JP2001066007A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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- JP2001066007A JP2001066007A JP23916299A JP23916299A JP2001066007A JP 2001066007 A JP2001066007 A JP 2001066007A JP 23916299 A JP23916299 A JP 23916299A JP 23916299 A JP23916299 A JP 23916299A JP 2001066007 A JP2001066007 A JP 2001066007A
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Links
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Landscapes
- Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】暖房運転時の外気温度が非常に低い場合や、冷
房運転時の外気温度が非常に高い場合においても、高い
サイクル効率が得られる空気調和機を得る。 【解決手段】室内熱交換器8a、8bを備えた室内機
と、筐体内に室外熱交換器3、圧縮機1、四方弁2を備
えた室外機とを有する空気調和機において、筐体の空気
取り入れ口側で室外熱交換器3に対して上流側に配置さ
れた補助熱交換器5を備える。
房運転時の外気温度が非常に高い場合においても、高い
サイクル効率が得られる空気調和機を得る。 【解決手段】室内熱交換器8a、8bを備えた室内機
と、筐体内に室外熱交換器3、圧縮機1、四方弁2を備
えた室外機とを有する空気調和機において、筐体の空気
取り入れ口側で室外熱交換器3に対して上流側に配置さ
れた補助熱交換器5を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は四方弁の切替えによ
り冷暖房を行うヒートポンプ式の冷凍サイクルを用いた
空気調和機に係わり、特に省エネ技術に好適である。
り冷暖房を行うヒートポンプ式の冷凍サイクルを用いた
空気調和機に係わり、特に省エネ技術に好適である。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプによる暖房運転時には、外
気温度が非常に低い場合に十分な暖力を得ることが困難
であり、冷凍サイクル構成を変更することなく低温暖力
を向上させるため、PAM(Pulse Amplitude Modulatio
n)制御により圧縮機駆動用電動機を回転数可変制御す
ることが知られ、例えば特開平10―111028号公
報に記載されている。
気温度が非常に低い場合に十分な暖力を得ることが困難
であり、冷凍サイクル構成を変更することなく低温暖力
を向上させるため、PAM(Pulse Amplitude Modulatio
n)制御により圧縮機駆動用電動機を回転数可変制御す
ることが知られ、例えば特開平10―111028号公
報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の特開平
10―111028号公報に記載のものは、低温時のサ
イクル効率を向上させること、冷房運転時の外気温度が
非常に高い場合に、サイクル効率を向上させること等に
ついては充分考慮されていない。
10―111028号公報に記載のものは、低温時のサ
イクル効率を向上させること、冷房運転時の外気温度が
非常に高い場合に、サイクル効率を向上させること等に
ついては充分考慮されていない。
【0004】また、冷房運転時には、外気温度が非常に
高い場合に、圧縮機の吐出温度が上がり過ぎるのを防止
する観点から、圧縮機駆動用電動機の回転数を抑える必
要がある。さらに、外気温度が非常に高い場合に、圧縮
機の吐出圧力(あるいは吐出圧力と吸入圧力との比)が
上昇するために、冷凍サイクルの効率が低下する。
高い場合に、圧縮機の吐出温度が上がり過ぎるのを防止
する観点から、圧縮機駆動用電動機の回転数を抑える必
要がある。さらに、外気温度が非常に高い場合に、圧縮
機の吐出圧力(あるいは吐出圧力と吸入圧力との比)が
上昇するために、冷凍サイクルの効率が低下する。
【0005】本発明の目的は、暖房運転時の外気温度が
非常に低い場合や、冷房運転時の外気温度が非常に高い
場合においても、高いサイクル効率が得られる空気調和
機を提供することにある。
非常に低い場合や、冷房運転時の外気温度が非常に高い
場合においても、高いサイクル効率が得られる空気調和
機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、室内熱交換器を備えた室内機と、筐体内
に室外熱交換器、圧縮機、四方弁を備えた室外機とを有
する空気調和機において、筐体の空気取り入れ口側で室
外熱交換器に対して上流側に配置された補助熱交換器を
備えたものである。
め、本発明は、室内熱交換器を備えた室内機と、筐体内
に室外熱交換器、圧縮機、四方弁を備えた室外機とを有
する空気調和機において、筐体の空気取り入れ口側で室
外熱交換器に対して上流側に配置された補助熱交換器を
備えたものである。
【0007】また、本発明は、室内熱交換器を備えた室
内機と、室外熱交換器、圧縮機、四方弁を備えた室外機
とを有する空気調和機において、室外熱交換器を主熱交
換器と補助熱交換器の二つに分割し、該主熱交換器と補
助熱交換器の間に気液分離器及び膨張弁とを備えたもの
である。
内機と、室外熱交換器、圧縮機、四方弁を備えた室外機
とを有する空気調和機において、室外熱交換器を主熱交
換器と補助熱交換器の二つに分割し、該主熱交換器と補
助熱交換器の間に気液分離器及び膨張弁とを備えたもの
である。
【0008】さらに、上記のものにおいて、気液分離器
で分離されたガスを圧縮機の圧縮過程部へ流入させるこ
とが望ましい。
で分離されたガスを圧縮機の圧縮過程部へ流入させるこ
とが望ましい。
【0009】さらに、上記のものにおいて、主熱交換器
を凝縮器として用いる場合、気液分離器で分離された液
を補助熱交換器の出口部にバイパスさせることが望まし
い。
を凝縮器として用いる場合、気液分離器で分離された液
を補助熱交換器の出口部にバイパスさせることが望まし
い。
【0010】さらに、本発明は、室内熱交換器を備えた
室内機と、室外熱交換器、圧縮機、四方弁を備えた室外
機とを有する空気調和機において、室外熱交換器の空気
取り入れ口の上流側に位置する補助熱交換器を備え、暖
房運転時には空気取入れ口からの外気を補助熱交換器に
より暖めた後に室外熱交換器に流入させ、冷房運転時に
は空気取入れ口からの外気を補助熱交換器により冷却し
た後に室外熱交換器に流入させたものである。
室内機と、室外熱交換器、圧縮機、四方弁を備えた室外
機とを有する空気調和機において、室外熱交換器の空気
取り入れ口の上流側に位置する補助熱交換器を備え、暖
房運転時には空気取入れ口からの外気を補助熱交換器に
より暖めた後に室外熱交換器に流入させ、冷房運転時に
は空気取入れ口からの外気を補助熱交換器により冷却し
た後に室外熱交換器に流入させたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜3を
参照して説明する。図1は、複数台の室内機と室外機に
より構成される空気調和機の冷凍サイクル構成図であ
る。図示のごとく室外機は、圧縮機1、四方弁2、室外
熱交換器3、室外膨張弁4、室外補助熱交換器5、レシ
ーバ6、アキュムレータ7等を有する。室内機は、室内
熱交換器8a,8b、開度可変の電子式の室内膨張弁9
a,9bを有する。
参照して説明する。図1は、複数台の室内機と室外機に
より構成される空気調和機の冷凍サイクル構成図であ
る。図示のごとく室外機は、圧縮機1、四方弁2、室外
熱交換器3、室外膨張弁4、室外補助熱交換器5、レシ
ーバ6、アキュムレータ7等を有する。室内機は、室内
熱交換器8a,8b、開度可変の電子式の室内膨張弁9
a,9bを有する。
【0012】図1の冷凍サイクルは、四方弁2の切替えに
より、冷房運転と暖房運転が切り替えられるが、図示し
たのは暖房運転の場合である。暖房運転の場合、室内機
内にある室内膨張弁9a,9bは、運転時には常に全開
となる。同様に、冷房運転の場合、室外機内にある室外
膨張弁4は、運転時には常に全開となる。
より、冷房運転と暖房運転が切り替えられるが、図示し
たのは暖房運転の場合である。暖房運転の場合、室内機
内にある室内膨張弁9a,9bは、運転時には常に全開
となる。同様に、冷房運転の場合、室外機内にある室外
膨張弁4は、運転時には常に全開となる。
【0013】図2、3は、室外機のハード構成を示し、
図2は、家庭用や店舗用と言った中小型のエアコンの場
合である。筐体13の側面の排気口側にはファン12が
あり、反対側の空気取入れ口側に、室外熱交換器3と室
外補助熱交換器5が設けられている。室外補助熱交換器
5は室外熱交換器3の上流側に位置する。
図2は、家庭用や店舗用と言った中小型のエアコンの場
合である。筐体13の側面の排気口側にはファン12が
あり、反対側の空気取入れ口側に、室外熱交換器3と室
外補助熱交換器5が設けられている。室外補助熱交換器
5は室外熱交換器3の上流側に位置する。
【0014】図3は、ビル用のような大型のエアコンの
場合であり、筐体13の上面の排気口側にはファン12
があり、側面の空気取入れ口側に、室外熱交換器3と室
外補助熱交換器5が設けられている。室外補助熱交換器
5は室外熱交換器3の上流側の上方に位置し、通常この
ようなファン構成を用いた場合、熱交換器前面の風速は
ファン12に近い上方側ほど大きくなる傾向を示し、熱
交換器の効率低下を招き易い。しかし、本例では、室外
補助熱交換器5を上方に設けることにより、風速分布を
改善できる。
場合であり、筐体13の上面の排気口側にはファン12
があり、側面の空気取入れ口側に、室外熱交換器3と室
外補助熱交換器5が設けられている。室外補助熱交換器
5は室外熱交換器3の上流側の上方に位置し、通常この
ようなファン構成を用いた場合、熱交換器前面の風速は
ファン12に近い上方側ほど大きくなる傾向を示し、熱
交換器の効率低下を招き易い。しかし、本例では、室外
補助熱交換器5を上方に設けることにより、風速分布を
改善できる。
【0015】さらに、図1とは冷凍サイクル構成が異な
り、暖房時においては室外機側が全て蒸発器となる従来
の冷凍サイクル構成においては、蒸発器の空気流れ最上
流側のフィン部に霜が着く事による風量低下のために、
暖房能力の低下が生じ易いのであるが、本例の場合、例
え前段側の室外補助熱交換器5のフィン前端に霜が着
き、その部分の通風抵抗が増大したとしても、空気は室
外補助熱交換器5と室外熱交換器3との間の隙間から、
室外熱交換器3に流入する。そのため、蒸発器としての
性能を長時間にわたり保持する事が出来、除霜運転を行
うまでの時間間隔が大幅に増大し、暖房運転時の運転効
率や快適性が向上する。なお、室外補助熱交換器5は、
室外熱交換器3の全面をカバーするように設けても良
い。
り、暖房時においては室外機側が全て蒸発器となる従来
の冷凍サイクル構成においては、蒸発器の空気流れ最上
流側のフィン部に霜が着く事による風量低下のために、
暖房能力の低下が生じ易いのであるが、本例の場合、例
え前段側の室外補助熱交換器5のフィン前端に霜が着
き、その部分の通風抵抗が増大したとしても、空気は室
外補助熱交換器5と室外熱交換器3との間の隙間から、
室外熱交換器3に流入する。そのため、蒸発器としての
性能を長時間にわたり保持する事が出来、除霜運転を行
うまでの時間間隔が大幅に増大し、暖房運転時の運転効
率や快適性が向上する。なお、室外補助熱交換器5は、
室外熱交換器3の全面をカバーするように設けても良
い。
【0016】以上のような構成において、暖房運転の場
合、圧縮機1に吸入される冷媒は、圧縮機1で圧縮され
高温高圧のガス状態となり、四方弁2を通った後に、室
内熱交換器8a,b(凝縮器)側へ吐出される。室内熱
交換器8a,bで冷媒は空気の強制通風により冷却さ
れ、高温高圧の液となり室外補助熱交換器5、レシーバ
6を通った後、室外膨張弁4へ流入する。冷媒液は室外
膨張弁4で減圧され低温低圧の気液二相状態となり、室
外熱交換器3(蒸発器)に流入する。室外熱交換器3に
おいて、冷媒はファン12による空気の強制通風により
加熱され、ガスとなり、四方弁2、アキュムレータ7を
通った後に圧縮機1に戻る。なお、冷凍サイクル中に設
けられたレシーバ6はおもにサイクル中の余剰冷媒をた
め込む働きをし、アキュムレータ7は主として、蒸発器
において冷媒が完全にガス化しない状態(液戻り)が生
じた際に一時的に冷媒液を蓄え圧縮機1への過度の冷媒
液の流入を防ぐ働きをする(液圧縮防止)。
合、圧縮機1に吸入される冷媒は、圧縮機1で圧縮され
高温高圧のガス状態となり、四方弁2を通った後に、室
内熱交換器8a,b(凝縮器)側へ吐出される。室内熱
交換器8a,bで冷媒は空気の強制通風により冷却さ
れ、高温高圧の液となり室外補助熱交換器5、レシーバ
6を通った後、室外膨張弁4へ流入する。冷媒液は室外
膨張弁4で減圧され低温低圧の気液二相状態となり、室
外熱交換器3(蒸発器)に流入する。室外熱交換器3に
おいて、冷媒はファン12による空気の強制通風により
加熱され、ガスとなり、四方弁2、アキュムレータ7を
通った後に圧縮機1に戻る。なお、冷凍サイクル中に設
けられたレシーバ6はおもにサイクル中の余剰冷媒をた
め込む働きをし、アキュムレータ7は主として、蒸発器
において冷媒が完全にガス化しない状態(液戻り)が生
じた際に一時的に冷媒液を蓄え圧縮機1への過度の冷媒
液の流入を防ぐ働きをする(液圧縮防止)。
【0017】本例においては、室内熱交換器8a,b
の凝縮能力は従来のままとし、室外補助熱交換器5を附
加する事により、冷媒流れ方向下流側の凝縮しきった高
温高圧液からさらにサブクールを取る事により、入口か
らの空気を暖めるものであり、従来無駄にしていた熱を
利用できる。従って、凝縮器自体の能力には変化が生じ
ないため、理論上のサイクル効率が低下する事はない。
この場合、筐体13の空気取入れ口からの冷たい空気
は、室外補助熱交換器5により暖められた後に、室外熱
交換器3に流入する。このため、室外熱交換器3におい
て、冷媒側との温度差が取り易くなり、蒸発圧力を大き
く下げることなく交換熱量を確保することができる。こ
れにより、吐出圧力と吸入圧力の比が小さくなり、従来
の低温暖房時の場合と異なり圧縮機1の体積効率や全断
熱効率が低下することがないため、圧縮機1の入力が少
なくなる結果空調機としての冷凍サイクルの効率が向上
する。
の凝縮能力は従来のままとし、室外補助熱交換器5を附
加する事により、冷媒流れ方向下流側の凝縮しきった高
温高圧液からさらにサブクールを取る事により、入口か
らの空気を暖めるものであり、従来無駄にしていた熱を
利用できる。従って、凝縮器自体の能力には変化が生じ
ないため、理論上のサイクル効率が低下する事はない。
この場合、筐体13の空気取入れ口からの冷たい空気
は、室外補助熱交換器5により暖められた後に、室外熱
交換器3に流入する。このため、室外熱交換器3におい
て、冷媒側との温度差が取り易くなり、蒸発圧力を大き
く下げることなく交換熱量を確保することができる。こ
れにより、吐出圧力と吸入圧力の比が小さくなり、従来
の低温暖房時の場合と異なり圧縮機1の体積効率や全断
熱効率が低下することがないため、圧縮機1の入力が少
なくなる結果空調機としての冷凍サイクルの効率が向上
する。
【0018】さらに、室外熱交換器3の冷媒側温度が上
昇するため、フィン表面に霜が付きにくくなり、除霜運
転を行う回数が大幅に減少するため、暖房運転時の運転
効率や快適性が大幅に向上する。
昇するため、フィン表面に霜が付きにくくなり、除霜運
転を行う回数が大幅に減少するため、暖房運転時の運転
効率や快適性が大幅に向上する。
【0019】同様に、冷房運転の場合、圧縮機1に吸入
される冷媒は、圧縮機1で圧縮され高温高圧のガス状態
となり、四方弁2を通った後に、室外熱交換器3(凝縮
器)側へ吐出される。室外熱交換器3で冷媒はファン1
2による空気の強制通風により冷却され、高温高圧の液
となりレシーバ6、室外補助熱交換器5を通った後、室
内膨張弁9a,bへ流入する。冷媒液は室内膨張弁9
a,bで減圧され低温低圧の気液二相状態となり、室内
熱交換器8a,b(蒸発器)に流入する。室内熱交換器
8a,bにおいて、冷媒は空気の強制通風により加熱さ
れ、ガスとなり、四方弁2、アキュムレータ7を通った
後に圧縮機1に戻る。
される冷媒は、圧縮機1で圧縮され高温高圧のガス状態
となり、四方弁2を通った後に、室外熱交換器3(凝縮
器)側へ吐出される。室外熱交換器3で冷媒はファン1
2による空気の強制通風により冷却され、高温高圧の液
となりレシーバ6、室外補助熱交換器5を通った後、室
内膨張弁9a,bへ流入する。冷媒液は室内膨張弁9
a,bで減圧され低温低圧の気液二相状態となり、室内
熱交換器8a,b(蒸発器)に流入する。室内熱交換器
8a,bにおいて、冷媒は空気の強制通風により加熱さ
れ、ガスとなり、四方弁2、アキュムレータ7を通った
後に圧縮機1に戻る。
【0020】上記の場合、室外熱交換器3と室外補助熱
交換器5により凝縮器が構成される。このため、室外補
助熱交換器5がサブクーラとして働き、室内熱交換器8
a,b(蒸発器)における冷房能力を増大させる事が出
来る。あるいはさらに、凝縮器の容量が増大するため
に、空気側と冷媒側との温度差を大きくする事無しに、
交換熱量を確保することができ、凝縮圧力を低めに抑え
る事が出来る。その結果、吐出圧力と吸入圧力の比が小
さくなり、圧縮機1の体積効率や全断熱効率が低下する
ことがないため、圧縮機1の入力が少なくなり、空調機
としての冷凍サイクルの効率が向上する。
交換器5により凝縮器が構成される。このため、室外補
助熱交換器5がサブクーラとして働き、室内熱交換器8
a,b(蒸発器)における冷房能力を増大させる事が出
来る。あるいはさらに、凝縮器の容量が増大するため
に、空気側と冷媒側との温度差を大きくする事無しに、
交換熱量を確保することができ、凝縮圧力を低めに抑え
る事が出来る。その結果、吐出圧力と吸入圧力の比が小
さくなり、圧縮機1の体積効率や全断熱効率が低下する
ことがないため、圧縮機1の入力が少なくなり、空調機
としての冷凍サイクルの効率が向上する。
【0021】また、R407C等の非共沸混合冷媒を用
いた場合、同一入口温度に対しては非共沸混合冷媒の特
性から蒸発圧力が高くなるが、本例の空気調和機は蒸発
器として働く熱交換器の入口乾き度を、暖房運転時、冷
房運転時とも小さくできる。従って、蒸発圧力の上昇に
より圧縮機1の吸入ガス冷媒の比容積が減少し、暖房能
力および冷房能力を更に増加させる事が出来る。また、
蒸発圧力上昇により、単位質量当りの圧縮仕事が減少
し、モリエル線図上でのサイクル効率も更に向上すると
ともに、圧縮比減少により圧縮機1の全断熱効率や容積
効率が更に向上する。そのため、暖房運転時および冷房
運転時の空調機の効率が向上する。
いた場合、同一入口温度に対しては非共沸混合冷媒の特
性から蒸発圧力が高くなるが、本例の空気調和機は蒸発
器として働く熱交換器の入口乾き度を、暖房運転時、冷
房運転時とも小さくできる。従って、蒸発圧力の上昇に
より圧縮機1の吸入ガス冷媒の比容積が減少し、暖房能
力および冷房能力を更に増加させる事が出来る。また、
蒸発圧力上昇により、単位質量当りの圧縮仕事が減少
し、モリエル線図上でのサイクル効率も更に向上すると
ともに、圧縮比減少により圧縮機1の全断熱効率や容積
効率が更に向上する。そのため、暖房運転時および冷房
運転時の空調機の効率が向上する。
【0022】本発明の他の実施の形態を図4により説明
する。図4は、複数台の室内機と室外機により構成され
る空気調和機の冷凍サイクル構成図である。冷凍サイク
ルの基本的構成および室外機のハード構成は、図1〜3
の場合とほぼ同様である。ただし、本例ではレシーバ6
の代わりに気液分離器11が用いられており、室外膨張弁
4a,4bが、気液分離器11の前後に配されている。ま
た、バイパス弁10a,10bにより、気液分離器11と
圧縮機1の中間圧部および気液分離器11と室外補助熱交
換器5の出口側が結ばれている。
する。図4は、複数台の室内機と室外機により構成され
る空気調和機の冷凍サイクル構成図である。冷凍サイク
ルの基本的構成および室外機のハード構成は、図1〜3
の場合とほぼ同様である。ただし、本例ではレシーバ6
の代わりに気液分離器11が用いられており、室外膨張弁
4a,4bが、気液分離器11の前後に配されている。ま
た、バイパス弁10a,10bにより、気液分離器11と
圧縮機1の中間圧部および気液分離器11と室外補助熱交
換器5の出口側が結ばれている。
【0023】図4の冷凍サイクルも、四方弁2の切替え
により、冷房運転と暖房運転が切り替えられる。暖房運
転の場合、室内機内にある室内膨張弁9a,9bは、運
転時には常に全開となる。さらに、バイパス弁10aが
開き,バイパス弁10bは閉じられる 。一方、冷房運
転の場合、室外機内にある室外膨張弁4bは運転時には
常に全開となり、室外膨張弁4aは僅かに絞り気味の状
態になる。また、バイパス弁10aが閉じ,バイパス弁
10bは開かれる 。
により、冷房運転と暖房運転が切り替えられる。暖房運
転の場合、室内機内にある室内膨張弁9a,9bは、運
転時には常に全開となる。さらに、バイパス弁10aが
開き,バイパス弁10bは閉じられる 。一方、冷房運
転の場合、室外機内にある室外膨張弁4bは運転時には
常に全開となり、室外膨張弁4aは僅かに絞り気味の状
態になる。また、バイパス弁10aが閉じ,バイパス弁
10bは開かれる 。
【0024】図4で示したのは暖房運転の場合である。
このような構成において、冷媒は圧縮機1で圧縮され高
温高圧のガス状態となり、四方弁2を通った後に、室内
熱交換器8a,b(凝縮器)側へ吐出される。室内熱交
換器8a,bで冷媒は空気の強制通風により冷却され、
高温高圧の液となり室外補助熱交換器5を通った後、室
外膨張弁4bで中間圧まで減圧され気液二相状態とな
る。気液分離器11においてガスと液に分離され、ガスは
バイパス弁10aを通り、圧縮機1の中間圧部に流入す
る。一方、冷媒液は室外膨張弁4aで減圧され再び低温
低圧の気液二相状態となり、室外熱交換器3(蒸発器)
に流入する。本実施例では、これにより所謂ガスインジ
ェクションサイクルが構成される。室外熱交換器3にお
いて、冷媒はファン12による空気の強制通風により加
熱され、ガスとなり、四方弁2、アキュムレータ7を通
った後に圧縮機1に戻る。
このような構成において、冷媒は圧縮機1で圧縮され高
温高圧のガス状態となり、四方弁2を通った後に、室内
熱交換器8a,b(凝縮器)側へ吐出される。室内熱交
換器8a,bで冷媒は空気の強制通風により冷却され、
高温高圧の液となり室外補助熱交換器5を通った後、室
外膨張弁4bで中間圧まで減圧され気液二相状態とな
る。気液分離器11においてガスと液に分離され、ガスは
バイパス弁10aを通り、圧縮機1の中間圧部に流入す
る。一方、冷媒液は室外膨張弁4aで減圧され再び低温
低圧の気液二相状態となり、室外熱交換器3(蒸発器)
に流入する。本実施例では、これにより所謂ガスインジ
ェクションサイクルが構成される。室外熱交換器3にお
いて、冷媒はファン12による空気の強制通風により加
熱され、ガスとなり、四方弁2、アキュムレータ7を通
った後に圧縮機1に戻る。
【0025】筐体13の空気取入れ口からの冷たい空気
は、室外補助熱交換器5により暖められた後に、室外熱
交換器3に流入するため、室外熱交換器3において、冷
媒側との温度差が取り易くなり、蒸発圧力を大きく下げ
ることなく交換熱量を確保することができる。これによ
り、吐出圧力と吸入圧力の比が小さくなり、従来の低温
暖房時の場合と異なり圧縮機1の体積効率や全断熱効率
が低下することがないため、圧縮機1の入力が少なくな
る結果、空調機としてのサイクル効率が向上する。さら
に、室外熱交換器3に霜が付きにくくなり、除霜運転を
行う回数が大幅に減少するため、暖房運転時の運転効率
や快適性が大幅に向上する。
は、室外補助熱交換器5により暖められた後に、室外熱
交換器3に流入するため、室外熱交換器3において、冷
媒側との温度差が取り易くなり、蒸発圧力を大きく下げ
ることなく交換熱量を確保することができる。これによ
り、吐出圧力と吸入圧力の比が小さくなり、従来の低温
暖房時の場合と異なり圧縮機1の体積効率や全断熱効率
が低下することがないため、圧縮機1の入力が少なくな
る結果、空調機としてのサイクル効率が向上する。さら
に、室外熱交換器3に霜が付きにくくなり、除霜運転を
行う回数が大幅に減少するため、暖房運転時の運転効率
や快適性が大幅に向上する。
【0026】また、本例においてはガスインジェクショ
ンサイクルが構成されるため、凝縮器では冷媒循環量の
増加により、蒸発器では入口、出口エンタルピー差の増
加により能力が増大する。さらに、圧縮機1において
は、中間圧力までの圧縮仕事量が節約でき、サイクル効
率が向上する。
ンサイクルが構成されるため、凝縮器では冷媒循環量の
増加により、蒸発器では入口、出口エンタルピー差の増
加により能力が増大する。さらに、圧縮機1において
は、中間圧力までの圧縮仕事量が節約でき、サイクル効
率が向上する。
【0027】次に冷房運転においては、冷媒は圧縮機1
で圧縮され高温高圧のガス状態となり、四方弁2を通っ
た後に、室外熱交換器3(凝縮器)側へ吐出される。室
外熱交換器3で冷媒はファン12による空気の強制通風
により冷却され高温高圧の液となり、室外膨張弁4aで
若干減圧され気液二相状態となる。気液分離器11におい
てガスと液に分離され、液はバイパス弁10bを通り、室
外補助熱交換器5の出口側に放出させられる。一方、冷
媒ガスは室外補助熱交換器5に流入し、再び凝縮する。
その後、バイパス弁10bからの液と合流し、室内膨張弁
9a,bへ流入する。冷媒液は室内膨張弁9a,bで減
圧され低温低圧の気液二相状態となり、室内熱交換器8
a,b(蒸発器)に流入する。室内熱交換器8a,bに
おいて、冷媒は空気の強制通風により加熱され、ガスと
なり、四方弁2、アキュムレータ7を通った後に圧縮機
1に戻る。
で圧縮され高温高圧のガス状態となり、四方弁2を通っ
た後に、室外熱交換器3(凝縮器)側へ吐出される。室
外熱交換器3で冷媒はファン12による空気の強制通風
により冷却され高温高圧の液となり、室外膨張弁4aで
若干減圧され気液二相状態となる。気液分離器11におい
てガスと液に分離され、液はバイパス弁10bを通り、室
外補助熱交換器5の出口側に放出させられる。一方、冷
媒ガスは室外補助熱交換器5に流入し、再び凝縮する。
その後、バイパス弁10bからの液と合流し、室内膨張弁
9a,bへ流入する。冷媒液は室内膨張弁9a,bで減
圧され低温低圧の気液二相状態となり、室内熱交換器8
a,b(蒸発器)に流入する。室内熱交換器8a,bに
おいて、冷媒は空気の強制通風により加熱され、ガスと
なり、四方弁2、アキュムレータ7を通った後に圧縮機
1に戻る。
【0028】上記の場合、室外熱交換器3と室外補助熱
交換器5により凝縮器が構成される。このため、室外補
助熱交換器5がサブクーラとして働き、室内熱交換器8
a,b(蒸発器)における冷房能力を増大させる事が出
来る。本例では、凝縮器における凝縮過程中において、
不要となった冷媒液を抜き取るため、室外補助熱交換器
5における能力向上が顕著である。さらに、凝縮器の容
量が増大するために、空気側と冷媒側との温度差を大き
くする事無しに、交換熱量を確保することができるた
め、凝縮圧力を低めに抑える事が出来る。その結果、吐
出圧力と吸入圧力の比が小さくなり、圧縮機1の体積効
率や全断熱効率が低下することがないため、圧縮機1の
入力が少なくなり、空調機としてのサイクル効率が向上
する。
交換器5により凝縮器が構成される。このため、室外補
助熱交換器5がサブクーラとして働き、室内熱交換器8
a,b(蒸発器)における冷房能力を増大させる事が出
来る。本例では、凝縮器における凝縮過程中において、
不要となった冷媒液を抜き取るため、室外補助熱交換器
5における能力向上が顕著である。さらに、凝縮器の容
量が増大するために、空気側と冷媒側との温度差を大き
くする事無しに、交換熱量を確保することができるた
め、凝縮圧力を低めに抑える事が出来る。その結果、吐
出圧力と吸入圧力の比が小さくなり、圧縮機1の体積効
率や全断熱効率が低下することがないため、圧縮機1の
入力が少なくなり、空調機としてのサイクル効率が向上
する。
【0029】なお、本例の空気調和機は、R407C等
の非共沸混合冷媒を用いた場合に、特に効果が大である
ことは、図1の実施例の場合と同様である。
の非共沸混合冷媒を用いた場合に、特に効果が大である
ことは、図1の実施例の場合と同様である。
【0030】本発明のさらに他の実施の形態を図5によ
り説明する。図5は、複数台の室内機と室外機により構
成される空気調和機の冷凍サイクル構成図である。冷凍
サイクルの基本的構成および室外機のハード構成は、図
1〜3の場合とほぼ同様である。ただし、本実施例では
四方弁2aに加えて、四方弁2b、2cが設けられてい
る。
り説明する。図5は、複数台の室内機と室外機により構
成される空気調和機の冷凍サイクル構成図である。冷凍
サイクルの基本的構成および室外機のハード構成は、図
1〜3の場合とほぼ同様である。ただし、本実施例では
四方弁2aに加えて、四方弁2b、2cが設けられてい
る。
【0031】図5の冷凍サイクルも、四方弁2a、2
b、2cの切替えにより、冷房運転と暖房運転が切り替
えられる。暖房運転の場合、室内機内にある室内膨張弁
9a,9bは、運転時には常に全開となる。同様に、冷
房運転の場合、室外機内にある室外膨張弁4は、運転時
には常に全開となる。
b、2cの切替えにより、冷房運転と暖房運転が切り替
えられる。暖房運転の場合、室内機内にある室内膨張弁
9a,9bは、運転時には常に全開となる。同様に、冷
房運転の場合、室外機内にある室外膨張弁4は、運転時
には常に全開となる。
【0032】図5で示したのは暖房運転の場合である。
このような構成において、冷媒は圧縮機1で圧縮され高
温高圧のガス状態となり、四方弁2aを通った後に、室
内熱交換器8a,b(凝縮器)側へ吐出される。室内熱
交換器8a,bで冷媒は空気の強制通風により冷却さ
れ、高温高圧の液となり四方弁2c、四方弁2b 、室外
補助熱交換器5、四方弁2cおよびレシーバ6を通った
後、室外膨張弁4へ流入する。冷媒液は室外膨張弁4で
減圧され低温低圧の気液二相状態となり、室外熱交換器
3(蒸発器)に流入する。室外熱交換器3において、冷
媒はファン12による空気の強制通風により加熱され、
ガスとなり、四方弁2a、四方弁2bおよびアキュムレー
タ7を通った後に圧縮機1に戻る。
このような構成において、冷媒は圧縮機1で圧縮され高
温高圧のガス状態となり、四方弁2aを通った後に、室
内熱交換器8a,b(凝縮器)側へ吐出される。室内熱
交換器8a,bで冷媒は空気の強制通風により冷却さ
れ、高温高圧の液となり四方弁2c、四方弁2b 、室外
補助熱交換器5、四方弁2cおよびレシーバ6を通った
後、室外膨張弁4へ流入する。冷媒液は室外膨張弁4で
減圧され低温低圧の気液二相状態となり、室外熱交換器
3(蒸発器)に流入する。室外熱交換器3において、冷
媒はファン12による空気の強制通風により加熱され、
ガスとなり、四方弁2a、四方弁2bおよびアキュムレー
タ7を通った後に圧縮機1に戻る。
【0033】この場合、筐体13の空気取入れ口からの
冷たい空気は、室外補助熱交換器5により暖められた後
に、室外熱交換器3に流入する。このため、室外熱交換
器3において、冷媒側との温度差が取り易くなり、蒸発
圧力を大きく下げることなく交換熱量を確保することが
できる。これにより、吐出圧力と吸入圧力の比が小さく
なり、従来の低温暖房時の場合と異なり圧縮機1の体積
効率や全断熱効率が低下することがないため、圧縮機1
の入力が少なくなる結果、空調機としての冷凍サイクル
の効率が向上する。
冷たい空気は、室外補助熱交換器5により暖められた後
に、室外熱交換器3に流入する。このため、室外熱交換
器3において、冷媒側との温度差が取り易くなり、蒸発
圧力を大きく下げることなく交換熱量を確保することが
できる。これにより、吐出圧力と吸入圧力の比が小さく
なり、従来の低温暖房時の場合と異なり圧縮機1の体積
効率や全断熱効率が低下することがないため、圧縮機1
の入力が少なくなる結果、空調機としての冷凍サイクル
の効率が向上する。
【0034】さらに、室外熱交換器3に霜が付きにくく
なり、除霜運転を行う回数が大幅に減少するため、暖房
運転時の運転効率や快適性が大幅に向上する。
なり、除霜運転を行う回数が大幅に減少するため、暖房
運転時の運転効率や快適性が大幅に向上する。
【0035】同様に、冷房運転の場合、冷媒は圧縮機1
で圧縮され高温高圧のガス状態となり、四方弁2aを通
った後に、室外熱交換器3(凝縮器)側へ吐出される。
室外熱交換器3で冷媒はファン12による空気の強制通
風により冷却され、高温高圧の液となりレシーバ6、四
方弁2cを通った後、室内膨張弁9a,bへ流入する。
冷媒液は室内膨張弁9a,bで減圧され低温低圧の気液
二相状態となり、室内熱交換器8a,b(蒸発器)に流
入する。室内熱交換器8a,bにおいて、冷媒は空気の
強制通風により加熱され、ガスとなり、四方弁2a、四
方弁2b、室外補助熱交換器5、四方弁2cおよび四方弁
2bを通った後、アキュムレータ7を通り圧縮機1に戻
る。
で圧縮され高温高圧のガス状態となり、四方弁2aを通
った後に、室外熱交換器3(凝縮器)側へ吐出される。
室外熱交換器3で冷媒はファン12による空気の強制通
風により冷却され、高温高圧の液となりレシーバ6、四
方弁2cを通った後、室内膨張弁9a,bへ流入する。
冷媒液は室内膨張弁9a,bで減圧され低温低圧の気液
二相状態となり、室内熱交換器8a,b(蒸発器)に流
入する。室内熱交換器8a,bにおいて、冷媒は空気の
強制通風により加熱され、ガスとなり、四方弁2a、四
方弁2b、室外補助熱交換器5、四方弁2cおよび四方弁
2bを通った後、アキュムレータ7を通り圧縮機1に戻
る。
【0036】本実施の形態においては、室内熱交換器8
a,b の蒸発能力は従来のままとし、室外補助熱交換
器5を附加する事により、冷媒流れ方向下流側の蒸発し
きった低温低圧ガスからさらにスーパーヒートを取る事
により、入口からの空気を冷却するものであり、従来無
駄にしていた熱を利用するものである。従って、蒸発器
自体の能力には変化が生じないため、理論上のサイクル
効率が低下する事はない。この場合、筐体13の空気取
入れ口からの暖かい空気は、室外補助熱交換器5により
冷やされた後に、室外熱交換器3に流入する。このた
め、外気温度が非常に高い場合においても、圧縮機1の
吐出温度が上がりすぎるのを防止する観点から圧縮機1
の駆動用電動機の回転数を抑える必要がなく、十分な冷
力が得られる。また、室外熱交換器3において、冷媒側
との温度差が取り易くなり、蒸発圧力を大きく上げるこ
となく交換熱量を確保することができる。これにより、
吐出圧力と吸入圧力の比が小さくなり、従来の高温冷房
時の場合と異なり圧縮機1の体積効率や全断熱効率が低
下することがないため、圧縮機1の入力が少なくなる結
果、空調機としての冷凍サイクルの効率が向上する。
a,b の蒸発能力は従来のままとし、室外補助熱交換
器5を附加する事により、冷媒流れ方向下流側の蒸発し
きった低温低圧ガスからさらにスーパーヒートを取る事
により、入口からの空気を冷却するものであり、従来無
駄にしていた熱を利用するものである。従って、蒸発器
自体の能力には変化が生じないため、理論上のサイクル
効率が低下する事はない。この場合、筐体13の空気取
入れ口からの暖かい空気は、室外補助熱交換器5により
冷やされた後に、室外熱交換器3に流入する。このた
め、外気温度が非常に高い場合においても、圧縮機1の
吐出温度が上がりすぎるのを防止する観点から圧縮機1
の駆動用電動機の回転数を抑える必要がなく、十分な冷
力が得られる。また、室外熱交換器3において、冷媒側
との温度差が取り易くなり、蒸発圧力を大きく上げるこ
となく交換熱量を確保することができる。これにより、
吐出圧力と吸入圧力の比が小さくなり、従来の高温冷房
時の場合と異なり圧縮機1の体積効率や全断熱効率が低
下することがないため、圧縮機1の入力が少なくなる結
果、空調機としての冷凍サイクルの効率が向上する。
【0037】本実施の形態の空気調和機は、R407C
等の非共沸混合冷媒を用いた場合に、特に暖房運転時に
おいて効果が大であることは、図1のものの暖房運転時
の場合と同様である。
等の非共沸混合冷媒を用いた場合に、特に暖房運転時に
おいて効果が大であることは、図1のものの暖房運転時
の場合と同様である。
【0038】以上のように、暖房運転時においては、空
気取入れ口からの冷たい空気は、室外補助熱交換器5に
より暖められた後に、室外熱交換器3に流入する。一方
冷房運転時においては、空気取入れ口からの暖かい空気
は、室外補助熱交換器5により冷やされた後に、室外熱
交換器3に流入したり、室外補助熱交換器5がサブクー
ラとして働き凝縮器としての容量を増大させる事が出来
る。このため、吐出圧力を低く抑えたり、吸入圧力を高
めにして運転する事が出来、冷凍サイクルの効率を向上
させる事が出来る。
気取入れ口からの冷たい空気は、室外補助熱交換器5に
より暖められた後に、室外熱交換器3に流入する。一方
冷房運転時においては、空気取入れ口からの暖かい空気
は、室外補助熱交換器5により冷やされた後に、室外熱
交換器3に流入したり、室外補助熱交換器5がサブクー
ラとして働き凝縮器としての容量を増大させる事が出来
る。このため、吐出圧力を低く抑えたり、吸入圧力を高
めにして運転する事が出来、冷凍サイクルの効率を向上
させる事が出来る。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、暖房運転時の外気温度
が非常に低い場合や、冷房運転時の外気温度が非常に高
い場合においても、高いサイクル効率が得られる空気調
和機を得る事ができる。
が非常に低い場合や、冷房運転時の外気温度が非常に高
い場合においても、高いサイクル効率が得られる空気調
和機を得る事ができる。
【図1】本発明の一実施の形態による空気調和機の冷凍
サイクル構成図。
サイクル構成図。
【図2】本発明の一実施の形態による空気調和機の室外
機ハード構成を示す側面図である。
機ハード構成を示す側面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態による空気調和機の室
外機ハード構成を示す側面図である。
外機ハード構成を示す側面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態による空気調和
機の冷凍サイクル構成図である。
機の冷凍サイクル構成図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態による空気調和
機の冷凍サイクル構成図である。
機の冷凍サイクル構成図である。
1…圧縮機、2…四方弁、3…室外熱交換器、4…室外
膨張弁、5…室外補助熱交換器、6…レシーバ、7…ア
キュムレータ、8…室内熱交換器、9…室内膨張弁、1
0…バイパス弁、11…気液分離器、12…ファン、1
3…筐体。
膨張弁、5…室外補助熱交換器、6…レシーバ、7…ア
キュムレータ、8…室内熱交換器、9…室内膨張弁、1
0…バイパス弁、11…気液分離器、12…ファン、1
3…筐体。
Claims (6)
- 【請求項1】室内熱交換器を備えた室内機と、筐体内に
室外熱交換器、圧縮機、四方弁を備えた室外機とを有す
る空気調和機において、 前記筐体の空気取り入れ口側で前記室外熱交換器に対し
て上流側に配置された補助熱交換器を備えたことを特徴
とする空気調和機。 - 【請求項2】室内熱交換器を備えた室内機と、室外熱交
換器、圧縮機、四方弁を備えた室外機とを有する空気調
和機において、 前記室外熱交換器を主熱交換器と補助熱交換器の二つに
分割し、該主熱交換器と補助熱交換器の間に気液分離器
及び膨張弁とを備えたことを特徴とする空気調和機。 - 【請求項3】請求項2に記載のものにおいて、前記気液
分離器で分離されたガスを前記圧縮機の圧縮過程部へ流
入させたことを特徴とする空気調和機。 - 【請求項4】請求項2に記載のものにおいて、前記主熱
交換器を凝縮器として用いる場合、前記気液分離器で分
離された液を前記補助熱交換器の出口部にバイパスさせ
ることを特徴とする空気調和機。 - 【請求項5】室内熱交換器を備えた室内機と、室外熱交
換器、圧縮機、四方弁を備えた室外機とを有する空気調
和機において、 前記室外熱交換器の空気取り入れ口の上流側に位置する
補助熱交換器を備え、 暖房運転時には前記空気取入れ口からの外気を前記補助
熱交換器により暖めた後に前記室外熱交換器に流入さ
せ、 冷房運転時には前記空気取入れ口からの外気を前記補助
熱交換器により冷却した後に前記室外熱交換器に流入さ
せたことを特徴とする空気調和機。 - 【請求項6】室内熱交換器を備えた室内機と、筐体内に
室外熱交換器、圧縮機、四方弁を備えた室外機とを有す
る空気調和機において、 前記筐体の上面部に位置するファンと側面部に位置する
空気取り入れ口とを備え、 前記室外熱交換器は空気流れ方向の下流側の後段部と上
流側の前段部とに分離され、該前段部は前面面積が前記
後段部よりも小さく、かつ開口部が下方となる様にされ
たことを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23916299A JP2001066007A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23916299A JP2001066007A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001066007A true JP2001066007A (ja) | 2001-03-16 |
Family
ID=17040667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23916299A Pending JP2001066007A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001066007A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004324935A (ja) * | 2003-04-22 | 2004-11-18 | Denso Corp | 冷凍サイクルおよび熱交換器 |
JP2006329452A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Tokyo Gas Co Ltd | 二酸化炭素ヒートポンプ冷暖房システム |
KR100820820B1 (ko) * | 2006-12-26 | 2008-04-11 | 엘지전자 주식회사 | 공기조화시스템 및 그 제어방법 |
CN103629871A (zh) * | 2012-08-28 | 2014-03-12 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器 |
JP2015072091A (ja) * | 2013-10-03 | 2015-04-16 | 三菱電機株式会社 | 冷凍装置 |
-
1999
- 1999-08-26 JP JP23916299A patent/JP2001066007A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004324935A (ja) * | 2003-04-22 | 2004-11-18 | Denso Corp | 冷凍サイクルおよび熱交換器 |
JP2006329452A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Tokyo Gas Co Ltd | 二酸化炭素ヒートポンプ冷暖房システム |
KR100820820B1 (ko) * | 2006-12-26 | 2008-04-11 | 엘지전자 주식회사 | 공기조화시스템 및 그 제어방법 |
CN103629871A (zh) * | 2012-08-28 | 2014-03-12 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器 |
CN103629871B (zh) * | 2012-08-28 | 2016-02-17 | 广东美的制冷设备有限公司 | 空调器 |
JP2015072091A (ja) * | 2013-10-03 | 2015-04-16 | 三菱電機株式会社 | 冷凍装置 |
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