[go: up one dir, main page]

JP2001077320A - 不揮発性半導体メモリ装置及びその選別方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリ装置及びその選別方法

Info

Publication number
JP2001077320A
JP2001077320A JP25214599A JP25214599A JP2001077320A JP 2001077320 A JP2001077320 A JP 2001077320A JP 25214599 A JP25214599 A JP 25214599A JP 25214599 A JP25214599 A JP 25214599A JP 2001077320 A JP2001077320 A JP 2001077320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
evaluation
memory cell
capacitor
semiconductor memory
memory device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP25214599A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutoshi Masugi
泰俊 真杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP25214599A priority Critical patent/JP2001077320A/ja
Publication of JP2001077320A publication Critical patent/JP2001077320A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • For Increasing The Reliability Of Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強誘電体材料を用いた不揮発性記憶素子の特
性において、精度良く選別されたデータ保持寿命特性と
インプリント特性が抑制された特性を有する不揮発性記
憶素子とその選別方法が求められている。 【解決手段】 強誘電体材料をメモリセルに用いた不揮
発性半導体メモリ装置において、同一チップ内に構成さ
れるメモリセルと同工程を経て作成された複数の評価用
キャパシタセルを備え、該複数の評価用キャパシタセル
は前記メモリセルと同一面積または同一容量であり、前
記複数の評価用メモリセルに異なった電圧が階段状に印
加されることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置を
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性メモリの中
でも、特に強誘電体キャパシタをメモリセルに使用した
電気的に書き換え可能な不揮発性半導体メモリ装置(FR
AM)とその特性の選別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的に書き換えが可能な不揮発性記憶
素子として知られるEPROM、EEPROM、フラッ
シュEEPROMなどの半導体メモリ装置に要求される
特徴的な信頼性項目としてデータ書き換え可能回数とデ
ータ記憶保持特性がある。例として、EEPROMに代
表される不揮発性半導体メモリのデータ記憶保持特性を
評価するために実施するテストフローを図1に示す。始
めにベイク前試験T1として工程P1で各メモリセルに
特定の値を記録させた後、工程P2において無通電状態
で高温のオーブン等に放置する。(一般的には”ベイ
ク”と称する。)放置する温度、時間は各社独自の判定
基準で設定するが、一般的にはアーレニウスプロットを
用いた加速試験を用いて、加速係数を求め製品スペック
として保証している実使用温度、期間相当の記憶保持を
評価するために製品スペックより高温で、実使用でのデ
ータ保持保証期間に相当する時間の放置後、ベイク後試
験P3で放置前のデータが記憶されているか否かを検査
し、良品S1と不良品S2に分別するのが一般的であ
る。
【0003】一方、不揮発性半導体メモリとして強誘電
体メモリ(FRAMまたはFeRAM)は、低消費駆動、低電力
動作、高速書き込み、高書き換え耐性などの優れた特長
を潜在能力として持ち、EEPROMやフラッシュメモリと比
較して様々な優位性が示されている。反面、既存の不揮
発性メモリと比較して十分な信頼性が確保できていると
は言ない。強誘電体材料を用いた半導体デバイスの製造
工程においては他のシリコン系半導体デバイスの製造工
程以上に様々な要因により、プロセスの変動があり完全
に作り込む事は困難である。また、同一の製造工程を経
て作成されたウエハ、チップにおいても、ウエハ作成順
序やウエハの面内位置で得られる強誘電体キャパシタの
特性は微妙に変化する。そのため、製造後の検査、スク
リーニングは他の半導体素子以上に重要となる。加えて
記憶保持特性やデータ書き換え可能回数等については、
先にあげたEEPROMなどの不揮発性メモリの場合と比較し
て、その特性劣化のメカニズムについて十分な理論的解
決が得られておらず、各社それぞれのモデルを想定し、
評価を行っているのが現状である。
【0004】製造工程におけるプロセス変動を知るため
の一般的な方法としては、通常ウエハ内にあらかじめ作
られた各種評価用のテストパターン(TEG:Test Ele
mentGroup)を評価することにより、ウエハ面内の中
心、周囲数点の特性変動を見ることが可能である。これ
によりプロセスの変動や異常を早期に発見し、製造工程
にフィードバックをかけることが行われている。しかし
ながら、ウエハ全体にある個々のチップが持つ強誘電体
膜の特性を、これらウエハ面内数点(通常は3〜9点)
のTEGの特性評価で判断するにはウエハ全面に均一な
性能の膜を形成し、さらに維持しなければならず、現在
の強誘電体の成膜技術上非常に難しい。そのため特開平
5-243359号公報においてはウエハ内の各ダイ上にテスト
構成体を形成しこの強誘電体構成要素のアナログテスト
を実施し、そのテスト結果より強誘電体構成要素の疲労
及び経時変化特性を外挿する方法が示されている。
【0005】しかし、一般的な半導体記憶素子において
はデジタル信号処理を行うため、使用されるLSIテス
ターはデジタルテスターまたはメモリテスタが一般的で
あるため強誘電体の特性をアナログテストするために
は、半導体記憶素子用テスタ以外に別のテストを行わな
ければならず、テストコスト、テスト時間が増加する欠
点がある。また、アナログテストを行うためには評価に
十分な精度が得られるような強誘電体キャパシタ容量が
必要となり、この場合実デバイスを構成しているメモリ
セルのキャパシタ容量、サイズともに大きく異なり、実
際にメモリセルを形成しているサイズのキャパシタの十
分な検証が出来ないと言う欠点がある。
【0006】また、特開平8-130262号公報においては不
揮発性半導体メモリにおいて実機用メモリセル(ここで
は実際に使用されるメモリセルの事)と同様な工程で製
造される評価用メモリセルを備えたダイを作成し、評価
用メモリセルに繰り返し書き換え試験を行う事で書き換
え特性や繰り返し書き換え後の電荷保持特性を評価する
方法が記述されているが、用途としてはフラッシュEE
PROMなどに代表されるトランジスタの閾値の変動に
よるデータ判定方法を用いる不揮発性記憶素子に限定さ
れるため、強誘電体キャパシタの分極反転を利用する記
憶素子については利用できなかった。また、評価用メモ
リセルはあくまで実機用メモリセルと同じ構成のため、
得られるデータは実機用メモリセルのそれと同じである
ため評価に要する時間は実機用メモリセルと同じだけか
かり、得られる評価内容は限られてしまう。
【0007】更に、強誘電体材料を用いた記憶素子に
は、前述のデータ保持寿命、書き換え回数以外に、イン
プリント(擦り込み)といわれる他の不揮発性記憶素子
にない固有の特性不良がある。これは新データを書き込
んでも古いデータの癖が残る現象で、同一データを長く
保持した後それとは逆のデータ(ここでは1/0の二値
で示す)を書き込んだときに前のデータが癖として残っ
ているために、読み込んだ逆データが正確に記憶されな
い不良である。このインプリントは加熱や同一極性の各
波形電圧の連続印加で加速されるため、記憶保持特性に
関するスクリーニングを実施することにより、同時にそ
の作用を受ける。つまり、データ保持特性を評価するた
めにウエハ/チップの状態で、データ書き込み後の高温
放置(保管)試験を実施するが、この時に記憶保持特性
を評価すると同時に、インプリント現象を加速させ、強
誘電体メモリ自体に悪影響を与えてしまう問題がある。
【0008】データ記憶特性の劣化に関する活性化エネ
ルギーをEa(R)、インプリント特性に関する活性化
エネルギーをEa(I)と表すと、これらの値は使用する
強誘電体材料の種類や製造プロセスによって差が生じ
る。今、Ea(R)>Ea(I)の場合、データ記憶保持試験
におけるベイク温度を上げることにより短時間に効率よ
くデータ記憶保持に影響を与える不良原因を発見、選別
することが可能であるが、Ea(R)≦Ea(I)の場合、
ベイク温度を上げることでデータ記憶保持特性の選別時
にインプリントを助長させる事になり、その場合、比較
的低いベイク温度で長時間の判定試験行うほうがインプ
リント現象を防ぐためには望ましい。この様に強誘電体
材料を用いた不揮発性半導体記憶素子の信頼性評価にお
いては従来の信頼性スペックを十分満たすだけのストレ
スを与える加速試験方法では同時に異なる要因により信
頼性を低下させる恐れがあるため、必要最低限の加速試
験にて信頼性評価および寿命予測する必要性がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、強誘電体材
料を用いた不揮発性記憶素子の信頼性に関する基本特性
として特に重要なチップのデータ保持寿命について精度
良く評価し、かつ、同時に生じてしまうインプリントを
最小限に抑え、かつ、効率的に低コスト、短時間で評
価、保証する不揮発性半導体メモリ装置とその選別方法
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の様な
問題を解決するために強誘電体膜が持つ分極反転特性と
データ記憶保持特性やインプリント特性について数多く
の評価、研究を重ねた結果、強誘電体膜中の自発分極は
外部電界により反転するが、膜内の分極成分は強誘電体
膜の界面や内部構造の不均一性の影響により、その印加
する電界強度によって段階的に分極反転を起こし、かつ
これら不均一性などが影響して不揮発性記憶素子として
作用するための残留分極成分もその寿命に分布を持つ事
が判明した。従って、強誘電体膜の記憶保持特性につい
ては強誘電体界面における負荷容量や実際に強誘電体膜
にかかる電界強度を変化させることで、大きく影響する
事を見出した。
【0011】また、インプリント効果については、強誘
電体キャパシタを形成する粒界やドメインの大きさ、お
よび強誘電体膜をドライエッチングした時に生じる膜の
エッジ端が大きく影響する事を見いだし、その結果、こ
れらデータ記憶保持特性やインプリント特性を効率よく
評価、判別するには、これらの特性変化作用を顕著に反
映する因子を段階的に変化させた複数のテスト構造体を
同一チップ内に混載、評価を行えばよいという知見を見
いだし、本発明に至った。
【0012】即ち、本発明の請求項1に係る不揮発性半
導体メモリ装置は、強誘電体材料をメモリセルに用いた
不揮発性半導体メモリ装置において、同一チップ内に構
成されるメモリセルと同工程を経て作成された複数の評
価用キャパシタセルを備え、該複数の評価用キャパシタ
セルは前記メモリセルと同一面積まとは同一容量であ
り、前記複数の評価用キャパシタセルに異なった電圧が
段階状に印加されることを特徴とする。
【0013】また、請求項2に係る不揮発性半導体メモ
リ装置は、請求項1記載の不揮発性半導体メモリ装置に
おいて、前記段階状に印加される電圧が、前記評価用キ
ャパシタセルの下部電極または上部電極に接続している
抵抗を介して印加されることを特徴とする。また、請求
項3に係る不揮発性半導体メモリ装置の選別方法は、請
求項1または2記載の不揮発性半導体メモリ装置の選別
方法において、前記メモリセル及び前記評価用キャパシ
タセルの全ビツトに特定データを書き込み、インプリン
トの進行を抑制する条件で高温放置し、前記メモリセル
のデータ記憶保持テストで不良を選別し、更に前記不良
以外の不揮発性半導体メモリ装置の前記複数の評価用キ
ャパシタセルに段階状に異なった電圧を印加し、その結
果で選別することを特徴とする。
【0014】また、請求項4に係る不揮発性半導体メモ
リ装置は、強誘電体材料をメモリセルに用いた不揮発性
半導体メモリ装置において、同一チップ内に構成される
メモリセルと同工程を経て作成された複数の評価用キャ
パシタセルを備え、該複数の評価用キャパシタセルは前
記メモリセルと同一面積または同一容量であり、前記複
数の評価用キャパシタセルはメモリセルのキャパシタ周
辺長より長い異なったキャパシタ周辺長を有し、面積が
分割されていることを特徴とする。
【0015】また、請求項5に係る不揮発性半導体メモ
リ装置は、請求項4に記載の不揮発性半導体メモリ装置
において、前記評価用キャパシタセルは面積が分割され
ている各に等しく電圧印加されていることを特徴とす
る。また、請求項6に係る不揮発性半導体メモリ装置の
選別方法は、請求項4または5記載の不揮発性半導体メ
モリ装置の選別方法において、前記メモリセル及び前記
評価用キャパシタセルの全ビツトに特定データを書き込
み機能テストし、高温放置し、前記評価用キャパシタセ
ルにインプリントテストし前記キャパシタ周辺長の相違
によって異なった結果で選別することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明をより詳細に説明す
る。以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する
が、本発明は本実施例によって何ら限定されるものでは
ない。図2は不揮発性半導体メモリ装置におけるメモリ
部分のブロック図の一例とその中に含まれる実際に記憶
素子として機能させるメモリセル1と信頼性評価などに
利用される評価用メモリセル2の設置概念である。ここ
では図を簡略するためビット線3とワード線4について
示しているが実際はプレート線も存在する。例えば容量
が1ワードあたり8ビット構成の1024ビット(1k
bit)で構成されるメモリを考えると、全アドレスは
128ワード×8ビット構成となる。これらのメモリセ
ル2はユーザーが使用する一般的なメモリのオペレーシ
ョンコードとは異なるテスト用命令コマンドで任意に呼
び出しが可能になるように回路で工夫されており、かつ
単純にキャパシタだけの特性を反映させるためにデータ
の書き込み、読み出しおよび判定方法は実メモリセルと
同じ周辺回路を用いる事が望ましい。
【0017】例えば強誘電体キャパシタを用いた不揮発
性記憶素子の動作原理、構造にはキャパシタ一つのメモ
リセルを2個のトランジスタと2個の強誘電体キャパシ
タで構成する2T/2Cセル方式、DRAMと類似構造
の強誘電体材料を蓄積容量の絶縁膜として使う1T/1
Cセル方式、さらには通常のMOSFETのゲート絶縁
膜をシリコン酸化膜から強誘電体膜に置き換えた構造の
MFSFET型メモリセル方式において評価の対象とな
る強誘電体膜のサイズ、形状および印加される電圧に変
化を与え、他の部位は全く同じ構造でかまわない。
【0018】図3に示すように本発明においては評価用
メモリセルとして強誘電体キャパシタ5に印加される電
圧が実メモリセルを1とした場合、1、0.9、0.8、
・・・とそれ以下の電圧が強誘電体キャパシタにそれぞれ
作用するようにプレート線8またはワード線7から強誘
電体キャパシタ5の下または上部電極に抵抗6を加える
等の調整をしたものである。各キャパシタの分極ヒステ
リシス曲線は図4で示されるように印加された電圧強度
によりヒステリシス曲線11〜15で示すように残留分
極密度(量)が異なる。この様に一定の印加電圧によっ
て、一定の分極量を示すことによってメモリセルの読み
出し、書き込みの有無、データの正誤について評価、検
討を行う事ができる
【0019】しかし、一般に印加電圧による残留分極量
の変化は図5に示されるようにその形成された強誘電体
キャパシタの特性によって大きく異なる。つまり、正負
の電圧によって反転し、抗電界Ecと称する電界強度で
分極値は0となり、反転したのち印加電圧を増加させて
もそれ以上分極量が増加しない飽和分極値を持つ。図5
においては試料18,19は低電圧で早くに高い方を分
極値を持つのに対して試料16,17の分極値の立ち上
がりが悪いことが分かる。
【0020】強誘電体メモリの動作を考慮すれば十分な
残留分極を得るための十分な印加電圧(電界強度)と印
加される時間が必要であるが、不揮発性半導体メモリの
高速書き換え、低消費電力等の要求からこれらは必要最
低限の供給でまかなわれることが多い。従って製造工程
において図5の特性を持つTEG等では十分検出できな
いプロセスのバラツキや局所的な劣化等が発生した場
合、現在の検査・信頼性評価方法では十分なスクリーニ
ングが出来ない。
【0021】本発明ではウエハ製造プロセスが終了した
後のウエハ状態における検査、G/W(Good Chip/Wafe
r)工程のスクリーニング工程について示しているが、
評価用キャパシタの端子を実際にボンディングし、プラ
スチックまたはセラミックパッケージした後のポストア
センブリ試験時にも利用が出来る。そのため、ウエハレ
ベルのテストにおいて選別をすることで、不良チップを
予め高精度に取り除くことでアセンブリコストを下げる
ことが可能となり、かつアセンブリ後のテストにおいて
パッケージング時に生じた劣化を取り除くことが可能と
なる。
【0022】本発明を採用した場合のG/W(Good Chi
p/Wafer)工程のスクリーニングを図6に示す。ベイク
前試験T1においては、実メモリへの書き込み工程P4
と評価用メモリへの書き込み工程P5を同時に行い、高
温放置工程P6へ進む。ここでは評価用メモリセルの変
化量によって、よりインプリントを防止してデータ記憶
保持特性を効率的にスクリーニングできる条件をあらか
じめP7で設定し、ベイク後試験T2に進むが、ここで
は図1の工程P3に相当する工程P8で実メモリセルの
データ記憶保持テストを全ビット行い、実メモリセルに
故障があれば不良品S3として排除され、合格品は次工
程P9に進み、評価用メモリセルのデータ記憶保持検査
を行う。その結果、工程P10においては段階的に変化
している評価用メモリセルの合否状態により寿命・信頼
性のランク選別が可能となる。
【0023】先に示した従来の不揮発性記憶素子の検査
工程を示す図1と比較して使用する装置や基本的な検査
工程に変化は無いが得られる効果はデータ記憶保持特性
およびインプリント特性に関する従来の単純な合否判定
では得られない段階的評価やこれらの段階的評価結果よ
り市場での故障率の予測が可能になるなど得られる効果
は非常に大きい。
【0024】
【実施例1】本発明に係わる強誘電体を用いた不揮発性
半導体記憶素子のデータ記憶保持特性に関する信頼性評
価方法について実施例に基づき詳細に説明する。図7は
本発明の実施例に係わる実際に不揮発性メモリとして作
用する実メモリセル20と評価用強誘電体キャパシタを
持つメモリセル(21a、21b)の設置概念図であ
る。実メモリセル20の強誘電体キャパシタに印加され
る電圧を1とした場合、評価用メモリセル21の強誘電
体キャパシタには、この場合1,0.95、0.9、0.
85、0.8、0.75、0.7,0.6の比率で降圧され
た印加電圧がかかるように調整されており、ここでは1
ワード(8ビット)毎の電圧変化で合計8ワード分デー
タ記憶保持特性評価用メモリセルとして用意した。まず
最初に高温放置前にベイク前試験として機能検証を行
い、半導体メモリ装置としてスペックを満たさないチッ
プ(ダイ)については、そのウエハ内の位置と関連付け
て不合格となる。
【0025】先に実施された半導体メモリ装置としての
機能検査によりメモリセル中には“1”または“0”い
ずれかのデータが書き込まれており、この状態のまま無
通電状態でウエハを150℃のオーブン中に96時間放
置する。これはデータ記憶保持特性の劣化速度を示す活
性化エネルギーが0.6eVと仮定したときの25℃、1
0年間のデータ記憶保持性能を判断する事を想定してい
る例であり、この条件に限定するものではない。また、
この条件では民生品グレードのIC動作保証温度上限の
70℃、10年間のデータ記憶保持性能を保証するには
放置期間が20分の1程度しか満たさないことも付け加
える。
【0026】所定の時間加熱放置したウエハを室温まで
冷却した後、再度半導体メモリ装置としての機能検証テ
ストを行うが第一にチップ内のメモリセルの全アドレ
ス、全ビットのデータを読み出し、高温放置前のデータ
との検証を行う。ここで記憶したデータの消滅、誤判定
があったチップについては不合格の対象となり、取り除
かれる。それと同時に評価用強誘電体キャパシタを搭載
したメモリセルのアドレスにアクセスして、高温放置前
のデータが保持されているかを評価する。印加電圧の変
化によるデータの記憶保持状態をワードまたはビット単
位で測定することにより、高温放置試験前後における残
留分極量の変化量について電圧依存性が与えられる。こ
こで判定した評価用メモリセルへの印加電圧値の比、お
よびベイク後のデータ記憶保持状態についての測定例を
表1,表2に示す。
【0027】表1はウエハ周辺のある部位よりサンプリ
ングしたICチップについて、1kビットの実メモリセ
ルについて実施した従来の動作テストを比較例1aとし
た。これより実メモリセルについてはリード/ライトの
動作テストおよび高温放置によるデータ記憶保持につい
ても故障無く良品判定となるが、評価用メモリセルのデ
ータ記憶保持テストを見ると印加電圧比が0.8を下回
った時点で1ワード8ビットのメモリセル中に数個の記
憶保持特性の故障が見られる。
【0028】また、表2のサンプルは表1と同じウエハ
のほぼ中央付近よりサンプリングしたICチップについ
て表1と同じ評価を行った例であるが、表1のサンプル
と比較すると実メモリセルの動作テスト、データ保持テ
ストについては故障が無く、全く同じ評価結果となるが
評価用メモリセルのデータ保持テスト結果を見ると印加
電圧比が0.7まで下げて8個中2個の故障であり、表
1のサンプルより優れた結果が得られた。この場合、表
2のサンプルの方が表1のサンプルよりデータ保持特性
が高く、信頼性について優れていることがわかる。この
ように本発明により、従来、実メモリセルのテストで示
されたように従来の評価方法において合格品であっても
信頼性に係わるデータ保持特性のランク付けすることが
可能である。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【実施例2】次に、本発明に係わる強誘電体を用いた不
揮発性半導体記憶素子のインプリント特性に関する信頼
性評価方法について実施例に基づき詳細に説明する。図
8は本発明の実施例に係わる実際に不揮発性メモリとし
て作用する実メモリセル22と評価用強誘電体キャパシ
タを持つメモリセル23の設置概念図である。実メモリ
セルの強誘電体キャパシタの面積を縦1横1の長さを基
準とした場合、キャパシタの周辺長は4と定義した場
合、評価用メモリセルの強誘電体キャパシタには、図9
で示したように総面積は1で同じであるがキャパシタの
周辺長が4、6、8、10、12になるようにキャパシ
タを分割し、上下の電極で並列に接続したものを作成
し、基準の同じ印加電圧がかかるように調整されてい
る。
【0032】但し、本実施例では最小加工寸法精度を考
慮してインプリント特性評価用キャパシタは実メモリセ
ルに使用されているキャパシタと比較して166%拡大
したキャパシタを基準として使用し、最小キャパシタの
加工を実施した。また、上下電極のコンタクト寸法の影
響を考慮するため、最小コンタクト径を複数個使用する
ことでコンタクト寸法や個数による差が生じないように
調整した。ここでは1ワード(8ビット)毎で合計8ワ
ード分データ記憶保持特性評価用メモリセル23として
用意した。
【0033】最初に、高温放置前にベイク前試験として
機能検証を行い、半導体メモリ装置としてスペックを満
たさないチップ(ダイ)については、そのウエハ内の位
置と関連付けて不合格の対象となる。先に実施された半
導体メモリ装置としての機能検査によりメモリセル中に
は“1”または“0”いずれかのデータが書き込まれて
おり、この状態のまま無通電状態のウエハを150℃の
オーブン中に96時間放置する。これはデータ記憶保持
特性の劣化速度を示す活性化エネルギーが0.6eVと仮
定したときの25℃、10年間のデータ記憶保持性能を
判断する事を想定している例であり、この条件に限定す
るものではない。また、この条件では民生品グレードの
IC動作保証温度上限の70℃、10年間のデータ記憶
保持性能を保証するには放置期間が20分の1程度しか
満たさないことも付け加える。
【0034】所定の時間加熱放置したウエハを室温まで
冷却した後、再度半導体メモリ装置としての機能検証テ
ストを行うが第一にチップ内のメモリセルの全アドレ
ス、全ビットのデータを読み出し、高温放置前のデータ
との検証を行う。ここで記憶したデータの消滅、誤判定
があったチップについては不合格の対象となり、取り除
かれる。それと同時にインプリント評価用強誘電体キャ
パシタを搭載したメモリセルのアドレスにアクセスし
て、高温放置前のデータが保持されているかを評価す
る。
【0035】その後、直ちに高温放置前に記憶させたデ
ータと逆のデータを書き込み、一定時間後(ここでは6
0秒後)に読み出し試験を行い、逆データがきちんと記
憶されているかを検査した。ここで、判定した評価用メ
モリセル内のキャパシタ周辺長比率および逆データ書き
込み60秒後のデータ記憶状態を表3、表4に示す。表
3はウエハ周辺部位よりサンプリングしたICチップに
ついて、1kビットの実メモリセルについて実施した従
来の動作テストを比較例2aとした。これより実メモリ
セルについてはリード/ライトの動作テストおよび高温
放置によるデータ記憶保持についても故障無く良品判定
となるが、評価用メモリセルのインプリント現象を測定
するための逆データ書き換えテストを見ると周辺長比率
が標準キャパシタの長さの2.5倍以上で性能が低下し
た。これは通常の実メモリセルの高温放置試験における
インプリントによる変化が観測することが不可能である
が、キャパシタの総面積に対する周辺長比率を上げるこ
とによってキャパシタを構成する強誘電体膜のグレイン
やドメインに変化を持たせた評価用チップにおいてはイ
ンプリントの影響が生じていることを段階的に観測する
ことが可能であることを示している。
【0036】また、表4のサンプルは表3と同じウエハ
のほぼ中央付近よりサンプリングしたICチップについ
て表3と同じ評価を行った例であるが、表3のサンプル
と比較すると実メモリセルの動作テスト、データ保持テ
ストについては実施例1と同様に故障が無く、全く同じ
評価結果となるが評価用メモリセルの逆データ書き換え
(インプリント)テスト結果を見るとキャパシタ周辺長
比率が2.5倍になっても逆データ書き換え(インプリ
ント)テスト結果に故障は見られなかった。この場合、
表4で使用したサンプルの方が表3のサンプルよりイン
プリントに対する耐性が高く、信頼性について優れてい
ることがわかる。
【0037】このように本発明により、従来実メモリセ
ルのテストで示された従来の評価方法において一基準の
合格品であっても信頼性に係わるデータ保持特性のラン
ク付けすることが可能である。以上、本発明の実施例に
ついてデータ保持特性、インプリント特性を個別に示し
たが、もちろんこの二つの特性を同時に測定し、さらに
用途にあったランク付けをする事も可能である。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】本発明方法によれば各製品チップ単位で
同一チップ内に成膜された強誘電体キャパシタを持つ評
価用メモリセルの印加電圧効果、キャパシタ周辺長効果
を測定する方法により熱ストレス低減、短時間で、その
チップのデータ保持特性およびインプリント特性を予測
することができる。さらに低ストレス化する事で高温保
持試験同時に起こるインプリント減少を抑え、市場出荷
する強誘電体メモリのデータ記憶保持特性に関する信頼
性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の不揮発性半導体メモリのデータ記憶保持
特性評価フローシート
【図2】不揮発性半導体メモリ装置のメモリ部分のブロ
ック図(例)
【図3】本実施例1に示す評価用メモリセル配置例
【図4】印加電圧による強誘電体キャパシタの分極ヒス
テリシス曲線の変化(例)
【図5】サンプルによる印加電圧と残留分極量変化の差
(例)
【図6】本発明によるG/W工程における検査フローシー
【図7】実施例1に係わる実際に不揮発性メモリとして
作用する実メモリセルと評価用強誘電体キャパシタを持
つメモリセルの設置概念図
【図8】実施例2に係わる実際に不揮発性メモリとして
作用する実メモリセルと評価用強誘電体キャパシタを持
つメモリセルの設置概念図
【図9】実施例2に係わる評価用強誘電体キャパシタの
加工形状例
【符号の説明】
1: 実際の記憶素子として使われる実メモリセル 2: 評価用メモリセル 3: ビット線 4: ワード線 5: 強誘電体キャパシタ 6: 印加電圧調整用抵抗 7: トランジスタ 8: プレート線 9: ビット線 10: 検出用差動増幅器 11〜15: 各印加電圧時の分極ヒステリシス曲線 16〜17: 印加電圧による残留分極量の推移(特性
が悪い例) 18〜19: 印加電圧による残留分極量の推移(特性
が良い例) 24〜31: キャパシタ周辺長が異なる評価用強誘電
体キャパシタの加工形状例

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体材料をメモリセルに用いた不揮
    発性半導体メモリ装置において、同一チップ内に構成さ
    れるメモリセルと同工程を経て作成された複数の評価用
    キャパシタセルを備え、該複数の評価用キャパシタセル
    は前記メモリセルと同一面積または同一容量であり、前
    記複数の評価用キャパシタセルに異なった電圧が段階状
    に印加されることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不揮発性半導体メモリ装
    置において、前記段階状に印加される電圧が、前記評価
    用キャパシタセルの下部電極または上部電極に接続して
    いる抵抗を介して印加されることを特徴とする不揮発性
    半導体メモリ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の不揮発性半導体
    メモリ装置の選別方法において、前記メモリセル及び前
    記評価用キャパシタセルの全ビツトに特定データを書き
    込み、インプリントの進行を抑制する条件で高温放置
    し、前記メモリセルのデータ記憶保持テストで不良を選
    別し、更に前記不良以外の不揮発性半導体メモリ装置の
    前記複数の評価用キャパシタセルに段階状に異なった電
    圧を印加し、その結果で選別することを特徴とする不揮
    発性半導体メモリ装置の選別方法。
  4. 【請求項4】 強誘電体材料をメモリセルに用いた不揮
    発性半導体メモリ装置において、同一チップ内に構成さ
    れるメモリセルと同工程を経て作成された複数の評価用
    キャパシタセルを備え、該複数の評価用キャパシタセル
    は前記メモリセルと同一面積または同一容量であり、前
    記複数の評価用キャパシタセルはメモリセルのキャパシ
    タ周辺長より長い異なったキャパシタ周辺長を有し、面
    積が分割されていることを特徴とする不揮発性半導体メ
    モリ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の不揮発性半導体メモリ
    装置において、前記評価用キャパシタセルは面積が分割
    されている各に等しく電圧印加されていることを特徴と
    する不揮発性半導体メモリ装置。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の不揮発性半導体
    メモリ装置の選別方法において、前記メモリセル及び前
    記評価用キャパシタセルの全ビツトに特定データを書き
    込み機能テストし、高温放置し、前記評価用キャパシタ
    セルにインプリントテストし前記キャパシタ周辺長の相
    違によって異なった結果で選別することを特徴とする不
    揮発性半導体メモリ装置の選別方法。
JP25214599A 1999-09-06 1999-09-06 不揮発性半導体メモリ装置及びその選別方法 Withdrawn JP2001077320A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25214599A JP2001077320A (ja) 1999-09-06 1999-09-06 不揮発性半導体メモリ装置及びその選別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25214599A JP2001077320A (ja) 1999-09-06 1999-09-06 不揮発性半導体メモリ装置及びその選別方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001077320A true JP2001077320A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17233113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25214599A Withdrawn JP2001077320A (ja) 1999-09-06 1999-09-06 不揮発性半導体メモリ装置及びその選別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001077320A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6888766B2 (en) 2002-04-10 2005-05-03 Oki Electric Industry Co., Ltd. Semiconductor memory device provided with test memory cell unit

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6888766B2 (en) 2002-04-10 2005-05-03 Oki Electric Industry Co., Ltd. Semiconductor memory device provided with test memory cell unit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9070449B2 (en) Defective block management
US6091652A (en) Testing semiconductor devices for data retention
US7411848B2 (en) Independent polling for multi-page programming
EP1333446A2 (en) Circuit and method for testing a ferroelectric memory device
US7024604B2 (en) Process for manufacturing semiconductor device
JP2765771B2 (ja) 半導体記憶装置の試験方法
JP2005518630A (ja) 不揮発性メモリテスト構造および方法
US7263455B2 (en) Apparatus and methods for ferroelectric ram fatigue testing
JP3736119B2 (ja) セルテストパターンを用いて強誘電体記憶素子の特性を評価する方法
US8225149B2 (en) Semiconductor testing apparatus and method
US20090080255A1 (en) Nonvolatile semiconductor memory device
JPH11102600A (ja) 強誘電体メモリの試験方法
US7982466B2 (en) Inspection method for semiconductor memory
JP2001077320A (ja) 不揮発性半導体メモリ装置及びその選別方法
JP7112904B2 (ja) 半導体メモリのテスト方法
US20020109522A1 (en) Test system and test method of semiconductor device
JP2004310823A (ja) 強誘電体メモリ装置の加速試験方法
JP2003016798A (ja) メモリテスト方法および多層メモリ
JP2004239760A (ja) 半導体メモリのセルフイレース・ライト装置および半導体メモリのセルフバーンインテスト方法
JP4005802B2 (ja) 半導体集積回路
JPH10199293A (ja) メモリのデータ保持特性の試験方法
JPH11126815A (ja) 不揮発性メモリ、該メモリをテストする方法及び記録媒体
CN100383955C (zh) 动态调整记忆体芯片操作的方法与量测其ono层厚度的装置
JP3444902B2 (ja) 半導体装置の信頼性試験方法
JP2001229698A (ja) 半導体メモリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061107