JP2001070801A - 高耐久性光触媒膜付き基材およびその製造方法 - Google Patents
高耐久性光触媒膜付き基材およびその製造方法Info
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- JP2001070801A JP2001070801A JP24815599A JP24815599A JP2001070801A JP 2001070801 A JP2001070801 A JP 2001070801A JP 24815599 A JP24815599 A JP 24815599A JP 24815599 A JP24815599 A JP 24815599A JP 2001070801 A JP2001070801 A JP 2001070801A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】防汚性や親水性などの光触媒活性と、耐摩耗性
と耐薬品性とが両立した高耐久性光触媒膜付き基材を得
ること。 【解決手段】基材表面に、形成された光触媒膜がZrO
2とSiO2からなる被膜形成成分中にTiO2結晶が分
散されたものからなり、該膜の各成分の含有量の割合
は、重量%換算で、ZrO2が25〜60%、SiO2が
15〜50%、TiO2結晶が25〜45%であるこ
と。
と耐薬品性とが両立した高耐久性光触媒膜付き基材を得
ること。 【解決手段】基材表面に、形成された光触媒膜がZrO
2とSiO2からなる被膜形成成分中にTiO2結晶が分
散されたものからなり、該膜の各成分の含有量の割合
は、重量%換算で、ZrO2が25〜60%、SiO2が
15〜50%、TiO2結晶が25〜45%であるこ
と。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防曇機能や防汚機
能や親水性による視認性向上機能を有する高耐久性光触
媒膜付き基材およびその製造方法に関する。
能や親水性による視認性向上機能を有する高耐久性光触
媒膜付き基材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、酸化チタンの光触媒効果による親
水性、防曇性、防汚性を持った商品が種々開発され、特
許も多く出願されている。
水性、防曇性、防汚性を持った商品が種々開発され、特
許も多く出願されている。
【0003】例えば、光触媒半導体結晶微粒子(例えば
TiO2結晶微粒子)とバインダーとして親水性物質で
あるSiO2を組み合わせた被膜系は、常温もしくは低
温での熱処理でも光触媒活性が発揮される利点を有する
が、SiO2自体に耐アルカリ性がないため、例えば、
ビルの窓材に使うための評価の一つであるJIS R3
221(熱線反射ガラス)のA類に記載の耐アルカリ性
試験を行うと、試験後に膜が払拭により傷がつくか剥離
するため、到底このような耐久性を要する部位には使う
ことができず、さらにTiO2結晶微粒子の含有量が多
い場合には、光触媒活性は高いが耐摩耗性が劣るという
問題が生じる。
TiO2結晶微粒子)とバインダーとして親水性物質で
あるSiO2を組み合わせた被膜系は、常温もしくは低
温での熱処理でも光触媒活性が発揮される利点を有する
が、SiO2自体に耐アルカリ性がないため、例えば、
ビルの窓材に使うための評価の一つであるJIS R3
221(熱線反射ガラス)のA類に記載の耐アルカリ性
試験を行うと、試験後に膜が払拭により傷がつくか剥離
するため、到底このような耐久性を要する部位には使う
ことができず、さらにTiO2結晶微粒子の含有量が多
い場合には、光触媒活性は高いが耐摩耗性が劣るという
問題が生じる。
【0004】また、TiO2結晶微粒子を用いずにTi
(OC3H7)4の加水分解物とSiO 2を組み合わせて、
600℃程度の熱処理を行い、TiO2結晶を膜中に析
出させる被膜系は、前述の被膜系に比べて比較的耐久性
が高くなる利点を有するが、前述の被膜系と同様にSi
O2自体に耐アルカリ性がなく、耐久性が劣るという問
題を有している。
(OC3H7)4の加水分解物とSiO 2を組み合わせて、
600℃程度の熱処理を行い、TiO2結晶を膜中に析
出させる被膜系は、前述の被膜系に比べて比較的耐久性
が高くなる利点を有するが、前述の被膜系と同様にSi
O2自体に耐アルカリ性がなく、耐久性が劣るという問
題を有している。
【0005】前記の耐薬品性、機械的強度等を改善する
ために、例えば、特開平9−328336号公報には、
平均粒子径が100nm未満のTiO2微粒子と、ジル
コニウムテトラアルコキシドやジルコニウムアセチルア
セトンキレート化合物、ジルコニウムアルコキシアセチ
ルアセトンキレート化合物、ジルコニウムアセテート化
合物等のZr元素含有化合物とアルコキシシラン化合物
やクロロシラン化合物、イソシアネートシラン化合物、
またはそれらの部分加水分解生成物等のSi元素含有化
合物が特定の組成比で構成された光触媒活性を有する組
成物および被膜の製造法が開示されている。また例えば
特開平10−216528号公報には、光触媒粒子(酸
化チタン)とシリコンアルコキシドを原料として生成さ
れるシリカとジルコニウムアルコキシドを原料として生
成されるジルコニアの一方または両方をバインダーとし
て使用し、バインダーにシリカとジルコニアの両方を用
いる場合にはシリカとジルコニアの含有量を特定の比率
とした光触媒体及びそれを用いた装置及び熱交換器フィ
ンが開示されている。
ために、例えば、特開平9−328336号公報には、
平均粒子径が100nm未満のTiO2微粒子と、ジル
コニウムテトラアルコキシドやジルコニウムアセチルア
セトンキレート化合物、ジルコニウムアルコキシアセチ
ルアセトンキレート化合物、ジルコニウムアセテート化
合物等のZr元素含有化合物とアルコキシシラン化合物
やクロロシラン化合物、イソシアネートシラン化合物、
またはそれらの部分加水分解生成物等のSi元素含有化
合物が特定の組成比で構成された光触媒活性を有する組
成物および被膜の製造法が開示されている。また例えば
特開平10−216528号公報には、光触媒粒子(酸
化チタン)とシリコンアルコキシドを原料として生成さ
れるシリカとジルコニウムアルコキシドを原料として生
成されるジルコニアの一方または両方をバインダーとし
て使用し、バインダーにシリカとジルコニアの両方を用
いる場合にはシリカとジルコニアの含有量を特定の比率
とした光触媒体及びそれを用いた装置及び熱交換器フィ
ンが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平9−328336号公報記載の発明は、TiO2微
粒子:ZrO2(重量比)=1:0.02〜0.5の範
囲であり、Zr源にはジルコニウムテトラアルコキシド
やジルコニウムアセチルアセトンキレート化合物、ジル
コニウムアルコキシアセチルアセトンキレート化合物、
ジルコニウムアセテート化合物等のZr元素含有化合物
を用いている。また特開平10−216528号公報記
載の発明はバインダー中のシリカ含有量が60〜90w
t%でジルコニア含有量が10〜40wt%の比率であ
り、Zr源にはジルコニウムアルコキシドを用いている
が、いずれの発明とも外装用の窓材として用いるために
は耐アルカリ性が充分であるとは言い難いものである。
開平9−328336号公報記載の発明は、TiO2微
粒子:ZrO2(重量比)=1:0.02〜0.5の範
囲であり、Zr源にはジルコニウムテトラアルコキシド
やジルコニウムアセチルアセトンキレート化合物、ジル
コニウムアルコキシアセチルアセトンキレート化合物、
ジルコニウムアセテート化合物等のZr元素含有化合物
を用いている。また特開平10−216528号公報記
載の発明はバインダー中のシリカ含有量が60〜90w
t%でジルコニア含有量が10〜40wt%の比率であ
り、Zr源にはジルコニウムアルコキシドを用いている
が、いずれの発明とも外装用の窓材として用いるために
は耐アルカリ性が充分であるとは言い難いものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題に
鑑みてなしたものであり、SiO2、ZrO2、TiO 2
結晶よりなる光触媒膜において、それらの成分比を限定
し、特に、TiO2結晶に対してZrO2を多く含有する
ことで、防汚性や親水性などの光触媒活性と、耐摩耗性
と耐薬品性(耐酸性および耐アルカリ性)とが両立した
高耐久性光触媒膜付き基材が得られ、例えば、前記のJ
IS R 3221(熱線反射ガラス)のA類に記載の
耐アルカリ性試験にも充分に合格し、外装用の窓材とし
て充分に実用性のあることを見出した。
鑑みてなしたものであり、SiO2、ZrO2、TiO 2
結晶よりなる光触媒膜において、それらの成分比を限定
し、特に、TiO2結晶に対してZrO2を多く含有する
ことで、防汚性や親水性などの光触媒活性と、耐摩耗性
と耐薬品性(耐酸性および耐アルカリ性)とが両立した
高耐久性光触媒膜付き基材が得られ、例えば、前記のJ
IS R 3221(熱線反射ガラス)のA類に記載の
耐アルカリ性試験にも充分に合格し、外装用の窓材とし
て充分に実用性のあることを見出した。
【0008】すなわち、本発明の高耐久性光触媒膜付き
基材は、基材表面に、形成された光触媒膜がZrO2と
SiO2からなる被膜形成成分中にTiO2結晶が分散さ
れたものからなり、該膜の各成分の含有量の割合は、重
量%換算で、ZrO2が25〜60%、SiO2が15〜
50%、TiO2結晶が25〜45%であることを特徴
とする。
基材は、基材表面に、形成された光触媒膜がZrO2と
SiO2からなる被膜形成成分中にTiO2結晶が分散さ
れたものからなり、該膜の各成分の含有量の割合は、重
量%換算で、ZrO2が25〜60%、SiO2が15〜
50%、TiO2結晶が25〜45%であることを特徴
とする。
【0009】また、ZrO2とSiO2とTiO2結晶の
含有量の合計量は90重量%以上であることが好まし
い。
含有量の合計量は90重量%以上であることが好まし
い。
【0010】さらに、該光触媒被膜の膜厚は50〜30
0nmであることが好ましい。
0nmであることが好ましい。
【0011】また、本発明の高耐久性光触媒膜付き基材
の製造方法は、基材表面に、ZrO 2、SiO2、TiO
2の各原料からなる塗布液を塗布したのち、300℃〜
700℃の熱処理を行うことにより、被膜組成の割合が
重量%換算で、ZrO2が25〜60%、SiO2が15
〜50%、TiO2結晶が25〜45%からなり、Zr
O2とSiO2からなる被膜形成成分中にTiO2結晶が
分散された光触媒被膜を形成することを特徴とする。
の製造方法は、基材表面に、ZrO 2、SiO2、TiO
2の各原料からなる塗布液を塗布したのち、300℃〜
700℃の熱処理を行うことにより、被膜組成の割合が
重量%換算で、ZrO2が25〜60%、SiO2が15
〜50%、TiO2結晶が25〜45%からなり、Zr
O2とSiO2からなる被膜形成成分中にTiO2結晶が
分散された光触媒被膜を形成することを特徴とする。
【0012】さらに、TiO2結晶の原料に平均粒径が
20nm以下であるTiO2結晶微粒子を用いることが
好ましく、さらにまた、ZrO2の原料にZrの塩化物
または硝酸塩を用いることが好ましい。
20nm以下であるTiO2結晶微粒子を用いることが
好ましく、さらにまた、ZrO2の原料にZrの塩化物
または硝酸塩を用いることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のZrO2とSiO2からな
る被膜形成成分中にTiO2結晶が分散された光触媒被
膜付き基材は、基材表面に、ZrO2、SiO2、TiO
2の各原料からなる塗布液を塗布したのち、300℃〜
700℃の熱処理を行うことにより作製する。
る被膜形成成分中にTiO2結晶が分散された光触媒被
膜付き基材は、基材表面に、ZrO2、SiO2、TiO
2の各原料からなる塗布液を塗布したのち、300℃〜
700℃の熱処理を行うことにより作製する。
【0014】ZrO2原料には、耐久性、特に耐摩耗性
と耐酸性および耐アルカリ性からZrの塩化物または硝
酸塩を用いることが好ましく、例えば、Zrの塩化物と
しては塩化ジルコニウムやオキシ塩化ジルコニウム(8
水和物)や、塩素含有ジルコニウムアルコキシド Zr
(OCmH2m+1)xCly(m,x,y:整数、x+y=
4)などが使用でき、Zrの硝酸塩としては、オキシ硝
酸ジルコニウム(2水和物)などが使用できる。
と耐酸性および耐アルカリ性からZrの塩化物または硝
酸塩を用いることが好ましく、例えば、Zrの塩化物と
しては塩化ジルコニウムやオキシ塩化ジルコニウム(8
水和物)や、塩素含有ジルコニウムアルコキシド Zr
(OCmH2m+1)xCly(m,x,y:整数、x+y=
4)などが使用でき、Zrの硝酸塩としては、オキシ硝
酸ジルコニウム(2水和物)などが使用できる。
【0015】被膜中のZrO2含有量は、耐アルカリ性
および光触媒能力から25wt%以上含むことが必要で
あるが、60wt%以上と多過ぎると耐摩耗性および/
または光触媒能力が乏しくなるために好ましくない。さ
らに好ましくは被膜中のZrO2含有量が25wt%以
上、45wt%以下である。なお、ZrO2を添加する
に伴い耐アルカリ性が向上する以外に、ZrO2の添加
量が25重量%以上の場合には光触媒活性も飛躍的に向
上するので好ましい。
および光触媒能力から25wt%以上含むことが必要で
あるが、60wt%以上と多過ぎると耐摩耗性および/
または光触媒能力が乏しくなるために好ましくない。さ
らに好ましくは被膜中のZrO2含有量が25wt%以
上、45wt%以下である。なお、ZrO2を添加する
に伴い耐アルカリ性が向上する以外に、ZrO2の添加
量が25重量%以上の場合には光触媒活性も飛躍的に向
上するので好ましい。
【0016】また、SiO2原料としては、最終熱処理
後に酸化ケイ素を生成するものであればよく、例えば、
テトラメトキシシランやテトラエトキシシラン、メチル
トリメトキシシラン、メチルトリエトキシシランなどの
アルコキシシランや、それらの加水分解物や重縮合物お
よびアセチルアセトンなどの安定化剤で安定化したも
の、さらに市販のシリカ薬液、例えばコルコートP(コ
ルコート(株)製)、MSH2(三菱化学(株)製)、
CSG−DI−0600(チッソ(株)製)などを用い
ることが出来る。被膜中のSiO2含有量は、耐摩耗性
の点より15wt%以上含むことが必要であるが、50
wt%以上にすると光触媒能力および/または耐アルカ
リ性が乏しくなるために好ましくない。さらに好ましく
は被膜中のSiO2含有量が25wt%以上、45wt
%以下である。
後に酸化ケイ素を生成するものであればよく、例えば、
テトラメトキシシランやテトラエトキシシラン、メチル
トリメトキシシラン、メチルトリエトキシシランなどの
アルコキシシランや、それらの加水分解物や重縮合物お
よびアセチルアセトンなどの安定化剤で安定化したも
の、さらに市販のシリカ薬液、例えばコルコートP(コ
ルコート(株)製)、MSH2(三菱化学(株)製)、
CSG−DI−0600(チッソ(株)製)などを用い
ることが出来る。被膜中のSiO2含有量は、耐摩耗性
の点より15wt%以上含むことが必要であるが、50
wt%以上にすると光触媒能力および/または耐アルカ
リ性が乏しくなるために好ましくない。さらに好ましく
は被膜中のSiO2含有量が25wt%以上、45wt
%以下である。
【0017】また、TiO2結晶源としては、最終熱処
理後にTiO2結晶を含むものであればよく、特に、市
販されているような粉体状の光触媒用TiO2微粒子或
いは薬液を用いることも可能であり、粉体状の光触媒用
TiO2微粒子としては、例えば、ST−01、ST−
21(石原テクノ(株)製)、SSP−25、SSP−
20(堺化学工業(株)製)、PC−101(チタン工
業(株)製)、スーパータイタニアF−6、スーパータ
イタニアF−5(昭和タイタニウム(株)製)、DN−
22A(古河機械金属(株)製)などを用いることが可
能である。また、光触媒用薬液としては、例えば、ST
S−01、STS−02(石原テクノ(株)製)、A−
6、M−6(多木化学(株)製)などを用いることも可
能であり、さらに、光触媒用TiO2微粒子とシリカ原
料との混合物であるST−K01、ST−K03(石原
テクノ(株)製)なども用いることができる。被膜中の
TiO2含有量は親水性、防汚性を発現するに必要な光
触媒能力の点から25wt%以上含むことが必要である
が、耐アルカリ性と耐摩耗性の点より45wt%以下に
含有量を抑えることが必要である。
理後にTiO2結晶を含むものであればよく、特に、市
販されているような粉体状の光触媒用TiO2微粒子或
いは薬液を用いることも可能であり、粉体状の光触媒用
TiO2微粒子としては、例えば、ST−01、ST−
21(石原テクノ(株)製)、SSP−25、SSP−
20(堺化学工業(株)製)、PC−101(チタン工
業(株)製)、スーパータイタニアF−6、スーパータ
イタニアF−5(昭和タイタニウム(株)製)、DN−
22A(古河機械金属(株)製)などを用いることが可
能である。また、光触媒用薬液としては、例えば、ST
S−01、STS−02(石原テクノ(株)製)、A−
6、M−6(多木化学(株)製)などを用いることも可
能であり、さらに、光触媒用TiO2微粒子とシリカ原
料との混合物であるST−K01、ST−K03(石原
テクノ(株)製)なども用いることができる。被膜中の
TiO2含有量は親水性、防汚性を発現するに必要な光
触媒能力の点から25wt%以上含むことが必要である
が、耐アルカリ性と耐摩耗性の点より45wt%以下に
含有量を抑えることが必要である。
【0018】なお、粉体状の光触媒用TiO2微粒子
は、粉体を液体に分散するのに一般的に用いられる混合
操作、例えばボールミルなどで容易に被膜薬液に分散す
ることができ、その際ZrO2源やSiO2源と一緒に混
合・分散しても問題ない。
は、粉体を液体に分散するのに一般的に用いられる混合
操作、例えばボールミルなどで容易に被膜薬液に分散す
ることができ、その際ZrO2源やSiO2源と一緒に混
合・分散しても問題ない。
【0019】さらに、光触媒活性と耐摩耗性や耐酸性、
耐アルカリ性などの耐久性の点より、被膜中のZrO2
とSiO2とTiO2結晶の含有量の合計は90wt%以
上とすることが必要である。なお、ZrO2とSiO2と
TiO2結晶以外の成分は10%以下の範囲で含まれて
いても差し支えなく、具体的には非晶質のTiO2、そ
の他のAl2O3、B2O3、SnO2等の酸化物、Crイ
オン、Vイオン等のイオン、C(カーボン)等である。
耐アルカリ性などの耐久性の点より、被膜中のZrO2
とSiO2とTiO2結晶の含有量の合計は90wt%以
上とすることが必要である。なお、ZrO2とSiO2と
TiO2結晶以外の成分は10%以下の範囲で含まれて
いても差し支えなく、具体的には非晶質のTiO2、そ
の他のAl2O3、B2O3、SnO2等の酸化物、Crイ
オン、Vイオン等のイオン、C(カーボン)等である。
【0020】また、被膜中のTiO2源として用いる光
触媒用TiO2微粒子、或いは薬液中のTiO2の平均粒
径は20nm以下にすることが、被膜の透明性、および
耐久性を高める点より好ましい。
触媒用TiO2微粒子、或いは薬液中のTiO2の平均粒
径は20nm以下にすることが、被膜の透明性、および
耐久性を高める点より好ましい。
【0021】高耐久性光触媒膜の成膜方法としては、特
に限定されるものではないが、ディップコート法、スピ
ンコート法、ロールコート法、スプレーコート法、スク
リーン印刷法等の一般的な成膜方法で成膜することがで
きる。
に限定されるものではないが、ディップコート法、スピ
ンコート法、ロールコート法、スプレーコート法、スク
リーン印刷法等の一般的な成膜方法で成膜することがで
きる。
【0022】被膜の耐久性を向上させるために、成膜後
に300℃〜700℃の温度で最終的な熱処理を行う。
なお、最終的な熱処理の前に、200℃以下の温度での
乾燥や、最終熱処理温度以下での仮焼成を行うこともで
きる。最終熱処理の時間は、(最高熱処理温度−100
℃)以上の温度にある時間が1分間以上、より好ましく
は3分間以上になるようにすることが望ましい。最終熱
処理時間の上限は特に限定されるものではなく、24時
間熱処理することも特に問題ではないが、生産性から熱
処理時間の上限は(最高熱処理温度−100℃)以上の
温度に保持される時間を2時間程度にすることが好まし
い。
に300℃〜700℃の温度で最終的な熱処理を行う。
なお、最終的な熱処理の前に、200℃以下の温度での
乾燥や、最終熱処理温度以下での仮焼成を行うこともで
きる。最終熱処理の時間は、(最高熱処理温度−100
℃)以上の温度にある時間が1分間以上、より好ましく
は3分間以上になるようにすることが望ましい。最終熱
処理時間の上限は特に限定されるものではなく、24時
間熱処理することも特に問題ではないが、生産性から熱
処理時間の上限は(最高熱処理温度−100℃)以上の
温度に保持される時間を2時間程度にすることが好まし
い。
【0023】光触媒膜の膜厚は、30nmから500n
mであれば形成された被膜は光触媒活性と高い耐久性を
保有するが、より好ましくは膜厚を50nm〜300n
mにすることにより、1回の成膜で良好な透光性とさら
に高い耐久性を有する高耐久性光触媒膜が得られるの
で、より好ましい。基材はガラス、セラミックス、金属
など熱処理で変質しない材料であれば良く、特にガラス
はその透明性と耐熱性から好ましい。
mであれば形成された被膜は光触媒活性と高い耐久性を
保有するが、より好ましくは膜厚を50nm〜300n
mにすることにより、1回の成膜で良好な透光性とさら
に高い耐久性を有する高耐久性光触媒膜が得られるの
で、より好ましい。基材はガラス、セラミックス、金属
など熱処理で変質しない材料であれば良く、特にガラス
はその透明性と耐熱性から好ましい。
【0024】本発明の高耐久性光触媒膜付き基材は、親
水性による視認性向上や防汚などの目的で、ビルの窓材
や車両用の窓材、外装タイル、外装パネルなどの室外側
に光触媒膜を使うような耐久性を要する使用環境でも、
十分な耐久性と光触媒による親水性や防汚性などを有す
ると共に、室外使い以外の使用でも高い耐久性を備える
ので、その用途は、防曇機能、防汚機能、親水性による
視認性向上機能付与等を目的とする、例えば、建築用、
車両用或いは飛行機用窓材、店舗用ショーケースや産業
用の各種窓材、車両用ドアミラーや浴室用鏡などの各種
鏡や、また、外装用タイルなどのセラミックス、アルミ
やSUSなどの金属などの耐熱性を有する基材であれば
どんな基材にもに成膜して用いることが可能であり、特
に、防汚機能に優れているので、建築用、車両用の外装
用窓材に適する。
水性による視認性向上や防汚などの目的で、ビルの窓材
や車両用の窓材、外装タイル、外装パネルなどの室外側
に光触媒膜を使うような耐久性を要する使用環境でも、
十分な耐久性と光触媒による親水性や防汚性などを有す
ると共に、室外使い以外の使用でも高い耐久性を備える
ので、その用途は、防曇機能、防汚機能、親水性による
視認性向上機能付与等を目的とする、例えば、建築用、
車両用或いは飛行機用窓材、店舗用ショーケースや産業
用の各種窓材、車両用ドアミラーや浴室用鏡などの各種
鏡や、また、外装用タイルなどのセラミックス、アルミ
やSUSなどの金属などの耐熱性を有する基材であれば
どんな基材にもに成膜して用いることが可能であり、特
に、防汚機能に優れているので、建築用、車両用の外装
用窓材に適する。
【0025】また、基材がガラスの場合には、クリアや
それ以外のブルーやグレー、ブロンズ、グリーンなどの
着色したガラスや、網入りガラスなどのガラス、曲げ加
工や、半強化加工、強化加工、通常の複層ガラスやLo
w−E膜などの金属膜をコートしたガラスとの複層ガラ
スや、ガラス間にゲルなどを入れた複層ガラスや、合わ
せガラス、穴あけ加工、光触媒膜と反対側の面に蒸着や
スパッタ、プリントなどのコートで金属膜や酸化物膜樹
脂膜などの膜を付けること、エッチングやサンドブラス
トなどで光触媒膜と反対側の面を加工することなどの各
種加工やそれらを組合せることは構わない。
それ以外のブルーやグレー、ブロンズ、グリーンなどの
着色したガラスや、網入りガラスなどのガラス、曲げ加
工や、半強化加工、強化加工、通常の複層ガラスやLo
w−E膜などの金属膜をコートしたガラスとの複層ガラ
スや、ガラス間にゲルなどを入れた複層ガラスや、合わ
せガラス、穴あけ加工、光触媒膜と反対側の面に蒸着や
スパッタ、プリントなどのコートで金属膜や酸化物膜樹
脂膜などの膜を付けること、エッチングやサンドブラス
トなどで光触媒膜と反対側の面を加工することなどの各
種加工やそれらを組合せることは構わない。
【0026】
【作用】本発明の光触媒膜中のTiO2結晶は、太陽光
や蛍光灯などに含まれる紫外線が照射されると光触媒効
果により被膜表面に付着した有機物を分解し、被膜の表
面を清浄に保つ作用(酸化分解型反応と呼ばれる)を示
すとともに、TiO2結晶表面も親水化(超親水性型反
応と呼ばれる)される。しかし、TiO2単体の被膜の
場合には、紫外線が照射されないと、一旦親水化されて
も比較的短時間にTiO2本来の疎水性に戻る。
や蛍光灯などに含まれる紫外線が照射されると光触媒効
果により被膜表面に付着した有機物を分解し、被膜の表
面を清浄に保つ作用(酸化分解型反応と呼ばれる)を示
すとともに、TiO2結晶表面も親水化(超親水性型反
応と呼ばれる)される。しかし、TiO2単体の被膜の
場合には、紫外線が照射されないと、一旦親水化されて
も比較的短時間にTiO2本来の疎水性に戻る。
【0027】そこで本発明では紫外線がない、または紫
外線強度が弱い状況でも親水性を維持するために親水性
に優れたSiO2を添加し、親水性を改善すると共に、光
触媒効果に必要な水をより多く吸着させることで被膜の
光触媒能力を高めるとともに、耐摩耗性などの耐久性を
高める効果を併せ持つ。
外線強度が弱い状況でも親水性を維持するために親水性
に優れたSiO2を添加し、親水性を改善すると共に、光
触媒効果に必要な水をより多く吸着させることで被膜の
光触媒能力を高めるとともに、耐摩耗性などの耐久性を
高める効果を併せ持つ。
【0028】しかし、被膜を外側にしてビルの窓材の用
途などに使うには耐久性、特に耐アルカリ性が不足して
おり、これを改善するために本発明ではZrO2を添加
している。特にZrO2の添加は耐アルカリ性の改善以
外に、この系において光触媒能力をも向上する。
途などに使うには耐久性、特に耐アルカリ性が不足して
おり、これを改善するために本発明ではZrO2を添加
している。特にZrO2の添加は耐アルカリ性の改善以
外に、この系において光触媒能力をも向上する。
【0029】上記のような被膜組成とすることにより、
該被膜は光触媒能力と共に高い耐久性、特に耐摩耗性と
耐アルカリ性を持ち、該被膜の表面は親水性が維持され
た状態になっており、一時的に排ガスや塵埃などの汚れ
が付着した場合でも、有機分は光触媒効果で分解される
と共に、被膜表面は親水性になっているので雨や人為的
に水をかけることで、汚れと被膜表面との間に水が入り
汚れが浮いて流れ落ちる。以上の様に、本発明の光触媒
被膜は、優れた親水性と防汚性を有する。
該被膜は光触媒能力と共に高い耐久性、特に耐摩耗性と
耐アルカリ性を持ち、該被膜の表面は親水性が維持され
た状態になっており、一時的に排ガスや塵埃などの汚れ
が付着した場合でも、有機分は光触媒効果で分解される
と共に、被膜表面は親水性になっているので雨や人為的
に水をかけることで、汚れと被膜表面との間に水が入り
汚れが浮いて流れ落ちる。以上の様に、本発明の光触媒
被膜は、優れた親水性と防汚性を有する。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。但し、本発明はこれらの実施例により限定されるも
のではない。
る。但し、本発明はこれらの実施例により限定されるも
のではない。
【0031】
【実施例1】〔サンプル作製〕被膜薬液のZrO2源に
ZrOCl2(キシダ化学(株)製)、SiO2源にCS
G−DI−0600(チッソ(株)製)、TiO2微粒
子源とSiO2源にST−K01(TiO2:SiO2=
8:2重量比、石原テクノ(株)製)を用いて、溶媒に
エタノール(キシダ化学(株)製)と1−メトキシ−2
−プロパノール(キシダ化学(株)製)を用いて、被膜
成分比が30ZrO2・30SiO2・40TiO2(w
t%)になるよう調合した。次によく水と洗剤とセリア
で洗浄した100mm×100mmで厚み3mmのフロ
ートガラス板(ソーダライムシリケートガラス)を基材
とし、スピンコート法で被膜薬液を用いてコートし、1
50℃にセットしたDK43型送風定温恒温器(ヤマト
科学(株)製)に20分間入れて乾燥した後、650℃
にセットしたFP41型マッフル炉(ヤマト科学(株)
製)に10分間入れて熱処理した。膜厚が120nmの
30ZrO2・30SiO2・40TiO2(wt%)で
被膜されたガラス板を得た。
ZrOCl2(キシダ化学(株)製)、SiO2源にCS
G−DI−0600(チッソ(株)製)、TiO2微粒
子源とSiO2源にST−K01(TiO2:SiO2=
8:2重量比、石原テクノ(株)製)を用いて、溶媒に
エタノール(キシダ化学(株)製)と1−メトキシ−2
−プロパノール(キシダ化学(株)製)を用いて、被膜
成分比が30ZrO2・30SiO2・40TiO2(w
t%)になるよう調合した。次によく水と洗剤とセリア
で洗浄した100mm×100mmで厚み3mmのフロ
ートガラス板(ソーダライムシリケートガラス)を基材
とし、スピンコート法で被膜薬液を用いてコートし、1
50℃にセットしたDK43型送風定温恒温器(ヤマト
科学(株)製)に20分間入れて乾燥した後、650℃
にセットしたFP41型マッフル炉(ヤマト科学(株)
製)に10分間入れて熱処理した。膜厚が120nmの
30ZrO2・30SiO2・40TiO2(wt%)で
被膜されたガラス板を得た。
【0032】〔評価方法〕得られたサンプルについて、
ビルなどの外装に用いられる防汚窓材を想定して下記の
評価を行った。評価結果を表1に示した。なお、耐摩耗
性、耐酸性、耐アルカリ性はJIS R 3221(熱
線反射ガラス)のA類に基づき評価した。
ビルなどの外装に用いられる防汚窓材を想定して下記の
評価を行った。評価結果を表1に示した。なお、耐摩耗
性、耐酸性、耐アルカリ性はJIS R 3221(熱
線反射ガラス)のA類に基づき評価した。
【0033】耐摩耗性 JIS R 3221記載の耐摩耗性試験方法に基づ
き、摩耗ホイールCSー10F、荷重500gfでテー
バー式摩耗試験でヘーズ値を評価した。評価は、初期の
ヘーズ値H0と、100回後のヘーズ値H100と、200
回後のヘーズ値がH200がH0≦H100≦H200で、初期と
200回後のヘーズ変化量△H(△H=H200−H0)が
△H≦4%である場合を合格(○)とし、H100>H200
または△H>4%のものを不合格(×)とした。
き、摩耗ホイールCSー10F、荷重500gfでテー
バー式摩耗試験でヘーズ値を評価した。評価は、初期の
ヘーズ値H0と、100回後のヘーズ値H100と、200
回後のヘーズ値がH200がH0≦H100≦H200で、初期と
200回後のヘーズ変化量△H(△H=H200−H0)が
△H≦4%である場合を合格(○)とし、H100>H200
または△H>4%のものを不合格(×)とした。
【0034】耐酸性 JIS R 3221記載の耐酸性試験方法に基づき、
23℃±2℃に保った1規定の塩酸に24時間浸漬後、
流水中でネルで払拭し、乾燥して外観を評価した。評価
は、著しい外観変化がない場合を合格(○)とし、著し
い変色または傷が入った場合或いは膜が剥離したものは
不合格(×)とした。
23℃±2℃に保った1規定の塩酸に24時間浸漬後、
流水中でネルで払拭し、乾燥して外観を評価した。評価
は、著しい外観変化がない場合を合格(○)とし、著し
い変色または傷が入った場合或いは膜が剥離したものは
不合格(×)とした。
【0035】耐アルカリ性 JIS R 3221記載の耐アルカリ性試験方法。2
3℃±2℃に保った1規定の水酸化ナトリウム溶液に2
4時間浸漬後、流水中でネルで払拭し、乾燥して外観を
評価した。評価は、著しい外観変化がない場合を合格
(○)とし、著しい変色または傷が入った場合或いは膜
が剥離したものは不合格(×)とした。
3℃±2℃に保った1規定の水酸化ナトリウム溶液に2
4時間浸漬後、流水中でネルで払拭し、乾燥して外観を
評価した。評価は、著しい外観変化がない場合を合格
(○)とし、著しい変色または傷が入った場合或いは膜
が剥離したものは不合格(×)とした。
【0036】光触媒活性 表面に付いた汚れを分解する能力の光触媒活性をステア
リン酸の分解度で評価した。評価方法は、Parago
n 1000(Perkin−Elmer Co.,
Ltd.製FT−IR分光装置)を用いて、2910c
m-1から2920cm-1に現れるステアリン酸のC−H
伸縮振動に起因するピーク強度(吸光度A)を、ステア
リン酸塗布前Abとステアリン酸塗布時A0および紫外線
を1時間照射した後A1についてそれぞれ求め、ピーク
強度の変化量:{(A0−Ab)−(A1−Ab)}×10
00を算出しステアリン酸の分解度とした。(ステアリ
ン酸分解度が大きいほど光触媒活性は高くなる)。
リン酸の分解度で評価した。評価方法は、Parago
n 1000(Perkin−Elmer Co.,
Ltd.製FT−IR分光装置)を用いて、2910c
m-1から2920cm-1に現れるステアリン酸のC−H
伸縮振動に起因するピーク強度(吸光度A)を、ステア
リン酸塗布前Abとステアリン酸塗布時A0および紫外線
を1時間照射した後A1についてそれぞれ求め、ピーク
強度の変化量:{(A0−Ab)−(A1−Ab)}×10
00を算出しステアリン酸の分解度とした。(ステアリ
ン酸分解度が大きいほど光触媒活性は高くなる)。
【0037】なお、ステアリン酸のサンプルへの塗布は
3wt%ステアリン酸−エタノール溶液にサンプルを浸
漬し、8mm/secで引き上げることで行った。紫外
線源にはブラックライトFL15BLB(東芝電気
(株)製)を用いて、サンプル表面の紫外線強度を4m
W/cm2(365nm)とした。評価は、前記ピーク
強度の変化量が5以上の場合を合格とし、5未満を不合
格とした。
3wt%ステアリン酸−エタノール溶液にサンプルを浸
漬し、8mm/secで引き上げることで行った。紫外
線源にはブラックライトFL15BLB(東芝電気
(株)製)を用いて、サンプル表面の紫外線強度を4m
W/cm2(365nm)とした。評価は、前記ピーク
強度の変化量が5以上の場合を合格とし、5未満を不合
格とした。
【0038】親水維持性 防汚性には光触媒活性以外に一度親水化された表面があ
る程度親水性が維持されることも重要で、親水維持性
は、サンプル作製後、7日間紫外線強度1μW/cm2
(365nm)以下の環境下の実験室に放置した後の水
に対する接触角で評価した。評価は、7日後の接触角θ
がθ≦20゜を合格(○)とし、θ>20゜を不合格
(×)で示した。
る程度親水性が維持されることも重要で、親水維持性
は、サンプル作製後、7日間紫外線強度1μW/cm2
(365nm)以下の環境下の実験室に放置した後の水
に対する接触角で評価した。評価は、7日後の接触角θ
がθ≦20゜を合格(○)とし、θ>20゜を不合格
(×)で示した。
【0039】〔評価結果〕得られた光触媒膜付きガラス
を前記に示す方法で評価した結果、表1に示すように、
サンプルは光触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が
室外側)に使用しても充分な高耐久性を有していた。な
お、基材のガラスをリファレンスとして実際に屋外曝露
して汚れの付き具合を評価したところ、被膜の付いてい
ない基材ガラスに比べて格段に汚れが少ないことが確認
できた。
を前記に示す方法で評価した結果、表1に示すように、
サンプルは光触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が
室外側)に使用しても充分な高耐久性を有していた。な
お、基材のガラスをリファレンスとして実際に屋外曝露
して汚れの付き具合を評価したところ、被膜の付いてい
ない基材ガラスに比べて格段に汚れが少ないことが確認
できた。
【0040】
【実施例2】被膜成分比を40ZrO2・20SiO2・
40TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように、サンプルは光触媒活性を
持ちつつ、ビルの窓材(膜側が室外側)に使用できるほ
ど高い耐久性を有していた。
40TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように、サンプルは光触媒活性を
持ちつつ、ビルの窓材(膜側が室外側)に使用できるほ
ど高い耐久性を有していた。
【0041】
【実施例3】被膜成分比を30ZrO2・40SiO2・
30TiO2(wt%)とし、膜厚を150nmとした
以外は実施例1と同様に行った。表1の結果のように、
サンプルは光触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が
室外側)に使用できるほど高い耐久性を有していた。
30TiO2(wt%)とし、膜厚を150nmとした
以外は実施例1と同様に行った。表1の結果のように、
サンプルは光触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が
室外側)に使用できるほど高い耐久性を有していた。
【0042】
【実施例4】被膜成分比を50ZrO2・20SiO2・
30TiO2(wt%)とし、膜厚を150nmとした
以外は実施例1と同様に行った。表1の結果のように、
サンプルは光触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が
室外側)に使用できるほど高い耐久性を有していた。
30TiO2(wt%)とし、膜厚を150nmとした
以外は実施例1と同様に行った。表1の結果のように、
サンプルは光触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が
室外側)に使用できるほど高い耐久性を有していた。
【0043】
【実施例5】SiO2源とTiO2微粒子源にMSH2
(三菱化学(株)製)とPC−101(チタン工業
(株)製)とをエタノールにボールミルで分散した薬液
を用いて、ZrO2源にZr(OC4H9)3Clを用いた
以外は実施例1と同様に行った。表1の結果のように、
サンプルは光触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が
室外側)に使用できるほど高い耐久性を有していた。
(三菱化学(株)製)とPC−101(チタン工業
(株)製)とをエタノールにボールミルで分散した薬液
を用いて、ZrO2源にZr(OC4H9)3Clを用いた
以外は実施例1と同様に行った。表1の結果のように、
サンプルは光触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が
室外側)に使用できるほど高い耐久性を有していた。
【0044】
【実施例6】ディップコート法を用いて基材に塗布し、
450℃にセットしたFP41型マッフル炉(ヤマト科
学(株)製)に40分間入れて熱処理し、膜厚を80n
mとした以外は実施例1と同様に行った。表1の結果の
ように、サンプルは光触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材
(膜側が室外側)に使用できるほど高い耐久性を有して
いた。さらに基材のガラスをリファレンスとして実際に
屋外曝露して汚れの付き具合を評価したところ、基材ガ
ラスに比べて格段に汚れが少ないことが確認できた
450℃にセットしたFP41型マッフル炉(ヤマト科
学(株)製)に40分間入れて熱処理し、膜厚を80n
mとした以外は実施例1と同様に行った。表1の結果の
ように、サンプルは光触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材
(膜側が室外側)に使用できるほど高い耐久性を有して
いた。さらに基材のガラスをリファレンスとして実際に
屋外曝露して汚れの付き具合を評価したところ、基材ガ
ラスに比べて格段に汚れが少ないことが確認できた
【0045】
【実施例7】ディップコート法を用いて基材に塗布し、
450℃にセットしたFP41型マッフル炉(ヤマト科
学(株)製)に40分間入れて熱処理した以外は実施例
3と同様に行った。表1の結果のように、サンプルは光
触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が室外側)に使
用できるほど高い耐久性を有していた。さらに基材のガ
ラスをリファレンスとして実際に屋外曝露して汚れの付
き具合を評価したところ、基材ガラスに比べて格段に汚
れが少ないことが確認できた
450℃にセットしたFP41型マッフル炉(ヤマト科
学(株)製)に40分間入れて熱処理した以外は実施例
3と同様に行った。表1の結果のように、サンプルは光
触媒活性を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が室外側)に使
用できるほど高い耐久性を有していた。さらに基材のガ
ラスをリファレンスとして実際に屋外曝露して汚れの付
き具合を評価したところ、基材ガラスに比べて格段に汚
れが少ないことが確認できた
【0046】
【実施例8】ZrO2、SiO2、TiO2以外にAl2O
3源に硝酸アルミニウム(キシダ化学(株)製)を用い
て被膜成分比を30ZrO2・5Al2O3・25SiO2
・40TiO2(wt%)にした以外は実施例1と同様
に行った。表1の結果のように、サンプルは光触媒活性
を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が室外側)に使用できる
ほど高い耐久性を有していた。
3源に硝酸アルミニウム(キシダ化学(株)製)を用い
て被膜成分比を30ZrO2・5Al2O3・25SiO2
・40TiO2(wt%)にした以外は実施例1と同様
に行った。表1の結果のように、サンプルは光触媒活性
を持ちつつ、ビルの窓材(膜側が室外側)に使用できる
ほど高い耐久性を有していた。
【0047】
【比較例1】被膜薬液にST−K01(TiO2:Si
O2=8:2重量比、石原テクノ(株)製)とエタノー
ル(キシダ化学(株)製)と1−メトキシ−2−プロパ
ノール(キシダ化学(株)製)を用いて、被膜成分比を
20SiO2・80TiO2(wt%)にした以外は実施
例1と同様に行った。表1の結果のように耐摩耗性と耐
アルカリ性がなかった。
O2=8:2重量比、石原テクノ(株)製)とエタノー
ル(キシダ化学(株)製)と1−メトキシ−2−プロパ
ノール(キシダ化学(株)製)を用いて、被膜成分比を
20SiO2・80TiO2(wt%)にした以外は実施
例1と同様に行った。表1の結果のように耐摩耗性と耐
アルカリ性がなかった。
【0048】
【比較例2】被膜薬液にST−K03(TiO2:Si
O2=5:5重量比、石原テクノ(株)製)とエタノー
ル(キシダ化学(株)製)と1−メトキシ−2−プロパ
ノール(キシダ化学(株)製)を用いて、被膜成分比を
50SiO2・50TiO2(wt%)にした以外は実施
例1と同様に行った。表1の結果のように光触媒活性が
低く、また耐アルカリ性がなかった。
O2=5:5重量比、石原テクノ(株)製)とエタノー
ル(キシダ化学(株)製)と1−メトキシ−2−プロパ
ノール(キシダ化学(株)製)を用いて、被膜成分比を
50SiO2・50TiO2(wt%)にした以外は実施
例1と同様に行った。表1の結果のように光触媒活性が
低く、また耐アルカリ性がなかった。
【0049】
【比較例3】被膜成分比を10ZrO2・40SiO2・
50TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように耐アルカリ性がなかった。
50TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように耐アルカリ性がなかった。
【0050】
【比較例4】被膜成分比を30ZrO2・20SiO2・
50TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように耐摩耗性がなかった。
50TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように耐摩耗性がなかった。
【0051】
【比較例5】被膜成分比を10ZrO2・50SiO2・
40TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように光触媒活性がほとんどなか
った。
40TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように光触媒活性がほとんどなか
った。
【0052】
【比較例6】被膜成分比を20ZrO2・40SiO2・
40TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように光触媒活性がほとんどなか
った。
40TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように光触媒活性がほとんどなか
った。
【0053】
【比較例7】被膜成分比を50ZrO2・10SiO2・
40TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように耐摩耗性がなかった。
40TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように耐摩耗性がなかった。
【0054】
【比較例8】被膜成分比を10ZrO2・70SiO2・
20TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように光触媒活性と親水維持性が
なかった。
20TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように光触媒活性と親水維持性が
なかった。
【0055】
【比較例9】被膜成分比を30ZrO2・50SiO2・
20TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように光触媒活性と親水維持性が
なかった。
20TiO2(wt%)とした以外は実施例1と同様に
行った。表1の結果のように光触媒活性と親水維持性が
なかった。
【0056】
【比較例10】被膜薬液のSiO2源にCSG−DI−
0600(チッソ(株)製)、TiO2微粒子源とSi
O2源にST−K01(TiO2:SiO2=8:2重量
比、石原テクノ(株)製)、さらにTiO2源に等モル
のアセチルアセトンで安定化したTi(OC3H7)4の
エタノール薬液、溶媒にエタノール(キシダ化学(株)
製)と1−メトキシ−2−プロパノール(キシダ化学
(株)製)を用いて、被膜成分比を30TiO2[Ti
(OC3H7)4源からのTiO2分]・30SiO2・4
0TiO2[ST−K01からのTiO2分](wt%)
とした以外は実施例1と同様に行った。表1の結果のよ
うに耐アルカリ性がなかった。
0600(チッソ(株)製)、TiO2微粒子源とSi
O2源にST−K01(TiO2:SiO2=8:2重量
比、石原テクノ(株)製)、さらにTiO2源に等モル
のアセチルアセトンで安定化したTi(OC3H7)4の
エタノール薬液、溶媒にエタノール(キシダ化学(株)
製)と1−メトキシ−2−プロパノール(キシダ化学
(株)製)を用いて、被膜成分比を30TiO2[Ti
(OC3H7)4源からのTiO2分]・30SiO2・4
0TiO2[ST−K01からのTiO2分](wt%)
とした以外は実施例1と同様に行った。表1の結果のよ
うに耐アルカリ性がなかった。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明の高耐久光触媒膜
付き基材とその製造方法によれば、親水性による視認性
向上や防汚などの目的で、ビルの窓材や車両用の窓材、
外装タイル、外装パネルなどの室外側に光触媒膜を使う
ような耐久性を要する使用環境でも、十分な耐久性と光
触媒による親水性や防汚性などを持つ基材を提供でき
る。また、室外使い以外の使用でも高い耐久性を備えた
光触媒膜付き基材を提供できる。
付き基材とその製造方法によれば、親水性による視認性
向上や防汚などの目的で、ビルの窓材や車両用の窓材、
外装タイル、外装パネルなどの室外側に光触媒膜を使う
ような耐久性を要する使用環境でも、十分な耐久性と光
触媒による親水性や防汚性などを持つ基材を提供でき
る。また、室外使い以外の使用でも高い耐久性を備えた
光触媒膜付き基材を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/00 C09D 5/00 L 5/16 5/16 (72)発明者 西田 佳弘 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝子 株式会社硝子研究所内 (72)発明者 本城 啓司 三重県松阪市大口町1510 セントラル硝子 株式会社硝子研究所内 Fターム(参考) 4D075 CA02 CA34 CA37 CA39 CA44 EC01 EC02 EC54 4G069 AA01 AA08 BA02A BA02B BA02C BA04A BA04B BA04C BA05A BA05B BA05C BA48A BA48C BB08A BB08B BB08C BB12A BB12B BB12C BD12B CA01 CA11 EA07 EB15X EB15Y EB18X EB18Y ED02 FB23 FB30 4J038 AA011 HA211 HA441 KA04 NA05 NA06
Claims (6)
- 【請求項1】基材表面に、形成された光触媒膜がZrO
2とSiO2からなる被膜形成成分中にTiO2結晶が分
散されたものからなり、該膜の各成分の含有量の割合
は、重量%換算で、ZrO2が25〜60%、SiO2が
15〜50%、TiO2結晶が25〜45%であること
を特徴とする高耐久性光触媒膜付き基材。 - 【請求項2】ZrO2とSiO2とTiO2結晶の含有量
の合計量が90重量%以上からなるものであることを特
徴とする請求項1記載の高耐久性光触媒膜付き基材。 - 【請求項3】膜厚が50〜300nmである請求項1ま
たは2記載の高耐久性光触媒膜付き基材。 - 【請求項4】基材表面に、ZrO2、SiO2、TiO2
の各原料からなる塗布液を塗布したのち、300℃〜7
00℃の熱処理を行うことにより、被膜組成の割合が重
量%換算で、ZrO2が25〜60%、SiO2が15〜
50%、TiO2結晶が25〜45%からなり、ZrO2
とSiO2からなる被膜形成成分中にTiO2結晶が分散
された光触媒被膜を形成することを特徴とする高耐久性
光触媒膜付き基材の製造方法。 - 【請求項5】TiO2結晶の原料に平均粒径が20nm
以下であるTiO2結晶微粒子を用いることを特徴とす
る請求項4記載の高耐久性光触媒膜付き基材の製造方
法。 - 【請求項6】ZrO2の原料にZrの塩化物または硝酸
塩を用いることを特徴とする請求項4または5記載の高
耐久性光触媒膜付き基材の製造方法。
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- 1999-09-02 JP JP24815599A patent/JP2001070801A/ja active Pending
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