JP2001047649A - カラー感熱発色プリント方法及び装置 - Google Patents
カラー感熱発色プリント方法及び装置Info
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/315—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
-
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- B41J2/32—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads
Landscapes
- Electronic Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 記録用サーマルヘッドを用いて保護層を平滑
化処理する。 【解決手段】 サーマルヘッド26に押圧位置切替ヘッ
ドシフト部55及び押圧力切替ヘッドシフト部69を設
ける。三色面順次記録時には、各シフト部55,69を
記録位置にセットする。平滑化処理時には各シフト部5
5,69を平滑位置にセットする。平滑位置では、発熱
素子アレイ26aの記録紙10への押圧力を記録時のも
のに比べて大きくする。平滑位置では、記録時の発熱素
子アレイ26aとプラテンローラ27との位置関係に対
し、記録紙10の送り方向の上流側に発熱素子アレイ2
6aを変位させる。記録時と平滑化処理時とでそれぞれ
最適となるヘッドタッチ条件に設定することができる。
印画特性を損なうことなく、平滑化効果が得られる。
化処理する。 【解決手段】 サーマルヘッド26に押圧位置切替ヘッ
ドシフト部55及び押圧力切替ヘッドシフト部69を設
ける。三色面順次記録時には、各シフト部55,69を
記録位置にセットする。平滑化処理時には各シフト部5
5,69を平滑位置にセットする。平滑位置では、発熱
素子アレイ26aの記録紙10への押圧力を記録時のも
のに比べて大きくする。平滑位置では、記録時の発熱素
子アレイ26aとプラテンローラ27との位置関係に対
し、記録紙10の送り方向の上流側に発熱素子アレイ2
6aを変位させる。記録時と平滑化処理時とでそれぞれ
最適となるヘッドタッチ条件に設定することができる。
印画特性を損なうことなく、平滑化効果が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像の発色
記録後に、光沢度を上げるための平滑化処理を行うカラ
ー感熱発色プリント方法及び装置の改良に関するもので
ある。
記録後に、光沢度を上げるための平滑化処理を行うカラ
ー感熱発色プリント方法及び装置の改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】カラー感熱発色プリントでは、支持体上
に、シアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー
感熱発色層,透明な少なくとも1つの保護層が順次設け
られたカラー感熱記録紙が用いられる。これらの3つの
感熱発色層のうち最上層となるイエロー感熱発色層の熱
感度が最も高く、小さな熱エネルギーで発色する。他
方、シアン感熱発色層は、表面から深い位置になるため
熱感度が最も低く、発色させるには大きな熱エネルギー
が必要である。また、イエロー感熱発色層とマゼンタ感
熱発色層には、紫外線による定着性が与えられている。
に、シアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー
感熱発色層,透明な少なくとも1つの保護層が順次設け
られたカラー感熱記録紙が用いられる。これらの3つの
感熱発色層のうち最上層となるイエロー感熱発色層の熱
感度が最も高く、小さな熱エネルギーで発色する。他
方、シアン感熱発色層は、表面から深い位置になるため
熱感度が最も低く、発色させるには大きな熱エネルギー
が必要である。また、イエロー感熱発色層とマゼンタ感
熱発色層には、紫外線による定着性が与えられている。
【0003】発色記録(印画)時には、サーマルヘッド
に対してカラー感熱記録紙を相対移動させ、この移動中
にサーマルヘッドでカラー感熱記録紙を加圧・加熱して
最上層の感熱発色層から面順次で発色記録する。マゼン
タ感熱発色層の記録中に、イエロー感熱発色層内に残っ
ていた未発色成分が発色しないようにするために、イエ
ロー画像のプリント後に420nmの近紫外線を照射し
て定着する。同様に、マゼンタ感熱発色層の記録後に、
365nmの紫外線を照射してマゼンタ感熱発色層を定
着する。
に対してカラー感熱記録紙を相対移動させ、この移動中
にサーマルヘッドでカラー感熱記録紙を加圧・加熱して
最上層の感熱発色層から面順次で発色記録する。マゼン
タ感熱発色層の記録中に、イエロー感熱発色層内に残っ
ていた未発色成分が発色しないようにするために、イエ
ロー画像のプリント後に420nmの近紫外線を照射し
て定着する。同様に、マゼンタ感熱発色層の記録後に、
365nmの紫外線を照射してマゼンタ感熱発色層を定
着する。
【0004】サーマルヘッドは、アルミナ基板上に、シ
リンドリカルな形状をしたグレーズ層が形成され、この
グレーズ層の頂点付近に多数の発熱素子がライン状に形
成されている。発色記録時の熱エネルギーが高いと、保
護層はかなりの温度に加熱される。この保護層がグレー
ズ層から離れる時点での温度がガラス転移点以上である
と、保護層内に閉じ込められていた物質(例えばブロッ
キング防止剤等)が保護層の表面に飛び出すため、表面
に不規則で微細な凹凸が発生する。この不規則な凹凸が
保護層に発生すると、カラー感熱記録紙の表面の光沢度
が低下し、ざらついた画像となる。PVA(ポリビニル
アルコール)を主剤とした保護層の場合は、ガラス転移
点が約70°Cである。
リンドリカルな形状をしたグレーズ層が形成され、この
グレーズ層の頂点付近に多数の発熱素子がライン状に形
成されている。発色記録時の熱エネルギーが高いと、保
護層はかなりの温度に加熱される。この保護層がグレー
ズ層から離れる時点での温度がガラス転移点以上である
と、保護層内に閉じ込められていた物質(例えばブロッ
キング防止剤等)が保護層の表面に飛び出すため、表面
に不規則で微細な凹凸が発生する。この不規則な凹凸が
保護層に発生すると、カラー感熱記録紙の表面の光沢度
が低下し、ざらついた画像となる。PVA(ポリビニル
アルコール)を主剤とした保護層の場合は、ガラス転移
点が約70°Cである。
【0005】このため、本出願人は、特開平10−29
1332号公報において、サーマルヘッドを用いた平滑
化処理方法を提案している。この平滑化処理では、記録
用のサーマルヘッド又は別個に設けた平滑化処理用のサ
ーマルヘッドを用いて、カラー感熱記録紙に所定の熱エ
ネルギを与えている。このため、細かなドット単位で熱
エネルギを正確に制御することができ、平滑化処理を確
実に行うことができる。しかも平滑シート等を用いる必
要もなく、簡単に平滑化処理が行えるようになる。
1332号公報において、サーマルヘッドを用いた平滑
化処理方法を提案している。この平滑化処理では、記録
用のサーマルヘッド又は別個に設けた平滑化処理用のサ
ーマルヘッドを用いて、カラー感熱記録紙に所定の熱エ
ネルギを与えている。このため、細かなドット単位で熱
エネルギを正確に制御することができ、平滑化処理を確
実に行うことができる。しかも平滑シート等を用いる必
要もなく、簡単に平滑化処理が行えるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の平滑化処理方法では、記録用のサーマルヘッド
を用いて平滑化処理を行うと、発熱素子と記録紙との最
適なヘッドタッチ条件が記録時と平滑化処理時とでは異
なることとなる。したがって、平滑化処理に最も適した
ヘッドタッチ条件とすると、熱記録には適さない条件に
なってしまい、かすれ等の印画品質の低下や、熱効率の
低下を引き起こすことがある。また、逆に各感熱発色層
の熱記録特性を優先したヘッドタッチ条件にすると、平
滑化の効果が充分に得られないことがある。
報記載の平滑化処理方法では、記録用のサーマルヘッド
を用いて平滑化処理を行うと、発熱素子と記録紙との最
適なヘッドタッチ条件が記録時と平滑化処理時とでは異
なることとなる。したがって、平滑化処理に最も適した
ヘッドタッチ条件とすると、熱記録には適さない条件に
なってしまい、かすれ等の印画品質の低下や、熱効率の
低下を引き起こすことがある。また、逆に各感熱発色層
の熱記録特性を優先したヘッドタッチ条件にすると、平
滑化の効果が充分に得られないことがある。
【0007】また、平滑化処理ではサーマルヘッドによ
る記録紙への押圧力は高いほど、その効果が得られる。
しかし、単に、押圧力を高く設定すると、記録紙搬送時
の負荷が高くなるため、記録紙の搬送量にばらつきが発
生し、これに起因して、イエロー、マゼンタ、シアンの
各色がずれた、いわゆるレジずれが発生する。また、定
常的にヘッド押圧力が高いためにサーマルヘッドの磨耗
が進行し耐久性が低下するという問題がある。
る記録紙への押圧力は高いほど、その効果が得られる。
しかし、単に、押圧力を高く設定すると、記録紙搬送時
の負荷が高くなるため、記録紙の搬送量にばらつきが発
生し、これに起因して、イエロー、マゼンタ、シアンの
各色がずれた、いわゆるレジずれが発生する。また、定
常的にヘッド押圧力が高いためにサーマルヘッドの磨耗
が進行し耐久性が低下するという問題がある。
【0008】本発明は上記課題を解決するものであり、
記録特性を損なうことなく、優れた平滑化効果を得るこ
とができるようにしたカラー感熱発色プリント方法及び
装置を提供することを目的とする。
記録特性を損なうことなく、優れた平滑化効果を得るこ
とができるようにしたカラー感熱発色プリント方法及び
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のカラー感熱発色プリント方法では、
最下層の感熱発色層の記録後に、サーマルヘッドの各発
熱素子を駆動し、カラー感熱記録紙に所定の熱エネルギ
を与えて、保護層の平滑化処理を行い、この平滑化処理
時には、記録時の発熱素子のカラー感熱記録紙に対する
押圧力よりも高い押圧力で発熱素子をカラー感熱記録紙
に押し付けている。
に、請求項1記載のカラー感熱発色プリント方法では、
最下層の感熱発色層の記録後に、サーマルヘッドの各発
熱素子を駆動し、カラー感熱記録紙に所定の熱エネルギ
を与えて、保護層の平滑化処理を行い、この平滑化処理
時には、記録時の発熱素子のカラー感熱記録紙に対する
押圧力よりも高い押圧力で発熱素子をカラー感熱記録紙
に押し付けている。
【0010】また、請求項2記載のカラー感熱発色プリ
ント方法では、最上層の感熱発色層の記録後に、前記サ
ーマルヘッドの各発熱素子を駆動し、カラー感熱記録紙
に所定の熱エネルギを与えて、保護層の平滑化処理を行
い、この平滑化処理時には、記録時の発熱素子とプラテ
ン部材との位置関係に対し、カラー感熱記録紙送り方向
の上流側に発熱素子を相対的に変位させた平滑位置で発
熱素子をカラー感熱記録紙に押し付けている。
ント方法では、最上層の感熱発色層の記録後に、前記サ
ーマルヘッドの各発熱素子を駆動し、カラー感熱記録紙
に所定の熱エネルギを与えて、保護層の平滑化処理を行
い、この平滑化処理時には、記録時の発熱素子とプラテ
ン部材との位置関係に対し、カラー感熱記録紙送り方向
の上流側に発熱素子を相対的に変位させた平滑位置で発
熱素子をカラー感熱記録紙に押し付けている。
【0011】請求項3記載のカラー感熱発色プリント方
法では、最上層の感熱発色層の記録後に、サーマルヘッ
ドの各発熱素子を駆動し、カラー感熱記録紙に所定の熱
エネルギを与えて、保護層の平滑化処理を行い、この平
滑化処理時には、記録時の発熱素子のカラー感熱記録紙
に対する押圧力よりも高い押圧力で、且つ記録時の発熱
素子とプラテン部材との位置関係に対し、カラー感熱記
録紙送り方向の上流側に発熱素子を相対的に変位させた
平滑位置で発熱素子をカラー感熱記録紙に押し付けてい
る。なお、前記平滑化処理における平滑位置の変更は、
サーマルヘッド又はプラテン部材を変位させて行うこと
が好ましい。
法では、最上層の感熱発色層の記録後に、サーマルヘッ
ドの各発熱素子を駆動し、カラー感熱記録紙に所定の熱
エネルギを与えて、保護層の平滑化処理を行い、この平
滑化処理時には、記録時の発熱素子のカラー感熱記録紙
に対する押圧力よりも高い押圧力で、且つ記録時の発熱
素子とプラテン部材との位置関係に対し、カラー感熱記
録紙送り方向の上流側に発熱素子を相対的に変位させた
平滑位置で発熱素子をカラー感熱記録紙に押し付けてい
る。なお、前記平滑化処理における平滑位置の変更は、
サーマルヘッド又はプラテン部材を変位させて行うこと
が好ましい。
【0012】請求項5記載のカラー感熱発色プリント装
置では、多数の発熱素子がライン状に形成されており、
カラー感熱記録紙に押し付けられるサーマルヘッドと、
前記発熱素子が押し付けられたカラー感熱記録紙を受け
るプラテンローラと、前記カラー感熱記録紙を往復動さ
せる記録紙送り手段と、上層の感熱発色層を記録した後
でこの上層よりも下層の次の感熱発色層を記録する前
に、記録済みの上層の感熱発色層に特有な定着光を照射
して定着する定着手段と、前記発熱素子によるカラー感
熱記録紙への押圧位置を、第1押圧位置と、この第1押
圧位置よりも記録紙送り方向の上流側にオフセットした
第2押圧位置とに選択的に切り替える押圧位置切替手段
と、前記発熱素子のカラー感熱記録紙に対する押圧力
を、第1押圧力と、この第1押圧力よりも高い第2押圧
力とに選択的に切り替える押圧力切替手段と、前記第1
押圧位置で且つ第1押圧力でサーマルヘッドをカラー感
熱記録紙に押圧して三色面順次記録を行うとともに、三
色面順次記録の後に、前記第2押圧位置で且つ第2押圧
力でサーマルヘッドをカラー感熱記録紙に押圧し、サー
マルヘッドによりカラー感熱記録紙に所定の熱エネルギ
を与えて、前記保護層を平滑化する制御手段とを備えて
いる。
置では、多数の発熱素子がライン状に形成されており、
カラー感熱記録紙に押し付けられるサーマルヘッドと、
前記発熱素子が押し付けられたカラー感熱記録紙を受け
るプラテンローラと、前記カラー感熱記録紙を往復動さ
せる記録紙送り手段と、上層の感熱発色層を記録した後
でこの上層よりも下層の次の感熱発色層を記録する前
に、記録済みの上層の感熱発色層に特有な定着光を照射
して定着する定着手段と、前記発熱素子によるカラー感
熱記録紙への押圧位置を、第1押圧位置と、この第1押
圧位置よりも記録紙送り方向の上流側にオフセットした
第2押圧位置とに選択的に切り替える押圧位置切替手段
と、前記発熱素子のカラー感熱記録紙に対する押圧力
を、第1押圧力と、この第1押圧力よりも高い第2押圧
力とに選択的に切り替える押圧力切替手段と、前記第1
押圧位置で且つ第1押圧力でサーマルヘッドをカラー感
熱記録紙に押圧して三色面順次記録を行うとともに、三
色面順次記録の後に、前記第2押圧位置で且つ第2押圧
力でサーマルヘッドをカラー感熱記録紙に押圧し、サー
マルヘッドによりカラー感熱記録紙に所定の熱エネルギ
を与えて、前記保護層を平滑化する制御手段とを備えて
いる。
【0013】なお、前記押圧位置切替手段を、前記サー
マルヘッド又はプラテンローラをカラー感熱記録紙の送
り方向で変位させる変位機構により構成することが好ま
しい。また、前記押圧位置切替手段を、前記サーマルヘ
ッドとプラテンローラとによるカラー感熱記録紙の押圧
方向を変える押圧方向切替機構により構成することが好
ましい。更に、前記押圧力切替手段を、前記サーマルヘ
ッド又はプラテンローラを記録紙の記録面に交差する方
向で変位させて押圧力を変えるように構成することが好
ましい。
マルヘッド又はプラテンローラをカラー感熱記録紙の送
り方向で変位させる変位機構により構成することが好ま
しい。また、前記押圧位置切替手段を、前記サーマルヘ
ッドとプラテンローラとによるカラー感熱記録紙の押圧
方向を変える押圧方向切替機構により構成することが好
ましい。更に、前記押圧力切替手段を、前記サーマルヘ
ッド又はプラテンローラを記録紙の記録面に交差する方
向で変位させて押圧力を変えるように構成することが好
ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】図2において、カラー感熱記録紙
(以下、単に記録紙という)10は、支持体11の上
に、シアン感熱発色層12、マゼンタ感熱発色層13、
イエロー感熱発色層14、透明な保護層15が順次層設
されている。シアン感熱発色層12は、深層にあるため
熱感度が最も低く、比較的大きな熱エネルギを与えたと
きにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層13は、熱
感度が中程度であり、加熱によってマゼンタに発色す
る。イエロー感熱発色層14は、表面側にあるため熱感
度が最も高く、比較的に小さな熱エネルギを与えた時に
イエローに発色する。
(以下、単に記録紙という)10は、支持体11の上
に、シアン感熱発色層12、マゼンタ感熱発色層13、
イエロー感熱発色層14、透明な保護層15が順次層設
されている。シアン感熱発色層12は、深層にあるため
熱感度が最も低く、比較的大きな熱エネルギを与えたと
きにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層13は、熱
感度が中程度であり、加熱によってマゼンタに発色す
る。イエロー感熱発色層14は、表面側にあるため熱感
度が最も高く、比較的に小さな熱エネルギを与えた時に
イエローに発色する。
【0015】符号16,17は、各感熱発色層の熱感度
を調整するための中間層であり、符号18はバック層で
ある。なお、各感熱発色層の順番を入れ換えてもよい。
感熱発色層の熱感度は、成分に関係するのではなく、表
面からの深さに関係しているから、やはり深層ほど熱感
度が低くなる。
を調整するための中間層であり、符号18はバック層で
ある。なお、各感熱発色層の順番を入れ換えてもよい。
感熱発色層の熱感度は、成分に関係するのではなく、表
面からの深さに関係しているから、やはり深層ほど熱感
度が低くなる。
【0016】保護層15は、PVA(ポリビニルアルコ
ール)を主剤とする透明な樹脂層であり、各感熱発色層
に傷が付いたりするのを防止する。このようにPVAを
主剤とした保護層15の場合には、ガラス転移点が約7
0℃であり、これを越えると軟化する。保護層15に
は、ブロッキング(貼りつき)防止等のために、種々の
物質が添加されており、そのために表面が荒れている。
ール)を主剤とする透明な樹脂層であり、各感熱発色層
に傷が付いたりするのを防止する。このようにPVAを
主剤とした保護層15の場合には、ガラス転移点が約7
0℃であり、これを越えると軟化する。保護層15に
は、ブロッキング(貼りつき)防止等のために、種々の
物質が添加されており、そのために表面が荒れている。
【0017】イエロー感熱発色層14とマゼンタ感熱発
色層13とは、その下層にある感熱発色層を発色記録す
る際に、未発色の発色成分が発色することがないよう
に、電磁線による定着性が与えられている。すなわち、
マゼンタ感熱発色層13は、最大吸収波長が約365n
mであり、この波長域の紫外線が照射されると、発色能
力が消失する。イエロー感熱発色層14は、最大吸収波
長が約420nmであり、この波長域の紫色可視光線に
よって発色能力が消失する。
色層13とは、その下層にある感熱発色層を発色記録す
る際に、未発色の発色成分が発色することがないよう
に、電磁線による定着性が与えられている。すなわち、
マゼンタ感熱発色層13は、最大吸収波長が約365n
mであり、この波長域の紫外線が照射されると、発色能
力が消失する。イエロー感熱発色層14は、最大吸収波
長が約420nmであり、この波長域の紫色可視光線に
よって発色能力が消失する。
【0018】図3は各感熱発色層の発色特性を示すもの
である。イエロー(Y)感熱発色層14は熱感度が最も
高く、小さな熱エネルギで発色する。シアン(C)感熱
発色層12は、熱感度が最も低く、発色させるためには
大きな熱エネルギが必要である。これらの熱感度の違い
に基づいて、熱感度の大きな感熱発色層から順番に発色
記録する。
である。イエロー(Y)感熱発色層14は熱感度が最も
高く、小さな熱エネルギで発色する。シアン(C)感熱
発色層12は、熱感度が最も低く、発色させるためには
大きな熱エネルギが必要である。これらの熱感度の違い
に基づいて、熱感度の大きな感熱発色層から順番に発色
記録する。
【0019】図1は、カラー感熱プリンタ20を示すも
のである。記録紙10は巻き芯21にロール状に巻き取
られて、記録紙ロール22とされている。記録紙ロール
22の近くには給紙ローラ対24が配置されている。こ
の給紙ローラ対24は記録紙10をニップしてプリント
ステージ25に送り出す。
のである。記録紙10は巻き芯21にロール状に巻き取
られて、記録紙ロール22とされている。記録紙ロール
22の近くには給紙ローラ対24が配置されている。こ
の給紙ローラ対24は記録紙10をニップしてプリント
ステージ25に送り出す。
【0020】プリントステージ25には、サーマルヘッ
ド26及びプラテンローラ27と、搬送ローラ対28
と、ペーパーセンサ29とが順に設けられている。サー
マルヘッド26は、多数の発熱素子をライン状に形成し
た発熱素子アレイ26aを備えている。プラテンローラ
27は、発熱素子アレイ26aが押し付けられた記録紙
10を受けるためのものでゴムローラから構成されてい
る。
ド26及びプラテンローラ27と、搬送ローラ対28
と、ペーパーセンサ29とが順に設けられている。サー
マルヘッド26は、多数の発熱素子をライン状に形成し
た発熱素子アレイ26aを備えている。プラテンローラ
27は、発熱素子アレイ26aが押し付けられた記録紙
10を受けるためのものでゴムローラから構成されてい
る。
【0021】搬送ローラ対28はキャプスタンローラ2
8aとニップローラ28bとから構成されている。ペー
パーセンサ29は、記録紙10の先端を検出して、この
先端検出信号をシステムコントローラ30に送る。キャ
プスタンローラ28aは、パルスモータ31により正転
又は逆転される。パルスモータ31はドライバ32を介
してシステムコントローラ30により回転制御される。
パルスモータ31の正転によりキャプスタンローラ28
aは時計方向に回転する。これにより、記録紙10は矢
印Aで示すプリント方向に送られる。このときにサーマ
ルヘッド26により記録紙10の各感熱発色層に熱記録
が行われる。また、パルスモータ31の逆転によりキャ
プスタンローラ28aは反時計方向に回転する。これに
より、記録紙10は矢印Bで示す戻し方向に送られる。
8aとニップローラ28bとから構成されている。ペー
パーセンサ29は、記録紙10の先端を検出して、この
先端検出信号をシステムコントローラ30に送る。キャ
プスタンローラ28aは、パルスモータ31により正転
又は逆転される。パルスモータ31はドライバ32を介
してシステムコントローラ30により回転制御される。
パルスモータ31の正転によりキャプスタンローラ28
aは時計方向に回転する。これにより、記録紙10は矢
印Aで示すプリント方向に送られる。このときにサーマ
ルヘッド26により記録紙10の各感熱発色層に熱記録
が行われる。また、パルスモータ31の逆転によりキャ
プスタンローラ28aは反時計方向に回転する。これに
より、記録紙10は矢印Bで示す戻し方向に送られる。
【0022】パルスモータ31への駆動パルスは、パル
スカウンタ33でカウントされ、これに基づきシステム
コントローラ30は、プリント開始位置、記録紙戻し位
置、カット位置等を特定する。パルスカウンタ33は、
パルスモータ31の正転時には駆動パルスをアップカウ
ントし、パルスモータ31の逆転時には駆動パルスをダ
ウンカウントする。なお、パルスモータ31の駆動パル
スのカウントに代えて、キャプスタンローラ28aにロ
ータリエンコーダを設け、これの送り量に比例したパル
ス数をカウントして、各種制御位置を特定してもよい。
スカウンタ33でカウントされ、これに基づきシステム
コントローラ30は、プリント開始位置、記録紙戻し位
置、カット位置等を特定する。パルスカウンタ33は、
パルスモータ31の正転時には駆動パルスをアップカウ
ントし、パルスモータ31の逆転時には駆動パルスをダ
ウンカウントする。なお、パルスモータ31の駆動パル
スのカウントに代えて、キャプスタンローラ28aにロ
ータリエンコーダを設け、これの送り量に比例したパル
ス数をカウントして、各種制御位置を特定してもよい。
【0023】サーマルヘッド26に対しプリント方向の
下流側には定着器35、ペーパーカッタ36、排紙ロー
ラ対37が順に配置されている。定着器35は、イエロ
ー定着ランプ35aとマゼンタ定着ランプ35bとリフ
レクタ35cとから構成されている。イエロー定着ラン
プ35aは、発光ピークが420nmの波長域の紫色可
視光線を放射する。同様にして、マゼンタ定着ランプ3
5bは、発光ピークが365nmの波長域の紫外線を放
射する。イエロー記録時にはイエロー定着ランプ35a
が点灯して、イエロー感熱発色層を光定着する。また、
マゼンタ記録時にはマゼンタ定着ランプ35bが点灯し
てマゼンタ感熱発色層を光定着する。更にシアン記録時
にもマゼンタ定着ランプ35bが点灯して黄色味を帯び
た未記録エリアを漂白する。
下流側には定着器35、ペーパーカッタ36、排紙ロー
ラ対37が順に配置されている。定着器35は、イエロ
ー定着ランプ35aとマゼンタ定着ランプ35bとリフ
レクタ35cとから構成されている。イエロー定着ラン
プ35aは、発光ピークが420nmの波長域の紫色可
視光線を放射する。同様にして、マゼンタ定着ランプ3
5bは、発光ピークが365nmの波長域の紫外線を放
射する。イエロー記録時にはイエロー定着ランプ35a
が点灯して、イエロー感熱発色層を光定着する。また、
マゼンタ記録時にはマゼンタ定着ランプ35bが点灯し
てマゼンタ感熱発色層を光定着する。更にシアン記録時
にもマゼンタ定着ランプ35bが点灯して黄色味を帯び
た未記録エリアを漂白する。
【0024】ペーパーカッタ36は、ドライバ38を介
してシステムコントローラ30により駆動制御され、記
録紙10を切断する。排紙ローラ対37は、切断された
記録紙10を外部に排出する。
してシステムコントローラ30により駆動制御され、記
録紙10を切断する。排紙ローラ対37は、切断された
記録紙10を外部に排出する。
【0025】図4及び図5に示すように、サーマルヘッ
ド26はヘッド取付フレーム40及びヘッドアーム41
により機枠42に変位自在に取り付けられる。図4は平
滑化処理時の状態を示しており、図5は記録時の状態を
示している。ヘッド取付フレーム40にはサーマルヘッ
ド26が固定される。ヘッド取付フレーム40の側板部
40aには保持軸43が突出して形成されている。ヘッ
ドアーム41は、取付軸44により回転自在に機枠42
に取り付けられている。また、ヘッドアーム41には、
水平方向に長い長孔45が形成されており、この長孔4
5には、ヘッド取付フレーム40の保持軸43が入れら
れる。これにより、ヘッド取付フレーム40はヘッドア
ーム41にその長さ方向で変位自在に取り付けられる。
また、サーマルヘッド26の上面には放熱フィン49が
取り付けられている。
ド26はヘッド取付フレーム40及びヘッドアーム41
により機枠42に変位自在に取り付けられる。図4は平
滑化処理時の状態を示しており、図5は記録時の状態を
示している。ヘッド取付フレーム40にはサーマルヘッ
ド26が固定される。ヘッド取付フレーム40の側板部
40aには保持軸43が突出して形成されている。ヘッ
ドアーム41は、取付軸44により回転自在に機枠42
に取り付けられている。また、ヘッドアーム41には、
水平方向に長い長孔45が形成されており、この長孔4
5には、ヘッド取付フレーム40の保持軸43が入れら
れる。これにより、ヘッド取付フレーム40はヘッドア
ーム41にその長さ方向で変位自在に取り付けられる。
また、サーマルヘッド26の上面には放熱フィン49が
取り付けられている。
【0026】ヘッド取付フレーム40と機枠42との間
にはコイルバネ50が取り付けられている。このコイル
バネ50はヘッド取付フレーム40を左方向に付勢す
る。また、ヘッド取付フレーム40の先端側には、カム
係合板51が形成されている。このカム係合板51に
は、押圧位置を切り替えるための押圧位置切替カム52
が係合する。押圧位置切替カム52は偏心カムから構成
されている。この押圧位置切替カム52はモータ53及
び中間ギヤ54により180度ずつ間欠回転する。これ
により、ヘッド取付フレーム40は、図4に示す平滑位
置(請求項5記載の第2押圧位置に相当)と、図5に示
す記録位置(請求項5記載の第1押圧位置に相当)とに
選択的に切り替えられる。上記ヘッド取付フレーム4
0、ヘッドアーム41、コイルバネ50、押圧位置切替
カム52、モータ53から、押圧位置切替手段としての
押圧位置切替ヘッドシフト部55が構成される。
にはコイルバネ50が取り付けられている。このコイル
バネ50はヘッド取付フレーム40を左方向に付勢す
る。また、ヘッド取付フレーム40の先端側には、カム
係合板51が形成されている。このカム係合板51に
は、押圧位置を切り替えるための押圧位置切替カム52
が係合する。押圧位置切替カム52は偏心カムから構成
されている。この押圧位置切替カム52はモータ53及
び中間ギヤ54により180度ずつ間欠回転する。これ
により、ヘッド取付フレーム40は、図4に示す平滑位
置(請求項5記載の第2押圧位置に相当)と、図5に示
す記録位置(請求項5記載の第1押圧位置に相当)とに
選択的に切り替えられる。上記ヘッド取付フレーム4
0、ヘッドアーム41、コイルバネ50、押圧位置切替
カム52、モータ53から、押圧位置切替手段としての
押圧位置切替ヘッドシフト部55が構成される。
【0027】記録位置では、図6に示すようにプラテン
ローラ27の頂部に発熱素子アレイ26aの頂部が位置
する。図6は、記録時の発熱素子アレイ26aとプラテ
ンローラ35との位置関係を示すものである。発熱素子
アレイ26aは、サーマルヘッド26の基板80に突出
したグレーズ層81に形成されている。グレーズ層81
は、記録紙10の幅方向(主走査方向)に延びたシリン
ドリカルな形状をしている。このグレーズ層81の頂点
に沿って、多数の発熱素子82が主走査方向にライン状
に形成されている。各発熱素子82はグレーズ層81の
中心線CL1にその中心線が一致されている。
ローラ27の頂部に発熱素子アレイ26aの頂部が位置
する。図6は、記録時の発熱素子アレイ26aとプラテ
ンローラ35との位置関係を示すものである。発熱素子
アレイ26aは、サーマルヘッド26の基板80に突出
したグレーズ層81に形成されている。グレーズ層81
は、記録紙10の幅方向(主走査方向)に延びたシリン
ドリカルな形状をしている。このグレーズ層81の頂点
に沿って、多数の発熱素子82が主走査方向にライン状
に形成されている。各発熱素子82はグレーズ層81の
中心線CL1にその中心線が一致されている。
【0028】平滑位置では、図7に示すように、記録位
置よりも発熱素子アレイ26aが右側にシフトして、プ
ラテンローラ27の中心線CL2に対して発熱素子アレ
イ26aの中心線CL1が右側にオフセットした位置関
係になる。記録紙10は矢印Aで示すプリント方向に移
動するから、平滑位置では、プラテンローラ27に対し
て記録紙送り方向の上流側に発熱素子アレイ26aがシ
フトした状態になる。
置よりも発熱素子アレイ26aが右側にシフトして、プ
ラテンローラ27の中心線CL2に対して発熱素子アレ
イ26aの中心線CL1が右側にオフセットした位置関
係になる。記録紙10は矢印Aで示すプリント方向に移
動するから、平滑位置では、プラテンローラ27に対し
て記録紙送り方向の上流側に発熱素子アレイ26aがシ
フトした状態になる。
【0029】ヘッド取付フレーム40の側板部40aの
上部からは、取付ブラケット40b及び保持ブラケット
40cが上方に突出して設けられている。取付ブラケッ
ト40bには、押圧力調整板60が取付軸61を介して
回動自在に取り付けられる。また、保持ブラケット40
cには円弧形状の長孔62が形成してあり、これに押圧
力調整板60から突出した保持軸63が入れられる。ま
た、カム係合板51と機枠42との間には、コイルバネ
64が取り付けられている。このコイルバネ64は、ヘ
ッド取付フレーム40を取付軸44を介し上方に回動さ
せる方向に付勢している。また、押圧力調整板60とサ
ーマルヘッド26との間にはコイルバネ65が取り付け
られている。このコイルバネ65は、発熱素子アレイ2
6aをプラテンローラ27へ向けて付勢する。押圧力調
整板60の上部にはカムフォロワ66が取り付けられて
おり、これには押圧力切替カム67が接触する。
上部からは、取付ブラケット40b及び保持ブラケット
40cが上方に突出して設けられている。取付ブラケッ
ト40bには、押圧力調整板60が取付軸61を介して
回動自在に取り付けられる。また、保持ブラケット40
cには円弧形状の長孔62が形成してあり、これに押圧
力調整板60から突出した保持軸63が入れられる。ま
た、カム係合板51と機枠42との間には、コイルバネ
64が取り付けられている。このコイルバネ64は、ヘ
ッド取付フレーム40を取付軸44を介し上方に回動さ
せる方向に付勢している。また、押圧力調整板60とサ
ーマルヘッド26との間にはコイルバネ65が取り付け
られている。このコイルバネ65は、発熱素子アレイ2
6aをプラテンローラ27へ向けて付勢する。押圧力調
整板60の上部にはカムフォロワ66が取り付けられて
おり、これには押圧力切替カム67が接触する。
【0030】押圧力切替カム67は機枠42に取付軸6
7aを介して回転自在に取り付けられており、この押圧
力切替カム67はモータ68により回転変位される。図
8に示すように、押圧力切替カム67には、退避カム面
67b、記録カム面67c、平滑カム面67dが形成さ
れている。
7aを介して回転自在に取り付けられており、この押圧
力切替カム67はモータ68により回転変位される。図
8に示すように、押圧力切替カム67には、退避カム面
67b、記録カム面67c、平滑カム面67dが形成さ
れている。
【0031】退避カム面67bは、発熱素子アレイ26
aをプラテンローラ27から離した退避位置(図9
(A)参照)にセットするためのものである。この位置
では、押圧力調整板60が最も上方に変位した位置とな
り、このため、コイルバネ65による反発力が発生する
ことがない。したがって、コイルバネ64により、ヘッ
ド取付フレーム40は上方に変位した位置となり、発熱
素子アレイ26aがプラテンローラ27から離れた退避
位置になる。
aをプラテンローラ27から離した退避位置(図9
(A)参照)にセットするためのものである。この位置
では、押圧力調整板60が最も上方に変位した位置とな
り、このため、コイルバネ65による反発力が発生する
ことがない。したがって、コイルバネ64により、ヘッ
ド取付フレーム40は上方に変位した位置となり、発熱
素子アレイ26aがプラテンローラ27から離れた退避
位置になる。
【0032】印画カム面67cは、印画時に発熱素子ア
レイ26aを記録紙10に圧着させるものであり、退避
カム面67bを基準にしてシフト量S1とされている。
このシフト量S1によってコイルバネ65が縮むように
変形され、この変形による反発力が印画に適する押圧力
P1として発熱素子アレイ26aに作用する。この押圧
力P1が請求項5記載の第1押圧力に相当する。
レイ26aを記録紙10に圧着させるものであり、退避
カム面67bを基準にしてシフト量S1とされている。
このシフト量S1によってコイルバネ65が縮むように
変形され、この変形による反発力が印画に適する押圧力
P1として発熱素子アレイ26aに作用する。この押圧
力P1が請求項5記載の第1押圧力に相当する。
【0033】平滑カム面67dは、平滑化処理時に発熱
素子アレイ26aを記録紙10に圧着させるものであ
り、退避カム面67bを基準にしてシフト量S2とされ
ている。このシフト量S2によってコイルバネ65は最
も縮むように変形され、この変形により反発力が平滑化
処理に適する押圧力P2として発熱素子アレイ26aに
作用する。この押圧力P2は印画時の押圧力P1よりも
大きくされる。この押圧力P2が請求項5記載の第2押
圧力に相当する。
素子アレイ26aを記録紙10に圧着させるものであ
り、退避カム面67bを基準にしてシフト量S2とされ
ている。このシフト量S2によってコイルバネ65は最
も縮むように変形され、この変形により反発力が平滑化
処理に適する押圧力P2として発熱素子アレイ26aに
作用する。この押圧力P2は印画時の押圧力P1よりも
大きくされる。この押圧力P2が請求項5記載の第2押
圧力に相当する。
【0034】上記ヘッド取付フレーム40、取付ブラケ
ット40b、保持ブラケット40c、押圧力調整板6
0、コイルバネ64,65、カムフォロワ66、押圧力
切替カム67、モータ68から、押圧力切替手段として
の押圧力切替ヘッドシフト部69が構成される。
ット40b、保持ブラケット40c、押圧力調整板6
0、コイルバネ64,65、カムフォロワ66、押圧力
切替カム67、モータ68から、押圧力切替手段として
の押圧力切替ヘッドシフト部69が構成される。
【0035】前記発熱素子アレイ26aは、ヘッドドラ
イバ70を介してシステムコントローラ30により制御
される。プリント部71は、1フレーム分の画像データ
から記録紙10の送りに同期させて1ライン分の画像デ
ータをヘッドドライバ70に送る。ヘッドドライバ70
は、1ライン分の画像データに基づき各発熱素子を駆動
する。これにより、1ラインずつ記録紙10に各色の画
像が記録される。
イバ70を介してシステムコントローラ30により制御
される。プリント部71は、1フレーム分の画像データ
から記録紙10の送りに同期させて1ライン分の画像デ
ータをヘッドドライバ70に送る。ヘッドドライバ70
は、1ライン分の画像データに基づき各発熱素子を駆動
する。これにより、1ラインずつ記録紙10に各色の画
像が記録される。
【0036】システムコントローラ30は周知のマイク
ロコンピュータから構成されており、指令等を入力する
ためのキーボード72と、入力された指令や各種モード
を表示するためのディスプレイ73とを備えており、各
部を制御して、三色面順次により記録紙10にフルカラ
ー画像を記録する。
ロコンピュータから構成されており、指令等を入力する
ためのキーボード72と、入力された指令や各種モード
を表示するためのディスプレイ73とを備えており、各
部を制御して、三色面順次により記録紙10にフルカラ
ー画像を記録する。
【0037】次に、本実施形態の作用を図10,図11
のフローチャートに基づき図1を参照して説明する。プ
リント開始前の初期状態では、押圧位置切替ヘッドシフ
ト部55は記録位置にセットされている。また、押圧力
切替ヘッドシフト部69は退避位置にセットされてい
る。キーボード72の図示しないプリント開始キーが操
作されると、パルスモータ31が正転する。これによ
り、給紙ローラ24、プラテンローラ26、及び搬送ロ
ーラ対28が時計方向に回転し、記録紙10をプリント
ステージ25に送り出す。記録紙10の先端が搬送ロー
ラ対28に到着すると、記録紙10がニップされる。そ
して、記録紙10の先端がペーパーセンサ29を通過す
ると、ペーパーセンサ29で記録紙10の先端が検出さ
れる。この検出後に押圧力切替ヘッドシフト部69が作
動して、サーマルヘッド26が退避位置(図9(A)参
照)から記録位置(図9(B)参照)になり、発熱素子
アレイ26aが記録紙10に押圧される。
のフローチャートに基づき図1を参照して説明する。プ
リント開始前の初期状態では、押圧位置切替ヘッドシフ
ト部55は記録位置にセットされている。また、押圧力
切替ヘッドシフト部69は退避位置にセットされてい
る。キーボード72の図示しないプリント開始キーが操
作されると、パルスモータ31が正転する。これによ
り、給紙ローラ24、プラテンローラ26、及び搬送ロ
ーラ対28が時計方向に回転し、記録紙10をプリント
ステージ25に送り出す。記録紙10の先端が搬送ロー
ラ対28に到着すると、記録紙10がニップされる。そ
して、記録紙10の先端がペーパーセンサ29を通過す
ると、ペーパーセンサ29で記録紙10の先端が検出さ
れる。この検出後に押圧力切替ヘッドシフト部69が作
動して、サーマルヘッド26が退避位置(図9(A)参
照)から記録位置(図9(B)参照)になり、発熱素子
アレイ26aが記録紙10に押圧される。
【0038】この後、パルスカウンタ33でパルスモー
タ31の駆動パルスがアップカウントされる。そして、
このパルスカウンタ33のカウント値に基づき、記録紙
10の画像記録開始位置、パルスモータ31の停止位置
等が特定される。
タ31の駆動パルスがアップカウントされる。そして、
このパルスカウンタ33のカウント値に基づき、記録紙
10の画像記録開始位置、パルスモータ31の停止位置
等が特定される。
【0039】発熱素子アレイ26aが記録開始位置に達
すると、イエロー画像の第1ラインの画像データに基づ
き各発熱素子の通電時間が制御される。これにより、イ
エロー感熱発色層14に記録すべき画素の濃度に応じた
熱エネルギが与えられ、画像が1ライン記録される。以
下同様にして他のラインも1ラインずつ順次記録され
る。そして、この記録時にイエロー定着ランプ35aが
点灯して、イエロー感熱発色層14が光定着される。
すると、イエロー画像の第1ラインの画像データに基づ
き各発熱素子の通電時間が制御される。これにより、イ
エロー感熱発色層14に記録すべき画素の濃度に応じた
熱エネルギが与えられ、画像が1ライン記録される。以
下同様にして他のラインも1ラインずつ順次記録され
る。そして、この記録時にイエロー定着ランプ35aが
点灯して、イエロー感熱発色層14が光定着される。
【0040】イエロー画像の記録を終了し、記録エリア
の終端がイエロー定着ランプ35aの照射エリアに達
し、定着を終了すると、パルスカウンタ33のパルス数
に基づきパルスモータ31の停止位置が特定され、パル
スモータ31の正転が停止される。次に、パルスモータ
31が逆転される。この逆転によりパルスカウンタ33
はアップカウントからダウンカウントに切り換えられ
る。そして、カウント値が「0」になったときに、パル
スモータ31の逆転が停止される。
の終端がイエロー定着ランプ35aの照射エリアに達
し、定着を終了すると、パルスカウンタ33のパルス数
に基づきパルスモータ31の停止位置が特定され、パル
スモータ31の正転が停止される。次に、パルスモータ
31が逆転される。この逆転によりパルスカウンタ33
はアップカウントからダウンカウントに切り換えられ
る。そして、カウント値が「0」になったときに、パル
スモータ31の逆転が停止される。
【0041】記録紙10の戻しを終了すると、パルスモ
ータ31が正転し、記録紙10をプリント方向に送っ
て、イエロー画像の記録と同様にしてマゼンタ記録が行
われる。このマゼンタ記録では、マゼンタ定着ランプ3
5bの点灯によりマゼンタ感熱発色層13が光定着され
る。マゼンタ記録が終了すると、同様にして記録紙10
が戻される。
ータ31が正転し、記録紙10をプリント方向に送っ
て、イエロー画像の記録と同様にしてマゼンタ記録が行
われる。このマゼンタ記録では、マゼンタ定着ランプ3
5bの点灯によりマゼンタ感熱発色層13が光定着され
る。マゼンタ記録が終了すると、同様にして記録紙10
が戻される。
【0042】記録紙10の戻しを終了すると、記録紙1
0がプリント方向に送られて、シアン感熱記録が行われ
る。なお、シアン感熱発色層12は光定着性が与えられ
ていないため、定着ランプ等は不要になる。しかし、マ
ゼンタ定着ランプ35bを点灯することで、未記録部分
を漂白することができるため、シアン感熱記録の際に
も、マゼンタ定着ランプ35bが点灯される。
0がプリント方向に送られて、シアン感熱記録が行われ
る。なお、シアン感熱発色層12は光定着性が与えられ
ていないため、定着ランプ等は不要になる。しかし、マ
ゼンタ定着ランプ35bを点灯することで、未記録部分
を漂白することができるため、シアン感熱記録の際に
も、マゼンタ定着ランプ35bが点灯される。
【0043】シアン感熱記録を終了すると、パルスモー
タ31が逆転され、記録紙10が戻される。記録紙10
の戻しを終了すると、押圧力切替ヘッドシフト部69が
作動して記録位置から退避位置になる。この切り替え
は、モータ68を回転して押圧力切替カム67を退避位
置にすることにより行われる。次に、押圧位置切替ヘッ
ドシフト部55が作動して、押圧位置を図5に示す記録
位置から図4に示す平滑位置に切り替える。この切り替
えは、モータ53を回転して押圧位置切替カム52を1
80度回転させることにより行われる。この後、押圧力
切替ヘッドシフト部69が作動して、図9(B)に示す
記録位置から、図9(C)に示す平滑位置に切り替え
る。この後、記録紙10がプリント方向に送られて、平
滑化処理が行われる。
タ31が逆転され、記録紙10が戻される。記録紙10
の戻しを終了すると、押圧力切替ヘッドシフト部69が
作動して記録位置から退避位置になる。この切り替え
は、モータ68を回転して押圧力切替カム67を退避位
置にすることにより行われる。次に、押圧位置切替ヘッ
ドシフト部55が作動して、押圧位置を図5に示す記録
位置から図4に示す平滑位置に切り替える。この切り替
えは、モータ53を回転して押圧位置切替カム52を1
80度回転させることにより行われる。この後、押圧力
切替ヘッドシフト部69が作動して、図9(B)に示す
記録位置から、図9(C)に示す平滑位置に切り替え
る。この後、記録紙10がプリント方向に送られて、平
滑化処理が行われる。
【0044】平滑化処理では、保護層を軟化させるため
に、そのガラス転移点以上に加熱することができる熱エ
ネルギを与えることが必要である。保護層のガラス転移
点は、その組成成分にもよるが、本出願人が現在市販中
の記録紙(商品名:サーモオートクロームペーパーA−
20)では、保護層として、PVAを主剤としており、
そのガラス転移点は約70℃であるから、イエロー感熱
発色層を最低濃度に発色させるに必要な熱エネルギを与
えると、保護層15の軟化が始める。
に、そのガラス転移点以上に加熱することができる熱エ
ネルギを与えることが必要である。保護層のガラス転移
点は、その組成成分にもよるが、本出願人が現在市販中
の記録紙(商品名:サーモオートクロームペーパーA−
20)では、保護層として、PVAを主剤としており、
そのガラス転移点は約70℃であるから、イエロー感熱
発色層を最低濃度に発色させるに必要な熱エネルギを与
えると、保護層15の軟化が始める。
【0045】他方、平滑化処理の際に、定着が行われて
いないシアン感熱発色層を発色させることがないよう
に、平滑化処理の際に与える熱エネルギは、シアン感熱
発色層が発色する熱エネルギH1(図3参照)よりも小
さい値に設定する。
いないシアン感熱発色層を発色させることがないよう
に、平滑化処理の際に与える熱エネルギは、シアン感熱
発色層が発色する熱エネルギH1(図3参照)よりも小
さい値に設定する。
【0046】したがって、平滑化のための熱エネルギ
は、イエロー感熱発色層を最低濃度に発色させるための
熱エネルギから、シアン感熱発色層が発色する直前の熱
エネルギの範囲内で適当に定めればよい。この際に、最
も電力量が少なくて良好な光沢度が得られるように、熱
エネルギを決定する。
は、イエロー感熱発色層を最低濃度に発色させるための
熱エネルギから、シアン感熱発色層が発色する直前の熱
エネルギの範囲内で適当に定めればよい。この際に、最
も電力量が少なくて良好な光沢度が得られるように、熱
エネルギを決定する。
【0047】また、記録サイクルに対するパルス幅(デ
ューティ比)が大きい場合には、ヘッドが蓄熱しやすく
なるため、温度制御が難しくなり、光沢むらが発生しや
すくなる。逆に、パルス幅が小さいと冷却時間が過大に
なり、記録紙の表面上に保護層が軟化した部分(通電オ
ン)と、しない部分(通電オフ)との差が1〜2μm程
度の規則的な凹凸になる。この凹凸は、感応検査で判る
ものであり、プリント品位の低下の原因となる。実験に
よれば、デューティ比が70%が平滑化には良いことが
判っている。
ューティ比)が大きい場合には、ヘッドが蓄熱しやすく
なるため、温度制御が難しくなり、光沢むらが発生しや
すくなる。逆に、パルス幅が小さいと冷却時間が過大に
なり、記録紙の表面上に保護層が軟化した部分(通電オ
ン)と、しない部分(通電オフ)との差が1〜2μm程
度の規則的な凹凸になる。この凹凸は、感応検査で判る
ものであり、プリント品位の低下の原因となる。実験に
よれば、デューティ比が70%が平滑化には良いことが
判っている。
【0048】この記録紙10の送り時にパルスカウンタ
33でパルスモータ31の駆動パルスがアップカウント
される。そして、このカウント値に基づき、記録エリア
を発熱素子アレイが通過したことが特定されると、押圧
力切替ヘッドシフト部69が作動して、サーマルヘッド
26を退避位置にセットする。この後、押圧位置切替ヘ
ッドシフト部55により、発熱素子アレイ26aの位置
が図9(C)の平滑位置から同(B)の記録位置に戻さ
れる。また、パルスカウンタ33のカウント値に基づき
カット位置が特定され、このカット位置がペーパーカッ
タ36に到着したときに、パルスモータ31が停止さ
れ、ペーパーカッタ36で記録紙10が画像記録部分と
未記録部分とに切り離される。切り離された画像記録部
分は排紙ローラ対37により、排紙口から外部に排出さ
れる。
33でパルスモータ31の駆動パルスがアップカウント
される。そして、このカウント値に基づき、記録エリア
を発熱素子アレイが通過したことが特定されると、押圧
力切替ヘッドシフト部69が作動して、サーマルヘッド
26を退避位置にセットする。この後、押圧位置切替ヘ
ッドシフト部55により、発熱素子アレイ26aの位置
が図9(C)の平滑位置から同(B)の記録位置に戻さ
れる。また、パルスカウンタ33のカウント値に基づき
カット位置が特定され、このカット位置がペーパーカッ
タ36に到着したときに、パルスモータ31が停止さ
れ、ペーパーカッタ36で記録紙10が画像記録部分と
未記録部分とに切り離される。切り離された画像記録部
分は排紙ローラ対37により、排紙口から外部に排出さ
れる。
【0049】次のプリントを行う場合には、パルスモー
タ31の逆転により記録紙10の先端がプリントステー
ジ25にセットされ、以下同様にして三色面順次記録に
よりカラー画像が記録紙10に記録される。また、次の
プリントがなくプリントを終了する場合には、パルスモ
ータ31が一定駆動パルス数で駆動され、記録紙10が
記録紙ロール22に巻き戻され、記録紙10の先端部が
給紙ローラ対24にニップされた状態で停止する。
タ31の逆転により記録紙10の先端がプリントステー
ジ25にセットされ、以下同様にして三色面順次記録に
よりカラー画像が記録紙10に記録される。また、次の
プリントがなくプリントを終了する場合には、パルスモ
ータ31が一定駆動パルス数で駆動され、記録紙10が
記録紙ロール22に巻き戻され、記録紙10の先端部が
給紙ローラ対24にニップされた状態で停止する。
【0050】図6に示すように、熱記録時には、サーマ
ルヘッド26の発熱素子アレイ26aは、プラテンロー
ラ35の中心を通り且つ記録紙10に対しほぼ直交する
方向の中心線CL2に対して、記録紙10のプリント方
向(矢印A)への送りにおいて、下流側に、ずれ量(ヘ
ッドオフセット量)OS1だけ、その中心線CL1がず
らして配置されている。
ルヘッド26の発熱素子アレイ26aは、プラテンロー
ラ35の中心を通り且つ記録紙10に対しほぼ直交する
方向の中心線CL2に対して、記録紙10のプリント方
向(矢印A)への送りにおいて、下流側に、ずれ量(ヘ
ッドオフセット量)OS1だけ、その中心線CL1がず
らして配置されている。
【0051】発熱素子アレイ26aと記録紙10の接触
領域は、発熱素子が記録紙に接触している領域HCR、
記録紙10の送り方向において、発熱素子の上流側で記
録紙10が発熱素子アレイ26aに接触している領域U
CR、同様に下流側での接触領域LCRに分けて考える
ことができる。本実施形態では、ヘッドオフセット量O
S1だけプラテンローラの中心線に対して下流側に発熱
素子アレイ26aの中心線CL1がオフセットされるた
め、オフセットしないものに対してLCRの長さが短く
なっている。このLCR長が短いために、カラー感熱記
録紙10は早めにグレーズ層81から離れる。したがっ
て、LCRを通過する間に、グレーズ層81でカラー感
熱記録紙10が急に冷却されることがないので、これに
起因する濃度ムラの発生を少なくすることができる。
領域は、発熱素子が記録紙に接触している領域HCR、
記録紙10の送り方向において、発熱素子の上流側で記
録紙10が発熱素子アレイ26aに接触している領域U
CR、同様に下流側での接触領域LCRに分けて考える
ことができる。本実施形態では、ヘッドオフセット量O
S1だけプラテンローラの中心線に対して下流側に発熱
素子アレイ26aの中心線CL1がオフセットされるた
め、オフセットしないものに対してLCRの長さが短く
なっている。このLCR長が短いために、カラー感熱記
録紙10は早めにグレーズ層81から離れる。したがっ
て、LCRを通過する間に、グレーズ層81でカラー感
熱記録紙10が急に冷却されることがないので、これに
起因する濃度ムラの発生を少なくすることができる。
【0052】図4及び図7に示す平滑化処理時には、押
圧位置切替ヘッドシフト部55により発熱素子アレイ2
6aの位置が平滑位置にセットされる。この平滑位置で
は、図7に示すように、発熱素子アレイ26aの発熱素
子82がプラテンローラ26の中心線CL2に対して記
録紙送り方向の上流側にヘッドオフセット量OS2で配
置され、プリント時とは反対の位置関係になる。したが
って、平滑化処理では、LCRの長さを大きくすること
ができる。このLCR長が大きいと、カラー感熱記録紙
10がグレーズ層81に接触している時間が長くなる。
このように、LCRを長くしているから、カラー感熱記
録紙10がグレーズ層81によって急速に冷却されて、
保護層15がガラス転移点以下に低下する。そして、保
護層15が硬化した後にグレーズ層81から離れるの
で、ブロッキング防止剤等の添加物が浮き出ることがな
い。これにより、保護層15が平滑化される。
圧位置切替ヘッドシフト部55により発熱素子アレイ2
6aの位置が平滑位置にセットされる。この平滑位置で
は、図7に示すように、発熱素子アレイ26aの発熱素
子82がプラテンローラ26の中心線CL2に対して記
録紙送り方向の上流側にヘッドオフセット量OS2で配
置され、プリント時とは反対の位置関係になる。したが
って、平滑化処理では、LCRの長さを大きくすること
ができる。このLCR長が大きいと、カラー感熱記録紙
10がグレーズ層81に接触している時間が長くなる。
このように、LCRを長くしているから、カラー感熱記
録紙10がグレーズ層81によって急速に冷却されて、
保護層15がガラス転移点以下に低下する。そして、保
護層15が硬化した後にグレーズ層81から離れるの
で、ブロッキング防止剤等の添加物が浮き出ることがな
い。これにより、保護層15が平滑化される。
【0053】なお、上記実施形態では、押圧位置切替ヘ
ッドシフト部55を用いて、プラテンローラ35の中心
線CL2とグレーズ層81の中心線CL1とを記録紙の
送り方向でずらしたが、この他に、発熱素子アレイ26
aがプラテンローラ27に接触する角度(あおり角度)
を変更することで、押圧位置を変更してもよい。
ッドシフト部55を用いて、プラテンローラ35の中心
線CL2とグレーズ層81の中心線CL1とを記録紙の
送り方向でずらしたが、この他に、発熱素子アレイ26
aがプラテンローラ27に接触する角度(あおり角度)
を変更することで、押圧位置を変更してもよい。
【0054】この場合には、図12に示すように、ヘッ
ドアーム41をスイングアーム91により機枠42に取
り付ける。スイングアーム91は取付軸91aを介して
機枠42に回転自在に取り付けられる。また、スイング
アーム91の回転端部を取付軸91bによりヘッドアー
ム41に取り付ける。そして、モータ90を回転させる
ことで、スイングアーム91を取付軸91aを介して回
転させ、この回転変位によりヘッドアーム41を回転変
位させ、あおり角度を変更する。これにより、プラテン
ローラ27上での発熱素子アレイ26aの押圧位置を、
(A)に示す熱記録時と、(B)に示す平滑化処理時と
で変更する。したがって、この押圧方向切替機構によれ
ば、押圧位置切替ヘッドシフト部55と同じように、平
滑化処理時の発熱素子の位置を最適化することができ
る。なお、上記実施形態と同一構成部材には同一符号を
付して重複した説明を省略している。
ドアーム41をスイングアーム91により機枠42に取
り付ける。スイングアーム91は取付軸91aを介して
機枠42に回転自在に取り付けられる。また、スイング
アーム91の回転端部を取付軸91bによりヘッドアー
ム41に取り付ける。そして、モータ90を回転させる
ことで、スイングアーム91を取付軸91aを介して回
転させ、この回転変位によりヘッドアーム41を回転変
位させ、あおり角度を変更する。これにより、プラテン
ローラ27上での発熱素子アレイ26aの押圧位置を、
(A)に示す熱記録時と、(B)に示す平滑化処理時と
で変更する。したがって、この押圧方向切替機構によれ
ば、押圧位置切替ヘッドシフト部55と同じように、平
滑化処理時の発熱素子の位置を最適化することができ
る。なお、上記実施形態と同一構成部材には同一符号を
付して重複した説明を省略している。
【0055】また、上記各実施形態では、サーマルヘッ
ド26を変位させることで、押圧位置及び押圧力を変更
するようにしたが、これに代えて、図13に示すよう
に、サーマルヘッド26を固定するとともに、プラテン
ローラ93を押圧位置切替シフト部94及び押圧力切替
シフト部95により変位させることで、押圧位置及び押
圧力を変更してもよい。押圧位置切替シフト部94は、
プラテンローラ93の取付軸93aを記録紙10の送り
方向に平行に変位させるもので、偏心カム96及びモー
タ97から構成されている。押圧力切替シフト部95
は、プラテンローラ93の取付軸93aを記録紙10の
記録面に直交する方向に平行に変位させるもので、コイ
ルバネ98、偏心カム99、モータ100から構成され
ている。なお、サーマルヘッド側とプラテンローラ側の
両方を変位させることで、押圧位置及び押圧力を変更し
てもよい。なお、サーマルヘッドやプラテンローラを変
位させる機構は上記のカムを用いたものの他に、リンク
機構やギヤ機構などの周知の変位装置を用いてもよい。
ド26を変位させることで、押圧位置及び押圧力を変更
するようにしたが、これに代えて、図13に示すよう
に、サーマルヘッド26を固定するとともに、プラテン
ローラ93を押圧位置切替シフト部94及び押圧力切替
シフト部95により変位させることで、押圧位置及び押
圧力を変更してもよい。押圧位置切替シフト部94は、
プラテンローラ93の取付軸93aを記録紙10の送り
方向に平行に変位させるもので、偏心カム96及びモー
タ97から構成されている。押圧力切替シフト部95
は、プラテンローラ93の取付軸93aを記録紙10の
記録面に直交する方向に平行に変位させるもので、コイ
ルバネ98、偏心カム99、モータ100から構成され
ている。なお、サーマルヘッド側とプラテンローラ側の
両方を変位させることで、押圧位置及び押圧力を変更し
てもよい。なお、サーマルヘッドやプラテンローラを変
位させる機構は上記のカムを用いたものの他に、リンク
機構やギヤ機構などの周知の変位装置を用いてもよい。
【0056】上記実施形態では、キャプスタン駆動方式
に本発明を実施したが、この他に、プラテンローラを正
転又は逆転させて、記録紙をプリント方向または戻し方
向に送るようにしたプラテン駆動方式に本発明を採用し
て、記録紙を往復動させてもよい。また、上記実施形態
は、帯状の記録紙10をロール形態に巻き取った記録紙
ロール22を用いたが、この他に、カットシートタイプ
の記録紙に対して本発明を実施してもよい。
に本発明を実施したが、この他に、プラテンローラを正
転又は逆転させて、記録紙をプリント方向または戻し方
向に送るようにしたプラテン駆動方式に本発明を採用し
て、記録紙を往復動させてもよい。また、上記実施形態
は、帯状の記録紙10をロール形態に巻き取った記録紙
ロール22を用いたが、この他に、カットシートタイプ
の記録紙に対して本発明を実施してもよい。
【0057】上記実施形態では、イエロー画像記録とき
のプリント方向への記録紙送りで、イエロー定着器53
を点灯してイエロー定着を行うようにしたが、この定着
は戻し時に行うようにしてもよい。更にはプリント方向
と戻し方向の両方で定着してもよい。マゼンタ定着も同
様にして行ってもよい。
のプリント方向への記録紙送りで、イエロー定着器53
を点灯してイエロー定着を行うようにしたが、この定着
は戻し時に行うようにしてもよい。更にはプリント方向
と戻し方向の両方で定着してもよい。マゼンタ定着も同
様にして行ってもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、熱記録時と平滑化処理
時とで、サーマルヘッドとプラテンローラとの押圧力又
は押圧位置を変えて、それぞれの処理に適したヘッドタ
ッチ条件にすることができる。したがって、印画特性を
損なうことなく、優れた平滑化効果を得ることができ
る。しかも、平滑化処理時にのみ押圧力を変えて、記録
時の押圧力より大きくしたから、印画時には通常の押圧
力とされるため、サーマルヘッドの磨耗をむやみに増加
させることもなく、耐久性の低下を抑えることができ
る。
時とで、サーマルヘッドとプラテンローラとの押圧力又
は押圧位置を変えて、それぞれの処理に適したヘッドタ
ッチ条件にすることができる。したがって、印画特性を
損なうことなく、優れた平滑化効果を得ることができ
る。しかも、平滑化処理時にのみ押圧力を変えて、記録
時の押圧力より大きくしたから、印画時には通常の押圧
力とされるため、サーマルヘッドの磨耗をむやみに増加
させることもなく、耐久性の低下を抑えることができ
る。
【図1】カラー感熱プリンタの一例を示す概略図であ
る。
る。
【図2】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図であ
る。
る。
【図3】各感熱発色層の発色特性を示すグラフである。
【図4】平滑化処理時のヘッドシフト部を示す側面図で
ある。
ある。
【図5】熱記録時のヘッドシフト部を示す側面図であ
る。
る。
【図6】熱記録時の発熱素子アレイと記録紙とプラテン
ローラとの位置関係を示す説明図である。
ローラとの位置関係を示す説明図である。
【図7】平滑化処理時の発熱素子アレイと記録紙とプラ
テンローラとの位置関係を示す説明図である。
テンローラとの位置関係を示す説明図である。
【図8】押圧力切替カムの動きを説明する拡大した側面
図である。
図である。
【図9】押圧力切替ヘッドシフト部の動きを示す説明図
である。
である。
【図10】カラー感熱プリンタにおける処理手順を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図11】カラー感熱プリンタにおける処理手順を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図12】スイングアームを用いた他の実施形態の側面
図であり、(A)は熱記録時の状態を、(B)は平滑化
処理時の状態を示している。
図であり、(A)は熱記録時の状態を、(B)は平滑化
処理時の状態を示している。
【図13】プラテンローラを変位させる他の実施形態を
示す説明図である。
示す説明図である。
10 カラー感熱記録紙 15 保護層 20 カラー感熱プリンタ 22 記録紙ロール 26 サーマルヘッド 26a 発熱素子アレイ 27 プラテンローラ 40 ヘッド取付フレーム 41 ヘッドアーム 50,64,65 コイルバネ 52 押圧位置切替カム 55 押圧位置切替ヘッドシフト部 60 押圧力調整板 67 押圧力切替カム 69 押圧力切替ヘッドシフト部 81 グレーズ層 82 発熱素子 91 スイングアーム 95 押圧位置切替シフト機構
Claims (8)
- 【請求項1】 熱感度及び発色する色が異なった複数の
感熱発色層、及びこれらのうちの最上層の感熱発色層の
上に層設された保護層を有するカラー感熱記録紙と、多
数の発熱素子がライン状に形成されたサーマルヘッド
と、前記発熱素子が押し付けられたカラー感熱記録紙を
受けるプラテン部材とを用い、サーマルヘッドで上層の
感熱発色層から順に熱記録を行うカラー感熱発色プリン
ト方法において、 前記各感熱発色層のうち最下層の感熱発色層の記録後
に、前記サーマルヘッドの各発熱素子を駆動し、カラー
感熱記録紙に所定の熱エネルギを与えて、前記保護層の
平滑化処理を行い、この平滑化処理時には、記録時の発
熱素子のカラー感熱記録紙に対する押圧力よりも高い押
圧力で前記発熱素子をカラー感熱記録紙に押し付けるこ
とを特徴とするカラー感熱発色プリント方法。 - 【請求項2】 熱感度及び発色する色が異なった複数の
感熱発色層、及びこれらのうちの最上層の感熱発色層の
上に層設された保護層を有するカラー感熱記録紙と、多
数の発熱素子がライン状に形成されたサーマルヘッド
と、前記発熱素子が押し付けられたカラー感熱記録紙を
受けるプラテン部材とを用い、サーマルヘッドで上層の
感熱発色層から順に熱記録を行うカラー感熱発色プリン
ト方法において、 前記各感熱発色層のうち最下層の感熱発色層の記録後
に、前記サーマルヘッドの各発熱素子を駆動し、カラー
感熱記録紙に所定の熱エネルギを与えて、前記保護層の
平滑化処理を行い、 この平滑化処理時には、記録時の発熱素子とプラテン部
材との位置関係に対し、カラー感熱記録紙送り方向の上
流側に発熱素子を相対的に変位させた平滑位置で発熱素
子をカラー感熱記録紙に押し付けることを特徴とするカ
ラー感熱発色プリント方法。 - 【請求項3】 熱感度及び発色する色が異なった複数の
感熱発色層、及びこれらのうちの最上層の感熱発色層の
上に層設された保護層を有するカラー感熱記録紙と、多
数の発熱素子がライン状に形成されたサーマルヘッド
と、前記発熱素子が押し付けられたカラー感熱記録紙を
受けるプラテン部材とを用い、サーマルヘッドで上層の
感熱発色層から順に熱記録を行うカラー感熱発色プリン
ト方法において、 前記各感熱発色層のうち最下層の感熱発色層の記録後
に、前記サーマルヘッドの各発熱素子を駆動し、カラー
感熱記録紙に所定の熱エネルギを与えて、前記保護層の
平滑化処理を行い、 この平滑化処理時には、記録時の発熱素子のカラー感熱
記録紙に対する押圧力よりも高い押圧力で、且つ記録時
の発熱素子とプラテン部材との位置関係に対し、カラー
感熱記録紙送り方向の上流側に発熱素子を相対的に変位
させた平滑位置で発熱素子をカラー感熱記録紙に押し付
けることを特徴とするカラー感熱発色プリント方法。 - 【請求項4】 前記平滑化処理における平滑位置の変更
は、サーマルヘッド又はプラテン部材を変位させて行う
ことを特徴とする請求項2又は3記載のカラー感熱発色
プリント方法。 - 【請求項5】 熱感度及び発色する色が異なった第1〜
第3の感熱発色層、及びこれらのうちの最上層の感熱発
色層の上に層設された保護層を有するカラー感熱記録紙
を用い、サーマルヘッドで上層の感熱発色層から順に熱
記録を行うカラー感熱発色プリント装置において、 多数の発熱素子がライン状に形成されており、カラー感
熱記録紙に押し付けられるサーマルヘッドと、 前記発熱素子が押し付けられたカラー感熱記録紙を受け
るプラテンローラと、 前記カラー感熱記録紙を往復動させる記録紙送り手段
と、 上層の感熱発色層を記録した後でこの上層よりも下層の
次の感熱発色層を記録する前に、記録済みの上層の感熱
発色層に特有な定着光を照射して定着する定着手段と、 前記発熱素子によるカラー感熱記録紙への押圧位置を、
第1押圧位置と、この第1押圧位置よりも記録紙送り方
向の上流側にオフセットした第2押圧位置とに選択的に
切り替える押圧位置切替手段と、 前記発熱素子のカラー感熱記録紙に対する押圧力を、第
1押圧力と、この第1押圧力よりも高い第2押圧力とに
選択的に切り替える押圧力切替手段と、 前記第1押圧位置で且つ第1押圧力でサーマルヘッドを
カラー感熱記録紙に押圧して三色面順次記録を行うとと
もに、三色面順次記録の後に、前記第2押圧位置で且つ
第2押圧力でサーマルヘッドをカラー感熱記録紙に押圧
し、サーマルヘッドによりカラー感熱記録紙に所定の熱
エネルギを与えて、前記保護層を平滑化する制御手段と
を備えたことを特徴とするカラー感熱発色プリント装
置。 - 【請求項6】 前記押圧位置切替手段を、前記サーマル
ヘッド又はプラテンローラをカラー感熱記録紙の送り方
向で変位させる変位機構により構成したことを特徴とす
る請求項5記載のカラー感熱発色プリント装置。 - 【請求項7】 前記押圧位置切替手段を、前記サーマル
ヘッドとプラテンローラとによるカラー感熱記録紙の押
圧方向を変える押圧方向切替機構により構成したことを
特徴とする請求項5記載のカラー感熱発色プリント装
置。 - 【請求項8】 前記押圧力切替手段を、前記サーマルヘ
ッド又はプラテンローラを記録紙の記録面に交差する方
向で変位させて押圧力を変えるように構成したことを特
徴とする請求項5ないし7いずれか1つ記載のカラー感
熱発色プリント装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11227524A JP2001047649A (ja) | 1999-08-11 | 1999-08-11 | カラー感熱発色プリント方法及び装置 |
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