【発明の詳細な説明】カードタイプの物、特に小切手保証カードおよびクレジットカードの紛失または 置き忘れを防ぐ装置
本発明は、カードタイプの物、特に小切手保証カードおよびクレジットカード
の紛失または置き忘れを防ぐ装置であって、
カードがその保管スペース中に保持される固定位置とカードを除去することが
できる開放位置との間で互いに動くことができる二つの部品と、
固定位置にくるまで部品が閉じられるのを妨げ、かつカードを使用して動作不
能にすることができる機械的手段とを含む装置に関する。
数年にわたって、小切手保証カードおよびクレジットカードの紛失または置き
忘れを防ぐ多数の提案がなされてきた。この場合、問題は、窃盗を防ぐ問題とい
うよりむしろ、カードが意図された目的で使用されたときにユーザがカードを札
入れまたはカードケース中の正確な位置に戻すことを忘れないようにする補助手
段を有する問題である。これまで知られているたいていの提案は、電気的手段ま
たは電子的手段に基づいており、し
ばしば何らかのタイプの音声信号をもたらすものであった。これらのセキュリテ
ィ回路は、時がたつにつれてますます巧妙に作られるようになったが、同時にし
ばしば故障しやすくなった。このように複雑さの程度が高くなると、ほとんど常
にコストが必然的に高くなる。
機械的解決策が例えば、米国特許第US−A−3648832号において提案
されており、それにより、請求の範囲第1項の前段部分において定義されている
装置が知られている。この装置の欠点の一つは、それが多数の部品から構成され
ることである。複数のカード用の実施形態はかなりの厚さのボックスの形をして
おり、またユーザは一般にケースまたは札入れの形を好むことは別として、この
文献は、単一のカード用の実施形態を開示しておらず、またこの製品はかなり高
価である。
したがって、以上の結果として、多数の提案がなされたにもかかわらず、ごく
少数の提案しか実用化されていない。
本発明の目的は、この問題の解決策を見つけること、および極めて簡単であり
、したがって安い費用で大量に製造することができ、他方では、確実に機能する
上述の目的用の装置を提供することである。さらに、本発明は、ケースまたは札
入れとと
もに使用されること、及び単一のカードを入れるように設計されたボックスの形
で使用されることの両方を実現することを望む。
基本的な概念では、そのための本発明による装置は、機械的手段が、前記二つ
の部品の一方に対して動くことができ、かつレスト位置からブロッキング位置ま
で変位することができる要素と、前記要素がそれにぶつかる二つの部品の他方の
ラグとによって形成されることを特徴とする。
第一に可動要素の使用、第二にラグは、簡単な設計の鍵になる。
この概念内で、上述の二つの実施形態が可能である。
第一の実施形態は、カードがその中に保持されるコンパートメントを備えたケ
ースまたは札入れとともに使用するように開発された。第一の実施形態は、
それぞれの端縁部の近くで互いにヒンジ的に連結された実質的に平坦な二つの
部品を含み、
第1の部品がヒンジの近くにチャンバを備え、該チャンバは、第一の部品の端
縁部の近くで開いており、かつ前記変位要素が、ヒンジピンを直角に横切るピン
の周りで旋回できるロッキング
レバーの形で該チャンバ内に位置しており、
第二の部品が、その旋回軸の一方の側にロッキングレバーに当接するその上に
モールド成形された第一のフィンガを備え、それにより二つの部品が開いたとき
にロッキングレバーが旋回し、その他方の端部が、チャンバ中の第二の部品上に
モールド成形された第二のフィンガの移動経路中に入り、その結果第二の部品の
閉鎖運動がブロックされること、
ヒンジピンを担持する材料が少なくともカードの厚さだけ第二の部品の内面よ
りも高い位置にあり、それによりスリット形スペースをつくり出し、その結果、
その実質的に回転された開放位置において、カードをそのすき間からチャンバ中
に挿入することによって、ロッキングレバーを逆に旋回させて、第二の部品のブ
ロッキングを解放できることを特徴とする。
設定された目的に照らせば、構成は簡単であり、それが動作する方法も簡単で
ある。第一の部品は、既存のケースまたは札入れ中の上部コンパートメント中に
挿入される。第二の部品は、すべてのカードを覆い、カードが必要な場合に回転
されて開き、カードを使用してブロッキングを解放しなければ再び閉じることは
できない。
第二の実施形態は、互いに移動可能な二つの部品がカードをその中に収容する
ことができるスペースを一緒に画定することによって形成される、単一のカード
を保持するホルダの一部をなす。
その場合、残りの手順は、好ましくは、
一方の部品が、対向する二つの側面上に隆起した縁部、および他の側面の一方
にカード用の少なくとも一つのストップ縁部を有する底面を含み、
底面が、存在するカードによって底面中に押し込まれ、かつカードが存在しな
い場合に前記面から飛び出す少なくとも一つの弾性要素を備え、
第二の部品が、二つの部品がカードを除去することができる開放位置に相対的
に動いた後で、二つの部品が閉じられる固定位置に戻ることが妨げられるような
点に、弾性要素用のストップラグを備えることが好ましい。
本発明のこの実施形態は、スライドボックスまたは旋回ボックスの形で実現す
ることができる。
レスト位置からブロッキング位置まで動く要素および前記要素にぶつかる二つ
の部品の一方のラグによって形成された機械
的手段を有する概念に逆戻りする他の有利な実施形態がある。この実施形態は、
折り畳みボックスの形で実現することができ、その場合、
ボックス部品であって、カードとバネがその内部スペース中に存在するように
寸法決定され、かつそのボックス部品の大きい面の一方のセクションが固定され
、かつセクションが開いており、かつそれに隣接する前面も開いているボックス
部品と、
ボックス部品の前記開いているセクションを閉じることができるように実質的
に寸法決定され、固定された上部部品の端縁部の位置に実質的にヒンジで取り付
けられたフタ部品とを含み、
フタ部品が前面に、その幅の一部にわたってカード縁部用の少なくとも一つの
把持縁部を備え、
ボックス部品の閉じた端部中に、それに押し付けられるカードによって応力が
かかった状態で配置されたバネがあること、
ボックス部品の底面の開いた前面および/またはフタ部品のカード用の把持縁
部の近くに、カードをホルダ中に入れたときに少なくともバネの圧縮深さに対応
する深さを超えるリセスを備えることを特徴とする。
本発明について、四つの実施形態が示されている添付の図面
を参照しながらより詳細に説明する。
第1図から第5図は第一の実施形態に関連する。
第1A図から第ID図は、斜視図で連続して、部分断面を概略的に示す。第I
A図は閉鎖位置を示し、第IB図は開放位置を示し、第IC図はブロックされた
状況を示し、第ID図はロック解除を示す。
第2図は、閉鎖位置における装置を平面図で示す。
第3図は、第一の部品を別々に平面図で示し、第3A図および第3B図は、そ
れぞれ矢印A−AおよびB−Bの方向における断面を示し、第3C図は端面図で
ある。
第4A図および第4B図は、それぞれロッキングラグの平面図および正面図を
示す。
第5図は、第二の部品の平面図を示す。第5A図、第5B図、第5C図は、そ
れぞれ矢印A−Aの方向における断面、矢印Bおよび矢印Cの方向における断面
を示す。
第6図は、第二の部品を省略した、部品の取付け閉鎖位置における第一の部品
の平面図、すなわち第6B図の矢印VI−VIの方向における平面図を部分断面
で示し、第6A図および第6B図は、それぞれ第6図の矢印A−Aおよび矢印B
−Bの方
向における断面を示す。
第7図から第10図は、単一のカードを収容するようになされたスライドボッ
クスの形をした第二の実施形態を示す。
第7図は、カードをそこから除去することができる部分的に開いた状態にある
スライドボックスの等角図、部分断面を示す。
第8A図から第8C図は、それぞれ第7図による弾性リップの位置が、閉鎖位
置および一部が開いた位置、そして最後に最大限に開いた位置におけるボックス
の長手方向断面を示す。
第9図はスライド部品の平面図を示す。
第9A図は、第9図の矢印A−Aの方向における断面を示す。
第9B図は長い側に向かう側面図を示し、第9C図および第9D図は短い側に
向かう端面図を示す。
第10図はスリーブ部品の底面図を示し、第10A図は、第10図の矢印A−
Aの方向における断面を示し、第10B図は長い側に向かう側面図を示し、第1
0C図および第10D図は短い側に向かう端面図を示す。
第11図から第15図は、回転式ボックスの形の第三の実施形態を示す。
第11図は、フタの半分が省略されているブロッキングの原
理を示す等角図である。
第12図は、部品の同じ位置における対応する平面図を示す。ただし、完全な
フタが示されている。
第13図は、ボックス部分の平面図を示す。
第13A図は、第13図の矢印A−Aによる長手方向断面図である。
第14図は、フタ部分の底面図を示す。
第14A図は、第14図の矢印A−Aに従う中心線に沿った対応する長手方向
断面である。
第15図は、閉じたボックスを形成するように組み立てられた二つの部品を示
す。
第15A図は第15図の矢印A−Aに従う中心線に沿った縦断面であり、第1
5B図は矢印B−Bに従う断面であり、第15C図は矢印Cによる側面図である
。
第16図から第20図は第四の実施形態を示す。
第16図は、分解された部品と共にボックスを概略的に斜視図で示す。
第17図から第17D図は底面部品に関する。
第18図から第18E図は固定された上部部品に関する。
第19図から第19E図は可動上部部品またはフタに関する。
第20図から第20C図は、閉鎖位置におけるボックス(カードホルダ)を示
す。
第1A図に、閉鎖位置における装置を示す。これは、さらに説明すべき第二の
部品に対して比較的短く、かつ小切手保証カードおよびクレジットカードがその
中に保持されるコンパートメントを備えた、知られているタイプのケースまたは
札入れ中に挿入するように設計された第一の部品または底部部品1から構成され
る。前記挿入は、上部コンパートメント中への挿入である。部品1の後側は、接
着剤の簡単な層を備えることができ、それを使用すれば、一枚のフィルムを除去
した後で、装置を十分な程度まで固定することができる。
第二の部品または上部部品2は、第一の部品よりも長く、すべてのカードコン
パートメント上に位置するように設計される。
部品1および部品2は、第1B図の矢印P1によって示すように、装置を第1
図の閉鎖位置から開くことができるように、それらの上縁部の近くでピン3(第
1D図参照)の周りで互いにヒンジ止めされる。
底部部品1は、端縁部に向かって開いているチャンバ4を備
える。これは、ヒンジピン3を直角に横切るピン5の周りで旋回できるロッキン
グラグ6(第1C図参照)を含む。
ヒンジピン3の近くで、第二の部品2は、上部部品を開く間にロッキングラグ
6に当たって静止するモールド成形されたフィンガ7を備え、それによりさらに
開いたときにロッキングラグがチャンバ中のピン5の周りで旋回する。この旋回
運度は、第1B図の矢印P2によって示される。ラグ6の様々な位置を第1A図
および第1B図の比較から、特に第2図から見ることができる。
第1C図に見られる第二のフィンガ8は、第二の部品2上にモールド成形され
る。この第二のフィンガは、再び閉じる間(もちろん開く間にも)チャンバ4中
で動かなければならないが、旋回ピン5の反対側にあるラグ6の部分6’がフィ
ンガ8の移動経路中に入ることによって閉鎖運動中に妨げられる。したがって、
第1C図に示すように、部品1に対する部品2の閉鎖運動がブロックされる。
このブロッキングは、次のように解放される。部品2が部品1に対して完全に
またはほぼ完全に開いた位置において(第1D図)、スリット形スペースがチャ
ンバ4の開いた側の一部と
して、部品2の上およびヒンジピン3の下に存在する。このスリット形スペース
9は、少なくともカード10の厚さほどの高さである。カードの点10’を使用
すれば、ほぼ部品6から部分6’への遷移部のところで、スリット9からロッキ
ングラグに触れることができ、したがって前記ロッキングラグを最初の位置に戻
すことができ、また第1C図に記載したブロッキングを解放することができる。
このカードのロック解除の動きは、第1D図の矢印P3によって示される。第1
D図は、ラグ6がカードの点10’によってちょうど押し戻された位置に示され
ている。したがって、この後、部品1および部品2を再び閉じることができる。
セキュリティ原理は、配布されたカードによってのみ装置を閉じることができ
ることである。装置は、戻されない限り、開いたままであり、第1C図に示され
る位置までそれ以上閉じることはできない。これは、札入れを閉じることも、し
まうこともできないことを意味する。ブロッキングが解放された後(第1D図)
、ユーザは、カードをカード用に設計されたコンパートメント中に戻すことがで
き、装置を閉じ、札入れをしまうことができる。ブロッキング機構は、次いで再
使用できるように、
自動的に最初の位置に戻される。
他の詳細は、第3図から第6図を見れば分かる。
第3A図および第3B図において、底部部品1は、完全には平坦でない、すな
わち均一な厚さでないが、ロッキングラグ用の端部が開いているチャンバ4をそ
の中に収容するために、ヒンジピンの方向においてわずかに大きくなる厚さを有
する。この部品は、主要面に対して直角に、ロッキングラグ用の旋回ピンを収容
するように設計された貫通孔11を備える(第3図および第3C図参照)。この
旋回ピンは、別個の部品として製造される。残りの部分については、二つの小さ
い孔12、13がチャンバ4の下側壁中にのみ形成される。これらは、レスト位
置においてロッキングラグ6上に形成される厚い部分14が孔12中に嵌合し、
かつブロッキング位置において孔13中に嵌合して、閉じをブロッキングするこ
とができるので、ロッキングラグ6用の静止点を形成する役目をする(第4A図
、第4B図参照)。
ロッキングラグ6はまた、旋回ピン(図示せず)を挿入するための貫通孔15
を有する。また、第4A図および第4B図において、第二の部品のフィンガ7が
ロッキングラグ6に押し付けられる場所はリップ16によって形成されることが
分かる。
リップ16は、ロッキングラグ6の残部と同じ厚さを有するのではなく、容易に
飛び出すことができるようにはるかに薄く製造されている。これは、装置を閉じ
る間、第二のフィンガ8のブロッキングが解放されるが、第一のフィンガ7はま
た、いつでも再使用できるように、その最初の位置に戻らなければならないので
必要である。最後に述べた動きの場合、これは、次いでフィンガ7を通過させる
ことできるように、図示された形で弾性的に設計されていない場合、第二のフィ
ンガ8のブロッキングが解放される結果として、フィンガ7の戻る動きをブロッ
クする位置をとっているリップ16を曲げる。
部品2上にモールド成形されたラグ7および8の正確な位置は、第5図および
第5C図を見れば分かる。それらは、部品1上のブロック形アップライト17お
よび18中で静止する。これらの間には、ヒンジピンがその中を貫通する量の材
料19がある。第5A図および第5B図に、ヒンジピン3の方向から見たラグ7
および8の正確な形状を示す。ラグ7は、開く間に動作し、ロッキングラグを旋
回させ、フィンガ8は、閉じようと試みたときにロッキングラグ6の他端6’に
よってその移動経路中で妨害される。
また、第5B図において、上部部品2は、20など多数のくぼみを備え、それ
らを使用すると、部品2をその中で使用すべき札入れの特定のサイズに部品2の
サイズを適合させるために、部品2の長さの一部を折ることが容易になる。
最後に、第6図、第6A図および第6B図に、装置の閉鎖位置で示される部品
の組合せを示す。これらの図から、ラグ7は、ロッキングラグのリップ16に当
たって静止して、部品2の開く動きの後で、部品1に対して約90゜にわたって
旋回するだけであることが明らかであろう。その動きは、カードを除去するため
には小さすぎる。カードは、部品2をほぼ180゜開き、次いでロッキング機構
がその動きの第二の半分中で作動したときにのみ除去することができる。
第7図から第10図の実施形態の場合、第一の部品21はスライド部品であり
、第二の部品22はスリーブ部品である。
スライド部品は、対向する二つの長い側面に隆起した縁部24、25およびス
リーブ部品中に位置する短い側一方にストップ縁部26を有する底面23によっ
て形成される。第四の短い側面に、二つの隆起したストップ縁部28、28’が
底面中の半円形リセス27の両側に備えられる。前記ストップ縁部は、カー
ドを入れることができるスペースを画定し、ストップ縁部28、28’は、他の
トップ縁部よりもはるかに高いので、部品がスライドしたときにそれらはボック
ス部分の短い側29にぶつかり、したがってそれらはスライドボックスの閉鎖位
置を決定する。
スリーブ部品22は、第7図の32のところで、図面ではスリーブ部品を切断
することによって見えるように、対向する二つの長い側面のところにスライド部
品21の上の隆起した縁部24、25上およびその底面23の縁部の周りで把持
する31など縁部を備える上面30によって形成される。
スライド部品の底面23は、二つの弾性リップ33および34を含む。スリー
ブ部品(中)のスライド部品に対向する側は、対応する点のところに二つのスト
ップラグ35および36を備える。第7図に示される延長された位置において、
弾性リップ33、34は、ストップラグ35および36にぶつかり、したがって
それ以上その中でスライドすることはできない。これを第8b図により詳細に示
す。第8b図には、スライドボックスの二つの部品が第7図の場合と同じ位置に
示されている。ブロック位置は、カードをスライド部品21中に戻すことによっ
て
弾性リップ33、34を底部部品23と実質上同一平面になるまで押し戻すこと
によってのみ解放することができる。弾性リップが十分遠くに押し下げられるよ
うに、圧力ラグ37がストップラグ35、36の前の短い距離のところに配置さ
れる。前記圧力ラグは、第一の場所において、カード自体がストップラグ35、
36にぶつからないようにし、かつスライド部品がその中でスライドするのを防
ぎ、かつまたすでに述べたように、弾性リップ33、34がストップラグ35、
36を再び通過することができるように弾性リップ33、34を十分遠くに押し
下げるために、挿入されたカードを案内する。
したがって、この実施形態のセキュリティ原理は、カードがボックス中に位置
しなければボックスを閉じることができないことである。スライド部品21とス
リーブ部品22との間に有効なブロッキングを有する開いたボックスは、閉鎖位
置にあるときよりもかなり長い。概して、ユーザは、ボックスに気づくことなく
その特別の位置にあるボックスをしまうことはないが、ボックスを再び閉じるこ
とができるようにカードをその中に再挿入した後でのみそのようにする。
このボックスはまた、札入れコンパートメント中に嵌合する。
第8C図にはまた、少なくとも一つの他のブロッキングラグ39がスリーブ部
品の上面30の裏面上にさらに突き出て取り付けられていることが示されている
。スライド部品の端縁部のところのストップ縁部26は前記ラグに当たって動き
、したがってスリーブ部品はスライド部品から出ることができない。アセンブリ
中、ストップ縁部26はそのときラグ39の傾斜側に沿ってスライドし、プロセ
ス中にスリーブ部品が変形するので、このラグ39は障害物にならない。ストッ
プ縁部26は、戻る動きのときのみブロッキングラグ39のまっすぐな縁部に当
たって動く。
他の詳細は、第9図から第10図を見れば分かる。第9図において、底面23
中の弾性リップ33、34は、40などU字形リセスを作成することによって作
成されていることが分かる。弾性リップの曲がった形状は、もちろん、射出成形
プラスチックによって直接得られ、U字形リセスは、その場合、挿入されたカー
ドの作用で実質的に底面23まで妨害されずに曲がるためのスペースを与える。
スリーブ部品22に対する底面図である第10図に、様々なラグが取り付けら
れる場所を示す。ストップラグ35、36は、
弾性リップ33、34の幅のかなりの部分がそれらにぶつかるような横方向にお
ける長さの隆起した縁部の形をしていることが好ましい。もちろん、圧力ラグ3
7、38は、それらのカードガイドとしての機能に照らせば、縦方向に延びる。
ブロッキングラグ39、39’も、短い側がスライド部品のストップ縁部26を
保持するために十分であるので、長い方向に延びることができる。最後に、まだ
論じていない部品42、43を見る。これらは、スライド部品のストップ縁部2
6を保持し、かつスライド部品21が偶然にスライドしてスリーブ部品から出る
のを防ぐ、完全にスライドして入った位置において有効である高さの低い他の二
つのスナップラグである。
最後に、第10A図、第10C図、第10D図に、スライド部品21の底面2
3の縁部の周りで把持するように設計された、スリーブ部品の長い側上の把持縁
部32、32’を示す。
第11図から第15図による第三の実施形態では、第一の部品または底部部品
41は、この場合も、長い側に隆起した縁部44および45を有し、かつそれら
の短い側に隆起した縁部46を有する底面43を備える。カードを挿入するため
のスペースがこの場合もこのようにして形成される。第二の部品または
フタ部品42がそれを使用して底部部品に対して旋回できる旋回ピン47がその
短い側の中央に存在する。
底部部品は、この場合も弾性リップ48、この場合単一の弾性リップを中央に
備えるが、この場合も底面43中にU字形リセス49を有する前の実施形態の場
合と同じ形で形成される。
フタ部品42は、馬蹄形ストップラグ50を裏面上に備える。カードがボック
ス中に位置するとき、弾性リップ48は押し下げられ、ボックスを開けるために
フタを旋回させたときにストップラグ50はカード表面上をスライドする。カー
ドを除去した後、バネ48は上方に跳ね上がり、第11図に示される位置にくる
。したがって、ストップラグ50はフタが戻るのを妨げる。ボックスは、カード
をその適所に戻すことによってバネ48が押し下げられるまで再び閉じることは
できない。したがって、セキュリティ原理は、この場合も、カードがボックス中
になければボックスを閉じることができないことである。開放位置では、ボック
スは、閉鎖位置にあるときよりもかなり大きく、また目立ち、したがって人はボ
ックスをその位置でしまおうとはしない。ボックスをしまうコンパクトな位置は
、人が確かにカードをその中に入れたと確信する位置である。
第13図にボックス部品のみを示す。爆弾リップ48の上方に曲がった位置が
第13A図に示されている。また、この図から、カードガイド51(第13図に
は51図および52によって示される二つのカードガイドが示されている)は、
それぞれ隆起した縁部45、44上にモールド成形されるが、挿入すべきカード
がその下でスライドできるだけの高さであることが分かる。これにより、弾性リ
ップ48が底面43中に十分遠くに押し込まれ、かつストップラグ50がカード
ガイドの高さに対応する高さを有し、その結果カード表面上で妨害されずに動く
ことができるようになる。
第14図および第14A図にフタ部品の他の詳細を示す。ストップラグ50は
、51のところに示すように、両方の端部の近くで傾斜する。この傾斜の目的は
、リップを案内することであり、したがってフタ部品がブロッキング中にストッ
プラグ50の上面で動くことができないようにする。さらに、これは、第14A
図の52のところに示すように、フタの傾斜した端縁部に正確に相互作用するた
めに断面が歯形になっている。また、主要面に取り付けられたブロッキングピン
53が示されている。前記ブロッキングピンは、第12図に示すように、ボック
ス部
品41に対するフタ部品42の最大旋回運動を制限する働きをする。単純なくぼ
み54は、ボックスを開く間、親指または他の指を入れるのに役立つ。ボックス
部品41の端縁部56と同様に曲率中心が二つの部品の回転軸47の位置のとこ
ろにある状態で曲がっている端縁部55は、前記端縁部56の周りおよびボック
ス部品41の底面43の下を把持する。この間、フタ部品のフランジ縁部55の
内部のわずかな厚さ57は、閉じたレスト位置を示し、かつ偶然に開くのを防ぐ
ためにボックス部品41の長手方向中心面中に存在するリセス58(第13図参
照)中に嵌合し、したがって何らかの力が加えられたときのみ、二つの部品が旋
回して開き、カードを除去することができる第12図に示される位置にくる。
最後に、第15図から第15C図に、閉鎖位置にある完成したボックスを示す
。ただしカードはない。特に、第15A図および第15C図のセクションから、
馬蹄形ストップラグ50がどのような形で弾性リップ48の周りにあるのかが分
かる。ただし、これは、カードがなければ、ストップラグ50および弾性リップ
はボックスを閉じたままの状態に保ち、ボックスを再び開くことはできないので
理論上の位置にすぎない。
第四の実施形態を第16図から第20図に示す。これは、折り畳みボックスの
形をしており、ボックス部品61およびフタ部品62を含む。ボックス部品は、
底部部品63およびその上に動かないように取り付けられるようになされた上部
部品64から構成される。その後開いたままのボックスの部品は、フタ部品62
によって遮断される。
フタ部品は、ヒンジピン66の周りの二つの小さいバネ65によって開放位置
まで押される。把持縁部67、68は、カードがボックス中に位置するときにフ
タ62が閉じたままであるようにする。
このために、平坦なワイヤバネ70がボックスの内側のボックス部品の閉鎖端
69の近くに収容される。ボックスの内側長さは、カード長さ+収容すべきバネ
70の有効サイズに対応する。前記内側長さは、その場合、固定底部部品63が
最大長さを有する点71および72まで計数される。点71、72の外で、固定
された底部部品63の底面は、それぞれ二つの把持縁部67、68がそれらの中
に入ることができるような形状のコーナリセス73、74を備える。フィンガリ
セス75、76は、ボックス部品の点71と点72との間、およびフタ部品の把
持
縁部67と把持縁部68との間に備えられる。
カードを端部がバネ70に当たって静止し、かつバネを押し下げない状態でボ
ックス中に入れたとき、カードの二つのコーナはリセス73および74中に突出
する。次いでフタを閉じようと試みた場合、把持縁部67、68は再びそれらの
コーナ領域上に進み、したがってそれらは端部位置に到達することができない。
これは、リセス75および76のところに見えるカード縁部が、バネ70の作用
に逆らって内側にわずかに押されるまで起こらない。したがって、カードコーナ
は、リセス73および74の領域を離れ、フタをさらに下方に押すことができる
。ボックスがそのとき閉められたままであり、一方、カードがバネ70の作用で
戻される場合、カードコーナは把持縁部67、68の内側に入る。これでフタは
閉められたままになる。
ボックスは、次いでカードをリセス75、76の領域中で内側に押すことによ
って開かれ、その結果カードコーナは把持縁部67、68から解放され、フタは
65などフタバネの作用によって自然に開く。
したがって、セキュリティ原理は、カードがボックス中になければボックスを
閉じられた状態に保つことができないことで
ある。閉じることができない開いたフタは、非常に目立つので、事実上、ボック
スをその状態で気付かれずにしまうことはできない。ボックスは、一時的に除去
されたカードをボックス中に入れた後でのみしまうことができる。
バネ70は、それに対して直角に向けられた部品70’を有する両側において
二つの下部下端部片70”中に融合する中央曲げを有する。これは、バネが垂直
方向に固定され、常にカードを垂直方向部品70’に押し付けることを意味する
。
第17図から第17D図に、ボックス部品61の底部部品63の他の特別の特
徴を示す。これは、この場合も、長い側に二つの隆起した縁部77および78を
備え、またカードを収容する内部スペースが実質的にそれによって決定される隆
起した端縁部79を備える。内面上で、隆起した縁部77、78は、どちらも内
面中に突出する80などカードガイドを備える。前記カードガイドは、第17A
図の断面を見れば分かるように、カードをその下に挿入することができるように
、上部に配置される。しかしながら、主要な機能は、カードを閉鎖位置において
押し下げられた状態に保つことであり、これは、その位置において、カードコー
ナを把持するフタ部品のバネがカードを上方
に引く傾向を有するためである。
底部部品63上には、最終的にラグの上に位置する固定上部部品上の(さらに
説明すべき)ラグとともに、カードの垂直方向遊びを決定し、かつその後ろに配
置すべきバネ70(第16図)がボックスから出てこないようにする81など三
つのラグがある。隆起した端縁部79はまた、82など様々なリセスを備える。
これらのリセスは、その上に接着された固定の上部部品上の(さらに説明すべき
)ラグを収容するようになされる。
第18図から第18E図に固定上部部品64の詳細を示す。端縁部83は、外
側の底面部品63の隆起した端縁部69に当たって静止する。84など二つのダ
ブルフランジ縁部が短い側に備えられ、これらの縁部は、固定底部部品63の隆
起した縁部77、78の周りでその長さの一部にわたって把持されるようになさ
れる。このために、固定上部部品64は、底面部品63の周りおよび上の前記把
持縁部を有する端部からスライドし、接着される。この場合、85などわずかな
高さ部分は、固定底面部品63中の62など開口(第17図)中で静止する。8
6などラグは、すでに述べた目的のため、すなわちカードの動きの自由度を制限
し、かつバネ70がなくなるのを防ぐために、
固定底面部品上の81などラグ(第17図)に対向する。
第19図から第19E図にフタ62の可動上部部品の詳細を示す。その主要面
87は、隆起したまたはよりよく言えば突出した縁部88、89(特に第19B
図参照)を二つの対向する側面のところに備える。縁部88、89は、固定底面
部品63の長い側の隆起した縁部77、78の外で静止するようになされる。同
じ第19B図において、把持縁部67、68の断面プロファイルの正面図が示さ
れている。長手方向における前記把持縁部のプロファイルは、第19A図に示さ
れる中心線に沿った縦断面から見ることができる。傾斜位置のために、カードは
上方にスライドし、その結果フタ部品は、反作用として、押し下げられ、うまく
閉じる。
最後に、第20図から第20C図に組み立てた状態のボックスの三つの部品を
示す。その主要な部品は明らかであるが、二つのラグ81および86に注意が引
かれる。その中にあるカードがバネに当たって垂直方向中央において静止するよ
うにするこれらのラグの運動制限機能はこの図から明らかである。
本発明のボックス形実施形態は、意図的にチップカードリーダに組み込むこと
ができる。少なくともチップ中に記憶されて
いる残りの金額を示すだけでなく、おそらくまたチップカードを使用して実施さ
れた最近のトランザクションを示すそのようなリーダは、それ自体、例えばキー
リングとして知られる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】1998年2月18日(1998.2.18)
【補正内容】
明細書カードタイプの物、特に小切手保証カードおよびクレジットカードの紛失または 置き忘れを防ぐ装置
本発明は、カードタイプの物、特に小切手保証カードおよびクレジットカード
の紛失または置き忘れを防ぐ装置であって、
カードがその保管スペース中に保持される固定位置とカードを除去することが
できる開放位置との間で互いに動くことができる二つの部品と、
前記二つの部品の一方の部品に対して動き、かつレスト位置からブロッキング
位置まで変位することができる要素と、前記要素がそれにぶつかる二つの部品の
他方の部品上のラグとによって形成され、固定位置にくるまで部品が閉じられる
のを妨げ、かつカードを使用して動作不能にすることができる機械的手段とを含
む装置に関する。
数年にわたって、小切手保証カードおよびクレジットカードの紛失または置き
忘れを防ぐ多数の提案がなされてきた。この場合、問題は、窃盗を防ぐ問題とい
うよりむしろ、カードが意図された目的で使用されたときにユーザがカードを札
入れまた
はカードケース中の正確な位置に戻すことを忘れないようにする補助手段を有す
る問題である。
請求の範囲第1項の前段部分において定義されている現在の技術は、米国特許
第US−A−3688896号から知られる。
複数のカード用の実施形態はかなりの厚さのボックスの形をしており、また使
用者は一般にケースまたは札入れの形を好む。
これは、多数の部品から構成されるという他の欠点を有する米国特許第US−
A−3648832号の場合と同様である。
本発明の目的は、この問題の解決策を見つけること、および極めて簡単であり
、したがって安い費用で大量に製造することができ、他方、確実に機能する、ケ
ースまたは札入れとともに使用される装置を提供することである。
その目的のための本発明による装置は、
それぞれの端縁部の近くで互いにヒンジ的に連結された実質的に平坦な二つの
部品を含み、
第1の部品がヒンジピンの近くにチャンバを備えており、該チャンバは第一の
部品の端縁部の近くで開いており、かつ前記変位要素が、ヒンジピンを直角に横
切るピンの周りで旋回できるロッキングレバーの形で該チャンバ内に位置してお
り、
第二の部品が、その旋回軸の一方の側にロッキングレバーに当たって静止する
その上にモールド成形された第一のフィンガを備え、それにより二つの部品が回
転されて開いたときにロッキングレバーが旋回し、その他方の端部が、チャンバ
中の第二の部品上にモールド成形された第二のフィンガの移動経路中に入り、そ
の結果第二の部品の閉鎖運動がブロックされること、
ヒンジピンを担持する材料が少なくともカードの厚さだけ第二の部品の内面よ
りも高く位置しており、それによりスリット形スペースをつくり出し、その結果
、その実質的に開いた位置において、カードをそのすき間からチャンバ中に挿入
することによって、ロッキングレバーを逆に旋回させて、第二の部品のブロッキ
ングを解放できることを特徴とする。
設定された目的に照らせば、構成は簡単であるが、それが動作する方法も簡単
である。第一の部品は、既存のケースまたは札入れ中の上部コンパートメント中
に挿入される。第二の部品は、すべてのカードを覆い、カードが必要な場合に回
転されて開き、カードを使用してブロッキングを解放しなければ再び閉じること
はできない。
本発明について、好ましい実施形態の添付の図面を参照しな
がらより詳細に説明する。
第1A図から第1D図は、斜視図で連続して、部分断面を概略的に示す。第1
A図は閉鎖位置を示し、第1B図は開放位置を示し、第1C図はブロックされた
状況を示し、第1D図はロック解除を示す。
第2図は、閉鎖位置における装置を平面図で示す。
第3図は第一の部品を別々に平面図で示し、第3A図および第3B図は、それ
ぞれ矢印A−AおよびB−Bの方向における断面を示し、第3C図は端面図であ
る。
第4A図および第4B図は、それぞれロッキングラグの平面図および正面図を
示す。
第5図は、第二の部品の正面図を示す。第5A図、第5B図、第5C図は、そ
れぞれ矢印A−Aの方向における断面、矢印Bおよび矢印Cの方向における断面
を示す。
第6図は、第二の部品を省略した、部品の取付け閉鎖位置における第一の部品
の正面図、すなわち第6B図の矢印VI−VIの方向における正面図を部分断面
で示し、第6A図および第6B図は、それぞれ第6図の矢印A−Aおよび矢印B
−Bの方向における断面を示す。
第1A図に、閉鎖位置における装置を示す。これは、さらに説明すべき第二の
部品に対して比較的短く、かつ小切手保証カードおよびクレジットカードがその
中に保持されるコンパートメントを備えた、知られているタイプのケースまたは
札入れ中に挿入するように設計された第一の部品または底部部品1から構成され
る。前記挿入は、上部コンパートメント中への挿入である。部品1の後側は、接
着剤の簡単な層を備えることができ、それを使用すれば、一枚のフィルムを除去
した後で、装置を十分な程度まで固定することができる。
第二の部品または上部部品2は、第一の部品よりも長く、すべてのカードコン
パートメント上に位置するように設計される。
部品1および部品2は、第1B図の矢印P1によって示すように、装置を第1
A図の閉鎖位置から開くことができるように、それらの上縁部の近くでピン3(
第1D図参照)の周りで互いにヒンジ止めされる。
底部部品1は、端縁部に向かって開いているチャンバ4を備える。これは、ヒ
ンジピン3を直角に横切るピン5の周りで旋回できるロッキングラグ6(第1C
図参照)を含む。
部品2上にモールド成形されたラグ7および8の正確な位置は、第5図および
第5C図を見れば分かる。それらは、部品1上のブロック形アップライト17お
よび18中で静止する。これらの間には、ヒンジピンがその中を貫通する量の材
料19がある。第5A図および第5B図に、ヒンジピン3の方向から見たラグ7
および8の正確な形状を示す。ラグ7は、開く間に動作し、ロッキングラグを旋
回させ、フィンガ8は、閉じようと試みたときにロッキングラグ6の他端6’に
よってその移動経路中で妨害される。
また、第5B図において、上部部品2は、20など多数のくぼみを備え、それ
らを使用すると、部品2をその中で使用すべき札入れの特定のサイズに部品2の
サイズを適合させるために、部品2の長さの一部を折ることが容易になる。
最後に、第6図、第6A図および第6B図に、装置の閉鎖位置で示される部品
の組合せを示す。これらの図から、ラグ7は、ロッキングラグのリップ16に当
たって静止して、部品2の開く動きの後で、部品1に対して約90゜にわたって
旋回するだけであることが明らかであろう。その動きは、カードを除去するため
には小さすぎる。カードは、部品2をほぼ180゜開き、
次いでロッキング機構がその動きの第二の半分中で作動したときにのみ除去する
ことができる。請求の範囲
1.カードタイプの物、特に小切手保証カードおよびクレジットカードの紛失ま
たは置き忘れを防ぐ装置であって、
カードがその保管スペース中に保持される固定位置とカードを除去することが
できる開放位置との間で互いに動くことができる二つの部品と、
前記二つの部品の一方の部品に対して動き、かつレスト位置から妨害位置まで
変位することができる要素と、前記要素がそれにぶつかる二つの部品の他方の部
品の突出部とによって形成され、固定位置にくるまで部品が閉じられるのを妨げ
、かつカードを使用して動作不能にすることができる機械的手段とを含み、
それぞれ端縁部の近くで互いにヒンジ的に連結された実質的に平坦な二つの部
品(1、2)を含み、
第1の部品(1)がヒンジピン(3)の近くにチャンバ(4)を備え、該チャ
ンバは、第一の部品の端縁部の近くで開いており、かつ前記変位要素が、ヒンジ
ピン(3)を直角に横切るピン(5)の周りで旋回できるロッキングレバー(6
)の形で該
チャンバ内に位置しており、
第二の部品が、その旋回軸(5)の一方の側にロッキングレバー(6)に当た
って静止するモールド成形された第一のフィンガ(7)を備え、それにより二つ
の部品が開いたときにロッキングレバーが旋回し、その他方の端部が、チャンバ
(4)中の第二の部品(2)にモールド成形された第二のフィンガ(8)の移動
経路中に入り、その結果第二の部品の閉鎖運動がブロックされること、
ヒンジピン(3)を担持する材料が少なくともカードの厚さだけ第二の部品(
2)の内面よりも高い位置にあり、それによりスリット形スペース(9)をつく
り出し、その結果、その実質的に回転して開いた位置において、カード(10)
をすき間(9)を介してチャンバ中に挿入することによって、ロッキングレバー
(6)を逆に旋回させて、第二の部品(2)のブロッキングを解放できることを
特徴とする装置。
2.ロッキングレバー(6)が、第一のフィンガ(7)が開く間にそれに当たっ
て静止し、かつ閉じる間にバネ作用によって前記フィンガ(7)を再び通過させ
る弾性リップ(16)を備えたことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置
。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,
CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G
E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR
,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,
MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P
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