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JP2001011193A - 硬化性液状フルオロポリエーテル系ゴム組成物の製造方法 - Google Patents

硬化性液状フルオロポリエーテル系ゴム組成物の製造方法

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JP2001011193A
JP2001011193A JP18564099A JP18564099A JP2001011193A JP 2001011193 A JP2001011193 A JP 2001011193A JP 18564099 A JP18564099 A JP 18564099A JP 18564099 A JP18564099 A JP 18564099A JP 2001011193 A JP2001011193 A JP 2001011193A
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Makoto Sato
佐藤  誠
Shinichi Sato
伸一 佐藤
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)25℃の粘度が0.1〜50Pa
・sであり、分子中に少なくとも2個のアルケニル基を
有し、かつ主鎖中にパーフルオロアルキルエーテル構造
を有する直鎖状フルオロポリエーテル化合物 (B)比表面積が50m2/g以上のシリカ系充填材を
必須成分とする硬化性液状フルオロポリエーテル系ゴム
組成物を製造するに際し、上記(A)成分100重量部
に対して(B)成分を25〜60重量部の範囲で配合
し、混練りを行った後、更に上記(A)成分を配合して
所定の配合比となるように後希釈を行って、液状ベース
を得ることを特徴とする硬化性液状フルオロポリエーテ
ル系ゴム組成物の製造方法。 【効果】 本発明によれば、まず(A)成分の直鎖状フ
ルオロポリエーテル化合物100重量部に対して(B)
成分のシリカ系充填材を25〜60重量部の間で配合・
混練りを行った後、所定の配合比となるように(A)成
分で後希釈することで、粘度が低減され、LIMS成形
等の成形を行う際、加工性に優れた組成物を得ることが
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥水性、撥油性、
耐溶剤性、耐薬品性、耐候性及び強度特性に優れ、LI
MS成形性等の加工性を改良した組成物を得ることがで
きる液状の硬化性フルオロポリエーテル系ゴム組成物の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シリコ
ーンゴム等の補強のために使用されるヒュームドシリカ
と呼ばれている乾式法シリカ、沈降性シリカと呼ばれて
いる湿式法シリカ等の比表面積が50m 2/g以上であ
るシリカ系充填材を硬化性液状フルオロポリエーテル系
ゴム組成物に配合することにより、得られた硬化物の機
械的特性を飛躍的に向上させられることがわかってい
る。
【0003】これにより耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性、
撥水性、撥油性、耐候性等の性質がバランスよく優れた
フルオロポリエーテル系ゴムを得ることができ、殆どの
用途においては、これで十分な性能を有している。
【0004】しかし、上記シリカ系充填材を硬化性液状
フルオロポリエーテル系ゴム組成物に配合することによ
り、粘度が急激に増加し、LIMS機での成形等を考慮
すると、加工性の面で充填量に限界が生じていた。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、比表面積が50m2/g以上のシリカ系充填材を配
合した場合においても十分低粘度の組成物を得ることが
できる硬化性液状フルオロポリエーテル系ゴム組成物の
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、 (A)25℃の粘度が0.1〜50Pa・sであり、分
子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖
中にパーフルオロアルキルエーテル構造を有する直鎖状
フルオロポリエーテル化合物 (B)比表面積が50m2/g以上のシリカ系充填材を
必須成分とする硬化性液状フルオロポリエーテル系ゴム
組成物を製造するに際し、上記(A)成分100重量部
に対して(B)成分を25〜60重量部の範囲で配合
し、混練りを行った後、更に上記(A)成分を配合して
所定の配合比となるように後希釈を行うことにより、上
記のように比表面積が50m2/g以上のシリカ系充填
材が配合されていても、得られる液状ベースの粘度が低
いものであることを知見し、本発明をなすに至った。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の硬化性液状フルオロポリエーテル系ゴム組成物
の製造方法は、 (A)25℃の粘度が0.1〜50Pa・sであり、分
子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、かつ主鎖
中にパーフルオロアルキルエーテル構造を有する直鎖状
フルオロポリエーテル化合物 (B)比表面積が50m2/g以上のシリカ系充填材を
必須成分とし、更に、必要により (C)分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なく
とも2個有する有機ケイ素化合物、及び (D)ヒドロシリル化反応触媒を配合した上記組成物を
得る方法であって、上述したように、上記(A)成分1
00重量部に対して(B)成分を25〜60重量部の範
囲で配合し、混練りを行った後、更に上記(A)成分を
配合して所定の配合比となるように後希釈を行って、液
状ベースを得ることを特徴とするものである。
【0008】ここで、上記(A)〜(D)成分につき詳
述する。(A)直鎖状フルオロポリエーテル化合物 本発明に用いる直鎖状フルオロポリエーテル化合物は、
分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有し、主鎖中
に2価のパーフルオロアルキルエーテル構造を有する。
このパーフルオロアルキルエーテル構造としては、例え
ば下記一般式 −(Rf−O)q− (式中、Rfは炭素原子数1〜6、好ましくは炭素原子
数1〜3の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキレン
基であり、qは1〜500、好ましくは2〜400、よ
り好ましくは10〜200の整数である。)で示される
ものが挙げられる。
【0009】前記−(Rf−O)−で示される繰り返し
単位としては、例えば、−CF2O−、−CF2CF2
−、−CF2CF2CF2O−、−CF(CF3)CF2
−、−CF2CF2CF2CF2O−、−CF2CF2CF2
CF2CF2CF2O−、−C(CF32O−等が挙げら
れ、中でも好ましいものは、−CF2O−、−CF2CF
2O−、−CF2CF2CF2O−、−CF(CF3)CF2
O−である。前記パーフルオロアルキルエーテル構造
は、これらの−(Rf−O)−で示される繰り返し単位
の1種単独で構成されていてもよいし、2種以上の組み
合わせであってもよい。
【0010】前記(A)成分の直鎖状フルオロポリエー
テル化合物が有するアルケニル基としては、例えば、ビ
ニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、
ブテニル基、ヘキセニル基等の、末端にCH2=CH−
構造を有するもの、特にビニル基、アリル基等が好まし
い。このアルケニル基は、直鎖状フルオロポリエーテル
化合物の主鎖の両端部に直接結合していてもよいし、2
価の連結基、例えば、−CH2−、−CH2O−、又は−
Y−NR−CO−(但し、Yは−CH2−又は下記式で
示される基であり、Rは水素原子、メチル基、フェニル
基、又はアリル基である)等を介して結合していてもよ
い。
【0011】
【化2】
【0012】本発明に用いる直鎖状フルオロポリエーテ
ル化合物の代表例としては、例えば下記一般式(1)で
表される分子量400〜100,000、好ましくは
1,000〜50,000のものが挙げられる。
【0013】
【化3】
【0014】一般式(1)で表されるフルオロポリエー
テル化合物の具体例としては、例えば下記式で表される
ものを挙げることができる。
【0015】
【化4】 (但し、式中、m,nは上記式(1)と同じ。)
【0016】なお、上記(A)成分としては、25℃の
粘度が0.1〜50Pa・s、特に1〜20Pa・sの
ものが使用される。
【0017】(B)比表面積が50m2 /g以上である
シリカ系充填材 次に、上記(B)成分は、フルオロポリエーテル系ゴム
組成物の補強のために使用されるもので、このシリカ系
充填材は比表面積が少なくとも50m2/g、好ましく
は100m2/g以上、更に好ましくは150m2/g以
上である粒子状のものとする必要がある。なお、比表面
積の上限は350m2/g以下であることが好ましい。
このシリカ系充填材としては、ヒュームドシリカと呼ば
れている乾式法シリカ、沈降性シリカと呼ばれている湿
式法シリカのいずれでもよく、これらはその表面のケイ
素原子に結合した水酸基をオルガノクロロシラン、シラ
ザン化合物、環状シラザン化合物によって処理したも
の、その表面を低重合度ジメチルポリシロキサンで疎水
化処理したものであってもよい。
【0018】このシリカ系充填材の配合量は、(A)成
分100重量部に対して10〜50重量部であり、より
好ましくは15〜30重量部である。(A)成分100
重量部に対し10重量部未満では少なすぎて強度の向上
が認められず、また50重量部より多くすると粘度の上
昇が大きく、配合が難しい。
【0019】(C)分子中にケイ素原子に結合した水素
原子を少なくとも2個有する有機ケイ素化合物 次に、本発明の(C)成分は、有機ケイ素化合物であ
り、上記(A)成分の架橋剤、鎖長延長剤として作用す
る。この(C)成分の有機ケイ素化合物は、1分子中に
ヒドロシリル基(SiH基)を2個以上有するものであ
れば特に制限されるものではないが、(A)成分との相
溶性、分散性、硬化後の均一性を考慮すると、1分子中
に1個以上の1価のパーフルオロオキシアルキル基、1
価のパーフルオロアルキル基、2価のパーフルオロオキ
シアルキレン基又は2価のパーフルオロアルキレン基を
有し、且つ2個以上、好ましくは3個以上のヒドロシリ
ル基、即ちSiH基を有するものが好ましい。このパー
フルオロオキシアルキル基、パーフルオロアルキル基、
パーフルオロオキシアルキレン基、パーフルオロアルキ
レン基としては、特に下記一般式で示されるものを挙げ
ることができる。
【0020】
【化5】
【0021】また、これらパーフルオロ(オキシ)アル
キル基、パーフルオロ(オキシ)アルキレン基とケイ素
原子とをつなぐ2価の連結基としては、アルキレン基、
アリーレン基やこれらの組み合わせ、あるいはこれらに
エーテル結合酸素原子やアミド結合、カルボニル結合等
を介在するものであってもよく、例えば、 −CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2
CH2OCH2−、−CH2CH2CH2−NH−CO−、
−CH2CH2CH2−N(Ph)−CO−、(但し、P
hはフェニル基である。以下同様。) −CH2CH2CH2−N(CH3)−CO−、−CH2
2CH2−O−CO−等の炭素原子数2〜12のものが
挙げられる。
【0022】また、この(C)成分の有機ケイ素化合物
における1価又は2価の含フッ素置換基、即ちパーフル
オロアルキル基、パーフルオロオキシアルキル基、パー
フルオロオキシアルキレン基あるいはパーフルオロアル
キレン基を含有する1価の有機基以外のケイ素原子に結
合した1価の有機基としては、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキ
シル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基;ビニル
基、アリル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル
基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェニル
エチル基等のアラルキル基;あるいはこれらの基の水素
原子の一部が塩素原子、シアノ基等で置換された、例え
ばクロロメチル基、クロロプロピル基、シアノエチル基
等の炭素原子数1〜20の非置換又は置換炭化水素基が
挙げられる。
【0023】この有機ケイ素化合物としては、環状でも
鎖状でもよく、更に三次元網状でもよい。この有機ケイ
素化合物における分子中のケイ素原子数は、これに限ら
れるものではないが、通常2〜60、好ましくは3〜3
0程度のものが挙げられる。
【0024】このような有機ケイ素化合物としては、例
えば下記の化合物が挙げられる。下記式でMeはメチル
基、Phはフェニル基を示す。なお、これらの化合物
は、単独で使用してもよく、併用してもよい。
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】上記(C)成分の配合量は、組成物全系、
特に(A)成分中に含まれるビニル基、アリル基、シク
ロアルケニル基等のアルケニル基1モルに対し(C)成
分中のヒドロシリル基、即ちSiH基を好ましくは0.
5〜5モル、より好ましくは1〜2モル供給する量であ
る。0.5モル未満では架橋度合いが不十分になり、5
モルを超えると鎖長延長が優先し、硬化が不十分となっ
たり、発泡したり、耐熱性、圧縮永久歪特性等を悪化さ
せる場合がある。なお、この(C)成分の(A)成分に
対する配合量は、通常、(A)成分100重量部に対し
て0.1〜50重量部の範囲とすることもできる。
【0029】(D)ヒドロシリル化反応触媒 本発明に用いられる(D)成分の触媒としては、遷移金
属、例えばPt,Rh,Pd等の白金族の金属及びこれ
ら遷移金属の化合物が挙げられる。
【0030】これらの化合物は、一般に貴金属の化合物
であり、高価格であることから、比較的入手しやすい白
金族化合物が用いられる。
【0031】白金化合物としては、例えば塩化白金酸又
は塩化白金酸とエチレン等のオレフィンとの錯体、アル
コールやビニルシロキサンとの錯体、白金/シリカ又は
アルミナ又はカーボン等を例示することができるが、こ
れらに限定されるものではない。白金化合物以外の白金
族金属化合物としては、ロジウム、ルテニウム、イリジ
ウム、パラジウム系化合物も知られており、例えばRh
Cl(PPh33、RhCl(CO)(PPh32、R
hCl(C242、Ru3(CO)12、IrCl(C
O)(PPh32、Pd(PPh34等を例示すること
ができる。
【0032】これらの触媒の使用量は、特に制限される
ものではなく、触媒量で所望とする硬化速度を得ること
ができるが、経済的見地又は良好な硬化物を得るために
は、硬化性組成物全量に対して0.1〜1,000pp
m(白金族金属換算)、より好ましくは0.1〜500
ppm(同上)程度の範囲とするのがよい。
【0033】その他の成分 本発明の組成物は、上記した(A)〜(D)成分の他
に、本発明の効果を損なわない範囲で従来公知の各種の
充填材及び添加剤を配合することは任意とされる。
【0034】このような充填材としては、例えば、ケイ
ソウ土、石英粉、酸化チタン、カーボンブラック等の充
填材が挙げられる。また、このような添加剤としては、
例えば、1−エチル−1−ヒドロキシシクロヘキサン、
3−メチル−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチ
ル−1−ヘキシン−3−オール、3−メチル−1−ペン
テン−3−オール、フェニルブチノールなどのアセチレ
ンアルコールや、3−メチル−3−ペンテン−1−イ
ン、3,5−ジメチル−3−ヘキセン−1−イン等のヒ
ドロシリル化反応触媒の制御剤、下記式で示される化合
物等の分子中にアルコキシ基、エポキシ基及びSiH基
を有するオルガノシロキサンなどの接着性付与剤、酸化
鉄、酸化セリウム、カーボンブラック等の顔料や、着色
剤、染料、酸化防止剤等が挙げられる。
【0035】
【化9】
【0036】本発明の上記成分を含有する硬化性液状フ
ルオロポリエーテル系ゴム組成物の製造方法は、まず
(A)成分の分子中に少なくとも2個のアルケニル基を
有し、かつ主鎖中にパーフルオロアルキルエーテル構造
を有する直鎖状フルオロポリエーテル化合物100重量
部に対して、(B)成分の比表面積が50m2/g以上
であるシリカ系充填材を25〜60重量部の範囲で配合
・混練りを行った後、所定の配合比となるように(A)
成分で後希釈するもので、これにより、硬化性液状フル
オロポリエーテル系ゴム組成物の粘度を低下させること
ができる。
【0037】(A)成分と(B)成分の配合・混練り
は、ゴム組成物の粘度の低減のために行うもので、所定
量をプラネタリーミキサー、ゲートミキサー及びニーダ
ー等の混練り装置等で行うことができる。(A)成分と
(B)成分の配合比は、(B)成分の比表面積が50m
2/g以上であるシリカ系充填材の種類によって異なる
が、(A)成分100重量部に対して(B)成分25〜
60重量部とすることが必要であり、25重量部未満で
は、最終配合組成物の粘度の低減が困難で、非常に粘度
が高くなってしまう。また、60重量部を超えると、混
練り時の発熱が激しくなり、組成物の機械的特性を低下
させ、また粉の機械での配合が難しい。
【0038】配合・混練りの時間に関しては、特に限定
するものではないが、均一に混練りを行うために1時間
以上行うことが好ましい。
【0039】配合・混練り後、必要に応じて熱処理を行
ってもよい。この熱処理は、ゴム組成物の機械的特性等
の物性を安定にするために行うもので、熱処理温度及び
時間に関しては、温度は120〜180℃、時間は1時
間以上行うことが好ましい。
【0040】以上のようにして得られた(A),(B)
成分からなる液状ベースに、上記(C),(D)成分を
配合することにより、硬化性液状フルオロポリエーテル
系ゴム組成物を得ることができる。この場合、組成物の
形態は特に限定されるものではないが、1液及び2液タ
イプが挙げられ、2液タイプの場合は、上記液状ベース
を2分し、その一方に(C)成分、他方に(D)成分を
配合することにより調製することができる。なお、
(A)〜(D)成分以外の成分は、予め(A),(B)
成分と共に配合してもよく、液状ベースに配合してもよ
い。
【0041】本発明の組成物は、特にLIMS成形法に
有効であるが、この場合、成形性を考慮に入れると、L
IMS機での成形が可能な2液タイプとすることが好ま
しい。また、LIMS機で成形するためには、A液及び
B液の粘度は機械での充填が可能な2,000Pa・s
以下で、A液及びB液の配合量のばらつきを抑えるため
に粘度差を少なくすることが好ましい。
【0042】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。なお、下記例で部は重量部である。
【0043】〔実施例〕この実施例では、LIMS成形
を行うため、ゴム組成物は2液タイプとし、以下のよう
に製造した。下記式(2)で示されるポリマー(粘度
4.4Pa・s,平均分子量16,500,ビニル基量
0.012モル/100g)100部に、シリカ系充填
材Aerosil300(日本アエロジル社製)を環状
シラザン(ヘキサメチルシクロトリシラザン(信越化学
社製))で処理を行った処理シリカ(比表面積190m
2/g)を30,40,50部の配合比でニーダーにて
配合を行った後、1時間混練りを行った。混練り後、1
70℃で2時間混合熱処理し、それぞれベース(1)と
した。このベースを下記式(2)で示されるポリマーと
処理シリカの配合比(重量比)が100/20となるよ
うにプラネタリーミキサーにて下記式(2)で示される
ポリマーで希釈混合した後、3本ロールにて混合し、そ
れぞれベース(2)とした。
【0044】(Aサイドの調整)ベース(2)100部
に対して塩化白金酸を下記式(3)で示される化合物で
変性した触媒のトルエン溶液(白金濃度0.5重量%)
0.4部を加え、均一に混合した。 (Bサイドの調整)ベース(2)100部に対してエチ
ニルシクロヘキサノールの50%トルエン溶液0.4部
と下記式(4)で示されるSiH基を含有する有機ケイ
素化合物3.33部を加え、均一に混合した。
【0045】
【化10】
【0046】得られた液状フルオロポリエーテル系ゴム
組成物の粘度特性をJISK 7117に準じて測定し
た。結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】〔比較例〕式(2)で示されるポリマー
(粘度4.4Pa・s,平均分子量16,500,ビニ
ル基量0.012モル/100g)100部に、シリカ
系充填材Aerosil300(日本アエロジル社製)
を環状シラザン(ヘキサメチルシクロトリシラザン(信
越化学社製))で処理を行った処理シリカ(比表面積1
90m2/g)を20部の配合比でニーダーにて配合を
行った後、1時間混練りを行った。混練り後、170℃
で2時間混合熱処理し、3本ロールにて混合し、ベース
(3)とした。
【0049】Aサイド及びBサイドの調整は実施例のベ
ース(2)を使用した配合と同様の方法で行った。
【0050】得られた液状フルオロポリエーテル系ゴム
組成物の粘度特性をJISK 7117に準じて測定し
た。結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、まず(A)成分の直鎖
状フルオロポリエーテル化合物100重量部に対して
(B)成分のシリカ系充填材を25〜60重量部の間で
配合・混練りを行った後、所定の配合比となるように
(A)成分で後希釈することで、粘度が低減され、LI
MS成形等の成形を行う際、加工性に優れた組成物を得
ることが可能となる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F070 AA52 AB16 AB24 AC23 AC25 AC52 AE08 FA05 FB07 FC02 4J002 CH001 DA118 DJ016 EX007 FD016 GT00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)25℃の粘度が0.1〜50Pa
    ・sであり、分子中に少なくとも2個のアルケニル基を
    有し、かつ主鎖中にパーフルオロアルキルエーテル構造
    を有する直鎖状フルオロポリエーテル化合物 (B)比表面積が50m2/g以上のシリカ系充填材を
    必須成分とする硬化性液状フルオロポリエーテル系ゴム
    組成物を製造するに際し、上記(A)成分100重量部
    に対して(B)成分を25〜60重量部の範囲で配合
    し、混練りを行った後、更に上記(A)成分を配合して
    所定の配合比となるように後希釈を行って、液状ベース
    を得ることを特徴とする硬化性液状フルオロポリエーテ
    ル系ゴム組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記液状ベースに、 (C)分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なく
    とも2個有する有機ケイ素化合物、及び (D)ヒドロシリル化反応触媒を配合するようにした請
    求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記液状ベースを2分し、一方に(C)
    成分を配合すると共に、他方に(D)成分を配合した2
    液タイプに調製した請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 (A)成分が、下記一般式(1) 【化1】 で表される化合物である請求項1乃至3のいずれか1項
    記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記組成物がLIMS成形用である請求
    項1乃至4のいずれか1項記載の製造方法。
JP18564099A 1999-06-30 1999-06-30 硬化性液状フルオロポリエーテル系ゴム組成物の製造方法 Expired - Fee Related JP3525810B2 (ja)

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