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JP2001026133A - 印刷方法及び電極制御ユニット並びに印刷装置 - Google Patents

印刷方法及び電極制御ユニット並びに印刷装置

Info

Publication number
JP2001026133A
JP2001026133A JP11199583A JP19958399A JP2001026133A JP 2001026133 A JP2001026133 A JP 2001026133A JP 11199583 A JP11199583 A JP 11199583A JP 19958399 A JP19958399 A JP 19958399A JP 2001026133 A JP2001026133 A JP 2001026133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
data
gradation
pulse
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11199583A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Sogo
章 十河
Masao Noro
正夫 野呂
Kunimasa Muroi
國昌 室井
Koji Toda
耕二 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP11199583A priority Critical patent/JP2001026133A/ja
Priority to US09/613,945 priority patent/US6428671B1/en
Priority to CA002313766A priority patent/CA2313766A1/en
Priority to EP00114170A priority patent/EP1068951A1/en
Publication of JP2001026133A publication Critical patent/JP2001026133A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/105Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by electrocoagulation, by electro-adhesion or by electro-releasing of material, e.g. a liquid from a gel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S101/00Printing
    • Y10S101/29Printing involving a color-forming phenomenon
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S101/00Printing
    • Y10S101/37Printing employing electrostatic force

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気凝固式の印刷において高速かつ高品位に
印刷すること。 【解決手段】 階調データの生成に前後して当該階調デ
ータの各ラインの開始を示すラインタイミング信号生成
工程S3と、階調データ生成工程S2で生成される階調
データを前記電極の数に応じた数のパラレルデータに変
換するパラレル変換工程S4とを備えている。そして、
このパラレル変換工程S4にて変換された各階調値を保
持する階調値保持工程S5と、この階調値保持工程S5
にて前記1ライン分の階調値が保持された後に当該保持
された各階調値を略同時に出力するパラレル駆動制御工
程S6と、この階調値に基づいて電極を駆動することで
当該電極に対向する位置の印刷ドラム上のインクを凝固
させる電極駆動工程S7とを備てた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷方法及び印刷
装置に係り、特に、回転ドラム上のインキ膜を電極で通
電することによりインキドットを形成する電気凝固型
(Electro-coagulation)の印刷方法及び印刷装置に関
する。また、本発明は、この印刷方法及び印刷装置の実
施に好適な電極制御ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近時において、導電性インキを使用し、
金属部材からなる回転ドラム上に導電性インキ膜を形成
し、インキドットを通電凝固することにより印字パター
ン等を形成した後に、記録用紙に転写する電気凝固型の
印刷装置が開発されている。特開平11―91158号
公報には、同一出願人によるこのような印刷に用いる微
細電極ユニットが開示されている。この従来例を図37
に示す。図37(A)は印刷装置の要部の一例を示す図
で、図37(B)は通電によるインキの凝固の例を示す
図で、図37(C)はLSIを有する電極ユニットの例
を示す図である。
【0003】この電気凝固型印刷装置は、版を必要とし
ないダイレクト印刷システムであり、印刷の枚数如何に
かかわらず常に鮮明で且つ均一な印刷物を高速に印刷し
得るという利点を備えている。かかる手法の印刷システ
ムにおいては、回転ドラム201上の各インキドットd
の通電凝固に際しては、各電極101と回転ドラム20
1との間に設定される通電によって当該インキドットd
を凝集させて固化し、しかる後、通電されず未凝集のイ
ンキをかき取る(image revealing)ことで固化した画
像のみとし、この固化したインキを記録用紙へ転写する
ことによって高速印刷が可能となっている。そして、版
を使用せず、また、感光体及びトナーではなくインキに
より印刷を行うため、1枚あたりの印刷コストを低くす
ることができる。
【0004】図37(B)に示すように、通電凝固を実
行する微細ピッチ電極101の電極101aの直径d及
びその間隔Sはμm単位のものが使用されている。
【0005】この従来例による微細ピッチ電極ユニット
の一例を図37(C)に示す。この微細ピッチ電極ユニ
ットは、複数の微細電極101aを同一面上に一列(1
ライン)に配設され露出された微細ピッチ電極部140
Aを備えている。そして、この微細ピッチ電極140A
を一端部に装備したプリント基板141と、このプリン
ト基板141上に装備されたLSI等の電極駆動回路1
42と、この電極駆動回路142に対する外部からの駆
動指令を取り込むコネクタ143と、これら各部を個別
動作可能に連結するプリント配線144とを備えてい
る。従って、この従来例では、所定数の電極をひとまと
めにして当該ユニット別に電極を駆動していた。
【0006】図38は従来の電極の駆動方式を例示する
説明図であり、図38(A)は32本の電極をスイッチ
で切り替えながら駆動する例を示す図である。ここで
は、印字全幅の電極を32本ずつグループ化している。
そして、この32本の電極に対して、図38(B)に示
す階調値をパルス幅としたパルス信号を送り、スイッチ
145により電極1本ずつをスイッチングして電極を駆
動していた。全体としては、全電極数N÷32のパルス
の入力線が各グループのスイッチに対して接続されてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、1グループの電極に印字情報(パルス信号)
がシリアルで送られ、送られるタイミングで各電極が駆
動されるため、図38(C)に示すように印字位置がず
れてしまう、という不都合があった。
【0008】また、従来例では、アナログ信号により電
極を駆動していたため、印刷データの階調値に対する実
際の印字濃度の関係の調整や、また、カラー印刷の場合
の各色ごとの印刷位置の調整などが難しい、という不都
合があった。従って、電極と回転ドラムとの間のギャッ
プを一定にし、また電極を電極方向で一列にするなどの
取り付け精度を厳密に維持しなければ高品位な印刷を行
うことができない、という不都合があった。
【0009】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、電気凝固式印刷装
置において高速かつ高品位に印刷することのできる印刷
方法及び印刷装置並びにこれらに使用する電極制御ユニ
ットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、印刷データを受信する印刷データ受信
工程と、この印刷データ受信工程にて受信した印刷デー
タに応じて電極を駆動することで当該電極に対向する位
置の回転ドラム上のインキを凝固させる電極駆動工程と
を備えた印刷装置を使用して印刷データを印刷する印刷
方法において、前記印刷データ受信工程にて受信した当
該印刷データから各画素毎の階調値を1ラインずつシリ
アルにて生成する階調データ生成工程と、この階調デー
タ生成工程で生成される階調データを前記電極の数に応
じた数のパラレルデータに変換するパラレル変換工程
と、このパラレル変換工程にて変換された各階調値を保
持する階調値保持工程とを備えると共に、前記電極駆動
工程の前段に、前記階調値保持工程にて前記1ライン分
の階調値が保持された後に当該保持された各階調値を略
同時に出力するパラレル駆動制御工程を備えた、という
構成を採っている。
【0011】ここで、「階調値」というときには、例え
ば8ビット256階調であれば0から255の値のうち
の1つをいい、何ビットでもよい。従って、「階調値」
には、1ビットの白黒印字のみの場合の「0及び1」を
含む。ここでは、パラレル変換工程にて、1ライン分の
階調値をパラレルデータに変換するため、シリアルで入
力された階調値を各電極毎のパラレルバスに出力され、
さらに、階調値保持工程にて1ライン分の階調値が保持
されるまで待機し、そして、パラレル駆動制御工程に
て、1ライン分の階調値が保持された後に各階調値を略
同時に出力するため、電極駆動工程では、各電極用の階
調値が略同時に入力され、従って、各電極を略同時に駆
動する。これにより、電極方向の直線性を確保する。ま
た、電極駆動工程にて、それぞれ独立して階調値に基づ
く電極の駆動制御を行うため、電極駆動タイミングを補
正することが容易となり、すると、電極の取り付け位置
にずれが生じていてもこれを各階調値を出力する電極を
変更すること及び出力タイミングの補正で吸収すること
ができる。さらには、階調値をパラレルに入力し、そし
て電極駆動工程にて各階調値に基づいて独立に電極を駆
動するため、各電極毎に階調値を補正することが容易と
なるため、実際の階調値と濃度の関係に基づいて電極の
駆動を補正することが容易となる。
【0012】また、本発明による印刷装置は、導電性の
インキ膜を表面に保持する回転ドラムと、この回転ドラ
ムに通電することにより前記インキ膜の一部を凝固させ
てインキドットを当該回転ドラム上に形成する複数の電
極と、前記インキドットを記録用紙に転写する転写部と
を備えた印刷装置であって、外部機器から印刷データを
受信するためのインタフェースと、このインタフェース
で受信した印刷データから各画素毎の階調値を特定する
と共に当該階調値の集合である階調データを出力するデ
ータ処理手段と、このデータ処理手段から入力される階
調データの各階調値の出力タイミングを1ラインを単位
に各電極別に制御する出力タイミング制御手段とを備え
ると共に、この出力タイミング制御手段によって制御さ
れるタイミングで出力されるそれぞれの階調値に基づい
て各電極駆動用のパルス信号を個別に生成するパルス生
成手段と、このパルス生成手段によって生成された各パ
ルス信号に基づいて各電極を並列に駆動する電極駆動手
段とを備えた、という構成を採っている。
【0013】ここでは、前記インタフェースに印刷デー
タが入力されると、データ処理手段は、当該印刷データ
から各画素毎の階調値を特定する。そして、出力タイミ
ング制御部は、1ライン分についての階調値の出力タイ
ミングを個別に制御する。例えば、1ライン分の階調値
をパルス生成手段に同時且つ並列に出力し、また、各電
極の取り付け位置等に応じた遅延を各電極毎に加えて当
該階調値を出力する。このため、パルス生成手段が、個
別に入力される各階調値を当該階調値に応じたパルス信
号に変換し、電極駆動回路が、各電極別に生成されたパ
ルス信号に基づいて各電極を駆動すると、各電極は独立
して並列に駆動されるため、直線性が向上する。このと
き、各電極が均一に直線に取り付けられた時には、各電
極が同時に駆動され、一方、取り付け位置にずれがある
場合には、このずれに応じて個別に入力されるパルス信
号に基づいて時間をずらして駆動される。これにより、
電極の取り付け位置の相違を吸収し高速印刷にあっても
電極方向の直線性が確保される。従って、カラー印刷を
行う場合の各色別の電極の取り付け位置の位置ずれや、
また、濃淡印刷を行う場合の各電極と回転ドラムのギャ
ップの大きさの相違を信号処理にて吸収し、印刷品位を
高めることができる。さらに、パルス生成手段が、個別
に入力される階調値をそれぞれパルス信号に変換するた
め、階調値と実際の印刷濃度の関係等に基づいた階調値
またはパルス信号の補正処理を行いやすく、また、この
ような処理を直線性を維持しつつ行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
すると、本実施形態では、電極は1ラインに8192本
有している。例えば、8ビット256階調の階調データ
を全電極総数である8192本のパラレルバスに入力す
る。このためパラレル変換工程に続いて、このパラレル
変換工程にて変換された各階調値を保持する階調値保持
工程とを備える。この階調値の保持は、例えばラッチ回
路等を使用するとよい。また、1ライン分の階調値を保
持すると、電極方向の直線性の維持に好適となる。そし
て、パラレル駆動工程では、ラッチ回路等に保持された
例えば8192個の階調値を一斉にパルス信号へ変換す
る。例えば、階調値をアドレス信号としてパルスパター
ンを記憶したEEPROMに印加し、当該パルスパター
ンを出力するようにしてもよい。パルスパターンは、階
調値に比例した幅又は数のパルスを有するパルス信号
や、電極の印刷濃度特性に応じたパルス信号等である。
そして、電極駆動工程では、このパルス信号に正負の反
転や増幅を行い、パルス幅またはパルス数に応じて電極
に通電する。これにより、階調値に応じたインキドット
が形成される。
【0015】また、このような方法は、導電性のインキ
膜を表面に保持する回転ドラムと、この回転ドラムに通
電することにより前記インキ膜の一部を凝固させてイン
キドットを当該回転ドラム上に形成する複数の電極と、
前記インキドットを記録用紙に転写する転写部とを備え
た印刷装置にて使用される。インキは、導電性のインキ
を用いる。また、電極により凝固されたインキドット以
外のインキ膜を除去した後に記録用紙に転写するように
する。
【0016】そして、この印刷装置に装備され上位装置
から送信される印刷データに応じた階調データに基づい
て前記電極を駆動制御する電極制御ユニットを使用して
電極の駆動制御を行う。この電極制御ユニットは、LS
Iにより実現できる。部分的には、プログラムを実行す
るCPUとしてもよい。
【0017】階調値からのパルス生成は、種々の手法を
採ることができる。EEPROM等に格納したパルスパ
ターンの参照や、変調や、CPUでのクロックのカウン
トによるパルス幅制御などである。パルスパターンの参
照では、階調値に比例した数のパルスや、階調値に応じ
て補正を行った数のパルスの生成など、任意の波形を生
成しやすい。変調処理を行うと、電極を駆動する1サイ
クル間に階調値に応じた数のパルスを均等に割り当てる
ことができる。本実施形態では、階調値からパルスを生
成する際に階調値によって遅れ等の時間差が生じない手
法が望ましい。パルス信号は、電圧値の変化のほか、電
流値変化でもよく、下流の電極駆動回路の構成に応じて
定める。
【0018】パルス信号が生成されると、電極駆動回路
は、このパルス信号に基づいて電極を通電する。パルス
信号が5 [V] であり、駆動電圧がこれよりも高い場合
には、トランジスタの増幅作用を用いるとよい。また、
回転ドラムをプラスとする場合、パルス信号の正負を反
転させるようにしてもよい。そして、インキの種類や電
極の形式によって定まる実際に通電すべき電力量に応じ
て、電源電圧とパルス信号に対する増幅度等を定めると
よい。一般的には定電流駆動を用いるが、定電圧駆動や
スイッチドキャパシタ方式による電極駆動としてもよ
い。また、出力タイミングを制御された階調値を直接D
/Aコンバータに入力し、このアナログ信号に基づいて
各電極を並列に制御するようにしてもよい。
【0019】また、これらの基本的な機能に加えて、実
際の印刷濃度を計測し階調値と濃度値との関係を補正す
る機能や、紙送り方向または電極方向の印字位置の調節
や、この電極の取り付け位置や特性のむらに応じた各電
極別の階調値又はパルス信号の補正等の機能を設けるこ
とができる。このような較正情報は、濃度値や直線性を
計測する較正装置により測定するようにしても、また、
インキ製造会社、製紙会社もしくは印刷機械製造会社が
発行する、特定のインキと印刷用紙の印字特性(階調値
と印字結果濃度の関係)等の較正情報であれば、ホスト
装置やインターネットを介したftpサーバ等からダウ
ンロードしてメモリー(例えば、EEPROM)の内容
を更新するようにしてもよい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。 <第1の実施例>図1は本発明の第1の実施例の動作例
を示すフローチャートである。図1に示すように、本実
施例による印刷方法は、印刷データを受信する印刷デー
タ受信工程S1と、この印刷データ受信工程S1にて受
信した当該印刷データから各画素毎の階調値を1ライン
ずつシリアルにて生成する階調データ生成工程S2と、
この階調データを1ライン分生成したときに、次のライ
ンの開調データの生成開始を示すラインタイミング信号
生成工程S3と、階調データ生成工程S2で生成される
階調データを前記電極の数に応じた数のパラレルデータ
に変換するパラレル変換工程S4と、このパラレル変換
工程S4にて変換された各階調値を保持する階調値保持
工程S5と、この階調値保持工程S5にて前記1ライン
分の階調値が保持された後に当該保持された各階調値を
略同時に出力するパラレル駆動制御工程S6と、この階
調値に基づいて電極を駆動することで当該電極に対向す
る位置の回転ドラム上のインキを凝固させる電極駆動工
程S7とを備えている。
【0021】この方法によると、パラレル駆動制御工程
S6にて、各電極毎の階調値を略同時に出力するため、
各電極が駆動されるタイミングが略同時となり、する
と、印刷データの電極方向の直線性が向上する。
【0022】図2は、図1に示した方法を実施するのに
好適な印刷装置の構成を示すブロック図である。図2に
示すように、本実施例による印刷装置は、導電性のイン
キ膜を表面に保持する回転ドラム24と、この回転ドラ
ム24に通電することにより前記インキ膜の一部を凝固
させてインキドットを当該回転ドラム24上に形成する
複数の電極22とを備えている。また、回転ドラム24
上のインキドットを記録用紙に転写する転写部(図示せ
ず)を備えている。しかも、この印刷装置は、外部機器
などを上位装置2としてこれより送信される印刷データ
を受信するためのインタフェース4と、このインタフェ
ース4で受信した印刷データ3から各画素毎の階調値を
特定すると共に当該階調値の集合である階調データ8を
出力するデータ処理手段6と、このデータ処理手段6か
ら入力される階調データ8の各階調値の出力タイミング
を1ラインを単位に各電極別に制御する出力タイミング
制御手段10とを備えている。
【0023】図3は、電極制御ユニットの詳細を示した
図である。本実施例による電極制御ユニットは、出力タ
イミング制御手段10によって制御されるタイミングで
出力されるそれぞれの階調値に基づいて各電極駆動用の
パルス信号16を個別に生成するパルス生成手段14
と、このパルス生成手段14によって生成された各パル
ス信号16に基づいて各電極22を略同時に駆動する電
極駆動手段18とを備えている。
【0024】インタフェース4は、上位装置2や較正装
置等と接続するコネクタと、上位装置2等との通信を制
御する通信制御部と、この通信制御部によって確立され
た通信にて受信した印刷データ等を一時的に保持する受
信バッファ等を備える。
【0025】データ処理手段6は、印刷データを階調デ
ータに展開するデータ展開部26と、シリアル・パラレ
ル変換部36へ供給するクロックや階調データのフレー
ム開始を示すフレームタイミング信号や階調データ保持
部40へ供給するライン開始を示すラインタイミング信
号等のタイミング信号を生成するタイミング信号生成部
28を備えている。
【0026】また、好ましい例では、印刷データによる
階調値を電極22による実際の印字濃度に応じて補正す
る階調補正部30を備える。印刷データによる階調値と
補正後の階調値を対応づける階調補正用テーブル32を
参照することで印刷の濃淡(グレイスケール)に関する
印刷特性(階調値と実際の印刷濃度の関係等)が非線形
だった場合に補正する。また、階調値のまま補正するの
ではなく、電極駆動用のパルスの生成時に階調の補正を
行うようにしてもよい。この場合、パルス生成手段14
に階調値別パルステーブル44を併設し、パルス生成手
段14はこの階調値別パルステーブル44を参照するこ
とでパルス信号を生成するようにするとよい。
【0027】図4は、ラインタイミングパルスとクロッ
クとラインデータの関係を示す図である。ラインデータ
は、個々の電極の階調を示す階調データを全電極数分を
1つとしたデータである。階調データは、それぞれ25
6段階の階調を示す8ビットデータである。本実施例で
は、全電極数が8192本であるため、1つのラインデ
ータには階調データは8192個(#0000〜#1F
FF)を持つことになる。ラインデータの出力は、ライ
ンタイミングパルスとクロックに基づいて制御される。
すなわち、タイミング信号生成部28からラインタイミ
ングパルスが発生すると、クロックが入力される毎に階
調補正部30から1つの階調データを出力するようにラ
インデータがシリアル・パラレル変換部38に出力され
る。
【0028】具体的には、ラインタイミングパルスP1
が発生すると、同時に発生しているクロックC0に基づ
いて電極#0000の階調データが出力され、続いて発
生されるC1に基づいて電極#0001の階調データが
出力される。これを各電極分行うため、クロックが発生
する度に階調データを出力し、クロックC8191を発
生して電極#8191に対応する階調データを出力する
まで行う。C8191のクロックのタイミングでは、次
のラインの開始を示すラインタイミングパルスがタイミ
ング信号生成部28で生成され、次のラインのラインデ
ータの出力に移る。
【0029】出力タイミング制御手段10は、シリアル
に入力される階調データ8を電極の数に応じたパラレル
データに変換するシリアル・パラレル変換部36と、こ
のシリアル・パラレル変換部36からパラレルに出力さ
れる各階調値を出力タイミングまでそれぞれ保持する階
調データ保持部40とを備えている。このようにシリア
ルデータをパラレルデータに変換し、さらにパラレルデ
ータを個別に一時的に保持することで、各電極の同時駆
動が可能となる。
【0030】好ましい例では、出力タイミング制御手段
10は、電極の並び方向の印刷位置を補正する電極方向
印刷位置補正機能38と紙送り方向の印刷位置を補正す
る紙送り方向印刷位置補正機能42とを備える。電極方
向印刷位置補正機能38及び紙送り方向印刷位置補正機
能42の詳細例については後述する。これらの補正機能
によれば、例えば、電極の取り付け位置や各電極と回転
ドラムまでのギャップに設計値からのズレが生じた場合
であっても、このズレを吸収して良好な直線性を維持し
つつ印刷することができる。また、カラー印刷の場合
に、各色毎の電極の電極方向位置が異なる場合であって
も、これを補正し機械的調整を行わずに色の再現性を維
持又は高めることができる。
【0031】図5は図2の出力タイミング制御手段10
から電極22までの構成例を示す回路図である。図5に
示す例では、シリアル・パラレル変換部36は、縦列接
続された電極22と同数の1サイクルディレイ50を備
えている。そして、階調データ保持部40は、各1サイ
クルディレイ50で遅延された出力を保持するデータ保
持回路としてのラッチ回路52を備えている。また、パ
ルス生成手段14は、図5に示す例では、階調値をパル
ス信号に変換する変換回路54である。
【0032】1ライン分の階調データであるラインデー
タは、“D”で示された縦列接続された1サイクルディ
レイ50に入力され、それぞれのディレイ50の出力が
“LAT”で示されたラッチ回路52に入力される。こ
のラッチ回路52は、ここでは、1つのインキドットに
対応した8ビットの階調値を保持する。1サイクルディ
レイ50は、クロック信号を基準として動作し、ラッチ
回路52はラインタイミング信号を基準として動作す
る。ラッチ回路52の出力は変換回路54に入力され、
変換回路54は、入力された階調値に比例した信号を生
成する。階調信号に比例した変換後の信号としては、電
圧、電流、電荷、一定電圧/電流のパルス幅、一定電圧
/電流のパルスの数等があげられる。
【0033】図6は、前記ラインデータとパラレルに出
力されるパルス信号の関係の一例を示すタイミングチャ
ートである。図6は、図5の構成例におけるラインデー
タとパラレルに出力されるパルス信号の関係の一例を示
すタイミングチャートである。ラインタイミングのP1
のパルスが発生すると、それまでにラインデータとして
送られてきたデータが各階調データに対応する電極の電
極駆動回路側に対してパルス信号となって出力される。
図6では、番号(1FFC)の値“00”が電極#1F
FCに対応する電極駆動回路側に、番号(1FFD)の
値“40”が電極1FFDに対応する電極駆動回路側
に、番号(1FFE)の値“C0”が電極1FFEに対
応する電極駆動回路側に、番号(1FFF)の値“F
F”が電極#1FFFに対応する電極駆動回路側に、そ
れぞれパルスP1の発生した後から各値に対応するパル
ス数で出力される。このような出力を全電極(#000
0〜#1FFF)について行い、電極の対応する階調デ
ータに基づくパルスを出力する。また、パルスP1以降
に入力されたラインデータは、パルスP2が発生したと
きから各階調データが対応する各電極の電極駆動回路側
に出力される。図中、パルス信号(#1FFF)乃至パ
ルス信号(#0000)は各電極(#1FFF)乃至電
極(#0000)を駆動する電極駆動回路へ入力される
信号である。ラインデータの上段にはデータ(電極)の
番号を、下段には8ビットを16進数で表した階調値を
示す。図6に示すように、変換回路54は、各階調値を
パルス信号に変換する。具体的には、データ番号1FF
Cには“0x00”が、データ番号1FFDには“0x
40”が、データ番号1FFEには“0xC0”が、デ
ータ番号1FFFには“0xFF”が転送されており、
変換回路54は、ラインタイミング信号に続いて転送さ
れた階調値の10倍の数のパルスを変換結果として出力
している。
【0034】図7は、階調値をパルスの長さで表したパ
ルス信号の例を示すタイミングチャートである。パルス
生成手段14が、前記階調値を当該階調値に応じた幅の
1つのパルスからなるパルス信号に変換する変換回路5
4を前記電極22の数に応じた数備えると、図7に示す
パルスデータが生成される。このようなパルスデータの
生成は、クロックのカウンタを備え、カウンタ出力と階
調値とを比較することでパルスの立ち下がりを制御する
回路等で実現できる。
【0035】図6及び図7に示す例では、パルスの開始
位置はラインタイミング信号の直後となるようにしてい
る。こうすると、全電極の印字されたパターンの開始位
置がラインタイミング信号の直後となり、電極間の最短
のパターンと最長のパターンの終了位置の差が大きくな
ってしまう。図8乃至図9はこれを防止するためのパル
ス信号の例である。
【0036】図8は、ラインタイミングの連続する2つ
のパルス(P12)間の中心の前後に階調値に応じた数
のパルスを発生させたパルス信号の例を示すタイミング
チャートである。ここでは、変換回路54は、階調値に
応じた数のパルス数の最初のパルスから最後のパルスま
での時間的中心位置をラインタイミング間の中心として
いる。図9は、ラインタイミングの2つのパルス(P1
2)間の中心を基準に階調値に応じた長さのパルスを
発生させたパルス信号の例を示すタイミングチャートで
ある。ここでは、変換回路54は、階調値に応じたパル
スの幅の時間的中心を、ラインタイミング間の中心とし
ている。図8及び図9に示すように、パターンの開始位
置をパターンの長さによって調節してパターンの中央位
置を揃えると、最短のパターンと最長のパターンの開始
位置と終了位置との差を小さくすることができる。
【0037】また、パルスの位置を1ライン時間の間に
均等に発生させることもできる。図10は、ラインタイ
ミング間隔を基準として階調値に応じた数のパルスを均
等に割り当てたパルス信号の例を示すタイミングチャー
トである。この例では、パルス生成手段14が、前記ラ
インタイミング信号が入力された時に、前記階調値を当
該階調値のうち最小の階調値に応じた幅で且つ前記階調
値に応じた数のパルスからなるパルス信号であって、各
パルスを前記ラインタイミング信号P1,P2間に均等間
隔で生じさせたパルス信号に変換する変換回路54を前
記電極22の数に応じた数備えている。この例では、パ
ルスの発生は階調データによって特定されるパターンで
発生するようにしてもよいし、また、FM変調、パルス
密度変調等を利用してパルスの発生を均等にしてもよ
い。
【0038】また、階調値に応じてあらかじめ定められ
たパルスパターンを記憶すると共に当該階調値をアドレ
ス信号として特定されるパルスパターンを前記パルス信
号として出力する書き換え可能なメモリー(例えば、E
EPROM)を変換回路54としてもよい。この場合、
メモリーに格納するパルスパターンを変化させること
で、図6乃至図9に示すパルス信号を生成できる。
【0039】次に、階調の補正処理について説明する。
図5に示す例では、階調信号に比例したパルス信号への
変換を行ったが、印刷用紙、印刷インキ、電極等の特性
により、階調データが示す階調と実際印字されたインキ
の濃淡との間に正比例関係がない場合がある。図11は
階調データの階調値と実際の印刷濃度の関係の一例を示
すグラフ図である。図11に示すように、印刷用紙や印
刷インキ等の種類によっては階調値に比例したパルス信
号と実際の印刷濃度とが線形の関係にない場合、電極制
御ユニット内に演算回路を用意して、所望の階調が得ら
れるように、外部から与えられた変換式に基づいて転送
されたデータを補正するようにしても良い。例えば、階
調値をxとして出力F(x)=ax2+bx+cとの二
次関数を変換式とする場合には、この係数a,b,cを
微調整して階調値を補正する。また、EEPROM等に
テーブルを用意しておき、それを参照することによって
階調値を補正するようにしてもよい。
【0040】これらの階調値の補正は、図3に示すよう
に、データ処理手段6に階調補正部30を設け、印刷デ
ータを階調データに変換する前後に行ってもよいし、図
3の符号44で示すように階調データからパルス信号を
生成する際に補正を行うようにしてもよい。図12に示
す例では、図3の階調データ保持部40以降の構成を示
しており、例えば階調データ保持部40に続いて、階調
補正用のテーブルを格納した階調補正用EEPROM1
3を設け、この出力からパルス信号を生成する。この構
成でROM13にアドレスを印可して当該アドレスに格
納したデータを下流に出力することで、階調データ保持
部40によるタイミング制御の後に階調補正を行って
も、各処理が一定時間内に完了するため、各電極での印
刷の直線性を確保できる。
【0041】図13は、図5に示す構成に階調値別パル
ス補正回路56を追加した構成の一例を示す回路図であ
る。図13に示す例では、階調値と印刷の濃度との非線
形関係を補正し、指示された階調データ通りの濃淡を得
るため、変換回路の前段に階調値別パルス補正回路56
を挿入している。この補正回路56は、各電極毎に設け
られるため、各電極の取り付け位置の相違や、特性の相
違など電極別の補正を併せて行うことができる。これら
の補正に補完機能を含ませることによって、入力xは8
ビットデータであったが、変換後の出力F(x)もしく
はテーブル参照後の値は8ビット以上の精度が得られる
こともある。この補正によって、濃淡の表現は、印刷者
が意図したものに、より近づけることができる。
【0042】変換式の係数やテーブルの値は電極制御ユ
ニット内部の記憶装置に格納される。また、この記憶装
置の内容は、外部から書き換え可能としても良い。さら
に、補正係数もしくはテーブルを2つ用意してそれらを
合成して補正し、1つは出荷時の製造ばらつきの補正用
に、他の1つは印刷時に使用するインキと用紙の関係に
よる補正用に使用しても良い。例えば、階調値別パルス
補正回路56に各電極毎の製造ばらつきを補正するため
のデータを格納し、データ処理手段6での階調補正はイ
ンキと用紙の関係に基づく各電極によらない階調―濃度
補正を行うようにすることができる。また、印刷結果の
濃淡を検出して補正回路56や階調補正用テーブル32
にフィードバックをかけるようにしてもよい。
【0043】なお、印刷位置の補正処理は、電極の並び
方向の印刷位置の補正を行う電極方向位置補正機能38
と紙送り方向の印刷位置の補正を行う紙送り方向位置補
正機能42を備えるとよい。電極方向位置補正機能及び
紙送り方向位置補正機能は以下に説明する。
【0044】電極方向位置補正機能38による、電極の
並び方向の印刷位置の補正を行うには、具体的には、例
えば図14に示す構成で補正する。図14に示す例で
は、印刷するデータよりも多い電極を用意し、用意して
ある電極の範囲内で電極方向に印刷する位置を微妙に変
化させる。カラー印刷等で連続して同じ用紙に印刷する
ときに、紙の送り位置の調整が十分でないと各色がずれ
てしまうことがあるが、この機構を用意しておくと、色
ずれを容易に補正することができる。
【0045】通常、第1のオフセット信号は0(ゼロ)
値が与えられている。これにより、スロット番号k(0
x0から0x1FFFまでの任意の整数)にあるデータ
はk番目の電極に接続されているデータ保持回路に保持
される。つまり有効印字データである0x200から0
x1DFFまでのデータ(D0X0200からD0X1DFF)は0
x200番目から0x1DFF番目の変換回路(T0X200
〜T0XDFF)を介して対応する各電極にそれぞれ送ら
れ、その位置に印刷される。仮に、第1のオフセットに
0x10が与えられた場合、有効印字データである0x
200から0x1DFFまでのデータは0x210番目
から0x1E0F番目の電極にそれぞれ送られ、その位
置に印刷される。その結果、印刷位置が0x10個の電
極分だけ電極方向にシフトされる。
【0046】図14では、1つの電極制御ユニットでオ
フセット制御することを説明したが、同一の電極制御ユ
ニットを複数個(電極数分)配置した構成でもオフセッ
ト制御は可能である。その場合には、各電極制御ユニッ
トには異なる第1のオフセットが与えられ、全ての電極
を制御する。一つの電極制御ユニットがm個の電極を制
御すると仮定する。通常、第1の電極制御ユニットに与
えられる第1のオフセットは0(ゼロ)、第2の電極制
御ユニットに与えられる第1のオフセットはm、第nの
電極制御ユニットに与えられる第1のオフセットは(n
−1)m、というようになる。すなわち、第1の電極制
御ユニットは0(ゼロ)番目から(m−1)番目のデー
タで各電極を制御し、第2の電極制御ユニットはm番目
から(2m−1)番目のデータで各電極を制御し、第n
の電極制御ユニットは(n−1)m番目から(nm−
1)番目のデータで各電極を制御し、それぞれの位置に
印刷される。印刷位置を電極方向にシフトしたい場合に
は、全ての電極制御ユニットにそれぞれ与えられている
第1のオフセットをシフトしたい電極数分増減させれば
よい。
【0047】用紙送り方向への印刷位置の補正を行うに
は、図3に示す階調データ保持部40が、前記保持回路
52に1ライン分保持された階調値を各電極毎に予め定
められた第2のオフセット信号に基づいて前記ラインタ
イミング信号から時間をずらして並列に出力する紙送り
方向印刷位置補正機能42を備えるとよい。図5に示す
保持回路52では、各階調値を個別に保持しているた
め、各階調値の出力タイミングを前後させることで、用
紙送り方向での印刷位置を補正することができる。
【0048】電極は直線状に並んでいるのが理想である
が、製造上の理由等により、千鳥状に並んでいる場合も
想定し得る(例えば、特願平10−134724号に記
載のもの等)。その場合でも印刷データは電極が直線状
にあるときと同様に送信される場合には、電極のドライ
ブ時に位置の補正を行わなければならない。電極が千鳥
状に配置されているため、すべての電極を同じタイミン
グで駆動すると直線の印刷が千鳥状となってしまうた
め、電極の駆動を遅らせることで印刷を直線にすること
ができる。図15は、電極が千鳥状等直線に配設されて
いない場合に紙送り方向の印刷位置を補正する場合の構
成例を示す回路図である。符号66で示す“D”は遅延
回路である。この遅延回路のディレイの値は千鳥に配置
された電極間の紙送り方向の距離と回転ドラムの回転速
度(送られる紙の速度)で決定される。この構成によ
り、#0000、#0002…#1FFEの電極のグル
ープが先に出力され、遅延回路66の遅延分だけ遅れ
て、#0001、#0003…#1FFFのグループが
出力されることになる。
【0049】これまでの例では、8ビット幅のラインで
階調データを1つづつ伝送するものを示したが、32ビ
ット幅にして、4個のデータを多重化して伝送すること
も考えられる。図16に、4個分をパラレルに出力でき
るように、階調データのデータ幅を図5に示す構成の4
倍とした場合の回路を示す。この例では、8ビット幅の
1つの信号線にラインデータが時分割多重されて転送さ
れているが、信号線にデータを4つまとめて32ビット
とし、さらに信号線を4本多重にして階調データの転送
レートを下げるようにしてよい。また、図5に示す例で
は、1つの電極制御ユニットがすべての電極を制御して
いるが、複数の電極制御ユニットが電極を分割して制御
するようにしてもよい。
【0050】図16に示す構成では、ラインデータを入
力すると、電極#nからm個の電極を制御する。32ビ
ット幅で送られてくるラインデータが入力されると、4
つの階調データが1サイクルディレイ68に入力され、
それぞれの1サイクルディレイの出力が、ラッチ回路7
0に入力される。1サイクルディレイはクロック信号を
基準として動作し、ラッチ回路70はオフセットデータ
とラインタイミングデータを元に動作する。具体的に
は、ラインタイミングデータが発生した時点からオフセ
ット量であるn分だけ階調データをラッチせずに送った
後にそれ以後からm個のデータを各ラッチ回路がラッチ
するように制御される(その前後の階調データは、別の
電極に対応するラッチ回路でラッチされることにな
る。)。ラッチ回路にラッチされた階調データは、変換
回路74で階調に比例した信号に変換され、電極制御回
路76で電極をドライブする信号として出力される。
【0051】図17は、図14の構成を4つ並列に設
け、それぞれを0000〜07FF、0800〜0FF
F、1000〜17FF、1800〜1FFFをそれぞ
れDev1,Dev2,Dev3,Dev4の各デバイ
スで制御するようにした例である。各デバイスDev1
〜Dev4は、ラインタイミング信号Line Timingとク
ロック信号CKとラインデータLine Data0〜3をそれぞ
れパラレルに入力される。入力された信号とデータに基
づき、各電極を駆動する。
【0052】図18は、図17に示す構成で使用する印
刷データの一例を示すタイミングチャートである。81
92本の電極分の階調データ(各8ビット)があり、そ
れを1つのラインデータには、0000〜07FF、0
800〜0FFF、0x1000〜0x17FF、0x
1800〜0x1FFFの4つに分割し、それぞれDe
v1の第1のラインデータ、Dev2の第2のラインデ
ータ、Dev3の第3のラインデータ、Dev4の第4
のラインデータとしている。さらにそれぞれのラインデ
ータは連続した4つのデータをまとめて32ビットとし
ている。ラインタイミング信号は、0x0000、0x
0800、0x1000、0x1800のデータが転送
された時点を示している。ラインデータに記載した数字
は転送されたデータの番号である。これにより、8ビッ
ト幅のものと比べて階調データの転送レートを1/16
に下げることができる。
【0053】また、上述の例では4個を多重化して送る
ものだったが、4個でなくn個で行うようにしてもよ
い。具体的には、データ処理手段6は、階調値を示す階
調データをn個分をパラレルに出力し、シリアル・パラ
レル変換部は、この出力された階調データをそれぞれ対
応する電極のn個の保持回路に保持する動作を1ライン
分に達するまで繰り返すことで、1ライン分の階調デー
タを各保持回路に保持させるようにし、出力タイミング
制御手段は、1ライン分の階調データを保持した後に、
保持回路からパルス生成手段に対して並列に出力するよ
うに制御するようにすればよい。
【0054】次に、電極駆動回路18を説明する。電極
駆動回路は、多数の信号をパラレル且つ高速に処理する
必要があるため、LSIなどの半導体回路を用いるとよ
い。また、電極が電流駆動方式であるのか又は電圧駆動
方式によるのか等により、適宜設計変更する。以下、代
表的な電極駆動回路18を例示する。
【0055】図19は、定電圧での電極駆動回路の例を
示す回路図である。図19(A)に示すように、定電圧
駆動を行うには、パルス信号によりスイッチ200をス
イッチングすることで、電極に電圧を印加する。図19
(A)に示す例では、パルス信号がVINに入力され、パ
ルスの立ち下がりでスイッチ200がONとなり、パル
スの立ち上がりでスイッチ200がOFFとなる。スイ
ッチ200がONとなると、回転ドラム24から電極D
へ電流が流れる。以後の図でも、電極Dと回転ドラム2
4は同様に図示する。図19(B)はこれをNチャンネ
ルMOSトランジスタ201で実現する例であり、図1
9(C)はC―MOSによるインバータを用いてパルス
信号の正負を反転させて駆動する例である。本実施例で
は、回転ドラム側がプラスであるため、パルス信号の正
負を反転させつつ駆動電圧に変換している。また、図1
9にてRinkは、インキの抵抗である。以下の図面では
このRinkを省略する。図19(C)に示す例では、電
流のON・OFFを応答性よく行うことが出来る。そし
て、C−MOSであるため、高集積に適しており、従っ
て、多数の電極の並列駆動を低コストで実現しやすい。
【0056】図20は、定電圧での電極駆動回路であっ
てレベルシフト回路を有する例を示す回路図である。図
20に示す例では、パルス信号が入力されるVINにイン
バータ208及び209が接続されている。そして、イ
ンバータ209の出力がNチャンネルMOSトランジス
タ211のゲートに入力され、インバータ208の出力
はNチャンネルMOSトランジスタ213のゲートに入
力され、NチャンネルMOSトランジスタ211、21
3は交互にON・OFFされ、これに伴いPチャンネル
トランジスタ210、212が駆動されると、C−MO
Sトランジスタ214、215制御系電圧ではなく+H
の電圧にて駆動される。図21は、定電圧での電極駆動
回路であってフォロアータイプの例を示す回路図であ
る。図21に示す例では、C―MOSトランジスタのN
チャンネル216とPチャンネル217を図20に示す
構成から入れ替えている。このようにすると、フォロア
ータイプとなる。
【0057】図22は定電圧での電極駆動回路であって
電流リミターを有する例を示す回路図である。図22に
示す例では、C−MOSトランジスタ220、221、
216、217とを図示する如く接続し、さらにNチャ
ンネル216とPチャンネル217との間に抵抗Rs
挿入することで、最大電流を制限している。すると、電
極及びC−MOS等が過大電流から保護される。また、
図19乃至図22に示す回路は、パルス信号VINの電圧
を電極の駆動電圧+Hに変換する増幅回路といえる。こ
のため、図19乃至図22に示す例では、電極駆動回路
18が、前記パルス生成部14から入力されるパルス信
号に基づいて定電圧の駆動信号を前記電極に出力する増
幅回路を前記電極の数に応じた数分備えている。
【0058】図23乃至図26は、定電流での駆動回路
の例を示す。図23(A)は1つのnpn型バイポーラ
トランジスタを使用した例を示す図で、図23(B)は
nチャンネル型トランジスタを使用した例を示す図であ
る。図23(A)に示す例では、まず、インバータ23
0によりパルス信号を反転する。パルス信号がONとな
りベース電流が生じると、バイポーラトランジスタ23
1は、ONとなり、すると、+Hである回転ドラム24
からトランジスタ231へ向かうコレクタ電流が生じ、
電極が駆動される。図23(A)に示すように、トラン
ジスタ231のエミッタに抵抗REを接続すると、コレ
クタ電流の値が安定する。図23(B)は(A)のトラン
ジスタ231に代えてN―チャンネルトランジスタ23
2を使用した例である。他の構成や駆動動作は、(A)
と同様である。
【0059】図24(A)は演算増幅器(比較器)とN
−チャンネルトランジスタとを使用した例を示す図で、
図24(B)は高周波特性を考慮した例を示す図であ
る。図24(A)で示す例では、演算増幅器233を使
用して制御電圧から電極駆動電圧へレベルシフトさせ、
N―チャンネルトランジスタのゲートに印可すること
で、電流流れ込みを生じさせ電極を駆動する。また、図
24(B)に示す回路では、電流流れ込みの流れ込む側
をインバータ230からの出力で積極的に変化させるこ
とで高周波特性が良好となる。
【0060】図25(A)は電流リファレンス回路を有
する例を示す図である。この例では、電流リファレンス
回路234を備えることで制御系電圧から電極駆動系電
圧へ良好にレベルシフトさせている。具体的には、符号
239で示すN−チャンネルトランジスタの電圧は符号
238で示すN−チャンネルトランジスタのn倍とな
る。図25(B)では、各結線の先端番号は、(A)の
番号と対応している。(B)の場合には、は結線され
ないことになる。図26は、定電流での電極駆動回路で
あってボルテージリファレンス回路250を有する例を
示す回路図である。図26に示す例では、各電極向けの
パルス信号は端子257、259へ入力される。それに
応じて、それぞれの電極Dと回転ドラム24の間で通電
される。
【0061】また、図27は、スイッチドキャパシタ方
式の電極駆動回路の例を示す回路図である。図27
(A)は原理を説明する図で、図27(B)は具体的な
構成を示す図であり、図27(C)は電圧及び電流を2
倍にする例を示す図で、図27に示す例では、キャパシ
タ270に蓄積した電力を利用して電極を駆動する。図
27(A)と(B)は、S1とS2を交互(S1が閉のと
きにはS2は開、S1が開のときにはS2は閉)に開閉す
ることで、電極Dと回転ドラム24との間で通電が行わ
れる。(A)では、S1を開いてS2を閉じたときにキャ
パシタ270に蓄電されるように電極Dと回転ドラム2
4の間で通電が行われる。次にS1を閉じてS2を開いた
ときに、キャパシタ270に蓄電された電荷が接地側に
放電される。これを繰り返すことで、電極Dと回転ドラ
ム24の間で通電が行われる。また、(B)では、S1
を開いてS2を閉じたときにキャパシタ270に+Hの
電圧になるまで蓄電されるように電極Dと回転ドラム2
4の間で通電される。その後S1を閉じてS2を開いたと
きにキャパシタ270からアース側に放電され、0ボル
トになる(この状態は、電極Dと回転ドラム24の間の
通電はない)。さらに、その後S1を開いてS2を閉じた
ときに、再びキャパシタ270が+Hの電圧まで蓄電さ
れるように電極Dと回転ドラム24の間で通電される。
これを繰り返すことで、電極Dと回転ドラム24の間で
通電を行う。さらに、(C)では、2つのS1のスイッ
チ同士は同じ開閉状態となるように制御される。2つの
スイッチS2も同様である。このS1とS2は、上図と同
様に、交互(S1が閉のときにはS2は開、S1が開のと
きにはS2は閉)に開閉するように制御される。S1が開
いてS2を閉じたときには、キャパシタのプラス側に1
/2Hの電圧まで電荷を溜め、マイナス側からは接地側
に電荷を放出する。続いてS1を閉じてS2を開いたとき
には、それまでに溜めたプラス側の1/2Hの電荷をS
2経由で放出し、マイナス側に1/2Hの電圧となるま
で電荷を溜める。これを繰り返すことで、電極と回転ド
ラムの間で通電される。この説明から明らかなように、
(A)は、S1を閉じたとき、(B)はS2が閉じている
ときは電極と回転ドラムの間では通電されないが、
(C)は、S1を閉じているときでもS2を閉じていると
きでも、回転ドラムと電極の間で通電が行われる。これ
によって、回転ドラムの電圧が(A)や(B)に比べて
半分でも、1つのスイッチの切り替えのサイクルで
(A)や(B)と同等の電流を流すことができる。ここ
で、R= 1/(fs×C)であり、Q = C×V、 Q = I×T、 T =
1/fs、 I = C×V×fsとなる。図27(A)と図26
(B)は等価であり、また、図中スイッチS1及びS
2は、図27(D)に示すMOSスイッチである。図2
8は図27(A)又は(B)に示した構成で各スイッチ
とキャパシタの電極接地側の変化を示すタイミングチャ
ートである。スイッチドキャパシタを利用するため、波
形V1は若干のなまりが生じる。このようなスイッチド
キャパシタでは、図27(E)に示すデルタシグマ変調
回路によってデルタシグマ変調された1ビットデータで
スイッチを駆動する。このとき、8ビット相当の精度を
得るには、もともとのデータの32倍程度のサンプリン
グ周波数が必要となる。システムとしてデータの32倍
若しくはそのn倍のクロックを使い、オーバーサンプリ
ング動作させる。デジタルシグマ変調回路は、(D)の
MOSスイッチに一方をインバータを介して接続され
る。例えば、S1を図のように接続したとすると、S2
インバータの取り付けを逆にすればよい。
【0062】<第2の実施例>次に、本発明の第2実施
例を図29乃至図32を参照して説明する。この実施例
では、電極や記録用紙の特性に応じて階調データまたは
パルス信号のパターン等を補正し、さらに、電極の設置
位置等に応じて印刷位置を修正する。このため、実際の
印刷位置及び実際の印字濃度を計測し、較正データを生
成する。図29は第2の実施例である電極ユニットの構
成を示すブロック図である。図29に示す例では、イン
タフェース4に、較正装置80を接続している。そし
て、インタフェース4に、当該インタフェース4に較正
情報が入力された時に各テーブル32、92、94の内
容を更新するテーブル更新手段90を備えている。図2
9に示す例では、各種補正用のテーブルとしてデータ処
理手段6に併設した階調補正用テーブル32と、パルス
の幅又は数を修正するためのパルス補正用テーブル92
および階調値に応じたパルスを生成するための階調値別
パルステーブル94とを備え、これらをすべて更新する
ようにしているが、これらのうちの1つのみのテーブル
を備えるようにしても良いし、また、2以上のテーブル
を備えているが更新の対象を1つのみとするなど、その
組み合わせは任意に設定可能である。一般的には、電極
の印刷方式自体による印刷特性の補正用テーブルと、あ
る特性のすべての電極について共通する非線形やインキ
別の特性等を補正するためテーブルとに分離し、前者を
印刷装置の製造時に較正してテーブルを更新し、後者は
インキを変更したときに較正すると共にテーブルを更新
するようにしてもよい。
【0063】図30は階調データと補正用データとを多
重化した例を示すタイミングチャートであり、図30
(A)は、例えば、上述したような補正計算式で補正を
行う場合の係数を多重化した例を示す図で、図30
(B)は補正用参照テーブルを多重化した例を示す図で
ある。階調補正データも電極制御ユニットに送られる。
印刷用データとは別に送られることもあるが、印刷装置
の入力ポートの制限のために印刷用データと同じポート
で時分割で送られるようにしても良い。階調補正には変
換式による補正と変換テーブルによる補正とがあるた
め、ここでは変換式の係数と変換テーブルとが転送され
る場合の例を示す。図30(A)では、ラインデータに
先立ちすべての電極の補正回路に対する変換係数が順次
転送され、図30(B)に示す例ではラインデータに先
立ち、フレーム毎に一つの電極の補正回路に対する参照
テーブルの内容が順次転送される。
【0064】図31は、図29に示す較正装置の一例と
当該較正装置で使用する較正用印刷の例を示すブロック
図である。図31に示す較正装置は、前記回転ドラム2
4又は所定の記録用紙に形成されたインキドットによる
印刷内容を計測すると共に当該計測された画像に基づい
て前記階調値の較正情報を生成する計測部84と、この
計測部84によって計測された較正情報を記憶する較正
情報メモリ86と、この較正情報メモリ86に格納され
た較正情報を出力する外部インタフェース88とを備え
ている。図31に示す例では、校正用のテスト印刷を行
った校正用印刷物81に基づいて較正情報を生成するた
めにカメラ82を備えているが、印刷物ではなく、回転
ドラムに形成された印刷内容を撮像して較正情報を生成
するようにしてもよい。
【0065】較正用印刷物81への印刷内容の例として
は、0%から100%まで階調を変化させたグレイスケ
ールの印刷や、印刷幅全体についての直線の印刷や紙送
り方向の直線の印刷や、カラー印刷の場合などに各色別
の電極を使用する場合には、各電極でのドットの印刷な
どとなる。紙送り方向のテスト印刷は、すべての電極で
はなく、所定個毎、例えば20個毎などとしても良い。
グレイスケールの印刷は、階調データのそれぞれの値
(0〜255)のパルス信号を発生させたときの印刷を
行い、これを読み取ることで階調値と実際の濃度の関係
を情報として得る。インキと紙の相性等の理由によっ
て、図11で示したように、濃度が線形に表れない場合
がある。このような場合、先程得た情報を元に階調値−
濃度の特性を求め、変換式やテーブルとして記憶し、実
際の印刷で補正する。また、図31に示すように、極細
線(Hair line)から線の太さを指定した直線を印刷し
て、実際に印刷された線の太さや直線性に基づいてパル
ス信号を修正するようにしてもよい。図31のように電
極の並び方向の直線を印字し、その結果から較正を行う
場合、電極の特定が難しい場合がある。このような場合
は、紙送り方向の直線を特定した電極で複数本印字させ
ると電極の特定が容易となる。これを全電極分行って、
全ての電極に対して較正を行うようにしてもよい。較正
用印刷物ではなく、回転ドラム上に同様な印刷を行い印
刷装置内部にて同様の較正データの計測を行う場合に
は、パルス幅等を順次変化させて最適な印刷結果を得る
までフィードバック制御により較正情報を生成するよう
にしてもよい。これらの較正データは、図29に示すテ
ーブル更新手段90により更新される。
【0066】また、インキと記録用紙の関係による階調
値―濃度カーブの変化は、印刷装置の製造時の電極の取
り付け位置の相違等によらず、一般的に同型の電極ユニ
ットであればすべて同様のカーブとなる。従って、1つ
の較正データを多数の印刷装置で使用することが出来
る。この場合、較正データをインターネットやイントラ
ネット等を介して印刷装置に送信し、図29に示すテー
ブル更新手段90が更新するようにしてもよい。
【0067】また、印刷装置がカラー印刷を行う場合、
各インキ色毎に、前記パルス信号の出力先を第1のオフ
セットデータに基づいて前記電極方向に移動させる電極
方向補正機能と、電極制御ユニットが、パルスデータの
出力タイミングを第2のオフセットデータに基づいて前
記各電極毎に変化させる用紙送り方向補正機能とを備え
るとよい。すると、カラーの再現性が向上し、いわゆる
版ズレが防止され、高品位な印刷を行うことが出来る。
さらに、カラー印刷の場合に各色別に階調値―濃度カー
ブを生成すると、混色時の再現性が向上し、すると、各
ドット毎に多様な色彩を表現することができる。
【0068】図32は、ネットワークを介して較正用デ
ータを受信する例を示すブロック図である。図32に示
す例では、インタフェースが、当該インタフェースに接
続されたネットワークを介して当該ネットワークに接続
された上位装置から前記較正情報を受信する。このよう
にネットワークを介して受信する較正情報としては、た
とえば、インキ製造会社若しくは印刷機械製造会社が発
行する、特定のインキの印字特性(階調値と印字結果濃
度の関係)に基づく較正情報がある。図31に示すイン
ターネット100は各端末をグローバルIPアドレスで
識別し、イントラネット108は、接続装置106を介
してIPアドレスの変換を行うことでインターネット1
00に接続されると共に、内部的にはプライベートIP
アドレスにて各端末を識別する。本実施例による印刷装
置は、直接IPアドレスを有しイントラネット108に
接続される印刷装置116である場合と、サーバ112
を介して接続される印刷装置114である場合とがあ
る。
【0069】新たな較正データを例えばCD ―ROM
等の記憶媒体を介して入手した場合、ユーザは当該CD
−ROMを端末110又はサーバー112にてマウント
し、当該CD−ROMに格納された較正データを印刷装
置114又は印刷装置116に送信する。また、新たな
較正データが当該印刷装置の製造者等のFTPサーバ1
02又はWebサーバ104に登録された場合、例えば
端末110等を操作して各サーバ102,104にアク
セスし、較正データをダウンロードした後に各印刷装置
114又は116に転送するようにしてもよい。する
と、各印刷装置114、116では、テーブル更新手段
が当該受信した較正データにて内部に格納された補正用
データを更新する。このとき、補正用のテーブルが複数
ある場合には、較正データのファイル名やヴァージョン
等でどのテーブルなのかを識別するとよい。
【0070】<第3の実施例>次に、本発明の第3の実
施例を図33乃至図36を参照して説明する。この第3
の実施例では、図33に示すように、インタフェースで
受信した階調値の階調データを出力するデータ処理手段
6と、このデータ処理手段6から入力される階調データ
の出力タイミングを電極数分である1ラインを単位に各
電極別に制御する出力タイミング制御手段10とを備え
ると共に、この出力タイミング制御手段10によって制
御されるタイミングで出力されるそれぞれの階調データ
をアナログデータに変換するD/Aコンバータ19とを
備えている。この例では、パルス信号の生成を行わず
に、階調値から直接電極駆動用のアナログ信号を生成す
る。そして、印刷の電極方向での直線性を確保するため
に、出力タイミング制御手段10にて各階調値をパラレ
ルに出力すると共に、電極の数に応じた数の並列に配列
されたD/Aコンバータ19を使用して電極22を駆動
する。
【0071】図34はD/Aコンバータ19の具体的構
成例を示す回路図であり、図34(A)は電圧出力D/
Aコンバータであり、入力280の前段には8ビットの
2進数で表される階調値データを保持するフリップ・フ
ロップ回路が設けられている(図示せず)。そして、こ
のフリップ・フロップから送られる階調値に応じた出力
を演算増幅器233及びトランジスタ232にて増幅す
る。図34(B)は電流出力型である。また、図35は
D/Aコンバータの例を示す。図35(A)は電圧出力
型であり、ここでは、階調値はデジタルシグマ変調回路
で得られたビットストリーム信号として入力され、これ
をローパスフィルタ283を介して演算増幅器233に
入力し、アナログデータを得るようにする。図35
(B)は電流出力型である。また、ビットストリームデ
ータを使用してスイッチドキャパシタを駆動するように
してもよい。なお、ビットストリームデータは、図27
(E)のビットストリーム生成部の構成によって得られ
るようにすればよい。
【0072】次に、第1実施例のパルスの発生につい
て、別の形態を説明する。一度に全部の電極(8192
本)を駆動すると電流が集中して電源が不安定になる可
能性がある。この場合、複数種類の位相のクロックを利
用して、パルス信号の発生開始タイミングを異ならせ、
電極の駆動を集中させないようにするとよい。電極の駆
動を集中させないようにするとよい。階調信号に比例し
た一定電圧/電流のパルスを発生する場合、隣合う電極
間で位相の異なるパルスを発生させると、電力の集中を
防止することができる。すなわち、第4の実施例では、
パルス生成手段14が、複数種類の位相のパルスを有す
るパルス信号を生成する。
【0073】図36は、パルスの発生について別の形態
を示すタイミングチャートである。図36(A)は、2
種類の位相のパルスを用いた例を示す図である。図6で
は、#1FFC〜#1FFFは、全て同じ位相で出力さ
れるようになっているが、図36(A)では、nとn+
2を同じ位相として、n+1とn+3を同じ位相にし
て、それぞれのグループの位相を異ならせるようにして
いる。図36(B)は、設定された電極グループの中で
各電極毎に異なる位相となるようにしている。また、図
36(A)では、電流の集中が2つに別れるのである
が、このようにするとさらに電力の集中が抑えられる。
図36(C)は、クロック信号とさらに細かな周期のク
ロック信号を利用して、パルスの立ち上がりタイミング
を異ならせながら、パルスの一部は重なるようにしたも
のである。図36(A)では二種類の位相のパルスしか
ないが、図36(B)に示すようにより多くの位相のパ
ルスを用意すると、さらに電力の集中を防止することが
出来る。また、すべての電極制御回路を同じクロックで
駆動するとクロックの立ち上がりのタイミングで電流変
化が極大となる。そこで、電極制御回路間または電極制
御ユニット間で駆動クロックをずらすことで電流変化の
極大値を小さくすることができる。
【0074】電極が千鳥状またはノコギリ波状に配置さ
れている場合には、図15に示す遅延回路の遅延量がラ
インタイミングの周期の半分であれば、半分の電極が交
互に駆動されるため、電力の集中を防ぐことができる。
ノコギリ波状の電極配置であれば、さらに多くのタイミ
ングに分割されるため、電力が分散される。
【0075】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、パラレル変換工程にて、1ライン
分の階調値をパラレルデータに変換するため、シリアル
で入力された階調値を各電極毎のパラレルバスに出力さ
れ、さらに、階調値保持工程にて1ライン分の階調値が
保持されるまで待機し、そして、パラレル駆動制御工程
にて、1ライン分の階調値が保持された後に各階調値を
略同時に出力するため、電極駆動工程では、各電極用の
階調値が略同時に入力され、従って、各電極を略同時に
駆動し、これにより、回転ドラムが高速に回転する場合
であっても、電極方向の直線性を確保する。また、電極
駆動工程にて、それぞれ独立して階調値に基づく電極の
駆動制御を行うため、階調値の出力位置や出力タイミン
グを補正することが容易となり、すると、電極の取り付
け位置にずれが生じていてもこれを各階調値の出力位置
及び出力タイミングの補正で吸収することができる。さ
らには、階調値をパラレルに入力し、そして電極駆動工
程にて各階調値に基づいて独立に電極を駆動するため、
各電極毎に階調値を補正することが容易となるため、実
際の階調値と濃度の関係に基づいて電極の駆動を補正す
ることが容易となる、という直線性及び階調表現力を向
上させ高速かつ高品位に印刷することができる従来にな
い優れた印刷方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の動作例を示すフロー
チャートである。
【図2】 本発明である印刷装置の第1の実施例の構成
を示すブロック図である。
【図3】 本発明の印刷装置の電極制御ユニットの詳細
構成を示すブロック図である。
【図4】 図2に示す階調信号(ラインデータ)の例を
示すタイミングチャートである。
【図5】 図2に示す構成のハードウエア資源の構成を
示す回路図である。
【図6】 図5に示す構成で使用するラインデータとパ
ルス信号の関係を示すタイミングチャートである。
【図7】 階調値をパルスの長さで表したパルス信号の
例を示すタイミングチャートである。
【図8】 ラインタイミング間の中心の前後に階調値に
応じた数のパルスを発生させたパルス信号の例を示すタ
イミングチャートである。
【図9】 ラインタイミング間の中心を基準に階調値に
応じた長さのパルスを発生させたパルス信号の例を示す
タイミングチャートである。
【図10】 ラインタイミング間隔を基準としてに階調
値に応じた数のパルスを均等に割り当てたパルス信号の
例を示すタイミングチャートである。
【図11】 階調値と実際の印刷濃度の関係の一例を示
すグラフ図である。
【図12】 階調値及び階調補正用データに応じたパル
ス信号をEEPROMを使用して発生させる例を示すブ
ロック図である。
【図13】 図5に示す構成に階調値別パルス補正回路
を追加した構成の一例を示す回路図である。
【図14】 電極方向の印刷位置を補正する場合の構成
例を示す回路図である。
【図15】 紙送り方向の印刷位置を補正する場合の構
成例を示す回路図である。
【図16】 階調データのデータを送る際に4個まとめ
て送る場合の構成例を示す回路図である。
【図17】 図14等に示す電極駆動回路(デバイス)
を4つ設けた例を示すブロック図である。
【図18】 図16に示す構成での印刷データの一例を
示すタイミングチャートである。
【図19】 定電圧での電極駆動回路の例を示す回路図
であり、図18(A)は原理を示す図で、図18(A)
は1つのnチャンネル型電界効果トランジスタを使用し
た例を示す図で、図18(B)C―MOSを使用した例
を示す図である。
【図20】 定電圧での電極駆動回路であってレベルシ
フト回路を有する例を示す回路図である。
【図21】 定電圧での電極駆動回路であってフォロア
ータイプの例を示す回路図である。
【図22】 定電圧での電極駆動回路であって電流リミ
ターを有する例を示す回路図である。
【図23】 定電流での電極駆動回路の例を示す回路図
であり、図23(A)は1つのnpn型バイポーラトラ
ンジスタを使用した例を示す図で、図23(B)はnチ
ャンネル型のトランジスタを使用した例を示す図であ
る。
【図24】 定電流での電極駆動回路の例を示す回路図
であり、図24(A)は演算増幅器(比較器)とnチャ
ンネル型トランジスタとを使用した例を示す図で、図2
4(B)は高周波特性を考慮した例を示す図である。
【図25】 定電流での電極駆動回路の例を示す回路図
であり、図25(A)は電流リファレンス回路を有する
例を示す図で、図25(B)は図25(A)の二点鎖線
部分の詳細構成例を示す図である。
【図26】 定電流での電極駆動回路であってボルテー
ジリファレンス回路を有する例を示す回路図である。
【図27】 スイッチドキャパシタ方式の電極駆動回路
の例を示す回路図であり、図27(A)は原理を説明す
る図で、図27(B)は電圧及び電流を2倍にする例を
示す図で、図27(C)は具体的な構成を示す図であ
る。
【図28】 図27(C)に示した構成での各信号の変
化を示すタイミングチャートである。
【図29】 本発明の第2の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図30】 階調データと補正用データとを多重化した
例を示すタイミングチャートであり、図30(A)は補
正計算式の係数を多重化した例を示す図で、図30
(B)は補正用参照テーブルを多重化した例を示す図で
ある。
【図31】 図29に示す較正装置の一例と当該較正装
置で使用する較正用印刷の例を示すブロック図である。
【図32】 ネットワークを介して較正用データを受信
する例を示すブロック図である。
【図33】 本発明の第3の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図34】 図33に示すD/Aコンバータの詳細構成
例を示す回路図であり、図34(A)は電圧出力方式の
例を示す図で、図34(B)は電流出力方式の例を示す
図である。
【図35】 図32に示すD/Aコンバータの他の例を
示す回路図であり、図35(A)は電圧出力方式の例を
示す図で、図35(B)は電流出力方式の例を示す図で
ある。
【図36】 本発明の第4の実施例で扱うパルス信号の
例を示すタイミングチャートであり、図36(A)は2
種類の位相のパルスを用いた例を示す図で、図36
(B)は各電極毎に異なる位相のパルスを用いた例を示
す図で、図36(C)は電極駆動回路のクロックの位相
を変化させた場合の例を示す図である。
【図37】 従来の電気凝固型印刷装置の例を示す説明
図であり、図37(A)はその電極の一例を示す図で、
図37(B)は通電によるインキの凝固の例を示す図
で、図37(C)はLSIを有する電極ユニットの例を
示す図である。
【図38】 従来の電極の駆動方式を例示する説明図で
あり、図38(A)は32本の電極をスイッチで切り替
えながら駆動する例を示す図で、図38(B)は従来の
パルス信号の例を示す図で、図38(C)は32本の電
極をスイッチで切り替えながら駆動することで印刷結果
が直線とならないことを誇張して示す図である。
【符号の説明】
2・・・上位装置、4・・・インタフェース、6・・・
データ処理手段、8・・・階調信号(階調データ又は1
行毎の階調信号であるラインデータ)、10・・・出力
タイミング制御手段、14・・・パルス生成手段、18
・・・パルス信号、18・・・電極駆動手段(電極駆動
回路又は電極駆動LSI)、22・・・#xxxx番の
電極又は電極全体、29・・・ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 室井 國昌 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 (72)発明者 戸田 耕二 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 2C162 AE25 AE31 AE44 AE47 AE76 AE89 AF13 AF44 AF62 AF72 AF83

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データを受信する印刷データ受信工
    程と、この印刷データ受信工程にて受信した印刷データ
    に応じて電極を駆動することで当該電極に対向する位置
    の回転ドラム上のインキを凝固させる電極駆動工程とを
    備えた印刷方法において、前記印刷データ受信工程にて
    受信した当該印刷データから各画素毎の階調値を1ライ
    ンずつシリアルに生成する階調データ生成工程と、この
    階調データ生成工程で生成される階調データを前記電極
    の数に応じた数のパラレルデータに変換するパラレル変
    換工程と、このパラレル変換工程にて変換された各階調
    値を保持する階調値保持工程とを備えると共に、前記電
    極駆動工程の前段に、前記階調値保持工程にて前記1ラ
    イン分の階調値が保持された後に当該保持された各階調
    値を略同時に出力するパラレル駆動制御工程を備えたこ
    とを特徴とする印刷方法。
  2. 【請求項2】 導電性のインキ膜を表面に形成した回転
    ドラムに対向する電極に対して通電することにより、イ
    ンキ膜の一部を凝固させてインキドットを形成するため
    の複数の電極を制御する電極制御ユニットであって、 階調データの各階調値の出力タイミングを1ライン毎に
    各電極別に制御する出力タイミング制御手段と、この出
    力タイミング制御手段から出力されるそれぞれの階調値
    に基づいて各電極駆動用のパルス信号を個別に生成する
    パルス生成手段と、このパルス生成手段によって生成さ
    れた各パルス信号に基づいて各電極を並列に駆動する電
    極駆動手段とを備えたことを特徴とする電極制御ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 導電性のインキ膜を表面に保持する回転
    ドラムと、この回転ドラムに通電することにより前記イ
    ンキ膜の一部を凝固させてインキドットを当該回転ドラ
    ム上に形成する複数の電極と、前記インキドットを記録
    用紙に転写する転写部とを備えた印刷装置であって、外
    部機器から印刷データを受信するためのインタフェース
    と、このインタフェースで受信した印刷データから各画
    素毎の階調値を特定すると共に当該階調値の集合である
    階調データを出力するデータ処理手段と、このデータ処
    理手段から入力される階調データの各階調値の出力タイ
    ミングを1ラインを単位に各電極別に制御する出力タイ
    ミング制御手段とを備えると共に、この出力タイミング
    制御手段によって制御されるタイミングで個別に出力さ
    れるそれぞれの階調値に基づいて各電極駆動用のパルス
    信号を個別に生成するパルス生成手段と、このパルス生
    成手段によって生成された各パルス信号に基づいて各電
    極を並列に駆動する電極駆動手段とを備えたことを特徴
    とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス生成手段が、前記階調値を当
    該階調値のうち最小の階調値に応じた幅で且つ前記階調
    値に応じた数のパルスからなるパルス信号に変換する変
    換回路を備えたことを特徴とする請求項3記載の印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 前記パルス生成手段が、前記階調値を当
    該階調値に応じた幅の1つのパルスからなるパルス信号
    に変換する変換回路を備えたことを特徴とする請求項3
    記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記データ処理手段が、前記電極に通電
    する電力量と前記インキドットによる前記記録用紙への
    濃度値との関係に基づいて前記階調値を補正する階調補
    正部を備えたことを特徴とする請求項3記載の印刷装
    置。
  7. 【請求項7】 前記パルス生成手段に、前記電極に通電
    する電力量と前記インキドットによる前記記録用紙への
    濃度値との関係に基づいて前記階調値を当該濃度値へ対
    応したパルス信号へ変換させる階調値別パルス補正回路
    を併設したことを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記データ処理手段が、前記印刷データ
    を前記階調データに展開するデータ展開部と、このデー
    タ展開部によって展開された階調データの各ライン毎の
    印字開始タイミングを示すラインタイミング信号を生成
    するタイミング信号生成部とを備え、前記出力タイミン
    グ制御手段が、前記階調データを前記電極の数に応じた
    パラレルデータに変換するシリアル・パラレル変換部
    と、このシリアル・パラレル変換部によってパラレルに
    変換された各階調値をそれぞれ保持する前記電極の数に
    応じた数の1ライン分の保持回路を有すると共にこの保
    持回路に1ライン分の各階調値を保持した後に前記ライ
    ンタイミング信号に基づいて前記各階調値を前記パルス
    生成手段に並列に出力する階調データ保持部とを備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記データ展開部は、階調値を示す階調
    データをn個分パラレルに出力し、シリアル・パラレル
    変換部は、この出力された階調データをそれぞれ対応す
    る電極のn個の保持回路に保持する動作を1ライン分に
    達するまで繰り返すことで、1ライン分の階調データを
    各保持回路に保持させ、前記出力タイミング制御手段
    は、1ライン分の階調データを保持した後にパルス生成
    手段に対して並列に出力するよう制御することを特徴と
    する請求項8記載の印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記シリアル・パラレル変換部が、予
    め定められた第1のオフセット信号に基づいて、階調値
    データに基づく出力をする電極を変更する位置補正機能
    を備えたことを特徴とする請求項8記載の印刷装置。
  11. 【請求項11】 前記階調データ保持部が、前記保持回
    路に1ライン分保持された階調値を各電極毎に予め定め
    られた第2のオフセット信号に基づいて前記ラインタイ
    ミング信号から時間をずらして並列に出力する紙送り方
    向印刷位置補正機能を備えたことを特徴とする請求項8
    記載の印刷装置。
  12. 【請求項12】 前記電極駆動回路が、前記パルス生成
    部から入力されるパルス信号に基づいて定電圧の駆動信
    号を前記電極に出力する定電圧駆動回路を備えたことを
    特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  13. 【請求項13】 前記電極駆動回路が、前記パルス生成
    部から入力されるパルス信号に基づいて定電流の駆動信
    号を前記電極に出力する定電流駆動回路を備えたことを
    特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  14. 【請求項14】 前記電極駆動回路が、前記電極を駆動
    する電力を一定量蓄積するキャパシタと、このキャパシ
    タの充電及び放電のタイミングを制御するスイッチとを
    有するスイッチドキャパシタを備えたことを特徴とする
    請求項3記載の印刷装置。
  15. 【請求項15】 前記回転ドラム又は所定の記録用紙に
    形成されたインキドットによる印刷内容を計測すると共
    に当該計測された画像に基づいて前記階調値の較正情報
    を生成する計測部と、この計測部によって計測された較
    正情報を記憶する較正情報メモリと、この較正情報メモ
    リに格納された較正情報を出力する外部インタフェース
    とを有する較正手段を前記インタフェースに併設したこ
    とを特徴とする請求項3記載の印刷装置。
  16. 【請求項16】 外部機器から印刷データを受信するた
    めのインタフェースと、このインタフェースで受信した
    印刷データから各画素毎の階調値を特定すると共に予め
    定められたテーブルを参照して当該階調値の集合である
    階調データを出力するデータ処理手段と、このデータ処
    理手段から入力される階調データの各階調値の出力タイ
    ミングを1ラインを単位に各電極別に制御する出力タイ
    ミング制御手段とを備えると共に、この出力タイミング
    制御手段によって制御されるタイミングで出力されるそ
    れぞれの階調値に基づいて各電極駆動用のパルス信号を
    予め定められたテーブルを参照して個別に生成するパル
    ス生成手段と、このパルス生成手段によって生成された
    各パルス信号に基づいて各電極を並列に駆動する電極駆
    動手段とを備え、 前記インタフェースに、当該インタフェースに較正情報
    が入力された時に前記各テーブルの内容を更新するテー
    ブル更新手段を備えたことを特徴とする印刷装置。
  17. 【請求項17】 前記インタフェースが、当該インタフ
    ェースに接続されたネットワークを介して当該ネットワ
    ークに接続された上位装置から、インキ製造会社若しく
    は印刷機械製造会社が発行する、特定のインキの印字特
    性(階調値と印字結果濃度の関係)に基づく較正情報を
    受信することを特徴とする請求項16記載の印刷装置。
  18. 【請求項18】 それぞれ色が異なる色の導電性のイン
    キ膜を表面に保持する複数の回転ドラムと、各回転ドラ
    ムに通電することにより前記インキ膜の一部を凝固させ
    てインキドットを当該回転ドラム上に形成する各色別の
    複数の電極と、前記インキドットを記録用紙に転写する
    転写部と、上位装置から送信される印刷データによる各
    色別の階調値をそれぞれパルス信号に変換すると共に当
    該パルス信号に基づいて各色別に前記電極を駆動する電
    極制御ユニットとを備え、 この電極制御ユニットが、前記電極に通電する電力量と
    前記インキドットによる前記記録用紙への濃度値との関
    係に基づいて前記階調値を当該濃度値に対応させるパル
    ス信号に変換する階調補正機能を備えたことを特徴とす
    る印刷装置。
  19. 【請求項19】 それぞれ色が異なる色の導電性のイン
    キ膜を表面に保持する複数の回転ドラムと、各回転ドラ
    ムに通電することにより前記インキ膜の一部を凝固させ
    てインキドットを当該回転ドラム上に形成する各色別の
    複数の電極と、前記インキドットを記録用紙に転写する
    転写部と、上位装置から送信される印刷データによる各
    色別の階調値をそれぞれパルス信号に変換すると共に当
    該パルス信号に基づいて各色別に前記電極を駆動する電
    極制御ユニットとを備え、 この電極制御ユニットが、前記パルスデータの出力タイ
    ミングを第1のオフセットデータに基づいて前記各電極
    毎に変化させる用紙送り方向補正機能と、前記パルス信
    号の出力先を第2のオフセットデータに基づいて前記電
    極の並び方向に移動させる電極方向補正機能とを備えた
    ことを特徴とする印刷装置。
  20. 【請求項20】 導電性のインキ膜を表面に保持する回
    転ドラムと、この回転ドラムに通電することにより前記
    インキ膜の一部を凝固させてインキドットを当該回転ド
    ラム上に形成する複数の電極と、前記インキドットを記
    録用紙に転写する転写部とを備えた印刷装置であって、
    外部機器からの印刷データを受信するためのインタフェ
    ースと、このインタフェースで受信した印刷データから
    各画素毎の階調値を特定すると共に当該階調値の集合で
    ある階調データを出力するデータ処理手段と、このデー
    タ処理手段から入力される階調データの各階調値の出力
    タイミングを1ラインを単位に各電極別に制御する出力
    タイミング制御手段とを備えると共に、この出力タイミ
    ング制御手段によって制御されるタイミングで出力され
    るそれぞれの階調値をアナログデータに変換するD/A
    コンバータを有し当該アナログデータを並列に前記電極
    に出力する電極駆動手段を備えたことを特徴とする印刷
    装置。
  21. 【請求項21】 導電性のインキ膜を表面に保持する回
    転ドラムと、この回転ドラムに通電することにより前記
    インキ膜の一部を凝固させてインキドットを当該回転ド
    ラム上に形成する複数の電極と、前記インキドットを記
    録用紙に転写する転写部とを備えた印刷装置であって、
    外部機器から印刷データを受信するためのインタフェー
    スと、このインタフェースで受信した印刷データから各
    画素毎の階調値を特定すると共に当該階調値の集合であ
    る階調データを出力するデータ処理手段と、このデータ
    処理手段から入力される階調データの各階調値の出力タ
    イミングを1ラインを単位に各電極別に制御する出力タ
    イミング制御手段とを備えると共に、この出力タイミン
    グ制御手段によって制御されるタイミングで出力される
    それぞれの階調値に基づいて各電極駆動用のパルス信号
    を個別に生成するパルス生成手段と、このパルス生成手
    段によって生成された各パルス信号に基づいて各電極を
    並列に駆動する電極駆動手段とを備え、 前記パルス生成手段が、複数種類の位相のパルスを有す
    るパルス信号を生成することを特徴とする印刷装置。
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