JP2000328987A - 作業用車両の起動制御装置 - Google Patents
作業用車両の起動制御装置Info
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Landscapes
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレーキ解除からエンジン起動までのタイム
ラグを小さくし、坂道発進時の作業用車両のずり落ちを
防止する。 【解決手段】 DCモータ63により駆動されるスロッ
トルバルブを備えたエンジンを搭載した作業用車両の起
動制御装置であって、エンジン温度を検出する油温セン
サ68と、起動時におけるスロットルバルブの開度をエ
ンジン温度に基づいて算出し、スロットルバルブがこの
開度となるようにDCモータ63を動作させるスロット
ルバルブ開度算出手段51とを有する。スロットルバル
ブ開度算出手段51は、エンジンが冷態状態から起動さ
れる場合、スロットルバルブの開度を制限してエンジン
が素早く完爆状態となるように制御する。
ラグを小さくし、坂道発進時の作業用車両のずり落ちを
防止する。 【解決手段】 DCモータ63により駆動されるスロッ
トルバルブを備えたエンジンを搭載した作業用車両の起
動制御装置であって、エンジン温度を検出する油温セン
サ68と、起動時におけるスロットルバルブの開度をエ
ンジン温度に基づいて算出し、スロットルバルブがこの
開度となるようにDCモータ63を動作させるスロット
ルバルブ開度算出手段51とを有する。スロットルバル
ブ開度算出手段51は、エンジンが冷態状態から起動さ
れる場合、スロットルバルブの開度を制限してエンジン
が素早く完爆状態となるように制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般公道の走行用
に供しない走行車両の起動制御装置に関し、特に、運搬
車やゴルフカート、芝刈り作業車等の作業用車両に適用
して有効な技術に関するものである。
に供しない走行車両の起動制御装置に関し、特に、運搬
車やゴルフカート、芝刈り作業車等の作業用車両に適用
して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ゴルフ場におけるプレーヤの
移動やゴルフバック等の運搬、あるいは庭園等の芝管理
や薬剤散布、草刈り等の各種作業などには、エンジン等
の原動機を搭載した各種の作業用車両が広く使用されて
いる。この作業車両では、アクセルペダルの踏み込み量
に応じて原動機が駆動され、ブレーキペダルを踏み込む
とブレーキがかかり、停止時にはパーキングブレーキを
かけて駐車できるようになっている。この場合、パーキ
ングブレーキとしては、乗用車のようなレバー方式の
他、操作性、安全性の面からフットブレーキ機構の中に
パーキングブレーキ機構を組み込んだものも存在する。
そこでは、例えばブレーキペダルを上下2つのパネルに
分割し、上のパネルを踏めば通常のブレーキがかかり、
下のパネルを強く踏むとそれがロックされパーキングブ
レーキがかかる機構などが用いられている。
移動やゴルフバック等の運搬、あるいは庭園等の芝管理
や薬剤散布、草刈り等の各種作業などには、エンジン等
の原動機を搭載した各種の作業用車両が広く使用されて
いる。この作業車両では、アクセルペダルの踏み込み量
に応じて原動機が駆動され、ブレーキペダルを踏み込む
とブレーキがかかり、停止時にはパーキングブレーキを
かけて駐車できるようになっている。この場合、パーキ
ングブレーキとしては、乗用車のようなレバー方式の
他、操作性、安全性の面からフットブレーキ機構の中に
パーキングブレーキ機構を組み込んだものも存在する。
そこでは、例えばブレーキペダルを上下2つのパネルに
分割し、上のパネルを踏めば通常のブレーキがかかり、
下のパネルを強く踏むとそれがロックされパーキングブ
レーキがかかる機構などが用いられている。
【0003】一方、パーキングブレーキの解除は、レバ
ー方式の場合はレバー操作によって行われるが、フット
ブレーキ方式の場合には、それをアクセルペダルと連動
させてペダル操作により行う場合も多い。すなわち、ア
クセルペダルを少し踏み込むとブレーキペダルのロック
が外れ、ばね等によってブレーキペダルが元に戻されパ
ーキングブレーキが解除される。
ー方式の場合はレバー操作によって行われるが、フット
ブレーキ方式の場合には、それをアクセルペダルと連動
させてペダル操作により行う場合も多い。すなわち、ア
クセルペダルを少し踏み込むとブレーキペダルのロック
が外れ、ばね等によってブレーキペダルが元に戻されパ
ーキングブレーキが解除される。
【0004】また、パーキングブレーキの解除と同様、
エンジン起動もアクセルペダルの踏み込みによって行う
ものも多い。そこではアクセルペダルをエンジン起動位
置以上に踏み込むと、スタータが駆動されエンジンが起
動する。このため、これらの機構を併設した車両では、
キースイッチONの後、アクセルペダルを少し踏み込むと
まずパーキングブレーキが自動的に解除され、その後さ
らにペダルを踏み込むとエンジンが起動する。つまり、
ここではペダル操作ひとつでパーキングブレーキの解除
とエンジン起動の両方を行うことができ、簡単な操作で
ゴルフカート等の運転ができるようになっている。
エンジン起動もアクセルペダルの踏み込みによって行う
ものも多い。そこではアクセルペダルをエンジン起動位
置以上に踏み込むと、スタータが駆動されエンジンが起
動する。このため、これらの機構を併設した車両では、
キースイッチONの後、アクセルペダルを少し踏み込むと
まずパーキングブレーキが自動的に解除され、その後さ
らにペダルを踏み込むとエンジンが起動する。つまり、
ここではペダル操作ひとつでパーキングブレーキの解除
とエンジン起動の両方を行うことができ、簡単な操作で
ゴルフカート等の運転ができるようになっている。
【0005】さらに、このような作業用車両は、エンジ
ン起動後はアクセルペダルのストローク量に応じてエン
ジンが駆動される。その際、操作性や安全性の観点から
車両最高速度を制限するため、多くの車両にいわゆるガ
バナ装置が取り付けられている。この場合、ガバナ装置
としては従来よりトランスミッション等の減速機構の一
部に組み込まれる機械式のものが知られており、そこで
はガバナに対しギヤ等によって車速に比例した回転数を
与えることにより、車速に応じたガバナフォースを得る
ようにしている。そして、このガバナフォースを利用す
ることにより、機械的リンケージを介してアクセルペダ
ルワイヤの引き力に抗してスロットルを閉じさせ、車両
の最高速度を規制している。
ン起動後はアクセルペダルのストローク量に応じてエン
ジンが駆動される。その際、操作性や安全性の観点から
車両最高速度を制限するため、多くの車両にいわゆるガ
バナ装置が取り付けられている。この場合、ガバナ装置
としては従来よりトランスミッション等の減速機構の一
部に組み込まれる機械式のものが知られており、そこで
はガバナに対しギヤ等によって車速に比例した回転数を
与えることにより、車速に応じたガバナフォースを得る
ようにしている。そして、このガバナフォースを利用す
ることにより、機械的リンケージを介してアクセルペダ
ルワイヤの引き力に抗してスロットルを閉じさせ、車両
の最高速度を規制している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、このような作
業用車両では、パーキングブレーキの解除とエンジン始
動のセッティングが良好な場合には、ブレーキ解除とほ
ぼ同時にエンジンが起動する。従って、例えば坂道や丘
陵地などの傾斜地において車両を発進させる場合でも、
車輪が解放状態となった後すぐにエンジンがかかるた
め、傾斜をほとんど下がることなく車両を発進させるこ
とができる。
業用車両では、パーキングブレーキの解除とエンジン始
動のセッティングが良好な場合には、ブレーキ解除とほ
ぼ同時にエンジンが起動する。従って、例えば坂道や丘
陵地などの傾斜地において車両を発進させる場合でも、
車輪が解放状態となった後すぐにエンジンがかかるた
め、傾斜をほとんど下がることなく車両を発進させるこ
とができる。
【0007】しかしながら、ブレーキ解除の機構は機械
的セッティングであるため、常にベストの調整状態を保
持することは難しい。また、エンジンの状態によっては
起動までに時間がかかり、時にブレーキ解除とエンジン
起動との間にタイムラグが生じ、車輪が解放状態となっ
た後、車両が走行し始めるまでに時間を要してしまう場
合がある。従って、傾斜地で車両を発進させる場合に
は、このタイムラグの間に車両が傾斜地をずり落ちてし
まうという問題があった。特に、キャブレターエンジン
を搭載した車両では、冷態時にはエンジン起動に時間が
かかり、タイムラグがさらに大きくなるという問題があ
った。さらに、機械式のガバナ装置を備えたエンジンで
は、起動時は常にスロットルバルブが全開状態となって
いるため、よりエンジンがかかりにくいという問題もあ
った。
的セッティングであるため、常にベストの調整状態を保
持することは難しい。また、エンジンの状態によっては
起動までに時間がかかり、時にブレーキ解除とエンジン
起動との間にタイムラグが生じ、車輪が解放状態となっ
た後、車両が走行し始めるまでに時間を要してしまう場
合がある。従って、傾斜地で車両を発進させる場合に
は、このタイムラグの間に車両が傾斜地をずり落ちてし
まうという問題があった。特に、キャブレターエンジン
を搭載した車両では、冷態時にはエンジン起動に時間が
かかり、タイムラグがさらに大きくなるという問題があ
った。さらに、機械式のガバナ装置を備えたエンジンで
は、起動時は常にスロットルバルブが全開状態となって
いるため、よりエンジンがかかりにくいという問題もあ
った。
【0008】この場合、特開平1−313671号公報
のゴルフカートのエンジン始動装置では、ブレーキレバ
ーの操作によりエンジンの始動・停止を行うようにし、
ブレーキレバーがブレーキ解除位置に至る前にエンジン
を作動させることにより、坂道でのずり落ちを防止して
いる。しかしながら、ここではブレーキレバーによって
エンジンの始動・停止を行い、専らゴルフバック等の運
搬に使用されるゴルフカートを対象としており、人が乗
車しアクセルペダルによってエンジンが起動されるもの
とは構成を異にしており、前述のような諸問題を解決す
るものではない。
のゴルフカートのエンジン始動装置では、ブレーキレバ
ーの操作によりエンジンの始動・停止を行うようにし、
ブレーキレバーがブレーキ解除位置に至る前にエンジン
を作動させることにより、坂道でのずり落ちを防止して
いる。しかしながら、ここではブレーキレバーによって
エンジンの始動・停止を行い、専らゴルフバック等の運
搬に使用されるゴルフカートを対象としており、人が乗
車しアクセルペダルによってエンジンが起動されるもの
とは構成を異にしており、前述のような諸問題を解決す
るものではない。
【0009】本発明の目的は、エンジン起動時間の短縮
を図ることにより、ブレーキ解除からエンジン起動まで
のタイムラグを小さくし、坂道発進の際における作業用
車両のずり落ちを最小限にすることにある。
を図ることにより、ブレーキ解除からエンジン起動まで
のタイムラグを小さくし、坂道発進の際における作業用
車両のずり落ちを最小限にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の起動制御装置
は、内燃機関と、前記内燃機関のスロットルバルブを駆
動するバルブ駆動手段とを備えてなる作業用車両の起動
制御装置であって、前記内燃機関の温度を検出する機関
温度検出手段と、前記機関温度検出手段によって検出さ
れた内燃機関温度に基づいて、前記内燃機関を起動させ
る際における前記スロットルバルブの開度を算出し、前
記スロットルバルブが、算出した前記開度となるように
前記バルブ駆動手段を動作させるスロットルバルブ開度
算出手段とを有することを特徴としている。
は、内燃機関と、前記内燃機関のスロットルバルブを駆
動するバルブ駆動手段とを備えてなる作業用車両の起動
制御装置であって、前記内燃機関の温度を検出する機関
温度検出手段と、前記機関温度検出手段によって検出さ
れた内燃機関温度に基づいて、前記内燃機関を起動させ
る際における前記スロットルバルブの開度を算出し、前
記スロットルバルブが、算出した前記開度となるように
前記バルブ駆動手段を動作させるスロットルバルブ開度
算出手段とを有することを特徴としている。
【0011】これにより、内燃機関の温度に応じてスロ
ットルバルブの最適開度を選択することができ、内燃機
関を最適な状態で制御することが可能となり、機関始動
までの時間が短縮され、傾斜地発進時におけるずり落ち
を最小限に抑えることができる。
ットルバルブの最適開度を選択することができ、内燃機
関を最適な状態で制御することが可能となり、機関始動
までの時間が短縮され、傾斜地発進時におけるずり落ち
を最小限に抑えることができる。
【0012】また、前記内燃機関が冷態状態から起動さ
れる場合、前記スロットルバルブ開度算出手段により、
前記内燃機関が完爆状態となるように前記スロットルバ
ルブの開度を制限するようにしても良く、これにより、
冷態時においても素早く内燃機関を起動することが可能
となる。
れる場合、前記スロットルバルブ開度算出手段により、
前記内燃機関が完爆状態となるように前記スロットルバ
ルブの開度を制限するようにしても良く、これにより、
冷態時においても素早く内燃機関を起動することが可能
となる。
【0013】加えて、前記起動制御装置に、前記エンジ
ンの吸入空気温度を検出する吸入空気温度検出手段をさ
らに設け、前記スロットルバルブ開度算出手段が、内燃
機関温度と吸入空気温度に基づいて前記スロットルバル
ブの開度を算出するようにしても良く、これにより、精
度の高いエンジン制御が可能となる。さらに、前記機関
温度検出手段として、前記内燃機関の潤滑油温度を検出
する油温センサを用いるようにしても良い。
ンの吸入空気温度を検出する吸入空気温度検出手段をさ
らに設け、前記スロットルバルブ開度算出手段が、内燃
機関温度と吸入空気温度に基づいて前記スロットルバル
ブの開度を算出するようにしても良く、これにより、精
度の高いエンジン制御が可能となる。さらに、前記機関
温度検出手段として、前記内燃機関の潤滑油温度を検出
する油温センサを用いるようにしても良い。
【0014】一方、本発明の他の起動制御装置は、内燃
機関を搭載し、アクセルペダルをエンジン起動位置まで
踏み込んだとき前記内燃機関が起動される作業用車両の
起動制御装置であって、前記作業用車両の傾斜量を検出
する傾斜検出手段と、前記アクセルペダルの踏み込み量
を検出するアクセルストローク量検出手段と、前記傾斜
検出手段によって検出された車両傾斜量に基づいて前記
エンジン起動位置を設定するエンジン起動位置設定手段
とを有することを特徴としている。
機関を搭載し、アクセルペダルをエンジン起動位置まで
踏み込んだとき前記内燃機関が起動される作業用車両の
起動制御装置であって、前記作業用車両の傾斜量を検出
する傾斜検出手段と、前記アクセルペダルの踏み込み量
を検出するアクセルストローク量検出手段と、前記傾斜
検出手段によって検出された車両傾斜量に基づいて前記
エンジン起動位置を設定するエンジン起動位置設定手段
とを有することを特徴としている。
【0015】これにより、傾斜に応じて機関始動までの
アクセル踏み代が変更されることになり、傾斜地発進時
における機関始動までの時間が短縮される。
アクセル踏み代が変更されることになり、傾斜地発進時
における機関始動までの時間が短縮される。
【0016】この場合、前記エンジン起動位置設定手段
が、前記車両傾斜量が大きくなるほどエンジン起動位置
に至るまでの前記アクセルペダルのストローク量が小さ
くなるように前記エンジン起動位置を設定するようにし
ても良い。これにより、傾斜地での発進時には、平地よ
りも少ない踏み代で内燃機関が起動する。従って、ブレ
ーキ解除から機関始動までのタイムラグが少なくなり、
傾斜地発進時におけるずり落ちを最小限に抑えることが
できる。
が、前記車両傾斜量が大きくなるほどエンジン起動位置
に至るまでの前記アクセルペダルのストローク量が小さ
くなるように前記エンジン起動位置を設定するようにし
ても良い。これにより、傾斜地での発進時には、平地よ
りも少ない踏み代で内燃機関が起動する。従って、ブレ
ーキ解除から機関始動までのタイムラグが少なくなり、
傾斜地発進時におけるずり落ちを最小限に抑えることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本
発明の実施の形態1である起動制御装置を備えたゴルフ
カート(作業用車両、以下適宜カートと略記する)の構
成を示す説明図である。本発明によるカートは、油温セ
ンサ等によってエンジンの暖機状態を検知し、エンジン
起動時にスロットルバルブを最適な開度に自動設定し、
冷態時においても速やかにエンジンを起動させ、起動タ
イムラグによるカートのずり落ちを最小限にとどめるよ
うにしたものである。
実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本
発明の実施の形態1である起動制御装置を備えたゴルフ
カート(作業用車両、以下適宜カートと略記する)の構
成を示す説明図である。本発明によるカートは、油温セ
ンサ等によってエンジンの暖機状態を検知し、エンジン
起動時にスロットルバルブを最適な開度に自動設定し、
冷態時においても速やかにエンジンを起動させ、起動タ
イムラグによるカートのずり落ちを最小限にとどめるよ
うにしたものである。
【0018】本実施の形態のカートは自動変速機付の走
行車両であり、図1に示したように、車両本体中央にエ
ンジン(内燃機関)1を配し、このエンジン1によって
車両後部の駆動輪2を駆動するようになっている。エン
ジン1からの出力は、自動変速装置3を介してトランス
ミッション装置4に入力される。トランスミッション装
置4内にはディファレンシャル装置61が設けられてお
り、これを介して車軸62にエンジン1の動力が伝達さ
れ駆動輪2が回転する。
行車両であり、図1に示したように、車両本体中央にエ
ンジン(内燃機関)1を配し、このエンジン1によって
車両後部の駆動輪2を駆動するようになっている。エン
ジン1からの出力は、自動変速装置3を介してトランス
ミッション装置4に入力される。トランスミッション装
置4内にはディファレンシャル装置61が設けられてお
り、これを介して車軸62にエンジン1の動力が伝達さ
れ駆動輪2が回転する。
【0019】当該カートでは、自動変速装置3としてベ
ルト式の無段変速機(CVT)が採用されており、エン
ジン1の出力軸であるクランクシャフトには駆動プーリ
5が設けられている。また、トランスミッション装置4
の入力軸6には被動プーリ7が設けられており、これら
の両プーリ5, 7の間にはベルト8が掛け渡されてい
る。両プーリ5, 7は、TCU(トランスミッション制
御ユニット)の指令の下、図示しない油圧装置によりそ
の溝幅を適宜変更できるようになっており、この溝幅の
変化によりベルト8の巻き付き径が適宜変化して無段階
に変速を行えるようになっている。なお、当該カートは
電子制御による油圧式を採用しているが、遠心ガバナに
よる機械式のものであっても良い。
ルト式の無段変速機(CVT)が採用されており、エン
ジン1の出力軸であるクランクシャフトには駆動プーリ
5が設けられている。また、トランスミッション装置4
の入力軸6には被動プーリ7が設けられており、これら
の両プーリ5, 7の間にはベルト8が掛け渡されてい
る。両プーリ5, 7は、TCU(トランスミッション制
御ユニット)の指令の下、図示しない油圧装置によりそ
の溝幅を適宜変更できるようになっており、この溝幅の
変化によりベルト8の巻き付き径が適宜変化して無段階
に変速を行えるようになっている。なお、当該カートは
電子制御による油圧式を採用しているが、遠心ガバナに
よる機械式のものであっても良い。
【0020】トランスミッション装置4の入力軸6に
は、外周部に複数の突起9aを備えたロータ9が取り付
けられている。また、ロータ9の近傍には、突起9aの
近接、離反を検知することにより車速の検出を行う車速
センサ10が設けられている。当該実施の形態では、こ
の車速センサ10としてマグネットピックアップ(磁気
センサ)が使用されており、突起9aの通過に伴って発
生するパルス信号がECU(エンジン制御ユニット)4
0に送出される。
は、外周部に複数の突起9aを備えたロータ9が取り付
けられている。また、ロータ9の近傍には、突起9aの
近接、離反を検知することにより車速の検出を行う車速
センサ10が設けられている。当該実施の形態では、こ
の車速センサ10としてマグネットピックアップ(磁気
センサ)が使用されており、突起9aの通過に伴って発
生するパルス信号がECU(エンジン制御ユニット)4
0に送出される。
【0021】入力軸6はディファレンシャル装置61の
前段に存在しており、当該カートでは、車速センサ10
をディファレンシャル装置61の後段にある車軸62で
はなく、その前段に位置する入力軸6に配設している。
従って、ディファレンシャル装置61の差動作用による
影響を受けることなく車速検出を行うことができ、エラ
ーのない正確な車速検出を行えるようになっている。ま
た、車速をパルスカウントによって検出できるため、車
速に基づいて行われる各種制御の精度を向上させること
も可能となっている。さらに、非接触式の車速検出機構
であるため、磨耗による経年変化がなく信頼性も向上す
る。
前段に存在しており、当該カートでは、車速センサ10
をディファレンシャル装置61の後段にある車軸62で
はなく、その前段に位置する入力軸6に配設している。
従って、ディファレンシャル装置61の差動作用による
影響を受けることなく車速検出を行うことができ、エラ
ーのない正確な車速検出を行えるようになっている。ま
た、車速をパルスカウントによって検出できるため、車
速に基づいて行われる各種制御の精度を向上させること
も可能となっている。さらに、非接触式の車速検出機構
であるため、磨耗による経年変化がなく信頼性も向上す
る。
【0022】一方、図2に示すように、エンジン1のシ
リンダヘッド11には、吸気ポート12および排気ポー
ト13が形成されている。また、これらのポート12,
13とエンジン1の燃焼室14との間には、吸気バルブ
15および排気バルブ16が設けられており、これらは
図示しないカムおよびロッカアームにより所定のタイミ
ングにて開閉される。また、シリンダヘッド11には、
その先端を燃焼室14に露呈させた点火プラグ17が設
けられており、点火プラグ17は図示しないイグナイタ
を介してECU40によって点火時期が制御される。
リンダヘッド11には、吸気ポート12および排気ポー
ト13が形成されている。また、これらのポート12,
13とエンジン1の燃焼室14との間には、吸気バルブ
15および排気バルブ16が設けられており、これらは
図示しないカムおよびロッカアームにより所定のタイミ
ングにて開閉される。また、シリンダヘッド11には、
その先端を燃焼室14に露呈させた点火プラグ17が設
けられており、点火プラグ17は図示しないイグナイタ
を介してECU40によって点火時期が制御される。
【0023】エンジン1の吸気系には、インジェクタ装
置18および電子ガバナ装置19が設置されている。
置18および電子ガバナ装置19が設置されている。
【0024】エンジン1の吸気ポート12には、これと
連通して吸入管20が配設されており、両者の接続部の
近傍にはインジェクタ装置18が取り付けられている。
吸気管20には、吸気管圧力を検出する圧力センサ26
が設けられている。インジェクタ装置18には、吸気ポ
ート12に向けて燃料を噴射するインジェクタ21が設
けられており、インジェクタ21には図示しない燃料タ
ンクから燃料配管を経てフューエルレール22にガソリ
ンが供給されている。そして、ECU40の制御の下、
このインジェクタ21によりエンジン1に対してガソリ
ンが噴射供給される。なお、ガソリン噴射量は、吸入管
圧力とエンジン回転数に基づいて制御される。
連通して吸入管20が配設されており、両者の接続部の
近傍にはインジェクタ装置18が取り付けられている。
吸気管20には、吸気管圧力を検出する圧力センサ26
が設けられている。インジェクタ装置18には、吸気ポ
ート12に向けて燃料を噴射するインジェクタ21が設
けられており、インジェクタ21には図示しない燃料タ
ンクから燃料配管を経てフューエルレール22にガソリ
ンが供給されている。そして、ECU40の制御の下、
このインジェクタ21によりエンジン1に対してガソリ
ンが噴射供給される。なお、ガソリン噴射量は、吸入管
圧力とエンジン回転数に基づいて制御される。
【0025】インジェクタ21の上流にはさらに、電子
ガバナ装置19を備えたスロットルバルブ23が設けら
れている。当該実施の形態ではこのスロットルバルブ2
3として、フィードバック用信号出力付の電動式スロッ
トルが採用されており、DCモータ(バルブ駆動手段)
63によって駆動されるようになっている。そして、こ
のDCモータ63をECU40によってフィードバック
制御することにより、バルブ開度が所望の開度にて制御
される。なお、バルブ開度は図示しないポテンショメー
タにより検出されている。
ガバナ装置19を備えたスロットルバルブ23が設けら
れている。当該実施の形態ではこのスロットルバルブ2
3として、フィードバック用信号出力付の電動式スロッ
トルが採用されており、DCモータ(バルブ駆動手段)
63によって駆動されるようになっている。そして、こ
のDCモータ63をECU40によってフィードバック
制御することにより、バルブ開度が所望の開度にて制御
される。なお、バルブ開度は図示しないポテンショメー
タにより検出されている。
【0026】また、スロットルバルブ23は、後述する
アクセル開度と、吸入管圧力、車速に基づきECU40
によって制御されると共に、電子ガバナ装置19により
その開度が適宜調節される。すなわち、車速センサ10
によって車速が所定値以上であることが検知されると、
カート速度を制限するため電子ガバナ装置19によって
スロットルバルブ23の開度が制限されエンジン1に対
する空気供給量が絞られる。このためエンジン回転数が
抑制されて車速が低下し、これによりカートが所定の制
限速度以上にならないように制御されることになる。
アクセル開度と、吸入管圧力、車速に基づきECU40
によって制御されると共に、電子ガバナ装置19により
その開度が適宜調節される。すなわち、車速センサ10
によって車速が所定値以上であることが検知されると、
カート速度を制限するため電子ガバナ装置19によって
スロットルバルブ23の開度が制限されエンジン1に対
する空気供給量が絞られる。このためエンジン回転数が
抑制されて車速が低下し、これによりカートが所定の制
限速度以上にならないように制御されることになる。
【0027】このように当該カートでは、機械式ガバナ
装置に変えて電子ガバナ装置19を採用しているため、
アクセルワイヤの伸びや劣化、錆等による作動不良がな
く、また、機械的リンケージがないため車両設計上の自
由度も向上する。さらに、電子制御式であるため、機械
的なセッティング不良による速度のうねりなどの不安定
現象や、遊びの増加等に基づく制御遅れなどがなく、速
度安定性や追従性に優れ車両の運転フィーリングが良好
であると共にその設計の自由度も向上する。
装置に変えて電子ガバナ装置19を採用しているため、
アクセルワイヤの伸びや劣化、錆等による作動不良がな
く、また、機械的リンケージがないため車両設計上の自
由度も向上する。さらに、電子制御式であるため、機械
的なセッティング不良による速度のうねりなどの不安定
現象や、遊びの増加等に基づく制御遅れなどがなく、速
度安定性や追従性に優れ車両の運転フィーリングが良好
であると共にその設計の自由度も向上する。
【0028】スロットルバルブ23の上流にはエアクリ
ーナ24が設けられており、吸入管20に流入する空気
中の粉塵などを除去している。さらに、吸入管20のエ
アクリーナ24近傍には吸入空気温度センサ(吸入空気
温度検出手段)67が設けられており、吸入空気の温度
から外気温度を検出できるようになっている。
ーナ24が設けられており、吸入管20に流入する空気
中の粉塵などを除去している。さらに、吸入管20のエ
アクリーナ24近傍には吸入空気温度センサ(吸入空気
温度検出手段)67が設けられており、吸入空気の温度
から外気温度を検出できるようになっている。
【0029】エンジン1のクランクシャフトには、外周
部に複数の突起25aを備えたフライホイール25が取
り付けられている。フライホイール25の近傍にはエン
ジン回転数センサ35が設けられており、これによって
突起25aの近接、離反を検知することによりエンジン
回転数が検出できるようになっている。
部に複数の突起25aを備えたフライホイール25が取
り付けられている。フライホイール25の近傍にはエン
ジン回転数センサ35が設けられており、これによって
突起25aの近接、離反を検知することによりエンジン
回転数が検出できるようになっている。
【0030】また、エンジン1の頂部には油温センサ
(機関温度検出手段)68が設けられており、エンジン
温度(内燃機関温度)を検出できるようになっている。
本発明によるカートでは、この油温センサ68によって
エンジンの暖機状態を検知し、エンジン起動時にスロッ
トルバルブ23をエンジンが起動し易い開度に自動設定
する。すなわち、電子スロットルを採用するメリットを
生かし、エンジン1を最良の条件で起動できるよう制御
する。従って、エンジン始動時間を早くすることがで
き、冷態時においても速やかにエンジンを起動すること
が可能となる。
(機関温度検出手段)68が設けられており、エンジン
温度(内燃機関温度)を検出できるようになっている。
本発明によるカートでは、この油温センサ68によって
エンジンの暖機状態を検知し、エンジン起動時にスロッ
トルバルブ23をエンジンが起動し易い開度に自動設定
する。すなわち、電子スロットルを採用するメリットを
生かし、エンジン1を最良の条件で起動できるよう制御
する。従って、エンジン始動時間を早くすることがで
き、冷態時においても速やかにエンジンを起動すること
が可能となる。
【0031】さらに、エンジン1にはエンジン起動用の
スタータジェネレータ(スタータ)27(図1参照)が
取り付けられている。このスタータジェネレータ27
は、ECU40によって制御され、エンジン起動時には
セルモータとして働き、エンジン起動後には発電機とし
て作用する。なお、当該カートでは、運転者不在などの
場合にはエンジン起動が抑止され、その際にはこのスタ
ータジェネレータ27が作動しないように制御される。
スタータジェネレータ(スタータ)27(図1参照)が
取り付けられている。このスタータジェネレータ27
は、ECU40によって制御され、エンジン起動時には
セルモータとして働き、エンジン起動後には発電機とし
て作用する。なお、当該カートでは、運転者不在などの
場合にはエンジン起動が抑止され、その際にはこのスタ
ータジェネレータ27が作動しないように制御される。
【0032】加えて、図1に示したように、当該カート
の前方側には運転席28が設けられており、その前方に
はカートの主電源スイッチであるキースイッチ30が設
けられている。そして、このキースイッチ30をONす
るとECU40やTCU等はその旨の信号を得て所定の
動作を開始するようになっている。また、運転席28の
床面にはアクセルペダル31とブレーキペダル69が設
けられている。この場合、ブレーキペダル69はフット
ブレーキとパーキングブレーキを兼ねた構成となってお
り、ペダル上部69aを踏み込むとパーキングブレーキ
がかかるようになっている。一方、アクセルペダル31
のストローク量は電気信号の形でECU40に伝達され
る。当該カートでは、アクセルペダル31が所定のパー
キングブレーキ解除位置まで踏み込まれるとまずパーキ
ングブレーキが解除され、その後エンジン起動位置まで
踏み込まれるとスタータジェネレータ27が駆動されて
エンジン1が起動するようになっている。
の前方側には運転席28が設けられており、その前方に
はカートの主電源スイッチであるキースイッチ30が設
けられている。そして、このキースイッチ30をONす
るとECU40やTCU等はその旨の信号を得て所定の
動作を開始するようになっている。また、運転席28の
床面にはアクセルペダル31とブレーキペダル69が設
けられている。この場合、ブレーキペダル69はフット
ブレーキとパーキングブレーキを兼ねた構成となってお
り、ペダル上部69aを踏み込むとパーキングブレーキ
がかかるようになっている。一方、アクセルペダル31
のストローク量は電気信号の形でECU40に伝達され
る。当該カートでは、アクセルペダル31が所定のパー
キングブレーキ解除位置まで踏み込まれるとまずパーキ
ングブレーキが解除され、その後エンジン起動位置まで
踏み込まれるとスタータジェネレータ27が駆動されて
エンジン1が起動するようになっている。
【0033】図3は、アクセルペダル31のストローク
量検出機構の概略構成を示した説明図である。図3に示
したように、アクセルペダル31はペダルボックス32
に取り付けられた状態でカートに設置される。また、ペ
ダルボックス32の内部には、リンク機構33を介して
アクセルペダル31と連結されたポテンショメータ(ア
クセルストローク量検出手段)34が設けられている。
そして、アクセルペダル31が踏み込まれると、リンク
機構33の作用によりポテンショメータ34の摺動接点
側が動かされ、その抵抗値が変動する。このためアクセ
ルペダル31が踏まれると、ECU40に送出される電
気信号の電流値がそのストローク量に応じて変動し、こ
れによりECU40側ではアクセルペダル31のストロ
ーク量を認識できるようになっている。
量検出機構の概略構成を示した説明図である。図3に示
したように、アクセルペダル31はペダルボックス32
に取り付けられた状態でカートに設置される。また、ペ
ダルボックス32の内部には、リンク機構33を介して
アクセルペダル31と連結されたポテンショメータ(ア
クセルストローク量検出手段)34が設けられている。
そして、アクセルペダル31が踏み込まれると、リンク
機構33の作用によりポテンショメータ34の摺動接点
側が動かされ、その抵抗値が変動する。このためアクセ
ルペダル31が踏まれると、ECU40に送出される電
気信号の電流値がそのストローク量に応じて変動し、こ
れによりECU40側ではアクセルペダル31のストロ
ーク量を認識できるようになっている。
【0034】一方、ECU40は、図4に示したよう
に、CPU41と、ROM42、RAM43およびバッ
クアップ用のRAM44、タイマ45とI/Oインター
フェース46がバスライン47を介して互いに接続され
たマイクロコンピュータと、その周辺回路とから構成さ
れる。そして、車速センサ10や油温センサ68、ポテ
ンショメータ34等のセンサ類やキースイッチ30等か
らの信号を処理し、電子ガバナ装置19や、インジェク
タ21やスロットルバルブ23等のアクチュエータ類に
制御信号を送出する。
に、CPU41と、ROM42、RAM43およびバッ
クアップ用のRAM44、タイマ45とI/Oインター
フェース46がバスライン47を介して互いに接続され
たマイクロコンピュータと、その周辺回路とから構成さ
れる。そして、車速センサ10や油温センサ68、ポテ
ンショメータ34等のセンサ類やキースイッチ30等か
らの信号を処理し、電子ガバナ装置19や、インジェク
タ21やスロットルバルブ23等のアクチュエータ類に
制御信号を送出する。
【0035】I/Oインターフェース46には、車速セ
ンサ10、エンジン回転数センサ35が波形整形回路4
8を介して接続されている。また、吸入空気温度センサ
67と、スロットルバルブ23(DCモータ63)、圧
力センサ26、油温センサ68、キースイッチ30、ポ
テンショメータ34は、それぞれA/D変換器49を介
してI/Oインターフェース46に接続されている。さ
らに、I/Oインターフェース46には、インジェクタ
21やスロットルバルブ23、スタータジェネレータ2
7、電子ガバナ装置19などが、駆動回路50を介して
接続されている。
ンサ10、エンジン回転数センサ35が波形整形回路4
8を介して接続されている。また、吸入空気温度センサ
67と、スロットルバルブ23(DCモータ63)、圧
力センサ26、油温センサ68、キースイッチ30、ポ
テンショメータ34は、それぞれA/D変換器49を介
してI/Oインターフェース46に接続されている。さ
らに、I/Oインターフェース46には、インジェクタ
21やスロットルバルブ23、スタータジェネレータ2
7、電子ガバナ装置19などが、駆動回路50を介して
接続されている。
【0036】ROM42には、制御プログラムおよび各
種制御用固定データが記憶されており、当該カートにお
けるエンジン起動プログラムや最高速度規定値もここに
格納されている。また、RAM43には、データ処理し
た後の各センサ類やスイッチからの入力信号やインジェ
クタ21等への出力信号、CPU41にて演算処理した
データなどが格納される。そして、CPU41では、R
OM42に記憶されている制御プログラムに従い、空燃
比制御や点火時期制御等に加えて、車速センサ10やポ
テンショメータ34、油温センサ68等の出力値に基づ
きスロットルバルブ23や電子ガバナ装置19の制御を
行い、当該カートのエンジン起動制御や速度制御を実行
する。
種制御用固定データが記憶されており、当該カートにお
けるエンジン起動プログラムや最高速度規定値もここに
格納されている。また、RAM43には、データ処理し
た後の各センサ類やスイッチからの入力信号やインジェ
クタ21等への出力信号、CPU41にて演算処理した
データなどが格納される。そして、CPU41では、R
OM42に記憶されている制御プログラムに従い、空燃
比制御や点火時期制御等に加えて、車速センサ10やポ
テンショメータ34、油温センサ68等の出力値に基づ
きスロットルバルブ23や電子ガバナ装置19の制御を
行い、当該カートのエンジン起動制御や速度制御を実行
する。
【0037】図5は、ECU40における速度制御に関
する主要機能構成を示すブロック図である。図5に示し
たように、ECU40は作業用車両の起動制御装置のひ
とつとして次のような機能手段を有している。すなわ
ち、ECU40は、ポテンショメータ34によって検出
されたアクセルストローク量や車速センサ10、油温セ
ンサ68の検出値に基づきスロットルバルブ23の開度
を決定するスロットルバルブ開度算出手段51と、車速
センサ10によって検出された現在の車速V0 とROM
42に格納されている最高速度規定値Vmаxとの比較
を行う車速比較手段52と、車速が最高速度規定値Vm
аx以上となった場合には電子ガバナ装置19に対し速
度制限信号を送出し電子ガバナ装置19によってスロッ
トルバルブ23の開度を制限させる車速制限手段53と
を有する構成となっている。
する主要機能構成を示すブロック図である。図5に示し
たように、ECU40は作業用車両の起動制御装置のひ
とつとして次のような機能手段を有している。すなわ
ち、ECU40は、ポテンショメータ34によって検出
されたアクセルストローク量や車速センサ10、油温セ
ンサ68の検出値に基づきスロットルバルブ23の開度
を決定するスロットルバルブ開度算出手段51と、車速
センサ10によって検出された現在の車速V0 とROM
42に格納されている最高速度規定値Vmаxとの比較
を行う車速比較手段52と、車速が最高速度規定値Vm
аx以上となった場合には電子ガバナ装置19に対し速
度制限信号を送出し電子ガバナ装置19によってスロッ
トルバルブ23の開度を制限させる車速制限手段53と
を有する構成となっている。
【0038】次に、これらの機能手段による速度制御に
ついて説明する。当該カートでは、通常、ポテンショメ
ータ34により検知されたアクセルストローク量に基づ
きスロットルバルブ開度算出手段51によってスロット
ルバルブ23の開度が算出され、その値に応じてDCモ
ータ63が駆動されてスロットルバルブ23が開かれ
る。これによりエンジン1の吸気系に空気が供給され、
インジェクタ21から供給された燃料との混合気によっ
てエンジン1が駆動される。
ついて説明する。当該カートでは、通常、ポテンショメ
ータ34により検知されたアクセルストローク量に基づ
きスロットルバルブ開度算出手段51によってスロット
ルバルブ23の開度が算出され、その値に応じてDCモ
ータ63が駆動されてスロットルバルブ23が開かれ
る。これによりエンジン1の吸気系に空気が供給され、
インジェクタ21から供給された燃料との混合気によっ
てエンジン1が駆動される。
【0039】一方、車速比較手段52は、キースイッチ
30がONの状態の時には常に車速センサ10からの検
出値(V0 )と最高速度規定値Vmаx(例えば15km
/h)との比較を行っており、カートの走行速度が規定値
以上となるとその旨の信号を車速制限手段53に送出す
る。これを受けた車速制限手段53は、車速を規定値未
満とすべく電子ガバナ装置19に対し速度制限信号を送
出し、電子ガバナ装置19によりスロットルバルブ23
の開度を制限させる。すなわち、速度制限信号を受けた
電子ガバナ装置19は、アクセルストローク量に関わら
ずDCモータ63を駆動させてスロットルバルブ23の
開度を減少させる。これにより、エンジン1に対する空
気供給量が絞られてエンジン回転数が抑制され、カート
が最高速度規定値Vmаx以上の速度とならないように
制御される。
30がONの状態の時には常に車速センサ10からの検
出値(V0 )と最高速度規定値Vmаx(例えば15km
/h)との比較を行っており、カートの走行速度が規定値
以上となるとその旨の信号を車速制限手段53に送出す
る。これを受けた車速制限手段53は、車速を規定値未
満とすべく電子ガバナ装置19に対し速度制限信号を送
出し、電子ガバナ装置19によりスロットルバルブ23
の開度を制限させる。すなわち、速度制限信号を受けた
電子ガバナ装置19は、アクセルストローク量に関わら
ずDCモータ63を駆動させてスロットルバルブ23の
開度を減少させる。これにより、エンジン1に対する空
気供給量が絞られてエンジン回転数が抑制され、カート
が最高速度規定値Vmаx以上の速度とならないように
制御される。
【0040】この場合、当該カートでは車速センサ10
がディファレンシャル装置61の前段に配設されてお
り、車速検出をディファレンシャル装置61の差動作用
の影響を受けることなく行うことができる。すなわち、
曲線走行時など車軸62が左右で異なる回転数となる場
合でも、車軸62の回転ではなくディファレンシャル装
置前段の入力軸6にて車速検出を行っているため、正確
な車速検出を行うことができる。また、車速をパルスカ
ウントによって検出できるため、最高速度制御の精度を
向上させることも可能である。
がディファレンシャル装置61の前段に配設されてお
り、車速検出をディファレンシャル装置61の差動作用
の影響を受けることなく行うことができる。すなわち、
曲線走行時など車軸62が左右で異なる回転数となる場
合でも、車軸62の回転ではなくディファレンシャル装
置前段の入力軸6にて車速検出を行っているため、正確
な車速検出を行うことができる。また、車速をパルスカ
ウントによって検出できるため、最高速度制御の精度を
向上させることも可能である。
【0041】なお、前記最高速度規定値VmаxはRO
M42に格納されているため、ユーザー側で簡単に書き
換えることができない一方で、ROM42を交換すれば
規定値を変更できることから、ゴルフカートのみならず
工場敷地内での運搬車など、用途に応じて制限速度を容
易に変更することが可能である。従って、従来の機械式
ガバナ装置のようにユーザー側で安易に調整可能である
反面、制限速度を正確に設定するために煩雑な調整作業
を要するという手間もない。
M42に格納されているため、ユーザー側で簡単に書き
換えることができない一方で、ROM42を交換すれば
規定値を変更できることから、ゴルフカートのみならず
工場敷地内での運搬車など、用途に応じて制限速度を容
易に変更することが可能である。従って、従来の機械式
ガバナ装置のようにユーザー側で安易に調整可能である
反面、制限速度を正確に設定するために煩雑な調整作業
を要するという手間もない。
【0042】次に、当該カートの発進時における制御に
ついて説明する。カート発進時においてはまず、キース
イッチ30がONされると、スロットルバルブ開度算出
手段51は油温センサ68から現在のエンジン温度を取
得する。次に、スロットルバルブ開度算出手段51は、
ROM42に格納されている起動制御マップを参照し、
この温度におけるスロットルバルブ23の最適開度、す
なわち、エンジン1が短時間で確実に完爆するスロット
ル開度を算出する。そして、DCモータ63に指令を発
してスロットルバルブ23をその開度に制御する。この
とき、アクセルペダル31がエンジン起動位置まで踏み
込まれると、スタータジェネレータ27が駆動されエン
ジンが起動される。
ついて説明する。カート発進時においてはまず、キース
イッチ30がONされると、スロットルバルブ開度算出
手段51は油温センサ68から現在のエンジン温度を取
得する。次に、スロットルバルブ開度算出手段51は、
ROM42に格納されている起動制御マップを参照し、
この温度におけるスロットルバルブ23の最適開度、す
なわち、エンジン1が短時間で確実に完爆するスロット
ル開度を算出する。そして、DCモータ63に指令を発
してスロットルバルブ23をその開度に制御する。この
とき、アクセルペダル31がエンジン起動位置まで踏み
込まれると、スタータジェネレータ27が駆動されエン
ジンが起動される。
【0043】この場合、当該カートではスロットルバル
ブ開度算出手段51により、スロットルバルブ23の開
度が、エンジン温度が低い場合には小さく、高い場合に
は大きく調整される。このため、スロットルバルブ23
が、エンジン冷態時には全閉よりも少し開いた状態(例
えば、10゜)に設定され、エンジン1を完爆状態で起
動させることができる。また、このときスロットルバル
ブ23は、アクセルペダル31の踏み込み量にかかわら
ずエンジン温度に応じてその後徐々に開かれて行き、エ
ンジン1はその温度に見合ったスロットル開度にて駆動
される。なお、エンジン1が十分に暖機された場合に
は、アクセルの踏み込み量に基づく通常の制御が行われ
る。
ブ開度算出手段51により、スロットルバルブ23の開
度が、エンジン温度が低い場合には小さく、高い場合に
は大きく調整される。このため、スロットルバルブ23
が、エンジン冷態時には全閉よりも少し開いた状態(例
えば、10゜)に設定され、エンジン1を完爆状態で起
動させることができる。また、このときスロットルバル
ブ23は、アクセルペダル31の踏み込み量にかかわら
ずエンジン温度に応じてその後徐々に開かれて行き、エ
ンジン1はその温度に見合ったスロットル開度にて駆動
される。なお、エンジン1が十分に暖機された場合に
は、アクセルの踏み込み量に基づく通常の制御が行われ
る。
【0044】このように当該カートでは、エンジン1
を、完爆状態を維持しつつ立ち上げることができるた
め、冷態状態においてもエンジン1を素早く起動させる
ことが可能となる。従って、パーキングブレーキ解除後
のエンジン起動タイムラグによる傾斜地でのずり落ちを
最小限に留めることが可能となり、車両の安全性や運転
フィーリングの向上を図ることができる。
を、完爆状態を維持しつつ立ち上げることができるた
め、冷態状態においてもエンジン1を素早く起動させる
ことが可能となる。従って、パーキングブレーキ解除後
のエンジン起動タイムラグによる傾斜地でのずり落ちを
最小限に留めることが可能となり、車両の安全性や運転
フィーリングの向上を図ることができる。
【0045】(実施の形態2)次に、本発明の実施の形
態2として、車両の傾斜状態に応じてアクセルペダルの
エンジン起動位置を変更するようにしたカートについて
説明する。当該カートでは、カートにその傾斜量を検出
する傾斜センサ(傾斜検出手段)70を設け、傾斜地で
の発進の際に、傾斜量に応じて平地よりも小さなアクセ
ルストローク量でエンジンを起動させてタイムラグの短
縮を図るものである。なお、傾斜センサ70以外の構成
は実施の形態1と同様であり、それらの部材や機能手段
等についての詳細は省略する。
態2として、車両の傾斜状態に応じてアクセルペダルの
エンジン起動位置を変更するようにしたカートについて
説明する。当該カートでは、カートにその傾斜量を検出
する傾斜センサ(傾斜検出手段)70を設け、傾斜地で
の発進の際に、傾斜量に応じて平地よりも小さなアクセ
ルストローク量でエンジンを起動させてタイムラグの短
縮を図るものである。なお、傾斜センサ70以外の構成
は実施の形態1と同様であり、それらの部材や機能手段
等についての詳細は省略する。
【0046】図6は、本発明の実施の形態2である起動
制御装置を備えたゴルフカートの構成を示す説明図であ
る。当該実施の形態では、図6に示したようにカートの
ほぼ中央に傾斜センサ70が設置されている。この傾斜
センサ70には、ポテンショメータや水銀を利用した傾
斜計が用いられており、その検出データ(車両傾斜量)
はECU40に送られる。ECU40では、検出された
車両傾斜量は、油温センサ68等からのデータと同様
に、A/D変換器49やI/Oインターフェース46を
介してRAM43に取り込まれる。また、そのデータは
CPU41に送られ、CPU41では、その値に基づい
てROM42に格納されているマップを参照してアクセ
ルペダル31のエンジン起動位置を設定する。
制御装置を備えたゴルフカートの構成を示す説明図であ
る。当該実施の形態では、図6に示したようにカートの
ほぼ中央に傾斜センサ70が設置されている。この傾斜
センサ70には、ポテンショメータや水銀を利用した傾
斜計が用いられており、その検出データ(車両傾斜量)
はECU40に送られる。ECU40では、検出された
車両傾斜量は、油温センサ68等からのデータと同様
に、A/D変換器49やI/Oインターフェース46を
介してRAM43に取り込まれる。また、そのデータは
CPU41に送られ、CPU41では、その値に基づい
てROM42に格納されているマップを参照してアクセ
ルペダル31のエンジン起動位置を設定する。
【0047】図7は、ECU40のエンジン起動位置制
御に関する機能構成を示すブロック図である。図7に示
したように、傾斜センサ70からのデータはエンジン起
動位置設定手段54に送られ、ここでROM42のマッ
プを参照しつつエンジン起動角度θs が算出される。こ
のとき、エンジン起動位置設定手段54は、前記マップ
に基づき、カート傾斜量が大きくなるほどエンジン起動
位置に至るまでのアクセルペダル31のストローク量が
小さくなるようにエンジン起動角度θs を設定する。そ
して、この値がスタータジェネレータ駆動手段55に送
られる。
御に関する機能構成を示すブロック図である。図7に示
したように、傾斜センサ70からのデータはエンジン起
動位置設定手段54に送られ、ここでROM42のマッ
プを参照しつつエンジン起動角度θs が算出される。こ
のとき、エンジン起動位置設定手段54は、前記マップ
に基づき、カート傾斜量が大きくなるほどエンジン起動
位置に至るまでのアクセルペダル31のストローク量が
小さくなるようにエンジン起動角度θs を設定する。そ
して、この値がスタータジェネレータ駆動手段55に送
られる。
【0048】一方、スタータジェネレータ駆動手段55
は、ポテンショメータ34からアクセルペダル31のス
トローク量(角度θ)を常時取得している。そして、こ
れが先に設定されたエンジン起動角度θs となったと
き、スタータジェネレータ27を駆動させエンジン1を
起動させる。
は、ポテンショメータ34からアクセルペダル31のス
トローク量(角度θ)を常時取得している。そして、こ
れが先に設定されたエンジン起動角度θs となったと
き、スタータジェネレータ27を駆動させエンジン1を
起動させる。
【0049】つまり、平地(傾斜角0°)におけるアク
セルペダル31のエンジン起動位置をθ0 (例えば、2
0°)とすると、傾斜センサ70にて現在カートが15
°の勾配上にあるとの情報を得た場合には、エンジン起
動位置設定手段54はエンジン起動角度θs をθ15(例
えば、10°)に設定する。これにより、平地ではアク
セルペダル31を20°踏み込んだときにエンジン1が
起動するのに対し、カートを勾配上で発進させる場合に
はペダルを10°踏み込んだ時点でエンジンが起動する
ことになる。従って、例えばペダルを5°踏み込んだと
ころでパーキングブレーキが解除されるとすると、15
°分早くエンジン1が起動することになり、ブレーキ解
除後のタイムラグをより少なくすることが可能となる。
従って、傾斜地で車両を発進させる場合における前述の
ようなずり落ちを最小限に抑えることができ、車両の安
全性や運転フィーリングの向上を図ることができる。な
お、スタータジェネレータ27作動の際に、実施の形態
1のスロットル開度制御を併用すればさらに効果的であ
ることは言うまでもない。
セルペダル31のエンジン起動位置をθ0 (例えば、2
0°)とすると、傾斜センサ70にて現在カートが15
°の勾配上にあるとの情報を得た場合には、エンジン起
動位置設定手段54はエンジン起動角度θs をθ15(例
えば、10°)に設定する。これにより、平地ではアク
セルペダル31を20°踏み込んだときにエンジン1が
起動するのに対し、カートを勾配上で発進させる場合に
はペダルを10°踏み込んだ時点でエンジンが起動する
ことになる。従って、例えばペダルを5°踏み込んだと
ころでパーキングブレーキが解除されるとすると、15
°分早くエンジン1が起動することになり、ブレーキ解
除後のタイムラグをより少なくすることが可能となる。
従って、傾斜地で車両を発進させる場合における前述の
ようなずり落ちを最小限に抑えることができ、車両の安
全性や運転フィーリングの向上を図ることができる。な
お、スタータジェネレータ27作動の際に、実施の形態
1のスロットル開度制御を併用すればさらに効果的であ
ることは言うまでもない。
【0050】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることは言うまでもない。
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることは言うまでもない。
【0051】たとえば、前述の実施の形態では、油温セ
ンサ68を用いてエンジン温度を検出して起動時のスロ
ットル開度を制御する構成としたが、吸入空気温度セン
サ67により、吸入空気の温度から外気温を検出し、エ
ンジンの暖機状態をさらに詳細に検証してスロットル開
度を制御するようにしても良い。この場合、スロットル
バルブ開度算出手段51はさらに、吸入空気温度センサ
67からの信号を受け、それを加味した上でスロットル
開度を決定する。なお、外気温度検出に関しては、吸入
空気温度センサ67によらず、車体の何れかの位置に別
途設けた外気温度センサによって行っても良い。
ンサ68を用いてエンジン温度を検出して起動時のスロ
ットル開度を制御する構成としたが、吸入空気温度セン
サ67により、吸入空気の温度から外気温を検出し、エ
ンジンの暖機状態をさらに詳細に検証してスロットル開
度を制御するようにしても良い。この場合、スロットル
バルブ開度算出手段51はさらに、吸入空気温度センサ
67からの信号を受け、それを加味した上でスロットル
開度を決定する。なお、外気温度検出に関しては、吸入
空気温度センサ67によらず、車体の何れかの位置に別
途設けた外気温度センサによって行っても良い。
【0052】また、前述の実施の形態では電子ガバナ装
置19を搭載したカートを例にとって説明したが、必ず
しも電子ガバナ装置を備えている必要はない。さらに、
電動スロットルの駆動手段としてDCモータを用いたも
のを示したが、スロットル駆動手段としてはステッピン
グモータなど駆動量が制御できる他のアクチュエータを
用いることも可能である。
置19を搭載したカートを例にとって説明したが、必ず
しも電子ガバナ装置を備えている必要はない。さらに、
電動スロットルの駆動手段としてDCモータを用いたも
のを示したが、スロットル駆動手段としてはステッピン
グモータなど駆動量が制御できる他のアクチュエータを
用いることも可能である。
【0053】加えて、作業用車両としてゴルフカートを
例にとって説明したが、その適用対象はゴルフカートに
は限られず、ゴルフ場や庭園等の草刈りや液剤散布等に
使用される自律走行作業車や草刈り機、除雪機、建設機
械等の各種作業用車両にも適用可能である。
例にとって説明したが、その適用対象はゴルフカートに
は限られず、ゴルフ場や庭園等の草刈りや液剤散布等に
使用される自律走行作業車や草刈り機、除雪機、建設機
械等の各種作業用車両にも適用可能である。
【0054】
【発明の効果】本発明の起動制御装置によれば、エンジ
ン温度に基づいて起動時のスロットルバルブ開度を最適
制御することが可能となり、エンジン起動までの時間を
短縮することが可能となる。従って、傾斜地においてカ
ートを発進する際に、パーキングブレーキの解除からエ
ンジン起動までの間のタイムラグによって発生するずり
落ち現象を最小限に抑えることが可能となり、車両の安
全性や運転フィーリングの向上を図ることができる。
ン温度に基づいて起動時のスロットルバルブ開度を最適
制御することが可能となり、エンジン起動までの時間を
短縮することが可能となる。従って、傾斜地においてカ
ートを発進する際に、パーキングブレーキの解除からエ
ンジン起動までの間のタイムラグによって発生するずり
落ち現象を最小限に抑えることが可能となり、車両の安
全性や運転フィーリングの向上を図ることができる。
【0055】また、エンジンが冷態状態から起動される
場合に、エンジンが完爆状態となるようにスロットルバ
ルブの開度を制限するようにしたことにより、冷態時に
おいても素早くエンジンを起動することが可能となる。
従って、冷態時での発進において特に顕著であった前記
タイムラグを最小限に抑えることができ、その際のずり
落ち現象も極小化される。
場合に、エンジンが完爆状態となるようにスロットルバ
ルブの開度を制限するようにしたことにより、冷態時に
おいても素早くエンジンを起動することが可能となる。
従って、冷態時での発進において特に顕著であった前記
タイムラグを最小限に抑えることができ、その際のずり
落ち現象も極小化される。
【0056】さらに、エンジン温度に加えて吸入空気温
度によってもスロットルバルブの開度を制御するように
したことにより、より精度の高いエンジン起動制御が可
能となる。
度によってもスロットルバルブの開度を制御するように
したことにより、より精度の高いエンジン起動制御が可
能となる。
【0057】一方、カートの傾斜量を検出し、この傾斜
量に基づいてアクセルペダルのエンジン起動位置を設定
するようにしたことにより、傾斜に応じて機関始動まで
のアクセル踏み代が変更されることになり、傾斜地発進
時における機関始動までの時間を短縮することが可能と
なる。
量に基づいてアクセルペダルのエンジン起動位置を設定
するようにしたことにより、傾斜に応じて機関始動まで
のアクセル踏み代が変更されることになり、傾斜地発進
時における機関始動までの時間を短縮することが可能と
なる。
【0058】この場合、傾斜量が大きくなるほどエンジ
ン起動位置に至るまでのアクセルペダルのストローク量
が小さくなるようにエンジン起動位置を設定すると、傾
斜地での発進時には、平地よりも少ない踏み代でエンジ
ンが起動することとなり、ブレーキ解除から機関始動ま
でのタイムラグが少なくなり、傾斜地発進時におけるず
り落ちを最小限に抑えることができる。
ン起動位置に至るまでのアクセルペダルのストローク量
が小さくなるようにエンジン起動位置を設定すると、傾
斜地での発進時には、平地よりも少ない踏み代でエンジ
ンが起動することとなり、ブレーキ解除から機関始動ま
でのタイムラグが少なくなり、傾斜地発進時におけるず
り落ちを最小限に抑えることができる。
【図1】本発明の実施の形態1である起動制御装置を備
えたゴルフカートの構成を示す説明図である。
えたゴルフカートの構成を示す説明図である。
【図2】図1のゴルフカートに搭載したエンジンにおけ
るインジェクタ装置と電子ガバナ装置の取り付け状態を
示す説明図である。
るインジェクタ装置と電子ガバナ装置の取り付け状態を
示す説明図である。
【図3】図1のゴルフカートにおけるアクセルペダルの
ストローク量検出機構の概略構成を示した説明図であ
る。
ストローク量検出機構の概略構成を示した説明図であ
る。
【図4】図1のゴルフカートにおける電子制御系の回路
構成図である。
構成図である。
【図5】ECUにおける速度制御に関する主要機能構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態2である起動制御装置を備
えたゴルフカートの構成を示す説明図である。
えたゴルフカートの構成を示す説明図である。
【図7】ECUにおけるエンジン起動位置制御に関する
主要機能構成を示すブロック図である。
主要機能構成を示すブロック図である。
1 エンジン(内燃機関) 19 電子ガバナ装置 23 スロットルバルブ 27 スタータジェネレータ(スタータ) 31 アクセルペダル 34 ポテンショメータ(アクセルストローク量検出
手段) 40 ECU 41 CPU 51 スロットルバルブ開度算出手段 52 車速比較手段 53 車速制限手段 54 エンジン起動位置設定手段 55 スタータジェネレータ駆動手段(スタータ駆動
手段) 63 DCモータ(バルブ駆動手段) 67 吸入空気温度センサ(吸入空気温度検出手段) 68 油温センサ(機関温度検出手段) 69 ブレーキペダル V0 車速 Vmаx 最高速度規定値 θs エンジン起動角度
手段) 40 ECU 41 CPU 51 スロットルバルブ開度算出手段 52 車速比較手段 53 車速制限手段 54 エンジン起動位置設定手段 55 スタータジェネレータ駆動手段(スタータ駆動
手段) 63 DCモータ(バルブ駆動手段) 67 吸入空気温度センサ(吸入空気温度検出手段) 68 油温センサ(機関温度検出手段) 69 ブレーキペダル V0 車速 Vmаx 最高速度規定値 θs エンジン起動角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花井 晶広 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)発明者 和田 里美 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 (72)発明者 浜田 幹生 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 Fターム(参考) 3G093 AA06 AA08 AA10 AA16 BA04 BA07 CA01 CB05 DA04 DA06 DB05 DB09 DB18 EA09 EC02 FB02 FB05 3G301 HA01 HA28 JA00 JA35 KA02 KB01 LA03 LB02 ND01 NE17 NE20 PA10Z PE08Z PF01Z PF03Z
Claims (6)
- 【請求項1】 内燃機関と、前記内燃機関のスロットル
バルブを駆動するバルブ駆動手段とを備えてなる作業用
車両の起動制御装置であって、 前記内燃機関の温度を検出する機関温度検出手段と、 前記機関温度検出手段によって検出された内燃機関温度
に基づいて、前記内燃機関を起動させる際における前記
スロットルバルブの開度を算出し、前記スロットルバル
ブが、算出した前記開度となるように前記バルブ駆動手
段を動作させるスロットルバルブ開度算出手段とを有す
ることを特徴とする作業用車両の起動制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の起動制御装置において、
前記スロットルバルブ開度算出手段は、前記内燃機関が
冷態状態から起動される場合、前記内燃機関が完爆状態
となるように前記スロットルバルブの開度を制限するこ
とを特徴とする作業用車両の起動制御装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の起動制御装置に
おいて、前記起動制御装置は、前記エンジンの吸入空気
温度を検出する吸入空気温度検出手段をさらに有し、前
記スロットルバルブ開度算出手段は、内燃機関温度と吸
入空気温度に基づいて前記スロットルバルブの開度を算
出することを特徴とする作業用車両の起動制御装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項に記載の起動
制御装置において、前記機関温度検出手段は前記内燃機
関の潤滑油温度を検出する油温センサであることを特徴
とする作業用車両の起動制御装置。 - 【請求項5】 内燃機関を搭載し、アクセルペダルをエ
ンジン起動位置まで踏み込んだとき前記内燃機関が起動
される作業用車両の起動制御装置であって、前記作業用
車両の傾斜量を検出する傾斜検出手段と、 前記アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルス
トローク量検出手段と、 前記傾斜検出手段によって検出された車両傾斜量に基づ
いて前記エンジン起動位置を設定するエンジン起動位置
設定手段とを有することを特徴とする作業用車両の起動
制御装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の起動制御装置において、
前記エンジン起動位置設定手段は、前記車両傾斜量が大
きくなるほどエンジン起動位置に至るまでの前記アクセ
ルペダルのストローク量が小さくなるように前記エンジ
ン起動位置を設定することを特徴とする作業用車両の起
動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11135580A JP2000328987A (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 作業用車両の起動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11135580A JP2000328987A (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 作業用車両の起動制御装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006140774A Division JP2006307862A (ja) | 2006-05-19 | 2006-05-19 | 作業用車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000328987A true JP2000328987A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15155149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11135580A Pending JP2000328987A (ja) | 1999-05-17 | 1999-05-17 | 作業用車両の起動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000328987A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002195078A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Daihatsu Motor Co Ltd | 電子スロットル弁装置の制御方法 |
JP2018025207A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 株式会社クボタ | 作業車 |
-
1999
- 1999-05-17 JP JP11135580A patent/JP2000328987A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002195078A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Daihatsu Motor Co Ltd | 電子スロットル弁装置の制御方法 |
JP2018025207A (ja) * | 2016-08-08 | 2018-02-15 | 株式会社クボタ | 作業車 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060322 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060519 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060606 |