JP2001009238A - 排煙脱硫装置 - Google Patents
排煙脱硫装置Info
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Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 排ガス中に含まれる微小な煤塵粒子を捕集し
て除去することができ、出口煤塵濃度を確実に抑制し得
ると共に、排ガス中に含まれる水分を回収し補給水とし
て使用できる排煙脱硫装置を提供する。 【解決手段】 吸収塔3出口側に、排ガスを冷却し凝縮
水6を発生させつつ排ガス中に含まれる煤塵粒子を凝集
・肥大化させる煤塵肥大化過冷却器7と、煤塵肥大化過
冷却器7で排ガスを冷却することによって発生する凝縮
水6を回収する凝縮水貯留部6aと、凝縮水貯留部6a
に回収された凝縮水6の一部を煤塵肥大化過冷却器7の
下流側に噴霧して排ガスの脱塵を行うと共に凝縮水6の
一部を補給水として吸収塔3へ戻す循環装置8と、循環
装置8による凝縮水6の噴霧により脱塵が行われた排ガ
スを冷却し排ガス中のミストを回収して凝縮水貯留部6
aへ戻すミスト回収過冷却器9とを設ける。
て除去することができ、出口煤塵濃度を確実に抑制し得
ると共に、排ガス中に含まれる水分を回収し補給水とし
て使用できる排煙脱硫装置を提供する。 【解決手段】 吸収塔3出口側に、排ガスを冷却し凝縮
水6を発生させつつ排ガス中に含まれる煤塵粒子を凝集
・肥大化させる煤塵肥大化過冷却器7と、煤塵肥大化過
冷却器7で排ガスを冷却することによって発生する凝縮
水6を回収する凝縮水貯留部6aと、凝縮水貯留部6a
に回収された凝縮水6の一部を煤塵肥大化過冷却器7の
下流側に噴霧して排ガスの脱塵を行うと共に凝縮水6の
一部を補給水として吸収塔3へ戻す循環装置8と、循環
装置8による凝縮水6の噴霧により脱塵が行われた排ガ
スを冷却し排ガス中のミストを回収して凝縮水貯留部6
aへ戻すミスト回収過冷却器9とを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排煙脱硫装置に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、発電所等においては、石炭焚ボ
イラ等から排出される排ガスからSO 2(硫黄酸化物)
を吸収除去するために、吸収剤として炭酸カルシウム
(CaCO3)を用いた排煙脱硫装置が設けられるが、
該排煙脱硫装置は、通常、図2に示されるように、下部
に吸収液1の液溜部1aが形成され且つ上部に多数のス
プレーノズル2が配設された吸収塔3と、該吸収塔3の
液溜部1aの吸収液1を汲み上げ前記スプレーノズル2
から噴霧させて循環させる循環ポンプ4と、前記吸収塔
3の液溜部1aに酸化空気を供給する酸化空気ブロワ5
とを備えてなる構成を有している。
イラ等から排出される排ガスからSO 2(硫黄酸化物)
を吸収除去するために、吸収剤として炭酸カルシウム
(CaCO3)を用いた排煙脱硫装置が設けられるが、
該排煙脱硫装置は、通常、図2に示されるように、下部
に吸収液1の液溜部1aが形成され且つ上部に多数のス
プレーノズル2が配設された吸収塔3と、該吸収塔3の
液溜部1aの吸収液1を汲み上げ前記スプレーノズル2
から噴霧させて循環させる循環ポンプ4と、前記吸収塔
3の液溜部1aに酸化空気を供給する酸化空気ブロワ5
とを備えてなる構成を有している。
【0003】前述の如き排煙脱硫装置の場合、吸収液1
が循環ポンプ4の作動によりスプレーノズル2から噴霧
されつつ循環しており、図示していない石炭焚ボイラ等
から吸収塔3に送り込まれた排ガスは、前記スプレーノ
ズル2から噴霧される吸収液1と接触することにより、
SO2(硫黄酸化物)が吸収除去された後、外部へ排出
される。
が循環ポンプ4の作動によりスプレーノズル2から噴霧
されつつ循環しており、図示していない石炭焚ボイラ等
から吸収塔3に送り込まれた排ガスは、前記スプレーノ
ズル2から噴霧される吸収液1と接触することにより、
SO2(硫黄酸化物)が吸収除去された後、外部へ排出
される。
【0004】一方、前記排ガスからSO2を吸収した吸
収液1は、液溜部1aに滴下し、酸化空気ブロワ5の作
動によって液溜部1a内へ供給される酸化空気により強
制的に酸化され、石膏(硫酸カルシウム(CaS
O4))が生成され、該石膏を含む液溜部1a内の吸収
液1は、吸収塔3の底部から図示していないブリードポ
ンプの作動により石膏回収系へ抜き出されるようになっ
ている。
収液1は、液溜部1aに滴下し、酸化空気ブロワ5の作
動によって液溜部1a内へ供給される酸化空気により強
制的に酸化され、石膏(硫酸カルシウム(CaS
O4))が生成され、該石膏を含む液溜部1a内の吸収
液1は、吸収塔3の底部から図示していないブリードポ
ンプの作動により石膏回収系へ抜き出されるようになっ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の如き排煙脱硫装
置においては、最近、SO2濃度だけでなく、煤塵濃度
に関しての性能要求も厳しくなってきている。
置においては、最近、SO2濃度だけでなく、煤塵濃度
に関しての性能要求も厳しくなってきている。
【0006】しかしながら、前述の如き排煙脱硫装置で
は、排ガス中に含まれる微小な煤塵粒子(粒径がおよそ
1〜2[μm]程度)を捕集して除去することはでき
ず、出口煤塵濃度を要求される設定値以下にすることは
困難であった。
は、排ガス中に含まれる微小な煤塵粒子(粒径がおよそ
1〜2[μm]程度)を捕集して除去することはでき
ず、出口煤塵濃度を要求される設定値以下にすることは
困難であった。
【0007】又、前述の如き排煙脱硫装置においては、
多量の補給水が必要となり、仮に水がない場合には、運
転が行えず、プラント全体を停止させなければならなく
なるため、特に、夏場の渇水時期等は水の確保が非常に
重要となっていた。
多量の補給水が必要となり、仮に水がない場合には、運
転が行えず、プラント全体を停止させなければならなく
なるため、特に、夏場の渇水時期等は水の確保が非常に
重要となっていた。
【0008】本発明は、斯かる実情に鑑み、排ガス中に
含まれる微小な煤塵粒子を捕集して除去することがで
き、出口煤塵濃度を確実に抑制し得ると共に、排ガス中
に含まれる水分を回収し補給水として使用できる排煙脱
硫装置を提供しようとするものである。
含まれる微小な煤塵粒子を捕集して除去することがで
き、出口煤塵濃度を確実に抑制し得ると共に、排ガス中
に含まれる水分を回収し補給水として使用できる排煙脱
硫装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸収塔出口側
に、排ガスを冷却し凝縮水を発生させつつ該排ガス中に
含まれる煤塵粒子を凝集・肥大化させるための煤塵肥大
化過冷却器と、該煤塵肥大化過冷却器で排ガスを冷却す
ることによって発生する凝縮水を回収するための凝縮水
貯留部と、該凝縮水貯留部に回収された凝縮水の一部を
前記煤塵肥大化過冷却器の下流側に噴霧して排ガスの脱
塵を行うと共に前記凝縮水の一部を補給水として吸収塔
へ戻すための循環装置と、該循環装置による凝縮水の噴
霧により脱塵が行われた排ガスを冷却し該排ガス中のミ
ストを回収して前記凝縮水貯留部へ戻すためのミスト回
収過冷却器とを設けたことを特徴とする排煙脱硫装置に
かかるものである。
に、排ガスを冷却し凝縮水を発生させつつ該排ガス中に
含まれる煤塵粒子を凝集・肥大化させるための煤塵肥大
化過冷却器と、該煤塵肥大化過冷却器で排ガスを冷却す
ることによって発生する凝縮水を回収するための凝縮水
貯留部と、該凝縮水貯留部に回収された凝縮水の一部を
前記煤塵肥大化過冷却器の下流側に噴霧して排ガスの脱
塵を行うと共に前記凝縮水の一部を補給水として吸収塔
へ戻すための循環装置と、該循環装置による凝縮水の噴
霧により脱塵が行われた排ガスを冷却し該排ガス中のミ
ストを回収して前記凝縮水貯留部へ戻すためのミスト回
収過冷却器とを設けたことを特徴とする排煙脱硫装置に
かかるものである。
【0010】前記排煙脱硫装置においては、内部に冷却
媒体が流通する過冷却管を吸収塔出口部におけるダクト
内に多数配設して煤塵肥大化過冷却器並びにミスト回収
過冷却器を構成することができる。
媒体が流通する過冷却管を吸収塔出口部におけるダクト
内に多数配設して煤塵肥大化過冷却器並びにミスト回収
過冷却器を構成することができる。
【0011】又、凝縮水貯留部の凝縮水を凝縮水循環ラ
インを介して汲み上げる凝縮水循環ポンプと、該凝縮水
循環ポンプで汲み上げられた凝縮水をミスト回収過冷却
器の上流側に噴霧する凝縮水スプレーノズルと、前記凝
縮水循環ポンプの吐出側における凝縮水循環ライン途中
から分岐して吸収塔へ接続され凝縮水の一部を補給水と
して吸収塔へ導く補給水ラインとから循環装置を構成す
ることもできる。
インを介して汲み上げる凝縮水循環ポンプと、該凝縮水
循環ポンプで汲み上げられた凝縮水をミスト回収過冷却
器の上流側に噴霧する凝縮水スプレーノズルと、前記凝
縮水循環ポンプの吐出側における凝縮水循環ライン途中
から分岐して吸収塔へ接続され凝縮水の一部を補給水と
して吸収塔へ導く補給水ラインとから循環装置を構成す
ることもできる。
【0012】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
られる。
【0013】吸収塔で脱硫された排ガスは、先ず、煤塵
肥大化過冷却器によって冷却され、水分が過飽和状態と
なって、凝縮水が発生しつつ該排ガス中に含まれる煤塵
粒子が凝集・肥大化され、発生した凝縮水は、凝縮水貯
留部に回収される。
肥大化過冷却器によって冷却され、水分が過飽和状態と
なって、凝縮水が発生しつつ該排ガス中に含まれる煤塵
粒子が凝集・肥大化され、発生した凝縮水は、凝縮水貯
留部に回収される。
【0014】凝縮水貯留部に回収された凝縮水の一部
は、循環装置により前記煤塵肥大化過冷却器の下流側に
噴霧されており、しかも、前記排ガス中に含まれる煤塵
粒子は凝集・肥大化されているため、微小な煤塵粒子
も、前記凝縮水の噴霧により捕集されて除去されること
となる。
は、循環装置により前記煤塵肥大化過冷却器の下流側に
噴霧されており、しかも、前記排ガス中に含まれる煤塵
粒子は凝集・肥大化されているため、微小な煤塵粒子
も、前記凝縮水の噴霧により捕集されて除去されること
となる。
【0015】前記循環装置による凝縮水の噴霧により脱
塵が行われた排ガスは、ミスト回収過冷却器によって冷
却され、該排ガス中のミストが回収されて前記凝縮水貯
留部へ戻され、該ミストが回収されて除去された排ガス
が下流側へ流れて行く。
塵が行われた排ガスは、ミスト回収過冷却器によって冷
却され、該排ガス中のミストが回収されて前記凝縮水貯
留部へ戻され、該ミストが回収されて除去された排ガス
が下流側へ流れて行く。
【0016】一方、凝縮水貯留部に回収された凝縮水の
一部は、循環装置により補給水として吸収塔へ戻され
る。
一部は、循環装置により補給水として吸収塔へ戻され
る。
【0017】この結果、従来困難であった排ガス中に含
まれる微小な煤塵粒子を捕集して除去することが可能と
なり、出口煤塵濃度を要求される設定値以下にすること
が可能となる。
まれる微小な煤塵粒子を捕集して除去することが可能と
なり、出口煤塵濃度を要求される設定値以下にすること
が可能となる。
【0018】又、排ガス中から回収された凝縮水の一部
が補給水として使用可能となるため、夏場の渇水時期等
にも、プラント全体を停止させずに安定した運転が行わ
れることとなる。
が補給水として使用可能となるため、夏場の渇水時期等
にも、プラント全体を停止させずに安定した運転が行わ
れることとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
例と共に説明する。
【0020】図1は本発明を実施する形態の一例であっ
て、図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、基本的な構成は図2に示す従来のものと同
様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示
す如く、吸収塔3出口側に、排ガスを冷却し凝縮水6を
発生させつつ該排ガス中に含まれる煤塵粒子を凝集・肥
大化させるための煤塵肥大化過冷却器7と、該煤塵肥大
化過冷却器7で排ガスを冷却することによって発生する
凝縮水6を回収するための凝縮水貯留部6aと、該凝縮
水貯留部6aに回収された凝縮水6の一部を前記煤塵肥
大化過冷却器7の下流側に噴霧して排ガスの脱塵を行う
と共に前記凝縮水6の一部を補給水として吸収塔3へ戻
すための循環装置8と、該循環装置8による凝縮水6の
噴霧により脱塵が行われた排ガスを冷却し該排ガス中の
ミストを回収して前記凝縮水貯留部6aへ戻すためのミ
スト回収過冷却器9とを設けた点にある。
て、図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表
わしており、基本的な構成は図2に示す従来のものと同
様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示
す如く、吸収塔3出口側に、排ガスを冷却し凝縮水6を
発生させつつ該排ガス中に含まれる煤塵粒子を凝集・肥
大化させるための煤塵肥大化過冷却器7と、該煤塵肥大
化過冷却器7で排ガスを冷却することによって発生する
凝縮水6を回収するための凝縮水貯留部6aと、該凝縮
水貯留部6aに回収された凝縮水6の一部を前記煤塵肥
大化過冷却器7の下流側に噴霧して排ガスの脱塵を行う
と共に前記凝縮水6の一部を補給水として吸収塔3へ戻
すための循環装置8と、該循環装置8による凝縮水6の
噴霧により脱塵が行われた排ガスを冷却し該排ガス中の
ミストを回収して前記凝縮水貯留部6aへ戻すためのミ
スト回収過冷却器9とを設けた点にある。
【0021】前記煤塵肥大化過冷却器7並びにミスト回
収過冷却器9はそれぞれ、フィンチューブ或いはテフロ
ンチューブ等の過冷却管10を吸収塔3出口部における
ダクト11内に多数配設し、該過冷却管10内部に海水
又は他の流体等の冷却媒体を流通させることにより、排
ガスの冷却を行うようにしてある。
収過冷却器9はそれぞれ、フィンチューブ或いはテフロ
ンチューブ等の過冷却管10を吸収塔3出口部における
ダクト11内に多数配設し、該過冷却管10内部に海水
又は他の流体等の冷却媒体を流通させることにより、排
ガスの冷却を行うようにしてある。
【0022】尚、前記ダクト11は、吸収塔3の出口側
において、水平な状態から下方へ垂下してから上方へ立
ち上がり再び水平に延びるように形成し、該ダクト11
の下方への垂下部分における上部所要位置に前記煤塵肥
大化過冷却器7を配設すると共に、ダクト11の上方へ
の立ち上がり部分における上部所要位置に前記ミスト回
収過冷却器9を配設するようにしてある。
において、水平な状態から下方へ垂下してから上方へ立
ち上がり再び水平に延びるように形成し、該ダクト11
の下方への垂下部分における上部所要位置に前記煤塵肥
大化過冷却器7を配設すると共に、ダクト11の上方へ
の立ち上がり部分における上部所要位置に前記ミスト回
収過冷却器9を配設するようにしてある。
【0023】又、前記循環装置8は、凝縮水貯留部6a
の凝縮水6を凝縮水循環ライン12を介して汲み上げる
凝縮水循環ポンプ13と、該凝縮水循環ポンプ13で汲
み上げられた凝縮水6をミスト回収過冷却器9の上流側
に噴霧する凝縮水スプレーノズル14と、前記凝縮水循
環ポンプ13の吐出側における凝縮水循環ライン12途
中から分岐して吸収塔3へ接続され凝縮水6の一部を補
給水として吸収塔3へ導く補給水ライン15とを備えて
なる構成を有している。
の凝縮水6を凝縮水循環ライン12を介して汲み上げる
凝縮水循環ポンプ13と、該凝縮水循環ポンプ13で汲
み上げられた凝縮水6をミスト回収過冷却器9の上流側
に噴霧する凝縮水スプレーノズル14と、前記凝縮水循
環ポンプ13の吐出側における凝縮水循環ライン12途
中から分岐して吸収塔3へ接続され凝縮水6の一部を補
給水として吸収塔3へ導く補給水ライン15とを備えて
なる構成を有している。
【0024】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0025】吸収塔3で脱硫された排ガスは、先ず、煤
塵肥大化過冷却器7によって冷却され、水分が過飽和状
態となって、凝縮水6が発生しつつ該排ガス中に含まれ
る煤塵粒子が凝集・肥大化され、発生した凝縮水6は、
凝縮水貯留部6aに回収される。
塵肥大化過冷却器7によって冷却され、水分が過飽和状
態となって、凝縮水6が発生しつつ該排ガス中に含まれ
る煤塵粒子が凝集・肥大化され、発生した凝縮水6は、
凝縮水貯留部6aに回収される。
【0026】凝縮水貯留部6aに回収された凝縮水6の
一部は、循環装置8により前記煤塵肥大化過冷却器7の
下流側(ミスト回収過冷却器9の上流側)に噴霧されて
おり、しかも、前記排ガス中に含まれる煤塵粒子は凝集
・肥大化されているため、粒径がおよそ1〜2[μm]
程度の微小な煤塵粒子も、前記凝縮水6の噴霧により捕
集されて除去されることとなる。
一部は、循環装置8により前記煤塵肥大化過冷却器7の
下流側(ミスト回収過冷却器9の上流側)に噴霧されて
おり、しかも、前記排ガス中に含まれる煤塵粒子は凝集
・肥大化されているため、粒径がおよそ1〜2[μm]
程度の微小な煤塵粒子も、前記凝縮水6の噴霧により捕
集されて除去されることとなる。
【0027】前記循環装置8による凝縮水6の噴霧によ
り脱塵が行われた排ガスは、ミスト回収過冷却器9によ
って冷却され、該排ガス中のミストが回収されて前記凝
縮水貯留部6aへ戻され、該ミストが回収されて除去さ
れた排ガスが下流側へ流れて行く。
り脱塵が行われた排ガスは、ミスト回収過冷却器9によ
って冷却され、該排ガス中のミストが回収されて前記凝
縮水貯留部6aへ戻され、該ミストが回収されて除去さ
れた排ガスが下流側へ流れて行く。
【0028】一方、凝縮水貯留部6aに回収された凝縮
水6の一部は、循環装置8により補給水ライン15を介
し補給水として吸収塔3へ戻される。
水6の一部は、循環装置8により補給水ライン15を介
し補給水として吸収塔3へ戻される。
【0029】この結果、従来困難であった排ガス中に含
まれる微小な煤塵粒子を捕集して除去することが可能と
なり、出口煤塵濃度を要求される設定値以下にすること
が可能となる。
まれる微小な煤塵粒子を捕集して除去することが可能と
なり、出口煤塵濃度を要求される設定値以下にすること
が可能となる。
【0030】又、排ガス中から回収された凝縮水6の一
部が補給水として使用可能となるため、夏場の渇水時期
等にも、プラント全体を停止させずに安定した運転が行
われることとなる。
部が補給水として使用可能となるため、夏場の渇水時期
等にも、プラント全体を停止させずに安定した運転が行
われることとなる。
【0031】こうして、排ガス中に含まれる微小な煤塵
粒子を捕集して除去することができ、出口煤塵濃度を確
実に抑制し得ると共に、排ガス中に含まれる水分を回収
し補給水として使用できる。
粒子を捕集して除去することができ、出口煤塵濃度を確
実に抑制し得ると共に、排ガス中に含まれる水分を回収
し補給水として使用できる。
【0032】尚、本発明の排煙脱硫装置は、上述の図示
例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論で
ある。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の排煙脱硫
装置によれば、排ガス中に含まれる微小な煤塵粒子を捕
集して除去することができ、出口煤塵濃度を確実に抑制
し得ると共に、排ガス中に含まれる水分を回収し補給水
として使用できるという優れた効果を奏し得る。
装置によれば、排ガス中に含まれる微小な煤塵粒子を捕
集して除去することができ、出口煤塵濃度を確実に抑制
し得ると共に、排ガス中に含まれる水分を回収し補給水
として使用できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
である。
【図2】従来例の全体概要構成図である。
3 吸収塔 6 凝縮水 6a 凝縮水貯留部 7 煤塵肥大化過冷却器 8 循環装置 9 ミスト回収過冷却器 10 過冷却管 11 ダクト 12 凝縮水循環ライン 13 凝縮水循環ポンプ 14 凝縮水スプレーノズル 15 補給水ライン
Claims (3)
- 【請求項1】 吸収塔出口側に、 排ガスを冷却し凝縮水を発生させつつ該排ガス中に含ま
れる煤塵粒子を凝集・肥大化させるための煤塵肥大化過
冷却器と、 該煤塵肥大化過冷却器で排ガスを冷却することによって
発生する凝縮水を回収するための凝縮水貯留部と、 該凝縮水貯留部に回収された凝縮水の一部を前記煤塵肥
大化過冷却器の下流側に噴霧して排ガスの脱塵を行うと
共に前記凝縮水の一部を補給水として吸収塔へ戻すため
の循環装置と、 該循環装置による凝縮水の噴霧により脱塵が行われた排
ガスを冷却し該排ガス中のミストを回収して前記凝縮水
貯留部へ戻すためのミスト回収過冷却器とを設けたこと
を特徴とする排煙脱硫装置。 - 【請求項2】 内部に冷却媒体が流通する過冷却管を吸
収塔出口部におけるダクト内に多数配設して煤塵肥大化
過冷却器並びにミスト回収過冷却器を構成した請求項1
記載の排煙脱硫装置。 - 【請求項3】 凝縮水貯留部の凝縮水を凝縮水循環ライ
ンを介して汲み上げる凝縮水循環ポンプと、該凝縮水循
環ポンプで汲み上げられた凝縮水をミスト回収過冷却器
の上流側に噴霧する凝縮水スプレーノズルと、前記凝縮
水循環ポンプの吐出側における凝縮水循環ライン途中か
ら分岐して吸収塔へ接続され凝縮水の一部を補給水とし
て吸収塔へ導く補給水ラインとから循環装置を構成した
請求項1又は2記載の排煙脱硫装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11189148A JP2001009238A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | 排煙脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11189148A JP2001009238A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | 排煙脱硫装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001009238A true JP2001009238A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16236239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11189148A Pending JP2001009238A (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | 排煙脱硫装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001009238A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101927129A (zh) * | 2010-09-15 | 2010-12-29 | 江苏和亿昌环保工程科技有限公司 | 单塔式去除净烟气中气溶胶的氨法脱硫回收方法 |
JP2013039527A (ja) * | 2011-08-16 | 2013-02-28 | Babcock Hitachi Kk | 湿式排煙脱硫装置およびそれを備えた火力発電プラント |
CN105457468A (zh) * | 2016-01-08 | 2016-04-06 | 华北电力大学 | 一种塔式锅炉再循环烟气雾化脱硫废水的工艺 |
CN109663491A (zh) * | 2019-02-26 | 2019-04-23 | 北京新叶科技有限公司 | 一种湿法脱硫白色烟羽处理设备及处理方法 |
-
1999
- 1999-07-02 JP JP11189148A patent/JP2001009238A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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