JP2001062832A - 基材層と繊維層を備える熱可塑性樹脂成形品の回収方法及び装置並びに前記方法により回収された熱可塑性樹脂より成るカーペット基材 - Google Patents
基材層と繊維層を備える熱可塑性樹脂成形品の回収方法及び装置並びに前記方法により回収された熱可塑性樹脂より成るカーペット基材Info
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- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基材層及び繊維層を含む熱可塑性樹脂成形品
を各層を成す樹脂材料ごとに回収する。 【解決手段】 基材層260と繊維層262を備える熱
可塑性樹脂成形品81を処理対象とし、該熱可塑性樹脂
成形品81をカッタミル120等で複数の被処理小片8
2に破砕する。前記破砕された被処理小片82をセパレ
ータ130内に投入して撃摩砕力を付加して基材層26
0から繊維層262を剥離ないしは分離する。このと
き、分離された繊維層262は繊維状樹脂材料82cと
なり、基材層260は整粒されて整粒樹脂材料83と成
る。その後、前記整粒樹脂材料83及び繊維状樹脂材料
82cを風力により選別して別個に回収する。
を各層を成す樹脂材料ごとに回収する。 【解決手段】 基材層260と繊維層262を備える熱
可塑性樹脂成形品81を処理対象とし、該熱可塑性樹脂
成形品81をカッタミル120等で複数の被処理小片8
2に破砕する。前記破砕された被処理小片82をセパレ
ータ130内に投入して撃摩砕力を付加して基材層26
0から繊維層262を剥離ないしは分離する。このと
き、分離された繊維層262は繊維状樹脂材料82cと
なり、基材層260は整粒されて整粒樹脂材料83と成
る。その後、前記整粒樹脂材料83及び繊維状樹脂材料
82cを風力により選別して別個に回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂成形
品の再生処理方法に関するものであり、より詳細には、
例えばPE,PP,炭酸カルシウム等のフィラーを充填
したEVA等より成る基材層に、PET,ナイロン,P
P等より成る繊維層を複合して成る自動車の床等に敷設
されるフロアカーペット等の熱可塑性樹脂成形品を処理
対象とし、この基材層及び繊維層を含む熱可塑性樹脂成
形品を破砕して複数の被処理小片とした上で、前記被処
理小片中の繊維層と基材層とを剥離、分離すると共に基
材層を整粒してそれぞれ別個に回収する方法及び装置、
前記回収された基材層を原料として形成された、カーペ
ットの基材に関する。
品の再生処理方法に関するものであり、より詳細には、
例えばPE,PP,炭酸カルシウム等のフィラーを充填
したEVA等より成る基材層に、PET,ナイロン,P
P等より成る繊維層を複合して成る自動車の床等に敷設
されるフロアカーペット等の熱可塑性樹脂成形品を処理
対象とし、この基材層及び繊維層を含む熱可塑性樹脂成
形品を破砕して複数の被処理小片とした上で、前記被処
理小片中の繊維層と基材層とを剥離、分離すると共に基
材層を整粒してそれぞれ別個に回収する方法及び装置、
前記回収された基材層を原料として形成された、カーペ
ットの基材に関する。
【0002】
【従来の技術】PE,PP,フィラーを充填したEVA
等より成る基材層に、PET,ナイロン,PP等より成
る繊維層を複合して成る熱可塑性樹脂成形品が自動車の
床等に敷設されるフロアカーペット等として使用されて
いる。このフロアカーペットの一例を図7(a)及び図
7(b)に示す。図7(a)に示すフロアカーペット
は、例えばPET,ナイロン,PP等より成るループ又
はカットした多数のパイル糸を成す樹脂繊維263をポ
リエステル、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン等の
不織布又はフラットヤーン織布の基布264に織り込ん
で起毛状に形成して成る繊維層262と、PE,PP,
フィラーを充填したEVA等の基材層260より成る所
謂タフトカーペットであり、図7(b)に示すフロアカ
ーペットは、ニードルパンチ処理で絡ませた繊維を、基
材層260に取り付けて繊維層262を形成して成る所
謂ニードルパンチカーペットである。なお、図7(b)
に示すニードルパンチカーペットにおいて、繊維層26
2及び基材層260の材質は前記図7(a)に示すタフ
トカーペットと同様のものを使用することができる。
等より成る基材層に、PET,ナイロン,PP等より成
る繊維層を複合して成る熱可塑性樹脂成形品が自動車の
床等に敷設されるフロアカーペット等として使用されて
いる。このフロアカーペットの一例を図7(a)及び図
7(b)に示す。図7(a)に示すフロアカーペット
は、例えばPET,ナイロン,PP等より成るループ又
はカットした多数のパイル糸を成す樹脂繊維263をポ
リエステル、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン等の
不織布又はフラットヤーン織布の基布264に織り込ん
で起毛状に形成して成る繊維層262と、PE,PP,
フィラーを充填したEVA等の基材層260より成る所
謂タフトカーペットであり、図7(b)に示すフロアカ
ーペットは、ニードルパンチ処理で絡ませた繊維を、基
材層260に取り付けて繊維層262を形成して成る所
謂ニードルパンチカーペットである。なお、図7(b)
に示すニードルパンチカーペットにおいて、繊維層26
2及び基材層260の材質は前記図7(a)に示すタフ
トカーペットと同様のものを使用することができる。
【0003】このようなフロアカーペット等の熱可塑性
樹脂成形品は、基材層260と繊維層262が強固に接
着しているため、単に粉砕して風力等により選別するの
みでは精度よく基材層260と繊維層262とに剥離な
いし分離することが困難であった。そのため、従来、フ
ロアカーペットを製造する際に裁断されて発生した端材
等は基材層及び繊維層が複合された状態のままこれを再
生利用している。
樹脂成形品は、基材層260と繊維層262が強固に接
着しているため、単に粉砕して風力等により選別するの
みでは精度よく基材層260と繊維層262とに剥離な
いし分離することが困難であった。そのため、従来、フ
ロアカーペットを製造する際に裁断されて発生した端材
等は基材層及び繊維層が複合された状態のままこれを再
生利用している。
【0004】一例として、熱可塑性樹脂より成るフロア
カーペットの端材を、基材層と繊維層が複合されたまま
の状態で溶融し、相溶化剤にてアロイ化後ペレットとな
し、低融点熱可塑性樹脂に10〜50wt%の範囲で配合
して溶融押出しにより再度フロアカーペット等の基材層
として使用したり(特開平5−24139号)、同様の
フロアカーペットを基材層と繊維層が複合されたままの
状態において破砕、加熱後プレス成形して、例えばパネ
ル状の成形品を得る方法が開示されている(特開平9−
109164号)。
カーペットの端材を、基材層と繊維層が複合されたまま
の状態で溶融し、相溶化剤にてアロイ化後ペレットとな
し、低融点熱可塑性樹脂に10〜50wt%の範囲で配合
して溶融押出しにより再度フロアカーペット等の基材層
として使用したり(特開平5−24139号)、同様の
フロアカーペットを基材層と繊維層が複合されたままの
状態において破砕、加熱後プレス成形して、例えばパネ
ル状の成形品を得る方法が開示されている(特開平9−
109164号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開平5−24
139号に記載の再生方法にあっては、それぞれ異なる
材質より成る基材層と、繊維層の複合材を溶融してアロ
イ化するので、アロイ化するために相溶化剤が必要とな
りペレット化するためのコストがかかり、再生費用が嵩
む。また、このような再生材を原料として使用する場合
には、原料に対してバージンの樹脂材料を50wt%以上
混合して使用する必要がある。
139号に記載の再生方法にあっては、それぞれ異なる
材質より成る基材層と、繊維層の複合材を溶融してアロ
イ化するので、アロイ化するために相溶化剤が必要とな
りペレット化するためのコストがかかり、再生費用が嵩
む。また、このような再生材を原料として使用する場合
には、原料に対してバージンの樹脂材料を50wt%以上
混合して使用する必要がある。
【0006】さらに、特開平9−109164号に記載
の再生方法にあっては、それぞれ材質の異なる基材層と
繊維層より成る熱可塑性樹脂成品を破砕後そのままパネ
ル状等にプレス成形するために、破砕されたカーペット
中の繊維ないしは基材層を成す樹脂が均一に分散せず、
そのため密度が不均一となり易く、このようにして形成
された例えばパネル状の形成品は、弾力性が低下し、ま
た、密度が不均一となっているため、剛性にばらつきが
生じ易い等の問題を有する。
の再生方法にあっては、それぞれ材質の異なる基材層と
繊維層より成る熱可塑性樹脂成品を破砕後そのままパネ
ル状等にプレス成形するために、破砕されたカーペット
中の繊維ないしは基材層を成す樹脂が均一に分散せず、
そのため密度が不均一となり易く、このようにして形成
された例えばパネル状の形成品は、弾力性が低下し、ま
た、密度が不均一となっているため、剛性にばらつきが
生じ易い等の問題を有する。
【0007】また、同公報には、成形された樹脂成形品
の曲げ強度を向上させるために鉄系の棒部材等より成る
骨材にて補強された樹脂成形品についても開示するが、
このような骨材にて補強する場合には、実施例において
密度が0.8〜1.0g/cm3と比較的重い樹脂成形品がさらに
重くなる。そのため、このような部品を自動車用の部品
として使用する場合には生産される自動車の車重が増加
し、それゆえ軽量化による燃費の向上、ひいては排気ガ
スの排出量の低減が要求される時代の要請に逆行する。
の曲げ強度を向上させるために鉄系の棒部材等より成る
骨材にて補強された樹脂成形品についても開示するが、
このような骨材にて補強する場合には、実施例において
密度が0.8〜1.0g/cm3と比較的重い樹脂成形品がさらに
重くなる。そのため、このような部品を自動車用の部品
として使用する場合には生産される自動車の車重が増加
し、それゆえ軽量化による燃費の向上、ひいては排気ガ
スの排出量の低減が要求される時代の要請に逆行する。
【0008】そこで、本発明は上記従来技術の欠点を解
消するためになされたものであり、基材層と繊維層との
複合材より成る熱可塑性樹脂成形品を処理対象とし、こ
の熱可塑性樹脂成形品から基材層と、繊維層とを比較的
簡単な方法により剥離ないしは分離してそれぞれ別個に
素材化された材料として回収し得る方法及び装置を提供
することにより、資源のより有効な再利用の促進を目的
とする。
消するためになされたものであり、基材層と繊維層との
複合材より成る熱可塑性樹脂成形品を処理対象とし、こ
の熱可塑性樹脂成形品から基材層と、繊維層とを比較的
簡単な方法により剥離ないしは分離してそれぞれ別個に
素材化された材料として回収し得る方法及び装置を提供
することにより、資源のより有効な再利用の促進を目的
とする。
【0009】また、本発明の別の目的は、前述の方法に
より別個に素材化された材料として回収された樹脂材料
をカーペットの基材として再生することにより、このよ
うにして回収された回収樹脂材料の有効な再利用の促進
を図ることを目的とする。
より別個に素材化された材料として回収された樹脂材料
をカーペットの基材として再生することにより、このよ
うにして回収された回収樹脂材料の有効な再利用の促進
を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、多数の実験の
結果、基材層260及び繊維層262の複合材より成る
熱可塑性樹脂成形品81を粗砕した被処理小片82に衝
撃摩砕力を加えた場合、衝撃摩砕力により基材層と繊維
層が剥離ないしは分離すると共にこの衝撃摩砕力に伴う
摩擦熱の発生と摩砕作用との相乗作用により、基材層2
60にあっては摩擦熱により所定の粒態、例えば球状に
整粒され(本明細書において、整粒された樹脂材料を
「整粒樹脂材料」という)、また、基材層260より剥
離ないしは分離された繊維層262は単繊維又は複数の
繊維がからまった状態の繊維状の樹脂材料(本明細書に
おいて「繊維状樹脂材料」という)となり、このように
異なる形状に剥離・分離・整粒された整粒樹脂材料83
と繊維状樹脂材料82cを選別してそれぞれ素材化され
た材料として回収できる点に鑑みてなされたものであ
る。
結果、基材層260及び繊維層262の複合材より成る
熱可塑性樹脂成形品81を粗砕した被処理小片82に衝
撃摩砕力を加えた場合、衝撃摩砕力により基材層と繊維
層が剥離ないしは分離すると共にこの衝撃摩砕力に伴う
摩擦熱の発生と摩砕作用との相乗作用により、基材層2
60にあっては摩擦熱により所定の粒態、例えば球状に
整粒され(本明細書において、整粒された樹脂材料を
「整粒樹脂材料」という)、また、基材層260より剥
離ないしは分離された繊維層262は単繊維又は複数の
繊維がからまった状態の繊維状の樹脂材料(本明細書に
おいて「繊維状樹脂材料」という)となり、このように
異なる形状に剥離・分離・整粒された整粒樹脂材料83
と繊維状樹脂材料82cを選別してそれぞれ素材化され
た材料として回収できる点に鑑みてなされたものであ
る。
【0011】従って、本発明の熱可塑性樹脂成形品の回
収方法は、基材層260と繊維層262を備える熱可塑
性樹脂成形品81を処理対象とし、該熱可塑性樹脂成形
品81を複数の被処理小片82に破砕する破砕工程と、
前記破砕された個々の被処理小片82に対して、衝撃摩
砕力を付加して前記被処理小片82の基材層260から
繊維層262を剥離ないしは分離して繊維状樹脂材料8
2cを得ると共に、基材層260を成す樹脂材料を粒態
に整粒して整粒樹脂材料83と成す剥離・分離・整粒工
程と、前記整粒樹脂材料83及び繊維状樹脂材料82c
を、落下する速度の相違に応じて風力により選別して別
個に回収する風力選別工程を少なくとも含むことを特徴
とする。
収方法は、基材層260と繊維層262を備える熱可塑
性樹脂成形品81を処理対象とし、該熱可塑性樹脂成形
品81を複数の被処理小片82に破砕する破砕工程と、
前記破砕された個々の被処理小片82に対して、衝撃摩
砕力を付加して前記被処理小片82の基材層260から
繊維層262を剥離ないしは分離して繊維状樹脂材料8
2cを得ると共に、基材層260を成す樹脂材料を粒態
に整粒して整粒樹脂材料83と成す剥離・分離・整粒工
程と、前記整粒樹脂材料83及び繊維状樹脂材料82c
を、落下する速度の相違に応じて風力により選別して別
個に回収する風力選別工程を少なくとも含むことを特徴
とする。
【0012】また、前記方法において破砕工程で基材層
260より剥離ないし分離された繊維層262を前記剥
離・分離・整粒工程に導入する前に被処理小片82中よ
り風力により選別して回収する工程を含めれば好適であ
る。
260より剥離ないし分離された繊維層262を前記剥
離・分離・整粒工程に導入する前に被処理小片82中よ
り風力により選別して回収する工程を含めれば好適であ
る。
【0013】さらに、前記剥離・分離・整粒工程により
得られた繊維状樹脂材料82cを所定の長さに切断後、
風力選別工程を行うこととすれば好適である。
得られた繊維状樹脂材料82cを所定の長さに切断後、
風力選別工程を行うこととすれば好適である。
【0014】なお、前記破砕工程は、処理対象である熱
可塑性樹脂成形品を粗砕した後、前記粗砕により得られ
た小片を更に細かく破砕して被処理小片と成す2工程に
より構成することもできる。
可塑性樹脂成形品を粗砕した後、前記粗砕により得られ
た小片を更に細かく破砕して被処理小片と成す2工程に
より構成することもできる。
【0015】また、本発明の熱可塑性樹脂成形品の回収
装置は、基材層260と繊維層262を含む熱可塑性樹
脂成形品81を処理対象とし、該熱可塑性樹脂成形品8
1を複数の被処理小片82に破砕する破砕手段120
と、前記被処理小片82の供給投入部132に中心部を
連通した固定円盤131上にあって、複数の回転軌跡上
で各固定ピン134を順次に植設した固定側剥離・分離
・整粒手段と、前記固定円盤131に対向して回転駆動
可能に設けた可動円盤141上にあって、前記各固定ピ
ンとは異なる複数の回転軌跡上で各可動ピン144を順
次植設した可動側剥離・分離・整粒手段130と、摩砕
された被処理小片を取出し口153に取出す取出し手段
とを備え、前記各固定ピン134と各可動ピン144と
の相互間で、衝撃摩砕力により前記被処理小片82を摩
砕して基材層260より繊維層262を剥離ないし分離
して繊維状樹脂材料82cと成すと共に、基材層260
を粒態に整粒して整粒樹脂材料83と成す剥離・分離・
整粒手段と130、前記整粒樹脂材料83と、繊維状樹
脂材料82cを風力により選別し、この選別によりそれ
ぞれを別個に回収する風力選別手段30を含むことを特
徴とする。
装置は、基材層260と繊維層262を含む熱可塑性樹
脂成形品81を処理対象とし、該熱可塑性樹脂成形品8
1を複数の被処理小片82に破砕する破砕手段120
と、前記被処理小片82の供給投入部132に中心部を
連通した固定円盤131上にあって、複数の回転軌跡上
で各固定ピン134を順次に植設した固定側剥離・分離
・整粒手段と、前記固定円盤131に対向して回転駆動
可能に設けた可動円盤141上にあって、前記各固定ピ
ンとは異なる複数の回転軌跡上で各可動ピン144を順
次植設した可動側剥離・分離・整粒手段130と、摩砕
された被処理小片を取出し口153に取出す取出し手段
とを備え、前記各固定ピン134と各可動ピン144と
の相互間で、衝撃摩砕力により前記被処理小片82を摩
砕して基材層260より繊維層262を剥離ないし分離
して繊維状樹脂材料82cと成すと共に、基材層260
を粒態に整粒して整粒樹脂材料83と成す剥離・分離・
整粒手段と130、前記整粒樹脂材料83と、繊維状樹
脂材料82cを風力により選別し、この選別によりそれ
ぞれを別個に回収する風力選別手段30を含むことを特
徴とする。
【0016】また、前記剥離・分離・整粒手段130に
導入する前の被処理小片82中に含まれる繊維状樹脂材
料82cを風力により選別して回収する手段を含むこと
もでき、さらに、剥離・分離・整粒手段130により得
られた繊維状樹脂材料82cを所定長さに切断する手段
を設けることもできる。
導入する前の被処理小片82中に含まれる繊維状樹脂材
料82cを風力により選別して回収する手段を含むこと
もでき、さらに、剥離・分離・整粒手段130により得
られた繊維状樹脂材料82cを所定長さに切断する手段
を設けることもできる。
【0017】また、本発明のカーペット基材は、前述の
方法により回収された整粒樹脂材料をそのまま、又はリ
ペレット化した後に、これを単独で、又はバージンの樹
脂材料と配合して溶融・押出して形成して成ることを特
徴とする。この整粒樹脂材料とバージンの樹脂材料は、
整粒樹脂材料5〜100wt%と、バージンの樹脂材料0
〜95wt%の割合で配合することができる。
方法により回収された整粒樹脂材料をそのまま、又はリ
ペレット化した後に、これを単独で、又はバージンの樹
脂材料と配合して溶融・押出して形成して成ることを特
徴とする。この整粒樹脂材料とバージンの樹脂材料は、
整粒樹脂材料5〜100wt%と、バージンの樹脂材料0
〜95wt%の割合で配合することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を以下
説明する。
説明する。
【0019】なお、本実施の形態にあっては、本発明の
好適な実施形態として、処理対象である熱可塑性樹脂成
形品81を例えば種類別、材質別等に分別する〔分別工
程〕、熱可塑性樹脂成形品81を所定のサイズに破砕し
て被処理小片82とする〔破砕工程〕、前記破砕工程に
より発生し、被処理小片82中に混在する樹脂繊維82
cを風力により選別して回収する〔予備風力選別工
程〕、被処理小片82に衝撃摩砕力を付加して前記被処
理小片82より基材層260と繊維層262を剥離ない
しは分離して、基材層260を成す樹脂材料を粒態に整
粒して整粒樹脂材料83と繊維状樹脂材料82cとに剥
離・分離・整粒する〔剥離・分離・整粒工程〕、前記剥
離・分離・整粒工程を経て得られた繊維状樹脂材料82
cを所定の長さに切断)する工程〔切断工程〕、前記切
断工程を経た整粒樹脂材料83と繊維状樹脂材料82c
を風力選別して、整粒樹脂材料83と繊維状樹脂材料8
2cをそれぞれ素材化された材料として回収する〔風力
選別工程〕により、熱可塑性樹脂成形品81から素材化
された樹脂材料を回収する例について説明するが、前述
の工程のうち、〔予備風力選別工程〕、及び〔切断工
程〕は、処理対象とされる熱可塑性樹脂成形品81の種
類、その他各種の処理条件等の相違によりいずれか一
方、又は双方を省略することができ、また、〔分別工
程〕は、必要に応じて行うことができる。
好適な実施形態として、処理対象である熱可塑性樹脂成
形品81を例えば種類別、材質別等に分別する〔分別工
程〕、熱可塑性樹脂成形品81を所定のサイズに破砕し
て被処理小片82とする〔破砕工程〕、前記破砕工程に
より発生し、被処理小片82中に混在する樹脂繊維82
cを風力により選別して回収する〔予備風力選別工
程〕、被処理小片82に衝撃摩砕力を付加して前記被処
理小片82より基材層260と繊維層262を剥離ない
しは分離して、基材層260を成す樹脂材料を粒態に整
粒して整粒樹脂材料83と繊維状樹脂材料82cとに剥
離・分離・整粒する〔剥離・分離・整粒工程〕、前記剥
離・分離・整粒工程を経て得られた繊維状樹脂材料82
cを所定の長さに切断)する工程〔切断工程〕、前記切
断工程を経た整粒樹脂材料83と繊維状樹脂材料82c
を風力選別して、整粒樹脂材料83と繊維状樹脂材料8
2cをそれぞれ素材化された材料として回収する〔風力
選別工程〕により、熱可塑性樹脂成形品81から素材化
された樹脂材料を回収する例について説明するが、前述
の工程のうち、〔予備風力選別工程〕、及び〔切断工
程〕は、処理対象とされる熱可塑性樹脂成形品81の種
類、その他各種の処理条件等の相違によりいずれか一
方、又は双方を省略することができ、また、〔分別工
程〕は、必要に応じて行うことができる。
【0020】〔処理対象〕本発明において回収の対象と
成る熱可塑性樹脂成形品は、基材層と繊維層より成る熱
可塑性樹脂成形品であり、例えば基材層の一側面に樹脂
繊維を起毛状に固着して繊維層が形成された、自動車の
車内に敷設されるフロアカーペット、フロアマット等を
製造する工程で所定の形状にカットした際に生じた端
材、廃棄された自動車より回収した前記フロアカーペッ
ト、フロアマット等を処理対象とする。
成る熱可塑性樹脂成形品は、基材層と繊維層より成る熱
可塑性樹脂成形品であり、例えば基材層の一側面に樹脂
繊維を起毛状に固着して繊維層が形成された、自動車の
車内に敷設されるフロアカーペット、フロアマット等を
製造する工程で所定の形状にカットした際に生じた端
材、廃棄された自動車より回収した前記フロアカーペッ
ト、フロアマット等を処理対象とする。
【0021】前記基材層は、例えばPP,フィラーを充
填したEVA,オレフィンゴム,PE等の熱可塑性材料
より成り、また前記繊維層は、ナイロン繊維,PP繊
維,ポリエステル繊維等の熱可塑性樹脂繊維により形成
されて成る等、それぞれ材質の異なる樹脂材料にて形成
されている。
填したEVA,オレフィンゴム,PE等の熱可塑性材料
より成り、また前記繊維層は、ナイロン繊維,PP繊
維,ポリエステル繊維等の熱可塑性樹脂繊維により形成
されて成る等、それぞれ材質の異なる樹脂材料にて形成
されている。
【0022】本発明による処理対象である熱可塑性樹脂
成形品の例として、自動車の内装材として使用されるフ
ロアカーペット及びフロアマットの材質の一例を表1に
示す。
成形品の例として、自動車の内装材として使用されるフ
ロアカーペット及びフロアマットの材質の一例を表1に
示す。
【0023】
【0024】なお、処理対象となる熱可塑性樹脂成形品
は、後述の〔破砕工程〕に付される前に、必要に応じて
熱可塑性樹脂成形品の種類、材質毎等に分別する〔分別
工程〕を経た後、以下に示す本発明の処理を行えば好適
である。
は、後述の〔破砕工程〕に付される前に、必要に応じて
熱可塑性樹脂成形品の種類、材質毎等に分別する〔分別
工程〕を経た後、以下に示す本発明の処理を行えば好適
である。
【0025】また、処理対象と成る熱可塑性樹脂成形品
は、図7(a)及び図7(b)に示す構成のものに限定
されず、例えば基材層に直接樹脂繊維を植設したもの、
複層より成る基材層を備えるもの等、基材層と樹脂層を
備える各種の樹脂成形品を処理対象とすることができ
る。
は、図7(a)及び図7(b)に示す構成のものに限定
されず、例えば基材層に直接樹脂繊維を植設したもの、
複層より成る基材層を備えるもの等、基材層と樹脂層を
備える各種の樹脂成形品を処理対象とすることができ
る。
【0026】〔破砕工程〕処理対象となる熱可塑性樹脂
成形品81は、必要に応じて分別がされた後、破砕工程
において破砕され、適宜の大きさの被処理小片に形成さ
れる。
成形品81は、必要に応じて分別がされた後、破砕工程
において破砕され、適宜の大きさの被処理小片に形成さ
れる。
【0027】図1において、処理対象である熱可塑性樹
脂成形品は既知の破砕手段(例えば、本実施形態では便
宜上「カッタミル」という)により、長辺もしくは長径
が3〜8mm程度の大きさの正方形等の方形、三角形、台
形、菱形等の不定型の小片に破砕して、被処理小片82
を得る。
脂成形品は既知の破砕手段(例えば、本実施形態では便
宜上「カッタミル」という)により、長辺もしくは長径
が3〜8mm程度の大きさの正方形等の方形、三角形、台
形、菱形等の不定型の小片に破砕して、被処理小片82
を得る。
【0028】本実施形態にあっては、処理対象である樹
脂成形品をカッタミルにて10〜20mm程度に粗砕した
後さらにカッタミルに投入して3〜8mmに破砕して被処
理小片82を得ているが、前記破砕工程は例えば1度の
作業にて行っても良く、また2台以上のカッタミルを使
用して行っても良い。
脂成形品をカッタミルにて10〜20mm程度に粗砕した
後さらにカッタミルに投入して3〜8mmに破砕して被処
理小片82を得ているが、前記破砕工程は例えば1度の
作業にて行っても良く、また2台以上のカッタミルを使
用して行っても良い。
【0029】このようにカッタミルによる破砕工程にて
破砕される熱可塑性樹脂成形品81は、一例として図7
(a)及び図7(b)に示すように基材層260の一側
面に樹脂繊維より成る繊維層262を備えており、熱可
塑性樹脂成形品81をカッタミル120により前述のサ
イズに破砕すると、前記繊維層262を成す繊維が一部
基材層260より剥離され、または切断等されて分離さ
れ、このようにして剥離ないしは分離された繊維(繊維
状樹脂材料82c)が単繊維として、または複数の繊維
が綿状に絡み合って凝集した状態として、被処理小片8
2中に混在する。
破砕される熱可塑性樹脂成形品81は、一例として図7
(a)及び図7(b)に示すように基材層260の一側
面に樹脂繊維より成る繊維層262を備えており、熱可
塑性樹脂成形品81をカッタミル120により前述のサ
イズに破砕すると、前記繊維層262を成す繊維が一部
基材層260より剥離され、または切断等されて分離さ
れ、このようにして剥離ないしは分離された繊維(繊維
状樹脂材料82c)が単繊維として、または複数の繊維
が綿状に絡み合って凝集した状態として、被処理小片8
2中に混在する。
【0030】また、破砕された基材層260より成る被
処理小片82についても、その表面に繊維層262を残
す小片82a、繊維層262が剥離されて破砕された基
材層260により形成された小片82bの等、各種の状
態のものが混在した状態となる。
処理小片82についても、その表面に繊維層262を残
す小片82a、繊維層262が剥離されて破砕された基
材層260により形成された小片82bの等、各種の状
態のものが混在した状態となる。
【0031】但し、処理対象となる熱可塑性樹脂成形品
の種類、例えば繊維層を成す樹脂繊維の長短や、例えば
破砕工程において形成される被処理小片のサイズによっ
ては、繊維状樹脂材料の発生量が異なる。
の種類、例えば繊維層を成す樹脂繊維の長短や、例えば
破砕工程において形成される被処理小片のサイズによっ
ては、繊維状樹脂材料の発生量が異なる。
【0032】なお、本明細書において、特に断ることな
く「被処理小片」という場合には、前記小片82a,8
2b及び前記小片82a,82bと共に混在する破砕工
程により生じた繊維状樹脂材料82cを含む。
く「被処理小片」という場合には、前記小片82a,8
2b及び前記小片82a,82bと共に混在する破砕工
程により生じた繊維状樹脂材料82cを含む。
【0033】図2に破砕手段の一例であるカッタミル1
20を示す。121はカッタミル本体で、上面に投入口
123を有する円筒形を成すケーシングで、前記カッタ
ミル本体121内にはカッタミル本体121に軸承され
て図示せざる回転駆動手段で垂直方向に回転するカッタ
支持体124を設け、このカッタ支持体124の外周に
水平方向に長い回転刃125をカッタ支持体124の回
転方向で90度の等角度を成すように4枚設け、これら
4枚の回転刃125の刃先を同一の回転軌跡上に位置し
ている。さらに、前記4枚の回転刃125の刃先の回転
軌跡に対して僅かな間隙を介して二の固定刃126を回
転刃125の刃先の回転軌跡の略対称位置にカッタミル
本体121に固定し、二の固定刃126とカッタ支持体
124と回転刃125とでカッタミル本体121内を分
割し、投入室127と破砕室128を形成する。前記投
入口123は前記投入室127に連通する。なお、二の
固定刃126と回転刃125とのクリアランスは被破砕
物を所望の大きさに切断、もしくは広義には破砕できる
よう自在に調整できる。本実施例のクリアランスは0.
2〜0,3mmである。また、破砕室128は前記二の固
定刃126問を回転刃125の回転軌跡の周囲を囲むよ
うにメッシユのスクリーン129で仕切っている。な
お、スクリーン129は、本実施例では粗砕時には直径
20mm、破砕時には直径5mmの孔を無数に形成したパン
チングメタルを使用している。また、破砕室128の下
方には被処理小片82を排出する排出口131を設けて
いる。
20を示す。121はカッタミル本体で、上面に投入口
123を有する円筒形を成すケーシングで、前記カッタ
ミル本体121内にはカッタミル本体121に軸承され
て図示せざる回転駆動手段で垂直方向に回転するカッタ
支持体124を設け、このカッタ支持体124の外周に
水平方向に長い回転刃125をカッタ支持体124の回
転方向で90度の等角度を成すように4枚設け、これら
4枚の回転刃125の刃先を同一の回転軌跡上に位置し
ている。さらに、前記4枚の回転刃125の刃先の回転
軌跡に対して僅かな間隙を介して二の固定刃126を回
転刃125の刃先の回転軌跡の略対称位置にカッタミル
本体121に固定し、二の固定刃126とカッタ支持体
124と回転刃125とでカッタミル本体121内を分
割し、投入室127と破砕室128を形成する。前記投
入口123は前記投入室127に連通する。なお、二の
固定刃126と回転刃125とのクリアランスは被破砕
物を所望の大きさに切断、もしくは広義には破砕できる
よう自在に調整できる。本実施例のクリアランスは0.
2〜0,3mmである。また、破砕室128は前記二の固
定刃126問を回転刃125の回転軌跡の周囲を囲むよ
うにメッシユのスクリーン129で仕切っている。な
お、スクリーン129は、本実施例では粗砕時には直径
20mm、破砕時には直径5mmの孔を無数に形成したパン
チングメタルを使用している。また、破砕室128の下
方には被処理小片82を排出する排出口131を設けて
いる。
【0034】以上のカッタミル120において、投入口
123から熱可塑性樹脂成形品81を投入し、図示せざ
る回転駆動手段(動力5.5KW)でカッタ支持体12
4を800rpm で回転すると、熱可塑性樹脂成形品81
はカッタ支持体124の回転刃125と固定刃126問
でスクリーン129を経て形状、面積は、不定である
が、直径20mmのパンチングメタルをスクリーン129
として使用する場合には長辺もしくは長径が10〜20
mm程度以下の大きさの長方形あるいは正方形等の方形、
ないしは三角形、台形、菱形等の不定形の小片に粗砕さ
れ前記排出口131から排出される。
123から熱可塑性樹脂成形品81を投入し、図示せざ
る回転駆動手段(動力5.5KW)でカッタ支持体12
4を800rpm で回転すると、熱可塑性樹脂成形品81
はカッタ支持体124の回転刃125と固定刃126問
でスクリーン129を経て形状、面積は、不定である
が、直径20mmのパンチングメタルをスクリーン129
として使用する場合には長辺もしくは長径が10〜20
mm程度以下の大きさの長方形あるいは正方形等の方形、
ないしは三角形、台形、菱形等の不定形の小片に粗砕さ
れ前記排出口131から排出される。
【0035】このようにして得られた小片を、さらにス
クリーン129として直径5mmの孔が形成されたパンチ
ングメタルを使用するカッタミル120に投入して同様
の作業を繰り返して長辺もしくは長径が3〜8mm程度以
下の大きさの長方形あるいは正方形等の方形、ないしは
三角形、台形、菱形等の不定形の被処理小片82が排出
口131から排出される。
クリーン129として直径5mmの孔が形成されたパンチ
ングメタルを使用するカッタミル120に投入して同様
の作業を繰り返して長辺もしくは長径が3〜8mm程度以
下の大きさの長方形あるいは正方形等の方形、ないしは
三角形、台形、菱形等の不定形の被処理小片82が排出
口131から排出される。
【0036】また、破砕手段は、上記のカッタミルに限
定されず、例えば、(株)ホーライ社製のガイナックス
クラッシヤ、又は(株)奈良機械製作所製のロールクラ
ッシヤ等、種々のモノカッタ、シユレッダー、クラッシ
ヤ等の「クラッシヤ」を用いることができ、さらに前記
カッタミル120とこの「クラッシャ」を組合せて使用
することもできる。「クラッシヤ」は、例えば、上部に
被破砕物の投入口を有するクラッシヤ本体内に互いに内
向きに回転する2軸を平行に設け、各軸に複数枚の回転
刃を所定間隔に設けると共に、各軸の各回転刃外周で互
いに噛み合って且つ各回転刃の外周面に等角度を成すよ
う突設した3個の爪刃で被破砕物を適宜大の断片からな
る破砕片に切断するように設けられている。上部の投入
口から投入された被破砕物は、互いに内向きに回転する
2軸の回転刃の爪刃により内部に引き込まれ、噛み合っ
た状態で回転する回転刃の外周エッジ間に、連続的に作
用する煎断力でスリットしながら引き込みのときに作用
する圧縮カによって破砕され切断され、破砕片が形成さ
れる。この破砕片は前記2軸の回転刃の下方に設げたス
クリーンを通過して排出口から排出される。
定されず、例えば、(株)ホーライ社製のガイナックス
クラッシヤ、又は(株)奈良機械製作所製のロールクラ
ッシヤ等、種々のモノカッタ、シユレッダー、クラッシ
ヤ等の「クラッシヤ」を用いることができ、さらに前記
カッタミル120とこの「クラッシャ」を組合せて使用
することもできる。「クラッシヤ」は、例えば、上部に
被破砕物の投入口を有するクラッシヤ本体内に互いに内
向きに回転する2軸を平行に設け、各軸に複数枚の回転
刃を所定間隔に設けると共に、各軸の各回転刃外周で互
いに噛み合って且つ各回転刃の外周面に等角度を成すよ
う突設した3個の爪刃で被破砕物を適宜大の断片からな
る破砕片に切断するように設けられている。上部の投入
口から投入された被破砕物は、互いに内向きに回転する
2軸の回転刃の爪刃により内部に引き込まれ、噛み合っ
た状態で回転する回転刃の外周エッジ間に、連続的に作
用する煎断力でスリットしながら引き込みのときに作用
する圧縮カによって破砕され切断され、破砕片が形成さ
れる。この破砕片は前記2軸の回転刃の下方に設げたス
クリーンを通過して排出口から排出される。
【0037】〔予備風力選別工程〕この工程は、処理対
象たる熱可塑性樹脂成形品81が前記破砕工程において
破砕された際に基材層260より繊維層262が剥離な
いしは分離して発生した繊維状樹脂材料82cを、小片
82a,82b中より選別して別個に回収する工程であ
り、処理対象とされる熱可塑性樹脂成形品81の種類、
破砕工程において形成される小片82a,82bのサイ
ズ等各種条件により、繊維状樹脂材料82cの発生が少
ない場合には、本工程はこれを省略することができる。
象たる熱可塑性樹脂成形品81が前記破砕工程において
破砕された際に基材層260より繊維層262が剥離な
いしは分離して発生した繊維状樹脂材料82cを、小片
82a,82b中より選別して別個に回収する工程であ
り、処理対象とされる熱可塑性樹脂成形品81の種類、
破砕工程において形成される小片82a,82bのサイ
ズ等各種条件により、繊維状樹脂材料82cの発生が少
ない場合には、本工程はこれを省略することができる。
【0038】前述のように、破砕工程により熱可塑性樹
脂成形品81を破砕して被処理小片82とすると、図1
に示すようにこの被処理小片82中には、その表面に繊
維層262を残した小片82a、繊維層262が剥離な
いしは分離された基材層260よりなる小片82bの
他、破砕工程において基材層260より剥離ないしは分
離された繊維層262が単繊維ないしは複数の繊維が絡
み合った状態で綿状に凝集て成る繊維状樹脂材料82c
が混在する。
脂成形品81を破砕して被処理小片82とすると、図1
に示すようにこの被処理小片82中には、その表面に繊
維層262を残した小片82a、繊維層262が剥離な
いしは分離された基材層260よりなる小片82bの
他、破砕工程において基材層260より剥離ないしは分
離された繊維層262が単繊維ないしは複数の繊維が絡
み合った状態で綿状に凝集て成る繊維状樹脂材料82c
が混在する。
【0039】そして、このようにして発生した繊維状樹
脂材料83cが多量に混在する場合には、後述の〔剥離
・分離・整粒工程〕において前述の小片82a,82b
に対して付加される衝撃摩砕力がこの繊維状樹脂材料8
2cに吸収されて好適に作用しないことから、本工程に
おいて前記破砕工程により発生した繊維状樹脂材料82
cを選別、回収してその後の工程(剥離・分離・整粒工
程)における作業効率の向上を図ったものである。
脂材料83cが多量に混在する場合には、後述の〔剥離
・分離・整粒工程〕において前述の小片82a,82b
に対して付加される衝撃摩砕力がこの繊維状樹脂材料8
2cに吸収されて好適に作用しないことから、本工程に
おいて前記破砕工程により発生した繊維状樹脂材料82
cを選別、回収してその後の工程(剥離・分離・整粒工
程)における作業効率の向上を図ったものである。
【0040】従って、本工程においては、繊維状樹脂材
料82はこれを必ずしも完全に選別、回収する必要はな
く、後述の〔剥離・分離・整粒工程〕の作業効率を低下
させない程度に除去されれば良い。また、前述のよう
に、処理対象の材質等により破砕工程において発生する
繊維状樹脂材料82cが少量である場合等、後述の〔分
離・分級・選別工程〕の作業性を低下させる程の量では
ない場合等には、適宜本工程を省略することもできる。
料82はこれを必ずしも完全に選別、回収する必要はな
く、後述の〔剥離・分離・整粒工程〕の作業効率を低下
させない程度に除去されれば良い。また、前述のよう
に、処理対象の材質等により破砕工程において発生する
繊維状樹脂材料82cが少量である場合等、後述の〔分
離・分級・選別工程〕の作業性を低下させる程の量では
ない場合等には、適宜本工程を省略することもできる。
【0041】このように、被処理小片82中の繊維状樹
脂材料82cの選別・回収を行うための本〔予備風力選
別工程〕において使用される手段は、例えば図1中に示
すようなサイクロン31を付設したブロワ33を備えた
風力選別機30を使用することができる。
脂材料82cの選別・回収を行うための本〔予備風力選
別工程〕において使用される手段は、例えば図1中に示
すようなサイクロン31を付設したブロワ33を備えた
風力選別機30を使用することができる。
【0042】この風力選別機30は、吸引型風力選別機
であり、前述のように破砕工程を経て得られた被処理小
片82を吸引してサイクロン31内に導入し、被処理小
片82において比較的落下速度の早い小片82a,82
bはサイクロン31の底部に回収されると共に、比較的
落下速度の遅い繊維状樹脂材料82cはプロワ33によ
り吸引された小片82a,82bとは分離されて回収し
得るよう構成したものである。
であり、前述のように破砕工程を経て得られた被処理小
片82を吸引してサイクロン31内に導入し、被処理小
片82において比較的落下速度の早い小片82a,82
bはサイクロン31の底部に回収されると共に、比較的
落下速度の遅い繊維状樹脂材料82cはプロワ33によ
り吸引された小片82a,82bとは分離されて回収し
得るよう構成したものである。
【0043】なお、本工程において繊維状樹脂材料82
cの選別・回収に使用される手段は、前述の風力選別機
に限定されず、風力により前記小片82a,82bと繊
維状樹脂材料82cを選別し得るものであれば如何なる
ものも使用することができる。例えば、篩目10×10
mm程度の篩で被処理小片82をふるい落としながら、こ
のふるい落とされた落下中の被処理小片82に対して風
速6m/s程度の風を吹き付けることによっても繊維状樹
脂材料82cの選別を行うこともでき、または、撹拌翼
等により掻き上げられた被処理小片82に対して風を吹
き付けて落下位置の相違により選別する等、その方法及
び装置は上記のものに限定されない。
cの選別・回収に使用される手段は、前述の風力選別機
に限定されず、風力により前記小片82a,82bと繊
維状樹脂材料82cを選別し得るものであれば如何なる
ものも使用することができる。例えば、篩目10×10
mm程度の篩で被処理小片82をふるい落としながら、こ
のふるい落とされた落下中の被処理小片82に対して風
速6m/s程度の風を吹き付けることによっても繊維状樹
脂材料82cの選別を行うこともでき、または、撹拌翼
等により掻き上げられた被処理小片82に対して風を吹
き付けて落下位置の相違により選別する等、その方法及
び装置は上記のものに限定されない。
【0044】〔剥離・分離・整粒工程〕本工程では、前
述の〔破砕工程〕により熱可塑性樹脂成形品81が破砕
されて得られた被処理小片82又は、〔破砕工程〕の後
に〔予備風力選別工程〕を経て破砕工程で生じた繊維状
樹脂材料82cの除去された小片82a,82bより成
る被処理小片82に対して衝撃摩砕力を付加して、この
衝撃摩砕力、主として衝撃力により、被処理小片82に
複合された繊維層262を分離ないしは剥離して、基材
層260を成す樹脂材料と、分離ないしは剥離された繊
維層262が解れて生成された繊維状樹脂材料82cに
分離すると共に、衝撃摩砕力を付加された際の摩擦熱に
より、繊維層262が剥離ないしは分離された基材層2
60の小片を例えば球状等の粒態に整粒された整粒樹脂
材料83とする工程である。
述の〔破砕工程〕により熱可塑性樹脂成形品81が破砕
されて得られた被処理小片82又は、〔破砕工程〕の後
に〔予備風力選別工程〕を経て破砕工程で生じた繊維状
樹脂材料82cの除去された小片82a,82bより成
る被処理小片82に対して衝撃摩砕力を付加して、この
衝撃摩砕力、主として衝撃力により、被処理小片82に
複合された繊維層262を分離ないしは剥離して、基材
層260を成す樹脂材料と、分離ないしは剥離された繊
維層262が解れて生成された繊維状樹脂材料82cに
分離すると共に、衝撃摩砕力を付加された際の摩擦熱に
より、繊維層262が剥離ないしは分離された基材層2
60の小片を例えば球状等の粒態に整粒された整粒樹脂
材料83とする工程である。
【0045】本発明において使用される剥離・分離・整
粒手段(本実施例において、便宜上「セパレータ」とい
う)を含む全体装置の構成例を図6に示す。
粒手段(本実施例において、便宜上「セパレータ」とい
う)を含む全体装置の構成例を図6に示す。
【0046】図6において、まずセパレータ130の全
体の概要について説明すると、セパレータ130は各被
処理小片82を投入する供給投入口132を備えてお
り、被処理小片82をセパレータ130内で処理するこ
とにより被処理小片82から繊維層262が剥離されて
形成された整粒樹脂材料83を取り出す取出口153
と、前記整粒樹脂材料83と分離されて粉砕された繊維
状樹脂材料82cと衝撃摩砕力により被処理小片82の
表面が削られて発生した粉塵等を排出する排出口152
とを備えている。
体の概要について説明すると、セパレータ130は各被
処理小片82を投入する供給投入口132を備えてお
り、被処理小片82をセパレータ130内で処理するこ
とにより被処理小片82から繊維層262が剥離されて
形成された整粒樹脂材料83を取り出す取出口153
と、前記整粒樹脂材料83と分離されて粉砕された繊維
状樹脂材料82cと衝撃摩砕力により被処理小片82の
表面が削られて発生した粉塵等を排出する排出口152
とを備えている。
【0047】前記供給投入口132には前工程で処理さ
れた各被処理小片82が供給管231を介して供給され
る。前記取出口153は供給投入口132に連通管23
5を介して連通し、該連通管235の取出口側に、図示
せざる圧縮空気供給源からの配管236を連通する。こ
の配管236の連通部位には整流板を設け、圧縮空気を
主として供給投入口132側へ流れるように構成する。
また、連通管235を分岐して回収樹脂材料83a の回
収タンク240へ連通する分岐管237を設け、この分
岐管237の分岐点に、例えばタイマ回路により適宜設
定時間毎に切り換えられる三方電磁弁238を設ける。
一方、前記排出口152は排出管239を介して補集タ
ンク250へ連通し、排出口152より排出される塗膜
83bを有する合成紙84及び粉塵等をブロワー157
を介設した排出管239に吸引し、補集タンク250へ
回収するように構成している。
れた各被処理小片82が供給管231を介して供給され
る。前記取出口153は供給投入口132に連通管23
5を介して連通し、該連通管235の取出口側に、図示
せざる圧縮空気供給源からの配管236を連通する。こ
の配管236の連通部位には整流板を設け、圧縮空気を
主として供給投入口132側へ流れるように構成する。
また、連通管235を分岐して回収樹脂材料83a の回
収タンク240へ連通する分岐管237を設け、この分
岐管237の分岐点に、例えばタイマ回路により適宜設
定時間毎に切り換えられる三方電磁弁238を設ける。
一方、前記排出口152は排出管239を介して補集タ
ンク250へ連通し、排出口152より排出される塗膜
83bを有する合成紙84及び粉塵等をブロワー157
を介設した排出管239に吸引し、補集タンク250へ
回収するように構成している。
【0048】図3〜図5において、セパレータ130の
内部構造について説明すると、前述した供給投入口13
2は固定円盤131の中心部に連通開口し、前記固定円
盤131に固定端板133を処理空間155を隔てて対
向させ、前記固定円盤131に固定端板133のそれぞ
れの外周端縁を周側板135で固定する。前記処理空間
155内には回転横軸142によって回転駆動される可
勤円盤141を設け、回転横軸142は各軸受143,
143によって枢支されている。前記回転横軸142
は、モータ161等の回転駆動手段により回転駆動され
る。
内部構造について説明すると、前述した供給投入口13
2は固定円盤131の中心部に連通開口し、前記固定円
盤131に固定端板133を処理空間155を隔てて対
向させ、前記固定円盤131に固定端板133のそれぞ
れの外周端縁を周側板135で固定する。前記処理空間
155内には回転横軸142によって回転駆動される可
勤円盤141を設け、回転横軸142は各軸受143,
143によって枢支されている。前記回転横軸142
は、モータ161等の回転駆動手段により回転駆動され
る。
【0049】そして、前記固定円盤131上には、複数
の同心円上の(可動円板141に対する相対的な)回転
軌跡a1〜a6(図5)上で各同定:ピン134を順次
に植設し、一方、前記可動円盤141上には、前記各固
定ピン134とは異なる複敷の回転軌跡b1〜b6上で
前記各固定ピン134の回転軌跡間に交互に入り込む可
勤ピン144を順次に植設して、これらの固定、可動の
各ピン134,144の相互間で衝撃摩砕カにより、被
処理小片82表面の繊維層262が剥離ないし分離する
作用を得られるように配置する。
の同心円上の(可動円板141に対する相対的な)回転
軌跡a1〜a6(図5)上で各同定:ピン134を順次
に植設し、一方、前記可動円盤141上には、前記各固
定ピン134とは異なる複敷の回転軌跡b1〜b6上で
前記各固定ピン134の回転軌跡間に交互に入り込む可
勤ピン144を順次に植設して、これらの固定、可動の
各ピン134,144の相互間で衝撃摩砕カにより、被
処理小片82表面の繊維層262が剥離ないし分離する
作用を得られるように配置する。
【0050】より詳しくは、固定ピン134の本数は固
定円盤131の中心部の近くの回転軌跡a1上では16
本、前記回転軌跡a1より外周側に位置する回転軌跡a
2上では24本、より外周側に向けて順次位置する回転
軌跡a3上では32本、回転軌跡a4上では36本、回
転軌跡5上では40本、回転軌跡a6上では42本がそ
れぞれ植設されている。一方、可動ピン144の本数は
可動円盤141の中心部の近くの回転軌跡b1上では4
本、前記回転軌跡b1より外周側に位置する回転軌跡b
2上では4本、より外周側に向けて順次位置する回転軌
跡b3上では4本、回転軌跡b4上では4本、回転軌跡
b 5上では4本、回転軌跡b6上では6本がそれぞれ植
設されている。
定円盤131の中心部の近くの回転軌跡a1上では16
本、前記回転軌跡a1より外周側に位置する回転軌跡a
2上では24本、より外周側に向けて順次位置する回転
軌跡a3上では32本、回転軌跡a4上では36本、回
転軌跡5上では40本、回転軌跡a6上では42本がそ
れぞれ植設されている。一方、可動ピン144の本数は
可動円盤141の中心部の近くの回転軌跡b1上では4
本、前記回転軌跡b1より外周側に位置する回転軌跡b
2上では4本、より外周側に向けて順次位置する回転軌
跡b3上では4本、回転軌跡b4上では4本、回転軌跡
b 5上では4本、回転軌跡b6上では6本がそれぞれ植
設されている。
【0051】実際、前記固定、可動の各ピン134,1
44の相互問のクリアランスを大きくすることにより被
処理小片82に付加する摩砕力を弱め、クリアランスを
小さくすることにより摩砕力を強めることになる。
44の相互問のクリアランスを大きくすることにより被
処理小片82に付加する摩砕力を弱め、クリアランスを
小さくすることにより摩砕力を強めることになる。
【0052】さらに、図3において、可動円盤141の
外周側で前記周側板135の内周側には、排出空問15
6を隔てて直径1.2〜1.7mmの細孔をパンチング形
成した所定メッシユのスクリーン151を周設し、排出
空間156の下方に排出口152を設ける。なお、本実
施例では前記スクリーン151は直径1.5mmのメッシ
ユとするのが好ましい。
外周側で前記周側板135の内周側には、排出空問15
6を隔てて直径1.2〜1.7mmの細孔をパンチング形
成した所定メッシユのスクリーン151を周設し、排出
空間156の下方に排出口152を設ける。なお、本実
施例では前記スクリーン151は直径1.5mmのメッシ
ユとするのが好ましい。
【0053】また、処理空問155のスクリーン151
内の下部には取出口153が設げられ、この取出口15
3は前述したように供給投入口132に連通管235を
介して連通され、連通管235の供給投入口側を分岐す
る分岐管237を介して回収された樹脂材料を回収する
ための回収タンク240へ連通している。なお、他の例
として、前記取出口153には開閉制御のためのプラグ
バルブを配設し、取出口153は図1に示すようにセパ
レータ130内のエアーを吸引するブロワー158を介
して供給投入口132へ連通することもできる。
内の下部には取出口153が設げられ、この取出口15
3は前述したように供給投入口132に連通管235を
介して連通され、連通管235の供給投入口側を分岐す
る分岐管237を介して回収された樹脂材料を回収する
ための回収タンク240へ連通している。なお、他の例
として、前記取出口153には開閉制御のためのプラグ
バルブを配設し、取出口153は図1に示すようにセパ
レータ130内のエアーを吸引するブロワー158を介
して供給投入口132へ連通することもできる。
【0054】従って、上記のセパレータ130では、モ
ータ161の回転駆動手段により回転横軸142を回転
して可動円盤141を回転し、各被処理小片82を供給
設入口132に供給すると、各被処理小片82は、処理
空間155の中心部にあって、固定、可動の各ピン13
4,144の相互間で衝撃摩砕力により各被処理小片8
2が固定、可動の各ピン134,144による衝撃で叩
かれて表面の繊維層262を成す樹脂繊維が細かく砕壊
され、被処理小片82の表面から剥離されて繊維状樹脂
材料82cとなる。なお、この衝撃摩砕力の付加によ
り、被処理小片82の樹脂材料基材の一部はその表面が
削られて繊維層262と共に剥離される。
ータ161の回転駆動手段により回転横軸142を回転
して可動円盤141を回転し、各被処理小片82を供給
設入口132に供給すると、各被処理小片82は、処理
空間155の中心部にあって、固定、可動の各ピン13
4,144の相互間で衝撃摩砕力により各被処理小片8
2が固定、可動の各ピン134,144による衝撃で叩
かれて表面の繊維層262を成す樹脂繊維が細かく砕壊
され、被処理小片82の表面から剥離されて繊維状樹脂
材料82cとなる。なお、この衝撃摩砕力の付加によ
り、被処理小片82の樹脂材料基材の一部はその表面が
削られて繊維層262と共に剥離される。
【0055】また、衝撃摩砕力による各被処理小片82
との摩擦熱は、被処理小片82の温度を上昇し、より一
層被処理小片82の表面から繊維層262を剥離し易く
する。つまり、摩擦熱により繊維層262を表面に残す
小片82aの温度が上昇するため繊維層262を有する
小片82aが軟化し、この状態で衝撃摩砕力の衝撃で繰
り返し叩かれるので、繊維層262はより一層速く砕壊
され剥離される。
との摩擦熱は、被処理小片82の温度を上昇し、より一
層被処理小片82の表面から繊維層262を剥離し易く
する。つまり、摩擦熱により繊維層262を表面に残す
小片82aの温度が上昇するため繊維層262を有する
小片82aが軟化し、この状態で衝撃摩砕力の衝撃で繰
り返し叩かれるので、繊維層262はより一層速く砕壊
され剥離される。
【0056】前記被処理小片82から分離した繊維状樹
脂材料82cのうち、単繊維の状態で存在するもの、及
び各小片82a,82bの基材層260から削り取られ
た樹脂材料は、各可動ピン144の遠心作用によりスク
リーン151を通過して、排出空間156内に分級され
た後、排出口152からブロワー157(図6)を経て
外部へ吸引、排出される。
脂材料82cのうち、単繊維の状態で存在するもの、及
び各小片82a,82bの基材層260から削り取られ
た樹脂材料は、各可動ピン144の遠心作用によりスク
リーン151を通過して、排出空間156内に分級され
た後、排出口152からブロワー157(図6)を経て
外部へ吸引、排出される。
【0057】なお、本実施例では前記ブロワー157と
して大型機にあっては、5.5kw、5kg/cm2/圧力、2
m3/分、中型機にあっては3.7kw、3kg/cm2/圧力1
〜1.5m3/分で前記被処理小片82から分離されて単繊
維の状態で存在する繊維状樹脂材料82cと、基材層2
60から削り取られた粉塵状の樹脂材料をセパレータ1
30内の空気と共に吸引している。
して大型機にあっては、5.5kw、5kg/cm2/圧力、2
m3/分、中型機にあっては3.7kw、3kg/cm2/圧力1
〜1.5m3/分で前記被処理小片82から分離されて単繊
維の状態で存在する繊維状樹脂材料82cと、基材層2
60から削り取られた粉塵状の樹脂材料をセパレータ1
30内の空気と共に吸引している。
【0058】一方、スクリーン151を通過しない大き
さの整粒樹脂材料と、繊維状樹脂材料82cのうち複数
の繊維が絡み合ってスクリーン151を通過しない大き
さの綿状に凝集したものはスクリーン151内に留ま
る。この整粒樹脂材料83中にはまだその表面に繊維層
262を付着した小片82a が混入している。しか
し、取出口53と供給投入口132とは連通管235を
介して連通しているので、取出口153から取出された
被処理小片82及び回収樹脂材料83a は供給投入口1
32に還流され、セパレータ130内で再び衝撃摩砕力
を受けて繰り返し叩かれ、被処理小片82の表面に付着
する繊維層262が被処理小片82から剥離されて基材
層260が粒径3mmから4mm程度の顆粒状の整粒樹脂材
料83となる。また、基材層260から剥離された繊維
層262は、長さが1mmから7mm程度の繊維状樹脂材料
83aに破砕され、単繊維及び複数の繊維が綿状に凝集
した状態で混在している。このうち単繊維の状態を成す
繊維状樹脂材料82cはさらに粉砕作用を受けて、スク
リーン151を通過し、ブロワ157により排出口15
2から外部へ排出される。なお、整粒樹脂材料83は還
流されるとはいえ、スクリーン151を通過するほどに
は細かく粉砕されないで大部分がスクリーン151内に
残る。また、綿状に凝集した繊維状樹脂材料82cは、
摩砕作用を受けるが、完全には摩砕されずスクリーン1
51内に残る。以上の剥離・分離・整粒工程は、1バッ
チ内の被処理小片82の繊維層262が基材層260よ
り殆ど分離されるまで必要に応じて複数回にわたり反復
することかできる。
さの整粒樹脂材料と、繊維状樹脂材料82cのうち複数
の繊維が絡み合ってスクリーン151を通過しない大き
さの綿状に凝集したものはスクリーン151内に留ま
る。この整粒樹脂材料83中にはまだその表面に繊維層
262を付着した小片82a が混入している。しか
し、取出口53と供給投入口132とは連通管235を
介して連通しているので、取出口153から取出された
被処理小片82及び回収樹脂材料83a は供給投入口1
32に還流され、セパレータ130内で再び衝撃摩砕力
を受けて繰り返し叩かれ、被処理小片82の表面に付着
する繊維層262が被処理小片82から剥離されて基材
層260が粒径3mmから4mm程度の顆粒状の整粒樹脂材
料83となる。また、基材層260から剥離された繊維
層262は、長さが1mmから7mm程度の繊維状樹脂材料
83aに破砕され、単繊維及び複数の繊維が綿状に凝集
した状態で混在している。このうち単繊維の状態を成す
繊維状樹脂材料82cはさらに粉砕作用を受けて、スク
リーン151を通過し、ブロワ157により排出口15
2から外部へ排出される。なお、整粒樹脂材料83は還
流されるとはいえ、スクリーン151を通過するほどに
は細かく粉砕されないで大部分がスクリーン151内に
残る。また、綿状に凝集した繊維状樹脂材料82cは、
摩砕作用を受けるが、完全には摩砕されずスクリーン1
51内に残る。以上の剥離・分離・整粒工程は、1バッ
チ内の被処理小片82の繊維層262が基材層260よ
り殆ど分離されるまで必要に応じて複数回にわたり反復
することかできる。
【0059】以上のセパレータ130を回転駆動手段1
61により駆動し、前記連通管235の下流側を三方電
磁弁238で開放し且つ前記分岐管237側を閉塞し、
配管236から連通管235へ圧縮空気を供給すること
により、圧縮空気により連通管235から順に供給投入
口132、処理空間155、取出口153、再び連通管
235へ循環する気流が発生する。1バッチの各被処理
小片82を供給管231を介して供給投入口132へ供
給すると、セパレータ130内で処理され被処理小片8
2の表面から剥離した繊維層262より生じた繊維状樹
脂材料82cのうち、単繊維の状態を成すものはスクリ
ーン151を経てブロワー157によって補集タンク2
50へ排出され、一方、スクリーン151内に残された
整粒樹脂材料83又は繊維状樹脂材料82cは循環気流
によって連通管235へ吸引され再び処理空間155へ
給送されセパレータ130内で処理され、この一連の工
程が1バッチ内の繊維層262を殆ど分離し除去するま
で必要に応じて複数回にわたり反復する。次いで上記の
処理が終了した後に、連通管235の下流側を三方電磁
弁238で閉塞し且つ前記分岐管側を開放することによ
り、スクリーン151内に残された整粒樹脂材料83又
は整粒樹脂材料83及び繊維状樹脂材料82cのうち綿
状に凝集されたものを連通管235から分岐管237を
経て回収タンク240へ回収する。
61により駆動し、前記連通管235の下流側を三方電
磁弁238で開放し且つ前記分岐管237側を閉塞し、
配管236から連通管235へ圧縮空気を供給すること
により、圧縮空気により連通管235から順に供給投入
口132、処理空間155、取出口153、再び連通管
235へ循環する気流が発生する。1バッチの各被処理
小片82を供給管231を介して供給投入口132へ供
給すると、セパレータ130内で処理され被処理小片8
2の表面から剥離した繊維層262より生じた繊維状樹
脂材料82cのうち、単繊維の状態を成すものはスクリ
ーン151を経てブロワー157によって補集タンク2
50へ排出され、一方、スクリーン151内に残された
整粒樹脂材料83又は繊維状樹脂材料82cは循環気流
によって連通管235へ吸引され再び処理空間155へ
給送されセパレータ130内で処理され、この一連の工
程が1バッチ内の繊維層262を殆ど分離し除去するま
で必要に応じて複数回にわたり反復する。次いで上記の
処理が終了した後に、連通管235の下流側を三方電磁
弁238で閉塞し且つ前記分岐管側を開放することによ
り、スクリーン151内に残された整粒樹脂材料83又
は整粒樹脂材料83及び繊維状樹脂材料82cのうち綿
状に凝集されたものを連通管235から分岐管237を
経て回収タンク240へ回収する。
【0060】なお、上記三方電磁弁238とは代替的
に、前記分岐管237を開閉する電磁弁と前記連通管2
35の下流側を開開する電磁弁を設け、これらの二の電
磁弁を交互に開閉するように設けることもできる。
に、前記分岐管237を開閉する電磁弁と前記連通管2
35の下流側を開開する電磁弁を設け、これらの二の電
磁弁を交互に開閉するように設けることもできる。
【0061】〔繊維状樹脂材料の切断工程〕本工程は、
前記〔剥離・分離・整粒工程〕においてスクリーン15
1内に回収された繊維状樹脂材料を、前述の〔破砕工
程〕におけると同様の破砕手段により切断するものであ
り、前述のカッタミルを使用する場合には、スクリーン
129のメッシュ径を4〜10mmとする。
前記〔剥離・分離・整粒工程〕においてスクリーン15
1内に回収された繊維状樹脂材料を、前述の〔破砕工
程〕におけると同様の破砕手段により切断するものであ
り、前述のカッタミルを使用する場合には、スクリーン
129のメッシュ径を4〜10mmとする。
【0062】前述の〔剥離・分離・整粒工程〕を経て回
収された繊維状樹脂材料82cのうち、スクリーン15
1内に残った繊維状樹脂材料は単繊維毎に見れば1〜7
mm程度の長さとなっているが、〔分離・分級・整粒工
程〕により摩砕衝撃力が付加されるとこの繊維状樹脂材
料82cは複数の繊維が絡み合って綿状に凝集した状態
として回収される。そして、このように凝集された繊維
状樹脂材料82c内に整粒樹脂材料83が混在する場
合、凝集した繊維状樹脂材料82c内から整粒樹脂材料
83を取り出して回収することが困難であることから、
このように凝集した繊維状樹脂材料を4〜10mm程度に
切断して内部の整粒樹脂材料を取り出し易くし、その後
の選別、回収を容易としたものである。従って、前工程
の〔剥離・分離・整粒工程〕を経て回収された繊維状樹
脂材料の繊維長が短い場合等、繊維の凝集がその後の選
別を困難としない程度のものであれば本工程を省略する
ことができる。
収された繊維状樹脂材料82cのうち、スクリーン15
1内に残った繊維状樹脂材料は単繊維毎に見れば1〜7
mm程度の長さとなっているが、〔分離・分級・整粒工
程〕により摩砕衝撃力が付加されるとこの繊維状樹脂材
料82cは複数の繊維が絡み合って綿状に凝集した状態
として回収される。そして、このように凝集された繊維
状樹脂材料82c内に整粒樹脂材料83が混在する場
合、凝集した繊維状樹脂材料82c内から整粒樹脂材料
83を取り出して回収することが困難であることから、
このように凝集した繊維状樹脂材料を4〜10mm程度に
切断して内部の整粒樹脂材料を取り出し易くし、その後
の選別、回収を容易としたものである。従って、前工程
の〔剥離・分離・整粒工程〕を経て回収された繊維状樹
脂材料の繊維長が短い場合等、繊維の凝集がその後の選
別を困難としない程度のものであれば本工程を省略する
ことができる。
【0063】以上のように、回収された繊維状樹脂材料
を4〜10mmのメッシュ径のスクリーン129を備えた
カッタミル120内に投入すると、綿状に凝集した繊維
状樹脂材料82cは細かに切断されるが、粒径3mm程度
に整粒された整粒樹脂材料83は殆ど切断されることな
くスクリーン129を通過する。
を4〜10mmのメッシュ径のスクリーン129を備えた
カッタミル120内に投入すると、綿状に凝集した繊維
状樹脂材料82cは細かに切断されるが、粒径3mm程度
に整粒された整粒樹脂材料83は殆ど切断されることな
くスクリーン129を通過する。
【0064】このようにして切断された繊維状樹脂材料
82cはその後絡み難くなり、また絡まって綿状に凝集
した繊維状樹脂材料82c内に混在している整粒樹脂材
料83が取り出しやすくなり、後述の〔風力選別工程〕
による選別の際の効率が向上すると共に、回収し得る各
樹脂材料の純度が向上する。
82cはその後絡み難くなり、また絡まって綿状に凝集
した繊維状樹脂材料82c内に混在している整粒樹脂材
料83が取り出しやすくなり、後述の〔風力選別工程〕
による選別の際の効率が向上すると共に、回収し得る各
樹脂材料の純度が向上する。
【0065】〔風力選別工程〕以上のようにして、〔剥
離・分離・整粒工程〕又は〔剥離・分離・整粒工程〕を
経た後にさらに〔切断工程〕を経て回収された繊維状樹
脂材料82c及び整粒樹脂材料83は、本〔風力選別工
程〕にかけられて繊維状樹脂材料82cと整粒樹脂材料
83に選別されてそれぞれ別個に回収される。
離・分離・整粒工程〕又は〔剥離・分離・整粒工程〕を
経た後にさらに〔切断工程〕を経て回収された繊維状樹
脂材料82c及び整粒樹脂材料83は、本〔風力選別工
程〕にかけられて繊維状樹脂材料82cと整粒樹脂材料
83に選別されてそれぞれ別個に回収される。
【0066】この風力選別工程において、前述の工程を
経て回収された繊維状樹脂材料82cと整粒樹脂材料8
3が、その落下速度の相違により風力により選別されて
別個に回収されて、この回収された繊維状樹脂材料と整
粒樹脂材料がそれぞれ素材化された回収樹脂材料とな
る。本工程を経て回収される整粒樹脂材料中に残存する
繊維状樹脂材料は、整粒樹脂材料に対して0.1wt%以
下である。
経て回収された繊維状樹脂材料82cと整粒樹脂材料8
3が、その落下速度の相違により風力により選別されて
別個に回収されて、この回収された繊維状樹脂材料と整
粒樹脂材料がそれぞれ素材化された回収樹脂材料とな
る。本工程を経て回収される整粒樹脂材料中に残存する
繊維状樹脂材料は、整粒樹脂材料に対して0.1wt%以
下である。
【0067】なお、本工程において使用される風力選別
機は、前述の〔予備風力選別工程〕において使用したと
同様の風力選別機を使用することができる。また、〔予
備風力選別工程〕と同様に前述の篩による風力選別を行
うこともでき、この場合には選別の対象が小径となって
いることから、例えば整粒樹脂材料83の粒径より若干
大きい篩目3.2×3.2mm程度のものを使用し、ま
た、風速を3m/s程度として選別を行う。
機は、前述の〔予備風力選別工程〕において使用したと
同様の風力選別機を使用することができる。また、〔予
備風力選別工程〕と同様に前述の篩による風力選別を行
うこともでき、この場合には選別の対象が小径となって
いることから、例えば整粒樹脂材料83の粒径より若干
大きい篩目3.2×3.2mm程度のものを使用し、ま
た、風速を3m/s程度として選別を行う。
【0068】〔実施例〕以上、本発明の方法により、熱
可塑性樹脂成形品である自動車内装用のフロアカーペッ
トを処理対象として整粒樹脂材料と繊維状樹脂材料を回
収した実施例につき説明する。
可塑性樹脂成形品である自動車内装用のフロアカーペッ
トを処理対象として整粒樹脂材料と繊維状樹脂材料を回
収した実施例につき説明する。
【0069】被処理対象であるフロアカーペットは、フ
ィラーを充填したEVAより成る基材層260に、PE
T繊維を植設して繊維層262を形成して成るものであ
り、図7(a)に示す断面構造を有している。
ィラーを充填したEVAより成る基材層260に、PE
T繊維を植設して繊維層262を形成して成るものであ
り、図7(a)に示す断面構造を有している。
【0070】なお、処理対象であるフロアカーペットの
内容は、表2に示す通りである。
内容は、表2に示す通りである。
【0071】
【表2】
【0072】前述の内容を有するフロアカーペット製造
の際に発生した裁断片(端材)50kgをカッターミルに
て一辺50mm程度の小片に粗砕し、さらにこの粗砕され
た小片をカッタミルにて一辺5mm程度の被処理小片に破
砕した。
の際に発生した裁断片(端材)50kgをカッターミルに
て一辺50mm程度の小片に粗砕し、さらにこの粗砕され
た小片をカッタミルにて一辺5mm程度の被処理小片に破
砕した。
【0073】前記破砕後の被処理小片中には、破砕の際
に生じた繊維状樹脂材料が混在しており、この繊維状樹
脂材料の混在する被処理小片に対して予備風力選別を行
った。
に生じた繊維状樹脂材料が混在しており、この繊維状樹
脂材料の混在する被処理小片に対して予備風力選別を行
った。
【0074】この風力選別機は、20〜50kg/hの対象
を処理可能な吸引型風力選別機であり、この風力選別機
により被処理小片中に混在する繊維状樹脂材料を6m/s
の風速で吸引して除去した。
を処理可能な吸引型風力選別機であり、この風力選別機
により被処理小片中に混在する繊維状樹脂材料を6m/s
の風速で吸引して除去した。
【0075】このようにして、繊維状樹脂材料の除去さ
れた被処理小片43kgを、50Hz、940rpm で回転す
るセパレータ内に投入し、約3分間衝撃摩砕力を付加し
た。
れた被処理小片43kgを、50Hz、940rpm で回転す
るセパレータ内に投入し、約3分間衝撃摩砕力を付加し
た。
【0076】この摩砕衝撃力の付加により、基材層を成
すフィラーを充填したEVAと、繊維層を成すPET繊
維が剥離ないしは分離され、基材層を成すフィラーを充
填したEVAは、摩砕衝撃力による摩擦熱により粒径略
3mm程度に整粒されて整粒樹脂材料となる。また、PE
T繊維は、単繊維または複数の繊維が絡み合って綿状に
凝集した状態の繊維状樹脂材料として分離される。な
お、セパレータのクリアランスは16mm、投入スピード
5.28kg/min、投入時間21.8sec、処理時間18
0〜300sec、排出時間40secである。
すフィラーを充填したEVAと、繊維層を成すPET繊
維が剥離ないしは分離され、基材層を成すフィラーを充
填したEVAは、摩砕衝撃力による摩擦熱により粒径略
3mm程度に整粒されて整粒樹脂材料となる。また、PE
T繊維は、単繊維または複数の繊維が絡み合って綿状に
凝集した状態の繊維状樹脂材料として分離される。な
お、セパレータのクリアランスは16mm、投入スピード
5.28kg/min、投入時間21.8sec、処理時間18
0〜300sec、排出時間40secである。
【0077】このようにして分離された整粒樹脂材料と
繊維状樹脂材料のうちの単繊維は、セパレータ130に
おける粉砕作用を受けて、整粒樹脂材料はその一部が削
られて生じた粉塵となり、また、細かく破砕された単繊
維がスクリーン151を通過し、プロワ157により排
出口152から外部へ排出される。一方、連通管235
の下流側を三方電磁弁238で閉塞し、且つ分岐管側を
開放することにより、スクリーン151内に残された整
粒樹脂材料及び凝集した繊維状樹脂材料を連通管235
から分岐管237を経て回収タンク240へ回収する。
本工程において、スクリーンを通過して回収された単繊
維及び破砕された整粒樹脂材料の粉塵は合計で19.7
kg、綿状に凝集された繊維状樹脂材料及び整粒樹脂材料
を合計で23.3kgを回収した。
繊維状樹脂材料のうちの単繊維は、セパレータ130に
おける粉砕作用を受けて、整粒樹脂材料はその一部が削
られて生じた粉塵となり、また、細かく破砕された単繊
維がスクリーン151を通過し、プロワ157により排
出口152から外部へ排出される。一方、連通管235
の下流側を三方電磁弁238で閉塞し、且つ分岐管側を
開放することにより、スクリーン151内に残された整
粒樹脂材料及び凝集した繊維状樹脂材料を連通管235
から分岐管237を経て回収タンク240へ回収する。
本工程において、スクリーンを通過して回収された単繊
維及び破砕された整粒樹脂材料の粉塵は合計で19.7
kg、綿状に凝集された繊維状樹脂材料及び整粒樹脂材料
を合計で23.3kgを回収した。
【0078】本実施例にあっては、前記〔剥離・分離・
整粒工程〕を経て得られた繊維状樹脂材料の繊維長が短
く、繊維同士が風力選別を困難とする程度には凝集して
いないことから、〔切断工程〕を省略してこれを〔風力
選別工程〕に付した。
整粒工程〕を経て得られた繊維状樹脂材料の繊維長が短
く、繊維同士が風力選別を困難とする程度には凝集して
いないことから、〔切断工程〕を省略してこれを〔風力
選別工程〕に付した。
【0079】この〔風力選別工程〕において使用する風
力選別機は、前述の〔予備風力選別工程〕において使用
した風力選別機と同様の風力選別機を使用し、風速3.
1m/sで風力選別を行った。この風力選別機により繊維
状樹脂材料を吸引して整粒樹脂材料と選別して別個に回
収した。
力選別機は、前述の〔予備風力選別工程〕において使用
した風力選別機と同様の風力選別機を使用し、風速3.
1m/sで風力選別を行った。この風力選別機により繊維
状樹脂材料を吸引して整粒樹脂材料と選別して別個に回
収した。
【0080】このようにして粒径3mm程度の整粒樹脂材
料22.4kgと、綿状に凝集した繊維状樹脂材料0.9
kgを回収した。回収された整粒樹脂材料には、繊維状樹
脂材料の付着ないしは混入が殆ど無かった。また、僅か
に混入された繊維状樹脂材料の混在割合を測定するため
に、下記の測定を行った。
料22.4kgと、綿状に凝集した繊維状樹脂材料0.9
kgを回収した。回収された整粒樹脂材料には、繊維状樹
脂材料の付着ないしは混入が殆ど無かった。また、僅か
に混入された繊維状樹脂材料の混在割合を測定するため
に、下記の測定を行った。
【0081】回収された整粒樹脂材料中より試料100
gを採取し、この試料を30倍のルーペにて確認の上、
整粒樹脂材料中になお混在する繊維状樹脂材料を選別し
た。
gを採取し、この試料を30倍のルーペにて確認の上、
整粒樹脂材料中になお混在する繊維状樹脂材料を選別し
た。
【0082】このようにして選別された整粒樹脂材料と
繊維状樹脂材料のそれぞれの重量を測定した結果、試料
100g中に含まれる繊維状樹脂材料は0.01gであ
った。
繊維状樹脂材料のそれぞれの重量を測定した結果、試料
100g中に含まれる繊維状樹脂材料は0.01gであ
った。
【0083】以上の結果から、回収された整粒樹脂材料
に混在する繊維状樹脂材料は、0.01wt%程度であ
り、整粒樹脂材料として高純度のEVA樹脂(フィラー
入り)を回収することができた。
に混在する繊維状樹脂材料は、0.01wt%程度であ
り、整粒樹脂材料として高純度のEVA樹脂(フィラー
入り)を回収することができた。
【0084】〔カーペット基材の製造例〕次に、前述の
方法及び装置により回収された整粒樹脂材料を原料とす
るカーペット基材について説明する。
方法及び装置により回収された整粒樹脂材料を原料とす
るカーペット基材について説明する。
【0085】このカーペットの基材は、その表面に起毛
状に形成された繊維層が複合されて、例えば自動車の内
装品等として使用されるカーペットを成すものである。
この整粒樹脂材料は、処理対象である熱可塑性樹脂成形
品(カーペット)の基材層が素材化されて回収されたも
のであり、本発明のカーペット基材は、この回収された
整粒樹脂材料をそのまま又はリペレット化した後にこれ
を単独で、又はバージンの樹脂材料と混合する等し、こ
の原料を溶融して例えばTダイにより押出し成形により
形成したものである。
状に形成された繊維層が複合されて、例えば自動車の内
装品等として使用されるカーペットを成すものである。
この整粒樹脂材料は、処理対象である熱可塑性樹脂成形
品(カーペット)の基材層が素材化されて回収されたも
のであり、本発明のカーペット基材は、この回収された
整粒樹脂材料をそのまま又はリペレット化した後にこれ
を単独で、又はバージンの樹脂材料と混合する等し、こ
の原料を溶融して例えばTダイにより押出し成形により
形成したものである。
【0086】整粒樹脂材料とバージンの樹脂材料は、整
粒樹脂材料5〜100wt%に対してバージンの樹脂材料
を95〜5wt%の割合で混入でき、再生材たる整粒樹脂
材料を原料中に多量に混入することができるのみなら
ず、整粒樹脂材料のみを原料としてカーペット基材を製
造することもでき、従来の方法により再生する場合に比
較してより多量の再生材を利用することが可能となって
いる。
粒樹脂材料5〜100wt%に対してバージンの樹脂材料
を95〜5wt%の割合で混入でき、再生材たる整粒樹脂
材料を原料中に多量に混入することができるのみなら
ず、整粒樹脂材料のみを原料としてカーペット基材を製
造することもでき、従来の方法により再生する場合に比
較してより多量の再生材を利用することが可能となって
いる。
【0087】本実施形態にあっては、炭酸カルシウムを
フィラーとして混入したEVAを基材層と成す樹脂成形
品(カーペット)を処理対象として前述の方法により回
収された整粒樹脂材料のみを原料と成し、この整粒樹脂
材料をTダイより押出して再度カーペットの基材として
再生したものである。
フィラーとして混入したEVAを基材層と成す樹脂成形
品(カーペット)を処理対象として前述の方法により回
収された整粒樹脂材料のみを原料と成し、この整粒樹脂
材料をTダイより押出して再度カーペットの基材として
再生したものである。
【0088】以上のようにして形成されたカーペットの
基材を下記の試験により評価した。なお、試験例とし
て、繊維層としてポリエステルパイルが400g/m2のニー
ドルパンチカーペット、基材層目付量として1000g/m2の
樹脂成形品を試験片として使用した。
基材を下記の試験により評価した。なお、試験例とし
て、繊維層としてポリエステルパイルが400g/m2のニー
ドルパンチカーペット、基材層目付量として1000g/m2の
樹脂成形品を試験片として使用した。
【0089】また、比較例は、炭酸カルシウムをフィラ
ーとして混入したバージンのEVAであり、その他の条
件については本発明のカーペット基材と同様である。
ーとして混入したバージンのEVAであり、その他の条
件については本発明のカーペット基材と同様である。
【0090】
【表3】
【0091】なお、上記に於ける試験は、試料として下
記のものを使用した。
記のものを使用した。
【0092】 繊維層:ポリエステルが400g/m2のニードルパンチカーペット 基材層:本願例/本願分離樹脂100wt% 1000g/m2 比較例/バージン樹脂100wt% 1000g/m2 また、各試験における条件は、下記の通りである。
【0093】引張強度試験:縦150mm×横100mm/
試験速度200mm/min 引裂強度試験:縦150mm×横50mm、長さ方向に50
mmのスリツトを形成した試験片を使用(図8参照) 加熱収縮率試験:縦250mm×横250mmの試験片を8
0℃で5時間加熱 以上の結果、前述の方法及び装置により回収された整粒
樹脂材料を原料として製造したカーペットの基材は、バ
ージンの樹脂材料を原料として製造したカーペットの基
材と比較してもその性能に遜色はなく、特に原料を再生
材のみとしてカーペット基材を製造した場合であっても
バージンの樹脂材料により製造されたカーペットの基材
と略同等の性能を有するカーペットの基材を得ることが
できた。
試験速度200mm/min 引裂強度試験:縦150mm×横50mm、長さ方向に50
mmのスリツトを形成した試験片を使用(図8参照) 加熱収縮率試験:縦250mm×横250mmの試験片を8
0℃で5時間加熱 以上の結果、前述の方法及び装置により回収された整粒
樹脂材料を原料として製造したカーペットの基材は、バ
ージンの樹脂材料を原料として製造したカーペットの基
材と比較してもその性能に遜色はなく、特に原料を再生
材のみとしてカーペット基材を製造した場合であっても
バージンの樹脂材料により製造されたカーペットの基材
と略同等の性能を有するカーペットの基材を得ることが
できた。
【0094】したがって、カーペットの基材の性能を低
下させることなく、原料として再利用される再生材の割
合を向上させることができ、再生材の利用効率を高めて
より一層効果的にカーペツトの端材、廃材等の再利用を
促進することができる。
下させることなく、原料として再利用される再生材の割
合を向上させることができ、再生材の利用効率を高めて
より一層効果的にカーペツトの端材、廃材等の再利用を
促進することができる。
【0095】なお、前述のカーペットの基材は例えばそ
の一側面に樹脂繊維を起毛状に固着して繊維層を形成
し、カーペットとして好適に利用し得るものである。
の一側面に樹脂繊維を起毛状に固着して繊維層を形成
し、カーペットとして好適に利用し得るものである。
【0096】
【発明の効果】以上説明した本発明の方法及び装置によ
り、本発明の方法及び装置によれば、異なる材質より成
る基材層と繊維層より成る樹脂成形品を各層毎に好適に
分離して別個に回収することができ、したがって基材層
及び繊維層をそれぞれ素材化された樹脂材料として回収
することができた。
り、本発明の方法及び装置によれば、異なる材質より成
る基材層と繊維層より成る樹脂成形品を各層毎に好適に
分離して別個に回収することができ、したがって基材層
及び繊維層をそれぞれ素材化された樹脂材料として回収
することができた。
【0097】したがって、このようにして回収された樹
脂材料はこれを再利用して各種熱可塑性樹脂成形品を製
造する際の原料、例えば本発明において処理対象とした
と同様に構成されたカーペットの基材層を製造する際の
原料等として使用することができる。
脂材料はこれを再利用して各種熱可塑性樹脂成形品を製
造する際の原料、例えば本発明において処理対象とした
と同様に構成されたカーペットの基材層を製造する際の
原料等として使用することができる。
【0098】また、前記方法及び装置により回収された
整粒樹脂材料は、繊維層が略完全に分離された基材層よ
り形成されてなるために、原料中にきわめて高い割合で
回収された整粒樹脂材料を混入でき、また、回収された
整粒樹脂材料のみを原料としてカーペツト基材に再生す
ることができ、再生材の利用率を向上させてカーペット
の端材や廃材等を有効に再利用することができた。
整粒樹脂材料は、繊維層が略完全に分離された基材層よ
り形成されてなるために、原料中にきわめて高い割合で
回収された整粒樹脂材料を混入でき、また、回収された
整粒樹脂材料のみを原料としてカーペツト基材に再生す
ることができ、再生材の利用率を向上させてカーペット
の端材や廃材等を有効に再利用することができた。
【0099】さらに、前記整粒樹脂材料を原料として得
られたカーペットの基材は、バージンの樹脂材料を原料
として製造されたカーペットの基材に比較してもその性
能に遜色のないものであった。
られたカーペットの基材は、バージンの樹脂材料を原料
として製造されたカーペットの基材に比較してもその性
能に遜色のないものであった。
【図1】本発明の処理対象の一例である熱可塑性樹脂成
形品の回収方法の基本的な実施例の方法を適用した場合
の概要を原理的かつ模式的に示す処理工程の系続説明図
である。
形品の回収方法の基本的な実施例の方法を適用した場合
の概要を原理的かつ模式的に示す処理工程の系続説明図
である。
【図2】本発明の実施例に使用するカッタミル(破砕手
段)の要部を示す全体斜視図である。
段)の要部を示す全体斜視図である。
【図3】本発明の実施例に使用するセパレータ(剥離・
分離・整粒手段)の要部を示す正面図である。
分離・整粒手段)の要部を示す正面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図3の矢視V−V線の要部断面である。
【図6】本発明の実施例に使用するセパレータ(剥離・
分離・整粒手段)及びこのセパレータに連通する各機器
の全体的な斜視図である。
分離・整粒手段)及びこのセパレータに連通する各機器
の全体的な斜視図である。
【図7】本発明の実施例で処理対象とした熱可塑性樹脂
成形品の拡大断面図であり、(a)はタフトカーペッ
ト、(b)はニードルパンチカーペットである。
成形品の拡大断面図であり、(a)はタフトカーペッ
ト、(b)はニードルパンチカーペットである。
【図8】引裂試験に使用した試験片の説明図。
30 風力選別機(風力選別手段) 31 サイクロン 33 ブロワ 81 熱可塑性樹脂成形品 82 被処理小片 82a 小片(基材層と繊維層を含むもの) 82b 小片(基材層より成るもの) 82c 繊維状樹脂材料 83 整粒樹脂材料 120 カッタミル(破砕手段) 121 投入ロ 124 カッタ支持体 125 回転刃 126 固定刃 127 投入室 128 スクリーン 130 セパレータ(剥離・分離・整粒手段) 131 固定円盤 132 供給投入ロ 133 固定端板 134 固定ピン 135 周側板 141 可動円盤 142 回転横軸 143 軸受 144 可動ピン 151 スクリーン 152 排出口 153 取出口 155 処理空問 156 排出空間 157 ブロワー 158 ブロワー 161 モータ 231 供給管 235 連通管 236 配管 237 分岐管 238 三方電磁弁 239 排出管 240 回収タンク 250 補集タンク 260 基材層 262 繊維層 263 樹脂繊維 264 基布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外川内 誠 愛知県葉栗郡木曽川町外割田字下稲葉1− 1 豊田化工株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA07 BA07 CA04 CA08 CA14 CB13 4F301 AA13 AA14 AA20 AA25 AA27 BA21 BA29 BD05 BE29 BF05 BF09 BF15 BF25 BF32
Claims (9)
- 【請求項1】 基材層と繊維層を備える熱可塑性樹脂成
形品を処理対象とし、該熱可塑性樹脂成形品を複数の被
処理小片に破砕する破砕工程と、 前記破砕された個々の被処理小片に対して、衝撃摩砕力
を付加して前記被処理小片の基材層から繊維層を剥離な
いしは分離して繊維状樹脂材料を得ると共に、基材層を
成す樹脂材料を粒態に整粒して整粒樹脂材料と成す剥離
・分離・整粒工程と、 前記整粒樹脂材料及び繊維状樹脂材料を、落下する速度
の相違に応じて風力により選別して別個に回収する風力
選別工程を少なくとも含むことを特徴とする熱可塑性樹
脂成形品の回収方法。 - 【請求項2】 前記破砕工程において基材層より剥離な
いし分離された繊維層を前記剥離・分離・整粒工程に導
入する前に風力により被処理小片中より選別して回収す
る工程を含むことを特徴とする請求項1記載の熱可塑性
樹脂成形品の回収方法。 - 【請求項3】 前記剥離・分離・整粒工程により得られ
た繊維状樹脂材料を所定の長さに切断後、風力選別工程
を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の熱可塑性
樹脂成形品の回収方法。 - 【請求項4】 前記破砕工程は、処理対象である樹脂材
料を粗砕した後、前記粗砕により得られた小片を更に細
かく破砕して被処理小片と成す請求項1〜3のいずれか
1項に記載の熱可塑性樹脂成形品の回収方法。 - 【請求項5】 基材層と繊維層を含む熱可塑性樹脂成形
品を処理対象とし、該熱可塑性樹脂成形品を複数の被処
理小片に破砕する破砕手段と、 前記被処理小片の供給投入部に中心部を連通した固定円
盤上にあって、複数の回転軌跡上で各固定ピンを順次に
植設した固定側剥離・分離・整粒手段と、 前記固定円盤に対向して回転駆動可能に設けた可動円盤
上にあって、前記各固定ピンとは異なる複数の回転軌跡
上で各可動ピンを順次植設した可動側剥離・分離・整粒
手段と、 摩砕された被処理小片を取出し口に取出す取出し手段と
を備え、前記各固定ピンと各可動ピンとの相互間で、衝
撃摩砕力により前記被処理小片を摩砕して基材層より繊
維層を剥離ないし分離して繊維状樹脂材料と成すと共
に、基材層を粒態に整粒して整粒樹脂材料と成す剥離・
分離・整粒手段と、 前記整粒樹脂材料と、繊維状樹脂材料を風力により選別
し、この選別によりそれぞれを別個に回収する風力選別
手段を含むことを特徴とする熱可塑性樹脂成形品の回収
装置。 - 【請求項6】 前記破砕工程において基材層より剥離な
いしは分離された繊維層を前記剥離・分離・整粒手段に
導入する前に風力により被処理片中より選別して回収す
る手段を含むことを特徴とする請求項5記載の熱可塑性
樹脂成形品の回収装置。 - 【請求項7】 剥離・分離・整粒手段により得られた繊
維状樹脂材料を所定長さに切断する手段を備えたことを
特徴とする請求項5又は6記載の熱可塑性樹脂成形品の
回収方法。 - 【請求項8】 繊維層が複合されてカーペットと成るカ
ーペット基材において、 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法により回収さ
れた整粒樹脂材料を溶融、押出して成形して成るカーペ
ット基材。 - 【請求項9】 前記整粒樹脂材料にバージンの樹脂材料
を混入して成る請求項8記載のカーペット基材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24329399A JP2001062832A (ja) | 1999-08-30 | 1999-08-30 | 基材層と繊維層を備える熱可塑性樹脂成形品の回収方法及び装置並びに前記方法により回収された熱可塑性樹脂より成るカーペット基材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24329399A JP2001062832A (ja) | 1999-08-30 | 1999-08-30 | 基材層と繊維層を備える熱可塑性樹脂成形品の回収方法及び装置並びに前記方法により回収された熱可塑性樹脂より成るカーペット基材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001062832A true JP2001062832A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17101695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24329399A Pending JP2001062832A (ja) | 1999-08-30 | 1999-08-30 | 基材層と繊維層を備える熱可塑性樹脂成形品の回収方法及び装置並びに前記方法により回収された熱可塑性樹脂より成るカーペット基材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001062832A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010054502A1 (zh) * | 2008-11-14 | 2010-05-20 | Yu Chengjin | 一种脱去地毯背胶的方法及其设备 |
US8110131B1 (en) * | 2006-12-06 | 2012-02-07 | Dell Orco Sergio | Carpet reclamation system |
US8360348B2 (en) | 2010-08-12 | 2013-01-29 | Frank Levy | Method and apparatus for recycling carpet |
JP2014083475A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Negoro Sangyo Co | 廃カーペットのリサイクル方法及びそのリサイクル方法により得た資源を原料として製造される再生カーペット |
EP3890890A4 (en) * | 2018-12-07 | 2023-02-08 | Nilo Global Limited | Plastic processing apparatus and related methods |
CN116038945A (zh) * | 2022-11-01 | 2023-05-02 | 吉林重通成飞新材料股份公司 | 风电叶片回收再用工艺 |
-
1999
- 1999-08-30 JP JP24329399A patent/JP2001062832A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8110131B1 (en) * | 2006-12-06 | 2012-02-07 | Dell Orco Sergio | Carpet reclamation system |
WO2010054502A1 (zh) * | 2008-11-14 | 2010-05-20 | Yu Chengjin | 一种脱去地毯背胶的方法及其设备 |
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EP3890890A4 (en) * | 2018-12-07 | 2023-02-08 | Nilo Global Limited | Plastic processing apparatus and related methods |
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