JP2001037631A - 真空調理なべ - Google Patents
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- Cookers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】電磁調理器や電磁炊飯器に使用するなべであっ
て、外周側面を真空二重構造として熱効率を向上させる
真空調理なべにおいて、真空二重壁を構成する外周壁が
高温とならず、熱効率の向上が確実なものを提供すると
ともに、なべそのものに把手や脚部を形成することがで
きるようにする。 【解決手段】なべ本体を内外多層構造とし、外層2aに電
磁誘導加熱が可能な金属を、内層2bに熱伝導の良い金属
を配置する。なべ本体の外周側面の外方には、熱伝導の
悪い金属を用いて外周壁2cを形成し、なべ本体の外周側
面との間の空間7を真空に形成する。これによりなべの
底部で内部発熱した電磁誘導加熱の熱が、外周壁2cに多
量に伝わることを回避し熱効率を向上させることができ
る。また、外周壁2cの上部に把手部を、下部に脚部を形
成してもこの把手部や脚部が高温になることがない。
て、外周側面を真空二重構造として熱効率を向上させる
真空調理なべにおいて、真空二重壁を構成する外周壁が
高温とならず、熱効率の向上が確実なものを提供すると
ともに、なべそのものに把手や脚部を形成することがで
きるようにする。 【解決手段】なべ本体を内外多層構造とし、外層2aに電
磁誘導加熱が可能な金属を、内層2bに熱伝導の良い金属
を配置する。なべ本体の外周側面の外方には、熱伝導の
悪い金属を用いて外周壁2cを形成し、なべ本体の外周側
面との間の空間7を真空に形成する。これによりなべの
底部で内部発熱した電磁誘導加熱の熱が、外周壁2cに多
量に伝わることを回避し熱効率を向上させることができ
る。また、外周壁2cの上部に把手部を、下部に脚部を形
成してもこの把手部や脚部が高温になることがない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁誘導加熱によっ
て加熱調理を行う調理器に利用するなべに関し、より詳
しくは効率的に加熱調理を行い、冷めにくいように真空
二重構造とする真空調理なべに係る発明である。
て加熱調理を行う調理器に利用するなべに関し、より詳
しくは効率的に加熱調理を行い、冷めにくいように真空
二重構造とする真空調理なべに係る発明である。
【0002】
【従来の技術】電磁誘導加熱によって加熱調理を行う電
磁調理器や電磁炊飯器に使用するなべにおいて、なべ本
体の外周側面の外方に外周壁を溶着して二重構造とし、
なべ本体と外周壁の間の空間を真空に形成して真空調理
なべとする思想は実開平5−26012号,特開平9−
187370号などにおいて開示され公知である。
磁調理器や電磁炊飯器に使用するなべにおいて、なべ本
体の外周側面の外方に外周壁を溶着して二重構造とし、
なべ本体と外周壁の間の空間を真空に形成して真空調理
なべとする思想は実開平5−26012号,特開平9−
187370号などにおいて開示され公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来公知の真
空調理なべは、いずれも側周面部分が二重に構成されて
いるだけであるため、電磁誘導加熱によって底面で発生
した熱がなべ本体の周側面に伝わると同時に外周壁にも
伝わり、外周壁から放熱されるために側面部分を真空と
したにもかかわらず、大きな熱効率の改善にはなってい
ない。このような実情に鑑み、本発明は電磁誘導加熱に
よって効率的に発熱が行われるとともに、発生した熱が
効率的になべの内部に伝わり、外部に熱が逃げにくい構
造とすることによって熱効率に優れた真空調理なべを提
供することを目的とするものである。また、本発明の別
の目的は、なべに把手部や脚部を形成し、しかもなべそ
のものに形成する把手部や脚部でありながら高温になら
ず、その取り扱いが容易な真空調理なべを得ることを目
的とするものである。
空調理なべは、いずれも側周面部分が二重に構成されて
いるだけであるため、電磁誘導加熱によって底面で発生
した熱がなべ本体の周側面に伝わると同時に外周壁にも
伝わり、外周壁から放熱されるために側面部分を真空と
したにもかかわらず、大きな熱効率の改善にはなってい
ない。このような実情に鑑み、本発明は電磁誘導加熱に
よって効率的に発熱が行われるとともに、発生した熱が
効率的になべの内部に伝わり、外部に熱が逃げにくい構
造とすることによって熱効率に優れた真空調理なべを提
供することを目的とするものである。また、本発明の別
の目的は、なべに把手部や脚部を形成し、しかもなべそ
のものに形成する把手部や脚部でありながら高温になら
ず、その取り扱いが容易な真空調理なべを得ることを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】第一になべ本体は内外多
層構造の金属で形成する。すなわち、外層2aに電磁誘導
が可能な磁性体を、内層2bに熱伝導の良い(熱伝導率の
高い)金属を配置して積層させた金属でなべ本体を形成
する。なべ本体の外周側面の外方には、熱伝導の悪い
(熱伝導率の低い)金属を用いて外周壁2cを形成し、な
べ本体の外周側面と外周壁2cとの間の空間を真空に形成
する。なべ本体の外周側面の外方に形成する外周壁2cに
は上部に把手部8を、下部に脚部9をそれぞれ突出形成
する。
層構造の金属で形成する。すなわち、外層2aに電磁誘導
が可能な磁性体を、内層2bに熱伝導の良い(熱伝導率の
高い)金属を配置して積層させた金属でなべ本体を形成
する。なべ本体の外周側面の外方には、熱伝導の悪い
(熱伝導率の低い)金属を用いて外周壁2cを形成し、な
べ本体の外周側面と外周壁2cとの間の空間を真空に形成
する。なべ本体の外周側面の外方に形成する外周壁2cに
は上部に把手部8を、下部に脚部9をそれぞれ突出形成
する。
【0005】上記構成とした本発明にかかる真空調理な
べを電磁炊飯器や電磁調理器において使用すると、誘導
加熱用コイル6によって発生するうず電流のジュール熱
によってなべ本体の底部、具体的には電磁誘導が可能な
金属で形成した外層2a部分が発熱する。なべ本体の底部
においてその外層2a部分で発熱した熱は、なべ本体の内
層2bが熱伝導の良い金属で形成されているため、主とし
てなべ本体の内層2bに伝わり、なべ本体に収容した被調
理物を加熱する。外層2aを伝って側面に伝わった熱は、
外層の側面部分にも伝わるがなべ本体の外周側面の外方
部分は熱伝導の悪い金属で外周壁2cが形成されているた
め、なべ本体の底部で発生した熱はなべ本体の側周部の
外層2aには伝わるが該外層2aとの接触部分から外周壁2c
には熱が伝わりにくい。また、なべの外周側面全体につ
いてみると、外層2aと外周壁2cとの間を真空に形成して
いるため、たとえなべ本体の外周側面部分において外層
2aが高温になっても外周壁2cには熱が伝わりにくい。し
たがって、なべの外周壁の上部に形成した把手部や下部
に形成した脚部には多くの熱が伝わることがなく高温と
ならない。
べを電磁炊飯器や電磁調理器において使用すると、誘導
加熱用コイル6によって発生するうず電流のジュール熱
によってなべ本体の底部、具体的には電磁誘導が可能な
金属で形成した外層2a部分が発熱する。なべ本体の底部
においてその外層2a部分で発熱した熱は、なべ本体の内
層2bが熱伝導の良い金属で形成されているため、主とし
てなべ本体の内層2bに伝わり、なべ本体に収容した被調
理物を加熱する。外層2aを伝って側面に伝わった熱は、
外層の側面部分にも伝わるがなべ本体の外周側面の外方
部分は熱伝導の悪い金属で外周壁2cが形成されているた
め、なべ本体の底部で発生した熱はなべ本体の側周部の
外層2aには伝わるが該外層2aとの接触部分から外周壁2c
には熱が伝わりにくい。また、なべの外周側面全体につ
いてみると、外層2aと外周壁2cとの間を真空に形成して
いるため、たとえなべ本体の外周側面部分において外層
2aが高温になっても外周壁2cには熱が伝わりにくい。し
たがって、なべの外周壁の上部に形成した把手部や下部
に形成した脚部には多くの熱が伝わることがなく高温と
ならない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の真空調理なべの実
施の形態を添付の図面に基づいて説明する。図1は、本
発明を電磁炊飯器に応用した実施の形態を示す縦断面図
である。炊飯器本体1には、なべ2を収容するための凹
所3が形成され、炊飯器本体1の上方は開閉自在の蓋4
で被蓋される。蓋4の下面には内蓋5を装着し、蓋4を
被蓋したときに内蓋5によってなべ2の上面が被蓋され
る。炊飯器本体1の凹所3の内底部には誘導加熱用コイ
ル6が装着され、電磁誘導加熱(高周波誘導加熱)によ
って凹所3に収容したなべ2の底部を内部発熱させるも
のである。
施の形態を添付の図面に基づいて説明する。図1は、本
発明を電磁炊飯器に応用した実施の形態を示す縦断面図
である。炊飯器本体1には、なべ2を収容するための凹
所3が形成され、炊飯器本体1の上方は開閉自在の蓋4
で被蓋される。蓋4の下面には内蓋5を装着し、蓋4を
被蓋したときに内蓋5によってなべ2の上面が被蓋され
る。炊飯器本体1の凹所3の内底部には誘導加熱用コイ
ル6が装着され、電磁誘導加熱(高周波誘導加熱)によ
って凹所3に収容したなべ2の底部を内部発熱させるも
のである。
【0007】凹所3に収容したなべ2のなべ本体は、図
面上内外二層の積層構造とし、外層2aを電磁誘導が可能
な金属換言すれば磁性材で、内層2bを熱伝導の良い金属
で形成する。なべ本体の周側面の外方には熱伝導の悪い
金属を用いて外周壁2cを形成し、外周壁2cの上下両端を
外層2aに溶接などで気密的に固定し、なべ本体の外周側
面、具体的には外層2aと外周壁2cの空間7を真空とし断
熱層を形成する。なべ本体に対して外周壁2cを気密的に
固定する方法としては溶接やろう付け、あるいは加熱処
理による収縮嵌めなどが可能である。
面上内外二層の積層構造とし、外層2aを電磁誘導が可能
な金属換言すれば磁性材で、内層2bを熱伝導の良い金属
で形成する。なべ本体の周側面の外方には熱伝導の悪い
金属を用いて外周壁2cを形成し、外周壁2cの上下両端を
外層2aに溶接などで気密的に固定し、なべ本体の外周側
面、具体的には外層2aと外周壁2cの空間7を真空とし断
熱層を形成する。なべ本体に対して外周壁2cを気密的に
固定する方法としては溶接やろう付け、あるいは加熱処
理による収縮嵌めなどが可能である。
【0008】誘導加熱コイル6に通電すると、誘導加熱
コイル6に対向しているなべ本体底部の外層2aにうず電
流を発生し、そのジュール熱によって外層2aが発熱す
る。外層2aで発生した熱は、その多くが熱伝導の良い金
属で形成した内層2bに伝わり、なべ2に収容した被調理
物を加熱する。一方、外層2aで発生した熱はなべ2の底
部外表面から放熱される可能性があるが、接する空気や
載置される電磁調理器の調理面との熱伝導率の比較から
多くの熱が内層2bに伝わり、被調理物を加熱するために
消費される。
コイル6に対向しているなべ本体底部の外層2aにうず電
流を発生し、そのジュール熱によって外層2aが発熱す
る。外層2aで発生した熱は、その多くが熱伝導の良い金
属で形成した内層2bに伝わり、なべ2に収容した被調理
物を加熱する。一方、外層2aで発生した熱はなべ2の底
部外表面から放熱される可能性があるが、接する空気や
載置される電磁調理器の調理面との熱伝導率の比較から
多くの熱が内層2bに伝わり、被調理物を加熱するために
消費される。
【0009】なべ本体底部の外層2aに発生した熱は、外
層2aを伝って外周側面にも伝わるが外周側面の外方には
外周壁2cを設け、なべ本体、具体的には外層2aと外周壁
2cの間を真空に形成しているため、外周側面からの放熱
が防止される。外周壁2cの下端部は、なべ本体の側周面
に気密的に固定され接触しているため、外周壁2cに直接
熱が伝わる可能性があるが、外周壁2cを熱伝導の悪い金
属で形成していることから外周壁2cそのものに多くの熱
が直接伝わることがなく高温にはならない。
層2aを伝って外周側面にも伝わるが外周側面の外方には
外周壁2cを設け、なべ本体、具体的には外層2aと外周壁
2cの間を真空に形成しているため、外周側面からの放熱
が防止される。外周壁2cの下端部は、なべ本体の側周面
に気密的に固定され接触しているため、外周壁2cに直接
熱が伝わる可能性があるが、外周壁2cを熱伝導の悪い金
属で形成していることから外周壁2cそのものに多くの熱
が直接伝わることがなく高温にはならない。
【0010】図2に示す真空調理なべの実施形態では、
なべ本体の上部に外周壁2cの一部を変形加工して把手部
8を、下部に外周壁2cの一部を変形加工して脚部9をそ
れぞれ突出形成している。外周壁2cは、前記したように
加熱調理されるなべ本体の温度に比較して低温である。
したがって、外周壁2cに突出形成する把手部8や脚部9
も低温に維持されるため、調理直後のなべであっても手
で直接扱うことができるとともに、なべそのものを直接
テーブル上に置くこともできる。
なべ本体の上部に外周壁2cの一部を変形加工して把手部
8を、下部に外周壁2cの一部を変形加工して脚部9をそ
れぞれ突出形成している。外周壁2cは、前記したように
加熱調理されるなべ本体の温度に比較して低温である。
したがって、外周壁2cに突出形成する把手部8や脚部9
も低温に維持されるため、調理直後のなべであっても手
で直接扱うことができるとともに、なべそのものを直接
テーブル上に置くこともできる。
【0011】図2に示す実施形態では、外周壁2cの一部
を変形加工して把手部8や脚部9を突出形成している
が、別に成形した把手部8や脚部9を外周壁2cに装着す
るものであってもよい。また、突出形成する把手部8や
脚部9は、なべの全周にわたって鍔状に形成するもので
あってもよいし、一定の方向にのみ突出させるものであ
ってもよい。外周壁2cの一部を変形加工して把手部8や
脚部9を形成する場合は全周にわたって突出させるのが
加工が容易で、把手部8や脚部9を一定の方向にのみ突
出させる場合は、別に成形した把手部8や脚部9を外周
壁2cに装着するのが加工が容易であろう。図4は、把手
部8及び脚部9を外周壁2cの一部として全周にわたって
形成する実施形態を、図5は把手部8及び脚部9を一定
の方向にのみ形成する実施形態を示している。図5に示
す実施形態は、上部側面の対向位置になべとは別に成形
した把手部8,8を、下面の複数位置(例えば三箇所)
に脚部9をそれぞれ固定する状態を示している。
を変形加工して把手部8や脚部9を突出形成している
が、別に成形した把手部8や脚部9を外周壁2cに装着す
るものであってもよい。また、突出形成する把手部8や
脚部9は、なべの全周にわたって鍔状に形成するもので
あってもよいし、一定の方向にのみ突出させるものであ
ってもよい。外周壁2cの一部を変形加工して把手部8や
脚部9を形成する場合は全周にわたって突出させるのが
加工が容易で、把手部8や脚部9を一定の方向にのみ突
出させる場合は、別に成形した把手部8や脚部9を外周
壁2cに装着するのが加工が容易であろう。図4は、把手
部8及び脚部9を外周壁2cの一部として全周にわたって
形成する実施形態を、図5は把手部8及び脚部9を一定
の方向にのみ形成する実施形態を示している。図5に示
す実施形態は、上部側面の対向位置になべとは別に成形
した把手部8,8を、下面の複数位置(例えば三箇所)
に脚部9をそれぞれ固定する状態を示している。
【0012】図3は、把手部8及び脚部9がない状態で
作ったなべに、別に成形した把手部8及び脚部9を装着
する実施形態を示すものである。把手部8及び脚部9は
それぞれ金属製又は合成樹脂製とし、全周に突出するも
のであるため、把手部8及び脚部9はそれぞれ円環状と
して成形する。把手部8及び脚部9は、金属製の場合そ
れ自体を真空構造とすると熱が伝わりにくくより好まし
い。把手部8及び脚部9を真空構造とするには、図3の
脚部構造として例示するように内部が真空のドーナツ形
状とした把手部8及び脚部9をなべに溶接する方法の
他、図3の把手部構造として例示するように一辺が開放
された円環状の部材をなべに溶着したのち、内部を真空
とする方法が考えられる。
作ったなべに、別に成形した把手部8及び脚部9を装着
する実施形態を示すものである。把手部8及び脚部9は
それぞれ金属製又は合成樹脂製とし、全周に突出するも
のであるため、把手部8及び脚部9はそれぞれ円環状と
して成形する。把手部8及び脚部9は、金属製の場合そ
れ自体を真空構造とすると熱が伝わりにくくより好まし
い。把手部8及び脚部9を真空構造とするには、図3の
脚部構造として例示するように内部が真空のドーナツ形
状とした把手部8及び脚部9をなべに溶接する方法の
他、図3の把手部構造として例示するように一辺が開放
された円環状の部材をなべに溶着したのち、内部を真空
とする方法が考えられる。
【0013】火炎やヒーターによって外部加熱を行うな
べでは、なべ本体そのものに把手部や脚部を一体的に突
出形成すると、当然把手部や脚部が高温となって取り扱
うことができないものとなる。また、合成樹脂材などで
形成した別体の把手部をなべに装着するものであって
も、高温となるなべによって合成樹脂材部分が劣化する
といった不都合が生じている。これに対し、本発明に係
るなべの外周壁2cは、外周壁2cそのものが高温とならな
いため外周壁2cを変形加工して把手部や脚部を形成して
も十分取り扱うことができるとともに、別に成形した把
手部や脚部を外周壁2cに装着する場合でも、高温による
前記不都合を生じることがなく、例えば従来考えられな
かったなべそのものに合成樹脂材の脚部を装着するよう
なこともできる。
べでは、なべ本体そのものに把手部や脚部を一体的に突
出形成すると、当然把手部や脚部が高温となって取り扱
うことができないものとなる。また、合成樹脂材などで
形成した別体の把手部をなべに装着するものであって
も、高温となるなべによって合成樹脂材部分が劣化する
といった不都合が生じている。これに対し、本発明に係
るなべの外周壁2cは、外周壁2cそのものが高温とならな
いため外周壁2cを変形加工して把手部や脚部を形成して
も十分取り扱うことができるとともに、別に成形した把
手部や脚部を外周壁2cに装着する場合でも、高温による
前記不都合を生じることがなく、例えば従来考えられな
かったなべそのものに合成樹脂材の脚部を装着するよう
なこともできる。
【0014】なべ本体を構成する外層2aとして、鉄材は
勿論磁性材であるフェライト系ステンレス、ニッケルな
どを利用することができる。また、なべ本体を構成する
内層2bは、熱伝導率に優れたアルミニウム及びアルミニ
ウム合金や銅及び銅合金などを利用することができる。
外周壁2cとしては、熱伝導率が低く電磁誘導加熱される
ことがないオーステナイト系ステンレス材やチタンなど
を採用することができるが、その選択及び組み合わせは
特に限定されるものではない。また、図示例ではなべ本
体を二層に形成しているが、必要に応じて三層以上の積
層構造とすることもできる。この場合、少なくとも外層
に電磁誘導が可能な金属を配置し、外層に接する内層に
熱伝導率の良い金属を配置する。したがって、電磁誘導
が可能な外層そのものを複数層とし、内層も複数の層で
構成することも可能である。さらに内層の内表面に別の
目的の表面加工(フッ素樹脂加工等)を施すことも可能
である。しかしながら、少なくとも外周壁は熱伝導の悪
い金属を配置する。
勿論磁性材であるフェライト系ステンレス、ニッケルな
どを利用することができる。また、なべ本体を構成する
内層2bは、熱伝導率に優れたアルミニウム及びアルミニ
ウム合金や銅及び銅合金などを利用することができる。
外周壁2cとしては、熱伝導率が低く電磁誘導加熱される
ことがないオーステナイト系ステンレス材やチタンなど
を採用することができるが、その選択及び組み合わせは
特に限定されるものではない。また、図示例ではなべ本
体を二層に形成しているが、必要に応じて三層以上の積
層構造とすることもできる。この場合、少なくとも外層
に電磁誘導が可能な金属を配置し、外層に接する内層に
熱伝導率の良い金属を配置する。したがって、電磁誘導
が可能な外層そのものを複数層とし、内層も複数の層で
構成することも可能である。さらに内層の内表面に別の
目的の表面加工(フッ素樹脂加工等)を施すことも可能
である。しかしながら、少なくとも外周壁は熱伝導の悪
い金属を配置する。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の真空調理なべに
よれば、なべ本体の周側面の外方に外周壁を形成するた
め、なべ本体の熱が周側面から放熱されにくいようにし
たものであって、電磁加熱をしたときになべ本体の底部
において外層部分が発熱し、その熱が熱伝導率の良い金
属で形成したなべ本体の内層を伝って側面にまで伝わる
ため、なべ本体に収容した被調理物を全体に効率よく加
熱することができる。そして、外周壁として熱伝導の悪
い金属を採用しているため、なべ本体との接続部分から
外周壁に伝わる熱量が少ないため、全体として非常に熱
効率の良いなべとすることができる。
よれば、なべ本体の周側面の外方に外周壁を形成するた
め、なべ本体の熱が周側面から放熱されにくいようにし
たものであって、電磁加熱をしたときになべ本体の底部
において外層部分が発熱し、その熱が熱伝導率の良い金
属で形成したなべ本体の内層を伝って側面にまで伝わる
ため、なべ本体に収容した被調理物を全体に効率よく加
熱することができる。そして、外周壁として熱伝導の悪
い金属を採用しているため、なべ本体との接続部分から
外周壁に伝わる熱量が少ないため、全体として非常に熱
効率の良いなべとすることができる。
【0016】請求項2記載の発明によれば、なべの外周
壁の一部を変形加工して把手部を突出形成するものであ
っても把手部が高温にならず、調理後に直ちに把手部を
持って取り扱うことができる。また、把手部を別体とし
て装着する場合であっても、装着する把手が金属製であ
っても高温にならず、また把手部の取り付け部分が高温
にならないため、耐熱性合成樹脂以外の任意の材質の把
手を採用することもできる。
壁の一部を変形加工して把手部を突出形成するものであ
っても把手部が高温にならず、調理後に直ちに把手部を
持って取り扱うことができる。また、把手部を別体とし
て装着する場合であっても、装着する把手が金属製であ
っても高温にならず、また把手部の取り付け部分が高温
にならないため、耐熱性合成樹脂以外の任意の材質の把
手を採用することもできる。
【0017】請求項3記載の発明によれば、なべの外周
壁が高温にならないため、なべそのもの、具体的には外
周壁の一部を変形加工し、あるいは合成樹脂材などの脚
部を装着することができ、なべ敷きなどを使用すること
なく調理後直ちにテーブルの上などに置くことができ
る。
壁が高温にならないため、なべそのもの、具体的には外
周壁の一部を変形加工し、あるいは合成樹脂材などの脚
部を装着することができ、なべ敷きなどを使用すること
なく調理後直ちにテーブルの上などに置くことができ
る。
【図1】本発明に係る真空調理なべを装着した炊飯器の
一例を示す縦断面図、
一例を示す縦断面図、
【図2】真空調理なべのみの変形例を示す縦断面図、
【図3】把手部と脚部を、なべとは別体に形成する実施
形態であって、真分離して示す縦断面図、
形態であって、真分離して示す縦断面図、
【図4】全周にわたって把手部及び脚部を形成する実施
形態の一部を切断して示す斜視図、
形態の一部を切断して示す斜視図、
【図5】一部の方向にのみ突出する把手部及び脚部をな
べに装着する実施形態の一部を切断して示す斜視図。
べに装着する実施形態の一部を切断して示す斜視図。
1…炊飯器本体、 2…なべ、 2a…外層、 2b…内
層、 2c…外周壁、 3…凹所、 4…蓋、 5…内
蓋、 6…誘導加熱用コイル、 7…空間、 8…把手
部、 9…脚部。
層、 2c…外周壁、 3…凹所、 4…蓋、 5…内
蓋、 6…誘導加熱用コイル、 7…空間、 8…把手
部、 9…脚部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秦 正巳 大阪府大阪市北区天満1丁目20番5号象印 マホービン株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA01 AA09 BA22 CA02 CA04 CA05 CA06 CA43 CA90 CB18 FA03 FA04 FC07 FC08 FC11 FC20
Claims (3)
- 【請求項1】外層に電磁誘導が可能な金属を、内層に熱
伝導の良い金属を配置して積層させた金属で形成したな
べ本体の外周側面の外方に、熱伝導の悪い金属を用いて
外周壁を形成し、該外周壁となべ本体外周側面との間の
空間を真空に形成したことを特徴とする真空調理なべ。 - 【請求項2】外周壁の上部に、把手部を突出形成してな
る請求項1記載の真空調理なべ。 - 【請求項3】外周壁の下部に、脚部を突出形成してなる
請求項1又は2記載の真空調理なべ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11214573A JP2001037631A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 真空調理なべ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11214573A JP2001037631A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 真空調理なべ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001037631A true JP2001037631A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16657962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11214573A Pending JP2001037631A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 真空調理なべ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001037631A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007222526A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-06 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 炊飯器 |
JP2007325783A (ja) * | 2006-06-08 | 2007-12-20 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電気炊飯器 |
GB2595570A (en) * | 2020-04-15 | 2021-12-01 | Hong MAK Kai | Portable active temperature control apparatus |
-
1999
- 1999-07-29 JP JP11214573A patent/JP2001037631A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007222526A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-06 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 炊飯器 |
JP2007325783A (ja) * | 2006-06-08 | 2007-12-20 | Tiger Vacuum Bottle Co Ltd | 電気炊飯器 |
GB2595570A (en) * | 2020-04-15 | 2021-12-01 | Hong MAK Kai | Portable active temperature control apparatus |
GB2595570B (en) * | 2020-04-15 | 2022-08-24 | Hong MAK Kai | Portable active temperature control apparatus |
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