JP2001054392A - 変異α−アミラーゼ - Google Patents
変異α−アミラーゼInfo
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Abstract
に対して70%以上の相同性を有するα−アミラーゼに
おいて、該アミノ酸配列の167番目のGln、169
番目のTyr、178番目のAla等のアミノ酸残基の
1残基以上を置換又は欠失させてなる変異α−アミラー
ゼ、当該変異α−アミラーゼをコードする遺伝子、ベク
ター、形質転換細胞、形質転換細胞を培養することを特
徴とする変異α−アミラーゼの製造方法、当該変異α−
アミラーゼを含有する洗浄剤組成物。 【効果】 この変異α−アミラーゼは、高いキレート剤
耐性の優れた特性及びアルカリ領域における高い比活性
を有し、更に熱に対する優れた安定性を有することか
ら、自動食器洗浄機用洗浄剤、衣料用洗浄剤等として有
用である。
Description
し、特に洗剤用酵素として有用な変異液化型アルカリα
−アミラーゼ及びその遺伝子に関する。
洗剤用として利用する場合には、澱粉を高ランダムに分
解でき、アルカリ性で安定で且つキレート成分、酸化漂
白成分に対しても安定である液化型アルカリα−アミラ
ーゼが好ましいとされている。しかしながら、液化型ア
ミラーゼは一般に、酵素の構造維持にカルシウムイオン
が重要であり、キレート剤の存在下ではその安定性が低
下し、また作用至適pHに関しても中性ないし弱酸性領域
であるものが殆どであった。
ら分離した好アルカリ性Bacillus sp KSM-K38(FERM BP
-6946)株及び同KSM-K36(FERM BP-6945)株の生産する
酵素が、従来の液化型α−アミラーゼでは失活が認めら
れる高い濃度のキレート剤によって全く活性の低下を示
さず、更に界面活性剤や酸化剤に対する耐性を有してい
ること、また、従来の液化型α−アミラーゼに比べて、
アルカリ側で高い活性を有し洗剤用として有用であるこ
とを見出している(特願平10−362487号)。
失活を示すことから、衣料や食器の洗浄が10〜60℃
付近で行うのが一般的あることを考えるとその耐熱性が
やや不十分であった。
で高い活性を有し、キレート成分、酸化漂白成分に対し
ても安定である液化型アルカリα−アミラーゼであっ
て、且つ優れた耐熱性を有するα−アミラーゼを提供す
ることを目的とする。
ルカリα−アミラーゼについて種々の変異酵素を取得、
検討した結果、KSM−K38由来アミラーゼのアミノ
酸配列(配列番号1)の特定のアミノ酸残基に変異を与
えることにより、キレート剤耐性や酸化剤耐性の特性及
びアルカリ領域に於ける高い比活性を失うことなく耐熱
性が向上すること、またこれらの変異を組み合わせるこ
とによって更なる耐熱化が可能であることを見出した。
ミノ酸配列又は該アミノ酸配列に対して70%以上の相
同性を有するα−アミラーゼにおいて、該アミノ酸配列
の11番目のTyr、16番目のGlu、49番目のA
sn、84番目のGlu、144番目のSer、167
番目のGln、169番目のTyr、178番目のAl
a、188番目のGlu、190番目のAsn、205
番目のHis及び209番目のGlnのうちのいずれか
に相当するアミノ酸残基の1残基以上を置換又は欠失さ
せてなる変異α−アミラーゼを提供するものである。ま
た本発明は、配列番号1に示されるアミノ酸配列又は該
アミノ酸配列に対して70%以上の相同性を有するα−
アミラーゼにおいて、該アミノ酸配列のアミノ末端から
11〜100アミノ酸残基に相当する配列を他の液化型
α−アミラーゼの該アミノ酸配列に相当するアミノ酸配
列に置換させてなる変異α−アミラーゼを提供するもの
である。
ゼをコードする遺伝子、該遺伝子を有するベクター、該
ベクターで形質転換された細胞、該形質転換細胞を培養
することを特徴とするこれらの変異α−アミラーゼの製
造方法を提供するものである。更に本発明は、これらの
変異α−アミラーゼを含有する洗浄剤組成物を提供する
ものである。
配列番号1に示したアミノ酸配列又は該配列と70%以
上の相同性を有するアミノ酸配列を有する液化型アルカ
リα−アミラーゼをコードする遺伝子を変異させて得ら
れるものであるが、アミノ酸の欠失・置換により耐熱性
を向上させた例は従来の液化型α−アミラーゼについて
も行われていた。例えば、B. amyloliquefaciens由来の
酵素において177番目のArgから178番目のGl
y残基を欠失させたもの(J. Biol. Chem., 264, 1893
3, 1989)、B. licheniformisの酵素において、133番
目のHisをTyrに置換したもの(J. Biol. Chem., 2
65, 15481, 1990)が報告されている。しかし、本発明で
用いられる液化型アルカリα−アミラーゼは、従来の液
化型α−アミラーゼとのアミノ酸相同性は低く、また上
記の177番目のArgから178番目のGly残基に
相当する部位は既に欠失しており、また、133番目の
His相当のアミノ酸は既にTyrであり、従来酵素の
例が必ずしも適用できるものではない。即ち、本発明に
おける耐熱性を向上させるためのアミノ酸配列の変異は
これまでの例とは全く異なるものである。
しては、本発明者らが土壌中から分離したBacillus sp.
KSM-K38(FERM BP-6946)株由来であり、配列番号1の
アミノ酸配列を有する酵素(特願平10−362487
号)、或いは同KSM-K36(FERMBP-6945) 株由来であって
配列番号1のアミノ酸配列と約95%の相同性を有する
酵素(配列番号4)(特願平10−362487号)等
が挙げられる。尚、アミノ酸配列の相同性はLipman-Pea
rson法(Science, 227, 1435, 1985)によって計算され
る。
ず液化型α−アミラーゼを生産する微生物より、当該液
化型α−アミラーゼをコードする遺伝子をクローニング
するが、その方法は、一般的な遺伝子組換え技術を用い
れば良く、例えば、特開平8−336392号記載の方
法を用いることができる。遺伝子の例としては、配列番
号3及び配列番号5に示されるものが挙げられる。
が、その方法としても一般的に行われている部位特異的
変異の方法であればいずれも採用でき、例えば宝酒造社
のSite-Directed Mutagenesis System Mutan-Super Exp
ress Kmキット等を用いて行うことができる。また、リ
コンビナントPCR (polymerase chain reaction)法
(PCR protocols, Academic press, New York, 1990)を
用いることによって、遺伝子の任意の配列を他の遺伝子
の該任意の配列に相当する配列と置換することが可能で
ある。
に示されるアミノ酸配列の11番目のTyrに相当する
アミノ酸残基をPhe、16番目のGluに相当するア
ミノ酸残基をPro、49番目のAsnに相当するアミ
ノ酸残基をSer、84番目のGluに相当するアミノ
酸残基をGln、144番目のSerに相当するアミノ
酸残基をPro、167番目のGlnに相当するアミノ
酸残基をGlu、169番目のTyrに相当するアミノ
酸残基をLys、178番目のAlaに相当するアミノ
酸残基をGln、188番目のGluに相当するアミノ
酸残基をAsp、190番目のAsnに相当するアミノ
酸残基をPhe、205番目のHisに相当するアミノ
酸残基をArg又は209番目のGlnに相当するアミ
ノ酸残基をValに置換する変異が望ましい。
のアミノ末端(Asp)から11〜100アミノ酸残基
に相当するアミノ酸配列、好ましくは、1番目のAsp
から19番目のGlyに相当する配列を、他の液化型α
−アミラーゼの該アミノ酸配列に相当するアミノ酸配列
に置換することによっても耐熱化を達成することができ
る。
としては、例えば配列番号2に示されるアミノ酸配列を
有する酵素が挙げられ、その配列の前記1番目のAsp
から19番目のGlyに相当する部位は1番目のHis
から21番目のGlyである。当該酵素は、Bacillus s
p. KSM-AP1378 (FERM BP-3048)株由来の液化型α−アミ
ラーゼであり、その遺伝子配列は特開平8−33639
2号において開示されている。
更に上記の各種アミノ酸残基の置換又は欠失及びアミノ
酸配列の置換から選ばれる2種以上の置換又は欠失を組
み合わせた変異も有効であり、組み合わせることによ
り、より耐熱性が向上した変異酵素を得ることができ
る。即ち、変異の組み合わせ方は、各種アミノ酸残基の
置換又は欠失の2種以上を組み合わせたもの、アミノ酸
配列の置換を2種以上組み合わせたもの及びアミノ酸残
基の置換又は欠失とアミノ酸配列の置換を2種以上組み
合わせたものが挙げられるが、好ましくは49番目のA
snに相当するアミノ酸残基をSer、167番目のG
lnに相当するアミノ酸残基をGlu、169番目のT
yrに相当するアミノ酸残基をLys、190番目のA
snに相当するアミノ酸残基をPhe、205番目のH
isに相当するアミノ酸残基をArg若しくは209番
目のGlnに相当するアミノ酸残基をValに置換する
変異、又は1番目のAspから19番目のGlyまでに
相当する配列を配列番号2に示されるアミノ酸配列の1
番目のHisから21番目のGlyまでのアミノ酸配列
に置換する変異のうちいずれか2種以上の変異を適宜組
み合わせるとよい。
9番目のAsnに相当するアミノ酸残基をSer、16
7番目のGlnに相当するアミノ酸残基をGlu、16
9番目のTyrに相当するアミノ酸残基をLys、19
0番目のAsnに相当するアミノ酸残基をPhe、20
5番目のHisに相当するアミノ酸残基をArg及び2
09番目のGlnに相当するアミノ酸残基をValに置
換する変異の組み合わせ、或いは1番目のAspから1
9番目のGlyまでに相当する配列を配列番号2に示さ
れるアミノ酸配列の1番目のHisから21番目のGl
yまでのアミノ酸配列に置換する変異と、167番目の
Glnに相当するアミノ酸残基をGlu、169番目の
Tyrに相当するアミノ酸残基をLys、190番目の
Asnに相当するアミノ酸残基をPhe、209番目の
Glnに相当するアミノ酸残基をValに置換する変異
の組み合わせ等が挙げられる。
改良する変異、例えば、酸化剤耐性をより強化する10
7番目のMetに相当するアミノ酸残基をLeuに置換
する変異、更に衣料用洗剤における洗浄力を増強させる
188番目のGluに相当するアミノ酸残基をIleに
置換する変異等を組み合わせることも可能である。
ーゼは、高いキレート剤耐性の優れた特性及びアルカリ
領域に於ける高い比活性を失うことなく、熱に対する安
定性が向上することから、自動食器洗浄機用洗浄剤、衣
料用洗浄剤、繊維糊抜き剤として有用である。洗浄剤組
成物中の本発明変異α−アミラーゼの含有量は、0.0
01〜10重量%、特に0.01〜5重量%が好まし
い。
以外に、更に枝切り酵素(例えばプルラナーゼ、イソア
ミラーゼ、ネオプルラナーゼなど)、α−グルコシダー
ゼ、グルコアミラーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、リ
パーゼ、ペクチナーゼ、プロトペクチナーゼ、ペクチン
酸リアーゼ、パーオキシダーゼ、ラッカーゼ及びカタラ
ーゼから選ばれる1種または2種以上の酵素を含有させ
ることができる。
界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カ
チオン界面活性剤等の界面活性剤を1〜90重量%含有
させることができる。また、キレート剤、アルカリ剤、
無機塩、再汚染防止剤、塩素捕捉剤、還元剤、漂白剤、
蛍光染料可溶化剤、香料、ケーキング防止剤、酵素の活
性化剤、酸化防止剤、防腐剤、色素、青味付け剤、漂白
活性化剤、酵素安定化剤、調節剤等を含有させることが
できる。
ミラーゼ及び上記公知の洗浄成分を組み合わせて常法に
従い、製造することができる。洗浄剤の形態は、用途に
応じて選択することができ、例えば、液体、粉末、顆粒
等にすることができる。また、本発明洗浄剤組成物は、
衣料用洗浄剤、漂白洗浄剤、自動食器洗浄機用洗浄剤、
配水管洗浄剤、義歯洗浄剤等として使用できるが、特に
衣料用洗浄剤、漂白洗浄剤、自動食器洗浄機用洗浄剤と
して好適に使用することができる。
粉液化・糖化用組成物として用いることができ、更にグ
ルコアミラーゼ、マルターゼ、プルラナーゼ、イソアミ
ラーゼ、ネオプルラナーゼ、などから選ばれる1種また
は2種以上の酵素を配合し、変異α−アミラーゼととも
に澱粉に作用させることもできる。
維の糊抜き剤組成物として用いることができ、プルラナ
ーゼ、イソアミラーゼ或いはネオプルラナーゼ等の酵素
を共に含有させることもできる。
方法で行った。アミラーゼ活性測定は、3,5−ジニト
ロサリチル酸法(DNS法)で測定した。50mMグリ
シン緩衝液(pH10)中に可溶性澱粉を含む反応液
中、50℃で15分間の反応を行った後、生成した還元
糖をDNS法で定量することによって測定した。酵素の
力価は1分間に1μmolのグルコースに相当する還元
糖を生成する酵素量を1単位とした。蛋白量の測定は、
牛血清アルブミンを標準として、Bio-Rad社のProtein A
ssayキットを用いて定量した。
クリーニング 土壌約0.5gを滅菌水に懸濁し、80℃で15分間加
熱処理した。この熱処理液の上清を適当に滅菌水で希釈
して、分離用寒天培地(培地A)に塗布した。次いで、
これを30℃で2日間培養し、集落を形成させた。集落
の周囲に澱粉溶解に基づく透明帯を形成するものを選出
し、これをアミラーゼ生産菌として分離した。更に、分
離菌を培地Bに接種し、30℃で2日間好気的に振盪培
養した。培養後、遠心分離した上清液について、キレー
ト剤(EDTA)耐性能を測定し、更に最適作用pHを測
定して、本発明のアルカリ液化型アミラーゼ生産菌をス
クリーニングした。
(FERM BP-6946)株及びBacillus sp. KSM-K36(FERM B
P-6945)株を取得することができた。
表1に示す。
K36株の培養 参考例1の液体培地Bに、KSM−K38株あるいはK
SM−K36株を接種し、30℃で2日間好気的に振盪
培養した。遠心分離上清についてアミラーゼ活性(pH
8.5)を測定した結果、培養液1L当たり、それぞれ
557U及び1177Uの活性を有していた。
製 参考例2で得られたKSM−K38株の培養上清液に8
0%飽和濃度になるように硫酸アンモニウムを加えて撹
拌後、生成した沈殿を回収し、2mM CaCl2を含
む10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.5)に溶解し、
同緩衝液に対して一晩透析した。得られた透析内液を同
緩衝液で平衡化したDEAE−トヨパール650Mカラ
ムに添着し、同緩衝液を用いて0−1Mの食塩の濃度勾
配によりタンパクを溶出した。活性画分を同緩衝液にて
透析後、ゲル濾過カラムクロマトグラフィーにより得た
活性画分を上記緩衝液にて透析することによってポリア
クリルアミドゲル電気泳動(ゲル濃度10%)及びソデ
ィウムドデシル硫酸(SDS)電気泳動で単一のバンド
を与える精製酵素を得ることができた。尚、KSM−K
36株の培養上清液からも同様の方法で精製酵素を得る
ことができた。
らの部分分解物のα−1,4グルコシド結合を分解し、
アミロースからはグルコース(G1)、マルトース(G
2)、マルトトリオース(G3)、マルトテトラオース
(G4)、マルトペンタオース(G5)、マルトヘキサ
オース(G6)及びマルトヘプタオース(G7)を生成
する。ただしプルランには作用しない。 (2)pH安定性(ブリットン−ロビンソン緩衝液) いずれも、40℃、30分間処理条件下で、pH6.5
〜11.0の範囲で70%以上の残存活性を示す。 (3)作用温度範囲及び最適作用温度 いずれも、20〜80℃の広範囲で作用し、最適作用温
度は50〜60℃である。 (4)温度安定性 50mMグリシン水酸化ナトリウム緩衝液(pH10)中
にて温度を変化させ、各温度で30分間処理することに
より失活の条件を調べると、いずれも40℃で80%以
上の残存活性を示し、45℃でも約60%の残存活性を
示した。 (5)分子量 いずれも、ソディウムドデシル硫酸ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動法により測定した分子量は55,000±
5,000である。 (6)等電点 いずれも、等電点電気泳動法により測定した等電点は
4.2付近である。
硫酸エステルナトリウム塩、ポリオキシエチレンアルキ
ル硫酸エステルナトリウム塩、α−オレフィンスルホン
酸ナトリウム、α−スルホン化脂肪酸エステルナトリウ
ム、アルキルスルホン酸ナトリウム、SDS、石鹸及び
ソフタノール等の各種界面活性剤0.1%溶液中で、p
H10、30℃で30分間処理しても、いずれも殆ど活
性阻害を受けない(活性残存率90%以上)。 (8)金属塩の影響 各種金属塩と共存させて、pH10、30℃で30分間
処理してその影響を調べた。K38は、1mMのMn2+
により阻害され(阻害率約75%)、1mMのSr 2+及
びCd2+により若干阻害される(阻害率約30%)。K
36は、1mMのMn2+により阻害され(阻害率約95
%)、1mMのHg2+、Be2+及びCd2+により若干阻害
される(阻害率30〜40%)。
クローニング KSM−K38株の菌体からSaitoとMiuraの方法(Bioc
him. Biophys. Acta, 72, 619, 1961)の方法によって
抽出した染色体DNAを鋳型とし、プライマーK38U
S(配列番号19)及びK38DH(配列番号20)を
用いて、PCR反応によって配列番号1に示されるアミ
ノ酸配列を有する液化型アルカリα−アミラーゼ(以下
K38AMYと記載)をコードする遺伝子断片(約1.
5kb)を増幅した。これを制限酵素SalIによって
切断後、発現ベクターpHSP64(特開平6−217
781)のSalI−SmaI部位に挿入することによ
って、pHSP64に含まれるBacillus sp. KSM-64 (F
ERM P-10482)株のアルカリセルラーゼ遺伝子に由来する
強力プロモーターの下流に、K38AMYの構造遺伝子
が結合した組換えプラスミドpHSP−K38を構築し
た(図1)。また、同様にBacillus sp. KSM-AP1378 (F
ERM BP-3048)株(特開平9−336392)から抽出し
た染色体DNAを鋳型とし、プライマーLAUS(配列
番号21)とLADH(配列番号22)を用いたPCR
反応によって増幅した配列番号2に示されるアミノ酸配
列を有する液化型α−アミラーゼ(以下,LAMYと記
載)をコードする遺伝子断片(約1.5kb)を、上記
と同様に発現ベクターpHSP64のSalI−Sma
I部位に挿入することによって、組換えプラスミドpH
SP−LAMYを構築した(図1)。
−1 部位特異的変異には宝酒造社のSite-Directed Mutagene
sis System Mutan-Super Express Kmキットを用いた。
まず、実施例1で得られた組換えプラスミドpHSP−
K38を鋳型とし、プライマーCLUBG(配列番号2
3)及びK38DH(配列番号20)を用いてPCR反
応を行うことによって、KSM−64株由来の強力プロ
モーターの上流から液化型アルカリα−アミラーゼ遺伝
子の下流までの約2.1kbの断片を増幅させ、これを
上記キットに付属のプラスミドベクターpKF19kの
SmaI部位に挿入し、変異導入用組換えプラスミドp
KF19−K38を構築した(図2)。
位特異的変異導入用オリゴヌクレオチドプライマーをT
4DNAキナーゼによって5’リン酸化した後、これと
上記のpKF19−K38を用いて、キットの方法に従
って変異導入反応を行い、反応産物によって大腸菌MV
1184株(コンピテントセルMV1184、宝酒造社
製)の形質転換を行った。この結果得られた形質転換体
から組換えプラスミドを抽出し、塩基配列の解析を行っ
て変異の確認を行った。
にして、発現プロモーター領域と変異K38AMY遺伝
子部分を再度pKF19kのSmaI部位に挿入するこ
とにより、異なる変異を導入する際の鋳型プラスミドと
なり、上記と同様の方法によって更に別の変異を導入し
た。
し、プライマーCLUBG(配列番号23)とK38D
H(配列番号20)を用いてPCR反応を行うことによ
って、各変異K38AMY遺伝子断片を増幅させ、これ
をSalIによって切断した後、発現ベクターpHSP
64(特開平6−217781)のSalI−SmaI
部位に挿入して、変異K38AMY生産用プラスミドを
構築した(図1)。
−2(LAMY遺伝子とのキメラ) K38AMY遺伝子のN末領域をLAMY遺伝子の相当
する領域と置換する変異にはリコンビナントPCR法を
用いた(図3)。まず、実施例1で得られた組換えプラ
スミドpHSP−K38を鋳型とし、プライマーK38
DH(配列番号20)及びLA−K38(配列番号1
7)を用いてPCR反応を行うことによって、配列番号
1に示されるK38AMYのアミノ酸配列のGln20
からC末下流までの配列をコードする断片を増幅した。
一方、組換えプラスミドpHSP−LAMYを鋳型と
し、プライマーCLUBG(配列番号23)とLA−K
38R(配列番号18)を用いたPCR反応によって、
強力プロモーターの上流から、配列番号2のLAMYの
アミノ酸配列の21番目のGlyまでをコードする遺伝
子断片を増幅させた。次に、得られた両DNA断片とプ
ライマーCLUBG(配列番号23)とK38DH(配
列番号20)を用いた2回目のPCR反応を行うことに
よって、末端にプライマーLA−K38(配列番号1
7)及びLA−K38R(配列番号18)に由来する相
補的な配列を持つ両断片が結合し、強力プロモーターの
下流にLAMYの1番目のHisから21番目のGly
までをコードする領域に続いてK38AMYのGln2
0以降C末までをコードする領域が結合した置換変異酵
素(LA−K38AMYと略する)をコードする遺伝子
断片(約2.1kb)が増幅された。これをSalIに
よって切断した後、発現ベクターpHSP64(特開平
6−217781)のSalI−SmaI部位に挿入し
て、変異K38AMY生産用プラスミドを構築した(図
1)。
ーゼの生産 実施例2及び3で得られた各種変異K38AMY生産用
プラスミドをプロトプラスト法 (Mol. Gen. Genet., 16
8, 111, 1979)により枯草菌ISW1214株(leuA me
tB5 hsdM1)に導入し、得られた組換え枯草菌を液体培
地(コーンスティープリカー、8%;肉エキス、1%;
リン酸1カリウム、0.02%;マルトース、5%;塩
化カルシウム、5mM;テトラサイクリン、15μg/
mL)で30℃で3日間培養した。得られた培養上清液
をTris−HCl緩衝液(pH7.0)にて透析し、
同緩衝液にて平衡化したDEAE−トヨパール650M
カラムに吸着させ、塩化ナトリウムの濃度勾配で溶出さ
せた。この溶出液を10mMグリシン緩衝液(pH1
0.0)にて透析することにより、各変異K38AMY
の精製酵素を得た。
ける11番目のTyrをPheに置換した酵素(Y11
Fと略する)、49番目のAsnをSerに置換した酵
素(N49Sと略する)、84番目のGluをGlnに
置換した酵素(E84Qと略する)、144番目のSe
rをProに置換した酵素(S144Pと略する)、1
67番目のGlnをGluに置換した酵素(Q167E
と略する)、169番目のTyrをLysに置換した酵
素(Y169Kと略する)、178番目のAlaをGl
nに置換した酵素(A178Qと略する)、188番目
のGluをAspに置換した酵素(E188Dと略す
る)、190番目のAsnをPheに置換した酵素(N
190Fと略する)、及び209番目のGlnをVal
に置換した酵素(Q209Vと略する)の精製標品を取
得し、次に示す手法で耐熱性を検定した。対照として野
生型K38AMYを用いた。
10.0)を50℃にてプレインキュベートした中に、
約1.2U/mLとなるよう酵素を添加後、30分後に
サンプリングし、上記実施例に示す方法で残存するアミ
ラーゼ活性を測定した。それぞれのスタート時の活性を
100%として相対活性を求め、アミラーゼ残存活性と
した。結果を表2に示したが、野生型K38AMYでは
30分後の残存活性が、15%まで減少したことに対
し、いずれの変異酵素も野生型に比べて高い残存活性を
示した。
K、N190F及びQ209Vを次の様に組み合わせた
変異酵素を実施例1、2、4に記載の方法により作製し
た。 Q167E/Y169K(配列番号16のプライマー使
用、QEYKと略する) N190F/Q209V(NFQVと略する) Q167E/Y169K/N190F/Q209V(Q
EYK/NFQVと略する)
り耐熱性を検定した。ただし、熱処理の温度は55℃と
し、対照として、Q167E、Y169K、N190F
及びQ209Vを用いた。この結果、表3に示した様
に、いずれの変異も、組み合わせによる耐熱性の向上が
認められ、4種類の変異を組み合わせたQEYK/NF
QVは55℃においても30分後に85%の残存活性を
示した。
異とS144Pを組み合わせた変異酵素、更にこれに1
6番目のGluをProに置換する変異(E16Pと略
する)と組み合せた変異酵素を実施例1、2、4に記載
の方法により作製した。 S144P/NFQV(SP/NFQVと略する) E16P/S144P/NFQV(EPSP/NFQV
と略する) これらについて実施例5と同様の手法(50℃)により
耐熱性を検定した。この結果、表4に示した様に、SP
/NFQVに対してE16Pを組み合わせることで耐熱
性の向上が認められた。
列番号1における107番目のMetをLeuに置換し
た変異(M107Lと略する)、205番目のHisを
Argに置換した変異(H205Rと略する)及び実施
例3で示した変異のうちN49Sを組み合わせた次のよ
うな変異酵素を実施例1、2、4に記載の方法により作
製した。 M107L/QEYK/NFQV(ML/QEYK/N
FQVと略する) N49S/M107L/QEYK/NFQV(NSML
/QEYK/NFQVと略する) N49S/M107L/H205R/QEYK/NFQ
V(NSMLHR/QEYK/NFQVと略する) これらについて実施例5と同様の手法により耐熱性を検
定した。ただし、熱処理の温度は60℃とした。この結
果、ML/QEYK/NFQVにN49S、更にはH2
05Rを組み合わせることによって耐熱性は相加的に向
上し、NSMLHR/QEYK/NFQVは60℃にお
いても30分後に75%の残存活性を示した(表5)。
のAsp1から19番目のGlyまでの配列がLAMY
の1番目のHisから21番目のGlyまでの配列と置
換した変異酵素LA−K38AMYを取得した。この酵
素の耐熱性を実施例5の方法によって検定した結果、表
6に示した様に、置換による耐熱性の向上が認められ
た。
について、実施例1及び3と同様の方法により、1番目
のAspから19番目のGlyまでの配列がLAMYの
1番目のHisから21番目のGlyまでの配列と置換
する変異を導入した。この遺伝子を用いて実施例4の方
法により得られた変異酵素LA−K38AMY/QEY
K/NFQVについて実施例8と同様の手法により耐熱
性を検定した(熱処理は60℃)。この結果、組み合わ
せによって耐熱性は相加的に向上し、LA−K38AM
Y/QEYK/NFQVは60℃に於いても30分後に
63%の残存活性を示した(表7)。
物 表8に示す配合で自動食器洗浄機用洗浄剤組成物を製造
し、本洗浄剤に各変異酵素を配合して洗浄試験を行っ
た。この結果、同一活性値の酵素を添加した場合、変異
酵素は野生型酵素と比較して優れた洗浄効果を示した。
レート剤耐性の優れた特性及びアルカリ領域における高
い比活性を有し、更に熱に対する優れた安定性を有す
る。従って、自動食器洗浄機用洗浄剤、衣料用洗浄剤、
澱粉液化、糖化用組成物、繊維糊抜き剤として有用であ
る。
株由来のα−アミラーゼ生産用組換えプラスミドの構築
方法を示す図である。
子の変異導入方法を示す模式図である。
子のN末配列をKSM−AP1378株由来のα−アミ
ラーゼ遺伝子のN末領域と置換する方法を示す図であ
る。
Claims (9)
- 【請求項1】 配列番号1に示されるアミノ酸配列又は
該アミノ酸配列に対して70%以上の相同性を有するα
−アミラーゼにおいて、該アミノ酸配列の11番目のT
yr、16番目のGlu、49番目のAsn、84番目
のGlu、144番目のSer、167番目のGln、
169番目のTyr、178番目のAla、188番目
のGlu、190番目のAsn、205番目のHis及
び209番目のGlnのうちのいずれかに相当するアミ
ノ酸残基の1残基以上を置換又は欠失させてなる変異α
−アミラーゼ。 - 【請求項2】 配列番号1に示されるアミノ酸配列又は
該アミノ酸配列に対して70%以上の相同性を有するα
−アミラーゼにおいて、該アミノ酸配列のアミノ末端か
ら11〜100アミノ酸残基に相当する配列を他の液化
型α−アミラーゼの該アミノ酸配列に相当するアミノ酸
配列に置換させてなる変異α−アミラーゼ。 - 【請求項3】 配列番号1のアミノ酸配列の1番目のA
spから19番目のGlyまでに相当する配列を他の液
化型α−アミラーゼの該アミノ酸配列に相当するアミノ
酸配列に置換させたものである請求項2記載の変異α−
アミラーゼ。 - 【請求項4】 他の液化型α−アミラーゼが配列番号2
に示されるアミノ酸配列を有するものである請求項2又
は3記載の変異α−アミラーゼ。 - 【請求項5】 配列番号1に示されるアミノ酸配列又は
該アミノ酸配列に対して70%以上の相同性を有するα
−アミラーゼに対して、請求項1記載のアミノ酸残基の
置換又は欠失及び請求項2〜4のいずれかに記載のアミ
ノ酸配列の置換から選ばれる2種以上の置換又は欠失を
組み合わせて変異させた変異α−アミラーゼ。 - 【請求項6】 アミノ酸残基の置換が配列番号1のアミ
ノ酸配列の11番目のTyrに相当するアミノ酸残基を
Phe、16番目のGluに相当するアミノ酸残基をP
ro、49番目のAsnに相当するアミノ酸残基をSe
r、167番目のGlnに相当するアミノ酸残基をGl
u、169番目のTyrに相当するアミノ酸残基をLy
s、190番目のAsnに相当するアミノ酸残基をPh
e、205番目のHisに相当するアミノ酸残基をAr
g又は209番目のGlnに相当するアミノ酸残基をV
alに置換させてなるものであり、アミノ酸配列の置換
が配列番号1の1番目のAspから19番目のGlyま
でのアミノ酸配列を配列番号2の1番目のHisから2
1番目のGlyまでのアミノ酸配列に置換させてなるも
のである請求項5記載の変異α−アミラーゼ。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項記載の変異
α−アミラーゼをコードする遺伝子又は当該遺伝子を含
有するベクター。 - 【請求項8】 請求項7に記載のベクターで形質転換さ
れた細胞。 - 【請求項9】 請求項8に記載の形質転換細胞を培養す
ることを特徴とする変異α−アミラーゼの製造方法。 【請求10】 請求項1〜6のいずれか1項記載の変異
α−アミラーゼを含有する洗浄剤組成物。
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