートを作製し、これを前記屋外曝露試験、及
び耐光促進試験に供した(※無機系顔料:有機系顔料=
63:37(重量比))。試験結果を表4に示す。得ら
れたシートは、屋外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料の
変退色が目立たないものであったが、屋外曝露18ヶ月
後にはピンク色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験
3000時間後の色差ΔEは、11.9であった。比較
例10の着色シートは、日除けテントシート、中大型テ
ントシートとして屋外で長期間使用する用途に使用でき
る物ではなかった。
【0086】比較例11においては、実施例13で使用
したエチレン−酢酸ビニル樹脂組成物フィルムにおい
て、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂100重量部のう
ち50重量部を、超低密度ポリエチレン樹脂50重量部
に置き換え、更に、無機系顔料(I)(配合資材
(8)、酸化チタンCR)10重量部の代りに、無機系
顔料(II)(配合資材(9)、コバルトブルーNo.1
101)5重量部と、有機系顔料(V)3重量部(配合
資材15)、HCM1434イエロー(20wt%濃度)
として15重量部)と、有機系顔料(VI)(配合資材
(16)、HCM1617ブルー(20wt%濃度)とし
て10とを用いたことを除き、その他は実施例13と同
様の手順でシートを作製し、これを前記屋外曝露試験、
及び耐光促進試験に供した(※無機系顔料:有機系顔料
=50:50(重量比))。試験結果を表4に示す。得
られたシートは、屋外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料
の変退色が目立たないものであったが、屋外曝露18ヶ
月後には黄緑色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験
3000時間後の色差ΔEは、15.3であった。比較
例4の着色シートは、日除けテントシート、中大型テン
トシートとして屋外で長期間使用する用途に使用できる
物ではなかった。
したエチレン−酢酸ビニル樹脂組成物フィルムにおい
て、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂100重量部のう
ち50重量部を、超低密度ポリエチレン樹脂50重量部
に置き換え、更に、無機系顔料(I)(配合資材
(8)、酸化チタンCR)10重量部の代りに、無機系
顔料(II)(配合資材(9)、コバルトブルーNo.1
101)5重量部と、有機系顔料(V)3重量部(配合
資材15)、HCM1434イエロー(20wt%濃度)
として15重量部)と、有機系顔料(VI)(配合資材
(16)、HCM1617ブルー(20wt%濃度)とし
て10とを用いたことを除き、その他は実施例13と同
様の手順でシートを作製し、これを前記屋外曝露試験、
及び耐光促進試験に供した(※無機系顔料:有機系顔料
=50:50(重量比))。試験結果を表4に示す。得
られたシートは、屋外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料
の変退色が目立たないものであったが、屋外曝露18ヶ
月後には黄緑色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験
3000時間後の色差ΔEは、15.3であった。比較
例4の着色シートは、日除けテントシート、中大型テン
トシートとして屋外で長期間使用する用途に使用できる
物ではなかった。
【0087】比較例12においては、実施例13で使用
したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物フィルムに
おいて、無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化チタ
ンCR)10重量部の代りに、無機系顔料(III )(配
合資材(10)、イエローNo.5100)3重量部
と、有機系顔料(IV)5重量部(配合資材14)、HC
M1129レッド(20wt%濃度)として25重量部)
と、有機系顔料(V)5重量部(配合資材(15)、H
CM1434イエロー(20wt%濃度)として25重量
部)を用いたことを除き、その他は実施例13と同様の
手順でシートを作製し、これを前記屋外曝露試験、及び
耐光促進試験に供した(※無機系顔料:有機系顔料=2
3:77(重量比))。試験結果を表4に示す。得られ
たシートは、屋外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料の変
退色が目立たないものであったが、屋外曝露18ヶ月後
にはオリーブ色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験
3000時間後の色差ΔEは、24.4であった。比較
例12の着色シートは、日除けテントシート、中大型テ
ントシートとして屋外で長期間使用する用途に使用でき
る物ではなかった。
したエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂組成物フィルムに
おいて、無機系顔料(I)(配合資材(8)、酸化チタ
ンCR)10重量部の代りに、無機系顔料(III )(配
合資材(10)、イエローNo.5100)3重量部
と、有機系顔料(IV)5重量部(配合資材14)、HC
M1129レッド(20wt%濃度)として25重量部)
と、有機系顔料(V)5重量部(配合資材(15)、H
CM1434イエロー(20wt%濃度)として25重量
部)を用いたことを除き、その他は実施例13と同様の
手順でシートを作製し、これを前記屋外曝露試験、及び
耐光促進試験に供した(※無機系顔料:有機系顔料=2
3:77(重量比))。試験結果を表4に示す。得られ
たシートは、屋外曝露6ヶ月後までは、有機系顔料の変
退色が目立たないものであったが、屋外曝露18ヶ月後
にはオリーブ色が色腿せてしまい、また、耐光促進試験
3000時間後の色差ΔEは、24.4であった。比較
例12の着色シートは、日除けテントシート、中大型テ
ントシートとして屋外で長期間使用する用途に使用でき
る物ではなかった。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
【0091】
【表4】
【0092】
【発明の効果】本発明に係る変退色防止性に優れた着色
シートは、熱可塑性樹脂の着色剤として、特に無機系顔
料を選んで用いる事、もしくは、無機系顔料と有機系顔
料とを特定比率で使用することによって、従来、光触媒
の酸化還元作用により着色剤が分解、劣化され、その結
果、製品の色相、外観を変化させてしまうという欠点を
解決することができる。従って本発明は極めて有用性が
高いものであり、本発明の変退色防止性に優れた着色シ
ートは、産業資材用シートとして、とりわけ、色相のカ
ラフルさと、豊富なカラーバリエーションを要求される
用途、例えば日除けテント、中大型テントなどの用途に
好適に用いる事ができる。
シートは、熱可塑性樹脂の着色剤として、特に無機系顔
料を選んで用いる事、もしくは、無機系顔料と有機系顔
料とを特定比率で使用することによって、従来、光触媒
の酸化還元作用により着色剤が分解、劣化され、その結
果、製品の色相、外観を変化させてしまうという欠点を
解決することができる。従って本発明は極めて有用性が
高いものであり、本発明の変退色防止性に優れた着色シ
ートは、産業資材用シートとして、とりわけ、色相のカ
ラフルさと、豊富なカラーバリエーションを要求される
用途、例えば日除けテント、中大型テントなどの用途に
好適に用いる事ができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月21日(1999.10.
21)
21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明の変退色防止性に優れた着色シート
は、顔料により着色されている熱可塑性樹脂組成物によ
り形成された少なくとも1層の着色外層を有する基材層
と、前記基材層の着色外層上に形成され、かつ光触媒を
含有する表面層とを有し、前記着色外層に含まれる着色
顔料が、70重量%以上の無機系顔料を含有することを
特徴とするものである。前記熱可塑性樹脂組成物は熱可
塑性エラストマー組成物を包含する。本発明の変退色防
止性に優れた着色シートにおいて、前記着色外層に含ま
れる着色顔料が無機系顔料のみからなることが好まし
い。本発明の変退色防止性に優れた着色シートにおい
て、前記着色外層に含まれる着色顔料が、70〜99重
量%の無機系顔料と、1〜30重量%の有機系顔料とを
含むものであってもよい。本発明の変退色防止性に優れ
た着色シートにおいて、前記着色外層に含まれる着色顔
料が、85〜99重量%の無機系顔料と、1〜15重量
%の有機系顔料とを含むものであってもよい。本発明の
変退色防止性に優れた着色シートにおいて、前記基材層
が、さらに繊維布帛からなる基布層を含み、その少なく
とも1面上に前記着色外層が、形成されており、前記光
触媒を含有する表面層が、前記少なくとも1層の着色外
層上に形成されていてもよい。本発明の変退色防止性に
優れた着色シートにおいて、前記着色外層が、前記着色
顔料含有熱可塑性樹脂組成物から成形されたフィルム又
はシートにより形成されているものであってもよい。本
発明の変退色防止性に優れた着色シートにおいて、前記
着色外層が、前記着色顔料含有熱可塑性樹脂組成物を含
むインキ又は塗料から形成されたものであってもよい。
本発明の変退色防止性に優れた着色シートにおいて、前
記光触媒を含有する表面層が、70重量%以上の無機着
色顔料を含有する着色剤により着色されているものであ
ってもよい。
は、顔料により着色されている熱可塑性樹脂組成物によ
り形成された少なくとも1層の着色外層を有する基材層
と、前記基材層の着色外層上に形成され、かつ光触媒を
含有する表面層とを有し、前記着色外層に含まれる着色
顔料が、70重量%以上の無機系顔料を含有することを
特徴とするものである。前記熱可塑性樹脂組成物は熱可
塑性エラストマー組成物を包含する。本発明の変退色防
止性に優れた着色シートにおいて、前記着色外層に含ま
れる着色顔料が無機系顔料のみからなることが好まし
い。本発明の変退色防止性に優れた着色シートにおい
て、前記着色外層に含まれる着色顔料が、70〜99重
量%の無機系顔料と、1〜30重量%の有機系顔料とを
含むものであってもよい。本発明の変退色防止性に優れ
た着色シートにおいて、前記着色外層に含まれる着色顔
料が、85〜99重量%の無機系顔料と、1〜15重量
%の有機系顔料とを含むものであってもよい。本発明の
変退色防止性に優れた着色シートにおいて、前記基材層
が、さらに繊維布帛からなる基布層を含み、その少なく
とも1面上に前記着色外層が、形成されており、前記光
触媒を含有する表面層が、前記少なくとも1層の着色外
層上に形成されていてもよい。本発明の変退色防止性に
優れた着色シートにおいて、前記着色外層が、前記着色
顔料含有熱可塑性樹脂組成物から成形されたフィルム又
はシートにより形成されているものであってもよい。本
発明の変退色防止性に優れた着色シートにおいて、前記
着色外層が、前記着色顔料含有熱可塑性樹脂組成物を含
むインキ又は塗料から形成されたものであってもよい。
本発明の変退色防止性に優れた着色シートにおいて、前
記光触媒を含有する表面層が、70重量%以上の無機着
色顔料を含有する着色剤により着色されているものであ
ってもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の変退色防止性に優れた着
色シートの基材層において、顔料着色された熱可塑性樹
脂組成物からなる着色外層に用いられる熱可塑性樹脂
(熱可塑性エラストマーを包含する)としては、例え
ば、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系共重合樹脂、オレフ
ィン樹脂、オレフィン系共重合樹脂、ウレタン樹脂、ウ
レタン系共重合樹脂、アクリル樹脂、アクリル系共重合
樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル系共重合樹脂、スチ
レン樹脂、スチレン系共重合樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリエステル系共重合樹脂及び、フッソ系共重合樹脂な
どの熱可塑性樹脂を単独に使用して、もしくは、2種以
上をブレンドして使用して構成されたものである。特に
これらの熱可塑性樹脂のなかでは、塩化ビニル樹脂、及
び塩化ビニル系共重合樹脂は、樹脂物性、樹脂特性及
び、成形加工性に優れ、かつコストが安いなどの理由か
ら好ましく使用できる。しかし、環境保全、リサイク
ル、焼却処理などの理由から、ハロゲン非含有樹脂が要
望される場合には、オレフィン樹脂、オレフィン系共重
合樹脂が、最も好適に使用される。
色シートの基材層において、顔料着色された熱可塑性樹
脂組成物からなる着色外層に用いられる熱可塑性樹脂
(熱可塑性エラストマーを包含する)としては、例え
ば、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系共重合樹脂、オレフ
ィン樹脂、オレフィン系共重合樹脂、ウレタン樹脂、ウ
レタン系共重合樹脂、アクリル樹脂、アクリル系共重合
樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル系共重合樹脂、スチ
レン樹脂、スチレン系共重合樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリエステル系共重合樹脂及び、フッソ系共重合樹脂な
どの熱可塑性樹脂を単独に使用して、もしくは、2種以
上をブレンドして使用して構成されたものである。特に
これらの熱可塑性樹脂のなかでは、塩化ビニル樹脂、及
び塩化ビニル系共重合樹脂は、樹脂物性、樹脂特性及
び、成形加工性に優れ、かつコストが安いなどの理由か
ら好ましく使用できる。しかし、環境保全、リサイク
ル、焼却処理などの理由から、ハロゲン非含有樹脂が要
望される場合には、オレフィン樹脂、オレフィン系共重
合樹脂が、最も好適に使用される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】また、本発明において、前記熱可塑性樹脂
に包含される熱可塑性エラストマーとしては例えば、天
然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンゴ
ム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン
−酢酸ビニルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン
化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロルヒド
リンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴ
ム、フッソゴムなどの天然もしくは合成ゴム、並びに、
これらの合成ゴムと上記熱可塑性樹脂との架橋、加硫ア
ロイ体である熱可塑性エラストマー(TPE)なども使
用する事ができる。
に包含される熱可塑性エラストマーとしては例えば、天
然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンゴ
ム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン
−酢酸ビニルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン
化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エピクロルヒド
リンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴ
ム、フッソゴムなどの天然もしくは合成ゴム、並びに、
これらの合成ゴムと上記熱可塑性樹脂との架橋、加硫ア
ロイ体である熱可塑性エラストマー(TPE)なども使
用する事ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA00B AA00C AA00E AA08 AA20 AA21 AH00B AH00E AK15 AK25 AK41 AK52 AL09B AL09E AT00A AT00B AT00C AT00E BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C BA10D BA10E BA13 CA04 CA05 CA13B CA13C CA13E CC00B CC00E DG01D DG11D DG12 EH46 EJ82 EJ86 GB07 GB32 GB90 HB00B HB00E HB31B HB31E JB16B JB16E JL08C JL10B JL10C JL10E JN28 JN30 YY00B YY00C YY00E 4G069 AA03 BA04B BA22A BA48A BB04B BC50B BC66B BE33B CA01 CA06 CA07 CA10 CA11 DA06 EA09
Claims (8)
- 【請求項1】 顔料により着色されている熱可塑性(エ
ラストマー)樹脂組成物により形成された少なくとも1
層の着色外層を有する基材層と、 前記基材層の着色外層上に形成され、かつ光触媒を含有
する表面層とを有し、 前記着色外層に含まれる着色顔料が、70重量%以上の
無機系顔料を含有することを特徴とする変退色防止性に
優れた着色シート。 - 【請求項2】 前記着色外層に含まれる着色顔料が無機
系顔料のみからなる、請求項1に記載の変退色防止性に
優れた着色シート。 - 【請求項3】 前記着色外層に含まれる着色顔料が、7
0〜99重量%の無機系顔料と、1〜30重量%の有機
系顔料とを含む、請求項1に記載の変退色防止性に優れ
た着色シート。 - 【請求項4】 前記着色外層に含まれる着色顔料が、8
5〜99重量%の無機系顔料と、1〜15重量%の有機
系顔料とを含む、請求項1に記載の変退色防止性に優れ
た着色シート。 - 【請求項5】 前記基材層が、さらに繊維布帛からなる
基布層を含み、その少なくとも1面上に前記着色外層
が、形成されており、 前記光触媒を含有する表面層が、前記少なくとも1層の
着色外層上に形成されている請求項1〜4のいずれか1
項に記載の変退色防止性に優れた着色シート。 - 【請求項6】 前記着色外層が、前記着色顔料含有熱可
塑性(エラストマー)樹脂組成物から成形されたフィル
ム又はシートにより形成されている請求項1〜5のいず
れか1項に記載の変退色防止性に優れた着色シート。 - 【請求項7】 前記着色外層が、前記着色顔料含有熱可
塑性(エラストマー)樹脂組成物を含むインキ又は塗料
から形成されたものである、請求項1〜5のいずれか1
項に記載の変退色防止性に優れた着色シート。 - 【請求項8】 前記光触媒を含有する表面層が、70重
量%以上の無機着色顔料を含有する着色剤により着色さ
れている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の変退色
防止性に優れた着色シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29109399A JP2001105535A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 変退色防止性に優れた着色シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29109399A JP2001105535A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 変退色防止性に優れた着色シート |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002277566A Division JP3840552B2 (ja) | 2002-09-24 | 2002-09-24 | 変退色防止性に優れた着色シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001105535A true JP2001105535A (ja) | 2001-04-17 |
Family
ID=17764365
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29109399A Withdrawn JP2001105535A (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 変退色防止性に優れた着色シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001105535A (ja) |
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- 1999-10-13 JP JP29109399A patent/JP2001105535A/ja not_active Withdrawn
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