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JP2000507472A - 触感刺激発生器をもった電気搬送薬品給付装置 - Google Patents

触感刺激発生器をもった電気搬送薬品給付装置

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JP2000507472A
JP2000507472A JP9535282A JP53528297A JP2000507472A JP 2000507472 A JP2000507472 A JP 2000507472A JP 9535282 A JP9535282 A JP 9535282A JP 53528297 A JP53528297 A JP 53528297A JP 2000507472 A JP2000507472 A JP 2000507472A
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Abstract

(57)【要約】 患者の皮膚(63)を通して薬品を給付する電気搬送装置(20)は、前記装置の作動に関連する事象の発生に応じて触感信号を発生し、患者の皮膚に送る触感信号発生器(36)を含む。前記触感信号は、皮膚を通して印加される電気交流信号電流(Sr,Sp)、すなわち治療用電気搬送駆動電流とは異なる電流である。電気信号電流は、好ましくは患者が感じるに充分な周波数と振幅のパルス状の電流である。あるいは、触感信号は、皮膚と接触している圧電振動素子またはソレノイド駆動ピンのような電磁力学的素子のような電気機械的装置により発生される。触感信号電流の波形は、平均電流成分がゼロで、触感信号電流により正味治療薬品が給付されないことが好ましい。ある場合においては、触感信号電流が電気搬送薬品給付に寄与することもある。

Description

【発明の詳細な説明】 触感刺激発生器をもった電気搬送薬品給付装置技術分野 本発明は、有用な治療剤(例えば薬品)を体表面(例えば皮膚)を通して給付 する電気搬送装置及びそのような装置の使用または作動条件の信号を出すのに用 いられる指示装置に関する。背景技術 電気搬送薬品給付装置は、治療薬品を固体に皮膚を介して給付するのに広い応 用範囲をもっている。受動的薬品給付装置は、化学的濃度勾配を利用し、電気的 補助(すなわち電気搬送)による皮膚を通した薬品給付装置は、電子制御装置に より制御された電界を利用して、皮膚表面に近接して置かれた貯蔵から帯電した 薬品イオンを皮膚表面に向け、ついで皮膚、すなわち粘膜を通して血流または体 組織の中に向けて駆動する。 皮膚を通した薬品給付装置は、所定の時間間隔(例えば24時間)皮膚の上に 置かれ、その間に薬品が給付される。電気搬送装置においては、皮膚を介した薬 品の流れは、少なくともある印加電流密度においては、印加電流のレベルに比例 する。電気搬送薬品の流量は、印加電流の大きさ及び時間を制御することにより 制御できる。このようにして、電気搬送装置は、皮膚を通す受動的給付装置に比 べて皮膚を介した薬品の流れについてより大きな制御効果を与える。印加される 電気搬送電流の大きさは、通常、極めて低い(例えば150μA/cm2より小 さい)ので、患者は、一般に印加される電気搬送電流を感じない。このことは、 少なくともオン/オフ指示器(あるいは装置がオンされ電気搬送電流を印加して いることを示す他の手段)をもたない電気搬送装置においては、使用者(患者) と医者の何れも薬品が予定の通り給付されていることを直ぐに知る手段をもたな いので、ある種の不安を与えることになる。装置の誤動作が使用中に検知されな いかもしれない。装置の誤動作の例としては、単に薬品が無くなり、所定の割合 で薬品の給付を続けることが出来ないことかもしれない。 このような問題に応じて、多くの電気搬送装置に、使用者または医者に装置の 状態または動作条件を知らせる可視的または可聴的表示が備えられている。例え ば、マウラー他の米国特許第5,254,081号の図3に示されるLED、ブ ザーのような素子70、バノン他の米国特許第5,135,480号の図2のL CD、ハーク他の米国特許第5,246,417の図5に示されるLED63− 1乃至63−n、ソレンソン,ユー,エス.サーH71、デバンの英国特許GB −2,239,803A、およびブローダードのEP特許第0092015号、 1983年10月に示される警報用スピーカを参照されたい。 従来装置における可聴的および可視的表示は、通常、混雑した環境における似 たような光、音と区別できないような光や音を発生するので、その表示に気が付 かない可能性がある。ある種の環境、例えば静かな病院の病室においては、騒が しい或いは煩い光や音は、好ましくないかもしれない。可視的または可聴的の病 気をもった患者は、光や音に必ずしも気が付かないかもしれない。従って、電気 搬送装置の状態を可視的または可聴的信号を用いずに、患者に知らせる手段が必 要となる。発明の開示 本発明は、電気搬送薬品給付装置の作動または他の状態を示す方法および装置 に関する。電気搬送装置の状態としては、例えば過剰または不適切な電気搬送電 流(これは過剰または不適切な電気搬送薬品流量に相当する)、過剰または不適 切な皮膚抵抗、薬品消耗、貯蔵のpH、低下した電池容量等が含まれる。装置は 、その装置自身の又はその作動の条件又は状態を検知するセンサと触感信号を発 生して、それを患者に伝える触感信号発生器を含む。出来れば、触感信号は、印 加される電気信号電流による振動または刺激の形であるのが好ましい。 本発明の電気搬送薬品給付装置は、(i)装置の条件または状態及び/または (ii)装置の動作中に発生する事象の発生を検知して、それの着用者(すなわち 患者)に信号する。装置の指示器は、装置の動作に関連した条件または事象を検 知するセンサと、患者が検知(すなわち感じる)ことのできる触感信号を発生す る触感信号発生器を含む。前記センサおよび触感信号発生器に接続された制御器 が、前記触感信号発生器を制御して、所定の条件または事象が、前記センサによ り検知されたとき触感信号を発生する。そこで患者は、その触感信号に感じて前 記条件または事象を知ることができ、可視的または可聴的信号を必要としない。 本発明は、電気搬送薬品給付装置又はその動作の条件や状態を患者に信号する 方法を含む。本発明は、装置の動作に関連する条件や事象を監視し、前記条件や 事象が発生したとき、その装置を着用している患者が感知できる触感信号を発生 することを含む。 本発明は、異なる事象及び/または条件を検知できる異なる形式のセンサを使 用しても良い。例えば、(i)ドナー貯蔵の中の薬品内容、(ii)電極/貯蔵イ ンターフェイスにおいて電気化学的に酸化または還元可能な種の利用可能性、 (iii)電池電圧、(iv)印加電気搬送電流、(v)皮膚抵抗、及び/または(v i)ドナーまたはカウンタ貯蔵のpHを検知するセンサを使用することができる 。1つの好ましいセンサは、皮膚を介する電気搬送薬品給付の間における皮膚の 電気抵抗を監視する。このセンサは、皮膚抵抗を検知し、制御器は、検知した皮 膚抵抗を所定の許容皮膚抵抗範囲と比較する。もし、検知皮膚抵抗が所定範囲外 であれば、制御器は、信号発生器から触感信号を発生し、異常な動作条件(すな わち、皮膚抵抗が所定限界外であること)を患者に警告する。他の好ましいセン サの1つは、電気搬送装置に含まれるドナー及び/またはカウンタ貯蔵のpHを 監視して、貯蔵pHが所定pH限界を越えるか又はそれ以下に低下したとき、そ れを示すpHセンサである。 触感信号発生器は、圧電変換器(振動触感信号を発生し伝える)または電気信 号電流を発生して患者の皮膚に伝える(例えば皮膚の上に置かれたドナー及びカ ウンタ電極電極を介して)適当な電気制御回路をもった電流源(例えば電池)で ある。図面の簡単な説明 本発明の特徴および利点をさらに理解するため、添付図面を参照した詳細な説 明を以下に述べる。添付図面において同様な部品は同様の参照符号で示す。添付 図面において、 図1は、本発明による電気搬送薬品給付装置に用いるセンサ及びAC触感信号 発生器の1実施例のブロック図である。 図2は、図1に示される装置の触感信号発生器により発生される触感信号電流 の波形を示す。 図3は、図2に示される波形の周波数よりも高い周波数をもった別の触感信号 電流を示す。 図4は、第1の周波数および繰返し率および第2の周波数と繰返し率をもった 触感信号電流パルスの一連の繰返し発生を示す。 図5は、図4とは異なる周波数と繰返し率をもった触感信号電流パルスの一連 の繰返し発生を示す。 図6は、触感信号発生のための電気機械装置を含む別の事象指示器をもった他 の電気搬送給付装置のブロック図を示す。 図7は、本発明による触感信号装置に結合された電流センサを含む別の事象指 示器をもったさらに他の電気搬送給付装置のブロック図を示す。 図8は、本発明に使用することのできる他の触感信号電流波形を示す。発明を実施するための態様 図1に、全体的に参照番号20により示される電気搬送薬品給付装置のブロッ ク図を示す。装置20は、代表的な電気搬送装置におけるように、図1の矢印1 で示される電気搬送駆動電流の発生およびその大きさ、極性、時間、周波数、パ ルス幅及び/または波形(最後の3つはパルス駆動電流の場合)を制御するため に、ドナー電極22、カウンタ電極38、電流発生器32を含む。電気搬送電流 1は、代表的に薬品イオンの形で薬品を所望の治療効果を得るように患者の皮膚 63を通して非侵略的に患者の血流の中に送り込む。電気搬送駆動電流1は、患 者の体表面(例えば皮膚)上に互いに隔離した位置に置かれた一対の電極22、 38およびイオン含有貯蔵24、40によって患者に印加される。 電流発生器32は、電気搬送電流を発生するための1つまたは複数の電池(図 示せず)と電気搬送電流の大きさ、時間、周波数、極性、波形等を制御するため の電気回路(図示せず)を含む。電気搬送電流発生器32は、皮膚から給付され る治療剤(例えば、溶解性薬品の液体溶液)を含むドナー貯蔵24(例えば、ゲ ルの形)と電気的に接続されたドナー電極22に電気的に接続されている。 カウンタ貯蔵40と電気的に接続されたカウンタ電極38は、電流発生器32 に電気的に接続されている。カウンタ貯蔵40は、代表的に生物的に類似の電解 塩(例えば、バッファ塩)の溶液、あるいは貯蔵24に含まれるものと同じ又は 異なる他の治療剤の溶液を含んでもよい。 貯蔵24、40は、ドナー貯蔵24に含まれる治療剤を皮膚を介して電気搬送 給付するように患者の皮膚63とイオン伝達接触関係かつ互いに隔離した位置に 配置される。貯蔵24、40を皮膚に取り付ける方法は、公知であり、接着剤、 上塗り接着剤及び各種形状の接着シートおよび細片、帯片、切片等が用いられる 。装置20は、発生器32により発生され、制御される印加電気搬送電流1によ り皮膚63を通して治療剤を給付する。 装置20は、装置20の動作と関連する事象または条件を検知する少なくとも 1つのセンサを含む。図示のため、装置20は、2つの異なるセンサ、すなわち 皮膚63の電気抵抗を検知する1つのセンサ28と、貯蔵24のpHを検知する 第2のセンサ48を備えるように示される。装置20は、pH比較器52、制御 器56および触感信号発生器36を備える。センサ48は、図1においてドナー 貯蔵24の中に位置するように示されているが、センサの位置は、センサの機能 (すなわち、センサが検知する特定の事象または条件)に応じて変更しても良い 。例えば、ドナー貯蔵24に置かれるセンサは、貯蔵24の組成に関連する条件 を検知するのに用いることができる。従って、(i)貯蔵24に残っている薬品 の濃度(ii)貯蔵24のpH、及び/または電気化学的に酸化/還元された種( 例えば銀の陽極ドナー電極22の酸化により発生する銀イオン、Ag→Ag++ e)の貯蔵24の中への移動を検知するセンサを貯蔵24の中に置いても良い。 電気泳動的療法の一部として還元反応の間に沈着する銀により被覆された表面の 色または不透明度を感知する光学センサ(図示せず)を使用することもできる。 以下の説明は、貯蔵24のpHを検知するセンサ48に関する。この技術分野 で良く知られているように(例えば、米国特許5,135,477号を参照)、 貯蔵24、40に使用される液体溶剤が水のとき電気搬送給付装置の運転の間の pHの変動が問題である。これは、電極22、38が、電気搬送電流源により印 加される電圧において容易に酸化または還元されない材料(例えば、炭素、プラ チナ、ステンレス鋼等)で構成されるとき特に重大である。これら電気化学的に 触媒性の電極材料を使用するとき、電極から貯蔵に電流を流すため電極と貯蔵の 境界面の水自身が酸化または還元される。更に詳細に言えば、陽極電極において 水が酸化され(H2O→2H++1/2O2+2e-),その結果ヒドロニウムイオ ンが発生し、貯蔵のpHを低下する。陰極電極においては水は、還元され (H2O+e-→OH-+1/2H2)、ヒドロキシルイオンが発生し、貯蔵pHを 高くする。 溶解度及び/またはイオン化度がpHに対して高い依存性をもっている薬品を 給付するときは、ドナー貯蔵pHを厳密に監視しなければならない。加えて、ド ナー、カウンタ貯蔵pHは、その値が貯蔵と接触している皮膚を刺激するような 極端に低い又は高い値とならないように監視せねばならない。このpHの監視は 、センサ48によりなされる。センサ48は、ドナー貯蔵24のpHを検知して pH比較器52に信号を与える。比較器52は、ドナー貯蔵24のpHが所定の 許容範囲外になったとき制御器56にpH制限信号を与える。 pHセンサ48の他に装置20は、抵抗センサ28を備える。抵抗センサ28 は、電極22と38の間の電圧降下を検知して、それにより間接的に皮膚63の 電気抵抗を検知するのに使用される。装置20に個々の2つのセンサ28、48 を設けるのは、使用者の自由であり、単一のセンサをもった電気搬送装置も、複 数のセンサを設けたものと同様に本発明の範囲に入ることは当業者には容易に理 解される。抵抗センサ28には,電極22と38の間の電圧降下(ΔV)を測定 するボルトメータあるいは他の公知の装置のような、従来の電圧測定装置が用い られる。皮膚抵抗(Rskin)は、印加される電気搬送電流Iからオームの法則を 用いて決められる(すなわち、Rskin=ΔV/I)。従来の電圧計の他に、一定 交流電流を流す回路をもった他の抵抗及び/またはインピーダンス検知回路ある いは測定出力をもった交流抵抗ブリッジを使用することもできる。そのような回 路は、一定の交流測定電流を与えて電極間の検知交流電圧を測定する。センサか らの交流電流は、好ましくは電気搬送による薬品の実質的給付を生じないような 周波数と大きさにする。 人間の場合、皮膚の定常状態の電気抵抗は、一般に約500オームと約50キ ロオームの範囲にある。極端に乾燥し硬化した皮膚の場合、定常状態の電気抵抗 が500キロオーム以上のこともある。 抵抗センサ28は、出力信号64を比較器62に与える。出力信号64は、電 極間の測定された電圧降下に比例する。 比較器62は、信号64を基準電圧Vrと比較する。基準電圧Vrは、分圧器ま たはバンドギヤップ基準装置のような基準電圧源(図示せず)より与える。比較 器62は、信号64と基準電圧Vrとの間に有意の差があるとき出力信号66を 発生し、それを制御器56に与える。比較器62は、非常に高いまたは低い皮膚 抵抗を検知したとき出力信号を発生するようにしても良い。 皮膚抵抗は、処理される患者の特定の型(例えば人間の患者)について狭い許 容範囲内にあると考えられるので、基準電圧Vrの選択は、基本的に電気搬送駆 動電流の好ましいレベルに依存する。電極及び貯蔵により与えられる抵抗が抵抗 センサ28により検知されるので、基準電圧Vrは、ある程度使用される電極/ 貯蔵及びそれらを構成する材料の関数である。基準電圧Vrを電圧最下限として も良い。もし、電極22、38間の電圧降下がVrよりも低いときは、皮膚は、 あまりにも低い電気抵抗をもつ(すなわち切れた又は損傷した皮膚)と見なされ て、装置は、信号モードに切り替えられる。一般に、もし電極間の検知された電 圧降下が皮膚抵抗が10キロオーム/cm2より小さいことを示すときは、皮膚 の電気抵抗は、異常(すなわち低すぎる)と考えられ、装置は、信号モードに切 り替えられる。あるいは、基準電圧Vrを電圧最上限としても良い。もし、検知 された電極間の電圧降下がVrを越えるときは、装置は、その患者の皮膚に対し て不適当である(あるいは、患者の皮膚が余りにも抵抗が大で電気搬送薬品給付 を受け付けない)とみなされる。一般に、もし電極間の検知された電圧降下が皮 膚抵抗が約500キロオーム/cm2より大きいことを示す場合は、その皮膚は 、異常な(余りにも高い)電気抵抗をもつと考えられ、装置は、信号モードに切 り替えられる。 制御器56は、接続58を介して電流発生器32に接続される。制御器56は 、接続60、61を介して触感信号発生器36に接続される。 装置20の通常の動作において、貯蔵24、40は、皮膚63に接着され、電 流発生器32は、電気搬送電流I(図1に矢印で概略的に示される)を電極/貯 蔵22、24、38、40を介して供給している。もし、電極/貯蔵22、24 、38、40の皮膚との接着が十分であり、皮膚の電気抵抗が通常の範囲内であ り、ドナー貯蔵のpHが所定のpH限界内であれば、電流Iの供給は、正常に行 われる。もし、電極/貯蔵22、24及び/または38、40の皮膚63との接 着が十分でなく、あるいは電極/貯蔵22、24、38、40と皮膚63との間 の接触は良いが、患者の皮膚63が異常に高い(あるいは異常に低い)電気抵抗 をもち、電極22、38間の電圧降下(この電圧降下は抵抗センサ28により測 定される)より計算された抵抗が所定の基準電圧Vrより有意に異なる場合は、 比較器62の出力信号66が制御器56を起動する。制御器56は、この出力信 号56に応じて接続60を介して信号を送出して、触感信号発生器36から交流 電圧信号を発生させる。この交流電圧信号は、第1の信号電流Srを駆動し電極 22、38および皮膚63に印加する。信号電流Srの大きさと波形は、患者が 印加された信号電流Srを感知し得るように、すなわち信号電流Srが患者に刺激 を与えるようにに選ばれる。好ましくは、信号電流Srの波形は、薬品が皮膚6 3を通して給付される量や割合に重大な影響を及ぼすことのないように選ばれる 。信号電流Srの1つの好ましい波形は、図2に示される。 抵抗センサ28が異常に高い電圧降下/皮膚抵抗を監視する場合に、信号電流 Srは、患者に皮膚抵抗が余りにも高いこと及び/または電極/貯蔵22、24 および38、40の両者または何れか一方が不適当で調整すべきであることを注 意するように起動される。患者は、そこで皮膚上の電極/貯蔵22、24および 38、40を再位置付けするか締め直して、センサ28により測定される抵抗が 所定の範囲内に収まり、信号64が基準電圧Vrより小さくなるようにする。そ こで、比較器62は、出力信号66の発生を止め、制御器56は、接続60の起 動を停止し、触感信号発生器36は、信号電流Srをオフにする。治療用の電気 搬送電流Iの給付は、以前の如く進められる。もし、電極/貯蔵22、24およ び38、40の再位置付けの繰返しによっても抵抗センサ28により測定される 電圧降下/皮膚抵抗を許容範囲まで低下させることができなければ、患者は、電 極/貯蔵22、24および38、40の再位置付けの試みを中止し、臨床医また は医師に相談するように指示される。 あるいは、基準電圧が許容最小皮膚抵抗に対応する最小電圧であり、抵抗セン サ28が異常に低い電圧降下/皮膚抵抗を監視するときは、信号電流Srが起動 されて貯蔵24及び/または40が置かれた皮膚位置の皮膚抵抗が非常に低いの で、電極/貯蔵22、24および38、40を他の皮膚位置に位置替えすべきで あることを患者に注意する。そこで患者は、皮膚63上の電極/貯蔵22、24 および38、40を再位置付けし締め直して、センサ28により測定される抵抗 が所定の範囲に収まり信号64が基準電圧Vrより大となるようにする。そこで 比較器62は、出力信号66の発生を止め、制御器56は、接続60の起動を停 止し、触感信号発生器36は、信号電流Srをオフにする。治療用の電気搬送電 流Iの給付は、以前の如く進められる。 もし、電極/貯蔵22、24および38、40の再位置付けの繰返しによって も抵抗センサ28により測定される電圧降下/皮膚抵抗を許容範囲まで高くする ことができなければ、患者は、電極/貯蔵22、24および38、40の再位置 付けの試みを中止し、臨床医または医師に相談するように指示される。 ドナー貯蔵24のpHが所定の範囲外になると、比較器52は、信号49に応 じて制限信号54を出力する。制御器56は、制限信号54に応じて接続61に 信号を起動する。触感信号発生器36は、接続61上の信号に応じて第2の信号 電流Spを電極22、38に出力する。信号電流Spの波形は、図3に示される。 信号電流Spの周波数fpおよび振幅Apは、皮膚63に異なる触感感覚(すなわ ち、信号電流Srにより与えられる触感感覚と異なり(患者によって)区別でき るような触感感覚)を与え、患者にドナー貯蔵24のpHが所定の許容範囲(例 えば、皮膚刺激及び/または溶解性の観点から許容される範囲)外にあることを 知らせるように選ばれる。そこで患者は、電極/貯蔵22、24および38、4 0を取り外し、新しい電極/貯蔵を取り付けて処方の如く治療を続ける。 図2〜図5に示されるように、信号電流Sr,Spの波形は正の相と負の相をも っている。すなわち、信号電流は、交流(AC)である。最も好ましくは、正の 相と負の相が等しく、信号電流Sr及び/またはSpの印加により正味の直流(D C)を生じないことである。信号電流Sr,Spに正味の直流電流が存在しないと いうことは、信号電流は、患者への電気搬送薬品給付の量または割合に正味 影響を与えないことを保証する。 図2に示されるように、触感信号電流Srは、一定のピーク振幅と周波数をも つ。図3に示すように、信号電流Spは、電流Srと同じ一定のピーク振幅をもつ が、異なる周波数をもつ。信号電流Sr,Spの振幅と周波数は、充分に異なり、 これら2つの電流により生じる触感感覚が知覚的に異なるように、すなわち患者 が2つの電流の違いを感じて、互いを区別できるようにする。 図4は、電流Spの期間と電流Srの期間を交互に含む触感信号電流を示す。従 って図4の信号電流は、異なる周波数の期間P1とP2を交互にもつ。期間P1と P2の長さを変えて異なる事象を示すようにしても良い。 図5は、触感信号の交流期間P3の中に触感信号の存在しない期間P4が散在し た触感信号電流を示す。本発明の異なる実施例においては、そのような触感信号 の各種の組合せを設けて、この装置を使用する患者に異なる条件または事象を示 すようにすることができる。 各種の触感信号電流のピーク振幅は、パルス期間時間的に一定にしても良く、 あるいは変化しても良い。例えば、振幅をゼロまたは低い値から高い値に傾斜し て変化するようにしても、あるいは好みにより逆に高い値から低い値に変化して も良い。そのような変化は、技術分野で周知の従来の回路手段により実現できる 。例えば、ブロダードの米国特許第4,919,139号を参照されたい。 信号電流Sr及び/またはSpの各パルスは、好ましくは約1μ秒から2ミリ秒 のパルス幅をもち、約25から150mAのピーク振幅をもち、これら2つの範 囲において長いパルス幅のものは、低いピーク電流またはその逆にする。上限と して、信号電流Sr及び/またはSpの各パルスは、約75マイクロ・クーロン( μC)より小さい電荷、好ましくは約5〜50μCの電荷を与えねばならない。 触感信号のパルス継続長さ、パルス繰返し割合及び信号周波数は、一般に低乃至 中間繰返し割合と周波数範囲とする。0.5サイクル/秒(cps)から数百cpsが使 用される。パルス状の交流触感信号電流の場合、パルスの継続長さは、数サイク ル、例えばパルス幅の間の触感信号の周波数は、パルス繰返し割合の数または多 数倍とする。一般に、約10〜70Hzの範囲の周波数をもつ触感信号を使用す る。信号電流の好ましい周波数は、経皮の電気的神経剌激(TENS) に通常、使用される周波数である。それは、この周波数の交流信号は、人間の患 者が耐えることができ、正味薬品を給付しないからである。 図4および図5を参照すると、パルス状交流信号電流が示される。信号電流の ピーク振幅と周波数の好ましい範囲は、患者がどの様に感じることが必要かによ り決められる。ピーク電流密度(すなわち、ピーク電流振幅を2つの貯蔵24、 40の小さい方の皮膚との接触領域で割った値)は、患者が感じる程度に充分高 くなければならない。経皮の電気的神経刺激(TENS)の周波数範囲が好まし い。それは、TENS電流が人間の患者により充分に耐えられ、かつ電気搬送に よる薬品の正味給付がない交流信号であるからである。 パルス状触感信号の場合、パルス期間の波形は、正弦状、個々の部分について 直線状または極めて非直線状である。例えば、ラテインの米国特許第4,456 ,012号の図3、図5を参照されたい。 図8は、極めて非直線、スパイク状の正相Psに続いて減衰する指数関数的の 負相Peをもち、2つの相Ps,Peにおいて送出される正味電流がゼロの2相触感 信号電流波形を示す。これはパルス変圧器接続(図示せず)により電極22、3 8に与えられる代表的交流結合電流である。 一般に、触感信号パルス幅は、約20μ秒から約5ミリ秒である。触感信号パ ルス幅の好ましい範囲は、約50から約1000μ秒である。 図2〜5及び図8に示される全ての触感信号は、たとえ信号電流が薬品給付電 極/貯蔵22、24および38、40を介して印加されても、患者の皮膚に電気 搬送により正味薬品を殆どまたは全く給付しない。これは、印加される正の信号 電流が負の信号電流の量に等しいからである。換言すれば、図2〜5及び図8に 示される交流信号電流は、全てゼロの平均直流電流をもち、従って貯蔵40から 患者に薬剤的に有意の量の薬品は導入されない。 触感信号電流Sr、Spが電気搬送薬品給付について殆ど又は全く影響を及ぼさ ないことは絶対的に必要なことではなく、ある状況においては、信号電流が電気 搬送による薬品の患者への給付量及び/または割合に寄与することが実際的によ り好ましいこともある。例えば、センサがドナー貯蔵24に残存している薬品の 濃度を検知する場合、電気搬送薬品の流量がドナー貯蔵に残存している薬品の 濃度に依存するようなレベルにまで薬品濃度が低下した場合、信号電流が患者に ドナー貯蔵を新しいドナー貯蔵と交換するように信号するのみでなく、ドナー貯 蔵における薬品の濃度の低下により起こる電気搬送薬品の流量の低下を補償する ように、信号電流に全電気搬送駆動電流Iを正味増加させる効果をもたせること が望ましいかもしれない。 両監視条件が同時に起こるとき、すなわち電極/貯蔵22、24および38、 40の間の負荷抵抗が所定の許容範囲外になる(例えば、皮膚63の異常に高い 電気抵抗及び/または皮膚63と電極/貯蔵22、24および38、40の間の 不良電気接触による)及び/またはpHが所定の許容範囲外になるというような 場合に、制御器56は、接続60、61を交互に選択して、信号電流Sr,Spを 交互に患者の皮膚63に与える。これは図4に示される。図4において、信号電 流波形Srと信号電流波形Spが交互に発生している。患者に両方の条件(すなわ ち、規定外皮膚抵抗と規定外貯蔵pH)が同時に起きたことを明確に信号するた めに、SpとSrは、大きく異なる周波数、繰返し割合い及び/または振幅をもっ ても良い。 信号電流SrとSpは、印加される治療(すなわち、電気搬送薬品給付)電流I と各種の形で区別される。治療電気搬送電流Iは、一般に直線的な直流電流であ るか又は非常に低い周波数(すなわち、50Hzより小さい)のパルス状直流電 流であり、非常に低く患者に感じない程度のピーク電流/電流密度をもつ。従っ て、治療電流と信号電流の間の第1次的区別は、信号電流波形SrとSpは患者が 感じることができるのに対し、薬品給付電流Iは、患者が感じることができない ということである。しかし、高い割合で薬品を速やかに給付することを必要とす る薬品給付法(例えば、頭痛の発生を防ぐため頭痛の起こり始めにおける5HT 3受容体の拮抗剤の給付)においては、印加される治療電流Iは、知覚しきい値 レベルを越えることもある。そのような場合、区別は、(i)直流(パルス状で ない)治療電流とパルス状信号の交流電流とを用いることにより、または(ii) パルス状直流治療電流に大きく異なる振幅及び/または繰返し割合をもった交流 信号電流、例えば、治療電流のピーク振幅より高いピーク振幅及び/または異な る周波数または繰返し割合をもった信号電流を組合せることにより得られ る。 本発明による電気搬送治療を皮膚を介した薬品給付に関して説明した。本発明 は、鼻孔、口腔等の粘膜のような体表面を介した電気搬送薬品給付にも同様に適 用可能であることが理解される。粘膜は、皮膚とは異なる(すなわち低い)抵抗 /インピーダンス特性をもち、そのため同様の触感信号電流を発生するためには 低い電圧レベルを必要とする。このような差異を取り込むためには、ここで述ベ る皮膚に関する教えを伴った通常の実験による調整を必要とする。 電気搬送駆動電流と触感信号電流とを区別する患者の能力は、印加される電流 を感じる能力、皮膚特性および電流の印加される特定の皮膚領域によって患者に より異なる。ある患者は、異常に乾燥及び/または硬化しており、そのため多く の患者よりも非常に高い電気抵抗をもつ。そのような患者にとっては、必要な信 号電流レベルを得るために高い駆動電圧を与える調整機構を設けることが望まし い。 装置20の動作に関連する論理は、次の通りである。無負荷状態において電流 発生器、制御器32から電気搬送電流は、送出されない。電極/貯蔵22、24 および38、40が皮膚63に接着され、電気搬送給付電流Iが起動したとき( 例えば、自動的にまたは手動起動スイッチにより)、装置20は、無負荷状態か ら、電気搬送電流Iが発生器32から電極/貯蔵22、24および38、40に 皮膚63を介して給付されることにより特徴ずけられる電気搬送治療薬剤給付状 態に変化する。 電流の供給は、図1の装置においてドナー貯蔵24pH及び/または電極22 、38間の所定の許容範囲外の電圧降下により特徴づけられるオフ特定事象また は条件が起こらない限り続けられる。もし、そのような事象または条件が起こる と、装置20は、触感信号発生器36を起動して触感信号発生状態に変化する。 あるいは、制御器56が電流発生器32を停止して電気搬送治療電流の送付を中 止することもできる。触感信号発生状態は、前記事象または条件が存在する限り 継続する。 もし前記事象または条件が停止すると(すなわち、もし電極間の電圧降下及び /またはドナー貯蔵24のpHが所定の許容範囲内のレベルに復帰すると)、触 感信号発生器が停止し、もし電流Iが信号発生の間に中断しておれば、装置20 は、電気搬送電流Iの送付に戻る。 図6を参照すると、本発明による電気機械的触感信号発生器を用いた電気搬送 給付装置100が示される。装置100は、互いに隔離したドナーおよびカウン タ電極/貯蔵122、124および138、140を備える。装置100は、抵 抗センサ128、比較器162、触感信号発生器136、pHセンサ148、p H比較器152、制御器156および電気搬送電流発生器132を備える。 ドナー電極122は、治療剤(例えば薬品)の電気搬送給付に適した形の液体 溶液を含むドナー貯蔵124に電気的に接続される。カウンタ電極138は、生 物的適合性の塩溶液を含むカウンタ貯蔵140に電気的に接続される。ドナー貯 蔵124とカウンタ貯蔵140は、それぞれ皮膚63に前述のごとく付着される 。電極122は、電気的にセンサ128と電流発生器132に接続される。カウ ンタ電極138は、電気的にセンサ128と電流発生器132に接続される。 図1に示される装置20と異なり、装置100は、電気機械的信号送信機15 5を含む。電気機械的信号送信機155としては、ヘッドホン、マイクロホン、 ツイータ、心臓調整器、音響変換器、アラーム等の圧電変換器が用いられる。チ タン酸バリウム、メタニオブ酸鉛、チタン酸ジルコン酸固溶体セラミックのよう な圧電セラミックは、特に低周波数領域で有用である。送信機155は、電極/ 貯蔵122、124および138、140に近接して設置されても良く、あるい は皮膚63と接触する別の取り付け手段により離れて取り付けても良い。触感信 号送信機155を包んで電極/貯蔵122、124および138、140から隔 離するように適当なカバーまたはシールを用いて皮膚が露出して送信機155の 中の圧電変換素子と直接接触するのを防止しても良い。圧電音響変換器は、厚み ・面剪断モードまたは厚み・長さまたは平面拡張モードで用いられる。可撓性圧 電素子は、単板のものより大きな動き、小さな力を扱うことができる。あるいは 、電気機械的送信機155は、ソレノイド駆動ピン、コイル駆動スピーカ等の磁 石駆動装置が用いられる。その他の電気機械的送信機155として、可動コイル 、可動鉄、静電または磁歪変換機または複数のソレノイド駆動ピン等の小型電磁 変換器がある。 触感信号送信機155は、信号発生器136に接続される。制御器156は、 接続160、161を介して電気的に触感信号発生器136に接続される。pH センサ148は、ドナー貯蔵124内に位置し、電気的にpH比較器152に接 続される。pH比較器152は、電気的に制御器156に接続される。制御器1 58の他の出力158は、電気的に電流発生器132に接続される。 制御器156の他の入力は、比較器162の出力信号166を受ける。比較器 162の検知入力は、電気的に抵抗センサ128の出力に接続される。比較器1 62の基準入力は、図1に関連して先に説明した基準電圧Vrに接続される。 制御器156は、標準または注文のMOS集積回路等の従来の論理素子からな る読出し専用メモリ(ROM)またはハードウエア論理装置に格納プログラムを 組み込んだマイクロコンピュータ制御装置にすることができる。そのような制御 に適したプログラム可能メモリやプログラム可能な専用I/O接続をもったワン チップマイクロコンピユータは、この分野で良く知られている。 電気搬送電流発生器132として、1次電池または充電可能電池により付勢さ れる制御可能定電流源または制御可能電圧源を用いることができる。そのような 制御可能電流源は、この分野で良く知られている。カリフオルニア州、サニベー ルのマキシムインテグレーテッドプロダクト、インコーポレーテッド製の“MAX 1771”や“MAX l773”のような市販の電圧、電流逓昇制御器が1次電池の低い電 圧を制御可能な電気搬送電流及び/または電圧に変換するのに好適である。 装置100の動作は、次の通りである。一度装置100が電池のような内部電 源(図示せず)に接続されると、装置100は、無負荷状態に初期化される。電 極/貯蔵122、124および138、140と触感信号送信機155を患者の 皮膚の所望の場所に接触するように位置付けした後、装置100が起動され(例 えば、自動的にまたは手動で起動されるスイッチを閉じて)それにより電気搬送 電流Iの供給が開始する。 治療用電気搬送電流Iは、2つの事象の何れかが発生して電気搬送電流供給状 態から信号状態への変移が起るまで継続して供給される。 E1と呼ばれる(しかし、図面には示されない)第1の事象は、抵抗センサ1 28と比較器162による抵抗が限界を越えたことの検出に対応する。比較器出 力166が制御器156を起動する。 E2と呼ばれる(同じく図面には示されない)第2の事象は、pHセンサ14 8とpH比較器152によるpHが限界を越えたことの検出に対応する。pH比 較器152が制御器156を起動する。 (i)pH比較器が貯蔵124における規定外pHを検知するか、あるいは (ii)抵抗センサ128が規定外の皮膚抵抗を検知するかの何れかの手段による 制御器156の起動は、タイマ、例えば制御器156に含まれるマイクロコンピ ユータに内蔵されているタイマ機能を始動させる。 タイマがセットされた後、装置100は、上記異常事象の状態に応じてS1,S 2,S3の3つの信号発生状態1つとなる。もし、事象状態がE1であるがE2では ないときは、装置100は、信号発生状態S1になる。もし、事象状態がE1かつ E2であれば、装置は、信号発生状態S2になる。もし、事象状態がE2であるが E1ではないときは、装置は、信号発生状態S3になる。 上記3つの信号発生状態S1,S2,S3は、触感信号発生器136から与えられ る異なる周波数と信号振幅の触感剌激に対応する。図2〜4を参照すると、制御 器156は、触感信号発生器136を起動して接続160、161に異なる論理 レベルの組合せを印加して、S1に対してパルス状電流波形Srを、S2に対して パルス状電流波形Spを、また状態S3に対して交流電流波形Sr,Spを出力する 。 皮膚63と接触している触感送信機155は、3つの異なる信号の1つにより 、患者の皮膚に3つの異なる触感感覚の1つを発生して、患者に現在の異常状態 を注意する。 予め設定された時間の後に、タイマは、装置100を現在の刺激状態S1,S2, S3から電気搬送電流給付状態に戻る。もし前記異常事象が依然として存在して いれば、すなわちE1またはE2であるなら、その異常事象は、タイマを再びセッ トし、装置100がオフになるか、前記異常事象が無くなるまで前記サイクルを 繰返す。 治療電流Iが望ましい触感信号と共に同時に継続するように、触感信号の印加 のための他の状態条件を定義することができる。 図7は、図1の装置と共通の要素をもった別の電気搬送装置400を示す。図 7において、図1と同様の要素は、同じ参照番号で示す。装置400は、電気搬 送電流Iに応答する電流センサ402を含む。電流センサ402は、電気搬送電 流発生器32と患者の皮膚に接触する1つの電極/貯蔵38、40の間に直列に 接続されている。電気搬送駆動電流Iは、電流発生器32により電流センサ40 2を通して電極/貯蔵22、24に近接した患者の皮膚と接触する他の電極/貯 蔵22、24に印加される。 センサ402は、印加される電気搬送電流Iを検知して、それに比例した電圧 出力404を発生する。出力404は、比較器62に与えられる。比較器62の 他の入力は、基準電圧Vrに接続される。電流Iが好ましい治療電流レベルに比 べて基準電圧Vrにより決められる基準値から充分異なる程度変動するときは、 比較器62は、信号66を制御器56に出力する。制御器56は、そこで触感信 号発生器36を起動して触感信号電流Sr(図2〜5に示される)を発生し流す 。それにより患者に治療電流が正しくないことを警告して適当な処理をとらせる 。 適当なセンサで検知されて患者に警告のための触感信号を開始するような他の 条件、すなわち事象には、ドナー貯蔵からの薬品の欠乏、低電池電圧、皮膚の変 色を防ぐための銀イオンの銀電極の酸化から貯蔵への移動、およびペテレンツ他 の米国特許第4,752,285号に記載のごとく、電極/貯蔵界面の電圧降下 の測定による酸化/還元電極材料の欠乏を含む。 本発明の他の実施例では、皮膚に接触して付加的のセンサを設け、または身体 の他のパラメータを測定することにより、許容できない(高すぎる又は低すぎる )薬品給付割合、1つまたは複数の薬品貯蔵の消耗のような他の異常条件が組み 込まれる。 以上述べた詳細な説明は、本発明による電気搬送装置の各種実施例について述 べたが、上記説明は単に例示的のものであり、開示された発明に限定されるもの でないと理解されるべきである。当業者には本発明の範囲内において本発明の要 旨から外れることなく、その形式、規模、装置の材料を変形すること、または各 種要素を付加あるいは除去することができることが理解される。従って、本発明 は、請求の範囲によりのみ限定される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1998年4月6日(1998.4.6) 【補正内容】 このことは、少なくともオン/オフ指示器(あるいは装置がオンされ電気搬送 電流を印加していることを示す他の手段)をもたない電気搬送装置においては、 使用者(患者)と医者の何れも薬品が予定の通り給付されていることを直ぐに知 る手段をもたないので、ある種の不安を与えることになる。装置の誤動作が使用 中に検知されないかもしれない。装置の誤動作の例としては、単に薬品が無くな り、所定の割合で薬品の給付を続けることが出来ないことかもしれない。 このような問題に応じて、多くの電気搬送装置に、使用者または医者に装置の 状態または動作条件を知らせる可視的または可聴的表示が備えられている。例え ば、マウラー他の米国特許第5,254,081号の図3に示されるLED、ブ ザーのような素子70、バノン他の米国特許第5,135,480号の図2のL CD、ハーク他の米国特許第5,246,417の図5に示されるLED63− 1乃至63−n、ソレンソン,ユー,エス.サーH71、デバンの英国特許第2 ,239,803号、およびブローダードのEP特許第0092015号、19 83年10月に示される警報用スピーカを参照される。 従来装置における可聴的および可視的表示は、通常混雑した環境における似た ような光、音と区別できないような光や音を発生するので、その表示に気が付か ない可能性がある。ある種の環境、例えば静かな病院の病室においては、騒がし い或いは煩い光や音は好ましくないかもしれない。可視的または可聴的の病気を もった患者は、光や音に必ずしも気が付かないかもしれない。従って、電気搬送 装置の状態を可視的または可聴的信号を用いずに患者に知らせる手段が必要とな る。 電気搬送装置の使用における可聴および機械的警報については、EP特許出願 EP−A−461,680に記載されている。機械的警報は、装置が皮膚との接 触がなくなったとき、または電池電圧が低下したとき発生する振動である。発明の開示 本発明は、電気搬送薬品給付装置の作動または他の状態を示す方法および装置 に関する。電気搬送装置の状態としては、例えば過剰または不適切な電気搬送電 流(これは過剰または不適切な電気搬送薬品流量に相当する)、過剰または不適 切な皮膚抵抗、薬品消耗、貯蔵のpH、低下した電池容量等が含まれる。 電気搬送装置の状態としては、例えば、過剰または不適切な電気搬送電流(こ れは過剰または不適切な電気搬送薬品流量に相当する)、過剰または不適切な皮 膚抵抗、薬品消耗、貯蔵のpH、低下した電池容量等が含まれる。装置は、その 装置自身またはその作動の条件または状態を検知するセンサと患者が感じること ができる大きさと波形をもった触感信号を発生して、それを患者に伝える触感信 号発生器を含む。 本発明の電気搬送薬品給付装置は、(i)装置の条件または状態、及び/また は(ii)装置の動作中に発生する事象の発生を検知して、それの着用者(すなわ ち患者)に信号する。装置の指示器は、装置の動作に関連した条件または事象を 検知するセンサと、患者が感じることのできる大きさと波形をもった電気信号を 発生して患者に送る触感信号発生器を含む。 電気搬送装置は、前記センサおよび触感信号発生器に接続された制御器を含む 。制御器は、触感信号発生器を制御して所定の条件または事象を前記センサが検 知したとき触感信号を発生させる。そこで患者は、その触感信号を感じて前記条 件または事象を知ることができ、如何なる可視または可聴信号を必要としない。 本発明の他の特徴は、電気搬送薬品給付装置またはその動作の条件または状態 を患者に信号する方法である。その方法は、装置の動作に関連する条件または事 象を監視し、前記条件または事象が発生したとき、その装置を着用している患者 が感知できる触感信号を発生することを含む。 本発明は、異なる事象及び/または条件を検知できる異なる形式のセンサを使 用しても良い。例えば、(i)ドナー貯蔵の中の薬品内容、(ii)電極/貯蔵イ ンターフェイスにおいて電気化学的に酸化または還元可能な種の利用可能性、 (iii)電池電圧、(iv)印加電気搬送電流、(v)皮膚抵抗、及び/または(v i)ドナーまたはカウンタ貯蔵のpHを検知するセンサを使用することができる 。1つの好ましいセンサは、皮膚を介する電気搬送薬品給付の間における皮膚の 電気抵抗を監視する。このセンサは、皮膚抵抗を検知し、制御器は、検知した皮 膚抵抗を所定の許容皮膚抵抗範囲と比較する。 請求の範囲 1.装置を着用した患者に、装置の作動に関連した事象または条件の発生を信 号する電気搬送薬品給付装置において、前記事象または条件を検知する少なくと も1つのセンサと、前記センサと触感信号発生器に接続され信号発生器を制御し て、前記センサにより前記事象または条件が検知されたとき触感信号を発生する 制御器を備え、 前記触感信号発生器が前記センサに応答して、患者が感じることができる大き さと波形をもった電気触感信号を発生することを特徴とする前記電気搬送薬品給 付装置。 2.請求項1において、前記センサが貯蔵pH、皮膚抵抗、電池電圧、印加さ れる電気搬送電流、Ag+イオン濃度、ヒドロニウム(H+)イオン濃度、ヒドロ キシル(OH-)イオン濃度の群から選択された事象または条件を検知するよう にした前記電気搬送薬品給付装置。 3.請求項1において、前記検知された事象または条件を所定の値と比較する 比較器を備えた前記電気搬送薬品給付装置。 4.請求項1において、前記事象または条件は、皮膚抵抗を含み、前記センサ は、ドナー及びカウンタ電極間の皮膚抵抗に応答して電圧降下を検知する抵抗セ ンサを含む前記電気搬送薬品給付装置。 5.請求項1において、前記事象または条件は、印加される電気搬送電流を含 み、前記センサは、印加電気搬送電流センサを含む前記電気搬送薬品給付装置。 6.請求項1において、前記センサは、複数の異なる事象または条件を検知で きる前記電気搬送薬品給付装置。 7.請求項6において、前記触感信号発生器は、複数の異なる触感信号を発生 して患者に印加することができ、前記複数の異なる触感信号の各々は、前記複数 の異なる事象または条件の1つに対応する前記電気搬送薬品給付装置。 8.請求項7において、前記電気触感信号電流は、異なる長さの周期を交互に もっている前記電気搬送薬品給付装置。 9.請求項7において、前記電気触感信号電流は、交流である前記電気搬送薬 品給付装置。 10.請求項7において、前記電気触感信号電流は、異なる周波数の周期を交 互にもっている前記電気搬送薬品給付装置。 11.請求項7において、前記電気触感信号電流は、異なる振幅の周期を交互 にもっている前記電気搬送薬品給付装置。 12.請求項7において、前記電気触感信号電流は、実質的に患者に電気搬送 による薬品の給付をしない波形をもっている前記電気搬送薬品給付装置。 13.請求項7において、前記電気触感信号電流は、実質的に患者に電気搬送 による薬品を給付する波形をもっている前記電気搬送薬品給付装置。 14.請求項1において、前記触感信号発生器は、患者の皮膚と接触している 圧電変換器を含む前記電気搬送薬品給付装置。 15.患者により着用された電気搬送薬品給付装置の作動に関連した事象また は条件を検知することを含む前記事象または条件の発生を前記患者に信号する方 法において、 検知された前記事象または条件に応じて触感信号を発生すること、 患者により感じることのできる大きさと波形をもった触感信号電流を患者に印 加することにより前記触感信号を患者に送ること、 の工程を含むことを特徴とする前記方法。 16.請求項15の方法において、前記検知された事象または条件は、貯蔵p H、皮膚抵抗、電池電圧、及び印加される電気搬送電流(I)から選択されたも のである前記方法。 17.請求項15の方法において、検知された事象または条件は、それについ ての所定の値と比較することを含む前記方法。 18.請求項15の方法において、前記事象または条件は、皮膚抵抗を含み、 前記検知は、ドナー及びカウンタ電極間の電圧降下を検知することを含む前記方 法。 19.請求項15の方法において、前記事象または条件は、印加される電気搬 送電流を含む前記方法。 20.請求項15の方法において、複数の異なる事象または条件は、検知する ことを含む前記方法。 21.請求項20の方法において、複数の異なる触感信号を発生して、それを 患者に送ることを含み、前記複数の触感信号の各々は、前記複数の異なる事象ま たは条件の1つに対応する前記方法。 22.請求項15の方法において、前記触感信号を患者に送ることは、患者が 感じることのできる大きさと波形をもった電気触感信号電流を患者に印加するこ とによりなされる前記方法。 23.請求項22の方法において、前記触感信号電流は、異なる長さの周期を 交互に有する前記方法。 24.請求項22の方法において、前記触感信号電流は、異なる周波数の周期 を交互に有する前記方法。 25.請求項22の方法において、前記触感信号電流は、異なる振幅の周期を 交互に有する前記方法。 26.請求項22の方法において、前記触感信号電流は、実質的に患者に電気 搬送による薬品の給付をしない波形を有する前記方法。 27.請求項22の方法において、前記触感信号電流は、患者に電気搬送によ る薬品の給付をする波形を有する前記方法。 28.請求項15の方法において、前記触感信号は、患者の皮膚と接触する圧 電変換器により発生され印加される前記方法。 29.請求項15の方法において、前記触感信号は、患者の皮膚と接触する電 磁力学的変換器により発生され印加される前記方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ, VN (72)発明者 マック ニコルズ,ラリー,エイ. アメリカ合衆国55433 ミネソタ州クーン ラピッズ,エヌ.ダブリュ.,アロウヘ ッド ストリート 11204

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.装置(20)を着用した患者に、装置(20)の作動に関連した事象また は条件の発生を信号する電気搬送薬品給付装置(20)において、 前記事象または条件を検知するセンサ(28、48)と、 前記センサ(28、48)に応答して触感信号(Sr)を発生し患者に送信する 触感信号発生器(36)と、 を備えた前記電気搬送薬品給付装置。 2.請求項1において、前記センサ(28、48)および前記触感信号発生器 (36)と導通して、前記信号発生器(36)を制御して前記事象または条件を 前記センサ(28、48)が検知したとき前記触感信号を発生する制御器(56 )を含む電気搬送薬品給付装置(20)。 3.請求項1において、前記センサ(28、48)が貯蔵pH、皮膚抵抗、電 池電圧、印加される電気搬送電流(I)及び/または選択されたイオン(Ag+, H+,OH-)濃度から選択された1つを検知するようにした電気搬送薬品給付装 置(20)。 4.請求項2において、前記検知された事象または条件を所定の値と比較する 比較器(52、62)を備えた電気搬送薬品給付装置。 5.請求項1において、前記事象または条件は皮膚抵抗を含み、前記センサ( 28)は、ドナー及びカウンタ電極(22、38)間の皮膚抵抗に応答して電圧 降下を検知する抵抗センサを含む電気搬送薬品給付装置。 6.請求項1において、前記事象または条件が印加される電気搬送電流(I) を含み、前記センサ(28)が印加電気搬送電流センサを含む電気搬送薬品給付 装置。 7.請求項1において、前記センサ(28、48)は、複数の異なる事象また は条件を検知できる電気搬送薬品給付装置。 8.請求項7において、前記触感信号発生器(36)は、複数の異なる触感信 号(Sr,Sp)を発生して患者に印加し、前記複数の異なる触感信号の各々が前記 複数の異なる事象または条件の1つに対応する電気搬送薬品給付装置。 9.請求項1において、前記触感信号発生器(36)は、患者が感じることの できる大きさと波形をもった電気触感信号電流(Sr)を発生して患者に印加す るようにした電気搬送薬品給付装置。 10.請求項9において、前記電気触感信号電流(Sr)は、異なる長さの周期( P3,P4)を交互にもっている電気搬送薬品給付装置。 11.請求項9において、前記電気触感信号電流(Sr,Sp)は、交流である電 気搬送薬品給付装置。 12.請求項9において、前記電気触感信号電流(Sr,Sp)は、異なる周波数 の周期(P1,P2)を交互にもっている電気搬送薬品給付装置。 13.請求項9において、前記電気触感信号電流(Sr)は、異なる振幅の周期 を交互にもっている電気搬送薬品給付装置。 14.請求項9において、前記電気触感信号電流(Sr)は、実質的に患者に電 気搬送による薬品の給付をしない波形をもっている電気搬送薬品給付装置。 15.請求項9において、前記電気触感信号電流(Sr)は、実質的に患者に電 気搬送による薬品を給付する波形(Ps,Pe)をもっている電気搬送薬品給付装置 (20)。 16.請求項1において、前記触感信号発生器(36)は、患者の皮膚(63 )と接触している圧電変換器(155)を含む電気搬送薬品給付装置。 17.患者により着用された電気搬送薬品給付装置(20)の作動に関連した 事象または条件の発生を前記患者に信号する方法において、 前記事象または条件を検知すること、 検知された前記事象または条件に応じて触感信号(Sr)を発生すること、 前記患者に前記触感信号(Sr)を送ること、 を含む前記方法。 18.請求項17の方法において、前記検知された事象または条件は、貯蔵p H、皮膚抵抗、電池電圧、印加される電気搬送電流(I)及び/または選択され たイオン(Ag+,H+,OH)濃度から選択されたものである前記方法。 19.請求項17の方法において、さらに検知された事象または条件は、それ についての所定の値と比較することを含む前記方法。 20.請求項17の方法において、前記事象または条件は、皮膚抵抗を含み、 前記検知は、ドナー及びカウンタ電極(22、28)間の電圧降下を検知するこ とを含む前記方法。 21.請求項17の方法において、前記事象または条件は、印加される電気搬 送電流(I)を含む前記方法。 22.請求項17の方法において、複数の異なる事象または条件を検知するこ とを含む前記方法。 23.請求項22の方法において、各々が前記複数の異なる事象または条件の 1つに対応する複数の異なる触感信号(Sr,Sp)を発生して、それを患者に送る ことを含む前記方法。 24.請求項17の方法において、前記触感信号を患者に送ることは、患者が 感じることのできる大きさと波形をもった電気触感信号電流(Sr)を患者に印加 することによりなされる前記方法。 25.請求項24の方法において、前記触感信号電流(Sr)は、交流電流であ る前記方法。 26.請求項24の方法において、前記触感信号電流(Sr)は、異なる長さの 周期を交互にもっている前記方法。 27.請求項24の方法において、前記触感信号電流(Sr)は、異なる周波数 の周期を交互にもっている前記方法。 28.請求項24の方法において、前記触感信号電流(Sr)は、異なる振幅の 周期を交互にもっている前記方法。 29.請求項24の方法において、前記触感信号電流(Sr)は、実質的に患者 に電気搬送による薬品の給付をしない波形をもっている前記方法。 30.請求項24の方法において、前記触感信号電流(Sr)は、患者に電気搬 送による薬品の給付をする波形(Ps,Pe)をもっている前記方法。 31.請求項16の方法において、前記触感信号(Sr)は、患者の皮膚と接触 する圧電変換器(155)により発生され印加される前記方法。 32.請求項16の方法において、前記触感信号(Sr)は、患者の皮膚と接触 する電磁力学的変換器(155)により発生され印加される前記方法。
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