[go: up one dir, main page]

JP2001013836A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成方法

Info

Publication number
JP2001013836A
JP2001013836A JP11188921A JP18892199A JP2001013836A JP 2001013836 A JP2001013836 A JP 2001013836A JP 11188921 A JP11188921 A JP 11188921A JP 18892199 A JP18892199 A JP 18892199A JP 2001013836 A JP2001013836 A JP 2001013836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
image
image forming
toner
constant current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11188921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001013836A5 (ja
Inventor
Satoshi Takahashi
智 高橋
Shigetaka Kurosu
重隆 黒須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP11188921A priority Critical patent/JP2001013836A/ja
Publication of JP2001013836A publication Critical patent/JP2001013836A/ja
Publication of JP2001013836A5 publication Critical patent/JP2001013836A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング補助手段へのバイアス印加の補
正制御や補正機構の殆ど不用な簡便でクリーニング性能
の高い安定したクリーニング手段を持った画像形成装置
及び画像形成方法を提供することを課題目的にする。 【解決手段】 少なくとも像担持体と該像担持体に形成
された静電潜像をトナーにより現像する現像手段と現像
されたトナー像を転写紙に転写する転写手段と像担持体
上に残存したトナーをクリーニングするクリーニング手
段とを有する画像形成装置であって、前記クリーニング
手段は、クリーニングブレードと非絶縁材料のクリーニ
ング補助部材より構成され、該クリーニング補助部材に
定電流バイアスを印加する印加手段を有することを特徴
とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転写紙にトナー像を
転写した後に像担持体上に残される残存トナーを除去す
るクリーニング手段を改良した画像形成装置及び画像形
成方法に関する。ここに転写紙とはトナー像が転写され
るシート状のものであり、紙のシートに限らずプラスチ
ックのシートを含むものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置では、回転
する像担持体としての感光体の周縁部に帯電手段、書き
込み手段、現像手段、転写手段、クリーニング手段及び
帯電前露光手段を設け、帯電手段によって感光体表面に
一様帯電を行った後に、書き込み手段によって像露光を
行い、画像の潜像を形成し、該潜像を現像手段により現
像して感光体表面にトナー像を形成する。一方、転写紙
収納手段等から給紙された転写紙は転写位置へと送ら
れ、転写位置において前記トナー像が転写紙上に転写さ
れる。また、転写手段を通過後の感光体表面にはクリー
ニング手段により残存トナーが除去され、帯電前露光手
段により残存電荷が消され、帯電手段による一様帯電か
ら始まる次のサイクルに移り以後このサイクルが繰り返
されて行く。
【0003】ここに、アナログ方式の画像形成装置を用
いて画像形成を行う場合は、プラテンガラス上の所定の
位置に原稿を載置し、走査光学系を用いて原稿の一端か
ら他端まで走査を行うことで、結像光学系を介して回転
する感光体上に原稿画像を照射し潜像を形成している。
【0004】一方、デジタル方式の画像形成装置を用い
てコピーを行う場合には、読み取られた画像データは一
旦メモリ内に記憶され、プリント時に当該画像データを
メモリから読み出して書き込み手段によって感光体上へ
の画像の潜像の書き込みが行われる。
【0005】さて、前記クリーニング手段は残存トナー
の掻き取り用のブレードと非絶縁性クリーニング補助部
材からなり該クリーニング補助部材にはトナーと逆極性
の定電圧のバイアスが印加されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、非絶縁
材料のクリーニング補助部材にトナーと逆極性のバイア
スを印加する方法では、従来一般的に定電圧制御によっ
てクリーニング電界が付与されている。しかし、クリー
ニング補助部材の抵抗変動(補助部材自体の通電劣化に
よる抵抗変化、環境条件による抵抗変化)や汚れ、また
は転写条件によって実効的なクリーニング電界が低下し
てしまいクリーニング性能自体が低下してしまう為に、
通電時間や温湿度センサーの検出値等により何らかの補
正制御、補正機構が必要であった。
【0007】特に近来、高画質化の要求に対してクリー
ニング不良を発生し易い小径かつ球形に近い重合トナー
の採用が検討されている中でクリーニング性能の確保と
安定化が重要な開発課題と成っている。
【0008】本発明はこのような問題点を除去し、クリ
ーニング補助手段へのバイアス印加の補正制御や補正機
構の殆ど不用な簡便でクリーニング性能の高い安定した
クリーニング手段を持った画像形成装置及び画像形成方
法を提供することを課題目的にする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的は次の技術手段
(1)〜(14)の何れかによって達成できる。
【0010】(1) 少なくとも像担持体と該像担持体
に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像手段
と現像されたトナー像を転写紙に転写する転写手段と像
担持体上に残存したトナーをクリーニングするクリーニ
ング手段とを有する画像形成装置であって、前記クリー
ニング手段は、少なくともクリーニングブレードと非絶
縁材料のクリーニング補助部材より構成され、該クリー
ニング補助部材に定電流バイアスを印加する印加手段を
有することを特徴とする画像形成装置。
【0011】(2) 画像形成枚数に基づき前記定電流
バイアスを変化させて印加する事を特徴とする(1)項
に記載の画像形成装置。
【0012】(3) 環境条件に基づき前記定電流バイ
アスを変化させる事を特徴とする(1)又は(2)項に
記載の画像形成装置。
【0013】(4) 前記クリーニング補助部材はクリ
ーニングローラであることを特徴とする(1)〜(3)
項の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0014】(5) 前記クリーニング補助部材はファ
ーブラシであることを特徴とする(1)〜(3)項の何
れか1項に記載の画像形成装置。
【0015】(6) 前記定電流バイアスは絶対値で1
μA以上であることを特徴とする(1)〜(5)項の何
れか1項に記載の画像形成装置。
【0016】(7) 前記定電流バイアスは絶対値で5
μA以上であることを特徴とする(1)〜(5)項の何
れか1項に記載の画像形成装置。
【0017】(8) 少なくとも像担持体に形成された
静電潜像をトナーにより現像する現像工程と像担持体に
現像されて形成されたトナー像を転写紙に転写する転写
工程と像担持体上に残存したトナーをクリーニングする
クリーニング工程とを繰り返すことにより転写紙上に画
像を形成する画像形成方法であって、少なくともクリー
ニングブレードと非絶縁材料のクリーニング補助部材に
より前記クリーニング工程を構成して、前記クリーニン
グ補助部材に定電流バイアスを印加することを特徴とす
る画像形成方法。
【0018】(9) 前記定電流バイアスは、画像形成
枚数に基づき変化させる事を特徴とする(8)項に記載
の画像形成方法。
【0019】(10) 前記定電流バイアスは、環境条
件に基づき変化させる事を特徴とする(8)又は(9)
項に記載の画像形成方法。
【0020】(11) 前記クリーニング補助部材はク
リーニングローラであることを特徴とする(8)〜(1
0)項の何れか1項に記載の画像形成方法。
【0021】(12) 前記クリーニング補助部材はフ
ァーブラシであることを特徴とする(8)〜(10)項
の何れか1項に記載の画像形成方法。
【0022】(13) 前記定電流バイアスは絶対値で
1μA以上であることを特徴とする(8)〜(12)項
の何れか1項に記載の画像形成方法。
【0023】(14) 前記定電流バイアスは絶対値で
5μA以上であることを特徴とする(8)〜(12)項
の何れか1項に記載の画像形成方法。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置の一実施例
について、先ず、図1に示す概略構成図によって説明を
行う。
【0025】図1に示す画像形成装置は、デジタル方式
による画像形成装置であって、画像読取り部A、画像処
理部B(図示省略)、画像形成部C、転写紙搬送手段と
しての転写紙搬送部Dから構成されている。
【0026】画像読取り部Aの上部には原稿を自動搬送
する自動原稿送り手段が設けられていて、原稿載置台1
1上に載置された原稿は原稿搬送ローラ12によって1
枚宛分離搬送され読み取り位置13aにて画像の読み取
りが行われる。原稿読み取りが終了した原稿は原稿搬送
ローラ12によって原稿排紙皿14上に排出される。
【0027】一方、プラテンガラス13上に置かれた場
合の原稿の画像は走査光学系を構成する照明ランプ及び
第1ミラーから成る第1ミラーユニット15の速度vに
よる読み取り動作と、V字状に位置した第2ミラー及び
第3ミラーから成る第2ミラーユニット16の同方向へ
の速度v/2による移動によって読み取られる。
【0028】読み取られた画像は、投影レンズ17を通
してラインセンサである撮像素子CCDの受光面に結像
される。撮像素子CCD上に結像されたライン状の光学
像は順次電気信号(輝度信号)に光電変換されたのちA
/D変換を行い、画像処理部Bにおいて濃度変換、フィ
ルタ処理などの処理が施された後、画像データは一旦メ
モリにストアされる。
【0029】画像形成部Cでは、画像形成ユニットとし
て、像担持体であるドラム状の感光体21と、その外周
に、帯電手段である帯電器22、現像手段である現像装
置23、転写手段である転写器24、分離手段である分
離器25、クリーニング手段26及びPCL(プレチャ
ージランプ)27が各々動作順に配置されている。感光
体21は、光導電性化合物をドラム基体上に塗布形成し
たもので、例えば有機感光体(OPC)が使用され、図
示の時計方向に駆動回転される。
【0030】回転する感光体21へは帯電器22による
一様帯電がなされた後、露光光学系30により記録され
た画像処理部Bのメモリから呼び出された画像信号に基
づいた像露光が行われる。書き込み手段である露光光学
系30は図示しないレーザーダイオードを発光光源と
し、回転するポリゴンミラー31、fθレンズ(符号な
し)、シリンドリカルレンズ(符号なし)を経て反射ミ
ラー32により光路が曲げられ主走査がなされるもの
で、感光体21上のAo位置において像露光が行われ、
感光体21の回転(副走査)によって潜像が形成され
る。本実施の形態の1例では文字部に対して露光を行い
反転潜像を形成する。
【0031】感光体21上の潜像は現像装置23によっ
て反転現像が行われ、感光体21の表面に可視像のトナ
ー像が形成される。転写紙搬送部Dでは、画像形成ユニ
ットの下方に異なるサイズの転写紙Pが収納された転写
紙収納手段としての給紙ユニット41(A)、41
(B)、41(C)が設けられ、また側方には手差し給
紙を行う手差し給紙ユニット42が設けられていて、そ
れらの何れかから選択された転写紙Pは案内ローラ43
によって搬送路40に沿って給紙され、給紙される転写
紙の傾きと偏りの修正を行うレジストローラ対44によ
って転写紙Pは一時停止を行ったのち再給紙が行われ、
搬送路40、転写前ローラ43a及び転写進入ガイド板
46に案内され、感光体21上のトナー画像が転写位置
Boにおいて転写器24によって転写紙Pに転写され、
次いで分離器25によって除電されて転写紙Pは感光体
21面より分離し、搬送装置45により定着器50に搬
送される。
【0032】定着器50は定着ローラ51と加圧ローラ
52とを有しており、転写紙Pを定着ローラ51と加圧
ローラ52との間を通過させることにより、加熱、加圧
によってトナーを熔着させる。片面のトナー画像の定着
を終えた転写紙Pは次に述べるモードに従って他面にも
トナー画像を形成する両面画像形成を行い、或いは片面
画像の状態で排紙トレイ64上に排出される。
【0033】両面画像形成モードが選択されたときは、
表面の画像定着を終えた転写紙Pは搬送方向切り替え部
材62に案内されて、反転搬送路60に沿って下降し、
スイッチバック経路60aに一旦搬入されたのち搬出さ
れて表面と裏面との反転が行われ第2反転搬送路60b
を搬送ローラ対43bによって駆動され、更に、前記の
案内ローラ43によって搬送路40に沿って再給紙さ
れ、転写紙の傾きと偏りの補正を行うレジストローラ対
44によって転写紙Pは一時停止を行ったのち再給紙が
行われ、感光体21上に形成された裏面画像のトナー像
は転写位置Boにおいて転写器24によって転写紙Pの
裏面に転写されたのち分離搬送され、定着がなされて排
紙トレイ64上に排出される。
【0034】片面画像形成モードが選択されたときは、
表面画像の定着を終えた転写紙Pはそのまま直進して排
紙トレイ64上に排出され、或いは搬送方向切り替え部
材62によって反転搬送路60に案内された後スイッチ
バックにより上下面の反転を行って排紙トレイ64上に
排出される。
【0035】以下、本発明の大きな特色であるクリーニ
ング手段26について詳述する。
【0036】a)先ず、図2(a)の部分拡大図に示す
ように、クリーニング手段26における非絶縁材料のク
リーニング補助部材として導電性ポリウレタンを用いた
クリーニングローラ26Bの新品(NEW)と使用経過
品(OLD)とをそれぞれ該クリーニング手段26に装
着して、両者の抵抗変化の影響を比較した結果について
述べる。新品に較べ使用経過品は抵抗変化を来して抵抗
値が大きくなり、同じ電流値を得るための印加電圧値も
大きくなり、図3のV−I特性線図に示すように明確な
差異が現れる。
【0037】このように新品のクリーニングローラ26
Bと抵抗変化したクリーニングローラを使ってクリーニ
ング性能(トナー除去率)を比較し、次の図4のグラフ
に示すような結果を得た。確認パターンとして、トナー
付着量M/A=0.23〜0.35mg/cm2のベタ
画像を途中転写極で転写させることなくクリーニングロ
ーラ26Bを通過させた。このように、クリーニングロ
ーラ26Bの抵抗変動によって、80%以上の十分なト
ナー除去率を得るために印加するクリーニングローラ2
6Bの電圧値が大きく変化することが分かる。
【0038】b)次に転写条件の影響について転写有り
と転写無しとによる実験について述べる。
【0039】クリーニングローラ26Bは、前述のもの
と同じ導電性ポリウレタンを用いた。
【0040】環境条件は温湿度が20℃,50%RHの
定常状態と考えられるものであった。
【0041】1)転写無しの場合:確認パターンでトナ
ー付着量M/A=0.23〜0.35mg/cm2のベ
タ画像を通した。
【0042】2)転写有りの場合:確認パターンで二次
色トナー付着量M/A=1.5mg/cm2のベタ画像
を作り転写工程を通し、トナー付着量M/A=0.2〜
0.22mg/cm2になった残トナーをクリーニング
ローラ26Bに通した。
【0043】結果は図5のグラフに示すように転写工程
の有無により、必要なトナー除去率を得るために印加す
るクリーニングローラ26Bの電圧値が大きく変化する
ことが分かる。
【0044】本発明者等は、上記外乱があったとしても
定電流制御にすれば安定して高いクリーニング特性が得
られることを突き止めた。そのことについて次の3)項
及び4)項に示す。
【0045】3)クリーニング補助手段としてのクリー
ニングローラ26Bに定電流バイアス制御した場合の制
御性について述べる。
【0046】クリーニングローラ26Bを、導電性ポリ
ウレタンで試作し、これをクリーニングローラとして用
い実験した。
【0047】そのときの環境条件は定常状態と考えられ
る、温湿度が20℃,50%RHであり、そのときの確
認パターンは、転写無し(転写工程無し)の場合は、ト
ナー付着量M/A=0.23〜0.35mg/cm2
ベタ画像を通した。
【0048】転写有り(転写工程有り)の場合は、二次
色トナー付着量M/A=1.5mg/cm2のベタ画像
を作り転写工程を通し、トナー付着量M/A=0.2〜
0.22mg/cm2になった残トナーを続けてクリー
ニングローラに通した。
【0049】転写無しの場合のクリーニングローラ26
Bは新しいもの(NEW)と使用経過中のもの(OL
D)とそれぞれ用い、転写有りの場合は新しいもののみ
を用いて、定電流装置による電流印加を行い、各電流値
に対するトナー除去率をプロットして、図6に示すグラ
フを得た。
【0050】これにより、クリーニングローラ26Bの
抵抗変動や転写工程の外乱を受けても、クリーニングロ
ーラ26Bのバイアスを定電流制御にしクリーニングロ
ーラ26Bにバイアス電流を設定すれば安定して良好な
トナー除去率が得られることが分かる。そしてバイアス
電流を5μA以上に設定すれば、安定して80%以上の
高いトナー除去率が得られることが分かる。
【0051】4)図2(b)の部分拡大図に示すよう
に、クリーニング補助手段としてのファーブラシ26C
へ定電流バイアスを印加して制御した場合の制御性につ
いて述べる。
【0052】ファーブラシ26Cは(300/100
D/F 224kF/inch2、導電性レーヨン)の
ものを、食い込み量を1.0mmとして用いた。
【0053】そのときの環境条件は温湿度が25℃、2
0%RHで常温、低湿の状態であった。
【0054】そのときの確認パターンとしてトナー付着
量M/A=0.24〜0.92mg/cm2のベタ画像
を感光体21上に形成させて、ファーブラシ26Cの位
置を通過させた。
【0055】転写無しの場合のファーブラシ26Cは新
しいもの(NEW)と使用経過中のもの(OLD)とそ
れぞれ用いて、定電流制御による電流印加を行い各定電
流値に対するトナー除去率をプロットして、図7に示す
グラフを得た。
【0056】これにより、ファーブラシ26Cの抵抗変
動を受けても、ファーブラシ26Cのバイアスを定電流
制御にしファーブラシ26Cにバイアス電流を設定すれ
ば安定してかなり良好なトナー除去率が得られることが
分かる。そしてバイアス電流を5μA以上に設定すれ
ば、安定して80%以上の高いトナー除去率が得られる
ことが分かる。
【0057】ところで、クリーニングブレード26Aの
摩耗や欠けによるランニング劣化後まで、ブレードの下
を残トナーがすり抜け無いようにする如く、クリーニン
グ特性を保証するためには、下記のコニカの実験機を用
い、補助手段としてクリーニングローラ26B及びファ
ーブラシ26Cで実験した結果、表1のデータを得た。
【0058】なお、実験に使用した画像形成装置は「コ
ニカ(株)製KL−3010カラーレーザープリンター
の改造機」であり、NEW状態とOLD状態(単色モー
ドで20kプリントの通紙後)とでテストした。そのと
きの環境条件は定常状態即ち常温、常湿の20℃、50
%RHであり、トナーは径が6.5μmの重合トナーで
あり、クリーニングローラ26Bは導電性ポリウレタン
で直径が16mm、抵抗率が107〜108Ωのものであ
り、ファーブラシ26Cは導電性レーヨン(300/1
00 D/F 224kF/inch2)のものを用い
た。
【0059】表1における評価基準は次のようにした。
【0060】パッチパターンを単色モードで連続10プ
リント通紙させ、これを1セットとして4セット計40
枚通紙したときのクリーニングブレードからのトナーす
り抜け発生状況で評価した。即ち、○は、すり抜け発生
がゼロでクリーニング不良の発生は全く無い。
【0061】△は、すり抜けが僅かなものが40枚に1
枚程度、発生するが実用上の問題は殆ど無い。
【0062】×は、はっきりしたすり抜けが40枚に1
枚以上発生し、実用上問題がある。
【0063】
【表1】
【0064】これにより補助手段に印加する電流値は1
μA以上、好ましくは5μA以上に設定すれば良いこと
が分かる。
【0065】上述の装置及び方法でも実用上問題ない
が、更にクリーニング性能のマージンを確保する観点か
らランニングや環境条件の変化に応じてクリーニングロ
ーラ26Bの電流を微調すると、一層安定したクリーニ
ング性能が得られる事もわかった。
【0066】即ち、クリーニング性能を若干変動させる
原因としてランニングや環境条件の変動によるトナー帯
電量の変化が有る。そもそもトナー帯電量は、ランニン
グによるキャリア表面の劣化やトナー自体の劣化(例え
ばストレスによるトナー粒子表面への外添剤の埋没)や
雰囲気の含水分量による影響を受ける。そして、トナー
帯電量が変化するとトナーに加わる静電力が変化し、そ
の為にクリーニング性能が変動してしまう。
【0067】そこで、コピー数またはプリント数に対し
てトナー帯電量がどの様に変化するのか、かつ、環境条
件の温湿度によりトナー帯電量がどの様にシフトするの
かを調べ、その時のクリーニングローラ26Bの最適な
定電流値はいくらかを前もって調査しておき、コピー数
またはプリント数や温湿度等の環境条件によって、クリ
ーニングローラ26Bへの最適な定電流値を設定出来る
ようテーブルを準備し、それに基づき適宜コントロール
する事が有効であることが分かる。この1例を表2に示
す。
【0068】
【表2】
【0069】即ち、クリーニングローラ26B及びファ
ーブラシ26C共に環境条件が高湿(NH)に成ると使
用できる良好なバイアス電流までのマージンが小さくな
ることが分かる。従って、ここでは湿度に対して定電流
制御を行い、低湿(NL)では下限値1μA、高湿(N
H)になるに従って下限値1.5μAとし、低湿と高湿
の間は直線補間して設定し、マージンの安定化をはかっ
た。
【0070】この実験に用いた実験機は前述のものと同
じ「KL−3010カラーレーザープリンターの改造
機」であり、使用経過品(OLD)は単色モードで、2
万枚のランニング後のものを用いた。このときの環境条
件はNL(25℃、20%RH)、NH(25℃、70
%RH)の2つであり、トナーは6.5μm重合トナー
を用い、クリーニングローラ26Bは導電性ポリウレタ
ン(直径16mm、抵抗率107〜108Ω)であり、フ
ァーブラシは導電性レーヨン(300/100D/F
224kF/inch2)であった。
【0071】表2における評価基準は表1における評価
基準と同様にした。
【0072】以上の実験結果から、クリーニング補助手
段に対し定電流制御されたバイアス電流を1μA以上、
好ましくは5μA以上印加すればクリーニングローラ2
6Bの抵抗変動、転写の影響やクリーニングローラ26
Bの汚れ等の外乱が有り、かつ、クリーニングブレード
26Aのランニング劣化によるクリーニング性能低下が
存在しても、安定したクリーニング性能が得られる様に
なることが分かる。
【0073】本発明の実施の形態では、感光体21に対
する帯電器22の印加電圧及び現像装置23のバイアス
印加電圧は(−)とし、かつ、使用したトナーも(−)
帯電トナーであり、転写極24の印加電圧及びクリーニ
ングローラ26Bやファーブラシ26Cの印加定電流は
(+)として扱ったが、これに限定されるものではなく
上記各印加電圧及び印加電流の符号を逆にしたものも成
立する事が確認できている。
【0074】また、本発明では、印加する定電流値は下
限値の1μA及び5μAのみを規定した。その上限値は
可成り大きくした値、例えば50μA、甚だしくは1A
にしたものを試みたが5μAにしたものと効果は同じよ
うに良好であった。
【0075】
【発明の効果】本発明により、クリーニング補助手段へ
のバイアス印加の補正制御や補正機構の殆ど不要な簡便
でクリーニング性能の高い低コストで安定したクリーニ
ング手段を持った画像形成装置及び画像形成方法が得ら
れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施の形態を示す概略
構成図である。
【図2】本発明の画像形成装置におけるクリーニング手
段の部分拡大図である。
【図3】クリーニングローラの劣化による抵抗変動を示
すV−I特性線図である。
【図4】クリーニングローラへの印加電圧によるトナー
除去率を示すグラフである。
【図5】転写工程の有無によりクリーニング性能の異な
ることを示すグラフである。
【図6】転写工程の有無及びクリーニングローラの劣化
によりクリーニング性能の異なることを示すグラフであ
る。
【図7】ファーブラシを用いたときのトナー除去率の状
態を示すグラフである。
【符号の説明】
21 感光体 22 帯電器 23 現像装置 24 転写器 25 分離器 26 クリーニング手段 26A クリーニングブレード 26B クリーニングローラ 26C ファーブラシ 30 露光光学系

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも像担持体と該像担持体に形成
    された静電潜像をトナーにより現像する現像手段と現像
    されたトナー像を転写紙に転写する転写手段と像担持体
    上に残存したトナーをクリーニングするクリーニング手
    段とを有する画像形成装置であって、前記クリーニング
    手段は、少なくともクリーニングブレードと非絶縁材料
    のクリーニング補助部材より構成され、該クリーニング
    補助部材に定電流バイアスを印加する印加手段を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像形成枚数に基づき前記定電流バイア
    スを変化させる事を特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 環境条件に基づき前記定電流バイアスを
    変化させる事を特徴とする請求項1又は2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記クリーニング補助部材はクリーニン
    グローラであることを特徴とする請求項1〜3の何れか
    1項に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記クリーニング補助部材はファーブラ
    シであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記定電流バイアスは絶対値で1μA以
    上であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記定電流バイアスは絶対値で5μA以
    上であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に
    記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも像担持体に形成された静電潜
    像をトナーにより現像する現像工程と像担持体に現像さ
    れて形成されたトナー像を転写紙に転写する転写工程と
    像担持体上に残存したトナーをクリーニングするクリー
    ニング工程とを繰り返すことにより転写紙上に画像を形
    成する画像形成方法であって、少なくともクリーニング
    ブレードと非絶縁材料のクリーニング補助部材により前
    記クリーニング工程を構成して、前記クリーニング補助
    部材に定電流バイアスを印加することを特徴とする画像
    形成方法。
  9. 【請求項9】 前記定電流バイアスは、画像形成枚数に
    基づき変化させる事を特徴とする請求項8に記載の画像
    形成方法。
  10. 【請求項10】 前記定電流バイアスは、環境条件に基
    づき変化させる事を特徴とする請求項8又は9に記載の
    画像形成方法。
  11. 【請求項11】 前記クリーニング補助部材はクリーニ
    ングローラであることを特徴とする請求項8〜10の何
    れか1項に記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 前記クリーニング補助部材はファーブ
    ラシであることを特徴とする請求項8〜10の何れか1
    項に記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 前記定電流バイアスは絶対値で1μA
    以上であることを特徴とする請求項8〜12の何れか1
    項に記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 前記定電流バイアスは絶対値で5μA
    以上であることを特徴とする請求項8〜12の何れか1
    項に記載の画像形成方法。
JP11188921A 1999-07-02 1999-07-02 画像形成装置及び画像形成方法 Pending JP2001013836A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11188921A JP2001013836A (ja) 1999-07-02 1999-07-02 画像形成装置及び画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11188921A JP2001013836A (ja) 1999-07-02 1999-07-02 画像形成装置及び画像形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001013836A true JP2001013836A (ja) 2001-01-19
JP2001013836A5 JP2001013836A5 (ja) 2004-12-02

Family

ID=16232224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11188921A Pending JP2001013836A (ja) 1999-07-02 1999-07-02 画像形成装置及び画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001013836A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1220055A2 (en) * 2000-12-26 2002-07-03 Konica Corporation Image forming apparatus and image forming method
JP2002258707A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Konica Corp 画像形成装置
JP2003058011A (ja) * 2001-08-20 2003-02-28 Konica Corp 画像形成方法及び画像形成装置
US7050730B2 (en) 2001-03-06 2006-05-23 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with controller that applies preliminary transfer bias to transfer member based on print workload
US7343109B2 (en) 2003-10-02 2008-03-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Electrophotographic printer having developer and transfer bias control
JP2016139110A (ja) * 2015-01-23 2016-08-04 株式会社リコー クリーニング装置および画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1220055A2 (en) * 2000-12-26 2002-07-03 Konica Corporation Image forming apparatus and image forming method
JP2002258707A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Konica Corp 画像形成装置
US7050730B2 (en) 2001-03-06 2006-05-23 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with controller that applies preliminary transfer bias to transfer member based on print workload
JP2003058011A (ja) * 2001-08-20 2003-02-28 Konica Corp 画像形成方法及び画像形成装置
US7343109B2 (en) 2003-10-02 2008-03-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Electrophotographic printer having developer and transfer bias control
JP2016139110A (ja) * 2015-01-23 2016-08-04 株式会社リコー クリーニング装置および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6032006A (en) Image forming apparatus having an improved cleaning mechanism and method thereof
JP2001337470A (ja) 電子写真画像形成装置および電子写真画像形成方法
JP3943940B2 (ja) 画像形成装置
JP2001013836A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2002156884A (ja) 画像形成装置
US6943913B1 (en) Method for enhancing the image quality of an image forming apparatus
JPH1115292A (ja) 画像形成装置
JPH11119626A (ja) 画像形成装置におけるクリーニング方法
JPH103222A (ja) 画像形成装置
JP2002156843A (ja) 画像形成装置
JPH07261478A (ja) 画像形成装置
JPH112934A (ja) 画像形成装置
JPH07168458A (ja) 電子写真装置
JP3363118B2 (ja) 画像形成装置
JP2000305375A (ja) トナー像転写装置
JP4386828B2 (ja) 画像形成装置
JPH04328593A (ja) 画像形成装置
JP2006133538A (ja) 画像形成装置
JP2002049246A (ja) 転写搬送ベルト装置
JP2002123095A (ja) 画像形成装置
JP2006072208A (ja) 画像形成装置
JPH11258919A (ja) 画像形成装置
JP4366765B2 (ja) 画像形成装置
JPH10186889A (ja) 画像形成装置
JP2002049248A (ja) 転写搬送ベルト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060124