JP2001088324A - 排インク吸収体、排インク吸収体容器及びインクジェット記録装置 - Google Patents
排インク吸収体、排インク吸収体容器及びインクジェット記録装置Info
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- JP2001088324A JP2001088324A JP26690799A JP26690799A JP2001088324A JP 2001088324 A JP2001088324 A JP 2001088324A JP 26690799 A JP26690799 A JP 26690799A JP 26690799 A JP26690799 A JP 26690799A JP 2001088324 A JP2001088324 A JP 2001088324A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インク特性の異なるインクを吸収してもイン
ク同士が反応して固化することを防止する。 【解決手段】 排インク吸収体44には、上面から見て
略T字状の切りこみが形成されて、第1領域44A、第
2領域44B及び第3領域44Cに分割されている。ダ
ミージェットにより、ブラックのインクが排インク吸収
体44の第1領域44Aに、カラーのインクが第2領域
44Bにそれぞれ滴下し、吸収されるので、排インクが
反応して固化してしまうことがなく、排インク吸収体4
4に多くの排インクを吸収できる。
ク同士が反応して固化することを防止する。 【解決手段】 排インク吸収体44には、上面から見て
略T字状の切りこみが形成されて、第1領域44A、第
2領域44B及び第3領域44Cに分割されている。ダ
ミージェットにより、ブラックのインクが排インク吸収
体44の第1領域44Aに、カラーのインクが第2領域
44Bにそれぞれ滴下し、吸収されるので、排インクが
反応して固化してしまうことがなく、排インク吸収体4
4に多くの排インクを吸収できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排インク吸収体、
排インク吸収体容器及びインクジェット記録装置に関
し、さらに詳しくは、画像情報に基づいてインク滴を画
像記録媒体に吐出するインクジェット記録ヘッドに用い
られ、このインクジェット記録ヘッドから排出された排
インクを吸収する排インク吸収体と、この排インク吸収
体を収容すると共にインクジェット記録装置の記録装置
本体に固定するための排インク吸収体容器及び、これら
の排インク吸収体及び排インク吸収体容器を有するイン
クジェット記録装置に関する。
排インク吸収体容器及びインクジェット記録装置に関
し、さらに詳しくは、画像情報に基づいてインク滴を画
像記録媒体に吐出するインクジェット記録ヘッドに用い
られ、このインクジェット記録ヘッドから排出された排
インクを吸収する排インク吸収体と、この排インク吸収
体を収容すると共にインクジェット記録装置の記録装置
本体に固定するための排インク吸収体容器及び、これら
の排インク吸収体及び排インク吸収体容器を有するイン
クジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェット記録装置にお
いては、非画像形成時にインクジェット記録ヘッドの各
ノズル部を被覆してインクの乾燥を防止する複数のキャ
ップ部材と、これら複数のキャップ部材からインクを吸
引するポンプを設けたものがある。このインクジェット
記録装置では、各キャップ部材で各ノズル部を被覆する
ことでインクの乾燥を防止すると共に、キャップ部材で
ノズル部を被覆した状態でポンプによりインクを吸引す
ることで、増粘したインク等をノズル部から除去でき
る。
いては、非画像形成時にインクジェット記録ヘッドの各
ノズル部を被覆してインクの乾燥を防止する複数のキャ
ップ部材と、これら複数のキャップ部材からインクを吸
引するポンプを設けたものがある。このインクジェット
記録装置では、各キャップ部材で各ノズル部を被覆する
ことでインクの乾燥を防止すると共に、キャップ部材で
ノズル部を被覆した状態でポンプによりインクを吸引す
ることで、増粘したインク等をノズル部から除去でき
る。
【0003】また、画像形成開始直前に各ノズル部から
インクを吐出させる、いわゆるダミージェットを行い、
画像形成開始時に生じるインクの吐出ムラ等を予防する
ように構成されたものがある。
インクを吐出させる、いわゆるダミージェットを行い、
画像形成開始時に生じるインクの吐出ムラ等を予防する
ように構成されたものがある。
【0004】インクジェット記録装置には、このよう
に、ポンプによって吸引されたインクや、ダミージェッ
トによって吐出されたインク等の排インクを吸収する排
インク吸収体が設けられており、排インクをポンプ等を
用いて排インク吸収体の所定の位置へと排出することが
行われている。
に、ポンプによって吸引されたインクや、ダミージェッ
トによって吐出されたインク等の排インクを吸収する排
インク吸収体が設けられており、排インクをポンプ等を
用いて排インク吸収体の所定の位置へと排出することが
行われている。
【0005】ところで、インクジェット記録装置のなか
には、高画質の画像を得る為などの理由から、互いに反
応して固化するタイプの複数種のインクを使用している
ものがある。これらのインクが上記した排インク吸収体
に吸収されると、排インク吸収体内(特に排インク吸収
体の表面)において混じり合ったインクが固化し、それ
以上のインクの吸収を妨げてしまうことがある。
には、高画質の画像を得る為などの理由から、互いに反
応して固化するタイプの複数種のインクを使用している
ものがある。これらのインクが上記した排インク吸収体
に吸収されると、排インク吸収体内(特に排インク吸収
体の表面)において混じり合ったインクが固化し、それ
以上のインクの吸収を妨げてしまうことがある。
【0006】特開平8−207267号には、図12に
も示すように、短い垂直障壁120によって吸収性材料
112に区域114、116,118が構成されたリザ
ーバ110が示されている。サービスモード中にプリン
トヘッドから放出されたインク小滴は、放出筒122、
124によってリザーバ110内へ案内される。ここ
で、異なるノズルからは、異なる放出筒へインク小滴が
放出されるようになっている。
も示すように、短い垂直障壁120によって吸収性材料
112に区域114、116,118が構成されたリザ
ーバ110が示されている。サービスモード中にプリン
トヘッドから放出されたインク小滴は、放出筒122、
124によってリザーバ110内へ案内される。ここ
で、異なるノズルからは、異なる放出筒へインク小滴が
放出されるようになっている。
【0007】しかし、リザーバ110内の吸収性材料1
12は、上記したように短い垂直障壁120によって分
けられており、実質的には繋がっている。このため、吸
収性材料112に吸収された種類の異なるインクは固化
してしまい、それ以上のインクの吸収が妨げられてしま
うことがある。
12は、上記したように短い垂直障壁120によって分
けられており、実質的には繋がっている。このため、吸
収性材料112に吸収された種類の異なるインクは固化
してしまい、それ以上のインクの吸収が妨げられてしま
うことがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、インク特性の異なるインクを吸収してもインク
同士が反応して固化することがなく、インクの吸収が妨
げられることのない排インク吸収体と、この排インク吸
収体を収容すると共にインクジェット記録装置の記録装
置本体に固定する排インク吸収体容器及び、これらの排
インク吸収体及び排インク吸収体容器を有するインクジ
ェット記録装置を得ることを課題とする。
考慮し、インク特性の異なるインクを吸収してもインク
同士が反応して固化することがなく、インクの吸収が妨
げられることのない排インク吸収体と、この排インク吸
収体を収容すると共にインクジェット記録装置の記録装
置本体に固定する排インク吸収体容器及び、これらの排
インク吸収体及び排インク吸収体容器を有するインクジ
ェット記録装置を得ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、画像情報に基づいてインク滴を画像記録媒体に吐出
するインクジェット記録ヘッドに対応して用いられ、こ
のインクジェット記録ヘッドから排出された排インクを
吸収する排インク吸収体であって、前記排インクのイン
ク特性に応じて複数の排インク吸収領域に分割されてい
ることを特徴とする。
は、画像情報に基づいてインク滴を画像記録媒体に吐出
するインクジェット記録ヘッドに対応して用いられ、こ
のインクジェット記録ヘッドから排出された排インクを
吸収する排インク吸収体であって、前記排インクのイン
ク特性に応じて複数の排インク吸収領域に分割されてい
ることを特徴とする。
【0010】従って、インクジェット記録ヘッドから排
出された排インクは、そのインク特性に応じて、排イン
ク吸収体の異なる排インク吸収領域に吸収される。排イ
ンク吸収領域はインク特性に応じて複数に分割されてい
るので、排インク吸収体の内部で排インクが混じり合わ
ない。従って、例えば反応によって固化してしまう種類
のインク同士であっても、インクは排インク吸収体内に
おいて固化することがなく、排インクの吸収が妨げられ
ない。
出された排インクは、そのインク特性に応じて、排イン
ク吸収体の異なる排インク吸収領域に吸収される。排イ
ンク吸収領域はインク特性に応じて複数に分割されてい
るので、排インク吸収体の内部で排インクが混じり合わ
ない。従って、例えば反応によって固化してしまう種類
のインク同士であっても、インクは排インク吸収体内に
おいて固化することがなく、排インクの吸収が妨げられ
ない。
【0011】なお、反応によって固化するタイプのイン
クだけでなく、一般に、混合させることが好ましくない
タイプのインクを使用したインクジェット記録ヘッドか
らの排インクを吸収する場合に、本発明の排インク吸収
体を使用することで、排インクの混合を防止することが
できる。
クだけでなく、一般に、混合させることが好ましくない
タイプのインクを使用したインクジェット記録ヘッドか
らの排インクを吸収する場合に、本発明の排インク吸収
体を使用することで、排インクの混合を防止することが
できる。
【0012】排インク吸収体を複数の排インク吸収領域
に分割する構成は、このように種類の異なるインク同士
を反応させない構成であれば特に限定されないが、例え
ば、請求項2に記載ように、前記インクジェット記録ヘ
ッドをメンテナンスするメンテナンスステーションから
排出される排インクの排出口の数に対応して複数の前記
排インク吸収領域に分割されている構成とすることがで
きる。これにより、メンテナンスステーションから排出
された排インクの種類ごとに、異なる排インク吸収領域
に吸収させることができる。
に分割する構成は、このように種類の異なるインク同士
を反応させない構成であれば特に限定されないが、例え
ば、請求項2に記載ように、前記インクジェット記録ヘ
ッドをメンテナンスするメンテナンスステーションから
排出される排インクの排出口の数に対応して複数の前記
排インク吸収領域に分割されている構成とすることがで
きる。これにより、メンテナンスステーションから排出
された排インクの種類ごとに、異なる排インク吸収領域
に吸収させることができる。
【0013】また、インクジェット記録装置には、非画
像形成時等にインクジェット記録ヘッドの各ノズル部を
キャップ部材等で被覆してインクの乾燥を防止すると共
に、吸引装置によってこれら複数のキャップ部材からイ
ンクを吸引し、増粘したインク等をノズル部から除去す
るタイプのものがある。さらに、画像形成開始直前に各
ノズル部からインクを吐出させる動作(いわゆるダミー
ジェット)を行い、画像形成開始時に生じるインクの吐
出ムラ等を予防するように構成されたものがある。従っ
て、この様なインクジェット記録装置に適用する排イン
ク吸収体として、請求項3に記載ように、前記インクジ
ェット記録ヘッドのダミージェットによる排インクのイ
ンク特性と、インクジェット記録ヘッドに対応して設け
られた吸引装置で吸引された排インクのインク特性と、
に応じて複数の前記排インク吸収領域に分割されている
構成とすることで、これらの吸引やダミージェットによ
る排インクを排インク吸収体に吸収した場合に、排イン
クの固化を防止できる。
像形成時等にインクジェット記録ヘッドの各ノズル部を
キャップ部材等で被覆してインクの乾燥を防止すると共
に、吸引装置によってこれら複数のキャップ部材からイ
ンクを吸引し、増粘したインク等をノズル部から除去す
るタイプのものがある。さらに、画像形成開始直前に各
ノズル部からインクを吐出させる動作(いわゆるダミー
ジェット)を行い、画像形成開始時に生じるインクの吐
出ムラ等を予防するように構成されたものがある。従っ
て、この様なインクジェット記録装置に適用する排イン
ク吸収体として、請求項3に記載ように、前記インクジ
ェット記録ヘッドのダミージェットによる排インクのイ
ンク特性と、インクジェット記録ヘッドに対応して設け
られた吸引装置で吸引された排インクのインク特性と、
に応じて複数の前記排インク吸収領域に分割されている
構成とすることで、これらの吸引やダミージェットによ
る排インクを排インク吸収体に吸収した場合に、排イン
クの固化を防止できる。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいすれかに記載の発明において、分割された複
数の前記排インク吸収領域のうち隣接する排インク吸収
領域が部分的に連続するように構成されていることを特
徴とする。
求項3のいすれかに記載の発明において、分割された複
数の前記排インク吸収領域のうち隣接する排インク吸収
領域が部分的に連続するように構成されていることを特
徴とする。
【0015】このため、1つの排インク吸収領域に吸収
可能な量以上の排インクが流入したり、特定の排インク
吸収領域での排インクの拡散速度が他の排インク吸収領
域より早かったりした場合には、部分的に連続した箇所
から、他の排インク吸収領域に排インクが流れこむ。こ
のため、排インク吸収体全体として十分な吸収量を確保
でき、より多くの排インクを短時間で吸収できる。
可能な量以上の排インクが流入したり、特定の排インク
吸収領域での排インクの拡散速度が他の排インク吸収領
域より早かったりした場合には、部分的に連続した箇所
から、他の排インク吸収領域に排インクが流れこむ。こ
のため、排インク吸収体全体として十分な吸収量を確保
でき、より多くの排インクを短時間で吸収できる。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の発明において、前記排インク
吸収領域のそれぞれの排インク吸収容量が、前記インク
ジェット記録ヘッドから排出される排インクの量に対応
して設定されていることを特徴とする。
求項4のいずれかに記載の発明において、前記排インク
吸収領域のそれぞれの排インク吸収容量が、前記インク
ジェット記録ヘッドから排出される排インクの量に対応
して設定されていることを特徴とする。
【0017】このため、各々の排インク吸収領域に満遍
なく排インクを吸収させることができ、排インク吸収体
全体として、より多くの排インクを吸収できる。
なく排インクを吸収させることができ、排インク吸収体
全体として、より多くの排インクを吸収できる。
【0018】なお、ここでいう「インクジェット記録ヘ
ッドから排出される排インクの量」とは、インクジェッ
ト記録ヘッドから直接排出される排インクに加えて、イ
ンクジェット記録ヘッドから請求項2に記載のメンテナ
ンスステーションを介して排出される排インクも含む。
ッドから排出される排インクの量」とは、インクジェッ
ト記録ヘッドから直接排出される排インクに加えて、イ
ンクジェット記録ヘッドから請求項2に記載のメンテナ
ンスステーションを介して排出される排インクも含む。
【0019】請求項6に記載の発明では、請求項1〜請
求項5のいずれかに記載の発明において、前記排インク
吸収体が、複数の部材で構成されていることを特徴とす
る。
求項5のいずれかに記載の発明において、前記排インク
吸収体が、複数の部材で構成されていることを特徴とす
る。
【0020】これにより、複数の部材を組み合わせるこ
とで排インク吸収体が構成できるので、排インク吸収体
の形状や構造の自由度が増す。
とで排インク吸収体が構成できるので、排インク吸収体
の形状や構造の自由度が増す。
【0021】請求項7に記載の発明では、請求項1〜請
求項6のいずれかに記載の発明において、前記インクジ
ェット記録ヘッドに設けられた複数のインク吐出口の配
列方向に対応して複数の排インク吸収領域に分割されて
いることを特徴とする。
求項6のいずれかに記載の発明において、前記インクジ
ェット記録ヘッドに設けられた複数のインク吐出口の配
列方向に対応して複数の排インク吸収領域に分割されて
いることを特徴とする。
【0022】このように、インク吐出口の配列方向と排
インク吸収領域の配設方向とを対応させることで、イン
ク吐出口と排インク吸収領域とを位置合わせして、1つ
の動作で効率的に排インク吸収体に排インクを吸収させ
ることが可能となる。
インク吸収領域の配設方向とを対応させることで、イン
ク吐出口と排インク吸収領域とを位置合わせして、1つ
の動作で効率的に排インク吸収体に排インクを吸収させ
ることが可能となる。
【0023】請求項8に記載の発明では、請求項1〜請
求項7のいずれかに記載の発明において、前記排インク
を内部に収容する収容空間が設けられていることを特徴
とする。
求項7のいずれかに記載の発明において、前記排インク
を内部に収容する収容空間が設けられていることを特徴
とする。
【0024】このため、排インクの少なくとも一部は収
容空間に流入するので、排インク吸収体はより多くの排
インクを吸収又は収容できる。例えば、収容空間内で排
インクが固化しても、排インク吸収体自体の吸収可能容
量には影響を与えない。
容空間に流入するので、排インク吸収体はより多くの排
インクを吸収又は収容できる。例えば、収容空間内で排
インクが固化しても、排インク吸収体自体の吸収可能容
量には影響を与えない。
【0025】請求項9に記載の発明では、請求項8に記
載の発明において、前記収容空間が、鉛直方向に対して
傾斜する傾斜底面を有することを特徴とする。
載の発明において、前記収容空間が、鉛直方向に対して
傾斜する傾斜底面を有することを特徴とする。
【0026】従って、収容空間に流入したインクは、傾
斜底面に沿って奥まで案内され、収容空間により多くの
排インクを短時間で流入させることが可能となる。
斜底面に沿って奥まで案内され、収容空間により多くの
排インクを短時間で流入させることが可能となる。
【0027】請求項10に記載の発明では、請求項8又
は請求項9に記載の発明において、前記収容空間が、複
数の排インク収容層を有することを特徴とする。
は請求項9に記載の発明において、前記収容空間が、複
数の排インク収容層を有することを特徴とする。
【0028】従って、収容空間に流入したインクは、複
数の排インク吸収層に順に収容されるので、効率的に排
インクを収容空間に収容することができる。
数の排インク吸収層に順に収容されるので、効率的に排
インクを収容空間に収容することができる。
【0029】請求項11に記載の発明では、請求項3〜
請求項10のいずれかに記載の発明において、前記複数
の排インク吸収領域のうち前記ダミージェットに対応し
た排インク吸収領域が、前記メンテナンスステーション
の排出口の下方に位置するように配置されていることを
特徴とする。
請求項10のいずれかに記載の発明において、前記複数
の排インク吸収領域のうち前記ダミージェットに対応し
た排インク吸収領域が、前記メンテナンスステーション
の排出口の下方に位置するように配置されていることを
特徴とする。
【0030】これにより、ダミージェットによる排イン
クは、メンテナンスステーションの排出口から重力によ
って滴下され、排インク吸収体の対応する排インク吸収
領域に吸収される。すなわち、簡単な構造で、確実にダ
ミージェットによる排インクを排インク吸収体に吸収さ
せることができることができる。
クは、メンテナンスステーションの排出口から重力によ
って滴下され、排インク吸収体の対応する排インク吸収
領域に吸収される。すなわち、簡単な構造で、確実にダ
ミージェットによる排インクを排インク吸収体に吸収さ
せることができることができる。
【0031】請求項12に記載の発明では、請求項1〜
請求項11のいずれかに記載の排インク吸収体を収容す
る収容部と、前記収容部をインクジェット記録装置に固
定する固定部と、を有することを特徴とする。
請求項11のいずれかに記載の排インク吸収体を収容す
る収容部と、前記収容部をインクジェット記録装置に固
定する固定部と、を有することを特徴とする。
【0032】従って、この排インク吸収体容器を介し
て、排インク吸収体をインクジェット記録装置に固定す
ることが可能となる。また、排インク吸収体を収容部に
収容することで、排インク吸収体に吸収された排インク
が不用意に外部に漏れたり飛散したりすることを防止で
きる。
て、排インク吸収体をインクジェット記録装置に固定す
ることが可能となる。また、排インク吸収体を収容部に
収容することで、排インク吸収体に吸収された排インク
が不用意に外部に漏れたり飛散したりすることを防止で
きる。
【0033】請求項13に記載の発明では、請求項12
に記載の発明において、前記収容部内に、複数の前記排
インク吸収領域を仕切る仕切り板が設けられていること
を特徴とする。
に記載の発明において、前記収容部内に、複数の前記排
インク吸収領域を仕切る仕切り板が設けられていること
を特徴とする。
【0034】この仕切り板により、排インク吸収体が複
数の排インク吸収領域に確実に分割される。
数の排インク吸収領域に確実に分割される。
【0035】請求項14に記載の発明では、画像情報に
基づいてインク滴を画像記録媒体に吐出して画像を記録
するインクジェット記録ヘッドと、前記画像記録媒体を
前記インクジェット記録ヘッドとを画像記録媒体の記録
面に沿った方向へ相対移動させる移動手段と、請求項1
〜請求項11のいずれかに記載の排インク吸収体と、請
求項12又は請求項13に記載の排インク吸収体容器
と、を有することを特徴とする。
基づいてインク滴を画像記録媒体に吐出して画像を記録
するインクジェット記録ヘッドと、前記画像記録媒体を
前記インクジェット記録ヘッドとを画像記録媒体の記録
面に沿った方向へ相対移動させる移動手段と、請求項1
〜請求項11のいずれかに記載の排インク吸収体と、請
求項12又は請求項13に記載の排インク吸収体容器
と、を有することを特徴とする。
【0036】従って、インクジェット記録ヘッドから画
像情報に基づいたインク滴が画像記録媒体に吐出される
と共に、移動手段によって画像記録媒体とインクジェッ
ト記録ヘッドとが画像記録媒体の記録面に沿った方向へ
相対移動することで、画像記録媒体の所定の領域に画像
が形成される。
像情報に基づいたインク滴が画像記録媒体に吐出される
と共に、移動手段によって画像記録媒体とインクジェッ
ト記録ヘッドとが画像記録媒体の記録面に沿った方向へ
相対移動することで、画像記録媒体の所定の領域に画像
が形成される。
【0037】また、このインクジェット記録装置では、
請求項1〜請求項11のいずれかに記載の排インク吸収
体を有している。このため、インクジェット記録ヘッド
から排出された排インクを、固化させることなく排イン
ク吸収体に吸収させることができる。
請求項1〜請求項11のいずれかに記載の排インク吸収
体を有している。このため、インクジェット記録ヘッド
から排出された排インクを、固化させることなく排イン
ク吸収体に吸収させることができる。
【0038】排インク吸収体は、請求項12又は請求項
13に記載の排インク吸収体容器によって、インクジェ
ット記録装置の記録装置本体に取り付けられるが、この
構成としては、例えば請求項15に記載のように、前記
排インク吸収体容器が、記録装置本体と一体成形されて
いる構成とすることができる。これにより、インクジェ
ット記録装置の構造が簡単になる。
13に記載の排インク吸収体容器によって、インクジェ
ット記録装置の記録装置本体に取り付けられるが、この
構成としては、例えば請求項15に記載のように、前記
排インク吸収体容器が、記録装置本体と一体成形されて
いる構成とすることができる。これにより、インクジェ
ット記録装置の構造が簡単になる。
【0039】また、請求項16に記載のように、前記排
インク吸収体容器が、記録装置本体に対して脱着可能
で、且つ排インク吸収体が排インクを吸収する位置で固
定可能とされている構成としてもよい。これにより、排
インク吸収体を交換して使用可能となる。
インク吸収体容器が、記録装置本体に対して脱着可能
で、且つ排インク吸収体が排インクを吸収する位置で固
定可能とされている構成としてもよい。これにより、排
インク吸収体を交換して使用可能となる。
【0040】請求項17に記載の発明では、画像情報に
基づいてインク滴を画像記録媒体に吐出して画像を記録
するインクジェット記録ヘッドと、前記インクジェット
記録ヘッドから排出された排インクを吸収する排インク
吸収体と、を有し、前記排インクのインク特性に応じ、
インク特性の異なる排インクを前記排インク吸収体の異
なる位置に吸収させることを特徴とする。
基づいてインク滴を画像記録媒体に吐出して画像を記録
するインクジェット記録ヘッドと、前記インクジェット
記録ヘッドから排出された排インクを吸収する排インク
吸収体と、を有し、前記排インクのインク特性に応じ、
インク特性の異なる排インクを前記排インク吸収体の異
なる位置に吸収させることを特徴とする。
【0041】従って、インクジェット記録ヘッドから排
出された排インクは、そのインク特性に応じて、排イン
ク吸収体の異なる位置に吸収される。排インク吸収体の
内部で排インクが混じり合うことを防止できるので、例
えば反応によって固化してしまう種類のインク同士であ
っても、インクは排インク吸収体内において固化するこ
とがなく、排インクの吸収が妨げられない。
出された排インクは、そのインク特性に応じて、排イン
ク吸収体の異なる位置に吸収される。排インク吸収体の
内部で排インクが混じり合うことを防止できるので、例
えば反応によって固化してしまう種類のインク同士であ
っても、インクは排インク吸収体内において固化するこ
とがなく、排インクの吸収が妨げられない。
【0042】なお、このように排インクをインク特性に
応じて排インク吸収体の異なる位置に吸収させることが
可能であれば具体的構成は特に限定されないが、例え
ば、インクジェット記録ヘッドに対応して吸引ポンプ等
の吸引装置を設け、この吸引装置で吸引された排インク
を、インク特性に応じて排インク吸収体の異なる位置に
滴下するように構成することができる。
応じて排インク吸収体の異なる位置に吸収させることが
可能であれば具体的構成は特に限定されないが、例え
ば、インクジェット記録ヘッドに対応して吸引ポンプ等
の吸引装置を設け、この吸引装置で吸引された排インク
を、インク特性に応じて排インク吸収体の異なる位置に
滴下するように構成することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】図1及び図2には、本発明の第1
実施形態のインクジェット記録装置が、その記録ヘッド
キャリッジ10の近傍を拡大して示されている。
実施形態のインクジェット記録装置が、その記録ヘッド
キャリッジ10の近傍を拡大して示されている。
【0044】このインクジェット記録装置は、記録用紙
12を一定の方向に搬送する搬送ローラ14と、この記
録用紙12の搬送経路に対向して、且つ記録用紙12の
搬送方向と垂直な方向に沿って設けられた1組のガイド
部材16と、これらのガイド部材16により支持された
記録ヘッドキャリッジ10と、ガイド部材16の下で且
つ記録用紙12の搬送経路に隣接した位置に配設された
メンテナンスステーション18と、これらを一体に保持
するハウジング20とを有している。また、記録ヘッド
キャリッジ10には、フレキシブル基板に接続された信
号線22を通じて画像情報が送られるようになってい
る。さらに、メンテナンユニット18に対向する位置に
は記録ヘッドキャリッジ10のホームポジションが設定
されており、この位置をホームポジションセンサ24で
検出するようになっている。
12を一定の方向に搬送する搬送ローラ14と、この記
録用紙12の搬送経路に対向して、且つ記録用紙12の
搬送方向と垂直な方向に沿って設けられた1組のガイド
部材16と、これらのガイド部材16により支持された
記録ヘッドキャリッジ10と、ガイド部材16の下で且
つ記録用紙12の搬送経路に隣接した位置に配設された
メンテナンスステーション18と、これらを一体に保持
するハウジング20とを有している。また、記録ヘッド
キャリッジ10には、フレキシブル基板に接続された信
号線22を通じて画像情報が送られるようになってい
る。さらに、メンテナンユニット18に対向する位置に
は記録ヘッドキャリッジ10のホームポジションが設定
されており、この位置をホームポジションセンサ24で
検出するようになっている。
【0045】なお、図面において、記録ヘッドキャリッ
ジ3の移動方向(主走査方向)を矢印Mで、記録媒体P
の移動方向(副走査方向)を矢印Sでそれぞれ示してい
る。
ジ3の移動方向(主走査方向)を矢印Mで、記録媒体P
の移動方向(副走査方向)を矢印Sでそれぞれ示してい
る。
【0046】図2に示すように、記録ヘッドキャリッジ
10には、ブラック、シアン、イエロー及びマゼンタの
各色のインクを吐出可能なインクジェット記録ヘッド2
6が、主走査方向に沿って移動可能に搭載されている。
インクジェット記録ヘッド26には、上記した4色のイ
ンクのうちのいずれか1色のインクを吐出する複数のノ
ズル28が形成されている。また、記録ヘッドキャリッ
ジ10には、各色に対応してインクタンク30が搭載さ
れている、インクタンク30から供給されたインクがノ
ズル28からインク滴として記録用紙12に吐出され
る。そして、記録ヘッドキャリッジ10が主走査方向に
走査し、記録用紙12が副走査方向に走査することで、
記録用紙12に画像が形成される。なお、インクジェッ
ト記録ヘッド26及びインクタンク30は記録ヘッドキ
ャリッジ10に対して脱着可能とされている。
10には、ブラック、シアン、イエロー及びマゼンタの
各色のインクを吐出可能なインクジェット記録ヘッド2
6が、主走査方向に沿って移動可能に搭載されている。
インクジェット記録ヘッド26には、上記した4色のイ
ンクのうちのいずれか1色のインクを吐出する複数のノ
ズル28が形成されている。また、記録ヘッドキャリッ
ジ10には、各色に対応してインクタンク30が搭載さ
れている、インクタンク30から供給されたインクがノ
ズル28からインク滴として記録用紙12に吐出され
る。そして、記録ヘッドキャリッジ10が主走査方向に
走査し、記録用紙12が副走査方向に走査することで、
記録用紙12に画像が形成される。なお、インクジェッ
ト記録ヘッド26及びインクタンク30は記録ヘッドキ
ャリッジ10に対して脱着可能とされている。
【0047】なお、本実施形態のインクジェット記録装
置では、各色のインクとして、混合して反応することに
より固化するタイプのインクを使用して、画質の向上を
図ることが可能とされている。
置では、各色のインクとして、混合して反応することに
より固化するタイプのインクを使用して、画質の向上を
図ることが可能とされている。
【0048】記録ヘッドキャリッジ10は、主走査方向
に走査されると、メンテナンスステーション18の上を
通過できるように、走査範囲があらかじめ決められてい
る。
に走査されると、メンテナンスステーション18の上を
通過できるように、走査範囲があらかじめ決められてい
る。
【0049】図3及び図4に示すように、メンテナンス
ステーション18は、キャップ部材32、吸引ポンプ3
4、ワイパーブレード36及びダミージェット受け38
を含んで構成されている。以下、図面において、「B
k」はブラックのインクに対応した部材を、「C」はシ
アンのインクに対応した部材を、「M」はマゼンタのイ
ンクに対応した部材を、「Y」はイエローのインクに対
応した部材を、「Color」は、シアン、マゼンタ及
びイエローの全てのインクに対応した部材をそれぞれ示
す。
ステーション18は、キャップ部材32、吸引ポンプ3
4、ワイパーブレード36及びダミージェット受け38
を含んで構成されている。以下、図面において、「B
k」はブラックのインクに対応した部材を、「C」はシ
アンのインクに対応した部材を、「M」はマゼンタのイ
ンクに対応した部材を、「Y」はイエローのインクに対
応した部材を、「Color」は、シアン、マゼンタ及
びイエローの全てのインクに対応した部材をそれぞれ示
す。
【0050】キャップ部材32は、インクジェット記録
ヘッド26のそれぞれに対応して4つ設けられており、
記録ヘッドキャリッジ10がホームポジションへ移動す
ると、インクジェット記録ヘッド26のそれぞれをキャ
ッピングする。これにより、インクジェット記録ヘッド
26が画像を記録していない状態でのインクの蒸発が防
止され、インクジェット記録ヘッド26のノズル28の
つまりが阻止される。
ヘッド26のそれぞれに対応して4つ設けられており、
記録ヘッドキャリッジ10がホームポジションへ移動す
ると、インクジェット記録ヘッド26のそれぞれをキャ
ッピングする。これにより、インクジェット記録ヘッド
26が画像を記録していない状態でのインクの蒸発が防
止され、インクジェット記録ヘッド26のノズル28の
つまりが阻止される。
【0051】キャップ部材32と吸引ポンプ34とはホ
ース40で接続されており、キャッピング時に吸引ポン
プ34を駆動することで、インクジェット記録ヘッド2
6のそれぞれを選択的に吸引してノズル28内の余分は
インクを除去する、いわゆる吸引回復動作を行うことが
できる。
ース40で接続されており、キャッピング時に吸引ポン
プ34を駆動することで、インクジェット記録ヘッド2
6のそれぞれを選択的に吸引してノズル28内の余分は
インクを除去する、いわゆる吸引回復動作を行うことが
できる。
【0052】さらに、吸引ポンプ34にはホース42が
接続されており、吸引ポンプ34によって吸引された排
インクが、後述する排インク吸収体44へと排出される
ようになっている。
接続されており、吸引ポンプ34によって吸引された排
インクが、後述する排インク吸収体44へと排出される
ようになっている。
【0053】ワイパーブレード36は、インクジェット
記録ヘッド26のそれぞれに対応して4つ設けられた略
板状の部材であり、図示しない昇降機構によって、先端
がインクジェット記録ヘッド26の移動領域に僅かに入
り込んだ接触可能位置と、これから退避した退避位置と
の間を移動するようになっている。そして、所定のワイ
ピング信号によって昇降機構がワイパーブレード36を
接触可能位置へと移動させた状態で、記録ヘッドキャリ
ッジ10が主走査方向へと移動すると、記録ヘッドキャ
リッジ10のノズル28に付着した余分なインク滴等が
除去される。
記録ヘッド26のそれぞれに対応して4つ設けられた略
板状の部材であり、図示しない昇降機構によって、先端
がインクジェット記録ヘッド26の移動領域に僅かに入
り込んだ接触可能位置と、これから退避した退避位置と
の間を移動するようになっている。そして、所定のワイ
ピング信号によって昇降機構がワイパーブレード36を
接触可能位置へと移動させた状態で、記録ヘッドキャリ
ッジ10が主走査方向へと移動すると、記録ヘッドキャ
リッジ10のノズル28に付着した余分なインク滴等が
除去される。
【0054】ダミージェット受け38は、ブラックのイ
ンクジェット記録ヘッド26に対応して1つ、カラー
(シアン、マゼンタ及びイエロー)のインクジェット記
録ヘッド26に共通で1つ、合計2つ設けられている。
記録ヘッドキャリッジ10がこれらのダミージェット受
け38に対応した位置まで移動すると、インクジェット
記録ヘッド26は、印字回数や吸引回復動作等に伴って
あらかじめ設定された回数のダミージェット行い、その
インク滴をダミージェット受け38の中へ排出する。こ
のダミージェットにより、画像記録開始時に生じるイン
クの吐出ムラを防止して、高画質の画像を形成すること
が可能となる。
ンクジェット記録ヘッド26に対応して1つ、カラー
(シアン、マゼンタ及びイエロー)のインクジェット記
録ヘッド26に共通で1つ、合計2つ設けられている。
記録ヘッドキャリッジ10がこれらのダミージェット受
け38に対応した位置まで移動すると、インクジェット
記録ヘッド26は、印字回数や吸引回復動作等に伴って
あらかじめ設定された回数のダミージェット行い、その
インク滴をダミージェット受け38の中へ排出する。こ
のダミージェットにより、画像記録開始時に生じるイン
クの吐出ムラを防止して、高画質の画像を形成すること
が可能となる。
【0055】図4及び図5に示すように、メンテナンス
ステーション18の下方、すなわち、キャップ部材32
が設けられた側と反対側には、排インク吸収体44が配
置されている。
ステーション18の下方、すなわち、キャップ部材32
が設けられた側と反対側には、排インク吸収体44が配
置されている。
【0056】図6(A)にも示すように、排インク吸収
体44は、例えば略板状の含浸材料45を積層すること
より、直方体状に形成されている。また、排インク吸収
体44には、上面から見て略T字状の切りこみが形成さ
れて、第1領域44A、第2領域44B及び第3領域4
4Cに分割されている。そして、第1領域44Aと第3
領域44C、及び第2領域44Bと第3領域44Cとは
完全に分割されることなく、連続部44Dによって部分
的につなげられている。
体44は、例えば略板状の含浸材料45を積層すること
より、直方体状に形成されている。また、排インク吸収
体44には、上面から見て略T字状の切りこみが形成さ
れて、第1領域44A、第2領域44B及び第3領域4
4Cに分割されている。そして、第1領域44Aと第3
領域44C、及び第2領域44Bと第3領域44Cとは
完全に分割されることなく、連続部44Dによって部分
的につなげられている。
【0057】排インク吸収体44をインクジェット記録
装置の所定位置に取りつけるための排インク吸収体容器
46は、上面が開放された略直方体の箱状に形成されて
おり、内側が収容部47とされている。排インク吸収体
44は排インク吸収体容器46の収容部47に収容され
る。また、排インク吸収体容器46には、排インク吸収
体44の分割形状に対応して、上面から見て略T字状の
仕切り壁48が形成されている。仕切り壁48により、
排インク吸収体44の第1領域44A、第2領域44B
及び第3領域44Cが不用意に接触することなく、分割
された状態に確実に維持される。
装置の所定位置に取りつけるための排インク吸収体容器
46は、上面が開放された略直方体の箱状に形成されて
おり、内側が収容部47とされている。排インク吸収体
44は排インク吸収体容器46の収容部47に収容され
る。また、排インク吸収体容器46には、排インク吸収
体44の分割形状に対応して、上面から見て略T字状の
仕切り壁48が形成されている。仕切り壁48により、
排インク吸収体44の第1領域44A、第2領域44B
及び第3領域44Cが不用意に接触することなく、分割
された状態に確実に維持される。
【0058】排インク吸収体容器46の側壁には、取付
爪50が設けられている。この取付爪50を、ハウジン
グ20の取付凹部52に係合させることで、容易に排イ
ンク吸収体容器46を位置決めして、所定の位置に固定
できる。また、取付爪50の係合を解除して、排インク
吸収体容器46をハウジング20から取り外すことも可
能となる。
爪50が設けられている。この取付爪50を、ハウジン
グ20の取付凹部52に係合させることで、容易に排イ
ンク吸収体容器46を位置決めして、所定の位置に固定
できる。また、取付爪50の係合を解除して、排インク
吸収体容器46をハウジング20から取り外すことも可
能となる。
【0059】そして、図4からも分かるように、排イン
ク吸収体容器46が所定の位置に固定されると、排イン
ク吸収体44の第1領域44Aが、ブラックのインクに
対応したダミージェット受け38の排出口の下方に位置
し、第2領域44Bが、カラーのインクに対応したダミ
ージェット受け38の排出口の下方に位置する。
ク吸収体容器46が所定の位置に固定されると、排イン
ク吸収体44の第1領域44Aが、ブラックのインクに
対応したダミージェット受け38の排出口の下方に位置
し、第2領域44Bが、カラーのインクに対応したダミ
ージェット受け38の排出口の下方に位置する。
【0060】図6(A)に示すように、排インク吸収体
44の第3領域44Cには、収容空間54が形成されて
いる。収容空間54は上方に向かって開放されて、開口
56が形成されており、この収容空間54内に直接排イ
ンクが滴下される。
44の第3領域44Cには、収容空間54が形成されて
いる。収容空間54は上方に向かって開放されて、開口
56が形成されており、この収容空間54内に直接排イ
ンクが滴下される。
【0061】また、収容空間54は、上部から下部に向
かって段階的に広がると共に、略中央に階段状の含浸材
料によって構成された案内部材58が配置されている。
案内部材58の上面は、中心から外側へ向かって実質的
に傾斜する傾斜底面59となっている。収容空間54に
滴下された排インクは、傾斜底面59によって中央から
外側へ向かって案内され、収容空間54の奥へと移動す
る。なお、このような形状の収容空間54は、排インク
吸収体44を構成する各層の含浸材料45に所定の位置
及び大きさで穴を形成し、これらの含浸材料45を積層
することで、容易に形成することができる。
かって段階的に広がると共に、略中央に階段状の含浸材
料によって構成された案内部材58が配置されている。
案内部材58の上面は、中心から外側へ向かって実質的
に傾斜する傾斜底面59となっている。収容空間54に
滴下された排インクは、傾斜底面59によって中央から
外側へ向かって案内され、収容空間54の奥へと移動す
る。なお、このような形状の収容空間54は、排インク
吸収体44を構成する各層の含浸材料45に所定の位置
及び大きさで穴を形成し、これらの含浸材料45を積層
することで、容易に形成することができる。
【0062】以上のような構成とされた第1実施形態の
インクジェット記録装置では、ダミージェット時に、排
インク吸収体44の第1領域44Aが、ブラックのイン
クに対応したダミージェット受け38の下方に位置し、
第2領域44Bが、カラーのインクに対応したダミージ
ェット受け38の下方に位置している。このため、イン
クジェット記録ヘッド26がダミージェットを行うと、
ダミージェット受け38に吐出されたブラックのインク
が排インク吸収体44の第1領域44Aに、カラーのイ
ンクが第2領域44Bにそれぞれ滴下し、吸収される。
このように、重力によってダミージェットによる排イン
クを排インク吸収体44に吸収させているので、この排
インクを排インク吸収体44に案内するための部材が不
要となり、簡単な構造で排インク吸収体44に吸収させ
ることができる。
インクジェット記録装置では、ダミージェット時に、排
インク吸収体44の第1領域44Aが、ブラックのイン
クに対応したダミージェット受け38の下方に位置し、
第2領域44Bが、カラーのインクに対応したダミージ
ェット受け38の下方に位置している。このため、イン
クジェット記録ヘッド26がダミージェットを行うと、
ダミージェット受け38に吐出されたブラックのインク
が排インク吸収体44の第1領域44Aに、カラーのイ
ンクが第2領域44Bにそれぞれ滴下し、吸収される。
このように、重力によってダミージェットによる排イン
クを排インク吸収体44に吸収させているので、この排
インクを排インク吸収体44に案内するための部材が不
要となり、簡単な構造で排インク吸収体44に吸収させ
ることができる。
【0063】また、排インク吸収体44の第1領域44
Aと第2領域44Bとは分割されており、しかも、仕切
り壁48によって完全に仕切られているので、それぞれ
の領域に吸収されたインクが混じり合うことがない。こ
のため、例えば、画質向上を図るために互いに反応する
と固化してしまうタイプのインクをしようした場合で
も、排インクが排インク吸収体44内において反応して
固化してしまうことがない。このため、固化した排イン
クによってそれ以上の排インクの吸収が妨げられること
がなく、排インク吸収体44に多くの排インクを吸収で
きる。
Aと第2領域44Bとは分割されており、しかも、仕切
り壁48によって完全に仕切られているので、それぞれ
の領域に吸収されたインクが混じり合うことがない。こ
のため、例えば、画質向上を図るために互いに反応する
と固化してしまうタイプのインクをしようした場合で
も、排インクが排インク吸収体44内において反応して
固化してしまうことがない。このため、固化した排イン
クによってそれ以上の排インクの吸収が妨げられること
がなく、排インク吸収体44に多くの排インクを吸収で
きる。
【0064】記録ヘッドキャリッジ10がキャップ部材
32の上方へと移動してインクジェット記録ヘッド26
がキャップ部材32によってキャッピングされた状態
で、吸引ポンプ34がいずれかのインクジェット記録ヘ
ッドを選択的に吸引すると、ノズル28に詰まったイン
クやキャップ部材32内のインクが吸引され、ホース4
2を通って排インク吸収体44の第3領域44Cに排イ
ンクとして排出される。
32の上方へと移動してインクジェット記録ヘッド26
がキャップ部材32によってキャッピングされた状態
で、吸引ポンプ34がいずれかのインクジェット記録ヘ
ッドを選択的に吸引すると、ノズル28に詰まったイン
クやキャップ部材32内のインクが吸引され、ホース4
2を通って排インク吸収体44の第3領域44Cに排イ
ンクとして排出される。
【0065】ここで、排インク吸収体44の第3領域4
4Cには収容空間54が形成されており、排インクは収
容空間54内に収容される。収容空間54内では、ブラ
ックのインクとカラーのインクとが反応して固化するこ
とがあるが、排インク吸収体44の含浸材料に吸収され
た状態で固化しないので、含浸材料のインクの吸収が妨
げられることはない。また、収容空間54の略中央に設
けられた階段状の案内部材58によって、収容空間54
に滴下された排インクは、中央から外側へ向かって案内
され、収容空間54の奥へと移動するので、より多くの
排インクを収容空間54に収容することが可能となる。
4Cには収容空間54が形成されており、排インクは収
容空間54内に収容される。収容空間54内では、ブラ
ックのインクとカラーのインクとが反応して固化するこ
とがあるが、排インク吸収体44の含浸材料に吸収され
た状態で固化しないので、含浸材料のインクの吸収が妨
げられることはない。また、収容空間54の略中央に設
けられた階段状の案内部材58によって、収容空間54
に滴下された排インクは、中央から外側へ向かって案内
され、収容空間54の奥へと移動するので、より多くの
排インクを収容空間54に収容することが可能となる。
【0066】また、排インク吸収体44の第1領域44
Aと第3領域44C、及び第2領域44Bと第3領域4
4Cとは完全に分割されることなく、連続部44Dによ
って部分的につなげられている。このため、例えば、特
定の領域に排出された排インクの量が、あらかじめ想定
された量よりも多かった場合や、インクによって拡散速
度が異なり特定の領域において急速に排インクが拡散し
てしまった場合には、連続部44Dを通って、他の領域
に排インクが移動する。このため、排インク吸収体44
の全体を効果的に利用して排インクを吸収することがで
きる。
Aと第3領域44C、及び第2領域44Bと第3領域4
4Cとは完全に分割されることなく、連続部44Dによ
って部分的につなげられている。このため、例えば、特
定の領域に排出された排インクの量が、あらかじめ想定
された量よりも多かった場合や、インクによって拡散速
度が異なり特定の領域において急速に排インクが拡散し
てしまった場合には、連続部44Dを通って、他の領域
に排インクが移動する。このため、排インク吸収体44
の全体を効果的に利用して排インクを吸収することがで
きる。
【0067】図7には、本発明の第2実施形態の記録ヘ
ッドキャリッジ60及びメンテナンスステーション62
が示されている。また、図8には、第2実施形態の排イ
ンク吸収体64が示されている。以下、第1実施形態と
同一の構成要素、部材等については同一符号を付して説
明を省略する。
ッドキャリッジ60及びメンテナンスステーション62
が示されている。また、図8には、第2実施形態の排イ
ンク吸収体64が示されている。以下、第1実施形態と
同一の構成要素、部材等については同一符号を付して説
明を省略する。
【0068】第2実施形態では、記録ヘッドキャリッジ
60は第1実施形態の記録ヘッドキャリッジ10と同一
の構成とされているが、メンテナンスステーション62
には、ブラックのインクとカラーのインクのそれぞれに
対応して2つの吸引ポンプ66が設けられており、この
点で第1実施形態と異なっている。それぞれの吸引ポン
プ66にはホース68が接続されており、ブラックの排
インクは排インク吸収体64の第3領域64Cの滴下位
置64Eに、カラーの排インクは滴下位置64Fにそれ
それ滴下される。
60は第1実施形態の記録ヘッドキャリッジ10と同一
の構成とされているが、メンテナンスステーション62
には、ブラックのインクとカラーのインクのそれぞれに
対応して2つの吸引ポンプ66が設けられており、この
点で第1実施形態と異なっている。それぞれの吸引ポン
プ66にはホース68が接続されており、ブラックの排
インクは排インク吸収体64の第3領域64Cの滴下位
置64Eに、カラーの排インクは滴下位置64Fにそれ
それ滴下される。
【0069】また、第2実施形態の排インク吸収体64
では、第1実施形態と同様に、第1領域64A、第2領
域64B及び第3領域64Cが形成され、第1領域64
Aと第3領域64C、及び第2領域64Bと第3領域6
4Cとは完全に分割されることなく、連続部64Dによ
って部分的につなげられているが、第3領域64Cに、
第1実施形態の収容空間54に相当する空間は形成され
ていない。
では、第1実施形態と同様に、第1領域64A、第2領
域64B及び第3領域64Cが形成され、第1領域64
Aと第3領域64C、及び第2領域64Bと第3領域6
4Cとは完全に分割されることなく、連続部64Dによ
って部分的につなげられているが、第3領域64Cに、
第1実施形態の収容空間54に相当する空間は形成され
ていない。
【0070】これら以外は、第1実施形態と同様の構成
とされている。
とされている。
【0071】このような構成とされた第2実施形態で
は、吸引ポンプ66によって吸引され、排インク吸収体
64の第3領域64Cに排出された排インクのうち、ブ
ラックの排インクは滴下位置64Eに、カラーのインク
は滴下位置64Fに滴下される。このように、それぞれ
の吸引ポンプ66から排出される排インクを、同一の領
域(第3領域64C)であっても異なる滴下位置に滴下
することで、排インク吸収体64内での排インクの反応
による固化を防止することができる。
は、吸引ポンプ66によって吸引され、排インク吸収体
64の第3領域64Cに排出された排インクのうち、ブ
ラックの排インクは滴下位置64Eに、カラーのインク
は滴下位置64Fに滴下される。このように、それぞれ
の吸引ポンプ66から排出される排インクを、同一の領
域(第3領域64C)であっても異なる滴下位置に滴下
することで、排インク吸収体64内での排インクの反応
による固化を防止することができる。
【0072】図9には、本発明の第3実施形態の記録ヘ
ッドキャリッジ70及びメンテナンスステーション72
が示されている。また、図10及び図11には、第3実
施形態の排インク吸収体74が示されている。以下、第
1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符
号を付して説明を省略する。
ッドキャリッジ70及びメンテナンスステーション72
が示されている。また、図10及び図11には、第3実
施形態の排インク吸収体74が示されている。以下、第
1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符
号を付して説明を省略する。
【0073】第3実施形態では、各色のインクジェット
記録ヘッド26が、記録ヘッドキャリッジ60の移動方
向に沿って、記録ヘッドキャリッジ70に配置されてい
る。
記録ヘッド26が、記録ヘッドキャリッジ60の移動方
向に沿って、記録ヘッドキャリッジ70に配置されてい
る。
【0074】また、カラーのインクに対応したダミージ
ェット受け38は、1つのインクジェット記録ヘッド2
6に対応したサイズとされており、メンテナンスステー
ション72が、第1実施形態及び第2実施形態と比較し
て小型化されている。従って、第3実施形態においてダ
ミージェットを行う場合には、例えば、最初にイエロー
のインクに対応したインクジェット記録ヘッド26をカ
ラー用のダミージェット受け38の上方に移動させてダ
ミージェットを行い、次にマゼンタに対応したインクジ
ェット記録ヘッドをカラーインク用のダミージェット受
け38の上方に移動させてダミージェットを行い、最後
にシアンのインクに対応したインクジェット記録ヘッド
26をカラーインク用のダミージェット受け38の上方
に移動させてダミージェットを行うことで、カラーの3
色全てのインクジェット記録ヘッド26について、ダミ
ージェットを行うことができる。なお、第3実施形態の
キャップ部材32は、インクジェット記録ヘッド26の
配置方向に対応して、記録ヘッドキャリッジ70の移動
方向に沿って配置されている。
ェット受け38は、1つのインクジェット記録ヘッド2
6に対応したサイズとされており、メンテナンスステー
ション72が、第1実施形態及び第2実施形態と比較し
て小型化されている。従って、第3実施形態においてダ
ミージェットを行う場合には、例えば、最初にイエロー
のインクに対応したインクジェット記録ヘッド26をカ
ラー用のダミージェット受け38の上方に移動させてダ
ミージェットを行い、次にマゼンタに対応したインクジ
ェット記録ヘッドをカラーインク用のダミージェット受
け38の上方に移動させてダミージェットを行い、最後
にシアンのインクに対応したインクジェット記録ヘッド
26をカラーインク用のダミージェット受け38の上方
に移動させてダミージェットを行うことで、カラーの3
色全てのインクジェット記録ヘッド26について、ダミ
ージェットを行うことができる。なお、第3実施形態の
キャップ部材32は、インクジェット記録ヘッド26の
配置方向に対応して、記録ヘッドキャリッジ70の移動
方向に沿って配置されている。
【0075】第3実施形態の排インク吸収体74は、記
録ヘッドキャリッジ70の移動方向と直交する方向に、
平行な2本の切りこみが形成されて、第1領域74A、
第2領域74B及び第3領域74Cに分割されている。
第1領域74Aと第2領域74B、及び第2領域74B
と第3領域74Cとは完全に分割されることなく、排イ
ンク吸収体容器76に形成された連続部74Dによって
部分的につなげられている。
録ヘッドキャリッジ70の移動方向と直交する方向に、
平行な2本の切りこみが形成されて、第1領域74A、
第2領域74B及び第3領域74Cに分割されている。
第1領域74Aと第2領域74B、及び第2領域74B
と第3領域74Cとは完全に分割されることなく、排イ
ンク吸収体容器76に形成された連続部74Dによって
部分的につなげられている。
【0076】これら以外は、第1実施形態と同様の構成
とされている。
とされている。
【0077】以上のような構成とされた第3実施形態で
は、ダミージェット時に、排インク吸収体74の第1領
域74Aが、ブラックのインクに対応したダミージェッ
ト受け38の下方に位置し、第2領域74Bが、カラー
のインクに対応したダミージェット受け38の下方に位
置しており、ダミージェットによって、ブラックのイン
クが排インク吸収体74の第1領域74Aに、カラーの
インクが第2領域74Bにそれぞれ滴下し、吸収され
る。排インク吸収体74の第1領域74Aと第2領域7
4Bとは分割され、仕切り壁78によって完全に仕切ら
れているので、それぞれの領域に吸収されたインクが混
じり合うことがない。このため、排インクが排インク吸
収体44内において反応して固化してしまうことがなく
固化した排インクによってそれ以上の排インクの吸収が
妨げられることもない。
は、ダミージェット時に、排インク吸収体74の第1領
域74Aが、ブラックのインクに対応したダミージェッ
ト受け38の下方に位置し、第2領域74Bが、カラー
のインクに対応したダミージェット受け38の下方に位
置しており、ダミージェットによって、ブラックのイン
クが排インク吸収体74の第1領域74Aに、カラーの
インクが第2領域74Bにそれぞれ滴下し、吸収され
る。排インク吸収体74の第1領域74Aと第2領域7
4Bとは分割され、仕切り壁78によって完全に仕切ら
れているので、それぞれの領域に吸収されたインクが混
じり合うことがない。このため、排インクが排インク吸
収体44内において反応して固化してしまうことがなく
固化した排インクによってそれ以上の排インクの吸収が
妨げられることもない。
【0078】また、ポンプ34によって吸引された排イ
ンクは、排インク吸収体74の第3領域74Cに滴下さ
れる。
ンクは、排インク吸収体74の第3領域74Cに滴下さ
れる。
【0079】以上説明したように、本発明の排インク吸
収体44、64、74では、排インクの種類に応じて排
インクを吸収する領域を分割しているので、吸収された
インクが固化して排インク吸収体44、64、74の表
面に溜まってしまう等の問題がなく、排インク吸収体4
4、64、74に多くの排インクを吸収させることが可
能となる。
収体44、64、74では、排インクの種類に応じて排
インクを吸収する領域を分割しているので、吸収された
インクが固化して排インク吸収体44、64、74の表
面に溜まってしまう等の問題がなく、排インク吸収体4
4、64、74に多くの排インクを吸収させることが可
能となる。
【0080】なお、排インク吸収体44、64、74の
形状としては、上記した直方体形状のものに限られず、
排インクを吸収できる形状であればどのような形状でも
よい。排インク吸収体44、64、74を構成する材料
としても、排インクを含浸可能な含浸部材であれば、特
に限定されない。また、第1実施形態の排インク吸収体
44のように層構造とされていてもよいが、必ずしも層
構造とされている必要はない。特に、第2実施形態の排
インク吸収体64や第3実施形態の排インク吸収体74
のように収容空間が形成されていないものでは、単一の
構造として低コストで成形してもよい。
形状としては、上記した直方体形状のものに限られず、
排インクを吸収できる形状であればどのような形状でも
よい。排インク吸収体44、64、74を構成する材料
としても、排インクを含浸可能な含浸部材であれば、特
に限定されない。また、第1実施形態の排インク吸収体
44のように層構造とされていてもよいが、必ずしも層
構造とされている必要はない。特に、第2実施形態の排
インク吸収体64や第3実施形態の排インク吸収体74
のように収容空間が形成されていないものでは、単一の
構造として低コストで成形してもよい。
【0081】排インク吸収体44、64、74の分割領
域としても、上記したものに限られず、要するに排イン
ク吸収体44、64、74に吸収された排インクが反応
して固化しないようになっていればよい。従って、上記
したものよりもさらに多くの領域に分割してもよいし、
例えば、第2実施形態の排インク吸収体64において、
第3領域64Cをブラックのインクとカラーのインクと
に対応して分割してもよい。いずれの場合であっても、
予め各領域に排出される排インクの量が想定できる場合
には、この想定量に対応して、各領域の大きさを設定し
ておくことが好ましい。
域としても、上記したものに限られず、要するに排イン
ク吸収体44、64、74に吸収された排インクが反応
して固化しないようになっていればよい。従って、上記
したものよりもさらに多くの領域に分割してもよいし、
例えば、第2実施形態の排インク吸収体64において、
第3領域64Cをブラックのインクとカラーのインクと
に対応して分割してもよい。いずれの場合であっても、
予め各領域に排出される排インクの量が想定できる場合
には、この想定量に対応して、各領域の大きさを設定し
ておくことが好ましい。
【0082】排インク吸収体に形成される収容空間54
としても、第1実施形態の排インク吸収体44だけでな
く、第2実施形態の排インク吸収体64や、第3実施形
態の排インク吸収体74に形成してもよい。収容空間の
形状も図6(A)に示したものに限られず、内部に排イ
ンクを収容できる形状であれば特に限定されない。例え
ば、図6(B)に示した収容空間80では、排インク吸
収体を構成する各層の含浸部材に、幅方向略全域に渡っ
て、且つ各層の含浸部材の底部分が薄板状に切り残され
て、全体として層状の収容空間80が形成されている。
このような形状の収容空間80は、図6(A)に示した
収容空間54と比較して、より多くの排インクを収容す
ることができる。
としても、第1実施形態の排インク吸収体44だけでな
く、第2実施形態の排インク吸収体64や、第3実施形
態の排インク吸収体74に形成してもよい。収容空間の
形状も図6(A)に示したものに限られず、内部に排イ
ンクを収容できる形状であれば特に限定されない。例え
ば、図6(B)に示した収容空間80では、排インク吸
収体を構成する各層の含浸部材に、幅方向略全域に渡っ
て、且つ各層の含浸部材の底部分が薄板状に切り残され
て、全体として層状の収容空間80が形成されている。
このような形状の収容空間80は、図6(A)に示した
収容空間54と比較して、より多くの排インクを収容す
ることができる。
【0083】排インク吸収体容器としても、上記したも
のに限られず、要するに排インク吸収体44、64、7
4を収容すると共に、インクジェット記録装置の所定位
置に固定できるようになっていればよい。例えば、取付
爪50に代えて、ボルト等によってハウジング20に取
り付けるようになっていてもよい。さらに、ハウジング
20と一体成形することで、低コストでインクジェット
記録装置を製造できるようにしてもよい。
のに限られず、要するに排インク吸収体44、64、7
4を収容すると共に、インクジェット記録装置の所定位
置に固定できるようになっていればよい。例えば、取付
爪50に代えて、ボルト等によってハウジング20に取
り付けるようになっていてもよい。さらに、ハウジング
20と一体成形することで、低コストでインクジェット
記録装置を製造できるようにしてもよい。
【0084】排インク吸収体容器の仕切り壁48も、排
インク吸収体44、64、74が複数の領域に確実に分
割されて、吸収された排インクの固化が生じないように
なっていれば、必ずしも形成されていなくてもよい。
インク吸収体44、64、74が複数の領域に確実に分
割されて、吸収された排インクの固化が生じないように
なっていれば、必ずしも形成されていなくてもよい。
【0085】また、上記説明では、混合して反応するこ
とにより固化するタイプのインクを使用した場合を例と
して挙げたが、これに限らず、混合させることが好まし
くないタイプのインクを使用した場合に、本発明の排イ
ンク吸収体44、64、74を使用することで、排イン
クの混合を防止することができる。
とにより固化するタイプのインクを使用した場合を例と
して挙げたが、これに限らず、混合させることが好まし
くないタイプのインクを使用した場合に、本発明の排イ
ンク吸収体44、64、74を使用することで、排イン
クの混合を防止することができる。
【0086】
【発明の効果】本発明では、上記構成としたので、イン
ク特性の異なるインクを排インク吸収体が吸収してもイ
ンク同士が反応して固化することがなく、排インク吸収
体のインクの吸収が妨げられることがない。
ク特性の異なるインクを排インク吸収体が吸収してもイ
ンク同士が反応して固化することがなく、排インク吸収
体のインクの吸収が妨げられることがない。
【図1】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット
記録装置のキャリッジ及びその近傍を示す斜視図であ
る。
記録装置のキャリッジ及びその近傍を示す斜視図であ
る。
【図2】 本発明の第1実施形態に係るインクジェット
記録装置のインクジェット記録ヘッドを示す断面図であ
る。
記録装置のインクジェット記録ヘッドを示す断面図であ
る。
【図3】 本発明の第1実施形態のインクジェット記録
ヘッド及びメンテナンスステーションの概略構成を示す
平面図である。
ヘッド及びメンテナンスステーションの概略構成を示す
平面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態のメンテナンスステー
ション、排インク吸収体及び排インク吸収体容器の概略
構成を示す斜視図である。
ション、排インク吸収体及び排インク吸収体容器の概略
構成を示す斜視図である。
【図5】 本発明の第1実施形態の排インク吸収体を示
す平面図である。
す平面図である。
【図6】 (A)は本発明の第1実施形態の排インク吸
収体を示す図5のVI−VI線断面図、(B)は(A)
に示すものとは異なる排インク吸収体を同様の断面にて
示す断面図である。
収体を示す図5のVI−VI線断面図、(B)は(A)
に示すものとは異なる排インク吸収体を同様の断面にて
示す断面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態のインクジェット記録
ヘッド及びメンテナンスステーションの概略構成を示す
平面図である。
ヘッド及びメンテナンスステーションの概略構成を示す
平面図である。
【図8】 本発明の第2実施形態の排インク吸収体を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図9】 本発明の第3実施形態のインクジェット記録
ヘッド及びメンテナンスステーションの概略構成を示す
平面図である。
ヘッド及びメンテナンスステーションの概略構成を示す
平面図である。
【図10】 本発明の第1実施形態のメンテナンスステ
ーション、排インク吸収体及び排インク吸収体容器の概
略構成を示す斜視図である。
ーション、排インク吸収体及び排インク吸収体容器の概
略構成を示す斜視図である。
【図11】 本発明の第3実施形態の排インク吸収体を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図12】 従来の排インク吸収体を示す上面図であ
る。
る。
10 記録ヘッドキャリッジ 14 搬送ローラ(移動手段) 16 ガイド部材(移動手段) 18 メンテナンスステーション 26 インクジェット記録ヘッド 44 排インク吸収体 44A 第1領域(排インク吸収体領域) 44B 第2領域(排インク吸収体領域) 44C 第3領域(排インク吸収体領域) 46 排インク吸収体容器 47 収容部 50 取付爪(固定部) 48 仕切り板 54 収容空間 59 傾斜底面 64 排インク吸収体 64A 第1領域(排インク吸収体領域) 64B 第2領域(排インク吸収体領域) 64C 第3領域(排インク吸収体領域) 74 排インク吸収体 74A 第1領域(排インク吸収体領域) 74B 第2領域(排インク吸収体領域) 74C 第3領域(排インク吸収体領域) 76 排インク吸収体容器 78 仕切り板 80 収容空間(排インク収容層)
フロントページの続き (72)発明者 小畑 耕治 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2C056 EA27 JC11 JC13 JC20 JC23
Claims (17)
- 【請求項1】 画像情報に基づいてインク滴を画像記録
媒体に吐出するインクジェット記録ヘッドに対応して用
いられ、このインクジェット記録ヘッドから排出された
排インクを吸収する排インク吸収体であって、 前記排インクのインク特性に応じて複数の排インク吸収
領域に分割されていることを特徴とする排インク吸収
体。 - 【請求項2】 前記インクジェット記録ヘッドをメンテ
ナンスするメンテナンスステーションから排出される排
インクの排出口の数に対応して複数の前記排インク吸収
領域に分割されていることを特徴とする請求項1に記載
の排インク吸収体。 - 【請求項3】 前記インクジェット記録ヘッドのダミー
ジェットによる排インクのインク特性と、インクジェッ
ト記録ヘッドに対応して設けられた吸引装置で吸引され
た排インクのインク特性と、に応じて複数の前記排イン
ク吸収領域に分割されていることを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載の排インク吸収体。 - 【請求項4】 分割された複数の前記排インク吸収領域
のうち隣接する排インク吸収領域が部分的に連続するよ
うに構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項
3のいすれかに記載の排インク吸収体。 - 【請求項5】 前記排インク吸収領域のそれぞれの排イ
ンク吸収容量が、前記インクジェット記録ヘッドから排
出される排インクの量に対応して設定されていることを
特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の排イ
ンク吸収体。 - 【請求項6】 複数の部材で構成されていることを特徴
とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の排インク
吸収体。 - 【請求項7】 前記インクジェット記録ヘッドに設けら
れた複数のインク吐出口の配列方向に対応して複数の排
インク吸収領域に分割されていることを特徴とする請求
項1〜請求項6のいずれかに記載の排インク吸収体。 - 【請求項8】 前記排インクを内部に収容する収容空間
が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7
のいずれかに記載の排インク吸収体。 - 【請求項9】 前記収容空間が、鉛直方向に対して傾斜
する傾斜底面を有することを特徴とする請求項8に記載
の排インク吸収体。 - 【請求項10】 前記収容空間が、複数の排インク収容
層を有することを特徴とする請求項8又は請求項9に記
載の排インク吸収体。 - 【請求項11】 前記複数の排インク吸収領域のうち前
記ダミージェットに対応した排インク吸収領域が、前記
メンテナンスステーションの排出口の下方に位置するよ
うに配置されていることを特徴とする請求項3〜請求項
10のいずれかに記載の排インク吸収体。 - 【請求項12】 請求項1〜請求項11のいずれかに記
載の排インク吸収体を収容する収容部と、 前記収容部をインクジェット記録装置に固定する固定部
と、 を有することを特徴とする排インク吸収体容器。 - 【請求項13】 前記収容部内に、複数の前記排インク
吸収領域を仕切る仕切り板が設けられていることを特徴
とする請求項12に記載の排インク吸収体容器。 - 【請求項14】 画像情報に基づいてインク滴を画像記
録媒体に吐出して画像を記録するインクジェット記録ヘ
ッドと、 前記画像記録媒体を前記インクジェット記録ヘッドとを
画像記録媒体の記録面に沿った方向へ相対移動させる移
動手段と、 請求項1〜請求項11のいずれかに記載の排インク吸収
体と、 請求項12又は請求項13に記載の排インク吸収体容器
と、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項15】 前記排インク吸収体容器が、記録装置
本体と一体成形されていることを特徴とする請求項14
に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項16】 前記排インク吸収体容器が、記録装置
本体に対して脱着可能で、且つ排インク吸収体が排イン
クを吸収する位置で固定可能とされていることを特徴と
する請求項14に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項17】 画像情報に基づいてインク滴を画像記
録媒体に吐出して画像を記録するインクジェット記録ヘ
ッドと、 前記インクジェット記録ヘッドから排出された排インク
を吸収する排インク吸収体と、 を有し、 前記排インクのインク特性に応じ、インク特性の異なる
排インクを前記排インク吸収体の異なる位置に吸収させ
ることを特徴とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26690799A JP2001088324A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 排インク吸収体、排インク吸収体容器及びインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26690799A JP2001088324A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 排インク吸収体、排インク吸収体容器及びインクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001088324A true JP2001088324A (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=17437328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26690799A Pending JP2001088324A (ja) | 1999-09-21 | 1999-09-21 | 排インク吸収体、排インク吸収体容器及びインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001088324A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8770715B2 (en) | 2006-05-09 | 2014-07-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet printer |
US12036796B2 (en) | 2020-10-09 | 2024-07-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid discharge apparatus and waste liquid tank |
-
1999
- 1999-09-21 JP JP26690799A patent/JP2001088324A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8770715B2 (en) | 2006-05-09 | 2014-07-08 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Ink-jet printer |
US12036796B2 (en) | 2020-10-09 | 2024-07-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid discharge apparatus and waste liquid tank |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050511 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050517 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051004 |