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JP2000357421A - 信号ケーブル - Google Patents

信号ケーブル

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Publication number
JP2000357421A
JP2000357421A JP11167478A JP16747899A JP2000357421A JP 2000357421 A JP2000357421 A JP 2000357421A JP 11167478 A JP11167478 A JP 11167478A JP 16747899 A JP16747899 A JP 16747899A JP 2000357421 A JP2000357421 A JP 2000357421A
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JP
Japan
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signal
wire
signal cable
pair
shield
Prior art date
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Application number
JP11167478A
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English (en)
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Inventor
Naoya Akiyama
直哉 秋山
Naoyuki Hatano
直行 波多野
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JP2000357421A publication Critical patent/JP2000357421A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便な方法で、特にバーストノイズによる誤
動作、動作不良等の不具合を防止し得るUSB対応の信
号ケーブルを提供する。 【解決手段】 電源線5と接地線6と1対の信号線4
a、4bと遮蔽用のシールド線7とを備えてなり、信号
線4a、4bが、2cm/1回以下のピッチで互いによ
り合わされ、かつシールド線7が電源線5と接地線6と
信号線4a、4bを覆う網組金属線7aとされてなる信
号ケーブルを採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号ケーブルに関
し、特に、USB規格に対応して、コンピュータ本体と
周辺機器若しくは周辺機器同士を接続可能な信号ケーブ
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ(以下、
パソコンと記載する)及びその周辺機器が相互に接続さ
れてなるシステムを構築するには、キーボード装置、マ
ウス、プリンタ等の周辺機器を、パソコンに設けられた
各周辺機器用の専用ポートにそれぞれ接続するのが一般
的であった。
【0003】これに対して最近では、パソコン本体と周
辺機器、若しくは周辺機器同士を共通に接続可能な端子
を有するものが提供されている。上記の端子を有するパ
ソコン本体及び周辺機器からなるシステムは、パソコン
本体にキーボード装置を信号ケーブルを介して接続し、
さらにこのキーボード装置に備えられた周辺機器共通接
続用端子に、マウス、プリンタ等の周辺機器を別の信号
ケーブルを介して接続するように構成されている。この
ような接続を行うために、キーボード装置には、周辺機
器のプラグを差し込むためのソケットが設置されてい
る。この種の接続をなすプラグ、ソケット、信号ケーブ
ル等の形態はUSB規格として規格化されており、近
年、USB対応の周辺機器として注目を集めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パソコンの
使用時において、キーボード装置、マウス等の入力機器
は常に使用者によって操作される状況にあり、使用状態
において静電気が発生することがある。そして、これら
の機器に帯電した静電気は時として放電を生じ、パソコ
ン本体と入力機器との間でやりとりされる各種電気信号
に対して静電気ノイズとして悪影響を及ぼす場合があ
る。また、パソコン本体の電源から、信号ケーブルを介
してキーボード装置にバーストノイズが伝搬されること
があり、このバーストノイズも各種電気信号に対して悪
影響を及ぼし、入力装置を誤動作させる場合がある。
【0005】例えば、上記のUSB対応システムにおい
ては、パソコン本体の各専用ポートに周辺機器が各々接
続される従来のシステムの場合と異なり、キーボードの
下流側に信号ケーブルを介してマウスが接続されると、
この信号ケーブルには、マウスからのデータ信号のみな
らず、パソコン本体がマウスの存在を認識するためのア
ドレス信号が随時行き来することになる。従来のシステ
ムの場合、バーストノイズや静電気ノイズが信号ケーブ
ルに入り、データ信号が異常を来したとしても、リセッ
ト後に再度データ信号のやりとりを行えば正常な動作が
なされ、特に問題とならない。しかし、USB対応シス
テムの場合、これらのノイズが入った際にマウスのアド
レス信号をリセットしてしまうと、キーボードの下流に
マウスが接続されているにもかかわらず、パソコン本体
がマウスを認識できなくなり、マウスによる操作が不能
になる恐れがあった。このような事情から、USB対応
のパソコン及びその周辺機器においては、バーストノイ
ズや静電気ノイズに対する耐性が強いことが要求され、
その対策が急務となっていた。
【0006】また、これらのノイズ対策を行うにあたっ
ては、各種周辺機器の製造コストの高騰を避けるという
観点から、多大なコストをかけることなく、できるだけ
簡便な方法でノイズ対策が実施できる手段の提供が望ま
れていた。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、簡便な方法で、特にバーストノイズによる誤
動作、動作不良等の不具合を防止し得るUSB対応の信
号ケーブルを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明の信号ケ
ーブルは、機器同士を接続してこれらの機器の間でやり
とりさせる電気信号を伝達するものであり、電源線と接
地線と1対の信号線とが、遮蔽用のシールド線に被覆さ
れてなり、前記一対の信号線が、2cm/1回以下のピ
ッチで互いにより合わされたことを特徴とする。また、
前記一対の信号線が、0.3cm/1回〜2cm/1回
のピッチで互いにより合わされていることが好ましい。
【0009】かかる信号ケーブルにおいては、一対の信
号線のうちの一方が基準線とされ、もう一方の信号線が
データ線とされていて、これら基準線とデータ線の間の
電位差の変化により各種電気信号を伝送するいわゆる差
動通信方式が採用される。従って、この信号ケーブルに
よれば、一対の信号線を2cm/1回以下のピッチでよ
り合わせることによりこれら一対の信号線(基準線及び
データ線)の密着性が高くなり、いずれか一方の信号線
にバーストノイズが侵入したとしても、このバーストノ
イズが電磁誘導の作用により他方の信号線に直ちに伝搬
するため、一対の信号線間における電位差は相対的に変
化せず、各種電気信号に異常を来すことがない。
【0010】また本発明の信号ケーブルは、先に記載の
信号ケーブルであって、前記電源線と前記接地線と前記
1対の信号線とが、軟磁性体からなる環状コアに少なく
とも1回以上巻回されていることを特徴とする。
【0011】かかる信号ケーブルにおいては、電源線、
接地線及び1対の信号線が、環状コアに少なくとも1回
以上巻回されることによりインダクタが構成され、これ
ら電源線、接地線及び1対の信号線のインピーダンスが
それぞれ高くなる。このように、この信号ケーブルにお
いては、機器間を接続する電源線等のインピーダンスが
高くなるので、バーストノイズがこの信号ケーブルに流
れにくくなり、各種電気信号に異常を来す可能性がより
低減される。なお、シールド線は環状コアに巻回されな
いので、シールド線のインピーダンスが低いまま維持さ
れ、このシールド線を介して一方の機器に帯電した静電
気を他方の機器に素早く流すことが可能になり、機器が
静電気により帯電されるのを防いで静電気ノイズの発生
を低減し、これによりバーストノイズの悪影響も低減す
ることが可能となる。
【0012】更に本発明の信号ケーブルは、先に記載の
信号ケーブルであって、前記シールド線が、前記電源線
と前記接地線と前記1対の信号線を覆う網組金属線とさ
れていることを特徴とする。
【0013】かかる信号ケーブルにおいては、シールド
線が網組金属線とされているので、シールド線を流れる
電荷がこの信号ケーブルの長手方向に沿って直線的に流
れることになり、渦電流損失が抑えられてインピーダン
スが低減されるので、一方の機器に帯電した静電気を、
この信号ケーブルを介して他方の機器に素早く流すこと
が可能になり、機器が静電気により帯電されるのを防い
で静電気ノイズの発生を低減し、これによりバーストノ
イズの悪影響も低減することが可能となる。また、シー
ルド線が網組金属線とされているので、信号ケーブルの
外部で発生したノイズがこの網組金属線により遮蔽され
て、信号線に流れる電気信号に悪影響を及ぼすことがな
い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1〜
図4を参照して説明する。本発明の信号ケーブルは、例
えば、USB規格に対応するパソコン本体とキーボード
装置とを接続するものであって、その一端にUSBプラ
グが設けられると共に他端がキーボード装置に接続さ
れ、USBプラグがパソコン本体のUSBソケットに挿
入されることにより、パソコン本体とキーボード装置を
接続するものである。
【0015】図1には、上記の信号ケーブルを介してパ
ソコン本体(図示せず)に接続されたキーボード装置を
示す。このキーボード装置21は、多数のキートップ2
8、28、…を有するキーボード本体26と、キーボー
ド本体26を制御する制御回路を搭載した制御回路基板
24とがケース内に収容されて構成されている。ケース
は上下に2分割された上ケース27と下ケース22とか
らなり、キーボード本体26は上面のキートップ28が
操作可能なように上ケース27から露出した状態で収容
されている。また、キーボード本体26下方の後側には
2個のUSBコネクタであるUSBソケット25、25
が接続された制御回路基板24が収容されている。
【0016】制御回路基板24は一般のプリント配線板
からなり、略中央部に本発明の信号ケーブル1が取り付
けられ、両端部には配線30を介して接続されたUSB
ソケット25、25がそれぞれ設けられている。図1及
び図2に示すように、本発明の信号ケーブル1は、1対
の信号線4a、4bと、電源線5と、接地線6と、遮蔽
用のシールド線7とから構成されるものであり、その一
端にはUSBプラグ3が設けられている。これらの信号
線4a、4b、電源線5、接地線6、シールド線7は、
半田付けにより制御回路基板24の下面に接続される
が、そのうち基板24とシールド線7との接続部にはさ
らに導線32が接続され、後述するシールドプレート2
3のパソコン本体側接続片34と導線32先端の接続部
33とが接続されるようになっている。
【0017】図3には、信号ケーブル1の内部構造を示
す。図3に示すように、この信号ケーブル1において
は、一対の信号線4a、4bが互いにより合わされてよ
り対とされていて、電源線5と接地線6と共にアルミニ
ウムテープ13に被覆されている。更にアルミテープ1
3の外周には、網組金属線7aとされたシールド線7が
配置され、更にこのシールド線7(網組金属線7a)に
は熱可塑性樹脂等からなるシース14が被覆されてい
る。
【0018】また、図2に示すように、USBプラグ3
は、断面視略ロ字状のシールド端子8と、このシールド
端子8内に設けられた信号端子9、10、電源端子11
及び接地端子12を具備してなり、シールド端子8にシ
ールド線7(網組金属線7a)が接続され、信号端子
9、10に信号線4a、4bが各々接続され、電源端子
11に電源線が5が接続され、接地端子12に接地線6
が接続されている。そしてこのUSBプラグ3が、図示
しないパソコン本体のUSBソケットに挿入されて、シ
ールド端子8、信号端子9、10、電源端子11及び接
地端子12が、パソコン本体側のシールド端子、信号端
子、電源端子及び接地端子に各々接続される。
【0019】一対の信号線4a、4b、電源線5及び接
地線6は、例えば無酸素銅若しくはクロム銅、銀入り銅
等といった銅合金や、アルミニウム若しくはアルミニウ
ム合金等からなる導体に、絶縁材からなる絶縁被覆が施
されたものである。また、シールド線7も同様に、無酸
素銅若しくはクロム銅、銀入り銅等といった銅合金や、
アルミニウム若しくはアルミニウム合金等からなるもの
である。
【0020】信号線4a、4bは、いずれか一方が基準
線とされ、他方がデータ線とされていて、これら基準線
とデータ線の間の電位差の変化に基づいて各種電気信号
が伝送される。また、電源線5は、一方の機器(パソコ
ン本体)から他方の機器(キーボード装置21)に電源
を供給するためのものである。また、シールド線7は、
一方の機器(キーボード装置21)側に帯電した静電気
を他方の機器(パソコン本体)に逃がすものである。
【0021】この信号ケーブル1においては、一対の信
号線4a、4b(基準線及びデータ線)間の電位差の変
化に基づいて各種電気信号が伝送されるいわゆる差動通
信方式が採用される。従って、一対の信号線4a、4b
を互いにより合わせることにより、これら一対の信号線
4a、4b(基準線及びデータ線)の密着性が高くなる
ので、いずれか一方の信号線にバーストノイズが侵入し
ても、このバーストノイズが電磁誘導の作用により他方
の信号線に直ちに伝搬するため、一対の信号線4a、4
b間における電位差は変化せず、各種電気信号に異常を
来すことがない。
【0022】この一対の信号線4a、4bは、2cm/
1回以下のピッチで互いにより合わされていることが好
ましく、0.3cm/1回〜2cm/1回のピッチで互
いにより合わされていることがより好ましい。ピッチが
2cm/1回を越えると、信号線4a、4b同士の密着
性が低下して、この信号線4a、4bによってやり取り
される各種電気信号が、バーストノイズにより異常が発
生するおそれがある場合があるので好ましくない。ま
た、より合わせのピッチが0.3cm/1回未満では、
信号線4a、4bが互いに堅くより合い、信号ケーブル
1自体の柔軟性が小さくなるので好ましくない。
【0023】また、図3に示すように、信号ケーブル1
と制御回路基板24との接続部分においては、電源線5
と接地線6と信号線4a、4bとが、軟磁性体からなる
環状コア15に1巻分だけ巻回されている。なお、シー
ルド線7はこの環状コア15には巻回されない。環状コ
ア15は、例えばMnZnフェライト、NiMnフェラ
イト等の各種フェライトや、Fe−Ni合金、Fe−S
i合金等の軟磁性合金からなるものである。このよう
に、電源線5と接地線6と信号線4a、4bとが、環状
コア15に巻回されることによりインダクタが構成され
る。
【0024】また、制御回路基板24の下面側にはLS
I、コンデンサ等、種々の電子部品が搭載されており、
上面側にはこれら電子部品の端子間を接続して制御回路
を構成する銅層からなる配線、ランド等が形成されてい
る。USBソケット25は、プラグに接触する接点が軟
質PVC(ポリ塩化ビニル)樹脂で覆われており、樹脂
の外面には金属製のフレームグラウンド部(図示略、コ
ネクタ側の接地端子)が固定されている。
【0025】キーボード本体26は、複数のキートップ
28が取り付けられたハウジング35と、スイッチ回路
が印刷された2枚のメンブレンシートとスペーサとから
なるメンブレンスイッチ36をハウジング35との間で
挟み込む金属板37とから構成されている。また、金属
板37は、キーボード本体26を上ケース27、下ケー
ス22間に固定するための2箇所の接続部38とを有し
ており、この接続部38の貫通孔は、後述する上ケース
27の貫通部39、下ケース22の締結部40と対応す
る位置に配置されている。さらに、金属板37の後縁部
側のほぼ中央部には、後述するシールドプレート23の
パソコン本体側接続片34と接続するための貫通孔を有
する接続部41が設けられている。
【0026】下ケース22には、上ケース27を固定す
るために前縁部側に設けられた複数の固定部42と、U
SBソケット25の固定位置を規定するために後縁部側
に設けられたソケット溝43と、ソケット溝43近傍の
後縁部側に設けられてUSBソケット25の固定位置を
規定するストッパ44と、ストッパ44およびソケット
溝43近傍に突出し、後述する上ケース27からの貫通
部39に当接し、上ケース27と下ケース22を固定す
るための締結部40とが設けられている。ストッパ44
は、USBソケット25にマウス等の接続プラグを差し
込む際にその力を受けるとともに下ケース22後縁部の
構造強度を維持するリブとして作用する。
【0027】上ケース27は、下ケース22の固定部4
2に嵌合する複数のフック部45と、USBソケット2
5の接続部46の貫通孔とキーボード本体26の接続部
38の貫通孔とを貫通し、下ケース22の締結部40に
当接してネジ47により締結される貫通部39とを有し
ている。
【0028】シールドプレート23は、制御回路基板2
4上の各種電子部品を覆うように折り曲げ加工された1
枚のステンレスの板体からなるものである。そして、制
御回路基板24にほぼ一致した形状および寸法に設計さ
れることにより制御回路基板24の全体を覆うようにな
っている。シールドプレート23の両端に突出する部分
は、下ケース22のソケット溝43と同一形状の溝状に
湾曲して成形されたソケット側接続片47となってお
り、このソケット側接続片47内にUSBソケット25
が挿入され、組立状態においてはソケット側接続片47
がUSBソケット25と下ケース22のソケット溝43
との間に挟み込まれた状態となり、ソケット側接続片4
7がUSBソケット25外面のフレームグラウンド部に
圧接される。このようにして、シールドプレート23と
USBソケット25とが電気的に接続される。
【0029】また、シールドプレート23のほぼ中央部
には、ネジ孔48を有する矩形状のパソコン本体側接続
片34が形成されている。したがって、組立状態におい
てはシールドプレート23のパソコン本体側接続片3
4、導線32の接続部33、金属板37の接続部41の
各貫通孔が一致するように重ね合わされ、これらがネジ
止めされることにより、シールドプレート23が導線3
2を介して信号ケーブル1のシールド線7に接続され
る。このようにして、シールドプレート23が、信号ケ
ーブル1のシールド線7を介してパソコン本体のシール
ド端子に接続される。
【0030】上記構成のキーボード装置21を組み立て
る際には、図1に示すように、制御回路基板24に接続
されたUSBソケット25を、その接続部46を下ケー
ス22の締結部40に当接した状態で、下ケース22の
ソケット溝43、ストッパ44および締結部40で規制
される位置に嵌め込む。その際、制御回路基板24の下
側にシールドプレート23を配置し、下ケース22のソ
ケット溝43内にシールドプレート23のソケット側接
続片47を挿入した状態でさらにソケット側接続片47
が形成する溝内にUSBソケット25を嵌め込む。その
上側に、USBソケット25の接続部46に金属板37
の接続部38を当接した状態で、キーボード本体26を
載置する。そして、上述したように、シールドプレート
23のパソコン本体側接続片34、導線32の接続部3
3、金属板37の接続部41を重ね合わせ、これらをネ
ジ止めする。その上側から、上ケース7のフック部45
を下ケース22の固定部42に嵌め合わせるとともに、
上ケース27の貫通部39を金属板37の接続部38、
USBコネクタ25の接続部46を通して下ケース22
の締結部40に当接し、下ケース22の下側からネジ4
7により締結し、上ケース27と下ケース22とを固定
する。
【0031】上述の信号ケーブル1においては、一対の
信号線4a、4bを2cm/1回以下のピッチでより合
わせることによりこれら一対の信号線4a、4bの密着
性が高くなるので、いずれか一方の信号線にバーストノ
イズが侵入しても、このバーストノイズが電磁誘導の作
用により他方の信号線に直ちに伝搬するため、一対の信
号線4a、4b間における電位差は相対的に変化せず、
各種電気信号に異常を来すことがない。
【0032】また、シールド線7が網組金属線7aとさ
れているので、シールド線7を流れる電荷がこの信号ケ
ーブル1の長手方向に沿って直線的に流れることにな
り、渦電流損失が起きることがなくシールド線7のイン
ピーダンスが低減されるので、キーボード装置21に帯
電した静電気を、この信号ケーブル1を介してパソコン
本体に素早く流すことが可能になり、キーボード装置2
1が静電気により帯電されるのを防いで静電気ノイズの
発生を低減し、更にバーストノイズの悪影響も低減する
ことができる。また、シールド線7が網組金属線7aと
されているので、信号ケーブル1の外部で何らかのノイ
ズが発生したとしても、この網組金属線7aによりノイ
ズの侵入が遮蔽されて、信号線4a、4bに流れる電気
信号に悪影響が及ぶことがない。
【0033】また、電源線5と接地線6と1対の信号線
4a、4bが、環状コア15に巻回されてインダクタが
構成されるので、これら電源線5と接地線6と1対の信
号線4a、4bのインピーダンスがそれぞれ高くなり、
バーストノイズがこの信号ケーブル1に流れにくくなっ
て、バーストノイズによって各種電気信号に異常を来す
危険性をより低減できる。なお、シールド線7は環状コ
ア15に巻回されないため、シールド線7のインピーダ
ンスが低いまま維持され、このシールド線7を介してキ
ーボード装置21に帯電した静電気をパソコン本体に素
早く流すことが可能になり、キーボード装置21が静電
気によって帯電されるのを防いで静電気ノイズの発生を
低減し、更にバーストノイズの悪影響も低減することが
できる。
【0034】また、上述のキーボード装置21において
は、シールドプレート23により制御回路基板24が下
方から覆われているため、装置下面側の例えば机上等か
ら輻射される静電気ノイズがシールドプレート23によ
って遮蔽される。さらに、シールドプレート23のコネ
クタ側接続片47がUSBソケット25のフレームグラ
ウンド部に、パソコン本体側接続片34が信号ケーブル
1のシールド線7にそれぞれ接続されているので、シー
ルドプレート3が静電気を逃がす経路としても機能し、
USBコネクタ5から進入した静電気をシールドプレー
ト3及び信号ケーブル1を経てパソコン本体のシールド
端子へと逃がすことができる。このように、シールドプ
レート3が静電気遮蔽と静電気導通経路の2つの役目を
果たすことにより、静電気ノイズが制御回路基板4上の
信号に悪影響を与え、動作不良等が生じる確率を充分に
低減することができる。また、信号ケーブル1のシール
ド線7が網組金属線7aとして構成されると共に環状コ
ア15に巻回されていないため、シールド線7のインピ
ーダンスが低く抑えられているので、キーボード装置2
1に帯電した静電気をパソコン本体に素早く逃がすこと
ができる。
【0035】
【実施例】図1〜図4に示す本発明の信号ケーブル及び
キーボード装置を用いて、国際標準規格で定められた方
法に準じてファーストバーストトランジェント試験を実
施した。信号ケーブルにパソコン本体を接続し、パソコ
ン本体及びキーボードを起動状態とした上で、パソコン
本体の電源コンセントから種々の大きさの電圧のバース
トノイズを印加し、キーボード装置が誤動作するか否か
を試験した。キーボードが誤動作したときのバーストノ
イズの電圧を表1に示す。なお、信号ケーブルの信号線
をよりあわせる際のピッチを、1.0cm/1回〜6c
m/1回とした。
【0036】表1に示すように、情報処理機器としての
規格値1kVに対して、信号線のピッチが2cm/1回
を越えた信号ケーブルでは、1kV以下のノイズでも誤
動作させてしまうのに対し、信号線のピッチが2cm/
1回以下である本発明の信号ケーブルでは、1.2kV
のノイズ試験でも誤動作させない能力があり、バースト
ノイズに対する耐性が向上しているのが確認された。こ
のように、本発明の信号ケーブルによれば、一対の信号
線を2cm/1回以下のピッチでよりあわせると共に電
源線と接地線と信号線を環状コアに巻回し、かつシール
ド線を網組金属線とすることにより、バーストノイズに
起因する周辺機器の誤動作、動作不良等の不具合を防止
することができる。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
信号ケーブルは、一対の信号線が、2cm/1回以下の
ピッチで互いにより合わされているので、これら一対の
信号線の密着性が高くなるので、いずれか一方の信号線
にバーストノイズが侵入しても、このバーストノイズが
電磁誘導の作用により他方の信号線に直ちに伝搬するた
め、一対の信号線間における電位差は相対的に変化せ
ず、各種電気信号に異常を来す危険性を低く抑えること
ができる。
【0039】また本発明の信号ケーブルは、電源線と接
地線と1対の信号線とが、軟磁性体からなる環状コアに
少なくとも1回以上巻回されてインダクタが構成される
ので、これら電源線、接地線及び1対の信号線のインピ
ーダンスがそれぞれ高くなり、バーストノイズがこの信
号ケーブルに流れにくくなって、バーストノイズにより
各種電気信号に異常を来す危険性を低く抑えることがで
きる。また、シールド線は環状コアに巻回されないの
で、シールド線のインピーダンスが低いまま維持され、
このシールド線を介して一方の機器で発生した静電気を
他方の機器に素早く流すことが可能になり、機器が静電
気により帯電されるのを防いで静電気ノイズの発生を低
減することができ、更にバーストノイズによって各種電
気信号に異常を来す危険性を低く抑えることができる。
【0040】更に本発明の信号ケーブルにおいては、シ
ールド線が前記電源線と前記接地線と前記1対の信号線
を覆う網組金属線とされているので、シールド線を流れ
る電荷がこの信号ケーブルの長手方向に沿って直線的に
流れることになり、渦電流損失が起きることなくインピ
ーダンスが低減されるので、一方の機器で発生した静電
気を、この信号ケーブルを介して他方の機器に素早く流
すことが可能になり、機器が静電気により帯電されるの
を防いで静電気ノイズの発生を低減することができ、、
更にバーストノイズによって各種電気信号に異常を来す
危険性をより低く抑えることができる。また、シールド
線が網組金属線とされているので、信号ケーブルの外部
で発生したノイズがこの網組金属線により遮蔽されて、
信号線に流れる電気信号に悪影響を及ぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 キーボード装置の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図2】 本発明の実施形態である信号ケーブルを示す
正面図である。
【図3】 図2に示す信号ケーブルの内部構造を示す斜
視図である。
【図4】 図2に示す信号ケーブルとキーボード装置と
の接続部分を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 信号ケーブル 3 USBプラグ 4a、4b 信号線 5 電源線 6 接地線 7 シールド線 7a 網組金属線 15 環状コア 21 キーボード装置 23 シールドプレート(導体板) 24 制御回路基板 25 USBコネクタ(周辺機器共通接続用コネクタ) 26 キーボード本体 28 キートップ 34 パソコン本体側接続片 47 コネクタ側接続片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器同士を接続してこれらの機器の間で
    やりとりさせる電気信号を伝達するための信号ケーブル
    であり、 電源線と接地線と1対の信号線とが、遮蔽用のシールド
    線に被覆されてなり、前記一対の信号線が、2cm/1
    回以下のピッチで互いにより合わされていることを特徴
    とする信号ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記電源線と前記接地線と前記1対の信
    号線とが、軟磁性体からなる環状コアに少なくとも1回
    以上巻回されていることを特徴とする請求項1記載のケ
    ーブル。
  3. 【請求項3】 前記シールド線が、前記電源線と前記接
    地線と前記1対の信号線を覆う網組金属線とされている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の信号ケ
    ーブル。
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