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JP2001013848A - 像形成ユニット及びカラー電子写真装置 - Google Patents

像形成ユニット及びカラー電子写真装置

Info

Publication number
JP2001013848A
JP2001013848A JP11181996A JP18199699A JP2001013848A JP 2001013848 A JP2001013848 A JP 2001013848A JP 11181996 A JP11181996 A JP 11181996A JP 18199699 A JP18199699 A JP 18199699A JP 2001013848 A JP2001013848 A JP 2001013848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
unit
photoconductor
developing
forming unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11181996A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Katakabe
昇 片伯部
Keizo Takeuchi
敬三 武内
Shigemitsu Tani
繁満 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11181996A priority Critical patent/JP2001013848A/ja
Priority to US09/599,595 priority patent/US6397016B1/en
Priority to EP00113601A priority patent/EP1065575A3/en
Publication of JP2001013848A publication Critical patent/JP2001013848A/ja
Priority to US09/933,362 priority patent/US6647226B2/en
Priority to US09/933,034 priority patent/US6397027B2/en
Withdrawn legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で感光体の回転に外乱を与えにく
く、かつ、感光体と現像ローラとの接触圧を小さくかつ
均一に保つことができ、むらの無い均一な画像を形成す
ることのできる像形成ユニットを提供する。 【解決手段】 像形成ユニットを、表面に静電潜像が形
成される感光体30と感光体30を帯電させる帯電手段
とを有する感光体ユニット37と、現像剤と現像剤を現
像領域に担持する現像ローラ31とを有し、静電潜像を
顕像化する現像ユニット35とにより構成する。現像ロ
ーラ31を、本体側壁に取り付けられた現像駆動本体ギ
ア62、揺動ギア94、現像ローラ31に固定された現
像ローラギア96を介して回転駆動する。現像ユニット
35を感光体ユニット37に支点ピン90によって揺動
可能に支持する。揺動ギア94と現像駆動本体ギア62
との噛み合い位置を、支点ピン90のほぼ中心にもって
くる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラープリンタ、
カラー複写機、カラーファクシミリ等に応用可能なカラ
ー画像形成装置及びこれに用いる像形成ユニット、特
に、電子写真方式を用いてカラー画像を形成するカラー
電子写真装置及びこれに用いる像形成ユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像形成装置、特に、これ
に用いる像形成ユニットとしては、例えば、特公平6−
93141号公報に開示されたものが知られている。
【0003】以下、従来の像形成ユニットについて、図
9を用いて説明する。図9中、200は感光体、201
は現像ローラ、203は帯電器である。205は感光体
200、帯電器203を支持してクリーナケースと一体
化された感光体ユニット、207は現像ローラ201を
支持しトナーケースと一体化された現像ユニットであ
る。現像ユニット207は、感光体ユニット205に支
点軸210によって回動自在に連結されており、支点軸
210を挟んで感光体200と反対側には、現像ユニッ
ト207と感光体ユニット205との間に挟まれた状態
で圧縮バネ213が設けられている。これにより、感光
体200と現像ローラ201は圧接された状態となる。
現像ローラ201は、感光体200の回転力を利用して
駆動され、感光体200に固定されたギアと現像ローラ
201に固定されたギア(いずれも図示せず)が結合さ
れて互いに矢印方向に回転駆動される。
【0004】一般に、このような像形成ユニットが電子
写真装置本体に装着されるとき、感光体200の軸心位
置と感光体ユニット205の一部がその装置本体に固定
支持され、感光体200が回転駆動されて画像形成が行
われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カラー画像の形成にお
いては、特に、感光体への不必要な外乱をできるだけ減
少させて感光体の回転精度を向上させると共に、現像ロ
ーラと感光体との接触を軽くかつ均一に行い、むらの無
い均一な画像を形成する必要がある。
【0006】しかし、上記した従来の像形成ユニットの
構成では、現像ローラの回転むらが感光体に伝わり易
く、また、現像ローラの受ける回転駆動力が感光体への
押し付け力となって両者の接触圧が不均一となり、画像
にむらが発生し易い。
【0007】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、簡単な構成で感光体
の回転に外乱を与えにくく、かつ、感光体と現像ローラ
との接触圧を小さくかつ均一に保つことができ、むらの
無い均一な画像を形成することのできる像形成ユニット
及びこれを用いた高画質のカラー画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る像形成ユニットの構成は、表面に静電
潜像が形成される感光体を有する感光体ユニットと、現
像剤と前記現像剤を現像領域に担持する現像ローラと前
記現像ローラを回転させるための駆動力伝達手段とを有
し、前記静電潜像を顕像化する現像ユニットとを備えた
像形成ユニットであって、前記現像ユニットが前記感光
体ユニットに揺動可能に支持され、前記現像ユニットに
回転力を伝える力の作用点が、前記感光体ユニットと前
記現像ユニットの揺動中心軸の近傍に設けられたことを
特徴とする。この像形成ユニットの構成によれば、現像
ユニットに回転力を伝える力によって現像ユニットが感
光体ユニットに対して回転して、現像ローラが感光体に
押し付けられることはなく、現像ローラの非回転時に設
定された押圧力を維持することができるので、現像ロー
ラと感光体を常に安定な状態で接触させることができ
る。
【0009】また、前記本発明の像形成ユニットの構成
においては、現像ローラを回転させるための駆動力が像
形成ユニットの外部から与えられるのが好ましい。この
好ましい例によれば、感光体が現像ローラを駆動するこ
とによる負荷変動を受けることがなく、しかも、現像ロ
ーラの感光体に対する接触圧を小さく設定することがで
きるので、感光体は現像ローラから外乱を受けにくく、
安定した回転が確保される。また、この場合には、現像
ローラが感光体に接触することによって静電潜像が顕像
化されるのが好ましい。また、この場合には、現像ユニ
ットの駆動側において現像ユニットが前記感光体ユニッ
トに揺動可能に支持され、その反対側においては前記感
光体ユニットに設けられた摺動ガイドによって前記感光
体ユニットの感光体と現像ローラとの相対位置が決めら
れるのが好ましい。この好ましい例によれば、感光体と
現像ローラとの接触を、各ユニット(現像ユニット、感
光体ユニット)の筐体のねじれ等にかかわらず全面にわ
たって均一に保つことができる。また、この場合には、
現像ローラを回転させるための駆動力伝達手段のうち像
形成ユニットの外部から直接駆動される従動ギアが、前
記現像ローラの回転軸を中心に揺動可能に支持されてい
るのが好ましい。この好ましい例によれば、像形成ユニ
ットが装着される本体側のキャリッジを回転させるだけ
で自動的に本体側の現像駆動本体ギアとカップリングさ
せることができる。この場合にはさらに、従動ギアを揺
動可能に支持する揺動部材をさらに備え、像形成ユニッ
トの外部から現像ローラに回転力が伝達されるとき、前
記揺動部材が像形成ユニットに設けられた係合部位に係
止するのが好ましい。この好ましい例によれば、現像ユ
ニットが現像ユニットの外部から係合部位周りの回転モ
ーメントを受けることがないので、感光体と現像ローラ
を安定した状態で接触させることができる。
【0010】また、前記本発明の像形成ユニットの構成
においては、感光体の回転軸の両端に設けられ、装置本
体に支持される係合部と、現像ユニットの駆動力伝達側
に設けられ、前記感光体の回転軸周りの回転位置決めを
行う回転係止部とを備えているのが好ましい。この好ま
しい例によれば、像形成ユニットが感光体の回転軸の両
端の係合部と回転係止部の3箇所で装置本体に支持され
ることとなるので、装置本体に対する感光体の位置決め
を確実に行うことができると共に、像形成ユニットが現
像駆動力を受けてねじられ、感光体と現像ローラの接触
を確保しにくくなるという問題も生じない。また、この
場合には、回転係止部が感光体ユニットに設けられてい
るのが好ましい。この好ましい例によれば、像形成ユニ
ット全体の回転力が感光体ユニットのみによって支えら
れることとなるので、感光体と現像ローラの接触状態が
影響を受けることはない。また、この場合には、回転係
止部が現像ユニットを揺動可能に支持する支点軸又は前
記支点軸の受け部であるのが好ましい。この好ましい例
によれば、現像ユニットが外力を受ける箇所で本体側の
キャリッジが像形成ユニットを支えることとなるので、
像形成ユニットに無理なねじり力が発生することはな
い。
【0011】また、本発明に係るカラー電子写真装置の
構成は、それぞれ異なる色の現像器と感光体とを組み合
わせた複数の像形成ユニットと、前記複数の像形成ユニ
ットを像形成位置と待避位置との間で順次移動させて切
り替える像形成ユニット移送手段と、前記感光体を前記
像形成位置に位置決めする位置決め手段と、前記像形成
位置に位置する前記感光体を露光する露光手段と、前記
像形成位置に位置する前記感光体の上に前記現像器によ
って形成されたトナー像を順次色重ねして転写体上に転
写することにより複数の色のトナー像を重ねたカラー画
像を前記転写体上に形成する転写手段と、前記感光体と
前記転写手段とを回転駆動する回転駆動手段とを備えた
カラー電子写真装置であって、前記像形成ユニットとし
て前記本発明の像形成ユニットを用いることを特徴とす
る。このカラー電子写真装置の構成によれば、簡単な構
成で確実な感光体の位置決めを行うことができると共
に、軽い圧接力で均一な現像を確保することのできる高
画質で安定したカラー画像を形成することが可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。
【0013】まず、本発明の一実施の形態における像形
成ユニット及びこれを用いたカラー電子写真装置の全体
構成と動作について、図1、図2を用いて説明する。
【0014】(像形成ユニット)図1は本発明の一実施
の形態における像形成ユニットを示す断面図である。
【0015】図1中、30は感光体、34は感光体30
をマイナスに一様に帯電するコロナ帯電器、35は現像
ローラ31、トナー供給用の供給ローラ33、トナー層
形成用のドクターブレード24、トナー32を収容する
トナーホッパ39を含む現像ユニットである。36は転
写後の感光体30の表面に残ったトナーを清掃するため
のゴム製のクリーニングブレード、38はクリーニング
ブレード36によって掻き取られた廃トナーを収容する
廃トナーケースであり、これにコロナ帯電器34、感光
体30が取り付けられて感光体ユニット37が構成され
ている。また、感光体ユニット37と現像ユニット35
とは支点ピン90によって揺動自在に連結されて一体化
され、これにより像形成ユニット3が構成されている。
感光体30、現像ローラ31、供給ローラ33はそれぞ
れ回転自在に支持されて、それぞれ矢印の方向に回転す
る。トナー32はポリエステル樹脂に顔料を分散したマ
イナス帯電性のものであり、供給口25を通して供給ロ
ーラ33から現像ローラ31へと供給され、ドクターブ
レード24で薄層化された後、感光体30に供給され
て、感光体30上の静電潜像を現像する。
【0016】(転写ベルトユニット)図2は本発明の一
実施の形態における像形成ユニットを用いたカラー電子
写真装置を示す断面図である。
【0017】図2に示す転写ベルトユニット5は、像形
成位置10において感光体30上に形成されたトナー像
を写し取り、写し取ったトナー像を記録用紙に再転写す
るためのものである。この転写ベルトユニット5は、中
間転写ベルト50と、中間転写ベルト50を懸架するプ
ーリー群(駆動プーリー55A、バックアッププーリー
55B、ガイドプーリー55C、テンションプーリ55
D)と、クリーナ51と、クリーニング後の廃トナーを
収容する廃トナーケース57とにより構成されており、
これらは一体化されて装置本体1に着脱自在に装着され
ている。
【0018】中間転写ベルト50は、厚さ約100μm
のエンドレスベルト状の半導電性(中抵抗)のウレタン
にPFAやPTFE等のフッ素樹脂をコーティングし
て、全体の厚さを100〜300μmとしたフィルムか
らなる。中間転写ベルト50の周長は、A4サイズある
いはレターサイズをフルカラープリントするために、最
大受像紙サイズであるA4受像紙の長手方向の長さ(2
97mm)よりも若干長い長さに設定されている。
【0019】クリーナ51は、中間転写ベルト50に残
留したトナーを清掃除去するためのものであり、ゴム製
のクリーニングブレード53と掻き取ったトナーを廃ト
ナーケース57に搬送するためのスクリュウ52とによ
り構成されている。このクリーナ51は、中間転写ベル
ト50上にカラー像を形成している間に中間転写ベルト
50上のトナー像を削り落とさないようにするために、
支点58を中心として回動して中間転写ベルト50から
離れる構成となっている。
【0020】中間転写ベルト50を懸架するプーリー群
のうち、プーリー55Aは中間転写ベルト50を駆動す
る駆動プーリーであり、クリーニングブレード53のバ
ックアップをも兼ねている。プーリー55Bは中間転写
ベルト50上のトナー像を記録用紙に転写する2次転写
ローラ9のバックアッププーリーである。プーリー55
Cはガイドプーリーであり、感光体30から中間転写ベ
ルト50上にトナー像を転写するための1次転写バイア
スを印加するローラをも兼ねている。プーリー55Dは
中間転写ベルト50にテンションを与えるテンションプ
ーリである。中間転写ベルト50はこれらのプーリー5
5A、55B、55C、55Dに懸架されており、駆動
プーリー55Aの回転によって回転駆動することができ
る。尚、56は中間転写ベルト50を保護するためのカ
バーである。
【0021】(装置全体構成)図2において、右側端面
が装置前面であり、装置本体1のほぼ中央にキャッリッ
ジ2、前面に前面アリゲータ1A、天面に天面扉17が
設けられている。
【0022】キャリッジ2には、4色(イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラック)の像形成ユニット3Y、3
M、3C、3Bkが収容されている。キャリッジ2は円
管21に回転可能に支持されている。これにより、各色
の像形成ユニット3の感光体30を像形成位置10とそ
の他の待避位置との間で順次移動させて、像形成ユニッ
ト3の切り替えを行うことができる。
【0023】像形成ユニット3は、装置本体1に着脱自
在に装着されており、像形成ユニット3の交換が必要な
場合には、キャリッジ2を回転させて交換したい色の像
形成ユニット3を天面扉17の下方に位置させ、天面扉
17を開いて交換することができる。
【0024】像形成ユニット3のキャリッジ2内での像
形成動作位置は、感光体30に画素レーザー信号光8が
照射され、転写ベルトユニット5と感光体30とが接触
する像形成位置10のみである。像形成ユニット3は、
この像形成位置10において装置本体1の駆動源や電源
と接続され、これにより像形成動作が行われる。その他
の位置は待避位置であり、この位置ではどの像形成ユニ
ット3も動作しない。
【0025】前面アリゲータ1Aは、装置本体1にヒン
ジ軸1Bによって蝶合されており、前面へ倒して開くこ
とができる。この前面アリゲータ1Aには、定着器1
5、2次転写ローラ9、除電針7、紙ガイド13a、1
3b、13c、13dの前面側及びレジストローラ16
の前面側が取り付けられており、前面アリゲータ1Aを
前方に倒すと、これらの構成物も同時に倒れる。このた
め、装置本体1の前面を大きく解放することが可能であ
り、この部分から転写ベルトユニット5を着脱すること
ができると共に、紙詰まり時にも記録用紙を容易に除去
することができる。
【0026】転写ベルトユニット5は、装置本体1に装
着された時に所定の位置に確実に位置決めされ、像形成
位置10に対面する部分が像形成ユニット3の感光体3
0にに接触する。また、同時に、転写ベルトユニット5
の各部が本体側と電気的に接続されると共に、駆動プー
リー55Aが本体側の駆動手段に連結されて、中間転写
ベルト50が回転可能な状態となる。
【0027】尚、除電針7は、記録用紙が中間転写ベル
ト50から分離する時にトナー像が乱れないようにする
ためのものである。
【0028】6は転写ベルトユニット5の下方に配置さ
れたレーザー露光装置であり、このレーザー露光装置6
は、半導体レーザー(図示せず)、ポリゴンミラー6
A、レンズ系6B、第1ミラー6C等により構成されて
いる。画像情報の時系列電気画素信号に対応した画素レ
ーザー信号光8は、図2のイエローの像形成ユニット3
Yの感光体ユニット37とブラックの像形成ユニット3
Bkの現像ユニット35との間に形成された光路22を
通過する。画素レーザー信号光8は、円管21の露光窓
97を通り、円管21内の装置本体1に固定された第2
ミラー98(円管21とは無関係に静止している)に入
射し、反射されて像形成ユニット3Yの感光体ユニット
37と現像ユニット35との間に設けられた隙間33を
通って像形成位置10に位置する感光体30の左側面の
露光部に入射し、感光体30を母線方向に走査露光す
る。
【0029】12は給紙ユニット、14は給紙ローラ、
16はレジストローラ、18は排紙ローラ、13a、1
3b、13c、13dはこれらのローラ間と中間転写ベ
ルト50と2次転写ローラ9の接触点と定着器15との
間を結ぶ紙ガイドである。
【0030】(装置動作)次に、カラー画像形成工程に
ついて説明する。
【0031】転写ベルトユニット5と各色の像形成ユニ
ット3がそれぞれ所定の位置に装着された状態で装置本
体1の電源を投入すると、定着器15が昇温し、レーザ
ー露光装置6のポリゴンミラー6Aが回転を開始して、
準備が完了する。尚、電源投入直後に感光体30や中間
転写ベルト50の状態を整備するイニシャライズモード
を動作させる場合もある。
【0032】準備が完了すると、まず初めに、像形成位
置10にあるイエローの像形成ユニット3Yによる像形
成が開始される。そして、装置本体1の駆動源に連結さ
れたイエローの感光体30が像形成位置10で回転を始
めると同時に、現像ローラ31、コロナ帯電器34、中
間転写ベルト50が動き始める。駆動プーリー55Aは
装置本体1側から駆動され、その摩擦力によって中間転
写ベルト50が矢印方向に回動する。ここで、感光体3
0の周速度と中間転写ベルト50の周速度はほぼ等速と
なるように設定されている。また、このとき、2次転写
ローラ9とクリーナ51は中間転写ベルト50から離間
した状態にある。
【0033】感光体30の表面のうちコロナ帯電器34
によって一様に帯電された部分が露光位置に来るタイミ
ングに合わせて、検知手段(図示せず)が中間転写ベル
ト50の先頭位置を検知し、この検知信号に同期してレ
ーザー露光装置6から画像信号に合わせた画素レーザー
信号光8が感光体30に照射される。一様に帯電した感
光体30上に画素レーザー信号光8が照射されると、画
像信号に応じた静電潜像形成され、この静電潜像が現像
ユニット35によって順次顕像化されてトナー像が形成
される。次に、感光体30上に形成されたトナー像は、
中間転写ベルト50に接触する1次転写位置に移動し、
この1次転写位置において中間転写ベルト50に順次写
し取られる。イエローの像形成動作は、画像の終端が中
間転写ベルト50に転写された後に終了し、感光体30
と中間転写ベルト50は初期位置に停止する。
【0034】尚、この像形成時において、コロナ帯電器
34は感光体30を−450Vに帯電し、感光体30の
露光電位は−50Vとなる。また、現像ローラ31には
−250Vの直流電圧が印加されている。さらに、中間
転写ベルト50のガイドプーリー55Cとテンションプ
ーリー55Dには、+1.0kVの直流電圧が印加され
ている。
【0035】イエローの像形成が終了して感光体30と
中間転写ベルト50が停止すると、次に、イエローの感
光体30に係合していた装置本体1の駆動源が感光体1
との係合を解除され、キャリッジ2が矢印方向に90゜
だけ回転する。これにより、イエローの像形成ユニット
3Yが像形成位置10から移動すると同時に、マゼンタ
の像形成ユニット3Mが像形成位置10に位置決めされ
て停止する。マゼンタの像形成ユニット3Mが停止する
と、装置本体1の駆動源がマゼンタの感光体30に係合
して、像形成ユニット3Mと転写ベルトユニット5が動
作を開始し、イエローの場合と同様の像形成動作が行わ
れる。これにより、中間転写ベルト50上にはイエロー
とマゼンタのトナー像が重ねて形成される。
【0036】以上の動作がシアン、ブラックと順に繰り
返され、中間転写ベルト50上に4色のトナー像が形成
される。
【0037】ブラックのトナー像を中間転写ベルト50
へ転写した後、画像の先頭が2次転写ローラ9の位置に
来たときに、2次転写ローラ9を中間転写ベルト50に
接触させて、給紙ユニット12から送り出された記録用
紙を2次転写ローラ9と中間転写ベルト50との間に挟
んで搬送することにより、4色のトナー像を一括して記
録用紙上に転写する。このとき、2次転写ローラ9には
+800Vの電圧が印加されている。トナー像が転写さ
れた記録用紙は、定着器15を通過して定着され、排紙
ローラ18から装置外に排出される。
【0038】2次転写後に中間転写ベルト50上に残留
したトナーは、クリーニングブレード53が中間転写ベ
ルト50に接触して掻き取られ、掻き取られたトナーは
スクリュウ52によって廃トナーケース57に収容され
る。
【0039】2次転写が終了すると、中間転写ベルト5
0及び像形成ユニット3が再び停止し、キャリッジ2が
90゜だけ回転する。そして、イエロの像形成ユニット
3Yが再び像形成位置10に到達し、次のカラー画像形
成動作に備えられる。
【0040】(色位置合わせ)次に、各色の色合わせを
正確に行うための像形成位置10における感光体30の
位置決めと駆動機構の詳細について、図3、図4を用い
て説明する。
【0041】図3は本発明の一実施の形態におけるカラ
ー電子写真装置のキャリッジ及び感光体の位置決め機構
と駆動機構とを示す分解斜視図、図4は本発明の一実施
の形態におけるカラー電子写真装置の像形成位置を通る
面でキャリッジを切断した断面図である。
【0042】図3、図4に示すように、感光体30の両
端には、像形成ユニット3の位置決め用のテーパ穴48
R、48Lを有するフランジ41R、41Lが接着固定
されており、このフランジ41R、41Lの外周が感光
体ユニット37の側壁に固定された感光体軸受け43
R、43Lに回転自在に取り付けられている。フランジ
41Rの先端には感光体30を回転駆動するためのカッ
プリング爪部47が設けられており、このカップリング
爪部47は本体側のカップリング板61と係合可能とな
っている。
【0043】キャリッジ2の中央の円管21には、右側
壁20Rと左側壁20Lとが固定されている。この両側
壁20R、20Lには、キャリッジ2の内部を4分割す
るようにそれぞれ4箇所に仕切りリブ23が固定配置さ
れており、仕切りリブ23によって仕切られたキャリッ
ジ2内の各空間に各色の像形成ユニット3が配置され
る。また、円管21には、感光体露光用の画素レーザー
信号光8が通過する位置の合計4箇所に露光窓97が設
けられている。尚、キャリッジ2は、左右の本体側壁1
R、1Lに軸受け46R、46Lを介して回転可能に支
持されている。
【0044】左側壁20Lの外側にはキャリッジギア2
8が一体成形されており、キャリッジギア28は本体側
に設けられたキャリッジ駆動機構86と連結されてい
る。キャリッジ駆動機構86は駆動源(図示せず)に連
結されたウォーム89と、ウォームホイール88と、ウ
ォームホイール88と一体化され、キャリッジギア28
と噛み合うギア87とにより構成されており、このキャ
リッジ駆動機構86の回転駆動により、キャリッジ2は
自在に回転位置決めされる。
【0045】45R、45Lは左右の本体側壁1R、1
Lに固定され、キャリッジ2の外周に沿って下半分程度
に設けられた像形成ユニット3がキャリッジ2から落下
するのを防止するための落下防止ガイドである。
【0046】尚、第2ミラー98は、円管21のほぼ中
央付近に図示しない固定部材によって本体側壁1R、1
Lに強固に取り付けられており、キャリッジ2の回転と
は無関係に常時静止状態を保つ構成となっている。
【0047】側壁20R、20Lには、像形成ユニット
3のフランジ41R、41Lが挿入される部分に切欠き
26R、26Lが設けられている。この切り欠き26
R、26Lと仕切リブ23は、像形成ユニット3をキャ
リッジ2内に装着するときのガイドとしての役目を果た
す。キャリッジ2の側方ないし下方においては、像形成
ユニット3は落下防止ガイド45R、45Lにガイドさ
れ、キャリッジ2から離脱することはない。
【0048】この切欠き26R、26Lの寸法はフラン
ジ41R、41Lの外径よりも大きく設定されており、
感光体30が像形成位置10で位置決めされて基準位置
にあるとき、感光体30を正規の位置にあるキャリッジ
2に対して全方向に遊びを持たせた構成となっている。
本実施の形態においては、この遊びは約1mm確保され
ており、これによりキャリッジ2の位置決め精度が多少
悪くても感光体30の位置決め動作を妨げることがない
ようにされている。
【0049】(感光体位置決め駆動機構)装置本体1の
両側壁1R、1Lには、感光体30を像形成位置10に
正確に位置決めするために、それぞれ感光体駆動機構6
0とディテント機構80が設けられている。
【0050】感光体駆動機構60は右本体側壁1Rに設
けられており、出力軸70と、出力軸70に固定され出
力軸70と一体的に回転するカップリング板61と、出
力軸駆動ギア71と、これらを駆動する駆動機構とによ
り構成されている。出力軸70は、右本体側壁1Rとこ
れに固定された基板67との間でそれぞれに固定された
軸受け77にスラスト方向に移動可能かつ回転可能に支
持されている。
【0051】出力軸70の一端には、感光体30のテー
パ穴48Rに倣う凸状のテーパ面を有する先端テーパ部
75が形成されており、出力軸70の他端は、スラスト
軸受け69Rに小さい面積で接触するように球面状に形
成されている。出力軸駆動ギア71はハスバ歯車であ
り、この出力軸駆動ギア71は原動側ギア72と噛み合
った状態で出力軸70に固定されている。74は軸受け
77と出力軸駆動ギア71との間に挿入された圧縮バネ
であり、この圧縮バネ74は、出力軸70及びカップリ
ング板61を感光体30側のフランジ41Rから離間し
た位置(図4は係合した位置を示す)に常時付勢してお
くためのものである。
【0052】出力軸70は、スラスト軸受け69Rを動
かす駆動手段(図示せず)により、フランジ41Rから
離間した位置と、図4に示すテーパ穴48Rと先端テー
パ部75とが係合する係合位置との間をバネ力に抗して
移動可能であるが、いずれの位置においても出力軸駆動
ギア71が原動側ギア72に噛み合った状態となるよう
に原動側ギア72は広い歯幅を有している。出力軸70
がスラスト方向に移動するとき、出力軸駆動ギア71と
原動側ギア72は互いの歯面で滑りながら移動する。
【0053】カップリング板61は、フランジ41Rの
カップリング爪部47と噛み合って動力を伝達するため
のものであり、先端に8枚のカップリング爪65を有し
ている。
【0054】次に、左本体側壁1Lに設けられたディテ
ント機構80について説明する。
【0055】ディテント機構80は、本体側壁1Lと基
板68との間に軸受け78を介して支持され、スラスト
軸受け69Lを動かす駆動機構(図示せず)と圧縮バネ
85とによってスラスト方向に移動可能かつ回転可能な
ディテント軸81によって構成されている。ディテント
軸81の一端には、フランジ41Lのテーパ穴48Lに
倣うテーパ面84が形成されており、ディテント軸81
の他端は、出力軸70と同様に球面状に形成されてスラ
スト軸受69Lに押し当てられている。85は本体側壁
1Lとディテント軸81に固定されたバネ止め82との
間に挿入された圧縮バネであり、この圧縮バネ85は、
ディテント軸81を常時フランジ41Lから離間してお
くためのものである。
【0056】以上の構成により、出力軸70及びディテ
ント軸81が感光体30のフランジ41R、41Lから
離間した状態でキャリッジ2に支持された像形成ユニッ
ト3が像形成位置に運ばれて停止すると、スラスト軸受
け69R、69Lが駆動機構によってそれぞれ内側に押
されて、出力軸70の先端テーパ部75がフランジ41
Rのテーパ穴48Rに、ディテント軸81のテーパ面8
4がフランジ41Lのテーパ穴48Lにそれぞれ係合
し、感光体30は像形成位置10に正確に位置決めされ
る。出力軸70とディテント軸81が内側に押圧された
状態で出力軸駆動ギア71が回転すると、カップリング
板61のカップリング爪65がフランジ41Rのカップ
リング爪部47に係合しているため、出力軸70の回転
が感光体30に伝達され、感光体30が像形成位置10
で回転する。このとき、出力軸70とディテント軸81
に支持された感光体30、第2ミラー98及びレーザー
露光装置6はすべて装置本体1に位置決めされているた
め、キャリッジ2の位置と無関係に感光体30を正確に
位置決めすることができる。その結果、色の切替を行っ
てもこの関係がずれることはないので、色ずれが発生す
ることはない。
【0057】次に、本実施の形態における像形成ユニッ
ト3の構成及び現像ローラの駆動機構について、図1及
び図4〜図8を用いて詳細に説明する。
【0058】図5は本発明の一実施の形態における像形
成ユニットを示す右側面図、図6は本発明の一実施の形
態における現像ユニットに設けられた揺動レバー部を示
す断面図、図7は本発明の一実施の形態における像形成
ユニットを示す左側面図である。
【0059】まず、像形成ユニット3における感光体ユ
ニット37と現像ユニット35の結合の仕方について説
明する。
【0060】図4、図5、図7に示すように、感光体ユ
ニット37の右側壁37Rには突起部91が設けられて
おり、突起部91には支点ピン90が圧入固定されてい
る。また、感光体ユニット37の左側壁37Lにはガイ
ドピン108が圧入固定されている。さらに、感光体ユ
ニット37の左側壁37Lには、現像ローラ31を感光
体30の方向にガイドするガイド溝115が形成されて
いる。現像ユニット35は感光体ユニット37の両側壁
37R、37Lの内側に配置され、感光体ユニット37
の右側壁37R側は支点ピン90に位置決め穴116が
挿通されて回動自在に支持されている。
【0061】図4〜図7に示すように、現像ローラ31
は、現像ユニット35の右側壁35Rと左側壁35Lに
それぞれ固定された軸受け105、106に回転自在に
支持されている。軸受け106は感光体ユニット37の
左側壁37L側のガイド溝115に嵌め込まれており、
現像ユニット35の左側は感光体ユニット37に対して
現像ユニット35ごとガイド溝115に沿って動くこと
ができる。尚、現像ユニット35の左側壁35Lに設け
られた穴107にはガイドピン108が挿入されている
が、これによって両者の位置決めが行われるものではな
く、両者は1mm程度の遊びをもって配置されている。
【0062】感光体ユニット37と現像ユニット35は
以上のような構成で組み合わされ、感光体ユニット37
の右側壁37Rと現像ユニット35の右側壁35Rは、
両者間にかけられた圧縮バネ102によって支点ピン9
0を中心に回動し、これにより現像ローラ31が感光体
30に押圧された状態で止まる。また、感光体ユニット
37の左側壁37Lと現像ユニット35の左側壁35L
は、現像ローラ31の軸受け106と感光体ユニット3
7の左側壁37Lに立てられたピン111との間に掛け
渡された引っ張りコイルバネ110によって現像ローラ
31が感光体30側に引きつけられ、これにより現像ロ
ーラ31が感光体30に押圧された状態で止まる。
【0063】以上のように、本実施の形態においては、
像形成ユニット3の感光体30に対する現像ローラ31
の接触が、支点ピン90、現像ローラ31の右側、及び
現像ローラ31の左側の3点で行われるため、感光体ユ
ニット37や現像ユニット35の寸法精度に影響される
ことなく感光体30と現像ローラ31を一定の圧力で均
一に接触させることが可能となる。
【0064】次に、現像ローラ31の駆動機構について
説明する。
【0065】図4〜図6に示すように、現像ローラ31
は、本体側壁1に取り付けられた現像駆動本体ギア6
2、揺動ギア94、現像ローラ31に固定された現像ロ
ーラギア96を介して回転駆動される。尚、ギア99は
供給ローラ33に固定されたギアであり、このギア99
は現像ローラギア96及びアイドラーギア98を介して
回転駆動される。
【0066】図5、図6に示すように、揺動ギア94
は、現像ユニット35の右側壁35Rに固定された軸受
け105と現像ローラ軸97に現像ローラ軸97を中心
に揺動自在に取り付けられた揺動レバー92にピン93
を介して回転自在に取り付けられている。揺動レバー9
2には引っ張りバネ104が掛けられ、これにより揺動
ギア94は現像駆動本体ギア62側に付勢されるが、揺
動レバー92の底面が感光体ユニット37の右側壁37
Rの支点ピン90の周りの円形突起部91に当接するこ
とによって止まっている。尚、揺動レバー92を支点ピ
ン90に直接当接させるようにしてもよい。このように
揺動レバー92を支点ピン90あるいは円形突起部91
によって受けるようにすれば、現像ユニット35が外力
を受ける箇所で本体側のキャリッジ2が像形成ユニット
3を支えることとなるので、像形成ユニット3に無理な
ねじり力が発生することはない。
【0067】像形成ユニット3が装着されたキャリッジ
2が回転駆動するとき、現像駆動本体ギア62と揺動ギ
ア94の歯の先端同士が当たると、揺動レバー92が引
っ張りバネ104の力に抗して回動し、揺動ギア94が
現像駆動本体ギア62から逃げる。像形成ユニット3が
像形成位置10に来ると、揺動ギア94が現像駆動本体
ギア62に食い込んでくるが、揺動レバー92が円形突
起部91に当接して止められるので、揺動ギア94と現
像駆動本体ギア62の中心間距離は正しく確保され、現
像ローラ31が感光体30に接触した状態で回転する。
【0068】尚、図4に示すように、現像駆動本体ギア
62は、右本体側壁1Rと基板67に軸受け66を介し
て回転自在に取り付けられた現像駆動軸63に固定され
ており、現像駆動軸63はこの現像駆動軸63に固定さ
れた現像駆動プーリー64を介して本体側から回転され
る。
【0069】以上のように現像ローラ31を回転させる
ための駆動力は像形成ユニット3の外部(本体側)から
与えられるので、感光体30が現像ローラ31を駆動す
ることによる負荷変動を受けることがなく、しかも、現
像ローラ31の感光体30に対する接触圧を小さく設定
することができるので、感光体30は現像ローラ31か
ら外乱を受けにくく、安定した回転が確保される。
【0070】次に、感光体30と現像ローラ31を安定
的に駆動する駆動原理について、図8を用いて詳細に説
明する。
【0071】図8は感光体30、現像ローラ31を駆動
する主要部分のみを抜き出して説明するための図であ
る。
【0072】図8において、96は現像ローラギア、9
4は揺動ギア、62は現像駆動本体ギア、20Rはキャ
リッジ2の右側壁の内側に突出した部分である。90は
現像ユニット35と感光体ユニット37を連結する支点
ピン、91は感光体ユニット37の右側壁37Rに設け
られた円形突起部である。円形突起部91及び揺動ギア
94はキャリッジ2の右側壁20Rの切り欠き部29に
落ち込んでおり、揺動ギア94は現像駆動本体ギア62
と噛み合っている。このため、像形成ユニット3が感光
体30を中心に首を振ると、円形突起部91が切り欠き
部29の側面27に当接する。
【0073】上記した構成において、感光体30が出力
軸70とディテント軸81にカップリングされて正規の
位置に位置決めされ、現像駆動本体ギア62が回転する
時、像形成ユニット3は装置本体1から感光体30の中
心軸の両端を支持される。この状態で、感光体30及び
現像駆動本体ギア62が回転すると、像形成ユニット3
は、支持された感光体30の中心軸を中心として半時計
回りの回転モーメントを受ける。この回転モーメント
は、円形突起部91がキャリッジ側壁20Rの切り欠き
部29の側面27に当接することによって止められる。
すなわち、像形成位置10で像形成ユニット3が像形成
動作を行うとき、像形成ユニット3は、装置本体1から
感光体30の中心軸の両端と感光体ユニット37の右側
壁37Rの円形突起部91の3箇所で支持された状態と
なる。このため、装置本体1に対する感光体30の位置
決めを確実に行うことができると共に、像形成ユニット
3が現像駆動力を受けてねじられ、感光体30と現像ロ
ーラ31の接触を確保しにくくなるという問題も生じな
い。また、円形突起部91が感光体ユニット37の右側
壁37Rに設けられているので、像形成ユニット3全体
の回転力が感光体ユニット37のみによって支えられる
こととなるので、感光体30と現像ローラ31の接触状
態が影響を受けることはない。
【0074】また、揺動ギア94と現像駆動本体ギア6
2は、感光体ユニット37に対する現像ユニット35の
回動支点である支点ピン90のほぼ中心で噛み合ってい
る。このため、現像ユニット35が現像駆動本体ギア6
2から受ける力は両ギアの圧力角方向である矢印Pの方
向であるが、この力によって感光体ユニット37に対す
る現像ユニット35の支点ピン90を中心とした回転モ
ーメントが発生することはなく、現像ローラ31を装置
本体1から駆動する力によって現像ローラ31と感光体
30の押し付け力が発生することはない。
【0075】以上のような構成のために、現像ローラ3
1の感光体30に対する押圧力は、現像ローラ31の回
転中においても、初期に設定したバネ力Q(圧縮バネ1
02による押圧力)による回転力と、感光体ユニット3
7の左側壁37L側に設けた引っ張りコイルバネ110
の引っ張り力のみであり、感光体30と現像ローラ31
とを常に軽い力で安定して接触させることができる。
尚、揺動ギア94と現像駆動本体ギア62の噛み合い変
動のために現像ユニット35が現像駆動本体ギア62か
ら受ける力の方向が多少変動しても、現像ローラ31と
感光体30の押し付け力が変動することはない。特に、
一成分接触現像方式のように現像ローラと感光体を全面
にわたって均一にしかもできるだけ弱い力で接触させる
ことが必要な像形成ユニットにおいては、構成も簡単で
あり、安価で高性能を実現する上で有効である。
【0076】また、像形成ユニット3が装置本体1から
受ける感光体30周りの回転モーメント(感光体30の
回転モーメントと現像駆動本体ギア62から受ける矢印
P方向の力によるモーメント)は、感光体ユニット37
がキャリッジ2の切り欠き部27で受けるので、現像ユ
ニット35がキャリッジ2から押されて感光体30に対
する現像ローラ31の押圧力が変化することもない。ま
た、同様に、外部から受ける感光体30周りの回転モー
メントを、外部から力を受けるのとほぼ同じ位置(円形
突起部91の外周)で受けているので、その反力を感光
体30の位置決めされた左右のテーパ穴48R、48L
の面が受けることはなく、感光体30の正確な位置決め
が阻害されることもない。
【0077】尚、上記実施の形態においては、現像ユニ
ット35の駆動力を装置本体1から直接受け取るように
構成されているが、必ずしもこの構成に限定されるもの
ではなく、感光体30から駆動力を受け取る構成にして
もよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構成で感光体の回転に外乱を与えにくく、かつ、
感光体と現像ローラとの接触圧を小さくかつ均一に保つ
ことができ、むらの無い均一な画像を形成することので
きる像形成ユニット及びこれを用いた高画質のカラー画
像形成装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における像形成ユニット
を示す断面図
【図2】本発明の一実施の形態における像形成ユニット
を用いたカラー電子写真装置を示す断面図
【図3】本発明の一実施の形態におけるカラー電子写真
装置のキャリッジ及び感光体の位置決め機構と駆動機構
とを示す分解斜視図
【図4】本発明の一実施の形態におけるカラー電子写真
装置の像形成位置を通る面でキャリッジを切断した断面
【図5】本発明の一実施の形態における像形成ユニット
を示す右側面図
【図6】本発明の一実施の形態における現像ユニットに
設けられた揺動レバー部を示す断面図
【図7】本発明の一実施の形態における像形成ユニット
を示す左側面図
【図8】本発明の一実施の形態における感光体と現像ロ
ーラの駆動説明図
【図9】従来の像形成ユニットを示す断面図
【符号の説明】
2 キャリッジ 3 像形成ユニット 5 転写ベルトユニット 10 像形成位置 30 感光体 31 現像ローラ 35 現像ユニット 37 感光体ユニット 50 中間転写ベルト 60 感光体駆動機構 62 現像駆動本体ギア 80 ディテント機構 90 支点ピン 92 揺動レバー 94 揺動ギア
フロントページの続き (72)発明者 谷 繁満 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP04 AP07 AQ06 AR01 AS02 BB35 CD05 2H030 AA06 AA07 AB02 2H071 BA04 BA13 BA14 BA22 CA05 DA08 DA15 EA14 2H077 AC04 AD06 AD13 BA03 BA07 BA08 BA09 BA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電潜像が形成される感光体を有
    する感光体ユニットと、現像剤と前記現像剤を現像領域
    に担持する現像ローラと前記現像ローラを回転させるた
    めの駆動力伝達手段とを有し、前記静電潜像を顕像化す
    る現像ユニットとを備えた像形成ユニットであって、前
    記現像ユニットが前記感光体ユニットに揺動可能に支持
    され、前記現像ユニットに回転力を伝える力の作用点
    が、前記感光体ユニットと前記現像ユニットの揺動中心
    軸の近傍に設けられたことを特徴とする像形成ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 現像ローラを回転させるための駆動力が
    像形成ユニットの外部から与えられる請求項1に記載の
    像形成ユニット。
  3. 【請求項3】 現像ローラが感光体に接触することによ
    って静電潜像が顕像化される請求項2に記載の像形成ユ
    ニット。
  4. 【請求項4】 現像ユニットの駆動側において現像ユニ
    ットが前記感光体ユニットに揺動可能に支持され、その
    反対側においては前記感光体ユニットに設けられた摺動
    ガイドによって前記感光体ユニットの感光体と現像ロー
    ラとの相対位置が決められる請求項2又は3に記載の像
    形成ユニット。
  5. 【請求項5】 現像ローラを回転させるための駆動力伝
    達手段のうち像形成ユニットの外部から直接駆動される
    従動ギアが、前記現像ローラの回転軸を中心に揺動可能
    に支持された請求項2、3又は4のいずれかに記載の像
    形成ユニット。
  6. 【請求項6】 従動ギアを揺動可能に支持する揺動部材
    をさらに備え、像形成ユニットの外部から現像ローラに
    回転力が伝達されるとき、前記揺動部材が像形成ユニッ
    トに設けられた係合部位に係止する請求項5に記載の像
    形成ユニット。
  7. 【請求項7】 感光体の回転軸の両端に設けられ、装置
    本体に支持される係合部と、現像ユニットの駆動力伝達
    側に設けられ、前記感光体の回転軸周りの回転位置決め
    を行う回転係止部とを備えた請求項1に記載の像形成ユ
    ニット。
  8. 【請求項8】 回転係止部が感光体ユニットに設けられ
    た請求項7に記載の像形成ユニット。
  9. 【請求項9】 回転係止部が現像ユニットを揺動可能に
    支持する支点軸又は前記支点軸の受け部である請求項7
    又は8に記載の像形成ユニット。
  10. 【請求項10】 それぞれ異なる色の現像器と感光体と
    を組み合わせた複数の像形成ユニットと、前記複数の像
    形成ユニットを像形成位置と待避位置との間で順次移動
    させて切り替える像形成ユニット移送手段と、前記感光
    体を前記像形成位置に位置決めする位置決め手段と、前
    記像形成位置に位置する前記感光体を露光する露光手段
    と、前記像形成位置に位置する前記感光体の上に前記現
    像器によって形成されたトナー像を順次色重ねして転写
    体上に転写することにより複数の色のトナー像を重ねた
    カラー画像を前記転写体上に形成する転写手段と、前記
    感光体と前記転写手段とを回転駆動する回転駆動手段と
    を備えたカラー電子写真装置であって、前記像形成ユニ
    ットとして請求項1〜9のいずれかに記載の像形成ユニ
    ットを用いることを特徴とするカラー電子写真装置。
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