JP2001062673A - 旋削加工機械の同期運転方法及びその制御装置 - Google Patents
旋削加工機械の同期運転方法及びその制御装置Info
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- JP2001062673A JP2001062673A JP23553699A JP23553699A JP2001062673A JP 2001062673 A JP2001062673 A JP 2001062673A JP 23553699 A JP23553699 A JP 23553699A JP 23553699 A JP23553699 A JP 23553699A JP 2001062673 A JP2001062673 A JP 2001062673A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 互いに機械的に分離した両主軸をインクリメ
ンタル位置データに基づき回転位相の同期制御を行う旋
削加工機械において、ワークをチャック部に載置したま
ま位相合わせを可能とする。 【解決手段】 両チャック(22)、(25)内にワーク(20)を
保有した状態で回転位相差を補正するときは、まず一方
のチャック(22)、(25)のみでワーク(20)をクランプし、
次にこの状態で両チャック(22)、(25)を個別に回転させ
て両チャック(22)、(25)間の回転位相差を補正し、補正
後、他方のチャック(25)、(22)でもワーク(20)をクラン
プする旋削加工機械の同期運転方法とした。回転位相差
の大きさに応じて、上記同期運転方法と、直ちに両チャ
ックでワークをクランプして同期運転させる同期運転方
法とを選択的に行ってもよい。
ンタル位置データに基づき回転位相の同期制御を行う旋
削加工機械において、ワークをチャック部に載置したま
ま位相合わせを可能とする。 【解決手段】 両チャック(22)、(25)内にワーク(20)を
保有した状態で回転位相差を補正するときは、まず一方
のチャック(22)、(25)のみでワーク(20)をクランプし、
次にこの状態で両チャック(22)、(25)を個別に回転させ
て両チャック(22)、(25)間の回転位相差を補正し、補正
後、他方のチャック(25)、(22)でもワーク(20)をクラン
プする旋削加工機械の同期運転方法とした。回転位相差
の大きさに応じて、上記同期運転方法と、直ちに両チャ
ックでワークをクランプして同期運転させる同期運転方
法とを選択的に行ってもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋削加工機械に関
し、特に一直線上で互いに対向する2個の主軸をそれぞ
れの電動機で駆動する旋削加工機械の同期運転方法及び
その制御装置に関する。
し、特に一直線上で互いに対向する2個の主軸をそれぞ
れの電動機で駆動する旋削加工機械の同期運転方法及び
その制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸物ワーク例えばクランク軸の中
心軸部等の加工においては、ワークの両側の軸端をチャ
ックでクランプし、ワークを回転させて軸部の外径を旋
削加工する方法が利用されている。この旋削加工機械の
先行技術の第1例として図6に示すような構成のものが
ある。ベッド61上には左右1対の第1、第2主軸台6
3,67が設置され、第1、第2主軸台63,67に
は、それぞれ第1、第2駆動軸64,68が回転自在
に、かつ軸心を一致させて支承されている。第1、第2
駆動軸64,68はドライブシャフト69を介して軸継
手70,70により連結されており、第1駆動軸64の
ドライブシャフト69と反対側の軸端部は、ベッド61
に取着された電動機60の出力軸にプーリ65,62及
びベルト66を介して連結されている。また、第1、第
2主軸台63,67の上部には同軸心上にそれぞれ第
1、第2主軸71,81が回転自在に支承されており、
第1、第2主軸71,81は駆動歯車72,73及び駆
動歯車82,83を介して第1、第2駆動軸64,68
にそれぞれ連結されている。第1、第2主軸71,81
の先端部には、開閉自在にチャック75,85がそれぞ
れ設けられている。ところが、上記のような構造の旋削
加工機械においては、ドライブシャフト69により機械
的に連結しているので、第1主軸71と第2主軸81の
間の間隔が限定されている。したがって、両チャック7
5,85間にセット可能なワーク20の両軸端間の長さ
が限定され、加工するワーク20の種類が制限されると
いう問題がある。
心軸部等の加工においては、ワークの両側の軸端をチャ
ックでクランプし、ワークを回転させて軸部の外径を旋
削加工する方法が利用されている。この旋削加工機械の
先行技術の第1例として図6に示すような構成のものが
ある。ベッド61上には左右1対の第1、第2主軸台6
3,67が設置され、第1、第2主軸台63,67に
は、それぞれ第1、第2駆動軸64,68が回転自在
に、かつ軸心を一致させて支承されている。第1、第2
駆動軸64,68はドライブシャフト69を介して軸継
手70,70により連結されており、第1駆動軸64の
ドライブシャフト69と反対側の軸端部は、ベッド61
に取着された電動機60の出力軸にプーリ65,62及
びベルト66を介して連結されている。また、第1、第
2主軸台63,67の上部には同軸心上にそれぞれ第
1、第2主軸71,81が回転自在に支承されており、
第1、第2主軸71,81は駆動歯車72,73及び駆
動歯車82,83を介して第1、第2駆動軸64,68
にそれぞれ連結されている。第1、第2主軸71,81
の先端部には、開閉自在にチャック75,85がそれぞ
れ設けられている。ところが、上記のような構造の旋削
加工機械においては、ドライブシャフト69により機械
的に連結しているので、第1主軸71と第2主軸81の
間の間隔が限定されている。したがって、両チャック7
5,85間にセット可能なワーク20の両軸端間の長さ
が限定され、加工するワーク20の種類が制限されると
いう問題がある。
【0003】この問題を解決する旋削加工機械の先行技
術の第2例として、一直線上で互いに対向し、かつ機械
的に分離した1対の主軸をそれぞれ個別の電動機により
駆動する旋削加工機械が提案されており、図7はこのよ
うな旋削加工機械の側面図を示している。同図におい
て、ベッド1の上面には、機械的に分離した第1主軸台
2及び第2主軸台3がそれぞれ個別に長手方向に移動自
在に図示しないガイド部材上に載置されている。第1、
第2主軸台2,3は、ベッド1に取着された水平移動モ
ータ4,4によってボールネジ5,5及びナット6,6
等の駆動伝達手段を介して水平移動するようにしてい
る。第1、第2主軸台2,3には、それぞれ第1、第2
主軸7,13が回転自在に、かつ互いに軸心を一致させ
て支承されている。第1、第2主軸7,13の軸端部
は、それぞれ第1、第2主軸台2,3に取着された電動
機8,14の出力軸にプーリ11a,9a、11b,9
b及びベルト12a,12bを介して連結されている。
また各電動機8,14には、回転角度検出器としてイン
クリメンタルエンコーダが取着されている。
術の第2例として、一直線上で互いに対向し、かつ機械
的に分離した1対の主軸をそれぞれ個別の電動機により
駆動する旋削加工機械が提案されており、図7はこのよ
うな旋削加工機械の側面図を示している。同図におい
て、ベッド1の上面には、機械的に分離した第1主軸台
2及び第2主軸台3がそれぞれ個別に長手方向に移動自
在に図示しないガイド部材上に載置されている。第1、
第2主軸台2,3は、ベッド1に取着された水平移動モ
ータ4,4によってボールネジ5,5及びナット6,6
等の駆動伝達手段を介して水平移動するようにしてい
る。第1、第2主軸台2,3には、それぞれ第1、第2
主軸7,13が回転自在に、かつ互いに軸心を一致させ
て支承されている。第1、第2主軸7,13の軸端部
は、それぞれ第1、第2主軸台2,3に取着された電動
機8,14の出力軸にプーリ11a,9a、11b,9
b及びベルト12a,12bを介して連結されている。
また各電動機8,14には、回転角度検出器としてイン
クリメンタルエンコーダが取着されている。
【0004】第1、第2主軸7,13の先端部には、チ
ャック部T1 ,T2 がそれぞれ設けられている。チャッ
ク部T1 ,T2 の構造は第1、第2主軸7,13共に同
じなので、ここでは第1主軸7について説明する。第1
主軸7の先端部には、チャックホルダ16(第2主軸1
3側ではチャックホルダ26)が取着されている。図8
は、図7のP視図である。図8に示すように、チャック
ホルダ16の第2主軸13と対向する端面の、円周方向
に3等分した位置には、3個のチャック22(第2主軸
13側ではチャック25)が軸心に垂直方向に(つまり
径方向に)移動自在に配設されており、3個のチャック
22の先端部には爪22aが取着されている。3個のチ
ャック22は、図示しない油圧シリンダの駆動によりチ
ャックホルダ16の径方向に同時に移動してワーク20
を所定圧でクランプ又はアンクランプするようになって
いる。
ャック部T1 ,T2 がそれぞれ設けられている。チャッ
ク部T1 ,T2 の構造は第1、第2主軸7,13共に同
じなので、ここでは第1主軸7について説明する。第1
主軸7の先端部には、チャックホルダ16(第2主軸1
3側ではチャックホルダ26)が取着されている。図8
は、図7のP視図である。図8に示すように、チャック
ホルダ16の第2主軸13と対向する端面の、円周方向
に3等分した位置には、3個のチャック22(第2主軸
13側ではチャック25)が軸心に垂直方向に(つまり
径方向に)移動自在に配設されており、3個のチャック
22の先端部には爪22aが取着されている。3個のチ
ャック22は、図示しない油圧シリンダの駆動によりチ
ャックホルダ16の径方向に同時に移動してワーク20
を所定圧でクランプ又はアンクランプするようになって
いる。
【0005】また、チャックホルダ16の先端部には、
所定の2個のチャック22の間にワーク搬入用の凹形の
溝16a(第2主軸13側では溝26a)が軸心に向け
て形成されている。溝16aの形成されてない残りの2
カ所のチャック22,22の間には、ストッパ28,2
8が固着されている。
所定の2個のチャック22の間にワーク搬入用の凹形の
溝16a(第2主軸13側では溝26a)が軸心に向け
て形成されている。溝16aの形成されてない残りの2
カ所のチャック22,22の間には、ストッパ28,2
8が固着されている。
【0006】ワーク20を加工するときには、ワーク搬
入用の溝16a,26aの位置がそれぞれ第1、第2主
軸7,13の軸心の真上の位置になるように第1、第2
主軸7,13を回動し、ワーク20を溝16a,26a
を経由して搬入し、両主軸7,13の略中心でストッパ
28,28により支持する。この後、第1、第2主軸
7,13間の回転位相差が無い状態でワーク20を両チ
ャック22,25によりクランプしている。
入用の溝16a,26aの位置がそれぞれ第1、第2主
軸7,13の軸心の真上の位置になるように第1、第2
主軸7,13を回動し、ワーク20を溝16a,26a
を経由して搬入し、両主軸7,13の略中心でストッパ
28,28により支持する。この後、第1、第2主軸
7,13間の回転位相差が無い状態でワーク20を両チ
ャック22,25によりクランプしている。
【0007】この両主軸7,13間の回転位相差を無く
す方法としては、ワーク20を両チャック22,25で
クランプする前に、電気的に電動機8,14の制御によ
り両主軸7,13の回転位相を同期させる方法と、機械
的に各チャック22,25と対応する主軸台2,3との
間に位相固定用ノックピンを設けて加工停止時にチャッ
ク22,25を固定するノックピン方式の方法とがあ
る。
す方法としては、ワーク20を両チャック22,25で
クランプする前に、電気的に電動機8,14の制御によ
り両主軸7,13の回転位相を同期させる方法と、機械
的に各チャック22,25と対応する主軸台2,3との
間に位相固定用ノックピンを設けて加工停止時にチャッ
ク22,25を固定するノックピン方式の方法とがあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の第2の先行技術においては、以下のような問題があ
る。即ち、1対の主軸7,13が機械的に分離していて
電気的な制御により両主軸7,13間の回転位相同期を
とるようにした旋削加工機械の同期運転の制御装置にお
いては、両第1、第2主軸7,13間の回転位相差を無
くすために、インクリメンタルエンコーダにより検出し
た両主軸7,13の回転角度に基づいてNC制御により
回転を同期させるようにしている。ところが、この同期
制御の基準となる角度データは、制御電源を一旦切った
後ではNC制御装置内のメモリに保存されないものとな
っている。また、制御電源のオフ中あるいは投入直後
は、チャック22,25は位置サーボ制御が行われない
フラフラな状態になっているので、作業者が軽い力でも
チャックを回転可能となっている。したがって、電源を
切った状態であるいは投入直後に作業者がチャック2
2,25を回すと、位相がずれてしまうことになる。
来の第2の先行技術においては、以下のような問題があ
る。即ち、1対の主軸7,13が機械的に分離していて
電気的な制御により両主軸7,13間の回転位相同期を
とるようにした旋削加工機械の同期運転の制御装置にお
いては、両第1、第2主軸7,13間の回転位相差を無
くすために、インクリメンタルエンコーダにより検出し
た両主軸7,13の回転角度に基づいてNC制御により
回転を同期させるようにしている。ところが、この同期
制御の基準となる角度データは、制御電源を一旦切った
後ではNC制御装置内のメモリに保存されないものとな
っている。また、制御電源のオフ中あるいは投入直後
は、チャック22,25は位置サーボ制御が行われない
フラフラな状態になっているので、作業者が軽い力でも
チャックを回転可能となっている。したがって、電源を
切った状態であるいは投入直後に作業者がチャック2
2,25を回すと、位相がずれてしまうことになる。
【0009】このとき、特に両チャック22,25間に
ワークが残ったままで上記のような理由によって両チャ
ック22,25間に位相差が生じ、この位相差が生じた
状態で制御電源を入れる場合がある。この場合、両チャ
ック22,25でワークをクランプした状態で前記イン
クリメンタルエンコーダの回転角度データによる両主軸
7,13の位相合わせの回転制御を行うと、ワークを過
大な力で捩じって回転させようとするため、この位相合
わせ制御を開始できない。また、これによって、ワーク
に異常な外力をかけて歪みを生じさせたり、電動機8,
14及びNC制御装置のモータ駆動回路(所謂サーボア
ンプ)に過負荷電流を流して寿命を低下させることもあ
る。また、両チャック22,25をアンクランプした状
態で両主軸7,13の位相合わせの回転制御を行うと、
ワーク搬入用の溝16a,26aが下方を向いた位置
で、ワーク20がチャック22,25から外れて落下す
るという問題も発生する。
ワークが残ったままで上記のような理由によって両チャ
ック22,25間に位相差が生じ、この位相差が生じた
状態で制御電源を入れる場合がある。この場合、両チャ
ック22,25でワークをクランプした状態で前記イン
クリメンタルエンコーダの回転角度データによる両主軸
7,13の位相合わせの回転制御を行うと、ワークを過
大な力で捩じって回転させようとするため、この位相合
わせ制御を開始できない。また、これによって、ワーク
に異常な外力をかけて歪みを生じさせたり、電動機8,
14及びNC制御装置のモータ駆動回路(所謂サーボア
ンプ)に過負荷電流を流して寿命を低下させることもあ
る。また、両チャック22,25をアンクランプした状
態で両主軸7,13の位相合わせの回転制御を行うと、
ワーク搬入用の溝16a,26aが下方を向いた位置
で、ワーク20がチャック22,25から外れて落下す
るという問題も発生する。
【0010】本発明は上記の問題点に着目してなされ、
互いに機械的に分離した両主軸をインクリメンタル位置
データに基づき回転位相の同期制御を行う旋削加工機械
において、ワークをチャック部に載置したまま位相合わ
せを可能とする旋削加工機械の同期運転方法及びその制
御装置を提供することを目的としている。
互いに機械的に分離した両主軸をインクリメンタル位置
データに基づき回転位相の同期制御を行う旋削加工機械
において、ワークをチャック部に載置したまま位相合わ
せを可能とする旋削加工機械の同期運転方法及びその制
御装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記目的
を達成するために、本発明に係る第1発明は、機械的に
分離した1対の主軸にそれぞれ取着された1対のチャッ
クで軸物ワークの両端部をクランプした状態で、両主軸
を個別にインクリメンタル制御により回転駆動してワー
クを加工する旋削加工機械の同期運転方法において、両
チャック内にワークを保有した状態で回転位相差を補正
するときは、まず、一方のチャックのみでワークをクラ
ンプし、次に、一方のチャックのみでクランプした状態
で両チャックをそれぞれ個別に回転させて、両チャック
間の回転位相差を補正し、回転位相差の補正後、他方の
チャックでもワークをクランプする方法としている。
を達成するために、本発明に係る第1発明は、機械的に
分離した1対の主軸にそれぞれ取着された1対のチャッ
クで軸物ワークの両端部をクランプした状態で、両主軸
を個別にインクリメンタル制御により回転駆動してワー
クを加工する旋削加工機械の同期運転方法において、両
チャック内にワークを保有した状態で回転位相差を補正
するときは、まず、一方のチャックのみでワークをクラ
ンプし、次に、一方のチャックのみでクランプした状態
で両チャックをそれぞれ個別に回転させて、両チャック
間の回転位相差を補正し、回転位相差の補正後、他方の
チャックでもワークをクランプする方法としている。
【0012】第1発明によると、両チャック内にワーク
のある状態で両主軸の位相合わせを行うときには、一方
のチャックのみでワークをクランプした状態で主軸を回
転させて行うので、ワークをチャックから取り外さずに
両主軸間の位相合わせができる。しかも、チャックにワ
ーク搬入用の溝を有する場合でも、両チャック間の位相
合わせの回転中にその溝からワークが落下することを防
止できる。したがって、作業者は、従来のようにワーク
をチャックから取り外して両主軸間の位相合わせを行
い、位相合わせが完了後に再度ワークを両チャック内に
搬入して加工を再開するというような手間がかからない
ので、加工中断からの再開時でも能率的に作業ができ、
作業性を向上できる。さらに、低コストのインクリメン
タル位置検出器による電動機の制御によりチャック内に
ワークがある状態でも位相合わせが可能となるので、ア
ブソリュート位置検出器を用いる制御方式よりも製造コ
ストを低減できる。
のある状態で両主軸の位相合わせを行うときには、一方
のチャックのみでワークをクランプした状態で主軸を回
転させて行うので、ワークをチャックから取り外さずに
両主軸間の位相合わせができる。しかも、チャックにワ
ーク搬入用の溝を有する場合でも、両チャック間の位相
合わせの回転中にその溝からワークが落下することを防
止できる。したがって、作業者は、従来のようにワーク
をチャックから取り外して両主軸間の位相合わせを行
い、位相合わせが完了後に再度ワークを両チャック内に
搬入して加工を再開するというような手間がかからない
ので、加工中断からの再開時でも能率的に作業ができ、
作業性を向上できる。さらに、低コストのインクリメン
タル位置検出器による電動機の制御によりチャック内に
ワークがある状態でも位相合わせが可能となるので、ア
ブソリュート位置検出器を用いる制御方式よりも製造コ
ストを低減できる。
【0013】第2発明は、機械的に分離した1対の主軸
にそれぞれ取着された1対のチャックで軸物ワークの両
端部をクランプした状態で、両主軸を個別にインクリメ
ンタル制御により回転駆動してワークを加工する旋削加
工機械の同期運転方法において、両チャック内にワーク
を保有した状態で、両チャック間の回転位相差を算出
し、算出した回転位相差が所定の最大許容値を越えてい
る場合は、まず、一方のチャックのみでワークをクラン
プし、次に、一方のチャックのみでクランプした状態で
両チャックをそれぞれ個別に回転させて、両チャック間
の回転位相差を補正し、回転位相差の補正後、他方のチ
ャックでもワークをクランプして、回転位相差の補正を
行う同期運転方法と、前記算出した回転位相差が所定の
最大許容値内にある場合は、直ちに両チャックでワーク
をクランプして同期運転させる同期運転方法とを、選択
的に行う方法としている。
にそれぞれ取着された1対のチャックで軸物ワークの両
端部をクランプした状態で、両主軸を個別にインクリメ
ンタル制御により回転駆動してワークを加工する旋削加
工機械の同期運転方法において、両チャック内にワーク
を保有した状態で、両チャック間の回転位相差を算出
し、算出した回転位相差が所定の最大許容値を越えてい
る場合は、まず、一方のチャックのみでワークをクラン
プし、次に、一方のチャックのみでクランプした状態で
両チャックをそれぞれ個別に回転させて、両チャック間
の回転位相差を補正し、回転位相差の補正後、他方のチ
ャックでもワークをクランプして、回転位相差の補正を
行う同期運転方法と、前記算出した回転位相差が所定の
最大許容値内にある場合は、直ちに両チャックでワーク
をクランプして同期運転させる同期運転方法とを、選択
的に行う方法としている。
【0014】第2発明によると、連続してワークを加工
するとき、両チャック内にワークを保有した状態で、両
チャック間の回転位相差を算出し、この回転位相差が最
大許容値を越えている場合は、両主軸の位相合わせを行
う際に一方のチャックのみでワークをクランプした状態
で主軸を回転させて行うので、ワークをチャックから取
り外さずに両主軸間の位相合わせができる。しかも、チ
ャックにワーク搬入用の溝を有する場合でも、両チャッ
ク間の位相合わせの回転中にその溝からワークが落下す
ることを防止できる。これにより作業者は、従来のよう
にワークをチャックから取り外して両主軸間の位相合わ
せを行い、位相合わせが完了後に再度ワークを両チャッ
ク内に搬入して加工を再開するというような手間がかか
らないので、加工中断からの再開時でも能率的に作業が
でき、作業性を向上できる。また、回転位相差が最大許
容値内にある場合は、回転位相差の補正を行なわずに直
ちに両チャックをクランプして旋削加工を行なう。した
がって、ワークの加工途中に作業を中断し、両チャック
内にワークのある状態で作業を再開する際、両主軸間の
位相差が最大許容値内のときには無駄に主軸の回転位相
合わせのための起動位置復帰運転を行うことがなく、短
時間で能率的に加工作業を再開できる。この結果、加工
作業再開時の位相差の大きさに応じて起動位置復帰運転
を選択して実行できるので、本旋削加工機械による作業
性を格段に向上できる。さらに、低コストのインクリメ
ンタル位置検出器による電動機の制御によりチャック内
にワークがある状態でも位相合わせが可能となるので、
アブソリュート位置検出器を用いる制御方式よりも製造
コストを低減できる。
するとき、両チャック内にワークを保有した状態で、両
チャック間の回転位相差を算出し、この回転位相差が最
大許容値を越えている場合は、両主軸の位相合わせを行
う際に一方のチャックのみでワークをクランプした状態
で主軸を回転させて行うので、ワークをチャックから取
り外さずに両主軸間の位相合わせができる。しかも、チ
ャックにワーク搬入用の溝を有する場合でも、両チャッ
ク間の位相合わせの回転中にその溝からワークが落下す
ることを防止できる。これにより作業者は、従来のよう
にワークをチャックから取り外して両主軸間の位相合わ
せを行い、位相合わせが完了後に再度ワークを両チャッ
ク内に搬入して加工を再開するというような手間がかか
らないので、加工中断からの再開時でも能率的に作業が
でき、作業性を向上できる。また、回転位相差が最大許
容値内にある場合は、回転位相差の補正を行なわずに直
ちに両チャックをクランプして旋削加工を行なう。した
がって、ワークの加工途中に作業を中断し、両チャック
内にワークのある状態で作業を再開する際、両主軸間の
位相差が最大許容値内のときには無駄に主軸の回転位相
合わせのための起動位置復帰運転を行うことがなく、短
時間で能率的に加工作業を再開できる。この結果、加工
作業再開時の位相差の大きさに応じて起動位置復帰運転
を選択して実行できるので、本旋削加工機械による作業
性を格段に向上できる。さらに、低コストのインクリメ
ンタル位置検出器による電動機の制御によりチャック内
にワークがある状態でも位相合わせが可能となるので、
アブソリュート位置検出器を用いる制御方式よりも製造
コストを低減できる。
【0015】第3発明は、機械的に分離し、かつ互いに
対向する1対の主軸の対向する部位にそれぞれ開閉自在
に設けられた1対のチャックと、1対の主軸を個別に回
転駆動する電動機と、軸物ワークの両端をチャックでク
ランプし、それぞれの電動機を個別にインクリメンタル
制御により回転駆動して、前記ワークを加工する制御を
行なう制御器とを備えた旋削加工機械の同期運転制御装
置において、制御器は、両チャック内にワークを保有し
た状態で回転位相差を補正するとき、まず、一方のチャ
ックのみでワークをクランプし、次に、一方のチャック
のみでクランプした状態で両チャックをそれぞれ個別に
回転させて、両チャック間の回転位相差を補正し、回転
位相差の補正後、他方のチャックでもワークをクランプ
する指令をそれぞれ出力する構成としている。
対向する1対の主軸の対向する部位にそれぞれ開閉自在
に設けられた1対のチャックと、1対の主軸を個別に回
転駆動する電動機と、軸物ワークの両端をチャックでク
ランプし、それぞれの電動機を個別にインクリメンタル
制御により回転駆動して、前記ワークを加工する制御を
行なう制御器とを備えた旋削加工機械の同期運転制御装
置において、制御器は、両チャック内にワークを保有し
た状態で回転位相差を補正するとき、まず、一方のチャ
ックのみでワークをクランプし、次に、一方のチャック
のみでクランプした状態で両チャックをそれぞれ個別に
回転させて、両チャック間の回転位相差を補正し、回転
位相差の補正後、他方のチャックでもワークをクランプ
する指令をそれぞれ出力する構成としている。
【0016】第3発明によると、両チャック内にワーク
のある状態で両主軸の位相合わせを行うときには、一方
のチャックのみでワークをクランプした状態で主軸を回
転させて行うので、ワークをチャックから取り外さずに
両主軸間の位相合わせができる。しかも、チャックにワ
ーク搬入用の溝を有する場合でも、両チャック間の位相
合わせの回転中に上記溝がチャック軸心の真下に来たと
き、溝からワークが落下することを防止できる。したが
って、作業者は、従来のようにワークをチャックから取
り外して両主軸間の位相合わせを行い、位相合わせが完
了後に再度ワークを両チャック内に搬入して加工を再開
するというような手間がかからないので、加工中断から
の再開時でも能率的に作業ができ、作業性を向上でき
る。また、機械的に各チャックと主軸台との間に位相固
定用ノックピンを設けてないので構造を簡潔にできる。
さらに、低コストのインクリメンタル位置検出器による
電動機の制御によりチャック内にワークがある状態でも
位相合わせが可能となるので、アブソリュート位置検出
器を用いる制御方式よりも製造コストを低減できる。
のある状態で両主軸の位相合わせを行うときには、一方
のチャックのみでワークをクランプした状態で主軸を回
転させて行うので、ワークをチャックから取り外さずに
両主軸間の位相合わせができる。しかも、チャックにワ
ーク搬入用の溝を有する場合でも、両チャック間の位相
合わせの回転中に上記溝がチャック軸心の真下に来たと
き、溝からワークが落下することを防止できる。したが
って、作業者は、従来のようにワークをチャックから取
り外して両主軸間の位相合わせを行い、位相合わせが完
了後に再度ワークを両チャック内に搬入して加工を再開
するというような手間がかからないので、加工中断から
の再開時でも能率的に作業ができ、作業性を向上でき
る。また、機械的に各チャックと主軸台との間に位相固
定用ノックピンを設けてないので構造を簡潔にできる。
さらに、低コストのインクリメンタル位置検出器による
電動機の制御によりチャック内にワークがある状態でも
位相合わせが可能となるので、アブソリュート位置検出
器を用いる制御方式よりも製造コストを低減できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、図を参照して実施形態を
詳細に説明する。図1は、本発明に係る旋削加工機械の
側面図である。同旋削加工機械は、一直線上で互いに対
向し、かつ機械的に分離した1対の主軸をそれぞれ個別
の電動機により駆動している。
詳細に説明する。図1は、本発明に係る旋削加工機械の
側面図である。同旋削加工機械は、一直線上で互いに対
向し、かつ機械的に分離した1対の主軸をそれぞれ個別
の電動機により駆動している。
【0018】同図において、ベッド1の上面に長手方向
に設けられたレール等のガイド部材(図示せず)に移動
自在に載置された第1主軸台2及び第2主軸台3は、ベ
ッド1に長手方向に配設された1対のボールネジ5,5
に係合するナット6,6にそれぞれ取付けられており、
1対のボールネジ5,5はそれぞれベッド1の両側面に
取着された水平移動モータ4,4に連結されている。第
1、第2主軸台2,3は、水平移動モータ4,4によっ
て前記ガイド部材上を水平移動する。第1、第2主軸台
2,3には、それぞれ第1、第2主軸7,13が回転自
在に、かつ軸心を一致させて支承されている。第1主軸
7の軸端部は、第1主軸台に取着された電動機8の出力
軸にプーリ11a,9a及びベルト12aを介して連結
されており、第2主軸13の軸端部は、第2主軸台に取
着された電動機14の出力軸にプーリ11b,9b及び
ベルト12bを介して連結されている。電動機8,14
は例えばACスピンドルモータにより構成され、電動機
8,14には回転角度検出器としてインクリメンタルエ
ンコーダが取着されている。
に設けられたレール等のガイド部材(図示せず)に移動
自在に載置された第1主軸台2及び第2主軸台3は、ベ
ッド1に長手方向に配設された1対のボールネジ5,5
に係合するナット6,6にそれぞれ取付けられており、
1対のボールネジ5,5はそれぞれベッド1の両側面に
取着された水平移動モータ4,4に連結されている。第
1、第2主軸台2,3は、水平移動モータ4,4によっ
て前記ガイド部材上を水平移動する。第1、第2主軸台
2,3には、それぞれ第1、第2主軸7,13が回転自
在に、かつ軸心を一致させて支承されている。第1主軸
7の軸端部は、第1主軸台に取着された電動機8の出力
軸にプーリ11a,9a及びベルト12aを介して連結
されており、第2主軸13の軸端部は、第2主軸台に取
着された電動機14の出力軸にプーリ11b,9b及び
ベルト12bを介して連結されている。電動機8,14
は例えばACスピンドルモータにより構成され、電動機
8,14には回転角度検出器としてインクリメンタルエ
ンコーダが取着されている。
【0019】第1、第2主軸7,13の先端部には、図
8で説明したものと同様に、チャックホルダ16,26
が取着され、チャックホルダ16,26にはそれぞれ3
個のチャック22及びチャック25が図示しない油圧シ
リンダの駆動により径方向に移動自在に配設されてい
る。また、2つのチャックホルダ16,26の先端部に
はそれぞれ、所定の2個のチャック間にワーク搬入用の
凹形の溝16a,26aが径方向に形成され、溝16
a,26aの形成されてない残りの2カ所のチャック間
には、ストッパ28,28が固着されている。
8で説明したものと同様に、チャックホルダ16,26
が取着され、チャックホルダ16,26にはそれぞれ3
個のチャック22及びチャック25が図示しない油圧シ
リンダの駆動により径方向に移動自在に配設されてい
る。また、2つのチャックホルダ16,26の先端部に
はそれぞれ、所定の2個のチャック間にワーク搬入用の
凹形の溝16a,26aが径方向に形成され、溝16
a,26aの形成されてない残りの2カ所のチャック間
には、ストッパ28,28が固着されている。
【0020】図2は、チャック部分とセンタの構造図で
ある。図2に示すように第1主軸7には長手方向に貫通
する主軸孔7aが設けられており、チャックホルダ16
が取着されている側の第1主軸7の軸端部の主軸孔7a
には軸心を第1主軸7と同一にした心押し軸ホルダ18
が装着されている。心押し軸ホルダ18の中心部及びチ
ャックホルダ16の中心部にそれぞれ軸心と同心に設け
られた孔と、第1主軸7の主軸孔7aとには、心押し軸
17が挿通されている。また、心押し軸17のチャック
ホルダ16側の一端部には、略円錐形状のセンタ19
(第2主軸側はセンタ24)の基端部が締着されてい
る。また図1に示すように、第1主軸7のチャックホル
ダ16と反対側の軸端部には、主軸台2の側面に設けら
れたホルダ21aにより回転自在に支持されたシリンダ
21が取着されている。シリンダ21内のピストンと心
押し軸17の他端部とは連結されている。
ある。図2に示すように第1主軸7には長手方向に貫通
する主軸孔7aが設けられており、チャックホルダ16
が取着されている側の第1主軸7の軸端部の主軸孔7a
には軸心を第1主軸7と同一にした心押し軸ホルダ18
が装着されている。心押し軸ホルダ18の中心部及びチ
ャックホルダ16の中心部にそれぞれ軸心と同心に設け
られた孔と、第1主軸7の主軸孔7aとには、心押し軸
17が挿通されている。また、心押し軸17のチャック
ホルダ16側の一端部には、略円錐形状のセンタ19
(第2主軸側はセンタ24)の基端部が締着されてい
る。また図1に示すように、第1主軸7のチャックホル
ダ16と反対側の軸端部には、主軸台2の側面に設けら
れたホルダ21aにより回転自在に支持されたシリンダ
21が取着されている。シリンダ21内のピストンと心
押し軸17の他端部とは連結されている。
【0021】第1主軸7の軸端部と、第1主軸台2に取
着された第1エンコーダ33とは、それぞれに取着され
たプーリ31,34及びタイミングベルト32を介して
係合しており、第1主軸7の回転角度を第1エンコーダ
33により検出している。また同様に、第2主軸13の
チャックホルダ26と反対側の軸端部と、第2主軸台3
に取着された第2エンコーダ37とは、それぞれに取着
されたプーリ35,38及びタイミングベルト36を介
して係合しており、第2主軸13の回転角度を第2エン
コーダ37により検出している。
着された第1エンコーダ33とは、それぞれに取着され
たプーリ31,34及びタイミングベルト32を介して
係合しており、第1主軸7の回転角度を第1エンコーダ
33により検出している。また同様に、第2主軸13の
チャックホルダ26と反対側の軸端部と、第2主軸台3
に取着された第2エンコーダ37とは、それぞれに取着
されたプーリ35,38及びタイミングベルト36を介
して係合しており、第2主軸13の回転角度を第2エン
コーダ37により検出している。
【0022】また、第1エンコーダ33及び第2エンコ
ーダ37の入力軸には図示しない円盤がそれぞれ取着し
てあり、この円盤は主軸の回転と同期して同じ角速度で
回転する。円盤の外周部には外方に凸形の突起部が一カ
所設けられており、この突起部を検知するチャック定位
置検出器39としての2つの近接スイッチ39b,39
bが第1、第2主軸台2,3に取着したブラケット39
a,39aに取り付けられている。2つの近接スイッチ
39b,39bはそれぞれチャックホルダ16,26の
ワーク搬入出用の溝16a,26aの位置が定位置にな
ったことを検出するものであり、第1、第2主軸7,1
3が回転して溝16a,26aの位置がそれぞれ軸心の
真上になったときに近接スイッチ39b,39bは定位
置検出信号を出力するようになっている。例えば、図示
しないローダにてワーク20を両チャック22,25内
に搬入するとき、ワーク20の軸端部が両チャックと干
渉しないように溝16a,26aの位置が定位置に位置
決め制御される。
ーダ37の入力軸には図示しない円盤がそれぞれ取着し
てあり、この円盤は主軸の回転と同期して同じ角速度で
回転する。円盤の外周部には外方に凸形の突起部が一カ
所設けられており、この突起部を検知するチャック定位
置検出器39としての2つの近接スイッチ39b,39
bが第1、第2主軸台2,3に取着したブラケット39
a,39aに取り付けられている。2つの近接スイッチ
39b,39bはそれぞれチャックホルダ16,26の
ワーク搬入出用の溝16a,26aの位置が定位置にな
ったことを検出するものであり、第1、第2主軸7,1
3が回転して溝16a,26aの位置がそれぞれ軸心の
真上になったときに近接スイッチ39b,39bは定位
置検出信号を出力するようになっている。例えば、図示
しないローダにてワーク20を両チャック22,25内
に搬入するとき、ワーク20の軸端部が両チャックと干
渉しないように溝16a,26aの位置が定位置に位置
決め制御される。
【0023】チャックホルダ16,26にそれぞれ設け
た3個のチャック22及びチャック25は、チャックホ
ルダ16、26内に設けたシリンダ23,23により作
動するようになっており、シリンダ23,23は図示し
ないソレノイド式方向切り換弁により制御される。
た3個のチャック22及びチャック25は、チャックホ
ルダ16、26内に設けたシリンダ23,23により作
動するようになっており、シリンダ23,23は図示し
ないソレノイド式方向切り換弁により制御される。
【0024】シリンダ21は心押し軸17を押し、心押
し軸17の先端のセンタ19をワーク20のセンタ穴に
押し付けるようにしている。以下の説明では、センタ1
9をセンタ穴に押し付ける動作を前進とし、センタ穴か
らセンタ19を開放する動作を後退とする。この心押し
軸先端のセンタ19,24の前進と後退の制御は図示し
ないソレノイド式方向切り換弁により制御されている。
このソレノイド式方向切り換弁の制御は、手動の操作切
り替スイッチにより第1、第2主軸7,13の両センタ
19,24を同時に前進又は後退を行うことができる。
両センタ19,24の前進端及び後退端は図示しない検
出器(例えばリミットスイッチ等)により検出され、検
出信号はセンタ位置検出信号として後述する制御器に出
力される。。
し軸17の先端のセンタ19をワーク20のセンタ穴に
押し付けるようにしている。以下の説明では、センタ1
9をセンタ穴に押し付ける動作を前進とし、センタ穴か
らセンタ19を開放する動作を後退とする。この心押し
軸先端のセンタ19,24の前進と後退の制御は図示し
ないソレノイド式方向切り換弁により制御されている。
このソレノイド式方向切り換弁の制御は、手動の操作切
り替スイッチにより第1、第2主軸7,13の両センタ
19,24を同時に前進又は後退を行うことができる。
両センタ19,24の前進端及び後退端は図示しない検
出器(例えばリミットスイッチ等)により検出され、検
出信号はセンタ位置検出信号として後述する制御器に出
力される。。
【0025】図3は、本発明に係わる旋削加工機械の同
期運転制御装置のハード構成図を示している。チャック
定位置検出器(例えば近接スイッチからなる)39は、
チャックホルダ16,26の溝16a,26aが軸心の
真上(定位置)に位置するとき検出信号を出力する。セ
ンタ前進検出器41は、両センタ19,24が前進端に
いることを検出しており、例えば、シリンダ21が前進
端に移動したことを近接スイッチ等の検出器により検出
する。クランプ検出器42は、チャック22,25がク
ランプ状態にあることを検出しており、例えば、ワーク
20をクランプするためにシリンダ23を伸長させる油
圧を図示しない圧力スイッチ等の圧力検出器により検出
してクランプ又はアンクランプを判断している。主軸回
転角度検出器46は第1主軸7及び第2主軸13のそれ
ぞれの回転角度を検出するものであり、本実施形態では
エンコーダ33,37により構成されている。上記各検
出器39,41,42,46の検出信号は後述の制御器
40に入力される。
期運転制御装置のハード構成図を示している。チャック
定位置検出器(例えば近接スイッチからなる)39は、
チャックホルダ16,26の溝16a,26aが軸心の
真上(定位置)に位置するとき検出信号を出力する。セ
ンタ前進検出器41は、両センタ19,24が前進端に
いることを検出しており、例えば、シリンダ21が前進
端に移動したことを近接スイッチ等の検出器により検出
する。クランプ検出器42は、チャック22,25がク
ランプ状態にあることを検出しており、例えば、ワーク
20をクランプするためにシリンダ23を伸長させる油
圧を図示しない圧力スイッチ等の圧力検出器により検出
してクランプ又はアンクランプを判断している。主軸回
転角度検出器46は第1主軸7及び第2主軸13のそれ
ぞれの回転角度を検出するものであり、本実施形態では
エンコーダ33,37により構成されている。上記各検
出器39,41,42,46の検出信号は後述の制御器
40に入力される。
【0026】起動位置復帰押釦43は、第1、第2主軸
7,13間の位相ずれのない位置にそれぞれを復帰させ
る動作を起動する。これにより、両センタ19,24を
前進させてワーク20の位置を整え、ワーク20の一端
側をクランプして旋削加工の開始できるまでの動作を行
わせるものである。起動位置復帰押釦43をONする
と、復帰起動信号を後述の制御器40に出力する。起動
位置復帰完了表示44は、制御器40からの起動位置復
帰完了信号により表示され、第1、第2主軸7,13間
の回転位相差のない起動可能な位置に復帰したことを作
業者に知らせる。
7,13間の位相ずれのない位置にそれぞれを復帰させ
る動作を起動する。これにより、両センタ19,24を
前進させてワーク20の位置を整え、ワーク20の一端
側をクランプして旋削加工の開始できるまでの動作を行
わせるものである。起動位置復帰押釦43をONする
と、復帰起動信号を後述の制御器40に出力する。起動
位置復帰完了表示44は、制御器40からの起動位置復
帰完了信号により表示され、第1、第2主軸7,13間
の回転位相差のない起動可能な位置に復帰したことを作
業者に知らせる。
【0027】制御器40は、マイクロコンピュータ等の
コンピュータ装置及び数値演算プロセッサ等の演算処理
装置を主体に構成されており、読み書き可能なメモリ
(いわゆるRAM)40aを有している。メモリ40a
には、第1、第2主軸7,13の位相を同期させる制御
を行うパラメータ(位相同期誤差完了幅等)を記憶して
いる。位相同期誤差完了幅パラメータ48には、同期運
転時に許容される両主軸7,13間の位相差の最大許容
値が、例えば主軸回転角度検出器46のエンコーダ3
3,37のパルス値としてあらかじめ設定されている。
制御器40は、実際の制御時に位相差が上記最大許容値
を越えている場合は、起動位置復帰動作を行う。すなわ
ち、両チャック22,25のいずれか一方側のチャック
のみクランプを行い、次にこの状態で両第1、第2主軸
7,13をそれぞれ個別に前記定位置まで回転させ、位
相差が上記最大許容値以内に入るように、第1、第2主
軸7,13の電動機8,14を制御している。
コンピュータ装置及び数値演算プロセッサ等の演算処理
装置を主体に構成されており、読み書き可能なメモリ
(いわゆるRAM)40aを有している。メモリ40a
には、第1、第2主軸7,13の位相を同期させる制御
を行うパラメータ(位相同期誤差完了幅等)を記憶して
いる。位相同期誤差完了幅パラメータ48には、同期運
転時に許容される両主軸7,13間の位相差の最大許容
値が、例えば主軸回転角度検出器46のエンコーダ3
3,37のパルス値としてあらかじめ設定されている。
制御器40は、実際の制御時に位相差が上記最大許容値
を越えている場合は、起動位置復帰動作を行う。すなわ
ち、両チャック22,25のいずれか一方側のチャック
のみクランプを行い、次にこの状態で両第1、第2主軸
7,13をそれぞれ個別に前記定位置まで回転させ、位
相差が上記最大許容値以内に入るように、第1、第2主
軸7,13の電動機8,14を制御している。
【0028】旋削加工機械の図示しない操作盤には、制
御電源ON、OFF用押釦、センタ及びチャック油圧発
生装置用電源ON、OFF用押釦、主軸同期制御モード
スイッチ、チャック作動操作スイッチ、前記の起動位置
復帰押釦43、起動位置復帰完了表示44および目標生
産個数を設定する生産個数設定手段等が装着されてい
る。
御電源ON、OFF用押釦、センタ及びチャック油圧発
生装置用電源ON、OFF用押釦、主軸同期制御モード
スイッチ、チャック作動操作スイッチ、前記の起動位置
復帰押釦43、起動位置復帰完了表示44および目標生
産個数を設定する生産個数設定手段等が装着されてい
る。
【0029】次に、図4に基づいて、本発明に係わる同
期運転方法を説明する。図4はこの同期運転方法のフロ
ーチャート例を示しており、ここで各処理ステップ番号
はSを付して表されており、以後のフローチャートでも
同様とする。まず、S1で、制御電源をONする。この
ときには、第1、第2主軸7,13の両チャック22,
25の位相合わせを行うための主軸同期制御モードスイ
ッチはOFFの状態になっている。このとき、両チャッ
ク22,25の回転は拘束されてないので、両チャック
22,25は軽く回る状態になっている。次にS2にお
いて、生産個数設定手段によりワークの目標の生産個数
Wを設定する。S3において、クランプ検出器42の信
号に基づいて両チャック22,25間に加工するワーク
の有無を確認する。ワークがないときは、S4に移行し
て、両チャックホルダ16,26のワーク搬入用の溝1
6a,26aの位置がそれぞれ定位置、即ち第1、第2
主軸7,13の軸心の真上になるように電動機8,14
を所定速度で回転制御する。溝16a,26aが定位置
に来たことをチャック定位置検出器39により検出した
ら、電動機8,14の回転を停止する。次にS5にて、
ワークを図示しないローダ等にてチャックホルダ16,
26の溝16a,26aを通じてチャック22,25内
に搬入し、チャックホルダ16,26の2個のストッパ
28,28の端面により支持する。この後、S6に処理
を移行する。またS3において、ワークが両チャック2
2,25間にあるときも、S6に移行する。
期運転方法を説明する。図4はこの同期運転方法のフロ
ーチャート例を示しており、ここで各処理ステップ番号
はSを付して表されており、以後のフローチャートでも
同様とする。まず、S1で、制御電源をONする。この
ときには、第1、第2主軸7,13の両チャック22,
25の位相合わせを行うための主軸同期制御モードスイ
ッチはOFFの状態になっている。このとき、両チャッ
ク22,25の回転は拘束されてないので、両チャック
22,25は軽く回る状態になっている。次にS2にお
いて、生産個数設定手段によりワークの目標の生産個数
Wを設定する。S3において、クランプ検出器42の信
号に基づいて両チャック22,25間に加工するワーク
の有無を確認する。ワークがないときは、S4に移行し
て、両チャックホルダ16,26のワーク搬入用の溝1
6a,26aの位置がそれぞれ定位置、即ち第1、第2
主軸7,13の軸心の真上になるように電動機8,14
を所定速度で回転制御する。溝16a,26aが定位置
に来たことをチャック定位置検出器39により検出した
ら、電動機8,14の回転を停止する。次にS5にて、
ワークを図示しないローダ等にてチャックホルダ16,
26の溝16a,26aを通じてチャック22,25内
に搬入し、チャックホルダ16,26の2個のストッパ
28,28の端面により支持する。この後、S6に処理
を移行する。またS3において、ワークが両チャック2
2,25間にあるときも、S6に移行する。
【0030】S6にて、作業者により起動位置復帰釦が
ONされる。すると、S7にて、シリンダ21を駆動し
て両センタ19,24を前進させ、ワークの両軸端面に
加工されているセンタ穴に押し付け、ワークの軸心と第
1、第2主軸7,13の軸心とが一直線上になるように
両センタ19,24によりワークを保持する。次にS8
にて、作業者は図示しないチャック作動操作スイッチに
よりチャックを作動させてワークの一端側(クランク軸
等のように両端部の外径が互いに異なっている加工の場
合には、通常大径側である)をクランプする。このと
き、ワークの小径側はアンクランプの状態にしておく。
通常ワークの両軸端部の外径は互いに異なるようにして
いるが、同一の場合にも、一端側のみの軸部をクランプ
して他端軸側のチャックはアンクランプの状態にする。
ONされる。すると、S7にて、シリンダ21を駆動し
て両センタ19,24を前進させ、ワークの両軸端面に
加工されているセンタ穴に押し付け、ワークの軸心と第
1、第2主軸7,13の軸心とが一直線上になるように
両センタ19,24によりワークを保持する。次にS8
にて、作業者は図示しないチャック作動操作スイッチに
よりチャックを作動させてワークの一端側(クランク軸
等のように両端部の外径が互いに異なっている加工の場
合には、通常大径側である)をクランプする。このと
き、ワークの小径側はアンクランプの状態にしておく。
通常ワークの両軸端部の外径は互いに異なるようにして
いるが、同一の場合にも、一端側のみの軸部をクランプ
して他端軸側のチャックはアンクランプの状態にする。
【0031】そして、S9にて、第1、第2主軸7,1
3の位相合わせの制御に移行する。すなわち、第1、第
2主軸7,13の電動機8,14を個別に少なくとも1
回転以上回転させ、各エンコーダ33,37からの1回
転信号(即ち、インクリメンタルエンコーダの1回転毎
に所定角度位置で出力される基準位置信号)が入力され
るのを待ち、この1回転信号の検出位置で、電動機8,
14を停止させる。なお、1回転信号を検出するために
は電動機8,14を少なくとも1回転以上回転させれば
よいが、ここでは、確実に検出できるようにするために
2〜3回回転させている。S9の後、位相同期制御は完
了する。
3の位相合わせの制御に移行する。すなわち、第1、第
2主軸7,13の電動機8,14を個別に少なくとも1
回転以上回転させ、各エンコーダ33,37からの1回
転信号(即ち、インクリメンタルエンコーダの1回転毎
に所定角度位置で出力される基準位置信号)が入力され
るのを待ち、この1回転信号の検出位置で、電動機8,
14を停止させる。なお、1回転信号を検出するために
は電動機8,14を少なくとも1回転以上回転させれば
よいが、ここでは、確実に検出できるようにするために
2〜3回回転させている。S9の後、位相同期制御は完
了する。
【0032】位相同期制御を完了すると、S10にて、
両主軸7,13をそれぞれ所定速度で回転させ、チャッ
ク定位置検出器39の検出信号がONとなる位置で回転
を停止させる。次にS11において、作業者は図示しな
いチャック作動操作スイッチによりチャックを作動さ
せ、クランプされてないワーク他端側(ここでは小径
側)もクランプする。以上の処理が終了すると、S12
において本旋削加工機械の起動可能なチャック位置への
復帰(以下、起動位置復帰という)が完了する。この起
動位置復帰完了の後、加工開始が可能となり、S13に
移行して加工を開始する。この加工中は、第1、第2主
軸7,13を位相同期させて回転させる。
両主軸7,13をそれぞれ所定速度で回転させ、チャッ
ク定位置検出器39の検出信号がONとなる位置で回転
を停止させる。次にS11において、作業者は図示しな
いチャック作動操作スイッチによりチャックを作動さ
せ、クランプされてないワーク他端側(ここでは小径
側)もクランプする。以上の処理が終了すると、S12
において本旋削加工機械の起動可能なチャック位置への
復帰(以下、起動位置復帰という)が完了する。この起
動位置復帰完了の後、加工開始が可能となり、S13に
移行して加工を開始する。この加工中は、第1、第2主
軸7,13を位相同期させて回転させる。
【0033】図5は、S13にて一旦加工を行った後の
加工作業途中の加工再開時の同期運転方法を説明するフ
ローチャート例である。S13での加工の後、S20で
加工が終了すると、S21にて両チャックホルダ16,
26の前記定位置に第1、第2主軸7,13を回転さ
せ、次にS22で両チャック22,25をアンクランプ
する。この後、S23にて加工終了ワークが両チャック
22,25内からローダ等により搬出される。次に、S
24にて生産個数Wiに1だけ加算する。そして、S2
5で、生産個数WiがS2にて設定された目標の生産個
数Wに達しているか否かを判断する。目標の生産個数W
に達していない場合は、S26で、両チャックホルダ1
6,26が定位置にある、即ちチャック定位置検出器2
9の検出信号がONであることを確認してワークを両チ
ャックホルダ16,26内に搬入する。
加工作業途中の加工再開時の同期運転方法を説明するフ
ローチャート例である。S13での加工の後、S20で
加工が終了すると、S21にて両チャックホルダ16,
26の前記定位置に第1、第2主軸7,13を回転さ
せ、次にS22で両チャック22,25をアンクランプ
する。この後、S23にて加工終了ワークが両チャック
22,25内からローダ等により搬出される。次に、S
24にて生産個数Wiに1だけ加算する。そして、S2
5で、生産個数WiがS2にて設定された目標の生産個
数Wに達しているか否かを判断する。目標の生産個数W
に達していない場合は、S26で、両チャックホルダ1
6,26が定位置にある、即ちチャック定位置検出器2
9の検出信号がONであることを確認してワークを両チ
ャックホルダ16,26内に搬入する。
【0034】そして、S27において、第1、第2主軸
7,13間の位相差が最大許容値(位相同期誤差完了幅
パラメータ)内にあるか否かを判断する。位相差が最大
許容値内のときは、位相ずれがないと判断し、S28
で、両センタ19,24を前進させてワークを保持す
る。次にS29にて、両チャック22,25をクランプ
する。この後前記S12に戻り、起動位置復帰完了状態
で加工を開始できる。S27において、2主軸間の位相
差が最大許容値を越えているときは位相ずれが有ると判
断し、前記S6に戻り、第1、第2主軸7,13の位相
合わせを行う起動位置復帰動作に移行する。そして、以
上の処理を繰り返す。生産を継続中に、S25で生産個
数Wiが目標の生産個数Wに達したときは、本処理は終
了する。
7,13間の位相差が最大許容値(位相同期誤差完了幅
パラメータ)内にあるか否かを判断する。位相差が最大
許容値内のときは、位相ずれがないと判断し、S28
で、両センタ19,24を前進させてワークを保持す
る。次にS29にて、両チャック22,25をクランプ
する。この後前記S12に戻り、起動位置復帰完了状態
で加工を開始できる。S27において、2主軸間の位相
差が最大許容値を越えているときは位相ずれが有ると判
断し、前記S6に戻り、第1、第2主軸7,13の位相
合わせを行う起動位置復帰動作に移行する。そして、以
上の処理を繰り返す。生産を継続中に、S25で生産個
数Wiが目標の生産個数Wに達したときは、本処理は終
了する。
【0035】本発明によると、例えば、ワークの加工途
中で作業を中断し、制御電源を遮断した後、再度同電源
を投入して両チャック22,25内にワークの残った状
態で加工を再開するとき、ワークをチャック22,25
から取り外さないで位相合わせができる。しかも、この
位相合わせの回転中に、チャックホルダ16,26の溝
16a,26aからワークが落下するという問題もなく
なる。したがって、作業者は、従来のようにワークをチ
ャックから取り外して両主軸7,13間の位相合わせを
行い、位相合わせが完了後に再度ワークを両チャック2
2,25内に搬入して加工を再開するというような手間
がかからないので、加工中断からの再開時でも能率的に
作業ができる。また、ワークの加工途中に作業を中断し
たり、あるいは各ワーク毎の加工が完了した後に、制御
電源を遮断せず、両チャック22,25内にワークのあ
る状態で加工を再開するとき、あるいは次に新しいワー
クを加工開始するときには、両主軸7,13間の位相が
最大許容値以内であれば位相合わせのための起動位置復
帰動作を行う必要がないので、作業が容易であり、確実
に位相が合っている状態で加工を開始できる。したがっ
て、作業者は、両チャックの位相が合っているかどうか
の不安なく、作業を再開することができる。
中で作業を中断し、制御電源を遮断した後、再度同電源
を投入して両チャック22,25内にワークの残った状
態で加工を再開するとき、ワークをチャック22,25
から取り外さないで位相合わせができる。しかも、この
位相合わせの回転中に、チャックホルダ16,26の溝
16a,26aからワークが落下するという問題もなく
なる。したがって、作業者は、従来のようにワークをチ
ャックから取り外して両主軸7,13間の位相合わせを
行い、位相合わせが完了後に再度ワークを両チャック2
2,25内に搬入して加工を再開するというような手間
がかからないので、加工中断からの再開時でも能率的に
作業ができる。また、ワークの加工途中に作業を中断し
たり、あるいは各ワーク毎の加工が完了した後に、制御
電源を遮断せず、両チャック22,25内にワークのあ
る状態で加工を再開するとき、あるいは次に新しいワー
クを加工開始するときには、両主軸7,13間の位相が
最大許容値以内であれば位相合わせのための起動位置復
帰動作を行う必要がないので、作業が容易であり、確実
に位相が合っている状態で加工を開始できる。したがっ
て、作業者は、両チャックの位相が合っているかどうか
の不安なく、作業を再開することができる。
【図1】本発明に係る旋削加工機械の側面図である
【図2】チャック部分とセンタの構造図である。
【図3】本発明に係る同期運転制御装置のハード構成図
である。
である。
【図4】本発明に係る同期運転方法のフローチャート例
である。
である。
【図5】加工作業途中の加工再開時の同期運転方法のフ
ローチャート例である。
ローチャート例である。
【図6】従来技術に係る第1例の旋削加工機械の側面図
である。
である。
【図7】従来技術に係る第2例の旋削加工機械の側面図
である。
である。
【図8】図7のP視図である。
1…ベッド、2…第1主軸台、3…第2主軸台、4…水
平移動モータ、7…第1主軸、8,14…電動機、13
…第2主軸、16,26…チャックホルダ、16a,2
6a…溝、17…心押し軸、18…心押し軸ホルダ、1
9,24…センタ、20…ワーク、22,25…チャッ
ク、28…ストッパ、33,37…エンコーダ、39…
チャック定位置検出器、39b…近接スイッチ、40…
制御器、40a…メモリ、41…センタ前進検出器、4
2…クランプ検出器、43…起動位置復帰押釦、44…
起動位置復帰完了表示、46…主軸回転角度検出器、4
8…位相同期誤差完了幅パラメータ。
平移動モータ、7…第1主軸、8,14…電動機、13
…第2主軸、16,26…チャックホルダ、16a,2
6a…溝、17…心押し軸、18…心押し軸ホルダ、1
9,24…センタ、20…ワーク、22,25…チャッ
ク、28…ストッパ、33,37…エンコーダ、39…
チャック定位置検出器、39b…近接スイッチ、40…
制御器、40a…メモリ、41…センタ前進検出器、4
2…クランプ検出器、43…起動位置復帰押釦、44…
起動位置復帰完了表示、46…主軸回転角度検出器、4
8…位相同期誤差完了幅パラメータ。
Claims (3)
- 【請求項1】 機械的に分離した1対の主軸にそれぞれ
取着された1対のチャックで軸物ワークの両端部をクラ
ンプした状態で、両主軸を個別にインクリメンタル制御
により回転駆動してワークを加工する旋削加工機械の同
期運転方法において、 両チャック(22)、(25)内にワーク(20)を保有した状態で
回転位相差を補正するときは、 まず、一方のチャック(22)、(25)のみでワーク(20)をク
ランプし、 次に、一方のチャック(22)、(25)のみでクランプした状
態で両チャック(22)、(25)をそれぞれ個別に回転させ
て、両チャック(22)、(25)間の回転位相差を補正し、 回転位相差の補正後、他方のチャック(25)、(22)でもワ
ーク(20)をクランプすることを特徴とする旋削加工機械
の同期運転方法。 - 【請求項2】 機械的に分離した1対の主軸にそれぞれ
取着された1対のチャックで軸物ワークの両端部をクラ
ンプした状態で、両主軸を個別にインクリメンタル制御
により回転駆動してワークを加工する旋削加工機械の同
期運転方法において、 両チャック(22)、(25)内にワーク(20)を保有した状態
で、両チャック(22)、(25)間の回転位相差を算出し、算
出した回転位相差が所定の最大許容値を越えている場合
は、 まず、一方のチャック(22)、(25)のみでワーク(20)をク
ランプし、 次に、一方のチャック(22)、(25)のみでクランプした状
態で両チャック(22)、(25)をそれぞれ個別に回転させ
て、両チャック(22)、(25)間の回転位相差を補正し、 回転位相差の補正後、他方のチャック(25)、(22)でもワ
ーク(20)をクランプして、回転位相差の補正を行う同期
運転方法と、 前記算出した回転位相差が所定の最大許容値内にある場
合は、直ちに両チャック(22)、(25)でワーク(20)をクラ
ンプして同期運転させる同期運転方法とを、選択的に行
うことを特徴とする旋削加工機械の同期運転方法。 - 【請求項3】 機械的に分離し、かつ互いに対向する1
対の主軸の対向する部位にそれぞれ開閉自在に設けられ
た1対のチャックと、1対の主軸を個別に回転駆動する
電動機と、軸物ワークの両端をチャックでクランプし、
それぞれの電動機を個別にインクリメンタル制御により
回転駆動して、前記ワークを加工する制御を行なう制御
器とを備えた旋削加工機械のチャック回転起動時の同期
運転装置において、 制御器は、両チャック(22)、(25)内にワーク(20)を保有
した状態で回転位相差を補正するとき、まず、一方のチ
ャック(22)、(25)のみでワーク(20)をクランプし、次
に、一方のチャック(22)、(25)のみでクランプした状態
で両チャック(22)、(25)をそれぞれ個別に回転させて、
両チャック(22)、(25)間の回転位相差を補正し、回転位
相差の補正後、他方のチャック(25)、(22)でもワーク(2
0)をクランプする指令をそれぞれ出力することを特徴と
する旋削加工機械のチャック回転起動時の同期運転装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23553699A JP2001062673A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 旋削加工機械の同期運転方法及びその制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23553699A JP2001062673A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 旋削加工機械の同期運転方法及びその制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001062673A true JP2001062673A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=16987444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23553699A Pending JP2001062673A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | 旋削加工機械の同期運転方法及びその制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001062673A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002346870A (ja) * | 2001-05-22 | 2002-12-04 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | ツインスピンドル型切削装置 |
WO2009130336A1 (es) * | 2008-04-21 | 2009-10-29 | Bost Machine Tools Company, S.A. | Máquina y método para mecanizar cigüeñales de grandes dimensiones |
WO2009130337A1 (es) * | 2008-04-21 | 2009-10-29 | Bost Machine Tools Company, S.A. | Apoyo y máquina para mecanizar cigüeñales de grandes dimensiones |
WO2011162275A1 (ja) * | 2010-06-24 | 2011-12-29 | コマツNtc株式会社 | 工作機械 |
JP2013066971A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Ihi Corp | 回転位置決め装置と方法 |
-
1999
- 1999-08-23 JP JP23553699A patent/JP2001062673A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002346870A (ja) * | 2001-05-22 | 2002-12-04 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | ツインスピンドル型切削装置 |
US8555756B2 (en) | 2008-04-21 | 2013-10-15 | Bost Machine Tools Company, S .A. | Machine and method for machining large crankshafts |
WO2009130337A1 (es) * | 2008-04-21 | 2009-10-29 | Bost Machine Tools Company, S.A. | Apoyo y máquina para mecanizar cigüeñales de grandes dimensiones |
CN102036774A (zh) * | 2008-04-21 | 2011-04-27 | 白欧斯特机床股份公司 | 用于机加工大型曲轴的机械和方法 |
EP2281649A4 (en) * | 2008-04-21 | 2011-05-11 | Bost Machine Tools Company S A | MACHINE AND METHOD FOR MACHINE MACHINING OF LARGE CRANKSHAFTS |
WO2009130336A1 (es) * | 2008-04-21 | 2009-10-29 | Bost Machine Tools Company, S.A. | Máquina y método para mecanizar cigüeñales de grandes dimensiones |
KR101539805B1 (ko) | 2008-04-21 | 2015-07-27 | 보스트 머신 툴스 컴퍼니, 에스.에이. | 대형 크랭크샤프트 가공 기계 및 가공 방법 |
WO2011162275A1 (ja) * | 2010-06-24 | 2011-12-29 | コマツNtc株式会社 | 工作機械 |
JP2012006102A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Komatsu Ntc Ltd | 工作機械 |
CN103003013A (zh) * | 2010-06-24 | 2013-03-27 | 小松Ntc株式会社 | 机床 |
KR101445588B1 (ko) * | 2010-06-24 | 2014-09-29 | 코마츠 엔티씨 가부시끼가이샤 | 공작 기계 |
US9114459B2 (en) | 2010-06-24 | 2015-08-25 | Komatsu Ntc Ltd. | Machine tool |
JP2013066971A (ja) * | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Ihi Corp | 回転位置決め装置と方法 |
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---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20050311 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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