JP2001050301A - クラッチ装置 - Google Patents
クラッチ装置Info
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- JP2001050301A JP2001050301A JP11224709A JP22470999A JP2001050301A JP 2001050301 A JP2001050301 A JP 2001050301A JP 11224709 A JP11224709 A JP 11224709A JP 22470999 A JP22470999 A JP 22470999A JP 2001050301 A JP2001050301 A JP 2001050301A
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- Japan
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- cancel
- clutch
- oil
- inner peripheral
- clutch drum
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- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クラッチの制御性を向上させるキャンセラか
ら潤滑部へのキャンセル油の供給過多をなくし、油の攪
拌や摩擦係合要素の引きずりによる伝動装置の伝達効率
の低下を防ぐ。 【解決手段】 クラッチ装置は、クラッチドラム31と
共に回転するピストンシリンダ機構を備え、ピストン3
2の背後にキャンセルプレート33が配設され、ピスト
ンとクラッチドラムの内周部31aとキャンセルプレー
トとにより画定されるキャンセル室Bを備える。クラッ
チドラムに、キャンセル室とクラッチドラムの背面とに
開口するキャンセル油路Cを形成し、キャンセル油がク
ラッチドラムの背面にドレンされるようにした。
ら潤滑部へのキャンセル油の供給過多をなくし、油の攪
拌や摩擦係合要素の引きずりによる伝動装置の伝達効率
の低下を防ぐ。 【解決手段】 クラッチ装置は、クラッチドラム31と
共に回転するピストンシリンダ機構を備え、ピストン3
2の背後にキャンセルプレート33が配設され、ピスト
ンとクラッチドラムの内周部31aとキャンセルプレー
トとにより画定されるキャンセル室Bを備える。クラッ
チドラムに、キャンセル室とクラッチドラムの背面とに
開口するキャンセル油路Cを形成し、キャンセル油がク
ラッチドラムの背面にドレンされるようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチ装置に関
し、特に自動変速機に用いるに適したクラッチ装置にお
いて、遠心油圧をキャンセルする技術に関する。
し、特に自動変速機に用いるに適したクラッチ装置にお
いて、遠心油圧をキャンセルする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】湿式多板構成のクラッチ装置において、
動力伝達を行う摩擦係合要素を係脱操作する油圧サーボ
は、ブレーキの油圧サーボと異なり、動力伝達経路を構
成する自身のクラッチドラムと共に回転するため、ピス
トンシリンダ機構で構成される油圧サーボのシリンダ室
内に供給される作動油に遠心力が作用する。このように
作動油にかかる遠心力は、シリンダ室内の油圧を外径側
に行くほど高める遠心油圧を生じさせ、クラッチ係合時
の供給油圧の制御を難しくするばかりでなく、クラッチ
解放時の油圧の排出の妨げとなる。
動力伝達を行う摩擦係合要素を係脱操作する油圧サーボ
は、ブレーキの油圧サーボと異なり、動力伝達経路を構
成する自身のクラッチドラムと共に回転するため、ピス
トンシリンダ機構で構成される油圧サーボのシリンダ室
内に供給される作動油に遠心力が作用する。このように
作動油にかかる遠心力は、シリンダ室内の油圧を外径側
に行くほど高める遠心油圧を生じさせ、クラッチ係合時
の供給油圧の制御を難しくするばかりでなく、クラッチ
解放時の油圧の排出の妨げとなる。
【0003】こうした遠心油圧の発生に対する一つの対
策として、クラッチピストンの背後にキャンセルプレー
トを配設し、ピストンとクラッチドラムの内周部とキャ
ンセルプレートとにより画定されるキャンセル室を設
け、キャンセル室に発生する遠心油圧によりシリンダ室
内の遠心油圧を相殺する技術がある。特開平2−296
072号公報に開示の技術は、上記キャンセラ機構から
の油圧の排出に係るもので、この技術では、キャンセル
プレートの内周側に溝を設け、この溝を同じくキャンセ
ルプレートの背面に設けた切欠きに連通させることで、
キャンセルプレートの軸方向移動を規制すべくキャンセ
ルプレートの背面に当接するスナップリングを迂回する
排出路を確保している。
策として、クラッチピストンの背後にキャンセルプレー
トを配設し、ピストンとクラッチドラムの内周部とキャ
ンセルプレートとにより画定されるキャンセル室を設
け、キャンセル室に発生する遠心油圧によりシリンダ室
内の遠心油圧を相殺する技術がある。特開平2−296
072号公報に開示の技術は、上記キャンセラ機構から
の油圧の排出に係るもので、この技術では、キャンセル
プレートの内周側に溝を設け、この溝を同じくキャンセ
ルプレートの背面に設けた切欠きに連通させることで、
キャンセルプレートの軸方向移動を規制すべくキャンセ
ルプレートの背面に当接するスナップリングを迂回する
排出路を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、こ
うしたキャンセル室を設けるキャンセラ機構では、運転
停止時に油の供給がなくなり、クラッチドラムの回転が
停止すると、キャンセル室内の油は、そのほとんどが排
出されてしまうため、運転再開時にクラッチ係合に備え
て、速やかに室内を油で満たすべく、キャンセル室は大
量の油を供給する供給油路に連通されている。また、キ
ャンセル室はクラッチ係合時に、ピストンのストローク
に対してその抵抗とならないように、速やかに容積を縮
小しなければならず、そのためには、キャンセル室に対
するキャンセル油の給排油路は十分な大きさのものとさ
れる。
うしたキャンセル室を設けるキャンセラ機構では、運転
停止時に油の供給がなくなり、クラッチドラムの回転が
停止すると、キャンセル室内の油は、そのほとんどが排
出されてしまうため、運転再開時にクラッチ係合に備え
て、速やかに室内を油で満たすべく、キャンセル室は大
量の油を供給する供給油路に連通されている。また、キ
ャンセル室はクラッチ係合時に、ピストンのストローク
に対してその抵抗とならないように、速やかに容積を縮
小しなければならず、そのためには、キャンセル室に対
するキャンセル油の給排油路は十分な大きさのものとさ
れる。
【0005】こうした事情から、運転中にキャンセル室
には大量の油が連続して供給され、そこからオーバフロ
ーする油の排出も大量となる。このような大量の排出油
が排出部の外周側に位置する摩擦係合要素に供給される
と、クラッチ解放時の摩擦係合要素相互の隙間に入り込
み、クラッチに引きずり抵抗を生じさせ、伝達効率の低
下の要因となる。
には大量の油が連続して供給され、そこからオーバフロ
ーする油の排出も大量となる。このような大量の排出油
が排出部の外周側に位置する摩擦係合要素に供給される
と、クラッチ解放時の摩擦係合要素相互の隙間に入り込
み、クラッチに引きずり抵抗を生じさせ、伝達効率の低
下の要因となる。
【0006】他方、上記のような油の供給停止によるキ
ャンセル室内の油の抜けを嫌って、キャンセル室からの
オーバフロー分の油がキャンセル室より上方にドレンさ
れる構成を採り、キャンセル室内に常時油が充満した状
態を保つ技術(実開平6−12868号公報参照)があ
る。しかしながら、こうした構成を採ると、ドレン油路
の密封が必要となり、特に油路相互の相対回転部に摺動
抵抗増加の要因となるシール部材の配設を必要とするこ
とになるばかりでなく、ドレン油路は、キャンセル室の
内周側から軸内油路とケース壁油路を経てケース外周壁
近傍に至る長大なものとなり、伝動装置を構成する他の
要素や油路の配置の自由度を著しく制約するので、こう
した技術は、実用上必ずしも有効とは言いがたい。
ャンセル室内の油の抜けを嫌って、キャンセル室からの
オーバフロー分の油がキャンセル室より上方にドレンさ
れる構成を採り、キャンセル室内に常時油が充満した状
態を保つ技術(実開平6−12868号公報参照)があ
る。しかしながら、こうした構成を採ると、ドレン油路
の密封が必要となり、特に油路相互の相対回転部に摺動
抵抗増加の要因となるシール部材の配設を必要とするこ
とになるばかりでなく、ドレン油路は、キャンセル室の
内周側から軸内油路とケース壁油路を経てケース外周壁
近傍に至る長大なものとなり、伝動装置を構成する他の
要素や油路の配置の自由度を著しく制約するので、こう
した技術は、実用上必ずしも有効とは言いがたい。
【0007】本発明は、こうした事情に鑑みなされたも
のであり、キャンセル室からの油の排出方向を簡単な機
構で変更することで、摩擦係合要素が潤滑過多になるこ
とによる油の攪拌やクラッチ解放時の引きずりをなくし
て、伝達効率の低下を防ぐクラッチ装置を提供すること
を目的とする。
のであり、キャンセル室からの油の排出方向を簡単な機
構で変更することで、摩擦係合要素が潤滑過多になるこ
とによる油の攪拌やクラッチ解放時の引きずりをなくし
て、伝達効率の低下を防ぐクラッチ装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、クラッチドラムと共に回転するピストン
シリンダ機構を備え、ピストンの背後にキャンセルプレ
ートが配設され、ピストンとクラッチドラムの内周部と
キャンセルプレートとにより画定されるキャンセル室が
設けられたクラッチ装置において、前記クラッチドラム
に、キャンセル室とクラッチドラムの背面とに連通する
キャンセル油路が形成されたことを特徴とする。
め、本発明は、クラッチドラムと共に回転するピストン
シリンダ機構を備え、ピストンの背後にキャンセルプレ
ートが配設され、ピストンとクラッチドラムの内周部と
キャンセルプレートとにより画定されるキャンセル室が
設けられたクラッチ装置において、前記クラッチドラム
に、キャンセル室とクラッチドラムの背面とに連通する
キャンセル油路が形成されたことを特徴とする。
【0009】上記の構成において、キャンセル油路は、
クラッチドラムの内周部に形成された構成とするのが有
効である。
クラッチドラムの内周部に形成された構成とするのが有
効である。
【0010】更に、前記キャンセル油路は、クラッチド
ラムの内周部の内周面に形成された少なくとの1本の溝
からなるキャンセル油溝と、クラッチドラムの内周部に
嵌挿されてキャンセル油溝の開放面側を覆うスリーブと
により画定され、前記キャンセル油路は、キャンセル油
溝をキャンセル油の供給油路に連通させる供給孔と、キ
ャンセル油溝をキャンセル室に連通させる給排孔と、キ
ャンセル油溝をクラッチドラムの背面に開口させる排出
孔とを有する構成を採るのが有効である。
ラムの内周部の内周面に形成された少なくとの1本の溝
からなるキャンセル油溝と、クラッチドラムの内周部に
嵌挿されてキャンセル油溝の開放面側を覆うスリーブと
により画定され、前記キャンセル油路は、キャンセル油
溝をキャンセル油の供給油路に連通させる供給孔と、キ
ャンセル油溝をキャンセル室に連通させる給排孔と、キ
ャンセル油溝をクラッチドラムの背面に開口させる排出
孔とを有する構成を採るのが有効である。
【0011】更に、前記クラッチドラムの内周部の内周
面にキャンセル油溝と並行に少なくとも1本のクラッチ
油溝が形成され、該クラッチ油溝は、クラッチドラムの
内周部に嵌挿されたスリーブにより開放面側を覆われて
クラッチ圧油路を画定し、該クラッチ圧油路は、クラッ
チドラムとピストンにより画定されるクラッチ油室とク
ラッチ圧供給油路とに連通された構成とするのが有効で
ある。
面にキャンセル油溝と並行に少なくとも1本のクラッチ
油溝が形成され、該クラッチ油溝は、クラッチドラムの
内周部に嵌挿されたスリーブにより開放面側を覆われて
クラッチ圧油路を画定し、該クラッチ圧油路は、クラッ
チドラムとピストンにより画定されるクラッチ油室とク
ラッチ圧供給油路とに連通された構成とするのが有効で
ある。
【0012】また、前記キャンセル油路の供給孔と排出
孔は、キャンセル油溝に対して軸方向に相互に位置をず
らして設けられるのが有効である。
孔は、キャンセル油溝に対して軸方向に相互に位置をず
らして設けられるのが有効である。
【0013】前記の各構成において、キャンセル油路
は、供給孔と給排孔とを備える第1のキャンセル油溝
と、給排孔と排出孔とを備える第2のキャンセル油溝と
で構成することもできる。
は、供給孔と給排孔とを備える第1のキャンセル油溝
と、給排孔と排出孔とを備える第2のキャンセル油溝と
で構成することもできる。
【0014】また、前記キャンセルプレートは、クラッ
チドラムの内周部の外周面に嵌合するスナップリングに
当接して軸方向の移動を規制され、キャンセルプレート
の内周面とクラッチドラムの内周部の外周面との間に微
小な隙間が保持された構成を採るのが有効である。
チドラムの内周部の外周面に嵌合するスナップリングに
当接して軸方向の移動を規制され、キャンセルプレート
の内周面とクラッチドラムの内周部の外周面との間に微
小な隙間が保持された構成を採るのが有効である。
【0015】
【発明の作用及び効果】上記請求項1記載の構成では、
キャンセル油がクラッチドラムの背面にドレンされるの
で、高速回転するクラッチドラム、ハブ、又は摩擦係合
要素によりドレンされた大量の油によって生じるクラッ
チの引きずりが減少し、回転抵抗が減少するので、クラ
ッチを組み込んだ伝動装置の効率を向上させることがで
きる。また、ドレン油路をクラッチドラムに設けたの
で、他の部材、特に静止部材を介することなくドレンす
ることができ、それによりキャンセル油をキャンセル室
と同一速度で回転するクラッチドラムから遠心力を利用
して排出できるので、排出抵抗を小さくすることもでき
る。更に、相対回転部を介することのないドレンの排出
により、摺動抵抗を生じさせるような特別のシールリン
グなどを用いる必要がないので、伝動装置の効率を向上
させることができる。
キャンセル油がクラッチドラムの背面にドレンされるの
で、高速回転するクラッチドラム、ハブ、又は摩擦係合
要素によりドレンされた大量の油によって生じるクラッ
チの引きずりが減少し、回転抵抗が減少するので、クラ
ッチを組み込んだ伝動装置の効率を向上させることがで
きる。また、ドレン油路をクラッチドラムに設けたの
で、他の部材、特に静止部材を介することなくドレンす
ることができ、それによりキャンセル油をキャンセル室
と同一速度で回転するクラッチドラムから遠心力を利用
して排出できるので、排出抵抗を小さくすることもでき
る。更に、相対回転部を介することのないドレンの排出
により、摺動抵抗を生じさせるような特別のシールリン
グなどを用いる必要がないので、伝動装置の効率を向上
させることができる。
【0016】次に、請求項2記載の構成では、クラッチ
ドラムの内周部でキャンセル油の供給とドレンを行うこ
とで、ピストンやクラッチ油室の構成に影響を与えるこ
となく、キャンセル油路を構成することができる。
ドラムの内周部でキャンセル油の供給とドレンを行うこ
とで、ピストンやクラッチ油室の構成に影響を与えるこ
となく、キャンセル油路を構成することができる。
【0017】更に、請求項3記載の構成では、クラッチ
ドラムの内周部に設けた溝とドラムの内周部に嵌挿させ
たスリーブによりキャンセル油路を画定しているので、
ドラムの内周部にキャンセル油路を設けることによるド
ラム内周部の大径化を最小限に抑えられる。
ドラムの内周部に設けた溝とドラムの内周部に嵌挿させ
たスリーブによりキャンセル油路を画定しているので、
ドラムの内周部にキャンセル油路を設けることによるド
ラム内周部の大径化を最小限に抑えられる。
【0018】次に、請求項4記載の構成では、クラッチ
圧油路を溝で構成することにより、クラッチ圧油路のク
ラッチ油室とクラッチ圧供給油路対する連通位置を軸方
向にオフセットする配置が可能となり、それによりクラ
ッチの設計自由度を増すことができる。また、この構成
により、クラッチ圧油路とキャンセル油路とを同一周上
に配置できるので、キャンセル油路をクラッチドラム内
周部に設けることに伴う同ドラム内周部の大径化の必要
がない。
圧油路を溝で構成することにより、クラッチ圧油路のク
ラッチ油室とクラッチ圧供給油路対する連通位置を軸方
向にオフセットする配置が可能となり、それによりクラ
ッチの設計自由度を増すことができる。また、この構成
により、クラッチ圧油路とキャンセル油路とを同一周上
に配置できるので、キャンセル油路をクラッチドラム内
周部に設けることに伴う同ドラム内周部の大径化の必要
がない。
【0019】そして、請求項5記載の構成では、キャン
セル油を供給するための油路と、ドレンするための油路
を共通化することで、円周方向に並行して設けられるク
ラッチ圧油路とキャンセル油路の合計の油路数を減らし
て、それぞれの断面の面積を相対的に大きく取ることが
できるので、クラッチの制御性を向上させることができ
る。また、この構成の場合、キャンセル溝に対するキャ
ンセル油の供給孔と排出孔が軸方向にオフセットしてい
るので、両孔間でのショートカットによるドレン量を減
らすことができ、共通の油路を用いながらも、キャンセ
ル室への供給油量を確保することができる。
セル油を供給するための油路と、ドレンするための油路
を共通化することで、円周方向に並行して設けられるク
ラッチ圧油路とキャンセル油路の合計の油路数を減らし
て、それぞれの断面の面積を相対的に大きく取ることが
できるので、クラッチの制御性を向上させることができ
る。また、この構成の場合、キャンセル溝に対するキャ
ンセル油の供給孔と排出孔が軸方向にオフセットしてい
るので、両孔間でのショートカットによるドレン量を減
らすことができ、共通の油路を用いながらも、キャンセ
ル室への供給油量を確保することができる。
【0020】更に、請求項6記載の構成では、キャンセ
ル油路を介するキャンセル油の供給とドレンとを分離す
ることができるので、キャンセル油室への供給側の油が
途中でドレンされるとがなく、その全量が必ずキャンセ
ル室に供給されることになるため、途中からのドレン分
を考慮して必要以上のキャンセル油を供給する必要がな
くなる。
ル油路を介するキャンセル油の供給とドレンとを分離す
ることができるので、キャンセル油室への供給側の油が
途中でドレンされるとがなく、その全量が必ずキャンセ
ル室に供給されることになるため、途中からのドレン分
を考慮して必要以上のキャンセル油を供給する必要がな
くなる。
【0021】更に、請求項7記載の構成では、キャンセ
ルプレートと内周側シリンダとの間の微小な隙間から漏
れ出したキャンセル油によって、摩擦係合要素を適量の
油で潤滑できる。
ルプレートと内周側シリンダとの間の微小な隙間から漏
れ出したキャンセル油によって、摩擦係合要素を適量の
油で潤滑できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明のクラッチ装置を自動変
速機に適用して具体化した第1実施形態を軸方向断面で
示す。図に示すように、このクラッチ装置は、クラッチ
ドラム31と共に回転するピストンシリンダ機構を備
え、ピストン32の背後、すなわち、クラッチドラム3
1と反対側、にキャンセルプレート33が配設され、ピ
ストン32とクラッチドラムの内周部31aとキャンセ
ルプレート33とにより画定されるキャンセル室Bが設
けられている。
形態を説明する。図1は本発明のクラッチ装置を自動変
速機に適用して具体化した第1実施形態を軸方向断面で
示す。図に示すように、このクラッチ装置は、クラッチ
ドラム31と共に回転するピストンシリンダ機構を備
え、ピストン32の背後、すなわち、クラッチドラム3
1と反対側、にキャンセルプレート33が配設され、ピ
ストン32とクラッチドラムの内周部31aとキャンセ
ルプレート33とにより画定されるキャンセル室Bが設
けられている。
【0023】本発明の特徴に従い、クラッチドラム31
に、キャンセル室Bとクラッチドラム31の背面、すな
わち、クラッチドラム31のキャンセル室B側とは反対
側の面、とに開口して連通するキャンセル油路Cが形成
されている。キャンセル油路Cは、クラッチドラムの内
周部31aに形成されており、図2にクラッチドラムを
軸方向に見て示すように、クラッチドラムの内周部31
aの内周面に軸方向に形成された本形態において2本の
溝からなるキャンセル油溝Caと、クラッチドラムの内
周部31aに嵌挿されてキャンセル油溝Caの開放面側
を覆うスリーブ34とにより画定されている。
に、キャンセル室Bとクラッチドラム31の背面、すな
わち、クラッチドラム31のキャンセル室B側とは反対
側の面、とに開口して連通するキャンセル油路Cが形成
されている。キャンセル油路Cは、クラッチドラムの内
周部31aに形成されており、図2にクラッチドラムを
軸方向に見て示すように、クラッチドラムの内周部31
aの内周面に軸方向に形成された本形態において2本の
溝からなるキャンセル油溝Caと、クラッチドラムの内
周部31aに嵌挿されてキャンセル油溝Caの開放面側
を覆うスリーブ34とにより画定されている。
【0024】キャンセル油路Cは、スリーブ34に設け
られてキャンセル油溝Caを入力軸の軸内に設けられた
キャンセル油の供給油路Rに連通させる供給孔Cbと、
クラッチドラムの内周部31aに設けられてキャンセル
油溝Caをキャンセル室Bに連通させる給排孔Ccと、
キャンセル油溝Caをクラッチドラム31の背面に開口
させる排出孔Cdとを有する。
られてキャンセル油溝Caを入力軸の軸内に設けられた
キャンセル油の供給油路Rに連通させる供給孔Cbと、
クラッチドラムの内周部31aに設けられてキャンセル
油溝Caをキャンセル室Bに連通させる給排孔Ccと、
キャンセル油溝Caをクラッチドラム31の背面に開口
させる排出孔Cdとを有する。
【0025】クラッチドラムの内周部31aの内周面に
は、図2に示すように、キャンセル油溝Caと並行に本
形態において2本のクラッチ油溝Daが形成され、クラ
ッチ油溝Daは、クラッチドラムの内周部31aに嵌挿
されたスリーブ34により開放面側を覆われてクラッチ
圧油路Dを画定している。クラッチ圧油路Dは、クラッ
チドラム31とピストン32により画定されるクラッチ
油室Aとクラッチ圧供給油路Sとに連通されている。
は、図2に示すように、キャンセル油溝Caと並行に本
形態において2本のクラッチ油溝Daが形成され、クラ
ッチ油溝Daは、クラッチドラムの内周部31aに嵌挿
されたスリーブ34により開放面側を覆われてクラッチ
圧油路Dを画定している。クラッチ圧油路Dは、クラッ
チドラム31とピストン32により画定されるクラッチ
油室Aとクラッチ圧供給油路Sとに連通されている。
【0026】この形態では、図3に油路配置を展開して
示すように、キャンセル油路Cの供給孔Cbと排出孔C
dは、キャンセル油溝Cに対して軸方向に相互に位置を
ずらして設けられている。
示すように、キャンセル油路Cの供給孔Cbと排出孔C
dは、キャンセル油溝Cに対して軸方向に相互に位置を
ずらして設けられている。
【0027】キャンセルプレート33は、クラッチドラ
ムの内周部31aの外周面に嵌合するスナップリング3
5に当接して軸方向の移動を規制され、キャンセルプレ
ート33の内周面とクラッチドラムの内周部31aの外
周面との間に微小な隙間が保持されている。
ムの内周部31aの外周面に嵌合するスナップリング3
5に当接して軸方向の移動を規制され、キャンセルプレ
ート33の内周面とクラッチドラムの内周部31aの外
周面との間に微小な隙間が保持されている。
【0028】以下、各部の構成について更に詳しく説明
する。図4は、本発明のクラッチ装置が適用された自動
変速機の一例の概略構成をスケルトンで示す。この変速
機は、3軸構成のトランスアクスルとして構成されてお
り、発進装置としてのトルクコンバータTと、ラビニヨ
式のプラネタリギヤセットGを主体とする前進6速・後
進1速の変速機構と、カウンタギヤ機構と、ディファレ
ンシャル装置とから構成されている。変速機構は、トル
クコンバータTのタービンランナに連結した入力軸11
の回転を減速してプラネタリギヤセットGに入力する減
速プラネタリギヤG1と、減速プラネタリギヤG1を経
て減速された回転をプラネタリギヤセットGの2つのサ
ンギヤS2,S3にそれぞれ入力する2つのクラッチ
(C−1,C−3)と、入力軸11の回転をプラネタリ
ギヤセットGのキャリアC2,C3に直接入力するクラ
ッチ(C−2)と、プラネタリギヤセットGの一方のサ
ンギヤS2を変速機ケース10に係止するブレーキ(B
−1)と、プラネタリギヤセットGのキャリアC2を変
速機ケース10に並列的に係止するブレーキ(B−2)
及びワンウェイクラッチ(F−1)とを備える構成とさ
れ、プラネタリギヤセットGのリングギヤR3が出力軸
19に連結する出力要素とされている。
する。図4は、本発明のクラッチ装置が適用された自動
変速機の一例の概略構成をスケルトンで示す。この変速
機は、3軸構成のトランスアクスルとして構成されてお
り、発進装置としてのトルクコンバータTと、ラビニヨ
式のプラネタリギヤセットGを主体とする前進6速・後
進1速の変速機構と、カウンタギヤ機構と、ディファレ
ンシャル装置とから構成されている。変速機構は、トル
クコンバータTのタービンランナに連結した入力軸11
の回転を減速してプラネタリギヤセットGに入力する減
速プラネタリギヤG1と、減速プラネタリギヤG1を経
て減速された回転をプラネタリギヤセットGの2つのサ
ンギヤS2,S3にそれぞれ入力する2つのクラッチ
(C−1,C−3)と、入力軸11の回転をプラネタリ
ギヤセットGのキャリアC2,C3に直接入力するクラ
ッチ(C−2)と、プラネタリギヤセットGの一方のサ
ンギヤS2を変速機ケース10に係止するブレーキ(B
−1)と、プラネタリギヤセットGのキャリアC2を変
速機ケース10に並列的に係止するブレーキ(B−2)
及びワンウェイクラッチ(F−1)とを備える構成とさ
れ、プラネタリギヤセットGのリングギヤR3が出力軸
19に連結する出力要素とされている。
【0029】こうした構成からなる自動変速機は、図5
にその作動を図表化して示すようにギヤ比ステップの良
好な多段の前進6速・後進1速を達成することができ
る。そして、この多段の特性を有効に発揮させるべく、
この変速機では、各変速段間を自由に飛び変速可能な制
御形態が採られ、これに伴う各クラッチの掴み替えを含
む迅速なクラッチ操作を比較的簡易な油圧操作で実現す
べく、クラッチ(C−1)について、遠心油圧のキャン
セル機構を組み込んだクラッチが用いられている。
にその作動を図表化して示すようにギヤ比ステップの良
好な多段の前進6速・後進1速を達成することができ
る。そして、この多段の特性を有効に発揮させるべく、
この変速機では、各変速段間を自由に飛び変速可能な制
御形態が採られ、これに伴う各クラッチの掴み替えを含
む迅速なクラッチ操作を比較的簡易な油圧操作で実現す
べく、クラッチ(C−1)について、遠心油圧のキャン
セル機構を組み込んだクラッチが用いられている。
【0030】本発明が適用されたクラッチ(C−1)
は、図1に示すように、クラッチ(C−3)のハブと一
体構成のハブ37を減速プラネタリギヤG1のキャリア
C1に連結する入力側部材とし、このハブ37にセパレ
ータプレート38Aと摩擦材ディスク38Bとからなる
摩擦係合要素38を介して連結するクラッチドラム31
をプラネタリギヤセットGのサンギヤS3にスプライン
係合で連結する出力部材として構成されている。
は、図1に示すように、クラッチ(C−3)のハブと一
体構成のハブ37を減速プラネタリギヤG1のキャリア
C1に連結する入力側部材とし、このハブ37にセパレ
ータプレート38Aと摩擦材ディスク38Bとからなる
摩擦係合要素38を介して連結するクラッチドラム31
をプラネタリギヤセットGのサンギヤS3にスプライン
係合で連結する出力部材として構成されている。
【0031】この形態では、クラッチ(C−1)のドラ
ム31は、その内周側で油圧サーボのシリンダを構成す
るシリンダ部分31Aと、その外周に溶接等で固定一体
化されたドラム部分31Bとで構成され、内周側のシリ
ンダ部分31Aは、前後に分割して互いにスプライン連
結された前側の入力軸11Aの外周にブッシュを介して
支持される円筒状の内周部31aと、それと同軸の短筒
状の外周部31bと、それらを軸方向中央部と軸方向後
端側でつなぐ径方向壁31cとで構成され、内周部31
aの後端は、スプラン嵌合でサンギヤS3の軸部に連結
され、外周部31bの外周と、内周部31aの外周に
は、それぞれOリングが嵌挿され、ピストン32との摺
動シール部を構成している。ドラム部分31Bの外周側
の筒状部は、プレス加工によるスプランが形成され、そ
こにスプライン係合する摩擦係合要素のセパレータプレ
ート38Aの回り止め支持部を構成している。
ム31は、その内周側で油圧サーボのシリンダを構成す
るシリンダ部分31Aと、その外周に溶接等で固定一体
化されたドラム部分31Bとで構成され、内周側のシリ
ンダ部分31Aは、前後に分割して互いにスプライン連
結された前側の入力軸11Aの外周にブッシュを介して
支持される円筒状の内周部31aと、それと同軸の短筒
状の外周部31bと、それらを軸方向中央部と軸方向後
端側でつなぐ径方向壁31cとで構成され、内周部31
aの後端は、スプラン嵌合でサンギヤS3の軸部に連結
され、外周部31bの外周と、内周部31aの外周に
は、それぞれOリングが嵌挿され、ピストン32との摺
動シール部を構成している。ドラム部分31Bの外周側
の筒状部は、プレス加工によるスプランが形成され、そ
こにスプライン係合する摩擦係合要素のセパレータプレ
ート38Aの回り止め支持部を構成している。
【0032】シリンダ部分31Aに摺動自在に嵌合する
ピストン32は、その内外周に筒状部を備える円板状に
構成され、内周側で軸方向前方に延びる短筒状部をドラ
ム内周部31aの外周に嵌合され、外周側で軸方向前後
方向に延びる筒状部の後方延長部をドラム外周部31b
の外周に嵌合され、後方延長部から外径方向に張り出す
フランジ状部を摩擦係合要素の押圧部とされている。
ピストン32は、その内外周に筒状部を備える円板状に
構成され、内周側で軸方向前方に延びる短筒状部をドラ
ム内周部31aの外周に嵌合され、外周側で軸方向前後
方向に延びる筒状部の後方延長部をドラム外周部31b
の外周に嵌合され、後方延長部から外径方向に張り出す
フランジ状部を摩擦係合要素の押圧部とされている。
【0033】ドラム内周部31aの前側に配設されたキ
ャンセルプレート33は、その外周に焼付等で配設され
たシールリングを介して外周側をドラム外周部31bの
前側延長部の内周に支持され、外周を前記のようにドラ
ム内周部31aの前端外周に嵌合されたスナップリング
35に当接させて配置されている。キャンセル室B内に
は、一端をスプリングシートを介してピストン32の径
方向壁31cに当接させ、他端をキャンセルプレート3
3の板面に当接させて円周方向に等間隔で配置された多
数のコイルスプリングからなるリターンスプリング36
が配設されている。
ャンセルプレート33は、その外周に焼付等で配設され
たシールリングを介して外周側をドラム外周部31bの
前側延長部の内周に支持され、外周を前記のようにドラ
ム内周部31aの前端外周に嵌合されたスナップリング
35に当接させて配置されている。キャンセル室B内に
は、一端をスプリングシートを介してピストン32の径
方向壁31cに当接させ、他端をキャンセルプレート3
3の板面に当接させて円周方向に等間隔で配置された多
数のコイルスプリングからなるリターンスプリング36
が配設されている。
【0034】クラッチドラム31が回転自在に支持され
た入力軸11Aには、2本の並行する軸内油路R,Sが
形成されている。これらの油路の中、一方の油路Sは、
図示しない前方の部位で回転シール部を介して変速機ケ
ースのサーボ圧供給油路に連結され、その後端をボール
11aにより止栓され、径方向孔11bで軸外周の周溝
11cに開口している。周溝11cの軸方向前後には一
対のシールリング11eが配設されて、ドラムの内周部
31aに嵌合されたスリーブ34と入力軸11Aとの相
対回転部を密封している。周溝11cに対応する軸方向
位置で、かつクラッチ油溝Daの周方向位置に対応する
位置には、スリーブ34を貫通する径方向孔Dbが給排
孔として形成され、この径方向孔がクラッチ油溝Daの
前端に開口している。そして、クラッチ油溝Daの後端
は、ドラム内周部31aの径方向孔Dcからなる給排孔
によりクラッチ油室Aに連通している。
た入力軸11Aには、2本の並行する軸内油路R,Sが
形成されている。これらの油路の中、一方の油路Sは、
図示しない前方の部位で回転シール部を介して変速機ケ
ースのサーボ圧供給油路に連結され、その後端をボール
11aにより止栓され、径方向孔11bで軸外周の周溝
11cに開口している。周溝11cの軸方向前後には一
対のシールリング11eが配設されて、ドラムの内周部
31aに嵌合されたスリーブ34と入力軸11Aとの相
対回転部を密封している。周溝11cに対応する軸方向
位置で、かつクラッチ油溝Daの周方向位置に対応する
位置には、スリーブ34を貫通する径方向孔Dbが給排
孔として形成され、この径方向孔がクラッチ油溝Daの
前端に開口している。そして、クラッチ油溝Daの後端
は、ドラム内周部31aの径方向孔Dcからなる給排孔
によりクラッチ油室Aに連通している。
【0035】入力軸11Aに形成された他の油路Rは、
入力軸11Aと入力軸11Bの連結部に開口しており、
この空間は、入力軸11Bの軸内油路に嵌められた碗状
のオリフィス板の開口で絞られて入力軸11Bの後方に
連通するとともに、入力軸11Aに形成した径方向孔1
1dでシールリングの後方かつブッシュの前方に解放さ
れた潤滑油路を構成している。クラッチドラムの内周部
31aに嵌合されたスリーブ34には、この解放部に対
応する軸方向位置で、キャンセル油溝Caの周方向位置
に対応する位置にスリーブ34を貫通する軸方向孔Cb
が形成され、この孔がキャンセル油の供給孔を構成して
いる。
入力軸11Aと入力軸11Bの連結部に開口しており、
この空間は、入力軸11Bの軸内油路に嵌められた碗状
のオリフィス板の開口で絞られて入力軸11Bの後方に
連通するとともに、入力軸11Aに形成した径方向孔1
1dでシールリングの後方かつブッシュの前方に解放さ
れた潤滑油路を構成している。クラッチドラムの内周部
31aに嵌合されたスリーブ34には、この解放部に対
応する軸方向位置で、キャンセル油溝Caの周方向位置
に対応する位置にスリーブ34を貫通する軸方向孔Cb
が形成され、この孔がキャンセル油の供給孔を構成して
いる。
【0036】こうした構成からなる自動変速機におい
て、クラッチ(C−1)への油圧の供給は、変速機のケ
ース内油路に前側で連通する入力軸11Aの軸内油路S
から径方向油路11b、周溝11c、径方向孔Db、そ
こから軸方向に延びるクラッチ油溝Da及び径方向孔D
cを経て行われる。
て、クラッチ(C−1)への油圧の供給は、変速機のケ
ース内油路に前側で連通する入力軸11Aの軸内油路S
から径方向油路11b、周溝11c、径方向孔Db、そ
こから軸方向に延びるクラッチ油溝Da及び径方向孔D
cを経て行われる。
【0037】これに対して、クラッチ(C−1)のキャ
ンセル室Bへは、変速機のケース内の潤滑圧の図示しな
い供給油路に前側で連通する入力軸11Aのもう一本の
軸内油路R、両入力軸11A,11Bの連結部の隙間、
入力軸11Aの径方向油孔11d、入力軸11A外周の
段差部の周方向隙間、スリーブ34の供給孔Cb、ドラ
ム内周部31aのキャンセル油溝Ca及び給排孔Ccを
経て行われる。
ンセル室Bへは、変速機のケース内の潤滑圧の図示しな
い供給油路に前側で連通する入力軸11Aのもう一本の
軸内油路R、両入力軸11A,11Bの連結部の隙間、
入力軸11Aの径方向油孔11d、入力軸11A外周の
段差部の周方向隙間、スリーブ34の供給孔Cb、ドラ
ム内周部31aのキャンセル油溝Ca及び給排孔Ccを
経て行われる。
【0038】このようにキャンセル室Rcに供給された
油は、その連続供給により常にキャンセル室Bを満たし
た状態にあり、かつ入力軸11Aに減速プラネタリギヤ
G1(図4参照)を介して連結されて常時減速回転を続
けるクラッチドラム31内で遠心力を受け、クラッチ油
室Aへの油圧の供給の有無に関わりなく、ピストン32
の背後に遠心油圧を負荷する。そして、余剰の油は、主
として給排孔Cc、キャンセル油溝Ca、排出孔Cdか
らなるキャンセル油路Cからクラッチドラム31の背後
に、また小量はドラム内周部31aの外周とキャンセル
プレート33の内周との間の隙間とスナップリング35
の切れ目を経て外部に排出され、外周側のクラッチハブ
37に吹きかけられる。
油は、その連続供給により常にキャンセル室Bを満たし
た状態にあり、かつ入力軸11Aに減速プラネタリギヤ
G1(図4参照)を介して連結されて常時減速回転を続
けるクラッチドラム31内で遠心力を受け、クラッチ油
室Aへの油圧の供給の有無に関わりなく、ピストン32
の背後に遠心油圧を負荷する。そして、余剰の油は、主
として給排孔Cc、キャンセル油溝Ca、排出孔Cdか
らなるキャンセル油路Cからクラッチドラム31の背後
に、また小量はドラム内周部31aの外周とキャンセル
プレート33の内周との間の隙間とスナップリング35
の切れ目を経て外部に排出され、外周側のクラッチハブ
37に吹きかけられる。
【0039】また、クラッチ油室Aへの油圧の供給が行
われると、ピストンストロークに伴ってキャンセル室B
の容積が減少するため、キャンセル室C内を満たす油
は、同様の経路で強制的に外部に排出される。
われると、ピストンストロークに伴ってキャンセル室B
の容積が減少するため、キャンセル室C内を満たす油
は、同様の経路で強制的に外部に排出される。
【0040】このようにして、本実施形態によれば、キ
ャンセル油がクラッチドラム31の背面にドレンされる
ので、高速回転するクラッチドラム31、ハブ37、又
は摩擦係合要素38によりドレンされた大量の油によっ
て生じるクラッチの引きずりが減少し、回転抵抗が減少
するので、クラッチを組み込んだ自動変速機の効率を向
上させることができる。また、ドレン油路をクラッチド
ラム31に設けたので、他の部材、特に静止部材を介す
ることなくドレンすることができ、それによりキャンセ
ル油をキャンセル室Bと同一速度で回転するクラッチド
ラム31から遠心力を利用して排出できるので、排出抵
抗を小さくすることもできる。更に、相対回転部を介す
ることのないドレンの排出により、摺動抵抗を生じさせ
るような特別のシールリングなどを用いる必要がないの
で、伝動装置の効率を向上させることができる。
ャンセル油がクラッチドラム31の背面にドレンされる
ので、高速回転するクラッチドラム31、ハブ37、又
は摩擦係合要素38によりドレンされた大量の油によっ
て生じるクラッチの引きずりが減少し、回転抵抗が減少
するので、クラッチを組み込んだ自動変速機の効率を向
上させることができる。また、ドレン油路をクラッチド
ラム31に設けたので、他の部材、特に静止部材を介す
ることなくドレンすることができ、それによりキャンセ
ル油をキャンセル室Bと同一速度で回転するクラッチド
ラム31から遠心力を利用して排出できるので、排出抵
抗を小さくすることもできる。更に、相対回転部を介す
ることのないドレンの排出により、摺動抵抗を生じさせ
るような特別のシールリングなどを用いる必要がないの
で、伝動装置の効率を向上させることができる。
【0041】更に、クラッチ圧油路Dについては、クラ
ッチ油溝Daとクラッチ油室Aを連通する給排孔Dc
と、クラッチ油溝Daと周溝11cを連通する給排孔D
bが軸方向にオフセットして配置されることで、周溝1
1cの軸方向位置に対するクラッチ油室Aの配設位置を
比較的自由に設定することができるので、クラッチの設
計自由度が増している。また、クラッチ油溝Daとキャ
ンセル溝Caが、相互に周方向位置を異ならせること
で、同様の径方向位置に並行して配置されているため、
クラッチドラム内周部31aにキャンセル油路Cを設け
ることに伴う同ドラム内周部31aの大径化の必要性を
なくしている。
ッチ油溝Daとクラッチ油室Aを連通する給排孔Dc
と、クラッチ油溝Daと周溝11cを連通する給排孔D
bが軸方向にオフセットして配置されることで、周溝1
1cの軸方向位置に対するクラッチ油室Aの配設位置を
比較的自由に設定することができるので、クラッチの設
計自由度が増している。また、クラッチ油溝Daとキャ
ンセル溝Caが、相互に周方向位置を異ならせること
で、同様の径方向位置に並行して配置されているため、
クラッチドラム内周部31aにキャンセル油路Cを設け
ることに伴う同ドラム内周部31aの大径化の必要性を
なくしている。
【0042】そして、キャンセル室Bに対するキャンセ
ル油の供給油路とドレン油路が共通化されることで、円
周方向に並行して設けられるクラッチ圧油路Dとキャン
セル油路の数を減らして、それぞれの断面の面積を相対
的に大きく取ることを可能として、クラッチの制御性の
向上が図られている。しかも、キャンセル油路Cに関し
て、共にキャンセル油路Caを介してキャンセル油供給
油路Rに連通した供給孔Cbと排出孔Cdが軸方向にオ
フセットしているので、両孔間でのショートカットによ
るドレン量を減らすことができ、共通の油路を用いなが
らも、キャンセル油室Bへの供給油量を確保することが
できる。
ル油の供給油路とドレン油路が共通化されることで、円
周方向に並行して設けられるクラッチ圧油路Dとキャン
セル油路の数を減らして、それぞれの断面の面積を相対
的に大きく取ることを可能として、クラッチの制御性の
向上が図られている。しかも、キャンセル油路Cに関し
て、共にキャンセル油路Caを介してキャンセル油供給
油路Rに連通した供給孔Cbと排出孔Cdが軸方向にオ
フセットしているので、両孔間でのショートカットによ
るドレン量を減らすことができ、共通の油路を用いなが
らも、キャンセル油室Bへの供給油量を確保することが
できる。
【0043】次に、図6は、本発明の第2実施形態を示
すもので、この形態では、キャンセル油路Cは、クラッ
チ圧油路(図はクラッチ油溝の位置を通らない断面を示
す)の周方向位置を避けた互いに異なる周方向位置に設
けられた2種類の異なる油路で構成され、図上で下方に
示す供給孔Cbと給排孔Ccとを備える第1のキャンセ
ル油溝Ca1と、図上で上方に示す給排孔Cbと排出孔
Cdとを備える第2のキャンセル油溝Ca2とで構成さ
れている。他の構成については、第1実施形態と同様で
あるので、対応する部材に同じ参照符号を付して説明に
代える。
すもので、この形態では、キャンセル油路Cは、クラッ
チ圧油路(図はクラッチ油溝の位置を通らない断面を示
す)の周方向位置を避けた互いに異なる周方向位置に設
けられた2種類の異なる油路で構成され、図上で下方に
示す供給孔Cbと給排孔Ccとを備える第1のキャンセ
ル油溝Ca1と、図上で上方に示す給排孔Cbと排出孔
Cdとを備える第2のキャンセル油溝Ca2とで構成さ
れている。他の構成については、第1実施形態と同様で
あるので、対応する部材に同じ参照符号を付して説明に
代える。
【0044】こうした構成を採ると、キャンセル室Bへ
の供給側の油は、専ら、一方のキャンセル油路を構成す
る供給孔Cbと第1のキャンセル油溝Ca1と給排孔C
cとを介してキャンセル室Bに供給され、オーバフロー
分は、他方のキャンセル油路を構成する給排孔Ccと第
2のキャンセル油溝Ca2と排出孔Cdとを介してクラ
ッチドラム31の背面側に放出される。こうして、第2
実施形態の構成によれば、キャンセル油がキャンセル油
路の途中でドレンされるとがなく、その全量が必ず一方
のキャンセル油路からキャンセル室Bに供給されること
になるため、途中からのドレン分を考慮して必要以上の
キャンセル油を供給する無駄をなくすことができる。
の供給側の油は、専ら、一方のキャンセル油路を構成す
る供給孔Cbと第1のキャンセル油溝Ca1と給排孔C
cとを介してキャンセル室Bに供給され、オーバフロー
分は、他方のキャンセル油路を構成する給排孔Ccと第
2のキャンセル油溝Ca2と排出孔Cdとを介してクラ
ッチドラム31の背面側に放出される。こうして、第2
実施形態の構成によれば、キャンセル油がキャンセル油
路の途中でドレンされるとがなく、その全量が必ず一方
のキャンセル油路からキャンセル室Bに供給されること
になるため、途中からのドレン分を考慮して必要以上の
キャンセル油を供給する無駄をなくすことができる。
【0045】以上、本発明を実施形態に基づき詳説した
が、本発明は例示の実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に具体
的構成を変更して実施可能なものである。例えば、クラ
ッチ油溝Daやキャンセル溝Caの本数は任意に設定す
ることができ、それらに連通する供給孔Cb、給排孔D
b,Dc,Cc、排出孔Cdの本数も任意に設定するこ
とができる。
が、本発明は例示の実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に具体
的構成を変更して実施可能なものである。例えば、クラ
ッチ油溝Daやキャンセル溝Caの本数は任意に設定す
ることができ、それらに連通する供給孔Cb、給排孔D
b,Dc,Cc、排出孔Cdの本数も任意に設定するこ
とができる。
【図1】自動変速機に組み込んだ本発明に係るクラッチ
装置の第1実施形態の軸方向部分断面図である。
装置の第1実施形態の軸方向部分断面図である。
【図2】上記クラッチ装置のクラッチドラムのシリンダ
部分を軸方向に見た背面図である。
部分を軸方向に見た背面図である。
【図3】上記クラッチドラムを内周面側から見てキャン
セル油路とクラッチ圧油路の構成を示す展開図である。
セル油路とクラッチ圧油路の構成を示す展開図である。
【図4】上記自動変速機の全体構成を示すスケルトン図
である。
である。
【図5】上記自動変速機の作動図表である。
【図6】第2実施形態のクラッチ装置のキャンセル油路
構造を示す軸方向部分断面図である。
構造を示す軸方向部分断面図である。
31 クラッチドラム 31a ドラム内周部 32 ピストン 33 キャンセルプレート 34 スリーブ 35 スナップリング A クラッチ油室 B キャンセル室 C キャンセル油路 Ca キャンセル油溝 Ca1 第1のキャンセル油溝 Ca2 第2のキャンセル油溝 Cb 供給孔 Cc 給排孔 Cd 排出孔 D クラッチ圧油路 Da クラッチ油溝 S クラッチ圧供給油路
フロントページの続き (72)発明者 加藤 明利 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3J057 AA04 BB04 CA01 CA03 DA01 GA17 HH01 JJ04 3J067 AC01 EA03 GA01
Claims (7)
- 【請求項1】 クラッチドラムと共に回転するピストン
シリンダ機構を備え、ピストンの背後にキャンセルプレ
ートが配設され、ピストンとクラッチドラムの内周部と
キャンセルプレートとにより画定されるキャンセル室が
設けられたクラッチ装置において、 前記クラッチドラムに、キャンセル室とクラッチドラム
の背面とに連通するキャンセル油路が形成されたことを
特徴とするクラッチ装置。 - 【請求項2】 前記キャンセル油路は、クラッチドラム
の内周部に形成された、請求項1記載のクラッチ装置。 - 【請求項3】 前記キャンセル油路は、クラッチドラム
の内周部の内周面に形成された少なくとの1本の溝から
なるキャンセル油溝と、クラッチドラムの内周部に嵌挿
されてキャンセル油溝の開放面側を覆うスリーブとによ
り画定され、 前記キャンセル油路は、キャンセル油溝をキャンセル油
の供給油路に連通させる供給孔と、キャンセル油溝をキ
ャンセル室に連通させる給排孔と、キャンセル油溝をク
ラッチドラムの背面に開口させる排出孔とを有する、請
求項1又は2記載のクラッチ装置。 - 【請求項4】 前記クラッチドラムの内周部の内周面に
キャンセル油溝と並行に少なくとも1本のクラッチ油溝
が形成され、該クラッチ油溝は、クラッチドラムの内周
部に嵌挿されたスリーブにより開放面側を覆われてクラ
ッチ圧油路を画定し、 該クラッチ圧油路は、クラッチドラムとピストンにより
画定されるクラッチ油室とクラッチ圧供給油路とに連通
された、請求項1、2又は3記載のクラッチ装置。 - 【請求項5】 前記キャンセル油路の供給孔と排出孔
は、キャンセル油溝に対して軸方向に相互に位置をずら
して設けられた、請求項4記載のクラッチ装置。 - 【請求項6】 前記キャンセル油路は、供給孔と給排孔
とを備える第1のキャンセル油溝と、給排孔と排出孔と
を備える第2のキャンセル油溝とで構成される、請求項
1〜4のいずれか1項記載の記載のクラッチ装置。 - 【請求項7】 前記キャンセルプレートは、クラッチド
ラムの内周部の外周面に嵌合するスナップリングに当接
して軸方向の移動を規制され、 キャンセルプレートの内周面とクラッチドラムの内周部
の外周面との間に微小な隙間が保持された、請求項1〜
6のいずれか1項記載の記載のクラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11224709A JP2001050301A (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | クラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11224709A JP2001050301A (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | クラッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001050301A true JP2001050301A (ja) | 2001-02-23 |
Family
ID=16818026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11224709A Pending JP2001050301A (ja) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | クラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001050301A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007032604A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Mazda Motor Corp | 変速機の摩擦締結装置 |
JP2008115915A (ja) * | 2006-11-01 | 2008-05-22 | Aisin Aw Co Ltd | 自動変速機用クラッチ、及びそれを備えた自動変速機 |
JP2008196551A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Tcm Corp | 湿式クラッチ装置 |
US7862461B2 (en) | 2007-07-05 | 2011-01-04 | Aisin Aw Co., Ltd. | Automatic transmission |
JP2012211666A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Aisin Aw Co Ltd | 油圧クラッチ |
US8839929B2 (en) | 2011-03-30 | 2014-09-23 | Aisin Aw Co., Ltd. | Hydraulic clutch and transmission device provided with the same |
US8910769B2 (en) | 2012-02-21 | 2014-12-16 | Honda Motor Co., Ltd. | Lubricating structure of transmission |
CN105840802A (zh) * | 2016-06-17 | 2016-08-10 | 重庆青山工业有限责任公司 | 一种汽车变速器输入轴组件润滑系统 |
-
1999
- 1999-08-06 JP JP11224709A patent/JP2001050301A/ja active Pending
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