JP2001003335A - 自然石連結ブロックおよび自然石連結構造物 - Google Patents
自然石連結ブロックおよび自然石連結構造物Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に現地の景観、環境にマッチした土木構造
物を構築可能な自然石連結ブロックおよび自然石連結構
造物を提供する。 【解決手段】 2個の自然石1に鉄筋などからなる連結
部材2をそれぞれ突設し、この連結部材2どうしを連結
し、その上を被覆する。連結部材2どうしを溶接で連結
し、その周囲に補強筋3を配筋し、かつその上に被覆材
としてコンクリート4を充填する。
物を構築可能な自然石連結ブロックおよび自然石連結構
造物を提供する。 【解決手段】 2個の自然石1に鉄筋などからなる連結
部材2をそれぞれ突設し、この連結部材2どうしを連結
し、その上を被覆する。連結部材2どうしを溶接で連結
し、その周囲に補強筋3を配筋し、かつその上に被覆材
としてコンクリート4を充填する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は河岸や堤防を直接
保護する護岸工、河床の洗掘を防ぐ河川根固工、豪雨時
の大量土砂の流出を防止する砂防堰堤工、海岸沿いの消
波・洗掘根固工、さらには堤防や擁壁などの法面覆工な
どの土木構造物として広く利用される自然石連結ブロッ
クおよび自然石連結構造物に関する。
保護する護岸工、河床の洗掘を防ぐ河川根固工、豪雨時
の大量土砂の流出を防止する砂防堰堤工、海岸沿いの消
波・洗掘根固工、さらには堤防や擁壁などの法面覆工な
どの土木構造物として広く利用される自然石連結ブロッ
クおよび自然石連結構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで各地の海岸、港湾、河川などで
国土保全の役割を果たしてきた護岸工や河川根固工、あ
るいは法面覆工などの土木構造物は、多くが同一形状の
コンクリートブロックを互いに係合させて外力に抵抗す
る構造のもので、施工性の良さ等から過去半世紀にわた
って広く使用されてきた。
国土保全の役割を果たしてきた護岸工や河川根固工、あ
るいは法面覆工などの土木構造物は、多くが同一形状の
コンクリートブロックを互いに係合させて外力に抵抗す
る構造のもので、施工性の良さ等から過去半世紀にわた
って広く使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような土
木構造物は、現地の景観とは全く異質のコンクリートブ
ロックを多数使用するものであるため、海岸、港湾、漁
港などの景観を大きく損なう場合が多い。
木構造物は、現地の景観とは全く異質のコンクリートブ
ロックを多数使用するものであるため、海岸、港湾、漁
港などの景観を大きく損なう場合が多い。
【0004】このため、近年その景観上の問題や自然環
境保全の高まりにより、地域住民や環境保護団体などか
らのブロック設置に対する反対要望が強く、さらに経済
性の面などの社会的ニーズにおいても画一的なコンクリ
ート土木構造物に対する反省が広まっている。
境保全の高まりにより、地域住民や環境保護団体などか
らのブロック設置に対する反対要望が強く、さらに経済
性の面などの社会的ニーズにおいても画一的なコンクリ
ート土木構造物に対する反省が広まっている。
【0005】また、コンクリートブロックは工場などで
生産され、多くは遠方の現地に大量に運搬されるため、
運搬コストが相当嵩み、結果的に施工コストが大幅に嵩
む等の課題もあった。
生産され、多くは遠方の現地に大量に運搬されるため、
運搬コストが相当嵩み、結果的に施工コストが大幅に嵩
む等の課題もあった。
【0006】この発明は、このような社会的状況に鑑み
てなされたもので、特に現地の景観、環境にマッチした
土木構造物を構築可能な自然石連結ブロックおよび自然
石連結構造物を提供することを目的とする。
てなされたもので、特に現地の景観、環境にマッチした
土木構造物を構築可能な自然石連結ブロックおよび自然
石連結構造物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段として、この発明に係る自然石連結ブロック
は、請求項1として、複数の自然石に連結部材をそれぞ
れ突設し、この連結部材どうしを連結し、その上を被覆
することにより形成する。
めの手段として、この発明に係る自然石連結ブロック
は、請求項1として、複数の自然石に連結部材をそれぞ
れ突設し、この連結部材どうしを連結し、その上を被覆
することにより形成する。
【0008】請求項2として、請求項1の自然石連結ブ
ロックにおいて、連結部材どうしを溶接、結束せんまた
は凝固剤で連結し、その周囲に補強筋を配筋し、その上
に被覆材としてコンクリートまたはモルタルを充填し、
かつ被覆材の表面にれき、砂または着色材を付着させ
る。
ロックにおいて、連結部材どうしを溶接、結束せんまた
は凝固剤で連結し、その周囲に補強筋を配筋し、その上
に被覆材としてコンクリートまたはモルタルを充填し、
かつ被覆材の表面にれき、砂または着色材を付着させ
る。
【0009】この発明に係る自然石連結構造物は、請求
項1または2の自然石連結ブロックを複数、敷設または
積み上げて構築する。
項1または2の自然石連結ブロックを複数、敷設または
積み上げて構築する。
【0010】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態1.図1
(a),(b)は、自然石連結ブロックの一例を示し、
図において2個の自然石1に連結部材2がそれぞれ突設
されている。
(a),(b)は、自然石連結ブロックの一例を示し、
図において2個の自然石1に連結部材2がそれぞれ突設
されている。
【0011】また、双方の連結部材2と2は溶接または
結束せんによって互いに連結され、その外周に補強鉄筋
3が配筋され、さらにその上に被覆材としてコンクリー
トまたはモルタル(以下「コンクリート」という)4が
充填されている。また、コンクリート4の表面にれき、
砂または着色材5が付着されている。
結束せんによって互いに連結され、その外周に補強鉄筋
3が配筋され、さらにその上に被覆材としてコンクリー
トまたはモルタル(以下「コンクリート」という)4が
充填されている。また、コンクリート4の表面にれき、
砂または着色材5が付着されている。
【0012】こうして運搬、施工時などに際して取り扱
い容易な大きさの自然石連結ブロック6が形成されてい
る。自然石1は大形の玉石や砕石などで、1個あたりの
重量が10〜1000Kgを目安に形成されている。ま
た、各自然石1には連結部材2の一端を定着するための
定着孔1aがそれぞれ所定の深さに形成されている。
い容易な大きさの自然石連結ブロック6が形成されてい
る。自然石1は大形の玉石や砕石などで、1個あたりの
重量が10〜1000Kgを目安に形成されている。ま
た、各自然石1には連結部材2の一端を定着するための
定着孔1aがそれぞれ所定の深さに形成されている。
【0013】定着孔1aは原則して、連結部材2の定着
力を高めて連結部材2を抜けにくくする等のために斜め
に形成されているが、定着孔1aの穴あけ加工が容易な
点などを考慮して垂直に形成されていてもよい。
力を高めて連結部材2を抜けにくくする等のために斜め
に形成されているが、定着孔1aの穴あけ加工が容易な
点などを考慮して垂直に形成されていてもよい。
【0014】なお、自然石1としては、原則として現地
にある大小様々な自然石が利用され、そうすることで施
工場所の景観、環境にマッチした自然石連結ブロック6
をきわめて廉価にかつ大量に形成できる。
にある大小様々な自然石が利用され、そうすることで施
工場所の景観、環境にマッチした自然石連結ブロック6
をきわめて廉価にかつ大量に形成できる。
【0015】ただし、現地で希望するものを得られない
ときは、工場などで2次製品(擬石)として生産された
ものが利用されている。連結部材2は、丸鋼または異形
棒鋼などの鉄筋、鋼線または合金メッキ鉄線などの屈と
う性金属材、高強度のワイヤーまたはロープ、あるいは
H形鋼、山形鋼、帯鋼などの鋼材などで形成されてい
る。
ときは、工場などで2次製品(擬石)として生産された
ものが利用されている。連結部材2は、丸鋼または異形
棒鋼などの鉄筋、鋼線または合金メッキ鉄線などの屈と
う性金属材、高強度のワイヤーまたはロープ、あるいは
H形鋼、山形鋼、帯鋼などの鋼材などで形成されてい
る。
【0016】また、連結部材2は、その一端側2aを自
然石1の定着孔1aに挿入し、かつその周囲に定着用の
凝固剤7を充填することにより自然石1の側部にそれぞ
れ突設されている。
然石1の定着孔1aに挿入し、かつその周囲に定着用の
凝固剤7を充填することにより自然石1の側部にそれぞ
れ突設されている。
【0017】凝固剤7としては、例えばエポキシ樹脂系
またはアクリル樹脂系の凝固剤と硬化剤を混合した接着
剤などが使用されている。なお、連結部材2を鉄筋や鋼
材などのいずれで形成するか、また自然石1,1間のあ
きLをどの程度にするか等は自然石連結ブロック6の使
用目的、形状などを参酌の上、適宜決められている。
またはアクリル樹脂系の凝固剤と硬化剤を混合した接着
剤などが使用されている。なお、連結部材2を鉄筋や鋼
材などのいずれで形成するか、また自然石1,1間のあ
きLをどの程度にするか等は自然石連結ブロック6の使
用目的、形状などを参酌の上、適宜決められている。
【0018】補強鉄筋3は、連結部材2の連結部の連結
強度を高めるとともにコンクリート4のきれつ、はく離
などを防止する目的で配筋されるもので、補強鉄筋3と
してフープ筋またはスパイラル筋などが連結部材2に交
差または巻回させて配筋され、必要に応じて連結部材2
に溶接されている。
強度を高めるとともにコンクリート4のきれつ、はく離
などを防止する目的で配筋されるもので、補強鉄筋3と
してフープ筋またはスパイラル筋などが連結部材2に交
差または巻回させて配筋され、必要に応じて連結部材2
に溶接されている。
【0019】コンクリート4は、連結部の剛性を高めて
施工性の向上を図るとともに、連結部材2が海水などの
劣悪な環境下にさらされても腐食(錆)したりしないで
永久的にその役割を果たせるようにするために充填され
るもので、連結部の剛性向上と連結部材2の腐食防止が
図れるものであれば、コンクリートの代わりに硬質性樹
脂材で被覆するのもよい。
施工性の向上を図るとともに、連結部材2が海水などの
劣悪な環境下にさらされても腐食(錆)したりしないで
永久的にその役割を果たせるようにするために充填され
るもので、連結部の剛性向上と連結部材2の腐食防止が
図れるものであれば、コンクリートの代わりに硬質性樹
脂材で被覆するのもよい。
【0020】れき、砂または着色材5は、被覆材として
充填されたコンクリート4の表面を覆うことにより、連
結部と自然石1との外観の調和を図るためのに使用され
るもので、可能な限り自然石1に近い材質のものが望ま
しい。
充填されたコンクリート4の表面を覆うことにより、連
結部と自然石1との外観の調和を図るためのに使用され
るもので、可能な限り自然石1に近い材質のものが望ま
しい。
【0021】こうして、所定間隔に配置された自然石1
と1が連結部材2によって一体的に連結されることで、
2個の自然石からなる自然石連結ブロック6が形成され
ている。
と1が連結部材2によって一体的に連結されることで、
2個の自然石からなる自然石連結ブロック6が形成され
ている。
【0022】また、自然石連結ブロック6は、必要な数
だけ敷き詰めたり積み重ねることにより、河岸や堤防を
直接保護する護岸工、河床の洗掘を防ぐ河川根固工、豪
雨時の大量土砂の流出を防止する砂防堰堤工、海岸沿い
の消波・洗掘根固工、さらには堤防や擁壁などの法面覆
工などの土木構造物を構築するためのブロックとして広
く利用される。
だけ敷き詰めたり積み重ねることにより、河岸や堤防を
直接保護する護岸工、河床の洗掘を防ぐ河川根固工、豪
雨時の大量土砂の流出を防止する砂防堰堤工、海岸沿い
の消波・洗掘根固工、さらには堤防や擁壁などの法面覆
工などの土木構造物を構築するためのブロックとして広
く利用される。
【0023】例えば図5(a)は、複数の自然石連結ブ
ロック6が法面覆工と根固工として敷設されている場合
を示したものである。なお、図1(a),(b)では、
特に2個の自然石からなる自然石連結ブロックについて
説明したが、例えば図2(a),(b)に図示するよう
に自然石1を必要な数だけ連結して帯状またはマット状
の自然石連結ブロックを形成することもできる。この場
合、連結部材2は図1(a)に図示するように自然石1
の側部に複数、突設されている。
ロック6が法面覆工と根固工として敷設されている場合
を示したものである。なお、図1(a),(b)では、
特に2個の自然石からなる自然石連結ブロックについて
説明したが、例えば図2(a),(b)に図示するよう
に自然石1を必要な数だけ連結して帯状またはマット状
の自然石連結ブロックを形成することもできる。この場
合、連結部材2は図1(a)に図示するように自然石1
の側部に複数、突設されている。
【0024】また、例えば図3(a),(b),
(c),(d)に図示するように中空三角錐形状、三角
形状、矩形状または円形状などをなす枠状の自然石連結
ブロックを形成することもできる。
(c),(d)に図示するように中空三角錐形状、三角
形状、矩形状または円形状などをなす枠状の自然石連結
ブロックを形成することもできる。
【0025】中空三角錐形状、帯状またはマット状の自
然石連結ブロック6は、必要な数だけ敷き詰めることに
より、河川根固工や法面覆工などの土木構造物を構築す
るブロックとして利用される。
然石連結ブロック6は、必要な数だけ敷き詰めることに
より、河川根固工や法面覆工などの土木構造物を構築す
るブロックとして利用される。
【0026】また、中空三角錐形状と枠状の自然石連結
ブロック6は、堤防や地山の法面を保護する擁壁工、海
岸沿いの洗掘を防止する消波・洗掘根固工、さらには河
岸や堤防を直接保護する護岸工などの土木構造物を構築
するために利用され、その際、これらの自然石連結ブロ
ック6は用途に応じて所定規模(形状、高さ等)の枠状
に敷設または積み上げられている。
ブロック6は、堤防や地山の法面を保護する擁壁工、海
岸沿いの洗掘を防止する消波・洗掘根固工、さらには河
岸や堤防を直接保護する護岸工などの土木構造物を構築
するために利用され、その際、これらの自然石連結ブロ
ック6は用途に応じて所定規模(形状、高さ等)の枠状
に敷設または積み上げられている。
【0027】そして、枠状をなす自然石連結ブロック6
の中にあえて砂利などの中詰め材を充填しないで空洞に
することにより、草木が生育し、または昆虫や魚などの
生物が生息できる場として利用できるようにしてもよ
い。
の中にあえて砂利などの中詰め材を充填しないで空洞に
することにより、草木が生育し、または昆虫や魚などの
生物が生息できる場として利用できるようにしてもよ
い。
【0028】また、必要に応じて枠状に積み上げられた
自然石連結ブロック6の中に現地で大量に発生する自然
石や土砂、あるいはコンクリートガラ、コンクリート等
の中詰材が充填されることもある。
自然石連結ブロック6の中に現地で大量に発生する自然
石や土砂、あるいはコンクリートガラ、コンクリート等
の中詰材が充填されることもある。
【0029】なお、図5(b)は、中空三角錐体形状の
自然石連結ブロック6が根固工として設置されている場
合を示したものである。自然石連結ブロック6の製造に
際しては、最初に自然石1に定着孔1aをそれぞれ形成
し、この定着孔1aに連結部材2の一端を挿入するとと
もに、その周囲に凝固材7を充填する。
自然石連結ブロック6が根固工として設置されている場
合を示したものである。自然石連結ブロック6の製造に
際しては、最初に自然石1に定着孔1aをそれぞれ形成
し、この定着孔1aに連結部材2の一端を挿入するとと
もに、その周囲に凝固材7を充填する。
【0030】次に、凝固材7が充分に硬化して連結部材
2を自然石1に強固に固定できたら、連結部材2どうし
を溶接などによって連結する。次に、連結部材2の周囲
に補強鉄筋3を配筋し、その上に被覆材4としてコンク
リート4を充填し、かつその上にれき、砂または着色材
5を付着させる。
2を自然石1に強固に固定できたら、連結部材2どうし
を溶接などによって連結する。次に、連結部材2の周囲
に補強鉄筋3を配筋し、その上に被覆材4としてコンク
リート4を充填し、かつその上にれき、砂または着色材
5を付着させる。
【0031】その際、れき、砂または着色材5はコンク
リート4が完全に硬化する前に、コンクリート4の付着
力を利用して付着させてもよいが、コンクリート4が硬
化した後から接着剤で付着させてもよい。発明の実施の
形態2.図4(a),(b)は自然石連結ブロックの他
の例を示し、図において4個の自然石1に連結部材2が
それぞれ突設されている。
リート4が完全に硬化する前に、コンクリート4の付着
力を利用して付着させてもよいが、コンクリート4が硬
化した後から接着剤で付着させてもよい。発明の実施の
形態2.図4(a),(b)は自然石連結ブロックの他
の例を示し、図において4個の自然石1に連結部材2が
それぞれ突設されている。
【0032】また、双方の連結部材2と2は溶接、結束
せんまたは凝固剤によって互いに連結され、その外周に
補強鉄筋3が配筋され、さらにその上に被覆材としてコ
ンクリート4が充填されている。
せんまたは凝固剤によって互いに連結され、その外周に
補強鉄筋3が配筋され、さらにその上に被覆材としてコ
ンクリート4が充填されている。
【0033】また、コンクリート4の表面にれき、砂ま
たは着色材5が付着されている。こうして運搬、施工時
などに際して取り扱い容易な大きさの自然石連結ブロッ
ク6が形成されている。
たは着色材5が付着されている。こうして運搬、施工時
などに際して取り扱い容易な大きさの自然石連結ブロッ
ク6が形成されている。
【0034】なお、この場合の自然石1、連結部材2、
連結部材2の定着部の構造および連結部材2と2との連
結部の構造は、図1(a),(b)で説明した構造と略
同じである。
連結部材2の定着部の構造および連結部材2と2との連
結部の構造は、図1(a),(b)で説明した構造と略
同じである。
【0035】また、自然石1は必ずしも4個に限られる
必要はなく、可能であれば5ないし6個と連結されてい
てもよい。こうして形成された自然石連結ブロック6
は、必要な数だけ敷き詰めたり積み重ねることにより、
河岸や堤防を直接保護する護岸工、河床の洗掘を防ぐ河
川根固工、豪雨時の大量土砂の流出を防止する砂防堰堤
工、海岸沿いの消波・洗掘根固工、さらには堤防や擁壁
などの法面覆工などの土木構造物を構築するためのブロ
ックとして広く利用される。
必要はなく、可能であれば5ないし6個と連結されてい
てもよい。こうして形成された自然石連結ブロック6
は、必要な数だけ敷き詰めたり積み重ねることにより、
河岸や堤防を直接保護する護岸工、河床の洗掘を防ぐ河
川根固工、豪雨時の大量土砂の流出を防止する砂防堰堤
工、海岸沿いの消波・洗掘根固工、さらには堤防や擁壁
などの法面覆工などの土木構造物を構築するためのブロ
ックとして広く利用される。
【0036】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成からなり、
特にこれまでのコンクリートブロックとは全く異なり、
自然石による美しい自然景観を創出できるため、現地の
景観、環境にマッチした土木構造物を容易に構築でき
る。
特にこれまでのコンクリートブロックとは全く異なり、
自然石による美しい自然景観を創出できるため、現地の
景観、環境にマッチした土木構造物を容易に構築でき
る。
【0037】また、自然石が組み合わされている空積構
造なので、草木が生育でき、また昆虫や魚などの生物が
生息できる場を提供でき、生態系の保全に適した土木構
造物を提供できる。
造なので、草木が生育でき、また昆虫や魚などの生物が
生息できる場を提供でき、生態系の保全に適した土木構
造物を提供できる。
【0038】また、単に自然石どうしを双方に突設され
た連結部材を連結して形成されているので、現地に大量
にある大小様々の自然石を利用できるので、運搬コスト
もかからずきわめて低コストでの施工が可能である。
た連結部材を連結して形成されているので、現地に大量
にある大小様々の自然石を利用できるので、運搬コスト
もかからずきわめて低コストでの施工が可能である。
【0039】さらに、自然石と自然石は、双方に突設さ
れた鉄筋などからなる連結部材どうしを溶接などで連結
し、かつその上に被覆材としてコンクリート等が充填し
てあるので、連結部の剛性が著しく高められて施工性の
向上が図れるとともに、連結部材が海水などの劣悪な環
境下にさらされても、腐食(錆)したりするのを確実に
防止することができる。
れた鉄筋などからなる連結部材どうしを溶接などで連結
し、かつその上に被覆材としてコンクリート等が充填し
てあるので、連結部の剛性が著しく高められて施工性の
向上が図れるとともに、連結部材が海水などの劣悪な環
境下にさらされても、腐食(錆)したりするのを確実に
防止することができる。
【図1】自然石連結ブロックの一例を示し、(a)はそ
の一部破断正面図、(b)は連結部の拡大断面図であ
る。
の一部破断正面図、(b)は連結部の拡大断面図であ
る。
【図2】(a),(b)はそれぞれ、帯状、マット状に
形成された自然石連結ブロックの平面図である。
形成された自然石連結ブロックの平面図である。
【図3】(a),(b),(c),(d)はそれぞれ、
中空三角錐形状、三角形状、矩形状、円形状の枠状に形
成された自然石連結ブロックの平面図である。
中空三角錐形状、三角形状、矩形状、円形状の枠状に形
成された自然石連結ブロックの平面図である。
【図4】自然石連結ブロックの他の例を示し、(a)は
その平面図、(b)は連結部の拡大断面図である。
その平面図、(b)は連結部の拡大断面図である。
【図5】自然石連結ブロックが法面覆工、根固工に利用
されている例を示す断面図である。
されている例を示す断面図である。
1 自然石 2 連結部材 3 補強鉄筋 4 コンクリート(コンクリートまたはモルタル) 5 れき、砂または着色材 6 自然石連結ブロック 7 凝固剤
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の自然石に連結部材をそれぞれ突設
し、この連結部材どうしを連結し、その上を被覆してな
ることを特徴とする自然石連結ブロック。 - 【請求項2】 連結部材どうしを溶接、結束せんまたは
凝固剤で連結し、その周囲に補強筋を配筋し、その上に
被覆材としてコンクリートまたはモルタルを充填し、か
つ被覆材の表面にれき、砂または着色材を付着させてあ
ることを特徴とする請求項1記載の自然石連結ブロッ
ク。 - 【請求項3】 請求項1または2の自然石連結ブロック
を複数、敷設または積み上げて構築してあることを特徴
とする自然石連結構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11177013A JP2001003335A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 自然石連結ブロックおよび自然石連結構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11177013A JP2001003335A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 自然石連結ブロックおよび自然石連結構造物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001003335A true JP2001003335A (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=16023648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11177013A Pending JP2001003335A (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 自然石連結ブロックおよび自然石連結構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001003335A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100485052B1 (ko) * | 2002-02-07 | 2005-04-22 | 나성민 | 뿌리를 가진 석재블럭 |
KR100740272B1 (ko) * | 2005-11-29 | 2007-07-23 | 주식회사 서울강화 | 무철구조방식의 인공암 구조물 및 그 시공방법 |
JP2008280691A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Kankyo Kogaku Kk | 土木構築物用ユニット |
-
1999
- 1999-06-23 JP JP11177013A patent/JP2001003335A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100485052B1 (ko) * | 2002-02-07 | 2005-04-22 | 나성민 | 뿌리를 가진 석재블럭 |
KR100740272B1 (ko) * | 2005-11-29 | 2007-07-23 | 주식회사 서울강화 | 무철구조방식의 인공암 구조물 및 그 시공방법 |
JP2008280691A (ja) * | 2007-05-09 | 2008-11-20 | Kankyo Kogaku Kk | 土木構築物用ユニット |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010918 |