JP2000332176A - 熱交換フィルム - Google Patents
熱交換フィルムInfo
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Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】機器の更なる小形化や軽量化に対応して、限ら
れた空間で効率よく熱交換する軽量な熱交換フィルムを
提供する。 【解決手段】複数本の中空糸1をそれらの長手方向を揃
えて並設し、隣接する中空糸1同士を接着剤で接着して
一体化することにより形成されている。
れた空間で効率よく熱交換する軽量な熱交換フィルムを
提供する。 【解決手段】複数本の中空糸1をそれらの長手方向を揃
えて並設し、隣接する中空糸1同士を接着剤で接着して
一体化することにより形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換フィルムに
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の高性能化,小形化およ
び軽量化に伴い、電子機器を構成する半導体部品や電子
部品の高性能化,小形化および軽量化、ならびにプリン
ト基板への高密度実装化等が進んでいる。
び軽量化に伴い、電子機器を構成する半導体部品や電子
部品の高性能化,小形化および軽量化、ならびにプリン
ト基板への高密度実装化等が進んでいる。
【0003】これに伴い、電子部品や電子機器等の発熱
が問題となっている。例えば、パソコン用CPUは、高
性能化により通電中には基板周辺の温度が60℃を超え
る状態となっており、このことは、CPUの誤作動や電
子機器の低寿命化を引き起こす原因となっている。ま
た、ノート型パソコン等のような携帯型の機器において
は、発熱部分による低温火傷等を引き起こす原因となっ
ている。
が問題となっている。例えば、パソコン用CPUは、高
性能化により通電中には基板周辺の温度が60℃を超え
る状態となっており、このことは、CPUの誤作動や電
子機器の低寿命化を引き起こす原因となっている。ま
た、ノート型パソコン等のような携帯型の機器において
は、発熱部分による低温火傷等を引き起こす原因となっ
ている。
【0004】そこで、その熱対策としては、冷却ファン
による放熱,ヒートシンクや放熱シート等による熱伝導
の利用等が種々検討されている。
による放熱,ヒートシンクや放熱シート等による熱伝導
の利用等が種々検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の熱対策は、未だ不充分である。例えば、冷却ファンに
よる放熱は、熱を運び去り拡散することにより、熱の集
中を避けるものであるが、ある程度の容積を必要とし、
狭い隙間や曲がった空間には不適切である。また、外気
中の塵等が電子部品等に影響を及ぼし、このことが機器
の故障の原因となる場合がある。
の熱対策は、未だ不充分である。例えば、冷却ファンに
よる放熱は、熱を運び去り拡散することにより、熱の集
中を避けるものであるが、ある程度の容積を必要とし、
狭い隙間や曲がった空間には不適切である。また、外気
中の塵等が電子部品等に影響を及ぼし、このことが機器
の故障の原因となる場合がある。
【0006】一方、熱伝導を利用したものとしては、銅
箔やアルミニウム箔を用いるものが一般的であるが、充
分な熱伝導にはある程度の厚みを要するため、それらを
用いると、機器が重くなるという欠点がある。また、上
記銅箔等は、柔軟性がないため、部品や機器等への密着
性が悪く、熱伝導が充分に行われないという欠点もあ
る。そこで、上記欠点を改善するものとしてグラファイ
ト熱伝導シートが開発されている。しかしながら、熱伝
導で部品や機器等の熱を除去する場合には、その熱を伝
える相手材が存在し、その相手材の温度が上昇すると、
熱伝導が徐々に悪化し、最終的には飽和してしまう。こ
のように熱伝導を利用した熱対策は、効率が悪く、しか
も限界がある。
箔やアルミニウム箔を用いるものが一般的であるが、充
分な熱伝導にはある程度の厚みを要するため、それらを
用いると、機器が重くなるという欠点がある。また、上
記銅箔等は、柔軟性がないため、部品や機器等への密着
性が悪く、熱伝導が充分に行われないという欠点もあ
る。そこで、上記欠点を改善するものとしてグラファイ
ト熱伝導シートが開発されている。しかしながら、熱伝
導で部品や機器等の熱を除去する場合には、その熱を伝
える相手材が存在し、その相手材の温度が上昇すると、
熱伝導が徐々に悪化し、最終的には飽和してしまう。こ
のように熱伝導を利用した熱対策は、効率が悪く、しか
も限界がある。
【0007】さらに、このような高温側から低温側への
熱交換とは逆に、低温側から高温側への熱交換について
も、凍傷防止等の目的で効率のよい熱交換材が望まれて
いる。
熱交換とは逆に、低温側から高温側への熱交換について
も、凍傷防止等の目的で効率のよい熱交換材が望まれて
いる。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、機器の更なる小形化や軽量化に対応して、限ら
れた空間で効率よく熱交換する軽量な熱交換フィルムの
提供をその目的とする。
もので、機器の更なる小形化や軽量化に対応して、限ら
れた空間で効率よく熱交換する軽量な熱交換フィルムの
提供をその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の熱交換フィルムは、熱体の表面に接触した
状態で配設され、熱体表面の熱をそれ自体に流れる流体
と熱交換する熱交換フィルムであって、流体を一定方向
に流す複数の流体通路が設けられているという構成をと
る。
め、本発明の熱交換フィルムは、熱体の表面に接触した
状態で配設され、熱体表面の熱をそれ自体に流れる流体
と熱交換する熱交換フィルムであって、流体を一定方向
に流す複数の流体通路が設けられているという構成をと
る。
【0010】すなわち、本発明の熱交換フィルムは、熱
体の表面に接触した状態で配設され、熱体表面の熱をそ
れ自体に流れる流体と熱交換する熱交換フィルムであっ
て、流体を一定方向に流す複数の流体通路が設けられて
いる。このため、流体を上記流体通路に流すと、流体は
熱交換フィルムの表面に平行に流れ、その際に熱交換フ
ィルムを介して流体と熱体との間で次々に熱交換され、
この熱交換が飽和することがない。しかも、複数の流体
通路が設けられていることにより、流体通路の隔壁が形
成されているため、流体と熱交換フィルムとが接する面
積が大きくなっている。さらに、流体が複数の流体通路
を一定方向に流れるため、流体の流れ抵抗が小さい。こ
れらのことより、流体と熱交換フィルムの表面との間で
は、効率よく熱交換することができる。また、上記熱交
換フィルムは、フィルム状(薄型)であるため、軽量で
あり、さらに、狭い隙間等にも用いることができ、それ
を用いる熱対策に大きな容積を必要としない。したがっ
て、上記熱交換フィルムは、電子機器等の軽量化および
小形化に適したものとなっている。
体の表面に接触した状態で配設され、熱体表面の熱をそ
れ自体に流れる流体と熱交換する熱交換フィルムであっ
て、流体を一定方向に流す複数の流体通路が設けられて
いる。このため、流体を上記流体通路に流すと、流体は
熱交換フィルムの表面に平行に流れ、その際に熱交換フ
ィルムを介して流体と熱体との間で次々に熱交換され、
この熱交換が飽和することがない。しかも、複数の流体
通路が設けられていることにより、流体通路の隔壁が形
成されているため、流体と熱交換フィルムとが接する面
積が大きくなっている。さらに、流体が複数の流体通路
を一定方向に流れるため、流体の流れ抵抗が小さい。こ
れらのことより、流体と熱交換フィルムの表面との間で
は、効率よく熱交換することができる。また、上記熱交
換フィルムは、フィルム状(薄型)であるため、軽量で
あり、さらに、狭い隙間等にも用いることができ、それ
を用いる熱対策に大きな容積を必要としない。したがっ
て、上記熱交換フィルムは、電子機器等の軽量化および
小形化に適したものとなっている。
【0011】また、本発明の熱交換フィルムは、流体通
路の断面形状およびその面積ならびに流体の種類を適宜
なものにすることにより、流体の流量や熱交換量を調節
することができる。このため、熱体の表面温度に対応し
て、熱交換フィルムを適宜設計することができる。
路の断面形状およびその面積ならびに流体の種類を適宜
なものにすることにより、流体の流量や熱交換量を調節
することができる。このため、熱体の表面温度に対応し
て、熱交換フィルムを適宜設計することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて詳しく説明する。
面にもとづいて詳しく説明する。
【0013】図1は、本発明の熱交換フィルムの第1の
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、複数本の中空糸1をそれらの長手方向を揃
えて並設し、隣接する中空糸1同士を接着剤で接着して
一体化することにより形成されている。また、上記中空
糸1は、プラスチック(ポリウレタン,ポリテトラフル
オロエチレン等)製であり、その中空部1aは、中空糸
1の一端から他端までひとつの空間になっている。
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、複数本の中空糸1をそれらの長手方向を揃
えて並設し、隣接する中空糸1同士を接着剤で接着して
一体化することにより形成されている。また、上記中空
糸1は、プラスチック(ポリウレタン,ポリテトラフル
オロエチレン等)製であり、その中空部1aは、中空糸
1の一端から他端までひとつの空間になっている。
【0014】そして、上記熱交換フィルムを用いる場合
には、図2に示すように、中空部1aが電子機器を構成
する電子部品等の熱体Hの表面に平行に沿うようにし
て、熱交換フィルムを粘着剤等を介して電子部品等の表
面に貼着して用いる。さらに、中空部1aの一端には、
電子機器外の空気を取り入れることができる小形ファン
Fが接続されており、中空部1aの他端は、電子機器外
に空気を排出できるようになっている。
には、図2に示すように、中空部1aが電子機器を構成
する電子部品等の熱体Hの表面に平行に沿うようにし
て、熱交換フィルムを粘着剤等を介して電子部品等の表
面に貼着して用いる。さらに、中空部1aの一端には、
電子機器外の空気を取り入れることができる小形ファン
Fが接続されており、中空部1aの他端は、電子機器外
に空気を排出できるようになっている。
【0015】上記構成において、電子機器の使用中に小
形ファンFを作動させると、小形ファンFにより取り入
れられた電子機器外の空気(低温側)は、中空糸1の中
空部1a内を流れる。しかも、その流れは、電子部品等
の表面(高温側)では、その表面に平行であり、その表
面上を流れる際に、電子部品等の表面の熱を次々に奪
う。こののち、熱を奪って高温となった空気が電子機器
外に排出される。このようにすることにより、電子部品
等が高温となることが防止され、その結果、電子部品等
の誤作動や低寿命化および携帯型の機器における低温火
傷等が防止される。
形ファンFを作動させると、小形ファンFにより取り入
れられた電子機器外の空気(低温側)は、中空糸1の中
空部1a内を流れる。しかも、その流れは、電子部品等
の表面(高温側)では、その表面に平行であり、その表
面上を流れる際に、電子部品等の表面の熱を次々に奪
う。こののち、熱を奪って高温となった空気が電子機器
外に排出される。このようにすることにより、電子部品
等が高温となることが防止され、その結果、電子部品等
の誤作動や低寿命化および携帯型の機器における低温火
傷等が防止される。
【0016】このように、上記実施の形態の熱交換フィ
ルムによれば、小形ファンFにより取り入れられた空気
が中空糸1の中空部1a内を一定方向に(一直線状に)
流れるため、その流れ抵抗が小さい。さらに、上記空気
が熱交換フィルムの表面に平行に流れるため、その空気
が中空部1aの周壁に接する面積(接触伝熱面積)が大
きい。これらのことより、小形ファンFにより取り入れ
られた空気と電子部品等との間では、効率よく熱交換す
ることができる。
ルムによれば、小形ファンFにより取り入れられた空気
が中空糸1の中空部1a内を一定方向に(一直線状に)
流れるため、その流れ抵抗が小さい。さらに、上記空気
が熱交換フィルムの表面に平行に流れるため、その空気
が中空部1aの周壁に接する面積(接触伝熱面積)が大
きい。これらのことより、小形ファンFにより取り入れ
られた空気と電子部品等との間では、効率よく熱交換す
ることができる。
【0017】さらに、上記熱交換フィルムへは、次々に
小形ファンFにより取り入れた空気が供給され、熱を奪
って高温となった空気が次々に電子機器外に排出される
ため、従来の熱伝導による場合と異なり、熱を伝える空
気の温度が上昇して熱伝導が徐々に悪化し、最終的に飽
和してしまうことがない。このことからも、熱交換の効
率がよいことが確認される。
小形ファンFにより取り入れた空気が供給され、熱を奪
って高温となった空気が次々に電子機器外に排出される
ため、従来の熱伝導による場合と異なり、熱を伝える空
気の温度が上昇して熱伝導が徐々に悪化し、最終的に飽
和してしまうことがない。このことからも、熱交換の効
率がよいことが確認される。
【0018】また、上記熱交換フィルムは、フィルム状
(薄型)であるため、軽量であり、さらに、狭い隙間等
にも用いることができ、それを用いる熱対策に大きな容
積を必要としない。したがって、上記熱交換フィルム
は、電子機器等の軽量化および小形化に適したものとな
っている。
(薄型)であるため、軽量であり、さらに、狭い隙間等
にも用いることができ、それを用いる熱対策に大きな容
積を必要としない。したがって、上記熱交換フィルム
は、電子機器等の軽量化および小形化に適したものとな
っている。
【0019】また、上記熱交換フィルムは、複数本の中
空糸1をそれらの長手方向を揃えて並設することにより
形成されているため、その長手方向に沿う曲げに対して
は追随することができ、柔軟性に富むため、加工性に優
れている。このため、電子部品等の表面が曲がっていた
り、様々な形状をしていたりしても、その表面に熱交換
フィルムを貼着することができ、上記熱交換フィルムを
用いれば、曲がった空間等でも、熱対策を施すことがで
きる。
空糸1をそれらの長手方向を揃えて並設することにより
形成されているため、その長手方向に沿う曲げに対して
は追随することができ、柔軟性に富むため、加工性に優
れている。このため、電子部品等の表面が曲がっていた
り、様々な形状をしていたりしても、その表面に熱交換
フィルムを貼着することができ、上記熱交換フィルムを
用いれば、曲がった空間等でも、熱対策を施すことがで
きる。
【0020】また、小形ファンFにより取り入れられた
電子機器外の空気は、中空糸1の中空部1a内を流れる
ため、外気中の塵等が電子部品等に影響を及ぼすことが
ない。
電子機器外の空気は、中空糸1の中空部1a内を流れる
ため、外気中の塵等が電子部品等に影響を及ぼすことが
ない。
【0021】図3は、本発明の熱交換フィルムの第2の
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、図1に示す第1の実施の形態の熱交換フィ
ルムの両面にアルミニウムテープ2を巻くようにして貼
着したものであり、アルミニウムテープ2の表面が平面
状になっている。そして、図4に示すように、電子部品
等の熱体Hの表面には、アルミニウムテープ2の表面を
粘着剤等を介して貼着して用いる。それ以外の部分は、
上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、図1に示す第1の実施の形態の熱交換フィ
ルムの両面にアルミニウムテープ2を巻くようにして貼
着したものであり、アルミニウムテープ2の表面が平面
状になっている。そして、図4に示すように、電子部品
等の熱体Hの表面には、アルミニウムテープ2の表面を
粘着剤等を介して貼着して用いる。それ以外の部分は、
上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。
【0022】この実施の形態の熱交換フィルムによって
も、上記第1の実施の形態と同様の作用・効果を奏す
る。さらに、熱交換フィルムのアルミニウムテープ2の
表面と電子部品等の表面とが粘着剤等を介して貼着され
るため、両者の接する面積が上記第1の実施の形態より
も大きくなり、両者の密着性が向上する。また、アルミ
ニウムテープ2により、熱交換フィルム外部への空気の
漏れ防止がより確実なものとなる。
も、上記第1の実施の形態と同様の作用・効果を奏す
る。さらに、熱交換フィルムのアルミニウムテープ2の
表面と電子部品等の表面とが粘着剤等を介して貼着され
るため、両者の接する面積が上記第1の実施の形態より
も大きくなり、両者の密着性が向上する。また、アルミ
ニウムテープ2により、熱交換フィルム外部への空気の
漏れ防止がより確実なものとなる。
【0023】図5は、本発明の熱交換フィルムの第3の
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、プラスチック(ポリウレタン,ポリテトラ
フルオロエチレン等)製の板体を断面波形の波形状板3
に形成したものである。このものは、波形の稜線に沿う
曲げに対しては追随することができ、柔軟性に富むもの
となっている。
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、プラスチック(ポリウレタン,ポリテトラ
フルオロエチレン等)製の板体を断面波形の波形状板3
に形成したものである。このものは、波形の稜線に沿う
曲げに対しては追随することができ、柔軟性に富むもの
となっている。
【0024】そして、上記熱交換フィルムを用いる場合
には、上記第1の実施の形態と同様にして、波形の稜線
が電子機器を構成する電子部品等の熱体H(図2参照)
の表面に沿うようにして、熱交換フィルムを粘着剤等を
介して電子部品等の表面に貼着して用いる。この実施の
形態では、波形の山部4と電子部品等の表面とでつくら
れる空間(山部4内の空間)4aが空気の通路になって
いる。そこで、上記空間4aの一端には、電子機器外の
空気を取り入れることができる小形ファンF(図2参
照)に連通するチューブが接続されており、上記空間の
他端には、電子機器外に空気を排出できるチューブが接
続されている。それ以外の部分は、上記第1の実施の形
態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付してい
る。
には、上記第1の実施の形態と同様にして、波形の稜線
が電子機器を構成する電子部品等の熱体H(図2参照)
の表面に沿うようにして、熱交換フィルムを粘着剤等を
介して電子部品等の表面に貼着して用いる。この実施の
形態では、波形の山部4と電子部品等の表面とでつくら
れる空間(山部4内の空間)4aが空気の通路になって
いる。そこで、上記空間4aの一端には、電子機器外の
空気を取り入れることができる小形ファンF(図2参
照)に連通するチューブが接続されており、上記空間の
他端には、電子機器外に空気を排出できるチューブが接
続されている。それ以外の部分は、上記第1の実施の形
態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付してい
る。
【0025】この実施の形態の熱交換フィルムによって
も、上記第1の実施の形態と同様の作用・効果を奏す
る。
も、上記第1の実施の形態と同様の作用・効果を奏す
る。
【0026】図6は、本発明の熱交換フィルムの第4の
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、上記第2の実施の形態と同様にして、図5
に示す第3の実施の形態の熱交換フィルムの両面にアル
ミニウムテープ(フィルム体)2を巻くようにして貼着
したものであり、アルミニウムテープ2の表面が平面状
になっている。また、この実施の形態では、波形の山部
4とアルミニウムテープ2とでつくられる空間(山部内
の空間)4aだけでなく、波形の谷部5とアルミニウム
テープ2とでつくられる空間5aも空気の通路になって
いる。すなわち、これらの空間4a,5aの一端には、
電子機器外の空気を取り入れることができる小形ファン
F(図2参照)に連通するチューブが接続されており、
上記空間の他端には、電子機器外に空気を排出できるチ
ューブが接続されている。それ以外の部分は、上記第3
の実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を
付している。
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、上記第2の実施の形態と同様にして、図5
に示す第3の実施の形態の熱交換フィルムの両面にアル
ミニウムテープ(フィルム体)2を巻くようにして貼着
したものであり、アルミニウムテープ2の表面が平面状
になっている。また、この実施の形態では、波形の山部
4とアルミニウムテープ2とでつくられる空間(山部内
の空間)4aだけでなく、波形の谷部5とアルミニウム
テープ2とでつくられる空間5aも空気の通路になって
いる。すなわち、これらの空間4a,5aの一端には、
電子機器外の空気を取り入れることができる小形ファン
F(図2参照)に連通するチューブが接続されており、
上記空間の他端には、電子機器外に空気を排出できるチ
ューブが接続されている。それ以外の部分は、上記第3
の実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を
付している。
【0027】この実施の形態の熱交換フィルムによって
も、上記第2の実施の形態と同様の作用・効果を奏す
る。
も、上記第2の実施の形態と同様の作用・効果を奏す
る。
【0028】図7は、本発明の熱交換フィルムの第5の
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、多孔質材料、例えば超高分子量ポリエチレ
ンの焼結多孔体6から形成されたシート状のものであ
り、多くの孔が様々な方向に形成されている。
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、多孔質材料、例えば超高分子量ポリエチレ
ンの焼結多孔体6から形成されたシート状のものであ
り、多くの孔が様々な方向に形成されている。
【0029】そして、上記熱交換フィルムを用いる場合
には、上記第1の実施の形態と同様にして、熱交換フィ
ルムを粘着剤等を介して電子部品等の熱体H(図2参
照)の表面に貼着して用いる。この実施の形態では、上
記孔が空気の通路となっている。そこで、熱交換フィル
ムの一側面には、電子機器外の空気を取り入れることが
できる小形ファンF(図2参照)に連通するチューブが
接続されており、その他側面には、電子機器外に空気を
排出できるチューブが接続されている。それ以外の部分
は、上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分に
は同じ符号を付している。
には、上記第1の実施の形態と同様にして、熱交換フィ
ルムを粘着剤等を介して電子部品等の熱体H(図2参
照)の表面に貼着して用いる。この実施の形態では、上
記孔が空気の通路となっている。そこで、熱交換フィル
ムの一側面には、電子機器外の空気を取り入れることが
できる小形ファンF(図2参照)に連通するチューブが
接続されており、その他側面には、電子機器外に空気を
排出できるチューブが接続されている。それ以外の部分
は、上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分に
は同じ符号を付している。
【0030】この実施の形態の熱交換フィルムによって
も、上記第1の実施の形態と同様の作用・効果を奏す
る。さらに、この実施の形態では、熱交換フィルム内に
流れ込んだ空気が熱交換フィルムの表面の孔から徐々に
放出され、熱交換フィルムの表面に垂直な方向へも熱が
拡散する。
も、上記第1の実施の形態と同様の作用・効果を奏す
る。さらに、この実施の形態では、熱交換フィルム内に
流れ込んだ空気が熱交換フィルムの表面の孔から徐々に
放出され、熱交換フィルムの表面に垂直な方向へも熱が
拡散する。
【0031】図8は、本発明の熱交換フィルムの第6の
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、図7に示す第5の実施の形態の熱交換フィ
ルムの両面にポリエステルフィルム7を巻くようにして
貼着したものである。それ以外の部分は、上記第5の実
施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付し
ている。
実施の形態を示している。この実施の形態では、熱交換
フィルムは、図7に示す第5の実施の形態の熱交換フィ
ルムの両面にポリエステルフィルム7を巻くようにして
貼着したものである。それ以外の部分は、上記第5の実
施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付し
ている。
【0032】この実施の形態の熱交換フィルムによって
も、上記第2の実施の形態と同様の作用・効果を奏す
る。また、この実施の形態では、ポリエステルフィルム
7により、熱が熱交換フィルムの表面に垂直な方向へ拡
散することを低減している。
も、上記第2の実施の形態と同様の作用・効果を奏す
る。また、この実施の形態では、ポリエステルフィルム
7により、熱が熱交換フィルムの表面に垂直な方向へ拡
散することを低減している。
【0033】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
明する。
【0034】
【実施例1】図3に示す第2の実施の形態と同様の熱交
換フィルムを作製した。すなわち、中空糸1の内径0.
4mm,外径0.8mm,アルミニウムテープ2の厚み
0.1mmとした総厚み1mmの熱交換フィルムを作製
した。そして、表面温度が55℃となって発熱している
熱板の表面に上記熱交換フィルムを粘着剤等を介して貼
着し、中空糸1内に20℃の空気を流すことにより、熱
板の表面と平行な空気の流れを発生させた。
換フィルムを作製した。すなわち、中空糸1の内径0.
4mm,外径0.8mm,アルミニウムテープ2の厚み
0.1mmとした総厚み1mmの熱交換フィルムを作製
した。そして、表面温度が55℃となって発熱している
熱板の表面に上記熱交換フィルムを粘着剤等を介して貼
着し、中空糸1内に20℃の空気を流すことにより、熱
板の表面と平行な空気の流れを発生させた。
【0035】
【実施例2】図6に示す第4の実施の形態と同様の熱交
換フィルムを作製した。すなわち、断面波形の波の一辺
の長さ1.5mm,波の高さ1.3mm,アルミニウム
テープ2の厚み0.1mmとした総厚み1.5mmの熱
交換フィルムを作製した。そして、上記実施例1と同様
に、表面温度が55℃となって発熱している熱板の表面
に上記熱交換フィルムを粘着剤等を介して貼着し、空気
の通路内に20℃の空気を流すことにより、熱板の表面
と平行な空気の流れを発生させた。
換フィルムを作製した。すなわち、断面波形の波の一辺
の長さ1.5mm,波の高さ1.3mm,アルミニウム
テープ2の厚み0.1mmとした総厚み1.5mmの熱
交換フィルムを作製した。そして、上記実施例1と同様
に、表面温度が55℃となって発熱している熱板の表面
に上記熱交換フィルムを粘着剤等を介して貼着し、空気
の通路内に20℃の空気を流すことにより、熱板の表面
と平行な空気の流れを発生させた。
【0036】
【実施例3】図8に示す第6の実施の形態と同様の熱交
換フィルムを作製した。すなわち、超高分子量ポリエチ
レンの焼結多孔体〔燦マップ(商標):日東電工社製〕
6の厚み1mm,ポリエステルフィルム7の厚み0.0
5mmとした総厚み1.1mmの熱交換フィルムを作製
した。そして、表面温度が5℃となって冷却されている
冷却板の表面に上記熱交換フィルムを粘着剤等を介して
貼着し、孔内に20℃の空気を流すことにより、冷却板
の表面と平行な空気の流れを発生させた。
換フィルムを作製した。すなわち、超高分子量ポリエチ
レンの焼結多孔体〔燦マップ(商標):日東電工社製〕
6の厚み1mm,ポリエステルフィルム7の厚み0.0
5mmとした総厚み1.1mmの熱交換フィルムを作製
した。そして、表面温度が5℃となって冷却されている
冷却板の表面に上記熱交換フィルムを粘着剤等を介して
貼着し、孔内に20℃の空気を流すことにより、冷却板
の表面と平行な空気の流れを発生させた。
【0037】
【比較例1】市販の発泡ポリスチレンフィルム(厚み
1.2mm)を表面温度が55℃となって発熱している
熱板の表面に粘着剤等を介して貼着し、放置した。5分
後に、熱交換が平衡に達し、そのときの上記発泡ポリス
チレンフィルムの表面温度は、42℃であった。
1.2mm)を表面温度が55℃となって発熱している
熱板の表面に粘着剤等を介して貼着し、放置した。5分
後に、熱交換が平衡に達し、そのときの上記発泡ポリス
チレンフィルムの表面温度は、42℃であった。
【0038】
【比較例2】上記発泡ポリスチレンフィルムを表面温度
が5℃となって冷却されている冷却板の表面に粘着剤等
を介して貼着し、放置した。5分後に、熱交換が平衡に
達し、そのときの上記発泡ポリスチレンフィルムの表面
温度は、11℃であった。
が5℃となって冷却されている冷却板の表面に粘着剤等
を介して貼着し、放置した。5分後に、熱交換が平衡に
達し、そのときの上記発泡ポリスチレンフィルムの表面
温度は、11℃であった。
【0039】そして、上記実施例1〜3においては、空
気の流量を変化させ、熱交換が平衡に達した際の熱交換
フィルムの表面温度を測定した。上記結果を下記の表1
および表2に示した。
気の流量を変化させ、熱交換が平衡に達した際の熱交換
フィルムの表面温度を測定した。上記結果を下記の表1
および表2に示した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】上記表1の結果から、実施例1では、空気
の流量が5.5リットル/分で、高温側(熱板表面)と
低温側(熱交換フィルム表面)との表面温度差が20℃
となり、良好な熱交換が確認された。また、実施例2で
は、空気の流量が4.3リットル/分で、高温側(熱板
表面)と低温側(熱交換フィルム表面)との表面温度差
が20℃となり、良好な熱交換が確認された。また、上
記表2の結果から、実施例3では、空気の流量が4.3
リットル/分で、高温側(熱交換フィルム表面)と低温
側(冷却板表面)との表面温度差が7.5℃となり、良
好な熱交換が確認された。
の流量が5.5リットル/分で、高温側(熱板表面)と
低温側(熱交換フィルム表面)との表面温度差が20℃
となり、良好な熱交換が確認された。また、実施例2で
は、空気の流量が4.3リットル/分で、高温側(熱板
表面)と低温側(熱交換フィルム表面)との表面温度差
が20℃となり、良好な熱交換が確認された。また、上
記表2の結果から、実施例3では、空気の流量が4.3
リットル/分で、高温側(熱交換フィルム表面)と低温
側(冷却板表面)との表面温度差が7.5℃となり、良
好な熱交換が確認された。
【0043】これに対して、比較例1では、高温側と低
温側との表面温度差が実施例1および実施例2よりも小
さく、熱交換が劣っていることが確認される。また、比
較例2でも、高温側と低温側との表面温度差が実施例3
よりも小さく、熱交換が劣っていることが確認される。
温側との表面温度差が実施例1および実施例2よりも小
さく、熱交換が劣っていることが確認される。また、比
較例2でも、高温側と低温側との表面温度差が実施例3
よりも小さく、熱交換が劣っていることが確認される。
【0044】なお、上記各実施の形態では、中空糸1の
中空部1a等の空間に空気を流したが、これに限定され
るものではなく、それ以外の流体であってもよい。すな
わち、その流体は、空気以外の気体または水やオイル等
の液体等であってもよい。
中空部1a等の空間に空気を流したが、これに限定され
るものではなく、それ以外の流体であってもよい。すな
わち、その流体は、空気以外の気体または水やオイル等
の液体等であってもよい。
【0045】そして、上記流体を空気以外のものにし、
その流体を循環させる場合には、熱交換により温められ
た(冷やされた)流体を冷やす(温める)ための熱交換
器が用いられてもよい。さらに、上記流体が液体である
場合には、小形ファンFに代えて小形ポンプが用いられ
る。ただし、軽量化のためには、上記流体は、気体の方
が好ましく、液体の場合は、密度の低い液体の方が好ま
しい。
その流体を循環させる場合には、熱交換により温められ
た(冷やされた)流体を冷やす(温める)ための熱交換
器が用いられてもよい。さらに、上記流体が液体である
場合には、小形ファンFに代えて小形ポンプが用いられ
る。ただし、軽量化のためには、上記流体は、気体の方
が好ましく、液体の場合は、密度の低い液体の方が好ま
しい。
【0046】また、上記各実施の形態において、流体の
通路の断面形状およびその面積ならびに流体の種類を適
宜なものにすることにより、流体の流量や熱交換量を調
節することができる。このため、熱板、冷却板等の表面
温度に対応して、熱交換フィルムを適宜設計することが
できる。
通路の断面形状およびその面積ならびに流体の種類を適
宜なものにすることにより、流体の流量や熱交換量を調
節することができる。このため、熱板、冷却板等の表面
温度に対応して、熱交換フィルムを適宜設計することが
できる。
【0047】また、上記各実施の形態では、熱交換フィ
ルムを一層としたが、積層してもよい。積層する場合に
は、同じ熱交換フィルムを積層してもよいし、異なる熱
交換フィルムを積層(例えば、図3の熱交換フィルム上
に図6の熱交換フィルムを積層)してもよい。さらに、
流体の流れる方向を各層で同一方向としてもよいし、各
層で異なる方向としてもよい。
ルムを一層としたが、積層してもよい。積層する場合に
は、同じ熱交換フィルムを積層してもよいし、異なる熱
交換フィルムを積層(例えば、図3の熱交換フィルム上
に図6の熱交換フィルムを積層)してもよい。さらに、
流体の流れる方向を各層で同一方向としてもよいし、各
層で異なる方向としてもよい。
【0048】また、上記第1および第2の実施の形態で
は、熱交換フィルムは、複数本の中空糸1をそれらの長
手方向を揃えて並設したものであったが、平織等して織
ったものでもよい。
は、熱交換フィルムは、複数本の中空糸1をそれらの長
手方向を揃えて並設したものであったが、平織等して織
ったものでもよい。
【0049】また、上記第1および第2の実施の形態で
は、熱交換フィルム(中空糸1および波形状板3)をプ
ラスチック製としたが、それに限定されるものではな
い。特に、ポリウレタン製とすると、加工性がよく、ポ
リテトラフルオロエチレンとすると、耐熱性がよい。
は、熱交換フィルム(中空糸1および波形状板3)をプ
ラスチック製としたが、それに限定されるものではな
い。特に、ポリウレタン製とすると、加工性がよく、ポ
リテトラフルオロエチレンとすると、耐熱性がよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の熱交換フィルム
は、熱体の表面に接触した状態で配設され、熱体表面の
熱をそれ自体に流れる流体と熱交換する熱交換フィルム
であって、流体を一定方向に流す複数の流体通路が設け
られている。このため、流体を上記流体通路に流すと、
流体は熱交換フィルムの表面に平行に流れ、その際に熱
交換フィルムを介して流体と熱体との間で次々に熱交換
され、この熱交換が飽和することがない。しかも、複数
の流体通路が設けられていることにより、流体通路の隔
壁が形成されているため、流体と熱交換フィルムとが接
する面積が大きくなっている。さらに、流体が複数の流
体通路を一定方向に流れるため、流体の流れ抵抗が小さ
い。これらのことより、流体と熱交換フィルムの表面と
の間では、効率よく熱交換することができる。また、上
記熱交換フィルムは、フィルム状(薄型)であるため、
軽量であり、さらに、狭い隙間等にも用いることがで
き、それを用いる熱対策に大きな容積を必要としない。
したがって、上記熱交換フィルムは、電子機器等の軽量
化および小形化に適したものとなっている。
は、熱体の表面に接触した状態で配設され、熱体表面の
熱をそれ自体に流れる流体と熱交換する熱交換フィルム
であって、流体を一定方向に流す複数の流体通路が設け
られている。このため、流体を上記流体通路に流すと、
流体は熱交換フィルムの表面に平行に流れ、その際に熱
交換フィルムを介して流体と熱体との間で次々に熱交換
され、この熱交換が飽和することがない。しかも、複数
の流体通路が設けられていることにより、流体通路の隔
壁が形成されているため、流体と熱交換フィルムとが接
する面積が大きくなっている。さらに、流体が複数の流
体通路を一定方向に流れるため、流体の流れ抵抗が小さ
い。これらのことより、流体と熱交換フィルムの表面と
の間では、効率よく熱交換することができる。また、上
記熱交換フィルムは、フィルム状(薄型)であるため、
軽量であり、さらに、狭い隙間等にも用いることがで
き、それを用いる熱対策に大きな容積を必要としない。
したがって、上記熱交換フィルムは、電子機器等の軽量
化および小形化に適したものとなっている。
【0051】また、本発明の熱交換フィルムによれば、
流体通路の断面形状およびその面積ならびに流体の種類
を適宜なものにすることにより、流体の流量や熱交換量
を調節することができる。このため、熱体の表面温度に
対応して、熱交換フィルムを適宜設計することができ
る。
流体通路の断面形状およびその面積ならびに流体の種類
を適宜なものにすることにより、流体の流量や熱交換量
を調節することができる。このため、熱体の表面温度に
対応して、熱交換フィルムを適宜設計することができ
る。
【図1】本発明の熱交換フィルムの第1の実施の形態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】上記熱交換フィルムの使用状況を示す一部破断
した説明図である。
した説明図である。
【図3】本発明の熱交換フィルムの第2の実施の形態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】上記熱交換フィルムの使用状況を示す一部破断
した説明図である。
した説明図である。
【図5】本発明の熱交換フィルムの第3の実施の形態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図6】本発明の熱交換フィルムの第4の実施の形態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図7】本発明の熱交換フィルムの第5の実施の形態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図8】本発明の熱交換フィルムの第6の実施の形態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
1 中空糸
Claims (5)
- 【請求項1】 熱体の表面に接触した状態で配設され、
熱体表面の熱をそれ自体に流れる流体と熱交換する熱交
換フィルムであって、流体を一定方向に流す複数の流体
通路が設けられていることを特徴とする熱交換フィル
ム。 - 【請求項2】 上記熱交換フィルムが、複数本の中空糸
をそれらの長手方向を揃えて並設することにより形成さ
れ、上記中空糸の中空部が流体通路になっている請求項
1記載の熱交換フィルム。 - 【請求項3】 上記熱交換フィルムが、断面波形の波形
状板で形成され、波形の山部内の空間が流体通路になっ
ている請求項1記載の熱交換フィルム。 - 【請求項4】 上記波形状板の少なくとも表面にフィル
ム体を配設して波形の谷部をフィルム体で被覆し、波形
の谷部とフィルム体とでつくられる空間および山部内の
空間が流体通路になっている請求項3記載の熱交換フィ
ルム。 - 【請求項5】 上記熱交換フィルムが、多孔質材料から
形成され、その多孔が流体通路になっている請求項1記
載の熱交換フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11144401A JP2000332176A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 熱交換フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11144401A JP2000332176A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 熱交換フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000332176A true JP2000332176A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15361319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11144401A Pending JP2000332176A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 熱交換フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000332176A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017117911A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | Necプラットフォームズ株式会社 | 冷却装置 |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP11144401A patent/JP2000332176A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017117911A (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | Necプラットフォームズ株式会社 | 冷却装置 |
US11106255B2 (en) | 2015-12-24 | 2021-08-31 | Nec Platforms, Ltd. | Cooling device |
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