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JP2001069074A - Cdma移動通信局、cdma移動通信システムおよびcdmaパケット伝送方式 - Google Patents

Cdma移動通信局、cdma移動通信システムおよびcdmaパケット伝送方式

Info

Publication number
JP2001069074A
JP2001069074A JP23940499A JP23940499A JP2001069074A JP 2001069074 A JP2001069074 A JP 2001069074A JP 23940499 A JP23940499 A JP 23940499A JP 23940499 A JP23940499 A JP 23940499A JP 2001069074 A JP2001069074 A JP 2001069074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
data
packet data
packet
code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23940499A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Kikuchi
信夫 菊地
Akihiro Shibuya
昭宏 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP23940499A priority Critical patent/JP2001069074A/ja
Priority to EP00944416A priority patent/EP1126635A1/en
Priority to PCT/JP2000/004681 priority patent/WO2001017140A1/ja
Priority to CN 00802414 priority patent/CN1327650A/zh
Publication of JP2001069074A publication Critical patent/JP2001069074A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/075Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
    • H04B10/079Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal using measurements of the data signal
    • H04B10/0795Performance monitoring; Measurement of transmission parameters
    • H04B10/07955Monitoring or measuring power
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/075Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04W52/00Power management, e.g. Transmission Power Control [TPC] or power classes
    • H04W52/04Transmission power control [TPC]
    • H04W52/38TPC being performed in particular situations
    • H04W52/50TPC being performed in particular situations at the moment of starting communication in a multiple access environment

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの呼に係るパケットデータを所定の制御
情報を共用して複数のデータチャネルを介して無線伝送
する場合に、パケットデータが有る場合に限って伝送動
作を許容するときでも、伝送電力の急激な変化を抑制で
きるCDMA移動通信システムを提供する。 【解決手段】 送信局は、パケットデータが発生するま
ではデータ伝送を禁止している。このような状況におい
てパケットデータが発生した場合、送信局は、これに応
答して第1データチャネルIDCH1を介したデータ伝
送を開始する。その後、送信局は、1フレーム経過する
たびに、第2、第3および第4データチャネルIDCH
2、IDCH3およびIDCH4を介したデータ伝送を
順次開始する。これにより、すべてのデータチャネルI
DCH1〜IDCH4を介したデータ伝送を同時に開始
する場合に比べて、伝送電力の急激な増大を抑制でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マルチコード伝
送、閉ループ伝送電力制御およびDTX(Discontinuous
Transmission)制御を適用するCDMA(Code Division
Multiple Access)移動通信システムおよびこのCDM
A移動通信システムに適用されるCDMA移動通信局な
らびにCDMAパケット伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMAは、異なる拡散コードを1つの
呼ごとにそれぞれ割り当ててパケットデータを拡散する
ことにより、同一の周波数上に複数の呼を多重してい
る。この特徴を利用してさらなる高速伝送を実現するた
めの方式として、1つの呼に対して複数の拡散コードを
それぞれ使用する複数のデータチャネルを割り当てるマ
ルチコード伝送方式がある。このマルチコード伝送方式
は、たとえば、社団法人電波産業界(ARIB)で策定された
エアインタフェース仕様”Specification of Air-Inter
face for the 3G Mobile System Ver.1.0"に開示されて
いる。
【0003】この仕様書に開示されたマルチコード伝送
方式は、図21に示すように、1つの呼に対して複数の
拡散コード(この例では4コード:拡散コードC1、C
2、C3、C4)をそれぞれ使用する複数のデータチャ
ネルDPCH1、DPCH2、DPCH3およびDPC
H4(DPCH : Dedicated Physical CHannel)を同
時に使用する。この場合、1つの呼に係るパケットデー
タをフレーム単位で各データチャネルDPCH1〜DP
CH4に並列に割り振る。これにより、1つの呼のパケ
ットデータを1つのデータチャネルを介して伝送する場
合の複数倍(この例では4倍)の速度で伝送することが
できる。
【0004】また、上記マルチコード伝送方式は、すべ
てのチャネルDPCH1〜DPCH4に対して、同期確
立のためのパイロットシンボル、いわゆる閉ループ伝送
電力のためのTPC(Transmitter Power Control)シン
ボルおよび上位の論理的なチャネル多重のためのTFC
I(Transport Format Combination Indicator)シンボル
を含む制御情報を付加する。
【0005】この場合、制御情報は同一の拡散コード
(この例では拡散コードC1)で拡散し、各データチャ
ネルDPCHに対して共用されている。すなわち、同一
の制御情報が各チャネルDPCH1〜DPCH4に対し
て共通の制御チャネルを介して伝送される。したがっ
て、マルチコード伝送に関わるすべてのデータチャネル
DPCH1〜DPCH4は同一タイミングで伝送される
ことになる。
【0006】ところで、伝送電力(送信電力)を制御す
る技術として、いわゆる閉ループ伝送電力制御が知られ
ている。閉ループ伝送電力制御とは、次のような処理で
ある。受信側において受信電力対干渉電力比(SIR:S
ignal to Interference Ratio)を測定し、この測定さ
れたSIRを基準値と比較し、伝送電力の増加または減
少を送信側に指示する。この場合、増加幅および減少幅
は、予め定められた一定値に設定されている。一方、送
信側は、伝送電力の増加または減少の指示に従って上記
一定値ずつ伝送電力を増加または減少させる。
【0007】また、伝送電力を制御する技術としては、
さらに、DTX制御も知られている。DTX制御は、た
とえば、上記仕様書に開示されている。DTX制御は、
伝送すべきパケットデータが無い場合には伝送動作を禁
止し、伝送すべきパケットデータが発生した場合に伝送
動作を開始するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、マルチ
コード伝送は1つの呼に対して複数のデータチャネルを
割り当てるものであるから、伝送電力の増大が懸念され
る。そこで、マルチコード伝送に上記閉ループ伝送電力
制御およびDTX制御を適用し、伝送電力を制御するこ
とが考えられる。
【0009】しかしながら、上述のように制御情報を共
用するマルチコード伝送においては、1つの呼に対して
割り当てられている複数のデータチャネルに係る伝送は
同じタイミングで開始および停止される。したがって、
このマルチコード伝送にDTX制御を適用した場合、伝
送電力が急激に増大したり減少したりする。そのため、
閉ループ伝送電力制御が追随できなくなる。ゆえに、他
ユーザに係る移動局と基地局との間の伝送品質の劣化を
招いたり、他ユーザに係る移動局および基地局において
無駄な電力消費が発生するなどの問題があった。
【0010】より詳述すれば、伝送電力が急激に増大す
る場合、他ユーザへの干渉電力も急激に増加することに
なる。一方、閉ループ伝送電力制御は、上述のように、
予め定められた一定値ずつしか伝送電力を増加すること
ができない。したがって、上記一定値以上に他ユーザへ
の干渉電力の増大が急激であると、他ユーザに係る移動
局および基地局は、伝送電力を十分に増加するまでに時
間がかかることになる。そのため、他ユーザに係る移動
局および基地局は、干渉電力の大きな状態で伝送を行わ
なければならないから、伝送品質が劣化することにな
る。
【0011】また、伝送電力が急激に減少する場合、他
ユーザへの干渉電力も急激に低下することになる。この
場合、上記一定値以上に他ユーザへの干渉電力の減少が
急激であると、他ユーザに係る移動局および基地局は、
伝送電力を必要最小限に低下させるまでに時間がかかる
ことになる。この場合、他ユーザに係る移動局および基
地局は、必要最低限の伝送品質を保つための伝送電力よ
りも大きな伝送電力で伝送を継続することになるから、
無駄な電力を消費することになる。
【0012】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、1つの呼に係るパケットデータを所定の
制御情報を共用して複数のデータチャネルを介して無線
伝送する場合に、パケットデータが有る場合に限って伝
送動作を許容するときでも、伝送電力の急激な変化を抑
制できるCDMA移動通信局およびCDMA移動通信シ
ステムならびにCDMAパケット伝送方式を提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、CDMA移動通信における1つの呼に係
るパケットデータを所定の制御情報を共用して複数のデ
ータチャネルを介して無線伝送するマルチコード伝送手
段からと、このマルチコード伝送手段により伝送された
パケットデータを受信した通信相手局からの伝送電力の
増加または減少の指示に基づいて、上記パケットデータ
を伝送する際の伝送電力を制御する伝送電力制御手段
と、上記パケットデータが発生するまでは上記マルチコ
ード伝送手段における伝送を開始させずに、上記パケッ
トデータが発生した場合に、上記マルチコード伝送手段
を制御し、上記パケットデータの伝送を上記データチャ
ネル単位で所定時間ずらして開始させる伝送開始制御手
段とを含むものである。
【0014】また、この発明は、CDMA移動通信にお
ける1つの呼に係るパケットデータを所定の制御情報を
共用して複数のデータチャネルを介して無線伝送するマ
ルチコード伝送手段と、このマルチコード伝送手段によ
り伝送されたパケットデータを受信した通信相手局から
の伝送電力の増加または減少の指示に基づいて、上記パ
ケットデータを伝送する際の伝送電力を制御する伝送電
力制御手段と、上記マルチコード伝送手段により伝送さ
れているパケットデータが無くなるまでは上記マルチコ
ード伝送手段による伝送を停止させずに、上記パケット
データが無くなった場合に、上記マルチコード伝送手段
を制御し、上記データチャネルを介したデータ伝送を上
記データチャネル単位で所定時間ずらして停止させる伝
送停止制御手段とを含むものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0016】実施形態1 図1は、この発明の実施形態1に係るCDMA移動通信
システムの全体構成を示す概念図である。このCDMA
移動通信システムは、移動局1および基地局2を備えて
いる。移動局1は、携帯電話機などから構成される。基
地局2は、固有のセル3を形成する。このCDMA移動
通信システムは、基地局2と当該基地局2のセル3内に
存在する移動局1との間でパケットデータを無線でマル
チコード伝送することにより、移動通信を実現する。
【0017】より具体的には、移動局1および基地局2
は、データチャネルDCH(DPDCH: Dedicated P
hysical Data CHannel)および制御チャネルCCH(D
PCCH: Dedicated Physical Control CHannel)を
利用して無線通信する。さらに具体的には、基地局2
は、移動局1に対して下りデータチャネルIDCHおよ
び下り制御チャネルICCHを介して下りパケットデー
タおよび制御情報をそれぞれ伝送する。また、移動局1
は、基地局2に対して上りデータチャネルODCHおよ
び上り制御チャネルOCCHを介して上りパケットデー
タおよび制御情報をそれぞれ伝送する。
【0018】移動局1および基地局2は、パケットデー
タを伝送する場合、いわゆる閉ループ伝送電力制御を使
用することにより、伝送電力を制御している。より詳述
すれば、移動局1は、基地局2から伝送されてきた自局
宛のパケットデータの電力と他ユーザに係る移動局1宛
のパケットデータなどの電力(干渉電力)とに基づいて
SIRを測定する。その後、移動局1は、この測定され
たSIRを基準値と比較し、自局宛のパケットデータの
伝送電力の増加または減少を基地局2に指示する。この
場合、増加幅および減少幅は、それぞれ、予め定められ
た一定値である。一方、基地局2は、移動局1からの指
示に従って当該移動局1宛のパケットデータの伝送電力
を上記一定値だけ増加または減少する。
【0019】また、基地局2は、移動局1から伝送され
てきたパケットデータの電力と他ユーザに係る移動局1
から伝送されてきたパケットデータなどの電力(干渉電
力)とに基づいて、SIRを測定する。その後、基地局
2は、この測定されたSIRを基準値と比較し、自局宛
のパケットデータの伝送電力の増加または減少を移動局
1に指示する。この場合、増加幅および減少幅は、それ
ぞれ、予め定められた一定値である。一方、移動局1
は、基地局2からの指示に従ってパケットデータの伝送
電力を上記一定値だけ増加または減少する。
【0020】さらに、移動局1および基地局2は、閉ル
ープ伝送電力制御に加えて、いわゆるDTX制御も使用
することにより、伝送電力を制御している。より具体的
には、移動局1および基地局2は、伝送すべきパケット
データが発生するまでは伝送動作を禁止しパケットデー
タが発生した場合に伝送動作を開始する。また、移動局
1および基地局2は、伝送すべきパケットデータが無く
なるまでは伝送動作を継続しパケットデータが無くなっ
た場合に伝送動作を停止する。
【0021】以上のように、移動局1および基地局2の
伝送電力を制御することにより、一定以上の伝送品質の
確保を図っている。
【0022】図2は、下りパケットデータのマルチコー
ド伝送を説明するための図である。基地局2は、1つの
呼に対して4つの下りデータチャネルIDCHを割り当
てることにより、高速なマルチコード伝送を実現する。
すなわち、基地局2は、パケットデータをフレーム単位
に分割し、各データフレームを4つの下りデータチャネ
ルIDCHに適当に割り振ることにより、並列伝送を実
行する。
【0023】より具体的には、基地局2は、図2(b)な
いし(e)に示すように、1つの呼に係るパケットデータ
に対して4つの拡散コードC1、C2、C3、C4を使
用する4つのデータチャネル、すなわち下り第1データ
チャネルIDCH1、下り第2データチャネルIDCH
2、下り第3データチャネルIDCH3および下り第4
データチャネルIDCH4を割り当てる。
【0024】基地局2において作成されるデータフレー
ムの構成は、図2(f)に示すようになっている。すなわ
ち、データフレームは、16のスロットからなる。1つ
のスロットは、データシンボルと、同期確立のためのパ
イロットシンボル、閉ループ伝送電力制御に使用するT
PCシンボルおよび上位の論理的なチャネル多重に使用
するTFCIシンボルを含む制御シンボルとを有してい
る。
【0025】基地局2は、伝送すべき下りパケットデー
タが無く、下りパケットデータの伝送を保留している状
態において、下りパケットデータが発生したか否かを監
視している。下りパケットデータが発生した場合、基地
局2は、このデータ発生直後のデータ伝送タイミングを
基準タイミングとし、この基準タイミングに応答して下
り第1データチャネルIDCH1を介した伝送を開始す
る。このように、基地局2は、いわゆるDTX制御を行
っている。
【0026】具体的には、基地局2は、図2(b)に示す
ように、予め定められた数のダミーフレームを下り第1
データチャネルIDCH1を介して伝送した後、パケッ
トデータの所定フレームを下り第1データチャネルID
CH1を介して伝送する。この場合、パケットデータの
フレームに含まれる制御シンボルは、下り第1データチ
ャネルIDCH1とは異なる下り制御チャネルICCH
を介して伝送される。この下り制御チャネルICCH
は、この実施形態1においては拡散コードC1を使用す
るチャネルである。なお、上り制御チャネルOCCHに
ついては、図2(a)に示すように、下り同期確立により
伝送を開始する。
【0027】また、基地局2は、図2(c)に示すよう
に、上記基準タイミングから所定フレーム遅延したタイ
ミングに応答して、上記と同じ数のダミーフレームを下
り第2データチャネルIDCH2を介して伝送する。そ
の後、基地局2は、パケットデータの所定フレームを下
り第2データチャネルIDCH2を介して伝送する。こ
の場合、基地局2は、下り第2データチャネルIDCH
2の伝送開始タイミングを基準タイミングとして更新す
る。
【0028】さらに、基地局2は、図2(d)に示すよう
に、この新たな基準タイミングから上記所定フレーム遅
延したタイミングに応答して、ダミーフレームおよびパ
ケットデータの所定フレームを下り第3データチャネル
IDCH3を介して伝送する。さらにまた、基地局2
は、図2(e)に示すように、下り第3データチャネルI
DCH3の伝送開始タイミングである基準タイミングか
ら上記所定フレーム遅延したタイミングに応答して、ダ
ミーフレームおよびパケットデータの所定フレームを下
り第4データチャネルIDCH4を介して伝送する。
【0029】図3は、上りパケットデータのマルチコー
ド伝送について説明するための図である。移動局1は、
上りパケットデータが発生するまではデータ伝送を保留
している。この状況において、上りパケットデータが発
生した場合、移動局1は、このデータ発生直後のデータ
伝送タイミングである基準タイミングに応答して、予め
定められた数のダミーフレームを上り第1データチャネ
ルODCH1を介して伝送した後これに続けてパケット
データを上り第1データチャネルODCH1を介して伝
送する。また、移動局1は、上記基準タイミングから所
定フレーム遅延したタイミングに応答して、上り第2デ
ータチャネルODCH2を介した伝送を開始し、さらに
所定フレーム遅延するたびに、上り第3データチャネル
ODCH3および上り第4データチャネルODCH4を
介した伝送を開始する。なお、下り制御チャネルICC
Hについては、図3(a)に示すように、上り同期確立に
より伝送を開始する。
【0030】このように、この実施形態1によれば、パ
ケットデータが発生するまでデータ伝送を保留している
状況においてパケットデータの発生に応答して伝送を開
始する際に、1つの呼に割り当てられているすべてのデ
ータチャネルDCHについて同時に伝送開始するのでは
なく、所定フレームの遅延をおいて1データチャネルD
CHずつ順に伝送を開始する。したがって、伝送電力の
急激な増大を抑制することができる。
【0031】そのため、他ユーザに対する干渉電力の急
激な増大を抑制できる。数値例を挙げれば、−15dB
μ〜+50dBμ程度の電力抑制を実現できる。ゆえ
に、移動局1および基地局2は、閉ループ伝送電力制御
を良好に行うことができる。より具体的には、移動局1
にてデータ伝送が開始された場合、他ユーザに係る移動
局1は、基地局2から指示された伝送電力の増大を、デ
ータ伝送を開始した移動局1の電力増大に追随して行う
ことができる。また、基地局2にて移動局1宛のデータ
伝送が開始された場合、基地局2は、他ユーザに係る移
動局1から指示された伝送電力の増大を、上記データ伝
送を開始したことによる電力増大に追随して行うことが
できる。よって、他ユーザに係る移動局1と基地局2と
の間の伝送品質の低下を防ぐことができる。そのため、
高信頼性のCDMA移動通信システムを構築できる。
【0032】実施形態2 図4は、この発明の実施形態2に係るパケットデータの
マルチコード伝送を説明するための図である。この実施
形態2は、上記実施形態1をより具体的に説明するため
のものである。
【0033】移動局1または基地局2からなる送信局
は、たとえば図4(a)に示すように、1つの呼に係るパ
ケットデータA、B、C、…を、それぞれ複数のフレー
ム(A-1、A-2、A-3、A-4)、(B-1、B-2、B-3)および
(C-1、C-2、C-3、C-4、C-5、C-6、C-7)に分割する。
また、送信局は、図4(b)、(c)、(d)および(e)に示すよ
うに、1つの呼に係るパケットデータA、B、C、…に
対して4つの拡散コードC1、C2、C3、C4を使用
する第1データチャネルDCH1、第2データチャネル
DCH2、第3データチャネルDCH3および第4デー
タチャネルDCH4を割り当てる。この拡散コード数す
なわちデータチャネル数は、マルチコード数Ccodeとし
て予め設定されている。この図4の例では、マルチコー
ド数Ccodeは4に設定されている。
【0034】送信局は、上記生成された複数のフレーム
を第1ないし第4のいずれかのデータチャネルDCH1
〜DCH4を利用して伝送する。この場合、送信局は、
1つのデータチャネルDCHごとに伝送開始タイミング
を異ならせる。このとき、同じ伝送開始タイミングとな
るチャネル数、すなわち拡散コード数は、同時処理コー
ド数Cnumとして予め設定されている。この図4の例で
は、同時処理コード数Cnumは1に設定されている。ま
た、伝送開始タイミングの遅延幅は、フレーム単位で予
め設定されている。より具体的には、伝送開始タイミン
グの遅延幅は、遅延フレーム数Cfrmとして予め設定され
ている。遅延フレーム数Cfrmは、たとえば、マルチコー
ド数Ccodeを1つ増加することによる干渉電力の増加に
対して、TPCシンボルを利用した伝送電力制御に追随
するために必要な時間に基づいて決定される。この図4
の例では、遅延フレーム数Cfrmは1に設定されている。
【0035】さらに詳述すれば、送信局は、パケットデ
ータが発生した場合、このデータ発生直後のデータ伝送
タイミングに相当する基準タイミングに応答して、第1
データチャネルDCH1を介した1つのダミーフレーム
dmyの伝送を開始する。なお、ダミーフレームdmy
は2フレーム以上であってもよい。次いで、送信局は、
このダミーフレームdmyの伝送終了に応答して、パケ
ットデータに係るデータフレームを第1データチャネル
DCH1を介して伝送する。また、送信局は、第1デー
タチャネルDCH1を介したダミーフレームdmyの伝
送開始から1フレーム経過したことに応答して、第2デ
ータチャネルDCH2を介した1つのダミーフレームd
myの伝送を開始する。そして、送信局は、当該ダミー
フレームに続けてデータフレームを第2データチャネル
DCH2を介して伝送する。
【0036】さらに、送信局は、第2データチャネルD
CH2を介したダミーフレームdmyの伝送開始から1
フレーム経過したことに応答して、第3データチャネル
DCH3を介した1つのダミーフレームdmyの伝送を
開始し、当該ダミーフレームdmyに続けてデータフレ
ームの伝送を開始する。さらにまた、送信局は、第3デ
ータチャネルDCH3を介したダミーフレームdmyの
伝送開始から1フレーム経過したことに応答して、第4
データチャネルDCH4を介した1つのダミーフレーム
dmyの伝送を開始し、当該ダミーフレームdmyに続
けてデータフレームの伝送を開始する。
【0037】図5は、遅延フレーム数Cfrmを2に設定し
た場合におけるパケットデータのマルチコード伝送を説
明するための図である。すなわち、送信局は、第1デー
タチャネルDCH1に係る伝送を開始した後、2フレー
ムの間隔を空けて第2データチャネルDCH2に係る伝
送を開始する。以後、第3データチャネルDCH3およ
び第4データチャネルDCH4についても同様に、第2
データチャネルDCH2を介したダミーフレームdmy
の伝送開始から2フレーム経過したタイミング、およ
び、第3データチャネルDCH3を介したダミーフレー
ムdmyの伝送開始から2フレーム経過したタイミング
にそれぞれ応答して、伝送を開始する。
【0038】図6は、遅延フレーム数Cfrmを3に設定
し、かつ、同時処理コード数Cnumを2に設定した場合に
おけるパケットデータのマルチコード伝送を説明するた
めの図である。すなわち、送信局は、2つのデータチャ
ネルDCHに係る伝送を同時に開始する。より具体的に
は、送信局は、第1および第2データチャネルDCH
1、DCH2に係る伝送を同時に開始した後、3フレー
ムの間隔を空けて第3および第4データチャネルDCH
3、DCH4に係る伝送を同時に開始する。
【0039】以上のようにこの実施形態2によれば、パ
ケットデータを伝送する際に、遅延フレーム数Cfrmおよ
び同時処理コード数Cnumを適当に設定することにより、
種々のパターンで伝送を開始できる。したがって、伝送
電力の増大パターンを任意に設定できる。そのため、周
囲の電波環境に適した所望の伝送電力制御を実現でき
る。
【0040】実施形態3 図7は、この発明の実施形態3に係る移動局1および基
地局2の内部構成を示すブロック図である。この実施形
態3は、上記実施形態1および2をより一層具体的に説
明するためのものである。
【0041】移動局1および基地局2は、送信部10、
受信部20およびアンテナ部30を備えている。送信部
10は、1つの無線フレーム生成部11、1つの制御部
12、4つの変調部13、各変調部13に一対一にそれ
ぞれ対応付けて設けられた4つの拡散部14、1つの合
成部15および1つの送信増幅部16を備えている。変
調部13および拡散部14は、1つの呼に割り当てられ
ているデータチャネルDCHにそれぞれ対応付けられて
いる。この実施形態3では、1つの呼に対して4つのデ
ータチャネルDCHを割り当てているから、変調部13
および拡散部14はこの4つのデータチャネルDCHに
それぞれ対応付けられている。
【0042】受信部20は、1つの受信増幅部21、4
つの逆拡散部22、4つの復調部23および1つのパケ
ットデータ抽出部24を備えている。逆拡散部22およ
び復調部23は、送信部10の場合と同様に、1つの呼
に割り当てられているデータチャネルDCHにそれぞれ
対応付けられている。アンテナ部30は、送信用アンテ
ナ31と受信用アンテナ32とを備えている。
【0043】送信部10には、受信部20から閉ループ
伝送電力制御のための種々の情報が与えられるようにな
っている。具体的には、送信部10には、受信部20に
おいて復調されたTPCシンボルおよび受信部20にお
いて測定されたSIRが与えられる。送信部10は、T
PCシンボルに基づいて相手局の指示に応じた伝送電力
の増減を実現するとともに、SIRに基づいて相手局の
伝送電力の増減を指示するためのTPCシンボルを設定
する。これにより、閉ループ伝送電力制御が実現され
る。
【0044】次に、送信部10および受信部20の内部
構成についてさらに詳述する。送信部10に設けられて
いる無線フレーム生成部11は、伝送バッファ11aを
備えている。伝送バッファ11aは、伝送すべきパケッ
トデータおよび制御情報を一時的に保持するものであ
る。無線フレーム生成部11は、パケットデータおよび
制御情報を受信すると、この受信されたパケットデータ
および制御情報を伝送バッファ11aに蓄積する。
【0045】制御部12は、たとえばCPU(Central P
rocessing Unit:中央演算装置)からなる。制御部12
は、パケットデータの発生の有無を検出するために、無
線フレーム生成部11内の伝送バッファ11aを常時監
視している。すなわち、制御部12は、伝送バッファ1
1aにパケットデータが蓄積され始めたことを検出する
と、下りパケットデータが発生したと検出する。また、
制御部12は、伝送バッファ11aからパケットデータ
が無くなったことを検出すると、パケットデータが無く
なったと検出する。
【0046】制御部12は、パケットデータの発生を検
出すると、無線フレーム生成部11、変調部13、拡散
部14および送信増幅部16の動作を制御し、伝送開始
制御処理を実行する。より具体的には、制御部12は、
無線フレーム生成部11に対して無線フレームの伝送開
始を指示する。この場合、制御部12は、1つの呼に割
り当てられている4つのデータチャネルDCHに対して
1または複数ごとに異なる伝送開始タイミングを指示す
る。
【0047】また、制御部12は、受信部20から与え
られたSIRに基づいて、送信すべきデータフレーム内
のTPCシンボルに設定すべき値を決定する。具体的に
は、制御部12は、SIRと基準値とを比較し、相手局
における伝送電力の増減を決定する。制御部12は、こ
の決定された相手局における伝送電力の増減を相手局に
指示すべく、増減に対応するビット情報を無線フレーム
生成部11に通知し、次のスロットで送信する制御情報
のTPCシンボルとして設定させる。
【0048】さらに、制御部12は、変調部13、拡散
部14および送信増幅部16の動作開始を指示する。こ
の場合、制御部12は、受信部20から与えられたTP
Cシンボルに従って送信増幅部16を制御し、伝送電力
を調整する。具体的には、制御部12は、無線フレーム
内のパケットデータと制御情報とに関し別個に伝送電力
制御を実行する。
【0049】さらに具体的には、制御部12は、パケッ
トデータに関し、TPCシンボルが伝送電力の増加を示
している場合には、所定の一定幅だけ伝送電力が増加す
るように、送信増幅部16の増幅度を増加させる。ま
た、制御部12は、パケットデータに関し、TPCシン
ボルが伝送電力の低下を示している場合には、所定の一
定幅だけ伝送電力が低下するように、送信増幅部16の
増幅度を低下させる。さらに、制御部12は、制御情報
に関し、1つの呼に割り当てられているデータチャネル
DCHの数Ccode、1データチャネル当たりの伝送電力P
tおよび所定の係数η(η>0)に基づいて、Ccode×Pt
×ηの伝送電力となるように、送信増幅部16の増幅度
を制御する。
【0050】伝送開始指示を受けた無線フレーム生成部
11は、伝送バッファ11aに蓄積されているパケット
データおよび制御情報に基づいて、所定形式の無線フレ
ームを生成する。たとえば、基地局2における無線フレ
ーム生成部11は、図2(f)に示すように、パイロット
シンボル、データシンボル、TPCシンボル、データシ
ンボルおよびTFCIシンボルをこの順に配置した無線
フレームを複数個生成する。この場合におけるTPCシ
ンボルは、制御部12から通知された相手局における伝
送電力の増減に応じたビット情報に対応している。
【0051】無線フレーム生成部11は、この生成され
た複数個の無線フレームを特定の変調部13に選択的に
与える。この場合、無線フレーム生成部11は、制御部
12から指示された伝送開始タイミングに応答して、4
つのデータチャネルDCHの各々について個別に無線フ
レームの送出を開始する。ただし、無線フレーム内の制
御情報については、4つのデータチャネルDCHで共用
するために拡散コードC1に対応する変調部13に与え
られる。
【0052】各変調部13は、それぞれ、この与えられ
た無線フレームに対してQPSK(Quadrature Phase Sh
ift-Keying)などの所定の一次変調処理を施し、変調フ
レームを生成する。各変調部13は、生成された変調フ
レームをそれぞれ対応する拡散部14に与える。
【0053】各拡散部14は、それぞれ、この与えられ
た変調フレームに対して拡散処理を施し、拡散フレーム
を生成する。より具体的には、各拡散部14には、それ
ぞれ、拡散コードC1、C2、C3およびC4が予め設
定されている。各拡散部14は、それぞれ、与えられた
変調フレームと予め設定されている拡散コードとを演算
することにより、拡散フレームを生成する。各拡散部1
4は、この拡散フレームを合成部14に与える。
【0054】合成部15は、各拡散部14から与えられ
た4つの拡散フレームを1つの拡散信号として伝送する
ために合成する。合成部15は、この作成された拡散信
号を送信増幅部16に与える。送信増幅部16は、この
拡散信号を制御部12の指示に応じた増幅度で増幅した
後、送信アンテナ31を介して相手局に送信する。
【0055】相手局から伝送されてきた拡散信号は、受
信アンテナ32にて受信された後、受信増幅部21に与
えられる。受信増幅部21は、拡散信号を増幅した後、
増幅後の拡散信号を各逆拡散部22に与える。逆拡散部
22には、送信部10において使用される異なる拡散コ
ードC1〜C4がそれぞれ設定されている。逆拡散部2
2は、拡散部14における拡散処理と逆の処理である逆
拡散処理を実行する。具体的には、逆拡散部22は、そ
れぞれ、拡散信号と設定されている拡散コードC1〜C
4とを乗積することにより、拡散信号を逆拡散し、復調
信号を復元する。復元された復調信号は、復調部23に
与えられる。
【0056】復調部23は、変調部13における変調処
理と逆の処理である復調処理を実行することにより、復
調信号からベースバンド信号を復元する。この復元され
たベースバンド信号は、パケットデータ抽出部24に与
えられる。パケットデータ抽出部24は、ベースバンド
信号からパケットデータを分離抽出する。
【0057】また、拡散コードC1に対応する復調部2
3は、ベースバンド信号の中から制御情報を抽出し、さ
らにこの中からTPCシンボルを抽出する。復調部23
は、この抽出されたTPCシンボルを自局の伝送電力制
御のための情報として送信部10に設けられている制御
部11に与える。さらに、拡散コードC1に対応する復
調部23は、上記抽出された制御情報の中からパイロッ
トシンボルに基づいて受信電力を求め、この求められた
受信電力に基づいてSIRを測定する。この復調部23
は、この測定されたSIRを相手局の伝送電力制御のた
めの情報として送信部10に設けられている制御部11
に与える。
【0058】図8は、制御部12における伝送開始制御
処理をより詳細に説明するためのフローチャートであ
る。制御部12は、この伝送開始制御処理をソフトウエ
アにより実現する。なお、この伝送開始制御処理は、た
とえば各処理を実現するハードウエアにより実行するよ
うにしてもよい。
【0059】制御部12は、予め保有している無線フレ
ームの開始タイミングごとに、パケットデータの有無を
チェックする(ステップS1)。具体的には、制御部1
2は、無線フレーム生成部11内の伝送バッファ11a
にパケットデータが蓄積され始めたか否かを判別する。
パケットデータが無い場合(ステップS1のNO)、制
御部12は当該伝送開始制御処理を終了し、次の無線フ
レームの開始タイミングに応答して上記ステップS1の
処理を再開する。
【0060】パケットデータが有る場合(ステップS1
のYES)、制御部12は、まず始めに、現使用コード
数mおよび遅延フレーム数カウント値fを取得するとと
もに同時処理コード数カウント値kをクリアする(ステ
ップS2)。その後、制御部12は、1つの呼に対して
割り当てられているマルチコード数Ccodeと現使用コー
ド数mとを比較する(ステップS3)。マルチコード数
Ccodeが現使用コード数mよりも少なければ(ステップ
S3のNO)、割り当てるべきすべてのデータチャネル
DCHを既に使用しているので、制御部12は、当該伝
送開始制御処理を終了する。一方、マルチコード数Ccod
eが現使用コード数よりも多ければ(ステップS3のY
ES)、制御部12は、遅延フレーム数カウント値fを
1つインクリメントする(ステップS4)。
【0061】次いで、制御部12は、この遅延フレーム
数カウント値fが予め定められている遅延フレーム数Cf
rm以上であるか否かを判別する(ステップS5)。遅延
フレーム数カウント値fが遅延フレーム数Cfrm未満であ
れば(ステップS5のNO)、予め設定された遅延タイ
ミングがまだ経過していないから、制御部12は、当該
処理を終了する。一方、遅延フレーム数カウント値fが
遅延フレーム数Cfrm以上であれば(ステップS5のYE
S)、上記遅延タイミングが経過したから、制御部12
は、まず始めに、次処理の準備のために、遅延フレーム
数カウント値fをクリアする(ステップS6)。
【0062】次いで、制御部12は、同時処理コード数
カウント値kが同時処理コード数Cnumよりも少ないか否
かを判別する(ステップS7)。同時処理コード数カウ
ント値kが同時処理コード数Cnumよりも少なければ(ス
テップS7のYES)、制御部12は、現使用コード数
mおよび同時処理コード数カウント値kを1つインクリ
メントする(ステップS8)。その後、制御部12は、
現使用コード数mに対応する第mデータチャネルDCH
mに係る伝送を開始する(ステップS9)。
【0063】次いで、制御部12は、現使用コード数m
がマルチコード数Ccodeよりも小さいか否かを判別する
(ステップS10)。現使用コード数mがマルチコード
数Ccodeよりも大きければ(ステップS10のNO)、
すべてのデータチャネルDCHを既に使用していること
になるから、制御部12は、当該伝送開始制御処理を終
了する。一方、現使用コード数mがマルチコード数Ccod
eよりも小さければ(ステップS10のYES)、余っ
ているデータチャネルDCHが残っていて、しかもその
中に第mデータチャネルDCHmと同時に処理すべきも
のが残っている可能性がある。そこで、制御部12は、
同時処理コード数カウント値kが同時処理コード数Cnum
よりも小さいか否かのステップS7の処理を再度実行す
る。
【0064】もしも同時に処理すべきデータチャネルD
CHが残っていれば、すなわち同時処理コード数Cnumが
2以上であれば、制御部12は、ステップS8において
現使用コード数mおよび同時処理コード数カウント値k
を1つインクリメントした後、ステップS9においてイ
ンクリメント後の第mデータチャネルDCHmに係る伝
送を開始する。一方、同時に処理すべきデータチャネル
DCHが残っていなければ、すなわち同時処理コード数
Cnumが1であれば、制御部12は、当該伝送開始制御処
理を終了する。
【0065】以上のような伝送開始制御処理が実行され
ることにより、1つの呼に対して4つのデータチャネル
DCH1〜DCH4を介して伝送が行われる。
【0066】実施形態4 図9は、この発明の実施形態4に係るパケットデータの
マルチコード伝送を説明するための図である。この実施
形態4の説明では、図7を必要に応じて参照する。
【0067】上記実施形態1ないし3では、伝送すべき
パケットデータ量の大小にかかわらず1つの呼に対して
割り当てられているデータチャネルDCHをすべて使用
することとしている。これに対して、この実施形態4で
は、伝送すべきパケットデータ量が少ないときには使用
するデータチャネルDCHを制限することとしている。
【0068】より詳述すれば、制御部12は、バッファ
内データ量Dbufに基づいて、使用すべきデータチャネル
数を決定する。バッファ内データ量Dbufは、無線フレー
ム生成部11内の伝送バッファ11aに蓄積されている
パケットデータのデータ量である。より具体的には、制
御部12は、バッファ内データ量Dbufと第(m+1)伝送開
始しきい値Tth-(m+1)との比較結果およびコード(m+1)伝
送開始時間Tstr-(m+1)に基づいて、伝送開始すべきデー
タチャネルDCHを決定する。
【0069】第(m+1)伝送開始しきい値Tth-(m+1)および
コード(m+1)伝送開始時間Tstr-(m+1)は、伝送環境に応
じた適切な値に設定される。より具体的には、平均的に
パケットデータの発生量が多い場合および伝送バッファ
11aでの滞留を回避する場合、第(m+1)伝送開始しき
い値Tth-(m+1)は相対的に低い値に設定され、コード(m+
1)伝送開始時間Tstr-(m+1)は、相対的に短い値に設定さ
れる。また、平均的にパケットデータの発生量が少な
く、干渉量自体を少なくする場合には、第(m+1)伝送開
始しきい値Tth-(m+1)は相対的に高い値に設定され、コ
ード(m+1)伝送開始時間Tstr-(m+1)は、相対的に長い値
に設定される。
【0070】マルチコード伝送についてさらに詳述すれ
ば、制御部12は、パケットデータが有ると検出したこ
とに応答して、まず始めに、第1データチャネルDCH
1を介した伝送を開始する。その後、制御部12は、バ
ッファ内データ量Dbufが所定のコード2伝送開始時間Ts
tr-2にわたってコード2伝送開始しきい値Tth-2以上で
あったタイミングに応答して、第2データチャネルDC
H2の伝送を開始する。
【0071】さらに、制御部12は、バッファ内データ
量Dbufが所定のコード3伝送開始時間Tstr-3にわたって
コード2伝送開始しきい値Tth-2よりも大きなコード3
伝送開始しきい値Tth-3以上であったタイミングに応答
して、第3データチャネルDCH3の伝送を開始する。
さらにまた、制御部12は、バッファ内データ量Dbufが
所定のコード4伝送開始時間Tstr-4にわたってコード3
伝送開始しきい値Tth-3よりも大きなコード4伝送開始
しきい値Tth-4以上となったタイミングに応答して、第
4データチャネルDCH4の伝送を開始する。
【0072】このように、バッファ内データ量Dbufに基
づいて伝送開始タイミングが決定されるから、他のデー
タチャネルの伝送開始からの遅延幅は比較的ランダムと
なる。より具体的には、図10に示すように、第1デー
タチャネルDCH1と第2データチャネルDCH2との
間の遅延幅は1フレームで、第2データチャネルDCH
2と第3データチャネルDCH3との間の遅延幅は3フ
レームで、第3データチャネルDCH3と第4データチ
ャネルDCH4との間の遅延幅は2フレームである。
【0073】以上のようにこの実施形態4によれば、バ
ッファ内データ量Dbufが所定の伝送開始時間Tstrにわた
って所定の伝送開始しきい値Tth以上であるたびに、各
データチャネルDCHに係る伝送を開始する。したがっ
て、各データチャネルDCHの伝送開始タイミングはず
れる。そのため、上記実施形態1と同様に、閉ループ伝
送電力制御を良好に行うことができるから、他ユーザに
係る移動局1と基地局2との間の伝送品質の低下を防ぐ
ことができる。
【0074】しかも、バッファ内データ量Dbufが少ない
場合には、すべてのデータチャネルDCHを使用しない
こととしている。たとえば、バッファ内データ量Dbufが
コード4伝送開始しきい値Tth-4を超えない場合、1つ
の呼に対して割り当てられている4つのデータチャネル
DCH1〜DCH4のうち3つのデータチャネルDCH
1〜DCH3だけを使用することとなる。したがって、
すべてのデータチャネルDCHを使用する場合よりも伝
送電力の急激な増大を抑制できる。そのため、すべての
データチャネルDCHを使用する場合よりも他ユーザに
対する干渉電力の急激な増大を抑制できる。
【0075】実施形態5 図11は、この発明の実施形態5に係る伝送開始制御処
理を説明するためのフローチャートである。この実施形
態5は、実施形態4をより具体的に説明するものであ
る。
【0076】制御部12は、保有している無線フレーム
の開始タイミングに応答して、最初に現使用コード数m
を取得する(ステップT1)。次いで、制御部12は、
この取得された現使用コード数mが予め設定されている
マルチコード数Ccodeよりも小さいか否かを判別する
(ステップT2)。現使用コード数mがマルチコード数
Ccodeよりも大きければ(ステップT2のNO)、1つ
の呼に対して割り当てられているすべてのデータチャネ
ルDCHを既に使用しているのであるから、制御部12
は、当該伝送開始制御処理を終了する。
【0077】一方、現使用コード数mがマルチコード数
Ccode以下であれば(ステップT2のYES)、制御部
12は、バッファ内データ量Dbufがコードm伝送開始し
きい値Tth-(m+1)以上であるか否かを判別する(ステッ
プT3)。バッファ内データ量Dbufがコードm伝送開始
しきい値Tth-(m+1)未満であれば(ステップT3のN
O)、別のデータチャネルDCHを使用しなければなら
ないほどパケットデータが伝送バッファ11aに蓄積さ
れていないということであるから、制御部12は、コー
ドm伝送開始判定タイマTstr-(m+1)の停止処理(ステッ
プT4)を実行した後、当該伝送開始制御処理を終了す
る。
【0078】一方、バッファ内データ量Dbufがコードm
伝送開始しきい値Tth-(m+1)以上であれば(ステップT
3のYES)、制御部12は、コードm伝送開始判定タ
イマTstr-(m+1)を既に起動したか否かを判別する(ステ
ップT5)。コードm伝送開始判定タイマTstr-(m+1)を
起動していなければ(ステップT5のNO)、制御部1
2は、コードm伝送開始判定タイマTstr-(m+1)を起動し
(ステップT6)、その後当該伝送開始制御処理を終了
する。一方、コードm伝送開始判定タイマTstr-(m+1)を
起動していれば(ステップT5のYES)、制御部12
は、コードm伝送開始判定タイマTstr-(m+1)がタイムア
ウトしたか否かを判別する(ステップT7)。
【0079】コードm伝送開始判定タイマTstr-(m+1)が
タイムアウトしていなければ(ステップT7のNO)、
バッファ内データ量Dbufがコードm伝送開始しきい値Tt
h-(m+1)を一時的に超えただけかもしれないので、制御
部12は、この伝送開始制御処理を終了する。その後、
次の無線フレームの開始タイミング経過後に、バッファ
内データ量Dbufがコードm伝送開始しきい値Tth-(m+1)
以上でかつコードm伝送開始判定タイマTstr-(m+1)がタ
イムアウトしていれば(ステップT7のYES)、制御
部12は、現使用コード数mを1つインクリメントした
後(ステップT8)、第mデータチャネルを介した通信
を開始する。その後、制御部12は、ステップT2に戻
って、すべてのデータチャネルDCHを使用したか否か
を判別し、まだすべてを使用していない場合にはステッ
プT3からの処理を繰り返し実行する。
【0080】実施形態6 図12は、この発明の実施形態6に係る下りパケットデ
ータのマルチコード伝送を説明する図である。
【0081】上記実施形態1ないし5では、パケットデ
ータの伝送開始制御について説明している。これに対し
て、この実施形態6では、パケットデータの伝送停止制
御を例にとっている。
【0082】基地局2は、伝送すべき下りパケットデー
タが存在し、下りパケットデータを伝送している状態に
おいて、伝送バッファ11aから下りパケットデータが
無くなったか否かを監視している。下りパケットデータ
が無くなった場合、基地局2は、このタイミングに応答
してデータチャネルIDCHを介した伝送を停止し始め
る。
【0083】具体的には、制御部12は、伝送バッファ
11aから下りパケットデータが無くなったことを検出
した場合、この検出に応答して下り第4データチャネル
IDCH4を介した伝送を停止する。その後、制御部1
2は、所定フレーム遅延後、下り第3データチャネルI
DCH3に係る伝送を停止する。さらに、制御部12
は、所定フレーム遅延後、下り第2データチャネルID
CH2に係る伝送を停止し、当該下り第2データチャネ
ルIDCH2の伝送停止から所定フレーム遅延後、下り
第1データチャネルIDCH1の伝送を停止する。な
お、上り制御チャネルOCCHについては、図12(e)
に示すように、下り同期はずれにより伝送を停止する。
【0084】図13は、上りパケットデータのマルチコ
ード伝送を説明するための図である。上りパケットデー
タの場合も同様に、移動局1は、上りパケットデータが
無くなったことに応答して上り第4データチャネルOD
CH4に係る伝送を停止し、その後所定フレーム遅延す
るたびに、上り第3、上り第2および上り第1データチ
ャネルODCH3、ODCH2およびODCH1に係る
伝送を順に停止する。
【0085】以上のようにこの実施形態6によれば、パ
ケットデータの伝送を停止する際に、1つの呼に割り当
てられているすべてのデータチャネルDCHについて同
時に伝送停止するのではなく、所定フレームの遅延をお
いて1チャネルずつ順に伝送を停止する。したがって、
伝送電力の急激な低下を抑制できる。そのため、移動局
1および基地局2は、閉ループ伝送電力制御を良好に行
うことができる。
【0086】より具体的には、移動局1にてデータ伝送
が停止された場合、他ユーザに係る移動局1は、基地局
2から指示された伝送電力の低下を、データ伝送を開始
した移動局1の電力低下に追随して行うことができる。
また、基地局2にて移動局1宛のデータ伝送が停止され
た場合、基地局2は、他ユーザに係る移動局1から指示
された伝送電力の低下を、上記データ伝送を停止したこ
とによる電力低下に追随して行うことができる。よっ
て、他ユーザに係る移動局1および基地局2の無駄な電
力消費を抑制することができる。
【0087】実施形態7 図14は、この発明の実施形態7に係るパケットデータ
のマルチコード伝送を説明するための図である。この実
施形態7は、上記実施形態6をより具体的に説明するた
めのものである。
【0088】送信局は、1つの呼に割り当てられている
4つのデータチャネルDCH1〜DCH4に関し、伝送
開始制御処理と同じパラメータを使用する。具体的に
は、送信局は、マルチコード数Ccode、同時処理コード
数Cnumおよび遅延フレーム数Cfrmを使用している。マル
チコード数Ccodeは、伝送開始制御処理と同様に、1つ
の呼に割り当てられているデータチャネル数を示してい
る。同時処理コード数Cnumは、同時に処理を停止するチ
ャネル数を示している。遅延フレーム数Cfrmは、他のデ
ータチャネルに係る伝送停止からの遅延幅を示してい
る。これらのパラメータは、伝送開始制御処理と同様
に、予め設定されているものである。図14の例では、
マルチコード数m、同時処理コード数Cnumおよび遅延フ
レーム数Cfrmはそれぞれ4、1および1に設定されてい
る。
【0089】伝送バッファ11aからパケットデータが
無くなった場合、送信局は、この無くなったタイミング
に応答して、4つのデータチャネルDCH1〜DCH4
に係る伝送を停止し始める。この場合、すべてのデータ
チャネルDCHにおいて同時に伝送すべきデータフレー
ムが無くなるわけではなく、通常、異なるタイミングで
無くなる。そこで、伝送すべきデータフレームが無くな
った場合には、送信局は、いわゆるアイドルフレーム
(Idle)を伝送することとしている。
【0090】この実施形態7では、第3および第4デー
タチャネルDCH3およびDCH4が同じタイミングで
データフレームが無くなり、その1フレーム後に、第1
および第2データチャネルDCH1およびDCH2が同
じタイミングでデータフレームが無くなる。したがっ
て、送信局は、第3および第4データチャネルDCH3
およびDCH4に係るデータフレームの伝送が終了する
と、当該データフレームの終了に応答してアイドルフレ
ームを伝送する。
【0091】このような状況において、送信局は、図1
4(e)に示すように、伝送バッファ11aからパケット
データが無くなったことに応答して、第4データチャネ
ルDCH4に係る伝送を停止する。具体的には、この実
施形態7の場合には、第4データチャネルDCH4を介
したアイドルフレームを1フレーム伝送するタイミング
ですべてのデータチャネルにおけるデータフレームの伝
送が終了する。したがって、送信局は、2フレーム目の
アイドルフレームの伝送を終了した時点で第4データチ
ャネルDCH4に係る伝送を停止する。
【0092】また、送信局は、遅延フレーム数Cfrmとし
て1が設定されていることを考慮し、図14(d)に示す
ように、第4データチャネルDCH4に係る伝送停止か
ら1フレーム経過後に、第3データチャネルDCH3に
係る伝送を停止する。上述したように、第3データチャ
ネルDCH3は、第4データチャネルDCH4と同じタ
イミングでデータフレームが無くなる。したがって、第
4データチャネルDCH4よりも1フレーム多い3フレ
ームのアイドルフレームを伝送した後に、第3データチ
ャネルDCH3に係る伝送は停止することになる。
【0093】さらに、送信局は、図14(c)に示すよう
に、第3データチャネルDCH3に係る伝送停止から1
フレーム経過後に、第2データチャネルDCH2に係る
伝送を停止する。この場合、3フレームのアイドルフレ
ームを伝送した後に、第2データチャネルDCH2の伝
送は停止する。
【0094】さらにまた、送信局は、図14(b)に示す
ように、第2データチャネルDCH2に係る伝送停止か
ら1フレーム経過後に、第1データチャネルDCH1に
係る伝送を停止する。この場合、4フレームのアイドル
フレームを伝送した後に、第1データチャネルDCH1
の伝送は停止する。
【0095】図15は、遅延フレーム数Cfrmを2に設定
した場合におけるパケットデータのマルチコード伝送を
説明するための図である。すなわち、送信局は、第4デ
ータチャネルDCH4に係る伝送停止タイミングから2
フレーム経過後に、第3データチャネルDCH3に係る
伝送を停止する。また、送信局は、第3データチャネル
DCH3に係る伝送を停止したタイミングから2フレー
ム経過後に、第2データチャネルDCH2に係る伝送を
停止し、さらにその2フレーム経過後に、第1データチ
ャネルDCH1に係る伝送を停止する。
【0096】図16は、遅延フレーム数Cfrmを3に設定
し、かつ同時処理コード数Cnumを2に設定した場合にお
けるパケットデータのマルチコード伝送を説明するため
の図である。すなわち、送信局は、2つのデータチャネ
ルに係る伝送を同時に停止する。より具体的には、送信
局は、第4および第3データチャネルDCH4およびD
CH3に係る伝送停止から3フレーム経過したタイミン
グに応答して、第2および第1データチャネルDCH2
およびDCH1に係る伝送を同時に停止する。
【0097】以上のようにこの実施形態7によれば、パ
ケットデータの伝送を停止する際に、遅延フレーム数Cf
rmおよび同時処理コード数Cnumを適当に設定することに
より、種々のパターンで伝送を停止できる。したがっ
て、伝送電力の低下パターンを任意に設定できる。その
ため、周囲の電波環境に適した所望の伝送電力制御を実
現できる。
【0098】実施形態8 図17は、この発明の実施形態8に係る伝送停止制御処
理を説明するためのフローチャートである。この実施形
態8は、上記実施形態6および7をより一層具体的に説
明するためのものである。
【0099】この伝送停止制御処理は、実施形態3にお
いて図8を用いて説明した伝送開始制御処理に類似して
いる。相違点は、ステップU1、ステップU3、ステッ
プU8、ステップU9およびステップU10である。す
なわち、ステップU1では、伝送バッファ11aからパ
ケットデータが無くなったか否かを判別する処理であ
る。ステップU3は、伝送を停止していくたびに使用デ
ータチャネルが減っていくことを考慮し、現使用コード
数mが0よりも大きいか否かを判別する処理である。す
なわち、現使用コード数が0であれば、伝送を停止する
データチャネルが存在しないからである。ステップU8
は、第mデータチャネルDCHmに係る伝送を停止する
処理である。ステップU9における相違点は、1つのデ
ータチャネルDCHに係る伝送を停止した場合に、現使
用コード数mを1つデクリメントする点である。ステッ
プU10は、上記ステップU3と同じ理由から、現使用
コード数mが0よりも大きいか否かを判別する処理であ
る。
【0100】実施形態9 図18は、この発明の実施形態9に係る伝送停止制御処
理を説明するための概念図である。
【0101】上記実施形態6ないし8では、伝送バッフ
ァ11a内にパケットデータが無くなったタイミングに
応答して、伝送停止制御処理を実行している。この場
合、伝送バッファ11aにパケットデータが無くなるま
では、1つの呼に割り当てられているすべてのデータチ
ャネルDCHを介した伝送を継続し、その後異なるタイ
ミングで伝送を停止していく。これに対して、この実施
形態9では、伝送バッファ11aにパケットデータがま
だ蓄積されている状況においてデータチャネルDCHを
介した伝送を異なるタイミングで停止していく。
【0102】より詳述すれば、この伝送停止制御処理
は、制御部12により行われる。制御部12は、バッフ
ァ内データ量Dbufに基づいて、伝送を停止するチャネル
を決定する。より具体的には、制御部12は、バッファ
内データ量Dbufとコードm伝送停止しきい値Sth-mとの
比較結果およびコードm伝送停止時間Tstp-mに基づい
て、伝送停止チャネルを決定する。コードm伝送停止し
きい値Sth-mおよびコードm伝送停止時間Tstp-mは、上
記コード(m+1)伝送開始しきい値Tth-(m+1)およびコード
(m+1)伝送開始時間Tstr-(m+1)と同様に、伝送環境に適
した値に設定される。
【0103】さらに具体的には、制御部12は、バッフ
ァ内データ量Dbufを常時監視している。この監視の結
果、バッファ内データ量Dbufがコード4伝送停止時間Ts
tp-4にわたってコード4伝送停止しきい値Sth-4以下で
あったタイミングに応答して、第4データチャネルDC
H4に係る伝送を停止する。
【0104】また、制御部12は、バッファ内データ量
Dbufがコード3伝送停止時間Tstp-3にわたってコード4
伝送停止しきい値Sth-4よりも小さなコード3伝送停止
しきい値Sth-3以下であったタイミングに応答して、第
3データチャネルDCH3に係る伝送を停止する。さら
に、制御部12は、バッファ内データ量Dbufがコード2
伝送停止時間Tstp-2にわたってコード3伝送停止しきい
値Sth-3よりも小さなコード2伝送停止しきい値Sth-2以
下であったタイミングに応答して、第2データチャネル
DCH2に係る伝送を停止する。さらにまた、制御部1
2は、バッファ内データ量Dbufがコード1伝送停止時間
Tstp-1にわたって0であったタイミングに応答して、第
1データチャネルDCH1に係る伝送を停止する。
【0105】このように、バッファ内データ量Dbufに基
づいて伝送停止タイミングが決定される。したがって、
他のデータチャネルの伝送停止からの遅延幅は、比較的
ランダムとなる。より具体的には、図19に示すよう
に、第4データチャネルDCH4と第3データチャネル
DCH3との間の遅延幅は2フレームで、第3データチ
ャネルDCH3と第2データチャネルDCH2との間の
遅延幅は1フレームで、第2データチャネルDCH2と
第1データチャネルDCH1との間の遅延幅は2フレー
ムである。
【0106】以上のようにこの実施形態9によれば、バ
ッファ内データ量Dbufが所定の伝送停止時間Tstp-mにわ
たって所定の伝送停止しきい値Sth-m以下であったとき
にデータチャネルDCHごとに順に伝送を停止してい
く。したがって、伝送電力の急激な低下を防止できる。
そのため、移動局1および基地局2は、上記実施形態6
と同様に、閉ループ伝送電力制御を良好に行うことがで
きる。ゆえに、移動局1および基地局2の無駄な電力消
費を抑制することができる。
【0107】しかも、バッファ内データ量Dbufが少なく
なっていくに従って使用するデータチャネル数を減らし
ていく。したがって、すべてのデータチャネルをバッフ
ァ内データ量Dbufが0になるまで継続的に使用する場合
よりも他ユーザに対する干渉電力を少なくすることがで
きる。
【0108】実施形態10 図20は、この発明の実施形態10に係る伝送停止制御
処理を説明するためのフローチャートである。この実施
形態10は、上記実施形態9をより具体的に説明するた
めのものである。
【0109】制御部12は、保有している無線フレーム
の開始タイミングに応答して、最初に現使用コード数m
を取得する(ステップU1)。次いで、制御部12は、
この取得された現使用コード数mが0よりも大きいか否
かを判別する(ステップU2)。現使用コード数mが0
よりも小さければ(ステップU2のNO)、1つの呼に
対して割り当てられているすべてのデータチャネルDC
hの伝送を停止しているから、制御部12は、当該伝送
停止制御処理を停止する。
【0110】一方、現使用コード数mが0よりも大きけ
れば(ステップU2のYES)、制御部12は、バッフ
ァ内データ量Dbufが予め定められているコードm伝送停
止しきい値Sth-m以下であるか否かを判別する(ステッ
プU3)。バッファ内データ量Dbufがコードm伝送停止
しきい値Sth-mよりも大きければ(ステップU3のN
O)、制御部12は、コードm伝送停止タイマTstp-mの
停止処理(ステップU4)を実行した後、当該伝送停止
制御処理を停止する。
【0111】一方、バッファ内データ量Dbufがコードm
伝送停止しきい値Sth-m以下であれば(ステップU3の
YES)、制御部12は、コードm伝送停止タイマTstp
-mを既に起動したか否かを判別する(ステップU5)。
コードm伝送停止タイマTstp-mを起動していなければ
(ステップU5のNO)、制御部12は、コードm伝送
停止タイマTstp-mを起動し(ステップU6)、その後当
該伝送停止制御処理を終了する。一方、コードm伝送停
止タイマTstp-mを起動していれば(ステップU5のYE
S)、制御部12は、コードm伝送停止タイマTstp-mが
タイムアウトしたか否かを判別する(ステップU7)。
【0112】コードm伝送停止タイマTstp-mがタイムア
ウトしていなければ(ステップU7のNO)、バッファ
内データ量Dbufがコードm伝送停止しきい値Sth-mを一
時的に下回っただけかもしれないので、制御部12は、
この伝送停止制御処理を終了する。その後、次の無線フ
レームの開始タイミング経過後に、バッファ内データ量
Dbufがコードm伝送停止しきい値Sth-m以下でかつコー
ドm伝送停止タイマTstp-mがタイムアウトしていれば
(ステップU7のYES)、制御部12は、現使用コー
ド数mを1つデクリメントした後(ステップU8)、第
mデータチャネルDCHmを介した通信を終了する。そ
の後、制御部12は、ステップU2に戻って、すべての
データチャネルDCHの伝送を終了したか否かを判別
し、まだすべての伝送を終了していない場合にはステッ
プU3からの処理を繰り返し実行する。
【0113】他の実施形態 この発明の実施の形態の説明は以上のとおりであるが、
この発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
たとえば上記実施形態では、1つの呼に対して割り当て
られるチャネルの数を4としている。しかし、当該チャ
ネルの数は4以外の整数であってもよいことはもちろん
である。
【0114】
【発明の効果】この発明によれば、第1無線局は、1つ
の呼に係るパケットデータの発生まで伝送開始を禁止し
ている状況において上記データが発生した場合、上記デ
ータ伝送をデータチャネル単位で所定時間ずらして順に
開始する。したがって、すべてのデータチャネルに関し
て同時にデータ伝送を開始する場合に比べて、伝送電力
の急激な増加を抑制できる。
【0115】そのため、干渉電力の急激な増加を防止で
きる。ゆえに、当該第1無線局とは異なる他の第1無線
局は、第2無線局からの指示に基づく伝送電力の増加を
上記干渉電力の増加に追随して行うことができる。よっ
て、第1無線局と第2無線局との間の伝送品質の劣化を
防止できる。そのため、信頼性の高いCDMA移動通信
システムを構築することができる。
【0116】また、第1無線局は、1つの呼に係るパケ
ットデータが無くなるまで伝送を継続している状況にお
いて上記データが無くなった場合、上記データ伝送をデ
ータチャネル単位で所定時間ずらして順に停止する。し
たがって、すべてのデータチャネルに関して同時にデー
タ伝送を停止する場合に比べて、伝送電力の急激な低下
を抑制できる。
【0117】そのため、干渉電力の急激な低下を防止で
きる。ゆえに、当該第1無線局とは異なる他の第1無線
局は、第2無線局からの指示に基づく伝送電力の低下を
上記干渉電力の低下に追随して行うことができる。よっ
て、第1無線局の無駄な電力消費を防止できる。
【0118】さらに、所定時間ではなく伝送すべきデー
タ量に基づいてデータ伝送を開始する場合には、データ
量が伝送開始しきい値を超えなければデータ伝送は開始
されないから、データ量が少ない場合には、使用される
データチャネル数が制限される。したがって、データ量
が少ない場合において、すべてのデータチャネルを使用
するときよりも伝送電力の急激な増加を抑制できる。
【0119】さらにまた、伝送すべきデータ量が伝送開
始しきい値以上である状態が伝送開始時間にわたって維
持された場合に限ってデータ伝送を開始する場合には、
突発的なノイズなどに起因する誤制御を防止できる。
【0120】さらに、所定時間ではなく伝送すべきデー
タ量に基づいてデータ伝送を停止する場合には、データ
が無くなった後ではなくデータ伝送中にデータチャネル
使用を停止するから、データが無くなった後にはじめて
データチャネル使用を停止する場合よりも伝送電力の急
激な低下を有効に抑制できる。
【0121】さらにまた、伝送すべきデータ量が伝送停
止しきい値以下である状態が伝送停止時間にわたって維
持された場合に限ってデータ伝送を停止する場合には、
突発的なノイズなどに起因する誤制御を防止できる。
【0122】さらに、同時に伝送開始または伝送停止を
するデータチャネルを1または複数に設定できる場合に
は、伝送環境に適した伝送電力制御を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1に係るCDMA移動通
信システムの全体構成を示す概念図である。
【図2】 実施形態1に係る下りパケットデータのマル
チコード伝送を説明するための図である。
【図3】 実施形態1に係る上りパケットデータのマル
チコード伝送を説明するための図である。
【図4】 この発明の実施形態2に係るパケットデータ
のマルチコード伝送を説明するための図である。
【図5】 同じく、実施形態2に係るパケットデータの
マルチコード伝送を説明するための図である。
【図6】 同じく、実施形態2に係るパケットデータの
マルチコード伝送を説明するための図である。
【図7】 この発明の実施形態3に係る移動局および基
地局の内部構成を示すブロック図である。
【図8】 実施形態3に係るパケットデータのマルチコ
ード伝送を説明するためのフローチャートである。
【図9】 この発明の実施形態4に係るパケットデータ
のマルチコード伝送を説明するための図である。
【図10】 実施形態4に係るパケットデータのマルチ
コード伝送をより具体的に説明するための図である。
【図11】 この発明の実施形態5に係る伝送開始制御
処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】 実施形態6に係る下りパケットデータのマ
ルチコード伝送を説明するための図である。
【図13】 実施形態6に係る上りパケットデータのマ
ルチコード伝送を説明するための図である。
【図14】 この発明の実施形態7に係るパケットデー
タのマルチコード伝送を説明するための図である。
【図15】 同じく、実施形態7に係るパケットデータ
のマルチコード伝送を説明するための図である。
【図16】 同じく、実施形態7に係るパケットデータ
のマルチコード伝送を説明するための図である。
【図17】 この発明の実施形態8に係る伝送停止制御
処理を説明するためのフローチャートである。
【図18】 この発明の実施形態9に係る伝送停止制御
処理を説明するための図である。
【図19】 実施形態9に係るパケットデータのマルチ
コード伝送を説明するための図である。
【図20】 この発明の実施形態10に係る伝送停止制
御処理を説明するためのフローチャートである。
【図21】 従来のマルチコード伝送を説明するための
図である。
【符号の説明】
1 移動局、2 基地局、10 送信部、11 無線フ
レーム生成部、11a伝送バッファ、12 制御部、1
4 拡散部、20 受信部、21 受信増幅部、22
逆拡散部、23 復調部、30 アンテナ部、DCH
データチャネル、CCH 制御チャネル、C1、C2、
C3、C4 拡散コード、Tth-(m+1)コードm伝送開始
しきい値、Tstr-(m+1) コードm伝送開始時間、Sth-m
コードm伝送停止しきい値、Tstp-m コードm伝送停
止時間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE02 EE11 EE21 5K067 AA23 AA26 AA43 BB04 CC08 CC10 CC21 DD11 DD51 EE02 EE10 GG08 GG09 HH22 JJ12

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDMA移動通信における1つの呼に係
    るパケットデータを所定の制御情報を共用して複数のデ
    ータチャネルを介して無線伝送するマルチコード伝送手
    段と、 このマルチコード伝送手段により伝送されたパケットデ
    ータを受信した通信相手局からの伝送電力の増加または
    減少の指示に基づいて、上記パケットデータを伝送する
    際の伝送電力を制御する伝送電力制御手段と、 上記パケットデータが発生するまでは上記マルチコード
    伝送手段における伝送を開始させずに、上記パケットデ
    ータが発生した場合に、上記マルチコード伝送手段を制
    御し、上記パケットデータの伝送を上記データチャネル
    単位で所定時間ずらして開始させる伝送開始制御手段と
    を含むCDMA移動通信局。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記伝送開始制御手
    段は、 パケットデータの発生を検出するパケット検出手段と、 このパケット検出手段によりパケットデータの発生が検
    出されるまで伝送開始が保留されている状況において、
    上記パケット検出手段によりパケットデータの発生が検
    出された場合に、上記マルチコード伝送手段を制御し、
    上記複数のデータチャネルのうち第1のデータチャネル
    を介したデータ伝送を開始する第1伝送開始手段と、 この第1伝送開始手段により第1のデータチャネルを介
    したデータ伝送が開始されてから所定時間が経過したこ
    とに応答して、上記マルチコード伝送手段を制御し、上
    記複数のデータチャネルのうち上記第1のデータチャネ
    ルとは異なる第2のデータチャネルを介したデータ伝送
    を開始する第2伝送開始手段とを含むものであるCDM
    A移動通信局。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記伝送開始制御手
    段は、 パケットデータの発生を検出するパケット検出手段と、 このパケット検出手段によりパケットデータの発生が検
    出されるまで伝送開始が保留されている状況において、
    上記パケット検出手段によりパケットデータの発生が検
    出された場合に、上記マルチコード伝送手段を制御し、
    上記複数のデータチャネルのうち第1のデータチャネル
    を介したデータ伝送を開始する第1伝送開始手段と、 伝送すべきパケットデータ量が予め定められた伝送開始
    しきい値以上に達する場合に、上記マルチコード伝送手
    段を制御し、上記複数のデータチャネルのうち上記第1
    のデータチャネルとは異なる第2のデータチャネルを介
    したデータ伝送を開始させる第2伝送開始手段とを含む
    ものであるCDMA移動通信局。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記第2伝送開始手
    段は、伝送すべきパケットデータ量が上記伝送開始しき
    い値以上である状態が所定の伝送開始時間にわたって継
    続した場合に限り、上記第2のデータチャネルを介した
    データ伝送を開始するものであるCDMA移動通信局。
  5. 【請求項5】 CDMA移動通信における1つの呼に係
    るパケットデータを所定の制御情報を共用して複数のデ
    ータチャネルを介して無線伝送するマルチコード伝送手
    段と、 このマルチコード伝送手段により伝送されたパケットデ
    ータを受信した通信相手局からの伝送電力の増加または
    減少の指示に基づいて、上記パケットデータを伝送する
    際の伝送電力を制御する伝送電力制御手段と、 上記マルチコード伝送手段により伝送されているパケッ
    トデータが無くなるまでは上記マルチコード伝送手段に
    よる伝送を停止させずに、上記パケットデータが無くな
    った場合に、上記マルチコード伝送手段を制御し、上記
    データチャネルを介したデータ伝送を上記データチャネ
    ル単位で所定時間ずらして停止させる伝送停止制御手段
    とを含むCDMA移動通信局。
  6. 【請求項6】 請求項5において、上記伝送停止制御手
    段は、 上記マルチコード伝送手段により伝送されているパケッ
    トデータが無くなったことを検出するパケット検出手段
    と、 このパケット検出手段によりパケットデータが無くなっ
    たと検出されるまで上記マルチコード伝送手段による伝
    送が継続している状況において、上記パケット検出手段
    によりパケットデータが無くなったと検出された場合
    に、上記マルチコード伝送手段を制御し、上記複数のデ
    ータチャネルのうち第1のデータチャネルを介したデー
    タ伝送を停止する第1伝送停止手段と、 この第1伝送停止手段により第1のデータチャネルを介
    したデータ伝送が停止されてから所定時間が経過したこ
    とに応答して、上記マルチコード伝送手段を制御し、上
    記複数のデータチャネルのうち上記第1のデータチャネ
    ルとは異なる第2のデータチャネルを介したデータ伝送
    を停止する第2伝送停止手段とを含むCDMA移動通信
    局。
  7. 【請求項7】 請求項5において、上記伝送停止制御手
    段は、 上記マルチコード伝送手段により伝送されているパケッ
    トデータが無くなったことを検出するパケット検出手段
    と、 このパケット検出手段によりパケットデータが無くなっ
    たと検出されるまで上記マルチコード伝送手段による伝
    送が継続している状況において、上記パケット検出手段
    によりパケットデータが無くなったことが検出された場
    合に、上記マルチコード伝送手段を制御し、上記複数の
    データチャネルのうち第1のデータチャネルを介したデ
    ータ伝送を停止させる第1伝送停止手段と、 伝送すべきパケットデータ量が予め定められた伝送停止
    しきい値以下に達した場合に、上記マルチコード伝送手
    段を制御し、上記複数のデータチャネルのうち上記第1
    のデータチャネルとは異なる第2のデータチャネルを介
    したデータ伝送を停止する第2伝送停止手段とを含むも
    のであるCDMA移動通信局。
  8. 【請求項8】 請求項7において、第2伝送停止手段
    は、伝送すべきパケットデータ量が上記伝送停止しきい
    値以下である状態が所定の伝送停止時間にわたって継続
    した場合に限り、上記第2のデータチャネルを介したデ
    ータ伝送を停止するものであるCDMA移動通信局。
  9. 【請求項9】 請求項2ないし4および6ないし8のい
    ずれかにおいて、第1のデータチャネルおよび/または
    第2のデータチャネルは、1または複数に設定可能であ
    るCDMA移動通信局。
  10. 【請求項10】 CDMA移動通信における1つの呼に
    係るパケットデータを所定の制御情報を共用して複数の
    データチャネルを介して無線伝送するマルチコード伝送
    手段、および、伝送電力の増加または減少の指示に基づ
    いて、上記パケットデータを伝送する際の伝送電力を制
    御する伝送電力制御手段を含む第1無線局と、 この第1無線局から無線伝送されたパケットデータを受
    信する受信手段、および、この受信手段により受信され
    た特定のパケットデータの電力と上記受信手段により受
    信された当該特定のパケットデータ以外のパケットデー
    タの電力とに基づいて、伝送電力が予め定められた一定
    値だけ増加または減少するように、第1の無線局に対し
    て指示する伝送電力指示手段を含む第2無線局とを備
    え、 上記第1無線局は、さらに、上記パケットデータが発生
    するまでは上記マルチコード伝送手段における伝送を開
    始させずに、上記パケットデータが発生した場合に、上
    記マルチコード伝送手段を制御し、上記パケットデータ
    の伝送を上記データチャネル単位で所定時間ずらして開
    始させる伝送開始制御手段を含むCDMA移動通信シス
    テム。
  11. 【請求項11】 CDMA移動通信における1つの呼に
    係るパケットデータを所定の制御情報を共用して複数の
    データチャネルを介して無線伝送するマルチコード伝送
    手段、および、伝送電力の増加または減少の指示に基づ
    いて、上記パケットデータを伝送する際の伝送電力を制
    御する伝送電力制御手段を含む第1無線局と、 この第1無線局から無線伝送されたパケットデータを受
    信する受信手段、および、この受信手段により受信され
    た特定のパケットデータの電力と上記受信手段により受
    信された当該特定のパケットデータ以外のパケットデー
    タの電力とに基づいて、伝送電力が予め定められた一定
    値だけ増加または減少するように、上記第1無線局に対
    して指示する伝送電力指示手段を含む第2無線局とを備
    え、 上記第1無線局は、さらに、上記マルチコード伝送手段
    により伝送されているパケットデータが無くなるまでは
    上記マルチコード伝送手段による伝送を停止させずに、
    上記パケットデータが無くなった場合に、上記マルチコ
    ード伝送手段を制御し、上記データチャネルを介したデ
    ータ伝送を上記データチャネル単位で所定時間ずらして
    停止させる伝送停止制御手段を含むCDMA移動通信シ
    ステム。
  12. 【請求項12】 請求項10または11において、上記
    第1無線局は、基地局であり、 上記第2無線局は、複数の移動局であり、 上記特定のパケットデータは、自局宛のパケットデータ
    であり、 上記特定のパケットデータ以外のパケットデータは、他
    の移動局宛のパケットデータであるCDMA移動通信シ
    ステム。
  13. 【請求項13】 請求項10または11において、上記
    第1無線局は、複数の移動局であり、 上記第2無線局は、基地局であり、 上記特定のパケットデータは、特定の呼に接続されてい
    る移動局から伝送されてきたパケットデータであり、 上記特定のパケットデータ以外のパケットデータは、上
    記特定の呼以外の呼に接続されている移動局から伝送さ
    れてきたパケットデータであるCDMA移動通信システ
    ム。
  14. 【請求項14】 CDMA移動通信において1つの呼に
    係るパケットデータを所定の制御情報を共用して複数の
    データチャネルを介して無線でマルチコード伝送する際
    に、上記パケットデータが発生するまでは伝送を開始さ
    せずに、上記パケットデータが発生した場合に、上記パ
    ケットデータの伝送を上記データチャネル単位で所定時
    間ずらして開始させるCDMAパケット伝送方式。
  15. 【請求項15】 CDMA移動通信において1つの呼に
    係るパケットデータを所定の制御情報を共用して複数の
    データチャネルを介して無線でマルチコード伝送する際
    に、伝送すべきパケットデータが無くなるまでは伝送を
    停止させずに、上記パケットデータが無くなった場合
    に、上記データチャネルを介したデータ伝送を上記デー
    タチャネル単位で所定時間ずらして停止させるCDMA
    パケット伝送方式。
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