JP2001054939A - 金属蒸着用ポリプロピレンフィルム及び金属蒸着ポリプロピレンフィルム - Google Patents
金属蒸着用ポリプロピレンフィルム及び金属蒸着ポリプロピレンフィルムInfo
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- JP2001054939A JP2001054939A JP2000165614A JP2000165614A JP2001054939A JP 2001054939 A JP2001054939 A JP 2001054939A JP 2000165614 A JP2000165614 A JP 2000165614A JP 2000165614 A JP2000165614 A JP 2000165614A JP 2001054939 A JP2001054939 A JP 2001054939A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 金属蒸着した際の金属蒸着膜とフィルム基材
との接着性を改善しながら、優れたガスバリア性能を有
する金属蒸着用ポリプロピレンフィルムおよび金属蒸着
ポリプロピレンフィルムを提供する。 【解決手段】 特定のアイソタクチックポリプロピレン
樹脂を基層とし、その少なくとも片面に特定のポリプロ
ピレン系樹脂の表層を積層し、その表層上にポリエステ
ルウレタン樹脂と水溶性の有機溶剤の混合塗剤からなる
被覆層を設け、該被覆層面に金属蒸着をする。
との接着性を改善しながら、優れたガスバリア性能を有
する金属蒸着用ポリプロピレンフィルムおよび金属蒸着
ポリプロピレンフィルムを提供する。 【解決手段】 特定のアイソタクチックポリプロピレン
樹脂を基層とし、その少なくとも片面に特定のポリプロ
ピレン系樹脂の表層を積層し、その表層上にポリエステ
ルウレタン樹脂と水溶性の有機溶剤の混合塗剤からなる
被覆層を設け、該被覆層面に金属蒸着をする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属蒸着用ポリプロ
ピレンフィルム及び金属蒸着ポリプロピレンフィルムに
関するものである。さらに詳しくは、金属蒸着膜との接
着性に優れた金属蒸着用ポリプロピレンフィルム、及び
それに金属蒸着膜を付設し、ガス遮断性、防湿性に優れ
た金属蒸着ポリプロピレンフィルムに関するものであ
る。
ピレンフィルム及び金属蒸着ポリプロピレンフィルムに
関するものである。さらに詳しくは、金属蒸着膜との接
着性に優れた金属蒸着用ポリプロピレンフィルム、及び
それに金属蒸着膜を付設し、ガス遮断性、防湿性に優れ
た金属蒸着ポリプロピレンフィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンフィルムは、優れた防湿
性、強度、透明性、表面光沢により包装用フィルムとし
て広範に用いられている。さらにフィルムのガス遮断
性、防湿性を向上させる目的で、ポリ塩化ビニリデンを
コートしたポリプロピレンフィルムが、透明でガスバリ
ア性の優れたフィルムとして広く用いられている。しか
しポリ塩化ビニリデンは廃棄焼却時に塩素系ガスや有毒
な塩素系物質が発生するために環境への悪影響が指摘さ
れている。また近年、ガスバリア包装材料のコストダウ
ンと回収を目的として、ガスバリア包装材料のすべてを
ポリオレフィン樹脂にするという動きになってきてい
る。そこで、金属光沢によるディスプレイ時の見栄えを
良くし、ガスバリア性能を向上させ、紫外線などの外部
光線による内容物の変質を抑える目的で、ポリオレフィ
ン樹脂フィルム上にアルミニウムなどの金属を蒸着する
(金属化)ことも広く行われている。
性、強度、透明性、表面光沢により包装用フィルムとし
て広範に用いられている。さらにフィルムのガス遮断
性、防湿性を向上させる目的で、ポリ塩化ビニリデンを
コートしたポリプロピレンフィルムが、透明でガスバリ
ア性の優れたフィルムとして広く用いられている。しか
しポリ塩化ビニリデンは廃棄焼却時に塩素系ガスや有毒
な塩素系物質が発生するために環境への悪影響が指摘さ
れている。また近年、ガスバリア包装材料のコストダウ
ンと回収を目的として、ガスバリア包装材料のすべてを
ポリオレフィン樹脂にするという動きになってきてい
る。そこで、金属光沢によるディスプレイ時の見栄えを
良くし、ガスバリア性能を向上させ、紫外線などの外部
光線による内容物の変質を抑える目的で、ポリオレフィ
ン樹脂フィルム上にアルミニウムなどの金属を蒸着する
(金属化)ことも広く行われている。
【0003】米国特許4、345、005号公報には、
アイソタクチックポリプロピレン樹脂の基層の少なくと
も片面に共押出で形成された、約2%から約4%のエチ
レンを含むエチレン・プロピレン共重合樹脂層にコロナ
放電処理し金属蒸着された、金属化二軸配向ポリプロピ
レンフィルムの開示がある。さらに米国特許4、35
7、383号公報には、基層上にエチレンと炭素量3〜
6のα−オレフィン0.25〜15重量%のランダム共
重合体層を形成した上に金属層を形成した複層金属化包
装用フィルムの開示がある。また同様に、金属酸化物蒸
着用二軸配向ポリプロピレン複合フィルムとして、特開
平9−94929号公報には、蒸着を行うべき表層のポ
リオレフィン樹脂の融解熱量が30〜85J/gのもの
の開示があり、このための樹脂として、ポリプロピレン
系共重合体、シンジオタクチックポリプロピレン樹脂、
エチレンとα−オレフィンの共重合体、およびそれらの
樹脂とアイソタクチックホモポリプロピレンあるいはポ
リプロピレン共重合体のブレンド樹脂が挙げられてい
る。
アイソタクチックポリプロピレン樹脂の基層の少なくと
も片面に共押出で形成された、約2%から約4%のエチ
レンを含むエチレン・プロピレン共重合樹脂層にコロナ
放電処理し金属蒸着された、金属化二軸配向ポリプロピ
レンフィルムの開示がある。さらに米国特許4、35
7、383号公報には、基層上にエチレンと炭素量3〜
6のα−オレフィン0.25〜15重量%のランダム共
重合体層を形成した上に金属層を形成した複層金属化包
装用フィルムの開示がある。また同様に、金属酸化物蒸
着用二軸配向ポリプロピレン複合フィルムとして、特開
平9−94929号公報には、蒸着を行うべき表層のポ
リオレフィン樹脂の融解熱量が30〜85J/gのもの
の開示があり、このための樹脂として、ポリプロピレン
系共重合体、シンジオタクチックポリプロピレン樹脂、
エチレンとα−オレフィンの共重合体、およびそれらの
樹脂とアイソタクチックホモポリプロピレンあるいはポ
リプロピレン共重合体のブレンド樹脂が挙げられてい
る。
【0004】これら表層樹脂のうち共重合樹脂を表層に
積層することにより、金属蒸着膜の接着性が向上する
が、共重合樹脂は一般に融点が低いことから、製膜時に
縦延伸ロールに粘着するなどの製膜上の制約が大きく、
粘着痕による光沢の低下が問題となる。また融点が低い
ことにより金属蒸着を行った際に、金属の凝集熱や蒸発
源からの輻射熱により金属蒸着膜が白化しやすく、金属
光沢が得られにくいという問題もあった。同様に表層が
シンジオタクチックポリプロピレンからなる場合、特開
平7−89022号公報に示されるように融解温度が低
くなり、共重合樹脂と同様に耐熱性の問題を生じること
が知られている。
積層することにより、金属蒸着膜の接着性が向上する
が、共重合樹脂は一般に融点が低いことから、製膜時に
縦延伸ロールに粘着するなどの製膜上の制約が大きく、
粘着痕による光沢の低下が問題となる。また融点が低い
ことにより金属蒸着を行った際に、金属の凝集熱や蒸発
源からの輻射熱により金属蒸着膜が白化しやすく、金属
光沢が得られにくいという問題もあった。同様に表層が
シンジオタクチックポリプロピレンからなる場合、特開
平7−89022号公報に示されるように融解温度が低
くなり、共重合樹脂と同様に耐熱性の問題を生じること
が知られている。
【0005】さらに、米国特許4、419、410号公
報には、配向ポリプロピレンフィルムにおいて高立体規
則性ポリプロピレンに比較的低立体規則性のポリプロピ
レンが積層され、有機滑剤や静電防止剤の発現性を促進
する技術の開示があるが、上記米国特許4、357、3
83号公報に示されるようにこれら添加剤のうち特に有
機滑剤の添加は蒸着膜との接着性を悪化させることが公
知であり、該技術を金属蒸着用ポリプロピレンフィルム
に適用することはできなかった。
報には、配向ポリプロピレンフィルムにおいて高立体規
則性ポリプロピレンに比較的低立体規則性のポリプロピ
レンが積層され、有機滑剤や静電防止剤の発現性を促進
する技術の開示があるが、上記米国特許4、357、3
83号公報に示されるようにこれら添加剤のうち特に有
機滑剤の添加は蒸着膜との接着性を悪化させることが公
知であり、該技術を金属蒸着用ポリプロピレンフィルム
に適用することはできなかった。
【0006】上述のような基材を用いた金属蒸着ポリプ
ロピレンフィルムの重要な特性の一つに、金属蒸着によ
り酸素や水蒸気の透過性を下げ、包装材料の一部に用い
た際の酸素や水蒸気による内容物の変質を抑えるとい
う、いわゆるガスバリア性能がある。ガスバリア性能は
内容物である主として食品の保存性に大きく関与するた
め、ますます高いガスバリア性能を有する金属蒸着ポリ
プロピレンフィルムが求められている。しかし、上述の
金属蒸着ポリプロピレンフィルムは、ポリプロピレン樹
脂、ポリプロピレン共重合体樹脂、エチレン・α−オレ
フィン共重合体樹脂などの層と金属蒸着層との接着強度
が低く、塩化ビニリデンをコートしたポリプロピレンフ
ィルムと同等のガスバリア性能が得られておらず、ま
た、ポリエチレンなどを用いて金属蒸着面と他の素材と
を押出ラミネートする際に、低融点が樹脂が災いして、
金属蒸着フィルムが金属光沢を失ったり、ガスバリア性
能が大幅に低下するという問題があった。
ロピレンフィルムの重要な特性の一つに、金属蒸着によ
り酸素や水蒸気の透過性を下げ、包装材料の一部に用い
た際の酸素や水蒸気による内容物の変質を抑えるとい
う、いわゆるガスバリア性能がある。ガスバリア性能は
内容物である主として食品の保存性に大きく関与するた
め、ますます高いガスバリア性能を有する金属蒸着ポリ
プロピレンフィルムが求められている。しかし、上述の
金属蒸着ポリプロピレンフィルムは、ポリプロピレン樹
脂、ポリプロピレン共重合体樹脂、エチレン・α−オレ
フィン共重合体樹脂などの層と金属蒸着層との接着強度
が低く、塩化ビニリデンをコートしたポリプロピレンフ
ィルムと同等のガスバリア性能が得られておらず、ま
た、ポリエチレンなどを用いて金属蒸着面と他の素材と
を押出ラミネートする際に、低融点が樹脂が災いして、
金属蒸着フィルムが金属光沢を失ったり、ガスバリア性
能が大幅に低下するという問題があった。
【0007】特開平7−314612号公報では、被覆
層の表面カルボン酸濃度が0.005以上の包装用熱可
塑性樹脂フィルムおよび被覆層上に金属層を設けた包装
用金属化熱可塑性フィルムや、特開平7−266484
号公報では、ガスバリア性能の向上を目的に、基層上に
金属アルコキシドとイソシアネート化合物との混合溶液
を塗布乾燥した被覆層上に無機化合物からなる蒸着層を
設けたガスバリア性積層体や、特開平8−267637
号公報の、基層上に無機化合物からなる蒸着層を設けた
蒸着フィルムの金属面に、金属アルコキシドまたは加水
分解物の被覆層を設けた蒸着層を有するバリア材料の開
示がある。しかし、基層および表層が従来のポリプロピ
レン系樹脂では、該被覆層および蒸着層との接着強度が
低く、ガスバリア性を必要とする包装袋などに加工する
時に、被覆層および蒸着層の剥離が生じやすくガスバリ
ア性能の悪化が起こるという問題があった。
層の表面カルボン酸濃度が0.005以上の包装用熱可
塑性樹脂フィルムおよび被覆層上に金属層を設けた包装
用金属化熱可塑性フィルムや、特開平7−266484
号公報では、ガスバリア性能の向上を目的に、基層上に
金属アルコキシドとイソシアネート化合物との混合溶液
を塗布乾燥した被覆層上に無機化合物からなる蒸着層を
設けたガスバリア性積層体や、特開平8−267637
号公報の、基層上に無機化合物からなる蒸着層を設けた
蒸着フィルムの金属面に、金属アルコキシドまたは加水
分解物の被覆層を設けた蒸着層を有するバリア材料の開
示がある。しかし、基層および表層が従来のポリプロピ
レン系樹脂では、該被覆層および蒸着層との接着強度が
低く、ガスバリア性を必要とする包装袋などに加工する
時に、被覆層および蒸着層の剥離が生じやすくガスバリ
ア性能の悪化が起こるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
の実情に鑑み、金属蒸着した際の金属蒸着膜と基材との
接着性を改善しながら、優れたガスバリア性能を有する
金属蒸着用ポリプロピレンフィルムおよび金属蒸着ポリ
プロピレンフィルムを提供することにある。
の実情に鑑み、金属蒸着した際の金属蒸着膜と基材との
接着性を改善しながら、優れたガスバリア性能を有する
金属蒸着用ポリプロピレンフィルムおよび金属蒸着ポリ
プロピレンフィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る金属蒸着用ポリプロピレンフィルムは
メソペンタッド分率90%以上のアイソタクチックポリ
プロピレンからなる基層の少なくとも片面に、結晶融解
に伴う吸熱の主ピークが155〜163℃の範囲にあ
り、結晶融解熱量が20〜90J/gの範囲にあるポリ
プロピレン系樹脂からなる表層が積層され、該表層上に
ポリエステルウレタン系樹脂と水溶性の有機溶剤の混合
塗剤からなる、厚さが0.05μm〜2μmの範囲にあ
る被覆層を設けたことを特徴とするものからなる。
に、本発明に係る金属蒸着用ポリプロピレンフィルムは
メソペンタッド分率90%以上のアイソタクチックポリ
プロピレンからなる基層の少なくとも片面に、結晶融解
に伴う吸熱の主ピークが155〜163℃の範囲にあ
り、結晶融解熱量が20〜90J/gの範囲にあるポリ
プロピレン系樹脂からなる表層が積層され、該表層上に
ポリエステルウレタン系樹脂と水溶性の有機溶剤の混合
塗剤からなる、厚さが0.05μm〜2μmの範囲にあ
る被覆層を設けたことを特徴とするものからなる。
【0010】また、本発明に係る金属蒸着用ポリプロピ
レンフィルムはこのような金属蒸着用ポリプロピレンフ
ィルムの被覆層面に金属蒸着膜を付設してなるものであ
る。
レンフィルムはこのような金属蒸着用ポリプロピレンフ
ィルムの被覆層面に金属蒸着膜を付設してなるものであ
る。
【発明の実施の形態】本発明の金属蒸着用ポリプロピレ
ンフィルムにおいて、基層を形成する樹脂は、メソペン
タッド分率90%以上のアイソタクチックポリプロピレ
ン樹脂であることが必要である。好ましくは92%以
上、より好ましくは95%以上である。該基層のメソペ
ンタッド分率が90%未満であると、ポリプロピレンフ
ィルムの機械特性に及ぼす影響が大きくなり、ヤング率
の低下を引き起こし、金属蒸着用ポリプロピレンフィル
ムが張力に対して伸びやすくなり加工性に劣る。
ンフィルムにおいて、基層を形成する樹脂は、メソペン
タッド分率90%以上のアイソタクチックポリプロピレ
ン樹脂であることが必要である。好ましくは92%以
上、より好ましくは95%以上である。該基層のメソペ
ンタッド分率が90%未満であると、ポリプロピレンフ
ィルムの機械特性に及ぼす影響が大きくなり、ヤング率
の低下を引き起こし、金属蒸着用ポリプロピレンフィル
ムが張力に対して伸びやすくなり加工性に劣る。
【0011】本発明におけるポリプロピレン樹脂のメソ
ペンタッド分率とは、13C−NMRで測定されるアイソ
タクチックの立体構造の全体に占める割合である。メソ
ペンタッド分率とは、ポリプロピレンの立体規則性を反
映するものである。ポリプロピレンフィルムの立体規則
性は13C−NMRにより測定したメチル基の吸収による
ペンタッド分率により評価することができる。一般にポ
リプロピレン分子鎖における5個の繰り返し単位(ペン
タッド)の立体配座は、mmmm、mmmr、rmm
r、mmrr、mmrm、rmrr、rmrm、rrr
r、mrrr、mrrm、といったものがある。ここ
で、mはメソ(meso)、rはラセモ(rasem
o)の立体配座を示す。ポリプロピレンフィルムのペン
タッド分率は、例えばT.HAYASHIらの報告[P
OLYMER、Vol.29、138〜143(198
8)]等にあるように、上記各立体配座を有するセグメ
ントの比率を13N−NMRから求めることができる。こ
れらの内、全メチル基の吸収強度に対するmmmmの立
体配座の割合、すなわちアイソタクチックペンタッド分
率(以下mmmmと省略する場合がある)はm(mmm
m)m、m(mmmm)r、r(mmmm)rの3つの
ヘプタッド分率の和として定義される。
ペンタッド分率とは、13C−NMRで測定されるアイソ
タクチックの立体構造の全体に占める割合である。メソ
ペンタッド分率とは、ポリプロピレンの立体規則性を反
映するものである。ポリプロピレンフィルムの立体規則
性は13C−NMRにより測定したメチル基の吸収による
ペンタッド分率により評価することができる。一般にポ
リプロピレン分子鎖における5個の繰り返し単位(ペン
タッド)の立体配座は、mmmm、mmmr、rmm
r、mmrr、mmrm、rmrr、rmrm、rrr
r、mrrr、mrrm、といったものがある。ここ
で、mはメソ(meso)、rはラセモ(rasem
o)の立体配座を示す。ポリプロピレンフィルムのペン
タッド分率は、例えばT.HAYASHIらの報告[P
OLYMER、Vol.29、138〜143(198
8)]等にあるように、上記各立体配座を有するセグメ
ントの比率を13N−NMRから求めることができる。こ
れらの内、全メチル基の吸収強度に対するmmmmの立
体配座の割合、すなわちアイソタクチックペンタッド分
率(以下mmmmと省略する場合がある)はm(mmm
m)m、m(mmmm)r、r(mmmm)rの3つの
ヘプタッド分率の和として定義される。
【0012】また、基層のアイソタクチックポリプロピ
レン樹脂のアイソタクチック度(以下、IIと略称す
る)は90%以上であることが好ましい。IIとは沸騰
n−ヘキサンで抽出した際の非溶解分の重量割合であ
る。IIが90%未満であると、キシレンやn−ヘキサ
ンなどの溶媒による溶出分が多くなりすぎて、包装用フ
ィルムとして不適となる場合がある。
レン樹脂のアイソタクチック度(以下、IIと略称す
る)は90%以上であることが好ましい。IIとは沸騰
n−ヘキサンで抽出した際の非溶解分の重量割合であ
る。IIが90%未満であると、キシレンやn−ヘキサ
ンなどの溶媒による溶出分が多くなりすぎて、包装用フ
ィルムとして不適となる場合がある。
【0013】さらに、該基層のメルトフローインデック
ス(以下、MFIと略称する)は1〜15g/10分の
範囲にあることが望ましい。このようなポリプロピレン
樹脂を用いることにより、製膜安定性が向上する。
ス(以下、MFIと略称する)は1〜15g/10分の
範囲にあることが望ましい。このようなポリプロピレン
樹脂を用いることにより、製膜安定性が向上する。
【0014】また、該基層の樹脂としてはアイソタクチ
ックポリプロピレン樹脂単独が好ましいが、該基層に積
層されるポリプロピレン系樹脂の表層のもう一方の面
に、目的に応じポリプロピレン系共重合樹脂などが積層
される場合があり、これら共重合樹脂が該基層に回収さ
れる場合、特性上許される範囲で他の共重合樹脂が含有
されてもよい。
ックポリプロピレン樹脂単独が好ましいが、該基層に積
層されるポリプロピレン系樹脂の表層のもう一方の面
に、目的に応じポリプロピレン系共重合樹脂などが積層
される場合があり、これら共重合樹脂が該基層に回収さ
れる場合、特性上許される範囲で他の共重合樹脂が含有
されてもよい。
【0015】本発明の基層樹脂には脂肪酸アミドなどの
有機滑剤は添加しない方が金属蒸着膜の接着性のために
好適であるが、滑り性を付与し、作業性や巻き取り性を
向上させるために、有機架橋性粒子や無機粒子を少量添
加することは許容される。このための有機架橋性粒子と
しては、架橋シリコーン粒子、架橋ポリメチルメタクリ
レート粒子、架橋ポリスチレン粒子などが挙げられ、無
機粒子にはゼオライトや炭酸カルシウム、酸化ケイ素、
珪酸アルミニウムなどを例示することができる。これら
粒子の平均粒径は、0.5〜5μmの範囲のものが本発
明のフィルムの透明性およびガスバリア性能を大きく悪
化させずに、滑り性を付与できるので好ましい。
有機滑剤は添加しない方が金属蒸着膜の接着性のために
好適であるが、滑り性を付与し、作業性や巻き取り性を
向上させるために、有機架橋性粒子や無機粒子を少量添
加することは許容される。このための有機架橋性粒子と
しては、架橋シリコーン粒子、架橋ポリメチルメタクリ
レート粒子、架橋ポリスチレン粒子などが挙げられ、無
機粒子にはゼオライトや炭酸カルシウム、酸化ケイ素、
珪酸アルミニウムなどを例示することができる。これら
粒子の平均粒径は、0.5〜5μmの範囲のものが本発
明のフィルムの透明性およびガスバリア性能を大きく悪
化させずに、滑り性を付与できるので好ましい。
【0016】次に、本発明の重要なポイントとして、表
層のポリプロピレン系樹脂の融解温度が比較的高いこと
が挙げられ、本発明の表層のポリプロピレン系樹脂の結
晶融解温度の主ピークは155〜163℃であることが
重要である。融解温度の上限はポリプロピレン固有の特
性値として規定されるが、融解温度の下限は、金属化フ
ィルムの加工時の耐熱性により規定され、融解温度が低
すぎると従来技術のような問題が生じる場合がある。
層のポリプロピレン系樹脂の融解温度が比較的高いこと
が挙げられ、本発明の表層のポリプロピレン系樹脂の結
晶融解温度の主ピークは155〜163℃であることが
重要である。融解温度の上限はポリプロピレン固有の特
性値として規定されるが、融解温度の下限は、金属化フ
ィルムの加工時の耐熱性により規定され、融解温度が低
すぎると従来技術のような問題が生じる場合がある。
【0017】本発明の表層のポリプロピレン系樹脂の結
晶融解温度の主ピークは、157〜162℃がより好ま
しく、158〜162℃がさらに好ましい。この場合の
主ピークとは、単一の吸熱ピークのみ観察される場合は
その単一ピークそのものを、複数の樹脂を混合して表層
に用いる場合で複数の結晶融解のピークが存在する場合
は、ピーク面積が最大のものを指す。また、融解温度の
すべてのピークが100℃〜163℃の範囲にあること
が、製膜性と金属蒸着時の耐熱性のために好ましく、ま
た155℃未満のピークの融解熱量の和が全融解熱量の
和の1/3未満であることが好ましい。155℃未満の
ピークの融解熱量の和が1/3以上になると、金属蒸着
層が反対面とブロッキングを起こし、ピックオフを起こ
してガスバリア性が大きく悪化する場合がある。
晶融解温度の主ピークは、157〜162℃がより好ま
しく、158〜162℃がさらに好ましい。この場合の
主ピークとは、単一の吸熱ピークのみ観察される場合は
その単一ピークそのものを、複数の樹脂を混合して表層
に用いる場合で複数の結晶融解のピークが存在する場合
は、ピーク面積が最大のものを指す。また、融解温度の
すべてのピークが100℃〜163℃の範囲にあること
が、製膜性と金属蒸着時の耐熱性のために好ましく、ま
た155℃未満のピークの融解熱量の和が全融解熱量の
和の1/3未満であることが好ましい。155℃未満の
ピークの融解熱量の和が1/3以上になると、金属蒸着
層が反対面とブロッキングを起こし、ピックオフを起こ
してガスバリア性が大きく悪化する場合がある。
【0018】また本発明の表層のポリプロピレン系樹脂
の結晶融解熱量は20〜90J/gであり、より好まし
くは、20〜80J/gである。複数樹脂を用い、ピー
クが複数ある場合は、結晶融解熱量の和が上記範囲にな
るものである。
の結晶融解熱量は20〜90J/gであり、より好まし
くは、20〜80J/gである。複数樹脂を用い、ピー
クが複数ある場合は、結晶融解熱量の和が上記範囲にな
るものである。
【0019】通常のアイソタクチックポリプロピレン樹
脂の結晶融解熱量が100J/g以上であるのに対し、
本願発明の表層樹脂として使用するポリプロピレン系樹
脂の結晶融解熱量は小さいことがポイントである。結晶
融解熱量が大きすぎると、後述する被覆層との接着性に
劣る場合がある。結晶融解熱量が小さすぎると金属蒸着
の際に耐熱性に劣る場合がある。本発明の表層のポリプ
ロピレン系樹脂の結晶融解熱量は40〜70J/gがよ
り好ましく、45〜65J/gがさらに好ましい。
脂の結晶融解熱量が100J/g以上であるのに対し、
本願発明の表層樹脂として使用するポリプロピレン系樹
脂の結晶融解熱量は小さいことがポイントである。結晶
融解熱量が大きすぎると、後述する被覆層との接着性に
劣る場合がある。結晶融解熱量が小さすぎると金属蒸着
の際に耐熱性に劣る場合がある。本発明の表層のポリプ
ロピレン系樹脂の結晶融解熱量は40〜70J/gがよ
り好ましく、45〜65J/gがさらに好ましい。
【0020】表層のポリプロピレン系樹脂の融解温度の
ピーク値と融解熱量を本発明の範囲とするには、樹脂の
選定が重要である。従来技術のごときポリプロピレン系
共重合樹脂では、例えばエチレン・プロピレンランダム
共重合体では、エチレン共重合量と共に融解熱量が低下
する。しかし同時に融解温度も急激に低下するため、本
発明の範囲とすることは困難であるが、重合の条件によ
っては達成可能であり、ポリプロピレン系共重合樹脂を
本発明の範囲から排除するものではない。
ピーク値と融解熱量を本発明の範囲とするには、樹脂の
選定が重要である。従来技術のごときポリプロピレン系
共重合樹脂では、例えばエチレン・プロピレンランダム
共重合体では、エチレン共重合量と共に融解熱量が低下
する。しかし同時に融解温度も急激に低下するため、本
発明の範囲とすることは困難であるが、重合の条件によ
っては達成可能であり、ポリプロピレン系共重合樹脂を
本発明の範囲から排除するものではない。
【0021】本発明において、表層樹脂として好適なも
のは、ペンタッド分率が60〜88%であるアイソタク
チックポリプロピレン樹脂である。メソペンタッド分率
が60%未満では、樹脂のゴム成分が増大するためか、
表層の光沢が得られず、また金属蒸着の際の耐熱性に劣
ることで白化が生じる場合がある。メソペンタッド分率
が88%を越えると被覆層との接着性に劣る。本発明の
表層樹脂のアイソタクチックポリプロピレンのメソペン
タッド分率は65〜85%が好ましく、68〜80%が
より好ましい。メソペンタッド分率をかかる値とするに
は、本発明のメソペンタッド分率を有するアイソタクチ
ックポリプロピレンを選定するか、異なったメソペンタ
ッド分率の2種以上のアイソタクチックポリプロピレン
樹脂を混合することで達成できる。混合の場合のメソペ
ンタッド分率は、13C−NMRでの測定値は、2種以上
のメソペンタッド分率の混合比の割合で計算されるもの
でほぼ近似できる。
のは、ペンタッド分率が60〜88%であるアイソタク
チックポリプロピレン樹脂である。メソペンタッド分率
が60%未満では、樹脂のゴム成分が増大するためか、
表層の光沢が得られず、また金属蒸着の際の耐熱性に劣
ることで白化が生じる場合がある。メソペンタッド分率
が88%を越えると被覆層との接着性に劣る。本発明の
表層樹脂のアイソタクチックポリプロピレンのメソペン
タッド分率は65〜85%が好ましく、68〜80%が
より好ましい。メソペンタッド分率をかかる値とするに
は、本発明のメソペンタッド分率を有するアイソタクチ
ックポリプロピレンを選定するか、異なったメソペンタ
ッド分率の2種以上のアイソタクチックポリプロピレン
樹脂を混合することで達成できる。混合の場合のメソペ
ンタッド分率は、13C−NMRでの測定値は、2種以上
のメソペンタッド分率の混合比の割合で計算されるもの
でほぼ近似できる。
【0022】本発明の表層樹脂として用いるポリプロピ
レン系樹脂のMFIは1〜20g/10分であること
が、基層との積層性のため好ましい。
レン系樹脂のMFIは1〜20g/10分であること
が、基層との積層性のため好ましい。
【0023】本発明の表層の厚みは0.25μm以上で
あり、基層の厚みの半分以下であることが好ましい。表
層の厚みが0.25μm未満であると膜切れなどにより
均一な積層が困難となり、接着性の改善効果が小さくな
る場合がある。厚みが大きすぎると、機械特性に及ぼす
表層の寄与が大きくなり、ヤング率の低下を引き起こ
し、金属蒸着用ポリプロピレンフィルムが張力に対して
伸びやすくなり加工性に劣る場合がある。
あり、基層の厚みの半分以下であることが好ましい。表
層の厚みが0.25μm未満であると膜切れなどにより
均一な積層が困難となり、接着性の改善効果が小さくな
る場合がある。厚みが大きすぎると、機械特性に及ぼす
表層の寄与が大きくなり、ヤング率の低下を引き起こ
し、金属蒸着用ポリプロピレンフィルムが張力に対して
伸びやすくなり加工性に劣る場合がある。
【0024】本発明の表層樹脂には脂肪酸アミドなどの
有機滑剤は添加しない方が金属膜の接着性のために好適
であるが、滑り性を付与し、作業性や巻き取り性を向上
させるために、有機架橋性粒子や無機粒子を少量添加す
ることは許容される。このための有機架橋性粒子には、
架橋シリコーンや架橋ポリメチルメタクリレート粒子な
どが挙げられ、無機粒子にはゼオライトや炭酸カルシウ
ム、酸化ケイ素、珪酸アルミニウムなどを例示すること
ができる。
有機滑剤は添加しない方が金属膜の接着性のために好適
であるが、滑り性を付与し、作業性や巻き取り性を向上
させるために、有機架橋性粒子や無機粒子を少量添加す
ることは許容される。このための有機架橋性粒子には、
架橋シリコーンや架橋ポリメチルメタクリレート粒子な
どが挙げられ、無機粒子にはゼオライトや炭酸カルシウ
ム、酸化ケイ素、珪酸アルミニウムなどを例示すること
ができる。
【0025】また本発明の表層樹脂には、極性基を実質
的に含まない石油樹脂および極性基を実質的に含まない
テルペン樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂を
基層樹脂100重量部に対し20重量部を上限に添加す
ることは、被覆層との接着性をさらに強固にすることが
でき好ましい。
的に含まない石油樹脂および極性基を実質的に含まない
テルペン樹脂から選ばれる少なくとも1種以上の樹脂を
基層樹脂100重量部に対し20重量部を上限に添加す
ることは、被覆層との接着性をさらに強固にすることが
でき好ましい。
【0026】極性基を実質的に含まない石油樹脂とは、
水酸基(-OH)、カルボキシル基(-COOH)、スルホン酸
基(-SO3Y、YはH、Naなど)などおよびそれらの変成体
などからなる極性基を有さない石油樹脂、すなわち石油
系不飽和炭化水素を直接原料とするシクロペンタジエン
系、あるいは高級オレフィン系炭化水素を主原料とする
樹脂である。本発明において表層樹脂にこれら樹脂を添
加する場合は、耐熱性を低下させないために示差熱量分
析計にて測定したガラス転移温度は50℃以上、好まし
くは76℃以上のものが好ましい。また、該石油樹脂に
水素を付加させ、その水添率を80%以上、好ましくは
95%以上とした水添石油樹脂が特に好ましい。さら
に、表層のポリプロピレン系樹脂と相溶化するとの観点
から該石油樹脂は非晶性(すなわち示差熱量分析計にて
該石油樹脂を測定したときに実質的に結晶融解が観測さ
れない)が好ましく、また数平均分子量は1000以下
が好ましい。
水酸基(-OH)、カルボキシル基(-COOH)、スルホン酸
基(-SO3Y、YはH、Naなど)などおよびそれらの変成体
などからなる極性基を有さない石油樹脂、すなわち石油
系不飽和炭化水素を直接原料とするシクロペンタジエン
系、あるいは高級オレフィン系炭化水素を主原料とする
樹脂である。本発明において表層樹脂にこれら樹脂を添
加する場合は、耐熱性を低下させないために示差熱量分
析計にて測定したガラス転移温度は50℃以上、好まし
くは76℃以上のものが好ましい。また、該石油樹脂に
水素を付加させ、その水添率を80%以上、好ましくは
95%以上とした水添石油樹脂が特に好ましい。さら
に、表層のポリプロピレン系樹脂と相溶化するとの観点
から該石油樹脂は非晶性(すなわち示差熱量分析計にて
該石油樹脂を測定したときに実質的に結晶融解が観測さ
れない)が好ましく、また数平均分子量は1000以下
が好ましい。
【0027】極性基を実質的に含まないテルペン樹脂と
は、水酸基(-OH)、アルデヒド基(-CHO)、ケトン基
(-CO-)、カルボキシル基(-COOH)、ハロゲン基、ス
ルホン酸基(-SO3Y、YはH、Naなど)などおよびそれら
の変成体などからなる極性基を有さないテルペン樹脂、
すなわち(C5H8)nの組成の炭化水素およびそれから導
かれる変成化合物である。なお、nは2〜20程度の自
然数である。テルペン樹脂のことを別称してテルペノイ
ドと呼ぶこともある。代表的な化合物名としては、ピネ
ン、ジペンテン、カレン、ミルセン、オシメン、リモネ
ン、テルビノレン、テルピオン、サピネン、トリシクレ
ン、ピサポレン、ジンギペレン、サンタレン、カンホレ
ン、ミレン、トタレン、などがあり、その水添率を80
%以上、好ましくは90%以上とするのが望ましく、特
に水添βピネン、水添ジペンテンなどが好ましい。
は、水酸基(-OH)、アルデヒド基(-CHO)、ケトン基
(-CO-)、カルボキシル基(-COOH)、ハロゲン基、ス
ルホン酸基(-SO3Y、YはH、Naなど)などおよびそれら
の変成体などからなる極性基を有さないテルペン樹脂、
すなわち(C5H8)nの組成の炭化水素およびそれから導
かれる変成化合物である。なお、nは2〜20程度の自
然数である。テルペン樹脂のことを別称してテルペノイ
ドと呼ぶこともある。代表的な化合物名としては、ピネ
ン、ジペンテン、カレン、ミルセン、オシメン、リモネ
ン、テルビノレン、テルピオン、サピネン、トリシクレ
ン、ピサポレン、ジンギペレン、サンタレン、カンホレ
ン、ミレン、トタレン、などがあり、その水添率を80
%以上、好ましくは90%以上とするのが望ましく、特
に水添βピネン、水添ジペンテンなどが好ましい。
【0028】次に、本発明のフィルムの被覆層は、ポリ
エステルウレタン系樹脂と水溶性の有機溶剤との混合塗
剤からなることが金属蒸着後に優れたガスバリア性を得
る上で必要である。被覆層は水溶性および/または水分
散性のポリエステルウレタン樹脂と水溶性の有機溶剤と
の混合塗剤を塗布、乾燥することにより形成することが
できる。
エステルウレタン系樹脂と水溶性の有機溶剤との混合塗
剤からなることが金属蒸着後に優れたガスバリア性を得
る上で必要である。被覆層は水溶性および/または水分
散性のポリエステルウレタン樹脂と水溶性の有機溶剤と
の混合塗剤を塗布、乾燥することにより形成することが
できる。
【0029】ポリエステルウレタン系樹脂とは、ジカル
ボン酸とジオール成分をエステル化したポリエステルポ
リオールとポリイソシアネート、また必要に応じて鎖伸
張剤から成るものである。
ボン酸とジオール成分をエステル化したポリエステルポ
リオールとポリイソシアネート、また必要に応じて鎖伸
張剤から成るものである。
【0030】ジカルボン酸成分としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
アジピン酸、トリメチルアジピン酸、セバシン酸、マロ
ン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタール酸、ピ
メリン酸、2,2−ジメチルグルタール酸、アゼライン
酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、1,3−シ
クロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジ
カルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,4−ナフタール酸、ジフェニン酸、4,4’−オキ
シ安息香酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸などを用
いることができる。
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
アジピン酸、トリメチルアジピン酸、セバシン酸、マロ
ン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタール酸、ピ
メリン酸、2,2−ジメチルグルタール酸、アゼライン
酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、1,3−シ
クロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジ
カルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,4−ナフタール酸、ジフェニン酸、4,4’−オキ
シ安息香酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸などを用
いることができる。
【0031】ジオール成分としてはエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコールなどの脂肪族グリコール、1,
4−シクロヘキサンジメタノールなどの芳香族ジオー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどのポリ(オキシ
アルキレン)グリコールなどが挙げられる。
ル、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコールなどの脂肪族グリコール、1,
4−シクロヘキサンジメタノールなどの芳香族ジオー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコールなどのポリ(オキシ
アルキレン)グリコールなどが挙げられる。
【0032】またジカルボン酸成分、ジオール成分の他
にp−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸等が共重合
されていても良く、さらに、これらは線状構造である
が、3価以上のエステル形成成分を用いて分枝状ポリエ
ステルとすることもできる。
にp−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸等が共重合
されていても良く、さらに、これらは線状構造である
が、3価以上のエステル形成成分を用いて分枝状ポリエ
ステルとすることもできる。
【0033】ポリイソシアネートとしては、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、テトラメチレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの付加
物、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロール
エタンの付加物などを挙げることができる。
レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、テトラメチレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネートとトリメチロールプロパンの付加
物、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロール
エタンの付加物などを挙げることができる。
【0034】また、鎖伸張剤としては、ペンダントカル
ボキシル基含有ジオール類や例えばエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、
ネオペンチルグリコールなどのグリコール類、あるいは
エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、
ジフェニルジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジア
ミノジフェニルメタン、ジアミノシクロヘキシルメタン
などのジアミン類などが挙げられる。
ボキシル基含有ジオール類や例えばエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、
ネオペンチルグリコールなどのグリコール類、あるいは
エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレ
ンジアミン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、
ジフェニルジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジア
ミノジフェニルメタン、ジアミノシクロヘキシルメタン
などのジアミン類などが挙げられる。
【0035】また、本発明を構成する被覆層を形成する
際、被覆層の被膜成形性とポリプロピレン樹脂層の該表
層との接着力を向上させるために、塗剤に水溶性の有機
溶剤として、N−メチルピロリドン、エチルセロソルブ
アセテート、ジメチルホルムアミドの少なくとも1種以
上を添加混合することが好ましい。特にN−メチルピロ
リドンが被膜成形性と該表層との接着性を向上させる効
果が大きく好ましい。添加量は、該ポリエステルウレタ
ン系樹脂100重量部に対し1〜15重量部が塗剤の引
火性および臭気悪化防止および被覆層中の残留溶剤を少
なくする点から好ましく、さらに好ましくは3〜10重
量部である。
際、被覆層の被膜成形性とポリプロピレン樹脂層の該表
層との接着力を向上させるために、塗剤に水溶性の有機
溶剤として、N−メチルピロリドン、エチルセロソルブ
アセテート、ジメチルホルムアミドの少なくとも1種以
上を添加混合することが好ましい。特にN−メチルピロ
リドンが被膜成形性と該表層との接着性を向上させる効
果が大きく好ましい。添加量は、該ポリエステルウレタ
ン系樹脂100重量部に対し1〜15重量部が塗剤の引
火性および臭気悪化防止および被覆層中の残留溶剤を少
なくする点から好ましく、さらに好ましくは3〜10重
量部である。
【0036】さらに、水溶性および/または水分散性ポ
リエステルウレタン樹脂に架橋構造を導入した塗剤を得
る手法として、特開昭63−15816号公報、特開昭
63−256651号公報、特開平5−152159号
公報の方法が挙げられる。架橋性成分として、イソシア
ネート系化合物、エポキシ系化合物、アミン系化合物か
ら選ばれる少なくとも一種の架橋剤を添加することが挙
げられる。これら架橋剤は上述のポリエステルウレタン
樹脂と架橋して、該表層および金属蒸着膜との接着性を
高めるものであり、イソシアネート系化合物としては、
例えば前記した、トルエンジイソシアネート、キシレン
ジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ートなどが例示されるが、これに限定されるものではな
い。
リエステルウレタン樹脂に架橋構造を導入した塗剤を得
る手法として、特開昭63−15816号公報、特開昭
63−256651号公報、特開平5−152159号
公報の方法が挙げられる。架橋性成分として、イソシア
ネート系化合物、エポキシ系化合物、アミン系化合物か
ら選ばれる少なくとも一種の架橋剤を添加することが挙
げられる。これら架橋剤は上述のポリエステルウレタン
樹脂と架橋して、該表層および金属蒸着膜との接着性を
高めるものであり、イソシアネート系化合物としては、
例えば前記した、トルエンジイソシアネート、キシレン
ジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ートなどが例示されるが、これに限定されるものではな
い。
【0037】またエポキシ系化合物としては、例えば、
ビスフェノールAのジグリシジルエーテルおよびそのオ
リゴマー、水素化ビスフェノールAのジグリシジルエー
テルおよびそのオリゴマー、オルトフタル酸ジグリシジ
ルエーテル、イソフタル酸ジグリシジルエーテル、テレ
フタル酸ジグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジ
ルエーテルなどを挙げることができるが、これに限定さ
れるものではない。
ビスフェノールAのジグリシジルエーテルおよびそのオ
リゴマー、水素化ビスフェノールAのジグリシジルエー
テルおよびそのオリゴマー、オルトフタル酸ジグリシジ
ルエーテル、イソフタル酸ジグリシジルエーテル、テレ
フタル酸ジグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジ
ルエーテルなどを挙げることができるが、これに限定さ
れるものではない。
【0038】アミン系化合物としては、例えば、メラミ
ン、尿素、ベンゾグアナミン等のアミン化合物および、
上記アミノ化合物にホルムアルデヒドや炭素数が1〜6
のアルコールを付加縮合させたアミノ樹脂、ヘキサメチ
レンジアミン、トリエタノールアミン等を挙げることが
できるが、これらに限定されるわけではない。
ン、尿素、ベンゾグアナミン等のアミン化合物および、
上記アミノ化合物にホルムアルデヒドや炭素数が1〜6
のアルコールを付加縮合させたアミノ樹脂、ヘキサメチ
レンジアミン、トリエタノールアミン等を挙げることが
できるが、これらに限定されるわけではない。
【0039】イソシアネート系化合物、エポキシ系化合
物、アミン系化合物から選択される架橋剤の添加量は、
該水溶性および/または水分散性ポリエステルウレタン
系樹脂と水溶性有機溶剤の混合塗剤100重量部に対し
1〜15重量部が被覆層を硬く平滑になり、金属蒸着膜
の接着性が向上するので好ましく、さらに好ましくは3
〜10重量部である。架橋剤の添加量が少なすぎると、
接着性の改善効果が不十分な場合があり、また多すぎる
場合には、未反応で残存する架橋剤によると推定される
接着性の低下がある。
物、アミン系化合物から選択される架橋剤の添加量は、
該水溶性および/または水分散性ポリエステルウレタン
系樹脂と水溶性有機溶剤の混合塗剤100重量部に対し
1〜15重量部が被覆層を硬く平滑になり、金属蒸着膜
の接着性が向上するので好ましく、さらに好ましくは3
〜10重量部である。架橋剤の添加量が少なすぎると、
接着性の改善効果が不十分な場合があり、また多すぎる
場合には、未反応で残存する架橋剤によると推定される
接着性の低下がある。
【0040】また、上述の被覆層組成が完全に架橋して
硬化するために、少量の架橋促進剤を添加してもよい。
架橋促進剤としては、水溶性の酸性化合物が架橋促進効
果が大きくて好ましい。例えば、テレフタル酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン
酸、トリメチルアジピン酸、セバシン酸、マロン酸、ジ
メチルマロン酸、コハク酸、グルタール酸、スルホン
酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタール酸、アゼ
ライン酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、1,
3−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,4−ナフタール酸、ジフェニン酸、4,4’−
オキシ安息香酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸など
を用いることができる。
硬化するために、少量の架橋促進剤を添加してもよい。
架橋促進剤としては、水溶性の酸性化合物が架橋促進効
果が大きくて好ましい。例えば、テレフタル酸、イソフ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、アジピン
酸、トリメチルアジピン酸、セバシン酸、マロン酸、ジ
メチルマロン酸、コハク酸、グルタール酸、スルホン
酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタール酸、アゼ
ライン酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、1,
3−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、1,4−ナフタール酸、ジフェニン酸、4,4’−
オキシ安息香酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸など
を用いることができる。
【0041】本発明の被覆層には、不活性粒子を添加し
てもよく、不活性粒子としては、シリカ、アルミナ、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、酸化
亜鉛、酸化チタンなどの無機フィラーおよび有機高分子
粒子、例えば架橋ポリスチレン粒子、架橋アクリル粒
子、架橋シリコン粒子などが挙げられる。また不活性粒
子以外にも該表層および金属蒸着層との接着性を悪化さ
せない範囲内でワックス系の滑剤、およびこれらの混合
物などを添加してもよい。
てもよく、不活性粒子としては、シリカ、アルミナ、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、酸化
亜鉛、酸化チタンなどの無機フィラーおよび有機高分子
粒子、例えば架橋ポリスチレン粒子、架橋アクリル粒
子、架橋シリコン粒子などが挙げられる。また不活性粒
子以外にも該表層および金属蒸着層との接着性を悪化さ
せない範囲内でワックス系の滑剤、およびこれらの混合
物などを添加してもよい。
【0042】本発明のフィルムを構成する金属蒸着用ポ
リプロピレンフィルムには、該表層の少なくとも片面に
厚さが0.05〜2μmの被覆層を設けることが必要で
ある。被覆層が0.05μmより薄いと該表層との接着
性が悪化して細かな膜抜けを生じ、金属蒸着後のガスバ
リア性能が悪化する。2μmより厚いと被覆層の硬化に
時間を要し、上述の架橋反応が不完全でガスバリア性能
が悪化する場合があり、また該被覆層をフィルム製膜工
程中で該表層上に設けた時に、フィルム屑の基層への回
収性が悪化し、被覆層樹脂を核とした内部ボイドが多数
でき、機械特性が低下する。
リプロピレンフィルムには、該表層の少なくとも片面に
厚さが0.05〜2μmの被覆層を設けることが必要で
ある。被覆層が0.05μmより薄いと該表層との接着
性が悪化して細かな膜抜けを生じ、金属蒸着後のガスバ
リア性能が悪化する。2μmより厚いと被覆層の硬化に
時間を要し、上述の架橋反応が不完全でガスバリア性能
が悪化する場合があり、また該被覆層をフィルム製膜工
程中で該表層上に設けた時に、フィルム屑の基層への回
収性が悪化し、被覆層樹脂を核とした内部ボイドが多数
でき、機械特性が低下する。
【0043】また、被覆層と表層との接着強度は、0.
3N/cm以上が好ましい。0.3N/cm未満である
と、加工の工程で被覆層が剥がれやすく使用上の制限が
大きくなる。好ましくは被覆層と表層の接着強度は0.
5N/cm以上であり、より好ましくは1.0N/cm
以上である。
3N/cm以上が好ましい。0.3N/cm未満である
と、加工の工程で被覆層が剥がれやすく使用上の制限が
大きくなる。好ましくは被覆層と表層の接着強度は0.
5N/cm以上であり、より好ましくは1.0N/cm
以上である。
【0044】本発明の金属蒸着用ポリプロピレンフィル
ムの表面粗さは、取り扱い性、滑り性、ブロッキング防
止性の点から、中心線表面粗さ(Ra)として、0.0
1〜0.2μmが好ましく、より好ましくは0.05〜
0.1μmである。
ムの表面粗さは、取り扱い性、滑り性、ブロッキング防
止性の点から、中心線表面粗さ(Ra)として、0.0
1〜0.2μmが好ましく、より好ましくは0.05〜
0.1μmである。
【0045】また本発明の金属蒸着用ポリプロピレンフ
ィルムの縦方向のヤング率は1.3GPa以上が好まし
く、1.5GPa以上がより好ましい。縦方向のヤング
率が1.3GPa未満では、蒸着加工およびラミネート
加工などの二次加工時にフィルムに皺が入りやすく、ガ
スバリア性能も悪化する場合がある。
ィルムの縦方向のヤング率は1.3GPa以上が好まし
く、1.5GPa以上がより好ましい。縦方向のヤング
率が1.3GPa未満では、蒸着加工およびラミネート
加工などの二次加工時にフィルムに皺が入りやすく、ガ
スバリア性能も悪化する場合がある。
【0046】本発明の金属蒸着用ポリプロピレンフィル
ムの表面光沢は135%以上が、蒸着後の金属光沢の麗
美性のために好ましく、より好ましくは138%以上で
ある。
ムの表面光沢は135%以上が、蒸着後の金属光沢の麗
美性のために好ましく、より好ましくは138%以上で
ある。
【0047】次に、本発明において被覆層を設ける手法
としてリバースロールコーター、グラビアコーター、ロ
ッドコーター、エアードクターコーターあるいはこれら
以外の塗布装置を用いてポリプロピレンフィルム製造工
程外で表層に被覆層塗剤を塗布する方法、好ましくは、
フィルム製造工程内で塗布する方法としては、ポリプロ
ピレン未延伸フィルムの表層に被覆層塗剤を塗布し、逐
次あるいは同時に二軸延伸する方法、一軸延伸されたポ
リプロピレンフィルムの表層に塗布し、更に先の一軸延
伸方向と直角の方向に延伸する方法などがある。このう
ち一軸延伸されたポリプロピレンフィルムの表層に塗布
し、更に先の一軸延伸方向と直角の方向に延伸する方法
が被覆層の厚みを均一にし、かつ生産性が向上すること
から特に好ましい。
としてリバースロールコーター、グラビアコーター、ロ
ッドコーター、エアードクターコーターあるいはこれら
以外の塗布装置を用いてポリプロピレンフィルム製造工
程外で表層に被覆層塗剤を塗布する方法、好ましくは、
フィルム製造工程内で塗布する方法としては、ポリプロ
ピレン未延伸フィルムの表層に被覆層塗剤を塗布し、逐
次あるいは同時に二軸延伸する方法、一軸延伸されたポ
リプロピレンフィルムの表層に塗布し、更に先の一軸延
伸方向と直角の方向に延伸する方法などがある。このう
ち一軸延伸されたポリプロピレンフィルムの表層に塗布
し、更に先の一軸延伸方向と直角の方向に延伸する方法
が被覆層の厚みを均一にし、かつ生産性が向上すること
から特に好ましい。
【0048】本発明の金属蒸着用ポリプロピレンフィル
ムは、基層の少なくとも片面に上述の表層が積層され、
該表層の少なくとも片面に被覆層が積層されるが、基層
の片面に表層が積層されないもう一方の面に必要に応
じ、第3の層が積層されても良い。第3の層の樹脂とし
ては、ヒートシール性を付与するには、例えばポリプロ
ピレン系共重合体樹脂が積層される。また、滑り性を付
与するには、ポリプロピレン系共重合体樹脂に前記と同
じ有機架橋粒子あるいは無機粒子が添加されたものや、
エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン−プ
ロピレンブロック共重合体と高密度ポリエチレンの混合
物などが積層されることが好ましい。これら反対面の第
3の層表面は必要に応じ、コロナ放電処理などで活性化
することが行われる。
ムは、基層の少なくとも片面に上述の表層が積層され、
該表層の少なくとも片面に被覆層が積層されるが、基層
の片面に表層が積層されないもう一方の面に必要に応
じ、第3の層が積層されても良い。第3の層の樹脂とし
ては、ヒートシール性を付与するには、例えばポリプロ
ピレン系共重合体樹脂が積層される。また、滑り性を付
与するには、ポリプロピレン系共重合体樹脂に前記と同
じ有機架橋粒子あるいは無機粒子が添加されたものや、
エチレン−プロピレンブロック共重合体、エチレン−プ
ロピレンブロック共重合体と高密度ポリエチレンの混合
物などが積層されることが好ましい。これら反対面の第
3の層表面は必要に応じ、コロナ放電処理などで活性化
することが行われる。
【0049】次に、本発明の金属化用ポリプロピレンフ
ィルムの製造方法の一例について説明するが、本発明は
下記製造方法により限定されるものではない。
ィルムの製造方法の一例について説明するが、本発明は
下記製造方法により限定されるものではない。
【0050】本発明の基層のアイソタクチックポリプロ
ピレン樹脂および表層のポリプロピレン系樹脂および/
または第3の層の樹脂を準備し、これらを別々の押出機
に供給して200〜290℃の温度で融解させ、濾過フ
ィルターを経た後、短管あるいは口金内で合流せしめ、
目的とするそれぞれの積層厚みでスリット状口金から押
し出し、金属ドラムに巻き付けてシート状に冷却固化せ
しめ未延伸積層フィルムとする。この場合冷却用ドラム
の温度は30〜90℃としフィルムを結晶化させること
が好ましい。この未延伸積層フィルムの表層に前述の被
覆層塗剤をコート(必要により表層表面にコロナ放電処
理を行い)し、150〜165℃で同時に二軸延伸する
か、または逐次二軸延伸法の場合、未延伸フィルムを1
20〜145℃の温度に加熱し、長手方向に4〜7倍に
延伸した後冷却し、一軸延伸された前述の積層フィルム
の表層に被覆層塗剤をコート(必要により表層表面をコ
ロナ放電処理を行い)し、次いでテンター式延伸機に導
入し150〜170℃で幅方向に7〜11倍に延伸した
後、155〜170℃で弛緩熱処理し冷却する。さら
に、必要に応じ被覆層を設けた基層の反対面に積層した
第3層に、空気あるいは窒素あるいは炭酸ガスと窒素の
混合雰囲気中で、コロナ放電処理した後、巻き取り、本
発明の金属蒸着用ポリプロピレンフィルムとする。
ピレン樹脂および表層のポリプロピレン系樹脂および/
または第3の層の樹脂を準備し、これらを別々の押出機
に供給して200〜290℃の温度で融解させ、濾過フ
ィルターを経た後、短管あるいは口金内で合流せしめ、
目的とするそれぞれの積層厚みでスリット状口金から押
し出し、金属ドラムに巻き付けてシート状に冷却固化せ
しめ未延伸積層フィルムとする。この場合冷却用ドラム
の温度は30〜90℃としフィルムを結晶化させること
が好ましい。この未延伸積層フィルムの表層に前述の被
覆層塗剤をコート(必要により表層表面にコロナ放電処
理を行い)し、150〜165℃で同時に二軸延伸する
か、または逐次二軸延伸法の場合、未延伸フィルムを1
20〜145℃の温度に加熱し、長手方向に4〜7倍に
延伸した後冷却し、一軸延伸された前述の積層フィルム
の表層に被覆層塗剤をコート(必要により表層表面をコ
ロナ放電処理を行い)し、次いでテンター式延伸機に導
入し150〜170℃で幅方向に7〜11倍に延伸した
後、155〜170℃で弛緩熱処理し冷却する。さら
に、必要に応じ被覆層を設けた基層の反対面に積層した
第3層に、空気あるいは窒素あるいは炭酸ガスと窒素の
混合雰囲気中で、コロナ放電処理した後、巻き取り、本
発明の金属蒸着用ポリプロピレンフィルムとする。
【0051】本発明において得られた金属蒸着用ポリプ
ロピレンフィルムを40〜60℃でエージングを行うこ
とが、被覆層の反応が促進することにより、表層との接
着強度が向上し、また金属蒸着層との接着強度も向上し
て、ガスバリア性能が向上するため好ましい。エージン
グを行う時間は、12時間以上が表層および金属蒸着層
との接着強度が向上し、また耐薬品性向上の効果の点か
ら好ましく、さらに好ましくは24時間以上である。
ロピレンフィルムを40〜60℃でエージングを行うこ
とが、被覆層の反応が促進することにより、表層との接
着強度が向上し、また金属蒸着層との接着強度も向上し
て、ガスバリア性能が向上するため好ましい。エージン
グを行う時間は、12時間以上が表層および金属蒸着層
との接着強度が向上し、また耐薬品性向上の効果の点か
ら好ましく、さらに好ましくは24時間以上である。
【0052】次に、金属蒸着は、金属の真空蒸着によっ
て行い、蒸発源から金属を蒸着させ、本発明中の金属蒸
着用ポリプロピレンフィルムの被覆層面上に金属蒸着層
を形成する。
て行い、蒸発源から金属を蒸着させ、本発明中の金属蒸
着用ポリプロピレンフィルムの被覆層面上に金属蒸着層
を形成する。
【0053】この蒸発源としては抵抗加熱方式のボート
形式や、輻射あるいは高周波加熱によるルツボ形式や、
電子ビーム加熱による方式などがあるが、特に限定され
ない。
形式や、輻射あるいは高周波加熱によるルツボ形式や、
電子ビーム加熱による方式などがあるが、特に限定され
ない。
【0054】この蒸着に用いる金属としては、金属蒸着
層の耐久性、生産性、コスト面から、アルミニウムの蒸
着層を少なくとも片面に設けることが好ましい。このと
きアルミニウムと同時あるいは逐次に、例えばニッケ
ル、銅、金、銀、クロム、亜鉛、錫、珪素、マグネシウ
ムなどの他の金属成分も蒸着することができる。これら
の金属はその純度が99%以上、望ましくは99.5%
以上の粒状、ロッド状、タブレット状、ワイヤー状ある
いはルツボの形状に加工したものが好ましい。
層の耐久性、生産性、コスト面から、アルミニウムの蒸
着層を少なくとも片面に設けることが好ましい。このと
きアルミニウムと同時あるいは逐次に、例えばニッケ
ル、銅、金、銀、クロム、亜鉛、錫、珪素、マグネシウ
ムなどの他の金属成分も蒸着することができる。これら
の金属はその純度が99%以上、望ましくは99.5%
以上の粒状、ロッド状、タブレット状、ワイヤー状ある
いはルツボの形状に加工したものが好ましい。
【0055】金属の蒸着膜の厚さは10nm以上である
ことが高度なガスバリア性能を発現するために好まし
い。さらに好ましくは20nm以上である。蒸着膜の上
限は特に設けないが、経済性、生産性の点から100n
m未満がより好ましい。
ことが高度なガスバリア性能を発現するために好まし
い。さらに好ましくは20nm以上である。蒸着膜の上
限は特に設けないが、経済性、生産性の点から100n
m未満がより好ましい。
【0056】金属蒸着層の光沢度は、600%以上が好
ましく、700%以上がさらに好ましい。
ましく、700%以上がさらに好ましい。
【0057】また、金属酸化物の蒸着膜を付設して、ガ
スバリア性に優れた透明ガスバリアフィルムとして、透
明包装用フィルムなどに好適に用いられる。ここで、金
属酸化物の蒸着膜とは、酸化アルミニウムが蒸着層の耐
久性、生産性、コスト面から好ましい。これらの蒸着方
法は公知の方法で行うことができ、例えば、酸化アルミ
ニウム膜の場合は、真空度10-4Torr以下の高度の
真空装置内でフィルムを走行させ、アルミニウム金属を
加熱溶融して蒸発させ、蒸発箇所に少量の酸素ガスを供
給し、アルミニウムを酸化させながらフィルム表面に凝
集堆積させ、蒸着膜を付設する。金属酸化膜の蒸着膜の
厚さは10〜50nmの範囲が好ましく、さらに好まし
くは10〜30nmの範囲である。金属酸化物の蒸着膜
は、蒸着した後に酸化が進み金属酸化物蒸着フィルムの
光線透過率が変化し、光線透過率は好ましくは70〜9
0%の範囲である。光線透過率が70%未満では包装袋
とした場合に、内容物が透視しにくいので好ましくな
い。また光線透過率が90%を超える場合は、包装袋と
した場合にガスバリア性能が不足しやすくなるので好ま
しくない。
スバリア性に優れた透明ガスバリアフィルムとして、透
明包装用フィルムなどに好適に用いられる。ここで、金
属酸化物の蒸着膜とは、酸化アルミニウムが蒸着層の耐
久性、生産性、コスト面から好ましい。これらの蒸着方
法は公知の方法で行うことができ、例えば、酸化アルミ
ニウム膜の場合は、真空度10-4Torr以下の高度の
真空装置内でフィルムを走行させ、アルミニウム金属を
加熱溶融して蒸発させ、蒸発箇所に少量の酸素ガスを供
給し、アルミニウムを酸化させながらフィルム表面に凝
集堆積させ、蒸着膜を付設する。金属酸化膜の蒸着膜の
厚さは10〜50nmの範囲が好ましく、さらに好まし
くは10〜30nmの範囲である。金属酸化物の蒸着膜
は、蒸着した後に酸化が進み金属酸化物蒸着フィルムの
光線透過率が変化し、光線透過率は好ましくは70〜9
0%の範囲である。光線透過率が70%未満では包装袋
とした場合に、内容物が透視しにくいので好ましくな
い。また光線透過率が90%を超える場合は、包装袋と
した場合にガスバリア性能が不足しやすくなるので好ま
しくない。
【0058】金属蒸着用ポリプロピレンフィルムの被覆
層と金属蒸着膜および金属酸化物蒸着膜との接着強度
は、0.3N/cm以上が好ましく、0.5N/cm以
上がさらに好ましい。接着強度が0.3N/cm未満で
は、蒸着したフィルムをロール状に長尺に巻き取り、二
次加工時に巻き出す際に蒸着膜が剥ぎ取られ、ガスバリ
ア性能が悪化する場合がある。
層と金属蒸着膜および金属酸化物蒸着膜との接着強度
は、0.3N/cm以上が好ましく、0.5N/cm以
上がさらに好ましい。接着強度が0.3N/cm未満で
は、蒸着したフィルムをロール状に長尺に巻き取り、二
次加工時に巻き出す際に蒸着膜が剥ぎ取られ、ガスバリ
ア性能が悪化する場合がある。
【0059】また、本発明の金属蒸着用ポリプロピレン
フィルムに、金属蒸着膜および金属酸化物蒸着を付設し
たフィルムのガスバリア性能は、水蒸気透過率が4g/
m2.d以下で、酸素透過率が200ml/m2 .d.
MPa以下であることが食品包装用途として用いた場合
に好ましい。
フィルムに、金属蒸着膜および金属酸化物蒸着を付設し
たフィルムのガスバリア性能は、水蒸気透過率が4g/
m2.d以下で、酸素透過率が200ml/m2 .d.
MPa以下であることが食品包装用途として用いた場合
に好ましい。
【0060】[物性の測定法]本発明の特性値は以下の
方法で測定した。 (1)メソペンタッド分率(mmmm) 試料をo−ジクロロベンゼン/ベンゼン−D6に溶解
し、JEOL製JNM−GX270装置を用い、共鳴周
波数67.93MHzで13C−NMRを測定した。得ら
れたスペクトルの帰属およびペンタッド分率の計算につ
いては、T.Hayashiらが行った方法[Poly
mer,29,138〜143(1988)]に基づ
き、メチル基由来のスペクトルについてmmmmmmピ
ークを21.855ppmとして、各ピークの帰属を行
い、ピーク面積を求めてメチル基由来全ピーク面積に対
する比率を百分率で表示した。詳細な測定条件は以下の
とおりである。 測定溶媒:o−ジクロロベンゼン(90wt%)/ベンゼ
ン−D6(10wt%) 試料濃度:15〜20wt% 測定温度:120〜130℃ 共鳴周波数:67.93MHz パルス幅:10μsec(45゜パルス) パルス繰り返し時間:7.091sec データポイント:32K 積算回数:8168 測定モード:ノイズデカップリング
方法で測定した。 (1)メソペンタッド分率(mmmm) 試料をo−ジクロロベンゼン/ベンゼン−D6に溶解
し、JEOL製JNM−GX270装置を用い、共鳴周
波数67.93MHzで13C−NMRを測定した。得ら
れたスペクトルの帰属およびペンタッド分率の計算につ
いては、T.Hayashiらが行った方法[Poly
mer,29,138〜143(1988)]に基づ
き、メチル基由来のスペクトルについてmmmmmmピ
ークを21.855ppmとして、各ピークの帰属を行
い、ピーク面積を求めてメチル基由来全ピーク面積に対
する比率を百分率で表示した。詳細な測定条件は以下の
とおりである。 測定溶媒:o−ジクロロベンゼン(90wt%)/ベンゼ
ン−D6(10wt%) 試料濃度:15〜20wt% 測定温度:120〜130℃ 共鳴周波数:67.93MHz パルス幅:10μsec(45゜パルス) パルス繰り返し時間:7.091sec データポイント:32K 積算回数:8168 測定モード:ノイズデカップリング
【0061】(2)アイソタクチック度(II) 試料を130℃で2時間真空乾燥する。その後室温に戻
し、これから重量W(mg)の試料をとり、ソックスレ
ー抽出器に入れ沸騰n−ヘキサンで12時間抽出する。
次にこの試料を取り出しアセトンで十分洗浄した後、1
30℃で6時間真空乾燥しその後室温で重量W’(m
g)を測定し次式で求める。 II=(W’/W)×100(%)
し、これから重量W(mg)の試料をとり、ソックスレ
ー抽出器に入れ沸騰n−ヘキサンで12時間抽出する。
次にこの試料を取り出しアセトンで十分洗浄した後、1
30℃で6時間真空乾燥しその後室温で重量W’(m
g)を測定し次式で求める。 II=(W’/W)×100(%)
【0062】(3)メルトフローインデックス(MF
I) JIS K−6758のポリプロピレン試験方法(23
0℃、2.16kgf)で測定した値を示した。
I) JIS K−6758のポリプロピレン試験方法(23
0℃、2.16kgf)で測定した値を示した。
【0063】(4)結晶融解吸熱のピーク温度(℃)と
結晶融解熱量(J/g) Seiko Instruments社製熱分析装置R
DC220型に、5mgの表層樹脂をアルミニウムパン
に封入して装填し、20℃/分の速度で昇温し、結晶融
解熱量のピーク温度を求めた。また、吸熱ピークの面積
により、同社製熱分析システムSSC5200の内蔵プ
ログラムを用い結晶融解熱量を算出した。2種以上の樹
脂の混合物で吸熱ピークが複数の場合は、それぞれの結
晶融解熱量の和を結晶融解熱量とした。この時の主ピー
クとは、単一の吸熱ピークのみ観察される場合はその単
一ピークそのものを、複数の吸熱ピークが観察される場
合はピーク面積が最大のものを指す。また、155℃未
満の結晶融解のピーク温度および結晶融解熱量について
も同様に算出され、それぞれ各ピークにつきピーク温度
と融解熱量を前記内蔵プログラムにより算出し、その融
解熱量を合計する。
結晶融解熱量(J/g) Seiko Instruments社製熱分析装置R
DC220型に、5mgの表層樹脂をアルミニウムパン
に封入して装填し、20℃/分の速度で昇温し、結晶融
解熱量のピーク温度を求めた。また、吸熱ピークの面積
により、同社製熱分析システムSSC5200の内蔵プ
ログラムを用い結晶融解熱量を算出した。2種以上の樹
脂の混合物で吸熱ピークが複数の場合は、それぞれの結
晶融解熱量の和を結晶融解熱量とした。この時の主ピー
クとは、単一の吸熱ピークのみ観察される場合はその単
一ピークそのものを、複数の吸熱ピークが観察される場
合はピーク面積が最大のものを指す。また、155℃未
満の結晶融解のピーク温度および結晶融解熱量について
も同様に算出され、それぞれ各ピークにつきピーク温度
と融解熱量を前記内蔵プログラムにより算出し、その融
解熱量を合計する。
【0064】(5)表層厚み、被覆層厚み、金属蒸着膜
および金属酸化物蒸着層の厚み 透過型電子顕微鏡(TEM)を用いてフィルム断面構成
観察を行い、表層厚み、被覆層厚み、金属蒸着層および
金属酸化物蒸着層の厚みを測定した。
および金属酸化物蒸着層の厚み 透過型電子顕微鏡(TEM)を用いてフィルム断面構成
観察を行い、表層厚み、被覆層厚み、金属蒸着層および
金属酸化物蒸着層の厚みを測定した。
【0065】(6)中心線平均粗さ(Ra) JIS B−0601−1976に記載されているよう
に、フィルム表面を触針法で測定した中心線平均粗さR
aで表す。
に、フィルム表面を触針法で測定した中心線平均粗さR
aで表す。
【0066】(7)フィルムのヤング率 ロール状に巻かれたフィルムを10mm幅の短冊状に切
断して、測定長を50mmとしてテンシロン(東洋測器
製)に装着し、引張速度20mm/min、チャート速
度500m/minで立ち上がり曲線をチャート紙に記
録させる。チャート紙の基点から立ち上がり曲線に接線
を引いた後、基点より25mmの点で垂線を引き、接線
と垂線の交点を強力として読み取る。そして、ヤング率
(GPa)を次式により算出する。 ヤング率(GPa)=[強力(kg)×試長(mm)×
チャート速度(mm/min)]÷[引張速度(mm/
min)×25mm×フィルム厚み(mm)×フィルム
幅(mm)]×9.807×10-3
断して、測定長を50mmとしてテンシロン(東洋測器
製)に装着し、引張速度20mm/min、チャート速
度500m/minで立ち上がり曲線をチャート紙に記
録させる。チャート紙の基点から立ち上がり曲線に接線
を引いた後、基点より25mmの点で垂線を引き、接線
と垂線の交点を強力として読み取る。そして、ヤング率
(GPa)を次式により算出する。 ヤング率(GPa)=[強力(kg)×試長(mm)×
チャート速度(mm/min)]÷[引張速度(mm/
min)×25mm×フィルム厚み(mm)×フィルム
幅(mm)]×9.807×10-3
【0067】(8)フィルムの表面光沢(%) JIS Z8741法に基づき、スガ試験機製ディジタ
ル変角光沢度計UGV−5Dを用い、60°鏡面光沢度
として求めた。
ル変角光沢度計UGV−5Dを用い、60°鏡面光沢度
として求めた。
【0068】(9)金属蒸着フィルムの表面光沢(%) 金属蒸着用ポリプロピレンフィルムを連続式真空蒸着装
置に装填し、電子ビーム加熱方式の蒸発源からアルミニ
ウムを蒸発させ、フィルムを連続的に走行させながら、
Macbeth社製光学濃度計(TR927)を用いて
測定した光学濃度(−log(光線透過率))が1.9
〜2.1の範囲でアルミニウムを蒸着した。この金属蒸
着ポリプロピレンフィルムの金属蒸着面を上記JIS
Z8741に基づき測定し、表面光沢を求めた。
置に装填し、電子ビーム加熱方式の蒸発源からアルミニ
ウムを蒸発させ、フィルムを連続的に走行させながら、
Macbeth社製光学濃度計(TR927)を用いて
測定した光学濃度(−log(光線透過率))が1.9
〜2.1の範囲でアルミニウムを蒸着した。この金属蒸
着ポリプロピレンフィルムの金属蒸着面を上記JIS
Z8741に基づき測定し、表面光沢を求めた。
【0069】(10)接着強度(N/cm) 金属蒸着用ポリプロピレンフィルムの被覆層と表層との
接着強度は、被覆層面に、20μm厚の二軸配向ポリプ
ロピレンフィルム(東レ(株)製S645)をポリウレ
タン系接着剤を用いて貼り合わせ、40℃で48時間放
置後、15mm幅で東洋ボールドウィン製テンシロンを
用い、剥離速度10cm/分で90°剥離により測定し
た。また、金属蒸着膜および金属酸化物蒸着膜と金属蒸
着用ポリプロピレンフィルムとの接着強度は、金属蒸着
膜および金属酸化物蒸着膜面に、上記と同じく20μm
厚の二軸配向ポリプロピレンフィルム(東レ(株)製S
645)をポリウレタン系接着剤を用いて貼り合わせて
上記と同じ方法で測定した。
接着強度は、被覆層面に、20μm厚の二軸配向ポリプ
ロピレンフィルム(東レ(株)製S645)をポリウレ
タン系接着剤を用いて貼り合わせ、40℃で48時間放
置後、15mm幅で東洋ボールドウィン製テンシロンを
用い、剥離速度10cm/分で90°剥離により測定し
た。また、金属蒸着膜および金属酸化物蒸着膜と金属蒸
着用ポリプロピレンフィルムとの接着強度は、金属蒸着
膜および金属酸化物蒸着膜面に、上記と同じく20μm
厚の二軸配向ポリプロピレンフィルム(東レ(株)製S
645)をポリウレタン系接着剤を用いて貼り合わせて
上記と同じ方法で測定した。
【0070】(11)酸素透過率(ml/m2 .d.M
Pa) 金属蒸着を行った面に、ポリプロピレン製の粘着フィル
ム(3M社製、Scotchmark、40μm厚み)
を貼り合わせ、Modarn Controls社製の
酸素透過率測定装置Oxtran2/20を用い、温度
73゜F(22.8℃)、湿度0%の条件で測定した。
Pa) 金属蒸着を行った面に、ポリプロピレン製の粘着フィル
ム(3M社製、Scotchmark、40μm厚み)
を貼り合わせ、Modarn Controls社製の
酸素透過率測定装置Oxtran2/20を用い、温度
73゜F(22.8℃)、湿度0%の条件で測定した。
【0071】(12)水蒸気透過率(g/m2 .d) 金属蒸着を行った面に、ポリプロピレン製の粘着フィル
ム(3M社製、Scotchmark、40μm厚み)
を貼り合わせ、Modarn Controls社製の
酸素透過率測定装置Oxtran2/20を用い、温度
100゜F(37.8℃)、湿度100%RHの条件で
測定した。
ム(3M社製、Scotchmark、40μm厚み)
を貼り合わせ、Modarn Controls社製の
酸素透過率測定装置Oxtran2/20を用い、温度
100゜F(37.8℃)、湿度100%RHの条件で
測定した。
【0072】(13)ピックオフ 金属蒸着ポリプロピレンフィルムの10cm×10cm
の面積中の金属蒸着薄膜の微細な抜けを目視で観察し
た。
の面積中の金属蒸着薄膜の微細な抜けを目視で観察し
た。
【0073】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき説明する。 実施例1 被覆層用の塗剤を次の方法により得た。最初に、ポリエ
ステルウレタン系水分散性樹脂として“ハイドラン”A
P−40F(大日本インキ化学工業(株)製、固形分濃
度20%)100重量部と水溶性の有機溶剤としてN−
メチルピロリドンを5重量部混合した塗剤に、架橋剤と
してメラミン化合物“ベッカミン”APM(大日本イン
キ化学工業(株)製)を10重量部加え、さらに架橋促
進剤として水溶性の酸性化合物の“キャタリスト”PT
S(大日本インキ化学工業(株)製)を2重量部加えた
混合塗剤を蒸留水で固形分10%に希釈した。
ステルウレタン系水分散性樹脂として“ハイドラン”A
P−40F(大日本インキ化学工業(株)製、固形分濃
度20%)100重量部と水溶性の有機溶剤としてN−
メチルピロリドンを5重量部混合した塗剤に、架橋剤と
してメラミン化合物“ベッカミン”APM(大日本イン
キ化学工業(株)製)を10重量部加え、さらに架橋促
進剤として水溶性の酸性化合物の“キャタリスト”PT
S(大日本インキ化学工業(株)製)を2重量部加えた
混合塗剤を蒸留水で固形分10%に希釈した。
【0074】次に、本発明の基層の樹脂として、メソペ
ンタッド分率が98%のアイソタクチックポリプロピレ
ン(アイソタクチックインデックス:98.5、MF
I:2.3g/10分、)のものを準備し、表層樹脂と
して、メソペンタッド分率が74%のアイソタクチック
ポリプロピレン(アイソタクチックインデックス:85
%、MFI:2.8g/10分、結晶融解に伴う吸熱ピ
ーク温度:162℃、結晶融解熱量:52J/g)に、
有機架橋粒子滑剤として平均粒径2μmの架橋ポリメチ
ルメタクリレート粒子(架橋PMMA粒子)を0.05
重量部添加した樹脂組成、また表層を積層しない基層の
反対面にヒートシール層樹脂として、エチレン・プロピ
レン・ブテン共重合体(エチレン共重合量:2.5重量
%、ブテン共重合量:12重量%)に有機架橋粒子滑剤
として平均粒径4μmの架橋シリコーン粒子(架橋S
i)0.15重量%を添加したものとを、それぞれ別々
の押出機に供給し、270℃で溶融押出し、濾過フィル
ターを経た後、3層積層口金内で表層/基層/ヒートシ
ール層となるように合流せしめ、スリット状口金から押
し出し、60℃に加熱した金属ドラムに巻き付けてシー
ト状に成形した。このシートを132℃の温度に加熱
し、長手方向に5倍に延伸して冷却後、表層面に大気中
で12W.min/m2 の処理強度でコロナ放電処理を
施し、前途の被覆層用混合塗剤を表層面に塗布した後、
引き続きテンター式延伸機に導き、170℃で予熱し、
引き続き160℃で幅方向に9倍延伸後、165℃の温
度で幅方向に10%の弛緩を与えつつ熱処理して冷却し
た。フィルムの厚み構成は、被覆層/表層/基層/ヒー
トシール層:0.1μm/1μm/15μm/2μmと
した金属蒸着用ポリプロピレンフィルムを得た。このと
きの被覆層の塗剤組成を表1に、フィルム組成を表2に
示し、そのフィルムの特性評価結果を表3に示す。本発
明のフィルムの被覆層と表層との接着強度は、2.0N
/cmであり、また被覆層の中心線平均粗さRaは0.
03μmで、光沢度は140%であった。
ンタッド分率が98%のアイソタクチックポリプロピレ
ン(アイソタクチックインデックス:98.5、MF
I:2.3g/10分、)のものを準備し、表層樹脂と
して、メソペンタッド分率が74%のアイソタクチック
ポリプロピレン(アイソタクチックインデックス:85
%、MFI:2.8g/10分、結晶融解に伴う吸熱ピ
ーク温度:162℃、結晶融解熱量:52J/g)に、
有機架橋粒子滑剤として平均粒径2μmの架橋ポリメチ
ルメタクリレート粒子(架橋PMMA粒子)を0.05
重量部添加した樹脂組成、また表層を積層しない基層の
反対面にヒートシール層樹脂として、エチレン・プロピ
レン・ブテン共重合体(エチレン共重合量:2.5重量
%、ブテン共重合量:12重量%)に有機架橋粒子滑剤
として平均粒径4μmの架橋シリコーン粒子(架橋S
i)0.15重量%を添加したものとを、それぞれ別々
の押出機に供給し、270℃で溶融押出し、濾過フィル
ターを経た後、3層積層口金内で表層/基層/ヒートシ
ール層となるように合流せしめ、スリット状口金から押
し出し、60℃に加熱した金属ドラムに巻き付けてシー
ト状に成形した。このシートを132℃の温度に加熱
し、長手方向に5倍に延伸して冷却後、表層面に大気中
で12W.min/m2 の処理強度でコロナ放電処理を
施し、前途の被覆層用混合塗剤を表層面に塗布した後、
引き続きテンター式延伸機に導き、170℃で予熱し、
引き続き160℃で幅方向に9倍延伸後、165℃の温
度で幅方向に10%の弛緩を与えつつ熱処理して冷却し
た。フィルムの厚み構成は、被覆層/表層/基層/ヒー
トシール層:0.1μm/1μm/15μm/2μmと
した金属蒸着用ポリプロピレンフィルムを得た。このと
きの被覆層の塗剤組成を表1に、フィルム組成を表2に
示し、そのフィルムの特性評価結果を表3に示す。本発
明のフィルムの被覆層と表層との接着強度は、2.0N
/cmであり、また被覆層の中心線平均粗さRaは0.
03μmで、光沢度は140%であった。
【0075】次に、上記金属蒸着用ポリプロピレンフィ
ルムに、光線透過率が90%となるよう、真空蒸着装置
内で、アルミニウム金属を加熱溶融して蒸発させ、蒸発
箇所に少量の酸素ガスを供給し、アルミニウムを不完全
酸化させながらフィルム表面に凝集堆積させ、蒸着膜を
付設し、金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィルムを得
た。評価結果を表3に示す。金属酸化物蒸着ポリプロピ
レンフィルムにはピックオフがなく、そのガスバリア性
能は、酸素透過率は80ml/m2 .d.MPa、水蒸
気透過率1.2g/m2 .dであった。また被覆層と金
属酸化物蒸着層との接着強度は1.7N/cmであっ
た。
ルムに、光線透過率が90%となるよう、真空蒸着装置
内で、アルミニウム金属を加熱溶融して蒸発させ、蒸発
箇所に少量の酸素ガスを供給し、アルミニウムを不完全
酸化させながらフィルム表面に凝集堆積させ、蒸着膜を
付設し、金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィルムを得
た。評価結果を表3に示す。金属酸化物蒸着ポリプロピ
レンフィルムにはピックオフがなく、そのガスバリア性
能は、酸素透過率は80ml/m2 .d.MPa、水蒸
気透過率1.2g/m2 .dであった。また被覆層と金
属酸化物蒸着層との接着強度は1.7N/cmであっ
た。
【0076】実施例2、3 表層樹脂を、表2に示すようなメソペンタッド分率、融
解温度、融解熱量を有するものとした以外は実施例1と
同じ条件で製膜して、金属蒸着用ポリプロピレンフィル
ムおよび金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィルムを得、
評価した。その時の被覆層組成を表1に、フィルムの特
性評価結果を表3に示す。
解温度、融解熱量を有するものとした以外は実施例1と
同じ条件で製膜して、金属蒸着用ポリプロピレンフィル
ムおよび金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィルムを得、
評価した。その時の被覆層組成を表1に、フィルムの特
性評価結果を表3に示す。
【0077】実施例4 実施例1に用いた表層のアイソタクチックポリプロピレ
ン90重量%と、実質的に極性基を含まない石油樹脂と
して、水添ジシクロペンタジエン樹脂(トーネックス社
製“エスコレッツ”5320HC)を10重量%混合
し、さらに無機粒子として平均粒径2μmの架橋PMM
A粒子を0.10重量部添加したものを表層樹脂組成と
した以外は、実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリプ
ロピレンフィルムと金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィ
ルムを得た。このときの被覆層の塗剤組成を表1に、フ
ィルム組成を表2に、フィルムの特性評価結果を表3に
示す。
ン90重量%と、実質的に極性基を含まない石油樹脂と
して、水添ジシクロペンタジエン樹脂(トーネックス社
製“エスコレッツ”5320HC)を10重量%混合
し、さらに無機粒子として平均粒径2μmの架橋PMM
A粒子を0.10重量部添加したものを表層樹脂組成と
した以外は、実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリプ
ロピレンフィルムと金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィ
ルムを得た。このときの被覆層の塗剤組成を表1に、フ
ィルム組成を表2に、フィルムの特性評価結果を表3に
示す。
【0078】実施例5 実施例1に用いた表層のアイソタクチックポリプロピレ
ン70重量%と、シンジオタクッチクポリプロピレン3
0重量%を混合したものを表層樹脂組成とした以外は、
実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリプロピレンフィ
ルムと金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィルムを得た。
このときの被覆層の塗剤組成を表1に、フィルム組成を
表2に、フィルムの特性評価結果を表3に示す。該表層
の融解ピーク面積の割合は、130℃と162℃とな
り、その時の主ピーク温度は162℃で、融解熱量の割
合は130℃/162℃=3/7であった。
ン70重量%と、シンジオタクッチクポリプロピレン3
0重量%を混合したものを表層樹脂組成とした以外は、
実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリプロピレンフィ
ルムと金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィルムを得た。
このときの被覆層の塗剤組成を表1に、フィルム組成を
表2に、フィルムの特性評価結果を表3に示す。該表層
の融解ピーク面積の割合は、130℃と162℃とな
り、その時の主ピーク温度は162℃で、融解熱量の割
合は130℃/162℃=3/7であった。
【0079】実施例6 基層樹脂をメソペンタッド分率が90%のアイソタクチ
ックポリプロピレン(アイソタクチックインデックス:
96.5、MFI:2.3g/10分、)に変えた以外
は実施例1と同じ条件で製膜して金属蒸着用ポリプロピ
レンフィルムおよび金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィ
ルムを得、評価した。その時の被覆層組成を表1に、フ
ィルム組成を表2に、フィルムの特性評価結果を表3に
示す。
ックポリプロピレン(アイソタクチックインデックス:
96.5、MFI:2.3g/10分、)に変えた以外
は実施例1と同じ条件で製膜して金属蒸着用ポリプロピ
レンフィルムおよび金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィ
ルムを得、評価した。その時の被覆層組成を表1に、フ
ィルム組成を表2に、フィルムの特性評価結果を表3に
示す。
【0080】実施例7、8 積層構成を、被覆層/表層/基層/ヒートシール層:
0.1μm/0.5μm/17μm/2μm(実施例
7)、0.1μm/3μm/15μm/2μm(実施例
8)とした以外は実施例1と同じ条件で製膜して、金属
蒸着用ポリプロピレンフィルムおよび金属酸化物蒸着ポ
リプロピレンフィルムを得、評価した。その時の被覆層
組成を表1に、フィルム組成を表2に、特性評価結果を
表3に示す。
0.1μm/0.5μm/17μm/2μm(実施例
7)、0.1μm/3μm/15μm/2μm(実施例
8)とした以外は実施例1と同じ条件で製膜して、金属
蒸着用ポリプロピレンフィルムおよび金属酸化物蒸着ポ
リプロピレンフィルムを得、評価した。その時の被覆層
組成を表1に、フィルム組成を表2に、特性評価結果を
表3に示す。
【0081】実施例9 被覆層組成を、“ハイドラン”(ポリエステルウレタン
系水分散性樹脂)AP−70(大日本インキ化学工業
(株)製、固形分濃度35%)100重量部当たりに、
水溶性有機溶剤としてエチルセロソルブアセテートを1
0重量部と、架橋剤としてイソシアネート化合物ヘキサ
メチレンジイソシアネートを5重量部、架橋促進剤とし
て“キャタリスト”PTS(大日本インキ化学工業
(株)製)を1.5重量部、滑り性付与剤として平均粒
径0.05μmの水分散シリカ粒子を0.1重量部加え
た混合塗剤を蒸留水で固形分10%に希釈してフィルム
の表層面に塗布した以外は実施例1と同じ条件で製膜し
て、金属蒸着用ポリプロピレンフィルムおよび金属酸化
物蒸着ポリプロピレンフィルムを得、評価した。この時
の塗剤組成を表1に、フィルム組成を表2に、特性評価
結果を表3に示す。
系水分散性樹脂)AP−70(大日本インキ化学工業
(株)製、固形分濃度35%)100重量部当たりに、
水溶性有機溶剤としてエチルセロソルブアセテートを1
0重量部と、架橋剤としてイソシアネート化合物ヘキサ
メチレンジイソシアネートを5重量部、架橋促進剤とし
て“キャタリスト”PTS(大日本インキ化学工業
(株)製)を1.5重量部、滑り性付与剤として平均粒
径0.05μmの水分散シリカ粒子を0.1重量部加え
た混合塗剤を蒸留水で固形分10%に希釈してフィルム
の表層面に塗布した以外は実施例1と同じ条件で製膜し
て、金属蒸着用ポリプロピレンフィルムおよび金属酸化
物蒸着ポリプロピレンフィルムを得、評価した。この時
の塗剤組成を表1に、フィルム組成を表2に、特性評価
結果を表3に示す。
【0082】実施例10 実施例1の被覆層用混合塗剤の水溶性有機溶剤N−メチ
ルピロリドンの代わりに、ジメチルホルムアミドを混合
し、架橋剤としてイソフタル酸ジグリシジルエーテルを
5重量部と、平均粒子径0.1μmの水分散シリカ粒子
を0.05重量部混合して、表層面に塗布して被覆層を
設けた以外は、実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリ
プロピレンフィルムおよび金属酸化物蒸着ポリプロピレ
ンフィルムを得た。このときの被覆層の塗剤組成を表1
に、フィルム組成を表2に、フィルムの特性評価結果を
表3に示す。
ルピロリドンの代わりに、ジメチルホルムアミドを混合
し、架橋剤としてイソフタル酸ジグリシジルエーテルを
5重量部と、平均粒子径0.1μmの水分散シリカ粒子
を0.05重量部混合して、表層面に塗布して被覆層を
設けた以外は、実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリ
プロピレンフィルムおよび金属酸化物蒸着ポリプロピレ
ンフィルムを得た。このときの被覆層の塗剤組成を表1
に、フィルム組成を表2に、フィルムの特性評価結果を
表3に示す。
【0083】実施例11、12 被覆層厚みを表2に示したように、0.05μm(実施
例11)と2μm(実施例12)とした以外は実施例1
と同じ条件で製膜して、金属蒸着用ポリプロピレンフィ
ルムおよび金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィルムを
得、評価した。その時の被覆層の塗剤組成を表1に、フ
ィルム組成を表2に、フィルムの特性評価結果を表3に
示す。
例11)と2μm(実施例12)とした以外は実施例1
と同じ条件で製膜して、金属蒸着用ポリプロピレンフィ
ルムおよび金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィルムを
得、評価した。その時の被覆層の塗剤組成を表1に、フ
ィルム組成を表2に、フィルムの特性評価結果を表3に
示す。
【0084】実施例13 実施例1の金属蒸着用ポリプロピレンフィルムの被覆層
に、アルミニウム金属を蒸着した以外は実施例1と同様
の方法で金属蒸着ポリプロピレンフィルムを得た。この
ときのフィルム組成を表2に示し、フィルムの特性評価
結果を表3に示す。金属蒸着ポリプロピレンフィルムの
ガスバリア性能は、酸素透過率は49(ml/m2 .
d.MPa)、水蒸気透過率0.6(g/m2 .d)で
あった。また蒸着層表面の光沢度は780%であり、被
覆層と金属蒸着層との接着強度は1.3N/cmであっ
た。
に、アルミニウム金属を蒸着した以外は実施例1と同様
の方法で金属蒸着ポリプロピレンフィルムを得た。この
ときのフィルム組成を表2に示し、フィルムの特性評価
結果を表3に示す。金属蒸着ポリプロピレンフィルムの
ガスバリア性能は、酸素透過率は49(ml/m2 .
d.MPa)、水蒸気透過率0.6(g/m2 .d)で
あった。また蒸着層表面の光沢度は780%であり、被
覆層と金属蒸着層との接着強度は1.3N/cmであっ
た。
【0085】表3に示すように、本発明の金属蒸着用ポ
リプロピレンフィルムおよび金属蒸着ポリプロピレンフ
ィルムは、ヤング率が高いことと表層樹脂の耐熱性に優
れることから蒸着加工性に優れ、表層と被覆層および被
覆層と金属蒸着層との接着強度に優れ、酸素や水蒸気な
どのガスバリア性能に優れるという特長を有する。
リプロピレンフィルムおよび金属蒸着ポリプロピレンフ
ィルムは、ヤング率が高いことと表層樹脂の耐熱性に優
れることから蒸着加工性に優れ、表層と被覆層および被
覆層と金属蒸着層との接着強度に優れ、酸素や水蒸気な
どのガスバリア性能に優れるという特長を有する。
【0086】実施例2と3で明らかなように、表層樹脂
の結晶融解温度および融解熱量が低くなると、接着強度
が向上しガスバリア性能が高くなり、また結晶融解温度
および融解熱量が高くなると、接着強度が低下しガスバ
リア性能が低くなる傾向にあるが、本発明の請求の範囲
内では、金属酸化物蒸着層のピックオフがなく実用上優
れたガスバリア性能を有している。実施例4で明らかな
ように、表層樹脂に石油樹脂を添加した場合、接着力が
さらに向上し、より好ましい。
の結晶融解温度および融解熱量が低くなると、接着強度
が向上しガスバリア性能が高くなり、また結晶融解温度
および融解熱量が高くなると、接着強度が低下しガスバ
リア性能が低くなる傾向にあるが、本発明の請求の範囲
内では、金属酸化物蒸着層のピックオフがなく実用上優
れたガスバリア性能を有している。実施例4で明らかな
ように、表層樹脂に石油樹脂を添加した場合、接着力が
さらに向上し、より好ましい。
【0087】実施例5では、表層樹脂組成をアイソタク
チックポリプロピレンとシンジオタクチックポリプロピ
レンを混合して、結晶融解温度のピークが100〜16
3℃の範囲に2点あり、その主ピーク温度は162℃で
あり、融解熱量の和が43J/gと、表層の耐熱性を維
持して融解熱量を低下させることにより表層と被覆層と
の接着強度が高くなり、また、金属酸化物蒸着層のピッ
クオフがなく、その結果ガスバリア性能も向上すること
がわかる。
チックポリプロピレンとシンジオタクチックポリプロピ
レンを混合して、結晶融解温度のピークが100〜16
3℃の範囲に2点あり、その主ピーク温度は162℃で
あり、融解熱量の和が43J/gと、表層の耐熱性を維
持して融解熱量を低下させることにより表層と被覆層と
の接着強度が高くなり、また、金属酸化物蒸着層のピッ
クオフがなく、その結果ガスバリア性能も向上すること
がわかる。
【0088】実施例6で明らかなように、基層のアイソ
タクチックポリプロピレンのメソペンタッド分率が低く
なるとヤング率が低くなり、ガスバリア性能が低下する
傾向にあるが、本発明の請求の範囲内では、金属酸化物
蒸着層のピックオフがなく、優れたガスバリア性能を有
している。
タクチックポリプロピレンのメソペンタッド分率が低く
なるとヤング率が低くなり、ガスバリア性能が低下する
傾向にあるが、本発明の請求の範囲内では、金属酸化物
蒸着層のピックオフがなく、優れたガスバリア性能を有
している。
【0089】また、実施例7で明らかなように、表層の
積層厚みが小さい場合、接着強度やガスバリア性能が低
下する傾向があるが、金属酸化物蒸着層のピックオフが
なく、優れたガスバリア性能を有している。実施例8で
明らかなように、表層の積層厚みを大きくしすぎると、
ヤング率がひくくなり、金属蒸着後のガスバリア性能が
低下する傾向があるが、金属酸化物蒸着層のピックオフ
がなく、優れたガスバリア性能を有している。
積層厚みが小さい場合、接着強度やガスバリア性能が低
下する傾向があるが、金属酸化物蒸着層のピックオフが
なく、優れたガスバリア性能を有している。実施例8で
明らかなように、表層の積層厚みを大きくしすぎると、
ヤング率がひくくなり、金属蒸着後のガスバリア性能が
低下する傾向があるが、金属酸化物蒸着層のピックオフ
がなく、優れたガスバリア性能を有している。
【0090】また、実施例9と10で明らかなように、
本発明の範囲内の被覆層組成であれば、表層および金属
蒸着層との接着強度に優れ、金属酸化物蒸着層のピック
オフがなく、金属蒸着後のガスバリア性能にも優れる。
実施例11と12で明らかなように、被覆層の厚みが小
さい場合、接着強度やガスバリア性能が低下する傾向が
あり、また大きくしても接着強度やガスバリア性能が低
下する傾向があるが、本発明の請求の範囲内では金属酸
化物蒸着層のピックオフがなく、実用上優れたガスバリ
ア性能を有している。
本発明の範囲内の被覆層組成であれば、表層および金属
蒸着層との接着強度に優れ、金属酸化物蒸着層のピック
オフがなく、金属蒸着後のガスバリア性能にも優れる。
実施例11と12で明らかなように、被覆層の厚みが小
さい場合、接着強度やガスバリア性能が低下する傾向が
あり、また大きくしても接着強度やガスバリア性能が低
下する傾向があるが、本発明の請求の範囲内では金属酸
化物蒸着層のピックオフがなく、実用上優れたガスバリ
ア性能を有している。
【0091】実施例13で明らかなように、本発明の金
属蒸着用ポリプロピレンフィルムは、金属蒸着において
も、金属蒸着層のピックオフがなく、優れた接着強度と
ガスバリア性能を発揮する。
属蒸着用ポリプロピレンフィルムは、金属蒸着において
も、金属蒸着層のピックオフがなく、優れた接着強度と
ガスバリア性能を発揮する。
【0092】比較例1 実施例1で被覆層を設けずに、基層フィルムのみのポリ
プロピレンフィルムを得、その基層上にアルミニウム蒸
着を行った以外は実施例1と同様の方法で金属蒸着ポリ
プロピレンフィルムを得た。このときのフィルム組成を
表5に示し、そのフィルムの特性評価結果を表6に示
す。基層と金属蒸着層との接着強度は0.25N/cm
と低く、そのため被覆層と金属酸化蒸着層との接着強度
が測定できず、金属酸化物蒸着層にピックオフが多発
し、酸素透過率は470(ml/m2.d.MPa)、
水蒸気透過率3.4(g/m2 .d)で、ガスバリア性
能に劣ったものであった。
プロピレンフィルムを得、その基層上にアルミニウム蒸
着を行った以外は実施例1と同様の方法で金属蒸着ポリ
プロピレンフィルムを得た。このときのフィルム組成を
表5に示し、そのフィルムの特性評価結果を表6に示
す。基層と金属蒸着層との接着強度は0.25N/cm
と低く、そのため被覆層と金属酸化蒸着層との接着強度
が測定できず、金属酸化物蒸着層にピックオフが多発
し、酸素透過率は470(ml/m2.d.MPa)、
水蒸気透過率3.4(g/m2 .d)で、ガスバリア性
能に劣ったものであった。
【0093】比較例2 実施例1で被覆層用塗剤組成を、“ハイドラン”(ポリ
エステルウレタン系水分散性樹脂)AP−40F(大日
本インキ化学工業(株)製)のみとし、表層面上に0.
1μm積層した以外は、実施例1と同様の方法で金属酸
化物蒸着ポリプロピレンフィルムを得た。このときの被
覆層樹脂組成を表4に示し、フィルム組成を表5に、ま
たフィルムの特性評価結果を表6に示す。本フィルム
は、被覆層用塗剤組成に水溶性有機溶剤と架橋剤および
架橋触媒が添加混合されず被覆層の硬化が不十分であ
り、表層との接着強度が0.1N/cmと低く、そのた
め被覆層と金属酸化蒸着層との接着強度が測定できず、
金属酸化物蒸着層にピックオフが多発し、酸素透過率は
670(ml/m2 .d.MPa)、水蒸気透過率3.
5(g/m2 .d)と、ガスバリア性能に劣ったもので
あった。
エステルウレタン系水分散性樹脂)AP−40F(大日
本インキ化学工業(株)製)のみとし、表層面上に0.
1μm積層した以外は、実施例1と同様の方法で金属酸
化物蒸着ポリプロピレンフィルムを得た。このときの被
覆層樹脂組成を表4に示し、フィルム組成を表5に、ま
たフィルムの特性評価結果を表6に示す。本フィルム
は、被覆層用塗剤組成に水溶性有機溶剤と架橋剤および
架橋触媒が添加混合されず被覆層の硬化が不十分であ
り、表層との接着強度が0.1N/cmと低く、そのた
め被覆層と金属酸化蒸着層との接着強度が測定できず、
金属酸化物蒸着層にピックオフが多発し、酸素透過率は
670(ml/m2 .d.MPa)、水蒸気透過率3.
5(g/m2 .d)と、ガスバリア性能に劣ったもので
あった。
【0094】比較例3 被覆層用塗剤として、テレフタル酸0.12mol、イ
ソフタル酸0.84mol及びジエチレングリコール
0.33mol、ネオペンチルグリコール0.65mo
lを触媒下、190〜220℃で溜出する水を除去しな
がら6時間反応させ、その後250℃減圧下にて1時間
縮合反応させてプレポリマーを得、次に5−(2,5−
ジオキソテトラヒドロフルフリル)−3−メチル−3−
シクロヘキセン1,2−ジカルボン酸無水物0.13m
olを仕込み、140℃、3時間選択的モノエステル化
反応し、ポリマーを得た。このポリマーは酸化が65K
OHmg/gであった。さらにこのポリマーをアンモニ
アで中和し、ポリエステル樹脂を得た。次に本ポリエス
テル樹脂の有効成分量100重量部当たりに、架橋剤と
してイソシアネート化合物のヘキサメチレンジイソシア
ネートを10重量部を加え、さらに架橋触媒として“キ
ャタリスト”PTS(大日本インキ化学工業(株)製)
を1.5重量部を加え、さらに基層および金属蒸着層と
の接着性向上のために、N−メチルピロリドンを10重
量部と、滑り性向上のために平均粒子径0.05μmの
水分散シリカ粒子を0.1重量部混合した以外は、実施
例1と同様にして金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィル
ムを得た。このときの被覆層の塗剤組成を表4に、フィ
ルム組成を表5に示し、そのフィルム特性を表6に示
す。ポリエステル樹脂では表層との接着強度が0.17
N/cmと低く、そのため被覆層と金属酸化蒸着層との
接着強度が測定できず、金属酸化物蒸着層にピックオフ
が多発し、酸素透過率は415(ml/m2 .d.MP
a)、水蒸気透過率3.3(g/m2 .d)と、ガスバ
リア性能に劣ったものであった。
ソフタル酸0.84mol及びジエチレングリコール
0.33mol、ネオペンチルグリコール0.65mo
lを触媒下、190〜220℃で溜出する水を除去しな
がら6時間反応させ、その後250℃減圧下にて1時間
縮合反応させてプレポリマーを得、次に5−(2,5−
ジオキソテトラヒドロフルフリル)−3−メチル−3−
シクロヘキセン1,2−ジカルボン酸無水物0.13m
olを仕込み、140℃、3時間選択的モノエステル化
反応し、ポリマーを得た。このポリマーは酸化が65K
OHmg/gであった。さらにこのポリマーをアンモニ
アで中和し、ポリエステル樹脂を得た。次に本ポリエス
テル樹脂の有効成分量100重量部当たりに、架橋剤と
してイソシアネート化合物のヘキサメチレンジイソシア
ネートを10重量部を加え、さらに架橋触媒として“キ
ャタリスト”PTS(大日本インキ化学工業(株)製)
を1.5重量部を加え、さらに基層および金属蒸着層と
の接着性向上のために、N−メチルピロリドンを10重
量部と、滑り性向上のために平均粒子径0.05μmの
水分散シリカ粒子を0.1重量部混合した以外は、実施
例1と同様にして金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィル
ムを得た。このときの被覆層の塗剤組成を表4に、フィ
ルム組成を表5に示し、そのフィルム特性を表6に示
す。ポリエステル樹脂では表層との接着強度が0.17
N/cmと低く、そのため被覆層と金属酸化蒸着層との
接着強度が測定できず、金属酸化物蒸着層にピックオフ
が多発し、酸素透過率は415(ml/m2 .d.MP
a)、水蒸気透過率3.3(g/m2 .d)と、ガスバ
リア性能に劣ったものであった。
【0095】比較例4、5 比較例4として実施例1の被覆層厚みを0.02μmと
し、また比較例5として実施例1の被覆層厚みを3μm
とした以外は実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリプ
ロピレンフィルムおよび金属酸化物蒸着ポリプロピレン
フィルムを得た。このときの被覆層の塗剤組成を表4
に、フィルム組成を表5に示し、そのフィルム特性を表
6に示す。被覆層厚みが薄いと表層との接着強度が低下
し、そのため被覆層と金属酸化蒸着層との接着強度が測
定できず、また、金属酸化物蒸着層にピックオフが多発
して、ガスバリア性能も低下した。また、被覆層厚みが
3μmと厚いと被覆層の硬化が不十分となり、表層との
接着強度が低下し、ガスバリア性能も低下する。
し、また比較例5として実施例1の被覆層厚みを3μm
とした以外は実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリプ
ロピレンフィルムおよび金属酸化物蒸着ポリプロピレン
フィルムを得た。このときの被覆層の塗剤組成を表4
に、フィルム組成を表5に示し、そのフィルム特性を表
6に示す。被覆層厚みが薄いと表層との接着強度が低下
し、そのため被覆層と金属酸化蒸着層との接着強度が測
定できず、また、金属酸化物蒸着層にピックオフが多発
して、ガスバリア性能も低下した。また、被覆層厚みが
3μmと厚いと被覆層の硬化が不十分となり、表層との
接着強度が低下し、ガスバリア性能も低下する。
【0096】比較例6 基層の樹脂として、メソペンタッド分率が85%のアイ
ソタクチックポリプロピレン重合体(アイソタクチック
インデックス:86%、MFI:2.5g/10分、)
に、有機架橋粒子滑剤として平均粒径4μmの架橋ポリ
スチレン粒子(架橋PS粒子)0.05重量部を添加し
た樹脂組成とした以外は、実施例1と同様の方法で金属
蒸着用ポリプロピレンフィルムと金属酸化物蒸着ポリプ
ロピレンフィルムを得た。このときの被覆層の塗剤組成
を表4に、フィルム組成を表5に示し、そのフィルム特
性を表6に示す。基層のアイソタクチックポリプロピレ
ンのメソペンタッド分率が低いために、フィルムの縦方
向のヤング率が1.17GPaと低下し、金属蒸着加工
時の巻き取り張力によりフィルムが伸びて、ガスバリア
性能が、酸素透過率252(ml/m2 .d.MP
a)、水蒸気透過率4.2(g/m2 .d)と悪化す
る。
ソタクチックポリプロピレン重合体(アイソタクチック
インデックス:86%、MFI:2.5g/10分、)
に、有機架橋粒子滑剤として平均粒径4μmの架橋ポリ
スチレン粒子(架橋PS粒子)0.05重量部を添加し
た樹脂組成とした以外は、実施例1と同様の方法で金属
蒸着用ポリプロピレンフィルムと金属酸化物蒸着ポリプ
ロピレンフィルムを得た。このときの被覆層の塗剤組成
を表4に、フィルム組成を表5に示し、そのフィルム特
性を表6に示す。基層のアイソタクチックポリプロピレ
ンのメソペンタッド分率が低いために、フィルムの縦方
向のヤング率が1.17GPaと低下し、金属蒸着加工
時の巻き取り張力によりフィルムが伸びて、ガスバリア
性能が、酸素透過率252(ml/m2 .d.MP
a)、水蒸気透過率4.2(g/m2 .d)と悪化す
る。
【0097】比較例7、8 比較例7では、表層の樹脂としてメソペンタッド分率が
98.5%のアイソタクチックポリプロピレン重合体
(アイソタクチックインデックス:98%、MFI:
3.5g/10分、)に、有機架橋粒子滑剤として平均
粒径2μmの架橋ポリスチレン粒子(架橋PS粒子)
0.05重量部を添加した樹脂組成とし、比較例8で
は、表層の樹脂としてエチレン.プロピレン.ブテンラ
ンダム共重合体(エチレン:4%、ブテン:18%、M
FI:6.9g/10分、)に、有機架橋粒子滑剤とし
て平均粒径2μmの架橋ポリスチレン粒子(架橋PS粒
子)0.05重量部を添加した樹脂組成とした以外は、
実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリプロピレンフィ
ルムと金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィルムを得た。
このときの被覆層の塗剤組成を表4に、フィルム組成を
表5に示し、そのフィルム特性を表6に示す。表層のア
イソタクチックポリプロピレンのメソペンタッド分率が
高いと、表層と被覆層との接着強度が低下し、そのため
被覆層と金属酸化蒸着層との接着強度が測定できず、ま
た、金属酸化物蒸着層にピックオフが多発してガスバリ
ア性能も低下した。また、表層の結晶融解に伴う吸熱の
主ピークが低く、結晶融解熱量も低いと金属酸化物蒸着
時に蒸着金属の熱による熱負けが起こって蒸着膜が白化
し、またロール状に巻き取った後にブロッキングして蒸
着膜の剥離が起こってガスバリア性能が悪化する。
98.5%のアイソタクチックポリプロピレン重合体
(アイソタクチックインデックス:98%、MFI:
3.5g/10分、)に、有機架橋粒子滑剤として平均
粒径2μmの架橋ポリスチレン粒子(架橋PS粒子)
0.05重量部を添加した樹脂組成とし、比較例8で
は、表層の樹脂としてエチレン.プロピレン.ブテンラ
ンダム共重合体(エチレン:4%、ブテン:18%、M
FI:6.9g/10分、)に、有機架橋粒子滑剤とし
て平均粒径2μmの架橋ポリスチレン粒子(架橋PS粒
子)0.05重量部を添加した樹脂組成とした以外は、
実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリプロピレンフィ
ルムと金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィルムを得た。
このときの被覆層の塗剤組成を表4に、フィルム組成を
表5に示し、そのフィルム特性を表6に示す。表層のア
イソタクチックポリプロピレンのメソペンタッド分率が
高いと、表層と被覆層との接着強度が低下し、そのため
被覆層と金属酸化蒸着層との接着強度が測定できず、ま
た、金属酸化物蒸着層にピックオフが多発してガスバリ
ア性能も低下した。また、表層の結晶融解に伴う吸熱の
主ピークが低く、結晶融解熱量も低いと金属酸化物蒸着
時に蒸着金属の熱による熱負けが起こって蒸着膜が白化
し、またロール状に巻き取った後にブロッキングして蒸
着膜の剥離が起こってガスバリア性能が悪化する。
【0098】比較例9、10 比較例9では実施例1の表層厚みを薄くして、フィルム
構成を被覆層/表層/基層/ヒートシール層:0.1μ
m/0.2μm/15μm/2μmとし、比較例10で
は実施例1の表層厚みを厚くして、フィルム構成を被覆
層/表層/基層/ヒートシール層:0.1μm/7μm
/10μm/2μmとした以外は、実施例1と同様の方
法で金属蒸着用ポリプロピレンフィルムと金属酸化物蒸
着ポリプロピレンフィルムを得た。このときの被覆層の
塗剤組成を表4に、フィルム組成を表5に示し、そのフ
ィルム特性を表6に示す。表層厚みを薄くし過ぎると製
膜時に部分的な膜切れが起こり、また被覆層との接着強
度が低下して、金属酸化物蒸着層にピックオフが多発し
てガスバリア性能が低下した。また、表層厚みが基層厚
みの1/2以上となると、フィルムの縦方向のヤング率
が低下し、金属蒸着加工時の巻き取り張力によりフィル
ムが伸び、ガスバリア性能が悪化する。
構成を被覆層/表層/基層/ヒートシール層:0.1μ
m/0.2μm/15μm/2μmとし、比較例10で
は実施例1の表層厚みを厚くして、フィルム構成を被覆
層/表層/基層/ヒートシール層:0.1μm/7μm
/10μm/2μmとした以外は、実施例1と同様の方
法で金属蒸着用ポリプロピレンフィルムと金属酸化物蒸
着ポリプロピレンフィルムを得た。このときの被覆層の
塗剤組成を表4に、フィルム組成を表5に示し、そのフ
ィルム特性を表6に示す。表層厚みを薄くし過ぎると製
膜時に部分的な膜切れが起こり、また被覆層との接着強
度が低下して、金属酸化物蒸着層にピックオフが多発し
てガスバリア性能が低下した。また、表層厚みが基層厚
みの1/2以上となると、フィルムの縦方向のヤング率
が低下し、金属蒸着加工時の巻き取り張力によりフィル
ムが伸び、ガスバリア性能が悪化する。
【0099】比較例11 表層樹脂として、エチレン.プロピレン.ブテンランダ
ム共重合体(EPBC)(エチレン:4%、ブテン:1
8%、MFI:6.9g/10分、結晶融解温度135
℃、融解熱量17J/g)80重量%と、メソペンタッ
ド分率が85%のアイソタクチックポリプロピレン(ア
イソタクチックインデックス:90%、MFI:3.5
g/10分、結晶融解に伴う吸熱ピーク温度:162
℃、結晶融解熱量:65J/g)20重量%の混合物と
した以外は、実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリプ
ロピレンフィルムと金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィ
ルムを得た。このときの被覆層の塗剤組成を表4に、フ
ィルム組成を表5に示し、そのフィルム特性を表6に示
す。表層の結晶融解温度のピークが135℃と162℃
にあり、融解熱量の和は27J/gであり、結晶融解温
度の主ピーク155未満であると金属蒸着後に反対面と
ブロッキングをおこし、ピックオフが多数発生してガス
バリア性能が悪化する。
ム共重合体(EPBC)(エチレン:4%、ブテン:1
8%、MFI:6.9g/10分、結晶融解温度135
℃、融解熱量17J/g)80重量%と、メソペンタッ
ド分率が85%のアイソタクチックポリプロピレン(ア
イソタクチックインデックス:90%、MFI:3.5
g/10分、結晶融解に伴う吸熱ピーク温度:162
℃、結晶融解熱量:65J/g)20重量%の混合物と
した以外は、実施例1と同様の方法で金属蒸着用ポリプ
ロピレンフィルムと金属酸化物蒸着ポリプロピレンフィ
ルムを得た。このときの被覆層の塗剤組成を表4に、フ
ィルム組成を表5に示し、そのフィルム特性を表6に示
す。表層の結晶融解温度のピークが135℃と162℃
にあり、融解熱量の和は27J/gであり、結晶融解温
度の主ピーク155未満であると金属蒸着後に反対面と
ブロッキングをおこし、ピックオフが多数発生してガス
バリア性能が悪化する。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】
【表3】
【0103】
【表4】
【0104】
【表5】
【0105】
【表6】
【0106】
【発明の効果】本発明の金属蒸着用ポリプロピレンフィ
ルムおよび金属蒸着ポリプロピレンフィルムによれば、
特定のアイソタクチックポリプロピレン樹脂を基層と
し、その少なくとも片面に特定のポリプロピレン系樹脂
の表層を積層し、その表層上にポリエステルウレタン樹
脂と水溶性の有機溶剤の混合塗剤からなる被覆層を設
け、該被覆層面に金属蒸着をすることで、従来技術では
達成できなかった、金属蒸着後の金属蒸着膜の接着強度
とガスバリア性能に優れたものとすることができる。
ルムおよび金属蒸着ポリプロピレンフィルムによれば、
特定のアイソタクチックポリプロピレン樹脂を基層と
し、その少なくとも片面に特定のポリプロピレン系樹脂
の表層を積層し、その表層上にポリエステルウレタン樹
脂と水溶性の有機溶剤の混合塗剤からなる被覆層を設
け、該被覆層面に金属蒸着をすることで、従来技術では
達成できなかった、金属蒸着後の金属蒸着膜の接着強度
とガスバリア性能に優れたものとすることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 57/02 C08L 57/02 99/00 99/00
Claims (9)
- 【請求項1】 メソペンタッド分率90%以上のアイソ
タクチックポリプロピレンからなる基層の少なくとも片
面に、結晶融解に伴う吸熱の主ピークが155〜163
℃の範囲にあり、結晶融解熱量が20〜90J/gの範
囲にあるポリプロピレン系樹脂からなる表層が積層さ
れ、該表層上にポリエステルウレタン系樹脂と水溶性の
有機溶剤の混合塗剤からなる、厚さが0.05μm〜2
μmの範囲にある被覆層を設けたことを特徴とする金属
蒸着用ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項2】 表層ポリプロピレン系樹脂の結晶融解に
伴う吸熱のすべてのピークが100〜163℃の範囲に
ある、請求項1に記載の金属蒸着用ポリプロピレンフィ
ルム。 - 【請求項3】 表層のポリプロピレン系樹脂が、メソペ
ンタッド分率が60〜88%のアイソタクチックポリプ
ロピレンを主体とした樹脂である、請求項1または2に
記載の金属蒸着用ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項4】 表層の厚みが0.25μm以上であり、
かつ基層の厚みの半分以下である、請求項1〜3のいず
れかに記載の金属蒸着用ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項5】 表層の樹脂が、極性基を実質的に含まな
い石油樹脂および極性基を実質的に含まないテルペン樹
脂から選ばれる少なくとも1種を、メソペンタッド分率
60%〜88%のポリプロピレン系樹脂100重量部に
対し、20重量部を上限に添加したものである、請求項
1〜4のいずれかに記載の金属蒸着用ポリプロピレンフ
ィルム。 - 【請求項6】 被覆層が、ポリエステルウレタン系樹脂
と水溶性の有機溶剤の混合塗剤100重量部に対し、イ
ソシアネート系化合物、エポキシ系化合物、アミン系化
合物から選ばれた少なくとも一種の架橋剤を3〜15重
量部を加えてなることを特徴とする、請求項1〜5のい
ずれかに記載の金属蒸着用ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項7】 水溶性の有機溶剤が、N−メチルピロリ
ドン、エチルセロソルブアセテート、ジメチルホルムア
ミドの少なくとも1種以上からなる、請求項1〜6のい
ずれかに記載の金属蒸着用ポリプロピレンフィルム。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の金属蒸
着用ポリプロピレンフィルムの被覆層面に金属蒸着膜を
付設してなることを特徴とする金属蒸着ポリプロピレン
フィルム。 - 【請求項9】 金属蒸着膜が、アルミニウムおよび/ま
たは酸化アルミニウムである請求項8記載の金属蒸着ポ
リプロピレンフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000165614A JP2001054939A (ja) | 1999-06-09 | 2000-06-02 | 金属蒸着用ポリプロピレンフィルム及び金属蒸着ポリプロピレンフィルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16272499 | 1999-06-09 | ||
JP11-162724 | 1999-06-09 | ||
JP2000165614A JP2001054939A (ja) | 1999-06-09 | 2000-06-02 | 金属蒸着用ポリプロピレンフィルム及び金属蒸着ポリプロピレンフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001054939A true JP2001054939A (ja) | 2001-02-27 |
Family
ID=26488424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000165614A Pending JP2001054939A (ja) | 1999-06-09 | 2000-06-02 | 金属蒸着用ポリプロピレンフィルム及び金属蒸着ポリプロピレンフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001054939A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004017615A (ja) * | 2002-06-20 | 2004-01-22 | Daicel Chem Ind Ltd | ポリプロピレン系積層フィルム、その製造方法および包装材 |
JP2009166305A (ja) * | 2008-01-15 | 2009-07-30 | Toray Ind Inc | 表面保護用ポリオレフインフイルムおよびその製造方法 |
EP1728622A4 (en) * | 2004-03-25 | 2011-06-29 | Mitsubishi Plastics Inc | LAMINATES WITH GASPER PROPERTIES |
JP2016168685A (ja) * | 2015-03-11 | 2016-09-23 | リンテック株式会社 | 印刷用シート |
WO2018151089A1 (ja) * | 2017-02-14 | 2018-08-23 | 出光ユニテック株式会社 | 積層体、成形体及び成形体の製造方法 |
JP2019025917A (ja) * | 2017-07-26 | 2019-02-21 | 凸版印刷株式会社 | 積層延伸フィルム、化粧シート用基材、化粧シート及び化粧板 |
JP2020110961A (ja) * | 2019-01-10 | 2020-07-27 | 凸版印刷株式会社 | 積層延伸フィルム、化粧シート用基材、化粧シート及び化粧板 |
JP2022083291A (ja) * | 2020-11-24 | 2022-06-03 | 旭化成株式会社 | Ptp用蓋材およびptp包装体 |
-
2000
- 2000-06-02 JP JP2000165614A patent/JP2001054939A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPWO2018151089A1 (ja) * | 2017-02-14 | 2019-12-19 | 出光ユニテック株式会社 | 積層体、成形体及び成形体の製造方法 |
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JP2022083291A (ja) * | 2020-11-24 | 2022-06-03 | 旭化成株式会社 | Ptp用蓋材およびptp包装体 |
JP7444761B2 (ja) | 2020-11-24 | 2024-03-06 | 旭化成株式会社 | Ptp用蓋材およびptp包装体 |
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