JP2001055746A - 擁壁の取付金具 - Google Patents
擁壁の取付金具Info
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- 239000002184 metal Substances 0.000 title claims abstract 4
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 4
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 3
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
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- Retaining Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明の目的は、抗張部材を擁壁の背面に
対して傾斜させて連結し得て、抗張部材を盛土中の構造
物との干渉を回避して配設し得て、擁壁の支持力を確保
することにある。 【構成】 このため、この発明は、壁部材を水平方向に
設置するとともに上下方向に重積して形成される擁壁の
背面に取付金具を取付けて設け、この取付金具に抗張部
材の一端側を連結して設けるとともにこの抗張部材の他
端側に前記擁壁の背面の盛土に埋設される抵抗部材を取
付けて設けた擁壁の取付金具において、前記取付金具は
前記擁壁の背面に取付けられる取付部材を設け、この取
付部材に一端側が上下方向に回動可能に枢着される接続
部材を設け、この接続動部材の他端側に接続される支持
部材を設け、この支持部材に一端側が水平方向に回動可
能に枢着されるとともに他端側に前記抗張部材の一端側
が連結される連結部材を設けたことを特徴とする。
対して傾斜させて連結し得て、抗張部材を盛土中の構造
物との干渉を回避して配設し得て、擁壁の支持力を確保
することにある。 【構成】 このため、この発明は、壁部材を水平方向に
設置するとともに上下方向に重積して形成される擁壁の
背面に取付金具を取付けて設け、この取付金具に抗張部
材の一端側を連結して設けるとともにこの抗張部材の他
端側に前記擁壁の背面の盛土に埋設される抵抗部材を取
付けて設けた擁壁の取付金具において、前記取付金具は
前記擁壁の背面に取付けられる取付部材を設け、この取
付部材に一端側が上下方向に回動可能に枢着される接続
部材を設け、この接続動部材の他端側に接続される支持
部材を設け、この支持部材に一端側が水平方向に回動可
能に枢着されるとともに他端側に前記抗張部材の一端側
が連結される連結部材を設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は擁壁の取付金具に
係り、特に、抗張部材を擁壁の背面に対して傾斜させて
連結し得て、抗張部材を盛土中の構造物との干渉を回避
して配設し得て、擁壁の支持力を確保し得る擁壁の取付
金具に関する。
係り、特に、抗張部材を擁壁の背面に対して傾斜させて
連結し得て、抗張部材を盛土中の構造物との干渉を回避
して配設し得て、擁壁の支持力を確保し得る擁壁の取付
金具に関する。
【0002】
【従来の技術】盛土工法には、壁部材を水平方向に設置
するとともに上下方向に重積して擁壁を形成するものが
ある。この擁壁は、背面に取付金具を取付け、この取付
金具に抗張部材の一端側を連結して設け、抗張部材の他
端側に擁壁の背面の盛土に埋設される抵抗部材を取付け
て設けている。これにより、擁壁は、盛土に埋設される
抵抗部材の支持力により支持される。
するとともに上下方向に重積して擁壁を形成するものが
ある。この擁壁は、背面に取付金具を取付け、この取付
金具に抗張部材の一端側を連結して設け、抗張部材の他
端側に擁壁の背面の盛土に埋設される抵抗部材を取付け
て設けている。これにより、擁壁は、盛土に埋設される
抵抗部材の支持力により支持される。
【0003】このような擁壁の取付金具としては、特公
平3−14965号公報に開示されるものがある。この
公報に開示されるものは、壁材の背面に平面部と側面部
とにより断面L字形状に形成される取付金具の平面部を
支持ボルトにより取付け、取付金具の側面部に支持部の
一端を取付ボルトにより上下方向に回動自在に取付ける
とともに支持部の他端に抗張材の一端が連絡される連結
部を固着して回動手段を設けたものである。
平3−14965号公報に開示されるものがある。この
公報に開示されるものは、壁材の背面に平面部と側面部
とにより断面L字形状に形成される取付金具の平面部を
支持ボルトにより取付け、取付金具の側面部に支持部の
一端を取付ボルトにより上下方向に回動自在に取付ける
とともに支持部の他端に抗張材の一端が連絡される連結
部を固着して回動手段を設けたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記盛土に
埋設される抵抗部材の支持力により支持される擁壁は、
背面に略均等間隔を設けて多数の取付金具を取付け、こ
の多数の取付金具の各々に抗張部材の一端側を連結し、
各抗張部材の他端側に抵抗部材を取付けて設けている。
抗張部材は、擁壁の背面に対して略直角方向に指向させ
て配設している。
埋設される抵抗部材の支持力により支持される擁壁は、
背面に略均等間隔を設けて多数の取付金具を取付け、こ
の多数の取付金具の各々に抗張部材の一端側を連結し、
各抗張部材の他端側に抵抗部材を取付けて設けている。
抗張部材は、擁壁の背面に対して略直角方向に指向させ
て配設している。
【0005】ところが、盛土中に導水管等の構造物が埋
設されている場合には、構造物との干渉によって、擁壁
の背面に対して抗張部材を略直角方向に指向させて配設
することができなくなり、取付金具と抵抗部材とを連結
することができなくなる問題がある。
設されている場合には、構造物との干渉によって、擁壁
の背面に対して抗張部材を略直角方向に指向させて配設
することができなくなり、取付金具と抵抗部材とを連結
することができなくなる問題がある。
【0006】このため、擁壁は、構造物が埋設されてい
る部位の抵抗部材の支持力を作用させることができず、
支持力が損なわれる不都合がある。
る部位の抵抗部材の支持力を作用させることができず、
支持力が損なわれる不都合がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、このような不都
合を解消すべく、この発明は、壁部材を水平方向に設置
するとともに上下方向に重積して形成される擁壁の背面
に取付金具を取付けて設け、この取付金具に抗張部材の
一端側を連結して設けるとともにこの抗張部材の他端側
に前記擁壁の背面の盛土に埋設される抵抗部材を取付け
て設けた擁壁の取付金具において、前記取付金具は前記
擁壁の背面に取付けられる取付部材を設け、この取付部
材に一端側が上下方向に回動可能に枢着される接続部材
を設け、この接続部材の他端側に接続される支持部材を
設け、この支持部材に一端側が水平方向に回動可能に枢
着されるとともに他端側に前記抗張部材の一端側が連結
される連結部材を設けたことを特徴とする。
合を解消すべく、この発明は、壁部材を水平方向に設置
するとともに上下方向に重積して形成される擁壁の背面
に取付金具を取付けて設け、この取付金具に抗張部材の
一端側を連結して設けるとともにこの抗張部材の他端側
に前記擁壁の背面の盛土に埋設される抵抗部材を取付け
て設けた擁壁の取付金具において、前記取付金具は前記
擁壁の背面に取付けられる取付部材を設け、この取付部
材に一端側が上下方向に回動可能に枢着される接続部材
を設け、この接続部材の他端側に接続される支持部材を
設け、この支持部材に一端側が水平方向に回動可能に枢
着されるとともに他端側に前記抗張部材の一端側が連結
される連結部材を設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の擁壁の取付金具は、擁
壁の背面に取付けられる取付部材に一端側が上下方向に
回動可能に枢着される接続部材を設け、この接続部材の
他端側に接続される支持部材に一端側が水平方向に回動
可能に枢着されるとともに他端側に抗張部材の一端側が
連結される連結部材を設けていることにより、接続部材
の上下方向への回動によって連結部材を擁壁の背面に対
して上下方向に回動させることができるとともに連結部
材を擁壁の背面に対して水平方向に回動させることがで
きる。
壁の背面に取付けられる取付部材に一端側が上下方向に
回動可能に枢着される接続部材を設け、この接続部材の
他端側に接続される支持部材に一端側が水平方向に回動
可能に枢着されるとともに他端側に抗張部材の一端側が
連結される連結部材を設けていることにより、接続部材
の上下方向への回動によって連結部材を擁壁の背面に対
して上下方向に回動させることができるとともに連結部
材を擁壁の背面に対して水平方向に回動させることがで
きる。
【0009】これにより、この擁壁の取付金具は、連結
部材に連結される抗張部材を擁壁の背面に対して上下方
向及び水平方向に回動させることができ、擁壁の背面に
対して傾斜させて配設することができる。
部材に連結される抗張部材を擁壁の背面に対して上下方
向及び水平方向に回動させることができ、擁壁の背面に
対して傾斜させて配設することができる。
【0010】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図4は、この発明を第1実施例を示すも
のである。図3・図4において、2は地盤、4は基礎
材、6は基礎、8は擁壁である。擁壁8は、基礎6上に
最下層の壁部材10を水平方向に載置するとともに、こ
の水平方向に載置した壁面材10に対して壁部材10を
上下方向に重積することにより形成される。擁壁8の背
面12には、盛土14が施工される。
明する。図1〜図4は、この発明を第1実施例を示すも
のである。図3・図4において、2は地盤、4は基礎
材、6は基礎、8は擁壁である。擁壁8は、基礎6上に
最下層の壁部材10を水平方向に載置するとともに、こ
の水平方向に載置した壁面材10に対して壁部材10を
上下方向に重積することにより形成される。擁壁8の背
面12には、盛土14が施工される。
【0011】擁壁8の背面12には、取付金具16を取
付けて設けている。取付金具16には、抗張部材18の
一端側を連結して設けるとともに、この抗張部材18の
他端側に擁壁8の背面12の盛土に埋設される抵抗部材
20を取付けて設けている。これにより、擁壁8は、抵
抗部材20の支持力を抗張部材18を介して作用され、
支持される。
付けて設けている。取付金具16には、抗張部材18の
一端側を連結して設けるとともに、この抗張部材18の
他端側に擁壁8の背面12の盛土に埋設される抵抗部材
20を取付けて設けている。これにより、擁壁8は、抵
抗部材20の支持力を抗張部材18を介して作用され、
支持される。
【0012】前記取付金具16は、図1・図2に示す如
く、擁壁8の背面12に取付けられる取付部材22を設
け、この取付部材22に一端側が上下方向に回動可能に
枢着される接続部材24を設け、この接続部材24の他
端側に接続される支持部材26を設け、この支持部材2
6に一端側が水平方向に回動可能に枢着される連結部材
28を設けている。
く、擁壁8の背面12に取付けられる取付部材22を設
け、この取付部材22に一端側が上下方向に回動可能に
枢着される接続部材24を設け、この接続部材24の他
端側に接続される支持部材26を設け、この支持部材2
6に一端側が水平方向に回動可能に枢着される連結部材
28を設けている。
【0013】前記取付部材22は、上下方向に重積され
た壁部材10の、上下に隣接する下側壁部材10−1の
背面12下端と上側壁部材10−2の背面12上端とに
取付けられる。取付部材22は、下側壁部材10−1の
背面12及び上側壁部材10−2の背面12に接する上
下方向に長い長四角平坦板形状の取付部30設け、この
取付部30両側から互いに平行に突出される突出部32
・32を設け、各突出部32・32に互いに傾斜して接
近するよう突出される延長部34・34を設け、各延長
部34・34に互いに平行に突出される保持部36・3
6を設けている。
た壁部材10の、上下に隣接する下側壁部材10−1の
背面12下端と上側壁部材10−2の背面12上端とに
取付けられる。取付部材22は、下側壁部材10−1の
背面12及び上側壁部材10−2の背面12に接する上
下方向に長い長四角平坦板形状の取付部30設け、この
取付部30両側から互いに平行に突出される突出部32
・32を設け、各突出部32・32に互いに傾斜して接
近するよう突出される延長部34・34を設け、各延長
部34・34に互いに平行に突出される保持部36・3
6を設けている。
【0014】前記取付部30には、上下端近傍に取付孔
38・38を形成して設けている。取付孔38・38に
は、図3・図4に示す如く、下側壁部材10−1及び上
側壁部材10−2にそれぞれ埋設された取付ナット40
・40に螺着される取付ボルト42・42が挿通され
る。前記保持部36・36には、対向する保持孔44・
44を形成して設けている。
38・38を形成して設けている。取付孔38・38に
は、図3・図4に示す如く、下側壁部材10−1及び上
側壁部材10−2にそれぞれ埋設された取付ナット40
・40に螺着される取付ボルト42・42が挿通され
る。前記保持部36・36には、対向する保持孔44・
44を形成して設けている。
【0015】前記接続部材24は、一端側の環状体46
に接続孔48を形成して設けるとともに他端側の棒状体
50に雄ねじ52を形成して設け、アイボルト形状に形
成される。接続部材24は、接続孔48と前記取付部材
22の保持部36・36に形成した保持孔44・44と
に接続用枢着ボルト54を挿通して接続用枢着ナット5
6を螺着することにより、取付部材22に一端側が上下
方向に回動可能に枢着される。
に接続孔48を形成して設けるとともに他端側の棒状体
50に雄ねじ52を形成して設け、アイボルト形状に形
成される。接続部材24は、接続孔48と前記取付部材
22の保持部36・36に形成した保持孔44・44と
に接続用枢着ボルト54を挿通して接続用枢着ナット5
6を螺着することにより、取付部材22に一端側が上下
方向に回動可能に枢着される。
【0016】前記支持部材26は、連絡部58とこの連
絡部58の両側から互いに平行に突出される支持部60
・60とにより断面略U字形状に形成される。連絡部5
8には、連絡孔62を形成して設けるとともに連絡孔6
2に合致する連絡ナット64を固着して設けている。支
持部60・60には、対向する支持孔66・66を形成
して設けている。支持部材26は、前記接続部材24の
雄ねじ52を連絡部58の連絡孔62に挿通して連絡ナ
ット64の雌ねじ68に螺着することにより、接続部材
24に接続される。
絡部58の両側から互いに平行に突出される支持部60
・60とにより断面略U字形状に形成される。連絡部5
8には、連絡孔62を形成して設けるとともに連絡孔6
2に合致する連絡ナット64を固着して設けている。支
持部60・60には、対向する支持孔66・66を形成
して設けている。支持部材26は、前記接続部材24の
雄ねじ52を連絡部58の連絡孔62に挿通して連絡ナ
ット64の雌ねじ68に螺着することにより、接続部材
24に接続される。
【0017】前記連結部材28は、一端側の環状体70
に連結孔72を形成して設けるとともに他端側の棒状体
74に雄ねじ76を形成して設け、アイボルト形状に形
成される。連結部材28は、連結孔72と前記支持部材
26の支持部60・60に形成した支持孔66・66と
に連結用枢着ボルト78を挿通して連結用枢着ナット8
0を螺着することにより、支持部材26に一端側が水平
方向に回動可能に枢着される。
に連結孔72を形成して設けるとともに他端側の棒状体
74に雄ねじ76を形成して設け、アイボルト形状に形
成される。連結部材28は、連結孔72と前記支持部材
26の支持部60・60に形成した支持孔66・66と
に連結用枢着ボルト78を挿通して連結用枢着ナット8
0を螺着することにより、支持部材26に一端側が水平
方向に回動可能に枢着される。
【0018】この連結部材28は、図3・図4に示す如
く、他端側の雄ねじ76にターンバックル82の一端側
の雌ねじ84が螺着される。ターンバックル82の他端
側の雌ねじ86には、抗張部材18の一端側の雄ねじ8
8が螺着される。これにより、連結部材28の他端側に
は、抗張部材18の一端側がターンバックル82を介し
て連結される。また、抗張部材18の他端側には、雄ね
じ90が設けられ、抵抗部材20が固定ナット92・9
2により取付けられる。
く、他端側の雄ねじ76にターンバックル82の一端側
の雌ねじ84が螺着される。ターンバックル82の他端
側の雌ねじ86には、抗張部材18の一端側の雄ねじ8
8が螺着される。これにより、連結部材28の他端側に
は、抗張部材18の一端側がターンバックル82を介し
て連結される。また、抗張部材18の他端側には、雄ね
じ90が設けられ、抵抗部材20が固定ナット92・9
2により取付けられる。
【0019】次に作用を説明する。
【0020】盛土14の施工に際しては、図3・図4に
示す如く、基礎6上に最下層の壁部材10を水平方向に
載置して図示しない連結手段により連結するとともに、
この水平方向に載置した壁部材10に対して壁部材10
を上下方向に重積して図示しない連結手段により連結す
ることにより垂直な擁壁8を形成する。
示す如く、基礎6上に最下層の壁部材10を水平方向に
載置して図示しない連結手段により連結するとともに、
この水平方向に載置した壁部材10に対して壁部材10
を上下方向に重積して図示しない連結手段により連結す
ることにより垂直な擁壁8を形成する。
【0021】擁壁8の背面12には、取付金具16が取
付けられる。取付金具16は、先ず、最下層の下側壁部
材10−1の背面12下端とこの下側壁部材10−1に
上下に隣接する上側壁部材10−2の背面12上端とに
跨るように取付部材22の長手方向を上下方向に指向さ
せて配設位置させ、取付部30の取付孔38・38に挿
通した取付ボルト42・42を下側壁部材10−1及び
上側壁部材10−2に埋設された取付ナット44・44
に螺着することにより、下側壁部材10−1及び上側壁
部材10−2に取付けられる。
付けられる。取付金具16は、先ず、最下層の下側壁部
材10−1の背面12下端とこの下側壁部材10−1に
上下に隣接する上側壁部材10−2の背面12上端とに
跨るように取付部材22の長手方向を上下方向に指向さ
せて配設位置させ、取付部30の取付孔38・38に挿
通した取付ボルト42・42を下側壁部材10−1及び
上側壁部材10−2に埋設された取付ナット44・44
に螺着することにより、下側壁部材10−1及び上側壁
部材10−2に取付けられる。
【0022】下側壁部材10−1及び上側壁部材10−
2に取付けられた取付部材22には、保持部36・36
の保持孔44・44と接続部材24の接続孔48とに接
続用枢着ボルト54を挿通して接続用枢着ナット56を
螺着することにより、接続部材24の一端側を上下方向
に回動可能に枢着する。
2に取付けられた取付部材22には、保持部36・36
の保持孔44・44と接続部材24の接続孔48とに接
続用枢着ボルト54を挿通して接続用枢着ナット56を
螺着することにより、接続部材24の一端側を上下方向
に回動可能に枢着する。
【0023】取付部材22に一端側を上下方向に回動可
能に枢着した接続部材24には、雄ねじ52を支持部材
26の連絡ナット64の雌ねじ68に螺着することによ
り、支持部材26を接続する。
能に枢着した接続部材24には、雄ねじ52を支持部材
26の連絡ナット64の雌ねじ68に螺着することによ
り、支持部材26を接続する。
【0024】接続部材24に接続された支持部材26に
は、支持部60・60の支持孔66・66と連結部材2
8の連結孔72とに連結用枢着ボルト78を挿通して連
結用枢着ナット80を螺着することにより、連結部材2
8の一端側を水平方向に回動可能に枢着する。
は、支持部60・60の支持孔66・66と連結部材2
8の連結孔72とに連結用枢着ボルト78を挿通して連
結用枢着ナット80を螺着することにより、連結部材2
8の一端側を水平方向に回動可能に枢着する。
【0025】この連結部材28は、他端側の雄ねじ76
にターンバックル82の一端側の雌ねじ84を螺着し、
ターンバックル82の他端側の雌ねじ86に抗張部材1
8の一端側の雄ねじ88を螺着し、抗張部材18の他端
側の雄ねじ90に抵抗部材20を固定ナット92・92
により固定して取付ける。
にターンバックル82の一端側の雌ねじ84を螺着し、
ターンバックル82の他端側の雌ねじ86に抗張部材1
8の一端側の雄ねじ88を螺着し、抗張部材18の他端
側の雄ねじ90に抵抗部材20を固定ナット92・92
により固定して取付ける。
【0026】これにより、擁壁8は、最下層の上下に隣
接する下側壁部材10−1の背面12下端と上側壁部材
10−2の背面12上端とに取付金具16を取付け、こ
の取付金具16にターンバックル82を介して抗張部材
18の一端側を連結し、抗張部材18の他端側に抵抗部
材20を取付けられる。
接する下側壁部材10−1の背面12下端と上側壁部材
10−2の背面12上端とに取付金具16を取付け、こ
の取付金具16にターンバックル82を介して抗張部材
18の一端側を連結し、抗張部材18の他端側に抵抗部
材20を取付けられる。
【0027】擁壁2は、抗張部材18に連結された抵抗
部材20側に盛土14を施してターンバックル82によ
り張力を調整し、抗張部材18及び取付金具16側に盛
土14を施して転圧し、最下層の盛土作業を終了する。
その後、順次上方に向かって同様に、取付金具16の取
付けと抗張部材18の張設及び盛土14を施し、擁壁8
を構築する。
部材20側に盛土14を施してターンバックル82によ
り張力を調整し、抗張部材18及び取付金具16側に盛
土14を施して転圧し、最下層の盛土作業を終了する。
その後、順次上方に向かって同様に、取付金具16の取
付けと抗張部材18の張設及び盛土14を施し、擁壁8
を構築する。
【0028】この施工の際に、図3・図4に示す如く、
盛土14中に導水管等の構造物94が埋設されている場
合には、構造物94との干渉によって、擁壁10の背面
14に対して抗張部材18を略直角方向に指向させて配
設することができなくなる。
盛土14中に導水管等の構造物94が埋設されている場
合には、構造物94との干渉によって、擁壁10の背面
14に対して抗張部材18を略直角方向に指向させて配
設することができなくなる。
【0029】この場合には、取付金具16の接続部材2
4を上下方向、図3においては矢印Aに示す上方向へ回
動させることによって連結部材28を擁壁8の背面12
に対して上方向に回動させることができるとともに、連
結部材28を擁壁8の背面12に対して水平方向、図4
においては矢印Bに示す左方向に回動させることができ
る。
4を上下方向、図3においては矢印Aに示す上方向へ回
動させることによって連結部材28を擁壁8の背面12
に対して上方向に回動させることができるとともに、連
結部材28を擁壁8の背面12に対して水平方向、図4
においては矢印Bに示す左方向に回動させることができ
る。
【0030】これにより、この擁壁8の取付金具16
は、連結部材28に連結される抗張部材18を擁壁8の
背面12に対して上下方向および水平方向に回動させる
ことができ、抗張部材18を擁壁8の背面12に対して
傾斜させて配設することができる。
は、連結部材28に連結される抗張部材18を擁壁8の
背面12に対して上下方向および水平方向に回動させる
ことができ、抗張部材18を擁壁8の背面12に対して
傾斜させて配設することができる。
【0031】このため、この擁壁8の取付金具16は、
盛土14中に構造物94が埋設されている場合に、抗張
部材18を擁壁8の背面12に対して傾斜させて配設し
得ることにより、盛土144中の構造物94との干渉を
回避して抗張部材18を配設することができ、構造物9
4が埋設されている部位の抵抗部材20の支持力を擁壁
に作用させることができ、支持力を確保することができ
る。
盛土14中に構造物94が埋設されている場合に、抗張
部材18を擁壁8の背面12に対して傾斜させて配設し
得ることにより、盛土144中の構造物94との干渉を
回避して抗張部材18を配設することができ、構造物9
4が埋設されている部位の抵抗部材20の支持力を擁壁
に作用させることができ、支持力を確保することができ
る。
【0032】図5・図6は、第2実施例を示すものであ
る。この第2実施例の取付金具16は、取付部材22の
保持部36・36の、支持部材26の連絡部58と対向
する突出先端側に、湾曲部96・96を形成して設けた
ものである。湾曲部96・96は、接続部材24を接続
用枢着ボルト54を中心に上下方向に回動させた際に、
接続部材24に接続された支持部材26の連絡部58の
回動軌跡に沿うように形成されている。
る。この第2実施例の取付金具16は、取付部材22の
保持部36・36の、支持部材26の連絡部58と対向
する突出先端側に、湾曲部96・96を形成して設けた
ものである。湾曲部96・96は、接続部材24を接続
用枢着ボルト54を中心に上下方向に回動させた際に、
接続部材24に接続された支持部材26の連絡部58の
回動軌跡に沿うように形成されている。
【0033】この第2実施例の取付金具16は、取付部
材22の保持部36・36の突出先端側に、支持部材2
6の連絡部58の回動軌跡に沿うように湾曲部96・9
6を形成して設けていることにより、接続部材24を接
続用枢着ボルト54を中心に上下方向に回動させた際
に、接続部材24に接続された支持部材26の連絡部5
8を湾曲部96・96に沿わせて滑らかに回動させるこ
とができる。
材22の保持部36・36の突出先端側に、支持部材2
6の連絡部58の回動軌跡に沿うように湾曲部96・9
6を形成して設けていることにより、接続部材24を接
続用枢着ボルト54を中心に上下方向に回動させた際
に、接続部材24に接続された支持部材26の連絡部5
8を湾曲部96・96に沿わせて滑らかに回動させるこ
とができる。
【0034】このため、第2実施例の取付金具16は、
前述実施例と同様の効果を奏し得て、しかも、接続部材
24を上下方向へ容易に回動させることができ、擁壁8
の背面12に対して抗張部材18を傾斜させて配設する
作業を容易になし得る。
前述実施例と同様の効果を奏し得て、しかも、接続部材
24を上下方向へ容易に回動させることができ、擁壁8
の背面12に対して抗張部材18を傾斜させて配設する
作業を容易になし得る。
【0035】図7・図8は、第3実施例を示すものであ
る。この第3実施例の取付金具16は、擁壁8の背面1
2に取付けられる取付部材98を設け、この取付部材9
8に一端側が上下方向及び水平方向に回動可能に枢着さ
れる連結部材100を設けている。
る。この第3実施例の取付金具16は、擁壁8の背面1
2に取付けられる取付部材98を設け、この取付部材9
8に一端側が上下方向及び水平方向に回動可能に枢着さ
れる連結部材100を設けている。
【0036】前記取付部材98は、下側壁部材10−1
の背面12及び上側壁部材10−2の背面12に接する
上下方向に長い長四角平坦板形状の取付部102を設
け、この取付部102両側から互いに平行に突出される
二等辺三角板形状の突出部104・104を設け、各突
出部104・104の頂部側先端に半球形状の保持部1
06を設け、この保持部106に挿通孔108を形成し
て設けている。挿通孔108は、後述する棒状体112
よりも大径に形成して設けている。
の背面12及び上側壁部材10−2の背面12に接する
上下方向に長い長四角平坦板形状の取付部102を設
け、この取付部102両側から互いに平行に突出される
二等辺三角板形状の突出部104・104を設け、各突
出部104・104の頂部側先端に半球形状の保持部1
06を設け、この保持部106に挿通孔108を形成し
て設けている。挿通孔108は、後述する棒状体112
よりも大径に形成して設けている。
【0037】前記連結部材100は、一端側の球状体1
10を形成して設けるとともに他端側に棒状体112を
設け、この棒状体112に雄ねじ114を形成して設け
ている。連結部材100は、棒状体112を挿通孔10
8に挿通して半球形状の保持部106に球状体110を
摺動可能に保持させることにより、取付部材98に一端
側が上下方向及び水平方向に回動可能に枢着される。
10を形成して設けるとともに他端側に棒状体112を
設け、この棒状体112に雄ねじ114を形成して設け
ている。連結部材100は、棒状体112を挿通孔10
8に挿通して半球形状の保持部106に球状体110を
摺動可能に保持させることにより、取付部材98に一端
側が上下方向及び水平方向に回動可能に枢着される。
【0038】この第3実施例の取付金具16は、取付部
材98の半球形状の保持部106に連結部材100の球
状体110を摺動可能に保持させていることにより、前
述実施例の接続部材24や支持部材26、連絡ナット6
4を要することなく、連結部材100を擁壁8の背面1
2に対して上下方向及び水平方向に回動させることがで
きる。
材98の半球形状の保持部106に連結部材100の球
状体110を摺動可能に保持させていることにより、前
述実施例の接続部材24や支持部材26、連絡ナット6
4を要することなく、連結部材100を擁壁8の背面1
2に対して上下方向及び水平方向に回動させることがで
きる。
【0039】このため、第3実施例の取付金具16は、
前述実施例と同様の効果を奏し得て、しかも、接続部材
24や支持部材26、連絡ナット64を要しないここと
により、部品点数を削減し得て、コストの削減を果たす
ことができる。
前述実施例と同様の効果を奏し得て、しかも、接続部材
24や支持部材26、連絡ナット64を要しないここと
により、部品点数を削減し得て、コストの削減を果たす
ことができる。
【0040】
【発明の効果】このように、この擁壁の取付金具は、連
結部材に連結される抗張部材を擁壁の背面に対して上下
方向及び水平方向に回動させることができ、擁壁の背面
に対して傾斜させて配設することができる。
結部材に連結される抗張部材を擁壁の背面に対して上下
方向及び水平方向に回動させることができ、擁壁の背面
に対して傾斜させて配設することができる。
【0041】このため、この擁壁の取付金具は、盛土中
に構造物が埋設されている場合に、抗張部材を擁壁の背
面に対して傾斜させて配設し得ることにより、盛土中の
構造物との干渉を回避して抗張部材を配設することがで
き、構造物が埋設されている部位の抵抗部材の支持力を
擁壁に作用させることができ、支持力を確保することが
できる。
に構造物が埋設されている場合に、抗張部材を擁壁の背
面に対して傾斜させて配設し得ることにより、盛土中の
構造物との干渉を回避して抗張部材を配設することがで
き、構造物が埋設されている部位の抵抗部材の支持力を
擁壁に作用させることができ、支持力を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す取付金具の側面図
である。
である。
【図2】取付金具の平面図である。
【図3】擁壁の構造の断面図である。
【図4】擁壁の構造の平面図である。
【図5】第2実施例を示す取付金具の側面図である。
【図6】第2実施例を示す取付金具の平面図である。
【図7】第3実施例を示す取付金具の側面図である。
【図8】第3実施例を示す取付金具の平面図である。
2 地盤 6 基礎 8 擁壁 10 壁部材 12 背面 14 盛土 16取付金具 18 抗張部材 20 抵抗部材 22 取付部材 24 接続部材 26 支持部材 28 連結部材
Claims (1)
- 【請求項1】 壁部材を水平方向に設置するとともに上
下方向に重積して形成される擁壁の背面に取付金具を取
付けて設け、この取付金具に抗張部材の一端側を連結し
て設けるとともにこの抗張部材の他端側に前記擁壁の背
面の盛土に埋設される抵抗部材を取付けて設けた擁壁の
取付金具において、前記取付金具は前記擁壁の背面に取
付けられる取付部材を設け、この取付部材に一端側が上
下方向に回動可能に枢着される接続部材を設け、この接
続動部材の他端側に接続される支持部材を設け、この支
持部材に一端側が水平方向に回動可能に枢着されるとと
もに他端側に前記抗張部材の一端側が連結される連結部
材を設けたことを特徴とする擁壁の取付金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11232330A JP2001055746A (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 擁壁の取付金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11232330A JP2001055746A (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 擁壁の取付金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001055746A true JP2001055746A (ja) | 2001-02-27 |
Family
ID=16937518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11232330A Pending JP2001055746A (ja) | 1999-08-19 | 1999-08-19 | 擁壁の取付金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001055746A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009121231A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-06-04 | Kyokado Eng Co Ltd | 補強土構造物および盛土補強材の定着金具 |
JP2011047242A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Kyokado Eng Co Ltd | 補強土構造物および盛土補強材の定着構造 |
JP2014005633A (ja) * | 2012-06-22 | 2014-01-16 | Hirose & Co Ltd | 補強土壁工法 |
KR101859440B1 (ko) * | 2017-08-30 | 2018-05-21 | 유한회사 강남이앤씨 | 가물막이 벽체간 연결 수단을 이용한 복합형 강가시설 공법 |
-
1999
- 1999-08-19 JP JP11232330A patent/JP2001055746A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009121231A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-06-04 | Kyokado Eng Co Ltd | 補強土構造物および盛土補強材の定着金具 |
JP2011047242A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Kyokado Eng Co Ltd | 補強土構造物および盛土補強材の定着構造 |
JP2014005633A (ja) * | 2012-06-22 | 2014-01-16 | Hirose & Co Ltd | 補強土壁工法 |
KR101859440B1 (ko) * | 2017-08-30 | 2018-05-21 | 유한회사 강남이앤씨 | 가물막이 벽체간 연결 수단을 이용한 복합형 강가시설 공법 |
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