JP2001023307A - 情報再生装置及び情報記録媒体 - Google Patents
情報再生装置及び情報記録媒体Info
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/004—Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
- G11B7/005—Reproducing
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B20/00—Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
- G11B20/10—Digital recording or reproducing
-
- G—PHYSICS
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- G11B7/00—Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
- G11B7/24—Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
- G11B7/2407—Tracks or pits; Shape, structure or physical properties thereof
- G11B7/24085—Pits
- G11B7/24088—Pits for storing more than two values, i.e. multi-valued recording for data or prepits
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 ディジタル情報が多値記録の情報記録媒体か
らディジタル情報を再生時にアナログ検出信号にレベル
変動成分が含まれていても、その影響を相殺してディジ
タル情報を再生する情報再生装置及び情報記録媒体の提
供。 【解決手段】 ディジタル情報に対応して情報ピットの
形状を多段階に変化させて情報が多値記録される光ディ
スクからディジタル情報を再生する再生装置Sで、情報
ピットに対応するアナログ検出信号Sapを生成する受光
部2aと、光ディスク上で情報ピットが形成されている
周期に対応するサンプリング周期でアナログ検出信号を
サンプリングし、入力サンプルSppを生成するA/Dコ
ンバータ2bと、入力サンプルからアナログ検出信号に
含まれるレベル変動成分を抽出し、抽出されたレベル変
動成分を入力サンプルから減算し、変動除去サンプルS
peを生成する変動成分除去器3と、変動除去サンプルか
らディジタル情報再生する復号器5と、を備える。
らディジタル情報を再生時にアナログ検出信号にレベル
変動成分が含まれていても、その影響を相殺してディジ
タル情報を再生する情報再生装置及び情報記録媒体の提
供。 【解決手段】 ディジタル情報に対応して情報ピットの
形状を多段階に変化させて情報が多値記録される光ディ
スクからディジタル情報を再生する再生装置Sで、情報
ピットに対応するアナログ検出信号Sapを生成する受光
部2aと、光ディスク上で情報ピットが形成されている
周期に対応するサンプリング周期でアナログ検出信号を
サンプリングし、入力サンプルSppを生成するA/Dコ
ンバータ2bと、入力サンプルからアナログ検出信号に
含まれるレベル変動成分を抽出し、抽出されたレベル変
動成分を入力サンプルから減算し、変動除去サンプルS
peを生成する変動成分除去器3と、変動除去サンプルか
らディジタル情報再生する復号器5と、を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報再生装置及び
情報記録媒体の技術分野に属し、より詳細には、記録す
べきディジタル情報の値に対応して情報ピットの形状を
多段階に変化させることにより当該ディジタル情報が多
値記録されている情報記録媒体及び当該多値記録されて
いるディジタル情報を当該情報記録媒体から再生する情
報再生装置の技術分野に属する。
情報記録媒体の技術分野に属し、より詳細には、記録す
べきディジタル情報の値に対応して情報ピットの形状を
多段階に変化させることにより当該ディジタル情報が多
値記録されている情報記録媒体及び当該多値記録されて
いるディジタル情報を当該情報記録媒体から再生する情
報再生装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記録媒体としての光ディスク
に対して大容量のディジタル情報を高密度に記録又は再
生するべく、「0」又は「1」以外にも複数の値を有す
る多値のディジタル情報を当該情報記録媒体に対して記
録又は再生する技術に関する研究が盛んである。
に対して大容量のディジタル情報を高密度に記録又は再
生するべく、「0」又は「1」以外にも複数の値を有す
る多値のディジタル情報を当該情報記録媒体に対して記
録又は再生する技術に関する研究が盛んである。
【0003】ここで、この分野の従来技術として、当該
光ディスクの情報記録面内に形成されているトラック上
に一定周期で形成される情報ピットのエッジ(光ディス
クの回転方向に存在する当該情報ピットの両端部を言
う。以下、同じ。)の位置を記録すべきディジタル情報
の値に応じて当該回転方向に多段階に変化させることで
当該ディジタル情報を記録するいわゆるピットエッジ多
値記録再生方式を用いた情報記録再生方式が知られてい
る。なお、当該ピットエッジ多値記録再生方式を用いた
情報記録再生方式についてより詳細には、例えば特開平
6−76303号公報に開示されている。
光ディスクの情報記録面内に形成されているトラック上
に一定周期で形成される情報ピットのエッジ(光ディス
クの回転方向に存在する当該情報ピットの両端部を言
う。以下、同じ。)の位置を記録すべきディジタル情報
の値に応じて当該回転方向に多段階に変化させることで
当該ディジタル情報を記録するいわゆるピットエッジ多
値記録再生方式を用いた情報記録再生方式が知られてい
る。なお、当該ピットエッジ多値記録再生方式を用いた
情報記録再生方式についてより詳細には、例えば特開平
6−76303号公報に開示されている。
【0004】ここで、上述したピットエッジ多値記録再
生方式における再生時には、ピットエッジの位置を変化
させることによりディジタル情報が多値記録されている
光ディスクにおける当該ピットエッジに対して再生用の
光ビームを照射し、その反射光を受光して得られるアナ
ログ検出信号に対して予め設定されている複数の閾値を
用いた多値判定を施し、当該ディジタル情報を再生する
構成となっている。
生方式における再生時には、ピットエッジの位置を変化
させることによりディジタル情報が多値記録されている
光ディスクにおける当該ピットエッジに対して再生用の
光ビームを照射し、その反射光を受光して得られるアナ
ログ検出信号に対して予め設定されている複数の閾値を
用いた多値判定を施し、当該ディジタル情報を再生する
構成となっている。
【0005】次に、従来のピットエッジ多値記録再生方
式における再生時の動作等について、図14を用いて具
体的に説明する。なお、図14は一度に一トラックのみ
に再生用の光ビームを照射してディジタル情報を再生す
る場合の動作等を説明する図である。
式における再生時の動作等について、図14を用いて具
体的に説明する。なお、図14は一度に一トラックのみ
に再生用の光ビームを照射してディジタル情報を再生す
る場合の動作等を説明する図である。
【0006】図14最上段に示すように、従来のピット
エッジ多値記録方式においては、トラックTR上に一定
周期の情報ピットPTにより情報ピット列が形成される
と共に、各々の情報ピットPTにおけるピットエッジの
位置が、上述したディジタル情報の値に対応して例えば
光ディスクの回転方向に三段階(ディジタル情報が三値
の多値レベルを有している場合)に変化する。なお、図
14最上段においては、各情報ピットPTにおける当該
ピットエッジの位置として取り得る位置をすべて実線で
示しているが、実際には、三つのピットエッジ位置のう
ちいずれか一つの位置にピットエッジが形成される(以
下に説明する図15において同様)。
エッジ多値記録方式においては、トラックTR上に一定
周期の情報ピットPTにより情報ピット列が形成される
と共に、各々の情報ピットPTにおけるピットエッジの
位置が、上述したディジタル情報の値に対応して例えば
光ディスクの回転方向に三段階(ディジタル情報が三値
の多値レベルを有している場合)に変化する。なお、図
14最上段においては、各情報ピットPTにおける当該
ピットエッジの位置として取り得る位置をすべて実線で
示しているが、実際には、三つのピットエッジ位置のう
ちいずれか一つの位置にピットエッジが形成される(以
下に説明する図15において同様)。
【0007】一方、一度に一トラックのみに再生用の光
ビームを照射してディジタル情報を再生する場合におい
て光ディスクに照射された当該光ビームは、図14最上
段中に丸印で示した照射範囲を有するビームスポットB
Sを形成する。そして、このビームスポットBSが破線
で示したトラックTR上を移動することで、一のピット
エッジに多値記録されているディジタル情報を順次読み
取るのである。
ビームを照射してディジタル情報を再生する場合におい
て光ディスクに照射された当該光ビームは、図14最上
段中に丸印で示した照射範囲を有するビームスポットB
Sを形成する。そして、このビームスポットBSが破線
で示したトラックTR上を移動することで、一のピット
エッジに多値記録されているディジタル情報を順次読み
取るのである。
【0008】なお、このとき、光ディスク上における情
報ピットの位置(換言すれば、情報ピットが形成されて
いないランド領域と情報ピットが形成されている領域と
の位置関係)を示す1トラック信号は、図14上から二
段目に示すように各ピットエッジの位置に対応して正領
域(情報ピットである範囲を示す。)及び負領域(ラン
ド領域である範囲を示す。)間を交互に変化する。ま
た、光ディスク上におけるビームスポットBSを中心と
した当該光ビームの照射強度の変化を示すビームプロフ
ァイルは、図14下から二段目に示すような分布を呈す
る。
報ピットの位置(換言すれば、情報ピットが形成されて
いないランド領域と情報ピットが形成されている領域と
の位置関係)を示す1トラック信号は、図14上から二
段目に示すように各ピットエッジの位置に対応して正領
域(情報ピットである範囲を示す。)及び負領域(ラン
ド領域である範囲を示す。)間を交互に変化する。ま
た、光ディスク上におけるビームスポットBSを中心と
した当該光ビームの照射強度の変化を示すビームプロフ
ァイルは、図14下から二段目に示すような分布を呈す
る。
【0009】そして、図14最上段乃至下から二段目に
示すような態様で光ビームが照射されたときにその反射
光に基づいて検出されるアナログ検出信号は、図14最
下段のような波形を呈する。このとき、当該アナログ検
出信号の波形は上記1トラック信号とビームプロファイ
ルを示す波形とを乗じた波形に相当する波形を有するこ
ととなる。
示すような態様で光ビームが照射されたときにその反射
光に基づいて検出されるアナログ検出信号は、図14最
下段のような波形を呈する。このとき、当該アナログ検
出信号の波形は上記1トラック信号とビームプロファイ
ルを示す波形とを乗じた波形に相当する波形を有するこ
ととなる。
【0010】なお、図14最下段においては、アナログ
検出信号として検出される可能性のある複数種類の波形
を全て重ねて示しているが、実際のアナログ検出信号
は、図14最下段に示す多数の波形のうちいずれか一の
波形を呈する。更に、図14最下段は情報ピットPTを
読み取るとアナログ検出信号のレベルが高くなる場合に
ついて示している(以下に説明する図15において同
様)。
検出信号として検出される可能性のある複数種類の波形
を全て重ねて示しているが、実際のアナログ検出信号
は、図14最下段に示す多数の波形のうちいずれか一の
波形を呈する。更に、図14最下段は情報ピットPTを
読み取るとアナログ検出信号のレベルが高くなる場合に
ついて示している(以下に説明する図15において同
様)。
【0011】このとき、図14最下段に示すように、出
力されるアナログ検出信号は、情報ピットからランド領
域へ、或いはランド領域から情報ピットへの平均的な変
化点に対応するタイミングにおいてピットエッジの位置
に対応した多値レベルに分離する(この現象を、一般に
「アイが開く」と称する。)。そして、このアナログ検
出信号を当該平均的な変化点に対応するタイミングにお
いてサンプリングし、更に図14最下段に示す二つの閾
値に基づいて当該サンプリングしたサンプル値を閾値判
定することにより、各ピットエッジに記録されているデ
ィジタル情報の値を復元/再生するのである。
力されるアナログ検出信号は、情報ピットからランド領
域へ、或いはランド領域から情報ピットへの平均的な変
化点に対応するタイミングにおいてピットエッジの位置
に対応した多値レベルに分離する(この現象を、一般に
「アイが開く」と称する。)。そして、このアナログ検
出信号を当該平均的な変化点に対応するタイミングにお
いてサンプリングし、更に図14最下段に示す二つの閾
値に基づいて当該サンプリングしたサンプル値を閾値判
定することにより、各ピットエッジに記録されているデ
ィジタル情報の値を復元/再生するのである。
【0012】このようなピットエッジ多値記録再生方式
によれば、従来の「0」及び「1」のみをその値とする
ディジタル情報を記録又は再生する場合に比して、より
高密度にディジタル情報を記録又は再生することができ
る。
によれば、従来の「0」及び「1」のみをその値とする
ディジタル情報を記録又は再生する場合に比して、より
高密度にディジタル情報を記録又は再生することができ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のピットエッジ多値記録再生方式によると、例え
ば、再生用の光ビームの光軸と情報ピットPTが形成さ
れている情報記録面とのなす角度が、光ディスクの撓み
又は歪みに起因して直角からずれた場合(以下、このず
れをチルトずれと称する。)には、当該光ビームにより
情報記録面上に形成されるビームスポットBSの形状が
変形し、これにより上記再生時のアナログ検出信号にレ
ベル変動成分が混入し、更に当該レベル変動成分が混入
した状態で当該アナログ検出信号を上述のように閾値判
定すると、その判定結果に誤差が生じる場合があるとい
う問題点があった。
た従来のピットエッジ多値記録再生方式によると、例え
ば、再生用の光ビームの光軸と情報ピットPTが形成さ
れている情報記録面とのなす角度が、光ディスクの撓み
又は歪みに起因して直角からずれた場合(以下、このず
れをチルトずれと称する。)には、当該光ビームにより
情報記録面上に形成されるビームスポットBSの形状が
変形し、これにより上記再生時のアナログ検出信号にレ
ベル変動成分が混入し、更に当該レベル変動成分が混入
した状態で当該アナログ検出信号を上述のように閾値判
定すると、その判定結果に誤差が生じる場合があるとい
う問題点があった。
【0014】すなわち、図15に示すように、チルトず
れにより情報記録面上に形成されるビームスポットBS
の形状が変形する(図15においては、楕円形に変形し
ている。)と、ビームプロファイルにおけるビームスポ
ットBSの中心点を通る線を対称軸とした対称性が崩れ
(図14下から二段目及び図15下から二段目参照)、
これにより、1トラック信号とビームプロファイルを示
す波形とを乗算した結果としてのアナログ検出信号の波
形には、図15最下段に示すようなレベル変動成分が含
まれることとなる。
れにより情報記録面上に形成されるビームスポットBS
の形状が変形する(図15においては、楕円形に変形し
ている。)と、ビームプロファイルにおけるビームスポ
ットBSの中心点を通る線を対称軸とした対称性が崩れ
(図14下から二段目及び図15下から二段目参照)、
これにより、1トラック信号とビームプロファイルを示
す波形とを乗算した結果としてのアナログ検出信号の波
形には、図15最下段に示すようなレベル変動成分が含
まれることとなる。
【0015】より具体的には、当該ビームプロファイル
における対称性が崩れると、ピットエッジ多値記録再生
方式における再生系の位相伝達特性における線形位相性
が崩れ、当該位相伝達特性に位相変動が含まれることと
なる。この結果、実際のアナログ検出信号における平均
的なゼロクロス点の位置が本来の位置からずれ、そのサ
ンプリングタイミングに相当するサンプル値にもレベル
変動成分が含まれることとなるのである。
における対称性が崩れると、ピットエッジ多値記録再生
方式における再生系の位相伝達特性における線形位相性
が崩れ、当該位相伝達特性に位相変動が含まれることと
なる。この結果、実際のアナログ検出信号における平均
的なゼロクロス点の位置が本来の位置からずれ、そのサ
ンプリングタイミングに相当するサンプル値にもレベル
変動成分が含まれることとなるのである。
【0016】そして、この状態のアナログ検出信号を図
14に示した場合と同じサンプリングタイミングにてサ
ンプリングした値の変化は、図15最下段に示すよう
に、図14の場合に比して上下にうねることとなる。
14に示した場合と同じサンプリングタイミングにてサ
ンプリングした値の変化は、図15最下段に示すよう
に、図14の場合に比して上下にうねることとなる。
【0017】従って、このうねりが含まれているサンプ
ル値を図14の場合と同様の閾値にて閾値判定すると、
対応するピットエッジに実際に記録されているディジタ
ル情報の値とは異なる判定値が出力され、これにより、
いわゆる復号エラーが生じることとなるのである。
ル値を図14の場合と同様の閾値にて閾値判定すると、
対応するピットエッジに実際に記録されているディジタ
ル情報の値とは異なる判定値が出力され、これにより、
いわゆる復号エラーが生じることとなるのである。
【0018】なお、このアナログ検出信号に含まれるレ
ベル変動成分に起因するうねりは、ディジタル情報の再
生時において一般に含まれるいわゆる符号間干渉よりも
復号エラーの増大に大きな影響を及ぼすことが確認され
ている。
ベル変動成分に起因するうねりは、ディジタル情報の再
生時において一般に含まれるいわゆる符号間干渉よりも
復号エラーの増大に大きな影響を及ぼすことが確認され
ている。
【0019】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
為されたもので、その課題は、ディジタル情報が多値記
録されている情報記録媒体から当該ディジタル情報を再
生する場合に、生成されたアナログ検出信号にレベル変
動成分が含まれていても、その影響を相殺して正確にデ
ィジタル情報を再生することができる情報再生装置及び
情報記録媒体を提供することにある。
為されたもので、その課題は、ディジタル情報が多値記
録されている情報記録媒体から当該ディジタル情報を再
生する場合に、生成されたアナログ検出信号にレベル変
動成分が含まれていても、その影響を相殺して正確にデ
ィジタル情報を再生することができる情報再生装置及び
情報記録媒体を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、記録すべきディジタル
情報に対応して情報ピットの形状を多段階に変化させる
ことにより当該ディジタル情報が多値記録されている光
ディスク等の情報記録媒体から当該ディジタル情報を再
生する情報再生装置において、前記情報ピットに対応す
るアナログ検出信号を生成する受光部等の検出信号生成
手段と、前記情報記録媒体上において前記情報ピットが
形成されている周期に対応するサンプリング周期で前記
生成されたアナログ検出信号をサンプリングし、サンプ
リング検出信号を生成するA/Dコンバータ等のサンプ
リング手段と、前記生成されたサンプリング検出信号か
ら前記アナログ検出信号に含まれているレベル変動成分
を抽出するシフトレジスタ等の抽出手段と、前記抽出さ
れたレベル変動成分を前記生成されたサンプリング検出
信号から減算し、減算信号を生成する減算器等の減算信
号生成手段と、前記生成された減算信号に基づいて前記
ディジタル情報を再生する復号器等の再生手段と、を備
える。
めに、請求項1に記載の発明は、記録すべきディジタル
情報に対応して情報ピットの形状を多段階に変化させる
ことにより当該ディジタル情報が多値記録されている光
ディスク等の情報記録媒体から当該ディジタル情報を再
生する情報再生装置において、前記情報ピットに対応す
るアナログ検出信号を生成する受光部等の検出信号生成
手段と、前記情報記録媒体上において前記情報ピットが
形成されている周期に対応するサンプリング周期で前記
生成されたアナログ検出信号をサンプリングし、サンプ
リング検出信号を生成するA/Dコンバータ等のサンプ
リング手段と、前記生成されたサンプリング検出信号か
ら前記アナログ検出信号に含まれているレベル変動成分
を抽出するシフトレジスタ等の抽出手段と、前記抽出さ
れたレベル変動成分を前記生成されたサンプリング検出
信号から減算し、減算信号を生成する減算器等の減算信
号生成手段と、前記生成された減算信号に基づいて前記
ディジタル情報を再生する復号器等の再生手段と、を備
える。
【0021】よって、多値記録されているディジタル情
報を再生する際に、対応するアナログ検出信号に含まれ
ているレベル変動成分を抽出・相殺しつつ再生するの
で、多値記録されているディジタル情報を正確に再生す
ることができる。
報を再生する際に、対応するアナログ検出信号に含まれ
ているレベル変動成分を抽出・相殺しつつ再生するの
で、多値記録されているディジタル情報を正確に再生す
ることができる。
【0022】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の情報再生装置におい
て、前記ディジタル情報は、各前記情報ピットにおいて
対向する二つのエッジ夫々の位置を当該ディジタル情報
に対応して多段階に変化させることにより前記情報記録
媒体上に多値記録されていると共に、前記検出信号生成
手段は、複数の前記情報ピットにより前記情報記録媒体
上に構成されている一のトラックに対して前記ディジタ
ル情報再生用の再生光ビームを照射する再生ヘッド等の
照射手段と、各前記情報ピットからの前記再生光ビーム
の反射光を受光し、前記アナログ検出信号を生成する受
光部等の受光手段と、により構成されており、前記レベ
ル変動成分は、前記情報記録媒体における前記情報ピッ
トが形成された情報記録面と前記再生光ビームの光軸と
のなす角度の直角からのずれに起因して前記アナログ検
出信号中に含まれており、更に前記再生手段は、前記減
算信号のレベルと、前記ディジタル情報の多値記録にお
ける多値レベルに対応して予め設定されている複数の閾
値と、を比較して前記ディジタル情報を再生する。
記載の発明は、請求項1に記載の情報再生装置におい
て、前記ディジタル情報は、各前記情報ピットにおいて
対向する二つのエッジ夫々の位置を当該ディジタル情報
に対応して多段階に変化させることにより前記情報記録
媒体上に多値記録されていると共に、前記検出信号生成
手段は、複数の前記情報ピットにより前記情報記録媒体
上に構成されている一のトラックに対して前記ディジタ
ル情報再生用の再生光ビームを照射する再生ヘッド等の
照射手段と、各前記情報ピットからの前記再生光ビーム
の反射光を受光し、前記アナログ検出信号を生成する受
光部等の受光手段と、により構成されており、前記レベ
ル変動成分は、前記情報記録媒体における前記情報ピッ
トが形成された情報記録面と前記再生光ビームの光軸と
のなす角度の直角からのずれに起因して前記アナログ検
出信号中に含まれており、更に前記再生手段は、前記減
算信号のレベルと、前記ディジタル情報の多値記録にお
ける多値レベルに対応して予め設定されている複数の閾
値と、を比較して前記ディジタル情報を再生する。
【0023】よって、情報記録媒体における情報記録面
と再生光ビームの光軸とのなす角度の直角からのずれに
起因してアナログ検出信号中にレベル変動成分が含まれ
ている場合でも、光学的に正確に多値記録されたディジ
タル情報を再生することができる。
と再生光ビームの光軸とのなす角度の直角からのずれに
起因してアナログ検出信号中にレベル変動成分が含まれ
ている場合でも、光学的に正確に多値記録されたディジ
タル情報を再生することができる。
【0024】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項2に記載の情報再生装置におい
て、前記抽出手段は、前記生成されたサンプリング検出
信号を前記サンプリング周期毎に順次遅延し、一サンプ
リング周期遅延する毎に遅延信号を夫々出力するシフト
レジスタ等のシフトレジスタ手段と、各前記遅延信号の
うち偶数番目の当該遅延信号を反転させ、反転遅延信号
を夫々生成するシフトレジスタ等の反転手段と、各前記
遅延信号のうち奇数番目の当該遅延信号と各前記反転遅
延信号とを加算し、加算信号を生成する加算器等の加算
手段と、前記加算信号のレベルを前記シフトレジスタ手
段における遅延段数により除し、前記レベル変動成分の
レベルを示すレベル信号を生成する除算器等のレベル信
号生成手段と、により構成され、前記減算信号生成手段
は、前記生成されたレベル信号を前記生成されたサンプ
リング検出信号から減算し、前記減算信号を生成するよ
うに構成される。
記載の発明は、請求項2に記載の情報再生装置におい
て、前記抽出手段は、前記生成されたサンプリング検出
信号を前記サンプリング周期毎に順次遅延し、一サンプ
リング周期遅延する毎に遅延信号を夫々出力するシフト
レジスタ等のシフトレジスタ手段と、各前記遅延信号の
うち偶数番目の当該遅延信号を反転させ、反転遅延信号
を夫々生成するシフトレジスタ等の反転手段と、各前記
遅延信号のうち奇数番目の当該遅延信号と各前記反転遅
延信号とを加算し、加算信号を生成する加算器等の加算
手段と、前記加算信号のレベルを前記シフトレジスタ手
段における遅延段数により除し、前記レベル変動成分の
レベルを示すレベル信号を生成する除算器等のレベル信
号生成手段と、により構成され、前記減算信号生成手段
は、前記生成されたレベル信号を前記生成されたサンプ
リング検出信号から減算し、前記減算信号を生成するよ
うに構成される。
【0025】よって、フィードフォワード制御により、
レベル変動成分のアナログ検出信号への混入により発生
する当該アナログ検出信号の振幅変動を平均化して減算
することとなるので、正確にレベル変動成分を除去して
ディジタル情報を再生することができる。
レベル変動成分のアナログ検出信号への混入により発生
する当該アナログ検出信号の振幅変動を平均化して減算
することとなるので、正確にレベル変動成分を除去して
ディジタル情報を再生することができる。
【0026】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項3に記載の情報再生装置におい
て、前記遅延段数は偶数とされている。
記載の発明は、請求項3に記載の情報再生装置におい
て、前記遅延段数は偶数とされている。
【0027】よって、アナログ検出信号の振幅変動を平
均化する過程において発生する直流成分に起因する検出
精度の低下を防止できる。
均化する過程において発生する直流成分に起因する検出
精度の低下を防止できる。
【0028】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項2に記載の情報再生装置におい
て、前記抽出手段は、前記生成されたサンプリング検出
信号と乗算遅延信号とを加算し、加算信号を生成して第
1乗算手段及び遅延手段に夫々出力する加算器等の加算
手段と、前記出力された加算信号を一の前記サンプリン
グ周期だけ遅延し、遅延信号を生成する遅延器等の前記
遅延手段と、前記生成された遅延信号に対して、−1よ
り大きい負の値を有する予め設定された乗算係数を乗算
し、前記乗算遅延信号を生成して前記加算手段に出力す
る乗算器等の第2乗算手段と、前記出力された加算信号
に対して前記乗算係数に1加算した値を有する加算係数
を乗算し、前記レベル変動成分のレベルを示すレベル信
号を生成する乗算器等のレベル信号生成手段と、により
構成され、前記減算信号生成手段は、前記生成されたレ
ベル信号を前記生成されたサンプリング検出信号から減
算し、前記減算信号を生成するように構成される。
記載の発明は、請求項2に記載の情報再生装置におい
て、前記抽出手段は、前記生成されたサンプリング検出
信号と乗算遅延信号とを加算し、加算信号を生成して第
1乗算手段及び遅延手段に夫々出力する加算器等の加算
手段と、前記出力された加算信号を一の前記サンプリン
グ周期だけ遅延し、遅延信号を生成する遅延器等の前記
遅延手段と、前記生成された遅延信号に対して、−1よ
り大きい負の値を有する予め設定された乗算係数を乗算
し、前記乗算遅延信号を生成して前記加算手段に出力す
る乗算器等の第2乗算手段と、前記出力された加算信号
に対して前記乗算係数に1加算した値を有する加算係数
を乗算し、前記レベル変動成分のレベルを示すレベル信
号を生成する乗算器等のレベル信号生成手段と、により
構成され、前記減算信号生成手段は、前記生成されたレ
ベル信号を前記生成されたサンプリング検出信号から減
算し、前記減算信号を生成するように構成される。
【0029】よって、シフトレジスタ手段等を用いるこ
となく、フィードフォワード制御によりレベル変動成分
のアナログ検出信号への混入により発生する当該アナロ
グ検出信号の振幅変動を平均化して減算することとなる
ので、簡易且つ正確にレベル変動成分を除去してディジ
タル情報を再生することができる。
となく、フィードフォワード制御によりレベル変動成分
のアナログ検出信号への混入により発生する当該アナロ
グ検出信号の振幅変動を平均化して減算することとなる
ので、簡易且つ正確にレベル変動成分を除去してディジ
タル情報を再生することができる。
【0030】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項2に記載の情報再生装置におい
て、前記抽出手段は、前記生成された減算信号から遅延
信号を減算し、第2減算信号を生成して遅延手段及び乗
算手段に夫々出力する減算器等の第2減算手段と、前記
出力された第2減算信号を一の前記サンプリング周期だ
け遅延し、前記遅延信号を生成して前記第2減算手段に
出力する遅延器等の前記遅延手段と、前記出力された第
2減算信号に対して、1より小さい正の値を有する予め
設定された乗算係数を乗算し、前記レベル変動成分のレ
ベルを示すレベル信号を生成する乗算器等のレベル信号
生成手段と、により構成され、前記減算信号生成手段
は、前記生成されたレベル信号を前記生成されたサンプ
リング検出信号から減算し、前記減算信号を生成して前
記再生手段及び前記第2減算手段に夫々出力するように
構成される。
記載の発明は、請求項2に記載の情報再生装置におい
て、前記抽出手段は、前記生成された減算信号から遅延
信号を減算し、第2減算信号を生成して遅延手段及び乗
算手段に夫々出力する減算器等の第2減算手段と、前記
出力された第2減算信号を一の前記サンプリング周期だ
け遅延し、前記遅延信号を生成して前記第2減算手段に
出力する遅延器等の前記遅延手段と、前記出力された第
2減算信号に対して、1より小さい正の値を有する予め
設定された乗算係数を乗算し、前記レベル変動成分のレ
ベルを示すレベル信号を生成する乗算器等のレベル信号
生成手段と、により構成され、前記減算信号生成手段
は、前記生成されたレベル信号を前記生成されたサンプ
リング検出信号から減算し、前記減算信号を生成して前
記再生手段及び前記第2減算手段に夫々出力するように
構成される。
【0031】よって、シフトレジスタ手段等を用いるこ
となく、フィードバック制御を用いてレベル変動成分の
アナログ検出信号への混入により発生する当該アナログ
検出信号の振幅変動を平均化して減算することとなるの
で、簡易且つ正確にレベル変動成分を除去してディジタ
ル情報を再生することができる。
となく、フィードバック制御を用いてレベル変動成分の
アナログ検出信号への混入により発生する当該アナログ
検出信号の振幅変動を平均化して減算することとなるの
で、簡易且つ正確にレベル変動成分を除去してディジタ
ル情報を再生することができる。
【0032】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項1に記載の情報再生装置におい
て、前記ディジタル情報は、各前記情報ピットにおいて
対向する二つのエッジ夫々の位置を当該ディジタル情報
に対応して多段階に変化させることにより前記情報記録
媒体上に多値記録されていると共に、複数の前記情報ピ
ットにより前記情報記録媒体上に形成されている複数の
トラックについて、相隣接する前記トラック間で千鳥形
に前記情報ピットが形成されており、前記検出信号生成
手段は、相隣接する複数の前記トラック上にある複数の
前記エッジを照射範囲内に含むように前記ディジタル情
報再生用の再生光ビームを前記情報記録媒体に照射する
照射手段と、複数の前記トラック上の各前記エッジから
の前記再生光ビームの反射光を受光し、前記アナログ検
出信号を生成する受光手段と、により構成されており、
前記レベル変動成分は、各前記情報ピットの形成位置
の、当該情報ピットが形成されるべき前記周期に対応す
る位置からのずれに起因して前記アナログ検出信号中に
含まれており、更に前記再生手段は、前記減算信号のレ
ベルと、前記ディジタル情報の多値記録における多値レ
ベルに対応して予め設定されている複数の閾値と、を比
較して前記ディジタル情報を再生するように構成され
る。
記載の発明は、請求項1に記載の情報再生装置におい
て、前記ディジタル情報は、各前記情報ピットにおいて
対向する二つのエッジ夫々の位置を当該ディジタル情報
に対応して多段階に変化させることにより前記情報記録
媒体上に多値記録されていると共に、複数の前記情報ピ
ットにより前記情報記録媒体上に形成されている複数の
トラックについて、相隣接する前記トラック間で千鳥形
に前記情報ピットが形成されており、前記検出信号生成
手段は、相隣接する複数の前記トラック上にある複数の
前記エッジを照射範囲内に含むように前記ディジタル情
報再生用の再生光ビームを前記情報記録媒体に照射する
照射手段と、複数の前記トラック上の各前記エッジから
の前記再生光ビームの反射光を受光し、前記アナログ検
出信号を生成する受光手段と、により構成されており、
前記レベル変動成分は、各前記情報ピットの形成位置
の、当該情報ピットが形成されるべき前記周期に対応す
る位置からのずれに起因して前記アナログ検出信号中に
含まれており、更に前記再生手段は、前記減算信号のレ
ベルと、前記ディジタル情報の多値記録における多値レ
ベルに対応して予め設定されている複数の閾値と、を比
較して前記ディジタル情報を再生するように構成され
る。
【0033】よって、情報ピットの位置ずれに起因して
アナログ検出信号中にレベル変動成分が含まれている場
合でも、光学的に正確に多値記録されたディジタル情報
を再生することができる。
アナログ検出信号中にレベル変動成分が含まれている場
合でも、光学的に正確に多値記録されたディジタル情報
を再生することができる。
【0034】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項7に記載の情報再生装置におい
て、前記情報記録媒体は、前記多値レベルにおける予め
設定された基準レベルに対応する位置に形成された前記
エッジであって前記照射範囲内に同時に含まれる前記エ
ッジである基準エッジを夫々に有する複数の前記情報ピ
ットを有すると共に、前記抽出手段は、前記照射範囲内
に前記基準エッジのみが含まれるタイミングで生成され
た前記減算信号から遅延信号を減算し、第2減算信号を
生成して遅延手段に出力する減算器等の第2減算手段
と、前記出力された第2減算信号を一の前記サンプリン
グ周期だけ遅延し、前記遅延信号を生成して前記第2減
算手段及びレベル信号生成手段に夫々出力する遅延器等
の前記遅延手段と、前記出力された遅延信号に対して、
1より小さい正の値を有する予め設定された乗算係数を
乗算し、前記レベル変動成分のレベルを示すレベル信号
を生成する乗算器等の前記レベル信号生成手段と、によ
り構成され、前記減算信号生成手段は、前記生成された
レベル信号を前記生成されたサンプリング検出信号から
減算し、前記減算信号を生成して前記再生手段及び前記
第2減算手段に夫々出力するように構成される。
記載の発明は、請求項7に記載の情報再生装置におい
て、前記情報記録媒体は、前記多値レベルにおける予め
設定された基準レベルに対応する位置に形成された前記
エッジであって前記照射範囲内に同時に含まれる前記エ
ッジである基準エッジを夫々に有する複数の前記情報ピ
ットを有すると共に、前記抽出手段は、前記照射範囲内
に前記基準エッジのみが含まれるタイミングで生成され
た前記減算信号から遅延信号を減算し、第2減算信号を
生成して遅延手段に出力する減算器等の第2減算手段
と、前記出力された第2減算信号を一の前記サンプリン
グ周期だけ遅延し、前記遅延信号を生成して前記第2減
算手段及びレベル信号生成手段に夫々出力する遅延器等
の前記遅延手段と、前記出力された遅延信号に対して、
1より小さい正の値を有する予め設定された乗算係数を
乗算し、前記レベル変動成分のレベルを示すレベル信号
を生成する乗算器等の前記レベル信号生成手段と、によ
り構成され、前記減算信号生成手段は、前記生成された
レベル信号を前記生成されたサンプリング検出信号から
減算し、前記減算信号を生成して前記再生手段及び前記
第2減算手段に夫々出力するように構成される。
【0035】よって、基準ピットに対応する減算信号に
基づき、フィードバック制御を用いてレベル変動成分の
アナログ検出信号への混入により発生する当該アナログ
検出信号の振幅変動を平均化して減算することとなるの
で、複数トラックに跨る複数のエッジに記録されている
ディジタル情報を同時に再生する場合でも、正確にレベ
ル変動成分を除去してディジタル情報を再生することが
できる。
基づき、フィードバック制御を用いてレベル変動成分の
アナログ検出信号への混入により発生する当該アナログ
検出信号の振幅変動を平均化して減算することとなるの
で、複数トラックに跨る複数のエッジに記録されている
ディジタル情報を同時に再生する場合でも、正確にレベ
ル変動成分を除去してディジタル情報を再生することが
できる。
【0036】上記の課題を解決するために、請求項9に
記載の発明は、請求項7に記載の情報再生装置におい
て、前記情報記録媒体は、前記多値レベルにおける予め
設定された基準レベルに対応する位置に形成された前記
エッジであって前記照射範囲内に同時に含まれる前記エ
ッジである基準エッジを夫々に有する複数の前記情報ピ
ットを有すると共に、前記基準エッジは、一の前記サン
プリング周期の開始タイミングと終了タイミングの夫々
に対応する二の照射タイミングにおいて前記照射範囲に
夫々含まれるように形成されており、前記抽出手段は、
前記二の照射タイミングのうちの先の当該照射タイミン
グで生成された前記減算信号を一の前記サンプリング周
期だけ遅延し、第1遅延信号を生成する遅延器等の第1
遅延手段と、前記二の照射タイミングのうちの後の当該
照射タイミングで生成された前記減算信号から前記第1
遅延信号を減算し、第1減算信号を生成する減算器等の
第1減算手段と、前記後の照射タイミングに対応する前
記第1減算信号から第2遅延信号を減算し、第3減算信
号を生成して第2遅延手段に出力する減算器等の第2減
算手段と、前記出力された第3減算信号を一の前記サン
プリング周期だけ遅延し、前記第2遅延信号を生成して
前記第2減算手段及びレベル信号生成手段に夫々出力す
る遅延器等の前記第2遅延手段と、前記出力された第2
遅延信号に対して、−1より大きい負の値を有する予め
設定された乗算係数を乗算し、前記レベル変動成分のレ
ベルを示すレベル信号を生成する乗算器等の前記レベル
信号生成手段と、により構成され、前記減算信号生成手
段は、前記生成されたレベル信号を前記生成されたサン
プリング検出信号から減算し、前記減算信号を生成して
前記再生手段及び前記第1遅延手段並びに前記第1減算
手段に夫々出力するように構成される。
記載の発明は、請求項7に記載の情報再生装置におい
て、前記情報記録媒体は、前記多値レベルにおける予め
設定された基準レベルに対応する位置に形成された前記
エッジであって前記照射範囲内に同時に含まれる前記エ
ッジである基準エッジを夫々に有する複数の前記情報ピ
ットを有すると共に、前記基準エッジは、一の前記サン
プリング周期の開始タイミングと終了タイミングの夫々
に対応する二の照射タイミングにおいて前記照射範囲に
夫々含まれるように形成されており、前記抽出手段は、
前記二の照射タイミングのうちの先の当該照射タイミン
グで生成された前記減算信号を一の前記サンプリング周
期だけ遅延し、第1遅延信号を生成する遅延器等の第1
遅延手段と、前記二の照射タイミングのうちの後の当該
照射タイミングで生成された前記減算信号から前記第1
遅延信号を減算し、第1減算信号を生成する減算器等の
第1減算手段と、前記後の照射タイミングに対応する前
記第1減算信号から第2遅延信号を減算し、第3減算信
号を生成して第2遅延手段に出力する減算器等の第2減
算手段と、前記出力された第3減算信号を一の前記サン
プリング周期だけ遅延し、前記第2遅延信号を生成して
前記第2減算手段及びレベル信号生成手段に夫々出力す
る遅延器等の前記第2遅延手段と、前記出力された第2
遅延信号に対して、−1より大きい負の値を有する予め
設定された乗算係数を乗算し、前記レベル変動成分のレ
ベルを示すレベル信号を生成する乗算器等の前記レベル
信号生成手段と、により構成され、前記減算信号生成手
段は、前記生成されたレベル信号を前記生成されたサン
プリング検出信号から減算し、前記減算信号を生成して
前記再生手段及び前記第1遅延手段並びに前記第1減算
手段に夫々出力するように構成される。
【0037】よって、基準ピットに対応するサンプリン
グタイミングに生成された減算信号に基づき、フィード
バック制御を用いてレベル変動成分のアナログ検出信号
への混入により発生する当該アナログ検出信号の振幅変
動を平均化して減算することとなるので、複数トラック
に跨る複数のエッジに記録されているディジタル情報を
同時に再生する場合でも、正確にレベル変動成分を除去
してディジタル情報を再生することができる。
グタイミングに生成された減算信号に基づき、フィード
バック制御を用いてレベル変動成分のアナログ検出信号
への混入により発生する当該アナログ検出信号の振幅変
動を平均化して減算することとなるので、複数トラック
に跨る複数のエッジに記録されているディジタル情報を
同時に再生する場合でも、正確にレベル変動成分を除去
してディジタル情報を再生することができる。
【0038】上記の課題を解決するために、請求項10
に記載の発明は、多値レベルを有するディジタル情報に
対応して情報ピットの形状を多段階に変化させることに
より当該ディジタル情報が多値記録されている情報記録
媒体において、複数の前記情報ピットにより前記情報記
録媒体上に形成されているトラックについて、相隣接す
る前記トラック間で千鳥形に前記情報ピットが形成され
ており、各前記情報ピットにおいて対向する二つのエッ
ジ夫々の位置が前記多値レベルに対応して多段階に変化
していると共に、更に、前記多値レベルにおける予め設
定された基準レベルに対応する位置に形成された前記エ
ッジであって、前記ディジタル情報を再生するための光
ビームの前記情報記録媒体上における照射範囲内に同時
に含まれる前記エッジである基準エッジを夫々に有する
複数の前記情報ピットが形成されており、前記基準エッ
ジを前記光ビームにより検出することにより、前記情報
ピットに対応するアナログ検出信号に含まれるレベル変
動成分が相殺されつつ前記ディジタル情報が再生される
ように構成されている。
に記載の発明は、多値レベルを有するディジタル情報に
対応して情報ピットの形状を多段階に変化させることに
より当該ディジタル情報が多値記録されている情報記録
媒体において、複数の前記情報ピットにより前記情報記
録媒体上に形成されているトラックについて、相隣接す
る前記トラック間で千鳥形に前記情報ピットが形成され
ており、各前記情報ピットにおいて対向する二つのエッ
ジ夫々の位置が前記多値レベルに対応して多段階に変化
していると共に、更に、前記多値レベルにおける予め設
定された基準レベルに対応する位置に形成された前記エ
ッジであって、前記ディジタル情報を再生するための光
ビームの前記情報記録媒体上における照射範囲内に同時
に含まれる前記エッジである基準エッジを夫々に有する
複数の前記情報ピットが形成されており、前記基準エッ
ジを前記光ビームにより検出することにより、前記情報
ピットに対応するアナログ検出信号に含まれるレベル変
動成分が相殺されつつ前記ディジタル情報が再生される
ように構成されている。
【0039】よって、基準エッジを検出することにより
レベル変動成分が除去されるので、アナログ検出信号中
にレベル変動成分が含まれている場合でも、光学的に正
確に多値記録されたディジタル情報を再生することがで
きる。
レベル変動成分が除去されるので、アナログ検出信号中
にレベル変動成分が含まれている場合でも、光学的に正
確に多値記録されたディジタル情報を再生することがで
きる。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明
する各実施の形態は、ディジタル情報が多値記録されて
いる情報記録媒体としての光ディスクから当該ディジタ
ル情報を再生する情報再生装置に対して本発明を適用し
た場合の実施の形態である。 (I)第1乃至第3実施形態に係る情報再生装置の全体
構成 始めに、後述の第1乃至第3実施形態の変動成分除去器
を含む情報再生装置の全体構成及び動作について、図1
を用いて説明する。なお、図1は第1乃至第3実施形態
に係る変動成分除去器を含む情報再生装置の概要構成を
示すブロック図である。
について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明
する各実施の形態は、ディジタル情報が多値記録されて
いる情報記録媒体としての光ディスクから当該ディジタ
ル情報を再生する情報再生装置に対して本発明を適用し
た場合の実施の形態である。 (I)第1乃至第3実施形態に係る情報再生装置の全体
構成 始めに、後述の第1乃至第3実施形態の変動成分除去器
を含む情報再生装置の全体構成及び動作について、図1
を用いて説明する。なお、図1は第1乃至第3実施形態
に係る変動成分除去器を含む情報再生装置の概要構成を
示すブロック図である。
【0041】図1に示すように、第1乃至第3実施形態
に係る変動成分除去器を含む情報再生装置Sは、照射手
段としての再生ヘッド2と、本発明に係る変動成分除去
器3と、波形等化器4と、再生手段としての復号器5
と、CPU6と、操作部7と、表示部8と、により構成
されている。
に係る変動成分除去器を含む情報再生装置Sは、照射手
段としての再生ヘッド2と、本発明に係る変動成分除去
器3と、波形等化器4と、再生手段としての復号器5
と、CPU6と、操作部7と、表示部8と、により構成
されている。
【0042】また、再生ヘッド2は、検出信号生成手段
及び受光手段としての受光部2aと、サンプリング手段
としてのA/D(アナログ/ディジタル)コンバータ2
bと、を含んでいる。
及び受光手段としての受光部2aと、サンプリング手段
としてのA/D(アナログ/ディジタル)コンバータ2
bと、を含んでいる。
【0043】次に全体動作を説明する。
【0044】再生ヘッド2は、CPU6からの制御信号
Schに基づいて、ディジタル情報が多値記録されている
光ディスク1に対して図示しない半導体レーザ等を駆動
することにより一定強度の再生用の光ビームBを照射
し、その反射光に基づいて受光部2aにより各情報ピッ
トに担持されているディジタル情報に対応するアナログ
検出信号Sapを生成し、当該アナログ検出信号SapをA
/Dコンバータ2bを用いて所定のサンプリング周期に
よりサンプリングすることで、当該ディジタル情報に対
応する入力サンプルSppを生成して変動成分除去器3へ
出力する。
Schに基づいて、ディジタル情報が多値記録されている
光ディスク1に対して図示しない半導体レーザ等を駆動
することにより一定強度の再生用の光ビームBを照射
し、その反射光に基づいて受光部2aにより各情報ピッ
トに担持されているディジタル情報に対応するアナログ
検出信号Sapを生成し、当該アナログ検出信号SapをA
/Dコンバータ2bを用いて所定のサンプリング周期に
よりサンプリングすることで、当該ディジタル情報に対
応する入力サンプルSppを生成して変動成分除去器3へ
出力する。
【0045】そして、変動成分除去器3は、後述する各
動作により入力サンプルSpp中に含まれているレベル変
動成分(図15に示す場合は、入力サンプルSppにおけ
る各サンプル値のうねり)を除去し、変動除去サンプル
Speを生成して波形等化器4へ出力する。
動作により入力サンプルSpp中に含まれているレベル変
動成分(図15に示す場合は、入力サンプルSppにおけ
る各サンプル値のうねり)を除去し、変動除去サンプル
Speを生成して波形等化器4へ出力する。
【0046】これにより、波形等化器4は、CPU6か
らの制御信号Sclに基づいて、変動除去サンプルSpeに
対していわゆる波形等化処理(波形整形処理)を施し、
波形等化サンプルSlvを生成して復号器5へ出力する。
らの制御信号Sclに基づいて、変動除去サンプルSpeに
対していわゆる波形等化処理(波形整形処理)を施し、
波形等化サンプルSlvを生成して復号器5へ出力する。
【0047】これにより、復号器5は、CPU6からの
制御信号Scdに基づいて、波形等化サンプルSlvのレベ
ルを予め設定されている複数の閾値との比較により判定
し、光ディスク1上のディジタル情報を示す閾値サンプ
ルを生成すると共に、光ディスク1に記録されているデ
ィジタル情報における符号化方式に対応する復号方式に
より当該閾値サンプルを復号し、当該ディジタル情報を
再生した復号データSoutを生成して外部のディスプレ
イ又はスピーカ等に出力する。
制御信号Scdに基づいて、波形等化サンプルSlvのレベ
ルを予め設定されている複数の閾値との比較により判定
し、光ディスク1上のディジタル情報を示す閾値サンプ
ルを生成すると共に、光ディスク1に記録されているデ
ィジタル情報における符号化方式に対応する復号方式に
より当該閾値サンプルを復号し、当該ディジタル情報を
再生した復号データSoutを生成して外部のディスプレ
イ又はスピーカ等に出力する。
【0048】これらの処理と並行して、CPU6は、上
記情報再生装置Sの全体動作を制御すべく、上記各制御
信号Sch、Scl及びScdを生成して各構成部材に出力す
る。
記情報再生装置Sの全体動作を制御すべく、上記各制御
信号Sch、Scl及びScdを生成して各構成部材に出力す
る。
【0049】このとき、当該情報再生装置Sの諸動作を
指定するための使用者による操作は操作部7において実
行され、当該操作部7から当該操作に対応する操作信号
Sinが生成され、その内容をCPU6が認識することに
より当該操作に合致するように各構成部材を制御すべく
上記各制御信号Sch、Scl及びScdを生成する。
指定するための使用者による操作は操作部7において実
行され、当該操作部7から当該操作に対応する操作信号
Sinが生成され、その内容をCPU6が認識することに
より当該操作に合致するように各構成部材を制御すべく
上記各制御信号Sch、Scl及びScdを生成する。
【0050】また、情報再生装置Sの動作状態を示す情
報は、CPU6から表示信号Sdpとして表示部8へ出力
され、当該表示信号Sdpにおいて対応する表示が為され
ることにより当該動作状態が表示される。 (II−A)変動成分除去器の第1実施形態 次に、本発明に係る変動成分除去器3の第1実施形態に
ついて、図2を用いて説明する。なお、図2(a)は第
1実施形態に係る変動成分除去器3-1の細部構成を示す
ブロック図であり、図2(b)は当該変動成分除去器3
-1の動作を説明する波形図である。
報は、CPU6から表示信号Sdpとして表示部8へ出力
され、当該表示信号Sdpにおいて対応する表示が為され
ることにより当該動作状態が表示される。 (II−A)変動成分除去器の第1実施形態 次に、本発明に係る変動成分除去器3の第1実施形態に
ついて、図2を用いて説明する。なお、図2(a)は第
1実施形態に係る変動成分除去器3-1の細部構成を示す
ブロック図であり、図2(b)は当該変動成分除去器3
-1の動作を説明する波形図である。
【0051】また、以下に説明する第1乃至第3実施形
態は、一度に一トラックのみに光ビームBを照射してデ
ィジタル情報を再生する情報再生装置Sに含まれる変動
成分除去器3の実施形態である。
態は、一度に一トラックのみに光ビームBを照射してデ
ィジタル情報を再生する情報再生装置Sに含まれる変動
成分除去器3の実施形態である。
【0052】図2(a)に示すように、第1実施形態の
変動成分除去器3-1は、直列に接続されたn個(nは偶
数)の遅延素子9-1、9-2、9-3、…、9-(n-1)及び9
-nからなる抽出手段及びシフトレジスタ手段としてのシ
フトレジスタ9と、加算手段としての加算器10と、レ
ベル信号生成手段としての除算器11と、減算信号生成
手段としての減算器12と、により構成される。
変動成分除去器3-1は、直列に接続されたn個(nは偶
数)の遅延素子9-1、9-2、9-3、…、9-(n-1)及び9
-nからなる抽出手段及びシフトレジスタ手段としてのシ
フトレジスタ9と、加算手段としての加算器10と、レ
ベル信号生成手段としての除算器11と、減算信号生成
手段としての減算器12と、により構成される。
【0053】次に、動作を説明する。
【0054】先ず、シフトレジスタ9に含まれる各遅延
素子9-1、9-2、9-3、…、9-(n- 1)及び9-nの遅延時
間は相互に同一であり、具体的には、図15最下段のア
ナログ検出信号におけるうねりの周期が2Tである場合
に、当該遅延時間はTとされる。
素子9-1、9-2、9-3、…、9-(n- 1)及び9-nの遅延時
間は相互に同一であり、具体的には、図15最下段のア
ナログ検出信号におけるうねりの周期が2Tである場合
に、当該遅延時間はTとされる。
【0055】そして、各遅延素子9-1、9-2、9-3、
…、9-(n-1)及び9-nのうち奇数番目の遅延素子9-1、
9-3、…、9-(n-3)及び9-(n-1)は、入力サンプルSpp
(以下、適宜その値をx(t)(tは再生ヘッド2内に
おいて入力サンプルSppが生成された各サンプリングタ
イミングを示す。以下、同じ。)と表示する。)又は夫
々の前段の遅延素子9-2、9-4、…9-(n-4)及び9
-(n-2)から入力されてくるサンプル値を遅延時間Tだけ
遅延させた後、夫々の次段の遅延素子9-2、9-4、…9
-(n-2)及び9-nに夫々出力すると共に遅延サンプル
S-1、S-3、…、S-(n-3)及びS-(n-1)として加算器1
0へ出力する。
…、9-(n-1)及び9-nのうち奇数番目の遅延素子9-1、
9-3、…、9-(n-3)及び9-(n-1)は、入力サンプルSpp
(以下、適宜その値をx(t)(tは再生ヘッド2内に
おいて入力サンプルSppが生成された各サンプリングタ
イミングを示す。以下、同じ。)と表示する。)又は夫
々の前段の遅延素子9-2、9-4、…9-(n-4)及び9
-(n-2)から入力されてくるサンプル値を遅延時間Tだけ
遅延させた後、夫々の次段の遅延素子9-2、9-4、…9
-(n-2)及び9-nに夫々出力すると共に遅延サンプル
S-1、S-3、…、S-(n-3)及びS-(n-1)として加算器1
0へ出力する。
【0056】一方、各遅延素子9-1、9-2、9-3、…、
9-(n-1)及び9-nのうち偶数番目の遅延素子9-2、
9-4、…、9-(n-2)及び9-nは、夫々の前段の遅延素子
9-1、9 -3、…9-(n-3)及び9-(n-1)から入力されてく
るサンプル値を遅延時間Tだけ遅延させた後、夫々の次
段の遅延素子9-3、9-5、…9-(n-3)及び9-(n-1)に夫
々出力すると共に、当該遅延時間Tだけ遅延させたサン
プル値の符号を反転させた後、遅延サンプルS-2、
S-4、…、S-(n-2)及びS-nとして加算器10へ出力す
る。
9-(n-1)及び9-nのうち偶数番目の遅延素子9-2、
9-4、…、9-(n-2)及び9-nは、夫々の前段の遅延素子
9-1、9 -3、…9-(n-3)及び9-(n-1)から入力されてく
るサンプル値を遅延時間Tだけ遅延させた後、夫々の次
段の遅延素子9-3、9-5、…9-(n-3)及び9-(n-1)に夫
々出力すると共に、当該遅延時間Tだけ遅延させたサン
プル値の符号を反転させた後、遅延サンプルS-2、
S-4、…、S-(n-2)及びS-nとして加算器10へ出力す
る。
【0057】これにより、加算器10は、符号が一つお
きに反転している各遅延信号S-1、S-2、…、S-(n-1)
及びS-nを全て加算し、加算サンプルc(t)を生成し
て除算器11へ出力する。
きに反転している各遅延信号S-1、S-2、…、S-(n-1)
及びS-nを全て加算し、加算サンプルc(t)を生成し
て除算器11へ出力する。
【0058】そして、除算器11は、加算サンプルc
(t)をシフトレジスタ9の遅延段数に等しい数「n」
で除し、除算サンプルSmvを生成して減算器12へ出力
する。この除算サンプルSmvが元のアナログ検出信号S
apに含まれているレベル変動成分に起因するうねりのレ
ベルの平均値を示していることとなる。
(t)をシフトレジスタ9の遅延段数に等しい数「n」
で除し、除算サンプルSmvを生成して減算器12へ出力
する。この除算サンプルSmvが元のアナログ検出信号S
apに含まれているレベル変動成分に起因するうねりのレ
ベルの平均値を示していることとなる。
【0059】これにより、減算器12は、入力サンプル
Sppから除算サンプルSmvを減算し、レベル変動成分が
除去された上記変動除去サンプルSpeを生成して上記波
形等化器4へ出力する。
Sppから除算サンプルSmvを減算し、レベル変動成分が
除去された上記変動除去サンプルSpeを生成して上記波
形等化器4へ出力する。
【0060】次に、上述した一連の変動成分除去器3の
動作を纏めて図2(b)を用いて説明する。
動作を纏めて図2(b)を用いて説明する。
【0061】先ず、上述した各動作のうち、シフトレジ
スタ9と加算器10の動作全体を式にて示すと、
スタ9と加算器10の動作全体を式にて示すと、
【0062】
【数1】 となる。
【0063】次に、減算器12を含めた動作を式にて示
すと、変動除去サンプルSpe(以下、適宜その値をy
(t)と表示する。)は、
すと、変動除去サンプルSpe(以下、適宜その値をy
(t)と表示する。)は、
【0064】
【数2】y(t)=x(t)−c(t)/n となる。
【0065】ここで、上述した一連の変動除去サンプル
Speの生成処理を定性的に説明すると、当該生成処理
は、図2(b)に示すように、一サンプリングタイミン
グ前のアナログ検出信号Sapにおけるサンプル値との差
dを各サンプリングタイミング毎に算出し、それらをn
サンプリングタイミング分加算した後にnで除し、その
結果を元の入力サンプルSppから減算する処理である。
そして、この処理は一サンプリングタイミング毎に生じ
る当該サンプル値の変動の平均値を求め、これを入力サ
ンプルSppから減算する処理と等価である。
Speの生成処理を定性的に説明すると、当該生成処理
は、図2(b)に示すように、一サンプリングタイミン
グ前のアナログ検出信号Sapにおけるサンプル値との差
dを各サンプリングタイミング毎に算出し、それらをn
サンプリングタイミング分加算した後にnで除し、その
結果を元の入力サンプルSppから減算する処理である。
そして、この処理は一サンプリングタイミング毎に生じ
る当該サンプル値の変動の平均値を求め、これを入力サ
ンプルSppから減算する処理と等価である。
【0066】従って、これらの加算処理、平均化処理及
び減算処理により、レベル変動成分に起因するアナログ
検出信号Sapにおける上記うねりの成分が除去されるの
である。
び減算処理により、レベル変動成分に起因するアナログ
検出信号Sapにおける上記うねりの成分が除去されるの
である。
【0067】なお、上述したシフトレジスタ9における
遅延段数nの値については、当該nが小さいと正確にレ
ベル変動成分のみを除去することができず、一方、あま
りに大きいと変動除去サンプルSpeの生成に要する時間
が長くなる。従って、当該nの値は、正確にレベル変動
成分のみを除去しつつ且つ高速処理が可能となるように
実験的に求められ、具体的には、例えば数百程度が適切
である。
遅延段数nの値については、当該nが小さいと正確にレ
ベル変動成分のみを除去することができず、一方、あま
りに大きいと変動除去サンプルSpeの生成に要する時間
が長くなる。従って、当該nの値は、正確にレベル変動
成分のみを除去しつつ且つ高速処理が可能となるように
実験的に求められ、具体的には、例えば数百程度が適切
である。
【0068】以上説明したように、第1実施形態の変動
成分除去器3-1の動作によれば、多値記録されているデ
ィジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出信
号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺しつ
つ再生するので、当該多値記録されているディジタル情
報を正確に再生することができる。
成分除去器3-1の動作によれば、多値記録されているデ
ィジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出信
号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺しつ
つ再生するので、当該多値記録されているディジタル情
報を正確に再生することができる。
【0069】また、チルトずれに起因してアナログ検出
信号Sap中にレベル変動成分が含まれている場合でも、
光学的に正確に多値記録されたディジタル情報を再生す
ることができる。
信号Sap中にレベル変動成分が含まれている場合でも、
光学的に正確に多値記録されたディジタル情報を再生す
ることができる。
【0070】更に、フィードフォワード制御により、レ
ベル変動成分のアナログ検出信号Sapへの混入により発
生する当該アナログ検出信号Sapの振幅変動(うねり)
を平均化して減算することとなるので、正確にレベル変
動成分を除去してディジタル情報を再生することができ
る。
ベル変動成分のアナログ検出信号Sapへの混入により発
生する当該アナログ検出信号Sapの振幅変動(うねり)
を平均化して減算することとなるので、正確にレベル変
動成分を除去してディジタル情報を再生することができ
る。
【0071】更にまた、シフトレジスタ9における遅延
段数nが偶数であるので、アナログ検出信号Sapの振幅
変動を平均化する過程において発生する直流成分に起因
する検出精度の低下を防止できる。 (II−B)変動成分除去器の第2実施形態 次に、本発明に係る変動成分除去器の第2実施形態につ
いて、図3を用いて説明する。なお、図3は第2実施形
態に係る変動成分除去器3-2の細部構成を示すブロック
図である。
段数nが偶数であるので、アナログ検出信号Sapの振幅
変動を平均化する過程において発生する直流成分に起因
する検出精度の低下を防止できる。 (II−B)変動成分除去器の第2実施形態 次に、本発明に係る変動成分除去器の第2実施形態につ
いて、図3を用いて説明する。なお、図3は第2実施形
態に係る変動成分除去器3-2の細部構成を示すブロック
図である。
【0072】上述した第1実施形態においては、アナロ
グ検出信号Sapにおける有限個(n個)のサンプル値間
の差分の平均値を用いてレベル変動成分を示す除算信号
Smvを生成したが、第2実施形態においては、無限個の
サンプル値を用いて入力サンプルSppからレベル変動成
分を抽出する。
グ検出信号Sapにおける有限個(n個)のサンプル値間
の差分の平均値を用いてレベル変動成分を示す除算信号
Smvを生成したが、第2実施形態においては、無限個の
サンプル値を用いて入力サンプルSppからレベル変動成
分を抽出する。
【0073】図3に示すように、第2実施形態の変動成
分除去器3-2は、遅延器15と、第2乗算手段としての
乗算器16と、レベル信号生成手段としての乗算器18
と、加算手段としての加算器17と、減算信号生成手段
としての減算器19と、により構成されている。
分除去器3-2は、遅延器15と、第2乗算手段としての
乗算器16と、レベル信号生成手段としての乗算器18
と、加算手段としての加算器17と、減算信号生成手段
としての減算器19と、により構成されている。
【0074】次に、動作を説明する。
【0075】先ず、加算器17は、入力サンプルSppと
乗算器16の出力信号である乗算サンプルSmpとを加算
し、加算サンプルc(t)を生成し、遅延器15及び乗
算器18へ出力する。
乗算器16の出力信号である乗算サンプルSmpとを加算
し、加算サンプルc(t)を生成し、遅延器15及び乗
算器18へ出力する。
【0076】次に、遅延器15は、図15最下段のアナ
ログ検出信号におけるうねりの周期が2Tである場合に
おいて遅延時間Tにより加算サンプルc(t)を遅延
し、遅延サンプルSdrを生成して乗算器16へ出力す
る。
ログ検出信号におけるうねりの周期が2Tである場合に
おいて遅延時間Tにより加算サンプルc(t)を遅延
し、遅延サンプルSdrを生成して乗算器16へ出力す
る。
【0077】これにより、乗算器16は、遅延サンプル
Sdrに対して予め設定された1未満の正数である定数μ
から正数1を減じたものを乗算し、上記乗算サンプルS
mpを生成して上記加算器17へ出力する。
Sdrに対して予め設定された1未満の正数である定数μ
から正数1を減じたものを乗算し、上記乗算サンプルS
mpを生成して上記加算器17へ出力する。
【0078】一方、乗算器18は、加算サンプルc
(t)に対して上記定数μを乗算し、乗算サンプルSmp
pを生成して減算器19へ出力する。
(t)に対して上記定数μを乗算し、乗算サンプルSmp
pを生成して減算器19へ出力する。
【0079】そして、減算器19は、入力サンプルSpp
から乗算サンプルSmppを減算し、レベル変動成分が除
去された上記変動除去サンプルSpeを生成して上記波形
等化器4へ出力する。
から乗算サンプルSmppを減算し、レベル変動成分が除
去された上記変動除去サンプルSpeを生成して上記波形
等化器4へ出力する。
【0080】この構成において、遅延器15、乗算器1
6及び加算器17により形成されているループが、遅延
量がTであるいわゆる巡回型加算器を形成しており、こ
れにより、
6及び加算器17により形成されているループが、遅延
量がTであるいわゆる巡回型加算器を形成しており、こ
れにより、
【0081】
【数3】 に基づいて加算サンプルc(t)を生成している。
【0082】なお、遅延サンプルSdrに対して定数「μ
−1」を乗じるのは、巡回型加算器における加算値(加
算サンプルc(t)の値)の発散を防止するためであ
る。
−1」を乗じるのは、巡回型加算器における加算値(加
算サンプルc(t)の値)の発散を防止するためであ
る。
【0083】この巡回型加算器の動作により、アナログ
検出信号Sapにおける無限過去から現在までの各サンプ
ル値が加算されることとなる。
検出信号Sapにおける無限過去から現在までの各サンプ
ル値が加算されることとなる。
【0084】そして、その加算値である加算サンプルc
(t)の値に対して定数μを乗算することにより、レベ
ル変動成分に起因するアナログ検出信号Sapにおける上
記うねりの平均的な成分が抽出され、これが入力サンプ
ルSppから減算されることにより、当該レベル変動成分
が入力サンプルSppから除去されるのである。
(t)の値に対して定数μを乗算することにより、レベ
ル変動成分に起因するアナログ検出信号Sapにおける上
記うねりの平均的な成分が抽出され、これが入力サンプ
ルSppから減算されることにより、当該レベル変動成分
が入力サンプルSppから除去されるのである。
【0085】なお、上述した各乗算器16及び18にお
ける定数μの値については、当該μの値は小さいほど正
確にレベル変動成分を抽出することができることとなる
が、一方で余りに小さいと加算処理に要する時間が長く
なることとなる。従って、当該μの値は、十分な精度が
得られつつ且つ高速処理が可能となるように実験的に求
められる。
ける定数μの値については、当該μの値は小さいほど正
確にレベル変動成分を抽出することができることとなる
が、一方で余りに小さいと加算処理に要する時間が長く
なることとなる。従って、当該μの値は、十分な精度が
得られつつ且つ高速処理が可能となるように実験的に求
められる。
【0086】以上説明したように、第2実施形態の変動
成分除去器3-2の動作によれば、多値記録されているデ
ィジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出信
号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺しつ
つ再生するので、当該多値記録されているディジタル情
報を正確に再生することができる。
成分除去器3-2の動作によれば、多値記録されているデ
ィジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出信
号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺しつ
つ再生するので、当該多値記録されているディジタル情
報を正確に再生することができる。
【0087】また、チルトずれに起因してアナログ検出
信号Sap中にレベル変動成分が含まれている場合でも、
光学的に正確に多値記録されたディジタル情報を再生す
ることができる。
信号Sap中にレベル変動成分が含まれている場合でも、
光学的に正確に多値記録されたディジタル情報を再生す
ることができる。
【0088】更に、フィードフォワード制御により、レ
ベル変動成分のアナログ検出信号Sapへの混入により発
生する当該アナログ検出信号Sapの振幅変動(うねり)
を平均化して減算することとなるので、正確にレベル変
動成分を除去してディジタル情報を再生することができ
る。
ベル変動成分のアナログ検出信号Sapへの混入により発
生する当該アナログ検出信号Sapの振幅変動(うねり)
を平均化して減算することとなるので、正確にレベル変
動成分を除去してディジタル情報を再生することができ
る。
【0089】更にまた、第1実施形態の如きシフトレジ
スタ9を用いることなく、フィードフォワード制御によ
りレベル変動成分のアナログ検出信号Sapへの混入によ
り発生する当該アナログ検出信号Sapの振幅変動を平均
化して減算することとなるので、簡易且つ正確にレベル
変動成分を除去してディジタル情報を再生することがで
きる。 (II−C)変動成分除去器の第3実施形態 次に、本発明に係る変動成分除去器の第3実施形態につ
いて、図4を用いて説明する。なお、図4は第3実施形
態に係る変動成分除去器3-3の細部構成を示すブロック
図である。
スタ9を用いることなく、フィードフォワード制御によ
りレベル変動成分のアナログ検出信号Sapへの混入によ
り発生する当該アナログ検出信号Sapの振幅変動を平均
化して減算することとなるので、簡易且つ正確にレベル
変動成分を除去してディジタル情報を再生することがで
きる。 (II−C)変動成分除去器の第3実施形態 次に、本発明に係る変動成分除去器の第3実施形態につ
いて、図4を用いて説明する。なお、図4は第3実施形
態に係る変動成分除去器3-3の細部構成を示すブロック
図である。
【0090】上述した第1実施形態においては、アナロ
グ検出信号Sapにおける有限個(n個)のサンプル値間
の差分を用いてレベル変動成分を示す除算信号Smvを生
成したが、第3実施形態においては、フィードバック制
御を用いつつ第2実施形態の場合と同様に無限個のサン
プル値を用いて入力サンプルSppからレベル変動成分を
抽出する。
グ検出信号Sapにおける有限個(n個)のサンプル値間
の差分を用いてレベル変動成分を示す除算信号Smvを生
成したが、第3実施形態においては、フィードバック制
御を用いつつ第2実施形態の場合と同様に無限個のサン
プル値を用いて入力サンプルSppからレベル変動成分を
抽出する。
【0091】図4に示すように、第3実施形態の変動成
分除去器3-3は、減算信号生成手段としての減算器20
と、第2減算手段としての減算器21と、遅延手段とし
ての遅延器22と、レベル信号生成手段としての乗算器
23と、により構成されている。
分除去器3-3は、減算信号生成手段としての減算器20
と、第2減算手段としての減算器21と、遅延手段とし
ての遅延器22と、レベル信号生成手段としての乗算器
23と、により構成されている。
【0092】次に、動作を説明する。
【0093】先ず、減算器20は、乗算器23から出力
される乗算サンプルSmppを入力サンプルSppから減算
し、レベル変動成分が除去された上記変動除去サンプル
Speを生成して上記波形等化器4及び減算器21へ出力
する。
される乗算サンプルSmppを入力サンプルSppから減算
し、レベル変動成分が除去された上記変動除去サンプル
Speを生成して上記波形等化器4及び減算器21へ出力
する。
【0094】そして、減算器21は、変動除去サンプル
Speから遅延器22からの遅延サンプルSdrを減算し、
減算サンプルSsbを生成して乗算器23及び上記遅延器
22へ出力する。
Speから遅延器22からの遅延サンプルSdrを減算し、
減算サンプルSsbを生成して乗算器23及び上記遅延器
22へ出力する。
【0095】これにより、遅延器22は、図15最下段
のアナログ検出信号におけるうねりの周期が2Tである
場合において遅延時間Tにより減算サンプルSsbを遅延
し、上記遅延サンプルSdrを生成して減算器21へ出力
する。
のアナログ検出信号におけるうねりの周期が2Tである
場合において遅延時間Tにより減算サンプルSsbを遅延
し、上記遅延サンプルSdrを生成して減算器21へ出力
する。
【0096】一方、乗算器23は、減算サンプルSsbに
対して第2実施形態と同様の定数μを乗算し、レベル変
動成分の起因するうねりの平均値を示す上記乗算サンプ
ルSmppを生成して減算器20へ出力する。
対して第2実施形態と同様の定数μを乗算し、レベル変
動成分の起因するうねりの平均値を示す上記乗算サンプ
ルSmppを生成して減算器20へ出力する。
【0097】この構成において、遅延器22及び減算器
21により形成されているループが遅延量がTである巡
回型加算器を形成しており、これにより、減算サンプル
Ssbの値をSsb(t)として、
21により形成されているループが遅延量がTである巡
回型加算器を形成しており、これにより、減算サンプル
Ssbの値をSsb(t)として、
【0098】
【数4】 に基づいて当該減算サンプルSsbを生成している。
【0099】この巡回型加算器の動作により、アナログ
検出信号Sapにおけるレベル変動成分に起因するうねり
が零となるように負帰還ループが形成されることとな
る。
検出信号Sapにおけるレベル変動成分に起因するうねり
が零となるように負帰還ループが形成されることとな
る。
【0100】そして、その減算値である減算サンプルS
sbの値に対して定数μを乗算することにより、レベル変
動成分に起因するアナログ検出信号Sapにおける上記う
ねりの平均的な成分が抽出され、これが入力サンプルS
ppから減算されることにより、当該レベル変動成分が入
力サンプルSppから除去されるのである。
sbの値に対して定数μを乗算することにより、レベル変
動成分に起因するアナログ検出信号Sapにおける上記う
ねりの平均的な成分が抽出され、これが入力サンプルS
ppから減算されることにより、当該レベル変動成分が入
力サンプルSppから除去されるのである。
【0101】なお、上述した各乗算器16及び18にお
ける定数μの値については、第2実施形態の場合と同様
に、当該μの値が小さいほど正確にレベル変動成分を抽
出することができることとなるが、一方で余りに小さい
と加算処理に要する時間が長くなることとなる。従っ
て、当該μの値は、十分な精度が得られつつ且つ高速処
理が可能となるように実験的に求められる。
ける定数μの値については、第2実施形態の場合と同様
に、当該μの値が小さいほど正確にレベル変動成分を抽
出することができることとなるが、一方で余りに小さい
と加算処理に要する時間が長くなることとなる。従っ
て、当該μの値は、十分な精度が得られつつ且つ高速処
理が可能となるように実験的に求められる。
【0102】以上説明したように、第3実施形態の変動
成分除去器3-3の動作によれば、多値記録されているデ
ィジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出信
号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺しつ
つ再生するので、当該多値記録されているディジタル情
報を正確に再生することができる。
成分除去器3-3の動作によれば、多値記録されているデ
ィジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出信
号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺しつ
つ再生するので、当該多値記録されているディジタル情
報を正確に再生することができる。
【0103】また、チルトずれに起因してアナログ検出
信号Sap中にレベル変動成分が含まれている場合でも、
光学的に正確に多値記録されたディジタル情報を再生す
ることができる。
信号Sap中にレベル変動成分が含まれている場合でも、
光学的に正確に多値記録されたディジタル情報を再生す
ることができる。
【0104】更に、第1実施形態の如きシフトレジスタ
9を用いることなく、フィードバック制御を用いてレベ
ル変動成分のアナログ検出信号Sapへの混入により発生
する当該アナログ検出信号Sapの振幅変動を平均化して
減算することとなるので、簡易且つ正確にレベル変動成
分を除去してディジタル情報を再生することができる。 (III)第4及び第5実施形態に係る情報再生装置及び
光ディスクの構成 次に、後述する変動成分除去器の第4及び第5実施形態
に係る情報再生装置及び光ディスクの構成について、図
5乃至図8を用いて説明する。
9を用いることなく、フィードバック制御を用いてレベ
ル変動成分のアナログ検出信号Sapへの混入により発生
する当該アナログ検出信号Sapの振幅変動を平均化して
減算することとなるので、簡易且つ正確にレベル変動成
分を除去してディジタル情報を再生することができる。 (III)第4及び第5実施形態に係る情報再生装置及び
光ディスクの構成 次に、後述する変動成分除去器の第4及び第5実施形態
に係る情報再生装置及び光ディスクの構成について、図
5乃至図8を用いて説明する。
【0105】なお、図5は第4及び第5実施形態に係る
ディジタル情報の再生動作等を説明する図であり、図6
は第4及び第5実施形態に係る光ディスクの構成を示す
拡大平面図であり、図7は情報ピットの構成を示す拡大
平面図であり、図8は第4及び第5実施形態に係る情報
再生装置の概要構成を示すブロック図である。
ディジタル情報の再生動作等を説明する図であり、図6
は第4及び第5実施形態に係る光ディスクの構成を示す
拡大平面図であり、図7は情報ピットの構成を示す拡大
平面図であり、図8は第4及び第5実施形態に係る情報
再生装置の概要構成を示すブロック図である。
【0106】上述した変動成分除去器の第1乃至第3実
施形態においては、一度に一トラックのみに光ビームB
を照射してディジタル情報を再生する場合について説明
したが、ピットエッジの位置の変化により光ディスクに
多値記録されているディジタル情報を再生する手法とし
ては、一度に並行する二つのトラックに再生用の光ビー
ムBを照射してディジタル情報を再生する方法もある。
施形態においては、一度に一トラックのみに光ビームB
を照射してディジタル情報を再生する場合について説明
したが、ピットエッジの位置の変化により光ディスクに
多値記録されているディジタル情報を再生する手法とし
ては、一度に並行する二つのトラックに再生用の光ビー
ムBを照射してディジタル情報を再生する方法もある。
【0107】そして、以下の変動成分除去器の第4及び
第5実施形態は、一度に並行する二つのトラックに同時
に光ビームを照射することにより検出されるアナログ検
出信号における中心レベルを常時略一定とすべく、図5
(a)に示すように、多値記録用の情報ピットPTが相
隣接する二つのトラックTR間で互いに逆相となるよう
に形成されている光ディスクに対して、二つのトラック
TR上にあるピットエッジが一度にそのビームスポット
BS内に含まれるように再生用の光ビームBを照射しつ
つ各ピットエッジに記録されている多値のディジタル情
報を再生する情報再生装置における変動成分除去器につ
いて説明するものである。なお、上述した多値記録用の
情報ピットPTを相隣接する二つのトラックTR間で互
いに逆相となるように形成する技術は本出願人が先に出
願した内容に含まれているものであるが、公知となった
技術ではない。
第5実施形態は、一度に並行する二つのトラックに同時
に光ビームを照射することにより検出されるアナログ検
出信号における中心レベルを常時略一定とすべく、図5
(a)に示すように、多値記録用の情報ピットPTが相
隣接する二つのトラックTR間で互いに逆相となるよう
に形成されている光ディスクに対して、二つのトラック
TR上にあるピットエッジが一度にそのビームスポット
BS内に含まれるように再生用の光ビームBを照射しつ
つ各ピットエッジに記録されている多値のディジタル情
報を再生する情報再生装置における変動成分除去器につ
いて説明するものである。なお、上述した多値記録用の
情報ピットPTを相隣接する二つのトラックTR間で互
いに逆相となるように形成する技術は本出願人が先に出
願した内容に含まれているものであるが、公知となった
技術ではない。
【0108】ここで、当該第4及び第5実施形態におけ
る二つのトラックTR上のピットエッジを同時に読み取
るピットエッジ多値記録再生方式について、その概要を
説明する。
る二つのトラックTR上のピットエッジを同時に読み取
るピットエッジ多値記録再生方式について、その概要を
説明する。
【0109】図5(a)上段に示すように、当該ピット
エッジ多値記録方式においては、トラックTR上に一定
周期の情報ピットPTにより情報ピット列が形成される
と共に、各々の情報ピットPTにおけるピットエッジの
位置が、上述したディジタル情報の値に対応して光ディ
スクの回転方向に多段階(例えば、図14又は図15に
示したように三段階)に変化する。なお、図5(a)上
段においては、各情報ピットPTにおける当該ピットエ
ッジの位置として取り得る位置をすべて実線で示してい
るが、実際には、三つのピットエッジ位置のうちいずれ
か一つの位置にピットエッジが形成される(以下に説明
する図5(b)、図6及び図7において同様)。
エッジ多値記録方式においては、トラックTR上に一定
周期の情報ピットPTにより情報ピット列が形成される
と共に、各々の情報ピットPTにおけるピットエッジの
位置が、上述したディジタル情報の値に対応して光ディ
スクの回転方向に多段階(例えば、図14又は図15に
示したように三段階)に変化する。なお、図5(a)上
段においては、各情報ピットPTにおける当該ピットエ
ッジの位置として取り得る位置をすべて実線で示してい
るが、実際には、三つのピットエッジ位置のうちいずれ
か一つの位置にピットエッジが形成される(以下に説明
する図5(b)、図6及び図7において同様)。
【0110】更に、当該ピットエッジ多値記録再生方式
によりディジタル情報が記録されている光ディスクにお
いては、相隣接するトラックTR間においては、夫々の
情報ピットPTが互いに逆相になる(換言すれば、一の
トラックTRにおけるランド領域には相隣接する他のト
ラックTRにおける情報ピットPTが隣接し、当該他の
トラックTRにおけるランド領域には当該一のトラック
TRにおける情報ピットPTが隣接している)ように形
成されている。
によりディジタル情報が記録されている光ディスクにお
いては、相隣接するトラックTR間においては、夫々の
情報ピットPTが互いに逆相になる(換言すれば、一の
トラックTRにおけるランド領域には相隣接する他のト
ラックTRにおける情報ピットPTが隣接し、当該他の
トラックTRにおけるランド領域には当該一のトラック
TRにおける情報ピットPTが隣接している)ように形
成されている。
【0111】他方、当該ピットエッジ多値記録再生方式
において光ディスクに照射された再生用の光ビームは、
図5(a)上段中に丸印で示した照射範囲を有するビー
ムスポットBSを形成する。このビームスポットBS内
には相隣接する二つのピットエッジが含まれることとな
り、当該ビームスポットBSが破線で示した二つのトラ
ックTRの中間線上を移動することで、二つのピットエ
ッジに多値記録されているディジタル情報を同時に読み
取るのである。
において光ディスクに照射された再生用の光ビームは、
図5(a)上段中に丸印で示した照射範囲を有するビー
ムスポットBSを形成する。このビームスポットBS内
には相隣接する二つのピットエッジが含まれることとな
り、当該ビームスポットBSが破線で示した二つのトラ
ックTRの中間線上を移動することで、二つのピットエ
ッジに多値記録されているディジタル情報を同時に読み
取るのである。
【0112】そして、図5(a)上段に示すような態様
で光ビームBが照射されたときにその反射光に基づいて
検出されるアナログ検出信号は、図5(a)下段のよう
な波形を呈する。
で光ビームBが照射されたときにその反射光に基づいて
検出されるアナログ検出信号は、図5(a)下段のよう
な波形を呈する。
【0113】なお、図5(a)下段においては、アナロ
グ検出信号として検出される可能性のある複数種類の波
形を全て重ねて示しているが、実際のアナログ検出信号
は、図5(a)下段に示す多数の波形のうちいずれか一
の波形を呈する。更に、図5(a)下段は情報ピットP
Tを読み取るとアナログ検出信号のレベルが高くなる場
合について示している(以下に説明する図5(b)にお
いて同様)。
グ検出信号として検出される可能性のある複数種類の波
形を全て重ねて示しているが、実際のアナログ検出信号
は、図5(a)下段に示す多数の波形のうちいずれか一
の波形を呈する。更に、図5(a)下段は情報ピットP
Tを読み取るとアナログ検出信号のレベルが高くなる場
合について示している(以下に説明する図5(b)にお
いて同様)。
【0114】このとき、図5(a)下段に示すように、
出力されるアナログ検出信号は、情報ピットからランド
領域へ、或いはランド領域から情報ピットへの平均的な
変化点に対応するタイミングにおいて、二つのピットエ
ッジの位置に対応する多値レベル同士を加算した五つの
値に対応した多値レベルに分離する。そして、このアナ
ログ検出信号を当該平均的な変化点に対応するタイミン
グにおいてサンプリングし、更に図5(a)下段に示す
四つの閾値(当該五つの値の夫々の中間値に相当する値
を有する閾値)に基づいて当該サンプリングしたサンプ
ル値を閾値判定することにより、各ピットエッジに記録
されているディジタル情報の値を復元/再生するのであ
る。
出力されるアナログ検出信号は、情報ピットからランド
領域へ、或いはランド領域から情報ピットへの平均的な
変化点に対応するタイミングにおいて、二つのピットエ
ッジの位置に対応する多値レベル同士を加算した五つの
値に対応した多値レベルに分離する。そして、このアナ
ログ検出信号を当該平均的な変化点に対応するタイミン
グにおいてサンプリングし、更に図5(a)下段に示す
四つの閾値(当該五つの値の夫々の中間値に相当する値
を有する閾値)に基づいて当該サンプリングしたサンプ
ル値を閾値判定することにより、各ピットエッジに記録
されているディジタル情報の値を復元/再生するのであ
る。
【0115】ここで、図5(a)に示すピットエッジ多
値記録再生方式においては、光ディスクにディジタル情
報を記録する際における当該光ディスクの回転むら等に
起因して、図5(b)上段に示すように相隣接するトラ
ック間で情報ピットPTの形成位置に光ディスクの回転
方向のずれ(いわゆるピットずれ)が生じることがあ
る。そして、このような状態の光ディスクから図5
(a)に示す方式によりディジタル情報を再生しようと
すると、当該ピットずれに起因して、図5(b)下段に
示すように再生時のアナログ検出信号にレベル変動成分
が混入し、これにより、当該レベル変動成分が混入した
状態で当該アナログ検出信号を図5(a)に示すように
閾値判定すると、その判定結果に誤差が生じる場合があ
るという問題点があった。
値記録再生方式においては、光ディスクにディジタル情
報を記録する際における当該光ディスクの回転むら等に
起因して、図5(b)上段に示すように相隣接するトラ
ック間で情報ピットPTの形成位置に光ディスクの回転
方向のずれ(いわゆるピットずれ)が生じることがあ
る。そして、このような状態の光ディスクから図5
(a)に示す方式によりディジタル情報を再生しようと
すると、当該ピットずれに起因して、図5(b)下段に
示すように再生時のアナログ検出信号にレベル変動成分
が混入し、これにより、当該レベル変動成分が混入した
状態で当該アナログ検出信号を図5(a)に示すように
閾値判定すると、その判定結果に誤差が生じる場合があ
るという問題点があった。
【0116】すなわち、図5(b)に示すように、情報
ピットPTの形成位置にピットずれが生じていると、情
報ピットPTが相隣接する二つのトラックTR間で互い
に逆相となるように形成されていることにより本来相殺
されるはずのアナログ検出信号中のピット−ランド繰り
返し成分が相殺されず、これにより、たとえ再生系に上
述した位相変動成分が含まれていなくても、相殺されず
に残留してしまった当該ピット−ランド繰り返し成分が
アナログ検出信号の各サンプリングタイミングにおける
レベル変動成分として現出することとなる。そして、こ
の状態のアナログ検出信号を図5(a)に示した場合と
同じサンプリングタイミングにてサンプリングした値の
変化は、図5(b)下段に示すように、図15の場合と
同様な上下のうねりを含むこととなる。
ピットPTの形成位置にピットずれが生じていると、情
報ピットPTが相隣接する二つのトラックTR間で互い
に逆相となるように形成されていることにより本来相殺
されるはずのアナログ検出信号中のピット−ランド繰り
返し成分が相殺されず、これにより、たとえ再生系に上
述した位相変動成分が含まれていなくても、相殺されず
に残留してしまった当該ピット−ランド繰り返し成分が
アナログ検出信号の各サンプリングタイミングにおける
レベル変動成分として現出することとなる。そして、こ
の状態のアナログ検出信号を図5(a)に示した場合と
同じサンプリングタイミングにてサンプリングした値の
変化は、図5(b)下段に示すように、図15の場合と
同様な上下のうねりを含むこととなる。
【0117】従って、このうねりが含まれているサンプ
ル値を図5(a)の場合と同様の閾値にて閾値判定する
と、対応するピットエッジに実際に記録されているディ
ジタル情報の値とは異なる判定値が出力され、これによ
り、図15の場合と同様の復号エラーが生じることとな
るのである。
ル値を図5(a)の場合と同様の閾値にて閾値判定する
と、対応するピットエッジに実際に記録されているディ
ジタル情報の値とは異なる判定値が出力され、これによ
り、図15の場合と同様の復号エラーが生じることとな
るのである。
【0118】そこで、第4及び第5実施形態に係る光デ
ィスクでは、トラックTR中に、情報ピットPTとは異
なり多値のディジタル情報を担持しない基準位置のエッ
ジを有するピットである基準ピットを設け、この基準エ
ッジからの光ビームBの反射光から得られるアナログ検
出信号に基づいて当該レベル変動成分を抽出してこれを
相殺する構成となっている。
ィスクでは、トラックTR中に、情報ピットPTとは異
なり多値のディジタル情報を担持しない基準位置のエッ
ジを有するピットである基準ピットを設け、この基準エ
ッジからの光ビームBの反射光から得られるアナログ検
出信号に基づいて当該レベル変動成分を抽出してこれを
相殺する構成となっている。
【0119】次に、当該第4及び第5実施形態に係る光
ディスクにおけるピット形状及び配列(記録フォーマッ
ト)について、図6を用いて説明する。なお、図6は第
4及び第5実施形態に係る光ディスクの一部におけるピ
ット形状及び配列を示す平面拡大図である。
ディスクにおけるピット形状及び配列(記録フォーマッ
ト)について、図6を用いて説明する。なお、図6は第
4及び第5実施形態に係る光ディスクの一部におけるピ
ット形状及び配列を示す平面拡大図である。
【0120】第4及び第5実施形態に係る光ディスク
は、いわゆるサンプルサーボフォーマットに基づいて情
報ピット等のピットが配置されている。
は、いわゆるサンプルサーボフォーマットに基づいて情
報ピット等のピットが配置されている。
【0121】すなわち、図6上段に示すように、当該光
ディスク1’は、情報再生時において光ディスク1を回
転させるスピンドルモータの回転制御における同期制御
及び情報再生装置における再生クロックの生成等に用い
られる同期ピットPSと、情報再生用の光ビームにおけ
る光スポットが光ディスク1’上に形成されているトラ
ックTR上を追随するように制御するために用いられる
トラッキングピットPRと、が形成されているサーボ領
域SAと、実際に再生すべきディジタル情報が情報ピッ
トPTにより多値記録されているデータ領域DAと、を
備えている。ここで、サーボ領域SAは、光ディスク
1’の回転方向において予め設定されている一定間隔毎
に複数個形成されているものである。
ディスク1’は、情報再生時において光ディスク1を回
転させるスピンドルモータの回転制御における同期制御
及び情報再生装置における再生クロックの生成等に用い
られる同期ピットPSと、情報再生用の光ビームにおけ
る光スポットが光ディスク1’上に形成されているトラ
ックTR上を追随するように制御するために用いられる
トラッキングピットPRと、が形成されているサーボ領
域SAと、実際に再生すべきディジタル情報が情報ピッ
トPTにより多値記録されているデータ領域DAと、を
備えている。ここで、サーボ領域SAは、光ディスク
1’の回転方向において予め設定されている一定間隔毎
に複数個形成されているものである。
【0122】このとき、サーボ領域SAでは、予め設定
された一定のピット長を有する同期ピットPSが各トラ
ックTRにおける同一半径上に各トラックTRに対して
一つづつ形成されていると共に、トラッキングピットP
Rが一のサーボ領域SA内では一のトラックTRに対し
て一つづつ相互に光ディスク1’の回転方向に一定間隔
で形成されている。
された一定のピット長を有する同期ピットPSが各トラ
ックTRにおける同一半径上に各トラックTRに対して
一つづつ形成されていると共に、トラッキングピットP
Rが一のサーボ領域SA内では一のトラックTRに対し
て一つづつ相互に光ディスク1’の回転方向に一定間隔
で形成されている。
【0123】一方、データ領域DAにおける各情報ピッ
トPTは、第1乃至第3実施形態の場合と同様に各ピッ
トエッジの位置が担持すべきディジタル情報の値に対し
て三段階に変化していると共に、相隣接するトラックT
R間で各情報ピットPTの形成位置が相互に逆相となっ
ている。ここで、情報ピットPTの形状についてより具
体的には、図7に示すように、その標準ピット長は例え
ば「L」とされ、更に情報ピットPT同士の間隔は「2
L」とされていると共に、各ピットエッジの位置が三値
のディジタル情報における中心の値に対応する基準位置
より夫々「+d」、「0」又は「−d」に対応する距離
だけ離散した位置とされている。
トPTは、第1乃至第3実施形態の場合と同様に各ピッ
トエッジの位置が担持すべきディジタル情報の値に対し
て三段階に変化していると共に、相隣接するトラックT
R間で各情報ピットPTの形成位置が相互に逆相となっ
ている。ここで、情報ピットPTの形状についてより具
体的には、図7に示すように、その標準ピット長は例え
ば「L」とされ、更に情報ピットPT同士の間隔は「2
L」とされていると共に、各ピットエッジの位置が三値
のディジタル情報における中心の値に対応する基準位置
より夫々「+d」、「0」又は「−d」に対応する距離
だけ離散した位置とされている。
【0124】そして、当該データ領域DAに記録されて
いる多値のディジタル情報を再生する場合には、光ディ
スク1’における略同一半径上に位置すると共にその半
径方向に相隣接する二つのトラックTR上にある情報ピ
ットPTに担持されているディジタル情報を同時に読取
る。このとき、光ビームBのビームスポットBSは二つ
のトラックTRの中間線上を移動する。
いる多値のディジタル情報を再生する場合には、光ディ
スク1’における略同一半径上に位置すると共にその半
径方向に相隣接する二つのトラックTR上にある情報ピ
ットPTに担持されているディジタル情報を同時に読取
る。このとき、光ビームBのビームスポットBSは二つ
のトラックTRの中間線上を移動する。
【0125】これに加えて、第4及び第5実施形態に係
る光ディスク1’は、そのデータ領域DA中における予
め設定された所定の位置にディジタル情報を担持しない
上記基準ピットRPを有する基準エッジ領域REAを有
している。
る光ディスク1’は、そのデータ領域DA中における予
め設定された所定の位置にディジタル情報を担持しない
上記基準ピットRPを有する基準エッジ領域REAを有
している。
【0126】そして、当該基準ピットPTにおいて基準
エッジ領域REA内にあるピットエッジは、図6上段に
示すように、例えば三値のディジタル情報を光ディスク
1’が担持する場合にはその中心の値に対応する基準位
置に形成された基準エッジREとされている。
エッジ領域REA内にあるピットエッジは、図6上段に
示すように、例えば三値のディジタル情報を光ディスク
1’が担持する場合にはその中心の値に対応する基準位
置に形成された基準エッジREとされている。
【0127】このとき、当該基準エッジ領域REAは、
図6下段に示すように、サーボ領域SAが形成されてい
る周期である1サーボ周期内の予め設定されている少な
くとも一つのタイミングに対応する位置に設けられてい
る。なお、当該基準エッジ領域REAは、1サーボ周期
内に二以上複数個設けてもよい。
図6下段に示すように、サーボ領域SAが形成されてい
る周期である1サーボ周期内の予め設定されている少な
くとも一つのタイミングに対応する位置に設けられてい
る。なお、当該基準エッジ領域REAは、1サーボ周期
内に二以上複数個設けてもよい。
【0128】次に、第4及び第5実施形態の変動成分除
去器を含む情報再生装置の全体構成及び動作について、
図8を用いて説明する。ここで、図8は第4及び第5実
施形態に係る変動成分除去器を含む情報再生装置の概要
構成を示すブロック図である。
去器を含む情報再生装置の全体構成及び動作について、
図8を用いて説明する。ここで、図8は第4及び第5実
施形態に係る変動成分除去器を含む情報再生装置の概要
構成を示すブロック図である。
【0129】なお、図8において、図1に示す情報再生
装置Sと同様の構成部材については、同様の部材番号を
付して細部の説明は省略する。
装置Sと同様の構成部材については、同様の部材番号を
付して細部の説明は省略する。
【0130】図8に示すように、第4及び第5実施形態
の変動成分除去器を含む情報再生装置S’は、図1に示
す場合と同様の再生ヘッド2、波形等化器4、復号器
5、操作部7及び表示部8と、本発明に係る変動成分除
去器3’と、CPU6’と、により構成されている。
の変動成分除去器を含む情報再生装置S’は、図1に示
す場合と同様の再生ヘッド2、波形等化器4、復号器
5、操作部7及び表示部8と、本発明に係る変動成分除
去器3’と、CPU6’と、により構成されている。
【0131】次に全体動作を説明する。
【0132】再生ヘッド2、波形等化器4、復号器5、
操作部7及び表示部8の各動作については、図1に示す
場合と同様であるので、細部の説明は省略する。
操作部7及び表示部8の各動作については、図1に示す
場合と同様であるので、細部の説明は省略する。
【0133】これに加えて、変動成分除去器3’は、C
PU6’からのスイッチ信号Sswに基づいて、後述する
各動作により入力サンプルSpp中に含まれているレベル
変動成分(入力サンプルSppにおける各サンプル値のう
ねり)を除去し、変動除去サンプルSpeを生成して波形
等化器4へ出力する。
PU6’からのスイッチ信号Sswに基づいて、後述する
各動作により入力サンプルSpp中に含まれているレベル
変動成分(入力サンプルSppにおける各サンプル値のう
ねり)を除去し、変動除去サンプルSpeを生成して波形
等化器4へ出力する。
【0134】更に、CPU6’は、上記情報再生装置S
の場合における各制御信号Sch、Scl及びScdの生成動
作に加えて、再生ヘッド2から出力される入力サンプル
Sppに基づいて上記基準エッジ領域REA内の基準エッ
ジREが再生されるタイミングを検出し、当該タイミン
グに基づいて上記スイッチ信号Sswを生成して変動成分
除去器3’に出力する。
の場合における各制御信号Sch、Scl及びScdの生成動
作に加えて、再生ヘッド2から出力される入力サンプル
Sppに基づいて上記基準エッジ領域REA内の基準エッ
ジREが再生されるタイミングを検出し、当該タイミン
グに基づいて上記スイッチ信号Sswを生成して変動成分
除去器3’に出力する。
【0135】このため、CPU6’は、図示しない同期
ピット検出部及びカウンタを備えており、入力サンプル
Sppの値に基づいて同期ピット検出部によりサーボ領域
SAの先頭タイミングを検出し、更に当該先頭タイミン
グからカウンタによる計数を開始し、当該計数値が、各
基準エッジREの再生タイミングであるとして予め判明
している計数値となったときに上記スイッチ信号Sswを
生成する。 (III−A)変動成分除去器の第4実施形態 次に、本発明に係る変動成分除去器の第4実施形態につ
いて、図9及び図10を用いて説明する。なお、図9は
第4実施形態に係る変動成分除去器3’ -4の細部構成
を示すブロック図であり、図10はその動作を示すタイ
ミングチャートである。
ピット検出部及びカウンタを備えており、入力サンプル
Sppの値に基づいて同期ピット検出部によりサーボ領域
SAの先頭タイミングを検出し、更に当該先頭タイミン
グからカウンタによる計数を開始し、当該計数値が、各
基準エッジREの再生タイミングであるとして予め判明
している計数値となったときに上記スイッチ信号Sswを
生成する。 (III−A)変動成分除去器の第4実施形態 次に、本発明に係る変動成分除去器の第4実施形態につ
いて、図9及び図10を用いて説明する。なお、図9は
第4実施形態に係る変動成分除去器3’ -4の細部構成
を示すブロック図であり、図10はその動作を示すタイ
ミングチャートである。
【0136】上述したように、第4実施形態の変動成分
除去器3’ -4では、上記基準ピットREが再生される
タイミングで生成される入力サンプルSppを用いてレベ
ル変動成分を除去する。
除去器3’ -4では、上記基準ピットREが再生される
タイミングで生成される入力サンプルSppを用いてレベ
ル変動成分を除去する。
【0137】すなわち、図9に示すように、第4実施形
態の変動成分除去器3’-4は、減算信号生成手段として
の減算器25及び第2減算手段としての減算器27と、
ゲートスイッチ26と、遅延手段としての遅延器28
と、レベル信号生成手段としての乗算器29と、により
構成されている。
態の変動成分除去器3’-4は、減算信号生成手段として
の減算器25及び第2減算手段としての減算器27と、
ゲートスイッチ26と、遅延手段としての遅延器28
と、レベル信号生成手段としての乗算器29と、により
構成されている。
【0138】次に、動作を説明する。
【0139】先ず、減算器25は、乗算器29から出力
される乗算サンプルSmppを入力サンプルSppから減算
し、レベル変動成分が除去された上記変動除去サンプル
Speを生成して上記波形等化器4及びゲートスイッチ2
6へ出力する。
される乗算サンプルSmppを入力サンプルSppから減算
し、レベル変動成分が除去された上記変動除去サンプル
Speを生成して上記波形等化器4及びゲートスイッチ2
6へ出力する。
【0140】このとき、ゲートスイッチ26には、基準
エッジREを再生して得られた入力サンプルSppが変動
成分除去器3’-4に入力される期間のみゲートスイッチ
26をオンとするようなスイッチ信号SswがCPU6’
から入力されている。
エッジREを再生して得られた入力サンプルSppが変動
成分除去器3’-4に入力される期間のみゲートスイッチ
26をオンとするようなスイッチ信号SswがCPU6’
から入力されている。
【0141】これにより、ゲートスイッチ26は、基準
エッジREを再生して得られた入力サンプルSppから得
られた変動除去サンプルSpeのみを通過させ、ゲートサ
ンプルSgとして減算器27に出力する。
エッジREを再生して得られた入力サンプルSppから得
られた変動除去サンプルSpeのみを通過させ、ゲートサ
ンプルSgとして減算器27に出力する。
【0142】そして、減算器27は、遅延器28から出
力された遅延サンプルSdrをゲートサンプルSgから減
算し、減算サンプルSsbbを生成して当該遅延器28へ
出力する。
力された遅延サンプルSdrをゲートサンプルSgから減
算し、減算サンプルSsbbを生成して当該遅延器28へ
出力する。
【0143】これにより、遅延器28は、アナログ検出
信号Sapにおける図15最下段に示すうねりの周期が2
Tである場合において遅延時間Tにより減算サンプルS
sbbを遅延し、上記遅延サンプルSdrを生成して減算器
27及び乗算器29へ出力する。
信号Sapにおける図15最下段に示すうねりの周期が2
Tである場合において遅延時間Tにより減算サンプルS
sbbを遅延し、上記遅延サンプルSdrを生成して減算器
27及び乗算器29へ出力する。
【0144】そして、乗算器29は、遅延サンプルSdr
に対して上記第2又は第3実施形態と同様の定数μの符
号を反転したものを乗算し、レベル変動成分の起因する
うねりの平均値を示す上記乗算サンプルSmppを生成し
て減算器25へ出力する。
に対して上記第2又は第3実施形態と同様の定数μの符
号を反転したものを乗算し、レベル変動成分の起因する
うねりの平均値を示す上記乗算サンプルSmppを生成し
て減算器25へ出力する。
【0145】次に、上記した各構成部材の動作を、図1
0に示すタイミングチャートを用いて更に説明する。
0に示すタイミングチャートを用いて更に説明する。
【0146】先ず、図10最上段において、光ディスク
1’上では、二つのサンプリングタイミングに対応する
位置(図10中黒丸にて示す。)に基準エッジREが計
四つ設けられている。
1’上では、二つのサンプリングタイミングに対応する
位置(図10中黒丸にて示す。)に基準エッジREが計
四つ設けられている。
【0147】そして、当該基準エッジREに対応するア
ナログ検出信号Sapのレベルはほぼゼロレベルとなって
おり、本第4実施形態においては、このゼロレベルとな
っているアナログ検出信号Sapに対応する入力サンプル
Sppを用いてレベル変動成分を除去する。
ナログ検出信号Sapのレベルはほぼゼロレベルとなって
おり、本第4実施形態においては、このゼロレベルとな
っているアナログ検出信号Sapに対応する入力サンプル
Sppを用いてレベル変動成分を除去する。
【0148】すなわち、情報再生装置S’における再生
動作の基準となる再生クロック(周期T)が「HIG
H」となるタイミング毎に入力サンプルSppは変化する
が、このとき、ゲートスイッチ26は、基準エッジRE
に対応する2Tの期間だけオンとなり、その期間に入力
される入力サンプルx(t)及びx(t+T)により生
成された変動除去サンプルy(t)及びy(t+T)を
ゲートサンプルSgとして通過させる。従って、ゲート
スイッチ26がオンとなっている期間以外の期間では、
ゲートサンプルSgとしてはサンプル値「0」が継続的
に出力されていることとなる。
動作の基準となる再生クロック(周期T)が「HIG
H」となるタイミング毎に入力サンプルSppは変化する
が、このとき、ゲートスイッチ26は、基準エッジRE
に対応する2Tの期間だけオンとなり、その期間に入力
される入力サンプルx(t)及びx(t+T)により生
成された変動除去サンプルy(t)及びy(t+T)を
ゲートサンプルSgとして通過させる。従って、ゲート
スイッチ26がオンとなっている期間以外の期間では、
ゲートサンプルSgとしてはサンプル値「0」が継続的
に出力されていることとなる。
【0149】そして、このゲートサンプルSgを用いた
遅延器28及び減算器27の動作により、図10最下段
に示すような値を有する遅延サンプルSdrが生成される
こととなる。このとき、時刻「t+T」及び「t+2
T」に対応する遅延サンプルSdrは、夫々時刻「t」及
び「t+T」で夫々生成された変動除去サンプルy
(t)及びy(t+T)から一つ前のサンプリングタイ
ミングにおける遅延サンプルSdrが夫々減算されてお
り、これにより、新たにレベル変動成分を除去するため
の遅延サンプルSdr(すなわち、乗算サンプルSmpp)
が生成されることとなる。
遅延器28及び減算器27の動作により、図10最下段
に示すような値を有する遅延サンプルSdrが生成される
こととなる。このとき、時刻「t+T」及び「t+2
T」に対応する遅延サンプルSdrは、夫々時刻「t」及
び「t+T」で夫々生成された変動除去サンプルy
(t)及びy(t+T)から一つ前のサンプリングタイ
ミングにおける遅延サンプルSdrが夫々減算されてお
り、これにより、新たにレベル変動成分を除去するため
の遅延サンプルSdr(すなわち、乗算サンプルSmpp)
が生成されることとなる。
【0150】そして、その遅延サンプルSdrの値に対し
て定数μの符号を反転させたものを乗算することによ
り、レベル変動成分に起因するアナログ検出信号Sapに
おける上記うねりの平均的な成分が抽出され、これが入
力サンプルSppから減算されることにより、当該レベル
変動成分が入力サンプルSppから除去されるのである。
て定数μの符号を反転させたものを乗算することによ
り、レベル変動成分に起因するアナログ検出信号Sapに
おける上記うねりの平均的な成分が抽出され、これが入
力サンプルSppから減算されることにより、当該レベル
変動成分が入力サンプルSppから除去されるのである。
【0151】なお、基準エッジREが検出されるタイミ
ング(時刻t及び時刻t+T)以外の他のタイミングで
は、図10に示すようにゲートサンプルSgの値は零で
あるので、当該他のタイミングにおける遅延サンプルS
drの値としては、同じ絶対値を有しその符号が各サンプ
リングタイミング毎に反転する遅延サンプルSdrが生成
される。そして、この遅延サンプルSdrに基づいて、同
じ値で符号がサンプリングタイミング毎に反転する乗算
サンプルSmppが生成され、入力サンプルSppから減算
されることが繰り返されて変動除去サンプルSpeが生成
されることとなる。
ング(時刻t及び時刻t+T)以外の他のタイミングで
は、図10に示すようにゲートサンプルSgの値は零で
あるので、当該他のタイミングにおける遅延サンプルS
drの値としては、同じ絶対値を有しその符号が各サンプ
リングタイミング毎に反転する遅延サンプルSdrが生成
される。そして、この遅延サンプルSdrに基づいて、同
じ値で符号がサンプリングタイミング毎に反転する乗算
サンプルSmppが生成され、入力サンプルSppから減算
されることが繰り返されて変動除去サンプルSpeが生成
されることとなる。
【0152】また、上述した乗算器29における定数μ
の値については、第2又は第3実施形態の場合と同様
に、当該μの値が小さいほど正確にレベル変動成分を抽
出することができることとなるが、一方で余りに小さい
と変動成分除去器3’-4の追随速度を低下させることと
なる。従って、当該μの値は、十分な精度が得られつつ
且つ高速処理が可能となるように実験的に求められる。
の値については、第2又は第3実施形態の場合と同様
に、当該μの値が小さいほど正確にレベル変動成分を抽
出することができることとなるが、一方で余りに小さい
と変動成分除去器3’-4の追随速度を低下させることと
なる。従って、当該μの値は、十分な精度が得られつつ
且つ高速処理が可能となるように実験的に求められる。
【0153】以上説明したように、第4実施形態の変動
成分除去器3-4の動作によれば、多値記録されているデ
ィジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出信
号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺しつ
つ再生するので、当該多値記録されているディジタル情
報を正確に再生することができる。
成分除去器3-4の動作によれば、多値記録されているデ
ィジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出信
号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺しつ
つ再生するので、当該多値記録されているディジタル情
報を正確に再生することができる。
【0154】また、情報ピットPTの位置ずれに起因し
てアナログ検出信号Sap中にレベル変動成分が含まれて
いる場合でも、光学的に正確に多値記録されたディジタ
ル情報を再生することができる。
てアナログ検出信号Sap中にレベル変動成分が含まれて
いる場合でも、光学的に正確に多値記録されたディジタ
ル情報を再生することができる。
【0155】更に、基準ピットPTに対応する減算信号
Ssbbに基づき、フィードバック制御を用いてレベル変
動成分のアナログ検出信号Sapへの混入により発生する
当該アナログ検出信号Sapの振幅変動を平均化して減算
することとなるので、複数トラックに跨る複数のピット
エッジに記録されているディジタル情報を同時に再生す
る場合でも、正確にレベル変動成分を除去して当該ディ
ジタル情報を再生することができる。 (III−B)変動成分除去器の第5実施形態 次に、本発明に係る変動成分除去器の第5実施形態につ
いて、図11及び図12を用いて説明する。なお、図1
1は第5実施形態に係る変動成分除去器3’ - 5の細部
構成を示すブロック図であり、図12はその動作を示す
タイミングチャートである。また、図11において、図
9に示す変動成分除去部3-4と同様の構成部材について
は、同様の部材番号を付して細部の説明は省略する。
Ssbbに基づき、フィードバック制御を用いてレベル変
動成分のアナログ検出信号Sapへの混入により発生する
当該アナログ検出信号Sapの振幅変動を平均化して減算
することとなるので、複数トラックに跨る複数のピット
エッジに記録されているディジタル情報を同時に再生す
る場合でも、正確にレベル変動成分を除去して当該ディ
ジタル情報を再生することができる。 (III−B)変動成分除去器の第5実施形態 次に、本発明に係る変動成分除去器の第5実施形態につ
いて、図11及び図12を用いて説明する。なお、図1
1は第5実施形態に係る変動成分除去器3’ - 5の細部
構成を示すブロック図であり、図12はその動作を示す
タイミングチャートである。また、図11において、図
9に示す変動成分除去部3-4と同様の構成部材について
は、同様の部材番号を付して細部の説明は省略する。
【0156】第5実施形態の変動成分除去器3’ -5で
は、第4実施形態の場合と同様に上記基準ピットREが
再生されるタイミングで生成される入力サンプルSppを
用いてレベル変動成分を除去するが、変動除去サンプル
Speを取り込むタイミングとしては、図12に示すよう
に、基準エッジREに対応する二のタイミングのうち、
後の方のタイミングで当該変動除去サンプルSpeが取り
込まれてレベル変動成分が抽出される。
は、第4実施形態の場合と同様に上記基準ピットREが
再生されるタイミングで生成される入力サンプルSppを
用いてレベル変動成分を除去するが、変動除去サンプル
Speを取り込むタイミングとしては、図12に示すよう
に、基準エッジREに対応する二のタイミングのうち、
後の方のタイミングで当該変動除去サンプルSpeが取り
込まれてレベル変動成分が抽出される。
【0157】すなわち、図11に示すように、第5実施
形態の変動成分除去器3’-5は、第4実施形態の変動成
分除去器3’-4における減算信号生成手段としての減算
器25及び第2減算手段としての減算器27、ゲートス
イッチ26、第2遅延手段としての遅延器28並びにレ
ベル信号生成手段としての乗算器29に加えて、第1減
算手段としての減算器30と、第1遅延手段としての遅
延器31と、により構成されている。
形態の変動成分除去器3’-5は、第4実施形態の変動成
分除去器3’-4における減算信号生成手段としての減算
器25及び第2減算手段としての減算器27、ゲートス
イッチ26、第2遅延手段としての遅延器28並びにレ
ベル信号生成手段としての乗算器29に加えて、第1減
算手段としての減算器30と、第1遅延手段としての遅
延器31と、により構成されている。
【0158】次に、動作を説明する。
【0159】先ず、遅延器31は減算器25から生成さ
れた変動除去サンプルSpeを一サンプリングタイミング
期間(T)だけ遅延し、遅延サンプルSdrrを生成して
減算器30に出力する。
れた変動除去サンプルSpeを一サンプリングタイミング
期間(T)だけ遅延し、遅延サンプルSdrrを生成して
減算器30に出力する。
【0160】そして、減算器30は、変動除去サンプル
Speから遅延サンプルSdrrを減算し、減算サンプルSs
sbを生成してゲートスイッチ26へ出力する。
Speから遅延サンプルSdrrを減算し、減算サンプルSs
sbを生成してゲートスイッチ26へ出力する。
【0161】この後、ゲートスイッチ26、減算器2
7、遅延器28及び乗算器29は、上述した変動成分除
去器3-4と同様の動作を行い、乗算サンプルSmppを生
成して減算器25へ出力する。
7、遅延器28及び乗算器29は、上述した変動成分除
去器3-4と同様の動作を行い、乗算サンプルSmppを生
成して減算器25へ出力する。
【0162】そして、減算器25は当該生成された乗算
サンプルSmppを入力サンプルSppから減算し、上記変
動除去サンプルSpeを生成して遅延器31、減算器30
及び波形等価器4へ出力する。
サンプルSmppを入力サンプルSppから減算し、上記変
動除去サンプルSpeを生成して遅延器31、減算器30
及び波形等価器4へ出力する。
【0163】このとき、ゲートスイッチ26には、基準
エッジREに対応する二つのサンプリングタイミングの
うち後のサンプリングタイミングで得られた入力サンプ
ルSppが変動成分除去器3’-5に入力される期間のみゲ
ートスイッチ26をオンとするようなスイッチ信号Ssw
がCPU6’から入力されている。
エッジREに対応する二つのサンプリングタイミングの
うち後のサンプリングタイミングで得られた入力サンプ
ルSppが変動成分除去器3’-5に入力される期間のみゲ
ートスイッチ26をオンとするようなスイッチ信号Ssw
がCPU6’から入力されている。
【0164】次に、上記した各構成部材の動作を、図1
2に示すタイミングチャートを用いて更に説明する。
2に示すタイミングチャートを用いて更に説明する。
【0165】先ず、図12最上段において、第4実施形
態の場合と同様に、光ディスク1’上では二つのサンプ
リングタイミングに対応する位置に基準エッジREが計
四つ設けられている。
態の場合と同様に、光ディスク1’上では二つのサンプ
リングタイミングに対応する位置に基準エッジREが計
四つ設けられている。
【0166】そして、当該基準エッジREに対応するア
ナログ検出信号Sapのレベルがほぼゼロレベルとなって
おり、本第5実施形態においては、このゼロレベルとな
っているアナログ検出信号Sapに対応する二つの入力サ
ンプルSppを用いてレベル変動成分を除去する。
ナログ検出信号Sapのレベルがほぼゼロレベルとなって
おり、本第5実施形態においては、このゼロレベルとな
っているアナログ検出信号Sapに対応する二つの入力サ
ンプルSppを用いてレベル変動成分を除去する。
【0167】すなわち、情報再生装置S’における再生
動作の基準となる再生クロック(周期T)が「HIG
H」となるタイミング毎に入力サンプルSppは変化する
が、このとき、減算サンプルSssbとしては、一サンプ
リングタイミング前の変動除去サンプルSpeを現サンプ
リングタイミングにおける変動除去サンプルSpeから減
算したものが、当該現サンプリングタイミングにおける
減算サンプルSssbとして生成される。
動作の基準となる再生クロック(周期T)が「HIG
H」となるタイミング毎に入力サンプルSppは変化する
が、このとき、減算サンプルSssbとしては、一サンプ
リングタイミング前の変動除去サンプルSpeを現サンプ
リングタイミングにおける変動除去サンプルSpeから減
算したものが、当該現サンプリングタイミングにおける
減算サンプルSssbとして生成される。
【0168】そして、ゲートスイッチ26は、基準エッ
ジREのサンプリングタイミングのうち後者のサンプリ
ングタイミング(時刻「t+T」に対応するサンプリン
グタイミング)に対応するTの期間だけオンとなり、そ
の期間に入力される減算サンプルSssbをゲートサンプ
ルSgとして通過させる。従って、ゲートスイッチ26
がオンとなっている期間以外の期間では、図10の場合
と同様にゲートサンプルSgとしてはサンプル値「0」
が継続的に出力されていることとなる。
ジREのサンプリングタイミングのうち後者のサンプリ
ングタイミング(時刻「t+T」に対応するサンプリン
グタイミング)に対応するTの期間だけオンとなり、そ
の期間に入力される減算サンプルSssbをゲートサンプ
ルSgとして通過させる。従って、ゲートスイッチ26
がオンとなっている期間以外の期間では、図10の場合
と同様にゲートサンプルSgとしてはサンプル値「0」
が継続的に出力されていることとなる。
【0169】そして、このゲートサンプルSgを用いた
遅延器28及び減算器27の動作により、図12最下段
に示すような値を有する遅延サンプルSdrが生成される
こととなる。このとき、時刻「t+T」で生成されたゲ
ートサンプルSg(減算サンプルSssb)から一つ前のサ
ンプリングタイミング(時刻「t」に対応するサンプリ
ングタイミング)で生成された遅延サンプルSdrが減算
されることにより、新たにレベル変動成分を除去するた
めの当該時刻「t+2T」に対応する遅延サンプルSdr
(すなわち、乗算サンプルSmpp)が生成されることと
なる。
遅延器28及び減算器27の動作により、図12最下段
に示すような値を有する遅延サンプルSdrが生成される
こととなる。このとき、時刻「t+T」で生成されたゲ
ートサンプルSg(減算サンプルSssb)から一つ前のサ
ンプリングタイミング(時刻「t」に対応するサンプリ
ングタイミング)で生成された遅延サンプルSdrが減算
されることにより、新たにレベル変動成分を除去するた
めの当該時刻「t+2T」に対応する遅延サンプルSdr
(すなわち、乗算サンプルSmpp)が生成されることと
なる。
【0170】そして、その遅延サンプルSdrの値に対し
て定数μの符号を反転させたものを乗算することによ
り、レベル変動成分に起因するアナログ検出信号Sapに
おける上記うねりの平均的な成分が抽出され、これが入
力サンプルSppから減算されることにより、当該レベル
変動成分が入力サンプルSppから除去されるのである。
て定数μの符号を反転させたものを乗算することによ
り、レベル変動成分に起因するアナログ検出信号Sapに
おける上記うねりの平均的な成分が抽出され、これが入
力サンプルSppから減算されることにより、当該レベル
変動成分が入力サンプルSppから除去されるのである。
【0171】なお、基準エッジREが検出されるタイミ
ング(時刻t及び時刻t+T)のうち後のサンプリング
タイミング以外の他のサンプリングタイミングでは、図
12に示すようにゲートサンプルSgの値は零であるの
で、当該他のサンプリングタイミングにおける遅延サン
プルSdrの値としては、同じ絶対値を有しその符号が各
サンプリングタイミング毎に反転する遅延サンプルSdr
が生成される。そして、この遅延サンプルSdrに基づい
て、同じ値で符号がサンプリングタイミング毎に反転す
る乗算サンプルSmppが生成され、入力サンプルSppか
ら減算されることが繰り返されて変動除去サンプルSpe
が生成されることとなる。
ング(時刻t及び時刻t+T)のうち後のサンプリング
タイミング以外の他のサンプリングタイミングでは、図
12に示すようにゲートサンプルSgの値は零であるの
で、当該他のサンプリングタイミングにおける遅延サン
プルSdrの値としては、同じ絶対値を有しその符号が各
サンプリングタイミング毎に反転する遅延サンプルSdr
が生成される。そして、この遅延サンプルSdrに基づい
て、同じ値で符号がサンプリングタイミング毎に反転す
る乗算サンプルSmppが生成され、入力サンプルSppか
ら減算されることが繰り返されて変動除去サンプルSpe
が生成されることとなる。
【0172】また、上述した乗算器29における定数μ
の値については、第4実施形態の場合と同様に、当該μ
の値が小さいほど正確にレベル変動成分を抽出すること
ができることとなるが、一方で余りに小さいと変動成分
除去器3’-5の追随速度を低下させることとなる。従っ
て、当該μの値は、十分な精度が得られつつ且つ高速処
理が可能となるように実験的に求められる。
の値については、第4実施形態の場合と同様に、当該μ
の値が小さいほど正確にレベル変動成分を抽出すること
ができることとなるが、一方で余りに小さいと変動成分
除去器3’-5の追随速度を低下させることとなる。従っ
て、当該μの値は、十分な精度が得られつつ且つ高速処
理が可能となるように実験的に求められる。
【0173】以上説明したように、第5実施形態の変動
成分除去器3-5の動作によれば、多値記録されているデ
ィジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出信
号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺しつ
つ再生するので、当該多値記録されているディジタル情
報を正確に再生することができる。
成分除去器3-5の動作によれば、多値記録されているデ
ィジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出信
号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺しつ
つ再生するので、当該多値記録されているディジタル情
報を正確に再生することができる。
【0174】また、情報ピットPTの位置ずれに起因し
てアナログ検出信号Sap中にレベル変動成分が含まれて
いる場合でも、光学的に正確に多値記録されたディジタ
ル情報を再生することができる。
てアナログ検出信号Sap中にレベル変動成分が含まれて
いる場合でも、光学的に正確に多値記録されたディジタ
ル情報を再生することができる。
【0175】更に、基準ピットPTに対応するサンプリ
ングタイミングに生成された減算サンプルSssbに基づ
き、フィードバック制御を用いてレベル変動成分のアナ
ログ検出信号Sapへの混入により発生する当該アナログ
検出信号Sapの振幅変動を平均化して減算することとな
るので、複数のトラックTRに跨る複数のエッジに記録
されているディジタル情報を同時に再生する場合でも、
正確にレベル変動成分を除去してディジタル情報を再生
することができる。
ングタイミングに生成された減算サンプルSssbに基づ
き、フィードバック制御を用いてレベル変動成分のアナ
ログ検出信号Sapへの混入により発生する当該アナログ
検出信号Sapの振幅変動を平均化して減算することとな
るので、複数のトラックTRに跨る複数のエッジに記録
されているディジタル情報を同時に再生する場合でも、
正確にレベル変動成分を除去してディジタル情報を再生
することができる。
【0176】なお、上述した各実施形態においては、ピ
ットエッジの位置をディジタル情報における多値に対応
して多段階に変更して当該ディジタル情報を多値記録す
る場合について説明したが、これ以外に、情報ピットの
深さを多段階に変化させて多値記録する多値記録方式に
対して適用することも可能である。
ットエッジの位置をディジタル情報における多値に対応
して多段階に変更して当該ディジタル情報を多値記録す
る場合について説明したが、これ以外に、情報ピットの
深さを多段階に変化させて多値記録する多値記録方式に
対して適用することも可能である。
【0177】また、第4及び第5実施形態の変動成分除
去器3-4及び3-5の構成は、一度に一トラックにのみ光
ビームBを照射してディジタル情報を再生する場合であ
って、当該一のトラックTR上において情報ピットPT
の形成位置にずれが生じている場合について、当該ずれ
に起因するレベル変動成分を除去する際に用いることも
できる。
去器3-4及び3-5の構成は、一度に一トラックにのみ光
ビームBを照射してディジタル情報を再生する場合であ
って、当該一のトラックTR上において情報ピットPT
の形成位置にずれが生じている場合について、当該ずれ
に起因するレベル変動成分を除去する際に用いることも
できる。
【0178】
【実施例】次に、上述した各実施形態のうち、第1実施
形態の変動成分除去器3-1を用いた場合の実際の効果に
ついて、図13を用いて説明する。
形態の変動成分除去器3-1を用いた場合の実際の効果に
ついて、図13を用いて説明する。
【0179】なお、図13に示す実験結果は、一度に一
トラック上にビームスポットBSを形成してピットエッ
ジを再生する場合であって、変調度(図7におけるd及
びLを用いた場合d/Lに相当する。)0.22の三値
エッジ変調を行った場合の結果である。
トラック上にビームスポットBSを形成してピットエッ
ジを再生する場合であって、変調度(図7におけるd及
びLを用いた場合d/Lに相当する。)0.22の三値
エッジ変調を行った場合の結果である。
【0180】図13(a)乃至(c)に示すように、レ
ベル変動成分を含むアナログ検出信号Sap(図13
(a)参照)をサンプリングして得られる入力サンプル
Spp(図13(b)参照)においては、振幅変動(うね
り)が含まれていたものが、第1実施形態の変動成分除
去器3-1を通した後には、図13(c)に示すようにそ
のレベル変動成分が除去されていることが分かる。
ベル変動成分を含むアナログ検出信号Sap(図13
(a)参照)をサンプリングして得られる入力サンプル
Spp(図13(b)参照)においては、振幅変動(うね
り)が含まれていたものが、第1実施形態の変動成分除
去器3-1を通した後には、図13(c)に示すようにそ
のレベル変動成分が除去されていることが分かる。
【0181】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、多値記録されているディジタル情報を再
生する際に、対応するアナログ検出信号に含まれている
レベル変動成分を抽出・相殺しつつ再生するので、多値
記録されているディジタル情報を正確に再生することが
できる。
発明によれば、多値記録されているディジタル情報を再
生する際に、対応するアナログ検出信号に含まれている
レベル変動成分を抽出・相殺しつつ再生するので、多値
記録されているディジタル情報を正確に再生することが
できる。
【0182】従って、当該レベル変動成分の発生原因と
なる情報ピット形成時の位置ずれ等が生じていても、そ
の影響を相殺して正確にディジタル情報を再生すること
ができる。
なる情報ピット形成時の位置ずれ等が生じていても、そ
の影響を相殺して正確にディジタル情報を再生すること
ができる。
【0183】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、情報記録媒体における情
報記録面と再生光ビームの光軸とのなす角度の直角から
のずれに起因してアナログ検出信号中にレベル変動成分
が含まれている場合でも、光学的に正確に多値記録され
たディジタル情報を再生することができる。
に記載の発明の効果に加えて、情報記録媒体における情
報記録面と再生光ビームの光軸とのなす角度の直角から
のずれに起因してアナログ検出信号中にレベル変動成分
が含まれている場合でも、光学的に正確に多値記録され
たディジタル情報を再生することができる。
【0184】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、フィードフォワード制御
により、レベル変動成分のアナログ検出信号への混入に
より発生する当該アナログ検出信号の振幅変動を平均化
して減算することとなるので、正確にレベル変動成分を
除去してディジタル情報を再生することができる。
に記載の発明の効果に加えて、フィードフォワード制御
により、レベル変動成分のアナログ検出信号への混入に
より発生する当該アナログ検出信号の振幅変動を平均化
して減算することとなるので、正確にレベル変動成分を
除去してディジタル情報を再生することができる。
【0185】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加えて、遅延段数が偶数であるの
で、アナログ検出信号の振幅変動を平均化する過程にお
いて発生する直流成分に起因する検出精度の低下を防止
できる。
に記載の発明の効果に加えて、遅延段数が偶数であるの
で、アナログ検出信号の振幅変動を平均化する過程にお
いて発生する直流成分に起因する検出精度の低下を防止
できる。
【0186】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、シフトレジスタ手段等を
用いることなく、フィードフォワード制御によりレベル
変動成分のアナログ検出信号への混入により発生する当
該アナログ検出信号の振幅変動を平均化して減算するこ
ととなるので、簡易且つ正確にレベル変動成分を除去し
てディジタル情報を再生することができる。
に記載の発明の効果に加えて、シフトレジスタ手段等を
用いることなく、フィードフォワード制御によりレベル
変動成分のアナログ検出信号への混入により発生する当
該アナログ検出信号の振幅変動を平均化して減算するこ
ととなるので、簡易且つ正確にレベル変動成分を除去し
てディジタル情報を再生することができる。
【0187】請求項6に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、シフトレジスタ手段等を
用いることなく、フィードバック制御を用いてレベル変
動成分のアナログ検出信号への混入により発生する当該
アナログ検出信号の振幅変動を平均化して減算すること
となるので、簡易且つ正確にレベル変動成分を除去して
ディジタル情報を再生することができる。
に記載の発明の効果に加えて、シフトレジスタ手段等を
用いることなく、フィードバック制御を用いてレベル変
動成分のアナログ検出信号への混入により発生する当該
アナログ検出信号の振幅変動を平均化して減算すること
となるので、簡易且つ正確にレベル変動成分を除去して
ディジタル情報を再生することができる。
【0188】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、情報ピットの位置ずれに
起因してアナログ検出信号中にレベル変動成分が含まれ
ている場合でも、光学的に正確に多値記録されたディジ
タル情報を再生することができる。
に記載の発明の効果に加えて、情報ピットの位置ずれに
起因してアナログ検出信号中にレベル変動成分が含まれ
ている場合でも、光学的に正確に多値記録されたディジ
タル情報を再生することができる。
【0189】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
に記載の発明の効果に加えて、基準ピットに対応する減
算信号に基づき、フィードバック制御を用いてレベル変
動成分のアナログ検出信号への混入により発生する当該
アナログ検出信号の振幅変動を平均化して減算すること
となるので、複数トラックに跨る複数のエッジに記録さ
れているディジタル情報を同時に再生する場合でも、正
確にレベル変動成分を除去してディジタル情報を再生す
ることができる。
に記載の発明の効果に加えて、基準ピットに対応する減
算信号に基づき、フィードバック制御を用いてレベル変
動成分のアナログ検出信号への混入により発生する当該
アナログ検出信号の振幅変動を平均化して減算すること
となるので、複数トラックに跨る複数のエッジに記録さ
れているディジタル情報を同時に再生する場合でも、正
確にレベル変動成分を除去してディジタル情報を再生す
ることができる。
【0190】請求項9に記載の発明によれば、請求項7
に記載の発明の効果に加えて、基準ピットに対応するサ
ンプリングタイミングに生成された減算信号に基づき、
フィードバック制御を用いてレベル変動成分のアナログ
検出信号への混入により発生する当該アナログ検出信号
の振幅変動を平均化して減算することとなるので、複数
トラックに跨る複数のエッジに記録されているディジタ
ル情報を同時に再生する場合でも、正確にレベル変動成
分を除去してディジタル情報を再生することができる。
に記載の発明の効果に加えて、基準ピットに対応するサ
ンプリングタイミングに生成された減算信号に基づき、
フィードバック制御を用いてレベル変動成分のアナログ
検出信号への混入により発生する当該アナログ検出信号
の振幅変動を平均化して減算することとなるので、複数
トラックに跨る複数のエッジに記録されているディジタ
ル情報を同時に再生する場合でも、正確にレベル変動成
分を除去してディジタル情報を再生することができる。
【0191】請求項10に記載の発明によれば、基準エ
ッジを検出することによりレベル変動成分が除去される
ので、アナログ検出信号中にレベル変動成分が含まれて
いる場合でも、光学的に正確に多値記録されたディジタ
ル情報を再生することができる。
ッジを検出することによりレベル変動成分が除去される
ので、アナログ検出信号中にレベル変動成分が含まれて
いる場合でも、光学的に正確に多値記録されたディジタ
ル情報を再生することができる。
【0192】従って、当該レベル変動成分の発生原因と
なる情報ピット形成時の位置ずれ等が生じていても、そ
の影響を相殺して正確に記録されているディジタル情報
を再生することができる。
なる情報ピット形成時の位置ずれ等が生じていても、そ
の影響を相殺して正確に記録されているディジタル情報
を再生することができる。
【図1】第1乃至第3実施形態に係る情報再生装置の概
要構成を示すブロック図である。
要構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の変動成分除去器を示す図であ
り、(a)は当該変動成分除去器の構成を示すブロック
図であり、(b)はその動作を示すタイミングチャート
である。
り、(a)は当該変動成分除去器の構成を示すブロック
図であり、(b)はその動作を示すタイミングチャート
である。
【図3】第2実施形態の変動成分除去器の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図4】第3実施形態の変動成分除去器の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】二トラック同時読み取りによるディジタル情報
の再生を説明する図であり、(a)は当該再生を一般的
に説明する図であり、(b)はその問題点を説明する図
である。
の再生を説明する図であり、(a)は当該再生を一般的
に説明する図であり、(b)はその問題点を説明する図
である。
【図6】第4及び第5実施形態に係る光ディスクのピッ
ト配列等を示す平面拡大図である。
ト配列等を示す平面拡大図である。
【図7】情報ピットの細部形状を示す平面拡大図であ
る。
る。
【図8】第4及び第5実施形態に係る情報再生装置の概
要構成を示すブロック図である。
要構成を示すブロック図である。
【図9】第4実施形態の変動成分除去器の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図10】第4実施形態の変動成分除去器の動作を示す
タイミングチャートである。
タイミングチャートである。
【図11】第5実施形態の変動成分除去器の構成を示す
ブロック図である
ブロック図である
【図12】第5実施形態の変動成分除去器の動作を示す
タイミングチャートである。
タイミングチャートである。
【図13】本発明の効果を説明図であり、(a)は当該
効果を示す波形図(I)であり、(b)は当該効果を示
す波形図(II)であり、(c)は当該効果を示す波形図
(III)である。
効果を示す波形図(I)であり、(b)は当該効果を示
す波形図(II)であり、(c)は当該効果を示す波形図
(III)である。
【図14】従来の一トラック読み取りによるディジタル
情報の再生を一般的に説明する図である。
情報の再生を一般的に説明する図である。
【図15】従来の一トラック読み取りによるディジタル
情報の再生における問題点を説明する図である。
情報の再生における問題点を説明する図である。
1、1’…光ディスク 2…再生ヘッド 2a…受光部 2b…A/Dコンバータ 3、3’、3-1、3-2、3-3、3’-4、3’-5…変動成
分除去器 4…波形等価器 5…復号器 6、6’…CPU 7…操作部 8…表示部 9…シフトレジスタ 9-1、9-2、9-3、9-n…遅延素子 10、17…加算器 11…除算器 12、19、20、21、25、27、30…減算器 15、22、28、31…遅延器 16、18、23、29…乗算器 26…ゲートスイッチ S、S’…情報再生装置 B…光ビーム PT…情報ピット PR…トラッキングピット PS…同期ピット BS…ビームスポット TR…トラック SA…サーボ領域 DA…データ領域 REA…基準エッジ領域 RE…基準エッジ RP…基準ピット S-1、S-2、S-3、S-n…遅延サンプル Sap…アナログ検出信号 Spp…入力サンプル Spe…変動除去サンプル Slv…波形等価サンプル Sout…復号データ Sch、Scl、Scd…制御信号 Sin…操作信号 Sdp…表示信号 Smv…除算サンプル Smpp、Smp…乗算サンプル Sdr、Sdrr…遅延サンプル Ssb、Ssbb、Sssb、…減算サンプル Sg…ゲートサンプル Ssw…スイッチ信号 c(t)…加算サンプル
分除去器 4…波形等価器 5…復号器 6、6’…CPU 7…操作部 8…表示部 9…シフトレジスタ 9-1、9-2、9-3、9-n…遅延素子 10、17…加算器 11…除算器 12、19、20、21、25、27、30…減算器 15、22、28、31…遅延器 16、18、23、29…乗算器 26…ゲートスイッチ S、S’…情報再生装置 B…光ビーム PT…情報ピット PR…トラッキングピット PS…同期ピット BS…ビームスポット TR…トラック SA…サーボ領域 DA…データ領域 REA…基準エッジ領域 RE…基準エッジ RP…基準ピット S-1、S-2、S-3、S-n…遅延サンプル Sap…アナログ検出信号 Spp…入力サンプル Spe…変動除去サンプル Slv…波形等価サンプル Sout…復号データ Sch、Scl、Scd…制御信号 Sin…操作信号 Sdp…表示信号 Smv…除算サンプル Smpp、Smp…乗算サンプル Sdr、Sdrr…遅延サンプル Ssb、Ssbb、Sssb、…減算サンプル Sg…ゲートサンプル Ssw…スイッチ信号 c(t)…加算サンプル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月6日(1999.7.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0161
【補正方法】変更
【補正内容】
【0161】この後、ゲートスイッチ26、減算器2
7、遅延器28及び乗算器29は、上述した変動成分除
去器3’ -4と同様の動作を行い、乗算サンプルSmppを
生成して減算器25へ出力する。
7、遅延器28及び乗算器29は、上述した変動成分除
去器3’ -4と同様の動作を行い、乗算サンプルSmppを
生成して減算器25へ出力する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0173
【補正方法】変更
【補正内容】
【0173】以上説明したように、第5実施形態の変動
成分除去器3’ -5の動作によれば、多値記録されている
ディジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出
信号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺し
つつ再生するので、当該多値記録されているディジタル
情報を正確に再生することができる。
成分除去器3’ -5の動作によれば、多値記録されている
ディジタル情報を再生する際に、対応するアナログ検出
信号Sapに含まれているレベル変動成分を抽出・相殺し
つつ再生するので、当該多値記録されているディジタル
情報を正確に再生することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0177
【補正方法】変更
【補正内容】
【0177】また、第4及び第5実施形態の変動成分除
去器3’ -4及び3’ -5の構成は、一度に一トラックにの
み光ビームBを照射してディジタル情報を再生する場合
であって、当該一のトラックTR上において情報ピット
PTの形成位置にずれが生じている場合について、当該
ずれに起因するレベル変動成分を除去する際に用いるこ
ともできる。
去器3’ -4及び3’ -5の構成は、一度に一トラックにの
み光ビームBを照射してディジタル情報を再生する場合
であって、当該一のトラックTR上において情報ピット
PTの形成位置にずれが生じている場合について、当該
ずれに起因するレベル変動成分を除去する際に用いるこ
ともできる。
Claims (10)
- 【請求項1】 記録すべきディジタル情報に対応して情
報ピットの形状を多段階に変化させることにより当該デ
ィジタル情報が多値記録されている情報記録媒体から当
該ディジタル情報を再生する情報再生装置において、 前記情報ピットに対応するアナログ検出信号を生成する
検出信号生成手段と、 前記情報記録媒体上において前記情報ピットが形成され
ている周期に対応するサンプリング周期で前記生成され
たアナログ検出信号をサンプリングし、サンプリング検
出信号を生成するサンプリング手段と、 前記生成されたサンプリング検出信号から前記アナログ
検出信号に含まれているレベル変動成分を抽出する抽出
手段と、 前記抽出されたレベル変動成分を前記生成されたサンプ
リング検出信号から減算し、減算信号を生成する減算信
号生成手段と、 前記生成された減算信号に基づいて前記ディジタル情報
を再生する再生手段と、 を備えることを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の情報再生装置におい
て、 前記ディジタル情報は、各前記情報ピットにおいて対向
する二つのエッジ夫々の位置を当該ディジタル情報に対
応して多段階に変化させることにより前記情報記録媒体
上に多値記録されていると共に、 前記検出信号生成手段は、 複数の前記情報ピットにより前記情報記録媒体上に構成
されている一のトラックに対して前記ディジタル情報再
生用の再生光ビームを照射する照射手段と、 各前記情報ピットからの前記再生光ビームの反射光を受
光し、前記アナログ検出信号を生成する受光手段と、 により構成されており、 前記レベル変動成分は、前記情報記録媒体における前記
情報ピットが形成された情報記録面と前記再生光ビーム
の光軸とのなす角度の直角からのずれに起因して前記ア
ナログ検出信号中に含まれており、 更に前記再生手段は、前記減算信号のレベルと、前記デ
ィジタル情報の多値記録における多値レベルに対応して
予め設定されている複数の閾値と、を比較して前記ディ
ジタル情報を再生することを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の情報再生装置におい
て、 前記抽出手段は、 前記生成されたサンプリング検出信号を前記サンプリン
グ周期毎に順次遅延し、一サンプリング周期遅延する毎
に遅延信号を夫々出力するシフトレジスタ手段と、 各前記遅延信号のうち偶数番目の当該遅延信号を反転さ
せ、反転遅延信号を夫々生成する反転手段と、 各前記遅延信号のうち奇数番目の当該遅延信号と各前記
反転遅延信号とを加算し、加算信号を生成する加算手段
と、 前記加算信号のレベルを前記シフトレジスタ手段におけ
る遅延段数により除し、前記レベル変動成分のレベルを
示すレベル信号を生成するレベル信号生成手段と、 により構成され、 前記減算信号生成手段は、前記生成されたレベル信号を
前記生成されたサンプリング検出信号から減算し、前記
減算信号を生成することを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の情報再生装置におい
て、 前記遅延段数は偶数であることを特徴とする情報再生装
置。 - 【請求項5】 請求項2に記載の情報再生装置におい
て、 前記抽出手段は、 前記生成されたサンプリング検出信号と乗算遅延信号と
を加算し、加算信号を生成して第1乗算手段及び遅延手
段に夫々出力する加算手段と、 前記出力された加算信号を一の前記サンプリング周期だ
け遅延し、遅延信号を生成する前記遅延手段と、 前記生成された遅延信号に対して、−1より大きい負の
値を有する予め設定された乗算係数を乗算し、前記乗算
遅延信号を生成して前記加算手段に出力する第2乗算手
段と、 前記出力された加算信号に対して前記乗算係数に1加算
した値を有する加算係数を乗算し、前記レベル変動成分
のレベルを示すレベル信号を生成するレベル信号生成手
段と、 により構成され、 前記減算信号生成手段は、前記生成されたレベル信号を
前記生成されたサンプリング検出信号から減算し、前記
減算信号を生成することを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項6】 請求項2に記載の情報再生装置におい
て、 前記抽出手段は、 前記生成された減算信号から遅延信号を減算し、第2減
算信号を生成して遅延手段及び乗算手段に夫々出力する
第2減算手段と、 前記出力された第2減算信号を一の前記サンプリング周
期だけ遅延し、前記遅延信号を生成して前記第2減算手
段に出力する前記遅延手段と、 前記出力された第2減算信号に対して、1より小さい正
の値を有する予め設定された乗算係数を乗算し、前記レ
ベル変動成分のレベルを示すレベル信号を生成するレベ
ル信号生成手段と、 により構成され、 前記減算信号生成手段は、前記生成されたレベル信号を
前記生成されたサンプリング検出信号から減算し、前記
減算信号を生成して前記再生手段及び前記第2減算手段
に夫々出力することを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項7】 請求項1に記載の情報再生装置におい
て、 前記ディジタル情報は、各前記情報ピットにおいて対向
する二つのエッジ夫々の位置を当該ディジタル情報に対
応して多段階に変化させることにより前記情報記録媒体
上に多値記録されていると共に、 複数の前記情報ピットにより前記情報記録媒体上に形成
されている複数のトラックについて、相隣接する前記ト
ラック間で千鳥形に前記情報ピットが形成されており、 前記検出信号生成手段は、 相隣接する複数の前記トラック上にある複数の前記エッ
ジを照射範囲内に含むように前記ディジタル情報再生用
の再生光ビームを前記情報記録媒体に照射する照射手段
と、 複数の前記トラック上の各前記エッジからの前記再生光
ビームの反射光を受光し、前記アナログ検出信号を生成
する受光手段と、 により構成されており、 前記レベル変動成分は、各前記情報ピットの形成位置
の、当該情報ピットが形成されるべき前記周期に対応す
る位置からのずれに起因して前記アナログ検出信号中に
含まれており、 更に前記再生手段は、前記減算信号のレベルと、前記デ
ィジタル情報の多値記録における多値レベルに対応して
予め設定されている複数の閾値と、を比較して前記ディ
ジタル情報を再生することを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の情報再生装置におい
て、 前記情報記録媒体は、前記多値レベルにおける予め設定
された基準レベルに対応する位置に形成された前記エッ
ジであって前記照射範囲内に同時に含まれる前記エッジ
である基準エッジを夫々に有する複数の前記情報ピット
を有すると共に、 前記抽出手段は、 前記照射範囲内に前記基準エッジのみが含まれるタイミ
ングで生成された前記減算信号から遅延信号を減算し、
第2減算信号を生成して遅延手段に出力する第2減算手
段と、 前記出力された第2減算信号を一の前記サンプリング周
期だけ遅延し、前記遅延信号を生成して前記第2減算手
段及びレベル信号生成手段に夫々出力する前記遅延手段
と、 前記出力された遅延信号に対して、1より小さい正の値
を有する予め設定された乗算係数を乗算し、前記レベル
変動成分のレベルを示すレベル信号を生成する前記レベ
ル信号生成手段と、 により構成され、 前記減算信号生成手段は、前記生成されたレベル信号を
前記生成されたサンプリング検出信号から減算し、前記
減算信号を生成して前記再生手段及び前記第2減算手段
に夫々出力することを特徴とする情報再生装置。 - 【請求項9】 請求項7に記載の情報再生装置におい
て、 前記情報記録媒体は、前記多値レベルにおける予め設定
された基準レベルに対応する位置に形成された前記エッ
ジであって前記照射範囲内に同時に含まれる前記エッジ
である基準エッジを夫々に有する複数の前記情報ピット
を有すると共に、前記基準エッジは、一の前記サンプリ
ング周期の開始タイミングと終了タイミングの夫々に対
応する二の照射タイミングにおいて前記照射範囲に夫々
含まれるように形成されており、 前記抽出手段は、 前記二の照射タイミングのうちの先の当該照射タイミン
グで生成された前記減算信号を一の前記サンプリング周
期だけ遅延し、第1遅延信号を生成する第1遅延手段
と、 前記二の照射タイミングのうちの後の当該照射タイミン
グで生成された前記減算信号から前記第1遅延信号を減
算し、第1減算信号を生成する第1減算手段と、 前記後の照射タイミングに対応する前記第1減算信号か
ら第2遅延信号を減算し、第3減算信号を生成して第2
遅延手段に出力する第2減算手段と、 前記出力された第3減算信号を一の前記サンプリング周
期だけ遅延し、前記第2遅延信号を生成して前記第2減
算手段及びレベル信号生成手段に夫々出力する前記第2
遅延手段と、 前記出力された第2遅延信号に対して、−1より大きい
負の値を有する予め設定された乗算係数を乗算し、前記
レベル変動成分のレベルを示すレベル信号を生成する前
記レベル信号生成手段と、 により構成され、 前記減算信号生成手段は、前記生成されたレベル信号を
前記生成されたサンプリング検出信号から減算し、前記
減算信号を生成して前記再生手段及び前記第1遅延手段
並びに前記第1減算手段に夫々出力することを特徴とす
る情報再生装置。 - 【請求項10】 多値レベルを有するディジタル情報に
対応して情報ピットの形状を多段階に変化させることに
より当該ディジタル情報が多値記録されている情報記録
媒体において、 複数の前記情報ピットにより前記情報記録媒体上に形成
されているトラックについて、相隣接する前記トラック
間で千鳥形に前記情報ピットが形成されており、 各前記情報ピットにおいて対向する二つのエッジ夫々の
位置が前記多値レベルに対応して多段階に変化している
と共に、 更に、前記多値レベルにおける予め設定された基準レベ
ルに対応する位置に形成された前記エッジであって、前
記ディジタル情報を再生するための光ビームの前記情報
記録媒体上における照射範囲内に同時に含まれる前記エ
ッジである基準エッジを夫々に有する複数の前記情報ピ
ットが形成されており、 前記基準エッジを前記光ビームにより検出することによ
り、前記情報ピットに対応するアナログ検出信号に含ま
れるレベル変動成分が相殺されつつ前記ディジタル情報
が再生されることを特徴とする情報記録媒体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11189611A JP2001023307A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | 情報再生装置及び情報記録媒体 |
US09/608,962 US6674706B1 (en) | 1999-07-02 | 2000-06-30 | Information reproducing apparatus and information recording medium |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11189611A JP2001023307A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | 情報再生装置及び情報記録媒体 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|
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---|---|
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