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JP2001105516A - 段ボールシート - Google Patents

段ボールシート

Info

Publication number
JP2001105516A
JP2001105516A JP29190399A JP29190399A JP2001105516A JP 2001105516 A JP2001105516 A JP 2001105516A JP 29190399 A JP29190399 A JP 29190399A JP 29190399 A JP29190399 A JP 29190399A JP 2001105516 A JP2001105516 A JP 2001105516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
ruled line
liner
corrugated cardboard
cardboard sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29190399A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamasa Ibaraki
孝昌 茨木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP29190399A priority Critical patent/JP2001105516A/ja
Publication of JP2001105516A publication Critical patent/JP2001105516A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 罫線割れを防止することのできる段ボ
ールシートを製造する。 【解決手段】 ライナーと波形付けされた中芯を一体
化してなる段ボールシートにおいて、少なくとも一層の
ライナーが伸長紙である段ボールシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装用素材として用
いられ、罫線割れを防止することのできる段ボールシー
トに関する。
【0002】
【従来の技術】段ボールシートとは、波形形状の中芯と
ライナーとの組み合わせで構成される構造体で、一般的
に箱等の素材として広く用いられる両面段ボール、重量
物包装用等に使用される複両面段ボールや複々両面段ボ
ール等が存在する。
【0003】このような段ボールシートは、製凾機で所
定の形状に打ち抜き、また折り曲げ部に罫線を入れ、糊
付け部を貼合して段ボールケースとなる。ところで、段
ボールシートは、製凾時、または段ボールケースを組み
立てる時に、罫線部で折り曲げられる。この時、段ボー
ルシートの箱の外側にあたる表ライナーには伸ばす力が
働くため、表ライナーは罫線部分で破断する場合があ
る。軽度のものはライナーの表層がひび割れ状となり、
重度のものはライナーの全層が割れてしまう。この現象
を罫線割れと呼ぶ。罫線割れは、段ボールシートが折り
曲げられる時に、折り曲げ部の外側のライナーが、破断
伸び以上に大きく伸ばされるために、ライナーの表層
部、場合によっては全層が破断することによって発生す
る。この現象は、紙の含有水分が6%以下になると発生
し易い。水分が減少すると紙の伸びが小さくなるためで
ある。従って、罫線割れは、段ボールがコルゲーターで
厳しい乾燥条件にさらされた場合、あるいは冬場の乾燥
期に特に発生し易い。従来からこの対策として、段ボー
ルのライナーについては、ライナー原紙の破断伸びを増
加するため針葉樹の多いパルプ配合に変更したり、合成
樹脂繊維を配合したり、層間強度を弱める等の方策がと
られる。また、製凾加工時においても、段ボールシート
の過乾燥を防止する目的でコルゲーターで水噴霧を行っ
たり、段ボールシートの貼合後、すぐ製凾を行ったり、
また、製凾時にシートに蒸気をあてたり、ポリエチレン
グリコールなどの保湿剤を塗布する等の方策をとる必要
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、段ボール加工
時や製凾時に水噴霧や薬剤塗布等の特殊な処理をするこ
となく罫線割れの発生を抑えることのできる段ボールが
求められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成をとる。即ち本発明は、ライナ
ーと波形付けされた中芯を一体化してなる段ボールシー
トにおいて、少なくとも一層のライナーが伸長紙である
ことを特徴とする段ボールシートである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明者は、破断伸びが大きく、
段ボールのライナーとして使用して罫線割れが発生しな
いような紙を種々探した結果、伸長紙が適していること
を見つけて本発明に至った。ここで言う伸長紙とは、抄
紙機上で紙を微細に収縮させることにより、紙の流れ方
向、あるいは幅方向の伸長性能を与えた紙である。その
一部は、日本工業規格P3401「クラフト紙」のクラ
フト紙5種1号および2号に含まれる。尚、この規格は
重包装用の紙袋用に関するものであるので、本発明に適
用可能な伸張紙の全てが含まれるものではない。本発明
に係る伸長紙は、米坪量50〜200g/m2、JIS−P
8132に基づく伸びが3〜20%、好ましくは5〜1
0%であることが好ましい。伸びが3%未満であると本
発明の目的とする罫線割れ防止効果が得られない。また
20%を越えた場合には、伸びが大きすぎて、段ボール
貼合時にライナーにかかるテンションのため、トラブル
の原因となる。本発明の段ボールシートは伸長紙と中芯
とから構成されている。伸長紙と中芯は中芯の段頂部と
ライナー表面が接着剤を介して接着されている。本発明
で用いられる中芯原紙に特に制限はなく、その製造する
段ボールシートの用途に応じて、米坪量、厚さ、耐水
性、その他適当な特性を有する中芯原紙を任意に使用で
きる。本発明に用いられる伸長紙は、一例としては、ク
ラフトパルプを主原料として用い、長網多筒型抄紙機や
長網ヤンキー型抄紙機のドライヤーロールの一部にニッ
プロールを介して、エンドレスの厚いゴムのベルトを圧
着回転させる装置を取り付け、ドライヤーとベルトの間
に湿紙を通し、あらかじめ伸長させておいたベルトの収
縮を利用して収縮させて得られたものが挙げられる。な
お、本発明に係る伸長紙は、伸長率3〜20%、好まし
くは5〜10%の範囲のものであれば、米坪量、色彩、
コート層の有無、原料パルプ種、古紙配合の有無等の特
性については適宜選択することができる。本発明におい
て、伸長紙と中芯とを貼合する接着剤としては、従来か
ら使用されているものが任意に使用できる。例えば、澱
粉、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、カルボキシ
メチルセルロース、酢酸ビニルアルコール、SBR、N
BR等の水溶性若しくは水分散系の接着剤とこれらの混
合物、段ボール製造用のステンホール糊やその他貼合
糊、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、シ
ェラック等の溶剤系接着剤、ホットメルト接着剤、溶融
樹脂等が使用可能である。また、本発明において伸長紙
と中芯とを貼合する方法としては従来使用されているコ
ルゲータが使用できる。尚、本発明における段ボールシ
ートの厚さは、厚いものから順に、通常輸送用に用いら
れるAフルート、Bフルート、Cフルート、内装用や化
粧箱等に用いられるEフルート、もしくはそれよりさら
に薄い、いわゆるミニ段、マイクロ段等と一般に呼ばれ
る厚さが0.5〜1mm等のものなど、任意の厚さを得
ることができる。しかし、本発明は、ミニ段、マイクロ
段等と呼ばれる薄い段ボールを製造する場合に特に好適
である。本発明でライナーとして用いる伸張紙は、通常
の段ボールのライナー原紙よりも剛度等の面でやや劣る
が、輸送用ではなく内装用や化粧箱等、一般の紙器の素
材等に用いるこのように薄い段ボールの場合には、強度
等がそれ程要求されないため、この点も全く問題となら
ない。このようにして得られた段ボールシートは、従来
の段ボールシートと比較すると、乾燥した条件下におい
て、製凾時に水噴霧や薬剤塗布等を行わなくても、罫線
加工工程や折り曲げ、製凾工程において罫線割れが生じ
ないものであり、生産効率が高く、ひいては省エネルギ
ー、省資源化にも寄与するものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る段ボールシートの構成を
実施例に基づいて具体的に説明する。
【0008】<比較例1>米坪量90g/m2のクラフト紙
をライナーとし、米坪量120g/m2のA級中芯原紙を中
芯としてコルゲーターを用いて厚さ3mmの両面段ボー
ルを製造した。この段ボールシートを20℃、15%R
Hの条件で調湿後、段ボールシートの流れ方向と幅方向
の押罫を設けた打ち抜き型を用いて、プラテンダイカッ
ターで罫線を形成した。罫線を形成する際、流れ方向、
幅方向の両罫線部でそれぞれ180度折り曲げた時に、
いずれも部分的な罫線割れが発生するように、プラテン
ダイカッターの罫線強さを設定した。
【0009】<実施例1>米坪量90g/m2の伸長紙(伸
び:縦7%、横7%)をライナーとし、米坪量120g/
m2のA級中芯原紙を中芯としてコルゲーターを用いて厚
さ3mmの両面段ボールシートを製造した。この段ボー
ルシートを20℃、15%RHの条件で調湿後、比較例
1と同様にして、同一の罫線強さで罫線を形成した。流
れ方向、幅方向の罫線部でそれぞれ180度折り曲げた
ところ、いずれも罫線割れは発生しなかった。
【0010】<比較例2>米坪量90g/m2のクラフト紙
をライナーとし、米坪量115g/m2のA級中芯原紙を中
芯とし、コルゲーターを用いて厚さ1.2mmの両面段
ボールを製造した。この段ボールシートを20℃、15
%RHの条件で調湿後、比較例1と同様にして罫線を形
成した。罫線を形成する際、流れ方向、幅方向の両罫線
部でそれぞれ180度折り曲げた時に、いずれも部分的
な罫線割れが発生するように、プラテンダイカッターの
罫線強さを設定した。
【0011】<実施例2>米坪量90g/m2伸長紙(伸
び:縦7%、横7%)をライナーとし、米坪量115g/
m2のA級中芯原紙を中芯とし、コルゲーターを用いて厚
さ1.2mmの両面段ボールを製造した。この段ボール
シートを20℃、15%RHの条件で調湿後、比較例2
と同様にして、同一の罫線強さで罫線を形成した。流れ
方向、幅方向の罫線部でそれぞれ180度折り曲げたと
ころ、いずれも罫線割れは発生しなかった。
【0012】
【発明の効果】本発明によって、段ボール加工時や製凾
時に水噴霧や薬剤塗布等の特殊な処理をすることなく罫
線割れの発生を抑えることのできる段ボールを得ること
ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライナーと波形付けされた中芯を一体化し
    てなる段ボールシートにおいて、少なくとも一層のライ
    ナーが伸長紙であることを特徴とする段ボールシート。
JP29190399A 1999-10-14 1999-10-14 段ボールシート Pending JP2001105516A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005001246A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Toppan Printing Co Ltd 耐油性用紙とそれを用いて作製した耐油用カートン
JP2011514851A (ja) * 2008-02-14 2011-05-12 ジョルジオ トラーニ 多層紙材、その形成方法、及び、三次元容器を獲得する方法
JP2013199325A (ja) * 2013-05-30 2013-10-03 Tana-X:Kk 緩衝包装紙
JP2020020065A (ja) * 2018-08-02 2020-02-06 日本製紙株式会社 板紙

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