JP2000334231A - フィルター及び医療器具 - Google Patents
フィルター及び医療器具Info
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Abstract
血の発生しないフィルターを提供すること。 【解決手段】中心部の高融点部材4の外周に低融点部材
3を被覆した糸状の部材2を格子状に織込んでメッシュ
を形成し、交差した部材2の接触面を加熱溶着して形成
したメッシュを重ね合わせて、開口部7を除くメッシュ
の外縁部8に熱を印加し、前記糸状の部材2の低融点部
材3と高融点部材4を溶着したフィルター1。
Description
ップチャンバーや途中の補液ライン及び輸液セット、輸
血セット等の医療器具のチャンバーに装着されるフィル
ターの改良に関する。
回路のドリップチャンバーや途中の補液ライン及び輸液
セット、輸血セット等の医療器具に装着されるチャンバ
ーのフィルターには代表的なものとして、成形品と化学
繊維を織込んだメッシュから構成されるものがある。図
8は従来のメッシュから構成されるフィルター21の片
面のメッシュの断面図である。フィルター21に用いら
れるメッシュは糸状の部材22を格子状に織込み、網目
を設けているだけで、交差した部材22の接触面に隙間
23ができ、前記メッシュからフィルター21を形取り
ドリップチャンバーに装着し血液を流すと、前記隙間2
3に微小気泡が付着し易く、血液との接触により凝血や
残血が発生する。またドリップチャンバーにフィルター
21を装着する時、部材22がほつれて組立の妨げとな
っている。成形品は網目の開孔率が小さく微小な網目が
得られず、また網目が一部塞がることがある。そこで本
発明者は以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた
結果次の発明に達した。
高融点部材4の外周に低融点部材3を被覆した糸状の部
材2を格子状に織込み、交差した部材2の接触面を加熱
溶着して形成したメッシュを重ね合わせて、開口部7を
除くメッシュの外縁部8に熱を印加し、前記糸状の部材
2の低融点部材3と高融点部材4を溶着したフィルター
1を提供する。 [2]本発明は、中心部の高融点部材4の外周に低融点
部材3を被覆した糸状の部材2を格子状に織込み、交差
した部材2の接触面を加熱溶着して形成したメッシュ
を、天井部12と支柱13と底部14より構成される外
枠18に装着したフィルター1Aを提供する。 [3]本発明は、前記[1]ないし[2]に記載のフィ
ルター1(1A)を有する医療器具を提供する。
略図で、図2は前記フィルター1及びメッシュを構成す
る糸状の部材2の断面図である。フィルター1は中心部
の高融点部材4の外周に低融点部材3を被覆した糸状の
部材2を格子状に織込み、交差した部材2の接触面を加
熱溶着して形成したメッシュを、二枚重ね合わせるか、
または一枚のメッシュを折って重ねるか、または筒状に
丸めたメッシュを重ね合わせて、開口部7を除くメッシ
ュの外縁部8に熱を印加して、糸状の部材2の低融点部
材3と高融点部材4を溶着すると共に目的のフィルター
1の形状に形取る。図3はフィルター1の片面の拡大図
で、図4は図3のA−A′の断面図である。糸状の部材
2の直径は40μ〜70μとし、メッシュの網目6の大
きさは一辺200μ〜230μに形成するのが好まし
い。直径を小さくし且つ網目6の大きさを大きくするこ
とにより開孔率を上げることができる。
1の体液循環回路(図示せず)のドリップチャンバー9
や輸血セット10のチャンバー11への装着例を示す概
略図である。フィルター1は開口部7をドリップチャン
バー9(チャンバー11)の上流部または下流部と一緒
に溶着して装着しても良いし、図示しないが前記フィル
ター1の開口部7の外周をドリップチャンバー9(チャ
ンバー11)の内壁に装着しても良い。図6は本発明の
その他の実施例のフィルター1Aの概略図である。フィ
ルター1Aは前記メッシュ15を天井部12と支柱13
と底部14から構成される外枠18に装着したものであ
る。前記外枠18は前記支柱13を前記天井部12の外
側と、底部14の上部内側に一体に形成したものであ
る。メッシュ15は天井部12の外周面と支柱13の内
周面と底部14の上部内周面に亘って装着されている。
外枠18とメッシュ15の装着形態は前記以外に外枠1
8の内側から装着したり、外枠18の内部に埋設した
り、前記外枠18の外側から覆い被せて装着することも
でき、前記外枠18にメッシュ15が装着できれば形態
は特に限定しない。図7は本発明のフィルター1Aを体
液循環回路(図示せず)のドリップチャンバー16への
装着例を示す概略図である。ドリップチャンバー16の
下方内周に形成された突部17に、前記フィルター1A
の底部14上端を引っ掛けて装着する。フィルター1A
をドリップチャンバー16に装着する方法は、前記以外
に例えばフィルター1Aが配置されるドリップチャンバ
ー16の底部内周の径をフィルター1Aの底部14の外
周の径より若干小さく形成してフィルター1Aを圧入し
たり、またフィルター1Aの底部14の外周に溶剤を塗
付してドリップチャンバー16の底部内周に接着した
り、フィルター1Aの底部14の外周とドリップチャン
バー16の底部内周を加熱溶着して装着することもでき
る。以上のようにフィルター1(1A)を装着したドリ
ップチャンバー9、16(チャンバー11)は上流から
下流へ体液(血液)を濾過して血栓や血液塊を取り除く
ことができる。
部材2を格子状に織込み、網目6を設けたメッシュの段
階で、低融点部材3の融点以上で且つ高融点部材4の融
点未満の温度で熱を印加し、交差した部材2の接触面を
溶着する。糸状の部材2を格子状に織込み、網目6を設
けたメッシュに熱を印加すると、低融点部材3の外周が
溶融し冷却後、固化することにより交差した部材2の接
触面が溶着される。このため部材2の接触面の隙間23
(図8参照)が埋ると共に、溶着部5の周囲がなだらか
に形成される。前記部材2の接触面が溶着されるので該
部材2のほつれが無くなる。また前記メッシュを用いて
組み立てられたドリップチャンバーのフィルター1は交
差した部材2の接触部に微小気泡が付着することが無く
なる。メッシュからフィルター1を形取る時の外縁部8
への熱の印加は、部材2の高融点部材4の融点以上の熱
を印加することにより溶着強度を向上させることができ
る。
3と底部14からなる外枠18を形取った金型(図示せ
ず)にメッシュ15を装着して成形の時に樹脂と合体さ
せインサート成形して製造することができる。その際メ
ッシュ15を金型に装着して成形する時、外枠18の天
井部12の外周面と支柱13の内周面と底部14の上部
内周面にメッシュ15が埋め込まれて装着される。特に
メッシュの端と外枠18の装着部では交差した部材2の
接触面が既に溶着されているのでメッシュ15の端のほ
つれがなくなりインサート成形の生産能率が向上する。
その融点を示した表である。これより低融点部材3とし
て分岐低密度ポリエチレンホモポリマー、高密度ポリエ
チレンホモポリマーや超高子量ポリエチレンなどのポリ
エチレン系や低融点ポリエステルが適すると考えられ
る。高融点部材としてナイロン66や高融点ポリエステ
ル、結晶ポリエステルなどが適すると考えられる。また
ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12、ポリプロピ
レンは両者の中間に位置するので、組合せにより低融点
部材3や高融点部材4のどちらにも使用することができ
る。
際の熱の印加温度は、低融点部材3の融点以上で且つ高
融点部材の融点未満の範囲であるが、表2は本発明で使
用可能な部材を低融点部材と高融点部材の組み合わせに
分け、それぞれの好ましい熱の印加温度を設定した一例
を示す表である。
は表2の実施例の他に各材質の特性や融点を考慮して、
低融点部材の融点以上で且つ高融点部材の融点未満で熱
の印加温度を設定することができる。ナイロン12は融
点範囲が広く、低融点で前記ナイロン12の外周は溶融
するので、その低融点領域(例えば160℃〜175
℃)で溶着することもできる。
部材2を溶着する方法は、熱風を吹付ける方法や熱伝導
法及び加熱板を用いてプレスする方法等があり、部材2
を溶融し溶着することができれば何でも採用することが
できる。
が溶着され隙間23が埋ると共に融着部5の周囲がなだ
らかになることで、部材2の接触面に微小気泡の付着が
無くなり凝血や凝固の発生が解消される。またフィルタ
ー1(1A)の部材2のほつれが無くなり組立作業やイ
ンサート成形の能率が向上する。
ず)のドリップチャンバー9や輸血セット10のチャン
バー11への装着例を示す概略図
略図
せず)のドリップチャンバー16への装着例を示す概略
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】中心部の高融点部材4の外周に低融点部材
3を被覆した糸状の部材2を格子状に織込み、交差した
部材2の接触面を加熱溶着して形成したメッシュを重ね
合わせて、開口部7を除くメッシュの外縁部8に熱を印
加し、前記糸状の部材2の低融点部材3と高融点部材4
を溶着したことを特徴とするフィルター1。 - 【請求項2】中心部の高融点部材4の外周に低融点部材
3を被覆した糸状の部材2を格子状に織込み、交差した
部材2の接触面を加熱溶着して形成したメッシュを、天
井部12と支柱13と底部14より構成される外枠18
に装着したことを特徴とするフィルター1A。 - 【請求項3】前記請求項1ないし請求項2に記載のフィ
ルター1(1A)を有することを特徴とする医療器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11154551A JP2000334231A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | フィルター及び医療器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11154551A JP2000334231A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | フィルター及び医療器具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000334231A true JP2000334231A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15586732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11154551A Pending JP2000334231A (ja) | 1999-06-02 | 1999-06-02 | フィルター及び医療器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000334231A (ja) |
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-
1999
- 1999-06-02 JP JP11154551A patent/JP2000334231A/ja active Pending
Cited By (10)
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Legal Events
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