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JP2001039382A - 船舶機関の中間軸調心装置 - Google Patents

船舶機関の中間軸調心装置

Info

Publication number
JP2001039382A
JP2001039382A JP11216046A JP21604699A JP2001039382A JP 2001039382 A JP2001039382 A JP 2001039382A JP 11216046 A JP11216046 A JP 11216046A JP 21604699 A JP21604699 A JP 21604699A JP 2001039382 A JP2001039382 A JP 2001039382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
engine
intermediate shaft
height
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11216046A
Other languages
English (en)
Inventor
Itsuo Sugimoto
巖生 杉本
Shinji Baba
真二 馬場
Satoshi Ashida
吏史 芦田
Tadashi Kawasaki
正 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanadevia Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Hitachi Shipbuilding and Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp, Hitachi Shipbuilding and Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP11216046A priority Critical patent/JP2001039382A/ja
Publication of JP2001039382A publication Critical patent/JP2001039382A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】中間軸の軸受に対する片当たりを防止し軸受寿
命を延長する。 【解決手段】ディーゼル機関とプロペラ駆動軸との間の
中間軸の傾きを調整するために、中間軸の機関外軸受を
昇降自在に支持する軸受昇降駆動装置21と、この軸受
昇降駆動装置21を駆動する中間軸調心制御装置41と
を具備し、この中間軸調心制御装置21に、機関内と機
関外の温度と中間軸の高さおよび熱膨張データから、船
尾管軸受に対する機関内軸受の相対的高さの変化量を演
算する機関温態高さ演算部51と、船首側および船尾側
の喫水深さと中間軸の距離と船首−船尾方向の剛性デー
タから、船尾管軸受に対する機関側軸受の相対的高さの
変化量を演算する荷重負荷高さ演算部61とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶の推進機関と
推進プロペラとを連結する中間軸を調整する中間軸調心
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶のディーゼル機関において、ディー
ゼルエンジンと推進プロペラとを連結する中間軸は、諸
条件の変化に起因して中間軸の軸受にトラブルが発生す
ることがあった。このため、据付時には経験値に基づい
て予めメタル厚みが標準厚みと異なる軸受を装着してい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中間軸は、据
付時の冷態状態と運転時の温態状態、荷の積載や喫水線
変化、船体剛性などの条件により、機関内の軸受の高さ
と機関外の軸受との高さが変化して、これにより中間軸
が軸受に片当たりし、このため軸受寿命が短くなってお
り、単にメタル厚みを変化させるだけでは根本的な改善
とはならず、軸受寿命を十分に長くすることができなか
った。
【0004】本発明は上記問題点を解決して、片当たり
を防止し中間軸の軸受寿命を延長できる船舶機関の中間
軸調心装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、船体の後部に据え付けられた
推進機関の出力軸と船尾管軸受に支持されたプロペラ駆
動軸との間に接続され、かつ推進機関内の機関内軸受と
推進機関外の機関外軸受とで支持された中間軸の傾きを
調整する船舶機関の中間軸調心装置であって、前記中間
軸の機関外軸受を昇降自在に支持する軸受昇降駆動装置
と、この軸受昇降駆動装置を駆動する中間軸調心制御装
置とを具備し、この中間軸調心制御装置に、推進機関内
温度と中間軸近傍の機関外温度と中間軸の高さデータと
中間軸の熱膨張データから、船尾管軸受に対する機関内
軸受の相対的高さの変化量を演算する機関温態高さ演算
部と、この演算値に基づいて前記機関外軸受の調整高さ
を出力する高さ変化量指令部とを設けたものである。
【0006】上記構成によれば、機関温態高さ演算部に
より推進機関内の温度と機関外の温度と中間軸の高さお
よび熱膨張データに基づいて機関内軸受の高さを演算
し、これにより軸受昇降駆動装置を駆動して機関外軸受
の上下方向に位置調整するので、機関の温度上昇に伴う
機関内軸受の熱変形に対応して中間軸の機関外軸受の上
下位置を正確に制御することができ、中間軸が機関外軸
受に片当たりするのを防止することができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、船体の後部に
据え付けられた推進機関の出力軸と船尾管軸受に支持さ
れたプロペラ駆動軸との間に接続され、かつ推進機関内
の機関内軸受と推進機関外の機関外軸受とで支持された
中間軸の傾きを調整する船舶機関の中間軸調心装置であ
って、前記中間軸の機関外軸受を昇降自在に支持する軸
受昇降駆動装置と、この軸受昇降駆動装置を駆動する中
間軸調心制御装置とを具備し、この中間軸調心制御装置
に、船首側喫水深さ測定値と船尾側喫水深さ測定値と中
間軸距離データと船体の船首−船尾方向の剛性データか
ら、船尾管軸受に対する機関内軸受の相対的高さの変化
量を演算する荷重負荷高さ演算部と、この演算値に基づ
いて前記機関外軸受の調整高さを出力する高さ変化量指
令部とを設けたものである。
【0008】上記構成によれば、荷重負荷高さ演算部に
より、船首側および船尾側喫水深さと中間軸距離と船体
剛性に基づいて機関内軸受の高さを演算し、これにより
軸受昇降駆動装置を駆動して上下位置を調整するので、
積み荷の荷重による船体変形に対応して、中間軸の機関
外軸受の上下位置を正確に制御することができ、中間軸
が機関外軸受に片当たりするのを防止することができ
る。
【0009】さらに請求項3記載の発明は、船体の後部
に据え付けられた推進機関の出力軸と船尾管軸受に支持
されたプロペラ駆動軸との間に接続され、かつ推進機関
内の機関内軸受と推進機関外の機関外軸受とで支持され
た中間軸の傾きを調整する船舶機関の中間軸調心装置で
あって、前記中間軸の機関外軸受を昇降自在に支持する
軸受昇降駆動装置と、この軸受昇降駆動装置を駆動する
中間軸調心制御装置とを具備し、この中間軸調心制御装
置に、船首側喫水深さ測定値と船尾側喫水深さ測定値と
中間軸距離データと船体の船首−船尾方向の剛性データ
から、船尾管軸受に対する機関内軸受の相対的高さの変
化量を演算する荷重負荷高さ演算部と、船首側喫水深さ
測定値と船尾側喫水深さ測定値と中間軸距離データと船
体の船首−船尾方向の剛性データから、船尾管軸受に対
する機関側軸受の相対的高さの変化量を演算する荷重負
荷高さ演算部と、これら演算値に基づいて前記機関外軸
受の調整高さを出力する高さ変化量指令部とを設けたも
のである。
【0010】上記構成によれば、機関温態高さ演算部に
より推進機関内温度と機関外温度と中間軸の高さデータ
と中間軸の熱膨張データに基づいて機関内軸受の高さを
演算するとともに、荷重負荷高さ演算部により船首側お
よび船尾側喫水深さと中間軸距離と船体剛性に基づいて
機関内軸受の高さを演算し、これらにより軸受昇降駆動
装置を駆動して上下位置を調整するので、機関の温度上
昇に伴う機関内軸受の熱変形および積み荷の荷重による
船体の変形にそれぞれ対応し、中間軸の機関外軸受の位
置を正確に制御することができ、中間軸が機関外軸受に
片当たりするのを防止することができる。
【0011】さらにまた請求項4記載の発明は、船体の
後部に据え付けられた推進機関の出力軸と船尾管軸受に
支持されたプロペラ駆動軸との間に接続され、かつ推進
機関内の機関内軸受と推進機関外の機関外軸受とで支持
された中間軸の傾きを調整する船舶機関の中間軸調心装
置であって、前記中間軸の機関外軸受を昇降自在に支持
する軸受昇降駆動装置と、前記機関内軸受と機関外の中
間軸軸受との間で中間軸の高さを測定する機関側軸変位
センサおよび機関外軸変位センサと、この機関側軸変位
センサおよび機関外軸変位センサの出力値に基づいて軸
受昇降駆動装置を駆動する中間軸調心制御装置とを具備
したものである。
【0012】上記構成によれば、直接中間軸を機関側と
機関外とで上下変位量を測定して、これら測定値に基づ
いて中間軸調心制御装置により軸受昇降駆動装置を制御
し、機関外軸受の上下位置を調整することができるの
で、実際の中間軸の傾斜に対応して機関外軸受の位置を
正確に調整でき中間軸が機関外軸受に片当たりするのを
防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係る船舶機関の
中間軸調心装置の第1の実施の形態を図1〜図6に基づ
いて説明する。図1〜図3に示すように、船体1の後部
には、ディーゼル機関(推進機関)2が設置され、クラ
ンクジャーナル(出力軸)3の端部に設けられたフライ
ホイール4の機関内フランジ(出力軸)5に中間軸6の
前端部が接続されている。この中間軸6は、機関内2で
機関内軸受7に支持されるとともに、機関2外で複数の
機関外軸受8Aに支持されている。そして中間軸6は、
船尾軸受8Bおよび船尾管軸受11に支持されたプロペ
ラ駆動軸10に機関外フランジ9を介して接続され、こ
のプロペラ駆動軸10の後端部に推進用プロペラ12が
取付けられている。
【0014】この中間軸調心装置は、図3に示すよう
に、機関の駆動時に温度上昇や積み荷による船体変形に
より生じる機関内軸受7と機関外軸受8Aとの間に生じ
る変位量δ≒0.1〜0.2mmを無くすことにより、
中間軸6の片当たりおよび損傷を防止するものである。
前記機関外軸受8Aには、図4,図5に示すように、機
関外軸受8Aを昇降自在に支持する軸受昇降駆動装置2
1が設けられている。この軸受昇降駆動装置21は、中
間軸6の両側の据付面20に支持ブロック22を介して
昇降ロッド23がそれぞれ立設され、軸受8Aの軸受ケ
ース24に設けられた直動ガイド部材33が昇降ロッド
23にそれぞれ昇降自在に案内されている。軸受ケース
24の下部の据付面20には、スラスト軸受25を介し
て昇降用ねじ軸26が回転自在に立設され、直動ガイド
部材33に支持部材27を介して連結された雌ねじ部材
28が昇降用ねじ軸26に嵌合されている。また、昇降
用ねじ軸26の下部には受動ギヤ29が取付けられてお
り、昇降駆動モータ(軸受昇降駆動装置)30により回
転駆動されるピニオン31が受動ギヤ29に噛み合って
設けられている。32は機関外軸受8Aの軸受高さを検
出するための軸受高さ検出器である。
【0015】したがって、昇降駆動モータ30によりピ
ニオン31および受動ギヤ29を介して昇降用ねじ軸2
6を回転させ、雌ねじ部材28を介して軸受ケース24
を昇降駆動して、機関外軸受8Aの上下位置を微調整す
ることができる。この昇降駆動モータ30を駆動制御す
る中間軸調心制御装置41は、図6に示すように、ディ
ーゼル機関2が運転された時の熱による中間軸6および
軸受7,8Aの変形および変位に対処するために、機関
温態高さ演算部51が設けられており、また船体1の積
載される積み荷による船体1の変形および軸受7,8A
の変位に対処するために荷重負荷高さ演算部61が設け
られている。
【0016】すなわち、機関温態高さ演算部51は、機
関内温度計52により機関内温度Teを計測するととも
に、機関2外で中間軸6の近傍かそれと同等の温度とな
る部位に配置された機関外温度計53により機関外温度
Toを計測し、予め設定された中間軸6の熱膨張率c
(/℃)と、機関2の据付面20からクランクジャーナ
ル3までの高さH(mm)から、機関2の温態時におけ
る機関内軸受7の船尾管軸受11に対する相対的な高さ
の変化量:Δh1を演算するものである。
【0017】
【数1】 また荷重負荷高さ演算部61は、船首側喫水深さ検出器
62により測定される船首部1aの喫水深さの測定値:
Dfと、船尾側喫水深さ検出器63により測定される船
尾部1bの喫水深さの測定値:Daと、中間軸6の機関
内軸受7と機関外軸受8Aとの距離:Lから、機関内軸
受7の船尾管軸受11に対する相対的高さの変化量:Δ
2を演算するものである。
【0018】
【数2】 xi:船尾から中間軸受の距離 E :縦断面係数 I :断面二次モーメント G :横断面係数 Aw:船体の横断面積 M(xi):曲げモーメント M(xi)=M(xi,Df,Da) さらに中間軸調心制御装置41では、加算器42により
機関温態高さ演算部51による演算値Δh1と、荷重負
荷高さ演算部61による演算値Δh2とが加算(Δh3
Δh1+Δh2)される。さらにこの加算値Δh3に基づ
いて高さ変化量指令部43から変化量が駆動装置出力部
44に出力され、駆動装置出力部44から昇降駆動モー
タ30に制御信号が出力される。さらに、この制御信号
により昇降駆動モータ30が駆動されて機関外軸受8A
が調心されると、軸受高さ検出器32の検出信号が減算
器45にフィードバックされ、正確な制御量となるよう
に制御される。
【0019】上記第1の実施の形態によれば、中間軸調
心制御装置41によりディーゼル機関2の運転中の温態
時における機関内軸受7の変化量Δh1(船尾管軸受1
1に対する相対量)と、積み荷による荷重に対する機関
内軸受7の変化量Δh2(船尾管軸受11に対する相対
量)とをそれぞれ演算して加算し、軸受昇降駆動装置2
1を駆動制御するようにしたので、船体設計による船体
剛性や熱膨張などの船体構造特性による機関内軸受7お
よび機関外軸受8Aの変位に対応して、機関外軸受8A
の上下位置を極めて精度よく調整することができ、中間
軸6の機関外軸受8Aへの片当たりを防止できて損傷を
未然に防止することができる。なお、上記ねじ軸式の軸
受昇降駆動装置21に替えて、図7に示すようにジャッ
キ式の軸受昇降駆動装置64であってもよい。
【0020】図8は中間軸調心装置の第2の実施の形態
を示し、第1の実施の形態と同一部材には同一符号を付
して説明を省略する。この実施の形態は、たとえば船体
1が設計構造上極めて剛性が高く、積み荷の荷重により
変形が極めて少ない船体1に採用されるもので、中間軸
調心制御装置71では荷重負荷高さ演算部61とその入
力系統を削除し、機関温態高さ演算部51とその入出力
系統で構成している。
【0021】上記第2実施の形態によれば、ディーゼル
機関2の熱により機関内軸受7の変位に起因して生じる
中間軸6の機関外軸受8Aの片当たりを防止することが
でき、機関外軸受8Aの損傷を未然に防止することがで
きる。
【0022】図9は中間軸調心装置の第3の実施の形態
を示し、第1の実施の形態と同一部材には同一符号を付
して説明を省略する。この実施の形態は、船体設計等に
起因して、ディーゼル機関2の熱による機関内軸受7と
機関外軸受8Aの相対変位量が極めて少ない船体に採用
されるもので、中間軸調心制御装置81は、機関温態高
さ演算部51とその入力系統を削除し、荷重負荷高さ演
算部61とその入出力系統で構成したものである。上記
第3実施の形態によれば、船体1への積み荷と船首およ
び船尾の喫水位置による荷重に起因して船体1の変形が
生じ、これにより中間軸6の機関内軸受7が船尾管軸受
11に対して変位した場合であっても、船体剛性と船首
船尾の喫水深さに基づいて演算された機関内軸受7の船
尾管軸受11に対する相対変化量に基づいて機関外軸受
8Aの上下位置を軸受昇降駆動装置21により調整する
ので、中間軸6の機関外軸受8Aへの片当たりを防止す
ることができ、機関外軸受8Aの損傷を未然に防止する
ことができる。
【0023】図10は第4の実施の形態を示し、中間軸
6の実測により機関外軸受8Aの上下変化量を制御する
ものである。すなわち、中間軸6の機関内軸受7と機関
外軸受8Aとの間で機関内軸受7の近傍位置で中間軸6
の高さHeを測定する非接触式機関内変位センサ92が
据付面20から一定高さに設置されるとともに、機関外
軸受8Aの近傍位置で中間軸6の高さHoを測定する非
接触式機関外変位センサ93が据付面20から一定高さ
に設置される。そして機関側変位センサ92および機関
外変位センサ93の検出値に基づいて、これらの変位量
(Δh=He−Ho)が0になるように調心制御装置9
1により昇降駆動モータ30が駆動制御される。これに
より機関外軸受8Aの高さが調整され、中間軸6が機関
外軸受8Aに片当たりするのが防止される。
【0024】上記第4の実施の形態によれば、船体1の
データがなくても実測により中間軸6の変位データが確
実に得られるので、正確な調心が可能となる。またこの
中間軸調心制御装置91により、中間軸6の調心のため
の特性データを得るための先行診断用として、中間軸制
御装置91のデータを診断用記録装置94に記録させて
使用することもでき、これにより第1〜第3の実施の形
態から適正な中間軸調心装置を選択し、それと組み合わ
せ使用することもできる。
【0025】
【発明の効果】以上に述べたごとく請求項1記載の発明
によれば、機関温態高さ演算部により推進機関内の温度
と機関外の温度と中間軸の高さおよび熱膨張データに基
づいて機関内軸受の高さを演算し、これにより軸受昇降
駆動装置を駆動して機関外軸受の上下方向に位置調整す
るので、機関の温度上昇に伴う機関内軸受の熱変形に対
応して中間軸の機関外軸受の上下位置を正確に制御する
ことができ、中間軸が機関外軸受に片当たりするのを防
止することができる。
【0026】また請求項2記載の発明によれば、荷重負
荷高さ演算部により、船首側および船尾側喫水深さと中
間軸距離と船体剛性に基づいて機関内軸受の高さを演算
し、これにより軸受昇降駆動装置を駆動して上下位置を
調整するので、積み荷の荷重による船体変形に対応し
て、中間軸の機関外軸受の位置を正確に制御することが
でき、中間軸が機関外軸受に片当たりするのを防止する
ことができる。
【0027】さらに請求項3記載の発明によれば、機関
温態高さ演算部により推進機関内温度と機関外温度と中
間軸の高さデータと中間軸の熱膨張データに基づいて機
関内軸受の高さを演算するとともに、荷重負荷高さ演算
部により船首側および船尾側喫水深さと中間軸距離と船
体剛性に基づいて機関内軸受の高さを演算し、これらに
より軸受昇降駆動装置を駆動して上下位置を調整するの
で、機関の温度上昇に伴う機関内軸受の熱変形および積
み荷の荷重による船体の変形にそれぞれ対応して、中間
軸の機関外軸受の位置を正確に制御することができ、中
間軸が機関外軸受に片当たりするのを防止することがで
きる。
【0028】さらにまた請求項4記載の発明によれば、
直接中間軸を機関側と機関外とで上下変位量を測定し
て、これら測定値に基づいて中間軸調心制御装置により
軸受昇降駆動装置を制御し、機関外軸受の上下位置を調
整することができるので、実際の中間軸の傾斜に対応し
て機関外軸受の位置を正確に調整でき、中間軸が機関外
軸受に片当たりするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中間軸調心装置の第1の実施の形
態を示し、船体を示す説明図である。
【図2】同中間軸調心装置の中間軸を示す配置図であ
る。
【図3】同中間軸調心装置の中間軸の傾斜を示す説明図
である。
【図4】同中間軸調心装置の機関外軸受と軸受昇降駆動
装置を示す正面断面図である。
【図5】同機関外軸受と軸受昇降駆動装置を示す側面図
である。
【図6】同中間軸調心装置の中間軸調心制御装置を示す
構成図である。
【図7】同中間軸調心装置の軸受昇降駆動装置の変形例
を示す正面図である。
【図8】本発明に係る中間軸調心装置の第2の実施の形
態を示し、中間軸調心制御装置の構成図である。
【図9】本発明に係る中間軸調心装置の第3の実施の形
態を示し、中間軸調心制御装置の構成図である。
【図10】本発明に係る中間軸調心装置の第4の実施の
形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1 船体 2 ディーゼル機関 3 クランクジャーナル 6 中間軸 7 機関内軸受 8A 機関外軸受 10 プロペラ駆動軸 11 船尾管軸受 20 据付面 21,64 軸受昇降駆動装置 32 軸受高さ検出器 41,71,81,91 中間軸調心制御装置 51 機関温態高さ演算部 52 機関内温度計 53 機関外温度計 61 荷重負荷高さ演算部 62 船首側喫水深さ検出器 63 船尾側喫水深さ検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芦田 吏史 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 川崎 正 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船体の後部に据え付けられた推進機関の出
    力軸と船尾管軸受に支持されたプロペラ駆動軸との間に
    接続され、推進機関内の機関内軸受と推進機関外の機関
    外軸受とで支持された中間軸の傾きを調整する船舶機関
    の中間軸調心装置であって、 前記中間軸の機関外軸受を昇降自在に支持する軸受昇降
    駆動装置と、この軸受昇降駆動装置を駆動する中間軸調
    心制御装置とを具備し、 この中間軸調心制御装置に、推進機関内温度と中間軸近
    傍の機関外温度と中間軸の高さデータと中間軸の熱膨張
    データから、船尾管軸受に対する機関内軸受の相対的高
    さの変化量を演算する機関温態高さ演算部と、この演算
    値に基づいて前記機関外軸受の調整高さを出力する高さ
    変化量指令部とを設けたことを特徴とする船舶機関の中
    間軸調心装置。
  2. 【請求項2】船体の後部に据え付けられた推進機関の出
    力軸と船尾管軸受に支持されたプロペラ駆動軸との間に
    接続され、かつ推進機関内の機関内軸受と推進機関外の
    機関外軸受とで支持された中間軸の傾きを調整する船舶
    機関の中間軸調心装置であって、 前記中間軸の機関外軸受を昇降自在に支持する軸受昇降
    駆動装置と、この軸受昇降駆動装置を駆動する中間軸調
    心制御装置とを具備し、 この中間軸調心制御装置に、船首側喫水深さ測定値と船
    尾側喫水深さ測定値と中間軸距離データと船体の船首−
    船尾方向の剛性データから、船尾管軸受に対する機関内
    軸受の相対的高さの変化量を演算する荷重負荷高さ演算
    部と、この演算値に基づいて前記機関外軸受の調整高さ
    を出力する高さ変化量指令部とを設けたことを特徴とす
    る船舶機関の中間軸調心装置。
  3. 【請求項3】船体の後部に据え付けられた推進機関の出
    力軸と船尾管軸受に支持されたプロペラ駆動軸との間に
    接続され、かつ推進機関内の機関内軸受と推進機関外の
    機関外軸受とで支持された中間軸の傾きを調整する船舶
    機関の中間軸調心装置であって、 前記中間軸の機関外軸受を昇降自在に支持する軸受昇降
    駆動装置と、この軸受昇降駆動装置を駆動する中間軸調
    心制御装置とを具備し、 この中間軸調心制御装置に、船首側喫水深さ測定値と船
    尾側喫水深さ測定値と中間軸距離データと船体の船首−
    船尾方向の剛性データから、船尾管軸受に対する機関内
    軸受の相対的高さの変化量を演算する荷重負荷高さ演算
    部と、 船首側喫水深さ測定値と船尾側喫水深さ測定値と中間軸
    距離データと船体の船首−船尾方向の剛性データから、
    船尾管軸受に対する機関側軸受の相対的高さの変化量を
    演算する荷重負荷高さ演算部と、 これら演算値に基づいて前記機関外軸受の調整高さを出
    力する高さ変化量指令部とを設けたことを特徴とする船
    舶機関の中間軸調心装置。
  4. 【請求項4】船体の後部に据え付けられた推進機関の出
    力軸と船尾管軸受に支持されたプロペラ駆動軸との間に
    接続され、かつ推進機関内の機関内軸受と推進機関外の
    機関外軸受とで支持された中間軸の傾きを調整する船舶
    機関の中間軸調心装置であって、 前記中間軸の機関外軸受を昇降自在に支持する軸受昇降
    駆動装置と、 前記機関内軸受と機関外の中間軸軸受との間で中間軸の
    高さを測定する機関側軸変位センサおよび機関外軸変位
    センサと、 この機関側軸変位センサおよび機関外軸変位センサの出
    力値に基づいて軸受昇降駆動装置を駆動する中間軸調心
    制御装置とを具備したことを特徴とする船舶機関の中間
    軸調心装置。
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