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JP2001027103A - ターボ機械の静翼構造 - Google Patents

ターボ機械の静翼構造

Info

Publication number
JP2001027103A
JP2001027103A JP11200066A JP20006699A JP2001027103A JP 2001027103 A JP2001027103 A JP 2001027103A JP 11200066 A JP11200066 A JP 11200066A JP 20006699 A JP20006699 A JP 20006699A JP 2001027103 A JP2001027103 A JP 2001027103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
turbomachine
stationary
vibration
row
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11200066A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiyunsuke Okamura
淳輔 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd filed Critical Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority to JP11200066A priority Critical patent/JP2001027103A/ja
Publication of JP2001027103A publication Critical patent/JP2001027103A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターボ機械の動翼の高次の振動モードの共振
を防止する。 【解決手段】 軸流ターボ機械の動翼列の前に設置され
る静翼列6の出口の各静翼1の中間に、外周から軸中心
線に向って垂下する半羽根5を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は軸流タービンや軸流
コンプレッサなどのターボ機械の静翼列の構造に係り、
特に動翼の防振が可能なターボ機械の静翼構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図2はターボ機械の1種であるガスター
ビンの一部断面側面図である。ガスタービンは、空気圧
縮機、燃焼器およびタービンからなる。空気取入口から
導入された空気は、空気圧縮機で圧縮されて高圧空気に
なり燃焼器に吹込まれる。燃焼器で燃料と混合されて燃
焼し、高温高圧の燃焼ガスとなり、タービンに送られ
る。タービンでは高温高圧の燃焼ガスのエネルギが動力
に変換され、低温低圧の燃焼ガスとなり排気口から排出
される。タービンで得られた動力エネルギの一部は、空
気圧縮機の駆動に使用され、残部は出力軸に結合された
発電機などの駆動に使用される。図に示すように空気圧
縮機およびタービンは軸流多段タイプである。
【0003】空気圧縮機およびタービンの各段は、動翼
列の前に静翼列が配置された構成となっている。図3は
静翼列の斜視図である。図において1は静翼、2は内側
シュラウド、3は外側シュラウドである。静翼列4は図
に示すように、円環状の内外シュラウド2、3の間に多
数の静翼1を植設した構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ターボ機械の動翼は、
流体性能向上の要求から複雑形状の薄い翼になってい
る。このような動翼は、様々な回転数において、様々な
モードの振動を起す。振動のモードは、1次モードが最
も周波数が小さく、2次、3次・・・n次というように
モードの次数が大きくなるに従って周波数が大きくな
る。振動による動翼の変形の形状は、モードの各次数で
異っている。図5は或る形の動翼の振動時の変形の大き
さと形状をコンピュータで計算し、コンピュータグラフ
ィック(CG)の手法を用いて表示した図面であり、
(A)は1次モード、(B)は2次モード、(C)は3
次モード、(D)は7次モードの各振動の変形の図であ
る。図のように1次モードの振動は動翼の先端側がうち
わのように厚さ方向に前後に曲がる振動であり、2次モ
ードは、動翼の先端側の前縁と後縁が逆方向に曲がるね
じれ振動であり、3次モードは後縁の半月状の部分の面
振動であり、7次モードは動翼先端側中央の楕円状の部
分の面振動である。これらの振動の形状および変形量は
動翼の形状に依存するものである。
【0005】図6はかかる動翼の振動を解析するために
作図されたキャンベル線図である。横軸は回転数N、縦
軸は周波数Hz、多数の斜線の右側の数字は回転の次
数、円は振動応力の測定値の大きさをそれぞれ表してい
る。本図の作成に用いられたタービンの静翼の枚数は2
4枚である。本図からわかるように振動応力の最大値
は、軸回転数が約18,000rpm、周波数が約7,
200Hzで7次の振動モードで現れており、そのとき
の回転の次数は24で静翼の枚数に一致している。この
ことから、静翼の枚数をn、軸回転数をNとするとnN
/60が動翼の7次振動モードにおける固有振動数と一
致したとき共振し、大きな振動応力が発生することがわ
かる。高次モードの振動の大きな振動応力が動翼の先端
や後縁など翼の薄い部分に発生するとその付近から疲労
破壊が進行する。
【0006】このような動翼の高次振動を防止するため
翼形状を変更し、翼の厚さを厚くして共振を避けること
が考えられる。しかし、このような対策はターボ機械の
性能の劣化や設計条件の見直しなどの問題が生じる。
【0007】動翼の振動を防ぐため、ダンパを設けるこ
とが行われる。図4は、かかるダンパの1例として動翼
8の先端にZ形シュラウド9を設けたものの斜視図であ
る。Z形シュラウド9により隣り合う翼との間に拘束力
が生じて防振が達成される。このようなダンパは上記Z
形シュラウド9に限られず動翼の高さ方向の中間にスナ
パーを設け、隣り合う翼の間に拘束力を持たせたもの、
動翼の中間に小孔を穿設し、その中にレーシングワイヤ
を連続して貫通させ、レーシングワイヤと動翼との間の
摩擦力により防振を行うものなどがある。しかし、この
ようなダンパは、翼性能の低下をもたらすとともに、構
造の複雑化によるコストアップをもたらす。
【0008】本発明は従来技術のかかる問題点に鑑み案
出されたもので、動翼の形状を何らの変更することな
く、また、ダンパを付加することなしに動翼の共振を防
止することができるターボ機械の静翼構造を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のターボ機械の静翼構造は、軸流ターボ機械
の動翼列の前に設置される静翼列の出口の各静翼の中間
に外周から軸中心線に向って垂下する半羽根を設けたも
のである。
【0010】軸流ターボ機械は、タービンであってもよ
いし、空気圧縮機であってもよい。
【0011】半羽根の高さは、静翼の高さの1/5〜1
/3であるのが好ましい。
【0012】次に、本発明の作用を説明する。静翼列の
各静翼の間隔の中央に半羽根を設けると各動翼の先端側
に対して、見かけ上静翼の枚数が2倍になったと同様な
ウェークによる起振力が加えられることになる。そのた
め、共振回転数は半減されるし、同じ回転数であれば起
振周波数は2倍になるので、従来動翼に起っていた定格
回転数付近での高次モードの共振は起らず、過大な翼振
動を防ぐことができ、動翼の疲労破壊を防ぐことができ
る。なお、半羽根は小型なのでターボ機械の性能に対す
る影響は少ない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施形態ににつ
いて図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のター
ボ機械の静翼構造の部分斜視図である。本図では図3を
用いて説明した従来の静翼構造と共通の部分について
は、同一の符号を付している。図において、6はタービ
ンまたは空気圧縮機であるターボ機械の図示しない動翼
列の前に設置される静翼列である。静翼列6は円環状の
内側シュラウド2と外側シュラウド3との間に多数の静
翼1を放射状に植設した構造となっている。5は半羽根
であり、静翼列6の出口7の各静翼1の中央に外周側の
外側シュラウド3から図示しない軸中心線に向って垂下
して設けられている。半羽根5の高さは静翼1の高さの
1/5〜1/3であるのが好ましいし、半羽根5の幅は
静翼1の幅の1/3〜1/2であるのが好ましい。半羽
根5は図のようにほぼ3角形状をしている。
【0014】次に、本実施形態の作用を説明する。静翼
列6の各静翼1の間隔の中央に半羽根5を設けると、各
動翼8の先端側に対しては、見かけ上静翼1の枚数が2
倍になったと同様なウェークによる起振力が加えられる
ことになる。そのため共振回転数は半減されるし、同じ
回転数であれば起振周波数は2倍になるので、従来動翼
8に起っていた定格回転数付近での高次モードの共振は
起らず、過大な翼振動を防ぐことができ、動翼8の疲労
破壊を防ぐことができる。なお、半羽根5は小型なので
ターボ機械の性能に対する影響は少い。
【0015】本発明は以上説明した実施形態に限られる
ものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
更が可能である。たとえば、半羽根5を各静翼1の間隔
の中央に1枚ずつ設ける例について説明したが、間隔を
3等分して2枚ずつ設けてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のターボ機
械の静翼構造は、各静翼の中間に半羽根を設けたので各
動翼に対し、見かけ上静翼の枚数が2倍になったのと同
様なウェークによる起振力が加えられることになる。そ
の結果、動翼には定格回転数付近での高次モードの共振
を回避することができ、過大な翼振動による動翼の疲労
破壊を防ぐことができるなどの優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のターボ機械の静翼構造の部分斜視図で
ある。
【図2】ガスタービンの一部断面側面図である。
【図3】従来のターボ機械の静翼構造の部分斜視図であ
る。
【図4】ダンパ付動翼の斜視図である。
【図5】動翼の振動状況をCGを用いて表示した図であ
る。
【図6】キャンベル線図である。
【符号の説明】
1 静翼 2 内側シュラウド 3 外側シュラウド 5 半羽根 6 静翼列 8 動翼

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸流ターボ機械の動翼列の前に設置され
    る静翼列の出口の各静翼の中間に外周から軸中心線に向
    って垂下する半羽根を設けたことを特徴とするターボ機
    械の静翼構造。
  2. 【請求項2】 軸流ターボ機械はタービンである請求項
    1記載のターボ機械の静翼構造。
  3. 【請求項3】 軸流ターボ機械は空気圧縮機である請求
    項1記載のターボ機械の静翼構造。
  4. 【請求項4】 半羽根の高さは静翼の高さの1/5〜1
    /3である請求項1ないし請求項3記載のターボ機械の
    静翼構造。
JP11200066A 1999-07-14 1999-07-14 ターボ機械の静翼構造 Pending JP2001027103A (ja)

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