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JP2000336425A - 鋼板の部分焼入方法 - Google Patents

鋼板の部分焼入方法

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Publication number
JP2000336425A
JP2000336425A JP11145881A JP14588199A JP2000336425A JP 2000336425 A JP2000336425 A JP 2000336425A JP 11145881 A JP11145881 A JP 11145881A JP 14588199 A JP14588199 A JP 14588199A JP 2000336425 A JP2000336425 A JP 2000336425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
steel plate
electrodes
steel sheet
quenching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11145881A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Seto
芳樹 瀬戸
Morihiko Yano
守彦 谷野
Tsunetaka Takeuchi
恒孝 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Neturen Co Ltd
Original Assignee
Neturen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Neturen Co Ltd filed Critical Neturen Co Ltd
Priority to JP11145881A priority Critical patent/JP2000336425A/ja
Publication of JP2000336425A publication Critical patent/JP2000336425A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • Control Of Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】曲面や凹凸が形成された鋼板であってもスパー
クを発生させずにその一部分を焼入れできる鋼板の部分
焼入方法を提供する。 【解決手段】例えばカーボン・ファイバ布などのように
変形する導電材22,24を用い、鋼板10の一部分1
8のうち導電材22,24に接触している接触部分26
(ここでは一部分18のうちの両端部分)の曲面に合う
ように導電材22,24を変形させ、この接触部分26
と導電材22,24との間に、スパークが発生するよう
な隙間を形成させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板の一部分を焼
入れして硬化させる鋼板の部分焼入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から種々の産業分野で鋼板が使用さ
れている。鋼板は、平らな板のまま使用されることもあ
るが、例えば波鋼板のような形状に加工されて使用され
ることもある。また、鋼板の一部に凹凸や曲面などを形
成して使用することもある。さらに、波鋼板の一部分
や、一部に凹凸や曲面が形成された鋼板の一部分だけを
焼入れして硬化させて使用することもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように鋼板の一部
分だけを焼入れする技術としては、いわゆる近接効果を
利用した直接通電法が考えられる。この直接通電法で
は、鋼板の一部分に導電体(リード)を近接させると共
に、このリードに接続された2つの電極を鋼板に接触さ
せてこのリードに交流電流を流す。この結果、鋼板の一
部分だけに交流電流が流れてこの一部分だけが加熱され
る。2つの電極に流す交流電流の値を調整してこの一部
分を焼入温度にまで加熱し、急冷する。これにより、鋼
板の一部分だけを焼入れして硬化できる。
【0004】鋼板のうち2つの電極が接触する接触部分
が平らなときは、鋼板と2つの電極とが確実に接触し易
い。このため、電極と鋼板との間には隙間が形成され
ず、2つの電極に交流電流を流してもこの電極と鋼板と
の間にスパークが発生しない。しかし、上記した接触部
分に凹凸や曲面があると、この接触部分と電極との間に
隙間が生じるのでスパークが発生し易い。接触部分と電
極との間でスパークが発生した場合は、接触部分が過熱
(オーバーヒート)されるなど、鋼板の品質が低下す
る。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、曲面や凹凸が
形成された鋼板であってもスパークを発生させずにその
一部分を焼入れできる鋼板の部分焼入方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の鋼板の部分焼入方法は、所定形状の鋼
板の一部分を焼入れする鋼板の部分焼入方法において、
(1)上記一部分に交流電流が流れるように、変形する
導電材を介して2つの電極を上記鋼板に接触させ、
(2)上記2つの電極を通して上記一部分に交流電流を
流してこの一部分を焼入温度に加熱し、(3)焼入温度
に加熱された上記一部分を冷却することを特徴とするも
のである。
【0007】ここで、(4)上記鋼板のうち上記2つの
電極が接触する接触部分は、曲面が形成された部分であ
り、(5)上記導電材は、上記接触部分の形状に合うよ
うに変形してもよい。
【0008】また、(6)上記導電材として、上記2つ
の電極の電気抵抗値と鋼板の電気抵抗値との間の抵抗値
を有する導電材を使用してもよい。
【0009】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の鋼板の部分焼入方法は、所定形状の鋼板の一部分
を焼入れする鋼板の部分焼入方法において、(7)上記
一部分に交流電流が流れるように2つの電極を鋼板に接
触させておき、(8)時間の経過に伴って増大する交流
電流を上記2つの電極を通して上記一部分に流しながら
この一部分を焼入温度に加熱し、(9)焼入温度に加熱
された上記一部分を冷却することを特徴とするものであ
る。
【0010】ここで、(10)上記鋼板のうち上記2つ
の電極が接触する接触部分は、曲面が形成された部分で
あり、(11)上記接触部分と上記2つの電極との間に
スパークが発生しないように、交流電流を上記2つの電
極に流すようにしてもよい。
【0011】また、(12)焼入温度に加熱された上記
一部分を冷却するに当り、上記鋼板の両面のうち上記2
つの電極が接触している面とは反対側の面に冷却液を噴
射して上記一部分を冷却してもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0013】[第1実施形態]図1から図4までを参照
して本発明の第1実施形態を説明する。
【0014】図1は、第1実施形態の部分焼入方法のう
ち、鋼板の一部分を加熱する方法を模式的に示す斜視図
であり、図2は、その平面図である。図3は、図1のA
−A断面図である。図4は、図1で示す部分焼入方法に
おいて電流が流れている状態を模式的に示す説明図であ
る。
【0015】第1実施形態の鋼板の部分焼入方法におい
て、対象となっている鋼板10は、両面が波打った状態
に成型された、いわゆる波鋼板である。ここでは、この
鋼板10の一つの山12から両側の2つの谷14,16
にかけての曲面になった(湾曲した)部分18(本発明
にいう鋼板の一部分の一例である。)を部分焼入れする
方法を説明する。
【0016】この部分焼入方法において鋼板10の一部
分18を焼入温度まで加熱する部分加熱装置20は、一
部分18の長手方向両端部に接触する導電材22,24
を有している。この導電材22,24は変形する材質で
あり、例えばカーボン・ファイバ布などから構成されて
いる。このため、導電材22,24は、一部分18のう
ち導電材22,24に接触している接触部分26(ここ
では一部分18のうちの両端部分)の曲面に合うように
変形し、この接触部分26と導電材22,24との間に
は、スパークが発生するような隙間が形成されない。
【0017】また、導電材22,24の電気抵抗値は、
鋼板10の電気抵抗値と、後述する第1及び第2接触子
32,34(本発明にいう2つの電極の一例である。)
の電気抵抗値との間の抵抗値を有する。従って、第1及
び第2接触子32,34、鋼板10、及び導電材22,
24それぞれが有する電気抵抗値に大きな差が無いの
で、鋼板10の一部分18を効率よく加熱できる。な
お、第1及び第2接触子32,34は銅製もしくは銅合
金製である。
【0018】また、部分加熱装置20は、導電材22,
24それぞれに固定された第1接触子32と第2接触子
34を有している。第1接触子32には第1リード36
の一端部36aが接続されており、この第1リード36
の他端部36bは高周波電源40に接続されている。一
方、第2接触子34には第2リード38の一端部38a
が接続されており、この第2リード38の他端部38b
が高周波電源40に接続されている。このため、第1接
触子32と第2接触子34にはそれぞれ、第1リード3
6と第2リード38を通して高周波電源40から交流電
力が供給される。
【0019】第1リード36は、第1接触子32から、
一部分18にほぼ平行に延びる第1延長部37を有して
いる。この第1延長部37と一部分18との間隔Lは、
近接した間隔(例えば約2mm)である。一方、第2リ
ード38は、第2接触子34から、一部分18にほぼ平
行に延びる第2延長部39を有している。この第2延長
部39と一部分18との間隔Lも近接した間隔である。
【0020】鋼板10の一部分18を加熱するために
は、導電材22,24を介して第1接触子32と第2接
触子34を鋼板10に接触させ、高周波電源40から第
1接触子32と第2接触子34に電力を供給する。これ
により、鋼板10に交流電流が流れる。第1接触子32
と第2接触子34、及び、第1リード36と第2リード
38などには、例えば図4の矢印で模式的に示すように
交流電流が流れる。
【0021】第1リード36の第1延長部37及び第2
リード38の第2延長部39双方に流れる交流電流の向
きと、鋼板10に流れる交流電流の向きとは反対であ
り、しかも、第1延長部37と第2延長部39が鋼板1
0に近接している。このため、鋼板10に流れる交流電
流は、第1延長部37及び第2延長部39双方に流れる
交流電流に引き寄せられる。この結果、一部分18(第
1及び第2リード36,38の投影された部分)に専ら
交流電流が流れ、鋼板10のうちでこの一部分18が専
ら加熱されることとなる。また、交流電流が流れる際、
導電材22,24と鋼板10との間には隙間が形成され
ていないので、この間にスパークが発生しない。このた
め、スパークに起因するトラブル無しに鋼板10の一部
分18を加熱できる。
【0022】上記のようにして鋼板10の一部分18を
焼入温度まで加熱した後、鋼板10の両面のうち、第1
接触子32と第2接触子34が接触している面とは反対
側の面19に冷却液を噴射して一部分18を冷却する。
このため、第1接触子32と第2接触子34が邪魔にな
らずに、一部分18を容易に冷却できて硬化させられ
る。また、ここでは、高周波電源40の周波数を25k
Hzとし、出力を30kWとした。また、通電時間を3
秒間として、鋼板10の一部分18を850℃に加熱し
た。加熱温度の測定には市販のセンサを用いた。鋼板1
0として炭素量が0.25重量%〜0.40重量%のも
のを用いた場合、一部分18では充分な硬度(HRC4
5)が得られた。また、鋼板10の強度は130〜15
0Kgf/mm2 の範囲内であった。
【0023】なお、ここでは一部分18を平面的に視た
ときの形状が直線状の例を示したが、例えば折れ曲がっ
たような複雑な形状であっても、第1リード36の第1
延長部37と第2リード38の第2延長部39それぞれ
の形状をこの複雑な形状に合うようにするだけで、この
部分を加熱できることとなる。従って、鋼板10の一部
分が複雑な形状であっても、部分加熱装置20を使用す
ることによってその一部分を容易に加熱できる。
【0024】[第2実施形態]図5、図6を参照して、
本発明の第2実施形態を説明する。この第2実施形態で
は、第1実施形態で用いた導電材22,24(図1参
照)を使用しなくても、鋼板10の一部分18を、スパ
ークを発生させずに加熱できる部分焼入方法を説明す
る。
【0025】図5は、高周波電源40から交流電流を印
加する際の電流値と時間の関係を示すグラフであり、縦
軸は電流値(A)を表わし、横軸は時間(秒)を表わ
す。図6は、第2実施形態の部分焼入方法のうち、鋼板
の一部分を加熱している様子を示す斜視図であり、図1
に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付さ
れている。
【0026】この第2実施形態の鋼板の部分焼入方法で
は、図1に示す部分焼入方法にほぼ類似した方法で鋼板
10の一部分18を加熱するが、導電材22,24を使
用せずに、図6に示すように、第1接触子32と第2接
触子34を直接に鋼板10に接触させる。ただし、第1
接触子32及び第2接触子34双方のうち鋼板10に接
触する部分の形状を、鋼板10の曲面形状にほぼ合った
形状にしている。しかし、第1及び第2接触子32,3
4と鋼板10との間に隙間が形成されていてもよい。
【0027】この場合、鋼板10の一部分18を焼入温
度に加熱するためには、高周波電源40から交流電流を
第1接触子32と第2接触子34に印加するが、一定の
電流値(図5の直線Bで示す)で印加しない。この理由
は、交流電流の印加し始めに、直線Bで示すように、大
電流を急に印加する方法では、第1及び第2接触子3
2,34双方と鋼板10との間に形成された隙間にスパ
ークが発生するからである。
【0028】第1及び第2接触子32,34と鋼板10
との間に隙間が形成されていても、図5の曲線Cで示す
ように、交流電流の印加し始めにはゼロに近い小さな電
流値の交流電流を流すことによりスパークの発生を防止
できる。このように小さな電流値の交流電流から流し始
め、時間の経過に伴って速やかに電流値を増大して一部
分18を焼入温度に加熱する。この結果、スパークを発
生させずに一部分18を焼入温度まで、図5の曲線Bで
示す加熱方法よりも速やかに加熱できる。初期の電流値
や電流値を増大させる割合などは、鋼板の種類や一部分
18の広さなどに応じて適宜に決める。
【0029】なお、上記のようにして鋼板10の一部分
18を焼入温度まで加熱した後、鋼板10の両面のう
ち、第1接触子32と第2接触子34が接触している面
とは反対側の面19に冷却液を噴射して一部分18を冷
却する。このため、第1接触子32と第2接触子34が
邪魔にならずに、一部分18を容易に冷却できて硬化さ
せられる。
【0030】[第3実施形態]図7、図8を参照して、
本発明の第3実施形態を説明する。この第3実施形態で
は、鋼板の形状が、第1及び第2実施形態の鋼板10と
は異なる。
【0031】図7は、第3実施形態の部分焼入方法の対
象になる鋼板うち加熱される一部分を示す斜視図であ
り、図8は、鋼板の一部分を加熱する場合における図7
のD−D断面図である。図8では、図1に示す構成要素
と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0032】第3実施形態の鋼板の部分焼入方法におい
て対象となっている鋼板50は、横断面が略「U」字状
の鋼板である。ここでは、鋼板50の2つの曲面を含む
2つの一部分52(本発明にいう鋼板の一部分の一例で
ある。)を部分焼入れする方法を説明する。
【0033】この部分焼入方法において鋼板50の一部
分52を焼入温度まで加熱する部分加熱装置20は、第
1実施形態の部分焼入方法で使用した部分加熱装置と同
様のものである。従って、導電材22,24(24は図
示せず)が曲面の形状に合うように変形して導電材2
2,24と鋼板50との間に隙間が形成されないので、
スパークを発生させずに鋼板50の一部分52を焼入温
度まで加熱できる。
【0034】上記のようにして鋼板50の一部分52を
焼入温度まで加熱した後、鋼板50の両面のうち、第1
接触子32と第2接触子34(図示せず)が接触してい
る面とは反対側の面54に冷却液Eを噴射して一部分5
2を冷却する。このため、第1接触子32と第2接触子
34が邪魔にならずに、一部分52を容易に冷却できて
硬化させられる。また、導電体22,24(24は図示
せず)を用いずに、第3実施形態と同様に電流値を増大
させながら一部分52を加熱してもよい。この方法によ
っても、スパークを発生させずに鋼板50の一部分52
を焼入温度まで加熱できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の鋼板
の部分焼入方法によれば、2つの電極を鋼板に接触させ
る際に、変形する導電材を介しているので、2つの電極
が接触した接触部分が平らでなく凹凸などがあったとし
ても、導電材はこの凹凸に合った形状に変形する。この
結果、鋼板の接触部分と導電材との間に隙間が形成され
ないので、この間にスパークが発生しない。従って、ス
パークに起因するトラブル無しに鋼板の一部分を焼入れ
できる。
【0036】ここで、上記鋼板のうち上記2つの電極が
接触する接触部分は、曲面が形成された部分であり、上
記導電材は、上記接触部分の形状に合うように変形する
場合は、2つの電極が接触する接触部分に曲面が形成さ
れていても、導電材がこの曲面にあった形状に変形する
ので、鋼板の一部分を、スパークを発生させることなし
に容易に焼入れできる。
【0037】また、上記導電材として、上記2つの電極
の電気抵抗値と鋼板の電気抵抗値との間の抵抗値を有す
る導電材を使用する場合は、2つの電極、鋼板、及び導
電材それぞれが有する電気抵抗値に大きな差が無いこと
となるので、鋼板の一部分を効率よく加熱できる。
【0038】また、本発明の第2の鋼板の部分焼入方法
によれば、鋼板の一部分を焼入温度に加熱する際に、時
間の経過に伴って増大する交流電流をこの一部分に流す
ので、交流電流の流し始めには小さい電流値の交流電流
を流すだけでよい。この結果、2つの電極と鋼板とが接
触する接触部分においては大電流が急に印加されること
がない。従って、この接触部分にスパークが発生せず、
スパークに起因するトラブル無しに鋼板の一部分を焼入
れできる。
【0039】ここで、上記鋼板のうち上記2つの電極が
接触する接触部分は、曲面が形成された部分であり、上
記接触部分と上記2つの電極との間にスパークが発生し
ないように、交流電流を上記2つの電極に流す場合は、
接触部分と2つの電極との間にスパークが発生しないの
で、スパークに起因するトラブル無しに鋼板の一部分を
容易に焼入れできる。
【0040】また、焼入温度に加熱された上記一部分を
冷却するに当り、上記鋼板の両面のうち上記2つの電極
が接触している面とは反対側の面に冷却液を噴射して上
記一部分を冷却する場合は、2つの電極が接触している
面とは反対側の面に冷却液を噴射するので、これら2つ
の電極が邪魔にならずに鋼板の一部分を容易に冷却でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の部分焼入方法のうち、鋼板の一
部分を加熱する方法を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1で示す部分焼入方法において電流が流れて
いる状態を模式的に示す説明図である。
【図5】高周波電源から交流電流を印加する際の電流値
と時間の関係を示すグラフである。
【図6】第2実施形態の部分焼入方法のうち、鋼板の一
部分を加熱している様子を示す斜視図である。
【図7】第3実施形態の部分焼入方法の対象になる鋼板
うち加熱される一部分を示す斜視図である。
【図8】鋼板の一部分を加熱する場合における図7のD
−D断面図である。
【符号の説明】
10,50 鋼板 18,52 鋼板の一部分 22,24 導電材 32 第1接触子 34 第2接触子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 恒孝 神奈川県平塚市田村5893番地 高周波熱錬 株式会社内 Fターム(参考) 3K058 AA29 BA00 FA02 FA11

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の鋼板の一部分を焼入れする鋼
    板の部分焼入方法において、 前記一部分に交流電流が流れるように、変形する導電材
    を介して2つの電極を前記鋼板に接触させ、 前記2つの電極を通して前記一部分に交流電流を流して
    該一部分を焼入温度に加熱し、 焼入温度に加熱された前記一部分を冷却することを特徴
    とする鋼板の部分焼入方法。
  2. 【請求項2】 前記鋼板のうち前記2つの電極が接触す
    る接触部分は、曲面が形成された部分であり、 前記導電材は、前記接触部分の形状に合うように変形す
    ることを特徴とする請求項1に記載の鋼板の部分焼入方
    法。
  3. 【請求項3】 前記導電材として、 前記2つの電極の電気抵抗値と鋼板の電気抵抗値との間
    の抵抗値を有する導電材を使用することを特徴とする請
    求項1又は2に記載の鋼板の部分焼入方法。
  4. 【請求項4】 所定形状の鋼板の一部分を焼入れする鋼
    板の部分焼入方法において、 前記一部分に交流電流が流れるように2つの電極を鋼板
    に接触させておき、 時間の経過に伴って増大する交流電流を前記2つの電極
    を通して前記一部分に流しながら該一部分を焼入温度に
    加熱し、 焼入温度に加熱された前記一部分を冷却することを特徴
    とする鋼板の部分焼入方法。
  5. 【請求項5】 前記鋼板のうち前記2つの電極が接触す
    る接触部分は、曲面が形成された部分であり、 前記接触部分と前記2つの電極との間にスパークが発生
    しないように、交流電流を前記2つの電極に流すことを
    特徴とする請求項4に記載の鋼板の部分焼入方法。
  6. 【請求項6】 焼入温度に加熱された前記一部分を冷却
    するに当り、 前記鋼板の両面のうち前記2つの電極が接触している面
    とは反対側の面に冷却液を噴射して前記一部分を冷却す
    ることを特徴とする請求項1から5までのうちのいずれ
    か一項に記載の鋼板の部分焼入方法。
JP11145881A 1999-05-26 1999-05-26 鋼板の部分焼入方法 Pending JP2000336425A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011118452A1 (ja) * 2010-03-23 2011-09-29 中央発條株式会社 ばねの通電加熱方法及びその装置
JP2018195539A (ja) * 2017-05-22 2018-12-06 住友重機械工業株式会社 通電加熱装置

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