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JP2000325765A - 耐溶剤性微孔質ポリベンゾイミダゾール薄膜 - Google Patents

耐溶剤性微孔質ポリベンゾイミダゾール薄膜

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JP2000325765A
JP2000325765A JP2000078674A JP2000078674A JP2000325765A JP 2000325765 A JP2000325765 A JP 2000325765A JP 2000078674 A JP2000078674 A JP 2000078674A JP 2000078674 A JP2000078674 A JP 2000078674A JP 2000325765 A JP2000325765 A JP 2000325765A
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Abstract

(57)【要約】 耐溶剤性ポリベンゾイミダゾール薄膜、それらを製造し
てそれらを架橋する方法及びそれらからの複合薄膜及び
中空繊維状薄膜モジュールを開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は耐溶剤性ポリベン
ゾイミダゾールを含んでなる微孔質中空繊維状薄膜およ
びその方法、更に、分離モジュールおよびポリベンゾイ
ミダゾール薄膜の架橋方法に関する。
【0002】
【先行技術】微孔質平板状シートおよび中空繊維状薄膜
は当該技術において周知である。例えば、米国特許第
4,230,463号及び4,772,391号参照。
そのような薄膜は通常、溶液流延法(平板状シート)に
よって又は溶液沈殿法(中空繊維)によって作られ、そ
の場合ポリマーはポリマー/溶媒溶液から沈殿する。溶
液沈殿による微孔質薄膜の形成に使用される従来のポリ
マーは、流延または紡出製造用のポリマー溶液を形成す
るのに使用される溶媒に対して或いは同等の強度の溶媒
に対して耐性がない。かかる溶媒はポリマーを溶解し又
は膨潤させるからである。従って、従来のポリマーから
作られる薄膜は溶剤或いはその他の苛酷な薬品を含む供
給流体を処理するのに使用し得ない。
【0003】ポリイミドからの耐溶剤性薄膜の製造は当
該技術において周知である。例えば、共同で譲渡された
米国特許第5,753,008号参照。この特許は先駆
ポリマーから繊維を紡糸し、その後、繊維を後流延工程
において耐溶剤性となす方法を開示する。かかる薄膜は
正に耐溶剤性である。しかしながら、ポリイミドは上昇
した温度で水に曝されたとき加水分解を受け易いことが
知られている。その結果、これらの耐溶剤性微孔質ポリ
イミド繊維は、処理される流体が熱くて水を含有してい
る場合は応用に適しない。
【0004】熱水に安定であるとされている1つのポリ
マーはポリベンゾイミダゾール(PBI)である。PB
Iは架橋した後に耐薬品性であることも示されている。
例えば、米国特許第4,693,824号、第4,02
0,142号、第3,720,607号、第3,73
7,042号、第3,841,492号、第3,44
1,640号、第4,693,825号、第4,51
2,894号及び第4,448,687号参照。これら
の特許には、PBIから薄膜を作る種々の方法が開示さ
れている。しかしながら、得られた薄膜は微孔質ではな
くして、その代わりに少なくとも1つの面に厚いスキン
を有しており、その結果低い透過率となる。これらの特
許は又PBI薄膜を架橋するための多くの技法をも開示
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の架橋方法は薄膜のもろさの劇的な増加を来し、それら
の製造と使用を困難とする。本発明の目的はこれらの問
題点を克服することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明については数種の
局面がある。第1の局面においては、本発明はポリベン
ゾイミダゾール(PBI)から形成された微孔質耐溶剤
性中空繊維状薄膜を含み、その薄膜は格別の窒素透過率
と、高度の引っ張り強度と高度の破断伸度とによって特
徴づけられ、それを複合透過選択性薄膜を作成するため
の塗布可能な支持体として特に適切となすものである。
第2の局面においては、本発明はかかる耐溶剤性PBI
薄膜を作る方法を含む。第3の局面においては、本発明
は複合薄膜を組み込んだ向流式流体分離モジュールを含
み、そこでは少なくとも1つの選択性塗膜がかかる耐溶
剤性PBS薄膜の表面上に位置する。第4の局面におい
ては、本発明は多官能アルキルハライドを用いてPBI
から形成された薄膜(中空繊維、平板状シート、或いは
管状;微孔質、イソポーラス(isoporous)、ノンポー
ラス(nonporous)、または非対称質)を架橋する方法
を含む。
【0007】本発明の薄膜は限外濾過、微細濾過および
薄膜コンタクターを含む種々の応用に対して有用であ
り;且つ逆浸透、ナノフィルトレーション(nanofiltra
tion)、ペルベーポレーション(pervaporation)、蒸
気透過およびガス分離のような応用に使用される複合薄
膜に対する支持体として有用である。
【0008】
【発明の実施の態様】先行技術の技法とは大層違って、
顕著な作用と耐溶剤性をもった微孔質FBI薄膜が薄膜
の製造並びに架橋方法の適当な選択によって作り得るこ
とが確認された。
【0009】1つの局面において、本発明はPBIから
形成される微孔質中空繊維状薄膜を含んでなり、該薄膜
は次の工程: (a) 15乃至30重量%のPBI、≧1000ダル
トンの分子量を有する2乃至5重量%の高分子量気孔形
成剤、≦100ダルトンの分子量を有する5乃至30重
量%の低分子量気孔形成剤、および溶剤を含む重合体溶
液を準備する工程; (b) 工程(a)の上記重合体溶液を25°乃至60
℃の温度でオリフィスを通して押し出すことによって紡
出薄膜を形成し、同時に前記オリフィス中に位置した針
を通して凝固液を噴射する工程; (c) 急冷浴を準備する工程; (d) 工程(b)の紡出薄膜を10°から40℃の温
度で前記急冷浴を通過させて微孔質中空繊維状薄膜を形
成する工程;及び (e) 工程(d)の上記薄膜を洗浄する工程、によっ
て製造される。付加的な任意の工程は乾燥すること及び
架橋またはアニールすることにより前記薄膜を後処理す
ることを含む。
【0010】この方法によって形成した微孔質中空繊維
状PBI薄膜は広範な薄膜分離方法に対して優れた性質
を有する。一般に、該薄膜の気体透過率は少なくとも5
/m・hr・atm、好ましくは少なくとも10
/m・hr・atmである。加うるに、該薄膜上
の表面細孔径は(中空繊維の内外面共に)約0.05μ
mを超え、約1μm未満である。繊維の引っ張り強度は
少なくとも100g/fil.、好ましくは少なくとも
200g/fil.である。また繊維の破断伸度は少な
くとも10%、好ましくは少なくとも15%である。ま
た、繊維は用途に応じて、広範囲の直径と壁厚に作るこ
とが出来る。通常、繊維の内径は約200μmから約1
000μmの範囲であり得て、繊維の壁厚は約30μm
から約200μmまで変化し得る。
【0011】本発明は実質的にどのようなPBIでも使
用することができて、特に米国特許第2,895,94
8号、第5,410,012号、及び第5,554,7
15号に記載されているものを使用することが出来、そ
れらの開示事項はここに参考文献として引用する。これ
らのPBIは次の一般反覆構造を有する:
【化2】 ここで、Rは4価の芳香核、特に該芳香核の隣接する炭
素原子と対になってベンゾイミダゾール環を形成する窒
素原子に対称的に置換されたもので、R′は(1)芳香
環、(2)アリーレン基、(3)アルキレン基、(4)
アリーレン−エーテル基、および(5)複素環、例えば
ピリヂン、ピラジン、フラン、キノリン、チオフェン、
またはピラン、から選ばれる。好適なPBIはポリ
(2,2’−[m−フェニレン])−5,5’−ビスベ
ンゾイミダゾールである。
【0012】高い引っ張り強度や破断伸度のような優れ
た物理的性質を維持しながら高い多孔性と高い気体透過
率とを持った微孔質繊維を取得するには、高分子量気孔
形成剤と低分子量気孔形成剤との混合物を使用すべきで
あることが確認された。高分子量気孔形成剤と低分子量
気孔形成剤との重量比は0.05対0.5、好ましくは
0.075対0.25の範囲とすべきである。
【0013】高分子量気孔形成剤の分子量は少なくとも
約1000ダルトンとなすべきである。また、それは繊
維紡糸用ポリマー溶液に使用される溶剤及び内部凝固液
および急冷浴に使用される物質に溶解すべきである。好
適な高分子量気孔形成剤の例としては、ポリビニルピロ
リジノン(PVP)、ポリビニルアルコール(PV
A)、ポリビニルアセテート(PVAc)、ポリエチレ
ングリコール(PEG)、およびポリプロピレングリコ
ール(PPG)がある。好ましい高分子量気孔形成剤は
PVPである。
【0014】低分子量気孔形成剤は約100ダルトン以
下の分子量となすべきであり、親水性であるべきであ
る。それはまた、繊維紡糸用ポリマー溶液に使用される
溶剤及び内部凝固液および急冷浴に使用される物質に溶
解すべきである。一般に、有用な低分子量気孔形成剤の
種類は(i)低級アルカノール、(ii)多官能アルコー
ル、(iii)アルカノールのエステルおよびエーテル誘
導体、(iv)多官能アルコールのエステルおよびエーテ
ル誘導体、(v)(i)(iv)の混合物、および(v
i)水と(i)(v)の少なくとも1つとの混合物を含
む。
【0015】好適な低分子量気孔形成剤の例は単官能ア
ルコール、例えばメタノール(MeOH)、エタノール
(EtOH)、イソプロピルアルコール(IPA)、n
−プロパノール、およびブタノールの種々の異性体;多
官能アルコール、例えばエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、およびグリセロール;および単官能性お
よび多官能性アルコールのエステルおよびエーテル誘導
体を含む。好ましい低分子量気孔形成剤はn−プロパノ
ールである。
【0016】繊維紡糸液の好ましい溶媒はジメチルアセ
トアミド(DMAc)、ジメチルホルムアミド(DM
F)およびN−メチルピロリドン(NMP)を含む。繊
維紡糸用ポリマー溶液は好ましくは細かいゲージ(10
−30μm)のフィルターで濾過して大形の粒子や塊を
除き、好ましくは25°から60℃で行われる紡糸温度
における粘度を15,000から50,000cpとな
す。紡糸又は押し出しは紡糸液粘度および押し出しを行
う温度により、1から5cm/minの押し出し速度
で行われる。好ましい押し出し速度は2cm/min
である。従来のチューブ−イン−オリフィス型紡糸口金
を使用することが出来、特にオリフィス直径が500乃
至1500μmのオーダーでチューブは25乃至30ゲ
ージのオーダーのものが使われる。
【0017】内部凝固液と急冷浴は共に好ましくはMe
OH、EtOH、n−プロパノール、IPA、DMA
c、水およびその混合物から選らばれる極性溶媒を含
む。洗浄は好ましくは水及び/又はIPAで行う。
【0018】他の局面においては、本発明は次の工程: (a) 溶媒中に多官能アルキルハライドを含む架橋溶
液を準備する工程; (b) 上記架橋溶液中で薄膜を0.5から48時間及
び50°から150℃の温度で洗浄する工程;および (c) 上記薄膜を0.5から48時間、25°から2
00℃の温度で乾燥する工程 によるPBI薄膜を架橋する方法を含む。
【0019】多官能アルキルハライドは少なくとも2つ
のハライド置換基を含有すべきであり、一般構造:
【化3】 ここで、XはBrまたはCl、nは1から11まで、a
は1から10まで、bは0から4まで、cは0から6ま
でである、を有する。2官能性アルキルハライドの好ま
しい種類は、 X−(CH−CH−X なる構造を有する直鎖の、末端2置換化合物を含み、こ
こで、Xおよびnは上に定義した通りである。最も好ま
しい2官能性アルキルハライドはジブロモブタン(DB
B)である。
【0020】アルキルハライドはまた3つ以上のハライ
ド置換基を含有してもよい。3つ以上のハライド置換基
を持ったアルキルハライドの例はトリブロモプロパン、
トリクロロプロパン、ペンタエリトリチールテトラブロ
マイド、およびペンタエリトリチールテトラクロライド
を含む。アルキルハライドを溶解するのに用いる溶媒は
アルキルハライドと反応してはならず、非架橋PBI薄
膜を溶解してはならない。好ましい溶媒はケトン、例え
ばアセトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、メ
チルエチルケトン(MEK)、及びペンタノン;および
その他、例えばイソプロピルエーテルおよびブチルエー
テルを含む。得られた架橋PBI薄膜は格別の耐薬品性
および耐熱性を有する。
【0021】他の局面においては、本発明はPBIから
形成された架橋微孔質中空繊維状薄膜を含み、該薄膜は
次の工程で作成される: (1) 上記で作成した紡糸液を準備する工程; (2) 上記の如くにして押し出して紡出薄膜を形成す
る工程; (3) 上記の如くにして紡出薄膜を急冷浴に通して微
孔質中空繊維状薄膜を形成する工程; (4) 薄膜を洗浄する工程;および (5) 上記の如くにして薄膜を架橋する工程。
【0022】他の局面においては、本発明は上記のよう
にして作った架橋された微孔質PBI中空繊維状薄膜上
に形成した少なくとも1つの透過選択性塗膜を含む複合
中空繊維状薄膜よりなる。塗布される透過選択性塗膜は
それが達成したいと望む特殊な分離、例えば有機物から
の水蒸気の除去、水蒸気からの揮発性化合物の除去、有
機物の分離又は水の浄化、によって異なる。
【0023】本発明の更に別の局面においては、 (a) 供給端と保持端(retentate?)とを有する室と
供給端近傍の透過蒸気を取り除く手段と; (b) 前記室内に互いに実質的に平行に配置された薄
いフィルムを複合した中空繊維状薄膜の束で、該複合中
空繊維状薄膜のそれぞれは、その表面に少なくとも1つ
の透過選択性(permselective)塗膜を有する耐溶剤性
PBI中空支持繊維よりなり、上記PBI支持繊維は上
記方法で形成され任意に架橋されたものであり; (c) 供給される流れと流体連絡をさせるようにその
供給端と保持端とで前記室に中空繊維状薄膜を固着して
封止する手段、を含む向流式流体分離モジュールが提供
される。そのような蒸気分離モジュールの構成と作用の
詳細は本書中の実施例28−31と共同譲渡に係る米国
特許第5,573,008号に例示されており、その関
連ある開示はここに参考文献として引用する。
【0024】供給流体から水を除去するためには、透過
選択性塗布物質は供給流体中の他の成分に対するよりも
水に対する透過性の方がより大であることが最良であ
る。この場合、物質は好ましくは非常に親水性である。
有機物から水を除去するための有用な透過選択性塗布材
料の例はポリビニルアルコール(PVA)、繊維素材
料、キチン及びその誘導体、ポリウレタン類、ポリアミ
ド類、ポリアミン類、ポリ(アクリル酸類)、ポリ(ア
クリレート類)、ポリ(ビニルアセテート類)、及びポ
リエーテル類を含む。特に親水性ではないと通常見られ
ている他のポリマー、例えばポリオレフィン類、ポリス
チレン、及びポリアクリレート類は、ヒドロキシル、ア
ミン、カルボキシル、エーテル、スルホネート、第四ア
ミン、カルボキシル、エーテル、スルホネート、ホスホ
ネート、第四アミン、及びエステル官能価のような親水
性基を加えることによって十分親水性となし水蒸気に対
して選択性とすることが出来る。かかる基はそのような
基を含有するモノマーを選ぶことによって、或いは放射
線−又はプラズマーグラフトのような後処理工程におい
てそれらを加えることによって合体することが出来る。
これらの物質のブレンド及びコポリマー方式も又有用で
ある。塗布材料も又架橋して供給流体の成分による膨潤
や溶解に対し十分な耐性を与えるべきである。
【0025】有機物の脱水のために特に好適な透過選択
性塗布物質はPVAとポリエチレンイミン(PEI)の
ブレンド物であり、この物質はエチルスクシネートを用
いて上昇した温度に加熱することによってPEIのアミ
ン基を通して架橋される。PVAとPEIの比或いはエ
チルスクシネート架橋剤の使用量を変えることにより、
薄膜の選択性及び透過率を調節することが出来る。この
塗膜は蒸気透過の応用に対して頗る効果的であろう。し
かしながら、それはまたペルベーパレイションによる有
機物の脱水を含むその他の分離に対して即ち;圧縮ガス
流、例えば空気や天然ガスからの水蒸気の除去;及び水
素の通過を制約しながら水の輸送を許す燃料電池におけ
る使用に対しても有用であることが証明されよう。
【0026】逆浸透又はナノフィルトレーションによる
水浄化用の透過選択性塗布物質の格別好適な種類は界面
重合によって形成したポリアミドである。そのような塗
膜の例は米国特許第5,582,725号、第4,87
6,009号、第4,853,122号、第4,25
9,183号、第4,529,646号、第4,27
7,344号及び第4,039,440号に見られる通
りであり、それらの関連ある開示事項はここに参考文献
として引用する。
【0027】水或いは空気や窒素のようなガス流から揮
発性化合物を除去するための透過選択性塗膜は通常、但
し常時ではなく、エラストマー又はゴム状ポリマーであ
る。そのような分離のために有用な材料の例は、天然ゴ
ム、ニトリルゴム、ポリエチレン/ブタジエンコポリマ
ー類;ポリ(ブタジエン/アクリロニトリル)ゴム;ポ
リウレタン類;ポリアミド類、ポリアセチレン類;ポリ
(トリメチルシリルプロピン);フルオロエラストマー
類;ポリ(ビニルクロライド類);ポリ(ホスファジン
類)、特に有機置換基を持ったもの;ハロゲン化ポリマ
ー類、例えばポリ(ビニリデンフルオリド)及びポリ
(テトラフルオロエチレン);およびシリコンラバーを
含むポリシロキサン類、を含む。これらの材料のブレン
ド及びコポリマー方式も又有用である。イオン交換薄膜
及び複合物も又或る応用に使用され得る。水又はガス流
から揮発性化合物を除去するための特に好適な塗膜はポ
リ(ジメチルシロキサン)及びその誘導体である。
【0028】有機物の混合物を分離するためには、透過
選択性塗膜材料は分離される有機物に応じて選択する。
有機物の脱水又は水やガス流からの揮発性有機物の除去
のために上にリストしたポリマーの多くは或る有機混合
物の分離のために良好に作用するであろう。特に、所謂
“ハード”セグメントと“ソフト”セグメントの比を所
望の選択性を得るために容易に調節出来るから、コポリ
マーを有機物の分離に使用することは普通である。
【0029】透過選択性塗膜材料は、浸漬被覆、塗装、
スプレー塗装、溶液流延、を含む多くの従来法を用い
て、或いは界面重合によって支持繊維の表面上に施すこ
とが出来る。塗膜は支持繊維の内表面(内腔)或いは外
表面に施すことができるが;多くの応用においては該塗
膜は内腔に施すことが好ましい。
【0030】
【実施例】実施例1 18wt%のポリ(2,2’-[m−フェニレン])−
5,5’ビス−ベンゾイミダゾール(ヘキスト−セラニ
ーズ、シャーロット、ノースカロイナ)、3wt%のP
VP(K16−18,アクロスオルガニクス、ニュージ
ャージー)(分子量が8000ダルトンの高分子量気孔
形成剤)、22wt%のn−プロパノール(分子量が6
0ダルトンの低分子量気孔形成剤)、0.4wt%の水
及び残りDMACよりなる紡糸液を作成した。この溶液
を20μmのポリプロピレンフィルターを通して濾過
し、それを真空度25インチの圧力に保った貯留槽に移
した。溶液の50℃での粘度は13,800cpであっ
た。次いで紡糸液をオリフィス直径800μmで27−
ゲージのチューブを有するチューブ−イン−オリフィス
紡糸口金を通して内部凝固液として100%IPAを用
いて50℃で2cm/minの速度で押し出した。こ
の押し出しによって形成した中空繊維は75wt%のI
PAと25wt%のメタノールよりなる30℃の急冷浴
中に460cm/minの速度で引き取った。得られた
固化繊維は40℃の水で約2時間洗浄して排水し、その
後IPA中、室温で1昼夜洗浄した。得られた微孔質中
空繊維状薄膜は平均内径が420μmで平均壁厚が80
μmであった。繊維の微孔性はそれらの高窒素透過率が
25m/m・hr・atmによって示された。繊維
は引っ張り強度が620g/filで破断伸度が22%
であった。架橋を効果的に行うために、中空繊維薄膜の
サンプルをメチルイソブチルケトン(MIBK)中に5
wt%のジブロモブタン(DBB)を含む溶液に100
℃で16時間浸漬して1時間風乾し、その後150℃で
3時間熱処理した。得られた繊維の性質を表1に示し
た。
【0031】実施例2 繊維の耐溶剤性を試験するために、実施例1からの架橋
繊維と非架橋繊維のサンプルを100℃のN−メチルピ
ロリジノン(NMP)の溶液中に72時間浸漬したとこ
ろ、非架橋繊維は溶解し、架橋繊維はNMPを吸収して
膨潤したが、非侵襲のままであった。表1に示したよう
に、架橋繊維は高強度(即ち、100g/fil超)と
高破断伸度の値を維持した。NMPを除くために架橋繊
維を乾燥した後、それらの窒素透過率を試験したとこ
ろ、溶剤と高温に曝す前の実施例1の架橋繊維と同じで
あることが示された。
【0032】
【表1】
【0033】比較例 高分子量気孔形成剤を含まず、紡糸液が18wt%PB
I、25wt%のn−プロパノール、0.4wt%の水
及び残りDMACよりなる他は実施例1のようにして中
空繊維状薄膜を流延した。紡糸液は30℃に維持され架
橋はされなかった。得られた中空繊維は窒素透過を実質
的に示さなかった。
【0034】実施例3 次の点を除いては実施例1のようにして中空繊維状薄膜
を作った:即ち紡糸液を30℃の温度に維持し、30℃
における紡糸液の粘度を37,000cpとして、架橋
をしなかった。得られた微孔質中空繊維の平均内径は4
40μmで平均壁厚は100μmであった。繊維の微孔
性は25m/m・hr・atmというそれらの高い
窒素透過率によって示された。この繊維の引っ張り強度
は720g/filであり破断伸度は20%であった。
【0035】実施例4−8 表2に示された内部凝固液を用いて実施例1のようにし
て中空繊維状薄膜を作ったが架橋は行わなかった。これ
らの繊維の窒素透過率、引っ張り強度、及び破断伸度は
表2に示した通りである。
【0036】
【表2】
【0037】実施例9−13 急冷液が100%IPAよりなり、紡糸ポリマー溶液温
度と内部凝固液が表3に記載した通りであり、架橋をお
こなわなかったことを除いては実施例1に記載したよう
にして、中空繊維状薄膜を作った。これらの繊維の窒素
透過率、引っ張り強度、及び破断伸度は表3に示した通
りであった。
【0038】
【表3】
【0039】実施例14−23 表4に列挙した紡糸ポリマー溶液処方と温度、及び内部
凝固液を用いて、急冷液として100%IPAを用い、
架橋をしないで実施例1にあるようにして中空繊維状薄
膜を作った。これらの繊維の窒素透過率、引っ張り強
度、及び破断伸度は表4に示した通りであった。
【0040】
【表4】
【0041】実施例24−27 DBBの濃度を表5に示したように変えてDBBをメチ
ルエチルケトン(MEK)に溶解した他は実施例1と同
様にして実施例1からの繊維を架橋した。架橋後及びN
MP中で72時間100℃で洗浄前後の引っ張り強度及
び繊維破断伸度も又表5に報告されている。
【0042】
【表5】
【0043】実施例28 実施例1の20本の架橋中空繊維よりなる束をエポキシ
注封材料をもったモジュール中に組み込んだ。モジュー
ルはその供給端近傍に位置する透過口とその保持端近傍
に位置する第二の開口とを備えていた。繊維の有効長と
有効面積はそれぞれ38cmと96cmであった。こ
のモジュールの繊維は先ず200mlのアセトンで濯ぎ
次いで約200mlの0.5wt%のアンモニア水で濯
いだ。
【0044】選択性塗膜はこのモジュール中の繊維の内
面又は内腔に次の方法を用いて形成した。先ず、1wt
%のN,N′,N″,N'"−テトラメチルチトラキス−
アミノメチルメタンと0.5wt%のトリエチルアミン
を含む水溶液を繊維を通して2分間循環させた。この溶
液は次いで繊維より重力で排水して乾いた窒素を繊維内
腔に2分間圧入した。次に、ヘキサン中のイソフタロイ
ルクロリドの0.5wt%溶液を繊維内腔を通して1分
間循環させ、内面又は内腔面上に界面重合したポリアミ
ド塗膜を形成した。塗膜は乾いた窒素を室温で繊維内腔
に10分間圧入し、次いで乾いた窒素の温度を60℃に
16時間で上昇して乾燥した。得られた複合中空繊維状
薄膜モジュールの乾燥した窒素の透過率は0.2m
・hr・atm未満であった。
【0045】実施例29 実施例28のモジュールを、25℃でpH6の水中に5
000ppmのMgSOを含む供給液を28atmの
圧力で繊維内腔を通して循環させて、逆浸透試験の評価
をした。このモジュールは約110L/m・hrの水
流量と99%の塩拒絶を示した。
【0046】実施例30 第二の塗膜を界面重合したポリアミド塗膜の上に次のよ
うにして形成した以外は、実施例28におけると同様に
してモジュールを作った。溶液Aは90gの水に10g
のポリエチレンイミンを溶かして作り10wt%の溶液
とした。溶液Bは90gの湯(80℃)に10gのポリ
ビニルアルコールを溶かして作り、次いで放冷し、10
wt%の溶液を形成した。溶液Cは10gの無水琥珀酸
と5gの1MのHClを85gの温エタノール(65
℃)中に溶かし、次いで放冷して作成した。塗布溶液は
次いで10gの水中の47gの溶液A、23gの溶液
B、及び10gの溶液Cを、10gのエタノール、及び
界面活性剤の2滴と混ぜて形成した。
【0047】第二の塗膜は中空繊維の内腔を第二の塗布
液で1分間充填し、次いで重力で排出することによって
ポリアミド塗膜の上に塗布した。室温で乾燥した窒素を
先ず繊維の内腔を通って10分間圧入した。それからモ
ジュールを両端を逆にしてクルクルと回転させその方法
を繰り返した。80℃の熱い窒素を次いで繊維の内腔を
通して2時間圧入した。窒素の温度を次いで130℃に
上げて、その方法を3時間繰り返した。最後に、室温に
おける乾燥窒素を繊維の内腔を通して一昼夜圧入した。
得られた複合中空繊維状薄膜モジュールの乾燥窒素の透
過率は0.05m/m・hr・atm未満であっ
た。
【0048】実施例31 約2900本の繊維の束を使い、モジュールの有効薄膜
面積が2.8mであった以外は実施例30におけると
同様にしてモジュールを製作した。このモジュールを次
いで、流速0.82kg/min、圧力1.2atm
(絶対圧力)で91℃のIPA中5.2wt%の水のガ
ス状供給流を用いて試験した。57L/minで90℃
の乾燥窒素の掃引流をモジュールの保持端近傍に配置さ
れた透過口において導入した。モジュールの供給端近傍
に配置された透過口でモジュールに存在する組み合わせ
た掃引流/透過流は真空ポンプに向かっており、真空ポ
ンプは繊維の透過側の圧力を約0.1気圧に維持した。
減圧排気の中のIPAの濃度を測定したところ0.5モ
ル%であった。モジュールに存在する気体の保持流は濃
縮されて水の濃度が0.03wt%となっていた。これ
らのデータに基づいて、モジュールの水透過率を計算し
たところ約9m/m・hr・atmであり、一方I
PAの透過率を計算したところ約0.0003m/m
・hr・atmであった。従って、モジュールの水/
IPA選択性は約30,000であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D01F 6/74 D01F 6/74 Z (72)発明者 ドウェイン ティ フリーゼン アメリカ合衆国 オレゴン州 97702 ベ ンド カラント 60779 (72)発明者 スコット ビィ マックレイ アメリカ合衆国 オレゴン州 97702 ベ ンド サドルバック 63415 (72)発明者 ケンダル アール パーソン アメリカ合衆国 オレゴン州 97701 ベ ンド ソーヤー コート 4110 (72)発明者 ロデリック ジェイ レイ アメリカ合衆国 オレゴン州 97702 ベ ンド バトラー マーケット ロード 21621 (72)発明者 デロレス アール シドウェル アメリカ合衆国 オレゴン州 97702 ベ ンド プミス バット 19072 (72)発明者 ジェイムス ビィ ウエスト アメリカ合衆国 オレゴン州 97701 ベ ンド エヌダブリュー ジャクソンヴィル アヴェニュー 1511

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の特性: (i) 表面孔径が1ミクロン未満であり; (ii) 少なくとも5m/m・hr・atmの窒素
    透過率と; (iii) 少なくとも100g/filの引っ張り強度
    と; (iv) 少なくとも10%の破断伸度と; (v) 約200から約1000ミクロンの内径と; (vi) 約30から約200ミクロンの壁厚とを有す
    る耐溶剤性ポリベンゾイミダゾールを含んでなる微孔質
    中空支持繊維状薄膜。
  2. 【請求項2】 少なくとも10m/m・hr・at
    mの窒素透過率と、少なくとも200g/filの引っ
    張り強度と、少なくとも15%の破断伸度とを有する請
    求項1の支持繊維状薄膜。
  3. 【請求項3】(a) 供給端と保持端(retentate)と
    を有する室と供給端近傍の透過物を取り除く手段と; (b) 前記室内に互いに実質的に平行に配置された薄
    いフィルムの複合中空繊維状薄膜の束で、該複合中空繊
    維状薄膜のそれぞれは、支持繊維の表面に少なくとも1
    つの透過選択性(permselective)塗膜を有するポリベ
    ンゾイミダゾールよりなる微孔質耐溶剤性中空支持繊維
    を含み、上記支持繊維は次の特性: (i) 表面孔径が1ミクロン未満であり; (ii) 少なくとも5m/m・hr・atmの窒素
    透過率と; (iii) 少なくとも100g/filの引っ張り強度
    と; (iv) 少なくとも10%の破断伸度と; (v) 約200から約1000ミクロンの内径と; (vi) 約30から約200ミクロンの壁厚とを有し、 (c) 供給される流れと流体連絡をさせるように前記
    供給端と保持端とで前記室に中空繊維状薄膜の前記束を
    固着して封止する手段、を含んでなる分離モジュール。
  4. 【請求項4】 前記支持繊維が少なくとも10m/m
    ・hr・atmの窒素透過率と、少なくとも200g
    /filの引っ張り強度と、少なくとも15%の破断伸
    度とを有する請求項3のモジュール。
  5. 【請求項5】(a) 15乃至30重量%のポリベンゾ
    イミダゾール、≧1000ダルトンの分子量を有する2
    乃至5重量%の高分子量気孔形成剤、≦100ダルトン
    の分子量を有する5乃至30重量%の低分子量気孔形成
    剤、および溶剤を含む重合体溶液を準備する工程; (b) 工程(a)の上記重合体溶液を25°乃至60
    ℃の温度でオリフィスを通して押し出すことによって紡
    出薄膜を形成し、同時に前記オリフィス中に位置した針
    を通して凝固液を噴射する工程; (c) 急冷浴を準備する工程; (d) 工程(b)の紡出薄膜を10°から40℃の温
    度で前記急冷浴を通過させて微孔質中空繊維状薄膜を形
    成する工程;及び (e) 工程(d)の上記薄膜を洗浄する工程、を含ん
    でなるポリベンゾイミダゾール微孔質中空繊維状薄膜を
    製造する方法。
  6. 【請求項6】 前記高分子量気孔形成剤がポリビニルピ
    ロリヂノン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテ
    ート、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレング
    リコールよりなる群から選ばれ;前記低分子量気孔形成
    剤が(i)低級アルカノール、(ii)多官能アルコー
    ル、(iii)アルカノールのエステルおよびエーテル誘
    導体、(iv)多官能アルコールのエステルおよびエーテ
    ル誘導体、(v)(i)−(iv)の混合物、および(vi)
    水と(i)−(v)の少なくとも1つとの混合物よりなる
    群から選ばれる請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 前記高分子量気孔形成剤がポリビニルピ
    ロリヂノンであり、前記低分子量気孔形成剤がn−プロ
    パノールである請求項5の方法。
  8. 【請求項8】 次の付加的工程: (f) 工程(d)の前記薄膜を乾燥する工程;および (g) 工程(f)の前記薄膜を後処理する工程 を含む請求項5の方法。
  9. 【請求項9】 工程(g)がアニールすることと架橋す
    ることから選ばれる請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 工程(g)が架橋することであり、該
    架橋は溶媒中に多官能アルキルハライドを含む架橋溶液
    に前記薄膜を接触させ、次いで該薄膜を架橋を起こすの
    に充分加熱することにより行われる請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 前記溶媒がケトンおよびエーテルより
    選ばれ前記多官能アルキルハライドは 【化1】 ここで XはBrとClから選ばれ、 nは1から11までの整数であり、 aは1から10までの整数であり、 bは0から4までの数であり、そして cは0から6までの数である、から選ばれた構造を有す
    る請求項10の方法。
  12. 【請求項12】 前記多官能アルキルハライドがジブロ
    モブタンであり、前記溶媒がアセトン、メチルイソブチ
    ルケトン、メチルエチルケトンおよびペンタノンよりな
    る群から選ばれ、前記加熱は25°から200℃の温度
    で0.5乃至48時間行われる請求項11の方法。
  13. 【請求項13】 前記中空繊維状薄膜の表面が少なくと
    も1つの透過選択性(permselective)塗膜を塗布して
    なる請求項10の方法。
  14. 【請求項14】 前記少なくとも1つの透過選択性(pe
    rmselective)塗膜が前記中空繊維状薄膜の内腔に塗布
    されている請求項13の方法。
  15. 【請求項15】 前記少なくとも1つの透過選択性(pe
    rmselective)塗膜はポリ(アクリル酸類)、ポリ(ア
    クリレート類)、ポリアセチレン類、ポリ(ビニルアセ
    テート類)、ポリアクリロニトリル類、ポリアミン類、
    ポリアミド類、ポリエーテル類、ポリウレタン類、ポリ
    ビニルアルコール類、ポリエステル類、セルロース、セ
    ルロースエステル類、セルロースエーテル類、キトサ
    ン、キチン、親水基を含むポリマー類、弾性ポリマー
    類、ハロゲン化ポリマー類、フルオロエラストマー類、
    ポリビニルハライド類、ポリホスファジン類、ポリ(ト
    リメチルシリルプロピン)、ポリシロキサン類、ポリ
    (ジメチルシロキサン類)およびそれらのコポリマー類
    およびブレンド物類よりなる群から選ばれた架橋重合体
    である請求項13の方法。
  16. 【請求項16】 請求項5または9−15の何れかの方
    法の生成物。
  17. 【請求項17】 次ぎの工程: (a) 溶媒中に多官能アルキルハライドを含む架橋溶
    液を準備する工程; (b) 上記架橋溶液中で上記薄膜を0.5から48時
    間及び25°から150℃の温度で洗浄する工程;およ
    び (c) 上記薄膜を0.5から48時間、25°から2
    00 ℃の温度で加熱する工程 を含むポリベンゾイミダゾール薄膜を架橋する方法。
  18. 【請求項18】 上記薄膜が中空繊維、管状および平板
    状よりなる群から選ばれた形態を有する請求項17の方
    法。
  19. 【請求項19】 上記薄膜が微孔質、ノンポーラス(no
    nporous)、イソポーラス(isoporous)および非対称質
    よりなる群から選ばれた多孔性を有する請求項17の方
    法。
  20. 【請求項20】 上記薄膜が微孔質、ノンポーラス(no
    nporous)、イソポーラス(isoporous)および非対称質
    よりなる群から選ばれた多孔性を有する請求項18の方
    法。
  21. 【請求項21】 請求項17−20の何れかの方法の生
    成物。
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