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JP2001037092A - 車両の給電装置 - Google Patents

車両の給電装置

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Publication number
JP2001037092A
JP2001037092A JP11211158A JP21115899A JP2001037092A JP 2001037092 A JP2001037092 A JP 2001037092A JP 11211158 A JP11211158 A JP 11211158A JP 21115899 A JP21115899 A JP 21115899A JP 2001037092 A JP2001037092 A JP 2001037092A
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JP
Japan
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power supply
voltage
low
supply device
load
Prior art date
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Application number
JP11211158A
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English (en)
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Takashi Hoshino
孝志 星野
Yoriyuki Miyazaki
順之 宮▲崎▼
Akio Matsumaru
彰男 松丸
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication of JP2001037092A publication Critical patent/JP2001037092A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低圧側給電回路と高圧側給電回路との短絡に
起因する回路構成要素の破損等を未然に防止する。 【解決手段】 高電圧バッテリー10Bから高電圧用負
荷18Bに電力を供給する高圧側給電回路と、低電圧バ
ッテリー10Aから低電圧用負荷18Aに電力を供給す
る低圧側給電回路とを併有する車両の給電装置。低電圧
バッテリー10Aと低電圧用負荷18Aとの間にヒュー
ズ20Aを介設するとともに、それよりも低電圧用負荷
18Aに近い位置や低電圧バッテリー10Aに近い位置
に正特性サーミスタ22,24等の電流抑止器を設け、
過電流発生時にその電流を抑止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に搭載される電源(バッテリー)から各電装品等の電気
的負荷に対して電力を供給するための給電装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載される電源(バッテリ
ー)の電圧は統一されており(例えば12V)、かかる電
源から電気接続箱や各種電線等を通じて各電気的負荷
(電装品)に電力が供給されるように配線がなされてい
るものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、ステアリング装
置やブレーキ装置をはじめとする車載アクチュエータの
電動化が検討されており、かかる電動化が進むと、現行
のバッテリーだけでは十分な電圧及び容量が確保できな
くなることが予想される。そこで、このような電動化に
対応すべく、従来の低電圧電源に加え、それよりもバッ
テリー電圧の高い高電圧電源(例えば36V電源)を車両
に搭載し、低圧側給電回路と高圧側給電回路とを併設す
る構想が進められている。その回路案の一例を図10に
示す。
【0004】図示の回路は、同一の車両に搭載される低
電圧電源(低電圧電源;例えば12Vバッテリー)10A
及び高電圧バッテリー(高電圧電源;例えば36Vバッテ
リー)10Bを備えている。低電圧バッテリー10Aは
DC/DCコンバータ(DC/ACコンバータとアナロ
グ変圧器とAC/DCコンバータとが組み合わされたも
の)12及びAC/DCコンバータ14を介してオルタ
ネータ16に接続されており、オルタネータ16で生成
された電力が前記DC/DCコンバータ12で降圧され
て低電圧バッテリー10Aに充電されるようになってい
る。また、高電圧バッテリー10Bは前記AC/DCコ
ンバータ14のみを介してオルタネータ16に接続され
ており、オルタネータ16の生成電力がそのまま高電圧
バッテリー10Bに充電されるようになっている。
【0005】低電圧バッテリー10Aの負端子はアース
に接続され、正端子には低電圧用負荷18Aの一方の端
子が接続されており、この低電圧用負荷18Aの他方の
端子がアースに接続されている。これにより、低電圧バ
ッテリー10Aから低電圧用負荷18Bへ電力を供給す
る低圧側給電回路が形成されている。同様に、高電圧バ
ッテリー10Bの負端子はアースに接続され、正端子に
は高電圧用負荷18Bの一方の端子が接続され、この低
電圧用負荷18Bの他方の端子がアースに接続されてお
り、これにより、高電圧バッテリー10Bから高電圧用
負荷18Bへ電力を供給する高圧側給電回路が形成され
ている。
【0006】ここで、低圧側給電回路や高圧側給電回路
が事故などでアースに短絡した場合に過電流から回路保
護を行う手段としては、図示のように、各回路の途中に
ヒューズ20A,20Bを設けるのが一般的である。こ
のような構成にすれば、例えば図に破線L1に示すよう
にヒューズ20Aの下流側で電線がアースに短絡し、過
電流i1が発生してしまった場合、その過電流i1によ
ってヒューズ20Aが切れることにより、前記過電流が
流れ続けて回路が破損されることが防がれることにな
る。
【0007】しかし、図示のように低圧側給電回路と高
圧側給電回路とが併存する場合には、以下のような特有
の問題点が発生する。
【0008】すなわち、図10の破線L2に示すよう
に、ヒューズ20Aの下流側で高圧側電線と低圧側電線
とが短絡してしまった場合、低電圧用負荷18Aには高
圧側電線から前記短絡箇所を通じてその規格電圧(低電
圧)に相当する電流よりも大きな電流i2が流れること
になる。しかも、この箇所には前記ヒューズ等の遮断器
が設けられていないため、前記大電流i2は流れ続ける
ことになり、これに起因して負荷18Aまたはその周辺
部位(例えば電線)の故障を引き起こすおそれがある。
【0009】また、図10の破線L3に示すように、ヒ
ューズ20Aの上流側で高圧側電線と低圧側電線とが短
絡してしまった場合には、高圧側電線から前記短絡箇所
を通じて低電圧バッテリー10A側へ大電流i3が流れ
ることになる。この箇所にも前記ヒューズ等の遮断器が
設けられていないため、前記大電流i3は流れ続けるこ
とになり、これに起因して低電圧バッテリー10Aまた
はその周辺部位の故障を引き起こすおそれがある。
【0010】本発明は、このような事情に鑑み、低圧側
給電回路と高圧側給電回路とを併有する車両の給電回路
において、両経路同士の短絡に起因する回路構成要素の
破損等を未然に防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明は、高電圧電源から高電圧用負荷
に電力を供給する高圧側給電回路と、低電圧電源から低
電圧用負荷に電力を供給する低圧側給電回路とを併せも
つ車両の給電装置において、前記低電圧電源と低電圧用
負荷との間に、過電流発生時にその電流を抑止する第1
の電流抑止器を介設するとともに、この第1の電流抑止
器よりも前記低電圧用負荷に近い位置に、その位置での
過電流発生時にその電流を抑止する第2の電流抑止器を
設けたものである。
【0012】この装置において、第1の電流抑止器より
も下流側(低電圧用負荷側)の位置で高圧側給電回路と
低圧側給電回路とが短絡した場合、その短絡によって低
電圧用負荷側に大電流が流れるが、この低電圧用負荷に
近い位置に設けられている第2の電流抑止器が前記大電
流の発生に伴ってこれを抑止する働きをする。これによ
り、前記低電圧用負荷及びその周辺部位が前記大電流か
ら保護される。
【0013】前記第2の電流抑止器は、低電圧用負荷よ
りも低電圧電源側の位置に設けるようにしてもよいが、
この第2の電流抑止器を前記低電圧用負荷とアースとの
間に設けるようにすれば、第1の電流抑止器から低電圧
用負荷に至る回路中のどの部分が高圧側給電回路と短絡
してもこれに対応して電流を緊急抑止することが可能に
なる。
【0014】さらに、前記第2の電流抑止器をアースに
直結すれば、低電圧用負荷からアースに至るまでのアー
ス回路中のどの部分が高圧側給電回路と短絡しても、こ
れに対応して電流を緊急抑止することが可能になる。
【0015】前記第2の電流抑止器は、ヒューズ等のよ
うに大電流発生に伴って溶断することによりその電流を
完全に遮断するものでもよいが、正特性サーミスタ、す
なわち、温度上昇に伴って抵抗値が著しく増大するサー
ミスタを用いるようにすれば、短絡箇所の修理の後、温
度降下とともに当該正特性サーミスタの抵抗値が下が
り、回路が自動的に復帰することになる。
【0016】さらに、この正特性サーミスタを用いた場
合、その過電流検知時、すなわち正特性サーミスタの抵
抗増大時には、その上流側の電圧が著しく上昇するの
で、この上昇電圧を利用して警告を適時に自動的に行う
ことが可能になる。すなわち、前記正特性サーミスタと
並列に、この正特性サーミスタの抵抗増大に連動して警
告動作を行う警告回路を配するようにすればよい。
【0017】なお、前記ヒューズや正特性サーミスタが
第1の電流抑止器にも適用できることはいうまでもな
い。
【0018】また、前記第2の電流抑止器を、スイッチ
素子とこれをオンオフ制御する切換制御素子との組合わ
せによって構成してもよい。
【0019】例えば、この第2の電流抑止器を低電圧負
荷と低電圧電源とを接続するための電線の端末と当該低
電圧用負荷の接続端子との間に設ける場合には、当該第
2の電流抑止器を、前記低電圧負荷の端子に接続される
負荷側接続部と、前記電線端末に接続される電線側接続
部と、これら負荷側接続部と電線側接続部との間に介在
して両者の接続をオンオフするスイッチ素子と、前記負
荷側接続部と電線側接続部との間を流れる電流もしくは
これに相当する値または負荷側接続部の電圧もしくはこ
れに相当する値を検知する検知素子と、この検知素子に
より検出される値が異常である場合に前記スイッチ素子
を強制的にオフに切換える切換制御素子とを備えたスイ
ッチユニットで構成したものが好適である。
【0020】また、前記第2の電流抑止器をアースに直
結する場合には、前記低電圧負荷側に接続される負荷側
接続部と、アースに直結されるアース端子と、これら負
荷側接続部とアース端子との間に介在して両者の接続を
オンオフするスイッチ素子と、前記負荷側接続部とアー
ス端子との間を流れる電流もしくはこれに相当する値を
検出する検知素子と、この検知素子により検出される値
が異常である場合に前記スイッチ素子を強制的にオフに
切換える切換制御素子とを備えたスイッチユニットで構
成したものが好適である。
【0021】これらの構成によれば、第1の電流抑止器
よりも下流側での高圧側給電回路と低圧側給電回路との
短絡によって低電圧用負荷側に大電流が流れた場合、こ
の大電流発生を検知素子が検出し、その検出に基づいて
切換制御素子がスイッチ素子を強制的にオフに切換える
ことにより、前記低電圧用負荷及びその周辺部位が前記
大電流から保護される。
【0022】このスイッチユニットを用いた場合、前記
スイッチ素子を通常状態での低電圧用負荷のスイッチ手
段として兼用することが可能であり、これにより構造が
より簡素化され、また経済的となる。また、前記スイッ
チ素子と、検知素子と、切換制御素子とを共通の基板上
に実装することによりスイッチユニット全体を一体化す
ることが可能であり、これにより回路の接続作業が非常
に簡単となる。すなわち、このスイッチユニットを一体
的に取扱うことが可能であり、同ユニットを回路中に難
なく組み込むことができる。
【0023】また本発明は、高電圧電源から高電圧用負
荷に電力を供給する高圧側給電回路と、低電圧電源から
低電圧用負荷に電力を供給する低圧側給電回路とを併せ
もつ車両の給電装置において、前記低電圧電源と低電圧
用負荷との間に、過電流発生を検知してその検知時に電
流を抑止する第1の電流抑止器を介設するとともに、こ
の第1の電流抑止器よりも前記低電圧電源に近い位置
に、その位置での過電流発生を検知して当該検知時に電
流を抑止する第2の電流抑止器を設けたものである。
【0024】この装置において、第1の電流抑止器より
も上流側(低電圧電源側)の位置で高圧側給電回路と低
圧側給電回路とが短絡した場合、その短絡によって低電
圧電源側に大電流が流れるが、この低電圧電源に近い位
置に設けられている第2の電流抑止器が前記大電流を検
知し、その電流を抑止する。これにより、前記低電圧用
負荷及びその周辺部位が前記大電流から保護される。
【0025】前記第2の電流抑止器は、前記低電圧電源
と低電圧用負荷とを接続するための電線と当該低電圧電
源の端子との間に設けるようにしてもよいし、前記第2
の電流抑止器を前記低電圧電源とアースとの間に設ける
ようにしてもよい。
【0026】前記第2の電流抑止器としては、ヒュー
ズ、正特性サーミスタ、スイッチ素子とこれをオンオフ
する切換制御素子との組み合わせなど、種々のものが適
用可能であり、正特性サーミスタを用いた場合には、そ
の過電流検知時、すなわち正特性サーミスタの抵抗増大
時には、その上流側の電圧が著しく上昇するので、この
上昇電圧を利用して警告を適時に自動的に行うことが可
能になる。この装置でも、前記ヒューズや正特性サーミ
スタが第1の電流抑止器にも適用できることは勿論であ
る。また、第2の電流抑止器を、スイッチ素子とこれを
オンオフ制御する切換制御素子との組合わせによって構
成してもよい。
【0027】例えば、前記第2の電流抑止器を、前記低
電圧電源と低電圧用負荷とを接続するための電線と当該
低電圧電源の端子との間に設ける場合には、前記第2の
電流抑止器を、前記低電圧電源の端子と前記電線端末と
の間に介在して両者の接続をオンオフするスイッチ素子
と、前記低電圧電源に流れ込む電流もしくはこれに相当
する値または前記低電圧電源の端子の電圧もしくはこれ
に相当する値を検出する検知素子と、この検知素子によ
り検出される値が異常である場合に前記スイッチ素子を
強制的にオフに切換える切換制御素子とを備えたスイッ
チユニットで構成したものが好適である。
【0028】この場合、前記スイッチ素子と、検知素子
と、切換制御素子とを前記低電圧電源に一体に組み込め
ば、低電圧電源自体に防御機能を持たせることが可能に
なり、配線等の取扱いも容易になる。
【0029】また、前記第2の電流抑止器をアースに直
結する場合には、前記第2の電流抑止器を、前記低電圧
電源側に接続される電源側接続部と、アースに直結され
るアース端子と、これら電源側接続部とアース端子との
間に介在して両者の接続をオンオフするスイッチ素子
と、前記電源側接続部からアース端子へ流れる電流もし
くはこれに相当する値を検出する検知素子と、この検知
素子により検出される値が異常である場合に前記スイッ
チ素子を強制的にオフに切換える切換制御素子とを備え
たスイッチユニットで構成したものが、好適である。
【0030】この場合も、前記スイッチ素子と、検知素
子と、切換制御素子とを共通の基板上に実装することに
よりスイッチユニット全体を一体化することが、より好
ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態にかかる車両の給電回路を示したものである。なお、
この回路において前記図10に示した回路と同一の部分
には当該図10と同じ参照符を付し、その説明を省略す
る。
【0032】この回路の特徴として、低圧側給電回路に
おけるヒューズ20Aよりも低電圧用負荷18Aに近い
位置(図では低電圧用負荷18Aとアースとの間の位
置)に、第2の電流抑止器である正特性サーミスタ22
が設けられている。また、同じく低圧側給電回路におけ
るヒューズ20Aよりも低電圧バッテリー10Aに近い
位置(図では低電圧バッテリーの正端子に直結する位
置)にも正特性サーミスタ24が設けられている。
【0033】これらの正特性サーミスタ22,24は、
通常の負特性サーミスタと異なり、所定の温度領域で温
度上昇とともに抵抗値が増大する特性をもったものであ
り、特定のポリマーやセラミックスで構成されたものが
広く知られている。
【0034】次に、この装置の作用を説明する。
【0035】1)正常時:過電流が発生していない正常
時には、低圧側給電回路において、低電圧バッテリー1
0Aから正特性サーミスタ24及びヒューズ20Aを通
じて低電圧用負荷18Aに給電が行われる。同様に、高
圧側給電回路においては、高電圧バッテリー10Bから
ヒューズ20Bを通じて高電圧用負荷18Bに給電が行
われる。
【0036】2)アース短絡時(図1の破線L1):低
圧側電線の被覆が破損するなどして当該電線がヒューズ
20Aの下流側でアースに短絡した場合、ヒューズ20
Aには過電流i1が流れる。この過電流により当該ヒュ
ーズ20Aが溶断し、低圧側給電回路を遮断する。その
結果、前記アース短絡部位よりも下流側の回路構成要素
(電線等)が過電流から保護される。
【0037】3)電線同士の短絡時:ヒューズ20Aの
下流側で低圧側電線と高圧側電線とが短絡してしまった
場合(図1の破線L2)、当該短絡部位を通じて高圧側
電線から低圧側電線さらには低電圧用負荷18Aにその
規格値よりも大きな電流i2が流れ込む。しかしなが
ら、この低電圧用負荷18Aの近傍には正特性サーミス
タ22が設けられているため、この正特性サーミスタ2
2が前記大電流i2によって昇温し、その抵抗値が急激
に増大する。その結果、低電圧用負荷18Aを流れる電
流がほぼ0の値まで抑えられ(実質的な回路遮断)、低
電圧用負荷18A及びその周辺部位が大電流i2から保
護される。
【0038】また、ヒューズ20Aの上流側で低圧側電
線と高圧側電線とが短絡してしまった場合(図1の破線
L3)、当該短絡部位を通じて高圧側電線から低圧側電
線さらには低電圧バッテリー10Aにその規格値よりも
大きな電流i3が流れ込む。しかしながら、この低電圧
バッテリー10Aの近傍にも正特性サーミスタ24が設
けられているため、この正特性サーミスタ24が前記大
電流i3によって昇温し、その抵抗値が急激に増大する
結果、低電圧バッテリー10Aを流れる電流がほぼ0の
値まで抑えられ(実質的な回路遮断)、低電圧バッテリ
ー10A及びその周辺部位が大電流i3から保護され
る。
【0039】なお、この実施の形態では、第2の電流抑
止器として、低電圧用負荷18A側、低電圧バッテリー
10A側のそれぞれに正特性サーミスタ22,24を設
けているが、低圧側給電回路と高圧側給電回路との位置
関係によっては、いずれかの正特性サーミスタを省略し
てもよい。各第2の電流抑止器の配設位置も特に問わ
ず、低圧側給電回路と高圧側給電回路との短絡に起因す
る大電流を実質的に感知できる部位であればよい。好ま
しくは、低電圧バッテリー10Aの保護については、こ
の低電圧バッテリー10Aになるべく近い部位、低電圧
用負荷18Aの保護については、アースになるべく近い
部位にそれぞれ第2の電流抑止器を設けるのが好まし
い。
【0040】また、前記実施の形態では、第1の電流抑
止器としてヒューズ20Aを、第2の電流抑止器として
正特性サーミスタ22,24を設けるようにしている
が、第1の電流抑止器に正特性サーミスタを用いてもよ
いし、第2の電流抑止器にヒューズを用いてもよい。た
だし、電流抑止器として正特性サーミスタを用いれば、
短絡部位の修理後、温度が降下して正特性サーミスタの
抵抗値が下がることにより自動的に回路が復帰するた
め、ヒューズ交換作業が要らず、手間が省ける。
【0041】さらに、この正特性サーミスタを用いた場
合、その抵抗増大時にはサーミスタ上流側の電圧が上昇
するため、その電圧上昇を利用することにより、過電流
発生と同期して自動的に警告を行うことが可能である。
【0042】例えば、図2に示すようなトランジスタ2
5を正特性サーミスタ22(正特性サーミスタ24も同
様)と並列に配し、当該トランジスタ25のベースを正
特性サーミスタ22の上流側に、エミッタを正特性サー
ミスタ22の下流側にそれぞれ接続し、コレクタと電源
との間に警告用ランプ26を介在させるようにすれば、
正特性サーミスタ22の抵抗増大時にはトランジスタ2
5のベース電位が上がって当該トランジスタ25がオフ
状態からオン状態に切換わるため、前記抵抗増大に連動
して警告用ランプ26を点灯させることが可能になる。
【0043】また、図3に示すように正特性サーミスタ
22(正特性サーミスタ24も同様)と並列にLED2
8を配すれば、正特性サーミスタ22の抵抗値増大に伴
ってLED28を流れる電流が増大し、当該LED28
が発光するため、前記と同様、過電流発生に同期して警
告動作を行うことが可能となる。
【0044】第2の実施の形態を図4及び図5に示す。
この実施の形態にかかる回路の全体構成は前記図1に示
したものと全く同様であるが、この第2の実施の形態の
特徴として、前記図1に示す正特性サーミスタ22に代
え、第2の電流抑止器として低電圧用負荷18Aとアー
スとの間にスイッチユニット30が設けられている。
【0045】このスイッチユニット30は、共通の基板
31に、負荷側コネクタ(負荷側接続部)32、トラン
ジスタ等のスイッチ素子33、電流検知素子34、及び
ECU(切換制御素子)35が実装されて全体が単一化
されたものであり、コネクタ32の端子とスイッチ素子
33とは導体36を介して接続され、スイッチ素子33
と電流検知素子34とは直結され、電流検知素子34と
ECU35とは導体37を介して接続され、ECU35
とスイッチ素子33とは直結され、ECU35とコネク
タ32の電源用端子及び信号用端子とはそれぞれ導体3
8A,38Bを介して接続されており、電流検知素子3
4にはアース端子39がつながれている。そして、この
アース端子39が車両のボディ側の端子(アース端子)
に直結されるとともに、前記コネクタ32が低電圧用負
荷18Aから導出された電線のコネクタ及び図略の中央
ECUから導出された電線のコネクタに結合されるよう
になっている。
【0046】なお、このコネクタ32は低電圧用負荷1
8Aに直結されるものであってもよい。また、前記電流
検知素子34は、アース側に流れ込む電流の大きさを電
圧値に変換して出力するものであってもよい。
【0047】前記の接続により、前記スイッチ素子33
及び電流検知素子34が直列で低電圧用負荷18Aとア
ースとの間に介在し、これらの間の電流が前記電流検知
素子34によって検知されるとともに、その検知電圧が
ECU35に入力されるようになっている。このECU
35は、通常状態では、図略の中央ECUからコネクタ
32の信号用端子を通じて入力される指令信号に応じ
て、前記スイッチ素子33における接続状態のオンオフ
を制御する(すなわち低電圧用負荷18Aを通電状態と
非通電状態とに切換える)一方、前記電流検知素子34
による検知電流が一定以上の場合には、前記指令信号に
かかわらず、過電流が発生したと判断して前記スイッチ
素子33を強制的にオフに切換えるように構成されてい
る。
【0048】この構成においても、ヒューズ20Aの下
流側で低圧側電線と高圧側電線とが短絡してしまった場
合(図1の破線L2)、当該短絡部位を通じて高圧側電
線から低圧側電線さらには低電圧用負荷18Aにその規
格値よりも大きな電流i2が流れ込むが、この電流i2
を電流検知素子34が検出し、その検出結果に基づいて
ECU35がスイッチ素子33を強制的にオフに切換え
ることにより、低電圧用負荷18A及びその周辺部位が
大電流i2から保護される。
【0049】特に、この実施の形態では、スイッチユニ
ット30全体を一体化しているので、その取扱いは非常
に簡便である。具体的には、前記コネクタ32及びアー
ス端子39をそれぞれ適当なコネクタ及びボディ側アー
ス端子につなぐだけの簡単な作業で、スイッチユニット
30を難なく回路中に導入することができる。
【0050】また、同実施形態のように、スイッチユニ
ット30内のスイッチ素子33を通常時のオンオフ切換
用スイッチとして兼用することにより、構造を簡素化
し、また非常に経済的なものとすることができる。
【0051】このアース直結式のスイッチユニット30
は、前記図1に示した低電圧バッテリー10A側の正特
性サーミスタ24に代えて用いる(すなわち低電圧電源
10Aとアースとの間に設ける)ことも可能である。こ
の場合には、前記スイッチユニット30のアース端子3
9を前記と同様にアースに直結する一方、電線接続用の
コネクタ32を低電圧電源10Aの負端子から導かれた
アース電線につなぐようにすればよい。
【0052】第3の実施の形態を図6及び図7に示す。
この実施の形態では、前記図1に示す正特性サーミスタ
22に代え、第2の電流抑止器として、低電圧用負荷1
8Aと低電圧電源10Aとを接続するための電線の端末
と当該低電圧用負荷18Aに設けられた電線接続端子と
の間にスイッチユニット40が設けられるようになって
いる。
【0053】このスイッチユニット40は、前記スイッ
チユニット30と同様、共通の基板41に、電線側コネ
クタ(電線側接続部)42、トランジスタ等のスイッチ
素子43、電流検知素子44、及びECU(切換制御素
子)45が実装されて全体が単一化されたものであり、
コネクタ42の端子とスイッチ素子43とは導体46を
介して接続され、スイッチ素子43と電流検知素子44
とは直結され、電流検知素子44とECU45とは導体
47を介して接続され、ECU45とスイッチ素子43
とは直結され、ECU45とコネクタ42の端子とは導
体48を介して接続されており、電流検知素子44には
負荷側コネクタ49の端子が接続されている。そして、
このコネクタ49が低電圧用負荷18Aの電線接続用端
子に直結されるとともに、前記コネクタ42が低電圧電
源10A側から導かれた給電用電線の端末に結合される
ようになっている。
【0054】なお、前記電流検知素子44は、アース側
に流れ込む電流の大きさを電圧値に変換して出力するも
のであってもよい。また、図6及び図7(a)に示すよ
うな電流検知素子44に代え、図7(b)に示すように
負荷側コネクタ49の電圧もしくはこれに相当する値を
検知する電圧検知素子44′を設けるようにしてもよ
い。
【0055】前記の接続により、前記スイッチ素子43
及び電流検知素子44が直列で低電圧用負荷18Aと給
電用電線との間に介在し、これらの間を流れる電流もし
くは負荷側電圧が前記電流検知素子44もしくは電圧検
知素子44′によって検出されるとともに、その検出電
圧がECU45に入力されるようになっている。このE
CU45は、通常状態では、図略の中央ECUから入力
される指令信号に応じて、前記スイッチ素子43におけ
る接続状態のオンオフを制御する(すなわち低電圧用負
荷18Aを通電状態と非通電状態とに切換える)一方、
前記電流検知素子44により検知される負荷電流が一定
以上の場合には、前記指令信号にかかわらず、過電流が
発生したと判断して前記スイッチ素子43を強制的にオ
フに切換えるように構成されている。
【0056】この構成においても、ヒューズ20Aの下
流側で低圧側電線と高圧側電線とが短絡した場合に、そ
の短絡に起因して急激に上昇する電流もしくは負荷電圧
を検知素子44または44′が検出し、その検出結果に
基づいてECU45がスイッチ素子43を強制的にオフ
に切換えることにより、低電圧用負荷18A及びその周
辺部位が大電流i2から保護される。
【0057】第4の実施の形態を図8及び図9に示す。
【0058】前記図1に示す正特性サーミスタ24をは
じめとする低電圧バッテリー用の第2の電流抑止器は、
なるべく低電圧バッテリー10Aに近い位置に設けるの
が良く、当該抑止器を低電圧バッテリー10Aに直接取
付けて一体化するのが、特に好ましい。そこで、この実
施の形態では、図9に示すように、スイッチ素子53、
電流検知素子54、及びECU(切換制御素子)55が
前記D/Dコンバータ12とともに一体化されて低電圧
バッテリー10Aの上面でスイッチユニット50を構成
している。
【0059】具体的に、図8に示す低電圧バッテリー1
0Aは、その出力端子として正端子10pと負端子10
nとを有し、これらはバッテリー上面から上方に突出し
ている。正端子10pは、バスバー(導体板)15を介
して前記D/Dコンバータ12の一方の端子とスイッチ
素子53の一方の端子とに接続されている。D/Dコン
バータ12の他方の端子には電線接続用端子13が接続
されており、この電線接続用端子13が図略の電線を介
して前記高電圧バッテリー10Bに接続されるようにな
っている。スイッチ素子53の他方の端子にはバスバー
52を介して電線接続用端子11Pが接続されており、
この電線接続用端子11Pが図略の電線を介して前記ヒ
ューズ20Aに接続されている。すなわち、スイッチ素
子53は、低電圧バッテリー10Bに設けられている正
端子10pと電線接続用端子11Pとの間に介在してい
る。
【0060】そして、前記バスバー52に電流検知素子
(電圧検知素子であってもよい)54が接続されてお
り、当該バスバー52を流れる電流(もしくは電圧)が
電流検知素子(または電圧検知素子)54により検知さ
れ、その検知信号がECU55に入力されるようになっ
ている。ECU55は、電線を介して前記スイッチ素子
53に接続されるとともに、バッテリー正端子10nに
接続されている。
【0061】一方、低電圧バッテリー10Aの負端子1
0nには、バスバー17を介して電線接続用端子11N
が接続されており、この電線接続用端子11Nは図略の
電線を介してアースに接続されている。
【0062】なお、図8において19は、前記スイッチ
ユニット50の各構成素子を覆うように低電圧バッテリ
ー10Aに装着されるバッテリーカバーである。
【0063】この装置において、ヒューズ20Aの上流
側で低圧側電線と高圧側電線とが短絡してしまった場合
(図1の破線L3)、前記図10に示した従来回路で
は、当該短絡部位を通じて高圧側電線から低圧側電線さ
らには低電圧バッテリー10Aにその規格値よりも大き
な電流i3が流れ込んでしまい、同バッテリー10Aが
急速に過剰充電されてしまうが、この実施の形態にかか
る装置では、前記電流i3を電流検知素子54が検知
し、その検知信号を受けてECU55がスイッチ素子5
3をオフに切換えることにより、低電圧バッテリー10
Aへの大電流の流れ込みが即座に阻止され、これにより
低電圧バッテリー10A等が有効に保護される。
【0064】なお、本発明では、使用される電圧の具体
的な数値を問わず、相対的に電圧差をもつ複数種の給電
回路が単一車両に混在する場合に広く適用が可能であ
り、例えば3ランク以上の電圧系統が存在する場合に
も、その低電圧側の回路保護に有効に適用できる。
【0065】また、各スイッチユニット30,40,5
0におけるスイッチ素子には、トランジスタなどの電子
回路素子の他、遠隔操作可能なスイッチ例えばリレース
イッチを適用することも可能である。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明は、低圧側給電回路
と高圧側給電回路とを併有する車両の給電回路におい
て、前記低圧側給電回路に、アース短絡用の第1の電流
抑止器に加え、それよりも負荷に近い位置や電源に近い
位置に第2の抑止器を設けたものであるので、前記低圧
側給電回路と高圧側給電回路との短絡に起因する回路構
成要素の破損等を未然に防止することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる車両の給電
装置の回路図である。
【図2】前記給電装置に設けられる正特性サーミスタと
並列にトランジスタ及び警告ランプを有する警告回路を
配した例を示す回路図である。
【図3】前記給電装置に設けられる正特性サーミスタと
並列にLEDを有する警告回路を配した例を示す回路図
である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる車両の給電
装置の要部を示す回路図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかるスイッチユ
ニットの全体斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態にかかるスイッチユ
ニットの全体斜視図である。
【図7】(a)(b)は本発明の第2の実施の形態にか
かるスイッチユニットのブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態にかかるスイッチユ
ニットの全体斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態にかかるスイッチユ
ニットのブロック図である。
【図10】本発明と異なる車両の給電回路の一例を示す
回路図である。
【符号の説明】
10A 低電圧バッテリー(低電圧電源) 10B 高電圧バッテリー(高電圧電源) 18A 低電圧用負荷 18B 高電圧用負荷 20A ヒューズ(第1の電流抑止器) 22,24 正特性サーミスタ(第2の電流抑止器) 25 トランジスタ(警告回路を構成) 26 警告用ランプ(警告回路を構成) 28 LED(警告回路を構成) 30,40,50 スイッチユニット 31,41 基板 32 コネクタ(負荷側接続部) 33,43,53 スイッチ素子 34,44,54 電流検知素子 35,45,55 ECU(切換制御素子) 39 アース端子 42 コネクタ(負荷側接続部) 44′ 電圧検知素子 49 コネクタ(電線側接続部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02H 3/087 H02H 3/087 3/16 3/16 A 9/02 9/02 B H02J 1/00 309 H02J 1/00 309Q (72)発明者 星野 孝志 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 宮▲崎▼ 順之 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 松丸 彰男 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5G003 AA07 BA01 DA04 EA08 FA01 FA06 GB03 GB06 5G004 AA04 AB02 BA03 BA04 CA02 DC10 DC12 FA01 5G013 AA02 AA09 BA01 CA02 CA07 5G065 BA04 BA07 BA08 DA06 DA07 EA02 EA04 EA06 FA02 GA04 HA01 LA02 MA10 NA04 5H030 AA06 AS08 BB21 FF41 FF42

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧電源から高電圧用負荷に電力を供
    給する高圧側給電回路と、低電圧電源から低電圧用負荷
    に電力を供給する低圧側給電回路とを併せもつ車両の給
    電装置において、前記低電圧電源と低電圧用負荷との間
    に、過電流発生時にその電流を抑止する第1の電流抑止
    器を介設するとともに、この第1の電流抑止器よりも前
    記低電圧用負荷に近い位置に、その位置での過電流発生
    時にその電流を抑止する第2の電流抑止器を設けたこと
    を特徴とする車両の給電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両の給電装置におい
    て、前記第2の電流抑止器を、前記低電圧用負荷と低電
    圧電源とを接続するための電線の端末と当該低電圧用負
    荷の接続端子との間に設けたことを特徴とする車両の給
    電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両の給電装置におい
    て、前記第2の電流抑止器を前記低電圧用負荷とアース
    との間に設けたことを特徴とする車両の給電装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の車両の給電装置におい
    て、前記第2の電流抑止器をアースに直結したことを特
    徴とする車両の給電装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の車両の
    給電装置において、前記第2の電流抑止器を正特性サー
    ミスタで構成したことを特徴とする車両の給電装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の車両の給電装置におい
    て、前記正特性サーミスタと並列に配せられ、この正特
    性サーミスタの抵抗増大に連動して警告動作を行う警告
    回路を備えたことを特徴とする車両の給電装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の車両の給電装置におい
    て、前記第2の電流抑止器を、前記低電圧負荷の端子に
    接続される負荷側接続部と、前記電線端末に接続される
    電線側接続部と、これら負荷側接続部と電線側接続部と
    の間に介在して両者の接続をオンオフするスイッチ素子
    と、前記負荷側接続部と電線側接続部との間を流れる電
    流もしくはこれに相当する値または負荷側接続部の電圧
    もしくはこれに相当する値を検知する検知素子と、この
    検知素子により検出される値が異常である場合に前記ス
    イッチ素子を強制的にオフに切換える切換制御素子とを
    備えたスイッチユニットで構成したことを特徴とする車
    両の給電装置。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の車両の給電装置におい
    て、前記第2の電流抑止器を、前記低電圧負荷側に接続
    される負荷側接続部と、アースに直結されるアース端子
    と、これら負荷側接続部とアース端子との間に介在して
    両者の接続をオンオフするスイッチ素子と、前記負荷側
    接続部とアース端子との間を流れる電流もしくはこれに
    相当する値を検出する検知素子と、この検知素子により
    検出される値が異常である場合に前記スイッチ素子を強
    制的にオフに切換える切換制御素子とを備えたスイッチ
    ユニットで構成したことを特徴とする車両の給電装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の車両の給電装置
    において、前記スイッチ素子を通常状態での低電圧用負
    荷のスイッチ手段として兼用したことを特徴とする車両
    の給電装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の車両
    の給電装置において、前記スイッチ素子と、検知素子
    と、切換制御素子とを共通の基板上に実装することによ
    りスイッチユニット全体を一体化したことを特徴とする
    車両の給電装置。
  11. 【請求項11】 高電圧電源から高電圧用負荷に電力を
    供給する高圧側給電回路と、低電圧電源から低電圧用負
    荷に電力を供給する低圧側給電回路とを併せもつ車両の
    給電装置において、前記低電圧電源と低電圧用負荷との
    間に、過電流発生を検知してその検知時に電流を抑止す
    る第1の電流抑止器を介設するとともに、この第1の電
    流抑止器よりも前記低電圧電源に近い位置に、その位置
    での過電流発生を検知して当該検知時に電流を抑止する
    第2の電流抑止器を設けたことを特徴とする車両の給電
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の車両の給電装置にお
    いて、前記第2の電流抑止器を前記低電圧電源と低電圧
    用負荷とを接続するための電線と当該低電圧電源の端子
    との間に設けたことを特徴とする車両の給電装置。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の車両の給電装置にお
    いて、前記第2の電流抑止器を前記低電圧電源とアース
    との間に設けたことを特徴とする車両の給電装置。
  14. 【請求項14】 請求項11〜13のいずれかに記載の
    車両の給電装置において、前記第2の電流抑止器を正特
    性サーミスタで構成したことを特徴とする車両の給電装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の車両の給電装置にお
    いて、前記正特性サーミスタと並列に配せられ、この正
    特性サーミスタの抵抗増大に連動して警告動作を行う警
    告回路を備えたことを特徴とする車両の給電装置。
  16. 【請求項16】 請求項12記載の車両の給電装置にお
    いて、前記第2の電流抑止器を、前記低電圧電源の端子
    と前記電線端末との間に介在して両者の接続をオンオフ
    するスイッチ素子と、前記低電圧電源に流れ込む電流も
    しくはこれに相当する値または前記低電圧電源の端子の
    電圧もしくはこれに相当する値を検出する検知素子と、
    この検知素子により検出される値が異常である場合に前
    記スイッチ素子を強制的にオフに切換える切換制御素子
    とを備えたスイッチユニットで構成したことを特徴とす
    る車両の給電装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の車両の給電装置にお
    いて、前記スイッチ素子と、検知素子と、切換制御素子
    とを前記低電圧電源に一体に組み込んだことを特徴とす
    る車両の給電装置。
  18. 【請求項18】 請求項13記載の車両の給電装置にお
    いて、前記第2の電流抑止器を、前記低電圧電源側に接
    続される電源側接続部と、アースに直結されるアース端
    子と、これら電源側接続部とアース端子との間に介在し
    て両者の接続をオンオフするスイッチ素子と、前記電源
    側接続部からアース端子へ流れる電流もしくはこれに相
    当する値を検出する検知素子と、この検知素子により検
    出される値が異常である場合に前記スイッチ素子を強制
    的にオフに切換える切換制御素子とを備えたスイッチユ
    ニットで構成したことを特徴とする車両の給電装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の車両の給電装置にお
    いて、前記スイッチ素子と、検知素子と、切換制御素子
    とを共通の基板上に実装することによりスイッチユニッ
    ト全体を一体化したことを特徴とする車両の給電装置。
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