JP2001031884A - 可逆熱変色性顔料 - Google Patents
可逆熱変色性顔料Info
- Publication number
- JP2001031884A JP2001031884A JP11208120A JP20812099A JP2001031884A JP 2001031884 A JP2001031884 A JP 2001031884A JP 11208120 A JP11208120 A JP 11208120A JP 20812099 A JP20812099 A JP 20812099A JP 2001031884 A JP2001031884 A JP 2001031884A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pigment
- thermochromic
- reversible thermochromic
- color
- electron
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B67/00—Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
- C09B67/0097—Dye preparations of special physical nature; Tablets, films, extrusion, microcapsules, sheets, pads, bags with dyes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐熱性に富む可逆熱変色性顔料の提供。
【解決手段】 (イ)電子供与性呈色性有機化合物、
(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)変色温度調節剤
の、必須三成分を含む可逆熱変色性顔料において、前記
(ロ)成分として、ビスタイプのフェノール化合物から
選ばれる、分子量250以上の特定化学構造の化合物を
適用したことを特徴とする可逆熱変色性顔料。
(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)変色温度調節剤
の、必須三成分を含む可逆熱変色性顔料において、前記
(ロ)成分として、ビスタイプのフェノール化合物から
選ばれる、分子量250以上の特定化学構造の化合物を
適用したことを特徴とする可逆熱変色性顔料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可逆熱変色性顔料に
関する。更に詳細には、耐熱性を顕著に向上させた可逆
熱変色性顔料に関する。
関する。更に詳細には、耐熱性を顕著に向上させた可逆
熱変色性顔料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、(イ)電子供与性呈色性有機
化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)変色温度
調節剤を含む熱変色性顔料に関し、幾つかの提案が開示
されており、実用化されている(特公昭51−4470
8号公報、特開昭62−156355号公報等)。前記
(ロ)成分として、フェノール性水酸基を有する化合物
として、モノフェノール類、ポリフェノール類等が挙げ
られ、更にその置換基として、アルキル基、アリール
基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン等が
例示されている。又、(ハ)成分として、アルコール
類、エステル類、ケトン類、エーテル類等が適用できる
ことが開示されている。
化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)変色温度
調節剤を含む熱変色性顔料に関し、幾つかの提案が開示
されており、実用化されている(特公昭51−4470
8号公報、特開昭62−156355号公報等)。前記
(ロ)成分として、フェノール性水酸基を有する化合物
として、モノフェノール類、ポリフェノール類等が挙げ
られ、更にその置換基として、アルキル基、アリール
基、アシル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン等が
例示されている。又、(ハ)成分として、アルコール
類、エステル類、ケトン類、エーテル類等が適用できる
ことが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記(ロ)
成分と(ハ)成分の関係において、(ロ)成分の(ハ)
成分に対する溶解性の大小によって、熱変色性能が大き
く左右される。具体的に説明すれば、(ロ)フェノール
性水酸基を有する化合物の、(ハ)成分への溶解性が乏
しい系では、消色時の色残りが大となる。殊に(ハ)成
分がエステル類の系では顕著に影響を受ける。前記従来
より開示されている(ロ)成分は、比較的極性が高いフ
ェノール化合物であり、極性が低いエステル類には溶解
性が不充分であり、発色時の発色濃度を満足させ難い。
又、熱変色性顔料として実使用するに際し、高熱が負荷
される工程や高熱に曝される適用製品にあっては、
(ロ)成分の一部の昇華、或いは揮散により所期の熱変
色性を劣化させている。本発明は、前記した不具合を解
消し、発色時には高発色濃度を呈し、消色時には色残り
がない可逆熱変色性を示し、高熱の負荷に対しては、フ
ェノール成分の昇華性、或いは揮散性が抑制され、所期
の熱変色機能を損なうことなく持続して発現させる、耐
熱性に富む可逆熱変色性顔料を提供しようとするもので
ある。
成分と(ハ)成分の関係において、(ロ)成分の(ハ)
成分に対する溶解性の大小によって、熱変色性能が大き
く左右される。具体的に説明すれば、(ロ)フェノール
性水酸基を有する化合物の、(ハ)成分への溶解性が乏
しい系では、消色時の色残りが大となる。殊に(ハ)成
分がエステル類の系では顕著に影響を受ける。前記従来
より開示されている(ロ)成分は、比較的極性が高いフ
ェノール化合物であり、極性が低いエステル類には溶解
性が不充分であり、発色時の発色濃度を満足させ難い。
又、熱変色性顔料として実使用するに際し、高熱が負荷
される工程や高熱に曝される適用製品にあっては、
(ロ)成分の一部の昇華、或いは揮散により所期の熱変
色性を劣化させている。本発明は、前記した不具合を解
消し、発色時には高発色濃度を呈し、消色時には色残り
がない可逆熱変色性を示し、高熱の負荷に対しては、フ
ェノール成分の昇華性、或いは揮散性が抑制され、所期
の熱変色機能を損なうことなく持続して発現させる、耐
熱性に富む可逆熱変色性顔料を提供しようとするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(イ)電子供
与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び
(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める変色温度
調節剤を含む可逆熱変色性顔料において、前記(ロ)電
子受容性化合物が、下記一般式(1)又は(2)で示さ
れるビスタイプのフェノール化合物から選ばれる、分子
量250以上の一種又は二種以上の化合物であることを
特徴とする可逆熱変色性顔料を要件とする。 一般式(1)
与性呈色性有機化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び
(ハ)前記両者の呈色反応の生起温度を決める変色温度
調節剤を含む可逆熱変色性顔料において、前記(ロ)電
子受容性化合物が、下記一般式(1)又は(2)で示さ
れるビスタイプのフェノール化合物から選ばれる、分子
量250以上の一種又は二種以上の化合物であることを
特徴とする可逆熱変色性顔料を要件とする。 一般式(1)
【化3】 〔式中、m=5〜30(直鎖又は分岐)、n=0〜2、
X及びYは、水素、C1〜C4 (直鎖又は分岐)のアル
キル基又はシクロヘキシル基のいずれかを示す。〕 一般式(2)
X及びYは、水素、C1〜C4 (直鎖又は分岐)のアル
キル基又はシクロヘキシル基のいずれかを示す。〕 一般式(2)
【化4】 更には、可逆熱変色性顔料は(イ)電子供与性呈色性化
合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の
呈色反応の生起温度を決める変色温度調節剤を含む可逆
熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包させたマイク
ロカプセル形態の顔料であること、可逆熱変色性組成物
/マイクロカプセル壁膜=7/1〜1/1(重量比)で
あること、可逆熱変色性顔料は非円形断面形状の顔料で
あること、外面の少なくとも一部に窪みを有するマイク
ロカプセル形態の顔料であること等を要件とする。
合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の
呈色反応の生起温度を決める変色温度調節剤を含む可逆
熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包させたマイク
ロカプセル形態の顔料であること、可逆熱変色性組成物
/マイクロカプセル壁膜=7/1〜1/1(重量比)で
あること、可逆熱変色性顔料は非円形断面形状の顔料で
あること、外面の少なくとも一部に窪みを有するマイク
ロカプセル形態の顔料であること等を要件とする。
【0005】前記において、(ロ)成分が、一般式
(1)に示すように、フェニル基を連結させるバインダ
ー基に長鎖アルキル基が導入された化合物、或いは一般
式(2)に示すように、ハロゲン基が導入された化合物
を適用することにより、反応媒体として機能する(ハ)
成分に対して大きな溶解性を有しており、繰り返しの加
温及び冷却に対して(イ)成分が系中において安定的に
反応し、高濃度の発色性、色残りのない消色性を繰り返
し、持続して発現させることができる。又、前記した長
鎖アルキル基、或いはハロゲン基の導入により、分子量
を増大させており、高熱が負荷された際、(ロ)成分の
昇華、或いは揮散が抑制されるので、所期の熱変色機能
を損なうことなく持続して有効に発現させることができ
る。
(1)に示すように、フェニル基を連結させるバインダ
ー基に長鎖アルキル基が導入された化合物、或いは一般
式(2)に示すように、ハロゲン基が導入された化合物
を適用することにより、反応媒体として機能する(ハ)
成分に対して大きな溶解性を有しており、繰り返しの加
温及び冷却に対して(イ)成分が系中において安定的に
反応し、高濃度の発色性、色残りのない消色性を繰り返
し、持続して発現させることができる。又、前記した長
鎖アルキル基、或いはハロゲン基の導入により、分子量
を増大させており、高熱が負荷された際、(ロ)成分の
昇華、或いは揮散が抑制されるので、所期の熱変色機能
を損なうことなく持続して有効に発現させることができ
る。
【0006】本発明の熱変色顔料は、前記(イ)、
(ロ)、(ハ)の必須三成分をバインダー樹脂にブレン
ドして粒状物(例えば、熱可塑性樹脂とブレンドし固溶
体化したもの)となしたもの、前記粒状物の外面を別の
樹脂で被覆したもの、等であってもよいが、前記必須三
成分を含む熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包さ
せたマイクロカプセル形態の顔料が、高濃度の発色性、
色残りのない消色性、薬品や溶剤等に対する防護性等の
面で好適である。更には、マイクロカプセル形態の顔料
において、真円球状であってもよいが、非円形断面形
状、更に好適には、外面の少なくとも一部に窪みを有す
る形態のものが有効である。非円形断面形状の偏平状の
顔料形態となすことにより、当該顔料を適用する二次加
工時、例えば、当該顔料を含む印刷インキの適用によ
り、高熱処理加工を要する系や、熱可塑性重合体中に当
該顔料を溶融ブレンドする加工を要する系、等にあっ
て、カプセルの熱膨張、収縮に応じて壁膜が弾性変形し
て、カプセル壁膜の破壊の抑制作用を奏し、内包の熱変
色性組成物を保護して、所期の熱変色機能を保持させる
強靱なカプセル形態の熱変色顔料として効果的に機能す
る。前記非円形断面の形態による効果と前記特定のフェ
ノール化合物による効果との相乗効果により、顕著に優
れた耐熱性の熱変色性顔料を与える。更には、前記熱変
色性顔料において、熱変色性組成物/マイクロカプセル
壁膜=7/1〜1/1(重量比)の範囲にあることが好
ましい。熱変色性組成物の比率が前記範囲より大となる
と、マイクロカプセル壁膜の厚みが肉薄となり過ぎ、高
熱が負荷された際の、熱変色性組成物の保護機能の低下
がみられる。一方、マイクロカプセル壁膜の比率が前記
範囲より大となると、保護機能には支障を及ぼさない
が、熱変色機能を充分に発現させることができず、好ま
しくない。尚、マイクロカプセル化は、従来より公知の
界面重合法、界面重縮合、インサイチュー法、コアセル
ベート法等、公知のカプセル化法が適用されるが、凝
集、合一化が生じ難い界面重合法、又は界面重縮合法が
好適に適用される。前記壁膜としては、従来より公知の
エポキシ樹脂膜、ポリユリヤ膜、ポリウレタン膜等が有
効である。更にマイクロカプセルの表面には、目的に応
じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させた
り、表面特性を改質させて実用に供することもできる。
本発明における熱変色性顔料は、平均粒子径〔(長径+
短径)/2〕が0.5μm〜20μmの範囲、好ましく
は、0.5〜15μm、更に好ましくは、1〜10μm
の範囲にあることが、変色の鋭敏性、持久性、加工適性
等の面で効果的である。0.5μm未満では水性媒体中
に懸濁した状態でマイクロカプセル化した熱変色性顔料
が得られるとしても、濾別又は遠心分離等の手段による
カプセル化顔料の単離に難がある上、強度的に不充分で
ある。一方、平均粒子径が15μmを越える系にあって
は、ブレンド適性を満足させ難い。
(ロ)、(ハ)の必須三成分をバインダー樹脂にブレン
ドして粒状物(例えば、熱可塑性樹脂とブレンドし固溶
体化したもの)となしたもの、前記粒状物の外面を別の
樹脂で被覆したもの、等であってもよいが、前記必須三
成分を含む熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包さ
せたマイクロカプセル形態の顔料が、高濃度の発色性、
色残りのない消色性、薬品や溶剤等に対する防護性等の
面で好適である。更には、マイクロカプセル形態の顔料
において、真円球状であってもよいが、非円形断面形
状、更に好適には、外面の少なくとも一部に窪みを有す
る形態のものが有効である。非円形断面形状の偏平状の
顔料形態となすことにより、当該顔料を適用する二次加
工時、例えば、当該顔料を含む印刷インキの適用によ
り、高熱処理加工を要する系や、熱可塑性重合体中に当
該顔料を溶融ブレンドする加工を要する系、等にあっ
て、カプセルの熱膨張、収縮に応じて壁膜が弾性変形し
て、カプセル壁膜の破壊の抑制作用を奏し、内包の熱変
色性組成物を保護して、所期の熱変色機能を保持させる
強靱なカプセル形態の熱変色顔料として効果的に機能す
る。前記非円形断面の形態による効果と前記特定のフェ
ノール化合物による効果との相乗効果により、顕著に優
れた耐熱性の熱変色性顔料を与える。更には、前記熱変
色性顔料において、熱変色性組成物/マイクロカプセル
壁膜=7/1〜1/1(重量比)の範囲にあることが好
ましい。熱変色性組成物の比率が前記範囲より大となる
と、マイクロカプセル壁膜の厚みが肉薄となり過ぎ、高
熱が負荷された際の、熱変色性組成物の保護機能の低下
がみられる。一方、マイクロカプセル壁膜の比率が前記
範囲より大となると、保護機能には支障を及ぼさない
が、熱変色機能を充分に発現させることができず、好ま
しくない。尚、マイクロカプセル化は、従来より公知の
界面重合法、界面重縮合、インサイチュー法、コアセル
ベート法等、公知のカプセル化法が適用されるが、凝
集、合一化が生じ難い界面重合法、又は界面重縮合法が
好適に適用される。前記壁膜としては、従来より公知の
エポキシ樹脂膜、ポリユリヤ膜、ポリウレタン膜等が有
効である。更にマイクロカプセルの表面には、目的に応
じて更に二次的な樹脂皮膜を設けて耐久性を付与させた
り、表面特性を改質させて実用に供することもできる。
本発明における熱変色性顔料は、平均粒子径〔(長径+
短径)/2〕が0.5μm〜20μmの範囲、好ましく
は、0.5〜15μm、更に好ましくは、1〜10μm
の範囲にあることが、変色の鋭敏性、持久性、加工適性
等の面で効果的である。0.5μm未満では水性媒体中
に懸濁した状態でマイクロカプセル化した熱変色性顔料
が得られるとしても、濾別又は遠心分離等の手段による
カプセル化顔料の単離に難がある上、強度的に不充分で
ある。一方、平均粒子径が15μmを越える系にあって
は、ブレンド適性を満足させ難い。
【0007】次に、本発明に適用される(イ)成分、即
ち、電子供与性呈色性有機化合物について例示する。電
子供与性呈色性有機化合物としては、従来公知の化合物
が適宜選択され、ジフェニルメタンフタリド類、フルオ
ラン類、ジフェニルメタンアザフタリド類、インドリル
フタリド類、フェニルインドリルフタリド類、フェニル
インドリルアザフタリド類、スチリノキノリン類や、蛍
光性の黄色〜赤色の発色を発現させるのに有効なジアザ
ローダミンラクトン類、ピリジン系、キナゾリン系、ビ
スキナゾリン系等の化合物を例示できる。
ち、電子供与性呈色性有機化合物について例示する。電
子供与性呈色性有機化合物としては、従来公知の化合物
が適宜選択され、ジフェニルメタンフタリド類、フルオ
ラン類、ジフェニルメタンアザフタリド類、インドリル
フタリド類、フェニルインドリルフタリド類、フェニル
インドリルアザフタリド類、スチリノキノリン類や、蛍
光性の黄色〜赤色の発色を発現させるのに有効なジアザ
ローダミンラクトン類、ピリジン系、キナゾリン系、ビ
スキナゾリン系等の化合物を例示できる。
【0008】次に本発明の主要件の一つである、(ロ)
電子受容性化合物について説明する。(ロ)成分として
は、前記した一般式(1)又は(2)で示されるビスタ
イプのフェノール化合物から選ばれる、分子量250以
上の一種又二種以上の化合物が有効であり、以下の化合
物が例示される。尚、化合物の末端に付加した括弧内の
数字は当該化合物の分子量を表す。 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)−3−メチ
ルブタン(256) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ペンタ
ン(256) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ヘキサ
ン(270) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタ
ン(284) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−オクタ
ン(298) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ノナン
(312) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−デカン
(326) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ドデカ
ン(354) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタ
ン(284) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ノナン
(312) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ヘキサフル
オロプロパン(336) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)−4−メチ
ルペンタン(270) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−オクタ
ン(298) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)2−エチル
ヘキサン(298) 2,2−ビス(3’−メチル−4’−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン(298) 2,2−ビス(3’−メチル−4’−ヒドロキシフェニ
ル)n−トリデカン(368) 2,2−ビス(3’−メチル−4’−ヒドロキシフェニ
ル)n−ペンタデカン(396) 2,2−ビス(3’−シクロヘキシル−4’−ヒドロキ
シフェニル)n−ブタン(406) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)−6,1
0,14−トリメチルペンタデカン(438) 1,1−ビス(3’−シクロヘキシル−4’−ヒドロキ
シフェニル)n−デカン(518)等が挙げられる。
電子受容性化合物について説明する。(ロ)成分として
は、前記した一般式(1)又は(2)で示されるビスタ
イプのフェノール化合物から選ばれる、分子量250以
上の一種又二種以上の化合物が有効であり、以下の化合
物が例示される。尚、化合物の末端に付加した括弧内の
数字は当該化合物の分子量を表す。 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)−3−メチ
ルブタン(256) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ペンタ
ン(256) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ヘキサ
ン(270) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタ
ン(284) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−オクタ
ン(298) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ノナン
(312) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−デカン
(326) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ドデカ
ン(354) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ヘプタ
ン(284) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ノナン
(312) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)ヘキサフル
オロプロパン(336) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)−4−メチ
ルペンタン(270) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−オクタ
ン(298) 1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)2−エチル
ヘキサン(298) 2,2−ビス(3’−メチル−4’−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン(298) 2,2−ビス(3’−メチル−4’−ヒドロキシフェニ
ル)n−トリデカン(368) 2,2−ビス(3’−メチル−4’−ヒドロキシフェニ
ル)n−ペンタデカン(396) 2,2−ビス(3’−シクロヘキシル−4’−ヒドロキ
シフェニル)n−ブタン(406) 2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)−6,1
0,14−トリメチルペンタデカン(438) 1,1−ビス(3’−シクロヘキシル−4’−ヒドロキ
シフェニル)n−デカン(518)等が挙げられる。
【0009】(ハ)変色温度調節剤としては、従来より
公知のアルコール類、エステル類、ケトン類、エーテル
類、酸アミド類等が挙げられる。前記変色温度調節剤の
選択により、温度−色濃度曲線に関して、ヒステリシス
幅(ΔH)の大小の調整が可能である。ヒステリシス幅
(ΔH)が小さい系では、変色温度を境として、其の前
後で変色し、変色前後の両状態のうち、常温域では特定
の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態
はその状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用され
ている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなく
なれば、常温域で呈する元の状態に戻る、熱変色挙動を
示す。前記熱変色挙動を与えるものとしては、以下の化
合物が例示できる。
公知のアルコール類、エステル類、ケトン類、エーテル
類、酸アミド類等が挙げられる。前記変色温度調節剤の
選択により、温度−色濃度曲線に関して、ヒステリシス
幅(ΔH)の大小の調整が可能である。ヒステリシス幅
(ΔH)が小さい系では、変色温度を境として、其の前
後で変色し、変色前後の両状態のうち、常温域では特定
の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態
はその状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用され
ている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなく
なれば、常温域で呈する元の状態に戻る、熱変色挙動を
示す。前記熱変色挙動を与えるものとしては、以下の化
合物が例示できる。
【0010】アルコール類としては、炭素数10以上の
脂肪族一価の飽和アルコールが有効であり、具体例とし
て、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシ
ルアルコール、トリデシルアルコール、テトラデシルア
ルコール、ペンタデシルアルコール、ヘキサデシルアル
コール、ヘプタデシルアルコール、オクタデシルアルコ
ール、エイコシルアルコール、ドコシルアルコール等が
挙げられる。
脂肪族一価の飽和アルコールが有効であり、具体例とし
て、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシ
ルアルコール、トリデシルアルコール、テトラデシルア
ルコール、ペンタデシルアルコール、ヘキサデシルアル
コール、ヘプタデシルアルコール、オクタデシルアルコ
ール、エイコシルアルコール、ドコシルアルコール等が
挙げられる。
【0011】エステル類としては、炭素数10以上のエ
ステル類が有効であり、脂肪族及び脂環或いは芳香環を
有する一価カルボン酸と、脂肪族及び脂環或いは芳香環
を有する一価アルコールの任意の組み合わせから得られ
るエステル類、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する多
価カルボン酸と、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する
一価アルコールの任意の組み合わせから得られるエステ
ル類、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する一価カルボ
ン酸と、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する多価アル
コールの任意の組み合わせから得られるエステル類が挙
げられる。又、飽和脂肪酸と分枝脂肪族アルコールのエ
ステル、不飽和脂肪酸又は分枝もしくは置換基を有する
飽和脂肪酸と分岐状であるか又は炭素数16以上の脂肪
族アルコールのエステル、酪酸セチル、酪酸ステアリル
及び酪酸ベヘニルから選ばれるエステル化合物も有効で
ある。
ステル類が有効であり、脂肪族及び脂環或いは芳香環を
有する一価カルボン酸と、脂肪族及び脂環或いは芳香環
を有する一価アルコールの任意の組み合わせから得られ
るエステル類、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する多
価カルボン酸と、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する
一価アルコールの任意の組み合わせから得られるエステ
ル類、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する一価カルボ
ン酸と、脂肪族及び脂環或いは芳香環を有する多価アル
コールの任意の組み合わせから得られるエステル類が挙
げられる。又、飽和脂肪酸と分枝脂肪族アルコールのエ
ステル、不飽和脂肪酸又は分枝もしくは置換基を有する
飽和脂肪酸と分岐状であるか又は炭素数16以上の脂肪
族アルコールのエステル、酪酸セチル、酪酸ステアリル
及び酪酸ベヘニルから選ばれるエステル化合物も有効で
ある。
【0012】エーテル類としては、総炭素数10以上の
脂肪族エーテル類が有効であり、ジペンチルエーテル、
ジヘキシルエーテル、ジヘプチルエーテル、ジオクチル
エーテル、ジノニルエーテル、ジデシルエーテル、ジウ
ンデシルエーテル、ジドデシルエーテル、ジトリデシル
エーテル、ジテトラデシルエーテル、ジペンタデシルエ
ーテル、ジヘキサデシルエーテル、ジオクタデシルエー
テル、デカンジオールジメチルエーテル、ウンデカンジ
オールジメチルエーテル、ドデカンジオールジメチルエ
ーテル、トリデカンジオールジメチルエーテル、デカン
ジオールジエチルエーテル、ウンデカンジオールジエチ
ルエーテル等が挙げられる。
脂肪族エーテル類が有効であり、ジペンチルエーテル、
ジヘキシルエーテル、ジヘプチルエーテル、ジオクチル
エーテル、ジノニルエーテル、ジデシルエーテル、ジウ
ンデシルエーテル、ジドデシルエーテル、ジトリデシル
エーテル、ジテトラデシルエーテル、ジペンタデシルエ
ーテル、ジヘキサデシルエーテル、ジオクタデシルエー
テル、デカンジオールジメチルエーテル、ウンデカンジ
オールジメチルエーテル、ドデカンジオールジメチルエ
ーテル、トリデカンジオールジメチルエーテル、デカン
ジオールジエチルエーテル、ウンデカンジオールジエチ
ルエーテル等が挙げられる。
【0013】酸アミド類としては、カプリル酸アミド、
ステアリン酸アミド等が挙げられる。
ステアリン酸アミド等が挙げられる。
【0014】又、色濃度−温度曲線に関し、ΔH(ヒス
テリシス幅)が大である、大きなヒステリシス特性〔温
度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状
が、温度を変色温度域より低温側から高温側へ変化させ
る場合とで異なり、両曲線を合体するとループ状を示
す)を示して変色する、温度変化に依存して色彩記憶性
熱変色性特性を発現させるために有効な(ハ)成分とし
ては、先に本出願人が提案した、特公平4−17154
号公報に開示した、5℃以上50℃未満のΔT値(融点
−曇点)を示すカルボン酸エステル化合物、例えば、分
子中に置換芳香族環を含むカルボン酸エステル、無置換
芳香族環を含むカルボン酸と炭素数10以上の脂肪族ア
ルコールのエステル、分子中にシクロヘキシル基を含む
カルボン酸エステル、炭素数6以上の脂肪酸と無置換芳
香族アルコール又はフェノールのエステル、炭素数8以
上の脂肪酸と分岐脂肪族アルコール又はエステル、ジカ
ルボン酸と芳香族アルコール又は分岐脂肪族アルコール
のエステル、ケイ皮酸ジベンジル、ステアリン酸ヘプチ
ル、アジピン酸ジデシル、アジピン酸ジラウリル、アジ
ピン酸ジミリスチル、アジピン酸ジセチル、アジピン酸
ジステアリル、トリラウリン、トリミリスチン、トリス
テアリン、ジミリスチン、ジステアリン等が挙げられ
る。
テリシス幅)が大である、大きなヒステリシス特性〔温
度変化による着色濃度の変化をプロットした曲線の形状
が、温度を変色温度域より低温側から高温側へ変化させ
る場合とで異なり、両曲線を合体するとループ状を示
す)を示して変色する、温度変化に依存して色彩記憶性
熱変色性特性を発現させるために有効な(ハ)成分とし
ては、先に本出願人が提案した、特公平4−17154
号公報に開示した、5℃以上50℃未満のΔT値(融点
−曇点)を示すカルボン酸エステル化合物、例えば、分
子中に置換芳香族環を含むカルボン酸エステル、無置換
芳香族環を含むカルボン酸と炭素数10以上の脂肪族ア
ルコールのエステル、分子中にシクロヘキシル基を含む
カルボン酸エステル、炭素数6以上の脂肪酸と無置換芳
香族アルコール又はフェノールのエステル、炭素数8以
上の脂肪酸と分岐脂肪族アルコール又はエステル、ジカ
ルボン酸と芳香族アルコール又は分岐脂肪族アルコール
のエステル、ケイ皮酸ジベンジル、ステアリン酸ヘプチ
ル、アジピン酸ジデシル、アジピン酸ジラウリル、アジ
ピン酸ジミリスチル、アジピン酸ジセチル、アジピン酸
ジステアリル、トリラウリン、トリミリスチン、トリス
テアリン、ジミリスチン、ジステアリン等が挙げられ
る。
【0015】更には、特開平7−33997号公報に開
示の、炭素数9以上の奇数の脂肪族一価アルコールと炭
素数が偶数の脂肪族カルボン酸から得られる脂肪酸エス
テル化合物、n−ペンチルアルコール又はn−ヘプチル
アルコールと炭素数10乃至16の偶数の脂肪族カルボ
ン酸より得られる総炭素数17乃至23の脂肪酸エステ
ル化合物も有効である。具体的には、酢酸n−ペンタデ
シル、酪酸n−トリデシル、酪酸n−ペンタデシル、カ
プロン酸n−ウンデシル、カプロン酸n−トリデシル、
カプロン酸n−ペンタデシル、カプリル酸n−ノニル、
カプリル酸n−ウンデシル、カプリル酸n−トリデシ
ル、カプリル酸n−ペンタデシル、カプリン酸n−ヘプ
チル、カプリン酸n−ノニル、カプリン酸n−ウンデシ
ル、カプリン酸n−トリデシル、カプリン酸n−ペンタ
デシル、ラウリン酸n−ペンチル、ラウリン酸n−ヘプ
チル、ラウリン酸n−ノニル、ラウリン酸n−ウンデシ
ル、ラウリン酸n−トリデシル、ラウリン酸n−ペンタ
デシル、ミリスチン酸n−ペンチル、ミリスチン酸n−
ヘプチル、ミリスチン酸n−ノニル、ミリスチン酸n−
ウンデシル、ミリスチン酸n−トリデシル、ミリスチン
酸n−ペンタデシル、パルミチン酸n−ペンチル、パル
ミチン酸n−ヘプチル、パルミチン酸n−ノニル、パル
ミチン酸n−ウンデシル、パルミチン酸n−トリデシ
ル、パルミチン酸n−ペンタデシル、ステアリン酸n−
ノニル、ステアリン酸n−ウンデシル、ステアリン酸n
−トリデシル、ステアリン酸n−ペンタデシル、エイコ
サン酸n−ノニル、エイコサン酸n−ウンデルシ、エイ
コサン酸n−トリデシル、エイコサン酸n−ペンタデシ
ル、ベヘニン酸n−ノニル、ベヘニン酸n−ウンデシ
ル、ベヘニン酸n−トリデシル、ベヘニン酸n−ペンタ
デシル等が挙げられる。
示の、炭素数9以上の奇数の脂肪族一価アルコールと炭
素数が偶数の脂肪族カルボン酸から得られる脂肪酸エス
テル化合物、n−ペンチルアルコール又はn−ヘプチル
アルコールと炭素数10乃至16の偶数の脂肪族カルボ
ン酸より得られる総炭素数17乃至23の脂肪酸エステ
ル化合物も有効である。具体的には、酢酸n−ペンタデ
シル、酪酸n−トリデシル、酪酸n−ペンタデシル、カ
プロン酸n−ウンデシル、カプロン酸n−トリデシル、
カプロン酸n−ペンタデシル、カプリル酸n−ノニル、
カプリル酸n−ウンデシル、カプリル酸n−トリデシ
ル、カプリル酸n−ペンタデシル、カプリン酸n−ヘプ
チル、カプリン酸n−ノニル、カプリン酸n−ウンデシ
ル、カプリン酸n−トリデシル、カプリン酸n−ペンタ
デシル、ラウリン酸n−ペンチル、ラウリン酸n−ヘプ
チル、ラウリン酸n−ノニル、ラウリン酸n−ウンデシ
ル、ラウリン酸n−トリデシル、ラウリン酸n−ペンタ
デシル、ミリスチン酸n−ペンチル、ミリスチン酸n−
ヘプチル、ミリスチン酸n−ノニル、ミリスチン酸n−
ウンデシル、ミリスチン酸n−トリデシル、ミリスチン
酸n−ペンタデシル、パルミチン酸n−ペンチル、パル
ミチン酸n−ヘプチル、パルミチン酸n−ノニル、パル
ミチン酸n−ウンデシル、パルミチン酸n−トリデシ
ル、パルミチン酸n−ペンタデシル、ステアリン酸n−
ノニル、ステアリン酸n−ウンデシル、ステアリン酸n
−トリデシル、ステアリン酸n−ペンタデシル、エイコ
サン酸n−ノニル、エイコサン酸n−ウンデルシ、エイ
コサン酸n−トリデシル、エイコサン酸n−ペンタデシ
ル、ベヘニン酸n−ノニル、ベヘニン酸n−ウンデシ
ル、ベヘニン酸n−トリデシル、ベヘニン酸n−ペンタ
デシル等が挙げられる。
【0016】ケトン類としては、特開平7−17977
7号公報に開示の、総炭素数が10以上の脂肪族ケトン
類が有効であり、2−デカノン、3−デカノン、4−デ
カノン、2−ウンデカノン、3−ウンデカノン、4−ウ
ンデカノン、5−ウンデカノン、2−ドデカノン、3−
ドデカノン、4−ドデカノン、5−ドデカノン、2−ト
リデカノン、3−トリデカノン、2−テトラデカノン、
2−ペンタデカノン、8−ペンタデカノン、2−ヘキサ
デカノン、3−ヘキサデカノン、9−ヘプタデカノン、
2−ペンタデカノン、2−オクタデカノン、2−ノナデ
カノン、10−ノナダカノン、2−エイコサノン、11
−エイコサノン、2−ヘンエイコサノン、2-ドコサノ
ン、ラウロン、ステアロン等が挙げられる。更には、特
開平8−39936号公報に開示の、総炭素数が12乃
至24のアリールアルキルケトン類、例えば、n−オク
タデカノフェノン、n−ヘプタデカノフェノン、n−ヘ
キサデカノフェノン、n−ペンタデカノフェノン、n−
テトラデカノフェノン、4−n−ドデカアセトフェノ
ン、n−トリデカノフェノン、4−n−ウンデカノアセ
トフェノン、n−ラウロフェノン、4−n−デカノアセ
トフェノン、n−ウンデカノフェノン、4−n−ノニル
アセトフェノン、n−デカノフェノン、4−n−オクチ
ルアセトフェノン、n−ノナノフェノン、4−n−ヘプ
チルアセトフェノン、n−オクタノフェノン、4−n−
ヘキシルアセトフェノン、4−n−シクロヘキシルアセ
トフェノン、4−tert−ブチルプロピオフェノン、
n−ヘプタフェノン、4−n−ペンチルアセトフェノ
ン、シクロヘキシルフェニルケトン、ベンジル−n−ブ
チルケトン、4−n−ブチルアセトフェノン、n−ヘキ
サノフェノン、4−イソブチルアセトフェノン、1−ア
セトナフトン、2−アセトナフトン、シクロペンチルフ
ェニルケトン等が挙げられる。
7号公報に開示の、総炭素数が10以上の脂肪族ケトン
類が有効であり、2−デカノン、3−デカノン、4−デ
カノン、2−ウンデカノン、3−ウンデカノン、4−ウ
ンデカノン、5−ウンデカノン、2−ドデカノン、3−
ドデカノン、4−ドデカノン、5−ドデカノン、2−ト
リデカノン、3−トリデカノン、2−テトラデカノン、
2−ペンタデカノン、8−ペンタデカノン、2−ヘキサ
デカノン、3−ヘキサデカノン、9−ヘプタデカノン、
2−ペンタデカノン、2−オクタデカノン、2−ノナデ
カノン、10−ノナダカノン、2−エイコサノン、11
−エイコサノン、2−ヘンエイコサノン、2-ドコサノ
ン、ラウロン、ステアロン等が挙げられる。更には、特
開平8−39936号公報に開示の、総炭素数が12乃
至24のアリールアルキルケトン類、例えば、n−オク
タデカノフェノン、n−ヘプタデカノフェノン、n−ヘ
キサデカノフェノン、n−ペンタデカノフェノン、n−
テトラデカノフェノン、4−n−ドデカアセトフェノ
ン、n−トリデカノフェノン、4−n−ウンデカノアセ
トフェノン、n−ラウロフェノン、4−n−デカノアセ
トフェノン、n−ウンデカノフェノン、4−n−ノニル
アセトフェノン、n−デカノフェノン、4−n−オクチ
ルアセトフェノン、n−ノナノフェノン、4−n−ヘプ
チルアセトフェノン、n−オクタノフェノン、4−n−
ヘキシルアセトフェノン、4−n−シクロヘキシルアセ
トフェノン、4−tert−ブチルプロピオフェノン、
n−ヘプタフェノン、4−n−ペンチルアセトフェノ
ン、シクロヘキシルフェニルケトン、ベンジル−n−ブ
チルケトン、4−n−ブチルアセトフェノン、n−ヘキ
サノフェノン、4−イソブチルアセトフェノン、1−ア
セトナフトン、2−アセトナフトン、シクロペンチルフ
ェニルケトン等が挙げられる。
【0017】本発明の可逆熱変色性組成物は、前記
(イ)、(ロ)、及び(ハ)の三成分を必須成分とする
相溶体であり、各成分の割合は、濃度、変色温度、変色
形態や各成分の種類に左右されるが、一般的に所望の特
性が得られる成分比は、(イ)成分1に対して、(ロ)
成分0.1〜100、好ましくは0.1〜50、(ハ)
成分5〜100の範囲である(前記割合はいずれも重量
部である)。
(イ)、(ロ)、及び(ハ)の三成分を必須成分とする
相溶体であり、各成分の割合は、濃度、変色温度、変色
形態や各成分の種類に左右されるが、一般的に所望の特
性が得られる成分比は、(イ)成分1に対して、(ロ)
成分0.1〜100、好ましくは0.1〜50、(ハ)
成分5〜100の範囲である(前記割合はいずれも重量
部である)。
【0018】
【発明の実施の形態】前記した(イ)、(ロ)、(ハ)
の必須三成分を含む可逆熱変色性組成物をマイクロカプ
セルに内包させたマイクロカプセル形態の顔料について
例示する。尚、実施例では、マイクロカプセル形態の顔
料のうち、図1〜図4に例示の形態のいずれかを適用し
ているが、これらの形態の混合或いは円形断面形状の形
態であってもよく、本発明は実施例に限定されない。
の必須三成分を含む可逆熱変色性組成物をマイクロカプ
セルに内包させたマイクロカプセル形態の顔料について
例示する。尚、実施例では、マイクロカプセル形態の顔
料のうち、図1〜図4に例示の形態のいずれかを適用し
ているが、これらの形態の混合或いは円形断面形状の形
態であってもよく、本発明は実施例に限定されない。
【0019】
【実施例】本発明を実施例によって更に詳しく説明す
る。なお、実施例中の部は全て重量部である。
る。なお、実施例中の部は全て重量部である。
【0020】実施例1 2−ジベンジルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン
4部、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−
ノナン(分子量312)10部、ステアリン酸ブチル5
0部からなる可逆性熱変色性組成物と、壁膜材料として
芳香族イソシアネートプレポリマー20部、酢酸エチル
40部を加え、70℃で均一溶解した内包物溶液を15
%アラビアガム水溶液中(60℃)に乳化した。ここで
熱変色性組成物/マイクロカプセル壁膜=3.2/1.
0(重量比)である。乳化粒子径が5.0〜10.0μ
mに分布するよう攪拌力を調整して行ない、65℃で約
1時間反応させたのち、水溶性脂肪族アミン2.5部を
加え、5時間攪拌を続けた。得られたマイクロカプセル
を遠心分離法によって単離し、含水状態の可逆性熱変色
性組成物を内包したマイクロカプセル形態の熱変色性顔
料を得た。得られた顔料は、概略22℃以上で無色、1
6℃以下で緑色を呈した。
4部、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−
ノナン(分子量312)10部、ステアリン酸ブチル5
0部からなる可逆性熱変色性組成物と、壁膜材料として
芳香族イソシアネートプレポリマー20部、酢酸エチル
40部を加え、70℃で均一溶解した内包物溶液を15
%アラビアガム水溶液中(60℃)に乳化した。ここで
熱変色性組成物/マイクロカプセル壁膜=3.2/1.
0(重量比)である。乳化粒子径が5.0〜10.0μ
mに分布するよう攪拌力を調整して行ない、65℃で約
1時間反応させたのち、水溶性脂肪族アミン2.5部を
加え、5時間攪拌を続けた。得られたマイクロカプセル
を遠心分離法によって単離し、含水状態の可逆性熱変色
性組成物を内包したマイクロカプセル形態の熱変色性顔
料を得た。得られた顔料は、概略22℃以上で無色、1
6℃以下で緑色を呈した。
【0021】実施例2 2−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド3部、1,1−ビス(4’−ヒドロ
キシフェニル)2−エチルヘキサン(分子量298)6
部、カプリン酸ステアリル50部からなる可逆性熱変色
性組成物を加温溶解し、壁膜材料として、エポキシ樹脂
10部、酢酸エチル50部を加え、70℃で均一溶解し
た溶液を水性保護コロイド媒体に乳化した。ここで、熱
変色性組成物/マイクロカプセル壁膜=5.9/1.0
(重量比)である。乳化粒子径が5.0〜10.0μm
に分布するよう攪拌力を調整して行ない、65℃で水溶
性脂肪族アミン5部を加え、更に90℃で8時間攪拌を
続けた。得られたマイクロカプセルを遠心分離法によっ
て単離し、含水状態の可逆性熱変色性組成物を内包した
マイクロカプセル形態の熱変色性顔料を得た。得られた
顔料は、概略35℃以上で無色、30℃以下で青色を呈
した。
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド3部、1,1−ビス(4’−ヒドロ
キシフェニル)2−エチルヘキサン(分子量298)6
部、カプリン酸ステアリル50部からなる可逆性熱変色
性組成物を加温溶解し、壁膜材料として、エポキシ樹脂
10部、酢酸エチル50部を加え、70℃で均一溶解し
た溶液を水性保護コロイド媒体に乳化した。ここで、熱
変色性組成物/マイクロカプセル壁膜=5.9/1.0
(重量比)である。乳化粒子径が5.0〜10.0μm
に分布するよう攪拌力を調整して行ない、65℃で水溶
性脂肪族アミン5部を加え、更に90℃で8時間攪拌を
続けた。得られたマイクロカプセルを遠心分離法によっ
て単離し、含水状態の可逆性熱変色性組成物を内包した
マイクロカプセル形態の熱変色性顔料を得た。得られた
顔料は、概略35℃以上で無色、30℃以下で青色を呈
した。
【0022】実施例3 6−(エチルイソブチルアミノ)ベンゾフルオラン3
部、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ド
デカン(分子量354)8部、ステアリン酸ブチル30
部、パルミチン酸ブチル20部からなる可逆性熱変色性
組成物と芳香族イソシアネートプレポリマー30部を加
え、酢酸エチル40部を加え、60℃で均一溶解した内
包物溶液を15%アラビアガム水溶液中(60℃)に乳
化した。ここで熱変色性組成物/マイクロカプセル壁膜
=1.7/1.0(重量比)である。乳化粒子径が5.
0〜10.0μmに分布するよう攪拌力を調整して行な
い、65℃で約1時間反応させたのち、水溶性脂肪族ア
ミン2.5部を加え、5時間攪拌を続けた。得られたマ
イクロカプセルを遠心分離法によって単離し、含水状態
の可逆性熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル形
態の熱変色性顔料を得た。得られた顔料は、概略12℃
以上で無色、8℃以下で桃色を呈した。
部、1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)n−ド
デカン(分子量354)8部、ステアリン酸ブチル30
部、パルミチン酸ブチル20部からなる可逆性熱変色性
組成物と芳香族イソシアネートプレポリマー30部を加
え、酢酸エチル40部を加え、60℃で均一溶解した内
包物溶液を15%アラビアガム水溶液中(60℃)に乳
化した。ここで熱変色性組成物/マイクロカプセル壁膜
=1.7/1.0(重量比)である。乳化粒子径が5.
0〜10.0μmに分布するよう攪拌力を調整して行な
い、65℃で約1時間反応させたのち、水溶性脂肪族ア
ミン2.5部を加え、5時間攪拌を続けた。得られたマ
イクロカプセルを遠心分離法によって単離し、含水状態
の可逆性熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル形
態の熱変色性顔料を得た。得られた顔料は、概略12℃
以上で無色、8℃以下で桃色を呈した。
【0023】比較例1 実施例2の1,1−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)
2−エチルヘキサン(分子量298)を、2,2−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)n−プロパン(分子量2
28)に代えた以外は、実施例2と同様の方法でマイク
ロカプセル形態の熱変色性顔料を得た。
2−エチルヘキサン(分子量298)を、2,2−ビス
(4’−ヒドロキシフェニル)n−プロパン(分子量2
28)に代えた以外は、実施例2と同様の方法でマイク
ロカプセル形態の熱変色性顔料を得た。
【0024】耐熱性評価方法 得られたマイクロカプセル4部(含水状態)、アクリル
酸エステル樹脂系エマルジョン7部、エキステンダー7
部、増粘剤1部、硬化剤1部により、熱変色性インキと
した。このインキを109meshスクリーン版を使用
して、綿布に印刷、乾燥し、テストピースとした。得ら
れたテストピースを恒温槽で130℃から220℃まで
各10分間の熱処理を行ない、テスト後のテストピース
の発色濃度を未試験のものと比較し、劣化の有無を判断
した。実施例1〜3及び比較例1により得られたマイク
ロカプセル形態の熱変色性顔料を、前記耐熱性評価方法
に基づいて試験した結果、実施例1の顔料は210℃、
実施例2の顔料は200℃、実施例3の顔料は240
℃、比較例1の顔料は130℃の耐熱性をそれぞれ示し
た。尚、前記耐熱性とは、初期状態の発色濃度を保持し
ている最高温度を意味する。
酸エステル樹脂系エマルジョン7部、エキステンダー7
部、増粘剤1部、硬化剤1部により、熱変色性インキと
した。このインキを109meshスクリーン版を使用
して、綿布に印刷、乾燥し、テストピースとした。得ら
れたテストピースを恒温槽で130℃から220℃まで
各10分間の熱処理を行ない、テスト後のテストピース
の発色濃度を未試験のものと比較し、劣化の有無を判断
した。実施例1〜3及び比較例1により得られたマイク
ロカプセル形態の熱変色性顔料を、前記耐熱性評価方法
に基づいて試験した結果、実施例1の顔料は210℃、
実施例2の顔料は200℃、実施例3の顔料は240
℃、比較例1の顔料は130℃の耐熱性をそれぞれ示し
た。尚、前記耐熱性とは、初期状態の発色濃度を保持し
ている最高温度を意味する。
【0025】応用例 得られたマイクロカプセルの乾燥物5部、分散剤0.8
部、共重合ポリエステル樹脂(融点160℃)95部か
らなる混合物を、エクストルーダーにて180℃で溶融
練合し、マイクロカプセル含有ポリエステルペレットを
得た。実施例1〜3及び比較例1の4種の顔料を使用し
て得られたペレットを加温、冷却により可逆熱変色性挙
動を確認し、その結果、実施例1の顔料を適用した系で
は、20℃前後で緑色←→無色、実施例2の顔料を適用
した系では、35℃前後で青色←→無色、実施例3の顔
料を適用して系では、10℃前後で桃色←→無色の、明
瞭な可逆的熱変色性をそれぞれ示したが、比較例1の顔
料を適用した系では、冷却しても発色することがなかっ
た。
部、共重合ポリエステル樹脂(融点160℃)95部か
らなる混合物を、エクストルーダーにて180℃で溶融
練合し、マイクロカプセル含有ポリエステルペレットを
得た。実施例1〜3及び比較例1の4種の顔料を使用し
て得られたペレットを加温、冷却により可逆熱変色性挙
動を確認し、その結果、実施例1の顔料を適用した系で
は、20℃前後で緑色←→無色、実施例2の顔料を適用
した系では、35℃前後で青色←→無色、実施例3の顔
料を適用して系では、10℃前後で桃色←→無色の、明
瞭な可逆的熱変色性をそれぞれ示したが、比較例1の顔
料を適用した系では、冷却しても発色することがなかっ
た。
【0026】
【発明の効果】本発明の熱変色性顔料は、高温下でも構
成成分の昇華、或いは揮散が抑制されるので所期の可逆
熱変色機能を持続して発現させることができる。従っ
て、高温処理工程を要する印刷分野にあっても、当該熱
変色性顔料を含む印刷インキ(耐熱性可逆熱変色性イン
キ)は有効に適用され、所期の機能を満たす熱変色性印
刷物を与える。又、印刷された状態で高熱が負荷される
加工過程を含む系、例えば、150℃以上、更には20
0℃以上の高温処理が施される、靴、鞄等の合皮素材へ
の接着、アルミ、スチール等金属面への熱硬化型インキ
による接着を含む系、等において有効である。又、熱可
塑性重合体中に熱変色性顔料を溶融ブレンドした樹脂組
成物(耐熱性可逆熱変色性樹脂組成物)を射出成形、或
いは押出成形等により成形した熱変色性成形物(耐熱性
可逆熱変色性成形物)、例えば、射出成形による各種形
態の熱変色性造形物や、押出成形による熱変色性フィラ
メントを得る過程にあっては、150〜250℃程度の
高熱が負荷されるが、本発明の熱変色性顔料を適用した
系にあっては、熱劣化することなく、所期の可逆熱変色
性機能を有効に発現させることができる。前記熱変色性
フィラメントは、繊維として繊維加工分野への適用や、
熱変色性擬毛として、人形の頭髪、動物玩具の体毛、芸
能用かつら、付け毛、植毛用パイル、等の加工に有効で
あり、更に、加工物が高温に曝されたとしても、所期の
熱変色機能が損なわれることがない。
成成分の昇華、或いは揮散が抑制されるので所期の可逆
熱変色機能を持続して発現させることができる。従っ
て、高温処理工程を要する印刷分野にあっても、当該熱
変色性顔料を含む印刷インキ(耐熱性可逆熱変色性イン
キ)は有効に適用され、所期の機能を満たす熱変色性印
刷物を与える。又、印刷された状態で高熱が負荷される
加工過程を含む系、例えば、150℃以上、更には20
0℃以上の高温処理が施される、靴、鞄等の合皮素材へ
の接着、アルミ、スチール等金属面への熱硬化型インキ
による接着を含む系、等において有効である。又、熱可
塑性重合体中に熱変色性顔料を溶融ブレンドした樹脂組
成物(耐熱性可逆熱変色性樹脂組成物)を射出成形、或
いは押出成形等により成形した熱変色性成形物(耐熱性
可逆熱変色性成形物)、例えば、射出成形による各種形
態の熱変色性造形物や、押出成形による熱変色性フィラ
メントを得る過程にあっては、150〜250℃程度の
高熱が負荷されるが、本発明の熱変色性顔料を適用した
系にあっては、熱劣化することなく、所期の可逆熱変色
性機能を有効に発現させることができる。前記熱変色性
フィラメントは、繊維として繊維加工分野への適用や、
熱変色性擬毛として、人形の頭髪、動物玩具の体毛、芸
能用かつら、付け毛、植毛用パイル、等の加工に有効で
あり、更に、加工物が高温に曝されたとしても、所期の
熱変色機能が損なわれることがない。
【図1】本発明の可逆性熱変色性顔料の一例を示す、
(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大断面図である。
(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大断面図である。
【図2】本発明の可逆性熱変色性顔料の他の例を示す、
(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大断面図である。
(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大断面図である。
【図3】本発明の可逆性熱変色性顔料の他の例を示す、
(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大断面図である。
(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大断面図である。
【図4】本発明の可逆性熱変色性顔料の他の例を示す、
(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大断面図である。
(イ)外観、及び(ロ)断面の拡大断面図である。
1 熱変色性顔料 11 可逆熱変色性組成物 12 壁膜 13 窪み
Claims (5)
- 【請求項1】(イ)電子供与性呈色性有機化合物、
(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前記両者の呈色反
応の生起温度を決める変色温度調節剤を含む可逆熱変色
性顔料において、前記(ロ)電子受容性化合物が、下記
一般式(1)又は(2)で示されるビスタイプのフェノ
ール化合物から選ばれる、分子量250以上の一種又は
二種以上の化合物であることを特徴とする可逆熱変色性
顔料。 一般式(1) 【化1】 〔式中、m=5〜30(直鎖又は分岐)、n=0〜2、
X及びYは、水素、C1〜C4 (直鎖又は分岐)のアル
キル基又はシクロヘキシル基のいずれかを示す。〕 一般式(2) 【化2】 - 【請求項2】 可逆熱変色性顔料は、(イ)電子供与性
呈色性化合物、(ロ)電子受容性化合物、及び(ハ)前
記両者の呈色反応の生起温度を決める変色温度調節剤を
含む可逆熱変色性組成物をマイクロカプセルに内包させ
たマイクロカプセル形態の顔料である、請求項1記載の
可逆熱変色性顔料。 - 【請求項3】 可逆熱変色性組成物/マイクロカプセル
壁膜=7/1〜1/1(重量比)である請求項2記載の
可逆熱変色性顔料。 - 【請求項4】 非円形断面形状の顔料である請求項1乃
至3記載の何れかの可逆熱変色性顔料。 - 【請求項5】 外面の少なくとも一部に窪みを有するマ
イクロカプセル形態の顔料である請求項1乃至4記載の
何れかの可逆熱変色性顔料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11208120A JP2001031884A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 可逆熱変色性顔料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11208120A JP2001031884A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 可逆熱変色性顔料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001031884A true JP2001031884A (ja) | 2001-02-06 |
Family
ID=16550975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11208120A Pending JP2001031884A (ja) | 1999-07-22 | 1999-07-22 | 可逆熱変色性顔料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001031884A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020008384A (ja) * | 2018-07-06 | 2020-01-16 | 株式会社日立産機システム | 温度検知材料およびそれを用いた温度検知インク |
CN114324198A (zh) * | 2021-12-16 | 2022-04-12 | 重庆冠宇电池有限公司 | 一种电芯点胶质量检测方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5144708B2 (ja) * | 1972-12-02 | 1976-11-30 | ||
JPH0711242A (ja) * | 1993-06-23 | 1995-01-13 | Pilot Ink Co Ltd | 熱変色性材料及びそれを内包したマイクロカプセル顔料 |
JPH07186540A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-25 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆熱変色性組成物 |
JPH09208876A (ja) * | 1996-02-05 | 1997-08-12 | Pilot Ink Co Ltd | 水性ボールペン用インキ組成物及びそれを用いたボールペン |
JPH09227820A (ja) * | 1996-02-23 | 1997-09-02 | Pilot Ink Co Ltd | 水性ボールペン用インキ組成物及びそれを用いたボールペン |
JPH1086542A (ja) * | 1996-09-13 | 1998-04-07 | Pilot Ink Co Ltd | 感温変色性熱転写記録媒体 |
JPH10127950A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-19 | Pilot Ink Co Ltd | 頭髪整形人形セット |
JPH11105428A (ja) * | 1997-10-07 | 1999-04-20 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆熱変色性組成物 |
-
1999
- 1999-07-22 JP JP11208120A patent/JP2001031884A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5144708B2 (ja) * | 1972-12-02 | 1976-11-30 | ||
JPH0711242A (ja) * | 1993-06-23 | 1995-01-13 | Pilot Ink Co Ltd | 熱変色性材料及びそれを内包したマイクロカプセル顔料 |
JPH07186540A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-25 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆熱変色性組成物 |
JPH09208876A (ja) * | 1996-02-05 | 1997-08-12 | Pilot Ink Co Ltd | 水性ボールペン用インキ組成物及びそれを用いたボールペン |
JPH09227820A (ja) * | 1996-02-23 | 1997-09-02 | Pilot Ink Co Ltd | 水性ボールペン用インキ組成物及びそれを用いたボールペン |
JPH1086542A (ja) * | 1996-09-13 | 1998-04-07 | Pilot Ink Co Ltd | 感温変色性熱転写記録媒体 |
JPH10127950A (ja) * | 1996-10-31 | 1998-05-19 | Pilot Ink Co Ltd | 頭髪整形人形セット |
JPH11105428A (ja) * | 1997-10-07 | 1999-04-20 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆熱変色性組成物 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020008384A (ja) * | 2018-07-06 | 2020-01-16 | 株式会社日立産機システム | 温度検知材料およびそれを用いた温度検知インク |
JP7220528B2 (ja) | 2018-07-06 | 2023-02-10 | 株式会社日立産機システム | 温度検知インク |
CN114324198A (zh) * | 2021-12-16 | 2022-04-12 | 重庆冠宇电池有限公司 | 一种电芯点胶质量检测方法 |
CN114324198B (zh) * | 2021-12-16 | 2023-11-14 | 重庆冠宇电池有限公司 | 一种电芯点胶质量检测方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4271401B2 (ja) | 加熱発色型可逆熱変色性顔料 | |
CA2235295A1 (en) | Reversible thermochromic compositions | |
JPH0733997A (ja) | 感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料 | |
JP3694795B2 (ja) | 熱変色性プロセス印刷物 | |
JPH11129623A (ja) | 可逆熱変色性組成物 | |
JP3865916B2 (ja) | 可逆熱変色性組成物 | |
JP5383094B2 (ja) | 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 | |
JP4673993B2 (ja) | 可逆熱変色性組成物 | |
JP3306605B2 (ja) | 可逆熱変色性組成物 | |
JP2001031884A (ja) | 可逆熱変色性顔料 | |
JP4460845B2 (ja) | 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 | |
JPH1036725A (ja) | 感温変色性色彩記憶性マイクロカプセル顔料 | |
JP4851159B2 (ja) | 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 | |
JP3460001B2 (ja) | 可逆熱変色性材料及びそれを内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 | |
JP4510963B2 (ja) | 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 | |
JP3984510B2 (ja) | 可逆熱変色性成形用樹脂組成物及びそれを用いた成形体 | |
JP2003119309A (ja) | 可逆熱変色性発泡体及びその製造方法 | |
JP7378412B2 (ja) | 可逆熱変色性複合繊維 | |
JP2001123153A (ja) | 可逆熱変色性組成物 | |
JP2002012787A (ja) | 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 | |
JP4112389B2 (ja) | 感温変色性複合繊維 | |
JP4934398B2 (ja) | 感温変色性組成物及びそれを用いた感温変色性繊維 | |
JP4575574B2 (ja) | 可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 | |
JPH0834168A (ja) | 熱変色性遮光−透光性マイクロカプセル顔料 | |
JP4754224B2 (ja) | 可逆熱変色性組成物及びそれを内包した可逆熱変色性マイクロカプセル顔料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060425 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090804 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100727 |