JP2001004136A - 燃焼機器の着火制御装置 - Google Patents
燃焼機器の着火制御装置Info
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- Regulation And Control Of Combustion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 逆風流入等の非定常燃焼環境下において初期
着火時の着火にも燃焼継続中での失火発生時の再着火に
も、その着火を良好かつ確実にする。 【解決手段】 通常着制御手段6によっても燃焼器2が
着火しないとき、燃焼継続中の失火発生をフレームロッ
ド7により検出したときに非定常燃焼環境が発生と非定
常判定部9により判定する。判定を受けて供給度合変更
制御部10により供給ガス圧及び送風量を通常値よりも
増大変更させた後、点火制御部11によりイグナイタ5
を点火させる。点火作動は複数回繰り返し行う。その都
度、ポストパージの時間を掃気制御部12により長くし
てもよい。加えて、点火作動を繰り返す度に供給ガス圧
及び送風量を段階的に増大してもよい。
着火時の着火にも燃焼継続中での失火発生時の再着火に
も、その着火を良好かつ確実にする。 【解決手段】 通常着制御手段6によっても燃焼器2が
着火しないとき、燃焼継続中の失火発生をフレームロッ
ド7により検出したときに非定常燃焼環境が発生と非定
常判定部9により判定する。判定を受けて供給度合変更
制御部10により供給ガス圧及び送風量を通常値よりも
増大変更させた後、点火制御部11によりイグナイタ5
を点火させる。点火作動は複数回繰り返し行う。その都
度、ポストパージの時間を掃気制御部12により長くし
てもよい。加えて、点火作動を繰り返す度に供給ガス圧
及び送風量を段階的に増大してもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼器を主要構成
要素とする例えば給湯器、温水暖房機、風呂釜もしくは
これらの複合機等の燃焼機器において、その初期着火段
階での確実な着火、あるいは、燃焼継続中に失火が発生
した時の確実な再着火のために用いられる着火制御装置
に関する。
要素とする例えば給湯器、温水暖房機、風呂釜もしくは
これらの複合機等の燃焼機器において、その初期着火段
階での確実な着火、あるいは、燃焼継続中に失火が発生
した時の確実な再着火のために用いられる着火制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の如き燃焼機器においては、ケーシ
ング内に収容された燃焼器に対し燃焼のために外部から
燃焼用空気が導入される一方、燃焼後の排気ガスが排気
筒等を介して外部に導出されるようになっている。この
ため、外部の気象条件によっては風が外部から上記排気
筒を通してケーシング内に逆流入する場合もある。
ング内に収容された燃焼器に対し燃焼のために外部から
燃焼用空気が導入される一方、燃焼後の排気ガスが排気
筒等を介して外部に導出されるようになっている。この
ため、外部の気象条件によっては風が外部から上記排気
筒を通してケーシング内に逆流入する場合もある。
【0003】このような風の逆流入に対する対策とし
て、給湯器等の燃焼機器においては、従来、燃焼停止後
のポストパージによる排気ガス等の排出の確実化を図る
ために、外部からケーシング内に流入する逆風圧に対抗
し得るようにポストパージの風量を増大制御するように
したものが知られている(例えば、特許第252112
2号公報参照)。
て、給湯器等の燃焼機器においては、従来、燃焼停止後
のポストパージによる排気ガス等の排出の確実化を図る
ために、外部からケーシング内に流入する逆風圧に対抗
し得るようにポストパージの風量を増大制御するように
したものが知られている(例えば、特許第252112
2号公報参照)。
【0004】また、例えばユーザ操作に基づく着火段階
においては、1回の点火動作で燃焼器が着火しなくても
同じ条件で点火動作を自動的に複数回(例えばさらに2
回)繰り返すという制御が一般に行われ、それでも着火
しないときには燃料供給等を停止し例えばリモートコン
トローラ(以下、「リモコン」と略称する)等にエラー
表示をするなどの安全動作が自動的に行われるように制
御されるようになっている。
においては、1回の点火動作で燃焼器が着火しなくても
同じ条件で点火動作を自動的に複数回(例えばさらに2
回)繰り返すという制御が一般に行われ、それでも着火
しないときには燃料供給等を停止し例えばリモートコン
トローラ(以下、「リモコン」と略称する)等にエラー
表示をするなどの安全動作が自動的に行われるように制
御されるようになっている。
【0005】さらに、燃焼継続段階であっても、上記風
の逆流入の影響を受けて燃焼器の炎が吹き消える事態
(失火)が発生し得るため、このような場合にも、その
吹き消えを検出して上記の燃料供給停止及びエラー表示
等の安全動作が自動的に行われるように制御されるよう
になっている。
の逆流入の影響を受けて燃焼器の炎が吹き消える事態
(失火)が発生し得るため、このような場合にも、その
吹き消えを検出して上記の燃料供給停止及びエラー表示
等の安全動作が自動的に行われるように制御されるよう
になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如き
点火動作を行っても着火しないという着火不調や、燃焼
継続段階での失火は、ケーシング内の燃焼器の燃焼環境
が定常状態ではなくて風の逆流入等により非定常状態に
陥ったために発生すると考えられる。そして、高層マン
ション等の近年の建物の高層化に伴い燃焼機器の設置場
所がより高い位置となり気象条件、特に、強風や突風の
影響を受け易くなり、上記の如き風の逆流入が生じる可
能性はさらに増す傾向にある。
点火動作を行っても着火しないという着火不調や、燃焼
継続段階での失火は、ケーシング内の燃焼器の燃焼環境
が定常状態ではなくて風の逆流入等により非定常状態に
陥ったために発生すると考えられる。そして、高層マン
ション等の近年の建物の高層化に伴い燃焼機器の設置場
所がより高い位置となり気象条件、特に、強風や突風の
影響を受け易くなり、上記の如き風の逆流入が生じる可
能性はさらに増す傾向にある。
【0007】また、着火不調は、上記の風の逆流入の他
にも、一日の内でも朝一番等の気温の低さや、一年の内
でも冬季等の気温の低さに基づき燃焼環境を構成する温
度条件が変動することにも起因すると考えられる。さら
に、所定の空燃比に基づき燃焼用空気及び燃料の供給を
行っても、点火器の点火動作のタイミング毎にわずかの
ばらつき等があることも考えられ、上記の風の逆流入も
しくは温度変動とも相俟って着火不調が発生することも
考えられる。
にも、一日の内でも朝一番等の気温の低さや、一年の内
でも冬季等の気温の低さに基づき燃焼環境を構成する温
度条件が変動することにも起因すると考えられる。さら
に、所定の空燃比に基づき燃焼用空気及び燃料の供給を
行っても、点火器の点火動作のタイミング毎にわずかの
ばらつき等があることも考えられ、上記の風の逆流入も
しくは温度変動とも相俟って着火不調が発生することも
考えられる。
【0008】一方、単に安全動作やエラー表示をするだ
けでなく、上記のような燃焼環境の発生を検知してそれ
に応じて確実な着火動作を行うようにすればユーザにと
って便宜なものとなる。
けでなく、上記のような燃焼環境の発生を検知してそれ
に応じて確実な着火動作を行うようにすればユーザにと
って便宜なものとなる。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、主として逆風
流入環境下において初期点火時の着火にも燃焼継続中の
失火発生時の再着火にも、その着火を良好かつ確実にす
ることにある。
たものであり、その目的とするところは、主として逆風
流入環境下において初期点火時の着火にも燃焼継続中の
失火発生時の再着火にも、その着火を良好かつ確実にす
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、上記の如き非定常な燃焼環境が発生した
場合にはそのような非定常の燃焼環境の下でも着火し得
るように燃料供給度合及び空気供給度合のいずれか一方
もしくは双方を通常着火制御の場合よりも増大変更する
ことを基本とするものである。
に、本発明は、上記の如き非定常な燃焼環境が発生した
場合にはそのような非定常の燃焼環境の下でも着火し得
るように燃料供給度合及び空気供給度合のいずれか一方
もしくは双方を通常着火制御の場合よりも増大変更する
ことを基本とするものである。
【0011】具体的には、本発明は、図1に例示するよ
うに燃料を燃焼させる燃焼器2と、この燃焼器2に対し
燃料を供給するものであってその供給度合を変更可能に
供給する燃料供給系3と、上記燃焼器2に対し燃焼用空
気を供給するものであってその供給度合を変更可能に供
給する空気供給系4と、上記燃焼器2に対し点火動作を
行う点火器5と、ユーザ操作に基づく燃焼指令信号を受
けて上記点火器5に点火動作を行わせる通常着火制御手
段6とを備えた燃焼機器の着火制御装置を対象として以
下の特定事項を備えるものである。すなわち、上記燃焼
器2が燃焼状態にあるか非燃焼状態にあるかを検出する
燃焼状態検出手段7と、上記燃焼器2の非定常燃焼環境
に起因する非燃焼状態発生時に上記燃焼器2に対する着
火作動を行う不調時着火制御手段8とを備えるものとす
る。そして、上記不調時着火制御手段8として、上記燃
焼状態検出手段7による状態検出に基づいて上記燃焼器
2の非燃焼状態発生がその燃焼器2の非定常燃焼環境の
発生に起因するものか否かを判定する非定常判定部9
と、この非定常判定部9により非定常燃焼環境に起因す
る非燃焼状態発生と判定されたときに上記燃料供給系3
による燃料供給度合及び上記空気供給系4による空気供
給度合の内の少なくともいずれか一方を通常値よりも増
大変更する供給度合変更制御部10と、この増大変更さ
せた状態で上記点火器による点火動作を行わせる点火制
御部11とを備えるものとすることを特定事項とするも
のである。
うに燃料を燃焼させる燃焼器2と、この燃焼器2に対し
燃料を供給するものであってその供給度合を変更可能に
供給する燃料供給系3と、上記燃焼器2に対し燃焼用空
気を供給するものであってその供給度合を変更可能に供
給する空気供給系4と、上記燃焼器2に対し点火動作を
行う点火器5と、ユーザ操作に基づく燃焼指令信号を受
けて上記点火器5に点火動作を行わせる通常着火制御手
段6とを備えた燃焼機器の着火制御装置を対象として以
下の特定事項を備えるものである。すなわち、上記燃焼
器2が燃焼状態にあるか非燃焼状態にあるかを検出する
燃焼状態検出手段7と、上記燃焼器2の非定常燃焼環境
に起因する非燃焼状態発生時に上記燃焼器2に対する着
火作動を行う不調時着火制御手段8とを備えるものとす
る。そして、上記不調時着火制御手段8として、上記燃
焼状態検出手段7による状態検出に基づいて上記燃焼器
2の非燃焼状態発生がその燃焼器2の非定常燃焼環境の
発生に起因するものか否かを判定する非定常判定部9
と、この非定常判定部9により非定常燃焼環境に起因す
る非燃焼状態発生と判定されたときに上記燃料供給系3
による燃料供給度合及び上記空気供給系4による空気供
給度合の内の少なくともいずれか一方を通常値よりも増
大変更する供給度合変更制御部10と、この増大変更さ
せた状態で上記点火器による点火動作を行わせる点火制
御部11とを備えるものとすることを特定事項とするも
のである。
【0012】ここで、「燃焼器2」及び「燃料供給系
3」としては、燃料噴出ノズルを有する石油バーナ及び
これに軽油もしくは灯油等の液体燃料の供給系、また
は、ガス燃焼バーナ及びこれにLPGもしくは都市ガス
等の気体燃料の供給系が上げられる。燃料供給系が上記
の液体燃料の供給系である場合にはその供給度合の変更
は液体燃料を供給するための例えば電磁ポンプの吐出圧
変更もしくは吐出量変更を行えばよく、また、気体燃料
の供給系である場合には供給管途中に介装した例えば電
磁比例弁の開度変更を行えばよい。
3」としては、燃料噴出ノズルを有する石油バーナ及び
これに軽油もしくは灯油等の液体燃料の供給系、また
は、ガス燃焼バーナ及びこれにLPGもしくは都市ガス
等の気体燃料の供給系が上げられる。燃料供給系が上記
の液体燃料の供給系である場合にはその供給度合の変更
は液体燃料を供給するための例えば電磁ポンプの吐出圧
変更もしくは吐出量変更を行えばよく、また、気体燃料
の供給系である場合には供給管途中に介装した例えば電
磁比例弁の開度変更を行えばよい。
【0013】「空気供給系4」としては、ファンを用い
たものが挙げられ、ファンを用いる場合には燃焼器に対
し上流端側から空気を押し込む押し込み方式(図1に例
示の方式)や、下流端側から空気を吸引する吸引方式等
を採用すれよい。また、空気の供給度合の変更には、上
記各ファンの回転数の変更制御や、空気の流路断面積の
変更制御を行えばよい。流路断面積を変更するには、例
えば空気の導入側もしくは排出側の排気筒の流路断面積
の変更を行えばよく、この変更には例えばダンパーの姿
勢変換制御等の種々の手段を用いればよい。
たものが挙げられ、ファンを用いる場合には燃焼器に対
し上流端側から空気を押し込む押し込み方式(図1に例
示の方式)や、下流端側から空気を吸引する吸引方式等
を採用すれよい。また、空気の供給度合の変更には、上
記各ファンの回転数の変更制御や、空気の流路断面積の
変更制御を行えばよい。流路断面積を変更するには、例
えば空気の導入側もしくは排出側の排気筒の流路断面積
の変更を行えばよく、この変更には例えばダンパーの姿
勢変換制御等の種々の手段を用いればよい。
【0014】「燃焼状態検出手段7」としては、例えば
燃焼器2からの火炎を受けて電気信号に変換する炎検出
器等を用いればよい。
燃焼器2からの火炎を受けて電気信号に変換する炎検出
器等を用いればよい。
【0015】「非定常判定部9」による判定は、初期着
火段階においては、通常着火制御手段6により定常の燃
焼環境にある場合として予め定められた燃料及び空気の
通常供給度合に基づく点火動作を実行しても燃焼状態検
出手段7による状態検出が非燃焼状態のままである場合
に、非定常燃焼環境の発生に起因する非燃焼状態発生と
判定するようにすればよい。また、燃焼継続段階におい
ては、燃焼状態検出手段7による状態検出が燃焼状態か
ら非燃焼状態に変化した場合、すなわち、燃焼継続中に
失火が発生した場合に、非定常燃焼環境の発生に起因す
る非燃焼状態発生と判定するようにすればよい。この非
定常判定部9の判定に基づく不調時着火制御手段8によ
る着火制御は、初期着火段階のみ、燃焼継続段階のみ、
あるいは、初期着火段階及び燃焼継続段階の双方につい
て行うようにしてもよい。
火段階においては、通常着火制御手段6により定常の燃
焼環境にある場合として予め定められた燃料及び空気の
通常供給度合に基づく点火動作を実行しても燃焼状態検
出手段7による状態検出が非燃焼状態のままである場合
に、非定常燃焼環境の発生に起因する非燃焼状態発生と
判定するようにすればよい。また、燃焼継続段階におい
ては、燃焼状態検出手段7による状態検出が燃焼状態か
ら非燃焼状態に変化した場合、すなわち、燃焼継続中に
失火が発生した場合に、非定常燃焼環境の発生に起因す
る非燃焼状態発生と判定するようにすればよい。この非
定常判定部9の判定に基づく不調時着火制御手段8によ
る着火制御は、初期着火段階のみ、燃焼継続段階のみ、
あるいは、初期着火段階及び燃焼継続段階の双方につい
て行うようにしてもよい。
【0016】「供給度合変更制御部10」での増大変更
は、燃料供給度合のみ、空気供給度合のみ、燃料供給度
合及び空気供給度合の双方のいずれかを行うものであ
り、また、供給度合の増大変更とは圧力もしくは量の増
大変更を意味する。液体燃料の場合には燃料の供給ポン
プの吐出圧もしくは吐出量の増大変更により行い、気体
燃料の場合には供給源からの供給元圧に対し圧力調整も
しくは流量調整により行えばよい。空気供給度合の増大
変更の場合には、ファンの回転数の増加変更により、も
しくは、空気流路の断面積変更によりそれぞれ行うよう
にすればよい。
は、燃料供給度合のみ、空気供給度合のみ、燃料供給度
合及び空気供給度合の双方のいずれかを行うものであ
り、また、供給度合の増大変更とは圧力もしくは量の増
大変更を意味する。液体燃料の場合には燃料の供給ポン
プの吐出圧もしくは吐出量の増大変更により行い、気体
燃料の場合には供給源からの供給元圧に対し圧力調整も
しくは流量調整により行えばよい。空気供給度合の増大
変更の場合には、ファンの回転数の増加変更により、も
しくは、空気流路の断面積変更によりそれぞれ行うよう
にすればよい。
【0017】燃料供給度合のみ増大変更させる場合とし
ては、初期着火段階において温度条件が定常時よりも低
い、あるいは、実際の空燃比にばらつきが生じる等の原
因により非定常燃焼環境が発生している場合、または、
外部からの風の逆流入が生じて非定常燃焼環境が発生し
ている場合等が挙げられる。このような場合に空燃比を
通常値よりも燃料リッチに変更することにより確実な着
火が図られることになる。また、空気供給度合のみ増大
変更させる場合としては、初期着火段階もしくは燃焼継
続段階での失火発生の再点火において外部からの風の逆
流入が生じることにより非定常燃焼環境が生じている場
合が挙げられ、このような場合にその逆風圧に対抗し得
るように空気供給度合を変更することにより確実な着火
が図られる。さらに、燃料及び空気の両供給度合を増大
変更することにより、上記の色々な非定常燃焼環境の下
での確実な着火が図られることになる。
ては、初期着火段階において温度条件が定常時よりも低
い、あるいは、実際の空燃比にばらつきが生じる等の原
因により非定常燃焼環境が発生している場合、または、
外部からの風の逆流入が生じて非定常燃焼環境が発生し
ている場合等が挙げられる。このような場合に空燃比を
通常値よりも燃料リッチに変更することにより確実な着
火が図られることになる。また、空気供給度合のみ増大
変更させる場合としては、初期着火段階もしくは燃焼継
続段階での失火発生の再点火において外部からの風の逆
流入が生じることにより非定常燃焼環境が生じている場
合が挙げられ、このような場合にその逆風圧に対抗し得
るように空気供給度合を変更することにより確実な着火
が図られる。さらに、燃料及び空気の両供給度合を増大
変更することにより、上記の色々な非定常燃焼環境の下
での確実な着火が図られることになる。
【0018】「点火制御部11」による点火動作は、供
給度合変更制御部10による増大変更の実行下で点火器
5による点火動作を行わせるものであるが、この点火動
作は1回に限らず、燃焼状態検出手段により燃焼状態が
検出されるまで、すなわち、着火するまで例えば2回、
3回もしくは4回と複数回繰り返し行わせるようにして
もよい。点火動作を繰り返し行う場合には、その都度、
上記供給度合変更制御部10による増大変更分を段階的
に増加させるようにしてもよい。その場合には、増大変
更の上限値を予め設定しておき、その上限値に到達すれ
ば着火制御を停止して上記の安全動作を行わすようにす
ればよい。
給度合変更制御部10による増大変更の実行下で点火器
5による点火動作を行わせるものであるが、この点火動
作は1回に限らず、燃焼状態検出手段により燃焼状態が
検出されるまで、すなわち、着火するまで例えば2回、
3回もしくは4回と複数回繰り返し行わせるようにして
もよい。点火動作を繰り返し行う場合には、その都度、
上記供給度合変更制御部10による増大変更分を段階的
に増加させるようにしてもよい。その場合には、増大変
更の上限値を予め設定しておき、その上限値に到達すれ
ば着火制御を停止して上記の安全動作を行わすようにす
ればよい。
【0019】また、非定常燃焼環境の発生が時間経過と
ともに数次にわたり繰り返されることが考えられるた
め、1回目の非定常燃焼環境の発生時に上記の如く供給
度合の増大変更分を段階的に増加させて点火動作を繰り
返す場合には、着火した段階の増大変更値を次回の非定
常燃焼環境の発生時における増大変更値の初期値として
設定し、2回目の非定常燃焼環境の発生時にはこの初期
値により1回目の点火動作を開始するようにすればよ
い。上記の着火した段階の増大変更値の大小に基づいて
1回目の非定常燃焼環境の発生時における非定常の度
合、例えば逆風圧の度合を判定することが可能になり、
その増大変更値を2回目の非定常燃焼環境の発生時の初
期値として用いることにより迅速かつより確実な着火を
実現することが可能になる。つまり、上記の増大変更値
をパラメータとして非定常の度合(逆風圧の度合)の評
価が可能になり、その評価に基づき以後の着火制御をよ
り確実に行い得るようになる。この場合、評価・判定し
た逆風圧の度合に基づいて以後の着火制御を行うもので
あるため、同じ気象条件が継続していると考えられる時
間経過の範囲内でのみ上記の2回目の初期値設定を行う
ことが有効となる。従って、前回の非定常燃焼環境の発
生から今回のそれの発生までの時間間隔が余りに長時間
経過したものである場合には、気象条件は既に変動して
いると判断して上記初期値設定をキャンセルし1回目の
着火制御と同じ増大変更を行うようにリセットするのが
好ましい。
ともに数次にわたり繰り返されることが考えられるた
め、1回目の非定常燃焼環境の発生時に上記の如く供給
度合の増大変更分を段階的に増加させて点火動作を繰り
返す場合には、着火した段階の増大変更値を次回の非定
常燃焼環境の発生時における増大変更値の初期値として
設定し、2回目の非定常燃焼環境の発生時にはこの初期
値により1回目の点火動作を開始するようにすればよ
い。上記の着火した段階の増大変更値の大小に基づいて
1回目の非定常燃焼環境の発生時における非定常の度
合、例えば逆風圧の度合を判定することが可能になり、
その増大変更値を2回目の非定常燃焼環境の発生時の初
期値として用いることにより迅速かつより確実な着火を
実現することが可能になる。つまり、上記の増大変更値
をパラメータとして非定常の度合(逆風圧の度合)の評
価が可能になり、その評価に基づき以後の着火制御をよ
り確実に行い得るようになる。この場合、評価・判定し
た逆風圧の度合に基づいて以後の着火制御を行うもので
あるため、同じ気象条件が継続していると考えられる時
間経過の範囲内でのみ上記の2回目の初期値設定を行う
ことが有効となる。従って、前回の非定常燃焼環境の発
生から今回のそれの発生までの時間間隔が余りに長時間
経過したものである場合には、気象条件は既に変動して
いると判断して上記初期値設定をキャンセルし1回目の
着火制御と同じ増大変更を行うようにリセットするのが
好ましい。
【0020】さらに、上記の如く供給度合の増大変更分
を段階的に増加させて点火動作を繰り返す場合には、点
火動作の度に掃気を行った後に次回の点火動作を行うよ
うにするのが好ましい。その際、前回よりも増大変更分
を増加して点火動作を行っても着火しない場合には、次
回の点火動作の前に行う掃気を前回の掃気よりもその掃
気度合(掃気圧、掃気量もしくは掃気時間)を高めて行
う掃気制御部を上記不調時着火制御手段に追加するよう
にしてもよい。これにより、たとえ燃料供給度合を順次
増大変更していったとしても、未燃焼のままの燃料を確
実に排出させることが可能になり、次回の点火動作時の
燃焼環境を確実に所定のものに設定させることが可能に
なる。
を段階的に増加させて点火動作を繰り返す場合には、点
火動作の度に掃気を行った後に次回の点火動作を行うよ
うにするのが好ましい。その際、前回よりも増大変更分
を増加して点火動作を行っても着火しない場合には、次
回の点火動作の前に行う掃気を前回の掃気よりもその掃
気度合(掃気圧、掃気量もしくは掃気時間)を高めて行
う掃気制御部を上記不調時着火制御手段に追加するよう
にしてもよい。これにより、たとえ燃料供給度合を順次
増大変更していったとしても、未燃焼のままの燃料を確
実に排出させることが可能になり、次回の点火動作時の
燃焼環境を確実に所定のものに設定させることが可能に
なる。
【0021】以上の本発明の場合には、初期着火段階に
おいて通常着火制御手段による点火動作を行っても着火
しないという非定常燃焼環境が生じたとき、あるいは、
燃焼継続段階において失火という非定常燃焼環境が生じ
たときには、不調時着火制御手段の非定常判定部により
上記の非定常燃焼環境の発生と判定され、この判定を受
けて供給度合変更制御部により燃料供給度合及び空気供
給度合の少なくともいずれか一方が増大変更され、この
増大変更した燃焼環境で点火制御部による点火動作が行
われることになる。これにより、上記のいずれの非定常
燃焼環境が生じても、そのような非定常燃焼環境の下で
燃焼器に対し確実に着火させることが可能になる。
おいて通常着火制御手段による点火動作を行っても着火
しないという非定常燃焼環境が生じたとき、あるいは、
燃焼継続段階において失火という非定常燃焼環境が生じ
たときには、不調時着火制御手段の非定常判定部により
上記の非定常燃焼環境の発生と判定され、この判定を受
けて供給度合変更制御部により燃料供給度合及び空気供
給度合の少なくともいずれか一方が増大変更され、この
増大変更した燃焼環境で点火制御部による点火動作が行
われることになる。これにより、上記のいずれの非定常
燃焼環境が生じても、そのような非定常燃焼環境の下で
燃焼器に対し確実に着火させることが可能になる。
【0022】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の燃焼機
器の着火制御装置によれば、非定常燃焼環境の下でも初
期着火段階における着火を確実に行うことができ、ま
た、そのような非定常燃焼環境の発生に起因する燃焼継
続段階での失火発生時においてもその再着火を確実にか
つ自動的に行うことができる。
器の着火制御装置によれば、非定常燃焼環境の下でも初
期着火段階における着火を確実に行うことができ、ま
た、そのような非定常燃焼環境の発生に起因する燃焼継
続段階での失火発生時においてもその再着火を確実にか
つ自動的に行うことができる。
【0023】このため、本着火制御装置を適用した燃焼
機器の場合には、超高層のマンション等のように特に突
風や強風あるいは急変動する外気温の影響を受け易い場
所に設置されて非定常燃焼環境が発生し易い傾向にあっ
ても、初期着火段階での着火及び燃焼継続段階における
再着火を確実に保証し得るものとなる。また、このよう
な着火制御装置は、燃焼機器の内でも特に燃焼が能力の
小さい範囲で行われる温水暖房機等の燃焼機器に対し好
適なものとなり、そのような温水暖房機の動作を確実に
維持させることができるようになる。
機器の場合には、超高層のマンション等のように特に突
風や強風あるいは急変動する外気温の影響を受け易い場
所に設置されて非定常燃焼環境が発生し易い傾向にあっ
ても、初期着火段階での着火及び燃焼継続段階における
再着火を確実に保証し得るものとなる。また、このよう
な着火制御装置は、燃焼機器の内でも特に燃焼が能力の
小さい範囲で行われる温水暖房機等の燃焼機器に対し好
適なものとなり、そのような温水暖房機の動作を確実に
維持させることができるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
基づいて詳細に説明する。
【0025】図2は、本発明の実施形態が適用される燃
焼機器の例を示す。この燃焼機器は、給湯器付き温水暖
房機付き風呂釜であり、給湯、暖房及び風呂追い焚きの
各機能を有するものである。同図において、21は給湯
用熱交換回路、22は暖房用熱交換回路、23は追い焚
き用熱交換回路、24はこれらの各回路の動作を制御す
るコントローラである。本燃焼機器は、風呂追い焚き時
には暖房用熱交換回路22の湯水と、追い焚き用熱交換
回路23の湯水との間で熱交換を行うことにより追い焚
き用熱交換回路23の湯水を温度上昇させて追い焚きを
行うタイプのものである。そして、本発明の実施形態に
係る着火制御装置が上記の給湯用熱交換回路21及び暖
房用熱交換回路22に対し適用されている。以下、上記
燃焼機器の各主要構成要素21,22,23,24につ
いて説明する。
焼機器の例を示す。この燃焼機器は、給湯器付き温水暖
房機付き風呂釜であり、給湯、暖房及び風呂追い焚きの
各機能を有するものである。同図において、21は給湯
用熱交換回路、22は暖房用熱交換回路、23は追い焚
き用熱交換回路、24はこれらの各回路の動作を制御す
るコントローラである。本燃焼機器は、風呂追い焚き時
には暖房用熱交換回路22の湯水と、追い焚き用熱交換
回路23の湯水との間で熱交換を行うことにより追い焚
き用熱交換回路23の湯水を温度上昇させて追い焚きを
行うタイプのものである。そして、本発明の実施形態に
係る着火制御装置が上記の給湯用熱交換回路21及び暖
房用熱交換回路22に対し適用されている。以下、上記
燃焼機器の各主要構成要素21,22,23,24につ
いて説明する。
【0026】(給湯用熱交換回路21)上記給湯用熱交
換回路21は、給湯用燃焼室31を形成する給湯用ケー
シング(缶体)32と、このケーシング32内の燃焼室
31の上部に配設された給湯用熱交換器33と、この熱
交換器33の下方に配設された燃焼器としての給湯用バ
ーナ34と、このバーナ34に都市ガスもしくはプロパ
ンガス等の燃料ガスを供給する給湯用燃料供給系35
と、上記バーナ34に対し燃焼用空気を供給する給湯用
空気供給系36と、上記給湯用熱交換器33にそれぞれ
接続された給湯用入水管37及び給湯用出湯管38とを
備えている。
換回路21は、給湯用燃焼室31を形成する給湯用ケー
シング(缶体)32と、このケーシング32内の燃焼室
31の上部に配設された給湯用熱交換器33と、この熱
交換器33の下方に配設された燃焼器としての給湯用バ
ーナ34と、このバーナ34に都市ガスもしくはプロパ
ンガス等の燃料ガスを供給する給湯用燃料供給系35
と、上記バーナ34に対し燃焼用空気を供給する給湯用
空気供給系36と、上記給湯用熱交換器33にそれぞれ
接続された給湯用入水管37及び給湯用出湯管38とを
備えている。
【0027】上記給湯用燃料供給系35は、後述の暖房
用燃料供給系55と共通の開閉用電磁弁39の下流側と
上記給湯用バーナ34とを接続する給湯用ガス管40
と、この給湯用ガス管40に介装されて上記バーナ34
への燃料ガス供給量を変更調整することにより供給され
る燃料ガスのガス圧を変更調整する給湯用電磁比例弁4
1とを備えている。
用燃料供給系55と共通の開閉用電磁弁39の下流側と
上記給湯用バーナ34とを接続する給湯用ガス管40
と、この給湯用ガス管40に介装されて上記バーナ34
への燃料ガス供給量を変更調整することにより供給され
る燃料ガスのガス圧を変更調整する給湯用電磁比例弁4
1とを備えている。
【0028】上記給湯用空気供給系36は、上記給湯用
ケーシング32の下端部に連通して給湯用燃焼室31に
燃焼用空気を送風するためのシロッコファンなどからな
る給湯用送風ファン42と、この送風ファン42を回転
駆動させる給湯用ファンモータ43とを備えており、こ
のファンモータ43の回転数を変更制御することにより
バーナ34に対する送風量を変更制御し得るようになっ
ている。
ケーシング32の下端部に連通して給湯用燃焼室31に
燃焼用空気を送風するためのシロッコファンなどからな
る給湯用送風ファン42と、この送風ファン42を回転
駆動させる給湯用ファンモータ43とを備えており、こ
のファンモータ43の回転数を変更制御することにより
バーナ34に対する送風量を変更制御し得るようになっ
ている。
【0029】そして、上記入水管37を通して給湯用熱
交換器33に供給された水道水などの水は、その給湯用
熱交換器33を通過する間に給湯用バーナ34の火炎に
より加熱され、上記出湯管38を通して台所の給湯栓4
4や上記追い焚き用熱交換回路23などの所定の給湯箇
所に給湯されるようになっている。ここで、上記給湯用
入水管37には、給湯用熱交換器33への入水量を検出
する給湯用入水量検出器としての水量センサ45と、給
湯用熱交換器33への入水温度を検出する給湯用入水温
度検出器としての入水サーミスタ46とが設置されてお
り、また、給湯用出湯管38には、給湯用熱交換器33
からの出湯温度を検出する給湯用出湯温度検出器として
の出湯サーミスタ47が設置されている。
交換器33に供給された水道水などの水は、その給湯用
熱交換器33を通過する間に給湯用バーナ34の火炎に
より加熱され、上記出湯管38を通して台所の給湯栓4
4や上記追い焚き用熱交換回路23などの所定の給湯箇
所に給湯されるようになっている。ここで、上記給湯用
入水管37には、給湯用熱交換器33への入水量を検出
する給湯用入水量検出器としての水量センサ45と、給
湯用熱交換器33への入水温度を検出する給湯用入水温
度検出器としての入水サーミスタ46とが設置されてお
り、また、給湯用出湯管38には、給湯用熱交換器33
からの出湯温度を検出する給湯用出湯温度検出器として
の出湯サーミスタ47が設置されている。
【0030】また、上記ケーシング32には、給湯用バ
ーナ34の上方近傍位置に点火器としてのイグナイタ4
8と、上記バーナ34からの火炎を検出する燃焼状態検
出手段としてのロッドフレーム49とが配設され、ま
た、上端に燃焼排気ガスを排出する排出筒が連通されて
いる。
ーナ34の上方近傍位置に点火器としてのイグナイタ4
8と、上記バーナ34からの火炎を検出する燃焼状態検
出手段としてのロッドフレーム49とが配設され、ま
た、上端に燃焼排気ガスを排出する排出筒が連通されて
いる。
【0031】(暖房用熱交換回路22)上記暖房用熱交
換回路22は、暖房用燃焼室51を形成する暖房用ケー
シング(缶体)52と、このケーシング52内の燃焼室
51の上部に配設された暖房用熱交換器53と、この熱
交換器53の下方に配設された燃焼器としての暖房用バ
ーナ54と、このバーナ54に上記と同じ燃料ガスを供
給する暖房用燃料供給系55と、上記バーナ54に対し
燃焼用空気を供給する暖房用空気供給系56と、上記暖
房用熱交換器53に対し一部が接続された暖房用循環流
路57とを備えている。この暖房用熱交換回路22にお
けるバーナ54は、上記給湯用バーナ34と比べ燃焼能
力の小さいものが用いられている。
換回路22は、暖房用燃焼室51を形成する暖房用ケー
シング(缶体)52と、このケーシング52内の燃焼室
51の上部に配設された暖房用熱交換器53と、この熱
交換器53の下方に配設された燃焼器としての暖房用バ
ーナ54と、このバーナ54に上記と同じ燃料ガスを供
給する暖房用燃料供給系55と、上記バーナ54に対し
燃焼用空気を供給する暖房用空気供給系56と、上記暖
房用熱交換器53に対し一部が接続された暖房用循環流
路57とを備えている。この暖房用熱交換回路22にお
けるバーナ54は、上記給湯用バーナ34と比べ燃焼能
力の小さいものが用いられている。
【0032】上記ケーシング52には、給湯用のものと
同様に、暖房用バーナ54の上方近傍位置に点火器とし
てのイグナイタ58と、上記バーナ54からの火炎を検
出する燃焼状態検出手段としてのロッドフレーム59と
が配設され、また、上端に燃焼排気ガスを排出する排出
筒が連通されている。
同様に、暖房用バーナ54の上方近傍位置に点火器とし
てのイグナイタ58と、上記バーナ54からの火炎を検
出する燃焼状態検出手段としてのロッドフレーム59と
が配設され、また、上端に燃焼排気ガスを排出する排出
筒が連通されている。
【0033】上記暖房用燃料供給系55は、上記共通の
開閉用電磁弁39の下流側と上記暖房用バーナ54とを
接続する暖房用ガス管60と、この暖房用ガス管60に
介装されて上記バーナ54への燃料ガス供給量を変更調
整することにより供給される燃料ガスのガス圧を変更調
整する暖房用電磁比例弁61とを備えている。
開閉用電磁弁39の下流側と上記暖房用バーナ54とを
接続する暖房用ガス管60と、この暖房用ガス管60に
介装されて上記バーナ54への燃料ガス供給量を変更調
整することにより供給される燃料ガスのガス圧を変更調
整する暖房用電磁比例弁61とを備えている。
【0034】上記暖房用空気供給系56は、上記暖房用
ケーシング52の下端部に連通して暖房用燃焼室51に
燃焼用空気を送風するためのシロッコファンなどからな
る暖房用送風ファン62と、この送風ファン62を回転
駆動させる給湯用ファンモータ63とを備えており、こ
のファンモータ63の回転数を変更制御することにより
上記バーナ54に対する送風量を変更制御し得るように
なっている。
ケーシング52の下端部に連通して暖房用燃焼室51に
燃焼用空気を送風するためのシロッコファンなどからな
る暖房用送風ファン62と、この送風ファン62を回転
駆動させる給湯用ファンモータ63とを備えており、こ
のファンモータ63の回転数を変更制御することにより
上記バーナ54に対する送風量を変更制御し得るように
なっている。
【0035】上記暖房用循環流路57は、途中に介装さ
れた膨張タンク64と、この膨張タンク64から上記暖
房用熱交換器53に至る暖房用入水管65と、その暖房
用熱交換器53から上記膨張タンク64に至る暖房用出
湯管66とを備えている。上記暖房用入水管65には、
膨張タンク64内の温水を暖房用循環流路57等を介し
て循環させる暖房用循環ポンプ67が設置されており、
上記暖房用出湯管66の途中は後述の追い焚き用熱交換
器81を通るように配設されている。また、上記膨張タ
ンク64には給湯用入水管37から分岐して注水栓及び
補給水電磁弁を介装した暖房用注水管68の下流端が接
続されて、注水と、水の補給とが行われるようになって
いる。
れた膨張タンク64と、この膨張タンク64から上記暖
房用熱交換器53に至る暖房用入水管65と、その暖房
用熱交換器53から上記膨張タンク64に至る暖房用出
湯管66とを備えている。上記暖房用入水管65には、
膨張タンク64内の温水を暖房用循環流路57等を介し
て循環させる暖房用循環ポンプ67が設置されており、
上記暖房用出湯管66の途中は後述の追い焚き用熱交換
器81を通るように配設されている。また、上記膨張タ
ンク64には給湯用入水管37から分岐して注水栓及び
補給水電磁弁を介装した暖房用注水管68の下流端が接
続されて、注水と、水の補給とが行われるようになって
いる。
【0036】上記暖房用循環ポンプ67と暖房用熱交換
器53との中間位置の暖房用入水管65には低温用暖房
配管69の上流端が接続され、また、上記暖房用熱交換
器53と追い焚き用熱交換器81との中間位置の暖房用
出湯管66にはに高温用暖房配管70の上流端が接続さ
れている。そして、上記追い焚き用熱交換器81と膨張
タンク64との中間位置の暖房用出湯管66には暖房戻
り管71の下流端が接続されている。
器53との中間位置の暖房用入水管65には低温用暖房
配管69の上流端が接続され、また、上記暖房用熱交換
器53と追い焚き用熱交換器81との中間位置の暖房用
出湯管66にはに高温用暖房配管70の上流端が接続さ
れている。そして、上記追い焚き用熱交換器81と膨張
タンク64との中間位置の暖房用出湯管66には暖房戻
り管71の下流端が接続されている。
【0037】上記低温用暖房配管69は暖房用熱動弁7
2を介して図示省略のパネルヒータやファンヒータなど
の暖房装置本体に接続され、これらの暖房装置本体から
の戻り側端が上記暖房戻り管71に接続されている。一
方、上記高温用暖房配管70の下流端は図示省略の床下
放熱パイプなどの暖房装置本体に接続され、この暖房装
置本体からの戻り側端が上記暖房戻り管71に接続され
ている。
2を介して図示省略のパネルヒータやファンヒータなど
の暖房装置本体に接続され、これらの暖房装置本体から
の戻り側端が上記暖房戻り管71に接続されている。一
方、上記高温用暖房配管70の下流端は図示省略の床下
放熱パイプなどの暖房装置本体に接続され、この暖房装
置本体からの戻り側端が上記暖房戻り管71に接続され
ている。
【0038】上記暖房用熱交換器53から高温用暖房配
管70の上流端との分岐までの間の暖房用出湯管66に
は上記熱交換器53からの出湯温度を検出する暖房用出
湯温度検出器としての高温暖房サーミスタ73が設置さ
れ、また、暖房戻り管71には低温暖房サーミスタ74
が設置されている。
管70の上流端との分岐までの間の暖房用出湯管66に
は上記熱交換器53からの出湯温度を検出する暖房用出
湯温度検出器としての高温暖房サーミスタ73が設置さ
れ、また、暖房戻り管71には低温暖房サーミスタ74
が設置されている。
【0039】また、上記高温用暖房配管70の途中には
暖房用バイパス管75の上流端が接続されており、この
暖房用バイパス管75の下流端は膨張タンク64手前の
暖房戻り管71に合流するように接続されている。一
方、上記暖房用出湯管66の追い焚き用熱交換器81よ
りも下流位置には風呂用熱動弁76が介装され、この熱
動弁76が閉じることにより上記高温用暖房配管70と
暖房用バイパス管75とが暖房用出湯管66の追い焚き
用熱交換器81部分をバイパスするバイパス流路を構成
するようになっている。
暖房用バイパス管75の上流端が接続されており、この
暖房用バイパス管75の下流端は膨張タンク64手前の
暖房戻り管71に合流するように接続されている。一
方、上記暖房用出湯管66の追い焚き用熱交換器81よ
りも下流位置には風呂用熱動弁76が介装され、この熱
動弁76が閉じることにより上記高温用暖房配管70と
暖房用バイパス管75とが暖房用出湯管66の追い焚き
用熱交換器81部分をバイパスするバイパス流路を構成
するようになっている。
【0040】(追い焚き用熱交換回路23)追い焚き用
熱交換回路23は、追い焚き用熱交換器81と、この熱
交換器81を通る追い焚き用循環流路82と、この循環
流路82を通して図示省略の温水を循環させる追い焚き
用循環ポンプ83と、給湯用出湯管38から分岐して上
記循環流路82にお湯を注湯する注湯管84とを備えて
いる。
熱交換回路23は、追い焚き用熱交換器81と、この熱
交換器81を通る追い焚き用循環流路82と、この循環
流路82を通して図示省略の温水を循環させる追い焚き
用循環ポンプ83と、給湯用出湯管38から分岐して上
記循環流路82にお湯を注湯する注湯管84とを備えて
いる。
【0041】上記追い焚き用循環流路82は、図示省略
の浴槽から追い焚き用熱交換器81に至る風呂戻り管8
5と、その追い焚き用熱交換器81から上記浴槽に至る
風呂往き管86とにより構成されている。上記風呂戻り
管85には、上記循環ポンプ83が設置されている一
方、上記注湯管84の下流端が接続されている。この注
湯管84には湯量センサ87及び電磁開閉弁88等が設
置されている。
の浴槽から追い焚き用熱交換器81に至る風呂戻り管8
5と、その追い焚き用熱交換器81から上記浴槽に至る
風呂往き管86とにより構成されている。上記風呂戻り
管85には、上記循環ポンプ83が設置されている一
方、上記注湯管84の下流端が接続されている。この注
湯管84には湯量センサ87及び電磁開閉弁88等が設
置されている。
【0042】(コントローラ24)コントローラ24
は、リモコン241からユーザの入力操作に基づく各種
操作指令を受けて上記の各熱交換回路21,22,23
の運転を制御するものであり、マイクロコンピュータや
メモリ等を含んで構成されたものである。上記コントロ
ーラ24は、上記各熱交換回路21,22,23に対応
して給湯制御手段、風呂追い焚き制御手段、及び、暖房
制御手段等を備えている。そして、これら給湯制御手
段、風呂追い焚き制御手段及び暖房制御手段にはそれぞ
れ通常着火制御手段が設けられている。
は、リモコン241からユーザの入力操作に基づく各種
操作指令を受けて上記の各熱交換回路21,22,23
の運転を制御するものであり、マイクロコンピュータや
メモリ等を含んで構成されたものである。上記コントロ
ーラ24は、上記各熱交換回路21,22,23に対応
して給湯制御手段、風呂追い焚き制御手段、及び、暖房
制御手段等を備えている。そして、これら給湯制御手
段、風呂追い焚き制御手段及び暖房制御手段にはそれぞ
れ通常着火制御手段が設けられている。
【0043】給湯制御手段は、上記リモコン241の運
転スイッチがON作動されていることを条件にして、給
湯栓44がユーザにより開かれて水量センサ45が最低
作動水量以上の入水量を検出すると、上記通常着火制御
手段により燃料供給系35からの燃料ガスの供給と、空
気供給系36からの燃焼空気の供給とに併せてイグナイ
タ48を点火させて給湯用バーナ34を着火させること
になる。このイグナイタ48はフレームロッド49が炎
を検出することにより停止し、以後、上記リモコン24
1にユーザが設定した給湯温度になるように所定の燃焼
制御が行われる。
転スイッチがON作動されていることを条件にして、給
湯栓44がユーザにより開かれて水量センサ45が最低
作動水量以上の入水量を検出すると、上記通常着火制御
手段により燃料供給系35からの燃料ガスの供給と、空
気供給系36からの燃焼空気の供給とに併せてイグナイ
タ48を点火させて給湯用バーナ34を着火させること
になる。このイグナイタ48はフレームロッド49が炎
を検出することにより停止し、以後、上記リモコン24
1にユーザが設定した給湯温度になるように所定の燃焼
制御が行われる。
【0044】風呂追い焚き制御手段は、上記リモコン2
41に対しユーザが沸き上がりの温度設定と追い焚き運
転スイッチをON操作することにより制御が開始され、
まず、電磁開閉弁88が開かれて注湯管84を通して設
定水位まで自動注湯が行われる。設定水位に到達する
と、付設の通常着火制御手段により上記と同様にして暖
房用バーナ54の着火が行われその燃焼がフレームロッ
ド59により検出される。そして、燃焼開始に併せて風
呂用熱動弁76を開弁し、暖房用循環ポンプ67及び風
呂用循環ポンプ83を駆動する。これにより、膨張タン
ク64の湯水が暖房用循環流路57を循環する一方、浴
槽の湯水が追い焚き用循環流路82を循環する。これに
より、膨張タンク64から暖房用入水管65を介して暖
房用熱交換器53に供給された湯水が暖房用熱交換器5
3を通過する間に暖房用燃焼室51の火炎により加熱さ
れ、加熱された湯水が暖房用出湯管66に出湯され追い
焚き用熱交換器81を通って膨張タンク64に戻され
る。一方、浴槽から風呂戻り管85を通して追い焚き用
熱交換器81に供給された湯水は、この追い焚き用熱交
換器81を通過する間に暖房用出湯管66内の例えば摂
氏80度程度の湯水により加温された後、風呂往き管8
6を介して浴槽に戻る。この結果、浴槽内の温水の温度
が次第に上昇する。
41に対しユーザが沸き上がりの温度設定と追い焚き運
転スイッチをON操作することにより制御が開始され、
まず、電磁開閉弁88が開かれて注湯管84を通して設
定水位まで自動注湯が行われる。設定水位に到達する
と、付設の通常着火制御手段により上記と同様にして暖
房用バーナ54の着火が行われその燃焼がフレームロッ
ド59により検出される。そして、燃焼開始に併せて風
呂用熱動弁76を開弁し、暖房用循環ポンプ67及び風
呂用循環ポンプ83を駆動する。これにより、膨張タン
ク64の湯水が暖房用循環流路57を循環する一方、浴
槽の湯水が追い焚き用循環流路82を循環する。これに
より、膨張タンク64から暖房用入水管65を介して暖
房用熱交換器53に供給された湯水が暖房用熱交換器5
3を通過する間に暖房用燃焼室51の火炎により加熱さ
れ、加熱された湯水が暖房用出湯管66に出湯され追い
焚き用熱交換器81を通って膨張タンク64に戻され
る。一方、浴槽から風呂戻り管85を通して追い焚き用
熱交換器81に供給された湯水は、この追い焚き用熱交
換器81を通過する間に暖房用出湯管66内の例えば摂
氏80度程度の湯水により加温された後、風呂往き管8
6を介して浴槽に戻る。この結果、浴槽内の温水の温度
が次第に上昇する。
【0045】暖房制御手段は、高温暖房制御部と低温暖
房制御部とを有し、ユーザがリモコン241により暖房
運転スイッチのON操作と高温暖房・低温暖房のいずれ
かの選択操作とを行うことにより、制御が開始される。
房制御部とを有し、ユーザがリモコン241により暖房
運転スイッチのON操作と高温暖房・低温暖房のいずれ
かの選択操作とを行うことにより、制御が開始される。
【0046】高温暖房制御が選択された場合には、上記
高温暖房制御部は暖房用バーナ54を上記通常着火制御
手段により着火させて燃焼させると共に、高温用暖房配
管70に設置された図示省略のバルブを開弁させて暖房
用循環ポンプ67を駆動する。これにより、膨張タンク
64の湯水が暖房用入水管65を経て暖房用熱交換器5
3を通過する間に燃焼室51内の火炎により加熱され、
加熱後の湯水が暖房用出湯管66、高温用暖房配管7
0、床下放熱パイプ等の暖房装置本体及び暖房戻り管7
1を経て上記膨張タンク64に戻るというように循環す
る。この際、風呂用熱動弁76は閉弁されており、これ
により、暖房用出湯管66に出湯された湯水は追い焚き
用熱交換器81の側に流れることはなく、上記高温用暖
房配管70の側に流れることになる。そして、例えば摂
氏80度程度の温水が上記床下放熱パイプ等の暖房装置
本体を通過する間に放熱し、これにより、床下暖房等が
行われることになる。
高温暖房制御部は暖房用バーナ54を上記通常着火制御
手段により着火させて燃焼させると共に、高温用暖房配
管70に設置された図示省略のバルブを開弁させて暖房
用循環ポンプ67を駆動する。これにより、膨張タンク
64の湯水が暖房用入水管65を経て暖房用熱交換器5
3を通過する間に燃焼室51内の火炎により加熱され、
加熱後の湯水が暖房用出湯管66、高温用暖房配管7
0、床下放熱パイプ等の暖房装置本体及び暖房戻り管7
1を経て上記膨張タンク64に戻るというように循環す
る。この際、風呂用熱動弁76は閉弁されており、これ
により、暖房用出湯管66に出湯された湯水は追い焚き
用熱交換器81の側に流れることはなく、上記高温用暖
房配管70の側に流れることになる。そして、例えば摂
氏80度程度の温水が上記床下放熱パイプ等の暖房装置
本体を通過する間に放熱し、これにより、床下暖房等が
行われることになる。
【0047】低温暖房制御が選択された場合には、上記
低温暖房制御部は暖房用バーナ54上記と同様に着火さ
せて燃焼させると共に、風呂用熱動弁76と暖房用熱動
弁72とを開弁させて暖房用循環ポンプ67を駆動す
る。これにより、膨張タンク64から暖房用入水管65
に流入した湯水はその一部が低温用暖房配管69に流入
し、残部が暖房用熱交換器53に供給されることにな
る。暖房用熱交換器53に供給された湯水はその熱交換
器53を通過する間に暖房用燃焼室51の火炎により加
熱された後に、暖房用出湯管66を介して膨張タンク6
4に戻る。一方、低温用暖房配管69に流入した湯水
は、暖房用熱動弁72、パネルヒータやファンヒータ等
の暖房装置本体及び暖房戻り管71を経て膨張タンク6
4に戻るというように循環する。この際、例えば摂氏6
0度程度の温水が上記パネルヒータやファンヒータ等の
暖房装置本体を通過する間に放熱し、これにより、暖房
が行われることになる。なお、高温用暖房配管70に接
続された暖房装置本体側のバルブが閉弁しているので、
膨張タンク64の湯水が高温用暖房配管70に流れるこ
とはない。
低温暖房制御部は暖房用バーナ54上記と同様に着火さ
せて燃焼させると共に、風呂用熱動弁76と暖房用熱動
弁72とを開弁させて暖房用循環ポンプ67を駆動す
る。これにより、膨張タンク64から暖房用入水管65
に流入した湯水はその一部が低温用暖房配管69に流入
し、残部が暖房用熱交換器53に供給されることにな
る。暖房用熱交換器53に供給された湯水はその熱交換
器53を通過する間に暖房用燃焼室51の火炎により加
熱された後に、暖房用出湯管66を介して膨張タンク6
4に戻る。一方、低温用暖房配管69に流入した湯水
は、暖房用熱動弁72、パネルヒータやファンヒータ等
の暖房装置本体及び暖房戻り管71を経て膨張タンク6
4に戻るというように循環する。この際、例えば摂氏6
0度程度の温水が上記パネルヒータやファンヒータ等の
暖房装置本体を通過する間に放熱し、これにより、暖房
が行われることになる。なお、高温用暖房配管70に接
続された暖房装置本体側のバルブが閉弁しているので、
膨張タンク64の湯水が高温用暖房配管70に流れるこ
とはない。
【0048】以上の構成を前提として、上記コントロー
ラ24にはさらに以下に説明する本発明の実施形態とし
ての不調時着火制御手段が設けられている。この不調時
着火制御手段は上記の給湯制御手段、風呂追い焚き制御
手段及び暖房制御手段のそれぞれに通常着火制御手段と
組み合わせて設けられたものである。各不調時着火制御
手段は同じ構成であるため、以下の実施形態では暖房制
御手段に付設された不調時着火制御手段についてのみ図
3に基づき説明し、他の給湯制御手段もしくは風呂追い
焚き制御手段に付設されたものについての説明を省略す
る。
ラ24にはさらに以下に説明する本発明の実施形態とし
ての不調時着火制御手段が設けられている。この不調時
着火制御手段は上記の給湯制御手段、風呂追い焚き制御
手段及び暖房制御手段のそれぞれに通常着火制御手段と
組み合わせて設けられたものである。各不調時着火制御
手段は同じ構成であるため、以下の実施形態では暖房制
御手段に付設された不調時着火制御手段についてのみ図
3に基づき説明し、他の給湯制御手段もしくは風呂追い
焚き制御手段に付設されたものについての説明を省略す
る。
【0049】<第1実施形態>上記不調時着火制御手段
92は、非定常判定部921と、供給度合変更制御部9
22と、点火制御部923と、掃気制御部924とを備
え、リモコン241からの暖房運転スイッチのON操作
信号及びフレームロッド59からの検出信号を受けて燃
料供給系55からの燃料ガスの供給を開閉する電磁弁3
9、電磁比例弁61、空気供給系56のファンモータ6
3及びイグナイタ58の各作動を制御するようになって
いる。
92は、非定常判定部921と、供給度合変更制御部9
22と、点火制御部923と、掃気制御部924とを備
え、リモコン241からの暖房運転スイッチのON操作
信号及びフレームロッド59からの検出信号を受けて燃
料供給系55からの燃料ガスの供給を開閉する電磁弁3
9、電磁比例弁61、空気供給系56のファンモータ6
3及びイグナイタ58の各作動を制御するようになって
いる。
【0050】上記非定常判定部921は初期着火段階及
び燃焼継続段階における非定常燃焼環境の発生を判定す
るものであり、上記供給度合変更制御部922は非定常
燃焼環境下での着火に備え上記電磁比例弁61の開度制
御及びファンモータ63の回転数制御を行うものであ
り、上記点火制御部923は上記電磁弁39のON作動
(開弁)及びイグナイタ58の点火動作を行わせるもの
であり、掃気制御部924は上記ファンモータ63の回
転数及び作動時間を制御するものである。
び燃焼継続段階における非定常燃焼環境の発生を判定す
るものであり、上記供給度合変更制御部922は非定常
燃焼環境下での着火に備え上記電磁比例弁61の開度制
御及びファンモータ63の回転数制御を行うものであ
り、上記点火制御部923は上記電磁弁39のON作動
(開弁)及びイグナイタ58の点火動作を行わせるもの
であり、掃気制御部924は上記ファンモータ63の回
転数及び作動時間を制御するものである。
【0051】以下、通常着火制御手段91及び上記不調
時着火制御手段92の制御内容について図4〜図7に示
すフローチャートに基づいて詳細に説明する。
時着火制御手段92の制御内容について図4〜図7に示
すフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0052】(初期着火段階での制御)図4及び図5は
初期点火制御SUB1を示し、この初期点火制御SUB
1はリモコン241からの暖房運転スイッチのON操作
信号の入力により制御が開始され、まずステップS1で
点火動作回数フラグfに初期値としてゼロを設定し、次
にステップS2〜S12の通常着火制御手段による着火
制御を行う。
初期点火制御SUB1を示し、この初期点火制御SUB
1はリモコン241からの暖房運転スイッチのON操作
信号の入力により制御が開始され、まずステップS1で
点火動作回数フラグfに初期値としてゼロを設定し、次
にステップS2〜S12の通常着火制御手段による着火
制御を行う。
【0053】ステップS2では燃料ガスのガス圧Pとし
て通常時の初期ガス圧値Pintを設定しファンモータ6
3の回転数Fとして通常時の初期回転数値Fintを設定
する。このPintとFintとの関係は所定の空燃比(例え
ば最適空燃比)となるように定めればよい。そして、上
記ガス圧に対応する開度となるように電磁比例弁61の
開度設定を行う。ステップS3では所定時間だけファン
モータ63を作動させてプリパージを行い、この後、ス
テップS4でイグナイタ58のON作動、ステップS5
で点火動作回数フラグfに「1」の追加、及び、ステッ
プS6で電磁弁39の開弁をそれぞれ行う。そして、ス
テップS7でフレームロッド59からON信号(炎検出
信号)が出力されたか否か(非燃焼状態から燃焼状態に
変化したか否か)、つまり着火したか否かの判定を1回
の点火作動時間(電磁弁39の開弁継続時間)Tgfの時
間経過だけ行う(ステップS8,S7)。
て通常時の初期ガス圧値Pintを設定しファンモータ6
3の回転数Fとして通常時の初期回転数値Fintを設定
する。このPintとFintとの関係は所定の空燃比(例え
ば最適空燃比)となるように定めればよい。そして、上
記ガス圧に対応する開度となるように電磁比例弁61の
開度設定を行う。ステップS3では所定時間だけファン
モータ63を作動させてプリパージを行い、この後、ス
テップS4でイグナイタ58のON作動、ステップS5
で点火動作回数フラグfに「1」の追加、及び、ステッ
プS6で電磁弁39の開弁をそれぞれ行う。そして、ス
テップS7でフレームロッド59からON信号(炎検出
信号)が出力されたか否か(非燃焼状態から燃焼状態に
変化したか否か)、つまり着火したか否かの判定を1回
の点火作動時間(電磁弁39の開弁継続時間)Tgfの時
間経過だけ行う(ステップS8,S7)。
【0054】このTgfの時間経過前であっても上記フレ
ームロッド59からON信号が出力されたら、通常燃焼
時制御SUB2に移行する。上記点火作動時間Tgf内に
は着火しなければ、ステップS9で上記電磁弁39を閉
弁して燃料ガスの供給を遮断する。そして、ステップS
10及びS11で設定掃気時間Tpfだけ上記ファンモー
タ63を所定の回転数F1(例えば通常時の最大回転数
の116%の回転数)で作動させてポストパージを行
う。以上で1回の点火動作が終了する。そして、ステッ
プS12での点火動作回数フラグfの判定においてその
fが「3回」になるまで、つまり、上記ステップS2〜
S11までの点火動作を3回繰り返す。着火するまで点
火動作を3回繰り返すステップS2〜S12が通常制御
手段91による制御を構成する。
ームロッド59からON信号が出力されたら、通常燃焼
時制御SUB2に移行する。上記点火作動時間Tgf内に
は着火しなければ、ステップS9で上記電磁弁39を閉
弁して燃料ガスの供給を遮断する。そして、ステップS
10及びS11で設定掃気時間Tpfだけ上記ファンモー
タ63を所定の回転数F1(例えば通常時の最大回転数
の116%の回転数)で作動させてポストパージを行
う。以上で1回の点火動作が終了する。そして、ステッ
プS12での点火動作回数フラグfの判定においてその
fが「3回」になるまで、つまり、上記ステップS2〜
S11までの点火動作を3回繰り返す。着火するまで点
火動作を3回繰り返すステップS2〜S12が通常制御
手段91による制御を構成する。
【0055】点火動作を3回行っても着火しないときに
は、非定常燃焼環境が発生していると判定して図5に示
すステップS13以降の不調時着火制御手段92による
制御が行われる。
は、非定常燃焼環境が発生していると判定して図5に示
すステップS13以降の不調時着火制御手段92による
制御が行われる。
【0056】すなわち、ステップS13でガス圧Pとし
て上記Pintよりも増大変更したガス圧値Pupを設定し
ファンモータ63の回転数Fとして上記Fintよりも増
大変更した回転数値Fupを設定する。Pupとしては例え
ばPintを数十%増大した値とし、このPup に対し所定
の空燃比になるようにFup を定めるようにすればよ
い。例えば、通常時のガス二次圧の初期値Pintを50
〜60mmH2Oとすると、Pupとしてそれの10〜2
0%増の値を設定する。そして、上記ガス圧Pに対応す
る開度となるように電磁比例弁61の開度を変更する。
て上記Pintよりも増大変更したガス圧値Pupを設定し
ファンモータ63の回転数Fとして上記Fintよりも増
大変更した回転数値Fupを設定する。Pupとしては例え
ばPintを数十%増大した値とし、このPup に対し所定
の空燃比になるようにFup を定めるようにすればよ
い。例えば、通常時のガス二次圧の初期値Pintを50
〜60mmH2Oとすると、Pupとしてそれの10〜2
0%増の値を設定する。そして、上記ガス圧Pに対応す
る開度となるように電磁比例弁61の開度を変更する。
【0057】以下、上記のステップS3〜S11と同様
に、ステップS14でプリパージ、ステップS15でイ
グナイタ58のON作動、ステップS16で点火動作回
数フラグfに「1」の追加、及び、ステップS17で電
磁弁39の開弁をそれぞれ行う。そして、ステップS1
8でフレームロッド59からON信号が出力されたか否
かにより着火したか否かの判定を設定点火作動時間Tgf
の時間経過だけ行う(ステップS19,S18)。
に、ステップS14でプリパージ、ステップS15でイ
グナイタ58のON作動、ステップS16で点火動作回
数フラグfに「1」の追加、及び、ステップS17で電
磁弁39の開弁をそれぞれ行う。そして、ステップS1
8でフレームロッド59からON信号が出力されたか否
かにより着火したか否かの判定を設定点火作動時間Tgf
の時間経過だけ行う(ステップS19,S18)。
【0058】このTgfの時間経過前であっても上記フレ
ームロッド59からON信号が出力されたら、通常燃焼
時制御SUB2に移行する。上記点火作動時間Tgf内に
着火しなければ、ステップS20で上記電磁弁39を閉
弁して燃料ガスの供給を遮断する。そして、ステップS
21及びS22で設定掃気時間Tpfだけ上記ファンモー
タ63を上記の設定回転数F1で作動させてポストパー
ジを行う。以上で非定常燃焼環境下での点火動作が1回
終了する。そして、ステップS23での点火動作回数フ
ラグfの判定においてそのfが「6回」になるまで、つ
まり、上記ステップS13〜S22までの点火動作を3
回繰り返す。以上の非定常燃焼環境下で着火するまで点
火動作を3回繰り返すステップS13〜S23が不調時
着火制御手段92による制御を構成する。
ームロッド59からON信号が出力されたら、通常燃焼
時制御SUB2に移行する。上記点火作動時間Tgf内に
着火しなければ、ステップS20で上記電磁弁39を閉
弁して燃料ガスの供給を遮断する。そして、ステップS
21及びS22で設定掃気時間Tpfだけ上記ファンモー
タ63を上記の設定回転数F1で作動させてポストパー
ジを行う。以上で非定常燃焼環境下での点火動作が1回
終了する。そして、ステップS23での点火動作回数フ
ラグfの判定においてそのfが「6回」になるまで、つ
まり、上記ステップS13〜S22までの点火動作を3
回繰り返す。以上の非定常燃焼環境下で着火するまで点
火動作を3回繰り返すステップS13〜S23が不調時
着火制御手段92による制御を構成する。
【0059】そして、通常着火制御手段91による3回
の点火動作、及び、不調時着火制御手段92による非定
常燃焼環境下での3回の点火動作を行っても、なお着火
しない場合には、ステップS24での最終的なポストパ
ージを行い、ステップS25でエラー表示を行う。この
エラー表示は、リモコン241のディスプレイに文字で
表示させたり、警告灯の点灯もしくは警告音の吹鳴を行
ったりすればよい。
の点火動作、及び、不調時着火制御手段92による非定
常燃焼環境下での3回の点火動作を行っても、なお着火
しない場合には、ステップS24での最終的なポストパ
ージを行い、ステップS25でエラー表示を行う。この
エラー表示は、リモコン241のディスプレイに文字で
表示させたり、警告灯の点灯もしくは警告音の吹鳴を行
ったりすればよい。
【0060】以上の制御の内、点火動作時間Tgfは点火
動作回数fの回数に応じて変更設定してもよい。例示す
ると、1回目の点火動作のTg1として5秒間、2回目・
3回目の点火動作のTg2,Tg3としてそれぞれ2秒間、
4回目〜6回目(すなわち不調時着火制御手段による点
火動作の1回目〜3回目)の点火動作のTg4〜Tg6とし
てそれぞれ3秒間が挙げられる。この際、不調時着火制
御手段による点火動作においては、風の逆流入条件下で
の点火動作時間Tgfの設定として、その風の逆流入条件
下でも着火し得るように通常着火制御手段による点火動
作時間と比べ長くしてもよいし、短くしてもよい。
動作回数fの回数に応じて変更設定してもよい。例示す
ると、1回目の点火動作のTg1として5秒間、2回目・
3回目の点火動作のTg2,Tg3としてそれぞれ2秒間、
4回目〜6回目(すなわち不調時着火制御手段による点
火動作の1回目〜3回目)の点火動作のTg4〜Tg6とし
てそれぞれ3秒間が挙げられる。この際、不調時着火制
御手段による点火動作においては、風の逆流入条件下で
の点火動作時間Tgfの設定として、その風の逆流入条件
下でも着火し得るように通常着火制御手段による点火動
作時間と比べ長くしてもよいし、短くしてもよい。
【0061】また、ポストパージの掃気時間Tpfも点火
回数に応じて変更設定してもよい。この変更設定の基準
としてはガス圧Pの増加分の対応するようにその増加分
だけより長く変更するようにすればよい。例示すると、
通常着火制御手段による場合の掃気時間Tp1〜Tp3とし
て5秒間、不調時着火制御手段による場合の掃気時間T
p4〜Tp6として5秒間よりも長い時間がそれぞれ挙げら
れる。この場合、通常着火制御手段及び不調時着火制御
手段によるポストパージのそれぞれ最終回の掃気時間T
p3,Tp6をそれぞれ長目にしてもよい。
回数に応じて変更設定してもよい。この変更設定の基準
としてはガス圧Pの増加分の対応するようにその増加分
だけより長く変更するようにすればよい。例示すると、
通常着火制御手段による場合の掃気時間Tp1〜Tp3とし
て5秒間、不調時着火制御手段による場合の掃気時間T
p4〜Tp6として5秒間よりも長い時間がそれぞれ挙げら
れる。この場合、通常着火制御手段及び不調時着火制御
手段によるポストパージのそれぞれ最終回の掃気時間T
p3,Tp6をそれぞれ長目にしてもよい。
【0062】以上の初期着火段階での各処理ステップの
内、f=3の場合のステップS7(NOの場合)が非定
常判定部921を構成し、ステップS13が供給度合変
更制御部922を構成し、ステップS15,S17及び
S20が点火制御部923を構成し、ステップS21及
びS24が掃気制御部924を構成する。
内、f=3の場合のステップS7(NOの場合)が非定
常判定部921を構成し、ステップS13が供給度合変
更制御部922を構成し、ステップS15,S17及び
S20が点火制御部923を構成し、ステップS21及
びS24が掃気制御部924を構成する。
【0063】(燃焼継続段階での制御)上記の初期着火
段階での制御によりバーナ54が燃焼状態になれば(ス
テップS7及びステップS18でYESの場合)、通常
燃焼時制御SUB2に移行し、この通常燃焼時制御SU
B2により燃焼継続段階での不調時着火制御手段による
制御が開始される。
段階での制御によりバーナ54が燃焼状態になれば(ス
テップS7及びステップS18でYESの場合)、通常
燃焼時制御SUB2に移行し、この通常燃焼時制御SU
B2により燃焼継続段階での不調時着火制御手段による
制御が開始される。
【0064】この制御は図6に示すようにステップS3
1での再点火動作回数フラグf1の初期化(ゼロ設
定)、及び、ステップS32での失火回数フラグUの初
期化(ゼロ設定)をそれぞれ行った後、ステップS33
で燃焼継続中での失火が発生したか否かの判定を行う。
この判定はフレームロッド59からOFF信号(非燃焼
状態の検出信号)が出力されたか否か、つまりバーナ5
4の炎が消えたか否かにより行う。
1での再点火動作回数フラグf1の初期化(ゼロ設
定)、及び、ステップS32での失火回数フラグUの初
期化(ゼロ設定)をそれぞれ行った後、ステップS33
で燃焼継続中での失火が発生したか否かの判定を行う。
この判定はフレームロッド59からOFF信号(非燃焼
状態の検出信号)が出力されたか否か、つまりバーナ5
4の炎が消えたか否かにより行う。
【0065】失火が発生したら、まず、ステップS34
で失火回数フラグUに「1」を加え、ステップS35で
燃料ガスの電磁弁39をOFF(閉弁)にして燃料ガス
の供給を遮断する。
で失火回数フラグUに「1」を加え、ステップS35で
燃料ガスの電磁弁39をOFF(閉弁)にして燃料ガス
の供給を遮断する。
【0066】次に、ステップS36で再点火動作回数フ
ラグf1が2以下であることを確認してステップS37
で再点火動作のためのガス圧P1として上記のPupを設
定、すなわち電磁比例弁61を開度設定し、ファンモー
タ63の回転数Fとして上記のFupを設定する。併せ
て、ステップS38で再着火後のガス圧の最小出力設定
値Psmaxとして、それまでのPminからPmax(例えば9
4mmH2O)に変更設定する。そして、ステップS3
9でポストパージをした後、ステップS40でイグナイ
タ58のON作動、ステップS41で再点火作動回数f
1に「1」の加算、ステップS42で燃料ガスの電磁弁
39のON作動(開弁)をそれぞれ行う。つまり、燃料
ガス圧及び送風量を共に増大変更した状態で1回目の再
点火動作を行う。
ラグf1が2以下であることを確認してステップS37
で再点火動作のためのガス圧P1として上記のPupを設
定、すなわち電磁比例弁61を開度設定し、ファンモー
タ63の回転数Fとして上記のFupを設定する。併せ
て、ステップS38で再着火後のガス圧の最小出力設定
値Psmaxとして、それまでのPminからPmax(例えば9
4mmH2O)に変更設定する。そして、ステップS3
9でポストパージをした後、ステップS40でイグナイ
タ58のON作動、ステップS41で再点火作動回数f
1に「1」の加算、ステップS42で燃料ガスの電磁弁
39のON作動(開弁)をそれぞれ行う。つまり、燃料
ガス圧及び送風量を共に増大変更した状態で1回目の再
点火動作を行う。
【0067】以上の再点火動作により着火したか否かを
ステップS43でフレームロッド59からON信号が出
力したか否かにより判定し、着火しない場合には図7に
示すステップS44で上記電磁弁39をOFF作動(閉
弁)して燃料供給を遮断する。そして、ステップS45
でポストパージを行い、再点火動作回数f1が3回にな
るまで上記のステップS37〜S45による再点火動作
を繰り返す(ステップS46でYESの場合)。再点火
動作回数f1が3回になっておれば(ステップS46で
NOの場合)、ステップS47でポストパージ、ステッ
プS48でエラー表示を行って燃焼継続段階で失火発生
時の着火制御を終了する。
ステップS43でフレームロッド59からON信号が出
力したか否かにより判定し、着火しない場合には図7に
示すステップS44で上記電磁弁39をOFF作動(閉
弁)して燃料供給を遮断する。そして、ステップS45
でポストパージを行い、再点火動作回数f1が3回にな
るまで上記のステップS37〜S45による再点火動作
を繰り返す(ステップS46でYESの場合)。再点火
動作回数f1が3回になっておれば(ステップS46で
NOの場合)、ステップS47でポストパージ、ステッ
プS48でエラー表示を行って燃焼継続段階で失火発生
時の着火制御を終了する。
【0068】上記のステップS43での着火したか否か
の判定において、その回の再点火作動により着火した場
合(ステップS43でYESの場合)には、ステップS
33に戻り失火発生か否かの確認を行い、失火が直ぐに
は発生しなくて燃焼状態を維持している場合にはステッ
プS49以降の処理を行う一方、失火が再度発生した場
合には上記のステップS34及びS35により電磁弁3
9をOFF作動し、再点火作動回数が3回に到達してい
れば(ステップS36でNOの場合)、ステップS54
でポストパージ、ステップS55でエラー表示をそれぞ
れ行って着火制御を終了する。
の判定において、その回の再点火作動により着火した場
合(ステップS43でYESの場合)には、ステップS
33に戻り失火発生か否かの確認を行い、失火が直ぐに
は発生しなくて燃焼状態を維持している場合にはステッ
プS49以降の処理を行う一方、失火が再度発生した場
合には上記のステップS34及びS35により電磁弁3
9をOFF作動し、再点火作動回数が3回に到達してい
れば(ステップS36でNOの場合)、ステップS54
でポストパージ、ステップS55でエラー表示をそれぞ
れ行って着火制御を終了する。
【0069】上記のステップS33で燃焼状態が継続し
ている場合には、ステップS49でその燃焼状態の継続
における失火履歴を確認し、その燃焼状態の継続が初期
着火から継続しているもの(U=0)であればステップ
S32に戻る一方、1回失火した後の再点火によるもの
(U=1)であればステップS50に進む。ステップS
50ではその1回目の失火からの経過時間を確認し、設
定時間(例えば15分間)の経過前である場合には上記
と同様にステップS32に戻る一方、上記設定時間の経
過後である場合には上記1回目の失火の原因となった非
定常燃焼環境は改善変動したと判断してステップS51
で再点火作動回数フラグf1を初期化(リセット)す
る。さらに、ステップS52で上記の設定時間が1回目
の点火作動からではなくて前回の点火作動から経過して
いるか否かを確認して、前回の点火作動から上記設定時
間が経過する前であれば上記ステップS32に戻る一
方、その設定時間が経過していれば上記と同様に前回の
失火の原因となった非定常燃焼環境は改善変動したと判
断してステップS53で再着火後のガス圧の最小出力設
定値Psmaxの設定をPmaxからPminに復元させる。
ている場合には、ステップS49でその燃焼状態の継続
における失火履歴を確認し、その燃焼状態の継続が初期
着火から継続しているもの(U=0)であればステップ
S32に戻る一方、1回失火した後の再点火によるもの
(U=1)であればステップS50に進む。ステップS
50ではその1回目の失火からの経過時間を確認し、設
定時間(例えば15分間)の経過前である場合には上記
と同様にステップS32に戻る一方、上記設定時間の経
過後である場合には上記1回目の失火の原因となった非
定常燃焼環境は改善変動したと判断してステップS51
で再点火作動回数フラグf1を初期化(リセット)す
る。さらに、ステップS52で上記の設定時間が1回目
の点火作動からではなくて前回の点火作動から経過して
いるか否かを確認して、前回の点火作動から上記設定時
間が経過する前であれば上記ステップS32に戻る一
方、その設定時間が経過していれば上記と同様に前回の
失火の原因となった非定常燃焼環境は改善変動したと判
断してステップS53で再着火後のガス圧の最小出力設
定値Psmaxの設定をPmaxからPminに復元させる。
【0070】なお、上記のフローチャートには表示して
いないが、前回の再点火作動から状き設定時間(例えば
15分間)の経過前の間には、ユーザ操作によりリモコ
ン241の暖房スイッチがONからOFFにされた後、
つまり上記の制御がリセットされた後に再度ONにされ
た場合には、未だ非定常燃焼環境の発生要因(例えば風
の逆流入)が持続していると判断して再着火後のガス圧
の最小出力設定値Psmaxの設定をPminではなくてPmax
のままにするという制御が行われるようになっている。
加えて、このような最小出力設定値Psmaxの設定制御に
ついては、ユーザ操作に基づく燃焼停止のみならず暖房
熱交換回路22の側で機械的に行われる場合にも上記と
同様の制御が行われるようになっている。すなわち、上
記暖房熱交換回路22には、循環湯水が所定の上限温度
値にまで昇温したらON作動燃焼を停止させるサーモス
タットが設けられており、上記の設定時間経過前に、そ
のサーモスタットがON作動して燃焼が停止した後に再
度OFFとなって燃焼が再開された場合にも上記のPma
xをPsmaxとして設定するという制御が行われるように
なっている。
いないが、前回の再点火作動から状き設定時間(例えば
15分間)の経過前の間には、ユーザ操作によりリモコ
ン241の暖房スイッチがONからOFFにされた後、
つまり上記の制御がリセットされた後に再度ONにされ
た場合には、未だ非定常燃焼環境の発生要因(例えば風
の逆流入)が持続していると判断して再着火後のガス圧
の最小出力設定値Psmaxの設定をPminではなくてPmax
のままにするという制御が行われるようになっている。
加えて、このような最小出力設定値Psmaxの設定制御に
ついては、ユーザ操作に基づく燃焼停止のみならず暖房
熱交換回路22の側で機械的に行われる場合にも上記と
同様の制御が行われるようになっている。すなわち、上
記暖房熱交換回路22には、循環湯水が所定の上限温度
値にまで昇温したらON作動燃焼を停止させるサーモス
タットが設けられており、上記の設定時間経過前に、そ
のサーモスタットがON作動して燃焼が停止した後に再
度OFFとなって燃焼が再開された場合にも上記のPma
xをPsmaxとして設定するという制御が行われるように
なっている。
【0071】また、上記のようなリモコン241による
暖房運転スイッチがOFFにされて燃焼が停止された後
に再度ONにされる場合や、サーモスタットにより燃焼
が自動停止されて再開される場合が上記の設定時間経過
前に生じたとしても、ステップS50の処理と同様に再
点火動作回数フラグf1を初期化してリセットするとい
う制御も行われるようになっている。
暖房運転スイッチがOFFにされて燃焼が停止された後
に再度ONにされる場合や、サーモスタットにより燃焼
が自動停止されて再開される場合が上記の設定時間経過
前に生じたとしても、ステップS50の処理と同様に再
点火動作回数フラグf1を初期化してリセットするとい
う制御も行われるようになっている。
【0072】以上の燃焼継続段階における不調時着火制
御手段の各処理ステップの内、燃焼継続中であるにも拘
わらずフレームロッド59からOFF信号が出力された
ことを検出するステップS33が非定常制御部921を
構成し、ステップS37が供給度合変更制御部922を
構成し、ステップS40及びS42が点火制御部923
を構成し、ステップS45及びS47が掃気制御部92
3を構成する。
御手段の各処理ステップの内、燃焼継続中であるにも拘
わらずフレームロッド59からOFF信号が出力された
ことを検出するステップS33が非定常制御部921を
構成し、ステップS37が供給度合変更制御部922を
構成し、ステップS40及びS42が点火制御部923
を構成し、ステップS45及びS47が掃気制御部92
3を構成する。
【0073】<第2実施形態>図8〜図10は、第2実
施形態に係る不調時着火制御手段92の制御内容の一部
を示す。この第2実施形態は、供給度合制御部922で
の変更増大の態様が第1実施形態のそれと異なる点を除
き、他の制御内容は図3〜図7に示す第1実施形態のそ
れと同じである。このため、以下の説明では、異なる点
をのみ重点的に説明し、同じ制御内容の部分は第1実施
形態と同じステップ番号を図面に付して詳細な説明を省
略する。
施形態に係る不調時着火制御手段92の制御内容の一部
を示す。この第2実施形態は、供給度合制御部922で
の変更増大の態様が第1実施形態のそれと異なる点を除
き、他の制御内容は図3〜図7に示す第1実施形態のそ
れと同じである。このため、以下の説明では、異なる点
をのみ重点的に説明し、同じ制御内容の部分は第1実施
形態と同じステップ番号を図面に付して詳細な説明を省
略する。
【0074】(初期着火段階での制御)図4及び図8の
組み合わせにより示されるフローチャートが第2実施形
態における初期点火制御SUB1を示す。そして、この
初期点火制御SUB1は第1実施形態と同様に、リモコ
ン241からの暖房運転スイッチのON操作信号の入力
により制御が開始され、まずステップS1で点火動作回
数フラグfに初期値としてゼロを設定し、次にステップ
S2〜S12の通常着火制御手段による着火制御を行う
(図4参照)。
組み合わせにより示されるフローチャートが第2実施形
態における初期点火制御SUB1を示す。そして、この
初期点火制御SUB1は第1実施形態と同様に、リモコ
ン241からの暖房運転スイッチのON操作信号の入力
により制御が開始され、まずステップS1で点火動作回
数フラグfに初期値としてゼロを設定し、次にステップ
S2〜S12の通常着火制御手段による着火制御を行う
(図4参照)。
【0075】次いで、図8に示す不調時着火制御手段9
2による着火制御が行われる。この場合、第1実施形態
のもの(図5参照)と異なるのは、ステップS23で点
火回数が6回になるまで点火作動を繰り返す際に、4回
目(不調時着火制御手段92による点火動作では1回
目)の点火動作でも再着火しない場合に、第1実施形態
のように供給度合の増大変更を前回と同じ条件で点火動
作を繰り返すのではなくて、次回の点火作動を前回の増
大変更値よりもさらに増大変更して行う点である。すな
わち、ステップS23の次にステップS260でガス圧
Pとして前回のPにガス圧増分値ΔPを加算したものを
設定し、回転数Fとして前回のFに回転数増分値ΔFを
加算したものを設定した後に、ステップS14に戻って
再点火動作を繰り返す。この第2実施形態においては、
ステップS13及びS260が供給度合変更制御部92
2を構成することになる。なお、他の制御部921,9
23,924と各処理ステップとの関係は第1実施形態
と同様である。
2による着火制御が行われる。この場合、第1実施形態
のもの(図5参照)と異なるのは、ステップS23で点
火回数が6回になるまで点火作動を繰り返す際に、4回
目(不調時着火制御手段92による点火動作では1回
目)の点火動作でも再着火しない場合に、第1実施形態
のように供給度合の増大変更を前回と同じ条件で点火動
作を繰り返すのではなくて、次回の点火作動を前回の増
大変更値よりもさらに増大変更して行う点である。すな
わち、ステップS23の次にステップS260でガス圧
Pとして前回のPにガス圧増分値ΔPを加算したものを
設定し、回転数Fとして前回のFに回転数増分値ΔFを
加算したものを設定した後に、ステップS14に戻って
再点火動作を繰り返す。この第2実施形態においては、
ステップS13及びS260が供給度合変更制御部92
2を構成することになる。なお、他の制御部921,9
23,924と各処理ステップとの関係は第1実施形態
と同様である。
【0076】(燃焼継続段階での制御)上記の初期着火
段階での制御によりバーナ54が燃焼状態になれば(ス
テップS7及びステップS18でYESの場合)、通常
燃焼時制御SUB2に移行し、図9及び図10に示す通
常燃焼時制御SUB2により燃焼継続段階での不調時着
火制御手段による制御が開始される。
段階での制御によりバーナ54が燃焼状態になれば(ス
テップS7及びステップS18でYESの場合)、通常
燃焼時制御SUB2に移行し、図9及び図10に示す通
常燃焼時制御SUB2により燃焼継続段階での不調時着
火制御手段による制御が開始される。
【0077】この制御において、第1実施形態のもの
(図6及び図7参照)と異なる点は、上記の初期着火段
階の制御と同様に燃料ガス及び送風量の増大変更として
次回の再点火作動を前回の増大変更値よりもさらに増大
変更して行う点、及び、前回の非定常燃焼環境下での着
火制御において着火したときの増大変更値を次回の非定
常燃焼環境発生時の初期値として用いる点にある。
(図6及び図7参照)と異なる点は、上記の初期着火段
階の制御と同様に燃料ガス及び送風量の増大変更として
次回の再点火作動を前回の増大変更値よりもさらに増大
変更して行う点、及び、前回の非定常燃焼環境下での着
火制御において着火したときの増大変更値を次回の非定
常燃焼環境発生時の初期値として用いる点にある。
【0078】具体的には、第1実施形態のステップS3
7(図6参照)の代わりに第2実施形態ではステップS
370(図9参照)を行うとともにステップS491
(図9参照)及びステップS451(図10参照)を追
加する。
7(図6参照)の代わりに第2実施形態ではステップS
370(図9参照)を行うとともにステップS491
(図9参照)及びステップS451(図10参照)を追
加する。
【0079】すなわち、上記ステップS370では1回
目の再点火作動時のガス圧P1として初期着火段階での
非定常燃焼環境下で着火したときのガス圧Pの値(図8
のステップS260の処理及びステップS18でのYE
Sにより取得されたガス圧Pの値)を設定する。
目の再点火作動時のガス圧P1として初期着火段階での
非定常燃焼環境下で着火したときのガス圧Pの値(図8
のステップS260の処理及びステップS18でのYE
Sにより取得されたガス圧Pの値)を設定する。
【0080】ついで、上記ステップS451で2回目以
降の再点火作動時のガス圧P1として前回のP1にガス圧
増分値ΔPを設定し、同様に2回目以降の再点火作動時
の回転数F1として前回のF1に回転数増分値ΔFを設定
する。
降の再点火作動時のガス圧P1として前回のP1にガス圧
増分値ΔPを設定し、同様に2回目以降の再点火作動時
の回転数F1として前回のF1に回転数増分値ΔFを設定
する。
【0081】一方、上記の着火作動により着火し(ステ
ップS43でYESの場合)、それによる燃焼状態が維
持され(ステップS33でNOの場合)、その燃焼状態
の継続が1回目の失火後のものである場合(ステップS
49でYESの場合)には、ステップS491で次回の
失火発生時に用いる燃料ガス及び送風量の増大変更値の
初期値P,F(ステップS370におけるP,F)とし
て、今回の着火作動で着火したときのガス圧P1と回転
数F1とをそれぞれ設定する。
ップS43でYESの場合)、それによる燃焼状態が維
持され(ステップS33でNOの場合)、その燃焼状態
の継続が1回目の失火後のものである場合(ステップS
49でYESの場合)には、ステップS491で次回の
失火発生時に用いる燃料ガス及び送風量の増大変更値の
初期値P,F(ステップS370におけるP,F)とし
て、今回の着火作動で着火したときのガス圧P1と回転
数F1とをそれぞれ設定する。
【図1】本発明の一例としてのクレーム対応図である。
【図2】本発明の実施形態を適用する燃焼機器の全体模
式図である。
式図である。
【図3】不調時着火制御手段等のブロック構成図であ
る。
る。
【図4】第1実施形態の初期着火段階の制御内容を示す
フローチャートの前半部である。
フローチャートの前半部である。
【図5】図4の続きのフローチャートの後半部である。
【図6】第1実施形態の燃焼継続段階の制御内容を示す
フローチャートの前半部である。
フローチャートの前半部である。
【図7】図6の続きのフローチャートの後半部である。
【図8】第2実施形態の図5対応図である。
【図9】第2実施形態の燃焼継続段階の制御内容を示す
フローチャートの前半部である。
フローチャートの前半部である。
【図10】図9の続きのフローチャートの後半部であ
る。
る。
2 燃焼器 3 燃料供給系 4 空気供給系 5 点火器 6,91 通常着火制御手段 7 燃焼状態検出手段 8,92 不調時着火制御手段 9,921 非定常判定部 10,922 供給度合変更制御部 11,923 点火制御部 12,924 掃気制御部 34,54 バーナ(燃焼器) 35,55 燃料供給系 36,56 空気供給系 48,58 イグナイタ(点火器) 49,59 フレームロッド(燃焼状態検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 栄一 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 岸尾 浩次 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 金山 吉彦 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 太田 浩志 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 森本 量 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内 (72)発明者 壽山 英也 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式会 社ノーリツ内
Claims (6)
- 【請求項1】 燃料を燃焼させる燃焼器と、この燃焼器
に対し燃料を供給するものであってその供給度合を変更
可能に供給する燃料供給系と、上記燃焼器に対し燃焼用
空気を供給するものであってその供給度合を変更可能に
供給する空気供給系と、上記燃焼器に対し点火動作を行
う点火器と、ユーザ操作に基づく燃焼指令信号を受けて
上記点火器に点火動作を行わせる通常着火制御手段とを
備えた燃焼機器の着火制御装置であって、 上記燃焼器が燃焼状態にあるか非燃焼状態にあるかを検
出する燃焼状態検出手段と、 上記燃焼器の非定常燃焼環境に起因する非燃焼状態発生
時に上記燃焼器に対する着火作動を行う不調時着火制御
手段とを備え、 上記不調時着火制御手段は、 上記燃焼状態検出手段による状態検出に基づいて上記燃
焼器の非燃焼状態発生がその燃焼器の非定常燃焼環境の
発生に起因するものか否かを判定する非定常判定部と、 この非定常判定部により非定常燃焼環境に起因する非燃
焼状態発生と判定されたときに上記燃料供給系による燃
料供給度合及び上記空気供給系による空気供給度合の内
の少なくともいずれか一方を通常値よりも増大変更する
供給度合変更制御部と、 この増大変更させた状態で上記点火器による点火動作を
行わせる点火制御部とを備えていることを特徴とする燃
焼機器の着火制御装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 非定常判定部は、初期着火段階において通常着火制御手
段による点火動作を実行しても燃焼状態検出手段による
状態検出が非燃焼状態のままである場合に、非定常燃焼
環境の発生に起因する非燃焼状態発生と判定するように
構成されていることを特徴とする燃焼機器の着火制御装
置。 - 【請求項3】 請求項1において、 非定常判定部は、燃焼継続段階において燃焼状態検出手
段による状態検出が燃焼状態から非燃焼状態に変化した
場合に、非定常燃焼環境の発生に起因する非燃焼状態発
生と判定するように構成されていることを特徴とする燃
焼機器の着火制御装置。 - 【請求項4】 請求項1において、 点火制御部は、点火動作を予め定めた設定回数範囲内で
燃焼状態検出手段により燃焼状態が検出されるまで繰り
返して行うように構成されていることを特徴とする燃焼
機器の着火制御装置。 - 【請求項5】 請求項4において、 不調時着火制御手段は、空気供給系による供給作動を制
御することにより点火動作後の掃気を行う掃気制御部を
備えており、 上記掃気制御部は、点火制御部により点火動作を繰り返
し行っても燃焼状態検出手段による検出状態が非燃焼状
態のままである場合に、空気供給系による空気供給度合
をより増大変更することにより掃気度合を前回の掃気と
比べ増大変更させるように構成されていることを特徴と
する燃焼機器の着火制御装置。 - 【請求項6】 請求項4において、 供給度合変更制御部は、点火制御部による点火動作が繰
り返される毎に供給度合の増大変更分を段階的に増加さ
せ燃焼状態検出手段による状態検出が非燃焼状態から燃
焼状態に変化した段階の増大変更値を次回の着火作動制
御における増大変更値の初期値として設定するように構
成されていることを特徴とする燃焼機器の着火制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178667A JP2001004136A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 燃焼機器の着火制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11178667A JP2001004136A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 燃焼機器の着火制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001004136A true JP2001004136A (ja) | 2001-01-12 |
Family
ID=16052472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11178667A Pending JP2001004136A (ja) | 1999-06-24 | 1999-06-24 | 燃焼機器の着火制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001004136A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002357319A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-12-13 | Rinnai Corp | ガス燃焼装置 |
JP2004116934A (ja) * | 2002-09-27 | 2004-04-15 | Aisin Seiki Co Ltd | 燃料電池用改質器バーナの着火方法およびこの方法による燃料電池システム |
JP2004125275A (ja) * | 2002-10-02 | 2004-04-22 | Osaka Gas Co Ltd | 熱源機 |
JP2015135198A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | リンナイ株式会社 | 燃焼装置 |
JP2015140964A (ja) * | 2014-01-28 | 2015-08-03 | リンナイ株式会社 | 給湯システム |
JP2017016771A (ja) * | 2015-06-29 | 2017-01-19 | アイシン精機株式会社 | 燃料電池システム |
WO2017014073A1 (ja) * | 2015-07-17 | 2017-01-26 | リンナイ株式会社 | 燃焼装置 |
JP2019143921A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | 株式会社ノーリツ | 燃焼装置 |
-
1999
- 1999-06-24 JP JP11178667A patent/JP2001004136A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002357319A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-12-13 | Rinnai Corp | ガス燃焼装置 |
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JP2017026188A (ja) * | 2015-07-17 | 2017-02-02 | リンナイ株式会社 | 燃焼装置 |
US11079138B2 (en) | 2015-07-17 | 2021-08-03 | Rinnai Corporation | Combustion apparatus |
JP2019143921A (ja) * | 2018-02-22 | 2019-08-29 | 株式会社ノーリツ | 燃焼装置 |
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