JP2000504235A - スキーヤーの手にストックを固定するシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、スキーヤーの手にストックを固定するシステムに関する。ハンドラッピング・ハーネス・ストラップ（１３）またはスキー用手袋（１）の親指と人差し指との間の膜は、ハンドグリップ（２）に解放可能にかつ確実に係止できる楔形ロッキング・ピース（５）を取り付けるための弾性リップ（４）を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 スキーヤーの手にストックを固定するシステム 本発明は、スキーヤーの手にストックを固定するシステムに関する。本発明は 、本発明のシステムで使用できるようになされたストックにも関する。 クロスカントリースキーのストックでは、手の周りに巻かれた１つまたは複数 のループ型ストラップによって手とハンドグリップとの密着が確立される。スキ ー用手袋の内部に取り付けられたストラップによって手袋をハンドグリップに固 定することも提案されている（特許出願ＦＩ第８９３５２８号）。この場合、手 袋とハンドグリップとの密着が構造的に不都合であり、解除するのが困難である ことに加えて、特別設計の手袋が必要である。 本発明の目的は、ハンドラッピング・ハーネス・ストラップまたは手袋とハン ドグリップとを容易に係止しかつ解除することができ、ハンドグリップを指から 放したときでもストックを把持し制御することができる、スキー用手袋またはハ ンドラッピング・ハーネス・ストラップとストックとを含む改良されたアセンブ リを提供することである。クロスカントリー・スキーでこの状況が発生するのは 、手が後方位置にあり、ストックの前方移動が開始しようとする、スラストの終 わりである。 この目的は、添付の請求の範囲第１項に記載したシステムによって達成される 。適切なスキー用手袋またはハンドラッピング・ハーネス・ストラップの特徴は 請求の範囲第６項に記載されており、ストックの特徴は請求の範囲第９項に記載 されている。非独立の請求の範囲により、本発明の好ましい態様が開示されてい る。 次に、本発明を添付の図面を参照し例示的な態様によって説明する。 図１は、スキー用手袋に適用される本発明のシステムの斜視図を示す。 図２は、ロッキング・ピースがその所定の位置から係合解除された、システム に含まれるストック・ハンドグリップを示す。 図３は、ハンドラッピング・ハーネス・ストラップに適用される本発明の第２ の態様によるシステムを示す。 まず、図１の態様を参照する。 スキ一用手袋１は、親指と人差し指との間の膜領域に、ポリウレタンなど、非 伸縮性で靭性であり破壊耐力を有するが、弾性の材料で構成されるブレーシング ３を備える。ブレーシング３は、押し出し成形または射出成形されたロッキング ・ピース５にインレイとして固定されたリッブ４を備える。ロッキング・ピース ５は、図２に示したように、楔形または三角形であり、ハンドグリップ２に含ま れロッキング・ピース５の形状に合致する形状を有する受容キャビティ６に横か ら挿入することができる。 ハンドグリップ２は、ハンドグリップの頂部から延びる押しボタン要素９と、 ロッキング・ピース５に設けられた凹部８に係合するラッチング・ポール７とを 含む締め付けボルト７、９、１０を備える。締め付けボルトは、ロッキング・ピ ース５の凹部８からラッチング・ポール７を解放する場合にバネ１１の力に対抗 してハンドグリップの長さ方向に押すことができる。したがって、ボルト７、９ 、１０が押圧位置にあるときに、ロッキング・ピース５をキャビティ６を所定の 位置に押し込むか、またはキャビティ６から係合解除することができる。 ロッキング・ピース５には、リップ４が常に固定されるリップ４の取り付け点 が参照符号１２で指定されている。したがって、ロッキング・ピース５はスキー 用手袋１の一体部分である。ユーザは、手にぴったりした寸法のスキー用手袋お よび適当な長さのストックを選択することができる。ロッキング・ピース５によ って、スキー用手袋が本発明の組合せ以外の応用例で使用されることが妨げられ ることはない。 リップ４は、できるだけ短くされており、実際上長さ寸法がなく、ハンドグリ ップ２は親指と人差し指との間の膜に接触する。リップ４の剛性を使用して、手 の後方移動時に手の把持を解放する際、ストックを容易に旋回させることができ る。比較的柔らかく厚いブレーシング３は、手を傷つけないように保護し、手袋 がすり切れるのを防止する。当然のことながら、スキー用手袋の手のひら側全体 をブレーシング３と同じポリウレタン材料で構成することができる。もちろん、 ブレーシング３およびリップ４は、靭性であり破壊耐力を有しかつ弾性の、他の 何らかの材料で構成することもできる。たとえば、皮革を使用することができる が、伸縮性材料であるので、ポリウレタンほど好ましくはない。ポリウレタンで はさらに、リップ４の硬度だけでなく弾性と剛性の比を制御可能に選択すること ができる。当然のことながら、ポリウレタン以外の材料で構成された人工皮革を 使用することもでき、合成ゴムも可能である。 リップ４は、好ましくは、親指と人差し指との間の膜から約２０mm下、すなわ ち手のひらの上部端に配置される。ロッキング・ピース５は、リップ４がストッ クの頂端から約４〜６cm下にセットされるように配置される。 図３に示した例示的な態様は、取り付けリップ４が実際のスキー用手袋１には 固定されずにハンドラッピング・ハーネス・ストラップ１３に固定され、ハンド ラッピング・ハーネス・ストラップがスキー用手袋とは独立に手袋上に取り付け ることも、またはスキー用手袋の一部を構成することもできるという点で図１の ケースとは異なる。ハーネス・ストラップ１３は、親指の周りで延びるストラッ プ部と、手のひらの下縁部の周りで延びるストラップ部と、手首の周りで延びる ストラップ部とを含む。手首の周りで延びるストラップ部は、解放可能で密封可 能な継手またはスプライスを備える。これらのストラップ部は、ハーネス・スト ラップ１３を一体装置として一体化し、手を適切に支持するために手の甲上に設 けられた部分に接続される。図３のケースでも、ハンドグリップ２は、図２に示 した前述の設計に対応する設計を有する。したがって、リップ４は、親指と人差 し指との間の膜から約２cm下に配置され、同時にストックの頂端から４〜６cm下 に配置される。したがって、ハンドグリップは、ストックの後方移動時でも、手 の保持から解放されたときに手の制御下で容易に保持される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．スキー用手袋（１）またはハンドラッピング・ハーネス・ストラップ（１ ３）が、親指と人差し指との間の膜領域内に配置された可とう性リップ（４）に よって取り付けられ、ハンドグリップ（２）に解放可能に係止することのできる ロッキング・ピース（５）を備える、スキーヤーの手にストックを固定するシス テムであって、スキー用手袋またはハーネス・ストラップが、スキー用手袋（１ ）またはハーネス・ストラップ（１３）の固定部分として楔形ロッキング・ピー ス（５）を備える材料で構成され、ハンドグリップ（２）が、アリ継手形のスナ ップフィットを用いてロッキング・ピース（５）を受容する対合形キャビティ（ ６）を備えることを特徴とする、システム。 ２．楔形または三角形のロッキング・ピース（５）がハンドグリップ受容キャ ビティ（６）に横から挿入することができ、ハンドグリップの裏側にスロットを 備え、そこから該リップ（４）が延びることを特徴とする、請求項１記載のシス テム。 ３．ハンドグリップ（２）が、ロッキング・ピース（５）を確実にハンドグリ ップ・キャビティ（６）に固定するバネ締め付けボルト（７、９、１０）を備え ることを特徴とする、請求項２記載のシステム。 ４．締め付けバネ（７、９、１０）が、ハンドグリップ端から延び、押圧され たときに、ロッキング・ピース（５）に含まれる凹部（８）からボルト・ラッチ ング・ポール（７）が係合解除されるように、バネ（１１）の力に対抗してハン ドグリップ（２）の長さ方向に押すことができることを特徴とする、請求項３記 載のシステム。 ５．スキー用手袋が親指と人差し指との間の膜領域を有し、ブレーシング（３ ）を備え、弾性リップ（４）が、ブレーシング（３）に取り付けられ、好ましく はブレーシング（３）と同じ材料で構成されることを特徴とする、請求項１記載 のシステム。 ６．親指と人差し指との間の膜が、ストックのハンドグリップ（２）に含まれ る受容キャビティ（６）に固定されるロッキング・ピース（５）を備える、ハン ドラッピング・ハーネス・ストラップ（１３）またはスキー用手袋（１）であっ て、ロッキング・ピース（５）が楔形であり、親指と人差し指との間の膜が、可 とう性リップ（４）によって止め楔（５）が常に接続されるブレーシング（３） またはハーネス・ストラップ（１３）の一部を備えることを特徴とする、ハンド ラッピング・ハーネス・ストラップ（１３）またはスキー用手袋（１）。 ７．ブレーシング（３）またはハーネス・ストラップ（１３）およびリップ（ ４）が、ポリウレタン、または対応する非伸縮性で剛性の人工材料で構成され、 リップ（４）が、射出成形された止め楔（５）のインレイとして含まれることを 特徴とする、請求項６記載のスキー用手袋。 ８．リップ（４）が親指と人差し指との間の膜から約２cm下に配置され、同時 にストックの頂端から約４〜６cm下に配置されることを特徴とする、請求項１か ら７のいずれか一項に記載のシステム。 ９．ハンドグリップ（２）と、スキー用手袋に含まれるロッキング・ピース（ ５）を受容するキャビティ（６）とを備えるスキー用ストックであって、楔形ま たは三角形のキャビティ（６）が、楔形または三角形の頂点がハンドグリップの 裏側に含まれるスロットに一致するようにハンドグリップの少なくとも一方の側 に開放し、ハンドグリップ（２）が、ロッキング・ピース（５）に含まれる凹部 （８）に係合するようになされたラッチング・ポールを含むバネ締め付けボルト （７、９、１０）を備えることを特徴とする、スキー用ストック。