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JP2001021031A - 車両用無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用無段変速機の変速制御装置

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Publication number
JP2001021031A
JP2001021031A JP11193690A JP19369099A JP2001021031A JP 2001021031 A JP2001021031 A JP 2001021031A JP 11193690 A JP11193690 A JP 11193690A JP 19369099 A JP19369099 A JP 19369099A JP 2001021031 A JP2001021031 A JP 2001021031A
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JP
Japan
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rotation speed
speed
target
time
value
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JP11193690A
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Hiroki Asayama
弘樹 浅山
Azusa Shimoda
亜寿左 下田
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用無段変速機の変速制御装置に関し、キ
ックダウン制御のフィーリングを向上させるようにす
る。 【解決手段】 エンジン負荷及び車速を表すパラメータ
値に応じて基準目標値を設定し、この基準目標値に基づ
いて車両にそなえられた無段変速機の変速比を制御する
際、車両への加速要求が検出されると、加速制御手段
が、上記基準目標値よりも小さい第1目標値に基づいて
上記変速比を制御し、その後、該第1目標値と該基準目
標値との差が所定値以内になったとき、該第1目標値よ
りも小さい第2目標値に基づいて該変速比を制御するこ
とにより、キックダウン制御による車速の増加をフィー
リングよく行なうことができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用無段変速機
においてキックダウン時の変速制御を行なう変速制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】変速比を連続的に制御することができる
無段変速機は、変速ショックを回避でき、また燃料消費
効率の優れた動力伝達装置として車両に用いられてい
る。このような無段変速機においても、急加速要求があ
ると有段変速機と同様にキックダウン制御を行なう。こ
のキックダウン制御では、まずはエンジン回転速度をで
きるだけ速やかに上昇させてその後に車速を増大させる
ようにする。しかし、エンジンの回転速度を十分に上昇
させた後に車速を上昇させるようにすると、車速増加ま
でに時間がかかり、ドライバに違和感を与えることがあ
る。そこで、本出願人は、無段変速機におけるキックダ
ウンをフィーリングよく行なえるようにした技術を開発
し、特願平4−178622号(特許第2751743
号公報)として出願した。
【0003】この公報に開示された技術によれば、プラ
イマリプーリの回転速度を制御することでキックダウン
制御を行なっており、図6に一点鎖線で示すようにプラ
イマリプーリの目標回転速度WPT1 ,WPT0 を設定しこ
の目標回転速度に基づいてプライマリプーリの回転を制
御する。つまり、まず、最終的な目標回転速度WPT0
向けて線型増加するような目標回転速度WPT1 に基づい
てプライマリプーリの回転を制御し、目標回転速度W
PT1 が最終的な目標回転速度WPT0 に達したらこの最終
的な目標回転速度WPT0 に基づいてプライマリプーリの
回転を制御する。これにより、目標回転速度プライマリ
プーリ及びエンジンの回転を上昇させるとともに、セカ
ンダリプーリの回転及び車速をも上昇させるようにし
て、キックダウン後より速やかに車速上昇を実現できる
ようになり、運転フィーリングを向上させることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術では、プライマリプーリの実際の回転速度WPr
は、制御応答の遅れから、目標回転速度が線型増加から
一定値に切り換わった際にこれに追従できず、図6に実
線で示すように、オーバシュートすることになり、フィ
ーリング上好ましくない。
【0005】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、キックダウン制御をよりフィーリングよく行なえ
るようにした、車両用無段変速機の変速制御装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の車両
用無段変速機の変速制御装置では、エンジン負荷及び車
速を表すパラメータ値に応じて基準目標値を設定し、こ
の基準目標値に基づいて車両にそなえられた無段変速機
の変速比を制御する。このとき、加速制御手段では、車
両への加速要求が検出されると、上記基準目標値よりも
小さい第1目標値に基づいて上記変速比を制御し、その
後、該第1目標値と該基準目標値との差が所定値以内に
なったとき、該第1目標値よりも小さい第2目標値に基
づいて該変速比を制御する。このようなキックダウン制
御により、車速の増加をフィーリングよく行なうことが
できるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1,図2は本発明の一実施
形態としての車両用無段変速機の変速制御装置について
示すもので、図1はその構成を示すブロック図、図2は
その無段変速機を説明するための模式図である。なお、
本実施形態では、変速機としてベルト式無段変速機(C
VT)が用いられている。
【0008】まず、本実施形態にかかる無段変速機を備
えた動力伝達機構について説明すると、図2(a),
(b)に示すように、本動力伝達機構では、エンジン
(内燃機関)1から出力された回転は、トルクコンバー
タ(トルコン)2,正転反転切換機構4,ベルト式無段
変速機(CVT)20を介してフロントデフ31へ伝達
され、駆動輪30を駆動するようになっている。
【0009】また、無段変速機構20は、エンジン1の
出力側に連結されたプライマリプーリ(第1回転部材)
21と車両の駆動輪30側に連結されたセカンダリプー
リ(第2回転部材)22と両プーリ間に介装されたベル
ト(介装部材)23とから構成され、正転反転切換機構
4からプライマリシャフト24に入力された回転は、プ
ライマリシャフト24と同軸一体のプライマリプーリ2
1からベルト23を介してセカンダリプーリ22へ入力
されるようになっている。
【0010】プライマリプーリ21,セカンダリプーリ
22はそれぞれ一体に回転する2つのシーブ21a,2
1b,22a,22bから構成されている。それぞれ一
方のシーブ21a,22aは軸方向に固定された固定シ
ーブであり、他方のシーブ21b,22bは油圧アクチ
ュエータ(油圧ピストン)21c,22cによって軸方
向に可動する可動シーブになっている。
【0011】油圧ピストン21c,22cには、オイル
タンク61内の作動油をオイルポンプ62で加圧して得
られる制御油圧が供給され、これに応じて可動シーブ2
1b,22bの固定シーブ21a,22a側への押圧力
が調整されるようになっている。セカンダリプーリ22
の油圧ピストン22cには、調圧弁63により調圧され
たライン圧が加えられ、プライマリプーリ21の油圧ピ
ストン21cには、調圧弁63により調圧された上で流
量制御弁64により流量調整された作動油が供給され、
この作動油が変速比調整用油圧として作用するようにな
っている。
【0012】そして、セカンダリプーリ22の油圧ピス
トン22cに与えられるライン圧P 1 及びプライマリプ
ーリ21の油圧ピストン21cに与えられる変速比調整
用油圧P2 は、コントローラ(電子制御コントロールユ
ニット=ECU)50の指令信号により、それぞれ行な
われるようになっている。ECU50には、エンジン回
転数センサ(クランク角センサ又はカム角センサ)4
1,スロットル開度センサ46,プライマリプーリ21
の回転速度を検出する第1回転速度センサ43,セカン
ダリプーリ22の回転速度を検出する第2回転速度セン
サ44,ライン圧を検出するライン圧センサ45,車速
センサ47等の各検出信号が入力されるようになってお
り、ECU50では、これらの検出信号に基づいて各プ
ーリ21,22への油圧供給系にそなえられた調圧弁6
3や流量制御弁64を制御するようになっている。
【0013】特に、変速比調整用油圧は、ECU50内
の制御機能(変速制御手段)51によって制御される。
この変速制御手段51には、目標回転速度設定手段52
と、エンジン1の負荷情報としてのアクセル情報(ここ
では、スロットル開度情報)からキックダウンの要否を
判定するキックダウン判定手段53と、キックダウン判
定手段53によりキックダウンが必要と判定されるとキ
ックダウン制御を実行するための各機能要素、即ち、プ
ライマリプーリ回転制御手段(第1回転部材制御手段)
54,プライマリプーリ回転速度推定手段(回転速度推
定手段)55,仮目標回転速度設定手段56,仮目標回
転速度補正手段(補正手段)57とがそなえられる。
【0014】目標回転速度設定手段52は、所定の周期
で、車速センサ47により検出された車速Vとスロット
ル開度センサ46により検出されたスロットル開度(機
関の負荷情報)θthとからプライマリプーリの目標回転
速度(真の目標回転速度という)WPT0 を算出して、通
常は、この真の目標回転速度WPT0 を、プライマリプー
リ21の目標回転速度WPTとする。キックダウン制御時
にも、この車速V,スロットル開度θthに応じた真の目
標回転速度WPT0 を基本的なプライマリプーリ21の目
標回転速度WPTとするが、キックダウン制御の途中で、
後述する仮目標回転速度設定手段56で設定された仮目
標回転速度WPT1 を目標回転速度WPTに使用する。
【0015】キックダウン判定手段53は、所定周期で
得られるスロットル開度θthの値を時間微分したスロッ
トル開度変化率dθth/dtが、所定値Δθth0 以上に
なったら急加速が指令されたものとして、キックダウン
が必要であると判定する。なお、上記のスロットル開度
情報は、エンジン1の負荷情報を表すものであればよ
く、例えばアクセル開度(アクセルペダル踏込量)やア
クセル開度変化率やキックダウン信号に基づき判定して
もよい。
【0016】プライマリプーリ回転制御手段54は、通
常運転時(キックダウン制御時も含む)、プライマリプ
ーリ21の実回転速度WPrが目標回転速度設定手段52
で設定された目標回転速度WPTになるよう、流量制御弁
64を通じてプライマリプーリ21の油圧ピストン21
cをフィードバック制御し、可動シーブ21bを適宜駆
動してプライマリプーリ21の回転速度及びエンジン回
転速度を制御する。
【0017】回転速度推定手段55は、キックダウン制
御時に、制御開始時点T0 で起動するタイマ48のカウ
ント値から時点を判定しながら、プライマリプーリ回転
制御手段54の制御によりプライマリプーリ21の実回
転速度WPrが目標回転速度W PTに向けて増加している際
の第1時点T1 から第2時点T2 までの間に、プライマ
リプーリ21の実回転速度WPrの上昇率mを算出し、こ
の上昇率mに基づいて第3時点T3 におけるプライマリ
プーリ21の実回転速度WPrを推定する。つまり、第1
回転速度センサ43の検出結果からプライマリプーリ2
1の第1時点T 1 の実回転速度WP1とプライマリプーリ
21の第2時点T2 の実回転速度WP2とから、式:m=
(WP2−WP1)/(T2 −T1 )により上昇率mを算出
する。
【0018】なお、キックダウン制御開始直後はエンジ
ンの出力トルク変動によりプライマリプーリ21の実回
転速度WPrが変動するので、この実回転速度WPrの変動
がある程度治まってから上昇率mを算出するように、予
め実験結果等に基づいて第1時点T1 が設定されてい
る。また、第3時点T3 は車速の増加応答性とエンジン
回転速度の増加とがバランスするような時点として固定
値に設定されるが、この第3時点T3 は、例えばキック
ダウン判定時のスロットル開度変化率dθth/dtと反
比例するような可変の値や車速に比例する可変の値とし
てもよい。また、第2時点T2 は、当然ながら第1時点
1 よりも後で第3時点T3 よりも前の時点となるが、
上昇率mの算出精度を考慮すれば第1時点T1 と第2時
点T2 との間の時間を十分にとるようにするのが好まし
い。
【0019】仮目標回転速度設定手段56は、回転速度
推定手段55で推定したプライマリプーリ21の実回転
速度WPrの上昇率mとプライマリプーリ21の実回転速
度W Pr(例えば第2時点T2 で得られる実測値WP2)と
から、第3時点で到達すると予測されるプライマリプー
リ21の回転速度WP3〔=WP2+m・(T3 −T2 )〕
を算出して、この回転速度WP3に第2時点T2 からの経
過時間に応じて増加する補正量WPAを加算することによ
り仮目標回転速度WPT1 (=WP3+WPA)を設定する。
なお、補正量WPAの初期値はゼロに設定されているの
で、仮目標回転速度WPT1 としては値WP3が出力される
ことになる。
【0020】補正手段57は、真の目標回転速度WPT0
と仮目標回転速度WPT1 との差WPD(=WPT0
PT1 )が第1所定値α以内になったら(この時点を第
4時点T4とする)、仮目標回転速度WPT1 の算出時の
補正量WPAを減少補正する。ここでは、差WPDが第1所
定値αよりも大きい場合(第3時点T3 から第4時点T
4 までの間)は、図4に実線で示すように経過時間(第
3時点T3 からの経過時間)に応じて線形に増加する補
正量WPAを採用し、差WPDが第1所定値α以内になった
ら(第4時点T4 以降)、図4に1点鎖線で示すように
経過時間(第4時点T 4 からの経過時間)に応じて補正
量WPAよりも緩やかに線形増加する補正量WPA′を採用
するようにしている。
【0021】なお、第1所定値αは一定値としてもよい
が、可変としてもよい。例えば図5は、第1所定値αを
プライマリプーリ21の実回転速度WPrの時間変化率
(dW Pr/dt)に応じて可変に設定する例であり、実
回転速度WPrの時間変化率(dWPr/dt)の増加に対
応して第1所定値αを増加させている(この例では線形
増加であるがこれに限定されない)。また、第1所定値
αが過少であれば制御効果が少なく、第1所定値αが過
大であればプライマリプーリ21やエンジンの速度増加
が遅れるので、時間変化率(dWPr/dt)が小さい領
域では最小値αmi n に大きい領域では最大値αmax に制
限することが望ましい。
【0022】目標回転速度設定手段52では、キックダ
ウン制御時には、タイマ48のカウント値から時点を判
定しながら、キックダウンの制御開始時点T0 から第3
時点T3 までは、真の目標回転速度WPT0 をプライマリ
プーリ21の目標回転速度W PTに用い、第3時点T3
ら第5時点T5 (差WPDが第1所定値αよりも十分に小
さく0に近くなる時点)までは、仮目標回転速度設定手
段56で設定された仮目標回転速度WPT1 を目標回転速
度WPTに用い、差WPDが微少な閾値又は0まで減少した
ら、第5時点T5 で、真の目標回転速度WPT0 を目標回
転速度WPTに用いる。
【0023】本発明の一実施形態としての車両用無段変
速機の変速制御装置は、上述のように構成されているの
で、図3(a),(b)に示すように、スロットル開度
(機関の負荷情報)θthの変化率dθth/dtが所定値
Δθth0 以上になったら(時点T0 ′)、キックダウン
判定手段53がキックダウンが必要であると判定し、時
点T0 ′の後の開始時点T0 からキックダウン制御が開
始される。
【0024】このキックダウン制御開始時には、目標回
転速度設定手段52で、車速Vとスロットル開度θthと
からプライマリプーリの真の目標回転速度WPT0 を算出
して、プライマリプーリ回転制御手段54が、この目標
回転速度WPT0 を目標回転速度WPTとして、プライマリ
プーリの実回転速度WPrがこの目標回転速度WPT0 にな
るように、つまり、プライマリプーリ21及びエンジン
の回転速度が急増するように、油圧制御量を最大にしな
がら流量制御弁64の開度状態を制御する。
【0025】プライマリプーリ21が回転速度を増加し
ている際の第1時点T1 から第2時点T2 までの間、プ
ライマリプーリ21の実回転速度WPrの上昇率mを算出
し、この上昇率mと第2時点T2 で得られるプライマリ
プーリ21の実回転速度WP2等に基づいてこの後の第3
時点T3 におけるプライマリプーリ21の実回転速度W
Prを推定する。そして、この推定回転速度WP3に第1補
正量WPAと第2補正量Wthとを加算して仮目標回転速度
PT1 を設定する。この仮目標回転速度WPT1は、真の
目標回転速度WPT0 と仮目標回転速度WPT1 との差が第
1所定値α以内になると(第4時点T4 )補正量WPA
増加率の少ない補正量WPA′に変更し仮目標回転速度W
PT1 を減少補正する。
【0026】目標回転速度設定手段52では、キックダ
ウン制御開始時(初期時点T0 )から第3時点T3 まで
は真の目標回転速度WPT0 をプライマリプーリ21の目
標回転速度WPTに用いて制御するため、エンジン1及び
プライマリプーリ21の回転が速やかに上昇し(この
間、車速及びセカンダリプーリ22の回転は変化しな
い)、その後、第3時点T3 から第5時点T5 までは仮
目標回転速度WPT1 を目標回転速度WPTに用いて制御す
るため、エンジン1及びプライマリプーリ21の回転と
車速及びセカンダリプーリ22の回転とが共に上昇する
ようになり、キックダウン時のエンジンの回転数の速や
かな上昇を実現すると共にこれに続く車速の上昇をも間
延びせずに行なうことができる。
【0027】そして、差が第1所定値αよりも十分に小
さく0又は0に近い値になったら(第5時点T5 )、再
び、真の目標回転速度WPT0 を目標回転速度WPTに用い
るようにするが、第4時点から、仮目標回転速度WPT1
を算出する補正量WPAを増加率の少ない補正量WPA′に
変更しているので、第5時点T5 に到達する際には、仮
目標回転速度WPT1 が極めて緩やかに増加するようにな
り、目標回転速度WPTを仮目標回転速度WPT1 から真の
目標回転速度WPT0 に復帰させる際の実回転速度WPr
オーバシュートが防止され、実回転速度WPrが速やかに
真の目標回転速度WPT0 に近づく。したがって、運転フ
ィーリングを向上させることができる。
【0028】なお、本発明は、上記の実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば補正量W PA,WPA′の増加特
性は図4に示すように線形なものに限らず、種々の特性
に設定しうる。また、第1所定値αについても、真の目
標回転速度WPT0 に応じて可変にするなど他の設定形態
も考えられる。また、本実施形態では、差WPDが0に近
い値になったら、目標回転速度WPTを仮目標回転速度W
PT1 から真の目標回転速度WPT0 に復帰させているが、
差WPDが0になったら真の目標回転速度WPT0に復帰さ
せるようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車両用無
段変速機の変速制御装置によれば、車両への加速要求が
検出されると、基準目標値よりも小さい第1目標値に基
づいて変速比を制御し、その後、第1目標値と基準目標
値との差が所定値以内になったとき、第1目標値よりも
小さい第2目標値に基づいて変速比を制御するので、か
かるキックダウン制御によって、車速の増加をフィーリ
ングよく行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる車両用無段変速
機の変速制御装置を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態にかかる車両用無段変速
機を説明する図であり、(a)は駆動系の模式的構成
図、(b)は無段変速機の構成図である。
【図3】 本発明の一実施形態にかかる制御例を示す図
であり、(a)はプライマリプーリ回転速度を示す図、
(b)はスロットル開度を示す図である。
【図4】 本発明の一実施形態にかかる補正特性を示す
図である。
【図5】 本発明の一実施形態にかかる閾値の設定例を
示す図である。
【図6】 従来技術の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 20 変速機としてのベルト式無段変速機(CVT) 21 第1回転部材(プライマリプーリ) 22 第2回転部材(セカンダリプーリ) 23 ベルト(介装部材) 51 変速制御手段 52 目標回転速度設定手段 53 キックダウン判定手段 54 プライマリプーリ回転制御手段(第1回転部材制
御手段) 55 プライマリプーリ回転速度推定手段(回転速度推
定手段) 56 仮目標回転速度設定手段 57 仮目標回転速度補正手段(補正手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:42 59:44 63:06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン負荷及び車速を表すパラメータ
    値に応じて基準目標値を設定し、該基準目標値に基づい
    て車両にそなえられた無段変速機の変速比を制御する車
    両用無段変速機の変速制御装置において、 該車両への加速要求が検出されると、上記基準目標値よ
    りも小さい第1目標値に基づいて上記変速比を制御し、
    その後、該第1目標値と該基準目標値との差が所定値以
    内になったとき、該第1目標値よりも小さい第2目標値
    に基づいて該変速比を制御する加速制御手段をそなえて
    いることを特徴とする、車両用無段変速機の変速制御装
    置。
JP19369099A 1999-07-07 1999-07-07 車両用無段変速機の変速制御装置及び変速制御方法 Expired - Lifetime JP3695230B2 (ja)

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