JP2001019884A - 平版印刷用インキの製造方法 - Google Patents
平版印刷用インキの製造方法Info
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Abstract
し水との乳化にかかわる問題の発生もなく、良好な印刷
物を得ることができる平版印刷用インキの製造方法を提
供する。 【解決手段】有機顔料の水性組成物を石油樹脂とロジン
変性フェノール樹脂との混合樹脂ワニス又は石油樹脂変
性ロジン変性フェノール樹脂ワニスを用いてフラッシン
グ(水中油滴型O/Wから油中水滴型W/Oへの相変
換)する事を特徴とする平版印刷用インキの製造方法。
Description
あり、中でも湿し水を用いて印刷する方式の平版印刷用
インキに関するものであり、更に詳しくは印刷適性が良
好で且つ光沢、網点着肉性、網点再現性等の品質の良い
印刷物を得るための平版印刷用インキに関するものであ
る。
化、自動化、高速化の要求が高まってきている事に合わ
せて、様々な印刷条件下に於いてトラブルレスで長時間
安定して高品位な印刷物が得られる印刷用インキが望ま
れており、インキメーカーでは種々の改良を実施してき
ている。
倍の印刷速度があるために、印刷機のローラー上でイン
キと湿し水が激しい乳化作用を受けて印刷適性が損なわ
れることがあった。印刷適性上の主な問題としては版非
画線部へのインキの付着による地汚れ、ブランケットへ
のインキの堆積、ローラーへのインキの堆積、インキの
ローラーからの飛散、等の現象が発生し、印刷作業の効
率を著しく劣化させる事があった。
ては、印刷適性上の問題以外にも印刷物品質としてもベ
タ着肉性の不足、網点形状の不揃い、網点の欠け、網点
の太り、光沢不足、濃度不足等の印刷物品質上の問題が
発生する事があった。
樹脂の採用によりインキの粘弾性を高くして凝集力を高
めて版非画線部へのインキの拡散を防止する、顔料の
精製度合いを高めて汚れ原因物質の量の抑制をする、
界面活性剤により顔料の濡れ性、分散性を高めて流動性
を良くする、等の改良がなされてきたが、完全に問題を
解決するには至ってはいない。
保護の関心の高まりから使用されるケースが多くなって
きており、特にアメリカ大豆協会(ASA)の承認を得
る事ができて且つエコマーク(日本環境協会認定)を取
得した平版印刷用インキが注目されてきている。しかし
ながらASAの認証を受ける事ができる大豆油インキ
は、石油系溶剤の一部が大豆油に置換されている為に、
一般的に通常のインキと比較すると植物油の含有量は多
くなっており湿し水との乳化は促進され易くなる為に地
汚れ等の問題が発生する事もあった。
来の技術における印刷適性上及び印刷品質上の課題を解
決する事を目的としている。すなわち長時間の印刷にお
いて、地汚れの発生がなく、湿し水との乳化にかかわる
問題の発生もなく良好な印刷物を得る事ができる平版印
刷用インキの製造方法を提供しようというものである。
脂とロジン変性フェノール樹脂との混合樹脂ワニスを用
いてフラッシングする事を特徴とする平版印刷用インキ
の製造方法に関する。
ノール樹脂との混合樹脂ワニスにおいては、その樹脂の
配合割合が重量比で20:80〜70:30である混合
樹脂ワニスを用いてなる上記の平版印刷用インキの製造
方法に関する。
油樹脂変性ロジン変性フェノール樹脂ワニスを用いてフ
ラッシングする事を特徴とする平版印刷用インキの製造
方法に関する。
〜50重量%である石油樹脂変性ロジン変性フェノール
樹脂ワニスを用いてなる上記平版印刷用インキの製造方
法に関する。
シングする(水中油滴型O/Wから油中水滴型W/Oへ
の相変換)事により顔料をビヒクル中に微細に分散させ
る場合に、石油樹脂とロジン変性フェノール樹脂を混合
したワニスを用いてフラッシングする事により、顔料粒
子はより微細にビヒクル中に分散させることができると
いうものである。
料の水ケーキ状態のもの及び有機顔料の水縣濁液状態の
ものを含む。有機顔料の水ケーキ状態のものは水分率が
50〜90重量%、有機顔料の水縣濁液状態のものは水
分率が70〜95重量%のものが好ましい。
脂とロジン変性フェノール樹脂との配合割合が重量比で
20:80〜70:30のものが選ばれ、好ましくは3
0:70〜60:40の配合比率であり、更に好ましく
は40:60〜60:40の配合比率である。
値の範囲外にあるときには、顔料の分散状態が本発明の
目的とする状態よりも不充分となり、インキとしての流
動性が不充分となり、印刷物としての光沢、網点再現性
が本発明の目的とする状態に満たなくなるので好ましく
ない。
しては、芳香族系石油樹脂、DCPD(ジシクロペンタ
ジエン)系石油樹脂のどれでも用いる事ができる。芳香
族系石油樹脂は、クマロン、インデン、ビニルトルエン
などを主成分としてこれらのモノマーをカチオン重合し
た樹脂であり、フェノール変性やマレイン酸変性した樹
脂も使用することでき重量平均分子量が1000〜60
00程度のものが一般的である。
を重合させて更に他のフェノールなどの極性モノマーや
マレイン酸、乾性油などとの共重合を行いポリオールで
のエステル化を行ったものなどが挙げられ、重量平均分
子量が1万〜20万程度のものがある。
は、例えばロジン類100重量部にレゾール型フェノー
ル樹脂40〜130重量部を100〜250℃で反応さ
せた後にロジン類のカルボン酸の1当量に対してアルコ
ール類の水酸基が0.5〜1.2当量になるように多価
アルコール類を添加し250〜260℃でエステル化し
て製造したものや、ロジン類を多価アルコール類でエス
テル化した後にレゾール型フェノール樹脂を反応させて
製造したものなどがあり、一般的な公知のものはすべて
使用できる。
は、アルキルフェノール成分として炭素数8〜15のア
ルキル基を持つフェノールを主成分として使用したロジ
ン変性フェノール樹脂が、樹脂粘度が高く溶解性が良い
樹脂が得られ、混合樹脂ワニスにしたときの粘度、溶解
性のバランスが取りやすく本発明に好適である。このよ
うなアルキルフェノールとしてはオクチルフェノール、
ノニルフェノール、デシルフェノール、ウンデシルフェ
ノール、ドデシルフェノール、トリデシルフェノール、
テトラデシルフェノール、ペンタデシルフェノールなど
が挙げられ、いずれもレゾール型フェノール樹脂として
用いる事ができる。
オクチルフェノールとアルキル基の炭素数が9以上のフ
ェノールとの併用を行ったものが好適である。例えばパ
ラノニルフェノール、パラドデシルフェノールなどをパ
ラオクチルフェノールと併用したロジン変性フェノール
樹脂がワニスとしての粘度、溶解性が良好である。
炭素数が8未満のクレゾール、アミルフェノール、ブチ
ルフェノールやアルキル基のない石炭酸、さらにはビス
フェノールAを併用して樹脂粘度、溶解性バランスを変
化させてもよい。
50重量%である石油樹脂変性のロジン変性フェノール
樹脂ワニスを用いることができ、変性に使用される石油
樹脂はDCPD系石油樹脂、芳香族系石油樹脂などであ
る。石油樹脂変性ロジン変性フェノール樹脂の重量平均
分子量としては1万〜10万程度のものがワニスの溶解
性と粘度とのバランスの上で好適である。石油樹脂の配
合比率としては10〜50重量%が良いが、好ましくは
20〜40重量%、更に好ましくは20〜30重量%が
よい。
の石油樹脂の配合割合が上記数値の範囲外にあるときに
は、顔料の分散状態が目的とする状態よりも不充分とな
り、インキとしての流動性が不充分となり、印刷物とし
ての光沢、網点再現性が本発明の目的とする状態に満た
なくなるので好ましくない。
は、一般的にロジン類にレゾール型フェノール樹脂およ
びカルボン酸変性芳香族系石油樹脂もしくはDCPD系
石油樹脂などを150〜220℃くらいで反応させた後
にポリオールを添加し250℃程度でエステル化し酸価
を25程度以下に調整して得る事ができる。
スとしても、ALCH(川研ファインケミカル(株)製
ゲル化剤)等のゲル化剤を所定量添加したゲルワニスと
してもどちらでも使用する事ができる。またワニスに用
いる石油系溶剤は、日本石油(株)製のAFソルベント
に代表される非芳香族石油系溶剤(パラフィン系及びナ
フテン系溶剤)のみを使用する事が環境保護問題の点か
ら望ましい。さらにワニス中に含有する植物油としては
アマニ油、桐油、菜種油、ひまし油、パーム油、大豆油
等すべての種類が使用できるが、資源保護の点から大豆
油を利用する事が好ましい。
%、植物油1〜15重量%および溶剤25〜69重量%
からなるものが好ましい。又、顔料の水性組成物に対す
る混合樹脂ワニスの使用割合は、顔料の固形分100重
量部に対して混合樹脂ワニス100〜500重量部、好
ましくは100〜300重量部である。
機顔料をフラッシングして顔料を水系から油系に置換す
る時の方法として、石油樹脂とロジン変性フェノール樹
脂を特定の配合割合だけ含有するワニス、もしくは石油
樹脂を特定の配合比率だけ含有する石油樹脂変性ロジン
変性フェノール樹脂のワニスを用いてフラッシングする
方法である。
シング法を用いるものとしては、黄、紅、藍インキが多
く採用されており、有機顔料としてはジスアゾイエロ
ー、ブリリアントカーミン6B、フタロシアニンブルー
が代表的なものであるが、そのほかに金赤インキに使用
されるレーキレッドCなどにも適用できる。
に、顔料との濡れ性の促進の為にステアリルアミンアセ
テート等の界面活性剤を使用したり、トリデカール等の
長鎖アルコール類を添加して行うなどの従来の方法と組
み合わせる事も可能である。
本発明の平版印刷用インキの製造法に好適なロジン変性
フェノール樹脂、石油樹脂変性ロジン変性フェノール樹
脂の合成例、及びワニスの製造例を次に示す。尚、以下
において、部とは重量部、%とは重量%の事を表す。
離器付還流冷却器、温度計付き4つ口フラスコにパラノ
ニルフェノール1030部、パラホルムアルデヒド29
0部、キシレン800部からなる混合物を加熱溶解後、
48%水酸化ナトリウム水溶液80部を添加し、70〜
80℃で5時間反応させる。反応後6N塩酸125部、
水道水200部を加えて撹拌静置し、上澄み層を取り出
し水洗して不揮発分62%のレゾール型フェノール樹脂
のキシレン溶液約2100部を得て、これをAレゾール
液とした。
脂製造例1の工程上で、パラノニルフェノールをパラオ
クチルフェノールに変更した以外は同様の操作を行い、
不揮発分62%のレゾール型フェノール樹脂のキシレン
溶液約2100部を得てこれをBレゾール液とした。
拌機、リービッヒ冷却管、温度計付きの4つ口フラスコ
にガムロジン600部を仕込み、窒素ガスを吹き込みな
がら、200℃で加熱溶解し、Aレゾール液890部を
120〜230℃で反応後、グリセリン67部を仕込
み、250〜260℃で、酸価25以下になるまでエス
テル化して、分子量107,000、白濁点40%、樹
脂粘度150ポイズのロジン変性フェノール樹脂1を得
た。
80〜200℃で加熱溶解した後に、25℃に冷却した
時に溶液が白濁するノルマルテトラデカンの最小量であ
る。また樹脂粘度は、樹脂/アマニ油=1/2の重量比
の混合物を180〜200℃で加熱撹拌溶解して得たワ
ニスのコーンプレート型粘度計による25℃での粘度で
ある。
ジン変性フェノール樹脂製造例1の工程上で、Aレゾー
ル液を、Aレゾール液450部、Bレゾール液440部
に変更した以外は同様の操作を行い、分子量89,00
0、白濁点42%、樹脂粘度120ポイズのロジン変性
フェノール樹脂2を得た。
製造例3)撹拌機、リービッヒ冷却管、温度計付きの4
つ口フラスコにガムロジン900部を仕込み、窒素ガス
を吹き込みながら200℃で加熱溶解し、日石ネオポリ
マー160(日本石油化学(株)製芳香族系マレイン酸
変性石油樹脂)400部とAレゾール液890部を12
0〜220℃で反応後、グリセリン75部を仕込み、2
50〜260℃で、酸価25以下になるまでエステル化
して、分子量57,000、白濁点35%、樹脂粘度9
5ポイズの石油樹脂変性ロジン変性フェノール樹脂3を
得た。
製造例4)石油樹脂変性ロジン変性フェノール樹脂製造
例3の工程上で、日石ネオポリマー160をマルカレッ
ツM−890A(丸善石油化学(株)製DCPD系石油
樹脂)の750部に変更した以外は同様の操作を行い、
分子量78,000、白濁点42%、樹脂粘度120ポ
イズの石油樹脂変性ロジン変性フェノール樹脂4を得
た。
フェノール樹脂との混合樹脂ワニスの製造例を次に示
す。ロジン変性フェノール樹脂1を31%、日石ネオポ
リマー130(日本石油化学(株)製芳香族系石油樹
脂)を15%、大豆油を11%、ALCHを1.0%、
AFソルベント7(日本石油(株)製非芳香族石油系溶
剤)を42%として190℃1時間加熱撹拌してゲルワ
ニスAを得た。
樹脂1を24%、日石ネオポリマー130(日本石油化
学(株)製芳香族系石油樹脂)を12%、日石ネオポリ
マー160(日本石油化学(株)製芳香族系石油樹脂)
を10%、大豆油を11%、ALCHを1.2%、AF
ソルベント7(日本石油(株)製非芳香族石油系溶剤)
を41.8%として190℃1時間加熱撹拌してゲルワ
ニスBを得た。
樹脂2を37%、ペトコール120(東ソー(株)製芳
香族系石油樹脂)を10%、大豆油を11%、ALCH
を0.8%、AFソルベント7(日本石油(株)製非芳
香族石油系溶剤)を41.2%として190℃1時間加
熱撹拌してゲルワニスCを得た。
樹脂2を16%、日石ネオレジン660(日本石油化学
(株)製フェノール変性DCPD系石油樹脂)を26
%、大豆油を11%、ALCHを0.5%、AFソルベ
ント7(日本石油(株)製非芳香族石油系溶剤)を4
6.5%として190℃1時間加熱撹拌してゲルワニス
Dを得た。
性フェノール樹脂3を44%、大豆油を11%、ALC
Hを0.9%、AFソルベント7(日本石油(株)製非
芳香族石油系溶剤)を44.1%として190℃1時間
加熱撹拌してゲルワニスEを得た。
性フェノール樹脂4を42%、大豆油を11%、ALC
Hを0.5%、AFソルベント7(日本石油(株)製非
芳香族石油系溶剤)を46.5%として190℃1時間
加熱撹拌してゲルワニスFを得た。
フェノール樹脂のみのワニス製造例を次に示す。ロジン
変性フェノール樹脂2を45%、大豆油を11%、AL
CHを0.7%、AFソルベント7(日本石油(株)製
非芳香族石油系溶剤)を43.3%として190℃1時
間加熱撹拌してゲルワニスGを得た。
樹脂1を46%、大豆油を11%、ALCHを0.7
%、AFソルベント7(日本石油(株)製非芳香族石油
系溶剤)を42.3%として190℃1時間加熱撹拌し
てゲルワニスHを得た。
を実施例1〜7として次に記す。
顔料としてリオノールイエローNo.1213−P(東
洋インキ製造(株)製)のプレスケーキ818部(固形
分22%)を仕込み撹拌しながらゲルワニスAを500
部用いてフラッシングを行い顔料をワニス中に置換し
た。その後水を捨て、ベースインキ中の水分率が0.5
%以下になるまで100℃で減圧脱水を行いゲルワニス
Aを500部追加混合して、3本ロールで練肉して後に
タック5.6〜6.0になるようにゲルワニスHとAF
ソルベント7を合わせて820部追加混合して実施例1
のインキを製造した。
スAをゲルワニスCに置換して同様の操作を行い実施例
2のインキを製造した。
かわりに紅顔料としてリオノールレッド6B4214S
−P(東洋インキ製造(株)製紅顔料)のプレスケーキ
1417部(固形分24%)を仕込み、ゲルワニスBを
600部用いてフラッシングを行い顔料をワニス中に置
換した。その後水を捨て、ベースインキ中の水分率が
0.5%以下になるまで100℃で減圧脱水を行いゲル
ワニスBを600部追加混合して、3本ロールで練肉し
て後にタック6.2〜6.6になるようにゲルワニスG
とAFソルベント7を合わせて460部追加混合して実
施例3のインキを製造した。
スBのかわりにゲルワニスDを600部用いてフラッシ
ングを行い顔料をワニス中に置換した。その後水を捨
て、ベースインキ中の水分率が0.5%以下になるまで
100℃で減圧脱水を行いゲルワニスGを600部追加
混合して、3本ロールで練肉して後にタック6.2〜
6.6になるようにゲルワニスGとAFソルベント7を
合わせて460部追加混合して実施例4のインキを製造
した。
かわりに紅顔料としてNo.3791カーミン6Bトー
ナーペースト(大同化成(株)製紅顔料)のプレスケー
キ1308部(固形分26%)を仕込み、ゲルワニスE
を600部用いてフラッシングを行い顔料をワニス中に
置換した。その後水を捨て、ベースインキ中の水分率が
0.5%以下になるまで100℃で減圧脱水を行いゲル
ワニスGを600部追加混合して、3本ロールで練肉し
て後にタック6.2〜6.6になるようにゲルワニスG
とAFソルベント7を合わせて460部追加混合して実
施例5のインキを製造した。
かわりに藍顔料としてリオノールブルーNo.7334
−Pのプレスケーキ773部(固形分44%)を仕込
み、ゲルワニスFを600部用いてフラッシングを行い
顔料をワニス中に置換した。その後水を捨て、ベースイ
ンキ中の水分率が0.5%以下になるまで100℃で減
圧脱水を行いゲルワニスFを600部追加混合して、3
本ロールで練肉して後にタック6.4〜6.8になるよ
うにゲルワニスHとAFソルベント7を合わせて460
部追加混合して実施例6のインキを製造した。
スFのかわりにゲルワニスCを600部用いてフラッシ
ングを行い顔料をワニス中に置換した。その後水を捨
て、ベースインキ中の水分率が0.5%以下になるまで
100℃で減圧脱水を行いゲルワニスHを600部追加
混合して、3本ロールで練肉して後にタック6.4〜
6.8になるようにゲルワニスHとAFソルベント7を
合わせて460部追加混合して実施例7のインキを製造
した。
造方法を比較例1,2として示す。 (比較例1)実施例1において、ゲルワニスAのかわり
にゲルワニスGを用いて同様の操作を行い比較例1のイ
ンキを製造した。
スDのかわりにゲルワニスGを用いて同様の操作を行い
比較例2のインキを製造した。
キを、三菱BT2−800NEOオフ輪印刷機(三菱重
工(株)製)にて800rpmで用紙をNPIコート紙
(日本製紙(株)製)66.5kgとして各インキごと
に6万枚の印刷試験を行い、印刷物のベタ着肉状態と地
汚れ及び光沢を比較した。湿し水はアクワマジックNS
(東洋インキ製造(株)製)1.5%の水道水を用いて
行い、水巾の下限付近での印刷状態の比較を行うため
に、水巾の下限値よりも1%高い水ダイヤル値で印刷を
行った。
インキは、水巾下限での長時間の印刷において、印刷物
に地汚れの発生がなく、且つベタ部の輪郭の欠けが発生
することもなく良好な着肉状態を保つことができた。さ
らに網点の着肉も良好であり素抜けが少なく、光沢も良
好であった。これに対して比較例1,2のインキは水巾
下限での印刷においては印刷の進行にともないベタ、網
点の着肉状態が悪くなり、また地汚れの発生もあった。
よって得られたインキは、このように長時間の印刷にお
いて、地汚れの発生がなく、湿し水との乳化にかかわる
問題の発生もなく良好な印刷物を得る事ができる。また
環境対応型印刷インキである非芳香族系溶剤や大豆油を
配合したインキにおいても、上記の安定した品質の印刷
物を得る事ができる。また、用いるロジン変性フェノー
ル樹脂としては、アルキルフェノール、特に長鎖アルキ
ルフェノールを成分とするロジン変性フェノールとする
事により、非芳香族系溶剤に溶解が容易でインキの流動
特性に優れた印刷インキ組成物とする事ができ、本発明
の混合樹脂ワニス又は石油樹脂変性ロジン変性フェノー
ル樹脂ワニスを用いたフラッシングによるインキ製造方
法の効果を高める事ができる。
Claims (4)
- 【請求項1】有機顔料の水性組成物を石油樹脂とロジン
変性フェノール樹脂との混合樹脂ワニスを用いてフラッ
シングする事を特徴とする平版印刷用インキの製造方
法。 - 【請求項2】石油樹脂とロジン変性フェノール樹脂の配
合割合が重量比で20:80〜70:30である混合樹
脂ワニスを用いてなる請求項1に記載の平版印刷用イン
キの製造方法。 - 【請求項3】有機顔料の水性組成物を石油樹脂変性ロジ
ン変性フェノール樹脂ワニスを用いてフラッシングする
事を特徴とする平版印刷用インキの製造方法。 - 【請求項4】石油樹脂の配合比率が10〜50重量%で
ある石油樹脂変性ロジン変性フェノール樹脂ワニスを用
いてなる請求項3に記載の平版印刷用インキの製造方
法。
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---|---|---|---|---|
JP2006045395A (ja) * | 2004-08-06 | 2006-02-16 | Seiko Polymer Corp | 印刷インキ用樹脂 |
JP2014214159A (ja) * | 2013-04-22 | 2014-11-17 | サカタインクス株式会社 | 印刷インキ組成物用顔料分散体の製造方法、印刷インキ組成物用顔料分散体及び印刷インキ組成物 |
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