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JP2000508293A - Fsh作用の促進に有用な新規なペプチド - Google Patents

Fsh作用の促進に有用な新規なペプチド

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JP2000508293A
JP2000508293A JP9513214A JP51321497A JP2000508293A JP 2000508293 A JP2000508293 A JP 2000508293A JP 9513214 A JP9513214 A JP 9513214A JP 51321497 A JP51321497 A JP 51321497A JP 2000508293 A JP2000508293 A JP 2000508293A
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JP
Japan
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peptide
fsh
sheep
fsh activity
promoting
Prior art date
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Pending
Application number
JP9513214A
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English (en)
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ボノ,ガブリエル
フェラシン,ルカ
ビートル,ジェームズ
ホルダー,アンドリュー,トーマス
Original Assignee
ザ バブラハム インスティテュート
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザ バブラハム インスティテュート filed Critical ザ バブラハム インスティテュート
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Abstract

(57)【要約】 卵胞刺激ホルモン(FSH)の活性を促進するのに有用な新規なペプチド、および受精能の向上におけるこれらの使用が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 FSH作用の促進に有用な新規なペプチド 本発明は、哺乳動物における卵胞刺激ホルモン(FSH)生理活性の促進に有 用な新規なペプチドに関するものである。特に、本発明は、このようなペプチド および特にヒト、ヒツジ、ウシ、ブタ、ヤギ、ネコ、イヌ、ウマ、ラクダ、ラマ 及びアルパカにおけるFSH活性の刺激におけるこれらの使用に関するものであ る。 卵胞刺激ホルモン(FSH)は、黄体形成ホルモン(LH)、甲状腺刺激ホル モン(TSH)及び絨毛性性腺刺激ホルモン(CG)などの糖タンパク質ホルモ ンの系統群に属する。これらはすべて、α及びβと称される2種の異なる非共有 結合サブユニットから構成される。ある種においては、上記異なるホルモンに関 するαサブユニットのアミノ酸配列は同一である。ホルモンに特異的なβサブユ ニットは異なるアミノ酸配列を示す(評論として、コンバルナウス(Combarnous) 、エンドクリンレビューズ(Endocrine Reviews)、13:670〜691(19 92年)を参照)。 FSHは、卵胞形成(folliculogenesis)及び精子形成の制御に鍵となる役割を 果たす。FSHの存在は、静止原子卵胞の漸増および卵胞腔(antral follicle) へのその発達に必須である(評論として、ヒリアー(Hillier)、ヒューマン レ プロダクション(Human Reproduction)、9:188〜191(1994年)を参照 )。これらの生物学的な効果は、特異的な細胞レセプターへのFSHの結合によ って仲介される;このようなレセプターはレセプター認識部位と称されるFSH 分子の特異的な部位に結合する(コンバルナウス(Combarnous)、上記)。異なる 動物モ デルを用いて、卵胞の成長及び排卵へのFSHの効果が研究された。これらとし ては、下垂体摘出マウス(ウァング(Wang)及びグリーンワルド(Greenwald)、エ ンドクリノロジー(Endocrinology)、132:2009〜2016(1993年 );ウァング(Wang)及びグリーンワルド(Greenwald)、ジェー レプロド ファ ート(J.Reprod.Fert.)、99:403〜413(1993年))および性機能 低下マウス(ハルピン(Halpin)及びチャールトン(Charlton)、ジェー レプロド ファート(J.Reprod.Fert.)、82:393〜400(1988年);カタナ ック(Cattanach)ら、ネーチャー(Nature)、269:338〜340(1977 年);メイソン(Mason)ら、サイエンス(Science)、234:1366〜1371 (1986年))が挙げられる。特に、スネル及びエイムス矮小マウス(Snell a nd Amesd warf mouse)において、FSHの補足が24日齢の動物の全健常卵胞数 及び子宮と卵巣の重量を増加できることが観察された(デ レビアーズ(de Revi ers)、アクタ エンドクリノロジカ(Acta.Endocrinologica)、106:121 〜126(1984年))。 動物モデルを用いて、FSH生理活性に関する抗体の効果をも研究した。抗体 の作用は、通常、生理活性の中和に関して考慮される。しかしながら、モノクロ ーナル抗体(MAb)もまたFSH活性を向上できることが分かった(グレンク ロス(Glencross)ら、ジャーナル オブ エンドクリノロジー(Journal of Endoc rinology)、136:R5〜R7(1993年))。上記研究において、ウシの FSH(bFSH)に対して調製されたモノクローナル抗体は、bFSHのスネ ル矮小マウス(Snell dwarf mouse)の子宮の成長の誘導能を促進することが分か った。しかしながら、マウスのMAbを他の種に長期間投与すると、有害な結果 がもたらされる。 したがって、適当な種由来のFSHの選ばれたペプチド配列の投与によって部 位特異的なFSH促進抗血清を得ることが好ましい。サブユニットの一方と他の 糖タンパク質との共通性があると、完全ホルモンまたは完全ホルモンに対して生 じた抗体の投与により、他の糖タンパク質ホルモンの生理活性への交差反応効果 に関して問題が起こるかもしれない。したがって、FSHとの構造の共通性を共 有する他の糖タンパク質ホルモンの生理活性について効果をほとんど有さずにま たは全く有さずに、FSHの活性を刺激する点で特異的である抗体を産生するこ とが目的である。 本発明者らは、ここで上記結果を達成する範囲のペプチドを発見した。これら のペプチドは、FSH分子の33〜47番目及び40〜51番目のアミノ酸残基 から構成される(図1を参照)。この領域はレセプター認識部位として含まれて いるので、上記自体は驚くべきことである。したがって、FSHの上記領域への 抗体の結合はFSHのそのレセプターへの結合と矛盾してはならない(サンタ コロマ(Santa Coloma)ら、バイオケミストリー(Biochemistry)、29:1194 〜1200(1990年);サンタ コロマ(Santa Coloma)及びライチャート(R eichert)、ジェー バイオル ケム(J.Biol.Chem.)、265:5037〜50 42(1990年);ラプトーン(Lapthorn)ら、ネーチャー(Nature)、369: 455〜461(1994年))。上記ペプチドは、FSH生理活性の促進を誘 発する範囲の哺乳動物種について、単独で、あるいは組み合わせて投与されても よい。 したがって、第一の概念によると、本発明は、下記配列を有するペプチドを提 供するものである: (i) YTRDLVYRDPARPNI; (ii) YTRDLVYKDPARPNI; (iii) YTRDLVYKDPARPKI; (iv) RDPARPNIQKTC; (v) KDPARPKIQKTC; (vi) KDPARPNIQKAC;または (vii) KDPARPNIQKTC、 またはこれと実質的に相同性を有する配列。 本発明のペプチドは、抗体が内因性または外因性いずれかのFSH活性の促進 を引き起こす、哺乳動物の抗体反応を誘発するのに有用である。これによりさら に、排卵または精子形成、即ち受精能の促進が起こる。 上記一ペプチドまたは複数のペプチドは、被検哺乳動物のFSHを認識する免 疫反応を刺激するのに使用されるワクチンとして提供できる。このようなワクチ ンは、本発明の第二の概念を形成する。 第三の概念によると、本発明は、上記ペプチドをコードする核酸配列、または これと実質的に相同性を有する配列を提供するものである。このような核酸配列 は、DNA配列であって或いはRNA配列であってもよい。このような核酸配列 は、遺伝暗号の縮重によって、目的とするアミノ酸をコードする、またはこのよ うな配列と実質的に相同性を有するすべての他の核酸配列を含む。 本発明の明細書において、アミノ酸レベルでの実質的な相同性とは、有意な数 の構成アミノ酸を有するペプチド配列が上記ペプチド配列と相同性を有すること を意味する。例えば、少なくとも40%、50%、60%、70%、80%、9 0%、95%または99%(大きくなるほど好ましい)が相同性を有する。 または、本発明のペプチドは、抗体を生産するのに使用でき、これらの抗体は さらに内因性または外因性FSHのいずれかの生理活性の促進を誘発するために 哺乳動物に投与される。したがって、さらなる概念に よると、本発明は、一以上の本発明のペプチドに対して特異性を有する抗体を提 供するものである。特に、上記抗体はモノクローナル抗体である。 本発明の上記概念の一実施態様によると、上記抗体は、一以上の本発明のペプ チドと反応性を有する一以上の抗体からなる、抗体調製物として形成される。 本発明の上記概念の好ましい実施態様によると、ペプチド(i)または(iv )は、ヒツジのFSH活性を促進するのに、またはヒツジのFSH活性を促進す るための抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド(i)は、ウシまたはブタ のFSH活性を促進するのに、またはウシまたはブタのFSH活性を促進するた めの抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド(i)は、ウマまたはヒトのF SH活性を促進するのに、またはウマまたはヒトのFSH活性を促進するための 抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド(ii)は、ヒツジまたはブタのF SH活性を促進するのに、またはヒツジまたはブタのFSH活性を促進するため の抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド(ii)は、ウマ、ヒトまたはウ シのFSH活性を促進するのに、またはウマ、ヒトまたはウシのFSH活性を促 進するための抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド(iii)は、ウマま たはヒトのFSH活性を促進するのに、またはウマまたはヒトのFSH活性を促 進するための抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド(iii)は、ウシ、 ヒツジまたはブタのFSH活性を促進するのに、またはウシ、ヒツジまたはブタ のFSH活性を促進するための抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド(i v)は、ウシのFSH活性を促進するのに、またはウシのFSH活性を促進する ための抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド(iv)は、ブタ、ウマまた はヒトのFSH活性を促進するのに、またはブタ、ウマまたは ヒトのFSH活性を促進するための抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド (v)は、ウマまたはヒトのFSH活性を促進するのに、またはウマまたはヒト のFSH活性を促進するための抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド(v )は、ウシ、ヒツジまたはブタのFSH活性を促進するのに、またはウシ、ヒツ ジまたはブタのFSH活性を促進するための抗体を生じさせるのに使用される; ペプチド(vi)は、ヒツジのFSH活性を促進するのに、またはヒツジのFS H活性を促進するための抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド(vi)は 、ウシ、ブタ、ヒトまたはウマのFSH活性を促進するのに、またはウシ、ブタ 、ヒトまたはウマのFSH活性を促進するための抗体を生じさせるのに使用され る;ペプチド(vii)は、ブタのFSH活性を促進するのに、またはブタのF SH活性を促進するための抗体を生じさせるのに使用される;ペプチド(vii )は、ウシ、ヒツジ、ヒトまたはウマのFSH活性を促進するのに、またはウシ 、ヒツジ、ヒトまたはウマのFSH活性を促進するための抗体を生じさせるのに 使用される。 本発明のペプチドまたは抗体は、好ましくは、製薬上許容できる配合物の形態 で投与される。したがって、第五の概念によると、本発明は、一以上の本発明の ペプチド、または一以上の本発明の抗体若しくは抗体調製物、および一以上の製 薬上許容できる担体、希釈剤または賦形剤からなる薬剤配合物を提供するもので ある。 第六の概念によると、本発明は、哺乳動物のFSH生理活性の促進における本 発明のペプチドまたは抗体の使用を提供するものである。特定の実施態様による と、生理活性は、ウシ、ヒツジ、ウマ、ブタ、ヒト、ラクダ、ヤギ、ネコ、イヌ 、ラマまたはアルパカにおいて促進される。 第七の概念によると、本発明は、本発明の、一以上のペプチド、または一以上 の抗体を哺乳動物に投与する段階からなる、哺乳動物、特にウ シ、ヒツジ、ウマ、ブタ、ヒト、ラクダ、ヤギ、ネコ、イヌ、ラマまたはアルパ カのFSH生理活性の促進方法を提供するものである。 本発明を、下記実施例を参照しながら説明するが、下記実施例は本発明を何等 制限するものではない。 実施例は下記図面を参照する: 図1は、様々な種由来のFSHのβサブユニットの配列の比較を示すものであ る; 図2は、免疫前血清(血液(bleed)0)におけるならびにヒツジA1(2−a )及びA2(2−b)のペプチドA(血液(bleed)4)、及びヒツジB1(2− c)のペプチドBを4回投与した後の抗血清における全ウシFSH(bFSH) に対する抗体の力価間の比較を示すものである; 図3は、3.3、10、30及び90μg/日のヒツジFSH(oFSH)ま たはリン酸緩衝溶液(ホルモン希釈剤、PBS)を与えたスネル矮小マウス(Sne ll dwarf mouse)群の子宮(3−a)及び卵巣(3−b)の重量ならびにケラチ ン化指数(3−c)の平均(±SEM)を示すものである; 図4は、20μg/日のoFSH(FSH群)、20μg/日のoFSH+ペ プチドA抗血清(FSH+A群)、20μg/日のoFSH+免疫前血清(FS H+P群)、ペプチドA抗血清単独(A群)、およびPBSコントロール(C群 )を投与した異なる5スネル矮小マウス群における、子宮(4−a)及び卵巣( 4−b)の重量ならびに膣スミアのケラチン化指数(4−c)の測定によるoF SH生理活性の抗体仲介促進の評価を示すものである;この際、すべての値は平 均±SEMである;および 図5は、20μg/日のoFSH(FSH群)、20μg/日のoF SH+ペプチドB抗血清(FSH+B群)、20μg/日のoFSH+免疫前血 清(FSH+P群)、ペプチドB抗血清単独(B群)、およびPBSコントロー ル(C群)を投与した異なる5マウス群における、子宮(5a)及び卵巣(5b )の重量ならびに膣スミアのケラチン化指数(5c)の測定によるFSH生理活 性の抗体仲介促進の評価を示すものである;この際、すべての値は平均±SEM である。実施例1 bFSHのペプチド配列に対する抗血清の調製 ペプチド:FSHの配列の異なるペプチドを、改良型431A(upgraded 431A )自動ペプチド合成器(アプライド バイオシステムズ(Applied Biosystems)を 用いたFmoc化学(Fmoc chemistry)によって合成した。ペプチドは遊離アミノ及び カルボキシル末端を有するように合成した。ペプチドの同一性をMALDI(マ トリックスアシステッドレーザーデソープションイオニゼーション(matrix assi sted laser desorption ionisation))質量分光によって確認し、ペプチドを分 析用逆相クロマトグラフィーによって分析したところ、95%を超える純度が測 定された。 KLH複合(conjugation):20mlの10mMリン酸ナトリウム緩衝液(p H6.8)を、5mgのペプチド及び5mgのキーホール リンペットヘモシニ アン(KLH)からなる混合物に添加した;この溶液を、50μlの25%グル タルアルデヒドをゆっくり加えながら撹拌し、撹拌を3時間行った。次に、この 溶液を20×2mlのアリコートに分けて、容易に使用できるように20℃で貯 蔵した。 動物および処置:10匹の成熟雌ヒツジを5群に分けた。2匹のヒツジに、ペ プチド(i)及び(iv)(本研究ではそれぞれA及びBと記す)、および下記 ペプチドをそれぞれ免疫処置した: HADSLYTYPVAT(Cと記す;69〜80番目のbFSH 配列); HCSKCDSDSTDC(Dと記す;83〜94番目のbFSH配列); および WCAGYCYTRDLVY(Eと記す;27〜39番目のbFSH配列) 。 ヒツジを免疫処置したペプチドに従って見分けた(すなわち、ペプチドA=ヒ ツジA1及びA2)。上記と同様にして調製した、ペプチド/KLH複合体(con jugate)の2mlアリコートを2mlの完全フロイントアジュバントで希釈し、 1mlを各ヒツジの各後肢に注射した。不完全フロイントアジュバントを用いて 3週間間隔で3回追加免疫を行った。 ラジオイムノアッセイ:血清サンプルを、初めにペプチドを注射する前(免疫 前)および各免疫処置を施してから10日後に各ヒツジから採取した。各血清サ ンプルの一連の希釈液(1/10〜1/6250)について、液相ラジオイムノ アッセイでヨウ素化bFSHの認識能を試験した。簡単にいうと、50μlの血 清を、100μlラジオイムノアッセイバッファー(0.05%ツィーンを含む 0.05Mリン酸緩衝液)+50μlヨウ素化bFSH(125I;USDA b FSH−I−2AFP 5318C;20,000CPM/チューブ、サラチン スキー(Salacinski)ら、アナリト バイオケム(Analyt.Biochem.)、117:1 36〜146(1981年)の方法によってヨードゲン(iodogen)を用いてヨウ 素化)と混合した。アッセイチューブを4℃で一晩インキュベートした後、25 %ポリエチレングリコール6000及び0.15%ウシガンマグロブリンを含む 0.05Mトリス−HCl(pH8.5)200μlを添加した。4℃でさらに 1時間インキュベートした後、チューブを遠心し、ペレット中の放射能をガンマ カウンターを用いて計測した。FSH生理活性の測定 ホルモン:PBS中に溶解されたヒツジFSH(NIH−FSH−SI(ヒツ ジR041212))を用いて、FSHの生理活性を測定した。 動物および処置:スネル矮小マウスを、従来ホルダー(Holder)ら、ジェー エ ンドクリノル(J.Endocrinol.)、85:35〜47(1980年)によって記載 されるのと同様に繁殖し、維持し、マークをつけた。30匹の26〜35日齢の 雌の矮小マウスを任意に5処置群に分け、それぞれに、0、3.3、10、30 、90μg/日のoFSHを、0.05mlの溶液を用いて5日間毎日2回皮下 注射により投与した。最後に注射してから14時間後、マウスをハロタン/酸素 麻酔下で断頭によって殺した。 卵巣および子宮の重量:卵巣及び子宮を取り出し、立体顕微鏡下で脂肪を除い て解剖し、ホルマリン(3.7%)中に固定し、固定後、カーン微量天秤(Cahn microbalance)を用いて秤量した。 膣スミア:普通のピペットを介して膣中に導入した後引き抜かれた数滴のPB Sを用いて、膣細胞を集めた。この細胞を顕微鏡スライド上に移し、メタノール で固定し、ライト−ギムザで染色した。スミアを100倍率下で分析し、ケラチ ン化指数[(ケラチン化細胞/全細胞)×100]を算出した。 統計学的分析:子宮及び卵巣の重量(mg/g体重として表示)およびケラチ ン化指数を統計学的分析に使用した。ホルモン処理された各群のデータを、ステ ューデントのt−検定(Student's t-Test)を用いてPBSを注射されたコントロ ールと比較した。ヒツジA1のペブチドAに対する抗血清を用いたFSH生理活性の促進 ホルモンおよび精製抗血清:ヒツジFSH(NIH−FSH−SI)をPBS に溶解した。免疫前血清またはペプチドAに対する抗血清を以 下のようにして精製した:1容の27%硫酸ナトリウムを2容の血清と混合して 、37℃で3.5時間インキュベートした。沈殿したIG画分を遠心し、ペレッ トを誘導される血清の容積に再構成した。次に、このIG画分をPBSに対して 高度に透析した。等容のFSH及び精製血清を、最終濃度が100μlの注射溶 液に対して20μgのoFSH及び50μlの適切に精製された抗血清となるよ うに、合わせた。FSHを単独で使用する際には、PBSを血清の代わりに使用 し、抗ペプチド抗血清のみを使用する際には、PBSをFSHの代わりに使用し た。コントロール動物にはPBSのみを投与した。マウスに、毎日、0.05m lの上記溶液(示すとおり)を2回注射して投与した。 動物および処置:矮小マウスを、前記したのと同様に繁殖し、維持し、マーク をつけた。30匹の31〜40日齢の雌のスネル矮小マウスを任意に以下の5処 置群に分けた: 1群(FSH):PBSに溶解したoFSH20μg/マウス/日; 2群(oFSH+抗血清;FSH+A):oFSH20μg+上記と同様に調製 された精製ペプチドA; 3群(oFSH+免疫前血清;FSH+P):oFSH20μg+上記と同様に 調製された精製免疫前血清; 4群(抗血清単独;A):上記と同様に調製された精製抗ペプチドA抗血清+等 容のPBS; 5群(コントロール;PBS):PBSのみを投与。 各動物を、前記実験と同様のプロトコルで、注射し、殺した。 子宮及び卵巣の重量(mg/g体重として表示)ならびにケラチン化の指数を 上記と同様にして測定した。各群間の差を、ステューデントのt−検定(Student 's t-Test)によって評価した。ペプチドBに対する抗血清を用いたFSH生理活性の促進 動物および処置:25匹の31〜40日齢の雌のスネル矮小マウスを任意に以 下の5処置群に分けた。マウスは上記と同様に繁殖し、維持した。 ホルモンおよび精製抗血清:ホルモン及び血清を前記セクションで記載したの と同様にして調製、精製した。 1群(FSH):PBSに溶解したoFSH20μg/マウス/日; 2群(oFSH+抗血清;FSH+B):oFSH20μg+精製ペプチドB; 3群(oFSH+免疫前血清;FSH+P):oFSH20μg+精製免疫前血 清; 4群(抗血清単独;B):精製抗ペプチドB抗血清単独; 5群(コントロール;PBS):PBSのみを投与。 各動物を、前記実験と同様のプロトコルで、注射し、殺した。 子宮及び卵巣の重量(mg/g体重として表示)ならびに膣スミアにおけるケ ラチン化の指数を上記と同様にして測定した。各群間の差を、ステューデントの t−検定(Student's t-Test)によって評価した。結果 ペプチドA、B、C、D及びEに対する抗血清の生産 図2a、b及びcは、免疫前血清(血液(bleed)0)における、ならびにペプ チドAが注射された2匹のヒツジ(A1及びA2)の及びペプチドBに対して免 疫処置された2匹のヒツジの一方(B1)の、4回注射後の抗血清(血液(bleed )4)におけるbFSHに対する抗体の力価間の比較を示すものである。第二の 動物(B2)は本試みの終了前に死亡した。ペプチドAが注射された2匹のヒツ ジのうち、ヒツジA1はbFSHを認識する抗血清の最高の力価であった。上記 ヒツジ(A1)及びヒツジB1(ペプチドBを注射)からの抗血清について、イ ンビボで 下垂体機能低下スネル矮小マウスにおけるoFSHの生理作用の促進能を調べた 。ペプチドC、DまたはEで免疫処置された動物では、ほとんど抗血清の力価は 観察されなかった。oFSH生理活性の線量効果(dose response)曲線 図3は、子宮及び卵巣の重量(mg/g体重として表示;図3a及び3b)に 関するおよび膣スミアにおけるケラチン化の指数(ケラチン化細胞の割合(%) ;図3c)に関する、様々な量のoFSH単独の効果を示すものである。oFS Hで処置することにより、子宮の重量が有意に投与量(dose)に依存して上昇した (10μg/日=0.88±0.19;P<0.05;30μg/日=2.04 ±0.34;P<0.01;90μg/日=3.11±0.18;P<0.00 1;有意値はPBSコントロール群0.34±0.05に対するものである)。 卵巣の重量は最も高い2種の投与量のoFSH(30μg/日=0.60±0. 09;P<0.05;90μg/日=1.18±0.14;P<0.01)でコ ントロール群(0.36±0.05)の重量にくらべて有意に大きかったのみで あったが、卵巣の重量においても同様の投与量(dose)に依存した上昇が観察され た。ケラチン化の指数は、投与量(dose)に依存する同様のパターンを示した(1 0μg/日=13.48±2.95;P<0.05;30μg/日=31.85 ±6.12;P<0.05;90μg/日=59.89±5.23;P<0.0 01;有意値はPBSコントロール群2.40±1.56に対するものである) 。ペプチドAに対する抗血清によるFSH生理活性の促進 図4は、スネル矮小マウスにおける子宮の(図4a)及び卵巣の(図4b)の 重量の増加さらには膣スミアのケラチン化指数の増加(図4c)によって測定さ れる、ペプチドAに対する抗血清のFSH活性の促進能を示すものである。 子宮の重量(図4a)に関しては、FSH+ペプチドAに対する抗血清(FS H+A)に対する応答は、FSH単独(FSH;P<0.001)またはFSH +免疫前血清(FSH+P;P<0.01)で観察されるのに比べて有意に大き かった。FSH単独に対するおよびFSH+免疫前血清に対する応答の間に有意 な差はなかった。しかしながら、双方の応答は、ペプチドAに対する抗血清単独 (A)またはPBSが注射されたコントロールで観察されるのに比べて有意に大 きかった(すべての場合でP<0.05)。 卵巣の重量(図4B)に関しては、同様の結果が得られた。FSH+ペプチド Aに対する抗血清(FSH+A)は、FSH単独(FSH;P<0.001)ま たはFSH+免疫前血清(FSH+P;P<0.01)で観察されるのに比べて 卵巣の重量の有意により大きい増加を促進した。FSH単独およびFSH+免疫 前血清に対する応答の間に有意な差はなかった;しかしながら、双方の応答は、 ペプチドAに対する抗血清単独(A)またはPBSが注射されたコントロールで 観察されるのに比べて有意に大きかった(すべての場合でP<0.05)。 繰り返すが、上記動物の膣スミアのケラチン化指数について、同様の結果が得 られた(図4c)。FSH+ペプチドAに対する抗血清(FSH+A)に対する 応答は、FSH単独(FSH;P<0.001)またはFSH+免疫前血清(F SH+P;P<0.01)で観察されるのに比べて有意に大きかった。FSH単 独およびFSH+免疫前血清に対する応答の間に有意な差はなかった。しかしな がら、双方の応答は、ペプチドAに対する抗血清単独(A)またはPBSが注射 されたコントロールで観察されるのに比べて有意に大きかった(すべての場合で P<0.05)。 これらのデータをすべて図4及び関連する表に要約する。ペプチドBに対する抗血清によるFSH生理活性の促進 図5は、スネル矮小マウスにおける子宮の(図5a)及び卵巣の(図5b)の 重量の増加さらには膣スミアのケラチン化指数の増加(図5c)によって測定さ れる、ペプチドBに対する抗血清のFSH活性の促進能を示すものである。 子宮の重量(図5a)に関しては、FSH+ペプチドBに対する抗血清(FS H+B)に対する応答は、FSH単独(FSH;P<0.01)またはFSH+ 免疫前血清(FSH+P;P<0.01)で観察されるのに比べて有意に大きか った。FSH単独に対するおよびFSH+免疫前血清に対する応答の間に有意な 差はなかった。しかしながら、双方の応答は、ペプチドBに対する抗血清単独( B)またはPBSが注射されたコントロールで観察されるのに比べて有意に大き かった(すべての場合でP<0.01)。 卵巣の重量(図5B)に関しては、同様の結果が得られた。FSH+ペプチド Bに対する抗血清(FSH+B)は、FSH単独(FSH;P<0.01)また はFSH+免疫前血清(FSH+P;P<0.01)で観察されるのに比べて卵 巣の重量の有意により大きい増加を促進した。FSH単独およびFSH+免疫前 血清に対する応答の間に有意な差はなかった。FSH単独またはFSH+免疫前 血清に対する応答は、PBSが注射されたコントロールで観察されるのに比べて 有意に大きかった(すべての場合でP<0.05)。 繰り返すが、上記動物の膣スミアのケラチン化指数について、同様の結果が得 られた(図5c)。FSH+ペプチドBに対する抗血清(FSH+B)に対する 応答は、FSH単独(FSH;P<0.001)またはFSH+免疫前血清(F SH+P;P<0.001)で観察されるのに比べて有意に大きかった。FSH 単独およびFSH+免疫前血清に対 する応答の間に有意な差はなかった。FSH単独に対する応答は、PBSが注射 されたコントロールで観察されるのに比べて有意に大きかった(P<0.05) 。 これらのデータをすべて図5及び関連する表に要約する。ディスカッション ヒツジをペプチドAまたはBで免疫処置することによってbFSHを認識でき る抗血清が得られるが、ペプチドC、D及びEでは得られなかった。ペプチドに よる免疫処置に起因する有害な生理学的な作用を受けたヒツジは見あたらなかっ た。これらの結果から、明らかに、ペプチドAまたはペプチドBのいずれかに対 する抗血清と混合されるFSHによる下垂体機能低下スネル矮小マウスの処置は 子宮及び卵巣重量の増加ならびに膣スミアのケラチン化指数によって測定される FSH生理活性の劇的な促進を誘導することが示される。 FSH促進抗血清を生産するためのペプチドワクチンの使用は、他の商業上重 要な種の卵胞の発達の制御方法に比べて数多くの利点を有する。これらの利点の うちいくつかを下記に列挙する。 1. 本方法は、比較的長期間継続する効果を生じさせるために、少量の抗原を 動物に一時的に接触させるのみでよい。 2. FSH促進抗血清は活動免疫によって被検動物中に産生できる; または、ある動物の抗体調製物を受動免疫によって同じ種の他の動物に投 与してもよい。 3. 様々な種由来の既知のFSH配列を用いて、特異的なペプチドワクチンが 様々な商業上重要な動物に適するように容易に設計できる。 4. 本技術は、内因性のFSH活性を促進するのに使用できる;このような状 況下では、FSHの循環レベルは下垂体の制御下にあり 続けるため、FSHが産生される際にのみ促進が起こる。これにより、現 在の過排卵処置によってしばしば生じる卵巣の過度の刺激(hyperstimulati on)を防止することができるであろう。 5. 活性成分、即ち抗血清及びFSHの双方とも、動物によって産生される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年9月15日(1997.9.15) 【補正内容】 請求の範囲 1.哺乳動物のFSH活性を促進できる、下記配列を有するペプチド: (i) YTRDLVYRDPARPNI; (ii) YTRDLVYKDPARPNI; (iii) YTRDLVYKDPARPKI; (iv) RDPARPNIQKTC; (v) KDPARPKIQKTC; (vi) KDPARPNIQKAC;または (vii) KDPARPNIQKTC、 またはこれと実質的に相同性を有する配列。 2.請求の範囲第1項に記載の一以上のペプチドからなるワクチン。 3.ウシ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ヒト、ヤギ、ラクダ、ネコ、イヌ、ラマまた はアルパカに投与することを目的とする、請求の範囲第2項に記載のワクチン。 4.ヒトに投与することを目的とする、請求の範囲第3項に記載のワクチン。 5.該哺乳動物がヒツジ、ウシ、ウマ、ブタ、ヒト、ラクダ、ヤギ、ネコ、イ ヌ、ラマまたはアルパカである、請求の範囲第1項に記載のペプチド。 6.該哺乳動物がヒトである、請求の範囲第5項に記載のペプチド。 7.ヒツジのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1項に記載 の、ペプチド(i)。 8.ヒツジのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1項に記載 の、ペプチド(iv)。 9.ウシまたはブタのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1 項に記載の、ペプチド(i)。 10.ウマまたはヒトのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1 項に記載の、ペプチド(i)。 11.ヒツジまたはブタのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第 1項に記載の、ペプチド(ii)。 12.ウマ、ヒトまたはウシのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範 囲第1項に記載の、ペプチド(ii)。 13.ウマまたはヒトのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1 項に記載の、ペプチド(iii)。 14.ウシ、ヒツジまたはブタのFSH活性を促進するのに使用される、請求の 範囲第1項に記載の、ペプチド(iii)。 15.ウシのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1項に記載の 、ペプチド(iv)。 16.ブタ、ウマまたはヒトのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範 囲第1項に記載の、ペプチド(iv)。 17.ウマまたはヒトのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1 項に記載の、ペプチド(v)。 18.ウシ、ヒツジまたはブタのFSH活性を促進するのに使用される、請求の 範囲第1項に記載の、ペプチド(v)。 19.ヒツジのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1項に記載 の、ペプチド(vi)。 20.ウシ、ブタ、ヒトまたはウマのFSH活性を促進するのに使用される、請 求の範囲第1項に記載の、ペプチド(vi)。 21.ブタのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1項に記載の 、ペプチド(vii)。 22.ウシ、ヒツジ、ヒトまたはウマのFSH活性を促進するのに使用される、 請求の範囲第1項に記載の、ペプチド(vii)。 23.請求の範囲第1項に記載の少なくとも一のペプチド、および一以上の製薬 上許容できる担体、賦形剤または希釈剤からなる薬剤配合物。 24.請求の範囲第1項または第5項から第22項のいずれかに記載のペプチド 、または請求の範囲第23項に記載の薬剤配合物を哺乳動物に投与することから なる哺乳動物のFSH活性の促進方法。 25.請求の範囲第1項または第5項から第22項のいずれかに記載のペプチド 、または請求の範囲第23項に記載の薬剤配合物を哺乳動物に投与することから なる哺乳動物の受精能の向上方法。 26.該哺乳動物がヒツジ、ウシ、ウマ、ブタ、ヒト、ラクダ、ヤギ、ネコ、イ ヌ、ラマまたはアルパカである、請求の範囲第24項または第25項に記載の方 法。 27.該哺乳動物がヒトである、請求の範囲第26項に記載の方法。 28.FSH活性を促進する薬剤の調製における、請求の範囲第1項または第5 項から第22項のいずれかに記載のペプチドの使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 ビートル,ジェームズ イギリス国,アイル ケーエー6 5エッ チエル,ザ ハナー リサーチ インステ ィテュート, (72)発明者 ホルダー,アンドリュー,トーマス イギリス国,ケンブリッジ シービー1 2ビーワイ,セント バーナバス ロード 4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記配列を有するペプチド: (i) YTRDLVYRDPARPNI; (ii) YTRDLVYKDPARPNI; (iii) YTRDLVYKDPARPKI; (iv) RDPARPNIQKTC; (v) KDPARPKIQKTC; (vi) KDPARPNIQKAC;または (vii) KDPARPNIQKTC、 またはこれと実質的に相同性を有する配列。 2.請求の範囲第1項に記載の一以上のペプチドからなるワクチン。 3.ウシ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ヒト、ヤギ、ラクダ、ネコ、イヌ、ラマまた はアルパカに投与することを目的とする、請求の範囲第2項に記載のワクチン。 4.ヒトに投与することを目的とする、請求の範囲第3項に記載のワクチン。 5.請求の範囲第1項に記載のペプチドをコードする核酸配列またはこれと実 質的に相同性を有する核酸配列。 6.DNA配列である、請求の範囲第5項に記載の核酸配列。 7.請求の範囲第1項に記載の一以上のペプチドに対する特異性を有する抗体 。 8.モノクローナル抗体である、請求の範囲第7項に記載の抗体。 9.請求の範囲第7項または第8項に記載の抗体からなる抗体調製物。 10.哺乳動物のFSH活性を促進するのに使用される請求の範囲第1項に記載 のペプチド。 11.該哺乳動物がヒツジ、ウシ、ウマ、ブタ、ヒト、ラクダ、ヤギ、ネコ、イ ヌ、ラマまたはアルパカである、請求の範囲第10項に記載のペプチド。 12.該哺乳動物がヒトである、請求の範囲第11項に記載のペプチド。 13.ヒツジのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1項に記載 の、ペプチド(i)。 14.ヒツジのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1項に記載 の、ペプチド(iv)。 15.ウシまたはブタのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1 項に記載の、ペプチド(i)。 16.ウマまたはヒトのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1 項に記載の、ペプチド(i)。 17.ヒツジまたはブタのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第 1項に記載の、ペプチド(ii)。 18.ウマ、ヒトまたはウシのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範 囲第1項に記載の、ペプチド(ii)。 19.ウマまたはヒトのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1 項に記載の、ペプチド(iii)。 20.ウシ、ヒツジまたはブタのFSH活性を促進するのに使用される、請求の 範囲第1項に記載の、ペプチド(iii)。 21.ウシのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1項に記載の 、ペプチド(iv)。 22.ブタ、ウマまたはヒトのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範 囲第1項に記載の、ペプチド(iv)。 23.ウマまたはヒトのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1 項に記載の、ペプチド(v)。 24.ウシ、ヒツジまたはブタのFSH活性を促進するのに使用される、請求の 範囲第1項に記載の、ペプチド(v)。 25.ヒツジのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1項に記載 の、ペプチド(vi)。 26.ウシ、ブタ、ヒトまたはウマのFSH活性を促進するのに使用される、請 求の範囲第1項に記載の、ペプチド(vi)。 27.ブタのFSH活性を促進するのに使用される、請求の範囲第1項に記載の 、ペプチド(vii)。 28.ウシ、ヒツジ、ヒトまたはウマのFSH活性を促進するのに使用される、 請求の範囲第1項に記載の、ペプチド(vii)。 29.請求の範囲第1項に記載の少なくとも一のペプチド、および一以上の製薬 上許容できる担体、賦形剤または希釈剤からなる薬剤配合物。 30.請求の範囲第1項または第10項から第28項のいずれかに記載のペプチ ド、請求の範囲第7項または第8項に記載の抗体、請求の範囲第9項に記載の抗 体調製物、または請求の範囲第29項に記載の薬剤配合物を哺乳動物に投与する ことからなる哺乳動物のFSH活性の促進方法。 31.請求の範囲第1項または第10項から第28項のいずれかに記載のペプチ ド、請求の範囲第7項または第8項に記載の抗体、請求の範囲第9項に記載の抗 体調製物、または請求の範囲第29項に記載の薬剤配合物を哺乳動物に投与する ことからなる哺乳動物の受精能の向上方法。 32.該哺乳動物がヒツジ、ウシ、ウマ、ブタ、ヒト、ラクダ、ヤギ、ネコ、イ ヌ、ラマまたはアルパカである、請求の範囲第30項または第31項に記載の方 法。 33.該哺乳動物がヒトである、請求の範囲第32項に記載の方法。 34.FSH活性を促進する薬剤の調製における、請求の範囲第1項ま たは第10項から第28項のいずれかに記載のペプチド、請求の範囲第7項また は第8項に記載の抗体、請求の範囲第9項に記載の抗体調製物の使用。
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