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JP2001030019A - 排気ガス浄化触媒の収容ケースの製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化触媒の収容ケースの製造方法

Info

Publication number
JP2001030019A
JP2001030019A JP11206397A JP20639799A JP2001030019A JP 2001030019 A JP2001030019 A JP 2001030019A JP 11206397 A JP11206397 A JP 11206397A JP 20639799 A JP20639799 A JP 20639799A JP 2001030019 A JP2001030019 A JP 2001030019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical body
exhaust gas
gas purifying
purifying catalyst
shoulder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11206397A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Goto
誠 後藤
Yoshihiro Yamada
芳裕 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Takaoka Co Ltd
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Takaoka Co Ltd filed Critical Aisin Takaoka Co Ltd
Priority to JP11206397A priority Critical patent/JP2001030019A/ja
Publication of JP2001030019A publication Critical patent/JP2001030019A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】排気ガス浄化触媒の軸長を確保しつつ、先端縮
筒部の傾斜壁部の軸長寸法を抑え得ると共に、先端縮筒
部の傾斜壁部における皺等の加工欠陥の発生を抑え得る
排気ガス浄化触媒の収容ケースの製造方法を提供する。 【解決手段】排気ガス浄化触媒80の収容ケースの製造
方法は、中心軸線P1方向へ延びる一端1a及び他端1
cが開口すると共に内部が触媒収容空間1dとなる金属
製の筒体1を用い、加工工具によるスピニング成形を行
い、筒体1の中心軸線P1に対して軸直角方向に沿うと
共に、排気ガス浄化触媒80の端部80eまたは保持部
材83が対面する段状の肩部15を、筒体1の周壁の一
端1a側に形成し、更に、肩部15の径小部分から一端
1aの開口に向かうにつれて縮径すると共に筒体1の中
心軸線P1に対して傾斜した傾斜壁部14aをもつ先端
縮筒部14を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排気ガス浄化触媒の
収容ケースの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】排気ガス浄化触媒を収容する収容ケース
は、その斜視図である図10に示すように、中心軸線P
c方向へ延びる一端100a及び他端100cが開口す
ると共に内部が触媒収容空間100dとなる金属製の筒
体100により形成されている。排気ガス浄化触媒の浄
化能力を高めるためには、筒体100に収容される排気
ガス浄化触媒の径サイズ、軸長サイズを大きくする必要
がある。従って、この収容ケースにおいては、排気ガス
浄化触媒を収容する触媒収容空間100dの径寸法、軸
長寸法が大きくなるように設定されている。
【0003】更に、触媒収容空間100dの径を大きく
しつつも、車両などの相手装置への搭載性を高めるべ
く、収容ケースの一端100a側や他端100c側に
は、先端開口に向かうにつれて外径が小さくなるような
傾斜壁部110aをもつ先端縮筒部110,同じく傾斜
壁部120aをもつ先端縮筒部120が形成されてい
る。
【0004】またこの収容ケースは、従来、その横断面
である図11から理解できるように、プレス成形された
横断面C形状をなすと共にフランジ部151をもつ第1
部材150と、同じくプレス成形された横断面C形状を
なすフランジ部161をもつ第2部材160とを形成
し、第1部材150のフランジ部151と第2部材16
0のフランジ部161とを突き合わせた状態で組み付
け、その後、溶接により一体的に結合した円筒形状の溶
接品で構成されている。
【0005】また特開平11−147138号公報(1
999年)には、ロールを円周方向に複数個配置した加
工工具と、加工対象物である筒体とを用い、筒体の中心
軸線とロールの公転軸線とを相対的に偏芯させた状態
で、スピニング加工を行う技術が開示されている。この
技術によれば、縮径管の中心軸線が筒体の中心軸線に対
して偏芯した状態で縮径管を成形することができる。
【0006】また特開平11−151535号公報(1
999年)には、ロールを円周方向に複数個配置した加
工工具と、加工対象物である筒体とを用い、筒体の中心
軸線とロールの公転軸線とを相対的に傾斜させた状態
で、スピニング加工を行う技術が開示されている。この
技術によれば、縮径管の中心軸線が筒体の中心軸線に対
して傾斜した状態で縮径管を成形することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した図10,図1
1に示すように収容ケースを溶接品で形成する場合に
は、まず、第1部材150及び第2部材160をプレス
成形で所定の形状に成形し、その後、フランジ部15
1,161を突き合わせた状態で各部材150,160
を一体的に組み付け、各部材150,160を溶接で結
合する。この場合には、製造工程が増すと共に、コスト
が増大化してしまう。しかもフランジ部151,161
が余分な搭載スペースを必要とする。更に溶接が完全で
ないと、各部材150,160の境界における排気ガス
漏れ等のおそれもある。
【0008】そこで近年、本発明者等は、図12に示す
ように、全長にわたり径が等しい直円筒形状をなす金属
製の筒体200を用い、筒体200の周壁に対してスピ
ニング成形を行い、筒体200の端に先端縮筒部210
を形成することにより、排気ガス浄化触媒収容用の収容
ケースを製造する方法を開発しつつある。先端縮筒部2
10は、先端に向けて縮径するように傾斜した傾斜壁部
211を有する。
【0009】このように排気ガス浄化触媒収容用の収容
ケースの周壁をスピニング成形で形成すれば、余分な搭
載スペースを必要とする前記フランジ部を廃止すること
ができ、更に溶接工程を廃止または簡略化できると共
に、製造コストの低減を図ることができる。更にまた各
部材150,160の境界における排気ガス漏れ等のお
それも回避できる等の数々の効果が得られる。
【0010】ところで、先端縮筒部210を構成する傾
斜壁部211をスピニング成形で形成するにあたり、筒
体200の中心軸線Pcに対する先端縮筒部210の傾
斜壁部211の傾斜角θ6が大きいと、換言すれば、先
端縮筒部210の傾斜壁部211の縮径率が高いと、筒
体200の材質、スピニング成形の際の加工速度等の如
何によっては、傾斜壁部211において皺等の加工欠陥
(加工不良)が生じるおそれがある。
【0011】そこで上記した加工欠陥を抑えるために
は、筒体200の中心軸線Pcに対する先端縮筒部21
0の傾斜壁部211の傾斜角θ6を小さくすること、換
言すれば、先端縮筒部210の傾斜壁部211の縮径率
を小さくする方策を採用することが有効である。
【0012】しかしながら、このような方策を採用した
場合には、先端縮筒部210の傾斜壁部211の軸長寸
法Laが大きくなり、この結果、収容ケースの全長Ld
が長くなり、車両等の相手装置への収容ケースの搭載性
が低下する不具合が生じる。
【0013】また収容ケースの全長Ldを一定に維持し
つつ、先端縮筒部210の傾斜壁部211の軸長寸法L
aを長くすると、皺等の加工欠陥は低減されるものの、
排気ガス浄化触媒を収容する触媒収容空間200dの軸
長寸法Leが短くなり、排気ガス浄化触媒の軸長サイズ
の小型化を招き、浄化効果が低下する傾向となり、好ま
しくない。
【0014】更に、前記した特開平11−147138
号公報及び特開平11−151535号公報に係る技術
を排気ガス浄化触媒の収容ケースに適用した場合でも、
車両等の相手装置への収容ケースの搭載性が低下する不
具合や、排気ガス浄化触媒の浄化効果が低下する傾向は
変わらない。
【0015】本発明は上記した実情に鑑みてなされたも
のであり、排気ガス浄化触媒の軸長を確保しつつ、先端
縮筒部の傾斜壁部の軸長寸法を抑え得ると共に、先端縮
筒部の傾斜壁部における皺等の加工欠陥の発生を抑え得
る排気ガス浄化触媒の収容ケースの製造方法を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る排気ガス
浄化触媒の収容ケースの製造方法は、中心軸線方向へ延
びる一端及び他端が開口すると共に内部が触媒収容空間
となる金属製の筒体と、前記筒体の周壁の外面に押し当
てられるスピニング成形用の加工工具とを用い、前記加
工工具を前記筒体の中心軸線の回りで回転させる操作
と、前記加工工具を前記筒体に向けて移動させる操作と
によりスピニング成形を行い、前記筒体の中心軸線に対
して軸直角方向に沿うと共に、排気ガス浄化触媒の端部
または前記排気ガス浄化触媒を保持する保持部材が対面
する段状の肩部を、前記筒体の周壁の少なくとも一端側
に形成し、更に、前記肩部の径小部分から前記開口に向
かうにつれて縮径すると共に前記筒体の中心軸線に対し
て傾斜した傾斜壁部をもつ先端縮筒部を形成することを
特徴とする。
【0017】第2発明に係る排気ガス浄化触媒の収容ケ
ースの製造方法は、中心軸線方向へ延びる一端及び他端
が開口すると共に内部が触媒収容空間となる金属製の筒
体と、前記筒体の周壁の外面に押し当てられるスピニン
グ成形用の加工工具とを用い、前記加工工具を前記筒体
の中心軸線の回りで回転させる操作と、前記加工工具を
前記筒体に向けて移動させる操作とによりスピニング成
形を行い、前記筒体の中心軸線に対して軸直角方向に沿
うと共に、排気ガス浄化触媒の端部または前記排気ガス
浄化触媒を保持する保持部材が対面する段状の肩部を、
前記筒体の周壁の少なくとも一端側に形成し、更に、前
記肩部の径小部分から前記開口に向けて延設された壁部
をもつ中間縮筒部を形成し、その後、前記加工工具の主
軸線に対して前記筒体の中心軸線を傾斜させ、この状態
で前記中間縮筒部に前記加工工具によりスピニング加工
を行い、前記肩部を形成する前の前記筒体の中心軸線に
対して傾斜する中心軸線を備えると共に前記開口に向か
うにつれて縮径する傾斜壁部をもつ先端縮筒部を形成す
ることを特徴とする。
【0018】第3発明に係る排気ガス浄化触媒の収容ケ
ースの製造方法は、中心軸線方向へ延びる一端及び他端
が開口すると共に内部が触媒収容空間となる金属製の筒
体と、前記筒体の周壁の外面に押し当てられるスピニン
グ成形用の加工工具とを用い、前記加工工具を前記筒体
の中心軸線の回りで回転させる操作と、前記加工工具を
前記筒体に向けて移動させる操作とによりスピニング成
形を行い、前記筒体の中心軸線に対して軸直角方向に沿
うと共に、排気ガス浄化触媒の端部または前記排気ガス
浄化触媒を保持する保持部材が対面する段状の肩部を、
前記筒体の周壁の少なくとも一端側に形成し、更に、前
記肩部の径小部分から前記開口に向けて延設された壁部
をもつ中間縮筒部を形成し、その後、前記加工工具の主
軸線に対して前記筒体の中心軸線を偏芯させると共に傾
斜させ、この状態で前記中間縮筒部に前記加工工具によ
りスピニング加工を行い、前記肩部を形成する前の前記
筒体の中心軸線に対して傾斜し且つ偏芯する中心軸線を
備えると共に前記開口に向かうにつれて縮径する傾斜壁
部をもつ前記先端縮筒部を形成することを特徴とする。
【0019】第1発明〜第3発明に係る排気ガス浄化触
媒の収容ケースの製造方法によれば、筒体の中心軸線に
対して軸直角方向に沿う段状の肩部が形成される。この
ように軸直角方向に沿う肩部が形成されていると、先端
縮筒部の縮径開始点が軸直角方向において径内側に移行
する。このため、先端縮筒部の傾斜壁部の軸長寸法が抑
えられているときであっても、筒体の中心軸線に対する
先端縮筒部の傾斜壁部の傾斜角は小さくなる。換言すれ
ば、先端縮筒部の傾斜壁部の縮径率は小さくなり、皺等
の加工欠陥が低減される。
【0020】また、収容ケースに排気ガス浄化触媒を収
容したとき、段状の肩部は、排気ガス浄化触媒の端部ま
たは排気ガス浄化触媒を保持する保持部材が対面する。
そのため肩部は強化されていることが好ましい。本発明
に係る排気ガス浄化触媒の収容ケースの製造方法によれ
ば、前述したように、段状の肩部は筒体の中心軸線に対
して軸直角方向に沿っており、このため加工工具により
スピニング成形される際に、加工の度合が高い。従っ
て、肩部は、加工硬化の割合は高く、加工硬化による硬
度増加、強化が図られる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係る排気ガス浄化触媒の
収容ケースの製造方法について、図9に示す実施形態を
参照して説明を加える。図9に示すように、スピニング
成形により、筒体1の一端1a側においては、筒体1の
中心軸線P1に対して軸直角方向に沿う段状の肩部15
が形成される。このように軸直角方向に沿う肩部15が
形成されていると、肩部15が形成されていない場合に
比較して、先端縮筒部14の傾斜壁部14aの縮径開始
点Mが筒体1の軸直角方向において径内側に移行する。
【0022】前述したように収容ケースに収容した排気
ガス浄化触媒の浄化性能を高く維持するために、排気ガ
ス浄化触媒の軸長寸法L2をできるだけ長くとる必要が
ある。また、触媒収容用の収容ケースにおいては、コン
パクト化を図り搭載性を向上させる等の理由により、収
容ケースの軸長寸法L1をできるだけ抑える必要があ
る。そのため、先端縮筒部14の傾斜壁部14aの軸長
寸法L3は、できるだけ長くならないように設定する必
要がある。
【0023】このようなときであっても、軸直角方向に
沿う肩部15が形成されており、肩部15の径小部分か
ら先端縮筒部14が延設されていれば、肩部15が形成
されていない場合に比較して、筒体1の中心軸線P1に
対する先端縮筒部14の傾斜壁部14aの傾斜角θ1を
小さくすることができる。換言すれば、縮径先端縮筒部
14の傾斜壁部14aの縮径率を小さくすることができ
る。
【0024】この結果、傾斜壁部14aをスピニング成
形する際において、先端縮筒部14の傾斜壁部14aに
皺等の加工欠陥が発生することを抑制することができ
る。更に、排気ガスが流れる流路面積が急激に変化する
ことを抑制できるため、排気ガスの流れの円滑化も図り
得る。
【0025】図9において肩部15を形成しない場合の
先端縮筒部14の傾斜壁部14aの輪郭を仮想線Rで示
す。この場合には、筒体1の中心軸線P1に対する先端
縮筒部14の傾斜壁部14aの傾斜角θ2は、前記θ1
よりも大きくなる(θ2>θ1)。傾斜角θ2が大きい
と、スピニング成形する際に、加工度の変化率が高くな
るため、傾斜壁部14aをスピニング成形で形成する際
において皺等の加工欠陥も発生し易いし、排気ガスの円
滑な流れも確保されにくくなる。
【0026】なお、筒体1の材質、加工条件、排気ガス
の流れ状況、必要とされる排気ガス浄化能力、コスト等
にもよるが、筒体1の外径サイズを100としたとき、
図9に示すように径方向において両側に形成されている
肩部15の片側のサイズをK2としたとき、K2を例示
すれば、K2は例えば2〜20、3〜15、殊に4〜1
0にすることができる。但しこれに限定されるものでは
ない。
【0027】本発明に係る排気ガス浄化触媒の収容ケー
スの製造方法によれば、例えば、次の形態を採用するこ
とができる。
【0028】(1)肩部を形成した後に、先端縮筒部を
形成するにあたり、筒体の中心軸線に対する軸直角方向
に沿って筒体を加工工具に対して移動させる偏芯操作を
行い、先端縮筒部の中心軸線を、肩部を形成する前の筒
体の中心軸線に対して偏芯させる形態を採用することが
できる。偏芯操作すれば、肩部を形成する前の筒体の中
心軸線に対して偏芯した壁部分をもつ先端縮筒部を形成
することができる。
【0029】(2)肩部を形成した後に、先端縮筒部を
形成するにあたり、肩部を形成する前の筒体の中心軸線
に対して筒体を傾斜させる傾斜操作を行う実施形態を採
用することができる。傾斜操作すれば、肩部を形成する
前の筒体の中心軸線に対し傾斜した中心軸線をもつ先端
縮筒部を形成することができる。
【0030】上記した偏芯操作と傾斜操作との双方を併
せて行うことができる。偏芯操作及び傾斜操作の双方を
行えば、肩部を形成する前の筒体の中心軸線に対して偏
芯すると共に傾斜した中心軸線をもつ先端縮筒部を形成
することができる。
【0031】(3)先端縮筒部は、肩部の径小部分か
ら、開口に向かうにつれて縮径すると共に筒体の中心軸
線に対して傾斜した傾斜壁部と、傾斜壁部の径小部分か
ら開口に向けて延設され筒体の中心軸線に沿った壁部と
をもつ形態を採用することができる。この場合には、傾
斜壁部の径小部分から開口に向けて筒体の中心軸線に沿
った壁部が形成されるため、接続相手である排気管の先
端の直状管部分を収容ケースに嵌めて接続し易くなる。
また、先端縮筒部は、開口に向かうにつれて全体が傾斜
して縮径されている形態にすることもできる。
【0032】(4)前述したように先端縮筒部を形成し
た後に、排気ガス浄化触媒の端部または排気ガス浄化触
媒を保持する保持部材が肩部に対面するように、筒体の
他端開口から触媒収容空間に排気ガス浄化触媒を収容す
る。その後、加工工具を筒体の中心軸線の回りで回転さ
せる操作と、加工工具を筒体に向けて移動させる操作と
により、筒体の他端側の周壁にスピニング成形を施し、
筒体の他端側の周壁を縮径して第2先端縮筒部を形成す
ることができる。この場合には、筒体の一端側及び他端
側の双方をスピニング成形するため、筒体の一端側に先
端縮筒部を形成すると共に、筒体の他端側に第2先端縮
筒部を形成することができる。
【0033】(5)筒体は鉄系、例えば、フェライト系
またはオーステナイト系のステンレス鋼を基材とする実
施形態を採用することができる。フェライト系またはオ
ーステナイト系のステンレス鋼であれば、スピニング成
形時における筒体の塑性変形性、使用時における耐熱性
を確保することができる。またオーステナイト系のステ
ンレス鋼であれば、加工硬化による強化の他に、加工誘
起変態によるマルテンサイト化、ひいてはマルテンサイ
ト化による強化を期待することができる。場合によって
は、筒体の材質は炭素鋼系、他の合金鋼系、アルミニウ
ム合金、チタン合金でもあっても良く、要するにスピニ
ング成形できるものであれば良い。
【0034】(6)収容ケースに保持される排気ガス浄
化触媒としては、金属またはセラミックスを基材とした
多数の細孔通路をもつ担体に触媒物質(例えば白金、ロ
ジウム、パララジウムの少なくとも1種)を担持させた
ものを採用することができる。排気ガス浄化触媒は、一
般的には車両搭載用であるが、排気ガスを発生させる産
業機器に取付けられるものであっても良い。
【0035】(7)必要に応じて、筒体の内部に円軸状
のマンドレルを配置した状態でスピニング成形を行うこ
ともできる。
【0036】(8)筒体のサイズは用途に応じて適宜選
択できるものであり、外径としては40〜300mm、
殊に70〜150mm、板厚としては0.5〜5mm、
殊に1.5〜2mmにすることができるが、これに限定
されるものではない。
【0037】
【実施例】(実施例1)以下、本発明を具体化した実施
例1について図面を参照して説明する。
【0038】まず、図1及び図2を参照して、本実施例
で使用するスピニング成形装置5から説明する。スピニ
ング成形装置5は、水平方向に沿った基台50と、基台
50のレール部51に沿って矢印Y1,Y2方向に移動
可能に設けられたスライダ52をもつ移動テーブル53
と、移動テーブル53上に垂直軸線Pmの回りを回動可
能に設けられ後述する傾斜操作するための回転テーブル
54と、回転テーブル54上に装備され加工対象物であ
る筒体1を位置決めする位置決め装置55と、回転テー
ブル54上に装備され加工対象物である筒体1を保持す
る上下一対のチャック手段56をもつチャック装置57
と、上側のチャック手段56を昇降させチャック解除及
びチャックを行うチャック用シリンダ58と、チャック
装置57と共に移動テーブル53を矢印Y1,Y2方向
に移動させて後述する偏芯操作をするための平行移動モ
ータ59とを備えている。
【0039】更に、図2に示すように、スピニング成形
装置5は、基台50のレール部60に矢印X1、X2方
向(矢印Y1,Y2方向と直交する方向)に移動可能に
保持されたスライダ61をもつ主軸台62と、主軸台6
2に回転可能に装備された主軸部63と、主軸部63を
矢印X1、X2方向に移動させる主軸部移動用モータ6
4と、主軸部63の先端に放射方向に沿ってつまり矢印
D1,D2方向に沿って移動可能に装備された加工工具
66と、主軸部63をこれの主軸線P5の回りで回転さ
せることにより加工工具66を公転及び自転させる駆動
モータ68とを備えている。加工工具66は、耐摩耗性
が高い材料で形成されており、自身の公転軸線の回りに
均等間隔で複数個(例えば合計3個)配置されている。
なお必要に応じて、加工工具66の数を増減させること
ができる。
【0040】図3(A)に示すように、本実施例におい
て使用するスピニング加工前の加工対象物である筒体1
は、中心軸線P1方向へ延びる一端1a及び他端1cが
開口すると共に内部が触媒収容空間1dとなる金属製の
ものであり、中心軸線P1をもつ。
【0041】スピニング成形前の筒体1は、長い金属筒
を直列に切断して形成したものであり、直筒形状をなし
ており、全長にわたり厚み及び外径がほぼ同一となるよ
うに設定されている。筒体1の材質は鉄系、例えばフェ
ライト系またはオーステナイト系のステンレス鋼を採用
することができる。
【0042】まずスピニング成形を行うにあたり、図3
(A)に示すように、筒体1を横軸型とし筒体1の外周
部1wを一対のチャック手段56により挟持して固定す
る。このとき筒体1の中心軸線P1と主軸部63の主軸
線P5(つまり前記加工工具66の公転軸線)とを一致
させる。
【0043】この状態で、図2に示される各加工工具6
6を自転させつつ、主軸線P5つまり筒体1の前記中心
軸線P1の回りで所定の回転速度で公転させる操作を行
う。加工工具66が自転及び公転しても、加工対象物で
ある筒体1は固定されており、非回転である。
【0044】そしてスピニング成形を行うべく、加工工
具66を筒体1の軸直角方向に沿って、つまり矢印D1
方向に所定の速度で押し込み、加工工具66を筒体1の
周壁に向けて移動させる操作を行う。これにより複数個
の加工工具66は次第に公転半径が小さくなり、図3
(A)に示される筒体1の周壁の一端1a側の外周部1
wに押し当てられ、スピニング成形を行う。この結果、
図3(B)に示すように、段状の肩部15が筒体1の周
壁の一端1a側に形成される。肩部15は筒体1の中心
軸線P1と同軸的なリング形状をなしており、筒体1の
中心軸線P1に対して軸直角方向に沿っている。
【0045】肩部15は外径変化率が大きいため、肩部
15を形成する際には、加工工具66の押込量を大きく
する必要がある。肩部15は、後述する図4に示すよう
に、排気ガス浄化触媒80の端部80e、または、排気
ガス浄化触媒80を保持する保持部材83が対面する部
分である。
【0046】更に本実施例においては図3(B)に示す
ように、加工工具66を押当開始領域Hsから押当終端
領域Hfにかけての往復移動を複数回繰り返し、筒体1
の一端1a側に第1中間縮筒部11を形成する。第1中
間縮筒部11は、加工前の筒体1の径よりも絞られた直
筒形状をなしており、これの軸長にわたり外径がほぼ同
一である。なお、第1中間縮筒部11の中心軸線はP1
であり、筒体1の未縮径部分の中心軸線もP1であり、
これらは主軸部63の主軸線P5に対応する。上記のよ
うに第1中間縮筒部11を形成したら、加工工具66を
矢印D2方向に拡開移動させて退避させる。
【0047】次に、図3(C)に示すように、チャック
手段56に保持されている筒体1をチャックしたままの
状態で、チャック手段56と共に筒体1を主軸部63の
主軸線P5に対してΔY、すなわち矢印Y1方向に沿っ
て平行移動させる偏芯操作を行う。この状態で、加工工
具66を自転及び公転させつつ、加工工具66を径内方
向つまり矢印D1方向に押し込み、第1中間縮筒部11
の周壁に押し当て、スピニング成形を行う。これにより
第2中間縮筒部12を筒体1の一端1a側に形成する。
このように第2中間縮筒部12を形成したら、加工工具
66を矢印D2方向に拡開移動させて第2中間縮筒部1
2から退避させる。
【0048】この第2中間縮筒部12は、一端1aに向
かうにつれて次第に縮径しつつ傾斜する中間傾斜壁部1
2aと、中間傾斜壁部12aの径小部分から直筒形状に
延設された中間首部12cとを備えている。中間首部1
2cの中心軸線P2は、主軸部63の主軸線P5に対応
すると共に、筒体1の未縮径部分の中心軸線P1(肩部
15を形成する前の筒体1の中心軸線P1に相当)に対
して偏芯している。なお首部12cはこれの軸長にわた
り径がほぼ同じである。
【0049】前述したように筒体1をΔY平行移動させ
るには、図1に示す平行移動モータ59を駆動させるこ
とにより、移動テーブル53ひいてはチャック手段56
を平行移動させる。場合によっては位置決め装置55を
利用しても良い。ΔYは適宜選択できるものの、筒体1
の半径以下に設定することが好ましい。
【0050】次に、図3(D)に示すように、チャック
手段56に保持されている筒体1をチャックしたままの
状態で、チャック手段56と共に筒体1の未縮径部分の
中心軸線P1を主軸部63の主軸線P5に対して角度θ
傾斜させる傾斜操作を行う。
【0051】即ち、肩部15を形成する前の筒体1の中
心軸線P1に対して筒体1を傾斜させる。角度θは適宜
選択でき、例えば3〜45度のいずれかに設定できる。
【0052】このように傾斜操作をした状態で、前述同
様に、加工工具66を自転及び公転させつつ、複数個の
加工工具66を径内方向つまり矢印D1方向に押し込
み、第2中間縮筒部12の周壁に押し当てスピニング成
形を行う。この結果、筒体1の未縮径部分の中心軸線P
1に対して傾斜した中心軸線をもつ先端縮筒部14を筒
体1の一端1a側に形成する。
【0053】このように先端縮筒部14を形成したら、
先端縮筒部14から加工工具66を離脱させる。これに
より収容ケースが形成される。
【0054】図3(D)に示すように、先端縮筒部14
は、一端1aに向かうにつれて縮径しつつ傾斜する傾斜
壁部14aと、傾斜壁部14aの径小部分から直筒形状
に延設された首部14cとを備えている。首部14c
は、これの軸長にわたり径がほぼ同じとなるように設定
されている。
【0055】本実施例では、前記したように筒体1を角
度θ傾斜させるためには、図1に示す回転テーブル54
をこれの垂直軸線Pmを中心として回動させて行う。な
お本実施例においては、図3(D)に示すように、筒体
1の他端1c側にはスピニング成形を施さない。
【0056】上記したように操作を行いスピニング成形
が終了したら、筒体1をチャック手段56から離脱させ
る。その後、図4に示すように、モノリスタイプの排気
ガス浄化触媒80を収容ケースとなる筒体1の触媒収容
空間1dに装入して収容する。この状態では、収容ケー
スとなる筒体1の周壁と排気ガス浄化触媒80との間
に、リング形状の保持部材83が収容されており、排気
ガス浄化触媒80の保持能力が高められている。
【0057】保持部材83は一般的には、排気ガス浄化
触媒80に対する衝撃緩和機能、排気ガス浄化触媒80
に対する寸法許容機能等を発揮し得るように、耐熱性を
もつ繊維または線材の集合体または細孔群をもつ多孔質
体で形成されている。耐熱性をもつ繊維または線材とし
ては、セラミックスファイバー、金属ワイヤなどを採用
することができる。多孔質体としては、発泡体、殊に耐
熱性をもつ発泡体を用いることができる。
【0058】このように収容ケースに排気ガス浄化触媒
80を収容したときには、図4に示すように、肩部15
は、排気ガス浄化触媒80の外箱80bの端部80e及
び保持部材83に対面している。これにより排気ガス浄
化触媒80を保持する保持能力が高められている。な
お、排気ガス浄化触媒80は、排気ガス浄化機能をもつ
触媒本体80aと、触媒本体80aを外側から包囲する
外箱80bとを備えている。
【0059】触媒本体80aは、細孔通路を形成するア
ルミナ層等の担持層をもつ担体と、担持層に担持された
触媒とを備えている。肩部15は軸直角方向に沿って曲
げられているため、排気ガスの本来的な通路とはなりに
くい。また排気ガス浄化触媒80の外箱80b自体は触
媒金属を担持していない。このため、外箱80bの端部
80eに対面する肩部15を形成したとしても、排気ガ
ス浄化性能への影響を回避することができる。
【0060】その後、図4に示すように、筒体1の他端
1c側に蓋部材19を溶接で接合する。収容ケースを車
両に搭載する際には、蓋部材19は内燃機関側に接続さ
れると共に、先端縮筒部14はマフラー側に接続され
る。従って内燃機関から排出された排気ガスは、蓋部材
19→排気ガス浄化触媒80→先端縮筒部14の順で流
れる。排気ガスが排気ガス浄化触媒80の細孔流路を通
過する際に、排気ガスは浄化される。
【0061】なお、車両における搭載スペースの関係
上、収容ケースの軸長寸法L1(図4参照)は、前述し
たように過剰に大きくならないように設定されている。
また排気ガス浄化触媒80による触媒能力を高く維持す
るため、排気ガス浄化触媒80の軸長寸法L2はかなり
必要とされ、過剰に短くならないように設定されてい
る。従って、収容ケースの先端縮筒部14の傾斜壁部1
4aの軸長寸法L3の長さは、あまり長くすることはで
きない。
【0062】図4の仮想線Rsは、肩部15が形成され
ていない場合の先端縮筒部14の輪郭を示す。肩部15
が形成されていない場合には、肩部15が形成されてい
る場合に比較して、傾斜壁部14aの縮径開始端が径外
側に移行するため、筒体1の未縮径部分の中心軸線P1
に対する先端縮筒部14の傾斜壁部14aの傾斜角θ3
0、θ40は大きくなる。
【0063】この点本実施例においては、筒体1の未縮
径部分の中心軸線P1に対して軸直角方向に沿う段状の
肩部15が形成されており、先端縮筒部14の傾斜壁部
14aの縮径開始点MOを筒体1の軸直角方向において
径内側に移行させることができる。このため図4から理
解できるように、筒体1の中心軸線P1に対する先端縮
筒部14の傾斜壁部14aの傾斜角θ3、θ4を小さく
することができる。
【0064】本実施例に係る図4の作図から判断すれ
ば、肩部15を形成した場合の傾斜壁部14aの傾斜角
θ3は、肩部15を形成しない場合の傾斜角θ30の約
30〜40%であり、肩部15を形成した場合の傾斜壁
部14aの傾斜角θ4は、肩部15を形成しない場合の
傾斜角θ40の約60〜70%である。
【0065】このように傾斜壁部14aの傾斜角θ3、
θ4が小さくなれば、傾斜壁部14aの縮径率を小さく
することができる。故に、先端縮筒部14の傾斜壁部1
4aをスピニング成形する際に、皺等の加工欠陥の発生
を抑えることができる。
【0066】本実施例で製造した収容ケースは、車両に
おける搭載スペースの関係上、先端縮筒部14の傾斜壁
部14aの軸長寸法L3の長さが小さめに制限されるタ
イプに適する。
【0067】また上記のように本実施例においては、筒
体1の中心軸線P1に対する先端縮筒部14の傾斜壁部
14aの傾斜角θ3、θ4を小さくすることができるた
め、排気ガスが流れる方向における先端縮筒部14の傾
斜壁部14aで形成される流路面積の減少率をできるだ
け小さくすることができ、排気ガスの流れの円滑化に寄
与することができる。
【0068】また本実施例においては、スピニング成形
を施した先端縮筒部14の周壁、つまり傾斜壁部14a
及び首部14cが加工硬化により強化されるため、予想
外の外力が作用しても変形しにくくなる。
【0069】また前述したように、収容ケースに排気ガ
ス浄化触媒80を収容したとき、図4に示すように、段
状の肩部15は、排気ガス浄化触媒80の外箱80bの
端部80eまたは排気ガス浄化触媒80を保持する保持
部材83が対面する。このため、排気ガス浄化触媒80
の保持能力を高めるべく、肩部15付近は強化されてい
ることが好ましい。この点本実施例においては、先端縮
筒部14(つまり傾斜壁部14a及び首部14c)と同
様に肩部15も加工硬化により強化されており、排気ガ
ス浄化触媒80の保持能力を高めることができる。
【0070】本発明者等が行った試験によれば、筒体1
の材質がフェライト系のステンレス鋼である場合には、
スピニング成形が施されていない部分の硬度は一般的に
ビッカース硬度で150〜170程度であったが、肩部
15付近のようにスピニング成形が施された部分は、一
般的にビッカース硬度で210〜250程度と硬度が高
くなり、強化されていた。
【0071】なお、筒体1の材質がオーステナイト系の
ステンレス鋼であれば、加工硬化による強化ばかりか、
加工誘起変態によるマルテンサイト化に伴う強化をも図
ることができ、排気ガス浄化触媒80の保持能力を高め
ることができる。
【0072】(実施例2)実施例2は実施例1と基本的
には同様な条件で行う。従って実施例2は実施例1と同
様の作用効果を奏する。以下、異なる部分を中心として
説明する。
【0073】実施例1においては前述したように、偏芯
操作を行い、偏芯操作を施した状態の筒体1にスピニン
グ成形を行い、その後に傾斜操作を行い、傾斜操作を施
した状態の筒体1にスピニング成形を行い、先端縮筒部
14を形成している。
【0074】実施例2では、図5(A)〜(C)に示す
ように、肩部15及び第1中間縮筒部11を形成した筒
体1を主軸部63の主軸線P5に対して偏芯操作及び傾
斜操作を併せて行ない、この筒体1の第1中間縮筒部1
1の周壁に対して加工工具66によりスピニング成形を
施す。
【0075】即ち、図5(A)に示すように、筒体1を
横軸型とし筒体1の外周部1wを一対のチャック手段5
6で挟持して固定する。このとき筒体1の中心軸線P1
と主軸部63の主軸線P5(前記加工工具66の公転軸
線)とを一致させる。この状態で、図5(B)に示すよ
うに、加工工具66を筒体1の中心軸線P1の回りで所
定の回転速度で公転させる操作を行う。加工対象物であ
る筒体1は固定されており、非回転である。
【0076】そしてスピニング成形を行うべく、加工工
具66を筒体1の中心軸線P1の軸直角方向に沿ってつ
まり矢印D1方向に移動させ、加工工具66を筒体1の
周壁に向けて移動させる操作を行う。これにより加工工
具66は、筒体1の周壁の一端1a側の外面に押し当て
られスピニング成形を行い、段状の肩部15を筒体1の
周壁の一端1a側に形成する。肩部15は、筒体1の中
心軸線P1に対して軸直角方向に沿っている。
【0077】次に、図5(C)から理解できるように、
主軸部63の主軸線P5に対して、筒体1の未縮径部分
の中心軸線P1を平行移動させる偏芯操作を行うと共
に、角度θ傾斜させる傾斜操作を行う。
【0078】この状態で、加工工具66を自転及び公転
させつつ、第2中間縮筒部12の周壁に押し当ててスピ
ニング成形を行う。この結果、筒体1の未縮径部分の中
心軸線P1に対し偏芯且つ傾斜した中心軸線をもつ先端
縮筒部14を形成する。これにより収容ケースが形成さ
れる。なお本実施例においては、筒体1の他端1c側に
はスピニング成形を施さない。
【0079】スピニング成形が終了したら、筒体1をチ
ャック手段56から離脱させる。その後、実施例1と同
様に、モノリスタイプの排気ガス浄化触媒80を収容ケ
ースに押入して収容する。その後、実施例1と同様に、
筒体1の他端1c側に前記蓋部材19を溶接で接合す
る。
【0080】(実施例3)以下、実施例3について図6
(A)(B)(C)を参照して説明する。実施例3は実
施例1と基本的には同様の構成であり、従って基本的に
は同様の作用効果を奏する。以下、実施例1と異なる部
分を中心として説明する。
【0081】実施例3においては、実施例1と同様な手
順により、偏芯操作及び傾斜操作を行い、図6(A)に
示すように傾斜壁部14aをもつ先端縮筒部14を筒体
1の一端1a側に形成する。
【0082】次に、筒体1をチャック手段56から離脱
し、図6(B)に示すように、筒体1の他端1c側の開
口から触媒収容空間1dに排気ガス浄化触媒80を収容
する。このように触媒収容空間1dに排気ガス浄化触媒
80を収容する場合には、筒体1の他端1c側の開口を
上側、一端1a側の開口を下側となるようにし、触媒収
容空間1dに排気ガス浄化触媒80を保持部材83と共
に収容する。
【0083】このように触媒収容空間1dに排気ガス浄
化触媒80を収容した状態では、実施例1と同様に、排
気ガス浄化触媒80の端部80eまたは保持部材83が
肩部15に対面するため、排気ガス浄化触媒80に対す
る保持能力が高められる。
【0084】次に、図6(C)に示すように、筒体1を
再びチャック手段56に保持し、加工工具66を筒体1
の回りで回転させる操作と、加工工具66を筒体1の軸
直角方向に沿って移動させる操作とを行い、これにより
筒体1の他端1c側の周壁にスピニング成形を施す。こ
の結果、筒体1の他端1c側の周壁を縮径し、肩部15
と同様なリング形状の第2肩部17を形成すると共に、
第2肩部17の径小部分から延設された第2先端縮筒部
18を形成する。
【0085】実施例3においては、肩部15及び第2肩
部17は、排気ガス浄化触媒80の端部80eまたは保
持部材83に対面しており、排気ガス浄化触媒80の保
持性が高められている。
【0086】このような実施例3においては、筒体1の
一端1a側にはスピニング成形により先端縮筒部14が
形成されていると共に、筒体1の他端1c側にはスピニ
ング成形により第2先端縮筒部18が形成されているた
め、先端縮筒部14及び第2先端縮筒部18の双方を加
工硬化により強化することができる。即ち、本実施例の
収容ケースは、これの軸長方向の両端が強化されてい
る。従って予想外の外力が作用したとしても、変形しに
くくなる。勿論、肩部15及び第2肩部17も加工硬化
により強化されている。
【0087】実施例3においては、第2先端縮筒部18
を形成するにあたり、筒体1の未縮径部分の中心軸線P
1に対して同軸的に形成しても良いし、あるいは、筒体
1の未縮径部分の中心軸線P1に対して偏芯した状態で
形成しても良いし、あるいは、筒体1の未縮径部分の中
心軸線P1に対して偏芯し且つ傾斜した状態で形成して
も良い。
【0088】また第2先端縮筒部18は、筒体1の中心
軸線P1に対して緩やかな傾斜をもつ傾斜壁部18aを
備えているが、これに限られるものではなく、第2先端
縮筒部18の軸長にわたり外径がほぼ同一な直筒形状と
することもできる。
【0089】(実施例4)以下、実施例4について図7
(A)(B)(C)を参照して説明する。実施例4は実
施例1と基本的には同様の構成であり、従って基本的に
は同様の作用効果を奏する。以下、実施例1と異なる部
分を中心として説明する。
【0090】実施例4においてはまず第1工程を実行す
る。第1工程においては、実施例1と同様に、径が軸長
にわたり均一な図7(A)に示す直円筒形状の筒体1を
用いる。そして、図7(B)に示すように、スピニング
加工により肩部15を筒体1の周壁にリング状に形成す
る。更に第1工程においてはスピニング加工により中間
縮筒部24を筒体1に同軸的に形成する。中間縮筒部2
4は、一端1aに向かうにつれて縮径しつつ傾斜する中
間傾斜壁部24aと、中間傾斜壁部24aの径小部分か
ら延設された中間首部24cとを有する。中間首部24
cはこれの軸長にわたり径がほぼ同じとなるように設定
されている。なお第1工程で形成した中間縮筒部24、
つまり中間傾斜壁部24a及び中間首部24cは、筒体
1の未縮径部分と同芯である。
【0091】次に第2工程(傾斜操作)を実行する。即
ち、第2工程においては、筒体1を一対のチャック手段
56でチャックしたままの状態で、筒体1を載せたスピ
ニング成形装置5の回転テーブル54を垂直軸線Pmの
回りで所定角度回転させ、これにより筒体1の未縮径部
分の中心軸線P1を加工工具66の主軸部63の主軸線
P5に対して傾斜させる。このように筒体1の未縮径部
分の中心軸線P1を主軸部63の主軸線P5に対して傾
斜させた状態で、加工工具66を自転及び公転させつつ
径内方向つまり矢印D1方向に押し込み、中間縮筒部2
4に対してスピニング加工を行なう。この結果、図7
(B)に示すように、筒体1の未縮径部分の中心軸線P
1に対して傾斜した中心軸線をもつ先端縮筒部14を筒
体1の一端1a側に形成する。
【0092】先端縮筒部14は、一端1aに向かうにつ
れて縮径しつつ傾斜する傾斜壁部14aと、傾斜壁部1
4aの径小部分から延設された首部14cとを有する。
首部14cはこれの軸長にわたり径がほぼ同じとなるよ
うに設定されている。なお実施例4では、前記した偏芯
操作は実行しない。
【0093】(実施例5)以下、実施例5について図8
(A)(B)(C)(D)を参照して説明する。実施例
5は実施例4と基本的には同様の構成であり、従って基
本的には同様の作用効果を奏する。以下、実施例4と異
なる部分を中心として説明する。
【0094】実施例5の第1工程は実施例4の第1工程
と基本的には同様である。即ち、第1工程においては、
径が軸長にわたり均一な図8(A)に示す直円筒形状の
筒体1を用いる。そして図8(B)に示すように、スピ
ニング加工により肩部15を筒体1の一端1a側の周壁
にリング状に形成する。更に第1工程においてはスピニ
ング加工により中間縮筒部34を筒体1の一端1a側に
同軸的に形成する。中間縮筒部34は、一端1aに向か
うにつれて縮径しつつ傾斜する中間傾斜壁部34aと、
中間傾斜壁部34aの径小部分から延設された中間首部
34cとを有する。中間首部34cはこれの軸長にわた
り径がほぼ同じとなるように設定されている。中間縮筒
部34は筒体1の未縮径部分と同芯である。
【0095】次に本実施例においては、第2工程(傾斜
操作)及び第3工程(偏芯操作)を併せて実行する。即
ち、中間縮筒部34をもつ筒体1を一対のチャック手段
56でチャックしたままの状態で、前記したスピニング
成形装置5の回転テーブル54を垂直軸線Pmの回りで
回転させ、筒体1の未縮径部分の中心軸線P1を主軸部
63の主軸線P5に対して傾斜させる第2工程(傾斜操
作)を実行する。併せて、スピニング成形装置5の移動
テーブル53を移動させて筒体1の未縮径部分の中心軸
線P1を平行移動させて偏芯させる第3工程(偏芯操
作)を実行する。このように第2工程(偏芯操作)及び
第3工程(偏芯操作)を併せて行った状態で、筒体1の
中間縮筒部34に対してスピニング加工を行なう。
【0096】この結果、図8(C)に示すように、筒体
1の未縮径部分の中心軸線P1に対して偏芯し且つ傾斜
した中心軸線をもつ先端縮筒部14を筒体1の一端1a
側に形成する。先端縮筒部14は、一端1aに向かうに
つれて縮径しつつ傾斜する傾斜壁部14aと、傾斜壁部
14aの径小部分から延設された首部14cとを有す
る。首部14cはこれの軸長にわたり径がほぼ同じとさ
れている。
【0097】次に、一端1aに先端縮筒部14を形成し
た筒体1をチャック手段56から離脱し、筒体1の他端
1c側の開口から触媒収容空間1dに排気ガス浄化触媒
80を収容する。このように触媒収容空間1dに排気ガ
ス浄化触媒80を収容する場合には、特に図示はしない
ものの、筒体1の他端1c側の開口を上側、一端1a側
の開口を下側となるようにし、触媒収容空間1dに排気
ガス浄化触媒80を保持部材83と共に収容する。
【0098】このように触媒収容空間1dに排気ガス浄
化触媒80を収容した状態では、排気ガス浄化触媒80
または保持部材83が肩部15に対面するため、排気ガ
ス浄化触媒80に対する保持能力が高められる。
【0099】次に、図8(D)に示すように、排気ガス
浄化触媒80を収容した筒体1を前後を逆にして再び一
対のチャック手段56に保持し、加工工具66を筒体1
の回りで回転させる操作と、加工工具66を筒体1に向
けて移動させる操作とを行い、これにより筒体1の他端
1c側の周壁にスピニング成形を施す。
【0100】この結果、図8(D)に示すように、筒体
1の他端1c側の周壁を縮径し、肩部15と同様なリン
グ形状の第2肩部17を形成すると共に、第2肩部17
の径小部分から延設された第2先端縮筒部18を形成す
る。
【0101】実施例5においては、肩部15及び第2肩
部17は、排気ガス浄化触媒80の端部80eまたは保
持部材83に対面しており、排気ガス浄化触媒80の保
持性が高められている。このような実施例5において
は、筒体1の一端1a側にはスピニング成形により先端
縮筒部14が形成されていると共に、筒体1の他端1c
側にはスピニング成形により第2先端縮筒部18が形成
されているため、先端縮筒部14及び第2先端縮筒部1
8の双方を加工硬化により強化することができる。即
ち、本実施例の収容ケースは、これの軸長方向の両端が
強化されている。従って予想外の外力が作用したとして
も、変形しにくくなる。勿論、肩部15及び第2肩部1
7も加工硬化により強化されている。
【0102】実施例5においては、第2先端縮筒部18
を形成するにあたり、筒体1の未縮径部分の中心軸線P
1に対して同軸的に形成しても良いし、あるいは、筒体
1の未縮径部分の中心軸線P1に対して偏芯した状態で
形成しても良いし、あるいは、筒体1の未縮径部分の中
心軸線P1に対して偏芯し且つ傾斜した状態で形成して
も良い。
【0103】また実施例5に係る第2先端縮筒部18
は、筒体1の中心軸線P1に対して緩やかな傾斜をもつ
傾斜壁部18aを備えているが、これに限られるもので
はなく、第2先端縮筒部18の軸長にわたり外径がほぼ
同一な直筒形状とすることもできる。
【0104】(他の実施例)その他、本発明方法は上記
し且つ図面に示した実施例のみに限定されるものではな
く、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる
ものである。例えば、上記した実施例では、筒体1を移
動させることにより偏芯操作、傾斜操作を行っている
が、これに限らず、加工工具66をもつ主軸部63を平
行移動または傾斜させることにより、偏芯操作、傾斜操
作を行う形態を採用することもできる。
【0105】
【発明の効果】第1発明〜第3発明に係る排気ガス浄化
触媒の収容ケースの製造方法によれば、筒体の中心軸線
に対して軸直角方向に沿う段状の肩部が形成される。こ
のように軸直角方向に沿う肩部が形成されていると、先
端縮筒部の縮径開始点が軸直角方向において径内側に移
行する。このため、先端縮筒部の傾斜壁部の軸長寸法が
抑えられているときであっても、筒体の中心軸線に対す
る先端縮筒部の傾斜壁部の傾斜角を小さくすることがで
きる。換言すれば、先端縮筒部の傾斜壁部の縮径率を小
さくすることができる。
【0106】また前述したように、段状の肩部は筒体の
中心軸線に対して軸直角方向に沿っており、このため加
工工具によりスピニング成形される際に、加工の度合が
高い。従って、肩部は、加工硬化の割合は高く、加工硬
化による硬度増加、強化が図られる。勿論、先端縮筒部
も加工硬化で強化する。
【0107】更に、前記した偏芯操作及び傾斜操作の少
なくとも一方を行った場合には、先端縮筒部の径、向き
を変更させることができ、車両等の相手装置に対する搭
載性を向上させることができる。
【0108】第2発明に係る排気ガス浄化触媒の収容ケ
ースの製造方法によれば、偏芯操作を行なうため、先端
縮筒部の中心軸線を筒体に対して偏芯させることがで
き、車両等の相手装置に対する搭載性を向上させること
ができる。
【0109】第3発明に係る排気ガス浄化触媒の収容ケ
ースの製造方法によれば、偏芯操作及び傾斜操作の双方
を行なうため、先端縮筒部の径、向きを変更させること
ができ、車両等の相手装置に対する搭載性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係り、チャック手段をもつスピニン
グ成形装置を示す正面図である。
【図2】実施例1に係り、スピニング成形装置の側面図
である。
【図3】実施例1に係り、スピニング成形の各過程を示
す模式図である。
【図4】実施例1に係り、収容ケースの断面図である。
【図5】実施例2に係り、スピニング成形の各過程を示
す模式図である。
【図6】実施例3に係り、スピニング成形の各過程を示
す模式図である。
【図7】実施例4に係り、スピニング成形の各過程を示
す模式図である。
【図8】実施例5に係り、スピニング成形の各過程を示
す模式図である。
【図9】本発明の作用効果を説明するために模式的に示
す収容ケースの側面図である。
【図10】従来技術に係り、触媒を収容した収容ケース
の一部断面を示す斜視図である。
【図11】従来技術に係り、触媒を収容した収容ケース
の横断面図である。
【図12】本発明者等が着想した形態に係り、肩部を備
えないものの傾斜壁部を備えた収容ケースを模式的に示
す側面図である。
【符号の説明】
図中、1は筒体、1aは一端、1cは他端、1dは触媒
収容空間、11は第1中間縮筒部、12は第2中間縮筒
部、14は先端縮筒部、14aは傾斜壁部、14cは首
部、15は肩部、17は第2肩部、18は第2先端縮筒
部、5はスピニング成形装置、66は加工工具、80は
排気ガス浄化触媒、80eは端部、83は保持部材を示
す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心軸線方向へ延びる一端及び他端が開口
    すると共に内部が触媒収容空間となる金属製の筒体と、
    前記筒体の周壁の外面に押し当てられるスピニング成形
    用の加工工具とを用い、 前記加工工具を前記筒体の中心軸線の回りで回転させる
    操作と、前記加工工具を前記筒体に向けて移動させる操
    作とによりスピニング成形を行い、 前記筒体の中心軸線に対して軸直角方向に沿うと共に、
    排気ガス浄化触媒の端部または前記排気ガス浄化触媒を
    保持する保持部材が対面する段状の肩部を、前記筒体の
    周壁の少なくとも一端側に形成し、 更に、前記肩部の径小部分から前記開口に向かうにつれ
    て縮径すると共に前記筒体の中心軸線に対して傾斜した
    傾斜壁部をもつ先端縮筒部を形成することを特徴とする
    排気ガス浄化触媒の収容ケースの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記先端縮筒部を形成
    するにあたり、前記筒体の軸直角方向に沿って前記筒体
    を移動させる偏芯操作を行なうことにより、前記先端縮
    筒部の中心軸線を、前記肩部を形成する前の前記筒体の
    中心軸線に対して偏芯させることを特徴とする排気ガス
    浄化触媒の収容ケースの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記先
    端縮筒部を形成するにあたり、前記肩部を形成する前の
    筒体の中心軸線に対して前記筒体を傾斜させる傾斜操作
    を行うことにより、前記先端縮筒部の中心軸線を、前記
    肩部を形成する前の前記筒体の中心軸線に対して傾斜さ
    せることを特徴とする排気ガス浄化触媒の収容ケースの
    製造方法。
  4. 【請求項4】中心軸線方向へ延びる一端及び他端が開口
    すると共に内部が触媒収容空間となる金属製の筒体と、
    前記筒体の周壁の外面に押し当てられるスピニング成形
    用の加工工具とを用い、 前記加工工具を前記筒体の中心軸線の回りで回転させる
    操作と、前記加工工具を前記筒体に向けて移動させる操
    作とによりスピニング成形を行い、 前記筒体の中心軸線に対して軸直角方向に沿うと共に、
    排気ガス浄化触媒の端部または前記排気ガス浄化触媒を
    保持する保持部材が対面する段状の肩部を、前記筒体の
    周壁の少なくとも一端側に形成し、更に、前記肩部の径
    小部分から前記開口に向けて延設された中間縮筒部を形
    成し、 その後、前記加工工具の主軸線に対して前記筒体の中心
    軸線を傾斜させ、この状態で前記中間縮筒部に前記加工
    工具によりスピニング加工を行い、前記肩部を形成する
    前の前記筒体の中心軸線に対して傾斜する中心軸線を備
    えると共に前記開口に向かうにつれて縮径する傾斜壁部
    をもつ先端縮筒部を形成することを特徴とする排気ガス
    浄化触媒の収容ケースの製造方法。
  5. 【請求項5】中心軸線方向へ延びる一端及び他端が開口
    すると共に内部が触媒収容空間となる金属製の筒体と、
    前記筒体の周壁の外面に押し当てられるスピニング成形
    用の加工工具とを用い、 前記加工工具を前記筒体の中心軸線の回りで回転させる
    操作と、前記加工工具を前記筒体に向けて移動させる操
    作とによりスピニング成形を行い、 前記筒体の中心軸線に対して軸直角方向に沿うと共に、
    排気ガス浄化触媒の端部または前記排気ガス浄化触媒を
    保持する保持部材が対面する段状の肩部を、前記筒体の
    周壁の少なくとも一端側に形成し、更に、前記肩部の径
    小部分から前記開口に向けて延設された中間縮筒部を形
    成し、 その後、前記加工工具の主軸線に対して前記筒体の中心
    軸線を偏芯させると共に傾斜させ、この状態で前記中間
    縮筒部に前記加工工具によりスピニング加工を行い、前
    記肩部を形成する前の前記筒体の中心軸線に対して傾斜
    し且つ偏芯する中心軸線を備えると共に前記開口に向か
    うにつれて縮径する傾斜壁部をもつ先端縮筒部を形成す
    ることを特徴とする排気ガス浄化触媒の収容ケースの製
    造方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項5のいずれか一項におい
    て、前記先端縮筒部を形成した後に、 前記排気ガス浄化触媒の端部または前記排気ガス浄化触
    媒を保持する前記保持部材が前記肩部に対面するよう
    に、前記筒体の他端開口から前記触媒収容空間に前記排
    気ガス浄化触媒を収容し、 その後、前記加工工具を前記筒体の中心軸線の回りで回
    転させる操作と、前記加工工具を前記筒体に向けて移動
    させる操作とにより、前記筒体の他端側の周壁にスピニ
    ング成形を施し、前記筒体の他端側の周壁を縮径して前
    記第2先端縮筒部を形成することを特徴とする排気ガス
    浄化触媒の収容ケースの製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1〜請求項6のいずれか一項におい
    て、前記筒体はフェライト系またはオーステナイト系の
    ステンレス鋼を基材とすることを特徴とする排気ガス浄
    化触媒の収容ケースの製造方法。
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