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JP2001028407A - 光半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

光半導体素子収納用パッケージ

Info

Publication number
JP2001028407A
JP2001028407A JP11200557A JP20055799A JP2001028407A JP 2001028407 A JP2001028407 A JP 2001028407A JP 11200557 A JP11200557 A JP 11200557A JP 20055799 A JP20055799 A JP 20055799A JP 2001028407 A JP2001028407 A JP 2001028407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical semiconductor
semiconductor element
optical
base
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11200557A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kobayashi
小林  実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP11200557A priority Critical patent/JP2001028407A/ja
Publication of JP2001028407A publication Critical patent/JP2001028407A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】光半導体素子と光ファイバとを結ぶ方向に生じ
た、基板の下側に凸の反りをネジ止め固定により戻すこ
とがなくなり、ネジ止め固定による光半導体素子と光フ
ァイバの位置整合が狂わないようにする。 【解決手段】上面に光半導体素子4が載置される載置部
1aを有する略長方形の基体1と、基体1に載置部1a
を囲繞するように接合され、側部に光半導体素子4と光
学的に結合される光ファイバ12を固定する光ファイバ
固定部材8および他の側部に光半導体素子4に駆動信号
を入力するリード端子11を設けた枠体2とを有し、基
体1の各長辺の中央部に外側に突出するようにネジ止め
部15を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体レーザやフォ
トダイオード等の光半導体素子を収納する光半導体素子
収納用パッケージであって、他の回路基板等への固定時
および固定後の光軸のズレを抑制したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光半導体素子収納用パッケージ
(以下、光パッケージという)Pを図4に示す。半導体
レーザやフォトダイオード等の光半導体素子を収納する
ための光パッケージPは、基本的に平板状の基体22
と、基体22上に接着固定され箱状の側壁を構成する枠
体21とから成る。基体22は銅(Cu)−タングステ
ン(W)合金等から成り、上面の中央領域に光半導体素
子20が載置される光半導体素子20の載置部22aを
有する。また、枠体21は鉄(Fe)−ニッケル(N
i)−コバルト(Co)合金(コバール)等から成り、
載置部22aを囲繞するよう基体22上に銀ロウ等の金
属ロウ材を介して接着され、側部に光ファイバを固定す
るための円筒状の光ファイバ固定部材25と、さらに外
部の駆動回路等に接続されるリード端子24がロウ付け
されメタライズ配線層を有するアルミナセラミックス等
からなる絶縁端子(フィードスルー端子)部材23とが
設けられる。枠体21の上部には、光半導体素子20を
気密封止する金属製の蓋体(図示せず)が設置される。
【0003】そして、基体22の載置部22aに光半導
体素子20を接着固定するとともに、光半導体素子20
の入出力電極等の各電極をボンディングワイヤを介して
リード端子24が接続されているメタライズ配線層に接
続し、次に枠体21の上部に蓋体を接着させ、基体22
と枠体21と蓋体とからなる容器内部に光半導体素子2
0を収納する。最後に枠体21の光ファイバ固定部材2
5に光ファイバ28の端部をレーザ光線照射によって溶
着接合させ、光ファイバ28を枠体21に固定すること
によって光半導体装置となる。尚、26は、基体22の
四隅部に設けられ外部の回路基板等上に光パッケージP
をネジ止め等により固定するための貫通孔26aを形成
したフランジ部、27は、光半導体素子20の下部に設
置され光半導体素子20を冷却し安定的な駆動を行わせ
るためのペルチェ素子である。
【0004】かかる光半導体装置は、外部の駆動回路か
ら供給される電気信号によって光半導体素子20を駆動
し、例えばレーザ光を発振させ、この光を光ファイバ2
8を通して外部に伝送することにより高速光通信等に使
用される。また光半導体装置には、図4に示すように、
長方形状の基体22の短辺側両端から長辺に沿う方向に
突出するフランジ部(ネジ止め部)26が形成されてあ
り、このネジ止め部を外部の回路基板,光システム用部
材等にネジ止めすることにより固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光パッケージPにおいて、基体22を構成するCu−W
合金の熱膨張係数が7. 0×10-6/℃(室温〜800
℃)であり、枠体21を構成するFe−Ni−Co合金
の熱膨張係数10×10-6/℃(室温〜800℃)と相
違することから、基体22上に枠体21を銀ロウ等のロ
ウ材を介して接着すると、両者の熱膨張係数の差に起因
する熱応力によって、基体22に最大高低差が10〜2
0μm程度の反りが発生していた。そのため、この光パ
ッケージPに光半導体素子20を収容し光半導体装置と
成した後、基体22のネジ止め部を外部部材に強固にネ
ジ止めした場合、基体22の反りが矯正され、その結果
基体22の中央部の高さが変わるとともにそこに載置さ
れた光半導体素子20の高さが変わり、光半導体素子2
0と光ファイバ28との位置整合が崩れ、光半導体素子
20から発振された光を光ファイバ28を通じて外部に
伝送することが困難になるという問題点があった。
【0006】そこで、本出願人は基体の中央領域の厚み
をX、両端の厚みをTとした時、0. 3≦T≦1.0
(mm),X≧2Tを満足する光パッケージを提案した
(従来例1:特開平6−314747号公報参照)。し
かしながら、従来例1の光パッケージでは光半導体装置
の更なる薄型化を行うことは困難である。類似した発明
が特許第2781303号公報に提案されているが、同
様の問題点を有している。
【0007】上記問題点を解消するために本願出願人
は、Cu−W合金からなる基体の両端領域に枠体から突
出するように接合され、ヤング率が20000kgf/
mm2以下で降伏応力が50kgf/mm2 以下の金属
材料からなるネジ止め部材を有する光パッケージを提案
した(従来例2:特開平11−74619号公報参
照)。この光パッケージでは、ネジ止めの応力によって
光半導体素子の固定高さが変わることがなく、光半導体
素子と光ファイバとの位置整合が保持され、光半導体素
子からの光を外部に良好に伝送することができ、しかも
薄型の光半導体装置とできる。
【0008】しかしながら、従来例2の光パッケージに
よれば、ネジ止め部材を長方形の枠体の短辺側から突出
するように基体の両端に設けていたため、基体の占有面
積が大きくなり、光半導体装置の小型化を阻害するとい
う問題点があった。また、基体とネジ止め部を銀ロウ等
で接着する工程が必要となり、組立工程が複雑になると
いう問題もあり、組立工程が増えると歩留が低下すると
いう問題がさらに発生する。また、ネジ止め部の位置精
度も劣化し易く、基体とネジ止め部が別個であるため、
構造が複雑となり光パッケージが高価になるという欠点
を有していた。類似の発明が特開平6−82659号公
報に提案されているが、同様の問題点を有する。
【0009】また、枠体に固定された金属から成る第1
の底板と、第1の底板の枠体と反対側の表面に固定され
第1の底板よりもヤング率が大きい第2の底板とを備え
た光半導体気密封止容器(従来例3:特開平11−74
934号公報参照)、および、枠体に固定された金属か
ら成る第1の底板と、第1の底板の枠体と反対側の表面
に固定され第1の底板よりもヤング率が小さい金属から
成る第2の底板とを備えた光半導体気密封止容器(従来
例4:特開平11−74935号公報参照)が公知であ
るが、これらの従来例3,4では、上記問題点に加え、
銀ロウ付けの面積が大きいため第1の底板と第2の底板
との間の銀ロウ付け接合部にボイドが発生し、信頼性を
大きく低下させる要因となっていた。
【0010】上記従来例1〜4の何れにおいても、ネジ
止め部材は、光半導体素子と光ファイバを結ぶ線に平行
な線上に配列され、かつ基体の短辺側の両端に設けてあ
る。また、従来の光パッケージでは下側に凸の反りが生
じ易く、その場合基体の中央部の載置部とネジ止め部は
基体部において最も離れた位置にあり、載置部は最も低
い位置に有りネジ止め部は最も高い位置に有るため、こ
の2ヶ所は最も高さが異なる。従って、光半導体素子と
光ファイバの整合位置について、ネジ止め固定時に基体
の反りが戻り光半導体素子と光ファイバの高さや角度が
変わってしまい、光半導体素子が発振したレーザ光を外
部に伝送することが困難になるという問題が発生する。
【0011】従って、本発明は上記事情に鑑みて完成さ
れたものであり、その目的は、ネジ止めの応力によって
基板の反りが戻り、基体に固定された光半導体素子の高
さおよび角度が変化するのを防止し、光半導体素子と光
ファイバとの位置整合が保持されて、光半導体素子と光
ファイバとの光学的結合を良好に維持することである。
また、基体の占有面積を小さくして光半導体装置を小型
化し、さらに光パッケージの構造を簡略化することで組
立工程数の低減を行い歩留の低下を防ぎ、加えて光パッ
ケージの信頼性を向上させることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光半導体素子収
納用パッケージは、上面に光半導体素子が載置される載
置部を有する略長方形の基体と、該基体に前記載置部を
囲繞するように接合され、側部に前記光半導体素子と光
学的に結合される光ファイバを固定する光ファイバ固定
部材および他の側部に前記光半導体素子に駆動信号を入
力するリード端子を設けた枠体とを有し、前記基体の各
長辺の中央部に外側に突出するようにネジ止め部を設け
たことを特徴とする光半導体素子収納用パッケージ。
【0013】本発明は、上記構成により、光半導体素子
と光ファイバとを結ぶ方向に直交する方向においてネジ
止め部を設けることで、ネジ止め固定時の応力は前記直
交する方向に働くため、前記直交する方向の基体の反り
は矯正されるが、光半導体素子と光ファイバとを結ぶ方
向に生じた下側に凸の反りをネジ止め固定により戻すこ
とがなくなる。従って、ネジ止め固定時に光半導体素子
の高さおよび光ファイバの高さは変化しないので、ネジ
止め固定による光半導体素子と光ファイバの位置整合が
狂うことがない。また本発明においては、ネジ止め固定
位置が光半導体素子の近傍になるため、光半導体素子と
ネジ止め固定部の高さの差は、従来の光パッケージより
も小さくなる。従って、ネジ止めを行った時、光半導体
素子と光ファイバの位置整合のズレを小さくすることが
できる。
【0014】また、ネジ止め固定時の光半導体素子と光
ファイバの位置整合が狂わないので、ネジ止め部を基体
と一体化することが可能となり、これにより部品点数が
少なくなり、また銀ロウ付けといった組立工程も削減さ
れる。従って、ネジ止め部の位置精度が向上し、光パッ
ケージの固定時および固定後の位置が安定し、また光パ
ッケージを安価に提供でき、さらには銀ロウ付け部のボ
イドの発生といった問題がなくなるので信頼性が向上す
る。また、ネジ止め部がリード端子下方に隠れるように
配置できるため光パッケージの占有面積が小さくなり、
光パッケージが小型化される。また、ネジ止め部にネジ
穴を設け、光パッケージの下側(裏面側)からネジ止め
固定することで、リード端子が邪魔にならずに容易に固
定できる。
【0015】本発明において、好ましくは、前記ネジ止
め部を前記光半導体素子と光ファイバを結ぶ直線に直交
する直線上に配置したことを特徴とする。これにより、
光半導体素子と光ファイバとを結ぶ線S1(図1)と直
交する線S2(図1)上にネジ止め部を設けることで、
ネジ止め固定時の応力は線S2の方向に働き、より確実
にネジ止め固定時の光半導体素子の高さおよび光ファイ
バの高さの変化を解消できる。
【0016】また本発明において、好ましくは、前記ネ
ジ止め部の前記基体の長辺方向における幅をL1、前記
基体の長辺方向の長さをLnとしたときに、L1≦0.
35Lnとし、かつ前記ネジ止め部の中心を前記基体の
長辺の中心から長辺方向において±0.45Lnの範囲
内に設けたことを特徴とする。
【0017】上記構成により、図5,図6に示すよう
に、L1≦0.35Lnとすることで基体を固定した際
に長辺方向に働く応力を小さくし、長辺方向の反りを戻
す現象を実質的になくすことができる。また、図5,図
7に示すように、ネジ止め部の中心を基体の長辺の中心
から長辺方向において±0.45Lnの範囲内に設ける
ことで、基体を固定した際に長辺方向の両端部の高さが
異なり、光軸がずれ易くなるといった不具合を実質的に
なくすことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の光パッケージについて以
下に説明する。図1は本発明の光パッケージの一実施形
態を示す平面図、図2は光パッケージの側断面図、図3
は光半導体素子4およびペルチェ素子5部を除いた光パ
ッケージの正面断面図である。
【0019】これらの図において、1は上面に光半導体
素子4が載置される載置部1aを有する略長方形の基体
(基板)、2は載置部1aを囲繞するように基体1に接
合され、基体1の短辺側の側部に光半導体素子4と結合
される光ファイバ12を固定する光ファイバ固定部材8
および長辺側の側部に光半導体素子4に駆動信号を入力
するリード端子11を設けた枠体である。
【0020】また、4は半導体レーザ,フォトダイオー
ド,LED(light emission diode)等の光半導体素
子、5は光半導体素子4の冷却用のペルチェ素子、6は
Cu−W合金や窒化アルミニウム質焼結体等の良熱伝導
性材料からなる基板、7はセラミックスから成りリード
端子11およびリード端子11と光半導体素子4との接
続用のメタライズ配線層9を設けた絶縁端子部材(フィ
ードスルー端子部材)、8は円筒状の光ファイバ固定部
材、10はメタライズ配線層9と光半導体素子4の入出
力電極,ペルチェ素子の電極,各種電子部品の電極とを
接続するボンディングワイヤである。さらに、13は光
ファイバ12の端部を挿入固定する貫通孔が形成された
フランジ部材、14はガラス等の透明材料から成る窓部
材、15は基体1の各長辺の中央部に外側に突出するよ
うに設けられたネジ止め部、15aはネジ止め部に形成
されたネジ穴等の固定部である。
【0021】本発明において、基体1は、その上面の中
央領域に光半導体素子4を載置するための載置部1a を
有し、載置部1aには光半導体素子4,温度センサ等の
各種電子部品がペルチェ素子5および基板6を介して接
着固定される。基体1はCu−W合金等から成るのが良
く、Cu−W合金は熱放散性が良好であり、他の部材に
使用されるFe−Ni−Co合金やセラミックスと熱膨
張係数が近似するという点で好適である。このCu−W
合金は、平均粒径約10μmのタングステン粉末を10
00kgf/cm2 程度の圧力で加圧成形するととも
に、還元雰囲気中で約2300℃の温度で焼成して多孔
質のタングステン焼結体を得、次に1100℃の温度で
加熱溶融させたCuをタングステン焼結体の多孔部分に
毛管現象を利用して含浸させることにより作製される。
【0022】また、基体1の上面には載置部1a を囲繞
するように箱状の枠体2が銀ロウ等の金属ロウ材を介し
て接合されており、枠体2には一対の絶縁端子部材7及
び光ファイバ固定部材8が側壁を貫通して設けられてい
る。そして、枠体2は内部に光半導体素子4を収容する
空間を形成するとともに、絶縁端子部材7及び光ファイ
バ固定部材8を支持する機能を有する。この枠体2は、
Fe−Ni−Co合金(コバール)等から成り、Fe−
Ni−Co合金のインゴットに公知の引き抜き加工法に
より角パイプを作製し、その角パイプを切断して切削加
工法やプレス加工法等の金属加工を施すことによって所
定の枠状に形成する。また、枠体2はセラミックス等の
絶縁体でも構わない。基体1の長辺側に対応する、枠体
2の相対向する側壁に取着された絶縁端子部材7は、熱
伝導性および電気絶縁性に優れるアルミナ(Al
2 3 )セラミックス等の電気絶縁材料から成るのが良
く、枠体2の内側から外側に導出されリード端子11に
接続されるメタライズ配線層9が設けられる。
【0023】絶縁端子部材7は、光パッケージ内部に収
納される光半導体素子4,ペルチェ素子5および各種電
子部品と、外部の駆動回路等とを接続する機能を有す
る。この絶縁端子部材7は、例えばアルミナセラミック
スから成る場合、アルミナ,酸化珪素(SiO2 ),酸
化カルシウム(CaO),酸化マグネシウム(MgO)
等の原料粉末に樹脂バインダや溶剤等を添加混合して泥
漿状となし、これを公知のドクターブレード法等により
シート状とすることによって複数枚のセラミックスグリ
ーンシートを作製し、しかる後セラミックスグリーンシ
ートに打ち抜き加工を施してこれらを積層し、1550
℃程度の高温で焼成して作製される。
【0024】絶縁端子部材7に形成されるメタライズ配
線層9は、その一端側が、光半導体素子4の電極,ペル
チェ素子5の電極および各種電子部品(図示せず)等の
電極にボンディングワイヤ10を介して接続され、また
他端側は、リード端子11と銀ロウ等の金属ロウ材を介
して接続される。このリード端子11を外部の駆動回路
等に接続することにより、光半導体素子4やペルチェ素
子5および各種電子部品が外部と接続される。そして、
メタライズ配線層9はW,Mo,Mn等の高融点金属の
粉末を含有する金属ペーストを焼成して成り、例えばW
粉末やMn粉末等の金属粉末に有機樹脂バインダや溶剤
を添加混合して得た金属ペーストを、絶縁端子部材7用
のセラミックスグリーンシートに公知のスクリーン印刷
法等により所定パターンに印刷塗布しておき焼成するこ
とで、絶縁端子部材7の所定位置に被着形成される。
【0025】また、前記リード端子11は、Fe−Ni
−Co合金,Fe−Ni合金等の金属から成り、光半導
体素子4を外部の駆動回路等に電気的に接続する作用を
なす。リード端子11は、例えばFe−Ni−Co合金
から成る板材に打ち抜き加工,エッチング加工等を施す
ことにより所定形状に形成される。
【0026】さらに、基体1の短辺側に対応する枠体2
の側壁には、光ファイバ12を固定する円筒状の光ファ
イバ固定部材8が、枠体2の内外を貫通するように取着
される。この光ファイバ固定部材8の光パッケージの外
側端部には、光ファイバ12の端部を貫通孔に挿入固定
したフランジ部材13を接着剤や溶接等により接合する
ことにより、光半導体素子4と光ファイバ12の光軸を
合致させた状態で光学的に結合させて固定する(図
2)。このように、光ファイバ12を設置固定すること
によって、光半導体素子4で発振したレーザ光を外部に
伝送する、または外部からの光を光半導体素子4で受光
することが可能になる。また、光ファイバ固定部材8は
Fe−Ni−Co合金等の金属から成る円筒部材であ
り、その光パッケージの内側端部に、サファイア,ガラ
ス等の透光性材料からなる窓部材14が取着されてあ
り、窓部材14を通して光半導体素子4と光ファイバ1
2間で光が伝達される。
【0027】また本発明では、略長方形の基体1の各長
辺の中央部に、基体1と一体となったネジ止め部15が
外側に突出するように設けられている。ネジ止め部15
は、光半導体装置を外部の回路基板等の外部部材に固定
するものであり、その一部には切り欠き,貫通孔,ネジ
穴等の固定部15aが設けられ、固定部15aにネジを
挿通してネジ止め部15を外部部材にネジ止めして、光
半導体装置を外部部材に固定する。
【0028】本発明において、図1に示すように、ネジ
止め部15を光半導体素子4と光ファイバ12を結ぶ直
線S1に直交する直線S2上に配置することが好まし
い。これにより、ネジ止め固定時の応力は直線S2の方
向に働き、基体1の長辺方向の反りを固定時に戻すこと
がなくなり、確実にネジ止め固定時の光半導体素子の高
さおよび光ファイバの高さの変化を解消できる。
【0029】また本発明において、図5のように、基体
1の長辺方向でのネジ止め部15の幅をL1、基体1の
長辺方向の長さをLnとした場合、L1≦0.35Ln
とし、かつネジ止め部15の中心O1を基体の長辺の中
心Onから長辺方向において±0.45Lnの範囲内に
設けることが好ましい。この構成により、図6(a),
(b)の基体1の側面図に示すように、基体1を固定し
た際に長辺方向に働く応力を小さくし、長辺方向の反り
を戻す現象を実質的になくすことができる。尚、図6
(a)は固定前の基体1の状態を示し、(b)は固定後
に長辺方向の反りが戻った状態(同図中矢印)を示すも
ので、同図中の16は外部部材の表面である。より好ま
しくは、0.1Ln≦L1とするのが良く、この場合基
体1の固定が確実に行える。
【0030】また、図7(a),(b)の基体1の側面
図に示すように、ネジ止め部15の中心O1を基体の長
辺の中心Onから長辺方向において±0.45Lnの範
囲内に設けることで、基体1を固定した際に長辺方向の
両端部の高さが異なり光軸がずれ易くなるといった不具
合を実質的になくすことができる。尚、図7(a)は固
定前の基体1の状態を示し、(b)は固定後に基体1の
長辺方向の両端部の高さが異った状態(同図中矢印)を
示す。より好ましくは、ネジ止め部15の中心O1を基
体の長辺の中心Onから長辺方向において±0.25L
nの範囲内、さらに好ましくは±0.10Lnの範囲内
に設けるのが良い。また、この場合基体1の各長辺に設
けた一対のネジ止め部15は、前記範囲内にあれば良
く、直線S2上に配置されていなくても良い。つまり、
線S2に対して傾いた線上に配置しても構わない。
【0031】さらに、本発明の他の実施形態として、ネ
ジ止め部15を基体1よりも薄くしたり、ネジ止め部1
5の基体1側の根元に長辺方向に溝を切っておけば、ネ
ジ止め時の応力を緩和することができる。また、ネジ止
め部15をヤング率の低い材料で別個に作製し基体1に
ロウ付け等により接合しても良く、その場合もネジ止め
時の応力を緩和できる。ネジ止め部15の固定部15a
にネジを切ってネジ穴を設ける場合は、ネジ止め部15
を薄くするよりも溝を切っておく方が好ましく、その場
合ネジ山を十分に作ることで光パッケージを強固に固定
でき、また枠体2と基体1をロウ付けする際にロウ材の
広がりが抑制され、ネジ山がロウ材で埋められることは
ない。
【0032】本発明のさらなる実施形態として、図8に
示すように、ネジ止め部15に隣接するリード端子11
aを、ネジ止め部15を迂回するように湾曲させるのが
好ましく、この場合光パッケージの上方からのネジ止め
がきわめて容易に行える。
【0033】かくして、本発明は、光半導体素子と光フ
ァイバとを結ぶ方向に生じた下側に凸の反りをネジ止め
固定により戻すことがなくなり、ネジ止め固定時に光半
導体素子の高さおよび光ファイバの高さが変化しないの
で、ネジ止め固定による光半導体素子と光ファイバの位
置整合が狂うことがない。また、ネジ止め固定位置が光
半導体素子の近傍になるため、光半導体素子とネジ止め
固定部の高さの差は、従来の光パッケージよりも小さく
なり、ネジ止めを行った時光半導体素子と光ファイバの
位置整合のズレを小さくすることができる。
【0034】尚、本発明は上記実施形態に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更を
行っても何等差し支えない。
【0035】
【発明の効果】本発明は、基体の各長辺の中央部に外側
に突出するようにネジ止め部を設けたことにより、光半
導体素子と光ファイバとを結ぶ方向に直交する方向にお
いてネジ止め部が設けられ、ネジ止め固定時の応力は前
記直交する方向に働くため、ネジ止め固定時の応力によ
り前記直交する方向の基体の反りは矯正されるが、光半
導体素子と光ファイバとを結ぶ方向に生じた下側に凸の
反りをネジ止め固定により戻すことがなくなる。従っ
て、ネジ止め固定時に光半導体素子の高さおよび光ファ
イバの高さは変化しないので、ネジ止め固定による光半
導体素子と光ファイバの位置整合が狂うことがない。ま
た本発明においては、ネジ止め固定位置が光半導体素子
の近傍になるため、光半導体素子とネジ止め固定部の高
さの差は、従来の光パッケージよりも小さくなる。従っ
て、ネジ止めを行った時、光半導体素子と光ファイバの
位置整合のズレを小さくすることができる。
【0036】また、ネジ止め固定時の光半導体素子と光
ファイバの位置整合が狂わないので、ネジ止め部を基体
と一体化することが可能となり、これにより部品点数が
少なくなり、また銀ロウ付けといった組立工程も削減さ
れる。従って、ネジ止め部の位置精度が向上し、光パッ
ケージの固定時および固定後の位置が安定し、また光パ
ッケージを安価に提供でき、さらには銀ロウ付け部のボ
イドの発生といった問題がなくなるので信頼性が向上す
る。また、ネジ止め部がリード端子下方に隠れるように
配置できるため光パッケージの占有面積が小さくなり、
光パッケージが小型化される。また、ネジ止め部にネジ
穴を設け、光パッケージの下側(裏面側)からネジ止め
固定することで、リード端子が邪魔にならずに容易に固
定できる。
【0037】また本発明は、ネジ止め部を光半導体素子
と光ファイバを結ぶ直線に直交する直線上に配置するこ
とができ、これによりネジ止め固定時の応力は前記直交
する直線の方向に働き、より確実にネジ止め固定時の光
半導体素子の高さおよび光ファイバの高さの変化を解消
できる。
【0038】さらに本発明は、ネジ止め部の基体の長辺
方向の幅をL1、基体の長辺方向の長さをLnとした場
合、L1≦0.35Lnとし、かつネジ止め部の中心を
基体の長辺の中心から長辺方向において±0.45Ln
の範囲内に設けることができ、これにより基体を固定し
た際に長辺方向に働く応力を小さくし、長辺方向の反り
を戻す現象を実質的になくすことができ、また基体を固
定した際に長辺方向の両端部の高さが異なり、光軸がず
れ易くなるといった不具合を実質的になくすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光パッケージの蓋体を除いたものの平
面図である。
【図2】本発明の光パッケージの側断面図である。
【図3】本発明の光パッケージの光半導体素子およびペ
ルチェ素子を除いたものの正面断面図である。
【図4】従来の光パッケージを示し、(a)は光パッケ
ージの蓋体を除いたものの斜視図、(b)は(a)にお
いて基体および枠体部分の平面図である。
【図5】本発明の光パッケージの基体部分の平面図であ
る。
【図6】(a)は固定前の基体の側面図、(b)は固定
後に基体の反りが戻った状態を示す側面図である。
【図7】(a)は固定前の基体の側面図、(b)は固定
後に基体の長辺方向の両端部の高さが変化した状態を示
す側面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示し、ネジ止め部に隣
接するリード端子をネジ止め部を迂回するように湾曲さ
せたものの平面図である。
【符号の説明】
1:基体 1a:載置部 2:枠体 4:光半導体素子 5:ペルチェ素子 7:絶縁端子部材 8:光ファイバ固定部材 11:リード端子 12:光ファイバ 15:ネジ止め部 15a:固定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に光半導体素子が載置される載置部を
    有する略長方形の基体と、該基体に前記載置部を囲繞す
    るように接合され、側部に前記光半導体素子と光学的に
    結合される光ファイバを固定する光ファイバ固定部材お
    よび他の側部に前記光半導体素子に駆動信号を入力する
    リード端子を設けた枠体とを有し、前記基体の各長辺の
    中央部に外側に突出するようにネジ止め部を設けたこと
    を特徴とする光半導体素子収納用パッケージ。
  2. 【請求項2】前記ネジ止め部を前記光半導体素子と光フ
    ァイバを結ぶ直線に直交する直線上に配置したことを特
    徴とする請求項1記載の光半導体素子収納用パッケー
    ジ。
  3. 【請求項3】前記ネジ止め部の前記基体の長辺方向にお
    ける幅をL1、前記基体の長辺方向の長さをLnとした
    ときに、L1≦0.35Lnとし、かつ前記ネジ止め部
    の中心を前記基体の長辺の中心から長辺方向において±
    0.45Lnの範囲内に設けたことを特徴とする請求項
    1または2記載の光半導体素子収納用パッケージ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1351325A1 (en) 2002-04-05 2003-10-08 OTB Group B.V. Method and apparatus for manufacturing a display, such as, for instance, a polymer OLED display, a display and a substrate for use in the method
KR100521920B1 (ko) * 2002-03-28 2005-10-13 가부시끼가이샤 도시바 반도체 레이저장치
US6963593B2 (en) 2002-10-04 2005-11-08 Opnext Japan, Inc. Semiconductor laser module and optical transmitter
JP2008311644A (ja) * 2007-06-12 2008-12-25 Hectotek Corp 発光ダイオードパッケージのベースユニット
JP2009176809A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Nec Lighting Ltd 発光モジュール

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