JP2001104303A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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Abstract
素化と画質の確保を図る。 【解決手段】 受信整相加算部56を前段整相加算回路
70と後段整相加算回路72とに分け、前段整相加算回
路70の遅延加算器76で隣接2チャネルで構成される
グループごとに受信信号を整相加算する。さらに遅延加
算器76の整相加算条件は1つの受信ビームが形成され
る間は固定とする。これらにより構成が簡素化された受
信整相加算部56において、遅延加算器76には2チャ
ネル間の遅延時間差として、対応するグループが受信開
口中心から遠いほど深い受信フォーカス点に適合した値
が設定される。可変口径制御によってより深い受信フォ
ーカスに対応して受信開口が広がるほど、深い受信フォ
ーカスに適合したグループが後段整相加算回路72での
整相加算に加わる。よって、各グループの遅延加算器7
6の設定は固定であっても、受信フォーカスが好適に調
節される。
Description
関し、特に整相加算回路の構成に関する。
カス点からの反射波面が一致するように、アレイ振動子
を構成する個々の振動素子にて受信される受信信号に遅
延時間を与えて、それら受信信号を互いに加算する整相
加算が行われる。この整相加算により、鋭い指向性を有
する受信超音波ビームが得られる。
装置の受信整相加算部の構成を説明するためのブロック
構成図である。被検体からの超音波の反射波はN個の振
動素子2で受信され、増幅器4で増幅された後、受信整
相加算部6に入力される。受信整相加算部6は振動素子
2により得られた受信信号を整相加算して出力する回路
であり、各振動素子2それぞれにはADC(Analog-to-
Digital Converter)8、遅延器10が設けられる。増
幅器4にて増幅された振動素子2からの受信信号はAD
C8にてデジタル信号に変換される。遅延器10はRA
M(Random Access Memory)を用いたデジタル遅延回路
であり、アドレス回路(図示せず)が、当該RAMに格
納されたデジタル信号値を読み出すタイミングを制御す
ることにより、任意の信号遅延が得られる。このように
各振動素子2ごとに遅延された受信信号は加算器14に
て加算されて、図示しない後続の信号処理部に渡され
る。
子2ごと(すなわちチャネルごと)の遅延時間を連続的
に可変制御することができ、これにより受信ダイナミッ
クフォーカスを実現することができる。
その性能が例えば分解能12bit、サンプリングレート
40MHzといった高性能のものであり、一般に高価で
ある。また遅延器10を構成するRAMも無視できない
コストである。上記従来装置はこれらADC8、遅延器
10をアレイ振動子のチャネルごとに必要とし、一般に
そのチャネル数は非常に大きいため、装置のコストが高
くなってしまう。
ストを低減するものである。図7は、その従来の超音波
探触装置における受信整相加算部の構成を説明するブロ
ック構成図である。この構成では、アレイ振動子から出
力される全体でNチャネルの受信信号は、チャネルごと
に増幅器4で増幅され受信整相加算部20に設けられる
前段整相加算回路22に入力される。前段整相加算回路
22では、遅延加算器24が隣接するnチャネルずつ受
信信号を整相加算し、N/nチャネルの受信信号が生
成、出力される。この前段整相加算回路22から出力さ
れた各受信信号はADC26にてデジタル信号に変換さ
れ、その後、RAM等で構成されるデジタル遅延回路で
ある遅延器28へ入力される。遅延器28はN/nチャ
ネルの受信信号ごとに設定された遅延を施し、加算器3
0がこれらを加算して、図示しない後続の信号処理部へ
出力する。このように、この従来装置は、前段整相加算
回路22にてチャネルを所定数ずつのチャネルグループ
に束ねることによって、必要となるADC26、遅延器
28を削減するものである。
加算条件、及び各遅延器28の遅延時間は目標とする受
信フォーカス点に応じて設定される。基本的には、各チ
ャネルに与えられる遅延時間のうち、隣接するnチャネ
ルに共通に与えることができるオフセット分を遅延器2
8にて発生させ、遅延加算器24はnチャネル間の遅延
時間差を調節するように構成される。
受信フォーカス点に対応して定められる。よって、この
装置でダイナミックフォーカスを行う場合には、遅延器
28の遅延時間を連続的に可変制御するだけでなく、遅
延加算器24の整相加算条件も各受信フォーカス点の移
動に連動して可変制御する必要がある。図8は、この遅
延加算器24に設定される整相加算条件を説明するため
の模式図である。同図において縦軸は隣接する2チャネ
ル間での遅延時間差dτ、横軸は目標受信フォーカスの
深さFに採られている。図中の各曲線は、対象となる2
チャネルの振動素子とアレイ振動子の中心位置との距離
xをパラメータとして、Fに対するdτの変化の様子を
示している。同図(a)(b)はそれぞれ、受信ビーム
の偏向角度θ=0゜、θ=30゜の場合に対応する。例
えば、F=40mmに設定する場合には、図中、各曲線
上に“○”で表すように、F=40mmにおけるdτが
各隣接する2チャネル間に与えられるように、整相加算
条件が設定される。Fを変化させる場合には、隣接する
2チャネル間に設定されるdτに対応する“○”の集合
は同図においてFが一定の直線を形成したままF軸方向
に移動することとなる。
対応したものであり、タップ付き遅延線とそのタップを
選択するアナログスイッチで構成される。この遅延加算
器24において遅延時間の変更を行うためには、アナロ
グスイッチの切り換えが必要となるが、その際にノイズ
が発生する。よって、そのノイズの影響を回避するため
に、通常、遅延加算器24は2系統設けられる。振動素
子2からの受信信号は両系統に入力され、2つの遅延加
算器の出力の一方が選択され、ADC26に接続され
る。選択された遅延加算器にて受信信号を遅延、加算処
理し出力している間に、対をなす他方の遅延加算器で
は、次の目標受信フォーカス点に備えた遅延時間の設定
のため、タップの切り換え動作が行われる。このよう
に、2つの遅延加算器を用いて交互に受信動作と整相加
算条件設定動作とを行いつつ、受信フォーカス点を移動
させることにより、ノイズの影響を回避した受信ビーム
が得られる。
信整相加算部20の構成は前段整相加算回路22及び、
これに続く後段整相加算回路という2段構成である。こ
のように整相加算回路を2段構成とする装置の関連技術
は、米国特許第4,829,491号に開示されてい
る。
従来装置では、装置のコストが高くなるという問題があ
った。これに対し、整相加算を前段と後段との2段階に
分けて行う第2の従来装置では複数チャネルずつ受信信
号を束ねるためコストの低減が図られるが、前段整相加
算回路を2系統必要とするため、その分、コストが上昇
する。よって、コスト低減効果が十分でないという問題
があった。ここで、前段整相加算回路を1系統とすれば
さらなるコスト低減が図られるが、ダイナミックフォー
カスを行う間、前段の遅延加算器の整相加算条件を変更
することができず(すなわち、前段の整相加算条件は固
定のフォーカスに対応したものとなり)超音波診断装置
の画質の低下を生じるという問題がある。
れたもので、装置構成の簡素化によりコストの低減を図
りつつ、良好な画質が得られる超音波診断装置を提供す
ることを目的とする。
装置は、複数の振動素子からなり、超音波の送受波を行
うアレイ振動子と、前記複数の振動素子を複数のグルー
プに分け、各グループ内の複数の振動素子間に対しグル
ープ別受信フォーカスに適合した遅延時間差を設定しつ
つ、各振動素子の受信信号をグループごとに整相加算
し、グループ別受信信号を生成する前段整相加算回路
と、受信開口を構成する複数のグループを選択すること
により、目標受信フォーカスに応じて受信開口の口径を
可変に制御する可変口径制御回路と、前記可変口径制御
回路のグループ選択による複数のグループ別受信信号を
目標受信フォーカスに従って整相加算する後段整相加算
回路とを有し、前記グループ別受信フォーカスが、当該
グループと受信開口中心との距離に応じた深さに設定さ
れるものである。
て、振動素子からの受信信号が複数チャネルずつ整相加
算され束ねられる。束ねられた受信信号は後段整相加算
回路にて整相加算されるが、このとき、可変口径制御が
行われる。すなわち、例えば近距離に受信フォーカスを
合わせる場合には、受信開口の口径を狭くする、すなわ
ちアレイ振動子のうち中心よりのグループから出力され
るグループ別受信信号が後段整相加算回路にて整相加算
され、一方、遠距離に受信フォーカスを合わせる場合に
は、より外側のグループのグループ別受信信号をも整相
加算するといった制御が行われる。ここで、第2の従来
技術で述べたように従来の2段整相加算においては前段
で各振動素子それぞれ及び振動素子の各グループそれぞ
れに設定される整相加算条件は、共通の受信フォーカス
点に対応したものであった。これに対し、本発明では、
各グループに属する振動素子に対しては共通の受信フォ
ーカス点に対応した遅延時間差(整相加算条件)が設定
されるが、異なるグループ同士では基本的に異なる受信
フォーカス点に基づいて整相加算条件の設定が行われ
る。つまり、各グループは異なる受信フォーカス(グル
ープ別フォーカス)に基づいてグループ内の振動素子間
の遅延時間差を設定される。このようにグループ別にグ
ループ別受信フォーカスを設定することにより、後段整
相加算回路にて整相加算された結果の受信フォーカスは
目標受信フォーカスの近傍にある程度の広がりを有する
ものとなる。本発明では、グループ別受信フォーカスが
対応グループと受信開口中心との距離に応じた深さに設
定されること、及び整相加算されるグループが可変口径
制御によって変化することに応じて、得られる受信フォ
ーカスの状態(広がり具合、広がりの中心位置等)が調
節される。
前記後段整相加算回路が、受信ダイナミックフォーカス
により受信ビームを形成する。
受信フォーカスを変化させ、それに応じた整相加算を行
うことにより受信ダイナミックフォーカスが行われる。
このとき、目標受信フォーカスに応じて、結果的な受信
フォーカスの広がり状態が調整される。
前記各グループ内の複数の振動素子間の前記遅延時間差
は、各受信ビームが形成される間、固定される。
て設定される各グループ内の振動素子間の遅延時間差の
設定は、受信ビームが形成される間は固定されるが、異
なる受信ビーム間では設定を切り換え可能に構成するこ
とができる。遅延時間差の設定を変更することによりノ
イズ等が発生するとしても、本発明では設定変更が受信
ビームが切り替わる間隔に行われるため、そのノイズ等
が画質に悪影響を及ぼすことが回避される。
前記各グループ別受信フォーカスは、対応するグループ
が受信開口中心から離れるに従って深く設定される。
ことにより、被検体の浅いでの空間分解能が向上し、広
くすることにより深い位置での空間分解能が向上する。
これに対応して本発明では、目標受信フォーカスが浅く
受信開口が狭く設定される場合には、浅いグループ別受
信フォーカスに適合したグループが後段整相加算回路に
て整相加算され、一方、目標受信フォーカスが深く受信
開口が広く設定される場合には、深いグループ別受信フ
ォーカスに適合したグループがさらに整相加算に加わ
る。これにより、目標受信フォーカスが浅くても深くて
も好適な受信フォーカスが実現され、画質の向上が図れ
る。
前記各グループ別受信フォーカスの深さが、前記アレイ
振動子から発せられる超音波の送信フォーカスの深さに
応じて切り替えられる。
合わせて設定される。本発明によれば、グループ別受信
フォーカスが送信フォーカスの深さに応じて切り換えら
れることにより、関心領域に適合した受信フォーカスが
実現される。
ープがそれぞれ2つの振動素子から構成されるものであ
る。グループが複数の振動素子を含むことにより、後段
整相加算回路の構成の簡素化が図られる一方で、グルー
プが小さいことにより好適な画質が得られる。
図面を参照して説明する。
子走査型の超音波診断装置の概略のブロック図である。
被検体に当接されるプローブ内にアレイ振動子50を備
える。このアレイ振動子50を構成する各振動素子は、
送信駆動部52で発生される送信信号を受けて超音波パ
ルスを生体内に放射する機能と、当該超音波パルスの被
検体からの反射波を検出し受信信号を出力する機能とを
有する。アレイ振動子50から出力された各振動素子ご
と(チャネルごと)の受信信号は、増幅部54にて増幅
された後、受信整相加算部56にて加算され1つのエコ
ー信号が生成される。エコー信号は、エコー信号処理部
58に入力される。エコー信号処理部58は、例えばB
モード画像データやドプラ画像データを生成し、DSC
(Digital Scan Converter)60に出力する。DSC6
0では、これら被検体の観察に基づく画像データやその
他の表示内容が合成され、モニタ62はDSC60から
所定のフレームレートにて合成画像データを読み出し表
示する。
送信信号の遅延時間を制御することにより送信超音波の
フォーカスが行われ、受信整相加算部56ではチャネル
ごとの受信信号に与える遅延時間を制御することにより
受信フォーカスが行われる。スキャン制御部64は、こ
れら送信駆動部52、受信整相加算部56でのチャネル
ごとの遅延時間の設定、変更の制御を行う。
る。図2は、受信整相加算部56を説明するためのブロ
ック図である。受信整相加算部56は前段整相加算回路
70と後段整相加算回路72とからなる。
素子74が複数個ずつグループに分けられる。本実施形
態では、各グループは隣接する2つの振動素子74から
構成される。前段整相加算回路70は各グループをなす
2つ振動素子74からの受信信号を互いに遅延加算する
遅延加算器76からなる。すなわち、アレイ振動子50
がN個(便宜上、Nは偶数とする)の振動素子74を有
する場合には、N/2個の遅延加算器76が設けられ
る。
示す模式図である。遅延加算器76は、入力された2チ
ャネルの受信信号の間に相対的な遅延時間差を生じさせ
るために、タップ付きのLC遅延線80を有している。
2チャネルのいずれかのみ遅延させればよいので、遅延
線80は1つだけでよい。アナログスイッチ82によっ
て、いずれか一方のチャネルが所望の遅延時間に対応す
るタップに、また他方のチャネルが加算器84の入力端
に接続される。加算器84のもう一方の入力端には遅延
線80の出力端が接続される。
ャネルずつ加算されることにより、N/2本のグループ
別受信信号が出力される。図2に示されるようにこれら
グループ別受信信号は後段整相加算回路72に入力され
る。
にADC90、遅延器92が設けられる。遅延器92
は、RAM等で構成されるデジタル遅延回路であり、A
DC90にてデジタル信号に変換されたグループ別受信
信号を遅延させて加算器94へ出力する。加算器94は
N/2チャネルのグループ別受信信号を入力され、それ
らのうち所望の受信開口口径内に配置されるグループの
受信信号を加算して1つのエコー信号とし、エコー信号
処理部58へ出力する。つまり加算器94は可変口径制
御機能を有する。また、後段整相加算回路72では、遅
延器92の遅延時間の設定を変更して、受信フォーカス
を連続的に変化させ受信ビームを形成することができ
る。
器76に設定される整相加算条件を説明するための模式
図である。同図において縦軸はグループを構成する隣接
2チャネル間での遅延時間差dτ、横軸は受信フォーカ
スの深さFに採られている。また同図(a)(b)はそ
れぞれ、受信ビームの偏向角度θ=0゜、θ=30゜の
場合を表している。θ、Fで指定されるある点に最適に
受信フォーカスが合うという条件下での各チャネルの遅
延時間をτ(k)(k=1,2,…,N)と表す。このτ
は前段整相加算回路と後段整相加算回路とでの各遅延時
間の合計値であり、上述した第1の従来装置において各
遅延器10に設定されるべき遅延時間に相当する。図4
の各曲線はグループをなす隣接2チャネル間(間隔=
0.2mm)でのτの差をdτとし、これをFの関数と
してプロットしたものであり、パラメータxは、グルー
プをなす2つの振動素子74の中点とアレイ振動子の中
心との距離である。同図(a)(b)のいずれも、xが
−10〜10mmの範囲で2mm間隔に採られ、それぞ
れdτが一定の直線はx=0mmに対応し、そこを基準
として上下に離れた曲線ほど大きなxに対応する。
“○”で示すようにxに応じて異なるFに対応したdτ
が前段整相加算回路70の遅延加算器76に設定される
点にある。すなわち、本装置ではグループ別に定められ
た受信フォーカスに適合してdτが定められる。具体的
には、dτはxの絶対値が大きくなるにつれて、大きな
Fに対応した値に設定される。例えば、同図(a)に示
すθ=0゜の場合、x=0mmに位置するグループに対
しては、受信フォーカスF=20mmでのdτが、また
x=10mmに位置するグループに対しては、受信フォ
ーカスF=40mmでのdτが設定される。
は1つの受信ビームにおいて固定とされる。これにより
受信整相加算部56の構成の簡素化が実現される。
加算回路70での整相加算条件を固定としつつ、受信整
相加算部56全体では受信ダイナミックフォーカスを行
う場合において、画質低下を抑制するために好適であ
る。なぜならば、可変口径制御により、目標受信フォー
カスが近距離であるほど受信開口の口径は小さく設定さ
れ、一方、目標受信フォーカスが遠距離になると受信開
口の口径は広げられるからである。すなわち、目標受信
フォーカスが近距離の場合には、小さいFに対応したd
τを設定されたグループからの受信信号が加算器94に
て整相加算され、一方、目標受信フォーカスが遠距離に
なるほど、大きいFに対応したdτを設定されたグルー
プが受信開口に含まれるからである。
を変更して新たな受信ビームを形成する際に変更され
る。
に対応するFはある範囲で分布する。これを前段フォー
カスレンジと称することとする。当該レンジは例えば、
精度良く、または良好な画質で観察したい深さ範囲(関
心深度レンジと称する)とするのが好適であろう。
tに連動して前段フォーカスレンジを移動させることが
できるような構成も好適である。送信フォーカスFt
は、関心深度レンジに応じて設定されると考えられるか
らである。図4に示すFt=80mmの例に対し、図5
はFt=40mmに対応した遅延加算器76の設定条件
例を示す模式図である。図5では、送信フォーカスが図
4の場合より浅い分、前段フォーカスレンジも浅い範囲
にシフトして設定される。
の受信ビームを1つの送信超音波パルスの反射波に基づ
いて構成するものであった。これに対して、送信フォー
カス点の深さを変えた複数の超音波パルスを順次発し
て、それら各送信フォーカスに応じた深さの受信情報を
つなぎ合わせる送信多段フォーカスという技術がある。
この送信多段フォーカスでは、各送信フォーカス点に対
応した受信ビーム範囲が関心深度レンジとなる。従っ
て、送信フォーカス点の変更に連動して遅延加算器76
の設定を変更し、前段フォーカスレンジを次の送信フォ
ーカス点に対応した受信ビーム範囲内に移動させる構成
も好適である。
素子が複数ずつグループ化され、各グループごとに異な
る受信フォーカス(グループ別フォーカス)に基づいて
グループ内の振動素子間の遅延時間差を設定される。グ
ループ別受信フォーカスが対応グループと受信開口中心
との距離に応じた深さに設定されること、及び整相加算
されるグループが可変口径制御によって変化することに
応じて、実際の受信フォーカスの状態(広がり具合、広
がりの中心位置等)を好適に調節することができる効果
がある。特に、本発明は、受信ビームが形成される間、
グループ内の振動素子の遅延時間差の設定値を固定して
整相加算回路の構成を簡素化する際に、受信開口中心か
らの距離が大きいグループほど深いグループ別フォーカ
スを設定することにより、画質低下を抑制することがで
きる効果が得られる。
超音波診断装置の概略のブロック図である。
めのブロック図である。
器の構成を示す模式図である。
整相加算回路の遅延加算器に設定される整相加算条件を
説明するための模式図である。
整相加算回路の遅延加算器に設定される整相加算条件を
説明するための模式図である。
整相加算部の構成を説明するためのブロック構成図であ
る。
整相加算部の構成を説明するためのブロック構成図であ
る。
延加算器に設定される整相加算条件を説明するための模
式図である。
部、56 受信整相加算部、58 エコー信号処理部、
60 DSC、62 モニタ、64 スキャン制御部、
70 前段整相加算回路、72 後段整相加算回路、7
4 振動素子、76 遅延加算器、92 遅延器、94
加算器。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の振動素子からなり、超音波の送受
波を行うアレイ振動子と、 前記複数の振動素子を複数のグループに分け、各グルー
プ内の複数の振動素子間に対しグループ別受信フォーカ
スに適合した遅延時間差を設定しつつ、各振動素子の受
信信号をグループごとに整相加算し、グループ別受信信
号を生成する前段整相加算回路と、 受信開口を構成する複数のグループを選択することによ
り、目標受信フォーカスに応じて受信開口の口径を可変
に制御する可変口径制御回路と、 前記可変口径制御回路のグループ選択による複数のグル
ープ別受信信号を目標受信フォーカスに従って整相加算
する後段整相加算回路と、 を有し、 前記グループ別受信フォーカスは、当該グループと受信
開口中心との距離に応じた深さに設定されること、 を特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の超音波診断装置におい
て、 前記後段整相加算回路は、受信ダイナミックフォーカス
により受信ビームを形成することを特徴とする超音波診
断装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の超音波診断装置におい
て、 前記各グループ内の複数の振動素子間の前記遅延時間差
は、各受信ビームが形成される間、固定されることを特
徴とする超音波診断装置。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
の超音波診断装置において、 前記各グループ別受信フォーカスは、対応するグループ
が受信開口中心から離れるに従って深く設定されること
を特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
の超音波診断装置において、 前記各グループ別受信フォーカスの深さは、前記アレイ
振動子から発せられる超音波の送信フォーカスの深さに
応じて切り替えられることを特徴とする超音波診断装
置。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれかに記載
の超音波診断装置において、 前記各グループはそれぞれ2つの振動素子から構成され
ることを特徴とする超音波診断装置。
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JP28259499A JP3482361B2 (ja) | 1999-10-04 | 1999-10-04 | 超音波診断装置 |
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JP3482361B2 JP3482361B2 (ja) | 2003-12-22 |
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Cited By (8)
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