JP2001081034A - 動物用抗原虫剤 - Google Patents
動物用抗原虫剤Info
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- JP2001081034A JP2001081034A JP2000202732A JP2000202732A JP2001081034A JP 2001081034 A JP2001081034 A JP 2001081034A JP 2000202732 A JP2000202732 A JP 2000202732A JP 2000202732 A JP2000202732 A JP 2000202732A JP 2001081034 A JP2001081034 A JP 2001081034A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】養殖産業における原虫感染症の中には、十分な
効果を示す治療薬がないもの、治療薬に対する耐性原虫
の出現、治療薬の安全性や肉への残留性等が問題となっ
ているものもあり、これらの問題を解決する更に有効な
薬剤の提供。 【解決手段】 ホスミドマイシン又ははその塩からな
る、陸上動物におけるコクシジウム症、トキソプラズマ
症、バベシア症及びタイレリア症、魚類における白点
病、ウナギにおけるべこ病、ブリ、マダイ及びトラフグ
におけるクドア症の予防又は治療剤。ホスミドマイシン
は、公知化合物の3−(N−ホルミル−N−ヒドロキシ
アミノ)プロピルホスホン酸のことであり、各種病原細
菌に対して抗菌作用を有することが知られている。
効果を示す治療薬がないもの、治療薬に対する耐性原虫
の出現、治療薬の安全性や肉への残留性等が問題となっ
ているものもあり、これらの問題を解決する更に有効な
薬剤の提供。 【解決手段】 ホスミドマイシン又ははその塩からな
る、陸上動物におけるコクシジウム症、トキソプラズマ
症、バベシア症及びタイレリア症、魚類における白点
病、ウナギにおけるべこ病、ブリ、マダイ及びトラフグ
におけるクドア症の予防又は治療剤。ホスミドマイシン
は、公知化合物の3−(N−ホルミル−N−ヒドロキシ
アミノ)プロピルホスホン酸のことであり、各種病原細
菌に対して抗菌作用を有することが知られている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陸上動物における
コクシジウム症、トキソプラズマ症、バベシア症および
タイレリア症、魚類における白点病、ウナギにおけるべ
こ病、ブリ、マダイおよびトラフグにおけるクドア症の
予防または治療のためのホスミドマイシンまたはその塩
の新規な用途を提供するものである。さらに、本発明
は、ホスミドマイシンまたはその塩を陸上動物または魚
類に投与することよりなる、陸上動物におけるコクシジ
ウム症、トキソプラズマ症、バベシア症およびタイレリ
ア症、魚類における白点病、ウナギにおけるべこ病、ブ
リ、マダイおよびトラフグにおけるクドア症の予防また
は治療方法を提供するものである。さらにまた、本発明
は、ホスミドマイシンまたはその塩よりなる、陸上動物
におけるコクシジウム症、トキソプラズマ症、バベシア
症およびタイレリア症、魚類における白点病、ウナギに
おけるべこ病、ブリ、マダイおよびトラフグにおけるク
ドア症の予防薬または治療薬を提供するものであり、動
物用医薬品の分野で有用である。
コクシジウム症、トキソプラズマ症、バベシア症および
タイレリア症、魚類における白点病、ウナギにおけるべ
こ病、ブリ、マダイおよびトラフグにおけるクドア症の
予防または治療のためのホスミドマイシンまたはその塩
の新規な用途を提供するものである。さらに、本発明
は、ホスミドマイシンまたはその塩を陸上動物または魚
類に投与することよりなる、陸上動物におけるコクシジ
ウム症、トキソプラズマ症、バベシア症およびタイレリ
ア症、魚類における白点病、ウナギにおけるべこ病、ブ
リ、マダイおよびトラフグにおけるクドア症の予防また
は治療方法を提供するものである。さらにまた、本発明
は、ホスミドマイシンまたはその塩よりなる、陸上動物
におけるコクシジウム症、トキソプラズマ症、バベシア
症およびタイレリア症、魚類における白点病、ウナギに
おけるべこ病、ブリ、マダイおよびトラフグにおけるク
ドア症の予防薬または治療薬を提供するものであり、動
物用医薬品の分野で有用である。
【0002】
【従来の技術】本発明で使用するホスミドマイシンは、
公知化合物3−(N−ホルミル−N−ヒドロキシアミ
ノ)プロピルホスホン酸のことであり、各種病原細菌に
対して抗菌作用を有することが知られている(例えば、
特開昭53−40720号公報参照)。
公知化合物3−(N−ホルミル−N−ヒドロキシアミ
ノ)プロピルホスホン酸のことであり、各種病原細菌に
対して抗菌作用を有することが知られている(例えば、
特開昭53−40720号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】家畜および家禽におけ
る原虫感染症のコクシジウム症、バベシア症およびタイ
レリア症は、畜産業が直面する重要な病気である。ま
た、家畜や犬猫のトキソプラズマ症は、肉の生産性に影
響するだけでなく、ヒトへの感染も問題となっている。
魚類の原虫感染症では、白点病、ウナギのべこ病および
ブリ、マダイおよびトラフグのクドア症があり、養殖産
業への被害は大きい。これらの原虫感染症の中には、十
分な効果を示す治療薬がないもの、治療薬に対する耐性
原虫の出現、治療薬の安全性や肉への残留性等が問題と
なっているものもあり、これらの問題を解決する更に有
効な薬剤が切望されている。
る原虫感染症のコクシジウム症、バベシア症およびタイ
レリア症は、畜産業が直面する重要な病気である。ま
た、家畜や犬猫のトキソプラズマ症は、肉の生産性に影
響するだけでなく、ヒトへの感染も問題となっている。
魚類の原虫感染症では、白点病、ウナギのべこ病および
ブリ、マダイおよびトラフグのクドア症があり、養殖産
業への被害は大きい。これらの原虫感染症の中には、十
分な効果を示す治療薬がないもの、治療薬に対する耐性
原虫の出現、治療薬の安全性や肉への残留性等が問題と
なっているものもあり、これらの問題を解決する更に有
効な薬剤が切望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、驚くべき
ことにホスミドマイシンが陸上動物におけるコクシジウ
ム症、トキソプラズマ症、バベシア症およびタイレリア
症、魚類における白点病、ウナギにおけるべこ病、ブ
リ、マダイおよびトラフグにおけるクドア症の予防また
は治療に有用であることを見出し、本発明に到達した。
ことにホスミドマイシンが陸上動物におけるコクシジウ
ム症、トキソプラズマ症、バベシア症およびタイレリア
症、魚類における白点病、ウナギにおけるべこ病、ブ
リ、マダイおよびトラフグにおけるクドア症の予防また
は治療に有用であることを見出し、本発明に到達した。
【0005】本発明で、陸上動物におけるコクシジウム
症、トキソプラズマ症、バベシア症およびタイレリア
症、魚類における白点病、ウナギにおけるべこ病、ブ
リ、マダイおよびトラフグにおけるクドア症の予防また
は治療に対する有効成分として使用する化合物は、ホス
ミドマイシンまたはその塩である。その塩類としては、
例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マ
グネシウム塩、アルミニウム塩、アンモニウム塩、トリ
エチルアミン塩、エタノールアミン塩、ジシクロヘキシ
ルアミン塩、エチレンジアミン塩、N.N’−ジベンジ
ルエチレンジアミン塩等の無機または有機塩基との塩
類、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸との塩類が挙げら
れ、製薬学的におよび薬理学的に許容されうる塩であ
る。
症、トキソプラズマ症、バベシア症およびタイレリア
症、魚類における白点病、ウナギにおけるべこ病、ブ
リ、マダイおよびトラフグにおけるクドア症の予防また
は治療に対する有効成分として使用する化合物は、ホス
ミドマイシンまたはその塩である。その塩類としては、
例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マ
グネシウム塩、アルミニウム塩、アンモニウム塩、トリ
エチルアミン塩、エタノールアミン塩、ジシクロヘキシ
ルアミン塩、エチレンジアミン塩、N.N’−ジベンジ
ルエチレンジアミン塩等の無機または有機塩基との塩
類、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸との塩類が挙げら
れ、製薬学的におよび薬理学的に許容されうる塩であ
る。
【0006】本発明のホスミドマイシンまたはその塩
は、そのまま陸上動物または魚類に投与することもでき
るが、あるいは混合物として、好ましくは製薬学的にお
よび薬理学的に許容される賦形剤または担体との混合物
として投与することができる。本発明の動物用医薬品組
成物は、例えば固形、半固形または液状の製剤の形で使
用することができ、この製剤は、経口的または外用、静
脈内、筋肉内等の非経口的適用に適する有機または無機
の担体または賦形剤との混合物中に、ホスミドマイシン
またはその塩を有効成分として含有するものである。上
記有効成分は、例えば、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、細
粒剤、プレミックス、カプセル剤、液剤、乳剤、懸濁剤
等の経口剤、注射剤、点滴剤、坐剤、軟膏剤、硬膏剤、
貼付剤、エアゾール等の非経口剤として使用でき、通常
の無毒性で製薬学的におよび薬理学的に許容される担体
とともに製剤化することができる。
は、そのまま陸上動物または魚類に投与することもでき
るが、あるいは混合物として、好ましくは製薬学的にお
よび薬理学的に許容される賦形剤または担体との混合物
として投与することができる。本発明の動物用医薬品組
成物は、例えば固形、半固形または液状の製剤の形で使
用することができ、この製剤は、経口的または外用、静
脈内、筋肉内等の非経口的適用に適する有機または無機
の担体または賦形剤との混合物中に、ホスミドマイシン
またはその塩を有効成分として含有するものである。上
記有効成分は、例えば、錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、細
粒剤、プレミックス、カプセル剤、液剤、乳剤、懸濁剤
等の経口剤、注射剤、点滴剤、坐剤、軟膏剤、硬膏剤、
貼付剤、エアゾール等の非経口剤として使用でき、通常
の無毒性で製薬学的におよび薬理学的に許容される担体
とともに製剤化することができる。
【0007】使用できる担体としては、水、グルコー
ス、ラクトース、アカシアゴム、ゼラチン、マンニトー
ル、デンプン、セルロース、メチルセルロース、トリケ
イ酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タル
ク、ケラチン、コロイド状シリカ、尿素、アルギン酸お
よびその他の、製剤を製造する際の使用に適する固形、
半固形または液状の担体があり、さらに、補助剤、安定
化剤、粘稠化剤、着色料および香料が使用できる。
ス、ラクトース、アカシアゴム、ゼラチン、マンニトー
ル、デンプン、セルロース、メチルセルロース、トリケ
イ酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タル
ク、ケラチン、コロイド状シリカ、尿素、アルギン酸お
よびその他の、製剤を製造する際の使用に適する固形、
半固形または液状の担体があり、さらに、補助剤、安定
化剤、粘稠化剤、着色料および香料が使用できる。
【0008】餌料に混合して投与するときは、とうもろ
こし粉、小麦粉、大豆粕、魚粉、ビタミン等を主成分と
する配合飼料、魚ミンチ(例えば、サバ、イワシ、イカ
ナゴ等のミンチ)等の生餌または配合飼料と魚ミンチを
混合して得られる餌料(モイストペレット、ドライペレ
ット)に、ホスミドマイシンまたはその塩を直接または
上記種々の剤型としたものを添加して投与する。
こし粉、小麦粉、大豆粕、魚粉、ビタミン等を主成分と
する配合飼料、魚ミンチ(例えば、サバ、イワシ、イカ
ナゴ等のミンチ)等の生餌または配合飼料と魚ミンチを
混合して得られる餌料(モイストペレット、ドライペレ
ット)に、ホスミドマイシンまたはその塩を直接または
上記種々の剤型としたものを添加して投与する。
【0009】本発明のホスミドマイシンまたはその塩
は、疾病の進行または病状に対する所望の効果を得るの
に十分な有効量を動物用医薬品組成物中に含有させる。
さらに、この組成物は単独でまたは他の抗生物質等の他
の薬剤との合剤としても使用することができる。
は、疾病の進行または病状に対する所望の効果を得るの
に十分な有効量を動物用医薬品組成物中に含有させる。
さらに、この組成物は単独でまたは他の抗生物質等の他
の薬剤との合剤としても使用することができる。
【0010】この組成物を陸上動物または魚類に適用す
るには、経口投与または静脈内投与、筋肉内投与、皮下
・皮内投与、外用投与、経粘膜投与、直腸投与等の非経
口投与により使用することができるが、陸上動物には飼
料添加または飲水添加が、魚類には生餌または配合飼料
あるいはその混合物に添加するか組成物を含有する飼育
水に浸漬するのが好ましい。治療上有効なホスミドマイ
シンまたはその塩の投与量は、疾病の種類、投与形態、
治療対象となる動物種、個々の体重および状態により異
なるが、通常1回1〜100mg/kgの割合で投与さ
れる。また、飼料や飲水に添加して投与するときの添加
濃度は通常1〜1000ppmである。魚類を浸漬させ
て投与するときの飼育水中への添加濃度は通常0.00
1〜1000ppmである。
るには、経口投与または静脈内投与、筋肉内投与、皮下
・皮内投与、外用投与、経粘膜投与、直腸投与等の非経
口投与により使用することができるが、陸上動物には飼
料添加または飲水添加が、魚類には生餌または配合飼料
あるいはその混合物に添加するか組成物を含有する飼育
水に浸漬するのが好ましい。治療上有効なホスミドマイ
シンまたはその塩の投与量は、疾病の種類、投与形態、
治療対象となる動物種、個々の体重および状態により異
なるが、通常1回1〜100mg/kgの割合で投与さ
れる。また、飼料や飲水に添加して投与するときの添加
濃度は通常1〜1000ppmである。魚類を浸漬させ
て投与するときの飼育水中への添加濃度は通常0.00
1〜1000ppmである。
【0011】本発明のホスミドマイシンまたはその塩お
よびその組成物は、アイメリア・テネラ(Eimeria tene
lla)等による鶏、牛、羊、豚および犬猫等のコクシジ
ウム症;トキソプラズマ・ゴンディー(Toxoplasma gon
dii)による羊、豚および犬猫等のトキソプラズマ症;
バベシア・オバータ(Babesia ovata)等による牛、馬
および犬等のバベシア症;タイレリア・サーゲンチ(Th
eileria sergenti)等による牛および水牛のタイレリア
症;ヘテロスポリス・アングイラルム(Heterosporis a
nguillarum)によるウナギのべこ病;クドア・アマミエ
ンシス(Kudoa amamiensis)等によるブリ、マダイおよ
びトラフグのクドア症;クリプトカリオン・イリタンス
(Cryptocaryon irritans)およびイクチオフチリウス
・マルチフィリス(Ichthyophthirius multifiliis)に
よる海水魚および淡水魚の白点病;等の治療または予防
に有用である。
よびその組成物は、アイメリア・テネラ(Eimeria tene
lla)等による鶏、牛、羊、豚および犬猫等のコクシジ
ウム症;トキソプラズマ・ゴンディー(Toxoplasma gon
dii)による羊、豚および犬猫等のトキソプラズマ症;
バベシア・オバータ(Babesia ovata)等による牛、馬
および犬等のバベシア症;タイレリア・サーゲンチ(Th
eileria sergenti)等による牛および水牛のタイレリア
症;ヘテロスポリス・アングイラルム(Heterosporis a
nguillarum)によるウナギのべこ病;クドア・アマミエ
ンシス(Kudoa amamiensis)等によるブリ、マダイおよ
びトラフグのクドア症;クリプトカリオン・イリタンス
(Cryptocaryon irritans)およびイクチオフチリウス
・マルチフィリス(Ichthyophthirius multifiliis)に
よる海水魚および淡水魚の白点病;等の治療または予防
に有用である。
【0012】本発明の有用性を示すための代表的な評価
法および効果を以下に示す。 1.コクシジウム症に対する評価法 鶏(チャンキー種ブロイラー雄の8日齢ヒナ)を、無感
染無投薬群、感染無投薬群、感染投薬群に1群10羽ず
つで群分けする。投薬群では、感染2日前から試験終了
時まで所定濃度の被験化合物を含む粉末飼料(ブロイラ
ー用前期飼料)を与えて投薬し、感染群の鶏にはアイメ
リア・テネラ(Eimeria tenella)の胞子形成完了新鮮
オーシスト約2万個/羽を経口接種(感染)する。感染
8日後の生存率、増体重、腸管病変値(角田の方法)お
よび糞中のオーシスト値(感染後7日および8日目に糞
中のオーシスト数を測定し、感染無投薬群に対する割合
から求める)からACI値(相対増体率+生存率−オー
シスト値−病変値)を算出して感染防御効果を評価す
る。ACI値による評価の目安は、120未満で効果無
し、120以上および150未満で弱い効果、150以
上および180未満で中等度の効果、180以上で強い
効果とする。
法および効果を以下に示す。 1.コクシジウム症に対する評価法 鶏(チャンキー種ブロイラー雄の8日齢ヒナ)を、無感
染無投薬群、感染無投薬群、感染投薬群に1群10羽ず
つで群分けする。投薬群では、感染2日前から試験終了
時まで所定濃度の被験化合物を含む粉末飼料(ブロイラ
ー用前期飼料)を与えて投薬し、感染群の鶏にはアイメ
リア・テネラ(Eimeria tenella)の胞子形成完了新鮮
オーシスト約2万個/羽を経口接種(感染)する。感染
8日後の生存率、増体重、腸管病変値(角田の方法)お
よび糞中のオーシスト値(感染後7日および8日目に糞
中のオーシスト数を測定し、感染無投薬群に対する割合
から求める)からACI値(相対増体率+生存率−オー
シスト値−病変値)を算出して感染防御効果を評価す
る。ACI値による評価の目安は、120未満で効果無
し、120以上および150未満で弱い効果、150以
上および180未満で中等度の効果、180以上で強い
効果とする。
【0013】2.飼料への添加によるコクシジウム症に
対する効果 上記評価法に示した方法に従って実施し、投薬群では飼
料にホスミドマイシンのモノナトリウム塩を150pp
m添加した。
対する効果 上記評価法に示した方法に従って実施し、投薬群では飼
料にホスミドマイシンのモノナトリウム塩を150pp
m添加した。
【表1】 表に示した通り、ホスミドマイシンのコクシジウム症に
対する効果が認められた。
対する効果が認められた。
【0014】3.トキソプラズマ症に対する評価法 マウスの腹腔内に、トキソプラズマ・ゴンディー(Toxo
plasma gondii)のタキゾアイト100個/匹を接種す
る。その後、30日間連続で1日1回、所定濃度の被験
化合物の水溶液を強制経口投与し、マウスの生死で感染
防御効果を評価する。
plasma gondii)のタキゾアイト100個/匹を接種す
る。その後、30日間連続で1日1回、所定濃度の被験
化合物の水溶液を強制経口投与し、マウスの生死で感染
防御効果を評価する。
【0015】4.白点病に対する評価法 金魚を実験水槽で飼育し、白点病が自然感染した金魚を
同一水槽内で飼育することによって感染させる。感染魚
を別々の水槽に群分けして、所定濃度の被験化合物を添
加した餌料を毎日与えて30日間飼育し、白点の生成、
感染魚の生死により感染防御効果を評価する。
同一水槽内で飼育することによって感染させる。感染魚
を別々の水槽に群分けして、所定濃度の被験化合物を添
加した餌料を毎日与えて30日間飼育し、白点の生成、
感染魚の生死により感染防御効果を評価する。
【0016】本発明を具体的に説明するために、以下に
実施例を示す。
実施例を示す。
【実施例1】 注射剤の調製 ホスミドマイシンのモノアンモニウム塩250mgを滅
菌アンプルに充填し密封する。使用時にこれに注射用蒸
留水2mlを加えて溶解して注射剤とする。
菌アンプルに充填し密封する。使用時にこれに注射用蒸
留水2mlを加えて溶解して注射剤とする。
【0017】
【実施例2】 錠剤の調製 ホスミドマイシンのモノナトリウム塩 200mg マンニトール 400mg デンプン 50mg ステアリン酸マグネシウム 10mg 上記の成分を混合し、常法により打錠して錠剤とした
後、必要に応じ常法により糖衣錠とする。
後、必要に応じ常法により糖衣錠とする。
【0018】
【実施例3】 カプセル剤の調製 ホスミドマイシンのモノカリウム塩 300mg ステアリン酸マグネシウム 15mg 上記の成分を混合し、これを通常の硬ゼラチンカプセル
に充填してカプセル剤とする。
に充填してカプセル剤とする。
【0019】
【実施例4】 飼料への添加 ホスミドマイシンのモノナトリウム塩1重量%と乳糖9
9重量%を混合して、100倍散を得る。得られた10
0倍散1gを鶏用または豚用粉末配合飼料999gと混
合し、化合物濃度10ppmになる添加飼料1kgを得
る。
9重量%を混合して、100倍散を得る。得られた10
0倍散1gを鶏用または豚用粉末配合飼料999gと混
合し、化合物濃度10ppmになる添加飼料1kgを得
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 ホスミドマイシンまたはその塩からな
る、陸上動物におけるコクシジウム症、トキソプラズマ
症、バベシア症およびタイレリア症、魚類における白点
病、ウナギにおけるべこ病、ブリ、マダイおよびトラフ
グにおけるクドア症の予防または治療剤。 - 【請求項2】 ホスミドマイシンまたはその塩の、陸上
動物におけるコクシジウム症、トキソプラズマ症、バベ
シア症およびタイレリア症、魚類における白点病、ウナ
ギにおけるべこ病、ブリ、マダイおよびトラフグにおけ
るクドア症の予防または治療のための使用。 - 【請求項3】 ホスミドマイシンまたはその塩を陸上動
物または魚類に投与することよりなる、陸上動物におけ
るコクシジウム症、トキソプラズマ症、バベシア症およ
びタイレリア症、魚類における白点病、ウナギにおける
べこ病、ブリ、マダイおよびトラフグにおけるクドア症
の予防または治療方法。 - 【請求項4】 ホスミドマイシンまたはその塩の、陸上
動物におけるコクシジウム症、トキソプラズマ症、バベ
シア症およびタイレリア症、魚類における白点病、ウナ
ギにおけるべこ病、ブリ、マダイおよびトラフグにおけ
るクドア症の予防薬または治療薬製造のための使用。 - 【請求項5】 ホスミドマイシンまたはその塩の、担体
または賦形剤との混合物よりなる、陸上動物におけるコ
クシジウム症、トキソプラズマ症、バベシア症およびタ
イレリア症、魚類における白点病、ウナギにおけるべこ
病、ブリ、マダイおよびトラフグにおけるクドア症の予
防または治療のための動物用医薬品組成物。 - 【請求項6】 ホスミドマイシンまたはその塩を担体ま
たは賦形剤と混合することを特徴とする請求項5記載の
動物用医薬品組成物の調製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000202732A JP2001081034A (ja) | 1999-07-09 | 2000-07-04 | 動物用抗原虫剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19569899 | 1999-07-09 | ||
JP11-195698 | 1999-07-09 | ||
JP2000202732A JP2001081034A (ja) | 1999-07-09 | 2000-07-04 | 動物用抗原虫剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001081034A true JP2001081034A (ja) | 2001-03-27 |
Family
ID=26509305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000202732A Pending JP2001081034A (ja) | 1999-07-09 | 2000-07-04 | 動物用抗原虫剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001081034A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011153103A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Univ Of Tokyo | 海産魚白点病予防治療剤 |
EP2404601A1 (en) * | 2010-07-06 | 2012-01-11 | BioAgency AG | New drug combinations for the treatment of Malaria |
CN104221995A (zh) * | 2013-06-20 | 2014-12-24 | 扬州大学 | 鸡柔嫩艾美尔球虫抗性综合选择指数选择育种方法 |
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