JP2001084598A - 光情報記録媒体 - Google Patents
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Landscapes
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 CAV、ZCAV、CLV等のフォーマット
では再生信号の処理が複雑で、且つ、ヘッダー情報部か
らのクロストークがユーザデータ部の再生に悪影響を与
える。 【解決手段】 各々のトラックをギャップ2により複数
のセクタに分割し、ギャップ2の幅を外周ほど広く形成
することによりセクタの長さが略同一で、且つ、隣接す
るトラック間でセクタを並列に配置する。また、各々の
ゾーンをギャップ2により複数のブロック3に分割し、
ギャップ2の幅を外周ほど広く形成することにより、同
一のブロック内でセクタの長さが略同一で、且つ、隣接
するトラック間でセクタを並列に配置する。
では再生信号の処理が複雑で、且つ、ヘッダー情報部か
らのクロストークがユーザデータ部の再生に悪影響を与
える。 【解決手段】 各々のトラックをギャップ2により複数
のセクタに分割し、ギャップ2の幅を外周ほど広く形成
することによりセクタの長さが略同一で、且つ、隣接す
るトラック間でセクタを並列に配置する。また、各々の
ゾーンをギャップ2により複数のブロック3に分割し、
ギャップ2の幅を外周ほど広く形成することにより、同
一のブロック内でセクタの長さが略同一で、且つ、隣接
するトラック間でセクタを並列に配置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度の情報を記
録又は再生可能なディスク状の光情報記録媒体に関し、
特に、記録媒体のフォーマットに関するものである。
録又は再生可能なディスク状の光情報記録媒体に関し、
特に、記録媒体のフォーマットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光情報記録媒体の記録フォーマッ
トに関しては種々の方式が提案されており、セクタの配
置法としてCLV方式(線速度一定方式)とCAV方式
(角速度一定方式)が知られている。CLV方式はディ
スク上のどの位置でも記録・再生条件が同じで良く、し
かも記録容量が大きいという利点があるが、隣接トラッ
ク間で全てのセクタを並列に配置することはできない。
そのため、セクタがプリフォーマットされたヘッダー情
報とユーザデータを記録するデータ部から成る光情報記
録媒体では、ユーザデータ部に隣接してヘッダー情報部
が配置されてしまい、このヘッダー情報部からのクロス
トークがユーザデータ部の情報再生に悪影響を与えると
いう欠点があった。
トに関しては種々の方式が提案されており、セクタの配
置法としてCLV方式(線速度一定方式)とCAV方式
(角速度一定方式)が知られている。CLV方式はディ
スク上のどの位置でも記録・再生条件が同じで良く、し
かも記録容量が大きいという利点があるが、隣接トラッ
ク間で全てのセクタを並列に配置することはできない。
そのため、セクタがプリフォーマットされたヘッダー情
報とユーザデータを記録するデータ部から成る光情報記
録媒体では、ユーザデータ部に隣接してヘッダー情報部
が配置されてしまい、このヘッダー情報部からのクロス
トークがユーザデータ部の情報再生に悪影響を与えると
いう欠点があった。
【0003】一方、CAV方式では、ディスクを回転さ
せるスピンドルモータの制御が単純で、アクセス速度を
早くできるが、記録容量が少なくなり、また、ディスク
上の半径位置によって情報を記録・再生するための光ビ
ームと媒体の相対速度が変化するために記録・再生条件
が変化するという欠点があった。更に、CAV方式を改
良した方式として、ディスク状光情報記録媒体の情報記
録領域を複数のゾーンに分割し、外周のゾーンほど一周
に多くのセクタを配置するようにして、記録容量が少な
いという欠点を改善したZCAV方式が知られている。
しかし、ZCAV方式でも、ディスク上の半径位置によ
って情報を記録・再生するための光ビームと媒体の相対
速度が変化するために記録・再生条件が変化するという
欠点は改善されていなかった。
せるスピンドルモータの制御が単純で、アクセス速度を
早くできるが、記録容量が少なくなり、また、ディスク
上の半径位置によって情報を記録・再生するための光ビ
ームと媒体の相対速度が変化するために記録・再生条件
が変化するという欠点があった。更に、CAV方式を改
良した方式として、ディスク状光情報記録媒体の情報記
録領域を複数のゾーンに分割し、外周のゾーンほど一周
に多くのセクタを配置するようにして、記録容量が少な
いという欠点を改善したZCAV方式が知られている。
しかし、ZCAV方式でも、ディスク上の半径位置によ
って情報を記録・再生するための光ビームと媒体の相対
速度が変化するために記録・再生条件が変化するという
欠点は改善されていなかった。
【0004】ところで、従来の光情報記録媒体において
は、より一層の大容量記録の要求に応えるため、幾つか
の超解像再生可能な光情報記録媒体が提案され、一部は
実用化されている。ここで、超解像再生可能な光情報記
録媒体とは、再生光の波長と対物レンズの開口数(N.
A.)で決まる光メモリの信号の再生分解能(検出限界
のピット周期は、ほぼλ/(2・N.A.))の制限を
超えて高密度な情報の再生が可能な光情報記録媒体を指
す。例えば、特開平3−93058号公報や特開平5−
81717号公報には、再生用光ビームの照射による温
度上昇を利用して再生用光ビームの一部分だけが信号の
再生に寄与するように工夫し、波長と対物レンズの開口
数で決まる検出限界を越えて再生分解能を向上させる超
解像再生技術が開示されている。
は、より一層の大容量記録の要求に応えるため、幾つか
の超解像再生可能な光情報記録媒体が提案され、一部は
実用化されている。ここで、超解像再生可能な光情報記
録媒体とは、再生光の波長と対物レンズの開口数(N.
A.)で決まる光メモリの信号の再生分解能(検出限界
のピット周期は、ほぼλ/(2・N.A.))の制限を
超えて高密度な情報の再生が可能な光情報記録媒体を指
す。例えば、特開平3−93058号公報や特開平5−
81717号公報には、再生用光ビームの照射による温
度上昇を利用して再生用光ビームの一部分だけが信号の
再生に寄与するように工夫し、波長と対物レンズの開口
数で決まる検出限界を越えて再生分解能を向上させる超
解像再生技術が開示されている。
【0005】また、特開平6−290496号公報に
は、再生用光ビームに差しかかった磁壁を次々に移動さ
せて、この磁壁の移動を検出することにより波長と対物
レンズの開口数で決まる検出限界を越えて再生分解能を
向上させる技術が開示されている。特開平8−7350
号公報には再生時に磁区を拡大することにより波長と対
物レンズの開口数で決まる検出限界を越えて再生分解能
を向上させる技術が開示されている。更に、特開平6−
111330号公報には記録層の他に照射される光に対
して非線形光学効果をあらわす層を備えることにより、
光磁気記録方式以外の光ディスクで超解像再生を可能と
した媒体が開示されている。
は、再生用光ビームに差しかかった磁壁を次々に移動さ
せて、この磁壁の移動を検出することにより波長と対物
レンズの開口数で決まる検出限界を越えて再生分解能を
向上させる技術が開示されている。特開平8−7350
号公報には再生時に磁区を拡大することにより波長と対
物レンズの開口数で決まる検出限界を越えて再生分解能
を向上させる技術が開示されている。更に、特開平6−
111330号公報には記録層の他に照射される光に対
して非線形光学効果をあらわす層を備えることにより、
光磁気記録方式以外の光ディスクで超解像再生を可能と
した媒体が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の超解像再生可能な光情報記録媒体は、信号の再生を行
うために再生用光ビームの強度を超解像再生が不能な従
来の光情報記録媒体よりも精密に制御する必要がある。
このため、ディスク上の半径位置によって記録・再生条
件が変化するCAV方式やZCAV方式のフォーマット
で超解像再生可能な光情報記録媒体を使用するには、複
雑な光ビーム強度の制御装置が必要であった。また、C
AV方式やZCAV方式のフォーマットでは、半径位置
によってディスク上に記録される記録マークの物理的な
長さが変化するため、半径位置によって再生信号の周波
数特性も変化し、再生信号の処理回路も複雑な処理が必
要であった。一方、CLV方式では、前述したようにユ
ーザデータ部に隣接してプリフォーマットされたヘッダ
ー情報部が配置されてしまうため、このヘッダー情報部
からのクロストークによってユーザデータ部の情報の再
生が困難になるという欠点があった。
の超解像再生可能な光情報記録媒体は、信号の再生を行
うために再生用光ビームの強度を超解像再生が不能な従
来の光情報記録媒体よりも精密に制御する必要がある。
このため、ディスク上の半径位置によって記録・再生条
件が変化するCAV方式やZCAV方式のフォーマット
で超解像再生可能な光情報記録媒体を使用するには、複
雑な光ビーム強度の制御装置が必要であった。また、C
AV方式やZCAV方式のフォーマットでは、半径位置
によってディスク上に記録される記録マークの物理的な
長さが変化するため、半径位置によって再生信号の周波
数特性も変化し、再生信号の処理回路も複雑な処理が必
要であった。一方、CLV方式では、前述したようにユ
ーザデータ部に隣接してプリフォーマットされたヘッダ
ー情報部が配置されてしまうため、このヘッダー情報部
からのクロストークによってユーザデータ部の情報の再
生が困難になるという欠点があった。
【0007】本発明は、上記従来の欠点を解消するため
になされたもので、複雑な再生信号処理を必要とせず、
更にクロストークによる悪影響もない光情報記録媒体を
提供することを目的とする。
になされたもので、複雑な再生信号処理を必要とせず、
更にクロストークによる悪影響もない光情報記録媒体を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、複数の
トラックがスパイラル状又は同心円状に形成されたディ
スク状の光情報記録媒体において、各々のトラックはギ
ャップによって複数のセクタに分割され、前記ギャップ
の幅を外周ほど広く形成することにより、セクタの長さ
が略同一で、且つ、隣接するトラック間でセクタが並列
に配置されていることを特徴とする光情報記録媒体によ
って達成される。
トラックがスパイラル状又は同心円状に形成されたディ
スク状の光情報記録媒体において、各々のトラックはギ
ャップによって複数のセクタに分割され、前記ギャップ
の幅を外周ほど広く形成することにより、セクタの長さ
が略同一で、且つ、隣接するトラック間でセクタが並列
に配置されていることを特徴とする光情報記録媒体によ
って達成される。
【0009】また、本発明の目的は、複数のトラックが
スパイラル状又は同心円状に形成され、情報記録領域が
半径方向に複数のゾーンに分割されたディスク状の光情
報記録媒体において、各々のゾーンはギャップによって
複数のブロックに分割され、前記ギャップの幅を外周ほ
ど広く形成することにより、同一のブロック内でセクタ
の長さが略同一で、且つ、隣接するトラック間でセクタ
が並列に配置されていることを特徴とする光情報記録媒
体によって達成される。
スパイラル状又は同心円状に形成され、情報記録領域が
半径方向に複数のゾーンに分割されたディスク状の光情
報記録媒体において、各々のゾーンはギャップによって
複数のブロックに分割され、前記ギャップの幅を外周ほ
ど広く形成することにより、同一のブロック内でセクタ
の長さが略同一で、且つ、隣接するトラック間でセクタ
が並列に配置されていることを特徴とする光情報記録媒
体によって達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の光情
報記録媒体の一実施形態の構成を示す平面図である。図
1において、光情報記録媒体1はディスク状形状から成
り、スパイラル状(又は同心円状)に多数のトラックが
形成されている。また、光情報記録媒体1は半径方向に
複数のゾーンに分割され、図1では外周側からゾーンZ
1,Z2,Z3,Z4…というように分割されている。
各々のゾーンはほぼ等間隔でギャップ2により複数のブ
ロック3に区切られており、このギャップ2で区切られ
たブロック3内ではセクタの長さが同一となっている。
また、同一ブロック内ではセクタは隣接するトラック間
で並列に配置されている。
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の光情
報記録媒体の一実施形態の構成を示す平面図である。図
1において、光情報記録媒体1はディスク状形状から成
り、スパイラル状(又は同心円状)に多数のトラックが
形成されている。また、光情報記録媒体1は半径方向に
複数のゾーンに分割され、図1では外周側からゾーンZ
1,Z2,Z3,Z4…というように分割されている。
各々のゾーンはほぼ等間隔でギャップ2により複数のブ
ロック3に区切られており、このギャップ2で区切られ
たブロック3内ではセクタの長さが同一となっている。
また、同一ブロック内ではセクタは隣接するトラック間
で並列に配置されている。
【0011】図2は1つのブロック3を拡大して示す図
である。図2において、まず、4はスパイラル状(又は
同心円状)のトラックである。各ゾーンは複数のトラッ
ク4から成っていて、ギャップ2により分割されてい
る。ギャップ2は同一のブロック3内で外周ほど幅が広
くなっていて、同一ブロック内では内周部と外周部でセ
クタの長さが変化せず、同じ長さとなっている。各々の
セクタはプリフォーマットされたヘッダー情報部5とデ
ータを記録/再生するユーザデータ部6から成り、各セ
クタは前述のように隣接するトラック間で並列に配置さ
れている。ヘッダー情報部5にはセクタを識別するため
のヘッダー情報等がピットにより記録されている。
である。図2において、まず、4はスパイラル状(又は
同心円状)のトラックである。各ゾーンは複数のトラッ
ク4から成っていて、ギャップ2により分割されてい
る。ギャップ2は同一のブロック3内で外周ほど幅が広
くなっていて、同一ブロック内では内周部と外周部でセ
クタの長さが変化せず、同じ長さとなっている。各々の
セクタはプリフォーマットされたヘッダー情報部5とデ
ータを記録/再生するユーザデータ部6から成り、各セ
クタは前述のように隣接するトラック間で並列に配置さ
れている。ヘッダー情報部5にはセクタを識別するため
のヘッダー情報等がピットにより記録されている。
【0012】本実施形態では、このように隣接するセク
タが並列に配置されているため、少なくともゾーン境界
部以外では、プリフォーマットされたヘッダー情報部5
からのクロストーク信号がユーザデータ部6に漏れ込む
ことはなく、ユーザデータ部6の情報の再生に悪影響を
与えることはない。また、外周部に行くほどセクタとセ
クタの間のギャップ2の幅を広くすることによって、セ
クタの長さが内周部と外周部で変化しない様にしてある
ため、媒体上に記録される記録マークの物理的な長さは
半径によらず一定となり、その結果、再生信号の周波数
特性は変化せずに再生信号処理を簡便に行うことができ
る。
タが並列に配置されているため、少なくともゾーン境界
部以外では、プリフォーマットされたヘッダー情報部5
からのクロストーク信号がユーザデータ部6に漏れ込む
ことはなく、ユーザデータ部6の情報の再生に悪影響を
与えることはない。また、外周部に行くほどセクタとセ
クタの間のギャップ2の幅を広くすることによって、セ
クタの長さが内周部と外周部で変化しない様にしてある
ため、媒体上に記録される記録マークの物理的な長さは
半径によらず一定となり、その結果、再生信号の周波数
特性は変化せずに再生信号処理を簡便に行うことができ
る。
【0013】ここで、記録マークの物理的な長さが半径
によらず一定になるというのは、例えば、内周部分の2
Tマークの長さと外周部分の2Tマークの長さが同じで
あることを意味しており、2Tマークと4Tマークとい
うもともと時間長さの異なるマークの物理的長さが異な
っていることは言うまでもない。特に、各セクタを超解
像再生可能な媒体として更なる高密度化を達成するため
に再生信号処理にPRML方式を用いる場合や、特開平
6−290496号公報に記載されている磁壁移動検出
方式の超解像再生を行う場合は、再生用光ビームのスポ
ット径と記録マークの長さの相対的な関係によって再生
信号の品位が変化するため、記録マークの物理的な長さ
が半径によらず一定となるということは、再生信号品位
が記録位置によって変化せず、再生信号処理を簡単に行
うことができる。
によらず一定になるというのは、例えば、内周部分の2
Tマークの長さと外周部分の2Tマークの長さが同じで
あることを意味しており、2Tマークと4Tマークとい
うもともと時間長さの異なるマークの物理的長さが異な
っていることは言うまでもない。特に、各セクタを超解
像再生可能な媒体として更なる高密度化を達成するため
に再生信号処理にPRML方式を用いる場合や、特開平
6−290496号公報に記載されている磁壁移動検出
方式の超解像再生を行う場合は、再生用光ビームのスポ
ット径と記録マークの長さの相対的な関係によって再生
信号の品位が変化するため、記録マークの物理的な長さ
が半径によらず一定となるということは、再生信号品位
が記録位置によって変化せず、再生信号処理を簡単に行
うことができる。
【0014】なお、本実施形態では、図1に示すように
各ゾーン間でブロックの配置がずれているため、ゾーン
境界部においてプリフォーマットされたヘッダー情報部
5からのクロストーク信号がユーザデータ部6に漏れ込
む場合がある。但し、この現象が発生するセクタは全体
から見ればごく一部であるので、信頼性の劣るセクタを
一部許容することにしてそのまま使用してもよいし、よ
り信頼性を求めるのであれば、ゾーン境界部分に情報の
記録に用いないバッファトラックを設けてもよい。ま
た、セクタの配置によってゾーンの境界部分においても
ヘッダー情報部5からのクロストーク信号がユーザデー
タ部6に漏れ込む現象が発生しないセクタがあればその
セクタだけを使用してもよい。
各ゾーン間でブロックの配置がずれているため、ゾーン
境界部においてプリフォーマットされたヘッダー情報部
5からのクロストーク信号がユーザデータ部6に漏れ込
む場合がある。但し、この現象が発生するセクタは全体
から見ればごく一部であるので、信頼性の劣るセクタを
一部許容することにしてそのまま使用してもよいし、よ
り信頼性を求めるのであれば、ゾーン境界部分に情報の
記録に用いないバッファトラックを設けてもよい。ま
た、セクタの配置によってゾーンの境界部分においても
ヘッダー情報部5からのクロストーク信号がユーザデー
タ部6に漏れ込む現象が発生しないセクタがあればその
セクタだけを使用してもよい。
【0015】次に、以上のようなフォーマットの光情報
記録媒体を作製し、記録再生実験を試みた。以下、その
結果について説明する。
記録媒体を作製し、記録再生実験を試みた。以下、その
結果について説明する。
【0016】(実施例1)図3は光情報記録媒体の原盤
の作製に用いるフォトレジスト原盤露光装置を示す図で
ある。まず、光源として波長442nmのArレーザ発
振装置7が用いられ、これから発したレーザ光はミラー
8でビームスプリッタ9に導かれ、2つのレーザ光に分
割される。分割された一方のレーザ光は音響光学変調器
10に、他方のレーザ光はミラー11を介して音響光学
変調器12に導かれる。ここで、フォーマッタ13から
音響光学変調器10にピット信号、音響光学変調器12
に溝信号が供給され、音響光学変調器10,12ではそ
れぞれピット信号、溝信号に応じてレーザ光の変調を行
う。
の作製に用いるフォトレジスト原盤露光装置を示す図で
ある。まず、光源として波長442nmのArレーザ発
振装置7が用いられ、これから発したレーザ光はミラー
8でビームスプリッタ9に導かれ、2つのレーザ光に分
割される。分割された一方のレーザ光は音響光学変調器
10に、他方のレーザ光はミラー11を介して音響光学
変調器12に導かれる。ここで、フォーマッタ13から
音響光学変調器10にピット信号、音響光学変調器12
に溝信号が供給され、音響光学変調器10,12ではそ
れぞれピット信号、溝信号に応じてレーザ光の変調を行
う。
【0017】音響光学変調器10からの変調レーザ光は
ビームスプリッタ14を透過して記録レンズ15に導か
れ、記録レンズ15で集光することによりフォトレジス
ト原盤16上にピットの形でヘッダー情報が記録され
る。同時に、音響光学変調器12から発したレーザ光は
ミラー17、ビームスプリッタ14を介して記録レンズ
15に導かれ、記録レンズ15で集光することによりフ
ォトレジスト原盤16上にトラッキング用の案内溝が形
成される。フォトレジスト原盤16は一定速度で回転し
ていて、同様の動作でピット信号及び案内溝のレーザ光
を同時に照射することにより、フォトレジスト原盤16
の最内周から最外周までヘッダー情報と案内溝が形成さ
れる。
ビームスプリッタ14を透過して記録レンズ15に導か
れ、記録レンズ15で集光することによりフォトレジス
ト原盤16上にピットの形でヘッダー情報が記録され
る。同時に、音響光学変調器12から発したレーザ光は
ミラー17、ビームスプリッタ14を介して記録レンズ
15に導かれ、記録レンズ15で集光することによりフ
ォトレジスト原盤16上にトラッキング用の案内溝が形
成される。フォトレジスト原盤16は一定速度で回転し
ていて、同様の動作でピット信号及び案内溝のレーザ光
を同時に照射することにより、フォトレジスト原盤16
の最内周から最外周までヘッダー情報と案内溝が形成さ
れる。
【0018】図4はセクタの構造を示している。各セク
タはピットによってヘッダー情報が記録された71バイ
トの長さのヘッダー情報部とユーザがデータを記録する
ための9960バイトのユーザデータ部から成ってい
る。ヘッダー情報部、ユーザデータ部ともに変調コード
は1−7RLLを用いている。このセクタをギャップを
挟んでスパイラル状に連続してディスク上に形成し、ギ
ャップの部分にはトラッキング用の案内溝のみを形成し
ている。トラックピッチは、例えば、0.9μmとして
いる。
タはピットによってヘッダー情報が記録された71バイ
トの長さのヘッダー情報部とユーザがデータを記録する
ための9960バイトのユーザデータ部から成ってい
る。ヘッダー情報部、ユーザデータ部ともに変調コード
は1−7RLLを用いている。このセクタをギャップを
挟んでスパイラル状に連続してディスク上に形成し、ギ
ャップの部分にはトラッキング用の案内溝のみを形成し
ている。トラックピッチは、例えば、0.9μmとして
いる。
【0019】また、表1に示すようにディスクの使用領
域をゾーン0からゾーン10の11のゾーンに分け、最
内周部のゾーン0には一周当り15のセクタを配置し、
最外周部のゾーン10には一周当り25のセクタを配置
している。各ゾーン内では、セクタの長さは同一とし、
外周部に行くほどセクタ間のギャップの幅を広くして隣
接するトラック間でセクタが並列となるようにセクタの
配置を調節している。また、ユーザデータ部の線記録密
度はヘッダー情報部の線記録密度の4倍にしている。更
に、表1には各ゾーンの半径位置、一周当りのセクタ
数、各ゾーンのセクタの長さ、各ゾーンのセクタ間のギ
ャップの長さ、ヘッダー情報部の線記録密度及びユーザ
データ部の線記録密度を示している。
域をゾーン0からゾーン10の11のゾーンに分け、最
内周部のゾーン0には一周当り15のセクタを配置し、
最外周部のゾーン10には一周当り25のセクタを配置
している。各ゾーン内では、セクタの長さは同一とし、
外周部に行くほどセクタ間のギャップの幅を広くして隣
接するトラック間でセクタが並列となるようにセクタの
配置を調節している。また、ユーザデータ部の線記録密
度はヘッダー情報部の線記録密度の4倍にしている。更
に、表1には各ゾーンの半径位置、一周当りのセクタ
数、各ゾーンのセクタの長さ、各ゾーンのセクタ間のギ
ャップの長さ、ヘッダー情報部の線記録密度及びユーザ
データ部の線記録密度を示している。
【0020】
【表1】
【0021】次に、このようにフォーマットされたフォ
トレジスト原盤16を現像した後、フォトレジスト層の
上にNi膜をスパッタで形成し、このNi膜に電鋳法に
よってNiをメッキして、内外径を加工してスタンパを
作成した。続いて、スタンパを射出成形機の金型に装着
して、ポリカーボネート樹脂を射出成形して直径90m
m、内径15mm、板厚1.2mmの基板を複製した。
この基板にスパッタ法により光干渉層としてSiN層を
80nm成膜し、引き続いて第1の磁性層としてGdF
eCo層を30nm、第2の磁性層としてDyFe層を
10nm、第3の磁性層としてTbFeCo層を80n
m、保護層としてSiNを50nm順次成膜し、最後に
保護膜として紫外線硬化樹脂をスピンコートにより塗布
してから紫外線を照射して硬化させて光情報記録媒体を
作製した。なお、この記録媒体は特開平6−29049
6号公報に記載されているような磁壁移動型光磁気媒体
としている。
トレジスト原盤16を現像した後、フォトレジスト層の
上にNi膜をスパッタで形成し、このNi膜に電鋳法に
よってNiをメッキして、内外径を加工してスタンパを
作成した。続いて、スタンパを射出成形機の金型に装着
して、ポリカーボネート樹脂を射出成形して直径90m
m、内径15mm、板厚1.2mmの基板を複製した。
この基板にスパッタ法により光干渉層としてSiN層を
80nm成膜し、引き続いて第1の磁性層としてGdF
eCo層を30nm、第2の磁性層としてDyFe層を
10nm、第3の磁性層としてTbFeCo層を80n
m、保護層としてSiNを50nm順次成膜し、最後に
保護膜として紫外線硬化樹脂をスピンコートにより塗布
してから紫外線を照射して硬化させて光情報記録媒体を
作製した。なお、この記録媒体は特開平6−29049
6号公報に記載されているような磁壁移動型光磁気媒体
としている。
【0022】次に、図5に示す記録再生装置を用いて、
以上のように作製した光情報記録媒体に信号の記録と再
生を行い、記録再生の確認実験を行った。図5におい
て、まず、501は以上の作製方法で作製された光情報
記録媒体である。502は光磁気信号を記録再生するた
めの光ピックアップ、503は光ピックアップ502で
検出された再生信号からデータを再生するための信号再
生回路、520は磁界変調方式で光情報記録媒体501
に情報を記録するための記録磁界発生装置、522は記
録再生レーザを駆動するためのレーザ駆動回路、523
はシステムを制御するCPUである。
以上のように作製した光情報記録媒体に信号の記録と再
生を行い、記録再生の確認実験を行った。図5におい
て、まず、501は以上の作製方法で作製された光情報
記録媒体である。502は光磁気信号を記録再生するた
めの光ピックアップ、503は光ピックアップ502で
検出された再生信号からデータを再生するための信号再
生回路、520は磁界変調方式で光情報記録媒体501
に情報を記録するための記録磁界発生装置、522は記
録再生レーザを駆動するためのレーザ駆動回路、523
はシステムを制御するCPUである。
【0023】光ピックアップ502は記録再生用レーザ
光源504、コリメートレンズ505、ビーム整形部付
きビームスプリッタ506、対物レンズ507、アクチ
ュエータ508、ビームスプリッタ509、凸レンズ5
10、シリンドルカルレンズ511、サーボセンサ51
2、複屈折性結晶513、凸レンズ514、RFセンサ
515から構成されている。図示しないサーボ制御回路
ではサーボセンサ512の出力信号をもとにフォーカス
エラー信号及びトラッキングエラー信号が生成され、そ
れに基づいてアクチュエータ508を制御することによ
り、回転している光情報記録媒体501の記録層にレー
ザ光源504からの光ビームが合焦するように、また、
記録媒体501のトラックに追従するようにフォーカス
制御とトラッキング制御を行う。RFセンサ515の出
力信号は信号再生回路503に供給され、後述するよう
に信号再生回路503で所定の信号処理を行うことによ
り記録情報の再生を行う。
光源504、コリメートレンズ505、ビーム整形部付
きビームスプリッタ506、対物レンズ507、アクチ
ュエータ508、ビームスプリッタ509、凸レンズ5
10、シリンドルカルレンズ511、サーボセンサ51
2、複屈折性結晶513、凸レンズ514、RFセンサ
515から構成されている。図示しないサーボ制御回路
ではサーボセンサ512の出力信号をもとにフォーカス
エラー信号及びトラッキングエラー信号が生成され、そ
れに基づいてアクチュエータ508を制御することによ
り、回転している光情報記録媒体501の記録層にレー
ザ光源504からの光ビームが合焦するように、また、
記録媒体501のトラックに追従するようにフォーカス
制御とトラッキング制御を行う。RFセンサ515の出
力信号は信号再生回路503に供給され、後述するよう
に信号再生回路503で所定の信号処理を行うことによ
り記録情報の再生を行う。
【0024】ここで、記録媒体501を図示しないスピ
ンドルモータの駆動によって2m/sの線速度一定で回
転させた状態で光ピックアップ502から記録用光ビー
ムを照射し、同時に記録磁界発生装置520から記録信
号に応じて変調された磁界を印加することにより、磁界
変調方式による情報の記録を行った。即ち、CPU52
3によりレーザ駆動回路522を制御し、レーザ光源5
04から記録用光ビームを照射しながらCPU523か
らの所定の記録データを1−7RLLエンコーダ521
で変調し、この変調信号で記録磁界発生装置520を駆
動することにより変調磁界を印加することで所定の情報
を記録した。記録レーザパワーは5mW、記録磁界強度
は200エルステッドとした。また、表1に示すように
最内周のゾーンから最外周のゾーンまですべての領域に
記録を行った。
ンドルモータの駆動によって2m/sの線速度一定で回
転させた状態で光ピックアップ502から記録用光ビー
ムを照射し、同時に記録磁界発生装置520から記録信
号に応じて変調された磁界を印加することにより、磁界
変調方式による情報の記録を行った。即ち、CPU52
3によりレーザ駆動回路522を制御し、レーザ光源5
04から記録用光ビームを照射しながらCPU523か
らの所定の記録データを1−7RLLエンコーダ521
で変調し、この変調信号で記録磁界発生装置520を駆
動することにより変調磁界を印加することで所定の情報
を記録した。記録レーザパワーは5mW、記録磁界強度
は200エルステッドとした。また、表1に示すように
最内周のゾーンから最外周のゾーンまですべての領域に
記録を行った。
【0025】次に、このように記録した情報を再生し
た。情報の再生時には、特開平6−290496号公報
に記載されているような磁壁移動による再生を行い、R
Fセンサ515の出力を信号再生回路503内のアンプ
516で差動検出することにより立ち上がり、立ち下が
りの急峻な再生信号が得られ、この再生信号をイコライ
ザー517でイコライザーをかけ、コンパレータ518
で2値化し、更に、1−7RLLデコーダ519で復調
することにより再生データの生成を行った。再生パワー
は2.0mWとした。このように記録と再生を行った結
果、記録媒体501の最内周の記録半径位置23.72
mmから最外周の記録半径位置41.00mmまですべ
ての領域で記録レーザパワー、記録磁界強度、再生レー
ザパワー、イコライザー517の特性等を何等変更する
ことなく、良好に記録、再生できることを確認できた。
た。情報の再生時には、特開平6−290496号公報
に記載されているような磁壁移動による再生を行い、R
Fセンサ515の出力を信号再生回路503内のアンプ
516で差動検出することにより立ち上がり、立ち下が
りの急峻な再生信号が得られ、この再生信号をイコライ
ザー517でイコライザーをかけ、コンパレータ518
で2値化し、更に、1−7RLLデコーダ519で復調
することにより再生データの生成を行った。再生パワー
は2.0mWとした。このように記録と再生を行った結
果、記録媒体501の最内周の記録半径位置23.72
mmから最外周の記録半径位置41.00mmまですべ
ての領域で記録レーザパワー、記録磁界強度、再生レー
ザパワー、イコライザー517の特性等を何等変更する
ことなく、良好に記録、再生できることを確認できた。
【0026】(実施例2)次に、各ゾーンの境界部分に
トラッキング用の案内溝のみが形成され、セクタが配置
されていないバッファトラックを1トラック設け、他は
実施例1と同様の光情報記録媒体を作製した。この記録
媒体に図5に示す記録再生装置を用いて、信号の記録と
再生を行ったところ、同様に記録レーザパワー、記録磁
界強度、再生レーザパワー、イコライザー517の特性
等を何等変更することなく、媒体の半径23.72mm
から半径41.00mmまですべての領域で良好に情報
の記録再生ができることを確認できた。更に、実施例1
の媒体では、ヘッダー情報部に記録されたピットからの
クロストークがユーザデータ部の信号再生に悪影響を与
えてしまうトラックが、各ゾーンの境界部分に2トラッ
クづつ存在していたのに対し、実施例2の媒体ではヘッ
ダー情報部に記録されたピットからのクロストークがユ
ーザデータ部の信号再生に悪影響を与えてしまうトラッ
クはバッファトラックの1トラックのみとなるため、デ
ィスクの記録領域の利用効率を向上することができる。
トラッキング用の案内溝のみが形成され、セクタが配置
されていないバッファトラックを1トラック設け、他は
実施例1と同様の光情報記録媒体を作製した。この記録
媒体に図5に示す記録再生装置を用いて、信号の記録と
再生を行ったところ、同様に記録レーザパワー、記録磁
界強度、再生レーザパワー、イコライザー517の特性
等を何等変更することなく、媒体の半径23.72mm
から半径41.00mmまですべての領域で良好に情報
の記録再生ができることを確認できた。更に、実施例1
の媒体では、ヘッダー情報部に記録されたピットからの
クロストークがユーザデータ部の信号再生に悪影響を与
えてしまうトラックが、各ゾーンの境界部分に2トラッ
クづつ存在していたのに対し、実施例2の媒体ではヘッ
ダー情報部に記録されたピットからのクロストークがユ
ーザデータ部の信号再生に悪影響を与えてしまうトラッ
クはバッファトラックの1トラックのみとなるため、デ
ィスクの記録領域の利用効率を向上することができる。
【0027】(実施例3)次に、実施例1と同じフォー
マットのポリカーボネート製の基板を作製した。図4は
セクタの構造を示す。各セクタはピットによってヘッダ
ー情報が記録された71バイトの長さのヘッダー情報部
と、ユーザがデータを記録するための4980バイトの
ユーザデータ部とから成っている。ヘッダー情報部、ユ
ーザデータ部ともに変調コードには1−7RLLを用い
ている。このセクタをギャップを挟んでスパイラル状に
連続してディスクに形成し、ギャップの部分にはトラッ
キング用の案内溝のみを形成した。
マットのポリカーボネート製の基板を作製した。図4は
セクタの構造を示す。各セクタはピットによってヘッダ
ー情報が記録された71バイトの長さのヘッダー情報部
と、ユーザがデータを記録するための4980バイトの
ユーザデータ部とから成っている。ヘッダー情報部、ユ
ーザデータ部ともに変調コードには1−7RLLを用い
ている。このセクタをギャップを挟んでスパイラル状に
連続してディスクに形成し、ギャップの部分にはトラッ
キング用の案内溝のみを形成した。
【0028】トラックピッチは0.9μmとした。ま
た、表2に示すようにディスクは使用領域をゾーン0か
らゾーン10の11のゾーンに分け、最内周部のゾーン
0には一周当り15のセクタを配置し、最外周部のゾー
ン10には一周当り25のセクタを配置している。各ゾ
ーン内では、セクタの長さは同一とし、外周部に行くほ
どセクタ間のギャップの幅を広くして、隣接するトラッ
ク間でセクタが並列となるようにセクタの配置を調節し
ている。また、ユーザデータ部の線記録密度はヘッダー
情報部の線記録密度の4倍としている。更に、表2には
各ゾーンの半径位置、一周当りのセクタ数、各ゾーンの
セクタの長さ、各ゾーンのセクタ間のギャップの長さ、
ヘッダー情報部の線記録密度及びユーザデータ部の線記
録密度を示している。
た、表2に示すようにディスクは使用領域をゾーン0か
らゾーン10の11のゾーンに分け、最内周部のゾーン
0には一周当り15のセクタを配置し、最外周部のゾー
ン10には一周当り25のセクタを配置している。各ゾ
ーン内では、セクタの長さは同一とし、外周部に行くほ
どセクタ間のギャップの幅を広くして、隣接するトラッ
ク間でセクタが並列となるようにセクタの配置を調節し
ている。また、ユーザデータ部の線記録密度はヘッダー
情報部の線記録密度の4倍としている。更に、表2には
各ゾーンの半径位置、一周当りのセクタ数、各ゾーンの
セクタの長さ、各ゾーンのセクタ間のギャップの長さ、
ヘッダー情報部の線記録密度及びユーザデータ部の線記
録密度を示している。
【0029】
【表2】
【0030】この基板に特開平5−81717号公報に
記載されているように、再生時のレーザ光照射によりあ
る温度以上となった領域でのみ再生層の磁化が面内磁化
から垂直磁化に移行し、垂直磁化に移行した部分でのみ
予め記録保持層に記録された信号が再生層に転写し、あ
る温度以下の領域では面内磁化の再生層が等価的なマス
クと等価な働きをし、超解像再生が可能となる光磁気記
録膜を積層した。またポリカーボネート製の透明基板上
に光透過層、再生層、記録層、保護層を順次積層し、最
後に保護層として紫外線硬化樹脂をスピンコートにより
塗布してから紫外線を照射して硬化させて、実施例3の
光情報記録媒体を作製した。
記載されているように、再生時のレーザ光照射によりあ
る温度以上となった領域でのみ再生層の磁化が面内磁化
から垂直磁化に移行し、垂直磁化に移行した部分でのみ
予め記録保持層に記録された信号が再生層に転写し、あ
る温度以下の領域では面内磁化の再生層が等価的なマス
クと等価な働きをし、超解像再生が可能となる光磁気記
録膜を積層した。またポリカーボネート製の透明基板上
に光透過層、再生層、記録層、保護層を順次積層し、最
後に保護層として紫外線硬化樹脂をスピンコートにより
塗布してから紫外線を照射して硬化させて、実施例3の
光情報記録媒体を作製した。
【0031】再生層はキュリー温度が高く、室温とキュ
リー温度の間に補償温度を有し、室温で面内磁化を示す
一方、光ビームの照射により所定温度以上に温度が上昇
すると垂直に移行する磁化膜で、GdFeCo(膜厚4
0nm)で形成した。再生層の補償温度は100℃、キ
ュリー温度は300℃以上とした。記録層は垂直磁気異
方性が大きく、微小な磁区を安定に保持することが必要
なため、TbFeCo(膜厚80nm)で形成し、キュ
リー温度は230℃、保磁力は15キロエルステッド以
上にした。また、光透過層及び保護層はSiNで形成し
た。
リー温度の間に補償温度を有し、室温で面内磁化を示す
一方、光ビームの照射により所定温度以上に温度が上昇
すると垂直に移行する磁化膜で、GdFeCo(膜厚4
0nm)で形成した。再生層の補償温度は100℃、キ
ュリー温度は300℃以上とした。記録層は垂直磁気異
方性が大きく、微小な磁区を安定に保持することが必要
なため、TbFeCo(膜厚80nm)で形成し、キュ
リー温度は230℃、保磁力は15キロエルステッド以
上にした。また、光透過層及び保護層はSiNで形成し
た。
【0032】次に、実施例1と同様に図5に示す記録再
生装置を用いて、実施例3の光磁気情報記録媒体に信号
の記録と再生を行った。この時は、光情報記録媒体をス
ピンドルモータによって4m/sの線速度一定で回転さ
せながら、磁界変調方式によって情報を記録し、その後
記録した信号を再生した。記録時の記録レーザパワーは
7mW、記録磁界強度は250エルステッドとし、再生
時の再生レーザパワーは2.5mWとした。この場合
も、記録レーザパワー、記録磁界強度、再生レーザパワ
ー、イコライザーの特性等を何等変更することなく、半
径23.72mmから半径41.00mmまですべての
領域で良好に情報の記録再生できることを確認できた。
生装置を用いて、実施例3の光磁気情報記録媒体に信号
の記録と再生を行った。この時は、光情報記録媒体をス
ピンドルモータによって4m/sの線速度一定で回転さ
せながら、磁界変調方式によって情報を記録し、その後
記録した信号を再生した。記録時の記録レーザパワーは
7mW、記録磁界強度は250エルステッドとし、再生
時の再生レーザパワーは2.5mWとした。この場合
も、記録レーザパワー、記録磁界強度、再生レーザパワ
ー、イコライザーの特性等を何等変更することなく、半
径23.72mmから半径41.00mmまですべての
領域で良好に情報の記録再生できることを確認できた。
【0033】図7は本発明の光情報記録媒体の他の実施
形態を示す平面図である。図7では記録媒体1の全記録
領域を1つのゾーンとし、各ゾーンの境界にギャップ2
が設けられている。記録媒体1はこのギャップ2により
複数のブロック3に分割されている。ギャップ2は外周
ほど幅が広くなっていて、ギャップ2で挟まれた各ブロ
ック3ではセクタの長さは同一で、且つ、隣接するトラ
ック間ではセクタは並列に配置されている。
形態を示す平面図である。図7では記録媒体1の全記録
領域を1つのゾーンとし、各ゾーンの境界にギャップ2
が設けられている。記録媒体1はこのギャップ2により
複数のブロック3に分割されている。ギャップ2は外周
ほど幅が広くなっていて、ギャップ2で挟まれた各ブロ
ック3ではセクタの長さは同一で、且つ、隣接するトラ
ック間ではセクタは並列に配置されている。
【0034】また、このギャップ2で挟まれたブロック
3の構成は図2と同様であり、各セクタの先頭位置にヘ
ッダー情報部5が設けられ、それに続いてデータを記録
再生するユーザデータ部6が設けられている。このよう
な構成であっても、記録容量は少なくなるものの、セク
タの長さが同一で、隣接するトラック間でセクタが並列
に配置されているため、ヘッダー情報部からのクロスト
ーク信号がユーザデータ部に漏れ込むことはない。ま
た、セクタの長さが内周部と外周部でほぼ同じであるた
め、記録マークの長さは半径位置によらず一定となり、
再生信号処理を簡便に行うことができる。
3の構成は図2と同様であり、各セクタの先頭位置にヘ
ッダー情報部5が設けられ、それに続いてデータを記録
再生するユーザデータ部6が設けられている。このよう
な構成であっても、記録容量は少なくなるものの、セク
タの長さが同一で、隣接するトラック間でセクタが並列
に配置されているため、ヘッダー情報部からのクロスト
ーク信号がユーザデータ部に漏れ込むことはない。ま
た、セクタの長さが内周部と外周部でほぼ同じであるた
め、記録マークの長さは半径位置によらず一定となり、
再生信号処理を簡便に行うことができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録媒体の半径位置によらずセクタの長さを略同一とし、
且つ、隣接するトラック間でセクタを並列に配置してい
るので、記録媒体の半径位置によって再生信号の周波数
特性が変化せず、再生信号の処理回路を簡単化すること
ができる。また、ヘッダー情報部からのクロストークが
ユーザデータ部に漏れ込むことがなく、情報の再生を正
確に行うことができる。更に、超解像再生が可能な媒体
に用いる場合は、複雑な光ビーム強度の制御が不要とな
り、超解像再生媒体に好適に用いることができる。
録媒体の半径位置によらずセクタの長さを略同一とし、
且つ、隣接するトラック間でセクタを並列に配置してい
るので、記録媒体の半径位置によって再生信号の周波数
特性が変化せず、再生信号の処理回路を簡単化すること
ができる。また、ヘッダー情報部からのクロストークが
ユーザデータ部に漏れ込むことがなく、情報の再生を正
確に行うことができる。更に、超解像再生が可能な媒体
に用いる場合は、複雑な光ビーム強度の制御が不要とな
り、超解像再生媒体に好適に用いることができる。
【図1】本発明の光情報記録媒体の一実施形態を示す平
面図である。
面図である。
【図2】図1の記録媒体の一部を拡大して示す図であ
る。
る。
【図3】図1の記録媒体を作製するのに用いるフォトレ
ジスト原盤露光装置を示す図である。
ジスト原盤露光装置を示す図である。
【図4】セクタ構造の一例を示す図である。
【図5】図1の記録媒体に情報を記録・再生する記録再
生装置の例を示すブロック図である。
生装置の例を示すブロック図である。
【図6】セクタ構造の他の例を示す図である。
【図7】本発明の光情報記録媒体の他の実施形態を示す
平面図である。
平面図である。
1 光情報記録媒体 2 ギャップ 3 ブロック 4 トラック 5 ヘッダー情報部 6 ユーザデータ部
Claims (5)
- 【請求項1】 複数のトラックがスパイラル状又は同心
円状に形成されたディスク状の光情報記録媒体におい
て、各々のトラックはギャップによって複数のセクタに
分割され、前記ギャップの幅を外周ほど広く形成するこ
とにより、セクタの長さが略同一で、且つ、隣接するト
ラック間でセクタが並列に配置されていることを特徴と
する光情報記録媒体。 - 【請求項2】 複数のトラックがスパイラル状又は同心
円状に形成され、情報記録領域が半径方向に複数のゾー
ンに分割されたディスク状の光情報記録媒体において、
各々のゾーンはギャップによって複数のブロックに分割
され、前記ギャップの幅を外周ほど広く形成することに
より、同一のブロック内でセクタの長さが略同一で、且
つ、隣接するトラック間でセクタが並列に配置されてい
ることを特徴とする光情報記録媒体。 - 【請求項3】 前記ゾーン間にバッファトラックを設け
たことを特徴とする請求項2に記載の光情報記録媒体。 - 【請求項4】 前記セクタの先頭位置にセクタを識別す
るためのヘッダー情報がピットにより記録されているこ
とを特徴とする請求項1、2に記載の光情報記録媒体。 - 【請求項5】 前記セクタの情報を記録する領域は、超
解像再生が可能な記録層から成ることを特徴とする請求
項1、2に記載の光情報記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26068199A JP2001084598A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26068199A JP2001084598A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 光情報記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001084598A true JP2001084598A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17351307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26068199A Pending JP2001084598A (ja) | 1999-09-14 | 1999-09-14 | 光情報記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001084598A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1260980A3 (en) * | 2001-05-14 | 2003-08-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Information storage medium, information recording method, and information recording/reproduction apparatus |
JP2009104686A (ja) * | 2007-10-22 | 2009-05-14 | Hitachi Ltd | 光ディスク媒体、情報記録方法及び光ディスクドライブ |
-
1999
- 1999-09-14 JP JP26068199A patent/JP2001084598A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1260980A3 (en) * | 2001-05-14 | 2003-08-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Information storage medium, information recording method, and information recording/reproduction apparatus |
US7075877B2 (en) | 2001-05-14 | 2006-07-11 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Information storage medium, information recording method, and information recording/reproduction apparatus |
US7301878B2 (en) | 2001-05-14 | 2007-11-27 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Information storage medium, information recording method, and information recording/reproduction apparatus |
US7336594B2 (en) | 2001-05-14 | 2008-02-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Information storage medium, information recording method, and information recording/reproduction apparatus |
US7336593B2 (en) | 2001-05-14 | 2008-02-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Information storage medium, information recording method, and information recording/reproduction apparatus |
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