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JP2000511964A - リグニン−ベースの蒸気バリヤ組成物 - Google Patents

リグニン−ベースの蒸気バリヤ組成物

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JP2000511964A
JP2000511964A JP10501537A JP50153798A JP2000511964A JP 2000511964 A JP2000511964 A JP 2000511964A JP 10501537 A JP10501537 A JP 10501537A JP 50153798 A JP50153798 A JP 50153798A JP 2000511964 A JP2000511964 A JP 2000511964A
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JP10501537A
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Inventor
ヴィ ライオンズ,アンソニー
エム ベリー,エドワード
Original Assignee
アルセル テクノロジーズ インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は紙基材上に被覆及びラミネートするために好適であり、分散物としてオルガノソルブ、マイカ及びラテックスとを備えた蒸気バリヤ組成物を提供する。そのラミネートされた紙製品はリサイクル可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 リグニン−ベースの蒸気バリヤ組成物 発明の背景 一般に水蒸気のバリヤは、1またはそれ以上の多重壁の積み出しサック容器又 は包材それ自身によって周囲の大気からの包装された製品への水蒸気の透過を防 止する耐性をそれ自身が有するか、またはそのような耐性を与えるような材質を 持つ被覆、含浸またはラミネートされた包材である。水蒸気バリヤは、それの水 蒸気透過率(WVTR)による一般的な割合であり、MVTRは、与えられた温 度と相対湿度中でバリヤを通過する透過水蒸気の割合である。水蒸気バリヤは、 未使用で引き渡す製品中の物理的または化学的な変化の原因となる水分の親和を 伴う製品の保護のために一般に用いられる。 紙は、商業的バラエティに富み、且つフレキシブルな包装、コルゲート材及び ファイバーボードの作製による機械的な適用において広く使用される。紙の物理 的特性と相対的な価格の安さは、多くの適用物のために魅力ある紙の作製におい て考慮すべき重要な点である。 通常の紙の一定した特性は、多くの機械的適用への使用によって制限される。 例えば、通常の紙は、たやすく水分を吸着し且つ非常に弱い湿強度を有する。通 常の紙を水に直接接触させ、または風雨に曝された時には、たやすく環境水分を 吸収し、その結果湿強度が実質的に無い状態を示す。多くの紙製品のために、水 にさらしたり、湿強度を減じる結果となることは、その製品の実用性を損ない得 る。一定の適用のために望ましくない結果を招く紙の別な特性は、油とグリース を吸着することであり、それは油またはグリースを含有する製品の包装に使用す るために望ましくない。 紙の使用を拡張するため、紙は、ラミネート、被覆する処理が施され、または 特定の最終使用者の要求を満たすための不透水のバリヤを形成するように別な材 料と組み合わされる。バリヤとして要求される最も普通の紙の適用は、水、水分 、 グリース、油、ガス、臭気に対する抵抗性を要する多壁搬送袋(multiwall ship ping sacks)、紙包材と食品包装のための適用である。 多壁クラフト紙(Multiwall kraft paper)は特定の性能を持つ1又はそれ以 上のバリヤ材を組み合わせた時、包装のコスト/パフォーマンスがバランスされ る結果になる。被覆は多壁クラフト基体上に単層または多層に通常押出成形され る。被覆とフィルムは、特有な性能の樹脂の2又はその以上の層からなる混成単 層フィルムに加えて有用なポリマーと変性ポリマーの数のこれまでの増加に取り 組む。これらの構成されたフィルムは押出(extrusion)又は粘着ラミネーショ ン(adhesive lamination)によって又はコエクストルージョン(coextrusion) によって製造可能である。 搬送袋フィルム(shipping sac films)はフリー或いは無支持(unsupported )のフィルムとしてしばしば適用される。作製された袋において、しかしながら 、それらはしばしば支持されたフィルムのように見える。すなわち、それらは粘 着によって或いは加熱ラミネーションによって接合される。多壁搬送袋において 使用され遥かに高いボリュームで成長するプラスチック被覆とフィルムは、強度 、フレキシブル性、及び融点の変化を伴う比重の範囲で作製されるポリエチレン であった。主要な貢献ファクターは、有用性、低コスト、及びその水蒸気バリヤ としての実力であり、搬送袋として要求される最も普通のバリヤである。 ラミネート紙(laminated paper)は、紙、プラスチックフィルム、セロファ ン、ホイル、又は他の材料のうちの1又はそれ以上の層に接合した少なくとも1 層の紙のいずれかの組み合わせを包含する一般的な用語である。それ故に、ラミ ネート紙は、例えば澱粉粘着材で一体に結合したクラフトの平二層シートから、 ポリエチレン/ホイル/ポリエチレンにクラフトラミネートされた複合構造物の 範囲となるであろう。 ホイル/紙ラミネート体は、接着剤又はラミネーティング剤、実用的にはワッ クス、ホットメルト、又は金属ホイルの連続シートに対してポリエチレン押し出 しによってクラフト結合されて成る。 グリース耐性(greaseproof)、グラシン(glassine)と野菜パーチメント紙 は共にグリース又は油を含む製品のためのバリヤである。グリース耐性紙は、" 水和された"特殊な亜硫酸または硫酸(クラフト)パルプを利用する。グラシン は、高い圧力と温度で繊維と蒸気加熱鋼製ロールを交互に続けてグリース耐性シ ートを通すランニングによって作製される。そのグリース抵抗性に加えて、グラ シンは良好な機械加工性、優れた表面プリント特性を有し、且つ包装材に要求さ れる特性を兼ね備えるため各種のフィルムとホイルを直ちに結合させることが出 来る。ワックスラミネート材は120°F以上で軟化することから、ワックスラ ミネートされたグラシンは、包装操作において非常に熱い製品と直接接触するこ とは好ましくないであろう。 硫酸またはクラフト木材パルプは野菜パーチメント中の綿繊維の代わりに現に 使用される。脱色された、不定形な、及び別な充填材料の無いウォーターリーフ 紙は、ベースストック(base stock)として使用される。包装を企図するための 野菜パーチメントの顕著な特徴は高いグリース耐性と濡れ強度の組み合わせであ る。標準グレード品は殆ど全てのタイプの油、グリース、テレビン油類等の浸透 を防ぎ、湿った時に強度が高いパーセンテージで残る。固有の乏しい乾燥強度特 性のために、それは包装の準備の時取り扱いが困難である。 ロールラップは、水分の再吸収と明るさの復帰を妨げるラップロールに使用す る紙として普通関連している。ロールラップにおいて、水蒸気バリヤとして最も 普通の材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン又はワックスのような石油系べー スの製品である。これらの製品は優れた水蒸気バリヤ特性を有し、経済的に適用 でき、旦つ産業において広い用途がある。ロールラップ紙はワックス又はポリエ チレンと一緒にラミネートされたライナーボードの二つの層で典型的に出来てい る。 プラスチックフィルムとロールラップ紙は良好なバリヤ特性を有する一方、そ れらは、バリヤ材(ポリエチレン、ポリプロピレン又はワックス)が最終製品に 混在し、スクリーニングと別な製紙設備において操作上の問題を起こすことから 紙をリサイクル可能ではない。その結果、ロールラップは紙のリサイクルシステ ムから注意深く除去する必要があり、且つ使用後は埋め立てられる。埋め立ての コストは、埋め立て有効用地が絶えず縮小していることから急騰している。 埋め立てに代わるべき手段としての焼却及び堆肥化は、焼却により一部が大気 中に放散し且つ灰の毒性のあることから焼却に代わって普及の増大している堆肥 化への適用が見出されている。普及が増大している堆肥化では、堆肥化するのに 用意する材料は、25から30炭素毎に窒素となる適当な炭素と窒素の比率を有 する。 水蒸気バリヤ包材のリサイクル性は、埋め立てスペースが役立たなくなってき ており、リサイクル使用が出来ないことに伴いコストがひっ迫していることから 、主要な関心事になっている。それ故に、水蒸気バリヤ被覆又はラミネートを変 えることによって典型的な紙のリサイクルにより適合するミルラップ(mill wra p)を作製する必要がある。 本発明の方法により、環境に優しい、ラミネート化に有用なリグニン-ベース の組成物(lignin-based formulations)が提供される。その組成物は、水-ベー スで、蒸気バリヤ特性と包装材製品用に要求される実力を満たし、且つ現行の工 業規格に比べてリサイクル機能性を増す。天性の疎水性を持つオルガノソルブリ グニンは、本発明の組成物のための良好な候補である。 発明の開示 本発明の目的は、蒸気バリヤ組成物を提供することである。その組成物はオル ガノソルブ(organosolv)リグニン、マイカ及びラテックスとを備えている。一 つの実施態様において、そのリグニンはアンモニア分散物(ammonia dispersion )であり、また別な実施態様において、そのリグニンはポリアクリレート分散物 (polyacrylate dispersion)を備える。本発明の組成物は、リサイクルが可能 な紙ラミネート製品を製造する紙基材上に被覆及びラミネートすることができる 。 本発明の別な特徴と態様が同様の別の利益を有することは以下の好適な実施態 様により詳細な記載から直ちに確認できるであろう。 好適な実施態様の説明 本発明において使用されるリグニンは、例えばエタノールのような有機溶媒に よる新規な化学的脱リグニン技術によって小さなバイオポリマーとしてバイオマ ス植物から分離される。通常、オルガノソルブリグニンに関して言えば、それは 流動性の無い、無毒な粉末である。それはアルカリ水溶液と選ばれる有機溶媒中 に可溶である。それは、疎水性、高純度、メルトフロー及び炭水化物と無機不純 物の低いレベルとによって一般に特徴付けられる。 本発明のリグニンは、それに限定されないが、ロールラップ、ロールヘッダー 、スキッドラップ、多壁袋、芯、段ボール箱及び食品パックを含む適用のための 水-ベースの蒸気バリヤとして形式化できる。さらに、本発明のリグニン組成物 は適当な紙基材にラミネートするとき、環境に優しい最終製品を導く。その最終 製品は、再パルプ化及びリサイクル紙からリグニンを脱離することによってリサ イクルできる。またリグニンはラミネートからの抽出物中に移行してもよい。 リグニンは、アンモニアを使った水性分散物(aqueous dispersion)として形 成し得る。リグニン分散物は、分散物の最終pHが約8から約12となるような アンモニア水溶液と共にリグニンを混合することによって通常得られる。適当な 粘度に到達するために、リグニンの粒子サイズは約0.1ミクロンから20ミク ロン、好ましくは約0.5ミクロンから1.5ミクロンの最終粒子サイズの状態 にすることができる。リグニンとアンモニアのための自己分散物を創造する分散 は、乾燥によって組成物中に疎水性リグニンを残して留去する一過性のカチオン である。選択的に、別の分散媒または分散媒助剤もまた使用し得る。 かくして得られたリグニン分散物は、例えばスチレン-ブタジエンゴム、塩化 ビニリデンブタジエン、ネオプレンまたは別な不揮発性、非移動性且つリグニン のガラス転移温度を減じる幾つかの別なラテックスのようなラテックスと混合で きる。必要であれば、被覆用分散物として安定に機能し且つ水蒸気バリヤとして 確実なマイカ(mica)のような充填物(filler)を添加することができる。その 比率は、乾物ベースとして、約40%から60%のリグニン、33%までのマイ カ、約5%から35%のラテックスである。かくして得られたリグニンは、ライ ナーボードまたはクラフト紙のような適当な紙基材上にラミネートされる。 別の実施態様において、リグニンは、ポリアクリレートのような酸系中で安定 な分散媒を用いた水性分散物として形成し得る。このリグニン分散物は、分散物 の最終pHが僅かな塩基性か中性となるような分散媒の水溶液と共にリグニンを 混合することにより通常得られる。適当な粘度に到達するために、リグニンの粒 子サイズは約0.5から約5ミクロンとすることができる。 かくして得られたポリアクリレートリグニン分散物は、例えばポリ(ビニル) アセテート又は不揮発性、非移動性且つリグニンのガラス転移温度を滅じる幾つ かの別なラテックスのようなラテックスと混合できる。必要であれば、被覆用分 散物として安定に機能し且つ水蒸気バリヤの増強が確実なマイカのような充填物 を添加することができる。その比率は、乾物ベースとして、約5%から40%の リグニン、20%までのマイカ、約40%から60%のラテックスである。 本発明のリグニン組成物は、リニアボード又はクラフト紙のような適当な紙基 材にコーティングするように適用できる。メイヤーロッド(Meyer rod)又は前 方ロールコーター(forward roll coater)が使用できる。被覆された基材は、 40から約60g/m2のようにラミネートされる。組成物中のバインダーとし て使用されるラテックスのタイプは、使用するラミネート製品により決定される であろう。かくしてそのラテックスがリグニンのガラス転移温度を減じることな く、冷間粘着特性が無ければ、そのコーティングは乾式で温度と圧力を用いてラ ミネートすることが必要であろう。そのラテックスが良好な粘着特性を有すれば 、そのコーティングは前述したケースとは異なり、乾式で行う必要は無く、且つ そのラミネートは多くの熱又は圧力を要しないであろう。本発明のラミネート物 は、約4から約600g/m2/日のWVTRを提供し得る。 本発明のラミネート紙は、例えば水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム又は 高アルカリ炭酸塩のような無機の塩基と共に、約10から約12のpHでスラリ ー化(slurrying)によってリサイクルが可能である。そのスラリーは、ラミネ ート物をセルロース繊維とアルカリ性リグニン溶液の個々に分割するような典型 的なパルプ化条件下でブレンドされる。そのスラリーは、リグニンの水溶液と紙 の製造に使う繊維のマットとを分離する例えばドラムフィルター又はプレスフィ ルターにより濾過される。その濾液はリグニンを回収するためにpHを約4から 約6に酸性化し得る。択一的に、そのラミネート化した製品は繊維上のリグニン を除く中性条件下で再パルプ化され得る。いくらか斑点の付いたリサイクル紙に 至るアプローチとなるこのタイプから、汚点が目立たない多様な紙製品の内層( interior layer)への使用のためにより適合する繊維が得られる。対照的に、ワ ッ クスとポリエチレンを含む紙は、製紙機械の乾燥工程で紙の表面に移行し又はし み出しを生じる操作上の問題を引き起こすことから、内層中の充填繊維として同 等に使用することは出来ない。それ故に、ワックス又はポリエチレンラミネート 物は一般に埋め立て又は焼却される。 実施例1 リグニン分散物は、pHが10のようなアンモニア水溶液中45%のリグニン を混合することによって調製した。粒径を減じるため、リグニン分散物は、スー パーミル(Supermill)と称されるプレミアーミル社(Premier Mill Corporatio n)製の水平研磨ミル(horizontal grinding mill)を通過させた。粒子サイズ は1ミクロンを10%下回り、直径1ミクロン未満が87%となるようにした。 実施例2 実施例1のリグニン分散物を表1に示す通りの被覆組成物中に配合した。 表 1 成分 (%)重量による リグニン 27.45 充填物 14.10 ラテックス 8.30 レオロジー変調材 0.15 水 50 25℃且つ100rpmで測定した最終的なブルックフィールド粘度(Brookfiel d viscosity)は、約2000cpsであった。最終固体物含量は約50%、またそ のpHは約8であった。 実施例3 リグニン分散物は、pHが6から7となるようなポリアクリレート水溶掖中に 45%のリグニンを混合することにより調製した。その粒子サイズを減じるため 、このリグニン分散物は実施例1と同様に処理した。 実施例4 実施例3のリグニン分散物を表2に示す通りに配合した。 表 2 成分 (%)重量による リグニン 20.30 充填物 8.70 ラテックス 28.71 分散媒 0.29 水 42.0 25℃旦つ100rpmで測定した最終的なブルックフィールド粘度は、約25 00cpsであった。最終固体物含量は約58%、またそのpHは約6.5であっ た。 実施例5 実施例2の組成物は、5%の目標水分と44から54g/m2のラミネート被 覆重量となるように30M/分のウェブ速度でベースストック(base stock)上 に塗布した。3つの異なるベースストックを被覆した:26ポンドのリニヤボー ド、50ポンドのクラフトサック及び60ポンドのフリーシートウェプベースス トック(freesheet web base stock)。WVTRの測定結果は、25℃の温度と 50%RH(相対湿度)で、44.5g/m2の被覆重量で7.3g/m2/日の 平均WVTRを示した。測定は、HOCON Permatran-W 3/31を使用した。 実施例6 実施例4の組成物を、40から48g/m2の目標ラミネート被覆重量と8か ら10%の水分含量となるように400M/分のウェブ速度で78ポンドのベー スストック上に塗布した。WVTRの測定結果は、40℃と100%RHで、4 3.9g/m2の被覆重量で483g/m2/日の平均WVTRを示した。測定は 、MOCON Permatran-W 3/31を使用した。 実施例7 7つのロールを実施例6のリグニン被覆包材で、また別に7つのコントロール ロールがワックス包材(2ターンラップ)を包装した。なおラッパー位置(wrap per station)とクリンプ位置(crimping station)には差が無い。リグニンの 包材で漏れなく包んだロールは、そのロールラップの僅かに高い水分含量と見な せる。 そのロールは2つのグループに分けた。8つのロール(4ワックス+4リグニ ン)の一方のグループは25℃と56%RHで保管し、また別なグループは高温 保管条件を想定し37℃と40%RHで保管した。紙のサンプルは2 1/2インチ の深さに1/2インチ間隔でロールから取り出した。そのサンプルは、保管32日 での水分と明るさ(brightness)の何らかの変化を分析した。 ワックス被覆包材で包装した又はオルガノソルブリグニンベースの組成物で包 装したロールでの紙の明るさと水分の変化に明確な差は無かった。表3に示す通 り、変化の大きさは、被覆紙又はその測定の通常の変動範囲内にあると考えられ る。 表 3 明るさ 水分 (ISO) (%) ワックス包材 開始時 74.2 4.52 最終 74.3 4.65 (25℃、56%RH) 最終 73.7 4.65 (37℃、40%RH) リグニン包材 開始時 74.1 4.41 最終 74.0 4.6 (25℃、56%RH) 最終 73.9 4.6 (37℃、40%RH) 実施例8 この実施例において、実施例6のラミネート物は、7.5のpHの水で4.5 %の濃度で旦つ200HPパルパー(200 HP pulper)を用いて高速で再パルプ 化することによってリサイクルされる。 再パルプ化したリグニン被覆紙は、暗色のリグニン被覆の大きなフレークを含 む。この完成紙料(furnish)は6層チップボード製品中の中層(2から5層) の繊維として50:50の比率で古新聞紙と共に用いた。これは、6シリンダー の小林ウルトラフォーマー(Kobayashi Ultra-Former)、130”トリムにより 、べース重量720g/m2、5.5%水分と500ミクロン厚のマルチパック チップボード(multipak chipboad)を製造した。得られたチッブボードは、古 新聞紙を単独使用した場合に得られる製品と同程度の品質であった。表面に内層 からのリグニンの移行の形跡は無かった。ねじれ効果又は他の寸法的な問題は無 いことが観測された。 結論として、このリグニン被覆紙は再パルプ化できることが確認された。リグ ニンの汚点の存在が再生紙において不適であるなら、リグニンを含んだ完成紙料 の使用は、目に見えるリグニンの汚点の存在を隠すように中層中に添加すること のできるチップボードのような適用に限定することができる。 本発明と付随する多くの有利性は先の詳細な説明から理解し得るであろうし、 また各種の変形や変更は、この発明の精神と範囲を逸脱しない限り可能であり、 材料の有利性、材料の特性、処置及び好適な実施態様に記載された実施例に限定 されるものではない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 紙基材上にラミネートするために好適な蒸気バリヤ組成物であり、乾燥 重量ベースで、約40%から60%のオルガノソルブリグニンと、33%までの マイカと、5%から35%のラテックスを備えたことを特徴とする蒸気バリヤ組 成物。 2. 上記リグニンがアンモニア分散物を備えたことを特徴とする請求項1記載 の蒸気バリヤ組成物。 3. 上記リグニンの粒径が約0.1から約20ミクロンであることを特徴とす る請求項2記載の蒸気バリヤ組成物。 4. 紙基材上にラミネートするために好適な蒸気バリヤ組成物であり、乾燥重 量ベースで、約5%から約40%のオルガノソルブリグニンと、33%までのマ イカと、約5%から約35%のラテックスを備えたことを特徴とする蒸気バリヤ 組成物。 5.上記リグニンがポリアクリレート分散物を備えたことを特徴とする請求項4 記載の蒸気バリヤ組成物。 6. 上記リグニンの粒径が約0.5から約5ミクロンであることを特徴とする 請求項5記載の蒸気バリヤ組成物。 7. リサイクル可能なラミネート紙であり、紙基材と、乾燥重量ベースで、約 40%から約60%のオルガノソルブリグニンと、33%までのマイカと、約5 %から約35%のラテックスを備えた蒸気バリヤ組成物を備えた被覆とを備えた ことを特徴とするリサイクル可能なラミネート紙。 8. 上記リグニンがアンモニア分散物を備えたことを特徴とする請求項7記載 のリサイクル可能なラミネート紙。 9. 上記リグニンの粒子サイズが約0.1から約20ミクロンであることを特 徴とする請求項8記載のリサイクル可能なラミネート紙。 10. リサイクル可能なラミネート紙であり、紙基材と、乾燥重量ベースで、 約5%から約40%のオルガノソルブリグニンと、33%までのマイカと、約5 %から約35%のラテックスを備えた蒸気バリヤ組成物を備えた被覆とを備えた ことを特徴とするリサイクル可能なラミネート紙。 11. 上記リグニンがポリアクリレート分散物を備えたことを特徴とする請求 項10記載のリサイクル可能なラミネート紙。 12. 上記リグニンの粒子サイズが約0.5から約5ミクロンであることを特 徴とする請求項11記載のリサイクル可能なラミネート紙。 13. 水蒸気バリヤ特性を有するラミネート紙の製造方法であり、 乾燥重量ベースで、約40%から約60%のオルガノソルブリグニンと、33 %までのマイカと、約5%から約35%のラテックスの組成物を混和する; 上記組成物を紙基材上に、約40から約60g/m2の被覆重量を有する被覆 を作製するように塗布する;及び 上記被覆をラミネートする; の各工程を備えることを特徴とするラミネート紙の製造方法。 14. 上記リグニンがアンモニア分散物を備えたことを特徴とする請求項13 記載の方法。 15. 上記リグニンの粒子サイズが約0.1から約20ミクロンであることを 特徴とする請求項14記載の方法。 16. 水蒸気バリヤ特性を有するラミネート紙の製造方法であり、 乾燥重量ベースで、約5%から約40%のオルガノソルブリグニンと、33% までのマイカと、約5%から約35%のラテックスの組成物を混和する; 上記組成物を紙基材上に、約40から約60g/m2の被覆重量を有する被覆 を作製するように塗布する;及び 上記被覆をラミネートする; の各工程を備えることを特徴とするラミネート紙の製造方法。 17. 上記リグニンがポリアクリレート分散物を備えたことを特徴とする請求 項16記載の方法。 18. 上記リグニンの粒子サイズが約0.5から約5ミクロンであることを特 徴とする請求項17記載の方法。
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