JP2000517168A - バイオセンサー - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
(a)検出可能な活性を有するリポーター分子をコードする配列を含む第1の核酸分子、及び、(b)リポーター分子のための基質を生成する酵素をコードする配列を含む第2の核酸分子を含んでなり、前記第1の配列が第1の誘導プロモーターの制御下にあり、第2の配列が第2の誘導プロモーターの制御下にある、バイオセンサーで用いるための遺伝子構築物。その遺伝子構築物を含む細胞と、細胞が環境シグナルに露出されたとき細胞におけるリポーター分子の活性を測定する手段とを具備してなるバイオセンサー。
Description
【発明の詳細な説明】
バイオセンサー
技術分野
本発明は、環境シグナル検出のためのバイオセンサーの使用に関し、このバイ
オセンサーは、これらシグナルに対する細胞の遺伝子反応の測定に基づく。
従来の技術
“遺伝子反応に基づく”バイオセンサー測定のための標準的な研究方法は、リ
ポーター遺伝子を関連プロモーターに結合させ、研究対象物で対応するシグナル
(リポーター遺伝子によってコード化された酵素の活性からなる)を測定するこ
とである。このような測定を行うための細菌ルシフェラーゼオペロンの使用を扱
った最初の文献は、1984年に発行されている(Baldwin等,1984)。それ以来、
プロモーターの活性を精査するこのリポーターの使用を詳説する多数の文献が発
表されている。今日では、おそらく、この問題についての数千の文献がある。こ
れらの文献のほとんどは、全luxカセットのluxAB融合の使用に重きをおいている
。こうした構築物で汚染物質の濃度を測定するという、さらに限定された目的は
、米国テネシー大学のゲイリー・セイラーのグループ(Gary Sayler's group)
によって初めて提唱され、提示された(King等,1990)。Burlage & Kuo(1994
)は、近年、環境モニターの応用に関連して、こうしたバイオセンサーの応用を
見直している。
実質的には、言及された全ての構築物が、活性測定のための全luxオペロンま
たはそのルシフェラーゼ部分(luxAB、この場合はアルデヒド基質の外部添加に
より活性が測定される)のいずれかを利用している。全luxオペロンを使用する
ことの主な欠点は、ルシフェラーゼの基質(luxCDEによってコード化された脂肪
酸リダクターゼ)の発生を招く酵素の生成が、ルシフェラーゼの合成と同時に起
こることである。したがって、細胞によって生成される基質の量は、おそらくル
シフエラーゼの飽和には不十分である。本発明者らは、この欠点に対処するため
の試み
として、バイオセンサーとして好適な構築物に修飾を行い、これによって、ルシ
フェラーゼが合成され次第、最大の発光を奏するようにした。
発明の開示
第一の態様として、本発明は、下記:
(a)検出可能な活性を有するリポーター遺伝子をコード化する配列を含む第一
核酸分子;及び、
(b)リポーター分子のための基質を生成する酵素をコード化する配列を含む第
二核酸分子を含み、
第一配列が第一誘導プロモーターの制御下にあり、第二配列が第二誘導プロモ
ーターの制御下にあるバイオセンサーに使用される遺伝子構築物である。
好ましい実施態様では、第一核酸分子が、細菌ルシフェラーゼlux ABまたはそ
の機能的等価物をコード化し、第二核酸分子が、lux CDE酵素脂肪酸リダクター
ゼまたはその機能的等価物をコード化する。これらの遺伝子は、生物発光微生物
のあらゆるluxオペロンから入手可能であり、そのほとんどが、ビブリオ(Vibri
o)、Xenorhabdus、Photorhabdus及び発光菌(Photobacterium)属に属する(Me
ighen,1994)。この系における検出可能作用は、光の発生である。
あらゆる誘導プロモーターが本発明に好適であることは重要である。好適なプ
ロモータの数例を補足2に列挙した。しかしながら、このリストは完全なもので
はなく、可能な複数のプロモーターを示すためのものである。第一プロモーター
の選択は、しばしば、バイオセンサーが適合して反応する環境シグナルに依存す
る。特に、バイオセンサーが、キシレンの検出のために使用される場合、第一プ
ロモーターとしてはPuプロモーターが特に好適である。
本発明の更に好ましい実施態様は、図14に示したキシレンの検出に適合させ
た遺伝子構築物である。
本発明の遺伝子構築物の顕著な利点は、細胞中で、リポーター分子の発現とは
別々に、酵素の発現が誘導可能なことである。このため、細胞には、酵素によっ
て生成される基質が供給される。基質は、生成後即座にリポーター分子によって
利用可能であり、このため、検出されたシグナルに迅速に対応する。リポーター
分子は、環境シグナルに対応して発生する場合、最大限に反応して検出作用を与
えることができる。第一プロモーターは、試験する環境シグナルに露出させるこ
とにより誘導されることが好ましい。誘導は、シグナルによって直接的に、また
は、構築物を含有する細胞内で、一以上の別々の経路を活性化することによって
間接的に達成可能である。
遺伝子構築物は、そのプロモーターを介してリポーター分子の活性化に必要な
補助成分をコード化する核酸分子を更に含有可能である。例には、調節遺伝子ま
たは“第二メッセージ”分子を発現して第一プロモーターを活性化する核酸分子
が含まれる。
調節遺伝子による間接的活性化経路に依存する、既存のプロモーターのエフェ
クター特異性は、調節タンパク質のシグナル結合部位の突然変異によって変更さ
れる(Ramons等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,83,8467-8471,1986)。新た
なプロモーターは、デロレンツォら(deLorenzo,V.;Herrero.M.;Jakubzik,U.
& Timmis,K.N.J.Bact.,172,6568-6572,1990)またはソハスキーら(Soha
skey,C.D.;Im,H.& Schauer,A.T.,J.Bact.,1674,367-376,1992)によ
って記載されたもの等のトランスポゾンを主成分とする、プロモーターを含まな
いプロモーター精査ベクターを使用して識別可能である。
第二の態様では、本発明は、本発明の第一の態様の遺伝子構築物を含有する細
胞を含む環境シグナルの測定のためのバイオセンサー及び、細胞を環境シグナル
に露出させた際の細胞内のリポーター分子の活性を測定する方法である。
細胞は、細菌、酵母、真菌及び他の植物細胞及び動物を含むあらゆる細胞であ
ってよい。該細胞は、細菌細胞であることが好ましい。環境シグナルは、汚染物
質、毒素、温度、線照射、生化学的及び化学的なものであってよい。
細菌ルシフェラーゼ系を使用する場合、センサーの基本的な遺伝子ユニットは
、脂肪酸リダクターゼの生成をコード化する第二核酸分子(ユニット2)、ルシ
フェラーゼ遺伝子と第一プロモーターを含むリポーター因子をコード化する第一
核酸分子(ユニット1)並びに、幾つかの例では、調節遺伝子などのセンサー因
子の活性化のための補助成分を供給する三番目のユニット(ユニット3)である
。市販のセンサーでは、全ての因子が宿主生物の染色体中に理想的に挿入されて
いる。あるいはまた、全てのユニットをプラスミド上においても、または染色体
挿入因子とプラスミド上の構築物を組み合わせて使用してもよい。例えば、三つ
のユニットを使用する場合、ユニット2及びユニット3を染色体に挿入する一方
で、ユニット1をプラスミド上に配してもよい。
細菌ルシフェラーゼ系を使用する機能的バイオセンサーユニットは、試験しよ
うとするサンプルを、本発明の第一の態様による遺伝子構築物を含むバイオセン
サー細胞と(例えばキュベット中で)露出させる装置及び細胞の発光を測定する
ことのできる器具からなる。原則として、あらゆる光測定装置が使用可能である
か、最も好適なのは、光電子増倍管、荷電結合デバイス、光度計、測光器、光フ
ァイバーケーブルまたは液体シンチレーションカウンターである。これらのシス
テムは、携帯用かまたは研究室用の、一回の分析に適合させたものかまたは多数
回の分析のための高性能装置であってよい。本発明に好適な市販の90以上のシ
ステムについての概説がスタンレーによって発表されており(Stanley in J.Bi
oluminesc.Chemiluminescence,7,77-108,1992)、その後定期的に最新版が
発表されている。
分析物は、表面に吸着した場合、液状媒体に溶解された場合、または気相中に
存在する場合にバイオセンサーによって測定可能である。測定の条件は、遺伝子
構築物を含むバイオセンサー細胞の機能が確実に発揮されるのに十分な湿度が得
られることである。サンプルは、分析前に、適当な組成の緩衝剤で希釈し、この
溶液としてインキュベートすることが理想的である。あるいはまた、分析前に、
対象の分析物を、溶媒等の手段または例えば膜などの選択的に透過可能な障壁を
使用して、サンプルから分離してもよい。分析物はまた、分析前に、例えば、気
体サンプルを液体または適当な固形吸収体を通過させることにより濃縮しても良
い。
バイオセンサーは、生物中で遺伝子反応を誘発する有機または無機の化学的シ
グナルまたは環境シグナルの検出に使用可能である。微生物系を主として対象と
しているが、ほ乳類、植物または真菌性のプロモーターもまた使用可能である。
さらに、バイオセンサーは、生理学的測定に好適なプロモーターの後ろにルシフ
ェラーゼ遺伝子を挿入することにより、飢餓、毒性(ビルレンス)または胞子形
成などの生理学的反応もまた検出可能である。バイオセンサーは、粒子に結合し
た、水性サンプルに溶解した、または気相中に分散した毒物の検出に使用可能で
ある。しかしながら、この測定は、通常は液相中で行う必要がある。
第三の態様では、本発明は、本発明の第二の態様によるバイオセンサーを、シ
グナルに露出させ、バイオセンサー中の細胞のリポーター分子の発現を、シグナ
ルを誘発させることを含む環境シグナルの検出方法であって、露出前または露出
中に細胞が誘発されて酵素を生成し、細胞内で基質が形成されてリポーター分子
が予め形成された基質と反応して検出可能な反応を起こす方法、及び該反応を検
出することである。
本発明がより明確に理解されるよう、好ましい形態を下記の図面を参照して説
明する。
図面の簡単な説明
図1は、luxオペロンの図である。
図2は、設計したクローンpLuxABの図である。
図3は、設計したクローンpLuxCDEの図である。
図4は、設計したクローンpTluxの図である。
図5は、トルエンの分解をコード化する遺伝子を制御する二つのオペロン、To
lオペロンの図である。
図6は、pXlacR/Sの図である。
図7は、設計した構築物pXylRの特性の図である。
図8は、設計した構築物pTU/Mの図である。
図9は、pTLU中の成分の相対位置を示す図である。
図10は、設計した形質転換体plu−xの模式図である。
図11は、設計した形質転換体pLEUの模式図である。
図12は、新たなセンサー構築物(Leu-lacR)であって、キシレンを添加したも
の(黒四角)及びキシレンを添加していないもの(白四角)の生物発光の経時変
化並びに、黒丸と白丸がそれぞれキシレンの存在下とキシレンのない状態での反
応を表すコントロール構築物(Lux-lacR)での対応データを示す図である。
図13は、新たなセンサー構築物(Leu-lacR)で得られる検定曲線を示す。生物
はグリセリンストックから接種され、30℃で最小限の刺激のもとで一晩おいた
。
図14は、プラスミドpLEUのマップを示す。
発明の詳細な説明
本発明に使用した全ての成分は、既に一般に入手可能である(この研究のため
に特に生成させた異種構築物を除く)。
材料及び方法
培養条件
Escherichia coliの組換え株を、通常通り、好気条件下でLuria groth(LB
)(トリプトン10g/L、NaCl10g/L及び酵母抽出物5g/L)中37℃にて
培養した。媒体にKobe寒天15g/Lを添加して固化させた。フィルター滅菌した抗
生物質を必要に応じて添加した。100mg/mlのアンピシリンを使用して下記のベク
ター:pSP72、pUC18、pTrc99A及びpPL-L:を主成分とする構築物を維持し、10
mg/mlのテトラサイクリンをpPK404を主成分とする構築物に用いた。使用した相
違する炭素源は、グルコース(1%w/v)及びラクトース(1%w/v)であった。
一般的な組換えDNA操作
制限酵素及び他のDNA変性酵素を、提供者に特定された条件下で使用した。
DNAの処理及びクローン化のために、Sambrook等,(1989)により発表された
標準的な操作を用いた。プラスミドDNAのE.coliからの単離は、プラスミド坦
持クローンの迅速なスクリーニングのために、Morelle(1989)によって発表さ
れた方法によって行われた。
表1:本研究の間に構築したクローンの説明表2:本研究の間に構築したクローンの説明表2、続き表3:組換えE.coli株生物発光アッセイ−培地の調製
特に述べないが、E.coliクローンは、新鮮な寒天プレートから、適当な抗生物
質を含む40mlのLB媒質を含むフラスコに植付け、37℃で2-3時間、好気的に(振
とうさせながら)成長させた。培地は、約0.8-1.2のOD600で播種し、2回洗浄し
、100mMのリン酸バッファーpH7.5、1/10希釈LB broth、及び0.1%グルコース(w
/v)を含むバッファー中に再懸濁させた。いくつかの場合には、本文中に特定し
たが、IPTG及びm−キシレン(1mM)などのインデューサ及び/またはエフェクタ
ーを添加した。培地の光学密度は、1.6に調節し、以下のようにアッセイした。
細胞懸濁液の10mlを、100mlの密にシールしたボトル(Scottボトル)に入れ、
実験の間、それを室温でマグネチックスターラに載せた。サンプリングは、20分
または30分間隔で行なった。培地の100mlのアリコートを取り出し、600nmで培地
の光学密度を測定して、バイオマス含有量を測定した。光発生(秒あたりの蛍光
カウント、LCPSでの生物発光)は、ミクロタイタープレートを用いて、Microbet
aシンチレーションカウンターで測定した。
20%グルコースの20μlを、ミクロタイタープレートの各ウェルに添加した(グ
ルコースは、電子ドナーとして作用する)。各サンプルにおいて、0.5%テトラ
デシルアルデヒド有無での蛍光活性を記録した。LCPSをOD600で除することによ
り、特異的活性を決定した。
アルデヒドインジケータプレート
パラロサニリン及びビサルファイトの混合物は、しばしばシッフ試薬と呼ばれ
、アルデヒドの検出に広く用いられている(Lillie 1997)。これらの化合物は
、固体媒質に導入され、アルデヒドを生成する酵素を発現するクローンの同定に
使用される。インジケータプレートは、8mlのパラロサニリン(95%エタノール
中2.5mg/ml)及び100mgのナトリウムビサルファイトを、予め冷却した寒天に添
加することによって調製した。プレートは、室温で貯蔵し、アルデヒドを含むヒ
ュームから遠ざける。それらはバックグラウンド色の増大を促進する。
結果
ルシフェラーゼ化合物の発色
a)バックグラウンド
X.luminescensのluxAB遺伝子産物は、他の細菌(わずか30℃まで、Szittner
and Meighen,1990)より温度的に(45℃まで)安定である。この生物のlux構造
遺伝子の順序は、luxCDABEであり、luxCDとluxE遺伝子に隣接するルシフェラー
ゼ遺伝子を持つ(図1)。
b)lux AB遺伝子のクローニング
lux系を検出する商業的に入手可能なプロモータが無い状況で、研究は、この
系を開発するために行なわれた。プロモータの無いlux AB遺伝子カセットを、lu
xAB遺伝子のリボソーム結合部位(RBS)のすぐ上流側、翻訳ターミネーター(rrnb
T1T2)の隣、かつ最小2つの独特な酵素部位(BamHI及びXholまたはSalIまたはP
stI)に位置し、他のベクターへのクローニングを促進する、独特のクローニン
グ部位(EcoRV、ClaI及びEcoRI)を含むようにデザインした。プロモータ配列は
、EcoRV、ClaI及びEcoRI部位に、正しい方向で挿入し、lux AB遺伝子を発現する
能力を有する。
EcoRV部位の上流のrrnbT1T2ターミネーターの目的は、他のプロモーターからl
ux遺伝子への連続的な翻訳を阻害することであるが、これらは、ホストベクター
系の不安定化の阻害においてlux遺伝子補助から縁に遠位にある。
pSP72の異なるプロモーターにおけるrrnbT1T2ターミネーターのクローニング
を促進するために、PCRプライマーの2つのセットが消化された。最初に、後ろ
のターミネーターがベクターpKK232-8(Brosius,1984)から増幅され、pSP72のBa
mHI/Xbal部位にクローンされてpT2となる。BglII及びBamHIは、適合性の接着末
端を生成するが、再リゲートされた末端は、いずれかの酵素によって再び切断さ
れる。従って、pSP72における元のBamHI及びBglII制限部位及びrrnbT1T2 PCR産
物は各々pT2に存在しない。順方向翻訳ターミネーターは同様に増幅されpT2のBg
lII/EcoRV部位にクローンされる。ポジティブクローン(設計されたpTER)が単
離され、特徴付けされてさらなる研究に残された。
X.luminescensからのluxAB遺伝子は、増幅され、EcoRI/SmaI部位pUC18にクロ
ーンされ、ベクターのlacZプロモーター及びluxAB遺伝子の間の翻訳的融合とな
る。この構築物を有するコロニーの生物発光は、外来のアルデヒドを添加すると
、暗中裸眼で容易に可視化された。ランダムに取られた10のコロニーから単離
された構築物の特徴付けは、互いに同一で純粋であることが見いだされた。一つ
のクローン、設計されたpluxAbが保持された(図2参照)。
c)アルデヒドシンターゼ遺伝子のクローニング
luxCDE遺伝子は、17塩基離間したtrp(-35)位置とlac UV5(-10)領域とを含むプ
ロモーターの翻訳制御下におかれた(Amann等,1988)。luxCDによって生成され
たPCRフラグメントは、Eco Ri/Kpn Iで制限され、及びluxE PCR産物に制限され
たKpn I/Bam HIに離ゲートしている。独特な制限酵素部位が導入され、各プライ
マーの5’末端に位置する。プライマーのヌクレオチド配列及び増幅条件は、補
足(appendix)に記載する。得られたリゲーション混合物は、luxCD順方向及びlux
E逆方向プライマーでの、さらなる25ラウンドの増幅を施された。luxCDE(約3
.7Kb)を含む最終生成物は、発現ベクターpTrc 99AのEcoRi/BamHI部位にクロー
ンされ、NM522にトランスフェクションされた。陽性のアルデヒド生成クローン
は、形質転換体のアルデヒドインジケータープレートへのパッチングによって単
離した。取り出したクローンの引き続くPCR及びRE分析は、構築物の真性である
ことを確証した。設計されたpluxCDEクローン(図3参照)は、さらなる研究の
ために残した。
プラスミドpTrc 99Aは、IPTGによって誘導され得る強いtrcプロモーターを含
む。さらに、ベクターは、lacZリボソーム結合部位及びプロモーターを制御する
lacIQリプレッサを含む。しかし、trcプロモーターは、非常に強いプロモーター
であり、非誘導状態においても低レベルで翻訳を開始することがわかった(Aman
n等,1988)。
d)対照用構築物−ルシフェラーゼオペロン
全luxオペロンを単一単位としてコードする構築物が、対照用として提供され
た
。全luxオペロン(CDABE遺伝子)は、X.luminescensから、Boehringerの延長TM
長テンプレートPCRキットを用いて、luxCD順方向及びluxE逆方向で増幅された。
EcoRi及びBamHI制限に続いて、PCRフラグメントが、pTrc 99AのEcoRI/BamHI部位
にクローンされ、trcプロモーターとluxオペロンとの翻訳的融合が得られた。得
られた組み換えクローンの目視検査では、外部アルデヒドの有無における生物発
光はみられなかった。しかし、外部アルデヒド無しでのシンチレーションカウン
ターを用いて発光が検出された。これらの形質転換体のRE及びPCR分析を介した
特徴付けにより、全luxオペロンがクローンされたことが確認された。形質転換
体の代表例である、設計されたpluxCDABEは、さらなる研究のために残した。
luxオペロンの内部プロモーター活性化翻訳の可能性をルール・アウトするた
めに、PCRフラグメントをpTERのEcoRi/SmaI部位にクローンした。得られた組み
換えクローン(設計したpTlux)の裸眼による検査及びシンチレーションカウン
ターでは、外部のアルデヒドの有無における生物発光がみられなかった。luxCDA
BE遺伝子を含むpTluxは、2つの翻訳末端に隣接していた(図4に概略を示す)
。
BTEXセンサーの構築
a)バックグラウンド
Pseudomonas putidaのTolプラスミドは、トルエン、m−キシレン及びp−キ
シレンの完全な消化に必要な酵素をコードする(Wand & Dunn,1974;Worsey & W
illiams,1975)。トルエンの分解をコードする遺伝子は、2つのオペロンを含
む(図5参照)。”上方”経路は、トルエン及びキシレンの芳香族カルボン酸へ
の酸化を担う(Franklin等,1983)。異化酵素に加えてTolプラスミドは、(ト
ルエンなどの)上方経路エフェクターと共同して経路オペロンプロモーターから
の発現をトリガーするXylR調節タンパク質をコードする(Pu,Abril等,1989)
。
b)調節遺伝子のクローニング
XylR遺伝子は、原型Tolプラスミドから(PCRを介して)増幅され、広いホスト
範囲のベクターpRK404のPstI/BamHI部位に個々にクローンされた(Ditta等,19
85)。得られた構築物は、図6に示すように、誘導lacZプロモーターの翻訳制御
下にある。
XylR遺伝子は内部PstI部位を含むので、NsiI制限部位が、順方向PCRプライマ
ーを介してXylR遺伝子産物の5’末端に導入された。このプライマーは、NsiIの
認識部位を含む。NsiIでの切断は、PstIを持つ適合性接着末端、すなわち促進リ
ゲーションを生成する。得られた構築物、設計されたpxylac-Rは、XylR遺伝子の
オープンリーディングフレーム(ORF)を含む。
全XylR遺伝子(そのプロモーターPrを含む)もクローンされた。この構築物
の生成を理論付けは、異種遺伝子を含む株が、原型遺伝子を有する株より迅速に
BTX化合物に反応することを示すことである。全XylR遺伝子(2.1kb)は、Tolプ
ラスミドから(PCRを介して)増幅され、pRK404のPstI/BamHI部位にクローンさ
れた。lacZプロモーターからの翻訳阻害をルールアウトするために、XylR遺伝子
が反対方向にクローニングされた。これは、順方向及び逆方向PCRプライマーの
制限部位を交換することによって助長された。すなわち、順方向プライマーは5
’末端にBamHI認識部位を含み、同様に、逆方向プライマーはNsiI部位を含む。
得られた構築物pXylRの特徴を示す模式図を図7に記載した。
c)異化プロモーターのlux検出系への融合
この目的の次のステップは、TolプラスミドのpTERへの上方経路のプロモータ
ーをクローンすることである。プロモーターはTolプラスミドから増幅され、pTE
RのEcoRV/EcoRI部位へリゲートし、E.coli HB101に形質転換した。PCR及び制限
エンドヌクレアーゼ分析についで、2つのクローンが単離され、将来の研究のた
めに保持された。Puプロモーターを含む構築物は、設計されたpTUである(図8
参照)。
X.luminescensからのluxAB遺伝子が、E.coliにおいて機能的に翻訳されたこと
を確定し、遺伝子は次いでpTUにクローンされた。luxAB PCRフラグメントはEcoR
Iで制限され、次いで平滑化され、個々にpTUのEco RV/Eco RI部位にリゲートさ
れ、pTLUを生成した。得られた組み換えクローンの目視検査では、外部アルデヒ
ドの存在下での生物発光は見られなかった。しかし、発光は、シンチレーション
カウンターを用いて検出された。細胞の全ループは、寒天プレートでスクラップ
され、100mlのLuria brith及び1%テトラデシルアルデヒドを含むエッペンドル
フ管内に再懸濁された。培地は、ポリスチレン製ミクロタイタープレートに移さ
れ、シンチレーションカウンターを用いて光生成をスキャンされた。VE及びPCR
分析を通したこれらの形質転換体の特徴付けは、構築物が原型であることを証明
した。
構築物の成分の代表的位置を例示する模式図を図9に示した。
d)Puプロモーター構築物の翻訳
pTLUの潜在的な有用性を確認するために、これらのクローンのルシフェラーゼ
活性を、周知のエフェクターであるm−キシレンに対して試験された。このクロ
ーンを含むE.coli株及びその特異的レギュレータ(pxylacR)も試験された(表
4参照)。pTLUを含むE.coli NM522において、比較的に低いレベルの発光が検出
された。これらの結果は、Puがそのレギュレータの不存在下で翻訳を開始できる
ことを示した以前の発見(Hugouvieux-Cotte-pattatet等,1990)に一致する。
予想したように、PuプロモータのXyIR-依存性発現は、存在する糖及び/また
はIPTGのタイプによって40から470倍増大した。光出力の5から10倍の増加は、グ
ルコースとともに成長させたものを除くすべての生物に対して、エフェクター分
子(m−キシレン)の不存在下で観察された。最大のキシレン−誘導ルシフェラ
ーゼ活性は、グルコース存在下(7.5×105LCPS)で成長させた細胞について記録
した。グルコースは、lacZプロモーターからの翻訳を抑制することが知られてい
る(XyIRはlacZプロモーターから翻訳される)ので、これらの結果の解釈におい
て、いくつかの注意が必要である。
表4:TOL xyIRレギュレーター及び”上方”プロモーターluxAB構築物を含む組
み換えE.coli(NM522)株の蛍光活性
組み換え株の終夜培地は、アンピシリン及びテトラサイクリンを各々100及び1
0mg/mlの濃度で含むLB broth中に100倍希釈した。炭素源、グルコース及びラク
トースは、1%の濃度で提供した。調節遺伝子XyIRの発現を誘導するために、IPT
Gを1mMの濃度で添加した。蛍光活性(1秒あたりの蛍光カウント)は、エフェ
クターm−キシレン(1mM)の存在下、10%テトラデシルアルデヒド2mlの添加後
5時間に測定した。培地は、30℃で成長させた。
・a、検出せず
e)BTEXセンサー制御構築物
luxオペロン(制御構築物)は、Puプロモータの制御下においた。すでに述べ
たように、全luxオペロン(CDABE遺伝子)は、Boerhingerの拡張TM長テンプレー
トPCTキットを用いてX.liminescensから増幅した。5’末端でEcoRIによって制
限し、3’末端で平滑化したPCRフラグメントは、pTUのEcoRI/SmaI部位にリゲー
トした。NM522への形質転換に続いて、陽性生物発光クローンを、外部アルデヒ
ドの不存在下でシンチレーションカウンターを用いて同定した。制限エンドヌク
レアーゼ及びPCR分析は、それらの原型性(authenticity)の決定に用いられた。
バックグラウンド蛍光活性の測定が行われた。pLu-xは、方法及び材料の部分に
記載したプロトコールに従って、Luria broth中で培養した。外部m−キシレン
の有無において発光は検出されなかった。
f)完全なBTEXセンサーの構築
Pu-luxABカセットは、BamHI/PstIでの制限に続いて寒天ゲル電気泳動を介して
pTLUから単離され、pluxCDEの同様に制限された部位にクローニングされた。こ
れらの形質転換体の、RE及びPCR分析を通した特徴付けは、Pu-luxABカセットがl
uxCDE遺伝子に融合したことを確認した。形質転換体の代表例、設計されたpLEU
は、さらなる研究のために保持した。pLEUにおけるPu-luxABカセットの相対的位
置は、図11に概略を示した。バックグラウンド蛍光活性を決定するために、pL
EUはLuria broth中で培養し、材料及び方法の部分で述べたプロトコールに従っ
てアッセイした。繰り返しアッセイでは、m−キシレンの存在下でも発光は見ら
れなかった。これらの結果は、調節タンパク質Xyl Rの不存在下でのPuの誘導を
欠くことを明らかに示している。
試験株Leu-lacRは、pLEU及びpxylac-Rの両方のNM522への形質転換及びアンピ
シリン及びテトラサイクリン耐性の分泌によって生成された。同様に、Leu-R、L
ux-lacR及びLux-Rは、各構築物(表1及び2参照)のNM522への形質転換によっ
て生成した。これらの株のアッセイ結果は、図12及び図13に示した。
本発明の新規なセンサーの機能性は、図12及び13に示されている。新たな
センサーの応答は、生得的なlux遺伝子カセットに基づく参照構築物で得られる
も
のより明らかに優れている。新たなセンサーにおいて、光シグナルの誘導は迅速
であり、極めて感度がよい。図13は、そのようなセンサーで、キシレンの場合
にサブppmレベルまで低い範囲までの線形校正曲線が得られることを明らかに示
している。従ってセンサー応答は、この新規なセンサーで達成されるように、lu
x遺伝子をスプリット(split)することによって優位に向上する。
当業者は、広く記載した発明の精神及び範囲から離れることなく、特定の実施
態様に記載した本発明に多くの変更及び/または修正を加えることができるであ
ろう。従って、ここに示す実施態様は、あらゆる意味において例示的であり何ら
限定するものではない。補足1:
Psuedomonas putidaにおけるTOLプラスミドからのXyIR遺伝子のPCR。コンピュー
ター分析(PCRプライマー及び増幅)に従って、以下のプライマーが用いられた
:
XyIR遺伝子
XyIR ORF:
順方向プライマー(RF):30mer逆方向プライマー(RR):28mer
PCR条件:プライマーは、46℃で30秒間、2.5分の延長時間、30サイクルにわたっ
てアニールした。
得られた生成物サイズ:約1963bps
XyIR全遺伝子:
順方向プライマー(XyIRN.for):29mer
逆方向プライマー(XyIRn.rev):29mer
PCR条件:プライマーは、45℃で30秒間、2.5分の延長時問、30サイクルにわたっ
てアニールした。
得られた生成物サイズ:約2111bps
ターミネーター
ベクターpkk232-8からEscherichia coli 5sリボソームRNAターミネーター(rrnb
T1T2)をPCRする。コンピューター分析(PCRプライマー及び増幅)にしたがって
、以下のプライマーを設計した:
順方向ターミネーター
順方向プライマー(Frnb.F):36mer
逆方向プライマー(rrnb.R):27mer
生成物サイズ:約390bps
逆方向ターミネーター
順方向プライマー(Rrnb.F):26mer
逆方向プライマー(Rrnb.R):29mer
生成物サイズ:約380bps
両方の生成物のPCR条件:プライマーは63℃で10秒間、30秒の延長時間、20サイ
クルについてアニールした。
Xenorhabdus luminescens Lux CDABE遺伝子
X.luminescens.からluxオペロン(CDABE)遺伝子(リボソーム結合部位を含む)
をPCRする。以下の遺伝子を単一ユニットとして増幅した:
・lux CD
・lux AB
・lux E
・全オペロンlux CDABE
コンピューター分析(PCRプライマー及び増幅)にしたがって、以下のプライ
マーを用いた:
Lux CD:
順方向プライマー(luxCD.F):26mer
逆方向プライマー(luxCD.R):32mer
PCR条件:プライマーは、52℃で30秒間、2.5分の延長時間、25サイクルにわたっ
てアニールした。
得られた生成物サイズ:約2483bps
Lux AB:
順方向プライマー(lux.F):32mer逆方向プライマー(lux.R):18mer
PCR条件:プライマーは、50℃で30秒間、2.0分の延長時間、25サイクルにわたっ
てアニールした。
得られた生成物サイズ:約2114bps
Lux E:
順方向プライマー(luxE.F):32mer
逆方向プライマー(luxE.R):30mer
PCR条件:プライマーは、45℃で30秒間、2.0分の延長時間、25サイクルにわたっ
てアニールした。
得られた生成物サイズ:約1205bps
Luxオペロン:
順方向プライマー(luxCD.F):25mer
逆方向プライマー(luxE.R):30mer
PCR条件:Boerhinger延長TM長テンプレートPCRキットを用いた。
実際に、最初の10サイクルは次の通り:94℃で10秒間変性させ,
・52℃で30秒間アニールし、
・68℃で5分間延長させた。
次の15サイクルは次の通り:94℃で10秒間変性させ,
・52℃で30秒間アニールし、
・68℃で5分間延長させ、各延長ステップで20秒間成
長増加させた。
得られた生成物サイズ:約5831bps
上方トルエン異化経路プロモーター領域
Pseudomonas putidaのTOLプラスミドから上方トルエン異化経路プロモーター(
リボソーム結合部位を含む)をPCRする。コンピューター分析(PCRプライマー及
び増幅)にしたがって、異化のプライマーを用いた:
順方向プライマー(UF):19mer
逆方向プライマー(UR):28merPCR条件:プライマーは、58℃で10秒間、30秒の延長時間、25サイクルにわたっ
てアニールした。
得られた生成物サイズ:約246bps
補足2:
センサー成分として用いられるプロモーターの例
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成10年5月19日(1998.5.19)
【補正内容】
請求の範囲
1.(a)検出可能な活性を有し、細菌性ルシフェラーゼLux ABま
たはその機能的等価物であるリポーター分子をコードする配列を含む第1の核酸
分子、及び、
(b)リポーター分子のための基質を生成し、Lux CDE酵素脂肪酸リダクタ
ーゼまたはその機能的等価物である酵素をコードする配列を含む第2の核酸分子
を含んでなり、第1の配列が、第1の誘導プロモーターの制御下にあり、第2の
配列が第2の誘導プロモーターの制御下にある、バイオセンサーで用いるための
遺伝子構築物。
2.Luxをコードする核酸分子が、ビブリオ、Xenorhabdus、Photorhabd
us及び発光菌属に属する生物発光微生物のluxオペロンから得られる、請求項1
記載の構築物。
3.Puプロモーターが第1のプロモーターであるキシレンの検出に用い
るための、請求項1または2記載の構築物。
4.実質的に図14に記載された、請求項3記載の構築物。
5.第1のプロモーターが環境シグナルに誘導され、当該誘導が、シグ
ナルによって直接的に、あるいは、該構築物を含む細胞における1つまたはそれ
以上の別々の経路の活性化によって間接的に行われる、請求項1から4のいずれ
かに記載の構築物。
6.リポーター分子のプロモーターを介した活性化に必要な補助的成分
をさらに含有する、請求項1から5のいずれかに記載の構築物。
7.請求項1から6のいずれかに記載の遺伝子構築物を含む細胞と、細
胞が環境シグナルに露出されたとき細胞におけるリポーター分子の活性を測定す
る手段とを具備するバイオセンサー。
8.細胞が、細菌、イースト菌、真菌、及び他の植物細胞及び動物から
なる群から選択される、請求項7記載のバイオセンサー。
9.細胞が細菌細胞である、請求項8記載のバイオセンサー。
10.細菌細胞が、Escherichia coli.である、請求項9記載のバイオ
セ
ンサー。
11.環境シグナルが、汚染物質、毒素、温度、照射、生物学的及び化
学的なものからなる群から選択される、請求項8から10のいずれかに記載のバ
イオセンサー。
12.細胞におけるリポーター分子の活性を測定する手段が、細胞の光
出力を測定できる装置である、請求項7から11のいずれかに記載のバイオセン
サー。
13.細胞の光出力を測定できる装置が、光電子倍増管、電荷結合デバ
イス、蛍光強度計、光度計、光ファイバケーブル、及び液体シンチレーションカ
ウンターからなる群から選択される、請求項12記載のバイオセンサー。
14.(a)請求項7から13のいずれかに記載のバイオセンサーを、
バイオセンサー中の細胞のリポーター分子の発現を誘導するようにシグナルに露
出し、その露出の前または最中に、細胞を、基質が細胞内に形成されるように酵
素を精製するために誘導し、
(b)リポーター分子を、予め形成された基質と反応させて検出可能な
反応を生じさせ、そして、
(c)当該反応を検出することを具備してなる、環境シグナルの検出方
法。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S
D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG
,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT
,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,
CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F
I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE
,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,
LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M
X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE
,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,
UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW
(72)発明者 ヴァンコヴ,トニー
オーストラリア国 ニューサウスウェール
ズ 2199 ユウグナ ミュラ ロード 2
エー
(72)発明者 ジュリー,カレン
イギリス国 NR4 7UA ノーウィッ
チ コロニー レイン コロニー リサー
チ パーク(番地なし)デパートメント
オブ ジェネティクス アンド マイクロ
バイオロジー インスティテュート オブ
フード リサーチ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.(a)検出可能な活性を有するリポーター分子をコードする配列を含 む第1の核酸分子、及び、 (b)リポーター分子のための基質を生成する酵素をコードする配列を 含む第2の核酸分子を含んでなり、 前記第1の配列が第1の誘導プロモーターの制御下にあり、第2の配列 が第2の誘導プロモーターの制御下にある、バイオセンサーで用いるための遺伝 子構築物。 2.第1の核酸分子が、細菌性ルシフェラーゼLux ABまたはその機能的 等価物をコードし、第2の核酸分子が、Lux CDE酵素脂肪酸リダクターゼまたは その機能的等価物をコードする、請求項1記載の構築物。 3.Luxをコードする核酸分子が、ビブリオ、Xenorhabdus、Photorhabd us及び発光菌属に属する生物発光微生物のluxオペロンから得られる、請求項2 記載の構築物。 4.Puプロモーターが第1のプロモーターである、キシレンの検出に用 いるための、請求項1から3のいずれかに記載の構築物。 5.実質的に図14に記載された、請求項4記載の構築物。 6.第1のプロモーターが環境シグナルに誘導され、当該誘導が、シグ ナルによって直接的に、あるいは、該構築物を含む細胞における1つまたはそれ 以上の別々の経路の活性化によって間接的に行われる、請求項1から5のいずれ かに記載の構築物。 7.リポーター分子のプロモーターを介した活性化に必要な補助的成分 をさらに含有する、請求項1から6のいずれかに記載の構築物。 8.請求項1から7のいずれかに記載の遺伝子構築物を含む細胞と、細 胞が環境シグナルに露出されたとき細胞におけるリポーター分子の活性を測定す る手段とを具備してなるバイオセンサー。 9.細胞が、細菌、イースト菌、真菌、及び他の植物細胞及び動物から なる群から選択される、請求項8記載のバイオセンサー。 10.細胞が細菌細胞である、請求項9記載のバイオセンサー。 11.細菌細胞が、Escherichia coli.である、請求項10記載のバイ オセンサー。 12.環境シグナルが、汚染物質、毒素、温度、線照射、生物学的及び 化学的なものからなる群から選択される、請求項8から11のいずれかに記載の バイオセンサー。 13.細胞におけるリポーター分子の活性を測定する手段が、細胞の光 出力を測定できる装置である、請求項8から12のいずれかに記載のバイオセン サー。 14.細胞の光出力を測定できる装置が、光電子倍増管、電荷結合デバ イス、蛍光強度計、光度計、光ファイバケーブル、及び液体シンチレーションカ ウンターからなる群から選択される、請求項13記載のバイオセンサー。 15.(a)請求項8から14のいずれかに記載のバイオセンサーを、 バイオセンサー中の細胞のリポーター分子の発現を誘導するようにシグナルに露 出し、その露出の前または最中に、細胞を、基質が細胞内に形成されるように酵 素を精製するために誘導し、 (b)リポーター分子を、予め形成された基質と反応させて検出可能な 反応を生じさせ、そして、 (c)当該反応を検出することを具備してなる、環境シグナルの検出方 法。
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