JP2000350485A - ブラシレスモータ駆動回路及びブラシレスモータ - Google Patents
ブラシレスモータ駆動回路及びブラシレスモータInfo
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Abstract
ータを幅広い回転域で駆動できる駆動回路を提案する。 【解決手段】 高速回転する際に、即ち、コイルの逆起
電圧のレベルが高くなると、各相のコイルの逆起電圧の
相関電圧により三相120°導通のタイミングを検出
し、方形波PWM方式にて駆動する。一方、逆起電圧の
レベルが低い低速回転中は、少なくとも1個のホールセ
ンサ70の検出信号に基づき、各相のコイルをそれぞれ
120°ずづ位相の異なる正弦波PWM方式にて駆動す
る。このため、1個のホールセンサ70の信号に基づ
き、ブラシレスモータを高速から低速まで適正に制御す
ることができる。
Description
タ及び該ブラシレスモータを制御する駆動回路に関する
ものである。
回路は、ブラシレスモータに取り付けられたホールIC
により、各相コイルの励磁切り替えのタイミングを検出
している。
の3個のホールセンサを備えるホールICへの配線は、
電源線、アース線及び各ホールセンサの信号線で、5本
の配線が必要となる。即ち、三相モータでは、3本の電
力線の他にホールIC用の5本の配線が必要となった。
このため、DCブラシレスモータを例えば歯科治療に用
いられる歯科用切削器(ハンドピース)のような手操作
の装置に用いる場合には、配線数が多いために、ハンド
ピース自体の操作性が悪くなるのに加えて、断線による
故障の頻度も高くなっていた。
なされたものであり、その目的とするところは、信号線
の数を削減できると共にブラシレスモータを幅広い回転
域で駆動できる駆動回路及び該駆動回路を用いるブラシ
レスモータを提案することにある。
成するため請求項1の発明では、界磁マグネットを有す
るロータと、該ロータを回転するための第1相、第2
相、第3相のコイルを有するステータと、前記ロータと
ステータとの相対位置を検出する少なくとも1個の位置
検出センサと、から成るブラシレスモータの駆動回路で
あって、前記ブラシレスモータを低速回転する際には、
前記少なくとも1個の位置検出センサの検出信号に基づ
き、前記第1相、第2相、第3相のコイルをそれぞれ1
20°ずづ位相の異なる正弦波PWM方式にて駆動し、
前記ブラシレスモータを高速回転する際には、前記第1
相、第2相、第3相のコイルの逆起電圧の相関電圧によ
り三相120°導通のタイミングを検出し、方形波PW
M方式にて駆動することを技術的特徴とする。
て、前記低速回転域で駆動する際に、前記少なくとも1
個の位置検出センサの検出信号と、前記第1相、第2
相、第3相のコイルのいずれかに印加される正弦波駆動
信号との位相を比較し、位相差に基づいてトルク制御を
行うことを技術的特徴とする。
において、前記低速回転域での正弦波駆動と、前記高速
回転域での方形波駆動との切り替えを、前記第1相、第
2相、第3相のコイルの逆起電圧がゼロクロスするタイ
ミングに行うことを技術的特徴とする。
記第1相、第2相、第3相のコイルの逆起電圧がゼロク
ロスするタイミングを、各第1相、第2相、第3相の相
間に現れる電圧から、該コイル電流とコイルの抵抗とに
よる電圧分を減算処理して検出することを技術的特徴と
する。
て、前記高速回転時の方形波PWM方式では、前記位置
検出センサの検出信号から速度を検出し、指令速度と検
出速度との差に応じて速度制御することを技術的特徴と
する。
て、前記位置検出センサは、ホールセンサであることを
技術的特徴とする。
て、前記駆動回路を用いることを技術的特徴とする。
転する際に、即ち、コイルの逆起電圧のレベルが高くな
ると、当該第1相、第2相、第3相のコイルの逆起電圧
の相関電圧により三相120°導通のタイミングを検出
し、方形波PWM方式にて駆動する。一方、逆起電圧の
レベルが低い、低速回転中は、1個の位置検出センサの
検出信号に基づき、第1相、第2相、第3相のコイルを
それぞれ120°ずづ位相の異なる正弦波PWM方式に
て駆動する。このため、ブラシレスモータを高速から低
速まで適正に制御することができる。また、1個の位置
検出センサに基づき制御するために、信号線の数を削減
することができる。更に、ブラシレスモータを低速(所
定回転数未満)で回転する際には、正弦波PWM方式に
て駆動し、ブラシレスモータを高速(所定回転数以上)
で回転する際には、方形波PWM方式にて駆動するた
め、低速(0)から高速(数万回転)にわたる全回転領
域において、トルク脈流が少なく滑らかにブラシレスモ
ータを駆動することができる。
くとも1個の位置検出センサの検出信号と、第1相、第
2相、第3相のコイルのいずれかに印加される正弦波駆
動信号との位相を比較し、位相差に基づいてトルク制御
を行うため、負荷変動があっても脱調することなく適切
に制御することができる。
と、高速回転域での方形波駆動との切り替えを、第1
相、第2相、第3相のコイルの逆起電圧がゼロクロスす
るタイミングに行うため、切り替えを滑らかに進めるこ
とができる。
コイルの逆起電圧がゼロクロスするタイミングを、各第
1相、第2相、第3相の相間に現れる電圧から、該コイ
ル電流とコイルの抵抗とによる電圧分を減算処理して検
出するため、係るゼロクロスタイミングを適正に検出す
ることができる。
センサの検出信号から速度を検出し、指令速度と検出速
度との差に応じて速度制御するため、正確に速度制御す
ることができる。
ルセンサを用いるため、廉価に構成することができる。
路を備えるため、信号線の数を削減できると共にブラシ
レスモータを幅広い回転域で駆動できる。
3相ブラシレスモータの実施形態について図を参照して
説明する。先ず、第1実施態様の歯科治療用ハンドピー
スに内蔵される3相ブラシレスモータについて機械的構
成を示す図1、及び、駆動回路の構成を示す図2を参照
して説明する。該ブラシレスモータ40は、歯の研削時
に4万回転/分で駆動されると共に、歯根治療時には、
100回転/分の超低速にて駆動される。
は、セラミックスリーブから成るロータ50の外周にセ
ラミックスリーブから成るステータ60が配設されてお
り、該ステータ60にはエアーが供給されて、通孔66
から排出されることでラジアル静圧軸受けを形成してい
る。該ロータ50の外周には、4個の界磁マグネット5
2が配設されることで、当該ブラシレスモータ40は、
4極に構成されている。ステータ60の外周には、U
相、V相、W相のコイル62(図2参照)が取り付けら
れている。更に、コイル62の外側には、ヨーク69が
配設されている。このロータ50の図中右端部及び左端
部には、マグネット54A、54Bが配設され、ステー
タ60側に取り付けられたマグネット64A、64Bと
の反発力によりロータ50のスラスト方向への移動が規
制される。なお、該ブラシレスモータには、界磁マグネ
ット52の極性を検出するためのホールセンサ70(図
2参照)が取り付けられている。該ホールセンサ70に
て検出されたU相の検出信号は、1本の信号線78を介
して駆動回路10へ送られる。
シレスモータ40の駆動用及び制御回路用の電力を供給
するための電源回路12と、速度制御回路から与えられ
る制御信号に基づいてPWM制御により3相ブリッジ回
路16へ供給する電圧を制御するためのPWM電圧制御
回路14と、該PWM電圧制御回路14からの制御信号
により、U相、V相、W相のコイルへの通電を切り替え
る3相ブリッジ回路16と、低速時から高速時への制御
方式を切り替えるための励磁信号発生回路18と、ホー
ルセンサ70からの信号により低速時に電流(トルク)
制御を行い、高速時に速度制御を行うための速度制御回
路20とを備える。3相ブリッジ回路16は、U相、V
相、W相の3本の電力線74を介してコイル62への給
電が行われる。一方、電源回路12から、電源線及びア
ース線76を介してホールセンサ70への電力が供給さ
れる。
では、ホールセンサ70からのU相の信号のみが1本の
信号線78で伝送されるため、ブラシレスモータ(歯科
治療用ハンドピース)40−駆動回路10間の信号線を
2本減らすことができる。このため、歯科治療用ハンド
ピースの取り扱いを容易にするのに加えて、断線による
故障の発生率を低減することができる。
では、ブラシレスモータを高速回転する際に、即ち、コ
イルの逆起電圧のレベルが高くなると、当該U相、V
相、W相のコイルの逆起電圧の相関電圧により三相12
0°導通のタイミングを検出し、方形波PWM方式にて
駆動する。一方、逆起電圧のレベルが低い、低速回転中
は、1個のホールセンサ70のU相の検出信号に基づ
き、U相、V相、W相のコイルをそれぞれ120°ずづ
位相の異なる正弦波PWM方式にて駆動する。このた
め、1個のホールセンサ70にて、ブラシレスモータを
高速から低速まで適正に制御することができる。更に、
ブラシレスモータを低速(所定回転数未満)で回転する
際には、正弦波PWM方式にて駆動し、ブラシレスモー
タを高速(所定回転数以上)で回転する際には、方形波
PWM方式にて駆動するため、低速(0)から高速(数
万回転)にわたる全回転領域において、トルク脈流が少
なく滑らかにブラシレスモータを駆動することができ
る。
ブリッジ回路16、励磁信号発生回路18について、以
下更に詳細に説明する。ここでは、先ず、3相ブリッジ
回路16の回路構成について、図3を参照して説明す
る。3相ブリッジ回路16は、電源Vcc側へ接続され
た3個の上段側FET1、FET3、FET5と、アー
ス側へ接続された下段側FET2、FET4、FET6
とから成るブリッジ回路として構成されている。該上段
側及び下段側FET1〜FET6には、それぞれをオン
・オフするための6個のフォトカプラFC1〜FC6が
接続されている。
プラFC1の入力は、ダイオードD1を介して+15V
のFET制御電圧ラインに接続され、また、該フォトカ
プラFC1の出力側はFET1のゲート側へ接続されて
いる。該フォトカプラFC1へ直列に、抵抗器R1が接
続されている。このフォトカプラFC1及び抵抗器R1
と該コンデンサC1と直列に、下段側FET2が接続さ
れている。
プラFC2の入力は、ダイオードD2を介して+15V
のFET制御電圧ラインに接続され、また、該フォトカ
プラFC2の出力側はFET2のゲート側へ接続される
と共に、抵抗器R2を介してアースに接続されている。
なお、上段のFET1と下段のFET2とは直列に接続
されており、該FET1とFET2との接続点からブラ
シレスモータのコイル62のU相に電流が印加されるよ
うに構成されている。
説明する。ここで、固定子コイルのW相−U相に電流を
流す際には、図2に示すPWM電圧制御回路14(低速
時)又は励磁信号発生回路18(高速時)からの信号に
より、図2に示すフォトカプラFC5、FC2がオンさ
れ、該フォトカプラFC5により上段のFET5がオン
されると共に、該フォトカプラFC2により下段のFE
T2がオンされ、電源電圧Vccが固定子コイルのW相
−U相へ印加される。即ち、Vcc−FET5−コイル
のW相−U相(図示せず)−FET2−抵抗器R7−ア
ースの順に電流が流れる。この際に、+15VのFET
制御電圧ラインからの電流が、ダイオードD1、コンデ
ンサC1を介して該FET2側へ流れ、コンデンサC1
に図中で示す極性の電荷を蓄える。
流す際には、PWM電圧制御回路14又は励磁信号発生
回路18からの信号によりフォトカプラFC1、FC4
がオンされる。ここで、フォトカプラFC1がオンする
と、上記FET2がオンされた際にコンデンサC1へ充
電された電荷が、フォトカプラFC1を通ってFET1
のゲートに印加され、該FET1をオンする。他方、フ
ォトカプラFC4のオンにより、+15VのFET制御
電圧ラインからの電流がダイオードD4、該フォトカプ
ラFC4、抵抗器R4を介してアース側へ流れ、抵抗器
R4で分圧された電位がFET4のゲート側へ加わり、
該FET4をオンにする。FET1、FET4のオンに
よりU相−V相のコイルに電源電圧Vccが印加され
る。また、FET4のオンによって、コンデンサC3が
図中の極性に充電される。
には、フォトカプラFC3、FC6がオンされる。ここ
で、フォトカプラFC3がオンすると、コンデンサC3
に充電された電荷によりFET3をオンする。他方、フ
ォトカプラFC6のオンにより、FET6がオンする。
FET3、FET6のオンによりU相−W相のコイルに
電源電圧Vccが印加される。また、FET6のオンに
よって、コンデンサC5が図中の極性に充電される。こ
の電荷によって、上述したW相が励磁される際に、上段
側FET5がオンされる。
ラFC2、FC4、FC6により下段FET2、FET
4、FET6をオンした際に、下段のFET、FET
4、FET6へ直列に接続されたコンデンサC1、C
3、C5をそれぞれ充電し、充電された電荷を用いて、
上段のフォトカプラFC1、FC3、FC5によって上
段FET1、FET3、FET5を順次オンする。この
ため、本実施形態では、三相の電力変換回路の上段側及
び下段側FET1〜FET6を単一の電源(+15Vの
FET制御電圧)で制御することができる。
際の動作について説明する。図2に示すPWM電圧制御
回路14は、ホールセンサ70からの信号を監視してい
る。ここで、該PWM電圧制御回路14は、ホールセン
サ70からの信号が所定時間以上変化しないと、即ち、
ブラシレスモータの回転の停止を検出すると、図2に示
すホトカプラ3相ブリッジ回路16の上段側フォトカプ
ラFC1、FC3、FC5を全てオフし、下段側フォト
カプラFC2、FC4、FC6をオンして、モータを短
絡制動する。即ち、充電シーケンスに切り替える。これ
により、該FET2、FET4、FET6へ直列に接続
されたコンデンサC1、C3、C5を全て充電してお
く。
には、上記U相、V相、W相のいずれかのコイルを励磁
するため、上段側及び下段側のいずれかのフォトカプラ
をオンする。ここで、本実施態様では、上段側のFET
1、FET3、FET5をオンにするためのコンデンサ
C1、C3、C5が停止中に全て充電状態に保たれてい
るため、該フォトカプラのオンによって、上段側のFE
T1、FET3、FET5を直ちに導通状態にできる。
スモータ停止時に下段側FET2、FET4、FET6
を導通状態に切り換えて置かないと、コンデンサC1、
C3、C5に蓄えられた電荷は徐々に放電される。ブラ
シレスモータを長期間停止した後に、アースから浮いた
状態にあるフォトカプラFC1、FC3、FC5をオン
しても、コンデンサC1、C3、C5からの電位の印加
のない限り、FET1、FET3、FET5をオンでき
ない。これに対して、第1実施態様の電力変換回路で
は、ブラシレスモータの停止中に、コンデンサC1、C
3、C5を全て充電しておくことにより、該コンデンサ
に蓄えられた電荷によって上段FET1、FET3、F
ET5をオンし得るため、ブラシレスモータを長期間停
止した後にも、速やかに再起動できる。
ついて説明する。励磁信号発生回路18では、ブラシレ
スモータの高速回転時は、U相、V相、W相のコイルの
逆起電圧の相関電圧により三相120°導通のタイミン
グを検出する。即ち、一般的な駆動回路においては、ホ
ールICによりU相、V相、W相のコイルの通電切り替
えのタイミングを検出していたのに対して、本実施形態
では、U相、V相、W相のコイルの逆起電圧から通電切
り替えのタイミングを検出する。また、励磁信号発生回
路18は、低速回転域での正弦波駆動と、高速回転域で
の方形波駆動との切り替えを行う。この切り替えは、コ
イルの逆起電圧がゼロクロスするタイミングに行い、こ
の逆起電圧がゼロクロスするタイミングを、各U相、V
相、W相のコイル間に現れる電圧から、該コイル電流と
コイルの抵抗とによる電圧分を減算処理して検出する。
コイルの抵抗とによる電圧分を減算処理する理由につい
て、以下説明を行う。各コイルの逆電圧をeu、ev、
ewとし、線間のインダクタンスをL、線間抵抗をR、
コイル供給電圧をVu、Vv、Vw、コイル電流をi
u、iv、iwとすれば、次の数1〜数3が成立する。
(iu−iv)+eu−ev
(iv−iw)+ev−ew
(iw−iu)+ew−eu
で、モータを駆動した際の線間電圧及び逆電圧を図4に
示す。ここで、上述したように低速回転域での正弦波駆
動と、高速回転域での方形波駆動との切り替えは、コイ
ルの逆起電圧がゼロクロスするタイミングに行う。これ
により切り替え時にブラシレスモータに振動等を発生さ
せないようにする。即ち、方形波駆動(6ステップ駆
動)では、回転磁界は電気角60゜でステップ回転す
る。一方、正弦波駆動では、電界は駆動電圧に基づいて
滑らかに回転し、ロータはそれに同期して回転してい
る。従って、駆動電圧とコイル電流の位相差がほとんど
ないような回転速度で、駆動法を切り替えるためには、
回転磁界が方形波駆動のときに作られる位置であるとき
に切り替えるのがよい。これにより、トルクに脈動がな
く駆動法が切り替えられる。本実施形態では、ブラシレ
スモータの回転数が所定回転(2000〜3000rp
m)で、ロータに位置が係る位置(逆起電圧のゼロクロ
スポイント)の際に、駆動法を切り替える。
出するために下記の演算を行う。逆電圧は、上記数1〜
数3を変形した数4,数5、数6より求められる。
t)−R(iu−iv)
t)−R(iv−iw)
t)−R(iw−iu)
線間電圧から、インダクタンスに発生する電圧及び捲線
抵抗に発生する電圧を差し引いたものである。本実施形
態のブラシレスモータは、インダクタンスが小さく、コ
イル抵抗が大きいため、インダクタンスの値を無視す
る。
えタイミングの検出、及び、逆起電圧のゼロクロスする
タイミングを検出して、上記低速回転域での正弦波駆動
と、高速回転域での方形波駆動との切り替えは図2中の
励磁信号発生回路18にて行う。この励磁信号発生回路
18の構成について、図5を参照して説明する。
・iとなるように調整してある)からコイルに発生する
電圧dvを検出する2段構成の反転増幅回路OP1、O
P2と、Vv−Vwの電圧を検出するオペアンプOP3
と、Vu−Vvの電圧を検出するオペアンプOP4と、
Vw−Vuの電圧を検出するオペアンプOP5と、該オ
ペアンプOP3の出力(Vv−Vw)から反転増幅回路
OP1の出力(−dv)を減算するコンパレータCP1
と、該オペアンプOP4の反転出力−(Vu−Vv)か
ら反転増幅回路OP2の出力(+dv)を加算するコン
パレータCP2と、該オペアンプOP5の出力(Vw−
Vu)から反転増幅回路OP1の出力(−dv)を減算
するコンパレータCP3と、該オペアンプOP3の反転
出力−(Vv−Vw)から反転増幅回路OP2の出力
(+dv)を加算するコンパレータCP4と、該オペア
ンプOP4の出力(Vu−Vv)から反転増幅回路OP
1の出力(−dv)を減算するコンパレータCP5と、
該オペアンプOP5の反転出力−(Vw−Vv)から反
転増幅回路OP2の出力(+dv)を加算するコンパレ
ータCP6と、CPLD(コンプレックスプログラマブ
ルロジックデバイス)とから成る。
令に基づいて同期運転とセンサレス駆動とを切り替え
る。また、切り替えは第1相、第2相、第3相の各相間
電圧から抵抗と電流による電圧降下を差し引いて求めた
電圧がゼロクロスするタイミングとする。本実施形態で
は、ブラシレスモータの回転数が2000〜3000r
pm以下の時は正弦波PWM信号による同期運転を行
う。一方、回転数が2000〜3000rpm以上にな
ると、励磁信号発生回路16の出力に切り替え、センサ
レス駆動を行う。切り替えが行われると、図7に基づき
CPLDは次の動作を行なう。 (1)CP1がHになるのを待ち、HになったときにSe
ction2の励磁信号を出力して、次の(2)へ進む。 (2)CP2がHになるのを待ち、HになったときにSe
ction3の励磁信号を出力して、次の(3)へ進む。 (3)CP3がHになるのを待ち、HになったときにSe
ction4の励磁信号を出力して、次の(4)へ進む。 (4)CP4がHになるのを待ち、HになったときにSe
ction5の励磁信号を出力して、次の(5)へ進む。 (5)CP5がHになるのを待ち、HになったときにSe
ction6の励磁信号を出力して、次の(6)へ進む。 (6)CP6がHになるのを待ち、HになったときにSe
ction1の励磁信号を出力して、最初の(1)へ戻る。 転流ポイントを決定するための逆起電圧の計算は、一つ
のSection において図7に示す関係にある。図7中に示
される励磁データは、Tr6,Tr5,Tr4,Tr
3,Tr2,Tr1のON/OFFをあらわしている。
1がON、0がOFFである。[]内の数値は16進数
で表したデータである。
について更に説明する。該PWM電圧制御回路14は、
高速時の方形波PWM方式及び低速時の正弦波PWM方
式の制御信号を成形する。この動作について、図6の波
形図を参照して説明する。先ず、駆動回路のブラシレス
モータ高速回転時の制御動作について説明する。ブラシ
レスモータ駆動回路は、3000回転/分を越える高速
回転時において、回転数をホールセンサ70からの信号
により回転数を検出して速度フィードバック制御を実施
する。この際に、三相120°導通型に基づいた方形波
PWM方式を用いてコイルへ電流を印加する。
センサ70が界磁マグネット52の極性を検出した信号
(ブラシレスモータの回転数)及び速度指令値を速度制
御回路20を介して入力し、回転数の信号を平滑化して
ブラシレスモータの回転速度を電圧値に変換したDA信
号を生成する。そして、該DA信号と、三角波発生回路
(図示せず)からの三角波とを比較して、図6(イ)、
(ロ)に示すような方形波PWM信号を生成する。該方
形波PWM信号は、一定の周期T(20KHz)で、目標
速度に対して実測速度が等しいときには、図4(イ)に
示すように波幅t1の短い矩形波が出力され、目標速度
に対して実測速度が低いときには、図4(ロ)に示すよ
うに波幅t1’の長い矩形波が出力される。
圧に基づきコイル62に導通するタイミングを120°
導通型に基づき生成すると共に、図6(イ)、(ロ)に
示すPWM電圧制御回路14からのPWM出力に基づ
き、3相ブリッジ回路16の駆動信号を生成する。高回
転時には、回転数を直接検出してフィードバックを行う
ため高い回転精度を実現できる。
レスモータ超低速回転時(数回転/分)の動作につい説
明する。ブラシレスモータ駆動回路は、2000〜30
00回転/分未満の低速回転時に、上述した高速回転時
の速度フィードバック制御の方形波PWM方式から、ト
ルクフィードバック制御の正弦波PWM方式に切り換え
てブラシレスモータを制御する。即ち、磁極位置とコイ
ル励磁電圧波形(U相分)との位相差により負荷を検出
し、位相差が60°を越えないよう位相差(負荷)に応
じてPWMのデューティ比を調整する。
回転において、磁極位置とコイル励磁電圧波形との位相
差により負荷を検出し、位相差が60°を越えないよう
にブラシレスモータのコイルを励磁する。この際に、該
PWM電圧制御回路14は、図4の(ハ)に示すように
2つの正弦波と三角波とを組み合わせることにより、
(へ)に示す正弦波PWM信号を生成する。この正弦波
PWM信号は三相で120°ずつ位相の異なる。かかる
PWM信号にて、直接3相ブリッジ回路16の制御を制
御する。第1実施態様では、負荷を検出し、負荷に応じ
た電流を流してトルク制御するようにフィードバックを
行うため、低回転で発生し易い脱調を未然に防ぐことが
できる。本実施態様では正弦波PWM信号を印加してい
るため、円滑に回転させることができ、脱調を発生させ
ることがない。
0を用いて、U相を検出したが、V相、又はW相を検出
することでも上記動作を実現できる。更に、本実施形態
では、ステータとロータとの相対位置を検出するために
ホールセンサを用いたが、この代わりに、位置検出の可
能な種々のセンサを用いることもできる。
も1個の位置検出センサに基づき制御するために、信号
線の数を削減することができる。更に、ブラシレスモー
タを低速(所定回転数未満)で回転する際には、正弦波
PWM方式にて駆動し、ブラシレスモータを高速(所定
回転数以上)で回転する際には、方形波PWM方式にて
駆動するため、低速(0)から高速(数万回転)にわた
る全回転領域において、トルク脈流が少なく滑らかにブ
ラシレスモータを駆動することができる。
示す断面図である。
駆動回路のブロック図である。
る。
正弦波PWM制御用の信号及び方形波PWM制御用の信
号を示す波形図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 界磁マグネットを有するロータと、該ロ
ータを回転するための第1相、第2相、第3相のコイル
を有するステータと、前記ロータとステータとの相対位
置を検出する少なくとも1個の位置検出センサと、から
成るブラシレスモータの駆動回路であって、 前記ブラシレスモータを低速回転する際には、前記少な
くとも1個の位置検出センサの検出信号に基づき、前記
第1相、第2相、第3相のコイルをそれぞれ120°ず
づ位相の異なる正弦波PWM方式にて駆動し、 前記ブラシレスモータを高速回転する際には、前記第1
相、第2相、第3相のコイルの逆起電圧の相関電圧によ
り三相120°導通のタイミングを検出し、方形波PW
M方式にて駆動することを特徴とするブラシレスモータ
駆動回路。 - 【請求項2】 前記低速回転域で駆動する際に、前記少
なくとも1個の位置検出センサの検出信号と、前記第1
相、第2相、第3相のコイルのいずれかに印加される正
弦波駆動信号との位相を比較し、位相差に基づいてトル
ク制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のブラシ
レスモータ駆動回路。 - 【請求項3】 前記低速回転域での正弦波駆動と、前記
高速回転域での方形波駆動との切り替えを、前記第1
相、第2相、第3相のコイルの逆起電圧がゼロクロスす
るタイミングに行うことを特徴とする請求項1又は2に
記載のブラシレスモータの駆動回路。 - 【請求項4】 前記第1相、第2相、第3相のコイルの
逆起電圧がゼロクロスするタイミングを、各第1相、第
2相、第3相の相間に現れる電圧から、該コイル電流と
コイルの抵抗とによる電圧分を減算処理して検出するこ
とを特徴とする請求項3に記載のブラシレスモータの駆
動回路。 - 【請求項5】 前記高速回転時の方形波PWM方式で
は、前記位置検出センサの検出信号から速度を検出し、
指令速度と検出速度との差に応じて速度制御することを
特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のブラシレ
スモータの駆動回路。 - 【請求項6】 前記位置検出センサは、ホールセンサで
あることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載
のブラシレスモータの駆動回路。 - 【請求項7】 前記駆動回路を用いることを特徴とする
請求項1〜6のいずれか1に記載のブラシレスモータ。
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