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JP2001051532A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2001051532A
JP2001051532A JP11222281A JP22228199A JP2001051532A JP 2001051532 A JP2001051532 A JP 2001051532A JP 11222281 A JP11222281 A JP 11222281A JP 22228199 A JP22228199 A JP 22228199A JP 2001051532 A JP2001051532 A JP 2001051532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
fixing
fixed
deterioration
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11222281A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Isogai
崇 磯貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP11222281A priority Critical patent/JP2001051532A/ja
Publication of JP2001051532A publication Critical patent/JP2001051532A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ローラの表面の弾性層の劣化を推定し定
着条件等を補正することで、厚紙上に安定して高品質な
画像を形成することができる画像形成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 5枚のOHPシート上にそれぞれ定着テ
スト画像T1〜T5を作成する(S1)。統括制御部5
4は、テスト画像データと定着温度とに基づき要求透過
率Prを算出し、定着テスト画像T1,T5の実測透過
率P1,P5を算出する(S2〜S5)。そして、要求
透過率Prと実測透過率P1とを比較してシリコンゴム
212b,213bの劣化の度合いを推定し、さらに実
測透過率P1とP5とを比較して定着器40の定着性能
を推定する(S6,S7)。その後、これらの推定結果
に基づき、できる限りの高生産性を確保しつつ厚紙上の
トナー像を適切に溶融させられるように、厚紙の単位時
間当たりの投入枚数を補正する(S8,S9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリン
タ、ファックス等の画像形成装置に関する。さらに詳細
には、厚紙上に高品質な画像を形成することができる画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば電子写真方式の複写機などの画像
形成装置では、記録体に転写されたトナー像を定着させ
永久画像を得ている。ここで、定着の方法には、熱定
着、圧力定着、溶剤定着等の方法があり、その中で熱定
着によるヒートローラ方式の定着装置が広く一般的に用
いられている。この定着装置としては、例えば加熱ロー
ラと加圧ローラ(適宜、これらを「定着ローラ」ともい
う)とにより構成されたものが知られている。これらの
定着ローラは、熱伝導が良く、熱容量の小さい金属ロー
ラである。また、その内部にヒーターランプを備えてお
り、表面温度をサーミスタ等で検出して所定の定着温度
範囲になるように温度制御が行われるようになってい
る。さらに、定着ローラの表面には、弾性のあるシリコ
ンゴム等の弾性層が形成されている。これら加熱ローラ
と加圧ローラとは相互に圧接された状態で回転可能に支
持されており、トナー像が転写された記録体を加熱ロー
ラと加圧ローラとの間を通過させると、トナーが溶融す
るとともに記録体に圧着されトナー像が定着されて永久
画像が得られるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置においては、定着ローラの表面に形成されている弾
性層の熱伝導率が低いため(0.25〜0.35W/m
・℃程度)、ヒータランプから定着ローラの表面への熱
供給が阻害されるという問題があった。このため、熱容
量の大きい厚紙を使用した場合等には、熱供給が間に合
わなくなり厚紙上に未定着画像を適切に定着させること
ができないおそれがあった。
【0004】ところで、弾性層の熱伝導率を高めれば上
記した問題は解消されるが、弾性層の熱伝導率を高める
と耐熱性が低下してしまい、弾性層の劣化が問題とな
る。この耐熱性の低下を防ぐためには架橋密度を高めれ
ばよいが、この場合、弾性層の硬度が増加して弾性機能
を阻害してしまうという問題がある。このように、現状
における弾性層の熱伝導率(0.25〜0.35W/m
・℃程度)を高めると、その耐熱性あるいは弾性が低下
してしまい、結局は適切な定着条件で定着を行うことが
できずに、トナーの溶融不良によって良好な画像状態を
確保した定着画像を得ることができないのである。
【0005】そこで、本発明は上記した問題点を解決す
るためになされたものであり、定着ローラの表面の弾性
層の劣化を推定し定着条件等を補正することで、厚紙上
に安定して高品質な画像を形成することができる画像形
成装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めになされた本発明に係る画像形成装置によれば、画像
データに基づいて記録体上に未定着画像を作成する画像
作成手段と、圧接された定着ローラ間に上記未定着画像
を担持する上記記録体を通過させて上記未定着画像を定
着する定着手段とを有し、上記記録体として厚紙が使用
される場合には上記定着器における定着条件が通常とは
異なる厚紙用定着条件に設定される画像形成装置におい
て、少なくとも上記未定着画像に接触する側の上記定着
ローラの表面には熱伝導率が0.5W/m・℃以上の弾
性層が形成されており、上記定着手段における定着温度
を検出する定着温度検出手段と、上記厚紙用定着条件下
でOHPシート上に定着させた定着画像に光を照射する
発光素子と、上記発光素子から照射され上記定着画像を
透過した光の強度情報を検出する受光素子とを備え、上
記定着画像の画像情報を検出する画像情報検出手段と、
連続的に上記定着画像を定着させた複数枚のOHPシー
トのうち最初のものに定着させた劣化推定用定着画像に
ついての上記画像データのうち上記画像情報検出手段の
検出領域に対応する検出領域画像データと、上記劣化推
定用定着画像に関する画像情報と、上記劣化推定用定着
画像を上記OHPシート上に定着させる際の定着温度
と、に基づいて上記弾性層の劣化の度合いを推定する劣
化推定手段と、上記劣化推定用定着画像と上記複数枚の
OHPシートのうち最後のものに定着させた定着性能推
定用定着画像とに関する画像情報の変動に基づいて上記
定着手段の定着性能を推定する定着性能推定手段と、上
記推定された劣化の度合いと定着手段の定着性能とに基
づいて上記厚紙用定着条件を補正する厚紙用定着条件補
正手段と、を有する。
【0007】この画像形成装置では、まず画像作成手段
が、記録体上に未定着画像(トナー像)を作成する。こ
こで、画像作成手段が記録体上に作成する未定着画像に
は、複写対象である原稿の複写画像、画像形成装置に入
力された画像データによるものの他、画像形成装置内に
あらかじめ記憶されていたテスト画像データによる所定
のテスト画像も含まれる。次に定着手段が、画像作成手
段によって作成された未定着画像を記録体上に定着させ
る。このとき、定着温度検出手段は、定着手段における
定着温度を検出する。
【0008】ここで、定着ローラの弾性層には、熱伝導
率が0.5W/m・℃以上のものを使用している。これ
により、定着後の定着ローラの表面における温度低下を
短時間で回復させることができる。従って、熱容量の大
きい厚紙を使用した場合にも、十分な熱量を供給するこ
とができる。よって、厚紙に未定着画像を適切に定着さ
せることができる。
【0009】ところが、定着ローラの弾性層の熱伝導率
を高めたために、弾性層の耐熱性が低下している。この
ため、弾性層の経時的な熱劣化による定着条件への影響
が問題となる可能性がある。すなわち、弾性層の劣化に
より定着条件が変化し、良好な画像状態の定着画像を得
ることができないおそれがある。そこで、厚紙上に高品
質な画像を形成することができるように、定着画像の画
像状態つまり画像情報を検出して、この画像情報に基づ
き厚紙用定着条件を補正するようにしている。
【0010】かかる補正は以下の手順で行われる。まず
画像情報検出手段が、OHPシート上に定着された定着
画像の画像情報を検出する。この画像情報の検出は、発
光素子が記録体上の定着画像に光を照射し、定着画像を
透過した光を受光素子で受光することにより行う。ここ
で、画像情報とは、例えば透光性、および発色性等の画
像の状態と関係づけられる情報をいい、透過光により画
像状態を知ることができる情報であればいずれのものも
含まれる。具体的には、定着画像の透過光の強度(透過
率)、あるいは色ずれ(明度、色相、彩度のずれ)等が
挙げられる。このように定着画像の画像情報を検出する
のに透過光を用いるのは、画像情報の検出を最も正確に
行うことができるからである。このため、OHPシート
を用いて厚紙用定着条件を補正するのである。
【0011】続いて、劣化推定手段が、劣化推定用定着
画像についての検出領域画像データと、定着温度検出手
段で検出した定着温度と、画像情報検出手段で検出した
画像情報とに基づいて、弾性層の劣化の度合いを推定す
る。さらに、定着性能推定手段が、劣化推定用定着画像
と定着性能推定用定着画像とに関する画像情報の変動に
基づいて、定着手段の定着性能を推定する。
【0012】そして、厚紙用定着条件補正手段が、劣化
推定手段および定着性能推定手段により推定された弾性
層の劣化の程度と定着手段の定着性能とに基づいて、厚
紙用定着条件を補正する。この補正により、厚紙上に定
着させる画像状態を改善するように厚紙用定着条件に処
理結果を反映(フィードバック)させることで、良好な
定着画像となるように制御することができる。従って、
厚紙上に高品質な画像を形成することができる。このよ
うに定着条件を適切に補正することにより、定着ローラ
における弾性層の熱伝導率を高めても画像状態の悪化を
防止することができる。
【0013】なお、本発明において弾性層の熱伝導率を
0.5W/m・℃以上としているのは、熱伝導率が0.
5W/m・℃未満では経時的な熱劣化が発生し難いた
め、熱伝導率が0.5W/m・℃未満の範囲においては
定着条件を補正する必要性が低いためである。つまり、
弾性層の熱伝導率が0.5W/m・℃以上の場合におい
て、本発明を適用することが有効だからである。
【0014】また、発光素子としては、可視光領域にお
いて、発光するものであればいずれのものでもよい。例
えば、ハロゲンランプ、発光ダイオード、半導体レーザ
等が挙げられる。一方、受光素子としては、発光素子の
発光する光に反応する感度域を持つものであればよい。
例えば、CCD、フォトダイオード等が挙げられる。
【0015】さらに、透過率を得るには、透過光の強度
の他、入射光の強度も必要である。従って、透過光の
他、入射光の強度を別途検出する場合がある。しかし、
入射光の強度が一定である場合など既知の場合には、透
過光の強度のみで評価することもできる。また、入射光
の強度測定には、ハーフミラー等を用いて直接その強度
を測定する手法が挙げられる他、発光素子の印加電圧、
消費電流、消費電力等から間接的に測定する手法も挙げ
られる。
【0016】本発明に係る画像形成装置においては、前
記弾性層のJIS硬度が70以下であることが好まし
い。
【0017】このように弾性層の硬度を70以下にする
と、弾性層に必要とされる弾性機能を確保できるが、弾
性層の経時的な熱劣化により定着条件が変化し画像状態
が悪化するおそれがある。このため、かかる硬度の範囲
において本発明を適用することにより、画像状態の悪化
を確実に防止することができる。
【0018】また、本発明に係る画像形成装置において
は、前記劣化推定手段は、前記検出領域画像データと前
記定着温度とに基づいて本来得られるべき要求画像情報
を算出する要求画像情報算出手段を有し、劣化推定用定
着画像に関する前記画像情報と上記要求画像情報とに基
づいて前記弾性層の劣化の程度を推定することが好まし
い。
【0019】この画像形成装置では、劣化推定手段のう
ち要求画像情報算出手段が、検出領域画像データと、定
着温度検出手段で検出した定着温度とに基づいて、本来
得られるべき要求画像情報を算出する。そして、画像情
報検出手段で検出した劣化推定用定着画像に関する画像
情報と、要求画像情報算出手段で算出した要求画像情報
とに基づいて、弾性層の劣化の度合いを推定する。そし
て、この推定結果に基づいて厚紙用定着条件を補正す
る。これにより、弾性層の劣化の程度に応じて適切に厚
紙用定着条件を補正できるため、厚紙上に高品質な画像
を形成することができる。従って、定着ローラにおける
弾性層の熱伝導率を高めることにより懸念される画像状
態の悪化が防止されるとともに弾性層の劣化の度合いを
も把握することができる。
【0020】さらには、本発明に係る画像形成装置にお
いて、前記厚紙用定着条件補正手段は、単位時間当たり
に前記画像作成手段から前記定着手段へ投入される前記
厚紙の投入枚数を補正することも好ましい。
【0021】この画像形成装置では、劣化推定手段と定
着性能推定手段により推定された弾性層の劣化の度合と
定着手段の定着性能とに基づき、厚紙用定着条件補正手
段が、単位時間当たりに画像作成手段から定着手段へ投
入される厚紙の投入枚数を補正する。これにより、弾性
層の劣化の程度および定着手段の定着性能に応じて、厚
紙を適切な枚数投入できるため、可能な限りの高生産性
を確保しつつ厚紙上に高品質な画像を形成することがで
きる。
【0022】なお、単位時間当たりに画像作成手段から
定着手段へ投入される厚紙の投入枚数の補正には、通紙
速度を上下させる補正や、投入時間間隔を一定に保持し
つつその間隔を調整する補正の他、例えば、連続して3
枚通紙する度に1枚分時間をあけるというように投入時
間間隔を適宜調整する補正など、いずれのものも含まれ
る。
【0023】あるいは、本発明に係る画像形成装置にお
いて、前記厚紙用定着条件補正手段は、前記定着手段に
おける定着温度をも補正することも好ましい。
【0024】このように厚紙用定着条件補正手段が、定
着手段における定着温度をも補正することにより補正可
能範囲を大きくすることができる。このため、単位時間
当たりに画像作成手段から定着手段へ投入される厚紙の
投入枚数を補正することのみでは対応できないような場
合でも、厚紙上に付着した現像剤を確実に溶融させるこ
とが可能となる。これにより、厚紙上に高品質な画像を
形成することができる。
【0025】さらにまた、本発明に係る画像形成装置
は、前記厚紙用定着条件補正手段が補正可能範囲外であ
ると判断した場合に、オペレータにその旨および付随す
る情報のいずれかを報知する情報報知手段を有すること
が好ましい。
【0026】この画像形成装置では、前記厚紙用定着条
件補正手段が補正可能範囲外であると判断した場合に、
情報報知手段が、オペレータにその旨および付随する情
報のいずれかを報知する。具体的には、情報報知手段は
サービスマンコールが必要である旨、あるいは定着ロー
ラにおける弾性層の劣化が著しいため定着手段の交換が
必要である旨等の情報を報知する。これにより、オペレ
ータは定着画像の画像状態の悪化の原因を把握でき、適
切な措置を採ることができる。
【0027】さらにあるいは、本発明に係る画像形成装
置においては、前記画像作成手段は、前記記録体上に所
定のテスト画像を作成するためのテスト画像データを格
納するテスト画像データメモリを有し、前記画像情報検
出手段は、前記複数枚のOHPシート上に定着された定
着テスト画像の画像情報をそれぞれ検出可能であること
が好ましい。
【0028】このようにあらかじめ格納してあったテス
ト画像データから得た定着テスト画像を用いると、検知
すべき定着画像の位置が予めわかっているため、確実に
劣化推定用や定着性能推定用等の定着画像の画像情報を
得ることができる。このため、厚紙用定着条件補正手段
は適切に厚紙用定着条件を補正することができるので、
厚紙に付着した現像剤が適切に溶融し良好な画像状態が
確保され、高品質な画像を形成することができる。従っ
て、定着ローラにおける弾性層の熱伝導率を高めること
により懸念される画像状態の悪化は確実に防止される。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の画像形成装置を具体化した実施の形態について図面
に基づいて詳細に説明する。まず、第1の実施の形態か
ら説明する。第1の実施の形態は、本発明に係る画像形
成装置が搭載された電子写真方式の複写機であり、所定
の定着テスト画像をOHPシート上に作成して、その定
着テスト画像の透過光の強度情報に基づき推定された定
着ローラにおける弾性層の劣化の度合い等に応じて厚紙
の通紙枚数を補正するものである。
【0030】この複写機1は、図1に示すように、イメ
ージリーダ部IRとページプリンタ部PRTとから構成
されている。そして、イメージリーダ部IRから転送さ
れた画像データに基づき、ページプリンタ部PRTが電
子写真プロセスにより原稿の画像をプリントするように
なっている。
【0031】イメージリーダ部IRは、原稿ガラス10
上にセットされる原稿の画像による反射光を検出しこれ
を光電変換して、原稿の画像に対応した画像データを読
み込む画像読取部2と、種々の画像形成モードに応じて
データ処理を行う画像処理部3等とを有している。な
お、画像読取部2は、読み込んだ画像データを一時的に
記憶するデータメモリ部9を備える。また、イメージリ
ーダ部IRの上部には原稿を押さえる原稿カバー11が
装着されている。
【0032】一方、ページプリンタ部PRTは、光学走
査部4と画像プロセス部5と搬送部6とを有している。
そして光学走査部4は、感光体ドラム30にレーザ光を
走査して照射するためのポリゴンミラー21および反射
ミラー22とを備える。画像プロセス部5は、感光体ド
ラム30と、帯電チャージャ31と、現像器32Y,3
2C,32M,32Kと、転写チャージャ33を有する
転写ドラム34と、クリーニング器35とを備える。搬
送部6は、記録体を積載して収容する用紙カセット44
と、用紙カセット44または手差しトレイ45から供給
される記録体を搬送するための各種搬送ローラと、定着
器40と、ハロゲンランプ41とCCDセンサ42とか
らなる画像情報検出部43と、複写が完了して機外に排
出された記録体を収容する排紙トレイ46とを備える。
【0033】ここで定着器40は、互いに圧接された加
熱ローラ212と加圧ローラ213とにより構成された
ものであり、その詳細については、図2を用いて説明す
る。図2は定着器40の長手方向における断面を示した
ものである。図2に示すように、加熱ローラ212は、
熱伝導が良く、熱容量が小さいアルミニウム等の材料で
形成された金属筒212aの表面に弾性層としてシリコ
ンゴム212bを被覆したものである。加熱ローラ21
2の内部には、ヒーターランプ221が設けられてお
り、後述する統括制御部54(図5参照)による温度制
御に基づき給電され加熱されるようになっている。ま
た、加熱ローラ212の表面温度は、その表面に接触し
て設けられたサーミスタ等の温度センサ222により検
出されるようになっている。なお、ここで検出された表
面温度信号は、後述する統括制御部54に入力される。
一方、加圧ローラ213も加熱ローラ212と同様に、
内部にヒータランプ221を備えた金属筒213aにシ
リコンゴム213bを被覆したものである。なお、シリ
コンゴム212b,213bはともに、熱伝導率が0.
6W/m・℃、硬度が40のジメチルシリコンゴムであ
る。
【0034】また、後述する駆動制御部55(図5参
照)により加圧ローラ213を駆動することにより、加
熱ローラ212も加圧ローラ213に従動して回転する
ようになっている。なお、駆動制御部55により加圧ロ
ーラ213ではなく、加熱ローラ212を駆動させるよ
うにし、加圧ローラ213が加熱ローラ212に従動し
て回転するようにしてもよい。
【0035】そして、画像情報検出部43は、定着画像
の画像状態検知のための情報を把握するためのものであ
り、具体的には、定着画像の透過光の強度情報(透過
率)を検出するものである。この画像情報検出部43
は、例えば図3に示すように、OHPシートSのうち矢
印で示す搬送方向を上にしたときに左上隅の位置に略矩
形状の定着テスト画像TがOHPシートS上に作成され
た場合に、この定着テスト画像Tの直進透過光(定着画
像に入射した入射光が屈折等により進路が曲げられずに
直進する透過光をいう)の強度を測定できるような位置
に配置されている。つまり、OHPシートSのうち定着
器40の後方において、定着器40から排出されたOH
PシートSに対して図中下方側に発光素子であるハロゲ
ンランプ41が設けられ、ハロゲンランプ41の光軸4
1Lと同軸上にOHPシートSの搬送路を挟むようにし
て図中上方側に、受光素子であるCCDセンサ42が設
けられるのである。このように、画像情報検出部43
は、ハロゲンランプ41とCCDセンサ42とが組をな
した状態で構成されている。
【0036】なお、ハロゲンランプ41とCCDセンサ
42の配置は上下逆でも構わない。さらに図3のように
ハロゲンランプ41の光軸41LとOHPシートSとが
直交する場合ばかりでなく、図4に示すようにハロゲン
ランプ41の光軸41LとOHPシートSとが所定の角
度をなすようにハロゲンランプ41とCCDセンサ42
を配置してもよい。
【0037】ただし、図4に示すようにハロゲンランプ
41とCCDセンサ42を配置する場合には、光軸41
Lと記録体とがなす角度は45度以上であることが望ま
しい。45度より小さいと、反射光の成分が大きくな
り、直進透過光の強度情報を正確に測定できなくなるか
らである。また、上記角度は90度(図3の状態)であ
ることがより好ましい。このようにハロゲンランプ41
とCCDセンサ42を配置すると、定着テスト画像Tの
厚さや測定時におけるOHPシートSの浮き上がり等の
影響を受けにくくなり、直進透過光の強度情報をより正
確に測定できるからである。
【0038】このようにハロゲンランプ41とCCDセ
ンサ42とが配置されることにより、画像情報検出部4
3は定着テスト画像Tの直進透過光の強度情報を検出す
ることができる。つまり画像情報検出部43は、CCD
センサ42が受光する透過光の強度Ibを検知すること
により、定着テスト画像Tの直進透過光の強度情報を検
出しているのである。なお直進透過光の強度情報を検出
するのは、OHPシートの定着特性の良否と正の相関を
有する上、測定レンジが広く、ノイズに対して強いため
である。また画像情報検出部43において、ハロゲンラ
ンプ41の発光強度Iaをも検知して両者の比(すなわ
ち、透過率=Ib/Ia)を検出するようにしてもよ
い。これにより、ハロゲンランプ41の発光強度Iaの
変動などによる透過光の強度Ibへの影響をなくすこと
ができるからである。
【0039】続いて、このように構成された複写機1に
おいて、コピーを行うときの動作を簡単に説明する。こ
の複写機1では、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)、ブラック(K)の再現色の順に以下の処理
が行われる。まず、イエロー(Y)の処理について説明
する。画像読取部2が原稿の画像のうちイエロー(Y)
に対応する画像データを読み取る。また、感光体ドラム
30が、帯電チャージャ31により表面を一様に帯電さ
せられる。そして、後述するレーザ制御部59(図5参
照)に対して、画像読取部2が読み込んだ画像データが
入力される。そうすると、レーザ光源からレーザ光が変
調発光されて、このレーザ光がポリゴンミラー21によ
り主走査方向に走査され、さらに反射ミラー22により
反射されて感光体ドラム30に入射する。これにより、
感光体ドラム30上にイエロー(Y)の再現色に対応す
る静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器32
Yにより現像されてトナー像となる。このトナー像は、
感光体ドラム30に対向して配置された転写チャージャ
33により、用紙カセット44または手差しトレイ45
から供給された普通紙、厚紙、およびOHPシート等の
記録体上に転写される。
【0040】次いで、シアン(C)、マゼンタ(M)、
ブラック(K)についての処理が同様に行われる。これ
らの処理により、4色のトナー像が記録体上に重ねて転
写された状態となる。その後、これらのトナー像が転写
された記録体は、定着器40において加熱及び加圧され
る。これによりトナーが溶融し、トナー像が記録体上に
定着されて、フルカラー画像とされる。そして画像定着
後、記録体は機外に排出され排紙トレー46に収容され
る。これで1枚分のコピーが終了する。
【0041】ここで、このようなコピー動作等を制御す
る複写機1の制御系について説明する。複写機1の制御
回路は、図5のブロック図に示すように、統括制御部5
4を中心にして構成されている。統括制御部54は、本
発明の厚紙用定着条件補正手段、劣化推定手段、定着性
能定着手段および要求光沢度算出手段にも相当するもの
であり、公知のCPUを中心に、ROM、RAM等を組
み合わせて構成されたマイコンである。統括制御部54
に組み込まれたROMには、複写機1の制御を実行する
ために必要な種々のプログラム類や、参照データ類等が
あらかじめ準備されて格納されている。なお、後述する
テスト画像を作成するためのテスト画像データ等も、こ
のROM内に格納されている。また、RAMには、演算
処理の実行中に現れる数値等を一時的に記憶するととも
に、必要に応じて随時読み出すための各種バッファが設
けられている。
【0042】統括制御部54の入出力ポートには、画像
読取部2の動作を制御するIR制御部51と、定着器4
0の駆動・停止および加圧ローラ213の速度制御を行
う駆動制御部55と、記録体の供給を制御する搬送制御
部56と、ポリゴンミラー21によるレーザ光走査を制
御するスキャナ制御部57と、感光体ドラム30への帯
電、現像バイアス、転写バイアスの印加などの高電圧を
制御する高圧制御部58と、レーザ光の変調制御を行う
レーザ制御部59と、画像情報検出部43と、定着器4
0の定着温度(正確には加熱ローラ212の表面温度)
を検出している温度センサ222と、ヒータランプ22
1等とが接続されている。また、統括制御部54には、
コントローラ52を介して操作パネル53からの信号が
入力されるようになっている。
【0043】そして、複写機1は統括制御部54によ
り、統括的に制御され次のように動作する。まず、記録
体のサイズや種類その他の制御情報が操作パネル53か
らコントローラ52に入力される。次いで、操作パネル
53のコピーボタンが押されるとコピー要求信号が発信
されて、この信号がコントローラ52に受信される。次
いで、コントローラ52からは、統括制御部54に対し
てプリント指令が出力される。この指令により統括制御
部54からは、IR制御部51に対して原稿の画像読み
取り開始が指令されるとともに、搬送制御部56に対し
て記録体の供給開始が指令され、さらにスキャナ制御部
57に対して走査準備が指令される。また、高圧制御部
58に対しても指令が出力され、感光体ドラム30への
帯電、現像バイアス、転写バイアスが設定されて画像形
成の準備がなされる。そして、画像読取部2による原稿
の画像の読み取りが終了すると、レーザ制御部59に読
み取られた画像データが入力される。
【0044】次いで統括制御部54は、コントローラ5
2に対して垂直同期要求信号を出力して垂直同期信号の
受信を待つ。そして、コントローラ52が垂直同期信号
を出力すると、レーザ制御部59に入力された画像デー
タに基づき、レーザ光が変調発光される。これにより感
光体ドラム30上に静電潜像が形成され、現像器32Y
(32C,32M,32K)により現像されてトナー像
とされる。このトナー像は記録体に転写され、定着器4
0によって定着されて定着画像となる。このとき温度セ
ンサ222は、定着器40の加熱ローラ212の表面温
度(定着温度)を検出し、その検出結果を統括制御部5
4に送信する。
【0045】ここで、本発明ではシリコンゴム212
b,213bの熱伝導率を通常の定着器で用いられるも
のと比べ約2.4倍に高めている(0.25W/m・℃
から0.6W/m・℃に高めている)。これにより、厚
紙上のトナー像を適切に溶融させることができる一方、
シリコンゴム212b,213bの耐熱性が低下し、通
常のものよりも経時的な熱劣化が発生しやすい。従っ
て、このままではシリコンゴム212b,213bの劣
化により、長期間の使用で徐々に定着条件が変化して厚
紙上のトナー像を適切に溶融させることができなくなっ
て、厚紙上に高品質な画像を形成することができなくな
るおそれがある。
【0046】そこで、厚紙上に高品質な画像を形成する
ことができるように本実施の形態では、厚紙用定着条件
下でOHPシートS上に定着させた定着画像の透過率を
検出し、その透過率に基づき厚紙用定着条件を補正する
ことで厚紙上にトナー像を適切に溶融させて、良好な画
像状態を確保するようにしている。なお、OHPシート
を使用するのは、定着画像の透過光の強度情報を得るた
めであり、透過光を用いると最も正確に定着画像の画像
情報を検出することができるからである
【0047】以下、かかる厚紙用定着条件の補正制御に
ついて、図6に示すフローチャートに従って説明する。
このフローチャートに示すルーチンは、オペレータが操
作パネル53からテストモードを選択した場合等に実行
されるようになっている。まず、図5に示すレーザ制御
部59に対して、統括制御部54内のROMにあらかじ
め格納されたテスト画像データが入力され、図7に示す
ように、上記の手順により厚紙用定着条件下でオペレー
タが準備した5枚のOHPシートOS1〜OS5にそれ
ぞれ所定の定着テスト画像T1〜T5が連続的に作成さ
れる(S1)。
【0048】なお、定着テスト画像T1〜T5としては
ブラック(K)以外のパッチとするのがよく、1種類の
トナーを用いてイエロー(Y)、シアン(C)、マゼン
タ(M)のパッチとしたり、複数のトナーを用いて任意
の色のパッチとすることができ、複数のトナーを用いる
と、様々な画像におけるトナーの溶融状態を検出できる
ようになる。また、定着テスト画像T1〜T5に付着さ
せるトナー付着量を多くできるので、その結果を用いる
ことで、トナー付着量その他の補正範囲を広くとること
ができる。
【0049】さらに、画像濃度が所定値ずつ異なる定着
テスト画像を記録体搬送方向に3つ以上作成するように
しても良い。このようにすると、それぞれの定着テスト
画像についての透過光強度(透過率)を検出して、その
結果から最小二乗法により画像濃度と透過光強度(透過
率)との関係を表す直線を求め、各定着テスト画像につ
いての透過光強度(透過率)の真値を得ることができ
る。これにより、1つだけ定着テスト画像を作成する場
合よりも、より精度良く定着テスト画像についての透過
光強度(透過率)を検出することができる。従って、よ
り正確に定着テスト画像の画像状態を把握することがで
きる。また、画像濃度が等しい定着テスト画像を記録体
搬送方向に複数作成して、各定着テスト画像についての
透過光強度(透過率)の平均値を得るようにしても良
い。
【0050】次に、1枚目のOHPシートOS1が定着
器40を通過する時の加熱ローラ212の表面温度、つ
まり定着温度を、温度センサ222にて検出する(S
2)。続いて、統括制御部54は、ROM内に格納して
いるテスト画像データを呼び出してこれを読み込み(S
3)、この読み込まれたテスト画像データとS2で得た
定着温度とに基づいて本来得られるべき透過率(以下、
「要求透過率」ともいう)Prを算出する(S4)。ま
た、1枚目および5枚目のOHPシートOS1,OS5
上の定着テスト画像T1,T5について、画像情報検出
部43が検出した直進透過光の強度Ib1,Ib5、お
よびハロゲンランプ41の発光強度Iaから、統括制御
部54は、実測した透過率(以下、「実測透過率」とも
いう)P1,P5を算出する(S5)。
【0051】続いて、統括制御部54は、要求透過率P
rと実測透過率P1とに基づきシリコンゴム212b,
213bの劣化の度合いを推定し劣化ランクを決定する
(S6)。このシリコンゴム212b,213bの劣化
のランクは表1に示すような4段階(A〜Dランク)に
分けられ、劣化がない場合を標準(Dランク)として、
劣化の度合いに応じて3段階にランク分けがされてい
る。
【0052】
【表1】
【0053】また統括制御部54は、実測透過率P1と
P5との差(P1−P5)に基づき定着器40の定着性
能を推定し定着性能ランクを決定する(S7)。この定
着器40の定着性能ランクは表2に示すような4段階
(E〜Hランク)に分けられ、性能低下がない場合を標
準(Hランク)として、性能低下の度合いに応じて3段
階にランク分けがされている。
【0054】
【表2】
【0055】そして、統括制御部54は、劣化ランクと
定着性能ランクとに基づき、表3に示す補正値取得テー
ブルから補正値を取得し(S8)、これを用いて単位時
間当たりの厚紙の通紙枚数を補正する(S9)。
【0056】
【表3】
【0057】ここで、具体的な数値を挙げて上記した補
正制御について説明する。例えば、要求透過率がPr=
70と算出され(S4)、実測透過率がそれぞれP1=
65、P5=55と算出されたとする(S5)。この場
合、S6の処理で要求光沢度Prと実測光沢度P1との
差が「5」(=70−65)と算出されるため、表1よ
り劣化ランクがCランクと決定される。さらに、S7の
処理で実測光沢度P1とP5との差が「10」(=65
−55)と算出されるため、表2より定着性能ランクが
Fランクと決定される。次いで、これらのランクに基づ
き表3の補正値取得テーブルにより、厚紙の投入時間間
隔を長くすることで、単位時間当たりの投入枚数を6枚
にする補正がなされる(S8,S9)。
【0058】この補正により、定着器40に投入される
厚紙の投入時間間隔が長くなるため、前の厚紙への定着
により低下した定着器40の加熱ローラ212および加
圧ローラ213の表面の温度が所定の温度まで回復した
状態で、次の厚紙への定着が行われる。このため、厚紙
用定着条件下で厚紙上のトナー像を適切に溶融させるこ
とができる。従って、厚紙上に高品質な画像を常に形成
することができる。
【0059】このように画像情報検出部43を設け実測
透過率P1を算出し、要求透過率Prと比較することに
より、シリコンゴム212b,213bの劣化の度合い
を把握することができる。また、厚紙用定着条件下で5
枚のOHPシートに連続的に定着テスト画像T1〜T5
をそれぞれ定着させ、1枚目と5枚目の定着テスト画像
T1とT5の実測透過率P1とP5を比較することによ
り、定着器40の定着性能を把握することができる。こ
れらにより、シリコンゴム212b,213bの劣化お
よび定着器40の定着性能に応じて、厚紙上に高品質な
画像を形成することができるように投入時間間隔を長く
して単位時間当たりの厚紙の投入枚数を適切に補正する
ことができる。このような補正により、厚紙用定着条件
下では厚紙上のトナー像を常に適切に溶融させることが
できる。従って、シリコンゴム212b,213bの熱
伝導率を高めたことにより長期的な使用で劣化が発生し
た場合でも、安定して厚紙上に高品質な画像を形成する
ことが可能となる。
【0060】以上、詳細に説明したように第1の実施の
形態に係る複写機1によれば、オペレータの選択等によ
り、5枚のOHPシート上にそれぞれ所定の定着テスト
画像T1〜T5が作成される。次いで、統括制御部54
は、テスト画像データと温度センサ222で検出した加
熱ローラ212の表面温度(定着温度)とに基づき要求
透過率Prを算出する。また、画像情報検出部43で得
た透過光強度等に基づき、定着テスト画像T1,T5の
実測透過率P1,P5を算出する。そして、要求透過率
Prと実測透過率P1とを比較してシリコンゴム212
b,213bの劣化の度合いを推定し、実測透過率P1
とP5とを比較して定着器40の定着性能を推定する。
その後、これらの推定結果に基づき、できる限りの高生
産性を確保しつつ厚紙上のトナー像を適切に溶融させら
れるように、厚紙の単位時間当たりの投入枚数を補正す
る。この補正により、安定して厚紙上に高品質な画像を
形成することができる。
【0061】なお、上記第1の実施の形態では、OHP
シートに1つのパッチ状定着テスト画像(以下、単に
「パッチ」ともいう)Tを作成したが、定着テスト画像
の作成パターンとしては、その他にも図8に示すように
OHPシートの搬送方向(図中上方向)に対して直交す
る方向(図中左右方向)に複数のパッチTPを並べて作
成するパターン、図9に示すように複数のパッチTPを
OHPシートの搬送方向(図中上下方向)に並べて作成
するパターン、図10に示すようにOHPシートの四隅
にパッチTPを作成するパターン、図11に示すように
OHPシートの対角線上に複数のパッチTPを並べて作
成するパターン等が挙げられる。
【0062】ここで、上記した第1の実施の形態で例示
したような、1組のハロゲンランプ41とCCDセンサ
42とからなる画像情報検出部43を用いた場合には、
図9に示すようなパターンであれば複数のパッチTPに
ついて透過光の強度情報を検出することができる。一
方、定着テスト画像として、図8、図10、図11に示
すようなパターンを作成する場合には、搬送方向と交差
する方向に複数組のハロゲンランプとCCDセンサとを
備える画像情報検出部とする必要がある。いずれにして
も、複数の定着テスト画像(パッチ)TPの透過光の強
度情報を検出すると、その平均値などを算出することに
より正確に透過光の強度情報を測定できるようになる。
これにより、定着画像の実測透過率の検出がより正確に
行われるため、単位時間当たりの厚紙の通紙枚数の補正
をより適切に行うことができる。
【0063】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態について説明する。第2の実施の形態に係る複写機
は、その構成を第1の実施の形態に係る複写機1とほぼ
同じくするが、厚紙の投入間隔をそれぞれ長くする代わ
りに、厚紙の通紙パターンを変更する点が異なる。そこ
で、厚紙の通紙パターンを補正するための制御につい
て、図12に示すフローチャートを用いて説明する。こ
のフローチャートに示すルーチンも、第1の実施の形態
と同様、オペレータが操作パネル53からテストモード
を選択した場合等に実行されるようになっている。な
お、第1の実施の形態と同様であるものやコピー動作等
についての説明は省略し、同一のものについては同一の
符号を付する。
【0064】まず、図5に示すレーザ制御部59に対し
て、統括制御部54内のROMにあらかじめ格納された
テスト画像データが入力され、上記の手順により厚紙用
定着条件下でオペレータが準備した5枚のOHPシート
OS1〜OS5にそれぞれ所定の定着テスト画像T1〜
T5が連続的に作成される(S11)。また、1枚目の
OHPシートOS1が定着器40を通過する時の加熱ロ
ーラ212の表面温度、つまり定着温度を、温度センサ
222にて検出する(S12)。
【0065】続いて、統括制御部54は、ROM内に格
納しているテスト画像データを呼び出してこれを読み込
み(S13)、この読み込まれたテスト画像データとS
2で得た定着温度とに基づいて要求透過率Prを算出す
る(S14)。また、1枚目および5枚目のOHPシー
トOS1,OS5上の定着テスト画像T1,T5につい
て、画像情報検出部43が検出した直進透過光の強度I
b1,Ib5、およびハロゲンランプ41の発光強度I
aから、統括制御部54は、実測透過率P1,P5を算
出する(S15)。
【0066】次いで、統括制御部54は、要求透過率P
rと実測透過率P1とに基づきシリコンゴム212b,
213bの劣化の度合いを推定し劣化ランク(表1参
照)を決定する(S16)。また、実測透過率P1とP
5との差(P1−P5)に基づき定着器40の定着性能
を推定し定着性能ランク(表2参照)を決定する(S1
7)。
【0067】そして、統括制御部54は、劣化ランクと
定着性能ランクとに基づき、表4に示す補正値取得テー
ブルから補正値を取得し(S18)、これを用いて厚紙
の通紙パターンを補正する(S19)。
【0068】
【表4】
【0069】ここで、具体的な数値を挙げて上記した補
正制御について説明する。例えば、要求透過率がPr=
70と算出され(S14)、実測透過率がそれぞれP1
=60、P5=55と算出されたとする(S15)。こ
の場合、S16の処理で要求光沢度Prと実測光沢度P
1との差が「10」(=70−60)と算出されるた
め、表1により劣化ランクがCランクと決定される。さ
らに、S17の処理で実測光沢度P1とP5との差が
「5」(=60−55)と算出されるため、表2により
定着性能ランクがGランクと決定される。次いで、これ
らのランクに基づき表4の補正値取得テーブルにより、
厚紙の通紙パターンを5枚通紙する度に1枚分時間をあ
けるというパターンに変更して、単位時間当たりの投入
枚数を補正する(S18,S19)。
【0070】この補正により、定着器40が厚紙上のト
ナー像を適切に溶融させることができる枚数までは連続
的に厚紙が通紙され、定着器40の加熱ローラ212お
よび加圧ローラ213の表面温度が所定の範囲を下回る
前に、1枚分の厚紙の投入が一旦中止され、表面温度の
上昇を待つ。その後、再び厚紙が連続的に通紙される。
このため、厚紙用定着条件下で厚紙上のトナー像を適切
に溶融させることができる。従って、厚紙上に高品質な
画像を常に形成することができる。
【0071】このように画像情報検出部43を設け実測
透過率P1を算出し、要求透過率Prと比較することに
より、シリコンゴム212b,213bの劣化の度合い
を把握することができる。また、厚紙用定着条件下で5
枚のOHPシートに連続的に定着テスト画像T1〜T5
をそれぞれ定着させ、1枚目と5枚目の定着テスト画像
T1とT5の実測透過率P1とP5を比較することによ
り、定着器40の定着性能を把握することができる。こ
れらにより、シリコンゴム212b,213bの劣化お
よび定着器40の定着性能に応じて、厚紙上に高品質な
画像を形成することができるように厚紙の通紙パターン
を適切に補正することができる。このような補正によ
り、厚紙用定着条件下では厚紙上のトナー像を常に適切
に溶融させることができる。従って、シリコンゴム21
2b,213bの熱伝導率を高めたことにより長期的な
使用で劣化が発生した場合でも、安定して厚紙上に高品
質な画像を形成することが可能となる。
【0072】以上、詳細に説明したように第2の実施の
形態に係る複写機によれば、オペレータの選択等によ
り、5枚のOHPシート上にそれぞれ所定の定着テスト
画像T1〜T5が作成される。次いで、統括制御部54
は、テスト画像データと温度センサ222で検出した加
熱ローラ212の表面温度(定着温度)とに基づき要求
透過率Prを算出する。また、画像情報検出部43で得
た透過光強度等に基づき、定着テスト画像T1,T5の
実測透過率P1,P5を算出する。そして、要求透過率
Prと実測透過率P1とを比較してシリコンゴム212
b,213bの劣化の度合いを推定し、実測透過率P1
とP5とを比較して定着器40の定着性能を推定する。
その後、これらの推定結果に基づき、できる限りの高生
産性を確保しつつ厚紙上のトナー像を適切に溶融させら
れるように、厚紙の通紙パターンを補正する。この補正
により、安定して厚紙上に高品質な画像を形成すること
ができる。
【0073】ここで、上記した第1、第2の実施の形態
において、要求透過率Prと実測透過率P1の差が32
以上であれば、統括制御部54は、表1に示すようにシ
リコンゴム212b,213bの劣化ランクが「A」で
あると判断する。しかし、要求透過率Prと実測透過率
P1の差、つまりシリコンゴム212b,213bの劣
化が大きいとき、例えば透過率差が40以上になったと
きには、厚紙の通紙枚数や通紙パターンを補正しても良
好な定着画像を得ることができないおそれがある。ま
た、実測透過率P1とP5との透過率差が16以上であ
れば、統括制御部54は、表2に示すように定着器40
の定着性能ランクが「E」であると判断する。しかし、
かかる場合にも、厚紙の通紙枚数や通紙パターンを補正
しても良好な定着画像を得ることができないおそれがあ
る。
【0074】そこで、このような場合には、さらにヒー
タランプ221の制御温度を補正するようにしても良
い。つまり、ヒータランプ221の制御温度を補正した
上で、厚紙の通紙枚数や通紙パターンを補正すれば良
い。これにより、補正可能範囲が大きくなるため、厚紙
の通紙枚数や通紙パターンを補正することのみでは対応
できないような場合であっても、厚紙上のトナー像を適
正に溶融させることができるからである。なお、この場
合における補正値の取得には、表1あるいは表4に示す
補正値取得テーブルをシフトさせたものを使用する。
【0075】さらに、ヒータランプ221の制御温度を
補正しても良好な定着画像を得ることができないような
場合には、定着器40の交換等が必要であると考えられ
る。そこで、かかる場合には、定着器の交換が必要であ
る旨、あるいはサービスマンコールが必要である旨等の
情報を表示するようにすると良い。またこの表示ととも
に警告音を発するようにしても良い。これにより、オペ
レータは定着画像の品質劣化の原因を把握でき、適切な
措置を採ることができるからである。
【0076】(第3の実施の形態)最後に、第3の実施
の形態について説明する。第3の実施の形態に係る複写
機は、その構成を第1の実施の形態に係る複写機とほぼ
同じくするが、定着テスト画像を作成せずに、通常の原
稿を複写した定着画像の透過率を検出して、厚紙の投入
枚数を補正する点が異なる。この補正プログラムは、オ
ペレータが選択した場合等に行われる。以下、この補正
制御について、図13を用いて説明する。図中示す「n-
1,n,n+1」は、OHPシートの投入の順番を示すもの
である。なお、コピー動作や画像の作成動作は、第1の
実施の形態と同様であるからその説明は省略し、同一の
構成であるものについては同一の符号を付する。
【0077】定着条件の補正プログラムが実行される
と、まず、画像読取部2で原稿の画像に対応する画像デ
ータを得る。次いで、画像情報検出部43が定着画像の
反射光の強度情報を検出できる領域R1,R2,R3,
…において、どの領域に定着画像(画像データ)が存在
するかを調査する。例えば図13に示す場合であれば、
領域R2に定着画像が存在していることが判明する。そ
うすると、IR制御部51から統括制御部54を介して
画像情報検出部43に対して領域R2において透過光の
強度情報を検出する旨の指令が出される。次いで、原稿
の画像が前述した電子写真プロセスにより読み取った画
像データに基づいて、オペレータが準備した5枚のOH
PシートOS1〜OS5にそれぞれ定着画像G1〜G5
が連続的に形成される。
【0078】そして、統括制御部54は、1枚目のOH
PシートOS1に対する定着の際に温度センサ222で
検出した加熱ローラ212の表面温度(定着温度)と、
画像読取部2内に設けらたデータメモリ部9に記憶され
ている領域R2の画像データを読み込む。次に、領域R
2の画像データと温度センサ222で検出した定着温度
から要求透過率Prを算出する。次いで、画像情報検出
部43が、1枚目のOHPシートOS1の領域R2が画
像情報検出部43の検出領域に到達したタイミングで定
着画像G1の透過光の強度Ig1、5枚目のOHPシー
トOS5の領域R2が画像情報検出部43の検出領域に
到達したタイミングで定着画像G5の透過光の強度Ig
5、およびハロゲンランプ41の発光強度Iaを測定す
る。そして、これらを用いて定着画像G1とG5の領域
R2における実測透過率P1とP5を算出する。
【0079】次いで、統括制御部54は、要求透過率P
rと実測透過率P1とに基づきシリコンゴム212b,
213bの劣化の度合いを推定し劣化ランク(表1参
照)を決定する。また、実測透過率P1とP5との差
(P1−P5)に基づき定着器40の定着性能を推定し
定着性能ランク(表2参照)を決定する。そして、統括
制御部54は、劣化ランクと定着性能ランクとに基づ
き、表3に示す補正値取得テーブルから補正値を取得
し、これを用いて単位時間当たりの厚紙の投入枚数を補
正する。なお、厚紙の単位時間当たりの投入枚数を変更
する代わりに、上記第2の実施の形態で例示したよう
に、厚紙の通紙パターンを変更(表4参照)するように
しても良い。
【0080】この補正により、定着器40に投入される
厚紙の投入時間間隔が長くなるため、前の厚紙への定着
により低下した定着器40の加熱ローラ212および加
圧ローラ213の表面の温度が所定の温度まで回復した
状態で次の厚紙への定着が行われる。このため、厚紙用
定着条件下で厚紙上のトナー像を適切に溶融させること
ができる。従って、厚紙上に高品質な画像を常に形成す
ることができる。
【0081】以上、詳細に説明したように第3の実施の
形態に係る複写機1によれば、オペレータの選択等によ
り厚紙用定着条件の補正プログラムが実行されると、複
写する原稿の画像データから画像情報検出部43で測定
できる領域に画像データがあるか否か、そして画像デー
タがある場合にはその位置(例えば領域R2)を調査す
る。続いて、1枚目のOHPシートOS1に対する定着
の際に温度センサ222で検出した加熱ローラ212の
表面温度(定着温度)とデータメモリ部9に記憶されて
いる領域R2に対応する画像データとから要求透過率P
rを算出する。また、画像情報検出部43が、定着画像
G1とG5における領域R2の透過光の強度Ig1とI
g5、およびハロゲンランプ41の発光強度Iaを検出
すると、統括制御部54はこれを用いて実測透過率P
1,P5を算出する。
【0082】そして、要求透過率Prと実測透過率P1
とを比較することにより、シリコンゴム212b,21
3bの劣化の度合いを推定する。また、実測透過率P1
とP5とを比較することにより、定着器40の定着性能
を推定する。その後、これらの推定結果に基づき、でき
る限りの高生産性を確保しつつ厚紙上のトナー像を適切
に溶融させられるように、厚紙の単位時間当たりの投入
枚数を補正する。この補正により、安定して厚紙上に高
品質な画像を形成することができる。
【0083】なお、上記した実施の形態は単なる例示に
すぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であるこ
とはもちろんである。例えば、上記実施の形態では、い
ずれも画像情報検出部43は定着画像の直進透過光を検
出しているが、定着テスト画像Tに入射した入射光が屈
折等により進路が曲げられた透過光(以下、屈折透過光
ともいう)の強度情報や色ずれ(明度、色相、彩度のず
れ)等を検出するようにしても良い。
【0084】つまり、屈折透過光の強度情報を検出する
場合には、例えば図14に示すように、図中下方側に設
けたハロゲンランプ141に対して、次のような位置に
CCDセンサを設ければ良い。(1)光軸141LとO
HPシートSとの交点Pを見込むようにしつつ、光軸1
41Lから外れた位置にCCDセンサ162のみを設け
る。(2)CCDセンサ142とCCDセンサ162の
両方を設ける。この場合、直進透過光の強度Idと屈折
透過光の強度Ieの両者を検出できる。
【0085】また、定着画像の色ずれの情報を検出する
場合には、例えば以下に述べるようにして、定着画像の
色分解後の透過光強度を検出すればよい。つまり、例え
ば図15に示すように、図中下方側に設けたハロゲンラ
ンプ141に対して、ハロゲンランプ141の光軸14
1L上でかつハロゲンランプ141とOHPシートSと
の間に、レッド(R)フィルタ39Rとグリーン(G)
フィルタ39Gとブルー(B)フィルタ39Bとを備え
るRGBフィルタ39を設けて次のような位置にCCD
センサを設ければ良い。
【0086】(1)ハロゲンランプ141の光軸141
Lと同軸上に記録体Sの搬送路を挟むようにして図中上
方側にCCDセンサ142のみを設ける。これにより、
定着テスト画像Tの色分解後の直進透過光の強度Id
R,IdG,IdBを検出できる。(2)光軸141L
と記録体Sとの交点Pを見込むようにしつつ、光軸14
1Lから外れた位置にCCDセンサ162のみを設け
る。これにより、定着テスト画像Tの色分解後の屈折透
過光の強度IeR,IeG,IeBを検出できる。
【0087】また、ハロゲンランプ41の発光強度Ia
を常に一定にすれば、定着画像の透過率を求めることな
く透過光の強度情報に基づいて、上記した各実施の形態
における定着条件の補正を行うこともできる。また、定
着画像の透過光の強度情報のみならず、色ずれ(明度、
色相、彩度のずれ)等を検出することによっても、シリ
コンゴム212b,213bの劣化の度合い、および定
着器40の定着性能を推定することができるため、色ず
れ等から推定した結果に基づいて厚紙用定着条件を補正
することもできる。
【0088】さらに、本発明は複写機に限らず、ページ
プリンタなどのプリンタやファックスなど、画像形成装
置を有するものであればいずれのものにも適用すること
ができる。
【0089】
【発明の効果】以上、説明した通り本発明の画像形成装
置によれば、定着画像の画像状態に悪影響を与えること
なく、定着ローラの表面に形成される弾性層の熱伝導率
を高めることができる。これにより、できる限り高い生
産性を確保しつつ厚紙上に高品質な画像を形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る複写機の概略構成図であ
る。
【図2】図1の複写機における定着器の構成を示す断面
図である。
【図3】図1の複写機における画像情報検出部の構成を
示す斜視図である。
【図4】画像情報検出部の別の構成を示す斜視図であ
る。
【図5】図1の複写機の制御回路の一部を示すブロック
図である
【図6】厚紙の通紙枚数の補正を行う制御を説明するフ
ローチャートである。
【図7】厚紙の通紙枚数の補正を行う際に、画像情報検
出部が検出する情報を説明するための説明図である。
【図8】テスト画像の作成パターンを示す図である。
【図9】同じく、テスト画像の作成パターンを示す図で
ある。
【図10】同じく、テスト画像の作成パターンを示す図
である。
【図11】同じく、テスト画像の作成パターンを示す図
である。
【図12】第2の実施の形態における厚紙の通紙パター
ンの補正を行う制御を説明するフローチャートである。
【図13】第3の実施の形態に係る複写機において、補
正制御の際における画像情報検出部での画像情報の検出
方法を説明するための説明図である。
【図14】画像情報検出部の別の構成(定着画像の屈折
透過光の強度情報を検出する場合)を示す斜視図であ
る。
【図15】同じく、画像情報検出部の別の構成(定着画
像の色分解後の透過光強度を検出場合)を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
5 画像プロセス部 30 感光体ドラム 32Y,32C,32M,32K 現像器 33 転写チャージャ 34 転写ドラム 40 定着器 41 ハロゲンランプ 42 CCDセンサ 43 画像情報検出部 54 統括制御部 212 加熱ローラ 213 加圧ローラ 212b,213b シリコンゴム(弾性層) 222 温度センサ S,OS1〜OS5 OHPシート T,T1〜T5 定着テスト画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA09 DA12 EA12 EC03 EC06 EC10 EC20 ED25 ED30 EE07 EE08 EF09 FA02 FA30 GB10 HB01 2H033 AA47 BA30 BB04 BB14 BB28 CA04 CA07 CA18 CA30 CA37 CA57 5C074 AA07 BB02 BB22 DD09 DD13 DD16 EE01 EE03 EE08 GG16 GG20 HH02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに基づいて記録体上に未定着
    画像を作成する画像作成手段と、圧接された定着ローラ
    間に上記未定着画像を担持する上記記録体を通過させて
    上記未定着画像を定着する定着手段とを有し、上記記録
    体として厚紙が使用される場合には上記定着器における
    定着条件が通常とは異なる厚紙用定着条件に設定される
    画像形成装置において、 少なくとも上記未定着画像に接触する側の上記定着ロー
    ラの表面には熱伝導率が0.5W/m・℃以上の弾性層
    が形成されており、 上記定着手段における定着温度を検出する定着温度検出
    手段と、 上記厚紙用定着条件下でOHPシート上に定着させた定
    着画像に光を照射する発光素子と、上記発光素子から照
    射され上記定着画像を透過した光の強度情報を検出する
    受光素子とを備え、上記定着画像の画像情報を検出する
    画像情報検出手段と、 連続的に上記定着画像を定着させた複数枚のOHPシー
    トのうち最初のものに定着させた劣化推定用定着画像に
    ついての上記画像データのうち上記画像情報検出手段の
    検出領域に対応する検出領域画像データと、上記劣化推
    定用定着画像に関する画像情報と、上記劣化推定用定着
    画像を上記OHPシート上に定着させる際の定着温度
    と、に基づいて上記弾性層の劣化の度合いを推定する劣
    化推定手段と、 上記劣化推定用定着画像と上記複数枚のOHPシートの
    うち最後のものに定着させた定着性能推定用定着画像と
    に関する画像情報の変動に基づいて上記定着手段の定着
    性能を推定する定着性能推定手段と、 上記推定された劣化の度合いと定着手段の定着性能とに
    基づいて上記厚紙用定着条件を補正する厚紙用定着条件
    補正手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載する画像形成装置におい
    て、 前記弾性層のJIS硬度が70以下であることを特徴と
    する画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載する画像
    形成装置において、 前記劣化推定手段は、前記検出領域画像データと前記定
    着温度とに基づいて本来得られるべき要求画像情報を算
    出する要求画像情報算出手段を有し、 劣化推定用定着画像に関する前記画像情報と上記要求画
    像情報とに基づいて前記弾性層の劣化の程度を推定する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれか1つに
    記載する画像形成装置において、 前記厚紙用定着条件補正手段は、単位時間当たりに前記
    画像作成手段から前記定着手段へ投入される前記厚紙の
    投入枚数を補正することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載する画像形成装置におい
    て、 前記厚紙用定着条件補正手段は、前記定着手段における
    定着温度をも補正することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1つに
    記載する画像形成装置において、 前記厚紙用定着条件補正手段が補正可能範囲外であると
    判断した場合に、オペレータにその旨および付随する情
    報のいずれかを報知する情報報知手段を有することを特
    徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれか1つに
    記載する画像形成装置において、 前記画像作成手段は、前記記録体上に所定のテスト画像
    を作成するためのテスト画像データを格納するテスト画
    像データメモリを有し、 前記画像情報検出手段は、前記複数枚のOHPシート上
    に定着された定着テスト画像の画像情報をそれぞれ検出
    可能であることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005275250A (ja) * 2004-03-26 2005-10-06 Canon Inc 画像形成装置
JP2006251128A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009271116A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Canon Inc 画像形成装置
JP2021018330A (ja) * 2019-07-19 2021-02-15 キヤノン株式会社 画像形成装置および画像形成システム

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